JP2006143097A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウエザストリップの取付基部の伸縮を防止して車体開口部周縁に装着しやすく、装着時にシール部にシワのより難い自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
【解決手段】 自動車ドアと自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップ10において、ウエザストリップは、自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれか一方に取付けられる取付基部20と、取付基部20に一体的に取付けられ、車体開口部周縁又はドアに当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部30を有し、取付基部は、断面略U字形をなすとともに、内部に芯材24が埋設され、芯材24は、取付基部内で分離または伸縮可能に形成され、芯材の外面に帯状硬質樹脂部材40が融着または接着されていることを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車ドアまたはラッゲージ等の車体開口部を開閉する開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、自動車ドア2と車体開口部周縁6のシールを例に取り説明する。
自動車ドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、図5に示すように、ドア2におけるドアフレーム等の外周に取付けられるドアウエザストリップ160と、ドアフレーム等の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン150と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
ガラスラン150は、車外側側壁151、底壁152と車内側側壁153からなる断面略U字形の内部にドアガラス5の先端を収納し、その先端を車外側側壁151と車内側側壁153の先端から延設した車外側シールリップ154と車内側シールリップ155によりシールしている。
ドア2の外周に取付けられたドアウエザストリップ160は、取付基部161とその上面に一体に形成された中空シール部164とシールリップ部166から構成される。取付基部161は、ドアフレームの外周に設けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレームに固定される。そして、ドア2閉時にシールリップ部166が車体開口部周縁6の最も車外側の側端に当接し、ドア2の先端と車体開口部周縁6の車外側側端との間の隙間をシールする。そのとき、中空シール部164は、車体開口部周縁6のシールリップ部166が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。
車体の開口部には、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ110があり、ドアウエザストリップ160が車体開口部周縁6をシールする部分よりもさらに車内側でシールしている。オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略U字形の取付基部120により上記のフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレームの膨出部2aに当接してシールする。この取付基部120は、フランジ7を把持するために、金属インサート等の芯材124が埋設されている。
しかしながら、車体開口部周縁6は車体の形状に沿ってコーナー部を有していたり、凹凸を有する。そのため、車体開口部周縁6に装着するオープニングトリムウエザストリップ110は、柔軟性が必要であり、取付基部120内に埋設された芯材124は、伸縮可能なラス状や分離タイプが使用されている。
そのため、車体開口部周縁6のコーナー部に装着する部分では、オープニングトリムウエザストリップ110のコーナー部に沿って曲がる湾曲中心と、中空シール部130の中空頂部の位置がずれて、中空シール部130に座屈やしわが発生する。
また、車体開口部周縁6の全周に1本のオープニングウエザストリップ110を装着する場合には、装着時に伸縮が発生する。この伸縮をコントロールしないと、両方の端末が対面して接合する端末部において重なりが生じたり、隙間が生じることとなる。
このため、取付基部120内に埋設された芯材124につなぎ部を設けるもの(例えば、特許文献1参照。)や、取付基部120を硬質材で形成するもの(例えば、特許文献2参照。)や、取付基部120内に糸等を埋設するものがある(例えば、特許文献3、特許文献4参照。)。
しかしながら、芯材124につなぎ部を設ける場合や、取付基部120を硬質材で形成する場合は、オープニングトリムウエザストリップ110の取付基部120の柔軟性が低下して、車体開口部周縁6のコーナー部に沿わせて、曲げながら装着することが難しくなる。また、取付基部120内に糸を埋設する場合は、糸と取付基部120との接着強度が不十分で、十分な伸縮防止効果が得られなかった。なお、取付基部120の外側側面に帯状の硬質部材を接着することが考えられているが、この場合は、取付基部120にシールリップ等が設けられているため、接着できる場所が限定され、必しも湾曲中心と一致するところに接着できない場合があった。
特開昭50−85029号公報 特開2002−240649号公報 特開昭52−39217号公報 特開昭53−13719号公報
このため、本発明は、ウエザストリップの取付基部の伸縮を防止して車体開口部周縁に装着しやすく、装着時にシール部にシワのより難い自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアと自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれか一方に取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に取付けられ、車体開口部周縁又はドアに当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、取付基部は、断面略U字形をなすとともに、内部に芯材が埋設され、芯材は、取付基部内で分離または伸縮可能に形成され、芯材の外面に帯状硬質樹脂部材が融着または接着されていることを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれか一方に取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に取付けられ車体開口部周縁又はドアに当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有しているため、ドアフレームの外周又は車体開口部周縁に取付基部を取付けると、ドア閉時にシール部が車体開口部周縁又はドアに当接して、ドアと車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部は、断面略U字形をなすとともに、内部に芯材が埋設されている。このため、自動車ドアの外周又は車体ドア開口縁の先端に形成されたフランジを、取付基部の断面略U字形の内部に挿入することにより自動車用ウエザストリップを容易に装着することができる。また、取付基部の内部に芯材が埋設されているため、自動車ドアの外周又は車体ドア開口縁の先端に形成されたフランジを強固に把持することができる。
芯材は、取付基部内で分離または伸縮可能に形成されているので、自動車ドアの外周又は車体ドア開口縁の形状に沿って、コーナー部でも取付基部を柔軟に曲げて装着することができる。
芯材の外面に帯状硬質樹脂部材が融着または接着されている。この帯状硬質樹脂部材は、長手方向に伸縮しないが、芯材が分離された後に、芯材とは異なり、分離はしないで、長手方向に連続して、コーナー部に沿って湾曲できる程度には柔軟性を有している。このため、芯材が有する柔軟性を損なうことがないとともに、長手方向に伸縮することがなく、1本のウエザストリップを自動車ドアの外周又は車体開口部周縁に全周に亘り装着した場合でも、その端末同士が隙間が空いたり、あるいは端末同士が重複してフランジに嵌め込めなくなることがない。また取付基部の異常変形を防止することができる。また、帯状硬質樹脂部材が芯材に直接、接着または溶着されているため、芯材のズレを確実に防止できる。さらに、取付基部の外面にシールリップ等が設けられていても、それらにかかわりなく、帯状硬質樹脂部材を芯材の湾曲中心に対応する部分に直接接着または溶着することができる。
請求項2の本発明は、帯状硬質樹脂部材は、取付基部が湾曲して装着されたときの取付基部の湾曲中心に対応する芯材の外面に融着または接着されている自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、帯状硬質樹脂部材は、取付基部が湾曲して装着されたときの取付基部の湾曲中心に対応する芯材の外面に融着または接着されている。このため、自動車ドアの外周又は車体ドア開口縁等のコーナー部等における湾曲部において、芯材と取付基部を湾曲部に沿って曲げることができ、取付基部が湾曲しても、シール部のシールリップ等がしわがよったり、座屈したりすることがなく、シール性を確保できるとともに、見栄えがよい。
請求項3の本発明は、帯状硬質樹脂部材は、内部にワイヤーまたは板状の補強材が埋設されている自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、帯状硬質樹脂部材は、内部にワイヤーまたは板状の補強材が埋設されている。このため、ワイヤーまたは板状の補強材により、帯状硬質樹脂部材の長手方向の伸縮を確実に防止することができる。また、ワイヤーまたは板状の補強材は柔軟性を有するため、芯材と取付基部が自動車ドアの外周又は車体ドア開口縁等のコーナー部に沿って湾曲部に沿って変形することができる。
また、補強材は金属等で形成されているため、帯状硬質樹脂部材の全体の厚さを薄くして、軽くすることができる。
請求項4の本発明は、帯状硬質樹脂部材は、芯材が分離された後に、長手方向に連続して上記芯材に融着または接着されている自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明は、帯状硬質樹脂部材は、帯状硬質樹脂部材は、芯材が分離された後においても、長手方向に連続して上記芯材に融着または接着されているため、芯材が分離されても、帯状硬質樹脂部材は分離されずに、長手方向に連続したものとして、芯材に融着または接着され、取付基部の柔軟性を損なうことなく、取付基部の伸縮を防止できる。また、ウエザストリップがコーナー部に沿って湾曲部に沿って取付けられても、シール部が異常変形することがない。
請求項5の本発明は、取付基部は、ソリッド材で形成され、シール部は、スポンジ材で中空状に形成される形成される自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明は、取付基部がソリッド材で形成されるため、自動車ドア又は車体開口部周縁のフランジを確実に把持することができる。
シール部は、自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれかに当接する中空状のスポンジ材で形成されるため、自動車ドア又は車体開口部周縁の形状に沿って、柔軟に当接することができ、シール性が高い。
請求項6の本発明は、ウエザストリップは、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、帯状硬質樹脂部材は、オレフィン系合成樹脂で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、ウエザストリップは、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、帯状硬質樹脂部材は、オレフィン系合成樹脂で形成されるため、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系合成樹脂の接着性がよく、ウエザストリップを押出成形するときに、帯状硬質樹脂部材とウエザストリップの材料とが一体的に強固に固着されることができる。
また、ウエザストリップは、オレフィン系熱可塑性エラストマー又はEPDMゴムで形成するため、耐候性のよい製品を得ることができる。また、同じオレフィン系樹脂・ゴムのためリサイクル使用ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。
請求項7の本発明は、帯状硬質樹脂部材は、ウエザストリップの芯材の製造工程において、押出成形機からテープ状に押出成形され、その押出成形後に連続して芯材に溶着され取り付けられるウエザストリップである。
請求項7の本発明では、帯状硬質樹脂部材は、ウエザストリップの芯材の製造工程において、押出成形機からテープ状に押出成形され、その押出成形後に連続して取付基部に接着または溶着され、取り付けられるため、帯状硬質樹脂部材を取付ける芯材の形状に合わせて押出成形をすることができ、帯状硬質樹脂部材が冷却される前に、芯材に塗布された接着剤や芯材の表面処理剤と接着または溶着することができる。
本発明は、ウエザストリップの取付基部の芯材に、帯状硬質樹脂部材を融着または接着したため、ウエザストリップを自動車ドア又は車体開口部周縁に装着するときに、芯材と取付基部が伸縮することがなく、コーナー部に装着したときにシール部にシワが寄ったり、座屈することがない。
本発明の実施の形態を、オープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、オープニングトリムウエザストリップ10以外にも、ラッゲージウエザストリップ等の自動車の車体開口部とその開口部を閉じる部分に使用されるウエザストリップにも使用することができる。
本発明を、図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明のオープニングトリムウエザストリップ10の断面図であり、図4におけるA−A線に沿った断面図である。図2は、本発明の実施の形態における、オープニングトリムウエザストリップ10のトリム部(取付基部)20の被覆されたゴム等を取り除いた芯材24部分の斜視図である。
図3は自動車のドアを開いた状態において、車体開口部周縁6への取付状態を示す斜視図である。図4は、上記車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の正面図である。
図3に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、ドア2により開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6は先端が車体を構成するパネルの先端が溶接されて、フランジ7(図1参照)となっている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドア2との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図4に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。本件発明のオープニングトリムウエザストリップ10は、後述するように、芯材24に帯状硬質樹脂部材40が溶着または接着されているので、伸縮がほとんどなく、端末同士が隙間なく接合することができる。
なお、図4に示すように、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、オープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、ドア2のドアフレームの膨出部2aに当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールする中空状の中空シール部(シール部)30を有する。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなる断面略U字形をなし、その内部に芯材24が埋設されている。
芯材24は、板金、針金または硬質合成樹脂で形成される。板金または硬質合成樹脂の場合は、短冊状の骨片を幅方向に平行に多数配列し、その短冊状の骨片を長手方向に梯子状あるいは魚骨状に連結したものや、短冊状の骨片をジグザグ状に連続したものが使用される。トリム部20の柔軟性を増大させるために、芯材24を埋設後に、短冊状の骨片の連結部分を、1個毎あるいは複数個毎に分離するものも使用することができる。短冊状の骨片をジグザグ状に連続したものは、長手方向にも伸縮性があり、柔軟性を有する。
トリム部20の内部には、車外側側壁21と車内側側壁22からそれぞれ斜め底壁23方向に複数の車外側保持リップ26と車内側保持リップ27が延設されている。車体開口部周縁6のフランジ7がトリム部20の断面略U字形の内部に挿入されたときに、車外側保持リップ26と車内側保持リップ27が、フランジ7の側面に当接して、オープニングトリムウエザストリップ10を保持することができる。
車外側側壁21の先端には、トリム部20の内部方向に曲がって形成される車外側シールリップ28を設けてもよい。車外側シールリップ28の先端は、フランジ7に当接して、フランジ7とトリム部20との間をシールする。
車内側側壁30と底壁23の連続部分から車内方向に車内側カバーリップ29が設けられている。この車内側カバーリップ29により、車内側からトリム部20とフランジ7との取付部分を覆い隠すことができ、美観を向上させることができる。
トリム部20の内部には芯材24が埋設され、芯材24には、図2に示すように、帯状硬質樹脂部材40が長手方向に溶着または接着されている。
帯状硬質樹脂部材40は、硬質合成樹脂で形成され、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンあるいはナイロン等を使用することができる。帯状硬質樹脂部材40は、芯材24がオープニングトリムウエザストリップ10の製造過程で分離されるときに、分断されないために必要な弾性を有する。
帯状硬質樹脂部材40は、芯材24に接着剤を用いて接着されるか、あるいは板金で形成された芯材24の場合は、その板金の表面に帯状硬質樹脂部材40の合成樹脂と接着性のよい表面コートがされたものを使用する。
帯状硬質樹脂部材40が、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系合成樹脂で形成され、オープニングトリムウエザストリップ10が、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成される場合は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系合成樹脂の接着性がよく、オープニングトリムウエザストリップ10を成形加工するときに、その押出成形や加硫の熱等により容易に一体的に強固に固着することができる。
帯状硬質樹脂部材40は、硬質合成樹脂であり、オープニングトリムウエザストリップ10が車体開口部周縁6に取り付けられたときに、長手方向に伸縮しないが、コーナー部に沿って湾曲できる程度には柔軟性を有している。このため、芯材24とトリム部(取付基部)20が有する柔軟性を損なうことがないとともに、長手方向に伸縮することがなく、1本のオープニングトリムウエザストリップ10を自動車ドア2の外周又は車体開口部周縁6に全周に亘り装着した場合でも、長さが不足して、その端末同士が隙間が空いたり、あるいは全長が伸びて、端末同士が重複してフランジに嵌め込めなくなることがない。
帯状硬質樹脂部材40の内部には補強材41を埋設してもよい。補強材41は、ワイヤーまたは板状の金属インサートを使用することができる。ワイヤーまたは板状の金属インサートにより、帯状硬質樹脂部材10の長手方向の伸縮を確実に防止することができる。また、ワイヤーまたは板状の金属インサートは柔軟性を有するため、トリム部20が自動車ドア2の外周又は車体ドア開口縁6等の湾曲部に沿って変形することができる。
帯状硬質樹脂部材40を構成する硬質合成樹脂が引っ張り張力が大きく、補強材41を必要しない場合は、軽量化のためにも補強材41を使用しないことができる。
また、金属製帯状インサートの強度が大きいため、帯状硬質樹脂部材40の全体の厚さを薄くして、軽くすることができる。
帯状硬質樹脂部材40の芯材24への取付け位置は、トリム部20が湾曲して装着されたときの湾曲中心に対応する芯材24の部分に融着または接着されている。即ち、湾曲中心とは、トリム部20が湾曲して装着されたとき、芯材24とトリム部20の最も変形度合いが少ない部分である。このため、自動車ドア2の外周又は車体開口部周縁6等の湾曲部において、トリム部20を湾曲部に沿って曲げることができ、トリム部20が湾曲しても、中空シール部30がしわがよったり、座屈したりすることがなく、シール性を確保できるとともに、見栄えがよい。
図2には、帯状硬質樹脂部材40を芯材24に取り付けた部分をトリム部20の被覆材を一部取り除いた状態の斜視図である。このように、帯状硬質樹脂部材40は、トリム部20の中空シール部30が設けられた部分にも取り付けることができ、トリム部20の湾曲中心に確実に取付けることができる。
なお、帯状硬質樹脂部材40の断面形状は、図1と図2の実施の形態では四角形であるが、その形状は、芯材24に接着することができる形状であれば、かまぼこ形等の形状を適宜選択できる。
次に中空シール部(シール部)30について説明する。
図1の実施の形態では、中空シール部30は、断面が略円形または略楕円形をなす中空状をなしている。中空状でなくリップ状とすることもできる。
中空シール部30は、トリム部20の車外側側壁21の外面から車外方向に一体的に形成される。中空シール部30の先端には、先端突部31が設けられる。中空シール部30は、ドア閉時にドアフレームの膨出部2aと当接して、ドア2と車体開口部周縁6との隙間をシールする。帯状硬質樹脂部材40を芯材24に固着したため、車体のコーナー部でも中空シール部30が異常変形することがなく、確実にシールすることができる。
また、中空シール部30には、空気孔32が設けられ、ドア閉時にドア閉じ力を低減している。
中空シール部30は、柔軟性を高くするため、スポンジ材で形成することができる。
次に、ドアオープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このドアオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部10に金属または硬質合成樹脂製の芯材24を埋設するため、芯材24とトリム部10を構成するソリッドゴムと中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出す。
オープニングトリムウエザストリップ10の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。柔軟性を向上させるためにこれらの材料を発泡させてスポンジ材として使用することが好ましい。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫、発泡が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、押出成形と同時にあるいは押出成形の後に加熱されて発泡して、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
帯状硬質樹脂部材40は、オープニングトリムウエザストリップ10の芯材24の成形工程において、押出成形機から帯状硬質樹脂部材40をテープ状に押出して、帯状の芯材24上に重なるように置き、芯材24と接着または、溶着する。なお、帯状硬質樹脂部材40は、予め帯状に成形したものを、帯状の芯材24に接着して製造することができる。
芯材24には帯状硬質樹脂部材40を接着するために接着剤を塗布することができる。あるいは、芯材24を形成する板金の表面がコートされて、その表面コートが帯状硬質樹脂部材40と溶融することができる樹脂であるものを使用することができる。
その帯状硬質樹脂部材40が接着された芯材24を、オープニングトリムウエザストリップ10を成形する押出成形機に導入し、芯材24をインサートとして押出成形する。加硫工程を有する場合は、その後、加硫槽に送り、帯状硬質樹脂部材40とオープニングトリムウエザストリップ10の構成材料である合成ゴムや熱可塑性エラストマー等に強固に融着させる。加硫工程を含まない場合は、オープニングトリムウエザストリップ10の押出成形直後の高温時に、トリム部20と溶着することができる。
帯状硬質樹脂部材40については、オープニングトリムウエザストリップ10の組付性を向上するために、それぞれのオープニングトリムウエザストリップ10に応じてその伸びや蛇行をコントロールするため、樹脂テープの幅寸法や厚みを変えることができる。
なお、本発明の実施の形態について、オープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明したが、車体開口部周縁に装着される各種のウエザストリップについても同様に、本発明は使用することができる。
このようにして製造したオープニングトリムウエザストリップ10は、所定寸法に切断されて、自動車の車体開口縁のフランジ40に取付けられる。
フランジ7は、自動車の車体の開口縁において、車外側パネルと車内側パネルが接合し溶接されて形成されている。
オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に取付ける場合は、そのままフランジ7にトリム部20を挿入する場合や、トリム部20の断面略U字状の開口が若干開いた状態で仮固定して、ロールフォーミング方式で取付けることもできる。
このロールフォーミング方式ではフランジ7をトリム部20の断面略U字状の内部に位置決め・仮固定するときに、トリム部20の開口側が若干開いているため保持リップに妨げられることがなく、装着が容易である。
本発明の実施の形態であるドアオープニングトリムウエザストリップの断面図であり、図4のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップのトリム部の被覆されたゴム等を一部取り除いた芯材部分の斜視図である。 自動車の側面の斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 従来のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。
符号の説明
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部
21 車外側側壁
22 底壁
23 車内側側壁
24 芯材
30 中空シール部
40 帯状硬質樹脂部材
41 補強材

Claims (7)

  1. 自動車ドアと自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
    該ウエザストリップは、上記自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれか一方に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に取付けられ、車体開口部周縁又はドアに当接して上記ドアと上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
    上記取付基部は、断面略U字形をなすとともに、内部に芯材が埋設され、該芯材は、上記取付基部内で分離または伸縮可能に形成され、上記芯材の外面に帯状硬質樹脂部材が融着または接着されていることを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記帯状硬質樹脂部材は、上記取付基部が湾曲して装着されたときの上記取付基部の湾曲中心に対応する上記芯材の外面に融着または接着されている請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記帯状硬質樹脂部材は、内部にワイヤーまたは板状の補強材が埋設されている請求項1又は請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記帯状硬質樹脂部材は、上記芯材が分離された後に、長手方向に連続して上記芯材に融着または接着されている請求項乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  5. 上記取付基部は、ソリッド材で形成され、上記シール部は、スポンジ材で中空状に形成される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  6. 上記ウエザストリップは、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、上記帯状硬質樹脂部材は、オレフィン系合成樹脂で形成された請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  7. 上記帯状硬質樹脂部材は、上記ウエザストリップの芯材の製造工程において、押出成形機からテープ状に押出成形され、その押出成形後に連続して上記芯材に溶着または接着され取り付けられる請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
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