JP2006147825A - 固体撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラレンズ系の低F値化に伴うケラレの発生を抑えながら、高感度の撮像及び高速駆動が可能な固体撮像素子を提供する。
【解決手段】N型シリコン基板上のY方向に延在し、光電変換機能及び該光電変換機能により得られた信号電荷をY方向に転送する信号電荷転送機能を有する光電変換転送領域1が、N型シリコン基板上のX方向に複数配列された固体撮像素子100であって、光電変換転送領域1上を覆うようにX方向に延設され光電変換転送領域1の電位を制御するための転送パルスを供給する転送電極2,3,4と、光電変換転送領域1に転送電極2,3,4を挟んで対向するY方向に延設された裏打配線5,6,7と、転送電極2,3,4と裏打配線5,6,7とを電気的に接続するコンタクト部8,9,10とを備え、裏打配線5,6,7は、N型シリコン基板上の一部の光電変換転送領域1のみに対応して設けられ、長波長の光を透過する材料からなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体基板上の列方向に延在し、光電変換機能及び前記光電変換機能により得られた信号電荷を前記列方向に転送する信号電荷転送機能を有する光電変換転送領域が、前記半導体基板上の前記列方向と直交する行方向に複数配列された固体撮像素子に関する。
固体撮像素子の実質的な受光部の面積は、通常、単位画素面積よりも小さく、例えば遮光膜の開口部で規定される。そのため、固体撮像素子には、入射光を有効利用するため及び開口部に入射光が入るように光路を制御するために、オンチップマイクロレンズ(ML)が設けられている。
一般に固体撮像素子は、使用するカメラレンズ系のF値の全ての範囲(例えば、F=2.8〜16)において、入射光の全てを開口部に集光するようにオンチップマイクロレンズが設計されているが、近年のF値範囲の拡大に伴い、開口部に集光されない光線が生ずる、いわゆるケラレの発生が問題になってきている。特に、低F値レンズ(F2.8以下)を使うとケラレが起こりやすくなることから、明るいレンズを搭載したカメラの開発を阻害する要因になっている。
図14は、ケラレを説明するための図である。図14(a)はカメラレンズ系のF値がF2.8のときの固体撮像素子に入射する光の光路を示す図、図14(b)はカメラレンズ系のF値がF1.4のときの固体撮像素子に入射する光の光路を示す図である。図14(a)に示したように、F2.8のときは、入射光Lがほぼ全て開口部Pに集光されているが、F1.4のときは、図14(b)に示すように、入射光Lの一部が開口部Pに集光されず、ケラレが発生していることが分かる。
図14(b)に示すようなケラレをなくすためには、開口部の面積を大きくすればよい。固体撮像素子には、受光部と垂直電荷転送路を半導体基板上にそれぞれ独立に有するいわゆるインターライン(IT)型CCDと呼ばれるものと、受光部が垂直電荷転送路を兼ねたフレームトランスファ(FT)型CCDと呼ばれるものが存在するが、IT型CCDは、受光部と垂直電荷転送路が独立に設けられているため、受光部開口の面積を大きくすることは難しい。一方、FT型CCDは、受光部が垂直電荷転送路を兼用しているため、受光部開口の面積を大きくすることができる。このため、FT型CCDを用いれば、上記ケラレの問題を解決することが可能である。
しかし、FT型CCDは、受光部上に転送電極(ポリシリコン電極)が設けられているため、感度(特に青色の感度)を維持するために、ポリシリコン電極を薄くしたり、ポリシリコン電極に開口を設けたりして光を透過させなければならず、この結果、ポリシリコン電極の電気抵抗が増加し、高速駆動が困難になってしまうという問題が発生する。一方、FT型CCDにおいて高速駆動を実現するためには、ポリシリコン電極を厚くする等してその電気抵抗を低くしなければならず、この結果、感度が低下してしまうという問題が発生する。
そこで、ポリシリコン電極を薄くして感度を維持しなから、高速駆動を可能にする方法として、非特許文献1に開示されているようなポリシリコン電極上に裏打金属配線、いわゆるメタル裏打ちを設ける方法が提案されている。
岡田吉弘、他4名,「単層ポリシリコン電極を採用した高感度1/4型36万画素FT−CCDイメージセンサ」,映像メディア学会誌Vol.54,No.2,pp.204〜209 特許第2525646号明細書
しかしながら、上記のような裏打金属配線を固体撮像素子に設けた場合には、この金属配線によって開口面積が狭くなってしまい、ケラレの問題を解決できない。又、入射光が該金属配線表面で反射し、フレアの原因ともなる。このような金属表面における反射を防止するために、該金属配線上に遮光膜を積層することも行われているが、遮光膜を積層すると、開口面積を更に狭める結果となり、ケラレの問題を解決することが一層困難になる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、カメラレンズ系の低F値化に伴うケラレの発生を抑えながら、高感度の撮像及び高速駆動が可能な固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、半導体基板上の列方向に延在し、光電変換機能及び前記光電変換機能により得られた信号電荷を前記列方向に転送する信号電荷転送機能を有する光電変換転送領域が、前記半導体基板上の前記列方向と直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、前記光電変換転送領域上を覆うように前記行方向に延設され前記光電変換転送領域の電位を制御するための転送パルスを供給する転送電極と、前記転送電極の上方で前記列方向に延設される配線と、前記転送電極と前記配線とを電気的に接続するコンタクト部とを備え、前記配線は、長波長の光を透過する材料からなる。
この構成により、低F値のレンズを用いる場合でもケラレの発生を抑制することができると共に、高感度撮影、高速駆動を可能にすることができる。
本発明の固体撮像素子は、前記配線が前記半導体基板上の一部の前記光電変換転送領域の上方に設けられる。
この構成により、カラー撮像が可能である。
本発明の固体撮像素子は、前記光電変換転送領域の上方に、前記行方向にストライプ状に配列された原色系のカラーフィルタを備え、前記配線の上方に設けられるカラーフィルタは、赤色を透過するカラーフィルタである。
本発明の固体撮像素子は、前記光電変換転送領域の上方に、前記行方向にストライプ状に配列された原色系のカラーフィルタを備え、前記配線が前記原色系のカラーフィルタのうちの赤色を透過するカラーフィルタとして機能する。
この構成により、配線を赤色を透過するカラーフィルタとして機能させるため、赤色を透過するカラーフィルタを別途設ける必要がなく、製造が容易になる。
本発明の固体撮像素子は、前記半導体基板上に、前記行方向に隣接する光電変換転送領域同士を分離する分離領域を備え、前記コンタクト部は、前記分離領域の上方で前記転送電極と電気的に接続する。
この構成により、転送電極とは異なる種類の電極材料を前記配線に用いた場合に生じる仕事関数の相違、即ち、ポテンシャルプロファイルの変動を少なくすることができ、例えば、電荷転送効率に与える影響を最小限にすることができる。
本発明の固体撮像素子は、前記コンタクト部が金属により構成される。
この構成により、コンタクト部の形成が容易となる。
本発明の固体撮像素子は、前記コンタクト部と前記転送電極の接続面及び前記コンタクト部と前記配線の接続面にそれぞれ金属化合物が介在する。
この構成により、転送電極と配線との間の電気抵抗を低下させることができる。
本発明の固体撮像素子は、前記転送電極がポリシリコン電極又は透明電極である。
本発明の固体撮像素子は、前記配線がポリシリコンからなる。
本発明の固体撮像素子は、前記光電変換転送領域に光を集光するマイクロレンズを備える。
本発明の固体撮像素子は、前記光電変換転送領域によって前記列方向に転送された電荷を蓄積する蓄積部を備える。
本発明によれば、カメラレンズ系の低F値化に伴うケラレの発生を抑えながら、高感度の撮像及び高速駆動が可能な固体撮像素子を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態を説明するための固体撮像素子の平面模式図である。図2は、図1に示す固体撮像素子のカラーフィルタ及び遮光膜を取り除いた状態での平面模式図である。図1,2に示す固体撮像素子100は、FT型CCDを用いた固体撮像素子であり、N型シリコン基板上に形成された受光部30と、蓄積部40と、水平転送路(HCCD)14と、出力部15とを備える。
受光部30には、図2に示すように、N型シリコン基板上の列方向(図中のY方向)に延在し、入射光に応じた信号電荷を発生して蓄積する光電変換機能及び該光電変換機能により得られた信号電荷を列方向に転送する信号電荷転送機能を有する光電変換転送領域1が、N型シリコン基板上の列方向と直交する行方向(図中のX方向)に複数配列されている。
光電変換転送領域1の上方には、図1に示すように、赤色(R)を透過するカラーフィルタ11と、緑色(G)を透過するカラーフィルタ12と、青色(B)を透過するカラーフィルタ13とが、それぞれ1つの光電変換転送領域1を覆うように積層されている。カラーフィルタ11,12,13は、行方向にストライプ状に配列されている。
光電変換転送領域1とカラーフィルタ11,12,13の間には、図2に示すように、各光電変換転送領域1上を覆うように行方向に延設され、光電変換転送領域1の電位を制御するための転送パルスを各光電変換転送領域1に供給する転送電極2,3,4が積層されている。転送電極2には転送パルスφi1が印加され、転送電極3には転送パルスφi2が印加され、転送電極4には転送パルスφi3が印加される。
固体撮像素子100では、図2において光電変換転送領域1と3つの転送電極2,3,4が重なる部分の光電変換転送領域1をサンプリングポイントとして、画像データを生成する。サンプリングポイントでは、上述した3相の転送パルスによって電位が制御されることで、信号電荷が蓄積され、蓄積された信号電荷が列方向に転送される。
転送電極2,3,4は、この順番を1サイクルとして列方向に複数サイクル分配列されている。転送電極2,3,4は、ポリシリコン電極や透明電極であり、その厚さは、短波長(青色)の光が十分に透過することができる程度の厚さ(0.1μm〜0.4μm)となっている。透明電極の材料としては、スズ(Sn)、インジウム(In)、チタン(Ti)等の酸化物の蒸着薄膜(いわゆるNESA膜又はITO膜と呼ばれるもの)を用いることができる。尚、図2の例では、転送電極2,3,4をポリシリコン電極としている。
転送電極2,3,4とカラーフィルタ11,12,13の間には、図2に示すように、転送電極2,3,4を挟んで複数の光電変換転送領域1のうちの一部(カラーフィルタ11の下方に位置する光電変換転送領域1)と対向する列方向に延設された裏打配線5,6,7が積層されている。裏打配線5,6,7は、この順番を1サイクルとして行方向に複数サイクル分配列されている。
裏打配線5は、転送電極2の抵抗を下げるためのものであり、コンタクト部8によって転送電極2と電気的に接続されている。そして、裏打配線5には、転送パルスφi1が印加される。裏打配線6は、転送電極3の抵抗を下げるためのものであり、コンタクト部9によって転送電極3と電気的に接続されている。そして、裏打配線6には、転送パルスφi2が印加される。裏打配線7は、転送電極4の抵抗を下げるためのものであり、コンタクト部10によって転送電極4と電気的に接続されている。そして、裏打配線7には、転送パルスφi3が印加される。
裏打配線5,6,7は、長波長域(赤色)の感度を低下させないために、長波長(赤色)の光を透過可能な材料で構成されている。例えば、裏打配線5,6,7は、長波長の光を十分に透過することができる程度の厚さ(0.5μm〜1μm)のポリシリコン電極である。このポリシリコン電極は、その厚さを転送電極2,3,4よりも厚くすることができるため、転送電極2,3,4よりも抵抗を低くすることができる。尚、裏打配線5,6,7の材料としては、ポリサイドやサリサイドを用いることもできる。コンタクト部8,9,10の材料としては、転送電極2,3,4や裏打配線5,6,7と同じものや異なるものを用いることができる。図2の例では、コンタクト部8,9,10の材料を転送電極2,3,4や裏打配線5,6,7と同じものとしている。尚、赤色を検出する光電変換転送領域上にポリシリコン転送電極を設けた構成の固体撮像素子として特許文献1に記載のものがある。
本実施形態では、裏打配線5,6,7の上方に赤色を透過するカラーフィルタ11を設けているが、裏打配線5,6,7は、長波長(赤色)の光を透過可能な材料で構成されているため、カラーフィルタ11を設けずに、裏打配線5,6,7をカラーフィルタ11として機能させる構成としても良い。この場合には、カラーフィルタ11を別途設ける必要がなくなるため、固体撮像素子の製造が容易となる。尚、この場合には、裏打配線5,6,7の行方向の幅をカラーフィルタ11の幅と同じにしておくことが好ましい。
図3は、図1に示す固体撮像素子のI−I断面図である。図4は、図1に示す固体撮像素子のII−II断面図である。図5は、図1に示す固体撮像素子のIII−III断面図である。
図3〜5に示すように、N型シリコン基板20の表面部にはPウェル層21が形成され、Pウェル層21の表面部にはn層1が形成され、Pウェル層21とn層1との間のpnフォトダイオードが光電変換転送領域1を構成する。光電変換転送領域1で発生した信号電荷は、n層1に蓄積され、転送パルスによって列方向に転送される。行方向に隣接する光電変換転送領域1同士は、Pウェル層21の表面部に列方向に延びて形成された素子分離領域23によって分離されている(図3参照)。
n層1の上には酸化膜24が形成され、この酸化膜24の上に転送電極2,3,4が形成される。転送電極2,3,4は、例えば、従来の2層ポリシリコン電極構造をまず形成し、その後、CMP法により全体を薄く研磨してポリシリコン電極のオーバーラップ部分を除去し、所望の膜厚(例えば0.2μm)になるまで更に研磨するといった方法で形成することができる。この方法では、ポリシリコン電極間に予め熱酸化膜が形成されているので、フォトリソによってポリシリコン電極間のギャップを形成する必要がないという利点がある。
又、転送電極2,3,4は、例えば、青色を十分に透過できる程度(例えば0.2μm程度)の厚さのポリシリコン電極を酸化膜24上に1面に形成し、その後、フォトリソによってポリシリコン電極間のギャップを形成するといった方法でも形成することができる。この方法では、ポリシリコン電極間の酸化膜形成のための熱工程がいらないため、低温プロセスとなり、微細化に有利となる。
転送電極2,3,4の上にはCVD法等によって酸化膜25が形成される。そして、カラーフィルタ11の下方に位置する光電変換転送領域1の上に形成された転送電極2の上にのみコンタクト部8が形成され、コンタクト部8の上には裏打電極5が形成される。
酸化膜25の上には保護(平坦化)膜26が形成され、その上に、カラーフィルタ11,12,13が形成される。保護(平坦化)膜26には反射防止膜(ARC)をコーティングしておいても良い。カラーフィルタ11,12,13の上には保護(平坦化)膜27が形成され、その上に、各サンプリングポイントに光を集光するための複数のマイクロレンズ22が形成される。尚、マイクロレンズ22は、列方向に延びるレンティキュラー型のものであっても良い。マイクロレンズ22を設けることにより、光を更に効率良く利用することができる。
蓄積部40は、受光部30の各光電変換転送領域1から列方向に転送されてきた信号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷を水平転送路14に転送するものであり、受光部30の構成において、転送電極2,3,4に供給される転送パルスが異なる(φs1,φs2,φs3)こと以外は同一であるため、同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。ただし、蓄積部40は、図1に示したように、その全面が遮光膜16に覆われているため、裏打配線5,6,7を長波長の光を透過する材料で構成する必要はなく、従来のメタル裏打配線を採用しても良い。
水平転送路14は、蓄積部40から転送されてきた信号電荷を行方向に転送する。
出力部15は、水平転送路14から転送されてきた信号電荷に応じた信号を出力する。
以上のように構成された固体撮像素子100に光が入射すると、赤色の光はカラーフィルタ11を透過し、その一部が裏打配線5に入射する。裏打配線5は赤色を透過する材料であるため、赤色の光は裏打配線5を透過する。このため、カラーフィルタ11を透過した赤色の光はほとんど吸収されることなくn層1に到達し、赤色の光に応じた信号電荷がここに蓄積される。
緑色の光はカラーフィルタ12を透過してn層1に到達し、緑色の光に応じた信号電荷がここに蓄積される。
青色の光はカラーフィルタ13を透過して転送電極2,3,4に入射する。ここで、転送電極2,3,4は、青色の光を十分に透過できる程度に薄く形成されているため、青色の光は転送電極2,3,4を透過することができる。そして、青色の光はn層1に到達し、青色の光に応じた信号電荷がここに蓄積される。
その後、転送電極2,3,4及び裏打配線5,6,7に印加される転送パルスが制御されることで、各光電変換転送領域1に蓄積された信号電荷は、列方向に転送され、蓄積部40に蓄積される。転送電極2は、その一端から他端にかけて8つの光電変換転送領域1おきにコンタクト部8を介して裏打配線5と接続されているため、その抵抗は低くなる。同様に、転送電極3,4の抵抗も低くなる。したがって、各光電変換転送領域1に蓄積された信号電荷の転送は高速に行われる。
蓄積部40では、転送電極2,3,4に印加される転送パルスが制御されることで、各光電変換転送領域1に蓄積された信号電荷が水平転送路14まで転送され、ここから出力部15まで転送され、出力部15から信号電荷に応じた信号が出力される。蓄積部40でも同様に、転送電極2,3,4の抵抗が低くなるため、各光電変換転送領域1に蓄積された信号電荷の転送は高速に行われる。
このように、固体撮像素子100によれば、裏打配線5,6,7によって転送電極2,3,4の抵抗を低くすることができ、高速駆動が可能になる。転送電極2,3,4として透明電極を用いる場合(図6参照)には、転送電極2,3,4はその電極線幅が狭く(例えば2μm以下)、逆に線長が長いことから、その両端から転送パルスを印加するだけでは、転送電極2,3,4全体に均一な転送パルスを印加することはできない。この場合でも、固体撮像素子100によれば、裏打配線5,6,7を設けて転送電極2,3,4上の複数の箇所から転送パルスを印加しているため、転送電極2,3,4全体に均一な転送パルスを印加することが可能になる。
又、固体撮像素子100によれば、裏打配線5,6,7を設けることで、転送電極2,3,4を青色が十分に透過できる程度に薄くすることができるため、青色の感度低下を防ぐことができる。
又、固体撮像素子100によれば、裏打配線5,6,7が赤色を透過する材料によって構成されているため、裏打配線5,6,7を、赤色を検出する光電変換転送領域1上方に積層することが可能となり、従来のように各サンプリングポイントの面積が裏打配線によって小さくなってしまうといったことはない。この結果、F2.8以下のカメラレンズ系を用いた場合でも、上述したケラレの発生を抑制することが可能となり、明るいレンズにも対応することができる。したがって、カメラの高感度化が可能になる。
又、固体撮像素子100によれば、転送電極2,3,4をCMP法等で薄膜化、平坦化できるため、カラーフィルタやマイクロレンズの加工精度が向上し、製造工程の簡略化と高歩留が期待される。
図7は、図1に示す固体撮像素子のIII−III断面の別の例を示す図である。
本実施形態では、図7に示すように、裏打配線5とコンタクト部8の界面及び転送電極2とコンタクト部8の界面における接触抵抗を低減させるために、コンタクト部8と裏打配線5の接続面及びコンタクト部8と転送電極2の接続面のそれぞれに、金属元素(W,Ti,Cu,Al,Au等)あるいはその化合物28を介在させた構成としても良い。又は、コンタクト部8をタングステンプラグ等の金属によって構成しても良い。
同様に、コンタクト部9と裏打配線6の接続面及びコンタクト部9と転送電極3の接続面のそれぞれに、金属元素あるいはその化合物を介在させた構成としても良いし、コンタクト部9をタングステンプラグ等の金属によって構成しても良い。
同様に、コンタクト部10と裏打配線7の接続面及びコンタクト部10と転送電極4の接続面のそれぞれに、金属元素あるいはその化合物を介在させた構成としても良いし、コンタクト部10をタングステンプラグ等の金属によって構成しても良い。
尚、本実施形態の固体撮像素子100は、受光部30で蓄積及び転送した信号電荷を、蓄積部40に一旦蓄積するFT型CCDを採用しているが、図8に示す固体撮像素子200のように、固体撮像素子100の蓄積部40を省略したフルフレーム型CCDを採用しても、上述したような効果を得ることができる。尚、図8において図2と同様の構成には同一符号を付してある。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態を説明するための固体撮像素子300は、第一実施形態で説明した固体撮像素子100において、裏打配線5,6,7を裏打配線5’,6’,7’に変更し、コンタクト部8,9,10をコンタクト部8’,9’,10’に変更した以外は、固体撮像素子100と同様の構成である。以下、この変更点について説明する。
図9は、本発明の第二実施形態を説明するための固体撮像素子300のカラーフィルタ及び遮光膜を取り除いた状態での平面模式図である。図9において図2と同様の構成には同一符号を付してある。又、本実施形態の固体撮像素子300のカラーフィルタ及び遮光膜を取り除いていない状態での平面模式図は図1と同じであるため、これを援用する。図10は、図9に示す固体撮像素子のI−I断面図である。図11は、図9に示す固体撮像素子のII−II断面図である。図12は、図9に示す固体撮像素子のIII−III断面図である。
図9,10に示すように、裏打配線5’は、図2に示した裏打配線5の行方向の幅を、行方向に隣接する光電変換転送領域1同士を分離する素子分離領域23の上に達するまで広げたものである。そして、平面視において、転送電極2上の素子分離領域23と重なる領域内にコンタクト部8’の一端が接続され、コンタクト部8’の他端が裏打配線5’の端部に接続される。これにより、裏打配線5’と転送電極2が電気的に接続される。
同様に、裏打配線6’は、図2に示した裏打配線6の行方向の幅を、素子分離領域23の上に達するまで広げたものである。そして、平面視において、転送電極3上の素子分離領域23と重なる領域内にコンタクト部9’の一端が接続され、コンタクト部9’の他端が裏打配線6’の端部に接続される。これにより、裏打配線6’と転送電極3が電気的に接続される。
同様に、裏打配線7’は、図2に示した裏打配線7の行方向の幅を、素子分離領域23の上に達するまで広げたものである。そして、平面視において、転送電極4上の素子分離領域23と重なる領域内にコンタクト部10’の一端が接続され、コンタクト部10’の他端が裏打配線7’の端部に接続される。これにより、裏打配線7’と転送電極4が電気的に接続される。
コンタクト部8’,9’,10’の材料としては、転送電極2,3,4や裏打配線5’,6’,7’と同じものや異なるものを用いることができる。図9の例では、コンタクト部8’,9’,10’の材料を転送電極2,3,4や裏打配線5’,6’,7’とは異なる材料としている。
第一実施形態の固体撮像素子100のように、サンプリングポイントの上方でコンタクト部と転送電極が接続され、n層1の上に金属元素やその化合物が存在すると、その部分において仕事関数が変動し、コンタクト部下のn層1のポテンシャル分布がその他の領域と異なってしまい、信号電荷転送効率が低下するという不具合が発生する。ところが、本実施形態の固体撮像素子300によれば、素子分離領域23の上方でコンタクト部8’、9’,10’が転送電極2,3,4と接続されているため、n層1のポテンシャル分布が不均一になるといったことはなく、信号電荷転送効率の低下を防ぐことができる。
図13は、図9に示す固体撮像素子のIII−III断面の別の例を示す図である。
本実施形態でも第一実施形態と同様であり、図13に示すように、裏打配線5’とコンタクト部8’の界面及び転送電極2とコンタクト部8’の界面における接触抵抗を低減させるために、コンタクト部8’と裏打配線5’の接続面及びコンタクト部8’と転送電極2の接続面のそれぞれに、金属元素(W,Ti,Cu,Al,Au等)あるいはその化合物34を介在させた構成としても良い。又は、コンタクト部8’をタングステンプラグ等の金属によって構成しても良い。
同様に、コンタクト部9’と裏打配線6’の接続面及びコンタクト部9’と転送電極3の接続面のそれぞれに、金属元素あるいはその化合物を介在させた構成としても良いし、コンタクト部9’をタングステンプラグ等の金属によって構成しても良い。
同様に、コンタクト部10’と裏打配線7’の接続面及びコンタクト部10’と転送電極4の接続面のそれぞれに、金属元素あるいはその化合物を介在させた構成としても良いし、コンタクト部10’をタングステンプラグ等の金属によって構成しても良い。
本実施形態では、素子分離領域23上にコンタクト部8’,9’,10’が存在するため、タングステンプラグ等によるオーミックコンタクトの形成が容易になるという利点がある。
本発明の第一実施形態を説明するための固体撮像素子の平面模式図 図1に示す固体撮像素子のカラーフィルタ及び遮光膜を取り除いた状態での平面模式図 図1に示す固体撮像素子のI−I断面図 図1に示す固体撮像素子のII−II断面図 図1に示す固体撮像素子のIII−III断面図 図2に示す転送電極として透明電極を用いた例を示す図 図1に示す固体撮像素子のIII−III断面の別の例を示す図 本発明の第一実施形態を説明するための固体撮像素子の列の例を示す平面模式図 本発明の第二実施形態を説明するための固体撮像素子のカラーフィルタ及び遮光膜を取り除いた状態での平面模式図 図9に示す固体撮像素子のI−I断面図 図9に示す固体撮像素子のII−II断面図 図9に示す固体撮像素子のIII−III断面図 図9に示す固体撮像素子のIII−III断面の別の例を示す図 ケラレを説明するための図
符号の説明
100 固体撮像素子
30 受光部
40 蓄積部
1 光電変換転送領域
2,3,4 転送電極
5,6,7 裏内配線
8,9,10 コンタクト部
14 水平転送路
15 出力部

Claims (11)

  1. 半導体基板上の列方向に延在し、光電変換機能及び前記光電変換機能により得られた信号電荷を前記列方向に転送する信号電荷転送機能を有する光電変換転送領域が、前記半導体基板上の前記列方向と直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、
    前記光電変換転送領域上を覆うように前記行方向に延設され前記光電変換転送領域の電位を制御するための転送パルスを供給する転送電極と、
    前記転送電極の上方で前記列方向に延設される配線と、
    前記転送電極と前記配線とを電気的に接続するコンタクト部とを備え、
    前記配線は、長波長の光を透過する材料からなる固体撮像素子。
  2. 請求項1記載の固体撮像素子であって、
    前記配線は、前記半導体基板上の一部の前記光電変換転送領域の上方に設けられる固体撮像素子。
  3. 請求項2記載の固体撮像素子であって、
    前記光電変換転送領域の上方に、前記行方向にストライプ状に配列された原色系のカラーフィルタを備え、
    前記配線の上方に設けられるカラーフィルタは、赤色を透過するカラーフィルタである固体撮像素子。
  4. 請求項2記載の固体撮像素子であって、
    前記光電変換転送領域の上方に、前記行方向にストライプ状に配列された原色系のカラーフィルタを備え、
    前記配線が前記原色系のカラーフィルタのうちの赤色を透過するカラーフィルタとして機能する固体撮像素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の固体撮像素子であって、
    前記半導体基板上に、前記行方向に隣接する光電変換転送領域同士を分離する分離領域を備え、
    前記コンタクト部は、前記分離領域の上方で前記転送電極と電気的に接続する固体撮像素子。
  6. 請求項5記載の固体撮像素子であって、
    前記コンタクト部は、金属により構成される固体撮像素子。
  7. 請求項5記載の固体撮像素子であって、
    前記コンタクト部と前記転送電極の接続面及び前記コンタクト部と前記配線の接続面にそれぞれ金属化合物が介在する固体撮像素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか記載の固体撮像素子であって、
    前記転送電極は、ポリシリコン電極又は透明電極である固体撮像素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか記載の固体撮像素子であって、
    前記配線は、ポリシリコンからなる固体撮像素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか記載の固体撮像素子であって、
    前記光電変換転送領域に光を集光するマイクロレンズを備える固体撮像素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか記載の固体撮像素子であって、
    前記光電変換転送領域によって前記列方向に転送された電荷を蓄積する蓄積部を備える固体撮像素子。
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