JP2006145878A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006145878A
JP2006145878A JP2004336320A JP2004336320A JP2006145878A JP 2006145878 A JP2006145878 A JP 2006145878A JP 2004336320 A JP2004336320 A JP 2004336320A JP 2004336320 A JP2004336320 A JP 2004336320A JP 2006145878 A JP2006145878 A JP 2006145878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
process cartridge
image forming
pulling
cartridge according
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004336320A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Nagashima
弘恭 長島
Atsushi Sanpei
敦史 三瓶
Nobuo Kuwabara
延雄 桑原
Hiroshi Hosokawa
浩 細川
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Wakako Murakami
和歌子 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004336320A priority Critical patent/JP2006145878A/ja
Publication of JP2006145878A publication Critical patent/JP2006145878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】 設置スペースを広げることなくしかも加工コストや部品コストを上昇させることなく着脱作業時での操作性を向上させることができることにより保守性の向上が可能となる構成を備えたプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】 複数の機器を収容可能な空間を有した筐体で構成され、該筐体の支持部150に対して着脱可能に設けられるプロセスカートリッジにおいて、前記筐体の支持部150に対して係脱可能な係合部材59と、該係合部材59の係合解除状態と該筐体の引き出し操作とがほぼ同時に行える構成151を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、ユニット支持装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像形成に関わる作像機器が纏めて収納されている筐体で構成されたプロセスカートリッジの着脱操作機構に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体に対して形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、可視像をシートなどに転写することにより記録出力を得ることができる。このような画像形成装置の形式の一つとして、複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式が知られている(例えば、特許文献1)。
感光体は単一色のみを対象として1個設ける構成だけでなく、複数の色毎の画像を形成するために複数設けた構成があり、後者の場合にはフルカラー画像を含む多色画像を形成する場合に用いられる。
例えばフルカラー画像を得る方式としては、色分解色に対する補色関係にある色のトナーなどの現像剤を用いて感光体毎に形成された色画像を搬送されてくるシートに対して順次重畳転写する方式あるいは感光体毎の色画像を中間転写体に対して順次転写した後、中間転写体上で重畳転写された画像をシートに対して一括転写する方式がある。
一方、複数の感光体を用いる場合の構成の一つとして、上記方式のうちで後者の方式を採用する構成には、色毎の画像を形成可能な感光体をこの感光体からの画像が重畳転写される中間転写体としてのベルトの展張方向に沿って並置した、いわゆる、タンデム構造が知られている(例えば、特許文献2)。
タンデム構造を用いる画像形成装置の構成との一つとして、装置の小型化を目的として、並置された色毎の画像作成ステーションおよびこれに対峙する転写装置を傾斜させて配置する構成が提案されている(例えば、特許文献3)。
上述した傾斜配置の構成を含めてタンデム構造を用いて複数の色の画像形成が可能な構成においては、各色毎の画像形成用に感光体およびこれに対して画像形成処理を実行する作像機器を纏めてカートリッジ内に収容し、これを作像用のプロセスカートリッジとして画像形成装置内に組み込むようにした構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
ところで、プロセスカートリッジには、画像形成処理のための作像機器として、感光体やこれに形成される静電潜像を可視像処理する現像装置および可視像転写後の感光体を清掃するクリーニング装置などが含まれており、これらの保守点検等において画像形成装置から着脱される構成がある。
従来、プロセスカートリッジの着脱操作を行う際の構成として、カートリッジが装着される装置へ基部に対して係脱可能なスライダー部材を設け、スライダー部材の操作用把持部を摘むことで係合を解除してカートリッジを取り出せるようにした構成が提案されている(例えば、特許文献4)。
特開2002−6679号公報(第3頁、図1) 特開2003−316107号公報(段落「0010」欄) 特開2003−202728号公報(段落「0015」欄) 特開003−202793号公報(段落「0034」欄)
プロセスカートリッジの着脱に際しては、特許文献4に開示されているように、それまで画像形成装置側の不動部に対して係合していた関係を解除することが前提となるが、この状態においてプロセスカートリッジを引き出すには、係合解除とは別の操作が必要となる。しかし、特許文献4には、引き出す前の段階の操作である係合解除に関する構成およびこれとは逆に係合を設定することに関する構成が開示されているだけであって、プロセスカートリッジの引き出しおよび装着に関する構成が開示されていない。
一般に特許文献4に開示されているような係合およびこれの解除を設定する機構を用いた場合には、係合解除された状態でプロセスカートリッジを掴みながら外部に引き出すことになるが、プロセスカートリッジは、作像機器が収容されている関係で掴むには大きすぎることがあり、着脱操作が容易でないという問題がある。また、このような不具合を解決するために、係脱機構とは別に引き出しおよび装着時での操作部を設けることも考えられるが、このような構成とした場合には、部品点数の増加や設置スペースの増加さらには組み立て加工コスト上昇などの新たな問題が発生する。
本発明の目的は、上記従来のプロセスカートリッジおよびこれを用いる画像形成装置における問題に鑑み、設置スペースを広げることなくしかも加工コストや部品コストを上昇させることなく着脱作業時での操作性を向上させることができることにより保守性の向上が可能となる構成を備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数の機器を収容可能な空間を有するプロセスカートリッジであって、該プロセスカートリッジの支持部に対して係脱可能な係合部材と、該係合部材の操作および前記プロセスカートリッジの引き出し操作に用いられる引き手部材とを備え、前記引き手部材は、前記係合部材の係合解除状態と前記プロセスカートリッジの引き出し状態とをほぼ同時に設定可能であることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、前記係合状態解除状態と筐体の引き出し状態とをほぼ同時に行える構成として、前記プロセスカートリッジ側にて回動可能に設けられることにより起倒可能な引き手部材と、該引き手部材の起倒する際の回動に連動して前記筐体の支持部に対し係脱可能な方向に移動可能な係止部材とを備え、前記引き手部材は、前記プロセスカートリッジにおける着脱方向両端に位置する端壁の一方で回動自在に支持され、回動支点位置に設けられた突起からなる引き手側係止部と、前記回動支点位置を基準とする揺動端側に設けられて指を掛ける指掛け部とを備え、前記係止部材は、前記引き手部材側に有する引き手側係止部に嵌合する係止部側係合部が該引き手側係止部の移動に連動して変位することにより前記プロセスカートリッジの端壁面に沿って摺動することができ、該摺動方向の一方端が前記支持部側に設けてある係合部に対して進退可能であり、前記引き手部材は、前記側壁に沿って倒伏している状態から指掛け部が操作されて回動した際に前記プロセスカートリッジの引き出し方向と平行する向きに起立するとこれに連動して前記係止部材を前記支持部の係合部から離脱させる方向に摺動させることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のプロセスカートリッジにおいて、前記引き手部材の回動支点位置は、前記プロセスカートリッジの引き出し方向と直角な方向に相当する前記プロセスカートリッジの幅方向でほぼ中央に位置していることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のプロセスカートリッジにおいて、前記指掛け部はリング状とされていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記引き手部材は、倒伏状態にあるときに前記プロセスカートリッジの端壁面に形成されている凹部内に入り、該凹部の表面と面一とされる形状であることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記係止部材は、常時、前記支持部に向けて付勢される習性を有していることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項3記載のプロセスカートリッジにおいて、前記引き手部材側の引き手係止部が嵌合する係止部側係合部は、係止部材の摺動方向に沿った長手方向を持ち、該長手方向の長さが前記引き手部材の起倒時の変位量以上の長さに設定されていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のうちの一つに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記係止部材は、前記プロセスカートリッジの端壁に設けてある本体摺動部内で摺動可能に設けられ、摺動方向に沿った表面の一部に、該本体摺動部に設けてある位置表示部に対して摺動時での位置を表示できる構成を備えていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のプロセスカートリッジにおいて、前記位置表示部の構成として、前記本体摺動部に形成されている窓部と、前記係止部材側に設けられていて前記窓部に対する摺動量に応じて露出量が異なる形状を有する位置表示片部とが用いられることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のプロセスカートリッジにおいて、前記位置表示片部は、前記窓部での露出量に応じて摺動方向を識別できる構成とされていることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のうちの一つに記載のプロセスカートリッジを画像形成装置に用いることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジには、作像機器の一つである現像装置が装備され、該現像装置への現像補給部材がプロセスカートリッジとは別体で構成されて交換可能に設けられることを特徴としている。
請求項1および2記載の発明によれば、プロセスカートリッジの支持部に対しての係合解除状態の設定と着脱のための引き出し状態の設定とがほぼ同時に行えることにより、着脱操作を容易化することができる。特に請求項2記載の発明においては、支持部に対して係脱可能な係止部が支持部端壁面に対して起倒可能な引き出し部材と連動させ、引き手部材の倒伏から起立状態への動きに連動して係止部の係合を解除することができるので、一部材による複数の操作が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、引き手部材の回動支点位置がプロセスカートリッジの幅方向のほぼ中央に位置しているので、幅方向での重心位置に一致させることができる。これにより、プロセスカートリッジを引き出す際に幅方向で重心が外れることがなく、引き出し方向でのプロセスカートリッジの傾きなどを防止して円滑な引き出し操作が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、引き手部材にリング状の形成されて指掛け部が設けてあるので、引き手部材の回動を容易化することが可能となる。特に、引き出し部材は指掛け部の操作のみで支持部への係合解除と同時に引き出し態位の設定が行えるので、異種の操作を指掛けのみで実施することができ、個別の操作部材を設けることなく簡単な構成で異種操作を効率よくかつ簡単に行うことが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、引き手部材がプロセスカートリッジの端壁面に倒伏する際には筐体側に形成された凹部表面と面一とされる形状であるので、プロセスカートリッジの端壁面から突出する部材がないことによりプロセスカートリッジの設置スペースを省スペース化することが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、係止部が常時、支持部に向けて付勢される習性を有しているので、引き手部材による係合解除が行われない限り、プロセスカートリッジの引き出し操作ができない。これにより、不用意なプロセスカートリッジの移動を阻止して収容されている機器の位置が変化させるのを防止することが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、引き手部材側の引き手側係止部、つまり、引き手部材の回動支点位置に設けてある引き手側係止部が嵌合する係止部側の係止部側係合部が摺動方向に沿った長さを引き手部材の起倒時の移動量よりも長くされているので、係止部側が外力によって摺動した場合でも係止部側係合部での長さの範囲内で係止部のみを変位させることができる。これにより、長さの範囲内で係止部が変位するだけで引き手部材側にその動きが伝わらないので不用意な引き手部材の起立を防止することができる。
請求項8乃至10記載の発明によれば、係止部がプロセスカートリッジの端壁に設けてある本体摺動部内で摺動する際にその摺動位置を表示できるようになっており、特に請求項9および10記載の発明においては、移動量に応じてあるいは移動量に応じて移動方向を認識できるようになっているので、係止部の移動量、換言すればこれを連動させる関係にある引き手部材の起倒状態を認識することができる。これにより、プロセスカートリッジの引き出し時には確実に起立して係合が解除できる状態にあるかどうかが、そして装着時には確実に倒伏して係合が完了した状態であるかどうかが容易に識別できるので、中途半端な状態での着脱態位の設定を防止することができる。
請求項11記載の発明によれば、プロセスカートリッジの引き出し操作と係止解除操作とを一括してほぼ同時に行えることにより、保守点検時などにおけるプロセスカートリッジの着脱作業性を向上させることが可能となる。
請求項12記載の発明によれば、プロセスカートリッジにおいて交換頻度の高い部材である現像剤補給部材をプロセスカートリッジとは別体とすることにより一々プロセスカートリッジを着脱することなく交換作業を行えるので、交換作業性を向上させることが可能となる。
以下、図示実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明実施例によるプロセスカートリッジを用いる画像形成装置の一例を示す模式図であり、同図に示す画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタである。なお、本発明では、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置あるいは印刷機なども画像形成装置として含んでいる。
図1において、画像形成装置120は、次に挙げる各装置を備えている。
原稿画像に応じた各色の画像を形成する作像装置121Y、121C、121M、121Kと、各作像装置121Y、121C、121M、121Kに対向して配置された転写装置122と、各作像装置121Y、121C、121M、121Kと転写装置122とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての手差しトレイ(図示されず)および給紙装置124に装備されている給紙カセット124Aと、該手差しトレイあるいは給紙カセット124から搬送されてきた記録シートを作像装置121Y、121C、121M、121Kによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ130と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置110である。
定着装置110は、詳細を説明しないが、対向する定着ローラと加圧ローラと定着ローラおよび加熱ローラにそれぞれ掛け回された定着ベルトとを備えたベルト定着方式が用いられており、加熱ローラにより加熱された定着ベルトが定着ローラと加圧ローラとで形成される定着ニップ部を通過するシートに接触して未定着トナー像を熱および圧力により融解、浸透作用により定着させる構成となっている。なお、定着装置110の構成としては、ベルトを用いる代わりに加熱用及び加圧用のローラを用いた熱ローラ定着方式による構成とすることも可能である。
転写装置122は、転写体として複数のローラに掛け回されているベルト(以下、これを転写ベルトという)122Aが用いられ、各作像装置における感光体ドラムと対向する位置には転写バイアスを印加する転写バイアス手段122Y、122C、122M、122Kがそれぞれ配置されてトナーと逆極性の転写バイアスを作用させることにより各作像装置で形成されたトナー像を順次、重畳転写するようになっている。
転写装置122には、転写ベルト122A上に重畳転写されたトナー像を記録シートに対して一括転写するための二次転写バイアス手段122Fが記録シートの搬送経路上に配置されている。
画像形成装置120は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、OHPシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100g/m相当以上の厚紙や、封筒等の、用紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シートとの何れをも記録シートとして用いることが可能である。
図1において、各作像装置121Y、121C、121M、121Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタおよび黒の各色の現像を行うものであり、用いるトナーの色は異なるが、その構成が同様であるから、作像装置121Kの構成を各作像装置121Y、121C、121M、121Kの代表として説明する。
図2において作像装置121Kは、静電潜像担持体としての感光体ドラム125K、感光体ドラム125Kの回転方向に沿って順に配置されている帯電装置127K、現像装置126K、クリーニング装置128Kを有し、帯電装置127Kと現像装置126Mとの間で書き込み装置129(図1参照)からの書き込み光129Kにより色分解された色に対応する画像情報に応じた静電潜像を形成する構成が用いられる。なお、本実施例に示すクリーニング装置128Kは、周知のクリーニングブレードに加えて、異物除去効率を向上させるための潤滑剤の塗布機構128K1も備えている。潤滑剤の塗布機構128K1について今少し説明すると、その構成は次の通りである。
図2において塗布機構128K1は、感光体ドラム125Kの表面に接触して回転可能なブラシローラ128K1Aと、ブラシローラ128K1Aに対してバネ128K1Bによる押圧されている固形潤滑剤128K1Cとで構成されている。ブラシローラ128K1Aは、芯金が接地されその周面にアクリル製導電性樹脂(例えば、東レ製 SA−7 6.25D/F)が用いられており、その植毛密度が5万本/inに設定され、感光体ドラム125Kに対して500〜2000mNの加圧力を用いて押圧されている。
感光体ドラム125Kに対するブラシローラ125K1Aの線速比は1〜1.3倍程度とされ、回転方向は順方向とされている。
このような構成の潤滑剤塗布機構125K1においては、感光体ドラム125Kの表面摩擦係数を低減させてクリーニングブレードによるクリーニング効果を低下させないようにして感光体ドラム125Kとクリーニングブレードとの間で発生する摺擦抵抗による感光体ドラム125Kの損傷を防止することができる。
静電潜像担持体としては、ドラム状の他に、ベルト状とする場合もある。これら感光体ドラムの周囲に配置されている画像形成用、換言すれば、作像用機器は纏めて図2に示す筐体を備えたユニット構造からなるプロセスカートリッジ(便宜上、符号PCで示す)内に収納されている。
図1に示す画像形成装置120は、転写装置12に用いられている転写ベルト122Aが掛け回されているローラのうちで、一方のローラ(図1において符号122A1で示すローラ)の軸心を基点として各作像装置121Y、121C。121M、121Kに対面する転写ベルト122Aの展張面が移動する方向の下流側が上流側、つまり、一方のローラ122A1の位置よりも低い位置となるように傾斜させてある。これにより、縦横方向での転写装置122の占有スペースを小さくして画像形成装置の小型化が図られている。
上記構成を備えた画像形成装置120では、次の行程および条件に基づき画像形成が行われる。なお、以下の説明では、各作像装置を代表して符号121Kで示した黒トナーを用いて画像形成が行われる作像装置を対象として説明するが、他の作像装置も同様であることを前置きしておく。
画像形成時において感光体ドラム125Kは、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置127Kに印加されたACバイアス(DC成分はゼロ)により除電され、その表面電位が略−50Vの基準電位に設定される。
次に感光体ドラム125Kは、帯電装置127KにACバイアスを重畳したDCバイアスを印加されることによりほぼDC成分に等しい電位に均一に帯電されて、その表面電位がほぼ−500V〜−700V(目標帯電電位はプロセス制御部により決定される)に帯電される。
感光体ドラム125Kは、一様帯電されると書き込み行程が実行される。書き込み対象となる画像は、図示しないコントローラ部からのデジタル画像情報に応じて書き込み装置129を用いて静電潜像形成のために書き込まれる。つまり、図1において書き込み装置129では、デジタル画像情報に対応して各色毎で2値化されたレーザダイオード用発光信号に基づき発光するレーザ光源からのレーザ光がシリンダレンズ(図示されず)、ポリゴンミラー129A、fθレンズ129B、第1〜第3ミラー、およびWTLレンズを介して、各色毎の画像を担持する感光体ドラム、この場合には、便宜上、感光体ドラム125K上に照射され、照射された部分の感光体ドラム表面での表面電位が略−50Vとなり、画像情報に対応した静電潜像が作像される。
感光体ドラム125K上に形成された静電潜像は、現像装置126Kにより色分解色と補色関係にある色のトナーを用いて可視像処理されるが、現像行程では、現像スリーブにACバイアスを重畳したDC:−300V〜−500Vが印加されることにより、書き込み光の照射により電位が低下した画像部分にのみトナー(Q/M:−20〜−30μC/g)が現像され、トナー像が形成される。
現像行程により可視像処理された各色のトナー画像は、レジストローラ130によりレジストタイミングを設定されて繰り出される記録シートに転写されることになるが、記録シートは、転写ベルト122Aに達する前にローラで構成されたシート吸着用バイアス手段による吸着用バイアスの印加によって転写ベルト122Aに静電吸着されるようになっている。
転写ベルト122Aは、各作像装置での感光体ドラムに対向する位置で転写装置122に装備されている転写バイアス手段122Y、122C、122M、122BKによるトナーと逆極性のバイアス印加によって感光体ドラムからトナー像を静電転写され、重畳転写されたトナー像が二次転写バイアス手段122Fにより記録シートに一括転写される。
各色の画像を一括転写された記録シートは、転写ベルトユニットのローラのうちで、二時転写バイアス手段122Fと対峙する側のローラの周面曲率を利用して転写ベルト122Aから曲率分離され、定着装置110に向けて搬送され、定着ベルトと加圧ローラとにより構成される定着ニップを通過することにより、トナー像が記録シートに定着されて、排紙トレイ132へと排出される。
図1に示した画像形成装置120では、定着後に排出される記録シートの片面への画像形成だけでなく両面への画像形成を行うことができるようになっており、両面への画像形成時には、定着後の記録シートが反転循環経路RPに搬送され、この循環路末端に位置して手差しトレイからのシート繰り出しを兼ねる繰り出しローラRP1によってレジストローラ130に向け繰り出されるようになっている。片面および両面への画像形成時での記録シートの搬送路の切り換えは、定着装置110の後方に配置されている搬送路切り換え爪(図示されず)によって行われる。
上述した帯電電位をはじめとする各物性は、上記値に限ることはなく、色彩や濃度などに応じて変更できること勿論である。また、図1において、符号T1〜T4は現像装置で使用されるトナーの補給タンクを示している。トナータンクT1〜T4は、後述するプロセスカートリッジとは別体として設置され、プロセスカートリッジの着脱操作と別形態で独自に交換ができるようになっている。これにより、ユーザ側で交換が必要な部品点数を最小限とすることができ、ユーザ側で保守に要する労力負担を低減することが可能となる。
各色の画像を形成する作像部では、画像形成処理に用いられる機器のうちで、感光体ドラム、帯電装置、現像装置およびクリーニング装置がプロセスカートリッジPCに設けられている空間内に纏めて収容されている。以下、図2および図3においてプロセスカートリッジPCの構成について説明する。
図2は、プロセスカートリッジPCの構成を説明するための図であり、同図において、プロセスカートリッジPCは、例えば、樹脂成形された筐体で構成され、いま、黒画像を作成するための作像装置を対象として説明すると、プロセスカートリッジPCの筐体101における転写ベルト122Aに対向する壁部には、感光体ドラム125Kの一部を露出させるための開口PC1および書き込み装置129(図1参照)側に対向する底面101Aには、書き込み光129K(図1参照)の導入口PC2がそれぞれ形成されている。
プロセスカートリッジPCは、感光体ドラム125Kの長手方向に相当する軸方向に着脱方向が設定されており、本実施例では、図2を示す紙面に対して直角方向が着脱方向として設定されていることになり、保守点検などの際に不動部側となる画像形成装置本体側の支持部に対して紙面手前側に引き出すことができるようになっている。
図2において各作像部に用いられるプロセスカートリッジPCを構成する筐体101は、その底面101Aが水平面に対して傾斜させてあり、その傾斜角度としては、各プロセスカートリッジPCを摺動可能に支持するために画像形成装置本体内に設置されているガイド部材100の傾斜面と平行する角度とされている。
つまり、転写装置122が上述したように傾斜した状態で設けられている関係で、転写ベルト122Aの下側展張面も転写装置122の傾斜に応じて水平面に対して傾斜させてあることから、ガイド部材100は、各プロセスカートリッジに装備されている感光体ドラムを転写ベルト122Aに対面させるために転写ベルト122Aの下側展張面に平行する構成とされている。
このため、ガイド部材100によって摺動可能に支持されている関係のプロセスカートリッジPC側での筐体101の底面101Aは、ガイド部材100を載置する載置面100Aと平行するように傾斜させてある。本実施例では、底面101Aの傾斜角度が転写装置122の傾斜角度に合わせて15°程度に設定されている。
一方、プロセスカートリッジPC内には、現像装置126Kを構成する現像ユニットが設けられており、現像ユニット内には感光体ドラム125Kと対向する現像スリーブ126K1と、現像スリーブ126K1よりも下方の位置で現像スリーブ126K1が収容されている空間とは別の空間に配置されて現像剤を現像スリーブ126K1に向けて供給搬送する搬送部材としての第1,第2の搬送スクリュー126K2,126K3と、現像スリーブ126K1上に担持される現像剤の層厚を規定するドクターブレード126K4とが設けられている。
本実施例では、第1,第2の搬送スクリュー126K2,126K3が、傾斜している底面101Aに対して水平方向に並置され、第1の搬送スクリュー126K2に対して現像スリーブ126K1は、搬送スクリュー126K2の垂直線(図3中、符号L2で示す)から水平方向に離れた関係で位置決めされている。
筐体101の底面101Aの構成について詳細を説明すると次の通りである。
図3は、プロセスカートリッジPCの一つを抽出して示す図であり、(A)は机上などの水平面に底面101Aが載置された状態を示し、(B)は図2に示したようにガイド部材100に載置された状態を示している。
図3(B)に示す状態が相当する、ガイド部材100に搭載された状態から、図3(A)に示す状態が相当する、水平面に載置された状態に変化した場合、現像スリーブ125K1の軸心と第1の搬送スクリュー125K2との軸心とを結ぶ線L1が第1の搬送スクリュー126K2の軸線を通過する垂直線L2に向けて変位し、この場合には垂直線L2に近づくこと(図3(B)において符号θで示す角度が、図3(A)において符号θ’で示すように小さくなる状態)ができることにより、第1,第2の搬送スクリュー126K2,126K3の収容空間で現像スリーブ126K1の軸心から遠い位置に現像剤を集約させることができる角度で傾斜している。
これにより、図3において、筐体101の底面101Aは、(A)に示す水平面に載置された際に、プロセスカートリッジが水平面に載置されると内部の空間全体が傾き、流動する物質である現像剤が充填されている場合には重力に逆らわない方向に強制的に移動させることが可能となる。特に、水平面に載置された際には搬送スクリューの収容空間で現像スリーブ126K1の軸心から遠い位置に現像剤を集約させることができる状態に内部空間を傾けることができるので、現像スリーブ126Kの収容空間側への現像剤の移動が阻止され、強制的に搬送スクリューの収容空間側で第2の搬送スクリュー126K3の収容空間側に現像剤が移動することになる。この結果、現像スリーブ126K1の収容空間への現像剤の移動が抑制されて現像スリーブ126Kの露出部から現像剤が漏れ出すのを防止することができる。
一方、図3(B)に示す状態である、ガイド部材100にプロセスカートリッジPCが搭載された場合には、感光体ドラム125Kとクリーニング装置128Kにおけるクリーニングブレードとの当接位置が書き込み光129Kの導入口PC2よりも傾斜下降端側に位置することになるので、クリーニングブレードにより掻き取られて現像剤が落下する方向を導入口PC2から遠ざけることができる。つまり、現像剤が導入口PC2の近傍に位置する空間ARの低い部分に溜まりやすくされることで導入口PC2から外部に漏洩することが原因する書き込み装置側での汚損を防止することができる。
次に、プロセスカートリッジの着脱機構に関して説明する。
本実施例における画像形成装置は、転写装置122が図1に示したように転写ベルト122Aを掛け回している一方のローラを基点として下側展張面つまり下片走行片における他方のローラ側が下降した状態で傾斜する構成であり、その側面視における外観は図4に示すとおりである。
つまり、図4において、トナー像が形成される像担持体と該像担持体にトナー像を形成するための少なくとも1つの作像装置とが一体的に組み付けられたプロセスカートリッジ(便宜上、符号40Y,40C,40M,40BKで示す)を複数個有し、各像担持体にそれぞれ形成された互いに異なる色のトナー像を転写装置における中間転写体としての転写ベルトに転写して記録画像を得るように構成され、その各プロセスカートリッジ40Y〜40BKは、上下斜め方向に配列されていると共に、画像形成装置120に対して脱着可能に構成されている。
しかも、画像形成装置120に対する各プロセスカートリッジ40Y〜40BKの脱着時に、該プロセスカートリッジ40Y〜40BKを下から支えて案内する支え面43Y,43C,43M,43BKを有するガイド42Y,42C,42M,42BKが設けられ、その各支え面43Y〜43BKは互いに垂直方向での高さ位置が異なっている。
図4においては、転写ベルトがそのケースに収容された状態で示されていて、該ベルトは図には表わされていない。転写ベルトは、図1に示したように、下側展張面、いわゆる、下側の走行辺が水平面に対して約15度程度の角度をもって配置され、その転写ベルトに、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKの像担持体(感光体ドラム)からトナー像が転写され、そのトナー像が記録媒体に転写される。
図5は、図示しないが図4における転写装置の側方を覆うために設けられた開閉可能な面板を開放して内部を示す図であり、同図において各プロセスカートリッジを構成する筐体の底面を支持するガイド部材42Y〜42BKにおける底面載置面に相当する支え面43Y〜43BKが傾斜した平坦面で構成されている。
図4および図5に示すように、ガイド部材42Y〜42BKにおける各支え面43Y〜43BKは、転写ベルト(図1において符号122Aで示す部材)の下側展張面、つまり下側の走行辺とほぼ平行に位置している。
各プロセスカートリッジ40Y〜40BKは、その筐体の底面が支え面43Y〜43BKに案内されながら、図5において矢印E,Fで示すように、画像形成装置120内に装着される方向、又は画像形成装置120から引き出される方向に移動することができる。
各支え面43Y〜43BKには、光書き込み装置から出射したレーザービームが通過する光透過窓44Y〜44BKが形成されている。
一方、図6はプロセスカートリッジ40Y〜40BKを示す斜視図であり、図7は、ガイド42Y〜42BKに案内されて画像形成装置本体内に装着されたプロセスカートリッジ40Y〜40BKを示す正面図である。また、図9及び図10は画像形成装置本体内に装着されたプロセスカートリッジ40Y〜40BKの手前側の様子を示す斜視図である。図6及び図10における矢印E,Fも、図5に示したと同様にプロセスカートリッジを画像形成装置本体内に押し込んで装着するときの方向と、画像形成装置本体からプロセスカートリッジを引き出すときの方向を示している。
図5及び図8において、プロセスカートリッジ側およびこれの載置面側には、プロセスカートリッジの脱着時に、プロセスカートリッジがその脱着方向に対して直交する方向にずれ動くことを規制する規制手段が設けられている。この規制手段は、図8に示すように、各支え面43Y〜43BKに対して、上方に向けてほぼ直角に立ち上がった板材より成る規制部54Y,54C,54M,54BKを有し、各支え面と規制部とによってほぼL字形断面のガイド42Y〜42BKが構成されている。
プロセスカートリッジ40Y〜40BKを矢印F,Eで示すように画像形成装置120に対して脱着する時、各支え面43Y〜43BKは、プロセスカートリッジ40Y〜40BKのほぼ平坦に形成された底面を案内するが、このとき、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKが、傾斜状態となっていることでその自重によって各規制部54Y〜54BKに当接する。
各規制部54Y〜54BKは、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKの脱着時に、そのプロセスカートリッジの側部を支えて、当該プロセスカートリッジの幅方向W(図6参照)のずれ動きを規制する。このようにして、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKは、各ガイド42Y〜42BKによって、幅方向Wにずれ動くことなく、スムーズに画像形成装置本体に対して脱着される。なお、プロセスカートリッジの幅方向Wとは、図6に示すように、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKの長手方向Lに対して直交する方向の幅である。
ところで、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKを画像形成装置120に対して脱着する際、そのプロセスカートリッジの像担持体が中間転写ベルトに当って摺擦すると、その像担持体や中間転写ベルトの表面に傷が付けられるおそれがある。
そこで、本実施例における画像形成装置の規制手段は、図5及び図8に示すように、プロセスカートリッジ40Y〜40BKの脱着時に、該プロセスカートリッジの上方への動きを規制する上下案内部55Y,55C,55M,55BKを有している。ここに示した構成では、板金などの板材より成る規制部54Y〜54BKの一部を切り起こすことにより、板状の上下案内部55Y〜55BKが形成されている。各上下案内部55Y〜55BKは、各支え面43Y〜43BKから上方に離間して位置している。
一方、図6に示すように、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKの筐体には、その先端側で幅(W)方向の一方側に、突片より成る係合部56が突設されている。
プロセスカートリッジの先端側とは、そのプロセスカートリッジを画像形成装置本体内に装着したとき、奥側となる側である。
各プロセスカートリッジ40Y〜40BKを各ガイド42Y〜42BKによって案内しながら画像形成装置120の内部へ押し込んで装着するとき、各プロセスカートリッジの係合部56が、図5及び図8に示した各上下案内部55Y〜55BKの下側面にそれぞれ係合する。各プロセスカートリッジ40Y〜40BKを画像形成装置120から引き出すときも同様である。これにより、プロセスカートリッジの着脱時に、そのプロセスカートリッジが上方へ移動するのが規制されて像担持体(感光体ドラム)が中間転写ベルトに当接することを阻止でき、像担持体(感光体ドラム)が中間転写ベルトの表面に摺擦してこれらの表面に傷が付けられることはない。
上述のように、画像形成装置120に対して脱着可能に装着される各プロセスカートリッジ40Y〜40BKは、各支え面43Y〜43BKに案内されるように、該プロセスカートリッジ40Y〜40BKの下面がほぼ平坦に形成され、しかも各プロセスカートリッジ40Y〜40BKの側部には、画像形成装置120へのプロセスカートリッジ40Y〜40BKの脱着時に、画像形成装置120側に設けられた上下案内部55Y〜55BKに係合する係合部56が設けられ、該係合部56が上下案内部55Y〜55BKに係合することにより、当該プロセスカートリッジ40Y〜40BKが上方に動くことが規制されるように構成されている。
また、図5に示すように、各上下案内部55Y〜55BKの画像形成装置本体前後方向の長さは、支え面43Y〜43BKの長さよりも短く設定されている。これにより、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKを画像形成装置120内に挿入し、該プロセスカートリッジが途中まで画像形成装置本体内に挿入されたとき、プロセスカートリッジの突片状の係合部56が、板状の上下案内部55Y〜55BKを抜け出るように構成されている。このようにすれば、プロセスカートリッジを画像形成装置120内の所定の位置まで挿入し終えたとき、プロセスカートリッジは上方への規制を解除される。このため、上方への付勢が行われるとプロセスカートリッジ内の像担持体(感光体ドラム)を中間転写ベルト122Aに当接させることが可能となる。つまり、上下案内部55Y〜55BKが、プロセスカートリッジ40Y〜40BKを画像形成装置120内に装着するとき、その途中まで、プロセスカートリッジ40Y〜40BKの上方への動きを規制するように構成されているのである。
本実施例における画像形成装置においては、プロセスカートリッジ内の増反自体(感光体ドラム)を上方に移動させる構成として、図5に示すように、各支え面43Y〜43BKの奥側の部位にその各支え面よりも上方に突出してプロセスカートリッジの底面を押し上げることができる膨隆部57Y,57C,57M,57BKが設けられている。この構成により、プロセスカートリッジ40Y〜40BKを画像形成装置120内に押し込んで行き、その係合部56が上下案内部55Y〜55BKを抜け出た後、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKが各膨隆部57Y〜57BKに乗り上げ、そのプロセスカートリッジが上方に持ち上げられて各プロセスカートリッジの各像担持体が中間転写ベルトの表面に当接するように構成されている。
また、各プロセスカートリッジ40Y〜40BKを画像形成装置120内に押し込んで装着したとき、その各プロセスカートリッジを所定の正しい位置に位置決めする必要がある。
そこで、本実施例の画像形成装置においては、図5、図8、図9及び図10に示すように、規制部54Y〜54BKを構成する板金などの板材の手前側の領域に位置決め穴58Y,58C,58M,58BKが形成されている。この位置決め穴58Y、58C、58M、58BKは、各プロセスカートリッジを装着位置に保持して位置決めする際の係合部として用いられる。
位置決め穴58Y、58C、58M、58BKには、各プロセスカートリッジが一番奥の位置まで挿入された際に、この状態を保持するために用いられる係止部材59が係合するようになっており、係合した場合には図示しないが、プロセスカートリッジが、バネなどによって奥側から付勢された際の移動位置、つまり、プロセスカートリッジの長手方向Lでの装着位置に規定されて保持される。なお、係止部材59に関する構成については後で詳細を説明する。
本実施例においては、プロセスカートリッジを装置内から引き出す際に、上述した位置決め穴58Y、58C、58M、58BKに対する係止部材59の係合解除動作と引き出し動作とをほぼ同時に行える構成が設けられている。以下、この構成について説明する。
図10に示すように、プロセスカートリッジ41Y、41C、41M、41BKには、その長手方向(L)の一方端に位置する端壁(便宜上、符号150で示す)に本体摺動部150Aおよびこれに近接して凹部150Bが設けられている。
本体摺動部150Aは、内部に係止部材59を収容して摺動させるための空間部が設けられたカバー部であり、その一部には矢形の窓部150A1が設けられている。
本体摺動部150B内に収容されている係止部材59は、プロセスカートリッジ41Y、41C、41M、41BKの幅方向(W)に沿って摺動可能に支持されており、その先端が位置決め穴58Y、58C、58M、58BKに対して係脱できるようになっている。
係止部材59は、先端と反対側の端部が引き手部材151に連結されることにより連動するようになっており、連動のための構成が図11に示してある。
図11は、本体摺動部150Aを除いた係止部材59と引き手部材151とを表側および裏側からそれぞれ示した図であり、同図において係止部材59は、位置決め穴側に位置する先端に対して反対側に位置する端部近傍に形成された矩形穴からなる係止部側係合部59Aと、本体摺動部150A側との間に長手方向端部がそれぞれ当接されて係止部材59を常時位置決め穴58Y、58C、58M、58BKに向けて変位させる習性を付与するためのバネなどの弾性体59Bとを備えている。
一方、引き手部材151は、係止部材59との連結側を回動支点位置として回動可能な部材であり、揺動端側にリング状の指掛け部151Aが形成されている。
引き手部材151における回動支点位置は、自身の一部に形成された軸部あるいは回動支点位置に挿通された回転軸(図示されず)が壁部150の凹部150B内に支持されることにより、図10において符号Xで示す起立位置と符号Yで示す倒伏位置とに回動(符号Zで示す状態)することができ、起立した場合にはプロセスカートリッジ41Y、41C、41M、41BKの引き出し方向、つまり長手方向(L)と平行することができるようになっている。
引き出し部材151の回動支点位置は、図10に示すように、端壁150の幅方向(W)におけるほぼ中央位置に設定されており、これにより、起立位置でプロセスカートリッジを引き出す際に幅方向(W)でのほぼ重心位置と一致させることができるようになっている。この結果、プロセスカートリッジの引き出しに際してプロセスカートリッジが長手方向で傾きながら移動する現象である、引き出し時での斜行を防止して規制部材との衝突をなくすことにより円滑な引き出しが行えるようになっている。これにより、図10に示すように、起立位置に被規定部材151が回動するだけで、係止部材59が位置決め穴58Y、58C、58M、58BKから離脱して係合を解除されると共にその状態で引き手部材151を引き動かすことでプロ背うカートリッジを引き出すことができる。
さらに、引き出し部材151は、倒伏位置にあるとき、端壁150の凹部150B内に納められることになるが、そのとき、凹部150Bの表面、つまり、端壁150の表面と面一となる厚さとされている。これにより、端壁150から引き出し部材151がはみ出ることがないので、はみ出した場合と違って、プロセスカートリッジの長手方向での設置スペースの拡大を防ぐことができる。
一方、引き出し部材151は、係止部材59を摺動させるための構成として、回動支点位置に設けられた引き手側係止部151Aを備えている。
図11において、引き手側係止部151Aは、突起によって構成されており、その突出高さが係止部材59側に設けられている係止部側係合部59A内に嵌合した際にその嵌合が外れない高さとされている。
引き手側係止部151Aが嵌合する係止部側係合部59Aを備えた係止部材59は、図11に示すように、係止部側係合部59Aの形状を矩形穴として、その長手方向、つまり摺動方向に平行する長さを引き手側係止部151Aの変位量よりも長くされている。係止部材59は、弾性体59Bの付勢により常時先端が位置決め穴に向けて移動する習性を付与されているので、その習性により係止部側係合部59Aの長手方向内縁の一方が引き手側係止部150Aに対して常時当接する状態を維持されている。
係止部材59における係止部側係合部59Aは、位置決め穴に向かう方向の後方側に位置する内縁が常時引き手側係止部151Aと衝合しているので、引き手部材151が回動されるのに応じて変位する引き手側係止部151Aに連動して係止部材59を摺動させることができる。つまり、引き手部材151が倒伏位置にあるときには係止部側係合部59Aの内縁のうちで、位置決め穴に向かう方向の後方側に位置する内縁が引き手側係止部151Aに当接していることにより、引き手部材151が起立位置に回動すると、係止部側係合部59Aの内縁が引き動かされることになり、弾性体59Bの習性に抗して係止部材59が位置決め穴58Y、58C、58M、58BKから離脱する方向に摺動する。
従って、引き手部材151は、起立位置に回動した場合、係止部材59の係合解除と共にプロセスカートリッジの引き出しが行える状態とをほぼ同時に設定することになる。図12は、倒伏位置から起立位置に向けて引き手部材151が回動された状態を示している。
一方、係止部材59に有する係止部側係合部59Aは、その長手方向の長さが引き手側係止部151Aの変位量よりも長くされているので、弾性体59Bの付勢に抗した外力が作用した場合、係止部材59のみが係止部側係合部59Aの長さ分の移動ストロークを以て移動する。これにより、図13において符号Pで示すように、係止部材59のみが図11に示す状態、つまり、位置決め穴に係合している状態から位置決め穴より離脱する方向に移動するだけで引き手部材151の引き手側係止部151Aを押し動かすことがない。この結果、倒伏位置にある引き手部材151が不用意に起立するような事態を避けることができる。換言すれば、プロセスカートリッジが装着位置にある状態では引き手部材151が不用意に起立することがないので、引き手部材151の破損などを未然に防止できることになる。この場合の外力は、プロセスカートリッジが装着される際に、図7乃至図10において符号54Y、54C、54M、54BKで示す規制部に係止部材59の先端が衝突した際に発生する力である。従って、このときの係止部材59の先端が移動する量に合わせて係止部側係合部50Aの長手方向の長さを規定することが好ましい。
係止部材59には、その摺動方向に沿った方向の一部に矢形の突起で構成された位置表示部59Cが設けられており、位置表示部59Cは、本体摺動部150Aに形成されている窓部150A1に対して摺動位置に応じて露出量が変化するようになっている。本実施例では、位置表示部59Cの形状が位置決め穴に対して係合するときの摺動方向の矢形とされ、本体摺動部150A側の窓部150A1も位置表示部59Cの形状に相応させてあるので、係止部材59の先端が位置決め穴に確実に係合した状態で双方の形状が一致するようになっている。これにより、プロセスカートリッジが装着された際に引き手部材151を確実に倒伏したかどうかを外部から識別することができるので、プロセスカートリッジを装着した際の係合状態を容易に判別することができる。
また、これとは逆に、引き手部材151を起立させて係止部材59の先端を位置決め穴から離脱させる際には、その離脱状態を位置表示部59Cの露出度合いによって識別できるので、確実に係止部材59が位置決め穴から係合を解除されたことを容易に判別してプロセスカートリッジの引き出し操作を行うことができる。図10は、この状態を示しており、同図において引き手部材151が起立されることにより係止部材59が位置決め穴58Y、58C、58M、58BKから離脱する方向に摺動するのに合わせて位置表示部59Cが本体摺動部150Aの窓部150A1から露出する量が減少していく。
本発明の実施例によるプロセスカートリッジが適用される画像形成装置の一例を示す模式図である。 図1に示した画像形成装置におけるプロセスカートリッジの内部構造を説明するための図である。 図2に示したプロセスカートリッジを用いた移動ガイド構造を説明するための図であり、(A)は水平面に底面を載置した場合を、(B)は画像形成処理時の底面の姿勢を示している。 プロセスカートリッジの着脱機構を装備した画像形成装置の側面視の外観図である。 図4に示した画像形成装置の本体からプロセスカートリッジを取り出して内部構成を示す図である。 プロセスカートリッジの外観斜視図である。 画像形成装置本体に装着された状態のプロセスカートリッジの正面図である。 図5に示した転写装置内部の部分拡大図である。 図6に示した状態でのプロセスカートリッジの部分拡大図である。 引き手部材を回動させる状態を説明する斜視図である。 図10に示した引き手部材および係止部材の連結構成を説明するための図である。 図11に示した引き手部材が起立位置に回動した際の係止部材との連結状態を示す図である。 図11に示した係止部材側に外力が作用した場合の被規定部材と係止部材との連結状態を説明するための図である。
符号の説明
59 係止部材
59A 係止部側係合部
59B 弾性体
59C 位置表示部
120 画像形成装置本体
150 端壁
150A 本体摺動部
150A1 窓部
150B 凹部
151 引き手部材
151A 引き手側係止部
L 長手方向
W 幅方向
X 引き手部材の起立位置
Y 引き手部材の倒伏位置

Claims (12)

  1. 複数の機器を収容可能な空間を有するプロセスカートリッジであって、
    該プロセスカートリッジの支持部に対して係脱可能な係合部材と、該係合部材の操作および前記プロセスカートリッジの引き出し操作に用いられる引き手部材とを備え、
    前記引き手部材は、前記係合部材の係合解除状態と前記プロセスカートリッジの引き出し状態とをほぼ同時に設定可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記係合状態解除状態と筐体の引き出し状態とをほぼ同時に行える構成として、前記プロセスカートリッジ側にて回動可能に設けられることにより起倒可能な引き手部材と、該引き手部材の起倒する際の回動に連動して前記筐体の支持部に対し係脱可能な方向に移動可能な係止部材とを備え、
    前記引き手部材は、前記プロセスカートリッジにおける着脱方向両端に位置する端壁の一方で回動自在に支持され、回動支点位置に設けられた突起からなる引き手側係止部と、前記回動支点位置を基準とする揺動端側に設けられて指を掛ける指掛け部とを備え、
    前記係止部材は、前記引き手部材側に有する引き手側係止部に嵌合する係止部側係合部が該引き手側係止部の移動に連動して変位することにより前記プロセスカートリッジの端壁面に沿って摺動することができ、該摺動方向の一方端が前記支持部側に設けてある係合部に対して進退可能であり、
    前記引き手部材は、前記側壁に沿って倒伏している状態から指掛け部が操作されて回動した際に前記プロセスカートリッジの引き出し方向と平行する向きに起立するとこれに連動して前記係止部材を前記支持部の係合部から離脱させる方向に摺動させることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 請求項2記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記引き手部材の回動支点位置は、前記プロセスカートリッジの引き出し方向と直角な方向に相当する前記プロセスカートリッジの幅方向でほぼ中央に位置していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 請求項3記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記指掛け部はリング状とされていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1乃至4のうちの一つに記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記引き手部材は、倒伏状態にあるときに前記プロセスカートリッジの端壁面に形成されている凹部内に入り、該凹部の表面と面一とされる形状であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1乃至5のうちの一つに記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記係止部材は、常時、前記支持部に向けて付勢される習性を有していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項3記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記引き手部材側の引き手係止部が嵌合する係止部側係合部は、係止部材の摺動方向に沿った長手方向を持ち、該長手方向の長さが前記引き手部材の起倒時の変位量以上の長さに設定されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1乃至7のうちの一つに記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記係止部材は、前記プロセスカートリッジの端壁に設けてある本体摺動部内で摺動可能に設けられ、摺動方向に沿った表面の一部に、該本体摺動部に設けてある位置表示部に対して摺動時での位置を表示できる構成を備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項8記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記位置表示部の構成として、前記本体摺動部に形成されている窓部と、前記係止部材側に設けられていて前記窓部に対する摺動量に応じて露出量が異なる形状を有する位置表示片部とが用いられることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  10. 請求項9記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記位置表示片部は、前記窓部での露出量に応じて摺動方向を識別できる構成とされていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項1乃至10のうちの一つに記載のプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11記載の画像形成装置において、
    前記プロセスカートリッジには、作像機器の一つである現像装置が装備され、該現像装置への現像補給部材がプロセスカートリッジとは別体で構成されて交換可能に設けられることを特徴とする画像形成装置。
JP2004336320A 2004-11-19 2004-11-19 プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Pending JP2006145878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336320A JP2006145878A (ja) 2004-11-19 2004-11-19 プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336320A JP2006145878A (ja) 2004-11-19 2004-11-19 プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006145878A true JP2006145878A (ja) 2006-06-08

Family

ID=36625645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004336320A Pending JP2006145878A (ja) 2004-11-19 2004-11-19 プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006145878A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103019082A (zh) * 2011-09-22 2013-04-03 富士施乐株式会社 可拆卸单元和图像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000194203A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004280070A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000194203A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004280070A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103019082A (zh) * 2011-09-22 2013-04-03 富士施乐株式会社 可拆卸单元和图像形成装置
JP2013068824A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Fuji Xerox Co Ltd 着脱体及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4882517B2 (ja) プロセスユニットおよび画像形成装置
JP4494519B2 (ja) 画像形成装置
JP4591254B2 (ja) 画像形成装置
US20140369714A1 (en) Image forming apparatus
JP2005275374A (ja) 画像形成装置
JP2007199651A (ja) 現像ユニットおよび画像形成装置
JP2010054837A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
US20160062308A1 (en) Image forming device having retaining member that can be pulled out therefrom
JP2008310120A (ja) 画像形成装置
JP2009162903A (ja) 画像形成装置
JP2007328194A (ja) 着脱カートリッジおよび画像形成装置
JP4616591B2 (ja) 画像形成装置
JP2008134526A (ja) トナー補給機構、トナーカートリッジ及び画像形成装置
JP2005315913A (ja) 画像形成装置
JP5167774B2 (ja) 画像形成装置
JP4471153B2 (ja) 画像形成装置
US8543034B2 (en) Electrophotographic color image forming apparatus and cartridge
JP2006011360A (ja) 画像形成装置及び廃トナーボトル脱着方法
JP2006119219A (ja) 画像形成装置、感光カートリッジ、現像カートリッジおよびプロセスカートリッジ
JP4653401B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4560443B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
US10295953B2 (en) Image forming apparatus including a movable belt
JP4553571B2 (ja) 画像形成装置
JP2006145878A (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP3850650B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100514

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615