JP2006142322A - 押し通し曲げ加工方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加工する三次元形状の外周面の位置の制御が可能な押し通し曲げ加工方法及び装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 固定ダイス103が設けられた平面上での可動ダイス107の開口107aの重心と固定ダイスの開口103aの重心とのずれ量であるオフセットと、固定ダイスが設けられた平面と直交し固定ダイスの開口の重心を通る軸上での、固定ダイスの開口の重心と可動ダイスの開口の重心との距離であるダイス間距離と、可動ダイスが設けられた平面に対する可動ダイスの傾き角であるダイス角度と、可動ダイスが設けられた平面と直交し可動ダイスの開口の重心を通る軸まわりの可動ダイスの回転角であるダイスねじり角度とで、形成される三次元形状の長尺材の軌道を決定し、可動ダイスの固定ダイスが設けられた平面上での可動ダイスのオフセット方向の角度であるダイスオフセット角度で形成される三次元形状の長尺材の曲げの方向を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ押し通しながら、前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動させて前記長尺材を三次元形状に曲げる押し通し曲げ加工法及び装置に関する。
図9に押し通し曲げ加工装置の一例を示す。図9は押し通し曲げ加工装置の上面図である。図において、固定ベース1には、開口を有した固定ダイス3が設けられている。可動ベース5には、開口を有した可動ダイス7が設けられている。また、固定ベース1側には、長尺材9を固定ダイス3から可動ダイス7へ向かって送り出す送り手段11が設けられている。
そして、固定ベース1と可動ベース5との間には、可動ダイス7を固定ダイス7に対して移動・傾斜させる移動手段13が設けられている。
移動手段13は、固定ダイス3が設けられる固定ベース1と、可動ダイス7が設けられる可動ベース5と、固定ベース1と可動ベース5との間に渡って設置された油圧シリンダ17及びこの油圧シリンダ17の両端に設けられた自在継手19,21からなる6つの伸縮装置23とから構成されている。
6つの伸縮装置23は、略トラス状になるよう自在継手19,21を固定ベース1、可動ベース5の周縁部に結合して、油圧シリンダ17の伸縮によって固定ベース1に設定されたXYZ座標に対する可動ベース5の並進3自由度及び回転3自由度の運動を行なうパラレルリンク機構となっている。
このため、油圧シリンダ17の伸縮制御により、固定ベース1に対する可動ベース5の位置(距離、ずれ)や傾斜等を任意に設定できる。
このような装置では、送り手段11を用いて、長尺材9を固定ダイス3の開口から可動ダイス7の開口へ押し通しながら、移動手段13を用いて可動ダイス7を固定ダイス3に対して移動・傾斜させ、長尺材9を三次元形状に曲げ加工する。
図10は、押し通し曲げ加工の原理説明図である。まず、長尺材9の軸方向の断面を示す図10(a)に示すように、直角座標x,y,zは、固定ダイス3が設けられる平面方向をx−y平面とし、固定ダイス3の開口3aの重心を通る軸方向をz軸としている。
固定ダイス3が設けられた平面(x−y平面)上での、可動ダイス7の開口7a の重心と固定ダイス3の開口3aの重心とのずれ量をオフセット量(u)、固定ダイス3が設けられた平面(x−y平面)に対する可動ダイス7の傾き角をダイス角度(θ)、固定ダイス3の重心を通る軸(z軸)上での、固定ダイス3の開口3aの重心と可動ダイス7の開口7aの重心との距離をダイス間距離(V)とし、送り手段11の推力を送り力(PL)とする。y−z平面を示す図10(b)に示すように、固定ダイス3と可動ダイス7との間の長尺材9の長さをダイス間の材料長さ(Lv)とする。
また、x−y平面を示す図10(c)に示すように、可動ダイス7の開口7aのz軸まわりの回転角をダイスねじり角度(θz)とする。
長尺材9にはオフセット(u)の大きさに対応した加工荷重Paが働き、ダイス間距離(V)によって曲げモーメントM=PAcosθ・V+PL・uが作用して塑性変形を起こす。
固定ダイス3は固定とし、可動ダイス7だけを移動・傾斜させて、所望のオフセット量(u),ダイス角度(θ),ダイス間距離(V),ダイスねじり角(θz)を与える。
これらの可動ダイス7を作動させるパラメータ(オフセット量(u),ダイス角度(θ),ダイス間距離(V),ダイスねじり角(θz))のうち、オフセット(u)は加工する長尺材9の曲げ半径を決める役割を持ち、一般的にはオフセット(u)を増やすと曲げ半径(R)は小さくなり、オフセット(u)を減らすと曲げ半径Rは大きくなる。
ダイス角度(θ)は、直接に曲げ半径を決める因子とはならないが、長尺材9が可動ダイス8を通り抜けるときに、長尺材9の長手方向に直角な方向(即ちダイス角度(θ))に傾いていることが重要である。
また、ダイスねじり角(θz)は長尺材9のねじりを決める役割を持っている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−346640号公報(明細書第3頁−第4頁、図1、図5、図6参照)
しかし、図9に示すような構成の押し通し曲げ加工装置で、上述したオフセット(u)ダイス角度(θ)、ダイス間距離(V)、ダイスねじり角(θz)を決めて、断面形状が矩形の長尺材9を図11(a)に示すような螺旋半径(r)、螺旋ピッチ(P)の円柱螺旋状に曲げ加工しようとすると、図11(b)に示すような形状となる。すなわち、図11(a)の部分A,図11(b)部分Bに示すように、長尺材9の側面9aが円柱螺旋の円柱の外周面と平行になるようにしようとしても、スプリングバック(曲げ加工しても、加工後、弾性によって曲げ変形が幾分元に戻る現象)により、長尺材9の側面が円柱螺旋の円柱の外周面に対して傾く問題点がある。
即ち、オフセット(u)ダイス角度(θ)、ダイス間距離(V)、ダイスねじり角(θz)だけでは、加工する三次元形状の外周面の位置の制御ができない問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、加工する三次元形状の外周面の位置の制御が可能な押し通し曲げ加工方法及び装置を提供することにある。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ押し通しながら、前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動させて前記長尺材を三次元形状に曲げる押し通し曲げ加工法において、前記固定ダイスが設けられた平面上での、前記可動ダイスの開口の重心と前記固定ダイスの開口の重心とのずれ量であるオフセットと、前記固定ダイスが設けられた平面と直交し前記固定ダイスの開口の重心を通る軸上での、前記固定ダイスの開口の重心と前記可動ダイスの開口の重心との距離であるダイス間距離と、前記可動ダイスが設けられた平面に対する前記可動ダイスの傾き角であるダイス角度と、前記可動ダイスが設けられた平面と直交し前記可動ダイスの開口の重心を通る軸まわりの前記可動ダイスの回転角であるダイスねじり角度とで、形成される前記三次元形状の長尺材の軌道を決定し、前記可動ダイスの前記固定ダイスが設けられた平面上での前記可動ダイスのオフセット方向の角度であるダイスオフセット角度で、形成される前記三次元形状の前記長尺材の曲げの方向を決定することを特徴とする押し通し曲げ加工方法である。
請求項2に係る発明は、長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ押し通しながら、前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動させて前記長尺材を三次元形状に曲げる押し通し曲げ加工装置において、前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動・傾斜させる移動手段と、前記長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ向かって送り出す送り手段と、前記固定ダイスが設けられた平面上での、前記可動ダイスの開口の重心と前記固定ダイスの開口の重心とのずれ量であるオフセット,前記固定ダイスが設けられた平面と直交し前記固定ダイスの開口の重心を通る軸上での、前記固定ダイスの開口の重心と前記可動ダイスの開口の重心との距離であるダイス間距離,前記可動ダイスが設けられた平面に対する前記可動ダイスの傾き角であるダイス角度,前記固定ダイスが設けられた平面と直交し前記固定ダイスの開口の重心を通る軸まわりの前記可動ダイスの回転角であるダイスねじり角度で形成される前記三次元形状の長尺材の軌道を算出し、前記可動ダイスの前記固定ダイスが設けられた平面上での前記可動ダイスのオフセット方向の角度であるダイスオフセット角度で形成される前記三次元形状の長尺材の曲げの方向を算出し、これら算出結果に応じて、前記移動手段、前記送り手段を駆動する制御部とを有することを特徴とする押し通し曲げ加工装置である。
尚、本願明細書で、「軌道」とは、長尺材の長手方向と直交する方向の断面(横断面)の重心を通る軸、すなわち図心軸である。
請求項1、請求項2に係る発明によれば、前記可動ダイスの前記固定ダイスが設けられた平面上での前記可動ダイスのオフセット方向の角度であるダイスオフセット角度で、長尺材の曲げの方向を制御することができ、加工する三次元形状の外周面の位置の制御が可能となる。
最初に、図6〜図8を用いて、本形態例の押し通し曲げ加工装置の全体構成を説明する。図6は押し通し曲げ加工装置の正面図、図7は図6の上面図、図8は図6の左側面図である。
これらの図において、フレーム100に設けられたベース部材101には、固定ダイス103が設けられている。可動ベース105には、可動ダイス107が設けられている。また、フレーム100には、長尺材109を固定ダイス103から可動ダイス107へ向かって送り出す送り手段としての油圧シリンダ111が設けられている。
そして、固定ベース101と可動ベース105との間には、可動ダイス107を固定ダイス107に対して移動・傾斜させる移動手段113が設けられている。
移動手段113は、固定ダイス103が設けられる固定ベース101と、可動ダイス107が設けられる可動ベース105と、固定ベース101と可動ベース105との間に渡って設置された油圧シリンダ117及びこの油圧シリンダ117の両端に設けられた自在継手119,121からなる6つの伸縮装置123とから構成されている。
6つの伸縮装置123は、略トラス状になるよう自在継手119,121を固定ベース101、可動ベース105の周縁部に結合して、油圧シリンダ117の伸縮によって固定ベース101に設定されたXYZ座標に対する可動ベース105の並進3自由度及び回転3自由度の運動を行なうパラレルリンク機構となっている。
このため、油圧シリンダ117の伸縮制御により、固定ベース101(固定ダイス103)に対する可動ベース105(可動ダイス107)の位置(距離、ずれ)や傾斜等を任意に設定できるようになっている。
そして、送り手段111を用いて、長尺材109を固定ダイス103から可動ダイス107へ押し通しながら、移動手段113を用いて可動ダイス107を固定ダイス103に対して移動・傾斜させ、長尺材109を三次元形状に曲げ加工する。
次に、上記構成の押し通し曲げ加工装置の電気的構成を図3により説明する。図において、151は加工しようとする三次元形状の形状(螺旋ピッチ、螺旋半径、外周面の位置:加工パラメータ)を入力するキーボード、153は加工しようとする三次元形状の形状から、可動ダイス107を作動させるパラメータ(ダイス作動パラメータ)を算出し、算出結果に応じて、油圧シリンダ(送り手段)111と移動手段113とを駆動する制御部、155は、キーボード151で入力したデータ、制御部153が算出した算出結果等を表示するCRT等の表示部である。
次に、制御部153の作動を図4に示すフロー図により説明する。
最初に、制御部153には、加工しようとする三次元形状の形状(加工パラメータ)がキーボード151で入力される(ステップ1)。
次に、制御部153は、入力された加工パラメータによりダイス作動パラメータを算出する(ステップ2)。
そして、ステップ2で得られたダイス作動パラメータの算出結果に応じて、油圧シリンダ(送り手段)111と移動手段113とを駆動し、長尺材109を三次元形状に曲げ加工する(ステップ3)。
ここで、ステップ2のダイス作動パラメータの算出方法を説明する。得ようとする三次元形状は、円柱螺旋状とする。
図1、図2は図6〜図8に示す押し通し曲げ加工装置で曲げ加工を行う場合のダイス作動パラメータを説明する図である。
直角座標(静止座標系)x,y,zは、固定ダイス105が設けられる平面方向をx−y平面とし、固定ダイス105の開口105aの重心を通る軸をz軸としている。尚、図1(b)図は各パラメータがわかりやすいように、可動ダイス107の移動量を図1(a)、図2より大きく示している。
図1(a)、図2に示すように、固定ダイス103が設けられた平面(x−y平面)上での、可動ダイス107の開口107aの重心と固定ダイス105の開口105aの重心とのずれ量をオフセット量(u)、固定ダイス103が設けられた平面(x−y平面)に対する可動ダイス107の傾き角をダイス角度(θ)、固定ダイス103の開口103aの重心を通る軸(z軸)上での、固定ダイス103の開口103aの重心と可動ダイス107の開口107aの重心との距離をダイス間距離(V)とし、油圧シリンダ111の推力を送り力(PL)とし、固定ダイス105と可動ダイス107との間の長尺材109の長さをダイス間の材料長さ(Lv)とする。
また、図1(b)、図2に示すように、可動ダイス107の固定ダイス105が設けられた平面(x−y平面)上での可動ダイス107のオフセット方向の角度をダイスオフセット角度(θα)とする。
更に、図2に示すように、直角座標(オイラー座標系)x’,y’,z’は、可動ダイス107が設けられる平面方向をx’−y’平面とし、可動ダイス107の開口107aの重心を通る軸をz’軸としている。そして、z’軸まわりの可動ダイス107の回転角をダイスねじり角度(θz')とする。
尚、オフセット(u)は加工する長尺材109の曲げ半径を決める役割を持ち、一般的にはオフセット(u)を増やすと曲げ半径(R)は小さくなり、オフセット(u)を減らすと曲げ半径Rは大きくなる。ダイス角度(θ)は、直接に曲げ半径を決める因子とはならないが、長尺材109が可動ダイス8を通り抜けるときに、長尺材109の長手方向に直角な方向(即ちダイス角度(θ))に傾いていることが重要である。ダイスねじり角(θz')は長尺材109のねじりを決める役割を持っている。そして、ダイスオフセット角度(θα)は、長尺材109の曲げの方向を決める役割を持っている。
得ようとする円柱螺旋は、螺旋半径r、螺旋ピッチPとする。又、曲率κ、ねじれ率τとする。円柱螺旋はFrenet‐Serretの公式を用いて、
Figure 2006142322
Figure 2006142322
となる。
(1)、(2)式から螺旋成形要素である曲率κ、ねじれ率τを算出する。
次に、算出した曲率κ、ねじれ率τを用いて、ダイス作動パラメータを求める。
図1に示すように、固定ダイス105と可動ダイス107との幾何学的配置より。各ダイス作動パラメータは、以下のように表される。
Figure 2006142322
Figure 2006142322
Figure 2006142322
Figure 2006142322
(3)、(4)、(5)、(5)´式からダイス作動パラメータであるダイスオフセット(u)、ダイス角度(θ)、ダイスねじり角度(θz’)を求める。ここまでの手法は、例えば特許文献1に示された手法と同一であり、算出されたダイス作動パラメータ(ダイスオフセット(u)、ダイス角度(θ)、ダイスねじり角度(θz’)、ダイス間距離(V))で、得ようとする長尺材109の三次元形状(螺旋円柱)の軌道が決定される。
ここで、三次元形状の外周面の位置の決定を行う。即ち、算出したダイスオフセット(u)、ダイス角度(θ)、ダイスねじり角度(θz’)を満たし、さらにダイスオフセットの方向要素(ダイスオフセット角度(θα))を有したパラメータを算出する。
算出したダイスオフセット(u)を満たし、且つ、ダイスオフセット角度(θα)を満たすためには、オフセットuをx軸方向成分オフセットuxと、y軸方向成分オフセットuyとに分解して、ダイス作動パラメータとして与える必要がある。
幾何学的配置より任意の方向θα時におけるダイスオフセット(u)のx軸、y軸方向成分ux、uyは下記の式を用いることにより算出する
Figure 2006142322
Figure 2006142322
次に、算出したダイス角度(θ)を満たし、且つ、ダイスオフセット角度(θα)を満たすためには、ダイス角度(θ)をx軸まわりのダイス角度θx、y軸まわりのダイス角度θyとに分解し、ダイス作動パラメータとして与える必要がある。x軸周りのダイス角度θx、y軸まわりのダイス角度θyの算出法を図5を参照して説明する。
まず、直角座標(静止座標系)x,y,zと同一の軸方向をもち座標原点が可動ダイス107の動作とともに変化する原点を持つ新しい直角座標(運動座標系)を設ける。ただし、変化する原点は、可動ダイス107の加工が行われる中心、即ち、可動ダイス107が設けられる平面上で、可動ダイス107の開口107aの重心とする。可動ダイス107が設けられる平面方向をx''−y''平面とし、可動ダイス107の開口107aの重心を通る軸方向をz''軸とする。
可動ダイス107の開口107aの重心を仮想原点(0,0,0)とし、仮想原点(0,0,0)と、任意のダイス角度(θ)、ダイスオフセット角度(θα)をみたす原点からのベクトル(α)の先端の座標点{cos(θα),sin(θα),tanθ}}と、ベクトル(α)と直交する原点からのベクトル(β)の先端の座標点{cos(θα+90),sin(θα+90),0}との3点を有する平面を平面の方程式(式(8)参照)により算出する。算出結果を式(9)に示す。
Figure 2006142322
Figure 2006142322
次に、求めた平面とx”−z”平面とが交わる点を式(9)にy”=0を代入して算出する。
Figure 2006142322
式(10)に示されるように線形の値をとりその傾きより、x”−z”平面上の任意平面の傾き角度すなわちダイス角度θx”を求めると、式(11)となる。
Figure 2006142322
ダイス角度θy”の算出は、式(9)にx”=0を代入し同様に算出する。
Figure 2006142322
式(12)に示されるように線形の値をとりその傾きより、y”−z”平面上の任意平面の傾き角度すなわちダイス角度θy”を求めると式(13)となる。
Figure 2006142322
このようにして、可動ダイスの作動パラメータ、即ち、オフセット量(u(ux,uy))、ダイス角度(θ(θx”,θy”))、ダイス間距離(V)、ダイスねじり角度(θz’)を求める。
このような手法によれば、式(6),式(7)、式(11),式(13)に示すようにオフセット量(u(ux,uy))、ダイス角度(θ(θx”,θy”))には、長尺材109の曲げの方向をコントロールする要素であるダイスオフセット角度(θα)が加えられているので、長尺材の曲げの方向をコントロールすることができ、加工する三次元形状の外周面の位置の制御が可能となる。
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、長尺部材109として断面形状が矩形のものを用いたが、断面形状が非円形のものであればどのような形状であっても本発明は適用できる。更に、得ようとする三次元形状も円柱螺旋に限定するものではない。
形態例の押し通し曲げ加工装置で曲げ加工を行う場合のダイス作動パラメータを説明する図である 形態例の押し通し曲げ加工装置で曲げ加工を行う場合のダイス作動パラメータを説明する図である。 形態例の押し通し曲げ加工装置の電気的な構成を説明するブロック図である。 図3の制御部の作動を説明するフロー図である。 図4のステップ2での新しい座標軸を説明する図である。 押し通し曲げ加工装置の正面図である。 図6の上面図である。 図6の左側面図である。 従来の押し通し曲げ加工装置の一例を示す図である。 押し通し曲げ加工の原理説明図である。 問題点を説明する図である。
符号の説明
103 可動ダイス
103a,107a 開口

Claims (2)

  1. 長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ押し通しながら、前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動させて前記長尺材を三次元形状に曲げる押し通し曲げ加工法において、
    前記固定ダイスが設けられた平面上での、前記可動ダイスの開口の重心と前記固定ダイスの開口の重心とのずれ量であるオフセットと、
    前記固定ダイスが設けられた平面と直交し前記固定ダイスの開口の重心を通る軸上での、前記固定ダイスの開口の重心と前記可動ダイスの開口の重心との距離であるダイス間距離と、
    前記可動ダイスが設けられた平面に対する前記可動ダイスの傾き角であるダイス角度と、
    前記可動ダイスが設けられた平面と直交し前記可動ダイスの開口の重心を通る軸まわりの前記可動ダイスの回転角であるダイスねじり角度とで、形成される前記三次元形状の長尺材の軌道を決定し、
    前記可動ダイスの前記固定ダイスが設けられた平面上での前記可動ダイスのオフセット方向の角度であるダイスオフセット角度で、形成される前記三次元形状の前記長尺材の曲げの方向を決定することを特徴とする押し通し曲げ加工方法。
  2. 長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ押し通しながら、前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動させて前記長尺材を三次元形状に曲げる押し通し曲げ加工装置において、
    前記可動ダイスを前記固定ダイスに対して移動・傾斜させる移動手段と、
    前記長尺材を固定ダイスから可動ダイスへ向かって送り出す送り手段と、
    前記固定ダイスが設けられた平面上での、前記可動ダイスの開口の重心と前記固定ダイスの開口の重心とのずれ量であるオフセット,前記固定ダイスが設けられた平面と直交し前記固定ダイスの開口の重心を通る軸上での、前記固定ダイスの開口の重心と前記可動ダイスの開口の重心との距離であるダイス間距離,前記可動ダイスが設けられた平面に対する前記可動ダイスの傾き角であるダイス角度,前記可動ダイスが設けられた平面と直交し前記可動ダイスの開口の重心を通る軸まわりの前記可動ダイスの回転角であるダイスねじり角度で形成される前記三次元形状の長尺材の軌道を算出し、前記可動ダイスの前記固定ダイスが設けられた平面上での前記可動ダイスのオフセット方向の角度であるダイスオフセット角度で形成される前記三次元形状の長尺材の曲げの方向を算出し、これら算出結果に応じて、前記移動手段、前記送り手段を駆動する制御部と、
    を有することを特徴とする押し通し曲げ加工装置。
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