JP2006142761A - 曲面構造物のラミネート装置及びこれを用いた曲面構造物のラミネート方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】曲面状の太陽電池モジュール等の曲面構造物のラミネートを容易に行なうことができ、装置コストの上昇や生産性の低下を抑制できる曲面構造物のラミネート装置及びこれを用いた曲面構造物のラミネート方法を提供する。
【解決手段】曲面構造物のラミネート装置を、曲面構造物3を載置するための曲面状の載置面11aを有する熱伝導可能な構造物支持台11が、ベース部材13上にヒータプレート12を介して配置された下体部1と、下面が開口した内部空間22を有すると共に、その内部空間22を上下に遮断するように設けられた弾力性膜23を有する蓋部21と、構造物支持台11を内包するように、下体部1に蓋部21を被せた状態で、下体部1と弾力性膜23とで形成される密閉空間を真空状態に吸引する真空引手段と、で構成する。
【選択図】図1
【解決手段】曲面構造物のラミネート装置を、曲面構造物3を載置するための曲面状の載置面11aを有する熱伝導可能な構造物支持台11が、ベース部材13上にヒータプレート12を介して配置された下体部1と、下面が開口した内部空間22を有すると共に、その内部空間22を上下に遮断するように設けられた弾力性膜23を有する蓋部21と、構造物支持台11を内包するように、下体部1に蓋部21を被せた状態で、下体部1と弾力性膜23とで形成される密閉空間を真空状態に吸引する真空引手段と、で構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、曲面状の太陽電池モジュール等の、曲面を有する曲面構造物のラミネート装置及びこれを用いた曲面構造物のラミネート方法に関する。
太陽電池モジュールは、表面側から、表面材、充填材、配列された太陽電池セル、充填材、裏面材の順に重ねられた積層構造になっている。このため、積層された素材を加熱して接着するラミネートを行なう必要があり、このラミネートを行なうのに、ラミネート装置が用いられている。従来のラミネート装置は、平坦なヒータプレートと圧力差を利用して可動する弾力性膜とで構成されているが、このほか、種々のラミネート装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のラミネート装置は、真空袋の中に入れた太陽電池モジュールを、ラミネート装置本体の外部に設けられた液体循環装置からラミネート装置本体へ循環供給される加熱液体を用いて加熱するものである。
特開平6−85307号公報
しかしながら、平坦なヒータプレートと弾力性膜とを用いる従来のラミネート装置は、平坦なヒータプレートの上にラミネート対象物を載置する仕組みであるため、平面状の太陽電池モジュールのラミネートはともかく、曲面状の太陽電池モジュールのラミネートは困難であった。又、特許文献1に記載のラミネート装置では、曲面状の太陽電池モジュールのラミネートが可能であるものの、装置が大型となりコストがかかる上に、タクトも非常に長く、生産性が悪いという問題があった。
そこでこの発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、曲面状の太陽電池モジュール等の、曲面構造物のラミネートを容易に行なうことができ、しかも、装置コストの上昇や生産性の低下を抑制できる曲面構造物のラミネート装置及びこれを用いた曲面構造物のラミネート方法を提供することを目的としている。
本発明の曲面構造物のラミネート装置は、曲面構造物を載置するための曲面状の載置面を有する熱伝導可能な構造物支持台が、ベース部材上にヒータプレートを介して配置された下体部と、下面が開口した内部空間を有すると共に、その内部空間を上下に遮断するように設けられた弾力性膜を有する蓋部と、構造物支持台を内包するように、下体部に蓋部を被せた状態で、下体部と弾力性膜とで形成される密閉空間を真空状態に吸引する真空引手段と、を備えたことを特徴としている。
上記の曲面構造物のラミネート装置を用いる曲面構造物のラミネート方法は、次のような方法である。即ち、構造物支持台の載置面上に、曲面構造物の曲面が沿うようにして、曲面構造物を載置する曲面構造物載置工程と、構造物支持台を内包するように、下体部に蓋部を被せて、密閉空間を形成する蓋部被せ工程と、ヒータプレートから熱を発生させて構造物支持台を過熱すると共に、真空引手段により密閉空間を真空状態にして、弾力性膜を、構造物支持台の載置面に載置された曲面構造物の表面に密着させることにより、曲面構造物の曲面を構造物支持台の載置面に密着させて成形し、熱溶着によるラミネートを行なうラミネート工程と、でなる方法である。
又、曲面構造物が、上面に突起物を有する場合には、曲面構造物載置工程に先立って、突起物に該突起物を保護する保護カバーを被せる保護カバー被せ工程を設けるのが好ましい。このようにすることにより、曲面構造物の上面に突起物を有する場合に、ラミネート工程時に、弾力性膜が突起物に密着する際に突起物にかかる圧力で、該突起物が破損するのを防止することができると共に、弾力性膜が突起物で破損するのを防止することもできる。
上記の曲面構造物のラミネート装置では、曲面構造物を載置するための曲面状の載置面を有する熱伝導可能な構造物支持台が、ベース部材上にヒータプレートを介して配置されている。従って、上記の曲面構造物のラミネート装置を用いることにより、曲面状の太陽電池モジュール等の、曲面を有する曲面構造物のラミネートを容易に行なうことができる。
又、上記の曲面構造物のラミネート装置では、蓋部を下体部に被せると、蓋部の内部空間に設けられた弾力性膜が構造物支持台を内包して、下体部と弾力性膜との間に密閉空間が形成される。そして、この密閉空間を真空状態にすると、弾力性膜は、構造物支持台の載置面に載置された曲面構造物の表面に密着する。前述した圧力差を利用して可動する弾力性膜とは、このような弾力性膜をいう。
即ち、上記の曲面構造物のラミネート装置は、圧力差を利用して可動する弾力性膜と平坦なヒータプレートという従来例のラミネート装置が備える構成要素に、単に、載置面が曲面状の構造物支持台を付加したのみで構成されている。従って、従来例のラミネート装置と比較しても、ラミネート装置のコストの上昇はわずかであり、コストの上昇を抑制することができる。又、上記の曲面構造物のラミネート装置の構造が、従来例のラミネート装置の構造と略同じであるので、従来例のラミネート装置の操作方法と略同様に操作でき、従来例のラミネート装置を用いる方法と比較しても、生産性は略同等に維持することができ、生産性の低下を抑制することができる。
上記の曲面構造物のラミネート装置において、構造物支持台の載置面以外の露出表面に存在する角部が、丸みを帯びて形成されるようにするのが好ましい。
このようにするのは、もし、構造物支持台の露出表面に存在する上記の角部が、とがっている等、丸みを帯びて形成されていないと、上記のラミネート工程を実行する際に、弾力性膜が、このとがった角部で破損する恐れがあるからであり、上記のようにすることにより、このような破損を防止することができる。
又、上記の曲面構造物のラミネート装置において、ヒータプレートにより、構造物支持台が曲面構造物のラミネートに必要な温度に加熱時に、構造物支持台の載置面の曲面が、曲面構造物の曲面に合致するように、常温時における載置面の曲面を形成するのが好ましい。
このようにすることにより、曲面構造物の曲面を、所定の曲面に正確に成形してラミネートすることができる。
上記の曲面構造物のラミネート装置において、構造物支持台が、複数のブロックを積層して構成されるようにしてもよい。この場合に、構造物支持台を構成する複数のブロックの熱伝導率が、ヒータプレートに近いブロックから遠いブロックにかけて、順に高くなるように積層されて構造物支持台が構成されるようにするのが好ましい。又、ヒータプレートに最も近いブロックの一部が、他のブロックよりも熱伝導率が低い第1の弾性シートで形成されるようにしてもよい。
例えば、板状のブロックを階段状にずらして積載して、構造物支持台を形成し、階段状の部分の形状が全体として曲面構造物の曲面に合致するようにして載置面を形成するのである。そして、この構造物支持台の構成に用いる板状のブロックの熱伝導率が、曲面構造物が載置されるヒータプレートに近いブロックから遠いブロックにかけて、熱伝導率が順に高くなるようにするのである。又、この構造物支持台において、板状のブロックを階段状にずらして積載して形成した構造物支持台の表面形状が、下方に凹んだ凹面状の場合、ヒータプレートに最も近いブロックの内、構造物支持台の表面の曲面形状の最も低い部分である底部中央部付近、即ち、ヒータプレートに最も近いブロックの一部を、他のブロックよりも熱伝導率が低い第1の弾性シートとして、例えば、ゴム製のシートで形成するのである。
このようにすることにより、構造物支持台の製作が容易となる上に、同一の熱伝導率のブロックを用いる場合に比べて、より短い時間で、構造物支持台の載置面を同一温度にすることができる。又、上記の例で、第1の弾性シートとしてゴム製のシートを用いるのは、上記の板状のブロックは、一般にはアルミニウム合金等の金属で形成されるところ、ゴム製の弾性シートはこれらの金属よりも熱伝導率が低いことによるものである。
又、上記の曲面構造物のラミネート装置において、複数のブロックを積層して構成された構造物支持台の載置面を含む表面を、第2の弾性シートで覆うのが好ましい。この第2の弾性シートとしては、例えば、ゴム製のシートを用いるのが好ましい。
このようにすることにより、曲面構造物が柔軟性のある第2の弾性シートを介して、構造物支持台の載置面と接することになるので、上記のラミネート工程時に、弾力性膜により曲面構造物の構造物支持台の載置面に密着する際に、曲面構造物にかかる圧力で、曲面構造物が破損するのを抑制することができる。
本発明によれば、曲面構造物を載置するための曲面状の載置面を有する熱伝導可能な構造物支持台が、ベース部材上にヒータプレートを介して配置されている曲面構造物のラミネート装置を用いて、ラミネートを行なうことができる。従って、曲面状の太陽電池モジュール等の、曲面を有する曲面構造物のラミネートを容易に行なうことができる。
又、本発明の曲面構造物のラミネート装置は、圧力差を利用して可動する弾力性膜と平坦なヒータプレートという従来例のラミネート装置が備える構成要素に、載置面が曲面状の構造物支持台を付加して構成されている。従って、従来例のラミネート装置と比較しても、ラミネート装置のコストの上昇はわずかであり、コストの上昇を抑制することができる。
又、上記の曲面構造物のラミネート装置の構成が、従来例のラミネート装置の構造と略同じであるので、従来例のラミネート装置の操作方法と略同様に操作でき、従来例のラミネート装置を用いる方法と比較しても、生産性は略同等に維持することができ、生産性の低下を抑制することができる。
又、本発明の曲面構造物のラミネート装置において、構造物支持台を、複数のブロックを積層して構成することができ、この場合に、構造物支持台を構成する複数のブロックの熱伝導率が、ヒータプレートに近いブロックから遠いブロックにかけて、順に高くなるように積層して構造物支持台を構成することができる。このため、構造物支持台の製作が容易となる上に、同一の熱伝導率のブロックを用いる場合に比べて、より短い時間で、構造物支持台の載置面を同一温度にすることができ、ラミネートを行なう時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態における曲面構造物のラミネート装置として、曲面状の太陽電池モジュールをラミネートする曲面構造物のラミネート装置(以下、単にラミネート装置と称する)について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明する各実施例のラミネート装置でラミネートを行なう太陽電池モジュールは、前述したように、表面側から、表面材、充填材、配列された太陽電池セル、充填材、裏面材の順に重ねられた積層構造を有しており、全体に、下方に凹んだ曲がった板状の形状をしている。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1におけるラミネート装置の断面図である。図1において、実施の形態1における曲面構造物のラミネート装置は、下体部1と上体部2とで構成されている。図1(a)は、上体部2が下体部1と結合していない状態のラミネート装置の断面図であり、図1(b)は、上体部2が下体部1と結合している状態のラミネート装置の断面図である。
図1は、実施の形態1におけるラミネート装置の断面図である。図1において、実施の形態1における曲面構造物のラミネート装置は、下体部1と上体部2とで構成されている。図1(a)は、上体部2が下体部1と結合していない状態のラミネート装置の断面図であり、図1(b)は、上体部2が下体部1と結合している状態のラミネート装置の断面図である。
図1において、下体部1は上面から見た形状が方形状をしている。この下体部1は、該方形状と同形の板状のベース部13と、該ベース部13の上面に固定されたヒータプレート12と、ヒータプレート12の上に固着されたモジュール支持台11(前述の構造物支持台に相当する)とで構成されている。ヒータプレート12は、板状のベース部13に固定されており、アルミニウム等の金属で形成されていると共に、内部に、太陽電池モジュールをラミネートするのに必要な熱を発生する電気ヒータ等の発熱体を備えている。モジュール支持台11は、例えば、アルミニウム等の金属のような熱伝導性素材で形成されており、ヒータプレート12上に伝熱可能に固着されている。
モジュール支持台11の上面には、ラミネートを行なう曲面状の太陽電池モジュール3が載置される太陽電池モジュール載置面11a(前述の載置面に相当する)が形成されており、この太陽電池モジュール載置面11aは、曲面状に形成されている。この太陽電池モジュール載置面11aの曲面の形状は、中央部が周辺部より下方に凹んだ曲面形状である。又、モジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11a以外の露出表面に存在する角部11bが、丸みを帯びて形成されている。又、ベース部13の外周部上端には、パッキング14がベース部13の表面の外周を取り囲むように取り付けられている。
上体部2は、上面から見た形状が下体部1と同じ方形状をしている。この上体部2は、蓋部21とその内部に設けられた弾力性膜23とで構成されている。蓋部21は上面から見た形状が下体部1と同形状の方形状をした天井部21aと、天井部21aの外周に垂設された側壁部21bとで構成されている。側壁部21bは内部に、天井部21aと側壁部21bとで囲まれた下面が開口している内部空間22を備えている。弾力性膜23は、柔軟性を有するゴム等の素材で形成されており、蓋部21の内部空間22に、該内部空間22を上下に遮断するように緩張設されている。即ち、弾力性膜23は、方形状の弾力性膜23の中央部が周辺部より下方に垂れ下がるようにしつつ、上体部2の天井部21aと側壁部21bとが接して形成される隅21cの全周に渡って、弾力性膜23の全外周端が接着されて、取り付けられている。又、蓋部21の側壁部21bの下端には、全周に渡ってパッキング24が取り付けられている。
又、上記のラミネート装置には、このラミネート装置の外部に設けられた図示されていない真空ポンプ(前述の真空引手段に相当する)が接続されている。この真空ポンプは、下体部1の太陽電池モジュール載置面11aに、ラミネートを行なう上記の太陽電池モジュール3が載置された後、下体部1の上に上体部2を載置して結合することにより、内部空間22内に形成される後述する密閉空間を真空状態にするのに用いられ、この密閉空間に結合される図示されていないチューブ等を備えている。
次に、上記のラミネート装置を用いて、太陽電池モジュール3をラミネートする方法について説明する。まず、最初に、下体部1の太陽電池モジュール載置面11a上に、太陽電池モジュール3の曲面が沿うようにして、太陽電池モジュール3を載置する。次に、下体部1のパッキング14の上面と、上体部2のパッキング24の下面とが密着するようにして、下体部1の上に、上体部2を載置して両者を結合する。
その結果、蓋部21の内部空間22が閉空間となると共に、同時に、上体部2の内部空間22に緩張設されている弾力性膜23が、下体部1のモジュール支持台11に覆い被さることになる。そのため、この弾力性膜23と、上体部2の側壁部21bの内側面21d、モジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aに載置された太陽電池モジュール3の表面3a、太陽電池モジュール3で覆われずに露出しているモジュール支持台11の露出表面、及び、モジュール支持台11で覆われずに露出しているヒータプレート12の露出表面とで囲まれる密閉空間が形成される。そこで、この密閉空間に上記のチューブ等を介して上記の真空ポンプを接続する。
次に、ヒータプレート12から熱を発生させてモジュール支持台11を過熱すると共に、上記の真空ポンプにより上記の密閉空間を真空状態にする。すると、弾力性膜23が、モジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aに載置された太陽電池モジュール3の表面3a、太陽電池モジュール3で覆われずに露出しているモジュール支持台11の露出表面、モジュール支持台11で覆われずに露出しているヒータプレート12の露出表面、及び、上体部2の側壁部21bの内側面21dに密着する。このため、太陽電池モジュール3がモジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aに密着させられて成形されると共に、熱溶着により、ラミネートが行なわれる。
上記のラミネート装置では、ヒータプレート12により、モジュール支持台11が太陽電池モジュール3のラミネートに必要な温度に加熱時に、モジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aの曲面が、太陽電池モジュール3の曲面に合致するように、常温時における太陽電池モジュール載置面11aの曲面を形成している。このようにすることにより、太陽電池モジュール3の曲面を、所定の曲面に正確に成形してラミネートすることができる。
上記のラミネート装置は、熱伝導性素材により形成されると共に、ヒータプレート12上にこのヒータプレートから伝熱可能に載置されており、しかも、曲面状の太陽電池モジュール載置面11aを有するモジュール支持台を備えている。従って、上記のラミネート装置を用いることにより、曲面状の太陽電池モジュールのラミネートを容易に行なうことができる。
又、上記のラミネート装置は、圧力差を利用して可動する弾力性膜23と平坦なヒータプレート12という前述した従来例のラミネート装置が備える構成要素に、太陽電池モジュール載置面11aが曲面状のモジュール支持台11を付加して構成されている。従って、従来例のラミネート装置と比較しても、ラミネート装置のコストの上昇はわずかであり、コストの上昇を抑制することができる。又、上記のラミネート装置の構造が、従来例のラミネート装置の構造と略同じであるので、従来例のラミネート装置の操作方法と略同様に操作でき、従来例のラミネート装置を用いる方法と比較しても、生産性は略同等に維持することができ、生産性の低下を抑制することができる。
又、上記のラミネート装置において、モジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11a以外の露出表面に存在する角部11bが、丸みを帯びて形成されている。従って、もし、モジュール支持台11の露出表面に存在する上記の角部11bが、とがっている等、丸みを帯びて形成されていないと、ラミネートを行なう際に、弾力性膜23が、このとがった角部で破損する恐れがあるが、上記のようにすることにより、このような破損を防止することができる。
<実施の形態2>
実施の形態2におけるラミネート装置は、実施の形態1におけるラミネート装置とほとんど同じである。実施の形態2におけるラミネート装置が、実施の形態1におけるラミネート装置と異なるのは、モジュール支持台11の構成方法である。実施の形態1におけるラミネート装置のモジュール支持台11は、一体整形されているが、実施の形態2におけるラミネート装置のモジュール支持台11は、複数のブロックを積層して構成されている。図2は、実施の形態2における複数のブロックを積層して構成されたモジュール支持台11の一部を示した断面図である。
実施の形態2におけるラミネート装置は、実施の形態1におけるラミネート装置とほとんど同じである。実施の形態2におけるラミネート装置が、実施の形態1におけるラミネート装置と異なるのは、モジュール支持台11の構成方法である。実施の形態1におけるラミネート装置のモジュール支持台11は、一体整形されているが、実施の形態2におけるラミネート装置のモジュール支持台11は、複数のブロックを積層して構成されている。図2は、実施の形態2における複数のブロックを積層して構成されたモジュール支持台11の一部を示した断面図である。
図2において、上記のモジュール支持台11は、板状のブロック111を階段状にずらして積層して、モジュール支持台11を形成し、階段状の部分の形状が全体として太陽電池モジュール3の曲面に合致するようにしてモジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aを形成している。そして、このモジュール支持台11の構成に用いる板状のブロック111の熱伝導率は、太陽電池モジュール3が載置されるヒータプレート12に近いブロック111から遠いブロック111にかけて、即ち、下層のブロック111から上層のブロック111にかけて、熱伝導率が順に高くなるようにしている。
このモジュール支持台11における、板状のブロック111を階段状にずらして積載して形成したモジュール支持台11の表面形状は、下方に凹んだ凹面状である。そして、最も低い部分を形成するブロック111の底部中央部付近、即ち、ヒータプレート12に最も近いブロック111の一部である底部中央部付近を、他のブロック111よりも熱伝導率が低い第1の弾性シート112として、ゴム製のシートを用いて構成している。
又、上記の複数のブロック111を積層して構成されたモジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aを含む表面を、第2の弾性シート113で覆っている。この第2の弾性シートとしては、ゴム製のシートを用いている。
上記のように構成されたモジュール支持台11を備える実施の形態2におけるラミネート装置を用いて、太陽電池モジュール3のラミネートを行なう場合も、その方法は、実施の形態2におけるラミネート装置を用いるのと全く同じである。
上記の実施の形態2におけるラミネート装置では、モジュール支持台11を、複数のブロックを積層して構成することができ、この場合に、モジュール支持台11を構成する複数のブロッ111クの熱伝導率が、ヒータプレートに近いブロッ111クから遠いブロック111にかけて、順に高くなるようなブロック111を用いてモジュール支持台11を構成している。従って、モジュール支持台11の製作が容易である上に、同一の熱伝導率のブロック111を用いる場合に比べて、より短い時間で、モジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aを同一温度にすることができ、太陽電池モジュール3のラミネートを行なう時間を短縮することができる。
又、上記の実施の形態2におけるラミネート装置では、複数のブロック111を積層して構成されたモジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aを含む表面を、第2の弾性シート113で覆っている。そのため、太陽電池モジュール3が、柔軟性のある第2の弾性シートを介してモジュール支持台11の太陽電池モジュール載置面11aと接することになる。従って、ラミネート時に、弾力性膜23により太陽電池モジュール3がモジュール支持台の太陽電池モジュール載置面11aに密着する際、太陽電池モジュール3にかかる圧力で太陽電池モジュール3が破損するのを抑制することができる。
上記の実施の形態2におけるラミネート装置において、ラミネートする曲面構造物の高低差が小さくて、例えば、モジュール支持台11が上記のブロック3層程度で構成される場合は、支持台11全体の体積が小さく、ヒータプレートによる伝熱が十分行われるため、モジュール支持台11のブロック111は全て、熱伝導率の高い金属に代えて熱伝導率の低いゴム製シート等で構成するようにしてもよい。つまり、モジュール支持台11のブロック111は、熱伝導率が低い弾性シート112のみで構成するようにしてもよい。
<実施の形態3>
実施の形態3におけるラミネート装置は、実施の形態2におけるラミネート装置と全く同じである。実施の形態3が実施の形態2と異なるのは、太陽電池モジュール3をラミネートする方法である。実施の形態3における太陽電池モジュール3のラミネート方法は、上述したように、実施の形態1における太陽電池モジュール3のラミネート方法と同じである。
実施の形態3におけるラミネート装置は、実施の形態2におけるラミネート装置と全く同じである。実施の形態3が実施の形態2と異なるのは、太陽電池モジュール3をラミネートする方法である。実施の形態3における太陽電池モジュール3のラミネート方法は、上述したように、実施の形態1における太陽電池モジュール3のラミネート方法と同じである。
即ち、実施の形態3に用いている太陽電池モジュール3には、太陽電池モジュール3から出力を取り出すための接続コネクタ等が、その表面から突出するような突起物4として太陽電池モジュール3の表面に備えられている。そこで、実施の形態1における太陽電池モジュール3のラミネート方法の実施に先立って、太陽電池モジュール3の表面に設けられている突起物4に、該突起物4を保護する金属等の硬い材料で形成された突起物保護カバー5を被せるのである。図3は、この状態を示したモジュール支持台11の一部を示した断面図である。
このようにすることにより、ラミネート時に、弾力性膜23が突起物4ではなく突起物保護カバー5に密着するので、弾力性膜23が突起物4に直接密着するのを避けることができ、直接突起物4に密着した場合に突起物4にかかる圧力でこの突起物4が破損するのを防止することができると共に、弾力性膜23が突起物4で破損するのを防止することもできる。
尚、上記の突起物保護カバー5は、表面を樹脂等の柔らかい材料で覆い、弾力性膜23が破損しないようにしている。又、突起物保護カバー5が設けられている場所が、太陽電池モジュール3のラミネート領域にかかる場合は、突起物保護カバー5が弾力性膜23から受けた圧力を、太陽電池モジュール3の表面に接触する突起物保護カバー5の底部を介して、太陽電池モジュール3の表面に伝達可能なような構造で、突起物保護カバー5を形成する。
上記の各実施の形態においては、太陽電池モジュール3の太陽電池モジュール載置面11aは、曲面状であるが、これを平面状とすることにより、平面状の太陽電池モジュールのラミネートを行なうようにすることができる。
又、上記の各実施の形態では、太陽電池モジュールのラミネートについて説明しているが、本発明は、太陽電池モジュールのラミネートには限られず、曲面を有するいかなる曲面構造物のラミネートに対しても適応することができる。
1 下体部
2 上体部
3 太陽電池モジュール
3a 太陽電池モジュール表面
4 突起物
5 突起物保護カバー
11 モジュール支持台
11a 太陽電池モジュール載置面
11b 角部
12 ヒータプレート
13 ベース部
14 パッキング
21 蓋部
21a 天井部
21b 側壁部
21c 隅
21d 内側面
22 内部空間
23 弾力性膜
24 パッキング
111 ブロック
112 第1の弾性シート
113 第2の弾性シート
2 上体部
3 太陽電池モジュール
3a 太陽電池モジュール表面
4 突起物
5 突起物保護カバー
11 モジュール支持台
11a 太陽電池モジュール載置面
11b 角部
12 ヒータプレート
13 ベース部
14 パッキング
21 蓋部
21a 天井部
21b 側壁部
21c 隅
21d 内側面
22 内部空間
23 弾力性膜
24 パッキング
111 ブロック
112 第1の弾性シート
113 第2の弾性シート
Claims (8)
- 曲面構造物を載置するための曲面状の載置面を有する熱伝導可能な構造物支持台が、ベース部材上にヒータプレートを介して配置された下体部と、
下面が開口した内部空間を有すると共に、その内部空間を上下に遮断するように設けられた弾力性膜を有する蓋部と、
前記構造物支持台を内包するように、前記下体部に前記蓋部を被せた状態で、前記下体部と前記弾力性膜とで形成される密閉空間を真空状態に吸引する真空引手段と、を備えたことを特徴とする曲面構造物のラミネート装置。 - 前記構造物支持台の前記載置面以外の露出表面に存在する角部が、丸みを帯びて形成されている請求項1記載の曲面構造物のラミネート装置。
- 前記ヒータプレートにより、前記構造物支持台が前記曲面構造物のラミネートに必要な温度に加熱時に、前記構造物支持台の載置面の曲面が、前記曲面構造物の曲面に合致するように、常温時における前記載置面の曲面を形成した請求項1又は2記載の曲面構造物のラミネート装置。
- 前記構造物支持台が、複数のブロックを積層して構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載記載の曲面構造物のラミネート装置。
- 前記構造物支持台を構成する複数の前記ブロックの熱伝導率が、前記ヒータプレートに近いブロックから遠いブロックにかけて順に高くなるように積層されている請求項4記載の曲面構造物のラミネート装置。
- 前記ヒータプレートに最も近い前記ブロックの一部が、他の前記ブロックよりも熱伝導率が低い第1の弾性シートで形成されている請求項4又は5記載の曲面構造物のラミネート装置。
- 請求項1〜6に記載の曲面構造物のラミネート装置を用いた曲面構造物のラミネート方法であって、
前記構造物支持台の載置面上に、前記曲面構造物の曲面が沿うようにして、前記曲面構造物を載置する曲面構造物載置工程と、
前記構造物支持台を内包するように、前記下体部に前記蓋部を被せて、前記密閉空間を形成する蓋部被せ工程と、
前記ヒータプレートから熱を発生させて前記構造物支持台を過熱すると共に、前記真空引手段により前記密閉空間を真空状態にして、前記弾力性膜を前記構造物支持台の載置面に載置された曲面構造物の表面に密着させることにより、前記曲面構造物の曲面を前記構造物支持台の載置面に密着させて成形し、熱溶着によるラミネートを行なうラミネート工程と、でなることを特徴とする曲面構造物のラミネート方法。 - 前記曲面構造物が、上面に突起物を有する場合に、前記曲面構造物載置工程に先立って、前記突起物に該突起物を保護する保護カバーを被せる保護カバー被せ工程を設けた請求項7記載の曲面構造物のラミネート方法。
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JP2010149506A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-07-08 | Kyocera Corp | 太陽電池モジュールのラミネータ及びこれにより製造された太陽電池モジュール |
JP2016134554A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 株式会社豊田自動織機 | 太陽電池モジュールの製造方法および製造装置 |
WO2018121071A1 (zh) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 深圳市柔宇科技有限公司 | 贴膜设备 |
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- 2004-11-24 JP JP2004339032A patent/JP2006142761A/ja active Pending
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