JP2011249688A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】CCDとして機能しない領域に形成された配線と基板との間の寄生容量を低減した固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板205と、複数の光電変換部と、複数の光電変換部の列に対応して形成され、信号電荷を列方向に転送する転送領域201と、半導体基板205の上に形成された絶縁膜204、210と、絶縁膜204、210の上であって、転送領域201の上方に形成された複数の転送電極202aと、絶縁膜204、210の上であって、複数の転送電極202aの列間に形成され、行方向に隣接する複数の転送電極202aを接続する複数の配線202bとを備え、複数の配線202bの下に位置する絶縁膜204、210の厚さは、複数の転送電極202aの下に位置する絶縁膜204、210の厚さよりも厚い。
【選択図】図2D

Description

本発明は固体撮像装置およびその製造方法に関し、特に単層構造の電荷転送電極を有する固体撮像装置およびその製造方法に関する。
近年、微細加工技術の進歩に伴い、0.2μm以下の電極間間隙を有する単層電極構造が主流となっている(例えば、特許文献1参照)。
図11Aおよび図11Bに単層電極構造CCD(Charge Coupled Device)の一例を示す。図11Aに示すように、転送方向と垂直方向に配線により複数個が接続された転送電極1012は、電荷転送方向(行方向)に複数個並べられており、各転送電極に駆動パルスを印加することによって、垂直CCD1011内を信号電荷が転送される。図11Bに、図11AのX−X’断面図を示す。p型基板1013に垂直CCD1011としてn型不純物領域が形成されており、ゲート絶縁膜1014を介して転送電極1012が形成されている。
特開2005−353685号公報
しかしながら、半導体素子の微細化は、配線と基板との間で寄生容量を形成してしまい、これにより配線における信号電荷の転送遅延が問題になってきている。また、イメージセンサの高画素化に伴って、信号電荷を転送するために印加される電圧パルス数が増加するので、寄生容量が形成されるとさらに消費電力が増大するという問題が発生する。
上記課題に鑑み、本発明は、CCDとして機能しない領域に形成された配線と基板との間の寄生容量を低減した固体撮像装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するため、本発明の一形態における固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に行列状に形成され、入射光を信号電荷に光電変換する複数の光電変換部と、前記半導体基板に形成され、前記複数の光電変換部の列に対応して形成され、前記信号電荷を列方向に転送する転送領域と、前記半導体基板の上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の上であって、前記転送領域の上方に形成された複数の転送電極と、前記絶縁膜の上であって、前記複数の転送電極の列間に形成され、行方向に隣接する前記複数の転送電極を接続する複数の配線とを備え、前記複数の配線の下に位置する前記絶縁膜の厚さは、前記複数の転送電極の下に位置する前記絶縁膜の厚さよりも厚い。
この構成によれば、CCDとして機能する領域(CCD領域)のゲート絶縁膜に比べてCCDとして機能しない領域(配線領域)のゲート絶縁膜が厚く形成されているので、CCDとして機能しない領域に形成された配線と基板との間の寄生容量を低減できるため、転送パルス印加による消費電力が低減できる。
ここで、前記配線の下の絶縁膜は、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられた層間絶縁膜とを有し、前記転送電極の下の絶縁膜は、前記ゲート絶縁膜のみであることが好ましい。
この構成によれば、ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜を除去することにより、絶縁膜の厚さを容易に変えることができる。
ここで、前記転送電極と前記配線とは、一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、転送電極と配線との導電性をよくするともに、転送電極と配線とを簡便に形成することができる。
ここで、前記配線は、金属を含むことが好ましい。
この構成によれば、CCDとして機能しない領域(配線領域)における配線抵抗の増大を抑制できるため、寄生容量を低減するとともに駆動パルス周波数を上げて、高速に信号電荷を転送することが可能となる。
ここで、前記転送電極の下に位置する前記絶縁膜の厚さは0.04μmであり、前記配線の下に位置する前記絶縁膜の厚さは0.1μmであることが好ましい。
この構成によれば、従来例と比較して、配線と基板との間の寄生容量を30%程度低減することが可能である。
また、上記の課題を達成するため、本発明の一形態における固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に、複数の光電変換部を行列状に形成する工程と、前記半導体基板の前記複数の光電変換部の列に対応して、信号電荷を列方向に転送する転送領域を形成する工程と、前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記転送領域の上方であって、前記ゲート絶縁膜の上に電極パターンを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜と前記電極パターンの上に層間絶縁膜を形成する工程と、列方向に隣接する前記光電変換部の間の領域にある前記層間絶縁膜の一部を除去して凹部を形成する工程と、前記層間絶縁膜が除去された前記ゲート絶縁膜の上に複数の転送電極を形成する工程と、前記層間絶縁膜の凹部に複数の配線を形成する工程とを含む。
この構成によれば、CCDとして機能する領域(CCD領域)のゲート絶縁膜に比べてCCDとして機能しない領域(配線領域)のゲート絶縁膜が厚く形成されているので、CCDとして機能しない領域に形成された配線と基板との間の寄生容量を低減できるため、転送パルス印加による消費電力が低減できる。
ここで、前記凹部形成工程に続いて、前記電極パターンを除去する工程を備え、前記配線形成工程において、前記電極パターンが除去された領域に転送電極を前記複数の配線の形成と同時に形成することが好ましい。
この構成によれば、転送電極と配線との導電性をよくするともに、転送電極と配線とを簡便に形成することができ、製造工程を簡略化することができる。
本発明によれば、CCDとして機能しない領域に形成された配線と基板との間の寄生容量を低減した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る固体撮像装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る固体撮像装置の平面図である。 図2AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図2AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図2AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態1に係る固体撮像装置の製造方法の各工程を示す平面図である。 図3AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図3AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図3AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態に1に係る固体撮像装置の製造方法の工程を示す平面図である。 図4AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図4AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図4AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態1に係る固体撮像装置の製造方法の各工程を示す平面図である。 図5AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図5AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図5AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態1に係る固体撮像装置の製造方法の各工程を示す平面図である。 図6AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図6AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図6AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態1に係る固体撮像装置の製造方法の各工程を示す平面図である。 図7AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図7AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図7AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態1に係る固体撮像装置の製造方法の各工程を示す平面図である。 図8AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図8AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図8AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態1の変形例に係る固体撮像装置の平面図である。 図9AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図9AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 図9AのZ−Z’線における固体撮像装置の断面図である。 実施の形態2に係る固体撮像装置の平面図である。 図10AのX−X’線における固体撮像装置の断面図である。 図10AのY−Y’線における固体撮像装置の断面図である。 従来の単層電極構造のCCDの概略構成図である。 従来の単層電極構造のCCDの概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明について、以下の実施の形態および添付の図面を用いて説明を行うが、これは例示を目的としており、本発明がこれらに限定されることを意図しない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置について説明する。
図1は、例えばCCDイメージセンサに利用される本実施の形態に係る固体撮像装置30の全体の平面図である。固体撮像装置30は、撮像領域31と、水平CCD34と、出力アンプ35とを備えている。撮像領域31には、入射光を信号電荷に変換する光電変換部32と、信号電荷を列に沿った方向(列方向)に転送する垂直CCD33とを有している。
図2Aは、図1に示す撮像領域の詳細な構成を示す平面図である。なお、図2Aでは、層間絶縁膜、平坦化膜、カラーフィルタまたはオンチップレンズ等は省略している。図2Aに示すように、撮像領域には、基板上に、光電変換部の上方に形成された複数の遮光膜開口214が行列状に形成され、行方向に隣接する遮光膜開口214の間には、列方向に長い形状の垂直CCD201が形成されている。また、各垂直CCD201の上には、転送電極202aが電荷転送方向に並べられており、各転送電極に駆動パルスを印加することによって垂直CCD201で信号電荷が転送される。転送電極202aは、1行の遮光膜開口214に対して列方向に2つずつ設けられている。つまり、1つの遮光膜開口214(フォトダイオード)を有する1画素分の光電変換部に対して2つの転送電極が配置される構成となっている。ここで、垂直CCD201と転送電極202aにより構成される領域を、CCD領域211という。
また、CCD領域211以外の領域には、行方向に隣接する各転送電極202aを接続するように、配線202bが設けられている。配線202bは転送電極202aと同一の材料で一体に形成され、転送電極202aと配線202bにより電極部202が構成されている。なお、撮像領域31において、CCD領域211以外の領域を配線領域212という。
図2Bは、図2AのX−X’線における撮像領域の断面図である。図2Bに示すように、撮像領域31は、p型基板205の上に、垂直CCD201が形成され、その上にゲート絶縁膜204と、転送電極202aと、層間絶縁膜210と、遮光膜213とが層状に形成されている。遮光膜213は、図2Aにおける遮光膜開口214以外の領域に形成されている。
転送電極202aは、0.05〜0.2μmの間隔を隔てて形成されている。ゲート絶縁膜204は、例えば0.04μmに設定されており、転送電極202aに駆動パルスを印加することで、垂直CCD201中に信号電荷を転送するための電界が発生し、信号電荷が転送される。
図2Cは、図2AのY−Y’線における撮像領域の断面図である。図2Aにおける転送電極202aの開口部である遮光膜開口214に、n型の不純物領域によって光電変換部206が形成されている。また、隣接する光電変換部206の間には、p型の不純物領域によって画素分離領域208が形成されている。また、光電変換部206の上には、表面p型層207が形成されている。さらに、画素分離領域208の表面には、転送電極202aに駆動パルスを印加したときに、画素分離領域208のポテンシャルバリアが低下しないように、高濃度のp型不純物領域209が形成されている。転送電極202aの下の層間絶縁膜210は、例えば0.1μmに設定されている。
図2Dは、図2AのZ−Z’線における撮像領域の断面図である。CCDとして機能するCCD領域211に対して、CCD領域211以外の配線領域212のゲート絶縁膜が厚く形成されている。また、垂直CCD201の両側には、読み出し部バリアp型層215と、素子分離p型層216とが形成されている。
本実施の形態の構成によれば、配線領域212における配線202bの下に層間絶縁膜210が形成されているため、配線202bとp型基板205の間の寄生容量が低減できる。従来例と比較すると、30%程度の配線−基板間の寄生容量を低減することが可能である。
なお、実施の形態1において、配線202bに金属材料を含んだ構成としてもよい。このようにすることで、配線領域212における配線抵抗の増大を抑制できるため、寄生容量を低減するとともに駆動パルス周波数を上げて、高速に信号電荷を転送することが可能となる。
次に本実施の形態において、配線202bに金属材料を含んだ場合の固体撮像装置30の製造方法について説明する。なお、本実施の形態では、転送電極202aと配線202bを一体に形成する場合の製造方法について説明する。すなわち、転送電極202aも金属材料を含んだものとなる。
図3Aは、図2Aに示した固体撮像装置を製造する最初の工程を示す平面図であり、図3B、図3Cおよび図3Dは、それぞれ図3AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
まず、図3B〜図3Dに示すように、p型基板205中に、n型の不純物領域である垂直CCD201と、表面p型層207と、p型の不純物領域である画素分離領域208と、高濃度のp型不純物領域209と、読み出し部バリアp型層215と、素子分離p型層216とを形成する。
そのあと、0.02〜0.06μmの厚みで熱酸化によりゲート絶縁膜204を形成し、転送電極202aの型となる電極パターン217をポリシリコンにより形成する。本実施の形態ではゲート絶縁膜204の厚みは0.04μmとし、電極パターン217となるポリシリコンは後の工程で残存させたい層間絶縁膜210の膜厚以上に形成すればよく、0.3μmとする。さらに、電極パターン217の間を完全に埋めるために、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜210を堆積する。
図4Aは、図3Aの次の工程を示す平面図であり、図4B、図4Cおよび図4Dは、それぞれ図4AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
層間絶縁膜210を堆積したあと、図4Aに示すように、電極パターン217をむき出しにする。図4B〜図4Dに示すように、層間絶縁膜210を例えばCMP(Chemical mechanical Polishing)法などにより除去し、電極パターン217がむき出しになるようにする。このとき、電極パターン217の間の層間絶縁膜210は残存させておく。
図5Aは、図4Aの次の工程を示す平面図であり、図5B、図5Cおよび図5Dは、それぞれ図5AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
電極パターン217をむき出しにしたあと、図5Aに示すように、配線202bの型となる配線パターン218を形成する。配線パターン218は、図5B〜図5Dに示すように、配線202bを形成する領域の層間絶縁膜210をエッチングにより除去する。これにより、図5B〜図5Dに示すように、配線パターン218は凹状の形状となる。このとき、凹状の形状となる部分においては層間絶縁膜210は0.06μmの膜厚を残しておく。これにより、ゲート絶縁膜204の0.04μmと合わせて0.1μmの絶縁膜を形成することができる。この絶縁膜を厚くするほど、後に形成する配線202bとp型基板205との間の容量を大きくすることができる。
図6Aは、図5Aの次の工程を示す平面図であり、図6B、図6Cおよび図6Dは、それぞれ図6AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
配線パターン218を形成したあと、図6Aに示すように、電極パターン217のポリシリコンをエッチングで除去する。これにより、電極パターン217および配線パターン218は、いずれも凹状で連続した形状となる。なお、エッチングは、ケミカルドライエッチング装置(CDE)やウエットエッチングによる方法で行う。これにより、p型基板205に対してダメージレスで除去できるため、製造後の固体撮像装置において暗電流の増加を回避できる。
図7Aは、図6Aの次の工程を示す平面図であり、図7B、図7Cおよび図7Dは、それぞれ図7AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
電極パターン217のポリシリコンを除去したあと、図7Aに示すように、電極パターン217と配線パターン218の領域に、例えばタングステンなどの金属材料を同時に埋め込み、CMPなどにより平坦化することで、転送電極202aおよび配線202bを一体に形成する。このように形成することで、転送電極202aと配線202bとの導電性をよくするともに、転送電極202aと配線202bとを簡便に形成することができる。
図8Aは、図7Aの次の工程を示す平面図であり、図8B、図8Cおよび図8Dは、それぞれ図8AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
転送電極202aおよび配線202bを一体に形成したあと、図8Aに示すように、さらに層間絶縁膜210を転送電極202aおよび配線202bの上に形成し、層間絶縁膜210の上に遮光膜213を形成する。遮光膜213は、入射光を受光する光電変換部206以外の領域に形成する。つまり、遮光膜213は、層間絶縁膜210上に層間膜を堆積しその後遮光膜開口214を設けることにより形成する。
これ以降は、図示しないが、その後、配線、パッシベーション膜などを形成後、カラーフィルタを形成し、カラーフィルタ上の受光センサ部と対応する位置にオンチップレンズを形成する。必要に応じ、光学層として、層内レンズや導波路を形成した構造としても構わない。
本実施の形態の製造方法においては、転送電極となる領域と、配線となる領域とを自己整合的に形成できるため、確実に容量を低減することが可能となる。
なお、本実施の形態では、転送電極202aと配線202bとを一体に形成する場合の製造方法について説明したが、別々に製造する方法であってもよい。
具体的には、図6A〜Dにおいて、電極パターン217を除去せずに、層間絶縁膜210の凹部に配線202bを埋め込むことで、転送電極202aはポリシリコン、配線202bはタングステンとすることが可能である。転送電極202aは配線202bよりも厚みがあるため、ポリシリコンでも十分に低抵抗となっており、電極パターン217を除去する工程を省略することができる。
(実施の形態1の変形例)
次に、実施の形態1の変形例について説明する。
図9Aは、本変形例における固体撮像装置の撮像領域の平面図であり、図9B、図9Cおよび図9Dは、それぞれ図9AにおけるX−X’線、Y−Y’線、Z−Z’線における断面図である。
上記した実施の形態1においては、1つの光電変換部(フォトダイオード)に対して2つの転送電極202aを形成する場合を示したが、本変形例では、図9A〜図9Dに示すように、1つの光電変換部に対して1つの転送電極202aを形成する。
このように、転送電極202aの数を減少することにより、配線202bの数も減少することができる。よって、駆動パルスを低減することができるため、寄生容量を低減するとともに駆動パルス周波数を上げて、高速に信号電荷を転送することが可能となる。
なお、本変形例に係る固体撮像装置の製造方法は、上記した実施の形態1の固体撮像装置30の製造方法と同様である。
(実施の形態2)
図10Aは、本実施の形態に係る固体撮像装置の平面図である。なお、図10Aでは、層間絶縁膜、平坦化膜等は省略している。
本実施の形態が、実施の形態1と異なる点は、垂直CCDに限らず水平CCDにおいても、転送電極が配置されたCCD領域の層間絶縁膜よりも配線領域の層間絶縁膜のほうが厚い点である。
図1に示した本実施の形態における固体撮像装置の水平CCD34は、図10Aに示すように、基板上に、垂直CCD201に連続して設けられた水平CCD301と、水平転送電極302aと、配線302bと、コンタクト330と、アルミ配線331とを備えている。水平転送電極302aは、水平CCD301上に形成されている。また、各水平転送電極302aには、配線302bが接続され、さらにコンタクト330およびアルミ配線331が接続されている。アルミ配線331からコンタクト330、配線302bを介して、各水平転送電極302aに駆動パルスを印加することによって、水平CCD301で信号電荷が転送される。
図10Bは、図10AのX−X’線における撮像領域の断面図である。同図に示すように、p型基板205上に、水平CCD301が形成され、その上にゲート絶縁膜304と、水平転送電極302と層間絶縁膜310が形成されている。水平転送電極302aは、0.05〜0.2μmの間隔を隔てて形成されている。ゲート絶縁膜304は、例えば0.04μmに設定されており、水平転送電極302aに駆動パルスを印加することで水平CCD301中に信号電荷を転送するための電界が発生し、信号電荷が転送される。
図10Cは、図10AのY−Y’線における撮像領域の断面図である。水平CCD301の周辺は、p型不純物領域305により0Vに固定されている。水平CCD301として機能する領域以外の水平転送電極302の下の絶縁膜は、例えば0.1μmに設定されている。
本実施の形態の構成によれば、水平CCDとして機能する領域以外の領域でゲート絶縁膜が厚く形成されているため、配線と基板間の寄生容量を低減することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形を行ってもよい。
例えば、上記した実施の形態では、転送電極と配線とを一体に形成する場合の製造方法について説明したが、転送電極と配線は別々に製造する方法であってもよい。
また、転送電極と配線は、タングステン、アルミニウムに限らず、その他の材料により形成されてもよい。
また、層間絶縁膜やゲート電極の厚さは、上記した例に限らずその他の厚さであってもよい。
また、本発明に係る固体撮像装置には、上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る固体撮像装置を備えた各種デバイスなども本発明に含まれる。例えば、本発明に係る固体撮像装置を備えたムービーカメラも本発明に含まれる。
本発明は、配線と基板との間の寄生容量を低減でき、固体撮像装置の低消費電力化をはかることが求められるデジタルカメラ、コンパクトカメラ等に有用である。
30 固体撮像装置
31 撮像領域
32、206 光電変換部
33、201、1011 垂直CCD(転送領域)
34、301 水平CCD(転送領域)
202a 転送電極
202b 配線
204、304、1014 ゲート絶縁膜(絶縁膜)
205 p型基板(半導体基板)
207 表面p型層
208 画素分離領域
209 高濃度のp型不純物領域
210、310 層間絶縁膜(絶縁膜)
211 CCD領域
212 配線領域
213 遮光膜
215 読出し部バリアp型層
216 素子分離p型層
302a 水平転送電極(転送電極)
302b 配線
1012 転送電極
1013 p型基板

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に行列状に形成され、入射光を信号電荷に光電変換する複数の光電変換部と、
    前記半導体基板に形成され、前記複数の光電変換部の列に対応して形成され、前記信号電荷を列方向に転送する転送領域と、
    前記半導体基板の上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上であって、前記転送領域の上方に形成された複数の転送電極と、
    前記絶縁膜の上であって、前記複数の転送電極の列間に形成され、行方向に隣接する前記複数の転送電極を接続する複数の配線とを備え、
    前記複数の配線の下に位置する前記絶縁膜の厚さは、前記複数の転送電極の下に位置する前記絶縁膜の厚さよりも厚い
    固体撮像装置。
  2. 前記配線の下の絶縁膜は、
    前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられた層間絶縁膜とを有し、
    前記転送電極の下の絶縁膜は、前記ゲート絶縁膜のみである
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記転送電極と前記配線とは、一体に形成されている
    請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記配線は、金属を含む
    請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記転送電極の下に位置する前記絶縁膜の厚さは0.04μmであり、前記配線の下に位置する前記絶縁膜の厚さは0.1μmである
    請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 半導体基板に、複数の光電変換部を行列状に形成する工程と、
    前記半導体基板の前記複数の光電変換部の列に対応して、信号電荷を列方向に転送する転送領域を形成する工程と、
    前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記転送領域の上方であって、前記ゲート絶縁膜の上に電極パターンを形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜と前記電極パターンの上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    列方向に隣接する前記光電変換部の間の領域にある前記層間絶縁膜の一部を除去して凹部を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜の凹部に複数の配線を形成する工程とを含む
    固体撮像装置の製造方法。
  7. 前記凹部形成工程に続いて、前記電極パターンを除去する工程を備え、
    前記配線形成工程において、前記電極パターンが除去された領域に転送電極を前記複数の配線の形成と同時に形成する
    請求項6に記載の固体撮像装置の製造方法。
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