JP2006143686A - 乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
シリコーン油を大量に含有しながら温度安定性が良好で安全性に優れた乳化組成物を提供する。
【解決手段】
【0050】
ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンと、親水性界面活性剤として皮膚刺激が懸念されるポリオキシアルキレン基付加型の非イオン性界面活性剤を使用せず、天然由来の安全性に優れた炭素数8〜22の直鎖状/又は分岐状のアシル化ポリグリセリンを使用し、及び配合するシリコーン油が全油分の50重量%以上であることを特徴とする乳化組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、シリコーン油を大量に含有しながら温度安定性が良好で安全性に優れた乳化組成物に関する。
乳化組成物は一般に水中油型(O/W型)と油中水型(W/O型)に大別される。このうち、油中水型乳化組成物は水中油型乳化組成物に比べ、肌への親和性が良く、肌表面を油膜で被覆して水分の蒸散を防ぎ、肌を乾燥から保護したり、肌にトリートメント効果を付与するなどの性質を有することから基礎化粧料に、また撥水性に優れ、化粧くずれが少ないことからメークアップ化粧料などの化粧品や医薬品の基剤として広く用いられている。
この油中水型乳化組成物は、油剤が連続相として乳化物の外相を形成しているため、肌へ適用したときの使用感に大きな影響があり、従来より使用感を向上させるための検討がなされている。例えば、油っぽさを低下させ、肌へのなじみをよくするために、油剤を炭化水素系のものからエステル油、グリセライド、シリコーン油に変えることが行われている。特にシリコーン油は、さっぱりとしてべたつきがなく、優れた使用感を有し、また撥水性に優れた製品が得られるため、これを油剤として製品中に多量に配合する試みがなされている。
しかしながら、油剤としてシリコーン油を多量に用いた場合、界面活性剤との相溶性が悪いため、界面活性剤が安定に配向しづらくなり、分離、凝集が生じ易く、安定性の良好な油中水型乳化組成物を得ることは困難であった。このため、乳化剤としての界面活性剤の検討が行われているが、充分満足できるものは見出されていない(特許文献1を参照)。
このような欠点を改良し、かつシリコーンオイルに新しい性質を賦与するために、長鎖アルキル基、ポリオキシアルキレン基、ポリオキシアルキレンアルキル基、アミノ基、カルボキシル基或いはエポキシ基等を導入することによる変性が行われている。これらの変性シリコーンの中で、ポリオキシアルキレンアルキル変性シリコーンは、オルガノポリシロキサンの部分を疎水基とし、ポリオキシアルキレンアルキル部分を親水基とした非イオン系界面活性剤構造を有している。よって、親水疎水のバランスをとり、ポリオキシアルキレンアルキル部分の割合を小さくすれば、シリコーンオイルを可溶化した乳化系を与える親油性界面活性剤の効果をもつ。しかし、シリコーン油を大量に配合し、かつ安定性の良好な乳化組成物は得られていない。(特許文献2、3を参照)。
その対策の一つが界面活性能を有する乳化助剤の添加である。かかる乳化助剤には、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤はあるが、配合できる油成分の範囲の広さや各種化粧料への応用が可能な点から非イオン性界面活性剤が最も好ましい。最近では、より安全性を高める目的で、皮膚刺激が懸念される従来の石油系ポリオキシエチレン誘導体を使用せず、天然由来の安全性に優れた界面活性剤を使用した処方系が望まれるケースが増えてきている(特許文献4,5を参照)。
この様な事情を背景に、ポリオキシアルキレン基を有しない親水性の非イオン界面活性剤として、ポリグリセリンの脂肪酸エステルがある。かかる、ポリグリセリンの脂肪酸エステルは、植物由来の原料から構成されているため安全性が高い。しかし、ポリオキシアルキレン基付加型の非イオン界面活性剤とは性質が異なり、液晶状態を形成しやすい為、単独で乳化系には使用しにくい実状があり、ポリオキシアルキレン基付加型の非イオン界面活性剤を全てを置換するには至っていない。
以上のことから、シリコーン油を大量に含有しながら乳安定性が良好で安全性に優れた乳化組成物が切望されている。
本発明は、このような従来技術の課題を解決して、シリコーン油を大量に含有しながら経時安定性が良好で安全性に優れた乳化組成物を提供することを目的とする。
特許第2840900号公報 特許第2515452号公報 特公平6−62385号公報 特許第2946145号公報 特開2004−35420号公報
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、ポりオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンと、親水性活性剤としてポルグリセリン脂肪酸エステルを配合することで、温度安定性が良好で安全性に優れた乳化組成物を見いだし、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)(A)ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン と(B)炭素数8〜22のアシル化ポルグリセリンを含有することを特徴とする乳化組成物 。
(2)アシル化ポリグリセリンは、分岐状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンであることを特徴とする請求項1記載の乳化組成物。
(3)シリコーン油を含有することを特徴とする(1)〜(2)いずれかの1項に記載の乳化組成物。
(4)シリコーン油が全油分の50質量%以上であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかの1項に記載の乳化組成物。
(5)多価アルコールを含有することを特徴とする(1)〜(3)いずれかの1項に記載の乳化組成物。
シリコーン油を大量に含有しながら、温度安定性が良好で安全性に優れた乳化組成物を提供することが可能となった。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で用いられる(A)ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンは、次の一般式(1)で表せるものである。
Figure 2006143686
式中、RおよびRは、同一でも異なってもよく、水素原子、1〜30の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基またはフェニル基を表し、Rは、下記一般式(2)
で表される基を示す。mは1〜30のお整数、nは1〜1000の整数を表す。
−(CxHx)−(OC)a−(OC)b−OR … (2)
は水素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基、または2〜12の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアシル基から選択される。aおよびbは、1〜50の整数、xは1〜5の整数を表す。
かかるポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンは市販されているものを使用することができ、その具体例としては、ゴールドシュミット社製のABIL EM90、東レ・ダウコーニング社製のDC5200などが挙げられる。
本発明の必須成分である(B)親水性活性剤はHLB10以上で炭素数8〜22の直鎖状または分岐状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンであり、具体例としては、直鎖状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンにオクタン酸オクタグリセリル、オクタン酸デカグリセリル、ジオクタン酸デカグリセリル、ジオクタン酸ドデカグリセリル、オクタン酸オクタグリセリル、オクタン酸デカグリセリル、オクタン酸ドデカグリセリル、ジオクタン酸ドデカグリセリル、モノラウリン酸オクタグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ドデカグリセリル、チトラデカン酸オクタグリセリル、テトラデカン酸デカグリセリル、テトラデカン酸ドデカグリセリル、テトラデカン酸オクタグリセリル、テトラデカン酸デカグリセリル、テトラデカン酸ドデカグリセリル、ヘキサデカン酸オクタグリセリル、ヘキサデカン酸デカグリセリル、ヘキサデカン酸ドデカグリセリル、ヘキサデカン酸オクタグリセリル、ヘキサデカン酸デカグリセリル、ヘキサデカン酸ドデカグリセリル、オクタデカン酸オクタグリセリル、オクタデカン酸デカグリセリル、オクタデカン酸ドデカグリセリル、オクタデカン酸オクタグリセリル、オクタデカン酸デカグリセリル、オクタデカン酸ドデカグリセリル、オクチルドデカン酸デカグリセリル、オクチルドデカン酸ドデカグリセリル、オクチルドデカン酸テトラデカグリセリル、cis-9,cis-12-オクタデカジェン酸オクタグリセリル、cis-9,cis-12-オクタデカジェン酸デカグリセリル、cis-9,cis-12-オクタデカジェン酸ドデカグリセリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用する。
好ましい具体例としては、テトラデカン酸デカグリセリル、テトラデカン酸ドデカグリセリル、テトラデカン酸テトラデカグリセリル、ヘキサデカンチルヘプタデカン酸デカグリセリル、16−メチルヘプタデカン酸ドデカグリセリル、オクタデカン酸テトラデカグリセリル、オクタデカン酸デカグリセリル、オクタデカン酸ドデカグリセリル、オクチルドデカン酸デカグリセリル、オクチルドデカン酸ドデカグリセリル、オクチルドデカン酸テトラデカグリセリルが挙げられ、中でも特に好ましいものとしてはオクタデカン酸デカグリセリルが挙げられる。
分岐状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンに12−メチルトリデカン酸デカグリセリル、12−メチルトリデカン酸ウンデカグリセリル、12−メチルトリデカン酸ドデカグリセリル、12−メチルトリデカン酸トリデカグリセリル、12−メチルトリデカン酸テトラデカグリセリル、12−メチルトリデカン酸ペンタデカグリセリル、16−メチルヘキサデカン酸デカグリセリル、16−メチルヘキサデカン酸ウンデカグリセリル、16−メチルヘキサデカン酸ドデカグリセリル、16−メチルヘキサデカン酸トリデカグリセリル、16−メチルヘキサデカン酸テトラデカグリセリル、16−メチルヘキサデカン酸ペンタデカグリセリル、2−ヘプチルウンデカン酸デカグリセリル、2−ヘプチルウンデカン酸ウンデカグリセリル、2−ヘプチルウンデカン酸ドデカグリセリル、2−ヘプチルウンデカン酸トリデカグリセリル、2−ヘプチルウンデカン酸テトラデカグリセリル、2−ヘプチルウンデカン酸ペンタデカグリセリル、オクチルドデカン酸デカグリセリル、オクチルドデカン酸ウンデカグリセリル、オクチルドデカン酸ドデカグリセリル、オクチルドデカン酸トリデカグリセリル、オクチルドデカン酸テトラデカグリセリル、オクチルドデカン酸ペンタデカグリセリルなどが挙げられる。
好ましい具体例としては、12−メチルトリデカン酸デカグリセリル、12−メチルトリデカン酸ドデカグリセリル、12−メチルトリデカン酸テトラデカグリセリル、16−メチルヘプタデカン酸デカグリセリル、16−メチルヘプタデカン酸ドデカグリセリル、16−メチルヘプタデカン酸テトラデカグリセリル、2−エチルヘキシルデカグリセリン、2−エチルヘキシルドデカグリセリル、2−エチルヘキシルテトラデカグリセリン、オクチルドデカン酸デカグリセリル、オクチルドデカン酸ドデカグリセリル、オクチルドデカン酸テトラデカグリセリルが挙げられ、中でも特に好ましいものとしては16−メチルヘプタデカン酸デカグリセリルが挙げられる。
本発明の組成物においては、上記のアシル化ポリグリセリンを唯1種含有することも出来るし、2種以上含有することも出来る。好ましい含有形態は1種である。
本発明に用いられる(A)および(B)の重量比は、(A):(B)=1:1〜1:50であり1:10の比率が好ましい。(B)に対して(A)が多すぎると、乳化不良となり、(B)
に対して(A)が少なすぎると、乳化のバランスが崩れる。
本発明に配合される(A)+(B)の配合量は化粧料全量に対して、0.01〜20質量%であり、さらに好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明に用いられるシリコーン油は全油分の50質量%以上である。
シリコーン油には、例えば、配合されるシリコーン 油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油 、エポキシ変性シリコーン油 、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーン油 、ポリエーテル変性シリコーン油 、カルボキシ変性シリコーン油 、アルコール変性シリコーン油 、アルキル変性シリコーン油 、アンモニウム塩変性シリコーン油 、フッ素変性シリコーン油 等の変性シリコーン油 等の低粘度シリコーン油 、トリメチルシロキシケイ酸等の3次元構造若しくはこれを形成し得るシリコーン樹脂、高重合ジメチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルポリシロキサン、高重合メチルビニルポリシロキサン等の高重合メチルポリシロキサンや高重合アミノ変性メチルポリシロキサン等の高重合ポリシロキサンが挙げられる。
本発明に用いられる油分はこれらのうち一種または二種以上が任意に選択される。
本発明に用いられる油分は極性油を含むことができる。
本発明に用いられる極性油としては、例えば、液体油脂としては、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
本発明において、油分は系の経時安定性のために配合され、(油分の合計量)と[(A)+(B)]の重量比が(油分の合計量):[(A)+(B)]=1:1〜10:1の比率であることが好ましい。
本発明に配合される油分の配合量は化粧料全量に対して、0.1〜30質量%であることが好ましく、さらに好ましくは1〜20質量%である。
本発明に用いる多価アルコールは、安定な化粧料を得るために用いられ、例えばポリエチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,エリスリトール,ソルビトール,キシリトール,マルチトール等が挙げられる。
本発明に配合される多価アルコールの配合量は化粧料全量に対して、0.1〜40質量%であり、さらに好ましくは1〜30質量%である。
本発明の組成物における水の含有量は、化粧料全組成の1〜90質量%が好ましい。1質量%未満では水を入れた特徴が出がたく、90質量%を超えると油中水剤型とすることが難しい。
また、本発明の組成物には、上記成分の他に、本発明の目的を損なわない程度で、必要に応じて、通常化粧料に配合される他の成分、例えば次のような成分を配合することができる。
保湿剤としては、天然保湿因子(NMF=ナチュラル・モイスチュア・ファクター)として知られた親水性吸湿物質あるいはそれらの誘導体が挙げられ、例えば、糖脂質、リン脂質、アミノ酸などが知られているが、このうち特に重要な成分としては、アミノ酸類、ピロリドンカルボン酸(PCA)、乳酸塩、尿素、、アンモニア、グルコサミン、クレアチン、クエン酸塩、有機酸、ペプチド、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。また保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール(PEG)200、PEG600、PEG1000、PEG1500などのポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジグリセリン、マンニトール、マルチトール、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウムなどのヒアルロン酸類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ酸類、糖類、アロエエキス、ニンジンエキス、海藻エキス、ミルクエキス、パール可溶化物などが特に挙げられる。
固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モク
ロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸等が挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の油分が挙げられる。
その他、セルロース,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロース,メチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,クインスシード,カラギーナン,ペクチン,マンナン,カードラン,デンプン,ガラクタン,デルマタン硫酸,グリコーゲン,アラビアガム,ヘパラン硫酸,ヒアルロン酸,ヒアルロン酸ナトリウム,トラガントガム,ケラタン硫酸,コンドロイチン,キサンタンガム,ヒドロキシエチルグアガム,カルボキシメチルグアガム,グアガム,デキストラン,ケラ
ト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン,カルボキシメチルキチン,寒天等の増粘剤、L−アミノ酸;L−アラニン、β−アラニン、L−アルギニン塩酸塩、L−アスパラギン酸1水和物、L−アスパラギン酸、L−チトルリン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、L−グルタミン、グリシン、トリメチルグリシン、L−ヒスチジン、L−ヒスチジン塩酸塩1水和物、L−ハイドロキシプロリン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−リジン塩酸塩、L−オルニチン塩酸塩、L−プロリン、L−フェニルアラニン、L−セリン、L−スレオニン、L−トリプトファン、L−チロシン、L−バリン、L−ドーパー及び、L−αアミノ酪酸等のアミノ酸、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン,トコフェロール,フィチン等の酸化防止剤;安息香酸,サリチル酸,ソルビン酸,パラオキシ安息香酸アルキルエステル,ヘキサクロロフェン等の抗菌剤等、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d−カンファー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等の紫外線吸収剤、アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,乳酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2及びその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸誘導体等が挙げられる。このうち、L−アルコルビン酸誘導体としては、例えば、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオレート等のL−アスコルビン酸モノアルキルエステル類、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレート、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコルビン酸ジオレートなどのL−アスコルビン酸ジアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテート、L−アスコルビン酸トリオレートなどのL−アスコルビン酸トリアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸トリエステル類;L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類などが挙げられる。
また、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二
量体(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシコロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トランス−4−(P−メトキシビンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、等)、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、セファランチン等の各種薬剤、ギシギシ,クララ,コウホネ,オレンジ,セージ,ノコギリソウ,ゼニアオイ,センブリ,タイム,トウキ,トウヒ,バーチ,スギナ,ヘチマ,マロニエ,ユキノシタ,アルニカ,ユリ,ヨモギ,シャクヤク,アロエ,クチナシ,サワラ等の植物の抽出物、色素、多孔質および/または吸水性の粉末が好ましく、例えば、トウモロコシやバレイショ等から得られるスターチ類、無水ケイ酸、タルク、カオリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、アルギン酸カルシウム等の粉末、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性界面活性剤、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチルタウリン等のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、中和剤、酸化防止剤、保湿剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、顔料、薬剤等を配合可能である。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、これは単に本発明をより良く理解するためのものであって、本発明の技術的範囲がこれらの実施例等により限定解釈されるべきものではない。なお、配合量については、他に指定のない限り質量%を示す。
乳液状組成物
以下の処方に従って、本発明の乳液状乳化化粧料を作成した。即ち、(1)〜(4)を80℃に加温して、(5)〜(8)を攪拌しながら混合し、攪拌冷却し本発明の乳液状組成物とした。
(1)ジメチルポリシロキサン 4.0
(2)セチル2−エチルヘキサエート 3.0
(3)セチルジメチコンコポリオール 0.5
(商品名:ABIL EM90)
(4)エチルパラベン 0.3
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)グリセリン 15.0
(7)オクタデカン酸デカグリセリル 2.0
(8)精製水 67.2
乳液状組成物
以下の処方に従って、本発明の乳液状乳化化粧料を作成した。即ち、(1)〜(4)を80℃に加温して、(5)〜(8)を攪拌しながら混合し、攪拌冷却し本発明の乳液状組成物とした。
(1)ジメチルポリシロキサン 4.0
(2)セチル2−エチルヘキサエート 3.0
(3)セチルジメチコンコポリオール 0.5
(商品名:ABIL EM90)
(4)エチルパラベン 0.3
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)グリセリン 15.0
(7)16−メチルヘプタデカ ン酸 2.0
デカグリセリル
(8)精製水 67.2
液状組成物を作成した。
乳液状組成物
親水性活性剤を炭素数18の16−メチルヘプタデカン酸デカグリセリルから炭素数8の2−メチルヘキサン酸デカグリセリルに代えた。調製方法は実施例1と同様に比較例1の乳液状組成物を作成した。
(1)ジメチルポリシロキサン 4.0
(2)セチル2−エチルヘキサエート 3.0
(3)セチルジメチコンコポリオール 0.5
(商品名:ABIL EM90)
(4)エチルパラベン 0.3
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)グリセリン 15.0
(7)2−メチルヘプタン酸デカグリセリル 2.0
(8)精製水 67.2
(比較例1)
乳液状組成物
親水性活性剤をアシル化ポリグリセリンからポリオキシエチレン付加型の非イオン性界面活性剤に代えた。調製方法は実施例1と同様に比較例1の乳液状組成物を作成した。
(1)ジメチルポリシロキサン 4.0
(2)セチル2−エチルヘキサエート 3.0
(3)セチルジメチコンコポリオール 0.5
(商品名:ABIL EM90)
(4)エチルパラベン 0.3
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)グリセリン 15.0
(7)ポリオキシエチレン(60) 2.0
硬化ヒマシ油
(8)精製水 67.2
(比較例2)
乳液状組成物
親水性活性剤のアシル基の炭素数18のオクタデカン酸デカグリセリルからアシル基の炭素数6のヘキサン酸デカグリセリルに代えた。調製方法は実施例1と同様に比較例2の乳液状組成物を作成した。
(1)ジメチルポリシロキサン 4.0
(2)セチル2−エチルヘキサエート 3.0
(3)セチルジメチコンコポリオール 0.5
(商品名:ABIL EM90)
(4)エチルパラベン 0.3
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)グリセリン 15.0
(7)ヘキサン酸デカグリセリル 2.0
(8)精製水 67.2
(比較例3)
乳液状組成物
ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン(ABIL EM90)から親水部にびアルキル基をもたないポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(東レ・ダウコーニング社製・シリコーンSH−3772C)に代えた。調製方法は実施例1と同様に比較例3の乳液状組成物を作成した。
(1)ジメチルポリシロキサン 4.0
(2)セチル2−エチルヘキサエート 3.0
img
(3))ポリオキシエチレンオルガノ 0.5
ポリシロキサン
(商品名:シリコーンSH-3772C)
(4)エチルパラベン 0.3
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)グリセリン 15.0
(7)16−メチルヘプタデカ ン酸 2.0
デカグリセリル
(8)精製水 67.2
<試験例1>
本発明の実施例1〜3と本発明に配合のアシル化ポリグリセリンをポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油に代えた比較例1,本発明に配合の親水性活性剤のオクタデカン酸ポリグリセリルをアシル基の炭素数6のヘキサン酸デカグリセリルへ代えた比較例2,本発明配合のポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンをセチルジメチコンコポリオールから親水部にアルキル基を持たないポリオキシエチレンオルガノポリシロキサンへ代えた比較例3の各製剤について温度安定性の評価を行った。温度安定性は、実施例及び比較例のそれぞれを−5℃、25℃及び50℃の各温度で3ヶ月間に於ける製剤から分離してくる水の量で評価した。
結果を表1に示す。実施例1の分離水の量は0.4〜1.0ml、実施例2の分離水の量は0.1〜0.7ml、実施例3の分離水の量は0.6〜1.5であったことから、アシル化ポリグリセリンのアシル基は、分岐状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンの方が直鎖状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンより温度安定性が優れていることが認められた。また、炭素数が8のアシル化ポリグリセリンよりも炭素数18のアシル化ポリグリセリンの方が温度安定性に優れていることが認められた。これに対して、親水性活性剤の種類をアシル化ポリグリセリンからポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤へ代えた比較例1,親水性活性剤のアシル基の炭素数を18から6の活性剤へ代えた比較例2,ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンからポリオキアルキレン変性オルガノポリシロキサンへ代えた比較例3は、分離水の量が8.0〜15.5mlであり安定性の明確な低下が認められた。
Figure 2006143686
<試験例2>
本発明の実施例1〜3と本発明に配合のアシル化ポリグリセリンをポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油に代えた比較例1,本発明に配合の親水性活性剤のオクタデカン酸ポリグリセリルをアシル基の炭素数6のヘキサン酸デカグリセリルへ代えた比較例2,本発明配合のポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンをセチルジメチコンコポリオールから親水部にアルキル基を持たないポリオキシエチレンオルガノポリシロキサンへ代えた比較例3の各製剤について皮膚刺激性の評価を行った。。皮膚刺激性は、男女パネラー50名(男性25名、女性25名)を被験者とする24時間の閉塞貼付試験により評価した。皮膚刺激性の評価は、色差計(ミノルタ社製CR−200)を用いて、試料貼付前後の皮膚色の変化値(ΔE)を求め、50名の平均値から評価した。なお、試料は無希釈で試験に供した。
結果を表2に示す。ΔEは、本発明の実施例1はが0.45,実施例2は0.30、実施例3は0.49であった。このことよりアシル化ポリグリセリンのアシル基は、分岐状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンの方が直鎖状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンより皮膚刺激性が低いことが認められた。また、炭素数8のアシル基のアシル化ポリグリセリンよりも炭素数18のアシル基のアシル化ポリグリセリンの方が皮膚刺激性が低いことが求められた。これに対して、親水性活性剤の種類をアシル化ポリグリセリンからポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤へ代えた比較例1,本発明に配合の親水性活性剤のオクタデカン酸ポリグリセリルをアシル基の炭素数6のヘキサン酸デカグリセリルへ代えた比較例2,ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンからポリオキアルキレン変性オルガノポリシロキサンへ代えた比較例3は、ΔEが0.80〜1.20と実施例と優位に高い色差が認められた。
Figure 2006143686
本発明は、シリコーン油を大量に含有しながら温度安定性が良好で安全に優れた乳化組成物に応用できる。

Claims (5)

  1. (A)ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン と(B)炭素数8〜22のアシル化ポリグリセリンを含有することを特徴とする乳化組成物 。
  2. アシル化ポリグリセリンは、分岐状のアシル基でアシル化されたアシル化ポリグリセリンであることを特徴とする請求項1記載の乳化組成物。
  3. シリコーン油を含有することを特徴とする(1)〜(2)いずれかの1項に記載の乳化組成物。
  4. シリコーン油が全油分の50質量%以上であることを(1)〜(3)いずれかの1項に記載の乳化組成物。
  5. 多価アルコールを含有することを特徴とする(1)〜(3)いずれかの1項に記載の乳化組成物。
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