JP2006144352A - 騒音防護壁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 歩道側の歩行者に圧迫感を与えることなく車道側からの車両騒音を効果的に減らし、且つ車道側から歩道側への車両侵入を阻止し安全防護壁としても機能させ、さらに安全性向上、車両騒音そのものを減衰させることのできる騒音防護壁を提供する。
【解決手段】 歩道と車道とを仕切るよう地表GLから所定高さの遮音壁部1b1が起立して道路Dに沿って所定区間設けられるコンクリート製遮音壁体1と、前記遮音壁部1b1の上縁部分に所定高さで上積みし起立配設される透明板6と、を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 歩道と車道とを仕切るよう地表GLから所定高さの遮音壁部1b1が起立して道路Dに沿って所定区間設けられるコンクリート製遮音壁体1と、前記遮音壁部1b1の上縁部分に所定高さで上積みし起立配設される透明板6と、を具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は歩道と車道の境界で道路に沿って設けられる騒音防護壁に関する。
車道に沿って歩道が設けられた所で、歩道を歩く人、さらに歩道に隣接する家屋に住む住民等が自動車騒音に悩まされることがあり、車道と歩道とを仕切る騒音防護壁が設けられている。ここで、防音効果を高めるのに防音壁を高くする方法があるが、単に壁を高くすると歩道側の歩行者に圧迫感があり、また車両運転手も視界を遮るので運転し難いといった問題を派生させる。しかるに、こうした問題を解消した新たな防音壁の発明技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
従来技術1は所定間隔をおいて設けられた支柱と、該支柱に固定された遮音パネルと、該遮音パネルの上端に沿って設けられた透光板とからなる防音壁である。
しかし、従来技術1には以下のような問題があった。従来技術1は支柱と遮音パネルと透光板で文字通り防音壁として機能するが、重量車両が時に暴走して歩道に乗り上げようと突っ込んでくると、支柱と遮音パネルでは強度的に耐えられない問題があった。騒音対策用に防音壁が設けられる所は車両往来の激しいところがあり、交通事故も予想される。そして、交通事故等で重量車両が歩道に乗り上げようと暴走するケースでは、歩行者の身を守る安全防護壁として機能させるには十分といかなかった。
また、従来技術1は支柱に予め設置してあるガードレール等の防護柵用支柱が利用でき利便性に富むものの、支柱と遮音パネルや透光板との間にいくつもの隙間ができ、この隙間から騒音がリークした。
さらに、従来技術1の防音壁は遮音パネルの上端に沿って透光板を設けているが、透視不能の防音壁が横断歩道等の手前まで続くことになる。横断歩道等の手前で防護壁が断ち切れとなり、そこから背の低い子供や犬,猫が突然現れることとなって、自動車運転手等が狼狽える虞れがある。また歩道を歩く歩行者にとっては防音壁が途絶えた地点で視界が急に開いて気づくより、その手前で視界が開けて横断歩道等が近づいたことを事前認識する方がより安心であり、且つ安全性向上につながる。
加えて、従来の防音壁は一般に車道からの騒音を壁を立てて遮る構成であって、騒音そのものを減衰させるものでなかった。
また、従来技術1は支柱に予め設置してあるガードレール等の防護柵用支柱が利用でき利便性に富むものの、支柱と遮音パネルや透光板との間にいくつもの隙間ができ、この隙間から騒音がリークした。
さらに、従来技術1の防音壁は遮音パネルの上端に沿って透光板を設けているが、透視不能の防音壁が横断歩道等の手前まで続くことになる。横断歩道等の手前で防護壁が断ち切れとなり、そこから背の低い子供や犬,猫が突然現れることとなって、自動車運転手等が狼狽える虞れがある。また歩道を歩く歩行者にとっては防音壁が途絶えた地点で視界が急に開いて気づくより、その手前で視界が開けて横断歩道等が近づいたことを事前認識する方がより安心であり、且つ安全性向上につながる。
加えて、従来の防音壁は一般に車道からの騒音を壁を立てて遮る構成であって、騒音そのものを減衰させるものでなかった。
本発明は上記問題点を解決するもので、歩道側の歩行者に圧迫感を与えることなく車道側からの車両騒音を効果的に減らし、且つ車道側から歩道側への車両侵入を阻止し安全防護壁としても機能させ、さらに安全性向上、車両騒音そのものを減衰させることのできる騒音防護壁を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、歩道と車道とを仕切るよう地表から所定高さの遮音壁部が起立して道路に沿って所定区間設けられるコンクリート製遮音壁体(1)と、前記遮音壁部の上縁部分に所定高さで上積みし起立配設される透明板(6)と、を具備することを特徴とする騒音防護壁にある。地表から所定高さのコンクリート製遮音壁体が道路に沿って起立すると、これが車道側から歩道側への車両侵入を阻止する安全防護壁になる。該遮音壁部の上縁部分に透明板が所定高さで上積みし起立配設されるので、車道と歩道とを仕切る壁が高くなり車道側からの車両騒音を効果的に減らす。それでいて、透明板によって視界が良好に保たれるので、歩道の歩行者に圧迫感がなく、また車道の車の運転手は見通しがよく運転し易くなる。
請求項2の発明たる騒音防護壁は、請求項1で、遮音壁体が、車両の衝突荷重に耐えられる構造体にして、且つコンクリート二次製品の遮音壁体ユニットを一単位として該遮音壁体ユニットを複数連結してなることを特徴とする。騒音防護壁が車両の衝突荷重に耐えられる構造体にすると、歩道側への車両侵入を阻止するより確実な安全防護壁になり安全性が確保される。遮音壁体がコンクリート二次製品の遮音壁体ユニットを一単位として該遮音壁体ユニットを複数連結してなると、町中で施工することが多い本騒音防護壁にあって、その工期を短縮できる。
請求項3の発明たる騒音防護壁は、請求項2で、遮音壁体の上縁部分に一定間隔毎に四角柱状の突出部が起立配置される突出部材(2)と、前記突出部に四角筒状の基端部を嵌合固定して立設する支柱(3)と、該支柱の太さより幅広の板幅で支柱の両側に板部が張出し且つ支柱の一側面の基端から上端までの範囲を覆って該支柱に固着される当て板(4)と、長手方向等断面形状にして該当て板に固着される溝付き部材(5)と、をさらに具備し、該溝付き部材の凹状溝に前記透明板の外周縁部分を挿着して透明板が起立配設されることを特徴とする。突出部材,支柱,当て板,溝付き部材を採用することによって、車道と歩道を完全に仕切る立壁を簡単に作ることができる。また騒音防護壁の現場施工が楽になり組立が容易になる。
請求項4の発明たる騒音防護壁は、請求項2又は3で、道路に沿って所定区間設けられる前記遮音壁部に対し、前記透明板が前記遮音壁部の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲を欠如させる状態にして遮音壁部の上縁部分に起立配設され、さらに前記遮音壁部の両側に透明板を1.0m〜3.0mの範囲で延設してなることを特徴とする。このような構成にすると、騒音壁が途切れる所で、歩行者はその途切れを事前認知しやすくなり、また遮音壁部に隠れていた幼児等が該遮音壁部の端から急に現れるといったことがなくなり、車道を走る車の運転手は人の動きに注意を払って安全運転できる。
請求項5の発明たる騒音防護壁は、請求項4で、遮音壁部の車道側の外壁面に消音用凹穴が垂設され、且つ該凹穴が遮音壁部の内部底から外壁面に向かうにつれ拡開してなることを特徴とする。騒音防護壁の外壁面に消音用凹穴が垂設されると、騒音防護壁自体が車両騒音そのものを減衰させる設備になり有益となる。
請求項2の発明たる騒音防護壁は、請求項1で、遮音壁体が、車両の衝突荷重に耐えられる構造体にして、且つコンクリート二次製品の遮音壁体ユニットを一単位として該遮音壁体ユニットを複数連結してなることを特徴とする。騒音防護壁が車両の衝突荷重に耐えられる構造体にすると、歩道側への車両侵入を阻止するより確実な安全防護壁になり安全性が確保される。遮音壁体がコンクリート二次製品の遮音壁体ユニットを一単位として該遮音壁体ユニットを複数連結してなると、町中で施工することが多い本騒音防護壁にあって、その工期を短縮できる。
請求項3の発明たる騒音防護壁は、請求項2で、遮音壁体の上縁部分に一定間隔毎に四角柱状の突出部が起立配置される突出部材(2)と、前記突出部に四角筒状の基端部を嵌合固定して立設する支柱(3)と、該支柱の太さより幅広の板幅で支柱の両側に板部が張出し且つ支柱の一側面の基端から上端までの範囲を覆って該支柱に固着される当て板(4)と、長手方向等断面形状にして該当て板に固着される溝付き部材(5)と、をさらに具備し、該溝付き部材の凹状溝に前記透明板の外周縁部分を挿着して透明板が起立配設されることを特徴とする。突出部材,支柱,当て板,溝付き部材を採用することによって、車道と歩道を完全に仕切る立壁を簡単に作ることができる。また騒音防護壁の現場施工が楽になり組立が容易になる。
請求項4の発明たる騒音防護壁は、請求項2又は3で、道路に沿って所定区間設けられる前記遮音壁部に対し、前記透明板が前記遮音壁部の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲を欠如させる状態にして遮音壁部の上縁部分に起立配設され、さらに前記遮音壁部の両側に透明板を1.0m〜3.0mの範囲で延設してなることを特徴とする。このような構成にすると、騒音壁が途切れる所で、歩行者はその途切れを事前認知しやすくなり、また遮音壁部に隠れていた幼児等が該遮音壁部の端から急に現れるといったことがなくなり、車道を走る車の運転手は人の動きに注意を払って安全運転できる。
請求項5の発明たる騒音防護壁は、請求項4で、遮音壁部の車道側の外壁面に消音用凹穴が垂設され、且つ該凹穴が遮音壁部の内部底から外壁面に向かうにつれ拡開してなることを特徴とする。騒音防護壁の外壁面に消音用凹穴が垂設されると、騒音防護壁自体が車両騒音そのものを減衰させる設備になり有益となる。
本発明の騒音防護壁は、コンクリート製遮音壁体によって車道側から歩道側への車両侵入を阻止し安全防護壁としても機能させ安全性が向上し、それでいて該遮音壁体の上に透明板を積み上げる構造によって歩道側の歩行者に圧迫感を与えることがなく、また遮音壁部の車道側の外壁面に消音用凹穴を垂設することによって車道側からの車両騒音を効果的に減らすことができなど優れた効果を発揮する。
以下、本発明に係る騒音防護壁について詳述する。図1〜図10は本発明の騒音防護壁の一形態で、図1はその概略正面図、図2は図1のI−I線矢視図、図3は地上に現れる遮音壁部の概略正面図、図4は(イ)が凹穴の正面図で(ロ)がその横断面図で(ハ)がその縦断面図、図5は突出部材,支柱,透明板周りの拡大正面図、図6は支柱上部における当て板と溝付き部材と透明板との位置関係を示す部分拡大図、図7は支柱下部における当て板と溝付き部材と透明板との位置関係を示す部分拡大図、図8は支柱両側に張出す当て板の板部に固着される溝付き部材と透明板との取付け姿態を示す部分拡大図、図9は突出部材と支柱との関係を示す拡大断面図、図10は遮音壁体ユニット同士を連結する様子を示す部分拡大平面図である。各図面は判りやすくするため断面表示のハッチングを一部省略する。
本騒音防護壁は遮音壁体1と突出部材2と支柱3と当て板4と溝付き部材5と透明板6とを備える。
遮音壁体1は図2のごとく側面視L字形(又は側面視逆T字形でもよい。)した鉄筋コンクリート製ブロック体である。遮音壁体1は剛性防護壁タイプで、自動車(車両)の衝突荷重に耐えられる構造体で鉄筋コンクリート製になっている。図2の紙面垂直方向に所定長さ(例えば2m)のある遮音壁体ユニット(コンクリート二次製品)1Aが一単位となって、歩道Pと車道Kとを仕切るよう該遮音壁体ユニット1Aを道路Dに沿っていくつも連結して遮音壁体1が所定区間設けられる。該遮音壁体1Aは製造工程が一貫して管理される工場等で製造されるプレキャスト製品たるコンクリート二次製品である。ここでは図10のごとく遮音壁体ユニット同士1A,1Aが当接する面11の一部に金属製プレート板13を一体化すると共にその背後に凹所14を設けて(図10)、遮音壁体ユニット1A,1A,…を当接した後、両プレート板13に穿設した透孔131を利用してボルトb1,ナットn1で連結固定することにより遮音壁体1が所定区間設けられる。符号fはプレート板13とで凹所14用の壁を枠組み形成する補強板を示す。遮音壁体1は地中に略水平に埋設される基盤部1aに盤状の遮音用壁部1bが立設し、地表GLから0.8〜1mほどの所定高さの遮音壁部1b1が起立する。
遮音壁体1は図2のごとく側面視L字形(又は側面視逆T字形でもよい。)した鉄筋コンクリート製ブロック体である。遮音壁体1は剛性防護壁タイプで、自動車(車両)の衝突荷重に耐えられる構造体で鉄筋コンクリート製になっている。図2の紙面垂直方向に所定長さ(例えば2m)のある遮音壁体ユニット(コンクリート二次製品)1Aが一単位となって、歩道Pと車道Kとを仕切るよう該遮音壁体ユニット1Aを道路Dに沿っていくつも連結して遮音壁体1が所定区間設けられる。該遮音壁体1Aは製造工程が一貫して管理される工場等で製造されるプレキャスト製品たるコンクリート二次製品である。ここでは図10のごとく遮音壁体ユニット同士1A,1Aが当接する面11の一部に金属製プレート板13を一体化すると共にその背後に凹所14を設けて(図10)、遮音壁体ユニット1A,1A,…を当接した後、両プレート板13に穿設した透孔131を利用してボルトb1,ナットn1で連結固定することにより遮音壁体1が所定区間設けられる。符号fはプレート板13とで凹所14用の壁を枠組み形成する補強板を示す。遮音壁体1は地中に略水平に埋設される基盤部1aに盤状の遮音用壁部1bが立設し、地表GLから0.8〜1mほどの所定高さの遮音壁部1b1が起立する。
遮音壁部1b1の車道側外壁面15には消音用凹穴16が垂設される(図2,図3)。該凹穴16は車道Kを走行する車両Cから発する騒音に共鳴する共鳴型消音器となるようにして多数設けられる。各凹穴16は遮音壁部1b1の内部底16aから外壁面15に向かうにつれラッパ状に拡開する。本実施形態は図4のごとく四角錐形の凹穴16で、内部底16aから外壁面15に向けて末広がりに拡開する。凹穴16の下面161が外壁面15に向けて下降傾斜するので、埃,土が入っても風雨によって洗い流され、埃等が溜まり難い構造になっている。一方、遮音壁部1b1の歩道P側の外壁面17には美観向上に役立つよう化粧模様170が施されている。
遮音壁部1b1は一定厚みを有しその上縁部分18には図2,図8のごとく所定幅の平坦面18aが設けられる。遮音壁体1が道路Dに沿って設けられることから、遮音壁部1b1の上縁部分18も道路Dに沿うように略水平に配される。遮音壁部1b1の上縁部分18は例えば2m間隔ごとにその平坦面18aが一段下がった段差部分181とする(図5)。段差部分181の四方四隅には雌螺子が形成されたインサートISが、遮音壁体1の製作時に遮音壁部1b1に埋設一体化されており、該インサートを利用して突出部材2が取付けられる。
遮音壁部1b1は一定厚みを有しその上縁部分18には図2,図8のごとく所定幅の平坦面18aが設けられる。遮音壁体1が道路Dに沿って設けられることから、遮音壁部1b1の上縁部分18も道路Dに沿うように略水平に配される。遮音壁部1b1の上縁部分18は例えば2m間隔ごとにその平坦面18aが一段下がった段差部分181とする(図5)。段差部分181の四方四隅には雌螺子が形成されたインサートISが、遮音壁体1の製作時に遮音壁部1b1に埋設一体化されており、該インサートを利用して突出部材2が取付けられる。
突出部材2は四角形板の基板20に四角柱(四角筒を含む)状の突出部21が起立固定された金属製係止部材である。突出部21を四角柱状とするのは支柱3との嵌合時に該支柱の位置合わせブレをなくして突出部21への支柱3の一体化を行い易くするためである。基板20の四方四隅に透孔20aが設けられており(図7)、該透孔を利用して基板20を段差部分181のインサートISにボルトb2で固定することによって、道路Dに沿って所定区間設けられた遮音壁体1の上縁部分18に突出部21が例えば2m毎の一定間隔毎に起立配置される(図5,図9)。突出部21の高さは支柱3を安定起立させる高さがあればよく、20cm程度で十分である。
支柱3は突出部21に四角筒状の基端部30を嵌合固定して立設する金属製四角筒部材である(図5)。支柱3の基端部30の四角筒が突出部21の四角柱より一回り大きく、支柱3を突出部21に嵌装後、当て板4の取付け用ボルトb4,ナットn4で両者を一体化する。支柱3の高さは透明板6の高さに略等しい。突出部21に嵌合固定されて起立する支柱3の上部及び下部には当て板4を固定する通孔33が穿設され(図9)、これらの通孔33は歩道側支柱面3a及び車道側支柱面に形成される。支柱3を突出部21に嵌挿すれば該支柱面3aが車道K(道路D)に沿う面になる。
当て板4は細長の金属製帯板状体である(図7,図8)。当て板4は支柱3の太さより幅広の板幅で、これを前記通孔33を利用してボルトb4,ナットn4で支柱3に固着したとき、支柱3の両側に一定幅の板部41が張出し、且つ支柱3の一側面の基端から上端までの範囲を覆う大きさがある。該板部41は溝付き部材5を固着し得る図8に示すような幅がある。当て板4を支柱3に固定したとき、通孔33が歩道側支柱面3aに形成されているので、当て板4が道路Dに沿う形で支柱3両側から夫々数cmほどの幅で張出す。各当て板4において、図8,図9のごとく下方側ボルトb4の各2本は当て板4,支柱基端部30,突出部21を貫通し、ボルトb4,ナットn4で当て板4を支柱3に固定すると同時に、支柱基端部30を突出部21に固定する。
溝付き部材5は断面中空長方形した基部50と該基部の一側面から一対の板状リブ51が隆起して形成する凹状溝52とを備える長手方向等断面の合成樹脂成形品である。該溝付き部材5は建築部材の汎用品である。遮音壁体1の上縁部分18に支柱3が一定間隔で配設されるが、隣りの支柱3に配設される溝付き部材5に対し互いの凹状溝52を相対向させるようにして、溝付き部材5の基部50が当て板4の板部41にボルトb5,ナットn5で螺着される。溝付き部材5の基部50が支柱3に固着された当て板4の上下各2箇所で螺着固定される(図8)。
本実施形態では、隣合う支柱3とこの両支柱3間をつないで形づくる正面視凵字形の枠縁5Aを、凵字形枠縁5Aの内縁側に凹状溝52が配されるようにして予め接着一体化しておき、溝付き部材5が当て板4に固着されると、図5のごとく凵字形枠縁5Aが取付けられる格好になり、遮音壁部1b1の上縁部分18に配設される溝付き部材5もセットされる状態とする。図5の符号ε1は板部41への溝付き部材5の組付けについて支柱3との余裕代を描いたもので、現場施工ではゼロに近い値になる。なお、図6,図7で支柱3の側面部分にも溝付き部材5のリブ51が現れるが、図面を判り易くするためこれを省略する。
本実施形態では、隣合う支柱3とこの両支柱3間をつないで形づくる正面視凵字形の枠縁5Aを、凵字形枠縁5Aの内縁側に凹状溝52が配されるようにして予め接着一体化しておき、溝付き部材5が当て板4に固着されると、図5のごとく凵字形枠縁5Aが取付けられる格好になり、遮音壁部1b1の上縁部分18に配設される溝付き部材5もセットされる状態とする。図5の符号ε1は板部41への溝付き部材5の組付けについて支柱3との余裕代を描いたもので、現場施工ではゼロに近い値になる。なお、図6,図7で支柱3の側面部分にも溝付き部材5のリブ51が現れるが、図面を判り易くするためこれを省略する。
透明板6は前記遮音壁部1b1の上縁部分18に所定高さ(例えば1m)上積みし、起立配設される透光,透視性に富む合成樹脂製板状体である。ここで、透明板6の透明は遮音壁部1b1の上縁部分18に配設された状態で、車道K側を走る運転手から該透明板6を介して歩道Pを歩く歩行者Mを視認できる透明度があれば充足する。凵字形枠縁5Aに収まるよう四角形に裁断された透明板6は、その外周縁61に保護シール71を凹状溝52の溝幅に合うように巻いて外周縁部分を形成した後、凵字形枠縁5Aに係る溝付き部材5の凹状溝52に該外周縁部分61を挿着し、該透明板6が起立配設される。透明板6は遮音壁部1b1の上縁部分18に所定高さで上積みして起立配設され、透明板6の部分を透視可能にして2mほどの高さの騒音防護壁とする。遮音壁体1と透明板6,支柱3,当て板4によって、道路D沿いに車道K側からの音を遮蔽する壁面が形成されるので、防音効果を高める。遮音壁部1b1と溝付き部材5との僅かの隙間εも適宜パッキン等によるシールが施されて音漏れを完全遮断する。透明板6を凵字形枠縁5Aに係る溝付き部材5に挿着後、該透明板6の上縁に溝付き部材5の凹状溝52を嵌め込み、該溝付き部材5をタッピングねじb6等で止めて該透明板6を安定起立させる。
符号72は帯板状の補強部材を示す。ここでの透明板6が縦1mで横2mになっているため、透明板6の横方向中間位置に補強部材72を貼着する。
符号72は帯板状の補強部材を示す。ここでの透明板6が縦1mで横2mになっているため、透明板6の横方向中間位置に補強部材72を貼着する。
透明板6に関しては、図1のごとく道路Dに沿って所定区間設けられる遮音壁部1b1に対し、透明板6が前記遮音壁部1b1の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲を欠如する状態にして遮音壁部1b1の上縁部分18に起立配設し、さらに前記遮音壁部1b1の両側に透明板6を1.0m〜3.0mの範囲で延設するとより好ましくなる。遮音壁部1b1の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲で透明板6を欠如させることによって、歩行者Mが騒音防護壁が終わりに近づいたことを感知できる。横断歩道Pや車が出入りする通用口では騒音防護壁が途切れるが、歩行者Mに対しこれを透明板6の欠如によって予め知らしめることができる。また横断歩道Pの手前まで遮音壁部1b1が続くと、車の運転手にとって遮音壁部1b1に隠れた背丈の低い幼児や犬猫等の飛び出しを予測するのが難しくなるが、図1のごとく遮音壁部1b1の両側に透明板6を1.0m〜3.0mの範囲で延設することによって事前キャッチし易くなる。安全性向上に役立つ。符号73は遮音壁部1b1の両側に延設する透明板6を起立配設させるためのポールを示す。
符号81は遮音壁体1に沿ってその車道側地表部分に設置するコンクリート製ガードブロック、符号82は該ガードに沿って設けられる側溝ブロック,符号uは側溝を示す。
符号81は遮音壁体1に沿ってその車道側地表部分に設置するコンクリート製ガードブロック、符号82は該ガードに沿って設けられる側溝ブロック,符号uは側溝を示す。
このように構成した騒音防護壁は、重量車両C等が万一歩道Pに乗り上げようとする動きがあっても、頑強な鉄筋コンクリート製遮音壁体1の上に透明板6を上積みしているので、遮音壁体1が車両Cの歩道Pへの侵入を阻止し歩行者Mの身を守ることができる。遮音壁体1は歩行者Mが交通事故に巻き込まれるのを防ぐ安全防護壁になり、車両往来の激しい所に設置されることによって交通事故防止に役立ち、従来品に比し一段とその効果を発揮できる。特に、遮音壁体が剛性防護タイプにして車両の衝突荷重に耐えられる構造体になっているので、本騒音防護壁を設けることによって車両の歩道側への進入を完全阻止できる。
しかも、頑強な遮音壁体1の上縁部分18に透明板6を起立配設しているので、高い騒音防護壁ができ、車道K側から歩道P側への車の騒音を効果的に遮断できる。車道Kに沿う歩道P側の境界起立面を、遮音壁体1,透明板6,支柱3,当て板4でつくる立壁で完全に仕切るので、車道K側から歩道P側へ向かう騒音を該立壁でシャットアウトすることになる。それでいて、透明板6によって上半分が透視可能であるので、歩道Pを歩く歩行者Mに圧迫感がない。また車道Kを走る車の運転手も、透明板6を介して歩道Pを歩く人を視認できるので、人の動きに注意を払って安全運転できる。
遮音壁体1は予め工場生産されたコンクリート二次製品たる遮音壁体1Aを複数連結して組み立てるので、騒音防護壁の施工現場における工期を短縮できる。街中で設置することが多い本発明の騒音防護壁にあって、工期短縮は極めて有益となる。
また、突出部材2に支柱基端部30を嵌合固定して支柱3を立設するので、支柱3の現場組付けが容易になっている。当て板4の板部41が支柱両側に張出すようにして支柱3の一側面の基端から上端までの範囲を覆い、さらに該板部41に溝付き部材5を固着し、この溝付き部材5の凹状溝52に外周縁部分を挿着して透明板6が起立するので、透明板6,支柱3,当て板4で車道K側からの騒音を遮断する壁を簡単に組立形成できる。透明板6等が破損した場合も簡単に取替えられる。
加えて、透明板6が遮音壁部1b1の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲を欠如させた状態にあるので、歩行者Mは防音壁が途絶えた地点で視界が急に開いて気づくのと違って、その手前で視界が開けて横断歩道等が近づいたことを事前認識でき安心感がある。また遮音壁部1b1の両側に透明板6を1.0m〜3.0mの範囲で延設すると、透視不能の防音壁が横断歩道等の手前まで続くことにならず、背の低い子供や犬,猫等の動きを遮音壁部1b1の両側に設けられた透明板6を通じて、車両運転手は事前察知できるので安全性向上につながる。
しかも、頑強な遮音壁体1の上縁部分18に透明板6を起立配設しているので、高い騒音防護壁ができ、車道K側から歩道P側への車の騒音を効果的に遮断できる。車道Kに沿う歩道P側の境界起立面を、遮音壁体1,透明板6,支柱3,当て板4でつくる立壁で完全に仕切るので、車道K側から歩道P側へ向かう騒音を該立壁でシャットアウトすることになる。それでいて、透明板6によって上半分が透視可能であるので、歩道Pを歩く歩行者Mに圧迫感がない。また車道Kを走る車の運転手も、透明板6を介して歩道Pを歩く人を視認できるので、人の動きに注意を払って安全運転できる。
遮音壁体1は予め工場生産されたコンクリート二次製品たる遮音壁体1Aを複数連結して組み立てるので、騒音防護壁の施工現場における工期を短縮できる。街中で設置することが多い本発明の騒音防護壁にあって、工期短縮は極めて有益となる。
また、突出部材2に支柱基端部30を嵌合固定して支柱3を立設するので、支柱3の現場組付けが容易になっている。当て板4の板部41が支柱両側に張出すようにして支柱3の一側面の基端から上端までの範囲を覆い、さらに該板部41に溝付き部材5を固着し、この溝付き部材5の凹状溝52に外周縁部分を挿着して透明板6が起立するので、透明板6,支柱3,当て板4で車道K側からの騒音を遮断する壁を簡単に組立形成できる。透明板6等が破損した場合も簡単に取替えられる。
加えて、透明板6が遮音壁部1b1の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲を欠如させた状態にあるので、歩行者Mは防音壁が途絶えた地点で視界が急に開いて気づくのと違って、その手前で視界が開けて横断歩道等が近づいたことを事前認識でき安心感がある。また遮音壁部1b1の両側に透明板6を1.0m〜3.0mの範囲で延設すると、透視不能の防音壁が横断歩道等の手前まで続くことにならず、背の低い子供や犬,猫等の動きを遮音壁部1b1の両側に設けられた透明板6を通じて、車両運転手は事前察知できるので安全性向上につながる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。遮音壁体1,突出部材2,支柱3,当て板4,溝付き部材5,透明板6等の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 遮音壁体
1b1 遮音壁部
15 外壁面
16 凹穴
16a 内部底
18 上縁部分
2 突出部材
21 突出部
3 支柱
4 当て板
5 溝付き部材
52 凹状溝
6 透明板
D 道路
K 歩道
P 車道
1b1 遮音壁部
15 外壁面
16 凹穴
16a 内部底
18 上縁部分
2 突出部材
21 突出部
3 支柱
4 当て板
5 溝付き部材
52 凹状溝
6 透明板
D 道路
K 歩道
P 車道
Claims (5)
- 歩道と車道とを仕切るよう地表から所定高さの遮音壁部が起立して道路に沿って所定区間設けられるコンクリート製遮音壁体(1)と、前記遮音壁部の上縁部分に所定高さで上積みし起立配設される透明板(6)と、を具備することを特徴とする騒音防護壁。
- 前記遮音壁体が、車両の衝突荷重に耐えられる構造体にして、且つコンクリート二次製品の遮音壁体ユニットを一単位として該遮音壁体ユニットを複数連結してなる請求項1記載の騒音防護壁。
- 前記遮音壁体の上縁部分に一定間隔毎に四角柱状の突出部が起立配置される突出部材(2)と、前記突出部に四角筒状の基端部を嵌合固定して立設する支柱(3)と、該支柱の太さより幅広の板幅で支柱の両側に板部が張出し且つ支柱の一側面の基端から上端までの範囲を覆って該支柱に固着される当て板(4)と、長手方向等断面形状にして該当て板に固着される溝付き部材(5)と、をさらに具備し、該溝付き部材の凹状溝に前記透明板の外周縁部分を挿着して透明板が起立配設される請求項2記載の騒音防護壁。
- 道路に沿って所定区間設けられる前記遮音壁部に対し、前記透明板が前記遮音壁部の端から中央寄りへ0.8m〜2.0mの範囲を欠如させる状態にして遮音壁部の上縁部分に起立配設され、さらに前記遮音壁部の両側に透明板を1.0m〜3.0mの範囲で延設してなる請求項2又は3に記載の騒音防護壁。
- 前記遮音壁部の車道側の外壁面に消音用凹穴が垂設され、且つ該凹穴が遮音壁部の内部底から外壁面に向かうにつれ拡開してなる請求項4記載の騒音防護壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004334631A JP2006144352A (ja) | 2004-11-18 | 2004-11-18 | 騒音防護壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004334631A JP2006144352A (ja) | 2004-11-18 | 2004-11-18 | 騒音防護壁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006144352A true JP2006144352A (ja) | 2006-06-08 |
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ID=36624360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004334631A Pending JP2006144352A (ja) | 2004-11-18 | 2004-11-18 | 騒音防護壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006144352A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108532479A (zh) * | 2018-05-20 | 2018-09-14 | 沈阳建筑大学 | 一种道路防撞隔音墙 |
CN114657909A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-06-24 | 无锡乾晟景观设计有限公司 | 一种生态园林降噪绿化带 |
-
2004
- 2004-11-18 JP JP2004334631A patent/JP2006144352A/ja active Pending
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CN114657909A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-06-24 | 无锡乾晟景观设计有限公司 | 一种生态园林降噪绿化带 |
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