JP2006147961A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MOSトランジスタの容量成分の増大によって状態遷移に時間が要することを回避し高速のスイッチング動作を実現可能な半導体集積回路を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体集積回路は、半導体基板20上の同一ウエル22(23)内に形成された一対のMOSトランジスタを有し、この一対のMOSトランジスタは、互いのドレイン拡散層D1、D2(D3、D4)の間で電荷交換が可能な距離に近接配置され、この一対のMOSトランジスタに対し、互いに逆相の信号IN、/INを各ゲートG1、G2(G3、G4)に印加するとともに、共通の電位Vdd(Vss)を各ソースS1、S2(S3、S4)に印加するように配線構造が形成されている。これにより、ドレイン拡散層D1、D2(D3、D4)の間の電荷交換効果により高速のスイッチグ動作が可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体集積回路に関し、特にディジタル回路においてGHz帯の周波数の高速信号を伝送可能に構成された半導体集積回路に関するものである。
近年、MOS回路を用いた半導体集積回路の微細化が一層進み、例えば0.18μmのプロセスは広く普及し、0.13μmのプロセスが立ち上がりつつあり、0.09μmの導入が始まっている。また、半導体集積回路の微細化とともに、高周波のクロックを用いた高速動作が要請され、数GHzの帯域におけるスイッチング動作の保証が求められている。
半導体集積回路において一層の高速動作を実現するため様々な試みがなされている。動作速度の向上には、さらなる微細化を進めて集積度を高めることが有利であり、それに加えて配線やゲート絶縁膜の材料、縦型ゲート構造の採用などの新たな技術が注目されている。しかし、このように材料、構造、プロセス自体などを変更することは困難が多く、現行のプロセスと要素技術を用いて半導体集積回路をより高速化することが望まれている。
一般に、高周波領域においてMOSトランジスタの容量が増大し高速動作を妨げる要因となる。特に、ドレイン拡散層の空乏層容量が増大することにより、スイッチング動作に伴う状態遷移の際、電荷の移動に時間を要することが問題となる。また、半導体集積回路の全体で、MOSトランジスタの入出力信号を伝送する配線や電源グランドとの間の配線においてRC遅延が存在することも高速動作の制約となる。
プロセスや材料を変更することなく、MOSトランジスタにおける状態遷移の際の高速動作を実現する技術が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に開示された回路構成によれば、MOSトランジスタに隣接してバラクタデバイスを配置することで、バラクタ効果によってMOSトランジスタの高速なスイッチングが実現される。
特開2002−124635
一方、高速信号を伝送するために、互いに逆相の信号からなる差動信号を入出力信号とする差動回路が広く知られている。一般には、PMOS及びNMOSトランジスタからなる直列回路を2系統設けて差動回路が構成され、各々のMOSトランジスタを同一構造とし、一定電流を流すように制御すれば差動成分のみを得ることができる。しかし、互いに逆相の信号がゲートに印加されるMOSトランジスタ間で、上述したようにスイッチング動作の際、信号レベルの遷移時に遅延が生じることにより理想的な動作は実現困難となる。また、かかる問題は、特許文献1に開示された技術によっては対応が難しい。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、高速の差動信号をMOSトランジスタに供給する場合、容量成分の増大によって状態遷移に時間が要することを回避し、高速なスイッチング動作を実現可能な半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体集積回路は、半導体基板上の同一ウエル内に形成された一対のMOSトランジスタを有し、前記一対のMOSトランジスタは、互いのドレイン拡散層容量の間で電荷交換が可能な距離に近接配置され、前記一対のMOSトランジスタに対し、互いに逆相の信号を各ゲートに印加するとともに、共通の電位を各ソースに印加するように配線構造が形成されたことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、一対のMOSトランジスタ(ペアトランジスタ)を高速信号により駆動する際、高周波領域で問題となるMOSトランジスタの容量成分に応じた高速な電荷供給が必要となり、双方の電荷は各ゲートに逆相の信号を印加するため逆極性で変化する。このとき、ペアトランジスタの各ドレイン拡散層が同一ウエル内で近接配置されているため、入力信号の反転時に一方のドレイン拡散層容量の電荷は短時間で他方のドレイン拡散層容量に移動し、高速な状態遷移に追随して電荷交換効果が確実に発揮され、特に差動構成としたときに高速なスイッチング動作が可能となる。これにより、特別なプロセスや材料を用いることなく、MOSトランジスタで構成された論理回路の高速動作を実現することができる。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層は、前記電荷交換による電荷の移動時間が前記逆相の信号の電圧反転時の遷移時間より小さくなる距離に近接配置されることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対のMOSトランジスタを用いて差動回路を構成し、正信号と反転信号からなる差動入力信号のうち、前記正信号を前記一対のMOSトランジスタの一方のゲートに印加して前記反転信号を前記一対のMOSトランジスタの他方のゲートに印加するとともに、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層から差動出力信号を取り出すように配線構造が形成されたことを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記同一ウエル内には、前記一対のMOSトランジスタ以外に一又は複数の他のMOSトランジスタが形成され、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層と前記他のMOSトランジスタのドレイン拡散層との間で前記電荷交換による干渉を生じない距離を隔てて配置されることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層の間の距離をdとし、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層と前記他のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層との最小の距離をkとしたとき、1.5×d≦kの関係を満たすように配置されることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対のMOSトランジスタは、前記各ドレイン拡散層のゲート幅方向の側面が対向するように近接配置されることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記同一ウエル内には、複数の前記一対のMOSトランジスタが配列され、それぞれのゲート同士、ドレイン同士、ソース同士が共通接続されることを特徴とする。
以上のような本発明の一連の特徴により、同一ウエル内のおける一対のMOSトランジスタの配置は、電荷交換が発揮されることを前提に多様な平面レイアウトを適用することができ、同一ウエル内に他のペアトランジスタが存在する状態や、ドライバビリティを高めるため複数のペアトランジスタを配列した状態が許容される。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対のMOSトランジスタの配線構造は、前記互いに逆相の信号をそれぞれ伝送する2本の線路からなる一対の伝送線路を接続することにより形成されることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対の伝送線路の特性インピーダンスは、50Ωから200Ωの範囲に定められることを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対の伝送線路のうち一方の線路と他方の線路の間の距離をaとし、前記一対の伝送線路と当該一対の線路に隣接する他の一対の線路との間の距離をbとしたとき、2a≦bの関係を満たすことを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、前記一対のMOSトランジスタの配線構造は、各ソースに接続される電源グランドペア線路を含むことを特徴とする。
以上のような本発明の一連の特徴により、本発明のペアトランジスタの構造と、上記の伝送線路構造を組合わせる構成とすることにより、回路動作の一層の高速化を図ることができる。すなわち、差動信号の伝送用に上記一対の伝送線路を用いればRC遅延の影響を軽減することができる。例えば、一対の伝送線路を介して差動入力信号を各ゲートに印加し、MOSトランジスタの電荷交換効果に基づく高速なスイッチング動作を行った後、一対の伝送線路を介して差動出力信号を伝送し、さらに電源グランドペア線路で電源供給を行う構成とすれば、理想的な高速伝送が可能となる。
また、本発明の半導体集積回路は、半導体基板上の同一ウエル内に形成された一対のMOSトランジスタを有し、前記一対のMOSトランジスタは、互いのドレイン拡散層容量の間で電荷交換が可能な距離に近接配置され、互いに逆相の信号を伝送する第1の線路と第2の線路に対して前記一対のMOSトランジスタの各々のオン抵抗を用いた終端抵抗回路を構成し、前記一対のMOSトランジスタの一方のドレイン拡散層に前記第1の線路を接続し、前記一対のMOSトランジスタの他方のドレイン拡散層に前記第2の線路を接続するように配線構造が形成されたことを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、半導体基板上の同一ウエル内に形成された一対の拡散層抵抗を有し、前記一対の拡散層抵抗は、互いに電荷交換が可能な距離に近接配置され、互いに逆相の信号を伝送する第1の線路と第2の線路に対して前記一対の拡散層抵抗を用いた終端抵抗回路を構成し、前記一対の拡散層抵抗の一方に前記第1の線路を接続し、前記一対の拡散層抵抗の他方に前記第2の線路を接続するように配線構造が形成されたことを特徴とする。
以上のような本発明の特徴により、終端抵抗回路に対し電荷交換が可能な構造を持たせ、他の論理回路の入力側又は出力側に付加すれば、高速信号に追随して安定な終端抵抗を保持し得る回路構成を実現可能となる。
本発明によれば、一対のMOSトランジスタを同一ウエル内に形成し、各々のドレイン拡散層が近接配置されるような構造とし、各々のゲートに対し互いに逆相の信号を印加するように構成したので、入力信号が高速で反転するときの状態遷移時に、各々のドレイン拡散層容量の間で電荷交換が速やかに行われ、高速なスイッチング動作が可能となる。また、かかるMOSトランジスタの構造に加えて伝送線路構造を組合せることで、一層の高速動作が可能となる。このように、本発明により、特別なプロセスや材料を用いることなく、MOSトランジスタで構成された論理回路の高速動作を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、MOSトランジスタで構成されたディジタル回路の一例である差動ドライバ回路に対して本発明を適用する場合を説明する。図1は、本発明の基本構成例としての差動ドライバ回路の回路構成図である。図1に示す差動ドライバ回路は、PチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)11と、PMOSトランジスタ12と、NチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)13と、NMOSトランジスタ14と、NMOSトランジスタ15を含んで構成されている。このように構成される差動ドライバ回路には、一対の伝送線路である入力伝送線路Linを介して、高周波の入力信号IN及び反転入力信号/INがペアになって入力されるとともに、同様に一対の伝送線路である出力伝送線路Loutを介して、出力信号OUT及び反転出力信号/OUTがペアになって出力される。
図1において、PMOSトランジスタ11とNMOSトランジスタ13は、それぞれゲートに入力信号INが印加されるとともに、互いに接続されたドレインから反転出力信号/OUTが出力される。また、PMOSトランジスタ12とNMOSトランジスタ14は、それぞれゲートに反転入力信号/INが入力されるとともに、互いに接続されたドレインから出力信号OUTが出力される。そして、PMOSトランジスタ11、12の各ソースは電源Vddに接続され、NMOSトランジスタ13、14の各ソースとグランドVssの間にはNMOSトランジスタ15が介在している。このNMOSトランジスタ15には、ゲートに印加される基準電圧Vrefに応じた定電流が流れる。
本実施形態において、PMOSトランジスタ11とPMOSトランジスタ12は、相補的なペアトランジスタPaを構成し、半導体基板上で後述するような構造により近接配置される。また、NMOSトランジスタ13とNMOSトランジスタ14は、相補的なペアトランジスタPbを構成し、半導体基板上でペアトランジスタPaの場合と同様の構造により近接配置される。かかる構造的な特徴を持つ差動ドライバ回路を構成することにより、高速信号に対する差動動作が可能となるが、具体的な作用、動作については後述する。
図2は、図1の差動ドライバ回路に対応する半導体集積回路の断面構造モデルを示す図である。図2に示す断面構造モデルにおいては、P型シリコンからなるP型半導体基板20にNウエル21とNウエル22が形成され、さらにNウエル21中にPウエル23が形成されている。Nウエル22はペアトランジスタPaを配置するN型拡散層であり、Pウエル23はペアトランジスタPbを配置するP型拡散層である。
ペアトランジスタPaが配置されるNウエル22の一方の領域には、PMOSトランジスタ11のソースS1とドレインD1の拡散層が形成され、その上部に酸化膜を挟んでゲートG1の電極が設けられている。同様に、Nウエル22の他方の領域には、PMOSトランジスタ12のソースS2とドレインD2の拡散層が形成され、その上部に酸化膜を挟んでゲートG2の電極が設けられている。そして、PMOSトランジスタ11とPMOSトランジスタ12は、互いのドレインD1、D2同士が近接して対向配置される相補構造となっている。このとき、ドレインD1とドレインD2の拡散層間の距離や位置関係は、それぞれの空乏層容量に蓄積された電荷についての電荷交換効果を十分に生じる程度に設定されるが、この電荷交換効果の原理については後述する。
また、ペアトランジスタPbが配置されるPウエル23の一方の領域には、NMOSトランジスタ13のソースS3とドレインD3の拡散層が形成され、その上部に酸化膜を挟んでゲートG3の電極が設けられている。同様に、Pウエル23の他方の領域には、NMOSトランジスタ14のソースS4とドレインD4の拡散層が形成され、その上部に酸化膜を挟んでゲートG4の電極が設けられている。この場合もNウエル22と同様、NMOSトランジスタ13とNMOSトランジスタ14は、互いのドレインD3、D4同士が近接して対向配置される相補構造となっており、上述の電荷交換効果を十分に生じる程度の距離、位置関係に保たれる。
Nウエル22において、ペアトランジスタPaの2つのソースS1、S2は電源Vddに接続される。また、Pウエル23において、ペアトランジスタPbの2つのソースS3、S4はグランドVssに接続される。また、入力信号IN、反転入力信号/IN、出力信号OUT、反転出力信号/OUTは、いずれもNウエル22とPウエル23をまたがって配線される。すなわち、入力信号INは2つのゲートG1、G3に接続され、反転入力信号/INは2つのゲートG2、G4に接続され、出力信号OUTは2つのドレインD2、D4に接続され、反転出力信号/OUTは2つのドレインD1、D3に接続され、これにより全体が図1の回路構成に対応した配線構造となる。
なお、Nウエル21を省略した構造としてもよい。また、P型半導体基板20は、N型半導体基板に変更することも可能である。この場合は、Nウエル21をPウエルに変更してNウエル22を囲むように構成される。また、上記と同様にNウエル22を囲むPウエルを省略した構造としてもよい。
次に、図3〜図5を参照して、本実施形態の相補構造を持つペアトランジスタに関し、その基本原理について説明する。本実施形態においては主にトランジスタ動作の高速化を目的としているが、一般的に、半導体集積回路に形成されるMOSトランジスタには高速動作を妨げる構造上の種々の要因がある。特に問題となるのは、MOSトランジスタに各種の容量が存在することにより、スイッチング動作に伴う状態遷移の際、蓄積電荷の放出と電荷供給に時間を要し、高速化の制約となる点である。以下、本実施形態における基本原理の前提として、一般的なMOSトランジスタの基本構造と挙動を説明する。
図3は、一般的なNMOSトランジスタの断面構造図であり、図4は、図3のNMOSトランジスタの基本回路図である。図3に示すNMOSトランジスタは、P型シリコンからなる半導体基板30にドレインD及びソースSの拡散層がそれぞれ形成され、その中央上部に絶縁膜を介してゲートGが設けられる。ゲートG、ドレインD、ソースSには、それぞれ電圧Vg、Vd、Vsが印加され、半導体基板30はサブ電位Vsubに保たれるものとする。図3に示すように、ゲートGとソースSの間には容量Cgsを生じ、ゲートGとドレインDの間には容量Cgdを生じ、ゲートGと基板20の間には容量Cgsubを生じるものとする。
ここで、Vs=Vd=Vgの状態を基準として、ゲートGにプラスの電圧Vgが印加されると、ゲートGの絶縁膜直下の基板30の領域が反転して反転層が形成されるとともに、その下方に空乏層が形成される。このとき、ゲートGの電極と反転層は絶縁膜を挟んで電荷(電子)が対峙し、容量Coxを生じる。一方、反転層と基板30は空乏層を挟んで電荷が対峙し、容量Cgsub’を生じる。また、ソースSと基板30の間、及びドレインDと基板30の間には、それぞれ空乏層を挟んでドレイン空乏層容量Cjdと、ソース空乏層容量Cjsを生じる。
そして、ソースSとドレインDの間のチャネルのピンチオフが解消してチャネルが完成する状態を考える。このような状態では、ドレインDの電圧Vdが低化してサブ電位Vsubに近くなり、ドレインD側の空乏層が狭くなって容量Cjdが増大する。この際、NMOSトランジスタの状態に応じて、ゲート容量Cgとドレイン拡散容量Cdが変化していく。これらの各容量は、図4の回路構成における入力側と出力側に付加される容量Cg、Cdを規定している。以下では、NMOSトランジスタの全容量をCmos(Cg+Cd)と表すことにする。
図5は、全容量Cmosに対する相対容量とゲート電圧Vgの関係を表した図である。図5では、ゲート電圧(ゲート基板間電圧Vgb又はゲートソース間電圧Vgs)を横軸にとり、全容量Cmosに対する相対容量を縦軸にとっている。また、全容量Cmosに対応するゲート容量Cgの変化を重ねて示している。横軸のゲート電圧について、NMOSトランジスタの動作状態に対応して、ゲート電圧の低い範囲から順に蓄積層範囲、空乏層範囲、弱反転層範囲、中間反転層範囲、強反転層範囲に区分している。図5に示されるように、ゲート容量Cgが最小になるときに相対容量の最小点がある。また、ドレイン拡散容量Cdは、蓄積層範囲では小さいが、反転層が完成した状態の強反転層範囲では相対容量への寄与が若干大きくなる。
また、図5において、ドレイン拡散容量Cdの影響が支配的になった場合の相対容量の変化を点線で示している。この場合、MOSトランジスタは電圧に依存して容量が変化する可変容量素子とみなすことができる(バラクタ効果)。全容量Cmosのうち主たる要素である上記容量Coxと、ドレイン空乏層容量Cjdは、それぞれ以下のように表される。
ただし、κox:ゲート絶縁膜の誘電率
κsi:シリコンの比誘電率
S :チャネル面積
ox:ゲート絶縁膜の厚み
Na:アクセプタの濃度
Nd:ドナーの濃度
φ :拡散電圧
図5において、全容量Cmosの最低値をCminとしたとき、この最低値Cminを基準として、ゲートGを介して電荷反転のために所定の電荷量Qtranの注入が必要となる。この電荷量Qtranは、ゲート電圧における信号電圧Vswingに対し、Qtran=2Vswing(Cmos)で求められる。なお、この係数2は、自身を動作させるためのエネルギーであって、MOSトランジスタの出力電荷とは無関係である。
例えば、信号電圧Vswing=0.5V、全容量Cmos=5fFの場合、Qtran=5fCとなり、このときのゲートGの印加信号の遷移時間(立上がり又は立下りの時間)が25psであるとすると、MOSトランジスタの駆動時に瞬時電流itran=0.2mAを余分に流す必要が有る。一般にMOSトランジスタにおける電源・グランドの状態は理想的なものではなく、寄生インダクタンスの影響による電源電圧の降下やグランドレベルの上昇が生じ得る。このような電圧変動vは、インダクタンスをLとしたとき、v=(ditran/dt)Lで表される。上述の条件下で、例えばインダクタンスL=1nHに対し、電圧変動v=8mVとなり、瞬時電流を供給する際に妨げとなる可能性がある。この点を解決するために、本実施形態の構成を採用することが有効となる。
なお、図3〜5は、NMOSトランジスタに対しての説明であるが、PMOSトランジスタに関しても、ゲートGに印加される電圧特性の正負を逆にして考えれば、同様の挙動を示すので、その説明を省略する。
上記のような挙動を示すMOSトランジスタをペアにして相補構造を持たせ、図1に示すような差動ドライバ回路を構成することにより、高速な状態遷移を実現することができる。図6は、同一ウエル内でドレイン同士が近接配置されたペアトランジスタに関して、電荷交換効果の作用を模式的に説明する図である。図6(a)は、比較のため本実施形態の相補構造を持たない従来のMOSトランジスタのドレイン空乏層容量の構造を模式的に示した図であり、MOSトランジスタの端子を容量でモデル化して表している。この場合、2つのMOSトランジスタのドレイン同士は距離が十分に離れて配置されているため、それぞれの容量と電源・グランドの配線の寄生インダクタンスとの直列回路で表されることになる。よって、高速信号が入力されたときに電荷を供給する際、寄生インダクタンスによって瞬時電流が制限され、高速動作が困難となる。
これに対し、図6(b)は、本実施形態のペアトランジスタの相補構造を模式的に示した図であり、初期時、遷移時、出力反転後の3つの状態について示している。図6(b)においては、ペアトランジスタの2つのドレイン空乏層容量が並列接続されるとともに、そこに共通の寄生インダクタンスが直列接続されるモデルで表される。差動構成に基づいて、一方のトランジスタのドレイン端子がHレベルの状態にあると、他方のトランジスタのドレイン端子は逆相のLレベルの状態にある。初期時にHレベル側のドレイン空乏層容量に蓄積された電荷は、Lレベルに極性が反転する途中の遷移時に強制的にウエル内に排出される。他方のドレイン端子はLレベルからHレベルに極性が遷移していく状態にあるため、一方のトランジスタのドレイン空乏層容量からウエル内に排出された電荷を受け取る。そして、出力反転後は、LレベルとHレベルの極性反転が完了し、初期時とは逆側のトランジスタのドレイン空乏層容量に電荷が移動した状態となる。このような作用により、差動構成に基づいて信号の極性が交互に反転するのと同期して、2つのトランジスタ間で交互に電荷の交換を繰り返すことになる。
このとき、双方のトランジスタのドレイン空乏層容量間の電荷の移動は、ドレイン同士が近接配置される場合は、空間的に近い側の同一ウエル内で行われ、遠方側の共通の寄生インダクタンスを通ることなく行われる。よって、寄生インダクタンスの電圧降下を引き起こすことなく瞬時電流が流れるので、高速動作が可能となる。この場合、同一ウエル内でドレイン同士が近接して電荷の移動距離が短くなるほど、電荷交換効果が有効に作用する。
例えば、キャリアがホールである場合の電荷交換効果に伴う移動時間tを求めてみる。キャリア濃度1014〜1015(cm−3)としたときホールのモビリティmは、m=4×12(cm/Vs)となる。一方、Vdd=1.8Vとしたとき、ドリフト拡散速度Dsは、Ds=7.2×10(cm/s)となる。同一ウエル内におけるキャリア移動の最大寸法をXとすると、X=(Ds・t)1/2が成り立つので、移動時間tは、t=X2/Dとなる。従って、最大寸法X=1μm(0.001cm)としたとき、0.001cm=(7.2×10・t)1/2となり、t=0.14×10−9(s)=0.14(ns)と求めることができる。なお、キャリアがより高速な電子である場合は、t=14(ps)程度となる。いずれの場合も周波数に換算するとGHzオーダーとなり、ウエル内の移動距離を小さくすることにより、高速化に大きな効果を得ることができる。
図1に示した差動ドライバ回路の例では、2組のペアトランジスタPa、Pbに対し、上記の電荷交換効果が働くように構成している。つまり、差動構成により互いに逆相信号が入力され、かつ高速動作させる必要があるMOSトランジスタをペアにして、上述の相補構造を持たせることが条件となる。また、図2に示すように、全体の基板20におけるNウエル22、Pウエル23内で、ペアトランジスタPa、Pbに対する電荷の移動距離が相対的に小さくなるような寸法構造になっているので、電荷交換効果を十分に発揮することができる。
次に、本実施形態の相補構造を持つペアトランジスタに対応する平面レイアウトの具体例を図7〜図9に示す。図7は、Nウエル22とPウエル23のそれぞれに4個のMOSトランジスタを配置した例である。Nウエル22には、ペアトランジスタPaを構成するPMOSトランジスタ11、12が配置されるとともに、他の2つのPMOSトランジスタ41、42が配置されている。相補構造を持つPMOSトランジスタ11、12は、双方のドレインD1、D2の側面が間隔sを隔てて対向する位置関係にある。また、PMOSトランジスタ11、12の一列に対し、距離kを隔てて他のPMOSトランジスタ41、42の一列が配置されている。同様に、Nウエル21(不図示)中に形成されたPウエル23には、ペアトランジスタPbを構成するNMOSトランジスタ13、14と、他のNMOSトランジスタ43、44が配置されている。この配置は、Nウエル22の場合と対称的な配置となっている。
このとき、PMOSトランジスタ11、12のドレイン同士、及びNMOSトランジスタ13、14のドレイン同士は、ゲート幅方向に沿う側面が対向するように配置される。この場合、各々のドレイン拡散層の側面は、少なくともプロセスの設計条件を満たすような間隔Sを置いて配置する必要がある。また、各々のドレインの中心は、ペアトランジスタにおいて十分な電荷交換効果を得られる程度に小さい距離d(実効電荷交換距離)だけ隔てて配置される。なお、この距離dは、例えば各々のドレイン拡散層の中心間の距離として定義すればよい。一方、これらの各MOSトランジスタ11〜14と、他のMOSトランジスタ41〜44の間で隣接干渉を避けることが望ましく、不要な電荷交換効果を生じないように距離kを距離dに比べて十分大きく設定する必要がある。なお、平面レイアウトにおいて規定すべき寸法条件については後述する。
また、図7におけるNウエル22のペアトランジスタPaとPウエル23のペアトランジスタPbに対し、ゲート側の配線が入力伝送線路Linにより接続され、ドレイン側の配線が出力伝送線路Loutにより接続される。また、PMOSトランジスタ11、12の各ソースS1、S2には電源Vddが共通に接続され、NMOSトランジスタ13、14の各ソースS3、S4にはグランドVssが共通に接続され、これらは後述するように電源グランドペア線路として構成される。このように各ペアトランジスタPa、Pbの入出力の配線と電源グランドの配線を伝送線路構造とすることで、配線に起因する遅延への対策を施しているが詳しくは後述する。
次に図8は、Nウエル22とPウエル23のそれぞれに10個のMOSトランジスタ(5つのペアトランジスタ)を配置した例である。Nウエル22にはペアトランジスタP0〜P4を構成する10個のPMOSトランジスタが配置されている。同様の配置に従ってPウエル23には、ペアトランジスタP5〜P9を構成する10個のNMOSトランジスタが配置されている。図8の配置は、5個ずつのMOSトランジスタを並列接続することにより実効ゲート幅を増大させることができるため、回路のドライバビリティを向上させる場合に有効な構成である。
また図9は、Nウエル22とPウエル23においてMOSトランジスタを千鳥状に配置した例である。例えば、Nウエル22中のPMOSトランジスタ51、52がペアトランジスタを構成し、同様にPウエル23中のNMOSトランジスタ53、54がペアトランジスタを構成している。図9に示すように、PMOSトランジスタ51のドレインDaとPMOSトランジスタ52のドレインDbが近接して配置され、NMOSトランジスタ53のドレインDcとNMOSトランジスタ54のドレインDdが近接して配置されている。このように、図7及び図8の場合は、ペアトランジスタにおいてドレイン同士がゲート幅方向に沿う側面側で対向配置される位置関係であるのに対し、図9の場合は、ペアトランジスタにおいてドレイン同士がゲート長方向に沿う側面側で対向配置される位置関係である点が異なっている。
本実施形態においては、上述したような多様な平面レイアウトを採用することができるが、相補構造を持つペアトランジスタを配置するに際し、以下に述べるような条件を規定する。まず、ペアトランジスタの対向するドレイン同士で十分な電荷交換効果を得るために、図7に示す距離dと距離kに関し、1.5×d≦kの関係を規定する。一方、上述の距離dが4μmとすると、上述の移動時間tの計算に当てはめた場合、キャリア(ホール)到達時間が0.56nsとなるが、これは高速化に対しては不十分である。
ここで、距離dの最大値として最大実効電荷交換距離dmaxを定めると、次式の条件が規定される。
max≦tμE=0.35μE/f
ただし、μ(cm/sV):ウエル内のホールのモビリティ
E(V/cm):有効な電荷交換対向面の電界強度
(s):必要動作パルスの立上がり時間
f(Hz):必要クロック周波数
例えば、μ=4×10(cm/sV)、E=4.5×10(V/cm)、f=3(GHz)としたとき、dmax=2.1(μm)と計算され、かなり短い距離に設定する必要がある。
また、ペアトランジスタの2つのMOSトランジスタのドレイン同士を近接配置する際、互いにパンチスルーが起こらないようなドレイン間の間隔sを確保する必要がある。一般には、ゲート長の2倍程度かそれよりやや大きい間隔sを確保すれば、ドレイン同士のパンチスルーを防止することができる。例えば、0.18μmプロセスを採用する場合、0.36μmの間隔を置くようにペアトランジスタを配置すればよい。
次に、本実施形態の相補構造を適用する際、高速動作を実現するために不可欠となる入出力の配線の伝送線路構造について説明する。半導体回路における配線には、直列の抵抗成分(インダクタンス成分)と並列の容量成分の影響により信号伝送に遅延を生じ、波形がなまる原因となる。本実施形態では、動作周波数として想定している10GHzオーダーの信号に対しては25ps程度の遷移時間となり、ジッターの許容量としては1〜3ps程度となる。この場合の配線のRC時定数は数ps程度以下に抑える必要がある。例えば、配線の抵抗成分とトランジスタのオン抵抗の合計が100Ω程度とすると、容量成分は併せて数十pF以下に抑えなければならず、半導体回路としては実現困難である。
本実施形態においては、互いに逆相の信号を伝送する2つの線路をペアにした配線構造を用いることで、RC時定数を極力小さくして遅延を無視し得る程度の特性を確保している。例えば、図1に示す差動ドライバ回路では、互いに逆相となる信号のペア関係を明確にして入力伝送線路Linと出力伝送線路Loutを構成し、半導体回路の全体でこうした配線構造を採用することで高速動作の特性向上を図っている。なお、各々の伝送線路の出力インピーダンスは、50〜200Ωの範囲に定めるのが望ましい。例えば、特性インピーダンス100Ωに統一して全ての伝送線路を設計すればよい。この場合、伝送線路とともに回路全体の入出力回路を特性インピーダンスに整合させるとともに、終端位置では反射が生じないように終端抵抗で整合させる必要がある。
図10は、本実施形態における伝送線路構造の具体例を示す図である。図10(a)にはスタックトペア線路を用いた伝送線路構造を示している。スタックドペア線路は、互いに距離aを置いて並列配置された2本の線路からなるペア線路であって、一のペア線路から距離bだけ離れた位置に他のペア線路が隣接して並列配置され、かつ距離aと距離bの方向が互いに直交する配置になる。この場合、距離aと距離bの関係は、2a≦bを満たすことが条件となる。
また、図10(b)にはペアコプレーナ線路を用いた伝送線路構造を示している。ペアコプレーナ線路は、互いに距離aを置いて並列配置された2本の線路からなるペア線路であって、一のペア線路から距離bだけ離れた位置に他のペア線路が隣接して並列配置され、かつ距離aと距離bの方向が互いに平行する配置になる。この場合、距離aと距離bの関係は、スタックトペア線路の場合と同様、2a≦bを満たすことが条件となる。
本実施形態において、上記の伝送線路構造を入出力用の配線に適用することに加え、電源用の配線とグランド用の配線からなる電源グランドペア線路にも上記の伝送線路構造を適用することが望ましい。伝送線路構造を適用した電源グランドペア線路では、高周波領域で問題となる電源ラインの寄生インダクタンスを無視でき、本実施形態のペアトランジスタに対して高速に電荷供給を行うことができる。なお、図7〜図9に示した平面レイアウトの例では、電源グランドぺア線路の適用を想定した電源Vdd及びグランドVssの各配線が形成されている。この場合、電源グランドペア線路の特性インピーダンスは、入出力用の伝送線路に比べ、特性インピーダンスを小さくすることが望ましい。
次に、図1の差動ドライバ回路に関し、本発明に基づく効果を確認するための動作特性の検証結果を説明する。図11は、差動ドライバ回路の動作特性を実測するための測定系の構成図である。図11の測定系では、図1の差動ドライバ回路が半導体チップ100上に形成され、外部と信号を入出力するためのボンディングB1〜B4が設けられている。差動ドライバ回路に流れる電流を測定するために、電源Vddの配線に直列の測定用抵抗Rmが挿入されている。半導体チップ100内の入力伝送線路Linは、特性インピーダンスZ0=100Ωに整合され、ボンディングB1、B2を経由して外部から差動信号が入力される。また、半導体チップ100内の出力伝送線路Loutも同様に特性インピーダンスZ0=100Ωに整合され、その出力信号がボンディングB3、B4を経由して、終端抵抗Re(例えばRe=100Ω)に供給され、その両端の電圧を外部に取り出す構成になっている。
図11の測定系に基づく電流特性を図12に示す。図12においては、差動信号の周波数を広い範囲にわたって変化させた際、上述の測定抵抗Rmにより測定された電流の変化を示している。図12では、Vdd=1.8(V)とし、かつ所定周波数の差動信号を印加したときの電流実測値Imと、そのうちの直流成分Idcと、さらにMOSトランジスタの容量特性に基づく電流計算値Icalとを重ねて示している。周波数が低い領域では、MOSトランジスタの容量の影響が現れず、電流実測値Im、直流成分Idc、電流計算値Icalは同様の値で平坦な特性となっている。
一方、周波数がGHzオーダーの領域では、MOSトランジスタの容量成分の周波数特性(1/ωCのインピーダンス成分を持つ)の影響で電流計算値Icalは急激に増大していく。これに対し、電流実測値Imは、周波数が800MHzを超えると若干増大する傾向があるが、電流計算値Icalに比べて十分小さな値を保持している。これは、MOSトランジスタの容量が増大した状況で、反転に必要な電荷が相補構造を持つペアトランジスタの電荷交換によって速やかに供給される効果に基づく特性である。
図13は、本実施形態の差動ドライバ回路に供給される電源Vddの電圧値の変動を示す図である。図13においては、Vdd=2.2(V)とし、差動信号の周波数を100MHz、1GHz、2GHz、3GHzと変化させたときの電源Vddの波形を示している。上述したように高周波領域では電流が増加するため、電源グランドインダクタンス成分の影響による電圧値の変動も大きくなることがわかる。しかし、図13における電源Vddの変動成分は、3GHzの場合でも数mVのオーダーであり、動作上は問題ないレベルである。
図14は、本実施形態の差動ドライバ回路からの出力信号に関し、差動信号の周波数に応じた波形変化を示す図である。図14においては、Vdd=1.8(V)としたときに、1GHz、1.5GHz、1.7GHz、2GHzについての4通りの波形を比較して示している。高周波領域では正弦波に近づいていくが、いずれの周波数に対しても十分な振幅が確保されているので、本実施形態の差動ドライバ回路の動作範囲であることが確認される。
図15は、本実施形態の差動ドライバ回路の入出力特性をアイパターンにより表した図である。差動ドライバ回路への入力信号の伝送速度に応じたアイパターンの波形を比較するため、伝送速度として8Gbps〜12Gbpsの範囲で1Gbpsずつ変化させたときのアイパターンの波形をそれぞれ図15(a)〜(e)に示している。伝送速度の増大とともにアイパターンのアイ部分のサイズが小さくなる。図15の各アイパターンを参照すると、12Gbpsではアイ部分が識別できなくなるが、8Gbps〜10Gbpsでは十分なサイズがあり、11Gbpsでも識別できる程度の状態である。このように、本実施形態の差動ドライバ回路は、最大で10Gbps〜11Gbpsの高速な伝送信号に対しての動作を実現することができる。
次に、本実施形態の差動ドライバ回路に関し、差動信号と同相信号をそれぞれ入力する場合の動作特性を比較する。すなわち、同相信号の入力時は、本実施形態のペアトランジスタの電荷交換効果と伝送線路構造の効果がともに排除されるので、同相信号と差動信号のそれぞれ入力したときの出力波形の相違によって、本実施形態の効果を確認するものである。かかる目的に沿う動作特性を実測するための測定系の構成図を図16に示す。図16では、図11の構成図と比べると、測定用抵抗Rmは挿入されないが、出力側の線路ペアにそれぞれ終端抵抗Re1、Re2が挿入されている。なお、同相信号入力を想定して各々の終端抵抗Re1、Re2をグランドに接続する構成とした上で、許容電流を超えないようにするため、各々の終端抵抗Re1、Re2はやや大きい値(330Ω程度)を選択する必要がある。
図17は、図16の測定系において、入力伝送線路Linを介して差動信号と同相信号をそれぞれ入力したときの出力波形を示す図である。ここで、同相信号入力とは、図16の測定系において、2つの入力端子に同じ信号を入力することであり、この場合の測定系は、概ねインバータとしての動作を示し、出力信号のOUT及び/OUTも同相となる。図17(a)は、差動信号入力時の出力信号ペアOUT及び/OUTと、同相信号入力時の出力信号ペアOUT及び/OUTについて、4通りの立上がり波形を示している。また、図17(b)は、同様の入力条件下で、4通りの立下り波形を示している。また、図17(a)の4通りの立上がり波形に対応するライズタイムと、図17(b)の4通りの立下り波形に対応するフォールタイムとを併せて示している。
差動信号入力時は、同相信号入力時に比べて立上がり、立下りのいずれも急峻に変化していることがわかる。それを反映して差動信号入力時のライズタイム及びフォールタイムは、同相信号時の場合と比べて大幅に短縮されている。差動信号入力時には、電荷交換効果に基づいてペアトランジスタ内を電荷が高速に移動することに加え、伝送線路構造に基づきRC遅延への対策が施されたことにより高速動作が可能であるのに対し、同相入力時には、いずれの要素とも無効になるため高速動作は困難になると考えられる。
次に、本実施形態の差動ドライバ回路の応用例を説明する。図18は、DRAMチップのデータ入出力回路に本実施形態の差動ドライバ回路を用いる場合の構成例を示している。DRAMチップ200には、所定の容量のDRAMアレイ201が複数設けられ、それぞれに付随する入出力回路としてパラレル信号をシリアル信号に変換するシリアル変換部202が設けられている。シリアル変換部202は、所定本数のデータ線をシリアル信号に変換し、例えば16本のデータ線を1本の線路にまとめて外部に伝送する必要がある。そのため、変換の比率に応じて伝送周波数が高くなり、GHzオーダーの周波数で動作することが求められ、本実施形態の差動ドライバ回路を組み込むことにより高速動作が可能となる。
上記の実施形態では、基本構成例として差動ドライバ回路に本発明と適用する場合を説明したが、他の半導体回路においても本発明の種々の適用例がある。以下では、例えばインバータ回路等の論理回路の入力側に設けられる終端抵抗回路に対して本発明を適用する場合を説明する。
図19は、本発明を適用した第1の終端抵抗回路を含む回路ブロックを示す図である。図19においては、インバータ回路60の入力側に終端抵抗回路70を接続した構成を備えている。インバータ回路60は、例えば、図1の差動ドライバ回路を用いて構成することができ、図1のMOSトランジスタ11〜15に対応するMOSトランジスタ61〜65と、基準電圧Vrefを定めるMOSトランジスタ66、67から構成される。
終端抵抗回路70は、PMOSトランジスタ71、72とNMOSトランジスタ73、74を接続して構成され、これらのオン抵抗が電源Vddとグランドの間に接続された抵抗回路として動作する。PMOSトランジスタ71、72のゲートはグランドに接続され、NMOSトランジスタ73、74のゲートは電源Vddに接続され、全体が常にオン状態に保たれる。そして、伝送線路Linの一方の入力信号INは、PMOSトランジス71とNMOSトランジスタ73の各ドレインに接続され、伝送線路Linの他方の反転入力信号/INは、PMOSトランジス72とNMOSトランジスタ74の各ドレインに接続される。
図19の構成において、PMOSトランジスタ71、72は、相補構造を持つペアトランジスタPcを構成し、同一ウエル内でドレイン同士が近接配置される。同様に、NMOSトランジスタ73、74は、相補構造を持つペアトランジスタPdを構成し、同一ウエル内でドレイン同士が近接配置される。このように2組のペアトランジスタPc、Pdを設けることにより、図1の場合と同様、互いに逆相の高速信号を用いる場合、実質的にドレイン容量の影響を抑えて電荷交換効果に基づく高速動作を実現することができる。なお、図19において、ペアトランジスタPc、Pdの基本的な原理及び構造は、差動ドライバ回路に対応する図1のペアトランジスタと同様であるので説明を省略する。
次に図20は、本発明を適用した第2の終端抵抗回路を含む回路ブロックを示す図である。図20においては、インバータ回路60の入力側に終端抵抗回路80を接続した構成は図19と同様であるが、終端抵抗回路80の構成が図19とは異なっている。すなわち、終端抵抗回路80は、MOSトランジスタの代わりに4つの拡散層抵抗81〜84を用いて構成されている。伝送線路Linの一方の入力信号INは、拡散層抵抗81と拡散層抵抗83の間に接続され、伝送線路Linの他方の反転入力信号/INは、拡散層抵抗82と拡散層抵抗84の間に接続される。そして、拡散層抵抗81、82の一端が電源Vddに接続され、拡散層抵抗83、84の一端がグランドに接続される。
図20の構成において、電源Vdd側の拡散層抵抗81、82は、相補構造を持つペア抵抗Peを構成し、同一ウエル内で各々の拡散層同士が近接配置される。同様に、グランド側の拡散層抵抗83、84は、相補構造を持つペア抵抗Pfを構成し、同一ウエル内で各々の拡散層同士が近接配置される。このように2組のペア抵抗Pe、Pfを設けることにより、互いに逆相の高速信号を用いる場合に実質的に拡散層容量の影響を抑えることができ、図19の場合と同様、電荷交換効果に基づく高速動作を実現することができる。
以上、本実施形態に基づいて本発明について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことができる。例えば、本実施形態では、主に差動ドライバ回路と終端抵抗回路に対して本発明を適用する場合を説明したが、拡散層が近接配置される構造を有する半導体集積回路において他の各種論理回路に対して広く本発明を適用することができる。
本発明の基本構成例としての差動ドライバ回路の回路構成図である。 図1の差動ドライバ回路に対応する半導体集積回路の断面構造モデルを示す図である。 一般的なNMOSトランジスタの断面構造図である。 図3のNMOSトランジスタの基本回路図である。 全容量Cmosに対する相対容量とゲート電圧Vgの関係を表した図である。 同一ウエル内でドレイン同士が近接配置されたペアトランジスタに関して、電荷交換効果の作用を模式的に説明する図である。 本実施形態の相補構造を持つペアトランジスタに対応する平面レイアウトの具体例であり、Nウエル22とPウエル23のそれぞれに4個のMOSトランジスタを配置した例である。 本実施形態の相補構造を持つペアトランジスタに対応する平面レイアウトの具体例であり、Nウエル22とPウエル23のそれぞれに10個のMOSトランジスタを配置した例である。 本実施形態の相補構造を持つペアトランジスタに対応する平面レイアウトの具体例であり、Nウエル22とPウエル23においてMOSトランジスタを千鳥状に配置した例である。 本実施形態における伝送線路構造の具体例を示す図である。 本実施形態の差動ドライバ回路の動作特性を実測するための測定系の構成図である。 図11の測定系に基づく電流特性を示す図である。 本実施形態の差動ドライバ回路に供給される電源Vddについて、差動信号の周波数に応じた電圧値の変動を示す図である。 本実施形態の差動ドライバ回路からの出力信号に関し、差動信号の周波数に応じた波形変化を示す図である。 本実施形態の差動ドライバ回路の入出力特性をアイパターンにより表した図である。 本実施形態の差動ドライバ回路に関し、差動信号と同相信号をそれぞれ入力する場合の動作特性を実測するための測定系の構成図である。 図16の測定系において、入力伝送線路Linを介して差動信号と同相信号をそれぞれ入力したときの出力波形を示す図である。 本実施形態の差動ドライバ回路の応用例として、DRAMチップのデータ入出力回路に本実施形態の差動ドライバ回路を用いる場合の構成例を示す図である。 本発明を適用した第1の終端抵抗回路を含む回路ブロックを示す図である。 本発明を適用した第2の終端抵抗回路を含む回路ブロックを示す図である。
符号の説明
11、12、51、52…PMOSトランジスタ
13、14、15、53、54…NMOSトランジスタ
20…P型半導体基板
30…半導体基板
21、22…Nウエル
23…Pウエル
41、42…同一ウエル内の他のPMOSトランジスタ
43、44…同一ウエル内の他のNMOSトランジスタ
60…インバータ回路
61〜67…MOSトランジスタ
70、80…終端抵抗回路
71、72…PMOSトランジスタ
73、74…NMOSトランジスタ
81、82、83、84…拡散層抵抗
100…半導体チップ
200…DRAMチップ
201…DRAMアレイ
202…シリアル変換部
Lin…入力伝送線路
Lout…出力伝送線路
Pa、Pb、Pc、Pd、P0〜P9…ペアトランジスタ
Pe、Pf…ペア拡散抵抗
IN…入力信号
/IN…反転入力信号
OUT…出力信号
/OUT…反転出力信号
S1、S2、S3、S4…ソース
D1、D2、D3、D4…ドレイン
G1、G2、G3、G4…ゲート
Rm…測定用抵抗
Re…終端抵抗
B1〜B4…ボンディング

Claims (13)

  1. 半導体基板上の同一ウエル内に形成された一対のMOSトランジスタを有し、
    前記一対のMOSトランジスタは、互いのドレイン拡散層容量の間で電荷交換が可能な距離に近接配置され、
    前記一対のMOSトランジスタに対し、互いに逆相の信号を各ゲートに印加するとともに、共通の電位を各ソースに印加するように配線構造が形成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層は、前記電荷交換による電荷の移動時間が前記逆相の信号の電圧反転時の遷移時間より小さくなる距離に近接配置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記一対のMOSトランジスタを用いて差動回路を構成し、正信号と反転信号からなる差動入力信号のうち、前記正信号を前記一対のMOSトランジスタの一方のゲートに印加して前記反転信号を前記一対のMOSトランジスタの他方のゲートに印加するとともに、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層から差動出力信号を取り出すように配線構造が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記同一ウエル内には、前記一対のMOSトランジスタ以外に一又は複数の他のMOSトランジスタが形成され、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層と前記他のMOSトランジスタのドレイン拡散層との間で前記電荷交換による干渉を生じない距離を隔てて配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層の間の距離をdとし、前記一対のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層と前記他のMOSトランジスタの各ドレイン拡散層との最小の距離をkとしたとき、
    1.5×d≦k
    の関係を満たすように配置されることを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 前記一対のMOSトランジスタは、前記各ドレイン拡散層のゲート幅方向の側面が対向するように近接配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の半導体集積回路。
  7. 前記同一ウエル内には、複数の前記一対のMOSトランジスタが配列され、それぞれのゲート同士、ドレイン同士、ソース同士が共通接続されることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記一対のMOSトランジスタの配線構造は、前記互いに逆相の信号をそれぞれ伝送する2本の線路からなる一対の伝送線路を接続することにより形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の半導体集積回路。
  9. 前記一対の伝送線路の特性インピーダンスは、50Ωから200Ωの範囲に定められることを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路。
  10. 前記一対の伝送線路のうち一方の線路と他方の線路の間の距離をaとし、前記一対の伝送線路と当該一対の線路に隣接する他の一対の線路との間の距離をbとしたとき、
    2a≦b
    の関係を満たすことを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体集積回路。
  11. 前記一対のMOSトランジスタの配線構造は、各ソースに接続される電源グランドペア線路を含むことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の半導体集積回路。
  12. 半導体基板上の同一ウエル内に形成された一対のMOSトランジスタを有し、
    前記一対のMOSトランジスタは、互いのドレイン拡散層容量の間で電荷交換が可能な距離に近接配置され、
    互いに逆相の信号を伝送する第1の線路と第2の線路に対して前記一対のMOSトランジスタの各々のオン抵抗を用いた終端抵抗回路を構成し、前記一対のMOSトランジスタの一方のドレイン拡散層に前記第1の線路を接続し、前記一対のMOSトランジスタの他方のドレイン拡散層に前記第2の線路を接続するように配線構造が形成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  13. 半導体基板上の同一ウエル内に形成された一対の拡散層抵抗を有し、
    前記一対の拡散層抵抗は、互いに電荷交換が可能な距離に近接配置され、
    互いに逆相の信号を伝送する第1の線路と第2の線路に対して前記一対の拡散層抵抗を用いた終端抵抗回路を構成し、前記一対の拡散層抵抗の一方に前記第1の線路を接続し、前記一対の拡散層抵抗の他方に前記第2の線路を接続するように配線構造が形成されたことを特徴とする半導体集積回路。
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