JP2006146000A - 虚像表示型情報表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者が画像情報を良好に視認することができる虚像表示型情報表示システムを提供する。
【解決手段】 虚像表示型情報表示システム1の筐体2を、基部Bと可動部Mとによって構成する。基部Bと可動部Mとをジョイント部材11を介して接続する。ジョイント部材11を、基部Bに対して、第一揺動軸である第一接続ピンの軸部Pa1回り(図4において紙面に略直交する軸線回り)に揺動可能とし、可動部Mを、ジョイント部材11に対して前記第一揺動軸と平行な軸線回りに揺動可能とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 虚像表示型情報表示システム1の筐体2を、基部Bと可動部Mとによって構成する。基部Bと可動部Mとをジョイント部材11を介して接続する。ジョイント部材11を、基部Bに対して、第一揺動軸である第一接続ピンの軸部Pa1回り(図4において紙面に略直交する軸線回り)に揺動可能とし、可動部Mを、ジョイント部材11に対して前記第一揺動軸と平行な軸線回りに揺動可能とする。
【選択図】 図4
Description
この発明は、虚像表示型情報表示システムに関するものである。
虚像表示型情報表示システムは、画像表示部とこの画像表示部の発する光を反射する半透過型光学素子とを備える表示装置によって、使用者からみて半透過型光学素子よりも遠方に画像情報の虚像を表示させるものである。
このような虚像表示型情報表示システムとしては、例えば後記の特許文献1に記載の表示装置付き携帯情報装置等が知られている。
この表示装置付き携帯情報装置は、表示素子とその表示像を拡大投影するホログラム素子とを備えるものである。また、この表示装置付き携帯情報装置は、遠方の物体の透過像を表示素子上の拡大表示像と重畳して観察することができるようになっている。
特開2001−308997号公報(第1欄第43行〜第50行、第2欄第41行〜第3欄第11行、図1等)
このような虚像表示型情報表示システムとしては、例えば後記の特許文献1に記載の表示装置付き携帯情報装置等が知られている。
この表示装置付き携帯情報装置は、表示素子とその表示像を拡大投影するホログラム素子とを備えるものである。また、この表示装置付き携帯情報装置は、遠方の物体の透過像を表示素子上の拡大表示像と重畳して観察することができるようになっている。
しかし、この表示装置付き携帯情報装置では、表示装置及びホログラム素子が、表示装置付き携帯情報装置上に設置されているので、使用者に対するホログラム素子の位置は、使用者による表示装置付き携帯情報装置の保持姿勢や、使用者の顔幅等によって異なってしまう。このため、場合によってはホログラム素子の表示像が見づらくなってしまう。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、使用者が画像情報を良好に視認することができる虚像表示型情報表示システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、筐体に、画像表示部と、該画像表示部からの光を反射するとともに使用者の視線方向の実視野からの光を透過する半透過型光学素子とを備える表示装置が設けられ、該表示装置によって、前記使用者からみて前記半透過型光学素子よりも遠方に前記画像表示部が表示する画像情報の虚像を表示する虚像表示型情報表示システムであって、前記筐体が、前記使用者に保持される基部と、該基部に第一揺動軸を介して揺動可能に接続されたジョイント部材と、該ジョイント部材に前記第一揺動軸と平行に配置される第二揺動軸を介して揺動可能に接続された可動部とを有し、前記表示装置は、前記可動部に設けられている虚像表示型情報表示システムを提供する。
本発明は、筐体に、画像表示部と、該画像表示部からの光を反射するとともに使用者の視線方向の実視野からの光を透過する半透過型光学素子とを備える表示装置が設けられ、該表示装置によって、前記使用者からみて前記半透過型光学素子よりも遠方に前記画像表示部が表示する画像情報の虚像を表示する虚像表示型情報表示システムであって、前記筐体が、前記使用者に保持される基部と、該基部に第一揺動軸を介して揺動可能に接続されたジョイント部材と、該ジョイント部材に前記第一揺動軸と平行に配置される第二揺動軸を介して揺動可能に接続された可動部とを有し、前記表示装置は、前記可動部に設けられている虚像表示型情報表示システムを提供する。
このように構成される虚像表示型情報表示システムでは、半透過型光学素子が、使用者の視線方向の実視野からの光を透過する構成とされており、使用者は、半透過型光学素子を通じて実視界の風景を視認することができる。
一方、画像表示部の発する光線が、半透過型光学素子によって使用者に向けて反射されることで、画像表示部の表示する画像情報が、使用者からみて半透過型光学素子よりも視線方向遠方に虚像として拡大表示される。すなわち、この虚像表示型情報表示システムでは、使用者の実視界上に表示装置が表示する虚像が重畳される。
一方、画像表示部の発する光線が、半透過型光学素子によって使用者に向けて反射されることで、画像表示部の表示する画像情報が、使用者からみて半透過型光学素子よりも視線方向遠方に虚像として拡大表示される。すなわち、この虚像表示型情報表示システムでは、使用者の実視界上に表示装置が表示する虚像が重畳される。
このように構成される投影型情報システムでは、筐体の基部と可動部とを接続するジョイント部材を、基部に対して第一揺動軸回りに揺動させることで、基部に対する可動部の相対位置を調整することができる。すなわち、この虚像表示型情報表示システムでは、使用者が基部を保持した状態で、基部に対してジョイント部材を揺動させることで、使用者に対する表示装置の位置の調節が可能である。
ここで、このように筐体に対してジョイント部材を揺動させると、可動部とともに表示装置の向きが変わってしまい、表示装置が表示する虚像も傾いてしまう。
この虚像表示型情報表示システムでは、可動部をジョイント部材に対して第二揺動軸回りに揺動させることで、表示装置の向きを調整することができるので、表示装置が表示する虚像に傾斜が生じなくなり、虚像の視認を良好に行うことができる。
この虚像表示型情報表示システムでは、可動部をジョイント部材に対して第二揺動軸回りに揺動させることで、表示装置の向きを調整することができるので、表示装置が表示する虚像に傾斜が生じなくなり、虚像の視認を良好に行うことができる。
また、この虚像表示型情報表示システムが、前記基部に対する前記可動部の位置が適正となる位置で前記基部と前記ジョイント部材とを位置決め固定する第一位置決め機構と、前記基部に対する前記可動部の向きが適正となる位置で前記ジョイント部材と前記可動部とを位置決め固定する第二位置決め機構とを有していてもよい。
このように構成される虚像表示型情報表示システムでは、基部に対してジョイント部材を揺動させた際に、基部に対して可動部の位置が適正となった時点で、第一位置決め機構によって基部とジョイント部材との位置決め固定が行われる。また、ジョイント部材に対して可動部を揺動させた際に、基部に対する可動部の向きが適正となった時点で、第二位置決め機構によってジョイント部材と可動部との位置決め固定が行われる。
このように、この虚像表示型情報表示システムでは、第一位置決め機構及び第二位置決め機構により、ジョイント部材及び可動部の位置決めが自動的に行われるので、基部に対する表示装置の相対位置の調整、及び基部に対する表示装置の向きの調整を容易かつ迅速に行うことができる。
このように、この虚像表示型情報表示システムでは、第一位置決め機構及び第二位置決め機構により、ジョイント部材及び可動部の位置決めが自動的に行われるので、基部に対する表示装置の相対位置の調整、及び基部に対する表示装置の向きの調整を容易かつ迅速に行うことができる。
また、この虚像表示型情報表示システムにおいて、前記第一位置決め機構は、前記基部と前記ジョイント部材とのうちの一方の、他方に対向する部位に設けられる係合突起と、前記他方のうち、前記一方に対する前記他方の向きが適正となった際に前記係合突起に対向する部位に設けられる係合凹部と、前記係合突起と前記係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方を他方との係合位置に向けて付勢する付勢部材とを有していてもよい。
このように構成される虚像表示型情報表示システムでは、第一位置決め機構は、位置決め対象物である基部とジョイント部材とのうちの一方に対する他方の向きが適正となった際に、一方に設けられる係合突起と他方に設けられる係合凹部とが対向させられる。係合突起と係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方は、他方との係合位置に向けて付勢されているので、位置決め対象物のうちの一方に対する他方の向きが適正となった際には、係合突起と係合凹部とが係合させられて、位置決め対象物同士の位置決めが行われる。
また、この虚像表示型情報表示システムにおいて、前記第二位置決め機構は、前記ジョイント部材と前記可動部とのうちの一方の、他方に対向する部位に設けられる係合突起と、前記他方のうち、前記一方に対する前記他方の向きが適正となった際に前記係合突起に対向する部位に設けられる係合凹部と、前記係合突起と前記係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方を他方との係合位置に向けて付勢する付勢部材とを有していてもよい。
このように構成される虚像表示型情報表示システムでは、第二位置決め機構は、位置決め対象物であるジョイント部材と可動部とのうちの一方に対する他方の向きが適正となった際に、一方に設けられる係合突起と他方に設けられる係合凹部とが対向させられる。係合突起と係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方は、他方との係合位置に向けて付勢されているので、位置決め対象物のうちの一方に対する他方の向きが適正となった際には、係合突起と係合凹部とが係合させられて、位置決め対象物同士の位置決めが行われる。
本発明に係る虚像表示型情報表示システムでは、使用者による保持姿勢や、使用者の顔幅に応じて、使用者に対する表示装置の位置の調節(基部に対する表示装置の相対位置の調節)を行うことができるので、使用者が画像情報を良好に視認することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る虚像表示型情報表示システムについて、図1から図4を参照して説明する。本実施形態では、本発明を、画像情報を使用者の実視界上に重畳させる携帯型情報端末に適用した例を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る虚像表示型情報表示システム1は、この虚像表示型情報表示システム1の構成部品(例えば電子回路等)が内蔵される筐体2と、画像情報を使用者の実視界上に重畳させる表示装置4とを有している。
図1に示すように、本実施形態に係る虚像表示型情報表示システム1は、この虚像表示型情報表示システム1の構成部品(例えば電子回路等)が内蔵される筐体2と、画像情報を使用者の実視界上に重畳させる表示装置4とを有している。
筐体2は、略長方形平板形状をなす基部Bと、基部Bに第一揺動軸回りに揺動可能に接続されたジョイント部材11と、ジョイント部材11に第一揺動軸と平行な第二揺動軸回りに揺動可能に接続された略長方形平板形状をなす可動部Mとを有している。基部Bと可動部Mとは、互いの一短辺同士を略平行にした状態で、互いの一短辺同士がジョイント部材11を介して接続されている。以下、筐体2において可動部M側の端部を一端、基部B側の端部を他端とする。
可動部Mには、可動部Mを厚み方向に貫く開口部M1が設けられている。以下、可動部Mの周面のうち、開口部M1の一方の開口端が形成される周面を正面Mfとし、他方を背面Mbとし、残りの周面(厚み方向に略平行な周面)を側面Msとする。
基部Bは、虚像表示型情報表示システム1の持ち手を構成している。以下、基部Bの周面のうち、基部Bと可動部Mとをその長手方向が略平行となるように配置した状態で可動部Mの正面Mfと同じ側を向く周面を正面B1とし、正面B1とは反対側を向く面を背面B2とし、残りの周面(厚み方向に略平行な周面)を側面B3とする。
この虚像表示型情報表示システム1は、使用者が一端側を視線方向前方に位置するように基部Bを片手で保持しつつ、基部Bの正面B1を自身の側頭部等に当接させることで、虚像表示型情報表示システム1を自身の頭部に対して位置決めして、安定した保持を実現することができる。
また、基部Bには、虚像表示型情報表示システム1を操作するための操作部(図示せず)が設けられており、使用者が虚像表示型情報表示システム1を保持している手で虚像表示型情報表示システム1を操作することができるようになっている。
また、基部Bには、虚像表示型情報表示システム1を操作するための操作部(図示せず)が設けられており、使用者が虚像表示型情報表示システム1を保持している手で虚像表示型情報表示システム1を操作することができるようになっている。
以下、基部Bに対する可動部Mの取付構造について説明する。
図2に示すように、ジョイント部材11は、略長方形平板状の部材である。ジョイント部材11は、その一長辺側が筐体2に接続されていて、基部Bに対して、基部Bの幅方向(図1において紙面に略直交する方向)に沿った軸線回りに揺動可能とされている。
図2に示すように、ジョイント部材11は、略長方形平板状の部材である。ジョイント部材11は、その一長辺側が筐体2に接続されていて、基部Bに対して、基部Bの幅方向(図1において紙面に略直交する方向)に沿った軸線回りに揺動可能とされている。
また、ジョイント部材11は、その他方の長辺側が可動部Mに接続されている。これにより、可動部Mは、ジョイント部材11に対して、ジョイント部材11の長手方向(図1において紙面に略直交する方向)に沿った軸線回り、すなわち基部Bに対するジョイント部材11の揺動軸線と略平行な軸線回りに揺動可能とされている。
ジョイント部材11の一長辺側には、一短辺側から他方の短辺側に貫通する挿通孔11aが形成されている。同様に、ジョイント部材11の他方の長辺側には、一短辺側から他方の短辺側に貫通する挿通孔11bが形成されている。
一方、基部Bには、一端側に、それぞれ長手方向に略直交する板状の軸受部B4が、突出状態に設けられている。
これら軸受部B4には、基部Bの幅方向(図1において紙面に略直交する方向)に沿って貫通する挿通孔B5が設けられている。
一方、基部Bには、一端側に、それぞれ長手方向に略直交する板状の軸受部B4が、突出状態に設けられている。
これら軸受部B4には、基部Bの幅方向(図1において紙面に略直交する方向)に沿って貫通する挿通孔B5が設けられている。
ジョイント部材11は、その一長辺側が軸受部B4間に挟み込まれた状態で、一方の軸受部B4の挿通孔B5、ジョイント部材11の一長辺側の挿通孔11a、他方の軸受部B4の挿通孔B5をこの順番で貫くように第一接続ピンPaが挿通されることで、基部Bに対して、第一接続ピンPaの軸部Pa1(第一揺動軸)回り(図1において紙面に略直交する軸線回り)に揺動可能に接続されている。
第一接続ピンPaは、丸棒状の軸部Pa1の一端にフランジPa2が設けられるものであって、挿通孔B5及び挿通孔11aに挿通された状態で、他端にナットPa3が螺合されることで、基部B及びジョイント部材11に装着されている。
第一接続ピンPaは、丸棒状の軸部Pa1の一端にフランジPa2が設けられるものであって、挿通孔B5及び挿通孔11aに挿通された状態で、他端にナットPa3が螺合されることで、基部B及びジョイント部材11に装着されている。
また、可動部Mには、その側面の長手方向の端部に、それぞれ長手方向に略直交する板状の軸受部M5が、突出状態に設けられている。これら軸受部M5には、可動部Mの幅方向(図1において紙面に略直交する方向)に沿って貫通する挿通孔M6が設けられている。
可動部Mは、ジョイント部材11の他方の長辺側が軸受部M5間に挟み込まれた状態で、一方の軸受部M5の挿通孔M6、ジョイント部材11の他方の長辺側の挿通孔11b、他方の軸受部M5の挿通孔M6をこの順番で貫くように第二接続ピンPbが挿通されることで、ジョイント部材11に、第二接続ピンPbの軸部Pb1(第二揺動軸)回り(図1において紙面に略直交する軸線回り)に揺動可能に接続されている。
第二接続ピンPbは、丸棒状の軸部Pb1の一端にフランジPb2が設けられるものであって、挿通孔M6及び挿通孔11bに挿通された状態で、他端にナットPb3が螺合されることで、ジョイント部材11及び可動部Mに装着されている。
可動部Mは、ジョイント部材11の他方の長辺側が軸受部M5間に挟み込まれた状態で、一方の軸受部M5の挿通孔M6、ジョイント部材11の他方の長辺側の挿通孔11b、他方の軸受部M5の挿通孔M6をこの順番で貫くように第二接続ピンPbが挿通されることで、ジョイント部材11に、第二接続ピンPbの軸部Pb1(第二揺動軸)回り(図1において紙面に略直交する軸線回り)に揺動可能に接続されている。
第二接続ピンPbは、丸棒状の軸部Pb1の一端にフランジPb2が設けられるものであって、挿通孔M6及び挿通孔11bに挿通された状態で、他端にナットPb3が螺合されることで、ジョイント部材11及び可動部Mに装着されている。
また、この虚像表示型情報表示システム1は、基部Bに対する可動部Mの位置が適正となる位置で基部Bとジョイント部材11とを位置決め固定する第一位置決め機構14と、基部Bに対する可動部Mの向きが適正となる位置でジョイント部材11と可動部Mとを位置決め固定する第二位置決め機構15とを有している。
第一位置決め機構14は、基部Bとジョイント部材11とのうちの一方の、他方に対向する部位に設けられる係合突起と、他方のうち、一方に対する他方の向きが適正になった際に係合突起に対向する部位に設けられる係合凹部と、係合突起と係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方を他方との係合位置に向けて付勢する付勢部材とを有している。
本実施形態では、基部Bにおいて軸受部B4のジョイント部材11を受ける面には、挿通孔B5の近傍に、円筒状の止まり穴14aが形成されている。この止まり穴14a内には、先端が略半球形をなす円柱状の係合ピン16(係合突起)が挿入されており、止まり穴14aの底面と係合ピン16との間には、係合ピン16を止まり穴14aから突出するように付勢するコイルスプリング17(付勢部材)が設置されている。
また、ジョイント部材11において挿通孔11aが形成される側面(ジョイント部材11の短辺を構成する側面)には、挿通孔11aの周囲に、係合ピン16の先端と係合する係合凹部18が、挿通孔11aの軸線に対する距離をほぼ等しくして複数設けられている。
本実施形態では、ジョイント部材11には、基部Bとジョイント部材11とが直線状に配列された状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部18aが設けられている。また、ジョイント部材11には、ジョイント部材11がその一端側を基部Bの背面B2側に向くように傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部18bが設けられている。さらに、ジョイント部材11には、ジョイント部材11がその一端側を基部Bの正面B1側に向くように傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部18cが設けられている。これら係合凹部18a,18b,18cは、それぞれジョイント部材11の一方の側面と他方の側面とに、対にして設けられている。
本実施形態では、ジョイント部材11には、基部Bとジョイント部材11とが直線状に配列された状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部18aが設けられている。また、ジョイント部材11には、ジョイント部材11がその一端側を基部Bの背面B2側に向くように傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部18bが設けられている。さらに、ジョイント部材11には、ジョイント部材11がその一端側を基部Bの正面B1側に向くように傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部18cが設けられている。これら係合凹部18a,18b,18cは、それぞれジョイント部材11の一方の側面と他方の側面とに、対にして設けられている。
第二位置決め機構15は、ジョイント部材11と可動部Mとのうちの一方の、他方に対向する部位に設けられる係合凹部と、他方のうち、一方に対する他方の向きが適正になった際に係合凹部に対向する部位に設けられる係合突起と、係合凹部と係合突起とのうちの少なくともいずれか一方を他方との係合位置に向けて付勢する付勢部材とを有している。
本実施形態では、可動部Mの軸受部M5においてジョイント部材11を受ける面には、挿通孔M6の近傍に、円筒状の止まり穴15aが形成されている。この止まり穴15a内には、先端が略半球形をなす円柱状の係合ピン16が挿入されており、止まり穴15aの底面と係合ピン16との間には、係合ピン16を止まり穴15aから突出するように付勢するコイルスプリング17が設置されている。
また、ジョイント部材11において挿通孔11bが形成される側面には、挿通孔11bの周囲に、係合ピン16の先端と係合する係合凹部19が、挿通孔11bの軸線に対する距離をほぼ等しくして複数設けられている。これら係合凹部19は、ジョイント部材11の一方の側面と他方の側面とに、それぞれ対にして設けられている。
本実施形態では、ジョイント部材11には、ジョイント部材11と可動部Mとが直線状に配列された状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部19aが設けられている。また、ジョイント部材11には、可動部Mがその一端側がジョイント11の短辺の延長線上よりも正面Mf側に位置するようにジョイント部材11に対して傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部19bが設けられている。さらに、ジョイント部材11には、可動部Mがその一端側がジョイント11の短辺の延長線上よりも背面Mb側に位置するようにジョイント部材11に対して傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部19cが設けられている。
これら係合凹部19a,19b,19cは、それぞれジョイント部材11の一方の側面と他方の側面とに、対にして設けられている。
本実施形態では、ジョイント部材11には、ジョイント部材11と可動部Mとが直線状に配列された状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部19aが設けられている。また、ジョイント部材11には、可動部Mがその一端側がジョイント11の短辺の延長線上よりも正面Mf側に位置するようにジョイント部材11に対して傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部19bが設けられている。さらに、ジョイント部材11には、可動部Mがその一端側がジョイント11の短辺の延長線上よりも背面Mb側に位置するようにジョイント部材11に対して傾斜した状態で係合ピン16に対向する位置に、係合凹部19cが設けられている。
これら係合凹部19a,19b,19cは、それぞれジョイント部材11の一方の側面と他方の側面とに、対にして設けられている。
そして、表示装置4の使用時には、図1に示すように、基部Bに対してジョイント部材11を揺動させ、かつジョイント部材11に対して可動部Mを揺動させて可動部Mを基部Bに対して略平行にすることで、顔幅調整を行うことができる。
表示装置4は、可動部Mに設けられるものであって、可動部Mの背面Mb側に設けられる画像表示部21と、可動部Mの正面Mf側に設けられて開口部M1を通じて画像表示部21の表示する画像情報が投影される半透過型光学素子22とを有している。
表示装置4は、基部Bの正面B1を側頭部等に当接させている使用者からみて、その視線方向(筐体2の一端が向けられた方向)の半透過型光学素子22よりも遠方に、画像情報の虚像を表示するものである。
表示装置4は、基部Bの正面B1を側頭部等に当接させている使用者からみて、その視線方向(筐体2の一端が向けられた方向)の半透過型光学素子22よりも遠方に、画像情報の虚像を表示するものである。
ここで、画像表示部21の表示する画像情報のデータは、図示せぬ記憶装置内に格納されている。画像表示部21が表示する画像情報は、使用者が適宜選択するか、もしくは予め設定された条件に基づいて自動的に選択されるようになっている。
画像表示部21は、例えば液晶表示パネルや有機EL表示パネル等のいわゆる薄型ディスプレイによって構成されている。本実施形態では、画像表示部21は、略長方形平板形状をなしており、その片面側が画像情報の表示される表示面21aとされている。また、表示面21aは、図1において長辺が紙面に略平行となる向きの略長方形状とされている。
画像表示部21は、可動部Mにヒンジ23を介して取り付けられていて、ヒンジ23の揺動軸線回りに揺動させることで、可動部Mに対する画像表示部21の向きを変更することができるようになっている。
本実施形態では、画像表示部21は、その一短辺を、可動部Mの開口部M1の縁部のうち、他端側の縁部に対してヒンジ23を介して接続されており、可動部Mの背面Mbに略直交しかつ可動部Mの長手方向に略平行となる面上で、ヒンジ23の揺動軸線回りに揺動可能とされている。
本実施形態では、画像表示部21は、その一短辺を、可動部Mの開口部M1の縁部のうち、他端側の縁部に対してヒンジ23を介して接続されており、可動部Mの背面Mbに略直交しかつ可動部Mの長手方向に略平行となる面上で、ヒンジ23の揺動軸線回りに揺動可能とされている。
そして、表示装置4の使用時には、画像表示部21を変位させて、その表示面21aを可動部Mの正面Mf側の一端寄りに向けて(言い換えれば可動部Mの一端側の正面Mf寄りに向けて)、画像表示部21を半透過型光学素子22に対して略平行にすることで、画像表示部21の発する光が開口部M1を通じて半透過型光学素子22の反射面22aに入力される。また、表示装置4を使用しない場合には、画像表示部21を変位させて、可動部Mの開口部M1内に収納することで、虚像表示型情報表示システム1の外形寸法を小さくすることができる。
半透過型光学素子22は、凹曲面状の反射面22aを有する部材であって、開口部M1を通じて画像表示部21からの光を、反射面22aによって筐体2の他端側に向けて反射させることによって、他端部を頭側部に当接させた状態の使用者からみて半透過型光学素子22よりも遠方に、画像情報の虚像を表示するものである。
半透過型光学素子22において、反射面22aが形成される領域は、使用者の実視界からの光を透過させる構成とされており、使用者は、半透過型光学素子22を通じて視線方向遠方の景色も視認することができるようになっている。
半透過型光学素子22において、反射面22aが形成される領域は、使用者の実視界からの光を透過させる構成とされており、使用者は、半透過型光学素子22を通じて視線方向遠方の景色も視認することができるようになっている。
本実施形態では、半透過型光学素子22は、アクリルやポリカーボネート等の透明な材質からなる略長方形板状の部材であって、その片面側に金属膜等の反射層が形成されていて、ハーフミラーとして機能する。この反射層の表面が、画像表示部21から入射した光線を表面で反射させる反射面22aとされている。
また、半透過型光学素子22は、一方の短辺がヒンジ26を介して可動部Mの一端近傍に接続されており、ヒンジ26の揺動軸線回りに揺動することができるようになっている。
そして、表示装置4の使用時には、図1に示すように、反射面22aが使用者に向くように可動部Mの正面Mfから屹立させることで、画像表示部21から発せられた光が使用者に向けて反射される。本実施形態では、表示装置4の使用時には、画像表示部21と半透過型光学素子22とが略平行に対向配置される。
また、表示装置4を使用しない場合には、半透過型光学素子22を可動部Mの正面Mfに沿うように折り畳むことで、虚像表示型情報表示システム1の外形寸法を小さくすることができる。
そして、表示装置4の使用時には、図1に示すように、反射面22aが使用者に向くように可動部Mの正面Mfから屹立させることで、画像表示部21から発せられた光が使用者に向けて反射される。本実施形態では、表示装置4の使用時には、画像表示部21と半透過型光学素子22とが略平行に対向配置される。
また、表示装置4を使用しない場合には、半透過型光学素子22を可動部Mの正面Mfに沿うように折り畳むことで、虚像表示型情報表示システム1の外形寸法を小さくすることができる。
また、反射面22aは、長手方向(図1において紙面に略平行な方向)及び短手方向(図1において紙面に略垂直な方向)にそれぞれ曲率を有する凹曲面状に形成されており、表示装置4においては、画像表示部21が発する光線を使用者に向けて反射し、虚像の観察を可能にする凹面鏡として機能する。
さらに、反射面22aは、長手方向においてヒンジ26との接続端から離間するにつれて次第に曲率が増大させられており、これによって反射面22aの長手方向の各部における画像表示部21の表示面21aまでの距離の差によって生じる収差が解消されて、歪みのない画像情報の虚像が形成されるようになっている。
さらに、反射面22aは、長手方向においてヒンジ26との接続端から離間するにつれて次第に曲率が増大させられており、これによって反射面22aの長手方向の各部における画像表示部21の表示面21aまでの距離の差によって生じる収差が解消されて、歪みのない画像情報の虚像が形成されるようになっている。
また、半透過型光学素子22は、反射面22aが形成される領域の肉厚が均一とされている。これによって、視線方向遠方から使用者に向けて半透過型光学素子22に入射した光線は、半透過型光学素子22によって屈折させられることなく、使用者の瞳に入射することとなり、使用者が視線方向遠方の景色を歪みなく良好に視認することができる。
この虚像表示型情報表示システム1を使用する場合には、図1に示すように、画像表示部21を筐体2の背面2c側に引き出し、半透過型光学素子22を正面2bに対して屹立させる(すなわち表示装置4を使用時の配置とする)。
このように表示装置4を使用時の配置とした状態で、前記のように、使用者が筐体2を一方の手と側頭部とで保持することで、使用者が表示装置4の表示する虚像を視認することができる。
このように表示装置4を使用時の配置とした状態で、前記のように、使用者が筐体2を一方の手と側頭部とで保持することで、使用者が表示装置4の表示する虚像を視認することができる。
本実施形態では、半透過型光学素子22が使用者の実視界からの光を透過させるので、使用者は、表示装置4が表示する虚像に加えて、実視界の風景も視認することができる。すなわち、この虚像表示型情報表示システム1では、使用者の実視界上に表示装置4が表示する虚像が重畳される。
この虚像表示型情報表示システム1では、半透過型光学素子22は、反射面22aが凹曲面とされていて、この反射面22aが表示装置4において凹面鏡として機能するので、画像表示部21の表示する画像情報が、使用者からみて半透過型光学素子22よりも視線方向遠方に虚像として拡大表示される。
この虚像表示型情報表示システム1は、基部Bに対してジョイント部材11を揺動させることで、使用者による保持姿勢や、使用者の顔幅に応じて、使用者に対する表示装置4の位置の調節(基部Bに対する可動部Mの相対位置の調節)を行うことができる。
具体的には、図3に示すように、基部Bに対してジョイント部材11を第一接続ピンPaの軸部Pa1回り(第一揺動軸回り)に揺動させて、基部Bに対するジョイント部材11の向きを変えることで、基部Bの正面B1に対する可動部Mの正面M1の位置を調整することができる。
具体的には、図3に示すように、基部Bに対してジョイント部材11を第一接続ピンPaの軸部Pa1回り(第一揺動軸回り)に揺動させて、基部Bに対するジョイント部材11の向きを変えることで、基部Bの正面B1に対する可動部Mの正面M1の位置を調整することができる。
なお、図3(a)では、基部Bとジョイント部材11と可動部Mとを直線状に配置し、基部Bの正面B1と可動部Mの正面Mfとを同一平面上に位置させた状態を示している。この状態では、第一位置決め機構14によって、ジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。具体的には、この状態では、ジョイント部材11の一長辺側に設けられた係合凹部18aが、基部Bの軸受部B4に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部18bに係合されていて、これによってジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。
また、この状態では、第二位置決め機構15によって、可動部Mがジョイント部材11に対して位置決め固定されている。具体的には、この状態では、ジョイント部材11の一長辺側に設けられた係合凹部19aが、可動部Mの軸受部M5に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部19aに係合されている。これによって可動部Mがジョイント部材11に対して位置決め固定されている。
なお、図3(b)に示す状態は、図3(a)の状態から、ジョイント部材11に対する可動部Mの向きは変えずに、基部Bに対してジョイント部材11を第一接続ピンPaの軸部Pa1回り(第一揺動軸回り)に揺動させて、基部Bに対するジョイント部材11の向きを変えた状態である。
この状態では、第一位置決め機構14によって、ジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。具体的には、この状態では、ジョイント部材11の一長辺側に設けられた係合凹部18bが、基部Bの軸受部B4に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部18bに係合されている。これによってジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。
この状態では、第一位置決め機構14によって、ジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。具体的には、この状態では、ジョイント部材11の一長辺側に設けられた係合凹部18bが、基部Bの軸受部B4に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部18bに係合されている。これによってジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。
ここで、このように基部Bに対してジョイント部材11を第一接続ピンPaの軸部Pa1のみの回りに揺動させると、可動部Mの基部Bに対する向きが変わってしまう。
すると、可動部Mに設けられる表示装置4の向きも変わるため、表示装置4の半透過型光学素子22を介して半透過型光学素子22よりも遠方に表示される虚像の表示面も、図1のF’で示す仮想面のように、表示装置4の光軸に直交する面F(好ましい虚像の表示面)から傾いてしまう。
すると、可動部Mに設けられる表示装置4の向きも変わるため、表示装置4の半透過型光学素子22を介して半透過型光学素子22よりも遠方に表示される虚像の表示面も、図1のF’で示す仮想面のように、表示装置4の光軸に直交する面F(好ましい虚像の表示面)から傾いてしまう。
この虚像表示型情報表示システム1では、可動部Mをジョイント部材11に対して第二接続ピンPbの軸部Pb1回りに揺動させることで、基部Bに対する可動部Mの向きを調整することができるので、虚像の表示面の傾斜を解消することができ、虚像の視認を良好に行うことができる。
具体的には、筐体2に対するジョイント部材11の向きの調整作業の際に、可動部Mを、図3(c)において破線で示す状態(図3(b)に示す状態と同じ状態)から、第二接続ピンPbの軸部Pb1回り(第二揺動軸回り)に揺動させて、ジョイント部材11に対する可動部Mの向きを変えて、図3(c)に実線で示すように、可動部Mの基部Bに対する向きを調整前の状態(図3(a)に示す状態及び図4に破線で示す状態)と同じにすることで、虚像の表示面の傾斜を解消することができる。
ここで、図3(c)及び図4に実線で示す状態では、第二位置決め機構15によって、可動部Mがジョイント部材11に対して位置決め固定されている。具体的には、ジョイント部材11の他方の長辺側に設けられた係合凹部19bが、可動部Mの軸受部M5に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部19bに係合されている。これによって可動部Mがジョイント部材11に対して位置決め固定されている。
そして、上記手順とは逆方向にジョイント部材11及び可動部Mを揺動させることで、図4に二点差線で示すように、上記手順による位置調整とは逆に、可動部Mを基部Bよりも正面B1側に位置させることができる。
ここで、図4に二点差線で示す状態では、第一位置決め機構14によるジョイント部材11の位置決め、及び第二位置決め機構による可動部材Mの位置決めが行われている。
具体的には、ジョイント部材11の一長辺側に設けられた係合凹部18cが、基部Bの軸受部B4に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部18cに係合されている。これによってジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。
また、ジョイント部材11の他方の長辺側に設けられた係合凹部19cが、可動部Mの軸受部M5に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部19cに係合されている。
具体的には、ジョイント部材11の一長辺側に設けられた係合凹部18cが、基部Bの軸受部B4に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部18cに係合されている。これによってジョイント部材11が基部Bに対して位置決め固定されている。
また、ジョイント部材11の他方の長辺側に設けられた係合凹部19cが、可動部Mの軸受部M5に設けられた係合ピン16に対向する位置にあり、係合ピン16の先端が係合凹部19cに係合されている。
このように、この虚像表示型情報表示システム1は、図4に示すように、使用者による保持姿勢や、使用者の顔幅に応じて、使用者に対する表示装置4の位置の調節(基部Bに対する表示装置4の相対位置の調節)を行うことができるので、画像表示部21の表示面21aの中心から発する光が、常に使用者の観察位置(網膜)の中心に導かれて、使用者が画像情報を良好に視認することが可能となる。
また、この虚像表示型情報表示システム1では、第一位置決め機構14及び第二位置決め機構15により、基部Bに対するジョイント部材11の位置決め及びジョイント部材11に対する可動部Mの位置決めが自動的に行われるので、基部Bに対する可動部Mの位置や向きの調整を容易かつ迅速に行うことができる。
ここで、本実施形態では、虚像表示型情報表示システム1の第一位置決め機構14及び第二位置決め機構15を、係合ピン16とコイルスプリング17、及び係合凹部18,19とによって構成した例を示したが、第一位置決め機構14及び第二位置決め機構15の構成は、他の構成としてもよい。
図5に、一例として、第二位置決め機構15の代わりに第二位置決め機構27を用いた構成について示す。
図5に、一例として、第二位置決め機構15の代わりに第二位置決め機構27を用いた構成について示す。
第二位置決め機構27は、第二位置決め機構15において、第二接続ピンPb、ナットPa3、止まり穴15a、係合ピン16、コイルスプリング17、及び係合凹部19をなくし、代わりに可動部Mに第一係合部材28を設け、ジョイント部材11に第二係合部材29を設けて、これら第一、第二係合部材28,29によって係合突起及び係合凹部を構成したものである。
具体的には、第一係合部材28は、可動部Mの軸受部M5の挿通孔M6内に、軸線方向への移動を可能にかつ軸線回りの回転を規制されて挿入された略円筒形状の部材であって、ジョイント部材11側の端部に底面が設けられている。
第一係合部材28の底面には、その中心に挿通孔28aが設けられている。また、底面においてジョイント部材11側を向く面には、直径方向に沿って一本の突条28bが設けられていて、この突条28bによって係合突起が構成されている。突条28bの形状は任意であるが、この例では突条28bは断面視山形とされている。
第一係合部材28の底面には、その中心に挿通孔28aが設けられている。また、底面においてジョイント部材11側を向く面には、直径方向に沿って一本の突条28bが設けられていて、この突条28bによって係合突起が構成されている。突条28bの形状は任意であるが、この例では突条28bは断面視山形とされている。
一方、ジョイント部材11の短辺を構成する側面のうち、軸受部M5に対向する部位には、この側面と略平行に、中心に挿通孔29aが設けられた略円盤状の第二係合部材29が軸線回りの回転を規制して設けられている。第二係合部材29において軸受部M5に対向する面には、直径方向に沿って複数の溝29b,29cが設けられており、これらの溝29b,29cによって係合凹部が構成されている。
第一係合部材28と第二係合部材29とは、それぞれの挿入口28a,29aに第三接続ピンPcが挿入されることによって係合されていて、これによって画像表示部21とジョイント部材11とが接続されている。
この第三接続ピンPcは、丸棒状の軸部Pc1(第二揺動軸)の一端にフランジPc2が設けられており、他端が第一係合部材28の挿入口28a、第二係合部材29の挿通孔29cにこの順番で挿通されて、他端が挿通孔29c内面に係合することで、第一係合部材28と第二係合部材29とを係合するものである。
この第三接続ピンPcは、丸棒状の軸部Pc1(第二揺動軸)の一端にフランジPc2が設けられており、他端が第一係合部材28の挿入口28a、第二係合部材29の挿通孔29cにこの順番で挿通されて、他端が挿通孔29c内面に係合することで、第一係合部材28と第二係合部材29とを係合するものである。
また、第三接続ピンPcのフランジPc2と第一係合部材28の底面との間には、コイルスプリングPc3(付勢部材)が設けられており、第一係合部材28は、このコイルスプリングPc3の付勢力によって第二係合部材29に押し付けられている。
この第二位置決め機構27では、上記のように第一係合部材28が第二係合部材29に向けて付勢されているので、ジョイント部材11に対して可動部Mを第三接続ピンPcの軸部Pc1回り(第二揺動軸回り)に揺動させて第一係合部材28の突条28bの向きが第二係合部材29の溝29b,29cのうちのいずれかの向きと一致すると、これら突条28bと溝29b(または溝29c)とが係合して、ジョイント部材11に対する可動部Mとの位置決め固定が行われる。
ここで、この第二位置決め機構27において、第二係合部29には、図6に示すように、直径方向に溝を多数設けてもよい。このように溝を多数設けることで、ジョイント部材11に対する可動部Mの位置を、より細かく位置決めすることができる。
また、この虚像表示型情報表示システム1には、図7に示すように、基部Bにおいて使用者の頬のあたる部分(例えば基部Bの正面B1においてジョイント部材11との境界近傍)に頬当て31を設けたり、使用者の耳のあたる部分(例えば基部Bの正面B1において他端近傍部分)に耳当て32を設けることで、使用者による支持が安定するとともに、長時間使用しても疲労しにくくなる。
1 虚像表示型情報表示システム
2 筐体
4 表示装置
6 画像表示部
7 半透過型光学素子
7a 反射面
Pa1 軸部(第一揺動軸)
Pb1,Pc1 軸部(第二揺動軸)
11 ジョイント部材
14 第一位置決め機構
15,27 第二位置決め機構
16 係合ピン(係合突起)
17 コイルスプリング(付勢部材)
18,19 係合凹部
B 基部
M 可動部
2 筐体
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6 画像表示部
7 半透過型光学素子
7a 反射面
Pa1 軸部(第一揺動軸)
Pb1,Pc1 軸部(第二揺動軸)
11 ジョイント部材
14 第一位置決め機構
15,27 第二位置決め機構
16 係合ピン(係合突起)
17 コイルスプリング(付勢部材)
18,19 係合凹部
B 基部
M 可動部
Claims (4)
- 筐体に、画像表示部と、該画像表示部からの光を反射するとともに使用者の視線方向の実視野からの光を透過する半透過型光学素子とを備える表示装置が設けられ、該表示装置によって、前記使用者からみて前記半透過型光学素子よりも遠方に前記画像表示部が表示する画像情報の虚像を表示する虚像表示型情報表示システムであって、
前記筐体が、前記使用者に保持される基部と、
該基部に第一揺動軸を介して揺動可能に接続されたジョイント部材と、
該ジョイント部材に前記第一揺動軸と平行に配置される第二揺動軸を介して揺動可能に接続された可動部とを有し、
前記表示装置は、前記可動部に設けられている虚像表示型情報表示システム。 - 前記基部に対する前記可動部の位置が適正となる位置で前記基部と前記ジョイント部材とを位置決め固定する第一位置決め機構と、
前記基部に対する前記可動部の向きが適正となる位置で前記ジョイント部材と前記可動部とを位置決め固定する第二位置決め機構とを有している請求項1記載の虚像表示型情報表示システム。 - 前記第一位置決め機構は、前記基部と前記ジョイント部材とのうちの一方の、他方に対向する部位に設けられる係合突起と、
前記他方のうち、前記一方に対する前記他方の向きが適正となった際に前記係合突起に対向する部位に設けられる係合凹部と、
前記係合突起と前記係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方を他方との係合位置に向けて付勢する付勢部材とを有している請求項2記載の虚像表示型情報表示システム。 - 前記第二位置決め機構は、前記ジョイント部材と前記可動部とのうちの一方の、他方に対向する部位に設けられる係合突起と、
前記他方のうち、前記一方に対する前記他方の向きが適正となった際に前記係合突起に対向する部位に設けられる係合凹部と、
前記係合突起と前記係合凹部とのうちの少なくともいずれか一方を他方との係合位置に向けて付勢する付勢部材とを有している請求項2または3に記載の虚像表示型情報表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004338008A JP2006146000A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 虚像表示型情報表示システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004338008A JP2006146000A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 虚像表示型情報表示システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006146000A true JP2006146000A (ja) | 2006-06-08 |
Family
ID=36625754
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004338008A Withdrawn JP2006146000A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 虚像表示型情報表示システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006146000A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200121723A (ko) * | 2019-04-15 | 2020-10-26 | 페가트론 코포레이션 | 증강현실 장치 |
-
2004
- 2004-11-22 JP JP2004338008A patent/JP2006146000A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200121723A (ko) * | 2019-04-15 | 2020-10-26 | 페가트론 코포레이션 | 증강현실 장치 |
KR102335459B1 (ko) | 2019-04-15 | 2021-12-06 | 페가트론 코포레이션 | 증강현실 장치 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |