JP2006142051A - 遊技装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、遊技者がより遊技への興味を感じることができる遊技装置を提供することを目的とする。【解決手段】時間経過とともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる数値発現手段402と、遊技球がゲートを通過するタイミングで数値発現手段402から取得した数値に基づき当否を判定する内部抽選を行う普通抽選手段510及び特別抽選手段610と、その内部抽選の結果に応じて、機械抽選口入口を開閉する開閉機構の動作を制御する開閉制御手段635と、機械抽選口の複数の領域のうち特定領域に遊技球が入球した場合に当選とする機械抽選手段710とを備え、開閉制御手段635は、内部抽選に当選すると所定条件を充足するまで開閉機構を開状態とし、機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始される遊技装置を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、遊技装置に関するものである。
アレンジボールゲーム機、じゃん球、パチンコゲーム機及びコインゲーム機などの遊技装置では、遊技者が発射装置により遊技球を発射し、その遊技球が特定入球口やゲートを通過した場合に、当選やハズレなどの内部抽選が行われる。そして、内部抽選に当選すると大当たり遊技が開始し、遊技者はより多くの賞球を獲得することができる。
しかし、内部抽選での当選は、遊技装置が一方的に決定するため、遊技装置が主体の遊技となっている。また、内部抽選での当選確率は例えば、約1/300であり、容易に大当たり状態が開始するわけではなく、遊技者が遊技を継続する意欲を失ってしまう場合がある。しかし、遊技者により遊技を楽しませるために当選確率を引き上げることは、規則上の制限がありできない。さらに、内部抽選が開始されるためには、遊技球が特定入球口やゲートを通過する必要があり、遊技者に対して当選確率が非常に低いものであるという印象を与える。そのため、遊技者が遊技への興味を失ってしまう可能性がある。 そこで、本発明は、遊技者がより遊技への興味を感じることができる遊技装置を提供することを目的とする。
本願第1発明は、上記の課題を解決するために、時間経過とともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる数値発現手段と、ゲートに対する遊技球の通過又は始動入球口への遊技球の入球のタイミングで前記数値発現手段で発現した数値を取得し、取得した前記数値に基づき当否を判定する内部抽選を行う内部抽選手段と、前記遊技球が入球する入口を備えた機械抽選口と、前記入口に前記遊技球が入球可能又は入球容易となる開状態と前記入口に前記遊技球が入球不可能又は入球困難となる閉状態とに設定することが可能な開閉機構と、前記内部抽選手段の抽選結果に応じて前記開閉機構の動作を制御する開閉制御手段と、前記機械抽選口の内部に設けられた、前記遊技球の通過用又は入球用の複数の領域のうち、予め定められた特定領域を前記遊技球が通過した又は該特定領域に前記遊技球が入球した場合に当選とする機械抽選を行う機械抽選手段とを備え、前記内部抽選の結果が当選を示す場合に、所定条件を充足するまで前記開閉機構が前記開閉制御手段によって開状態とされ、かつ、前記機械抽選の結果が当選を示す場合に、大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 内部抽選は、遊技装置のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により当選やハズレが決定される抽選である。一方、機械抽選手段で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に当選やハズレを決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により当選やハズレを決定する物理的抽選である。例えば、機械抽選口には3つの孔が設けられており、機械抽選手段は、そのうち所定の孔に遊技球が入球すると当選と決定する。この機械抽選において当選すると、大入賞口への遊技球の入球によって遊技者がより多くの遊技球を獲得可能な状態、いわゆる大当たり状態となる。 大当たり状態は、内部抽選に当選し、かつ機械抽選口の入口に入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選に当選することにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口の入口への入球は、入口を狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口に入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の開始が遊技装置によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選に当選すると所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選により当選する確率を1/Aとし、機械抽選口の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選かつ機械抽選で決定される場合の内部抽選の当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合の内部抽選の当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の内部抽選の当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の当選確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。 本願第2発明は、時間経過と
ともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる数値発現手段と、ゲートに対する遊技球の通過又は始動入球口への遊技球の入球のタイミングで前記数値発現手段で発現した数値を取得し、取得した前記数値に基づき第1当たり又はハズレを判定する内部抽選を行う内部抽選手段と、前記遊技球が入球する入口を備えた機械抽選口と、前記入口に前記遊技球が入球可能又は入球容易となる開状態と前記入口に前記遊技球が入球不可能又は入球困難となる閉状態とに設定することが可能な開閉機構と、前記内部抽選手段の抽選結果に応じて前記開閉機構の動作を制御する開閉制御手段と、前記機械抽選口の内部に設けられた、前記遊技球の通過用又は入球用の複数の領域のうち、予め定められた特定領域を前記遊技球が通過した又は該特定領域に前記遊技球が入球した場合に当選とする機械抽選を行う機械抽選手段とを備え、前記内部抽選の結果が前記第1当たりを示す場合に、所定条件を充足するまで前記開閉機構が前記開閉制御手段によって開状態とされ、かつ、前記機械抽選の結果が当選を示す場合に、大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 内部抽選は、遊技装置のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により当選やハズレが決定される抽選である。一方、機械抽選手段で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に当選やハズレを決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により当選やハズレを決定する物理的抽選である。例えば、機械抽選口には3つの孔が設けられており、機械抽選手段は、そのうち所定の孔に遊技球が入球すると当選と決定する。この機械抽選において当選すると、大入賞口への遊技球の入球によって遊技者がより多くの遊技球を獲得可能な状態、いわゆる大当たり状態となる。 大当たり状態は、内部抽選で第1当たりとなり、かつ機械抽選口の入口に入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選の結果が第1当たりとなることにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口の入口への入球は、入口を狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口に入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の開始が遊技装置によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選の結果が第1当たりとなると所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、第1当たりから大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選の結果が第1当たりとなる確率を1/Aとし、機械抽選口の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選の第1当たりかつ機械抽選で決定される場合における第1当たりの当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合における第1当たりの当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その第1当たりの当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の第1当たりの当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の結果が第1当たりとなる確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。 本願第3発明は、第2発明において、前記内部抽選手段は、前記第1当たり及び前記ハズレに加えてさらに第2当たりか否かを判定する内部抽選を行い、前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 内部抽選の結果が第1当たりでありかつ機械抽選で当選した場合に大当たり遊技が開始されるのに加えて、さらに内部抽選の結果が第2当たりである場合は即座に大当たり遊技が開始されるなど、異なるゲーム性を組み合わせる。よって、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選を経た大当たり遊技の可能性を楽しむことができるなど、大当たり遊技が開始されるバリエーションが広がり、遊技者はより遊技を楽しむことができる。 なお、前記内部抽選手段において、前記第2当たりに当選する抽選確率は、前記第1当たりに当選する抽選確率よりも低確率に設定され、前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されるとさらに好ましい。前述の通り、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選口での機械抽選を経て大当たり遊技が開始される可能性がある。よって、第2当たりから即座に大当たり遊技が開始されるよりも、第1当たりから機械抽選を経て大当たり遊技になる可能性を楽しむ方がより緊迫感があり遊技者にとって遊技の面白みが増す。そのため、第1当たりの確率を第2当たりの確率よりも増すことで、遊技者はより緊迫感があり面白みのある遊技を楽しむことができる。 本願第4発明は、第2発明において、前記内部抽選手段は、前記第1当たり又は前記ハズレを判定するのに先立って、第2当たりか否かを判定し、前記第2当たりでない場合に前記第1当たり又は前記ハズレを判定する内部抽選を行い、前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 第2当たりかハズレかの判定の結果においてハズレである場合であっても、第1当たりかハズレかの判定を行う。そして、第1当たりである場合には機械抽選を行い、機械抽選で当選すれば大当たり遊技が開始する。よって、本願第3発明と同様に、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選を経て大当たり遊技が開始される可能性がある。このように大当たり遊技が開始されるバリエーションが広がることで、遊技者はより遊技を楽しむことができる。 また、第1当たり又は第2当たりの当選結果を表示する図柄表示手段をさらに備えると好ましい。図柄表示手段は、第2当たりに当選した場合には、第2当たり図柄を表示して次に大当たり遊技が開始されることを示す。また、図柄表示手段は、第1当たりに当選した場合は、第1当たり図柄を表示して次に機械抽選が開始されることを示す。このような第2当たり又は第1当たりに対応した図柄を表示することで、遊技者は第2当たり又は第1当たりに当選したことを知ることができる。このような図柄表示は、第1当たりに当選した場合に特に有効である。最初の抽選で第2当たりとならずハズレの演出がなされることで、遊技者は大当たり遊技となるチャンスが失われて意気消沈する。しかし、次の抽選において第1当たりとなって第1当たりの演出が行われた場合には機械抽選が可能となるため、一度は失った大当たり遊技のチャンスを取り返すことができることで、遊技者はより遊技に興味を抱くようになってさらに遊技を楽しむことができる。 本願第5発明は、第1乃至第4発明において、図柄を表示する図柄表示手段と、前記内部抽選の後に前記図柄表示手段に表示する図柄を決定する図柄抽選手段と、をさらに備え、前記所定条件が前記開閉機構を開状態にしておく時間を定めるものであって、前記開閉制御手段は、前記図柄抽選手段によって決定された図柄に応じて前記開状態にしておく時間を設定するものであることを特徴とする遊技装置を提供する。 例えば、図柄の組み合わせが「111」、「222」、「333」、「444」…など同一の図柄が揃う場合を当選組み合わせとする。ここで、「111」、「333」…など奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉制御手段は、機械抽選口の入口への遊技球の入球可能時間を長く設定する。一方、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉制御手段は、入口への遊技球の入球可能時間を短く設定する。このように、図柄の組み合わせと入口への入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に当選かハズレかだけでなく、どのような当選の組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 本願第6発明は、第1発明において、図柄を表示する図柄表示手段をさらに備え、前記内部抽選手段は、前記数値に基づき前記当否の判定に加えて、前記図柄表示手段に表示する図柄を決定し、前記所定条件が前記開閉機構を開状態にしておく時間を定めるものであって、前記開閉制御手段は、前記内部抽選手段によって決定された図柄に応じて前記開状態にしておく時間を設定することを特徴とする遊技装置を提供する。 本請求項においては内部抽選手段に図柄決定の機能も付加させるので、抽選ステップ、抽選機能が簡易化され、装置の設計容易化に寄与できる。 本願第7発明は、第5発明において、前記図柄抽選手段によって決定された図柄が特定の図柄であり、かつ前記機械抽選手段による抽選結果が当選である場合に、前記開閉制御手段は、機械抽選手段による抽選結果が次に当選となるまでの間又は前記内部抽選若しくは前記機械抽選を行った回数が所定数に到達するまでの間、前記開閉機構を開状態にしておく時間を前記図柄抽選手段によって決定された図柄にかかわらず特定の時間に設定することを特徴とする遊技装置を提供する。 機械抽選の結果、当選、即ち、大当り遊技状態となり、かつ内部抽選時に決定されていた図柄が特定の図柄、例えば「777」、であった場合には、大当り遊技の後、次の大当りになるまでの間、機械抽選口の入口の開放時間が一定時間とされる。ここで、「777」などの特定の図柄で当選した場合を確変状態という。例えば、通常の状態においては、「777」に対応する開放時間が1.6秒であり、「222」に対応する開放時間が0.8秒であるとする。よって、通常状態では、大当り遊技状態が終了した後、内部抽選で「222」に当選した場合、0.8秒しか開かない。しかし、確変状態となる「777」などの特定の図柄で当選し、大当たり遊技状態が終了すると、例え、次の内部抽選で「222」で当選した場合であっても、1.6秒の入口が保持される。従って、遊技者にとってはより有利な状態を楽しむことができるので、内部抽選の結果表示に対する遊技者の注目を強く引くことができ、興趣性に富む遊技装置を実現できる。 本願第8発明は、第1乃至第7発明において、前記入口が複数設けられるとともに、各入口に対応した開閉機構の動作は前記開閉制御手段によって同一タイミングで制御されることを特徴とする遊技装置を提供する。 機械抽選口を複数設けていることから、個々の機械抽選口の開口時間が短い場合でも、入球箇所が多いため、遊技者にとっては入球チャンスが多くなる。また、遊技球の打ち分けによって、複数の機械抽選口への同時入球を狙うことも可能なため、遊技者個々にとっては自らの遊技技量を発揮することができ、遊技者の挑戦意欲を引き出すことが可能となる。 本願第9発明は、第1乃至第8発明において、前記機械抽選口には、前記特定領域を通過又前記特定領域に入球する遊技球を貯留し、貯留された遊技球を放出する貯留手段と、前記貯留手段の後段に設けられ、放出された遊技球を検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする遊技装置を提供する。 Vゾーンへの入球またはVゾーンへの通過が確定している遊技球を貯留し、別のタイミングで放出することで、機械抽選において当選、即ち大当り状態が決定している場合でも
、大当り遊技を直ちに行なうのではなく別のタイミングで実行させることができる。この結果、複数の大当り状態を開始可能な遊技球を保留しておき、あるタイミングで一度に放出する、又は、大当たり遊技の終了に伴って順次放出することによって、大当り遊技を連続的に実行させることが可能となる。従って、遊技者にとっては意表を突くタイミングでの大当り遊技が実行されたり、連続的な大当り遊技が行なわれたりする。従って、内部抽選で連続的にハズレとなる場合が続いている場合であっても、貯留手段により貯留されている遊技球が特定領域に入球して大当り遊技状態に突然移行するのではないかという期待感を持って遊技を継続できる。 さらに、従来の遊技機であれば、例えば大当り演出の16ラウンドが終了すると次の大当りまでは通常遊技が行なわれることになり、16ラウンドを越える大当り演出は行なわれなかったが、本実施例によれば、16ラウンド終了後に直ちに次の貯留球を解放させることで大当り演出を連続的に行なうことができ、見かけ上、32ラウンド、48ラウンド・・・といった大当り演出が可能となるので、非常に射幸性に富む遊技機を実現できる。 本願第10発明は、第9発明において、前記貯留手段が遊技球を貯留している場合、前記機械抽選口に入球した前記遊技球が前記特定領域以外の複数の領域のいずれかに入球したことに基づいて、前記貯留手段は、前記特定領域に前記遊技球を放出することを特徴とする遊技装置を提供する。 機械抽選口に遊技球が入球した結果、ハズレとなっても、貯留手段に貯留されている貯留球によって大当り遊技状態となる場合があるので、プレイヤーは継続的な関心をもって遊技を行なえる。 本願第11発明は、第9又は第10発明において、遊技装置の電源の遮断があった場合、前記貯留手段は遊技球を貯留することを特徴とする遊技装置を提供する。 閉店後に遊技装置の電源が落とされても、貯留手段が遊技球を貯留するため、貯留球は遊技装置内部に残されたままである。そのため、次の開店時に、プレイヤーは偶然、連続的な大当り遊技を引き当てる可能性があり、射幸性に富む遊技装置を実現できる。
ともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる数値発現手段と、ゲートに対する遊技球の通過又は始動入球口への遊技球の入球のタイミングで前記数値発現手段で発現した数値を取得し、取得した前記数値に基づき第1当たり又はハズレを判定する内部抽選を行う内部抽選手段と、前記遊技球が入球する入口を備えた機械抽選口と、前記入口に前記遊技球が入球可能又は入球容易となる開状態と前記入口に前記遊技球が入球不可能又は入球困難となる閉状態とに設定することが可能な開閉機構と、前記内部抽選手段の抽選結果に応じて前記開閉機構の動作を制御する開閉制御手段と、前記機械抽選口の内部に設けられた、前記遊技球の通過用又は入球用の複数の領域のうち、予め定められた特定領域を前記遊技球が通過した又は該特定領域に前記遊技球が入球した場合に当選とする機械抽選を行う機械抽選手段とを備え、前記内部抽選の結果が前記第1当たりを示す場合に、所定条件を充足するまで前記開閉機構が前記開閉制御手段によって開状態とされ、かつ、前記機械抽選の結果が当選を示す場合に、大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 内部抽選は、遊技装置のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により当選やハズレが決定される抽選である。一方、機械抽選手段で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に当選やハズレを決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により当選やハズレを決定する物理的抽選である。例えば、機械抽選口には3つの孔が設けられており、機械抽選手段は、そのうち所定の孔に遊技球が入球すると当選と決定する。この機械抽選において当選すると、大入賞口への遊技球の入球によって遊技者がより多くの遊技球を獲得可能な状態、いわゆる大当たり状態となる。 大当たり状態は、内部抽選で第1当たりとなり、かつ機械抽選口の入口に入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選の結果が第1当たりとなることにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口の入口への入球は、入口を狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口に入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の開始が遊技装置によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選の結果が第1当たりとなると所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、第1当たりから大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選の結果が第1当たりとなる確率を1/Aとし、機械抽選口の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選の第1当たりかつ機械抽選で決定される場合における第1当たりの当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合における第1当たりの当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その第1当たりの当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の第1当たりの当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の結果が第1当たりとなる確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。 本願第3発明は、第2発明において、前記内部抽選手段は、前記第1当たり及び前記ハズレに加えてさらに第2当たりか否かを判定する内部抽選を行い、前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 内部抽選の結果が第1当たりでありかつ機械抽選で当選した場合に大当たり遊技が開始されるのに加えて、さらに内部抽選の結果が第2当たりである場合は即座に大当たり遊技が開始されるなど、異なるゲーム性を組み合わせる。よって、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選を経た大当たり遊技の可能性を楽しむことができるなど、大当たり遊技が開始されるバリエーションが広がり、遊技者はより遊技を楽しむことができる。 なお、前記内部抽選手段において、前記第2当たりに当選する抽選確率は、前記第1当たりに当選する抽選確率よりも低確率に設定され、前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されるとさらに好ましい。前述の通り、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選口での機械抽選を経て大当たり遊技が開始される可能性がある。よって、第2当たりから即座に大当たり遊技が開始されるよりも、第1当たりから機械抽選を経て大当たり遊技になる可能性を楽しむ方がより緊迫感があり遊技者にとって遊技の面白みが増す。そのため、第1当たりの確率を第2当たりの確率よりも増すことで、遊技者はより緊迫感があり面白みのある遊技を楽しむことができる。 本願第4発明は、第2発明において、前記内部抽選手段は、前記第1当たり又は前記ハズレを判定するのに先立って、第2当たりか否かを判定し、前記第2当たりでない場合に前記第1当たり又は前記ハズレを判定する内部抽選を行い、前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置を提供する。 第2当たりかハズレかの判定の結果においてハズレである場合であっても、第1当たりかハズレかの判定を行う。そして、第1当たりである場合には機械抽選を行い、機械抽選で当選すれば大当たり遊技が開始する。よって、本願第3発明と同様に、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選を経て大当たり遊技が開始される可能性がある。このように大当たり遊技が開始されるバリエーションが広がることで、遊技者はより遊技を楽しむことができる。 また、第1当たり又は第2当たりの当選結果を表示する図柄表示手段をさらに備えると好ましい。図柄表示手段は、第2当たりに当選した場合には、第2当たり図柄を表示して次に大当たり遊技が開始されることを示す。また、図柄表示手段は、第1当たりに当選した場合は、第1当たり図柄を表示して次に機械抽選が開始されることを示す。このような第2当たり又は第1当たりに対応した図柄を表示することで、遊技者は第2当たり又は第1当たりに当選したことを知ることができる。このような図柄表示は、第1当たりに当選した場合に特に有効である。最初の抽選で第2当たりとならずハズレの演出がなされることで、遊技者は大当たり遊技となるチャンスが失われて意気消沈する。しかし、次の抽選において第1当たりとなって第1当たりの演出が行われた場合には機械抽選が可能となるため、一度は失った大当たり遊技のチャンスを取り返すことができることで、遊技者はより遊技に興味を抱くようになってさらに遊技を楽しむことができる。 本願第5発明は、第1乃至第4発明において、図柄を表示する図柄表示手段と、前記内部抽選の後に前記図柄表示手段に表示する図柄を決定する図柄抽選手段と、をさらに備え、前記所定条件が前記開閉機構を開状態にしておく時間を定めるものであって、前記開閉制御手段は、前記図柄抽選手段によって決定された図柄に応じて前記開状態にしておく時間を設定するものであることを特徴とする遊技装置を提供する。 例えば、図柄の組み合わせが「111」、「222」、「333」、「444」…など同一の図柄が揃う場合を当選組み合わせとする。ここで、「111」、「333」…など奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉制御手段は、機械抽選口の入口への遊技球の入球可能時間を長く設定する。一方、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉制御手段は、入口への遊技球の入球可能時間を短く設定する。このように、図柄の組み合わせと入口への入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に当選かハズレかだけでなく、どのような当選の組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 本願第6発明は、第1発明において、図柄を表示する図柄表示手段をさらに備え、前記内部抽選手段は、前記数値に基づき前記当否の判定に加えて、前記図柄表示手段に表示する図柄を決定し、前記所定条件が前記開閉機構を開状態にしておく時間を定めるものであって、前記開閉制御手段は、前記内部抽選手段によって決定された図柄に応じて前記開状態にしておく時間を設定することを特徴とする遊技装置を提供する。 本請求項においては内部抽選手段に図柄決定の機能も付加させるので、抽選ステップ、抽選機能が簡易化され、装置の設計容易化に寄与できる。 本願第7発明は、第5発明において、前記図柄抽選手段によって決定された図柄が特定の図柄であり、かつ前記機械抽選手段による抽選結果が当選である場合に、前記開閉制御手段は、機械抽選手段による抽選結果が次に当選となるまでの間又は前記内部抽選若しくは前記機械抽選を行った回数が所定数に到達するまでの間、前記開閉機構を開状態にしておく時間を前記図柄抽選手段によって決定された図柄にかかわらず特定の時間に設定することを特徴とする遊技装置を提供する。 機械抽選の結果、当選、即ち、大当り遊技状態となり、かつ内部抽選時に決定されていた図柄が特定の図柄、例えば「777」、であった場合には、大当り遊技の後、次の大当りになるまでの間、機械抽選口の入口の開放時間が一定時間とされる。ここで、「777」などの特定の図柄で当選した場合を確変状態という。例えば、通常の状態においては、「777」に対応する開放時間が1.6秒であり、「222」に対応する開放時間が0.8秒であるとする。よって、通常状態では、大当り遊技状態が終了した後、内部抽選で「222」に当選した場合、0.8秒しか開かない。しかし、確変状態となる「777」などの特定の図柄で当選し、大当たり遊技状態が終了すると、例え、次の内部抽選で「222」で当選した場合であっても、1.6秒の入口が保持される。従って、遊技者にとってはより有利な状態を楽しむことができるので、内部抽選の結果表示に対する遊技者の注目を強く引くことができ、興趣性に富む遊技装置を実現できる。 本願第8発明は、第1乃至第7発明において、前記入口が複数設けられるとともに、各入口に対応した開閉機構の動作は前記開閉制御手段によって同一タイミングで制御されることを特徴とする遊技装置を提供する。 機械抽選口を複数設けていることから、個々の機械抽選口の開口時間が短い場合でも、入球箇所が多いため、遊技者にとっては入球チャンスが多くなる。また、遊技球の打ち分けによって、複数の機械抽選口への同時入球を狙うことも可能なため、遊技者個々にとっては自らの遊技技量を発揮することができ、遊技者の挑戦意欲を引き出すことが可能となる。 本願第9発明は、第1乃至第8発明において、前記機械抽選口には、前記特定領域を通過又前記特定領域に入球する遊技球を貯留し、貯留された遊技球を放出する貯留手段と、前記貯留手段の後段に設けられ、放出された遊技球を検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする遊技装置を提供する。 Vゾーンへの入球またはVゾーンへの通過が確定している遊技球を貯留し、別のタイミングで放出することで、機械抽選において当選、即ち大当り状態が決定している場合でも
、大当り遊技を直ちに行なうのではなく別のタイミングで実行させることができる。この結果、複数の大当り状態を開始可能な遊技球を保留しておき、あるタイミングで一度に放出する、又は、大当たり遊技の終了に伴って順次放出することによって、大当り遊技を連続的に実行させることが可能となる。従って、遊技者にとっては意表を突くタイミングでの大当り遊技が実行されたり、連続的な大当り遊技が行なわれたりする。従って、内部抽選で連続的にハズレとなる場合が続いている場合であっても、貯留手段により貯留されている遊技球が特定領域に入球して大当り遊技状態に突然移行するのではないかという期待感を持って遊技を継続できる。 さらに、従来の遊技機であれば、例えば大当り演出の16ラウンドが終了すると次の大当りまでは通常遊技が行なわれることになり、16ラウンドを越える大当り演出は行なわれなかったが、本実施例によれば、16ラウンド終了後に直ちに次の貯留球を解放させることで大当り演出を連続的に行なうことができ、見かけ上、32ラウンド、48ラウンド・・・といった大当り演出が可能となるので、非常に射幸性に富む遊技機を実現できる。 本願第10発明は、第9発明において、前記貯留手段が遊技球を貯留している場合、前記機械抽選口に入球した前記遊技球が前記特定領域以外の複数の領域のいずれかに入球したことに基づいて、前記貯留手段は、前記特定領域に前記遊技球を放出することを特徴とする遊技装置を提供する。 機械抽選口に遊技球が入球した結果、ハズレとなっても、貯留手段に貯留されている貯留球によって大当り遊技状態となる場合があるので、プレイヤーは継続的な関心をもって遊技を行なえる。 本願第11発明は、第9又は第10発明において、遊技装置の電源の遮断があった場合、前記貯留手段は遊技球を貯留することを特徴とする遊技装置を提供する。 閉店後に遊技装置の電源が落とされても、貯留手段が遊技球を貯留するため、貯留球は遊技装置内部に残されたままである。そのため、次の開店時に、プレイヤーは偶然、連続的な大当り遊技を引き当てる可能性があり、射幸性に富む遊技装置を実現できる。
遊技装置が一方的に当選を決定する内部抽選のみならず、遊技者の技量や遊技球の挙動が当選確率に関与する機械抽選を行うことで、遊技者がより面白みを感じることができる遊技装置を提供することができる。また、内部抽選に加えて機械抽選を行い両抽選の抽選確率の掛け合わせによって所定の大当りの抽選確率が決定されるようにしているので、見かけ上、内部抽選単独での当選確率を従来に比べ高めることになり、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。さらに、内部抽選において第1当たりとなって機械抽選で当選した場合のみならず、内部抽選において第2当たりとなった場合にも大当たり遊技が開始されることで、遊技者はより遊技を楽しむことができる。
<実施形態例> 図1は、本発明の実施形態例に係る遊技装置1の遊技盤2の正面図である。以下に、遊技盤2の構成を説明する。 [遊技盤の構成] 図1において遊技装置1の主要構成となる遊技盤2は、レール3により囲まれた略円形状に形成されている。また、遊技球を1個ずつ発射でき、1分間に発射可能な遊技球が例えば100個を超えないように制限する発射装置5(図示せず)が設けられている。この発射装置5から発射された遊技球は、レール3により遊技盤2まで誘導される。ここで、遊技盤2とは、複数の入球口やゲート、および遊技球の落下の方向に変化を与える複数の釘状の遊技釘や羽根車状の風車などが配置された領域をいう。また、遊技球とは、遊技の用に供する玉をいい、入球口とは、遊技球が入球する部分をいう。レール3とは、発射装置で発射された遊技球を遊技盤まで誘導する誘導路をいう。 さらに遊技盤2には、遊技球が通過するゲート10及びゲート11が、遊技球が入球する複数の入賞口及びアウト口50が、入賞口への入球を制御する誘導機構A、B及び開閉機構42が、大当たり遊技の開始を決定するための機械抽選が行われる機械抽選口43が、遊技装置1のゲーム状態を遊技者に提示する各種表示装置が設けられている。ここで、入球とは遊技盤2の所定の部分に遊技球が入り遊技装置1内部に取り込まれることをいう。入賞口とは、遊技球が入球することで、所定の得点や所定数の賞球を獲得させる入賞を付与する入球口をいう。賞球とは、入賞により獲得可能な遊技球のことをいう。また、遊技盤2には、遊技球の挙動を検知するセンサが各所に設けられている。以下に、遊技盤2の各構成について説明する。 (1)ゲート ゲート10及びゲート11は、後述の始動入賞口31の斜め上方に設けられている。ゲート10及びゲート11には、遊技球の通過を検知するセンサが取り付けられている。遊技球がゲート10またはゲート11を通過すると、普通抽選が開始される。 ここで、普通抽選とは、遊技球がゲート10及びゲート11を通過することにより行われる抽選であり、「当選」または「ハズレ」を決定する普通電役内部抽選と、普通電役内部抽選の結果として表示させる普通図柄を決定する普通図柄抽選とを含む。また、普通電役内部抽選は、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したタイミングで行う普通電役乱数抽出及び取り出し(後述のステップS121b及びS131b参照)と、取り出された普通電役乱数値および抽選テーブルに基づいて当否を判定する当否判定(後述のステップS131e参照)とにより行われる。普通図柄抽選は、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したタイミングで行う普通図柄抽選のための普通図柄乱数抽出及び取り出し(後述のステップS121b及びS131b参照)と、取り出された普通図柄乱数値及び図柄決定テーブルに基づいて行う普通図柄決定(後述のステップS131e参照)とにより行われる。このように、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選では、後述の遊技装置1内のCPU101が乱数を発生させ、一定の確率により「当選」や「ハズレ」が決定される。よって、普通抽選は、遊技装置1により一方的に行われるため、遊技者の技量や遊技球の挙動などが介在しない。この普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選は、遊技者の技量や遊技球の挙動が介在する可能性がある後述の機械抽選ではなく、電子的な抽選である。 この普通図柄抽選の抽選結果は、例えば2つの図柄を所定時間変動させ、決定された図柄の組み合わせを普通図柄表示装置60に表示することにより遊技者に提示される。なお、図柄とは文字、図形、記号、色彩若しくはこれらの結合をいい、普通図柄抽選の抽選結果を表示するための図柄を特に普通図柄という。この普通抽選において当選すると、始動入賞口31の上部に設けられた誘導機構Aが開状態となり、遊技球が始動入賞口31に入球し易くなる。 (2)入賞口 入賞口として、4つの通常入賞口20,21,22,23、始動入賞口31、機械抽選口43の入口43a及び大入賞口41が遊技盤2に設けられている。各入賞口への入球により獲得可能な賞球の数は、例えば入球し易さに応じて異なる。通常入賞口20〜23は、全ての遊技状態を通じて入球可能であり、例えば遊技球が1個入球したことに応じて5個の賞球が払い出される。また、始動入賞口31に遊技球が1個入球したことに応じて例えば10個の賞球が払い出され、機械抽選口43の入口43aまたは大入賞口41に遊技球が1個入球したことに応じて例えば15個の賞球が払い出される。 (2−1)通常入賞口 通常入賞口20〜23は、全ての遊技状態を通じて遊技球の入球のし易さが変化しない入賞口である。また、通常入賞口20〜23は、例えばゲート10及び11の下方に設けられ、ゲート10及び11の通過の有無に関わらず入球可能である。よって、ゲート10及び11が通過せず普通抽選が行われない場合であっても、通常入賞口20〜23への入球により賞球を獲得可能である。 (2−2)始動入賞口 始動入賞口31は、ゲート10及び11の下方に設けられ、遊技球の入球により特別抽選が開始される入賞口である。また、始動入賞口31は、遊技球のゲート10及び11の通過により行われる普通抽選に当選すると、開状態となり所定時間ΔT1のあいだ遊技球が入球可能または入球容易となる。なお、始動入賞口31は、通常は半開き状態であるので、開状態とならなくとも入球可能である。 ここで、特別抽選とは、遊技球が始動入賞口31を通過することにより行われる抽選であり、「当選」または「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選と、特別電役内部抽選の結果として表示させる特別図柄を決定する特別図柄抽選とを含む。また、特別電役内部抽選は、遊技球が始動入賞口31を通過したタイミングで行う特別電役乱数抽出及び取り出し(後述のステップS161c参照)と、取り出された特別電役乱数値および抽選テーブルに基づいて当否を判定する当否判定(後述のステップS171e参照)とにより行われる。 特別図柄抽選は、遊技球が始動入賞口31を通過したタイミングで行う特別図柄抽選のための特別図柄乱数抽出及び取り出し(後述のステップS161c参照)と、取り出された特別図柄乱数値及び図柄決定テーブルに基づいて行う特別図柄決定(後述のステップS171e参照)とにより行われる。 特別抽選は、普通抽選と同様の処理であり、遊技装置1により一方的に行われる。この特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選は、普通抽選と同様に後述の機械抽選と対比して、以下では内部抽選として分類する。 この特別図柄抽選の抽選結果は、例えば2つの図柄を所定時間変動させ、決定された図柄の組み合わせを特別図柄表示装置62に表示することにより遊技者に提示される。なお、特別図柄抽選の抽選結果を表示するための図柄を特に特別図柄という。この特別抽選において当選すると、開閉機構42が開状態となり遊技球が機械抽選口43の入口43aに入球可能となる。 (2−3)機械抽選口の入口 機械抽選口43の入口43aは、始動入賞口31への入球により行われる特別抽選に当選することにより所定時間ΔT2のあいだ入球可能または入球容易となる入賞口である。入口43aに入球された遊技球は、後述の機械抽選口43に取り込まれる。 (2−4)大入賞口 入口43aから機械抽選口43に取り込まれて後述する機械抽選に当選すると、大当たり遊技状態が開始する。大入賞口41は、この大当たり遊技状態が開始することにより所定時間ΔT3のあいだ入球可能または入球容易となる入賞口である。例えば、所定時間ΔT3は、所定時間ΔT2よりも長く設定され、大当たり遊技中における大入賞口41への入球によって遊技者が賞球をより獲得し易いようにしている。あるいは、大入賞口41に1球の遊技球が入球することによって獲得可能な賞球の数を多くして、大当たり遊技中に賞球を獲得し易いようにしても良い。また、大当たり遊技中における遊技球の入球がし易いように、大入賞口41が他の入賞口よりも大きく形成されていても良い。 (3)アウト口 アウト口50は、通常入賞口20,21,22,23、始動入賞口31、入口43a及び大入賞口41のいずれの入賞口にも入球しなかった遊技球を遊技盤2から排出する。アウト口50は、例えば遊技盤2の最下部に配置されている。 (4)誘導機構、開閉機構 始動入賞口31、機械抽選口43の入口43a及び大入賞口41の各上部には、それぞれ誘導機構A、開閉機構42及び誘導機構Bが設けられている。誘導機構及び開閉機構は、それぞれの入賞口における入口を開き、または拡大することにより遊技球の入球のし易さを制御する。 (4−1)誘導機構A 始動入賞口31の上部の誘導機構Aは、両開きに開閉する2つの可動片により構成されている。また、誘導機構Aには誘導機構Aソレノイド130(図8参照)が設けられており、この誘導機構Aソレノイド130の作動により開状態及び閉状態の2つの状態が切り替わるように2つの可動片が開閉する。なお、誘導機構を開く又は拡大することを、誘導機構を開状態にするといい、誘
導機構をもとの状態に縮小することを、誘導機構を閉状態にするという。また、「開状態にしておく時間」は、開いている時間(開きっぱなしの時間および開いたり閉じたりのうちの開いている時間)でもよいし、開閉を繰り返している場合には開状態の合計時間でも良い。また、誘導機構Aは電動チューリップとも呼ばれる。 遊技球がゲート10またはゲート11を通過することにより行われる普通抽選において当選すると、所定時間ΔT1のあいだ誘導機構Aが開状態になる。遊技球が入球不可能または入球困難な閉状態から開状態となることで、遊技球が始動入賞口31に入球可能または入球容易となる。また、始動入賞口31周囲の遊技釘は、誘導機構Aが開状態の場合に遊技球を誘導機構Aの内側に導き、容易に始動入賞口31に入球できるように配置されている。一方、普通抽選が行われていない場合や普通抽選においてハズレである場合は、誘導機構Aは遊技球が始動入賞口31にわずかに入る程度に隙間が開いた閉状態となり、入球不可能または入球困難となる。なお、始動入賞口31の閉状態は、誘導機構Aが半開きとなっている状態であり、始動入賞口31の真上から遊技球が落下しない限り入球し難い。 (4−2)開閉機構 機械抽選口43の入口43aの上部の開閉機構42は、遊技盤2の端に配置され、遊技盤2の面内側に対して開閉する1つの可動片により構成されている。また、開閉機構42には開閉機構ソレノイド142(図8参照)が設けられており、この開閉機構ソレノイド142の作動により開状態及び閉状態の2つの状態が切り替わるように1つの可動片が開閉する。ここで、開閉機構を開く又は拡大することを、開閉機構を開状態にするといい、開閉機構をもとの状態に閉じることを開閉機構を閉状態にするという。なお、開閉機構42をアタッカーともいう。 特別抽選において当選すると所定時間ΔT2のあいだ開閉機構42が開状態になり、入口43aへの入球が可能となる。一方、特別抽選が行われていない場合や特別抽選においてハズレである場合は、開閉機構42は閉状態となり入球ができない。 (4−3)誘導機構B 大入賞口41の上部の誘導機構Bは、誘導機構Bソレノイド140の作動により遊技盤2に対して開閉し、開状態と閉状態を切り替える1つの可動片により構成されている。 遊技球が機械抽選口43に取り込まれ、後述の機械抽選に当選して大当たり遊技状態が開始すると、所定時間ΔT3のあいだ誘導機構Bが開状態になるラウンド遊技が所定回数繰り返され、大入賞口41への入球可能または入球容易となる。大入賞口41周囲の遊技釘は、誘導機構Bが開状態である場合において、遊技球を遊技盤の下部の大入賞口41に導くように配置されており、容易に大入賞口41に入球可能である。このように、誘導機構Bは大当たり遊技状態において開状態となり、大アタッカーとも呼ばれる。 各誘導機構の構成は上記に限定されず、例えば始動入賞口31の誘導機構Aを1つの可動片から構成してもよい。また、変形例5で後述するように、機械抽選口43を複数個所、例えば2箇所設けておき、同時に開閉を行なう構成としてもよい。 (5)機械抽選口、Vゾーン、ハズレゾーン 機械抽選口43は、入口43aに入球された遊技球が取り込まれ、機械抽選が行われる領域である。機械抽選口43にはVゾーン44及びハズレゾーン46などの領域が設けられており、遊技球がVゾーン44に入球することにより大当たり遊技が開始する。ここで、機械抽選とは、遊技装置1のCPUが一方的に「当選」や「ハズレ」を決定する普通抽選や特別抽選などの内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により「当選」か「ハズレ」かを決定する物理的抽選をいう。Vゾーン44には、機械抽選口43に入球した遊技球のうち例えば1/10程度が入球するように設計される。 機械抽選口43には、例えば図2に示すように機械抽選口43にVゾーン44を1カ所、ハズレゾーン46を2カ所設け、遊技球をVゾーン44におよそ1/3の確率をもって到達させても良い。また、図3に示すように振り分け機構を設けても良い。図3では、機械抽選口43には、遊技球が入球する複数の開口部が設けられており、1つの開口部がVゾーン44に割り当てられている。また、機械抽選口43には、機械抽選口43から複数の開口部のいずれかへの振り分けを行う振り分け機構が設けられている。開閉機構42が開状態であるときに入口43aに入球した遊技球は、機械抽選口43へ取り込まれ、振り分け機構により1つの開口部へ入球される。ここで、振り分け機構は、モータにより一定に稼働して遊技球の開口部への入球を振り分けており、Vゾーン44に入球するか否かは、遊技者が機械抽選口43の入口43aを狙って遊技球を入球させるタイミングや遊技球の挙動にも左右される。つまり、普通抽選や特別抽選などの遊技装置1により一方的に「当選」か「ハズレ」かが決定される内部抽選とは異なる。さらに、図4に示すように複数の孔を有し、回転するクルーンであっても良い。孔の1つがVゾーン44に割り当てられている。 (6)表示装置 遊技盤2には、抽選の抽選結果などの遊技状態を遊技者に提示する各種表示装置が設けられている。表示装置としては、普通図柄表示装置60、普通図柄変動権数表示装置61、特別図柄表示装置62、特別図柄変動権数表示装置63及び液晶表示装置70が設けられている。 (6−1)普通図柄表示装置 普通図柄表示装置60は、ゲート10、ゲート11の遊技球の通過に基づいて行う普通図柄抽選の抽選結果を表示する。抽選結果は、例えば普通図柄を所定時間(例えば10秒)変動させたあと、普通図柄を停止させて表示する。 (6−2)普通図柄変動権数表示装置 普通抽選において、遊技装置1は、普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を取得する。後述の普通図柄変動権数記憶手段520は、普通図柄を変動表示中等で次の抽選結果を表示できない場合に、一時的に普通抽選の結果として普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶する。普通図柄変動権数表示装置61は、この普通抽選に伴う1組の普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶している数(以下、普通図柄変動権数という)を表示する。例えば、記憶可能な数が上限4個と設定されている場合、普通電役乱数値及び普通図柄乱数値をそれぞれ上限4個ずつ記憶する。そして、普通図柄変動権数表示装置61は4つのLED表示器が配置されて構成され、普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶している数分のLEDを点灯することで、普通図柄変動権数を遊技者に報知する。遊技者は、LEDの点灯している数から普通電役乱数値及び普通図柄乱数値が記憶されている数を把握することができる。 (6−3)特別図柄表示装置 特別図柄表示装置62は、始動入賞口31への遊技球の入球に基づいて行う特別図柄抽選の抽選結果を表示する。抽選結果は、例えば特別図柄を所定時間(例えば30秒)変動させたあと、特別図柄を停止させて表示する。 (6−4)特別図柄変動権数表示装置 特別図柄抽選において、遊技装置1は、特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を取得する。後述の特別図柄変動権数記憶手段620は、普通図柄変動権数と同様に、特別抽選の抽選結果を表示できない場合などに特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶する。そして、特別図柄変動権数表示装置63は、特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶している数(以下、特別図柄変動権数という)を表示する。例えば、記憶可能な数が上限4個と設定されている場合、特別図柄変動権数表示装置63は4つのLED表示器が配置されて構成され、乱数値を記憶している数分のLEDを点灯することで、特別図柄変動権数を遊技者に報知する。 (6−5)液晶表示装置 液晶表示装置70は、遊技盤2の中央に設けられ、各種遊技情報を多彩な表示態様で表示する。例えば、液晶表示装置70は、遊技状態に応じて図柄の大きさ、形状、色などを変化させて図柄の変動表示を行う。また、図柄の変動表示に限らず、当選時のアニメーション、ハズレ時のアニメーションといった複数のアニメーションパターンを抽選結果に応じて表示することも可能である。 例えば、特別図柄表示装置62が7セグメント表示器で構成されている場合、特別図柄抽選の抽選結果を7セグメント表示器で表示するとともに、液晶表示装置70でもデザイン化された図柄等を用いて特別図柄の変動表示を行う。よって、より遊技者の興味をそそるような表示が可能となる。 なお、普通図柄表示装置60、普通図柄変動権数表示装置61、特別図柄表示装置62、特別図柄変動権数表示装置63及び液晶表示装置70は、一体に形成されていても良い。例えば、普通図柄抽選の表示、特別図柄抽選の表示及び各種遊技状態の表示を同一の液晶表示画面内に表示しても良い。 (7)センサ 遊技盤2には、遊技球の挙動を検知するセンサが各部に取り付けられている。ゲート10及びゲート11には、それぞれ遊技球の通過を検知する左ゲートセンサ110及び右ゲートセンサ111が取り付けられている。通常入賞口20〜23それぞれには、遊技球の入球を検知するために、各入賞口に対応して左上通常入賞口センサ120、左下通常入賞口センサ121、右上通常入賞口センサ122及び右下通常入賞口センサ123が取り付けられている。同様に、入口43a及び大入賞口41には、それぞれ機械抽選口センサ143及び大入賞口センサ141が取り付けられている。さらに、遊技球がVゾーン44に入球されたことを検知するVゾーンセンサ144がVゾーン44に取り付けられ、Vゾーン44以外のハズレゾーン46には、ハズレセンサ146が取り付けられている。また、遊技球がアウト口50から排出されたことを検知するアウト口センサ150がアウト口50に取り付けられている。 その他、発射装置5から遊技球が発射されたことを検知する発射球検知センサ170、遊技者が発射装置5のレバーを操作したことを検知する発射レバーセンサ171、遊技者が遊技装置1に触れているかを検知するタッチセンサ172及び遊技球の払い出しを検知する球払出検知センサ174等のセンサが設けられている。 [機能構成] 次に、遊技装置1を制御する機能について説明する。図5は、遊技装置1を制御する各種機能の機能ブロック図である。以下に、各部の機能について説明する。なお、以下の各部の機能による処理は、後述のCPU101により実行される。 (1)ゲーム実行手段 ゲーム実行手段400は、後述のメイン制御基板100A内のROM104に予め記憶されているメインプログラム及び割込プログラムを実行することで遊技装置1で実行されるゲーム全体を制御する。また、ゲーム実行手段400は、各種フラグの設定を行い、ゲーム状態を制御する。 (2)数値発現手段 数値発現手段402は、時間経過とともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる。数値の発現は、例えば所定の時間間隔で乱数カウンタを1ずつ加算して順に行う。乱数カウンタとしては、普通電役乱数値を抽出するための数値を発現させる普通電役乱数カウンタ、普通図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる普通図柄乱数カウンタ、特別電役乱数値を抽出するための数値を発現させる特別電役乱数カウンタ及び特別図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる特別図柄乱数カウンタが挙げられる。後述の普通抽選手段510及び特別抽選手段610は、遊技球が入賞口を通過したり入賞口に入球するなどの所定のタイミングで、数値発現手段402が出力した数値を取得する。 (3)遊技球検出ブロック 遊技球検出ブロック450では、遊技球の各ゲート10、11の通過及び各入賞口及びアウト口への入球を検知する。 (3−1)ゲート検知手段 ゲート検知手段452は、左ゲートセンサ110及び右ゲートセンサ111からの入力を受けて、ゲート10及びゲート11を遊技球が通過したかどうかを検知する。ゲート検知手段452は、検知結果を普通抽選手段510に出力する。 (3−2)始動入賞口検知手段 始動入賞口検知手段454は、始動入賞口センサ131からの入力を受けて始動入賞口31に遊技球が入球されたかどうかを検知する。始動入賞口検知手段454は、検知結果を特別抽選手段
610及び賞球払出制御手段910に出力する。 (3−3)機械抽選口検知手段 機械抽選口検知手段456は、機械抽選口センサ143からの入力を受けて機械抽選口43の入口43aを遊技球が入球したかどうかを検知する。機械抽選口検知手段456は、検知結果を機械抽選手段710及び賞球払出制御手段910に出力する。 (3−4)大入賞口検知手段 大入賞口検知手段458は、大入賞口センサ141からの入力を受けて大入賞口41に遊技球が入球したかどうかを検知する。大入賞口検知手段458は、検知結果を賞球払出制御手段910に出力する。 (3―5)通常入賞口検知手段 通常入賞口検知手段460は、通常入賞口センサ120〜123からの入力を受けて通常入賞口20〜23に遊技球が入球したかどうかを検知する。通常入賞口検知手段460は、検知結果を大当たり遊技制御手段810及び賞球払出制御手段910に出力する。 (3−6)アウト口検知手段 アウト口検知手段462は、アウト口センサ150からの入力を受けてアウト口50に遊技球が入球したかどうかを検知する。 (4)普通抽選ブロック 普通抽選ブロック500では、普通抽選及びその結果表示等が行われる。普通抽選ブロック500で行われる機能の概要を説明する。図6(A)は、普通抽選ブロック500で行われる機能の概要を説明するフローチャートの一例であり、図6(B)は普通図柄変動権数記憶手段に記憶されている乱数値の一例である。 ステップS20:ゲート検知手段452が遊技球のゲート10またはゲート11の通過を検知する。 ステップS21a:ゲート10またはゲート11の通過に応じて普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を抽出する。 ステップS21b、S21c:ステップS21aで取得された普通電役乱数値と普通図柄乱数値を4個まで図6(B)に示すようにRAM105に記憶する(ステップS21b)。そして、普通図柄変動権数Nbを+1カウントする(ステップS21c)。 ステップS21d:遊技盤2に配置された4つのLED表示器からなる普通図柄変動権数表示装置61にて、普通図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS21e:普通図柄変動が開始できる条件が充足されるまで他の処理を行いながら待機する。 ステップS21f、S21g、S21h:記憶されている普通電役乱数値と普通図柄乱数値をRAM105から取り出す。複数の乱数値が記憶されている場合には、記憶した(古いものから)順に取り出す。普通図柄変動権数Nbを−1カウントし、普通図柄変動権数表示装置61にて普通図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS21i:取り出された普通電役乱数値は当否判定され、大当たりか否かが決定される。 ステップS21j:さらに、取り出された普通図柄乱数値に基づいて図柄判定され、大当たりであれば当選図柄、ハズレであればハズレ図柄を決定する。 次に、普通抽選ブロック500の各部について説明する。 (4−1)普通抽選手段 ゲート検知手段452が、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したことを検知すると、普通抽選手段510は普通抽選を行う。普通抽選手段510は、普通抽選の「当選」または「ハズレ」を決定する普通電役内部抽選を行う普通電役内部抽選手段512と普通電役内部抽選の結果として表示させる普通図柄を決定する普通図柄抽選を行う普通図柄抽選手段514を含む。 (4−1−1)普通電役内部抽選手段 普通電役内部抽選手段512は、普通電役乱数抽出手段512aと普通抽選判定手段512bとを含む。 普通電役乱数抽出手段512aは、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したタイミングで、内部抽選の1つである普通電役内部抽選を行うための普通電役乱数値を、数値発現手段402の普通電役乱数カウンタから抽出する。ここで、乱数抽出とは、内部抽選のために、ハードウエアまたはソフトウエアで構成した数列発生器から発生する複数の数値の中から1つの数値を抽出することをいう。乱数抽出により抽出された数値を乱数値という。なお、後述の普通図柄変動権数が所定数以上である場合は、普通電役乱数抽出を行わない。そして、抽出された普通電役乱数値は、普通図柄変動権数記憶手段520に記憶される。その後、普通電役乱数抽出手段512aは、所定のタイミングで普通電役乱数値を普通図柄変動権数記憶手段520から取り出す。 次に、普通抽選判定手段512bは、普通抽選テーブルに基づいて普通抽選の当否判定行う。抽選テーブルとは、「当選」に該当する当選値または「ハズレ」に該当するハズレ値を定めたテーブルであり、「当選」の確率を定めたものである。特に、普通抽選における当選の確率を定めたものを普通抽選テーブルという。また、当否判定とは、取り出された乱数値と抽選テーブルの当選値またはハズレ値とを比較することで、「当選」または「ハズレ」を判定することをいう。「当選」とは、内部抽選のために抽出及び取り出された乱数値が抽選テーブルの当選値と一致していることをいい、「ハズレ」とは、内部抽選の結果、取り出された乱数値が抽選テーブルのハズレ値と一致していることをいう。つまり、普通抽選判定手段512bは、普通電役乱数抽出手段512aが抽出し取り出した普通電役乱数値と普通抽選テーブルの当選値とを比較し、一致しているか否かに基づいて当否判定を行う。 (4−1−2)普通図柄抽選手段 普通図柄抽選手段514は、普通図柄乱数抽出手段514aと普通図柄決定手段514bとを含む。 普通図柄乱数抽出手段514aは、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したタイミングで、内部抽選の1つである普通図柄抽選を行うための普通図柄乱数値を、数値発現手段402の普通図柄乱数カウンタから抽出する。なお、後述の普通図柄変動権数が所定数以上である場合は、普通図柄乱数抽出を行わない。そして、抽出された普通図柄乱数値は、普通図柄変動権数記憶手段520に記憶される。その後、普通図柄乱数抽出手段514aは、所定のタイミングで普通図柄乱数値を普通図柄変動権数記憶手段520から取り出す。 次に、普通図柄決定手段514bは、普通図柄決定テーブルに基づいて普通図柄の決定を行う。普通図柄決定テーブルは、「当選」または「ハズレ」に該当する図柄を決定したテーブルであり、普通電役内部抽選で当選した場合に使用される当選図柄決定データと、はずれた場合に使用されるハズレ図柄決定データとがある。さらに、図柄決定とは、図柄抽選のために抽出及び取り出された乱数値と図柄決定テーブルに記憶されている図柄に係る値と比較することで、図柄の組み合わせを決定することをいう。つまり、普通図柄決定手段514bは、普通図柄乱数抽出手段514aが抽出し取り出した普通図柄乱数値と普通図柄決定テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて普通図柄の決定を行う。さらに、普通図柄決定手段514bは、決定した普通図柄を変動表示するために普通図柄の変動パターンを決定するテーブルに基づいて図柄変動パターンを決定する。 例えば、2つの数字により普通図柄が決定される場合、普通図柄の組み合わせが「11」、「22」、「33」、「44」…など同一の図柄が揃う場合を当選組み合わせとする。この場合、普通電役内部抽選手段512が行う普通電役内部抽選で当選すると、当選組み合わせのいずれかが普通図柄として決定される。 (4−2)普通図柄変動権数記憶手段、普通図柄変動権数表示手段 普通電役内部抽選の結果は、普通図柄抽選で決定された普通図柄を変動表示することで遊技者に提示する。しかし、ある遊技球のゲート10または11の通過により行われた普通電役内部抽選の結果を変動表示しているあいだに、他の遊技球がゲート10または11を通過して普通電役内部抽選が行われても、前の内部抽選の変動表示が行われているので次の変動表示を開始することができない。そこで、普通電役内部抽選の結果である乱数値を一時的に記憶しておき、前の変動表示が終了して次の変動表示の開始ができるようになった場合に、記憶された乱数値を取り出して変動表示を開始する。 上記のように普通図柄を変動表示中等で次の抽選結果を表示できない場合に、普通図柄変動権数記憶手段520は、一時的に普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶する。普通図柄変動権数記憶手段520は、RAM105で実現される。普通図柄変動権数表示手段525は、普通図柄変動権数記憶手段520内に記憶されている普通電役乱数値及び普通図柄乱数値の数である普通図柄変動権数を、普通図柄変動権数表示装置61に表示するように制御する。 (4−3)普通図柄表示手段 普通図柄表示手段530は、普通図柄抽選手段514での普通図柄抽選の抽選結果として決定された普通図柄を、普通図柄変動パターンに基づいて普通図柄表示装置60に変動表示するように制御する。 (4−4)誘導機構A制御手段 誘導機構A制御手段535は、普通電役内部抽選手段512での当否判定の結果及び普通図柄抽選手段514で決定された普通図柄に基づいて誘導機構Aの開状態または閉状態にするように誘導機構Aソレノイド130の制御を行う。誘導機構A制御手段535が誘導機構Aの制御を行うことで、始動入賞口31への遊技球の入球のし易さが変化する。 具体的には、誘導機構A制御手段535は、普通電役内部抽選手段512での当否判定ではずれた場合は、誘導機構Aの閉状態を維持する。一方、当否判定で当選した場合は、誘導機構Aを所定期間のあいだ開状態に制御する。当選した場合は、さらに普通図柄抽選手段514での普通図柄抽選において決定された普通図柄に応じて誘導機構Aを開状態にする時間を制御する。例えば、「11」、「33」…など奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aの開状態の時間を長くし、始動入賞口31への遊技球の入球可能時間を長くする。一方、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、誘導機構A制御手段535は、始動入賞口31への遊技球の入球可能時間を短くする。このように、普通図柄の組み合わせと始動入賞口31への入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に「当選」か「ハズレ」かだけでなく、どのような当選の組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 (5)特別抽選ブロック 特別抽選ブロック600では、普通抽選ブロック500と同様に、特別抽選及びその結果表示等が行われる。図7(A)は、特別抽選ブロック600で行われる機能の概要を説明するフローチャートの一例であり、図7(B)は特別図柄変動権数記憶手段に記憶されている乱数値の一例である。特別抽選ブロック600では、始動入賞口31への遊技球の入球に応じて特別抽選が行われ、乱数値の保存、特別図柄変動権数の表示、特別図柄の表示が行われる。図7(A)、(B)は、普通抽選ブロック500で説明した図6(A)、(B)とほぼ同様であるので説明を省略する。 (5−1)特別抽選手段 始動入賞口検知手段454が始動入賞口31に遊技球が入球したことを検知すると、特別抽選手段610は特別抽選を行う。特別抽選手段610は、特別抽選の「当選」または「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選を行う特別電役内部抽選手段612と特別電役内部抽選の結果として表示させる特別図柄を決定する特別図柄抽選を行う特別図柄抽選手段614を含む。特別抽選手段610は、特許請求の範囲の内部抽選手段に含まれる。 (5−1−1)特別電役内部抽選手段 特別電役内部抽選手段612は、特別電役乱数抽出手段612aと特別抽選判定手段612bとを含む。 特別電役乱数抽出手段612aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別電役内部抽選を行うための特別電役乱数値を、数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別電役乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。その後、特別電役乱数抽出手段612aは、所定のタイミングで特別電役乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。 次に、特別抽選判定手段612bは、特別抽選テーブルに基づいて当否判定行う。特別抽選テーブルとは、特別抽選での「当選」に該当する当選値または「
ハズレ」に該当するハズレ値を定めたテーブルであり、特別抽選における当選の確率を定めたものである。具体的には、特別抽選判定手段612bは、特別電役乱数抽出手段612aが抽出し取り出した特別電役乱数値と特別抽選テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて当否判定を行う。 (5−1−2)特別図柄抽選手段 特別図柄抽選手段614は、特別図柄乱数抽出手段614aと特別図柄決定手段614bとを含む。 特別図柄乱数抽出手段614aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別図柄抽選を行うための特別図柄乱数値を、数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別図柄乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。特別図柄乱数抽出手段614aは、所定のタイミングで特別図柄乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。 次に、特別図柄決定手段614bは、特別図柄決定テーブルに基づいて特別図柄の決定を行う。特別図柄決定テーブルは、「当選」または「ハズレ」に該当する図柄を決定したテーブルであり、特別電役内部抽選で当選した場合に使用される当選図柄決定データと、はずれた場合に使用されるハズレ図柄決定データとがある。そして、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数抽出手段614aが抽出し取り出した特別図柄乱数値と特別図柄決定テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて特別図柄の決定を行う。さらに、特別図柄決定手段614bは、決定した特別図柄を変動表示するために、特別図柄の変動パターンを決定するテーブルから図柄変動パターンを決定する。 例えば、3つの数字により特別図柄が決定される場合、特別図柄の組み合わせが「111」、「222」、「333」、「444」…など同一の図柄が揃う場合を当選組み合わせとする。この場合、特別電役内部抽選手段612が行う特別電役内部抽選での当否判定で当選すると、当選組み合わせのいずれかが特別図柄として決定される。このとき、奇数の図柄の組み合わせの当選組み合わせが決定された場合は確率変動状態となり、偶数の図柄の組み合わせの当選組み合わせが決定された場合は確率通常状態となる。 (5−2)特別図柄変動権数記憶手段、特別図柄変動権数表示手段 特別図柄変動権数記憶手段620は、特別図柄を変動表示中等で次の抽選結果を表示できない場合に、一時的に特別抽選の結果として特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶する。特別図柄変動権数表示手段625は、特別図柄変動権数記憶手段620内に記憶されている特別電役乱数値及び特別図柄乱数値の数である特別図柄変動権数を、特別図柄変動権数表示装置63に表示するように制御する。 (5−3)特別図柄表示手段 特別図柄表示手段630は、特別図柄抽選手段614での特別図柄抽選の抽選結果として決定された特別図柄を、特別図柄変動パターンに基づいて特別図柄表示装置62に変動表示するように制御する。また、特別図柄表示手段630は、特別図柄の変動表示の回数をカウントし、確率通常状態・変動時短状態及び確率変動状態・変動時短状態の期間を制御する。 例えば、特別抽選で決定された図柄が確率通常状態の当選図柄である場合、まず機械抽選口43の入口43aが開状態となる。そして、入口43aに遊技球が入球して、遊技球がVゾーン44に入球することで機械抽選に当選すると、大当たり遊技が開始する。このとき、その大当たり遊技が終了したあと確率通常状態・変動時短状態となり、例えば100回の図柄変動表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態が継続する。よって、特別図柄表示手段630は、100回の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選の表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続し、通常状態よりも変動時間を短縮して変動表示を行う。そして、特別図柄表示手段630は、100回の結果表示を行ったと判定すると、変動時短状態を解除して通常の変動時間で変動表示を行う。 一方、特別抽選で決定された図柄が確率変動状態の当選図柄であり、Vゾーン44への入球により大当たり遊技が開始した場合、その大当たり遊技が終了したあと確率変動状態・変動時短状態となる。そして、次の大当たり遊技が開始するまで、当選確率が高くかつ変動表示時間が短縮される確率変動状態・変動時短状態が継続する。 (5−4)開閉機構制御手段 開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定の結果及び特別図柄抽選手段614で決定された特別図柄に基づいて開閉機構42の開状態または閉状態にするように開閉機構ソレノイド142の制御を行う。開閉機構制御手段635が開閉機構42の制御を行うことで、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球を可能または容易にする。 具体的には、開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定ではずれた場合は、開閉機構42の閉状態を維持する。一方、当否判定で当選した場合は、開閉機構42を所定期間のあいだ開状態に制御する。当選した場合は、さらに特別図柄抽選において決定された特別図柄の種類を判定し、その特別図柄に応じて開閉機構42を開状態にする時間を制御している。例えば、「111」、「333」…など奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開状態の時間を長くし、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球可能時間を長くする。一方、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、入口43aへの遊技球の入球可能時間を短くする。例えば、奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とし、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、0.8秒のあいだ開閉機構42を開状態とする。このように、特別図柄の組み合わせと入口43aへの入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に「当選」か「ハズレ」かだけでなく、どのような当選の組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 (6)機械抽選ブロック 機械抽選ブロック700は、機械抽選手段710を含んでおり、機械抽選口43に取り込まれた遊技球により機械抽選を行う。 機械抽選手段710は、Vゾーン検知手段712、ハズレゾーン検知手段714及び機械抽選判定手段716を含む。 機械抽選口43の入口43aから機械抽選口43に取り込まれた遊技球は、機械抽選口43内に設けられたVゾーン44又はハズレゾーン46のいずれかに入球する。Vゾーン検知手段712は、Vゾーン44に設けられたVゾーンセンサ144からの入力を受けてVゾーン44に遊技球が入球したかどうかを検知する。また、ハズレゾーン検知手段714は、ハズレゾーン46に設けられたハズレセンサ146からの入力を受けてハズレゾーン46に遊技球が入球したかどうかを検知する。Vゾーン検知手段712及びハズレゾーン検知手段714は、それぞれの検知結果を機械抽選判定手段716に出力する。 機械抽選判定手段716は、Vゾーン44に遊技球が入球したことをVゾーン検知手段712から受信すると、大当たり状態と判定する。一方、ハズレゾーン46に遊技球が入球したことをハズレゾーン検知手段714から受信すると、ハズレと判定する。機械抽選手段710は、この判定結果を大当たり遊技制御手段810に出力する。 (7)大当たり遊技ブロック 大当たり遊技ブロック800は、大当たり遊技制御手段810を含んでおり、機械抽選に当選した場合に、大当たり遊技を開始する。大当たり遊技は、所定期間を1回として、あるいは所定の入球数に到達するまでのあいだを1回として、誘導機構Bが開状態となる所定回数のラウンド遊技を含む。 大当たり遊技制御手段810は、ラウンド遊技制御手段812及び誘導機構B制御手段814を含む。ラウンド遊技制御手段812は、機械抽選手段710から機械抽選の判定結果を受信し、当選である場合に大当たり遊技の実行を制御する。また、ラウンド遊技制御手段812は、各ラウンド遊技を制御するための各種フラグの設定を行い、ラウンド遊技の状態を制御する。具体的に、ラウンド遊技制御手段812は、各ラウンド遊技を開始するとともに、開始から所定期間経過すると各ラウンド遊技を終了し、このラウンド遊技を所定回数行うように制御する。あるいは、ラウンド遊技制御手段812は、各ラウンド遊技を開始するとともに、所定数の遊技球が大入賞口41に入球すると各ラウンド遊技を終了し、このラウンド遊技を所定回数行うように制御しても良い。一方、ラウンド遊技制御手段812は、機械抽選手段710からハズレを受信した場合には、大当たり遊技を開始しない。 誘導機構B制御手段814は、ラウンド遊技制御手段812でのラウンド遊技の制御に応じて、誘導機構Bの開状態及び閉状態を制御する。具体的に、ラウンド遊技制御手段812が各ラウンド遊技を開始するのに応じて、誘導機構B制御手段814は、大入賞口41に設けられた誘導機構Bを、各ラウンド遊技が行われているあいだ開状態にし、各ラウンド遊技が終了するのに応じて誘導機構Bを閉状態に制御する。なお、機械抽選の結果がハズレの場合は、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを閉状態に維持する。 (8)賞球払出ブロック 賞球払出ブロック800は、賞球払出制御手段910を含み、各入賞口に遊技球が入球すると、各入賞口に応じた賞球が払い出される。 賞球払出制御手段910は、ゲート検知手段452、始動入賞口検知手段454、機械抽選口検知手段456、大入賞口検知手段458及び通常入賞口検知手段460から受信した検知結果に応じて賞球を払い出すように制御する。具体的には、賞球払出制御手段910は、賞球払出コマンドをデータ送出回路106に出力する。この賞球払出コマンドは、データ送出回路106を介して払出制御基板100Bに出力され、払出制御基板100Bが遊技装置1内に賞球を払い出す。 例えば、通常入賞口20〜23に入球した場合は1球の入球につき5球、始動入賞口31に入球した場合は1球の入球につき10球、機械抽選口43の入口43aに入球した場合は1球の入球につき15球、大入賞口41に入球した場合は1球の入球につき15球が払い出される。 [遊技装置のハード構成] 次に、遊技装置1のハード構成について説明する。図8は、遊技装置1のハード構成と遊技装置1の各部との対応関係を示すブロック図である。 遊技装置1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100A、貸出球や賞球の払出制御を行う払出制御基板100B、遊技球の発射制御を行う発射装置制御基板100C、カード式球貸機との制御を行う貸出制御基板100D、遊技盤面のランプ類や音の演出の制御を行う電飾制御基板100E、液晶表示装置に対して表示制御を行い画像表示する表示制御基板100Fを含む。以下に、各ハード構成について説明する。 (1)メイン制御基板 メイン制御基板100Aは、CPU(central processing unit)101、第1クロック発生回路102、第2クロック発生回路103、ROM(read-only memory)104、RAM(random-access memory)105、データ送出回路106、入出力ポート107を含む。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合は、外付けのROM104、RAM105は不要となる。以下に、メイン制御基板100Aの各構成について説明する。 (1−1)ROM及びRAM ROM104には、メイン処理を実行するためのメインプログラム及び割込処理を実行するための割込プログラムが格納されている。RAM105は、CPU101でのメインプログラム及び割込プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報を格納する。RAM105は、内蔵された電池により記憶情報が保持されており、遊技装置1が外部から供給される電源が遮断した場合でも、その後電源が復帰した場合は、電源断発生の直前の状態から再開する。 (1−2)第1クロック発生回路及び第2クロック発生回路 第1クロック発生回路102は、CPU101によるメインプログラムの実行タイミングを制御するCLK信号を発生する。第2クロック発生回路103は、第
1クロック発生回路102の周期とは異なるタイミングのINTR信号を発生する。ここで、INTR信号のタイミングは例えば2ミリ秒としている。 (1−3)入出力ポート 入出力ポート107は、メイン制御基板100Aと各種センサ、各種ソレノイド、各種表示装置等とのデータの送受信を行う。ゲート10、11に設けられたゲートセンサや各入賞口に設けられたセンサ、Vゾーンセンサ144などが遊技球の通過や入球を検知すると、そのセンサ情報は入出力ポート107を介してCPU101に送出される。また、普通図柄表示装置60、普通図柄変動権数表示装置61、特別図柄表示装置62、特別図柄変動権数表示装置63が、7セグメント表示器やLED等で構成され、その表示をCPU101が制御している場合には、普通図柄抽選や特別図柄抽選の抽選結果及び普通図柄変動権数や特別図柄変動権数は、入出力ポート107を介してCPU101から各表示装置に送出される。 (1−4)データ送出回路 データ送出回路106は、メイン制御基板100Aから払出制御基板100B、電飾制御基板100E及び表示制御基板100Fへのデータの送出を制御する。 (1−5)CPU CPU101は、電源が投入されると、第1クロック発生回路102で発生したCLK信号のタイミングに基づいてROM104に格納されたメインプログラムを読み出し、逐次実行する。これによりゲーム全体を処理するメイン処理が行われる。また、CPU101は、第1クロック発生回路102の周期とは異なる第2クロック発生回路103で発生されられたINTR信号のタイミングに基づいて、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。これによりメイン処理の実行中に割込処理が行われる。 また、CPU101は、入出力ポート107を介して受信した各種センサのセンサ情報に基づいてメイン処理及び割込処理を実行することで、各種ソレノイドや各種表示装置を駆動する。具体的に、CPU101の普通抽選手段510は、遊技球がゲート10またはゲート11通過したというセンサ情報を受信すると、まず普通抽選を行う。次に、CPU101の普通抽選手段510が普通抽選において当選したと判断すると、CPU101の誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aソレノイド130を駆動して誘導機構Aを閉状態から開状態に制御する。同様に、CPU101の特別抽選手段610は、遊技球が始動入賞口31に入球したというセンサ情報を受信すると特別抽選を行う。そして、特別抽選手段610が当選したと判断すると、開閉機構制御手段635は、開閉機構ソレノイド142を駆動して開閉機構42を閉状態から開状態に制御する。また、CPU101の機械抽選手段710が、遊技球がVゾーン44に入球したというセンサ情報を受信すると、CPU101の誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140を駆動して誘導機構Bを閉状態から開状態に制御する。 さらに、例えば普通図柄表示装置60が二桁の7セグメントLED表示器である場合、普通図柄抽選の結果として77の図柄が決定されると、CPU101の普通図柄表示手段530は、二桁の7セグメントLED表示器に『77』を表示する。また、特別図柄表示装置62が三桁の7セグメントLED表示器である場合、特別図柄抽選の結果として777の図柄が決定されると、CPU101の特別図柄表示手段630は、三桁の7セグメントLED表示器に『777』のように同じ奇数の数字を並びで表示する。また、CPU101の普通図柄変動権数表示手段525及び特別図柄変動権数表示手段625は、RAM105内に一時的に記憶されている普通図柄変動権数や特別図柄変動権数を、LED表示器で構成された普通図柄変動権数表示装置61や特別図柄変動権数表示装置63に表示する。 また、CPU101は、データ送出回路106を介して払出制御基板100B、電飾制御基板100E及び表示制御基板100Fへ各種コマンドを出力する。 (2)貸出制御基板、払出制御基板、発射装置制御基板及び電飾制御基板 貸出制御基板100Dは、遊技者が遊技球の貸し出しを行うカードをカード式球貸機に挿入すると、遊技球の貸出コマンドを払出制御基板100Bに送出する。払出制御基板100Bは、貸出制御基板100Dからの貸出コマンドを受信すると、球送出しモータ175を駆動させ、遊技球を貸し出す。 払出制御基板100Bは、メイン制御基板100Aからの賞球払出コマンドに基づいて、球送出しモータ175を駆動させ、球払出検知センサ174にて払出し数をカウントする。ここで、賞球払出コマンドとは、遊技球が入球した入賞口に応じて遊技球を払い出すためのコマンドである。この球払出検知センサ174からのセンサ情報は、発射装置制御基板100Cだけでなく、メイン制御基板100Aにも入力され、遊技球の払い出し数が管理されている。 発射装置制御基板100Cは、遊技者が発射レバーに触れていることを検出するタッチセンサ172と、発射レバーを操作していることを検出する発射レバーセンサ171の両方の信号が検出されている状態で、遊技球発射用モータ173を駆動することにより、例えば約0.6秒間隔で遊技球を遊技盤に向けて発射する。発射装置から発射された遊技球は、発射球検知センサ170で検出される。 電飾制御基板100Eは、メイン制御基板100Aから各種コマンドを受信し、遊技盤2の設けられたLED180による電飾装置の点灯制御、BGMなどサウンドデータをスピーカ181から出力する。 (3)表示制御基板 表示制御基板100Fは、液晶表示装置70での液晶表示を制御している。表示制御基板100Fは、サブCPU(central processing unit)191、第3クロック発生回路192、第4クロック発生回路193、ROM(read-only memory)194、RAM(random-access memory)195、データ入力回路196及びグラフィックLSIとその周辺回路からなる表示回路197を含む。 サブCPU191は、電源が投入されると、第3クロック発生回路192で発生したCLK信号のタイミングに基づいてROM194に格納されたメインプログラムを読み出し、逐次実行する。このメインプログラムの実行により、表示制御用のメイン処理が行われる。具体的には、メイン処理の起動後、各種フラグ、メモリなどをクリアするための初期化処理を行い、割込処理が実行されるまでNOP(ノーオペレーション)コマンドを繰り返し実行し、無限ループを繰り返す。 サブCPU191は、メイン処理に対しては、2つの割込処理を実行する。一つは、データ受信割込処理であり、もう一つはタイマ割込処理である。サブCPU191は、第3クロック発生回路192の周期とは異なる第4クロック発生回路193で発生さしたINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まるタイマ割込処理用の割込プログラムを実行する。ここで、INTR1信号のタイミングは2ミリ秒としている。また、サブCPU191は、INTR2信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まるデータ受信割込処理用の割込プログラムを実行する。INTR2信号は、メイン制御基板100Aのデータ送出回路106からのデータ送出タイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいて、データ入力回路196が発生する。サブCPU191は、メインプログラム及び割込プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM195に保存する。 [遊技装置で実行されるゲームの概要] 遊技装置1で実行されるゲームの概要について説明する。図9は、ゲームの概要を説明するための説明図である。遊技装置1で実行される遊技は、通常入賞口20〜23、始動入賞口31、又は大入賞口いずれかの入賞口に遊技球を入球させて、それぞれの入賞口に応じてあらかじめ定められた賞球数を獲得するものである。 (1)通常入賞口、アウト口への入球 まず、通常入賞口20〜23及びアウト口50に遊技球が入球した場合について説明する。遊技者が遊技球を発射装置5から遊技盤2に向けて発射すると、遊技装置1によるゲームが開始する。遊技球は、ゲーム開始直後で普通抽選及び特別抽選が行われていない状態においては、遊技盤2内のゲート10、ゲート11、通常入賞口20〜23、始動入賞口31及びアウト口50のいずれかに入球する。遊技球が通常入賞口20〜23またはアウト口50に入球した場合には、それぞれ以下のステップS10またはステップS15の処理が行われる。 ステップS10:遊技球が通常入賞口20〜23に入球すると、入賞となり5個の賞球が払い出される。 ステップS15:遊技球がいずれの入賞口にも入球しなかった場合には、遊技球がアウト口50に入球する。 (2)大当たり遊技 次に、大当たり遊技となる場合について説明する。大当たり遊技は、ステップS31〜S33での遊技装置1により一方的に決定される内部抽選を経て、その後ステップS35〜S38での遊技者の技能及び遊技球の挙動に左右される機械抽選を経て開始する。また、始動入賞口31への遊技球の入球は、直に始動入賞口31へ入球する場合と、ゲート10または11の通過を契機に行われる普通抽選で始動入賞口31への入球がし易くなって入球する場合とがある。以下のステップS20〜ステップS23は、ゲート10または11の通過により始動入賞口31に遊技球が入球可能となる。 ステップS20〜S22:発射された遊技球がゲート10または11を通過すると(ステップS20)、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選を行う(ステップS21)。普通電役内部抽選では、誘導機構Aを開状態とする当選か誘導機構Aを閉状態のままにするハズレかを決定する。普通図柄抽選では、普通電役内部抽選の結果を表示する普通図柄を決定する。その後、7セグメントLEDの普通図柄表示装置60において、決定された図柄で停止するように図柄変動表示を行う(ステップS22)。 ステップS23:ステップS21及びS22の普通抽選において当選し、当選を示す当選図柄が表示された場合は、誘導機構Aを開状態とする。これにより、遊技球は始動入賞口31に入球し易くなる。 ステップS31〜S33:始動入賞口31に遊技球が入球、あるいはステップS23で誘導機構Aが開状態となった始動入賞口31に入球すると(ステップS31)、入賞となり10個の賞球を払い出す。さらに、始動入賞口31への遊技球の入球により特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選を行う(ステップS32)。特別電役内部抽選では、開閉機構42を開状態とする当選か開閉機構42を閉状態のままにするハズレかを決定する。特別図柄抽選では、特別電役内部抽選の結果を表示する特別図柄を決定する。その後、7セグメントLEDの特別図柄表示装置62において、決定された図柄で停止するように図柄変動表示を行う(ステップS33)。 ステップS35〜S38:ステップS32及びS33において、特別抽選での当選またはハズレを決定し、当選を示す特別図柄の組み合わせが表示された場合は、最大1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とする(ステップS35)。これにより、遊技球が機械抽選口43の入口43aに入球可能になる。次に、遊技球が機械抽選口43の入口43aに入球すると、遊技球は機械抽選口43に取り込まれ、入賞となる(ステップS36)。そして、機械抽選口43の内部に設けられたVゾーン44に約1/10の確率で入球することで機械抽選が行われる(ステップS37)。遊技球がVゾーン44に入球すると大当たり遊技を開始する(ステップS38)。 ステップS40〜S41:ステップS38で遊技球がVゾーン44に入球すると、大当り遊技が開始し、所定数、例えば15回のラウンド遊技が行われる。ここでラウンド遊技とは、所定期間または所定数の入球を1回として誘導機構Bが開状態となる遊技のことであり、1回のラウンド遊技で最大30秒のあいだ誘導機構Bを開状態とする(ステップS40)。これにより遊技球が大入賞口41に入球可能となる。大入賞口41に入球すると、賞球の払い出しが行われる(ステップS41)。30秒経過する前でも所定
数、例えば10個の遊技球が入球すると1ラウンドが終了する。 ステップS42〜S43:1ラウンドが終了すると、15ラウンドが終了するまで次のラウンドが行われ、大入賞口41への入球数に応じて賞球を払い出す。 (3)遊技状態の種類 遊技装置1での遊技状態としては、大別して大当たり遊技が行われている大当たり遊技状態と、大当たり遊技状態ではなく通常の遊技が行われている通常遊技状態がある。通常遊技状態は、さらに確率通常状態、確率通常状態・変動時短状態、確率変動状態、確率変動状態・変動時短状態の4つの状態に分けることができる。 (3−1)確率通常状態、確率変動状態 確率通常状態とは、開閉機構42の開閉を決定する特別抽選の当選確率が通常の状態の場合である。一方、確率変動状態とは、特別抽選の当選確率が確率通常状態よりも高くなる場合である。例えば、確率通常状態と比較して5倍程度高確率となる。 (3−2)確率変動状態・変動時短状態 ステップS33で大当たり遊技の開始の際に表示される特別図柄の組み合わせには、通常当選図柄と、確変当選図柄がある。例えば、確変当選図柄は、「7−7」や「5−5」のような奇数数字の並び組み合わせからなる。確変当選図柄で大当たり遊技が開始すると、大当たり遊技終了後は遊技状態が確率変動状態・変動時短状態になる。そして、次の大当たり遊技が開始するまで確率変動状態・変動時短状態は継続する。 ここで、変動時短状態とは、図柄変動時間が変動通常状態と比較して短縮されている状態のことである。つまり、図柄変動時間が短いので次々と特別抽選が行われる。例えば、上記では特別図柄変動権数の上限は4と設定されており、始動入賞口に入球があっても4以上は記憶できない。よって、既に特別図柄変動権数が4である場合は、次に始動入賞口に入球があっても特別抽選を行うための権利を記憶しておくことができず消滅してしまう。しかし、変動時短状態の場合は次々と特別抽選が行われるので、特別抽選の権利が消滅してしまうことが少ない。また、次々と特別抽選が行われることで、時間当たりの特別抽選の当選率も上昇する。 (3−3)確率通常状態・変動時短状態 通常当選図柄は、例えば「6−6」や「4−4」のような偶数数字の並び組み合わせからなる。通常当選図柄で大当たり遊技が開始すると、大当たり終了後は遊技状態が確率通常状態・変動時短状態になる。次の大当たり遊技が開始するか、図柄変動表示により特別電役内部抽選の抽選結果の表示が100回行われるまで確率通常状態・変動時短状態は継続する。100回が終了すると、確率通常状態・変動時短状態は終了して確率通常状態となる。 [遊技装置の具体的処理] 次に、遊技装置1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後、初期化処理を行い、遊技装置1でのゲームを実行するメイン処理を実行するとともに、2ミリ秒間隔で発生するタイマ割込み信号に応じて割込み処理を実行する。以下に、割込処理について説明する。 (1)割込処理の全体の流れ まず、割込処理の全体の流れを説明する。図10は、割込処理の全体の流れを示すフローチャートである。 (1−1)乱数カウンタの更新処理 ステップS100及びS101では、数値発現手段402は、タイマ割込みが発生すると各種乱数カウンタ及びタイマカウンタの更新処理を行う。 ステップS100:まず、タイマ割込み信号が発生すると、CPU101の数値発現手段402は、普通抽選及び特別抽選を行うための乱数カウンタの更新処理を行う。普通抽選では、普通抽選の「当選」又は「ハズレ」を決定する普通電役内部抽選及び普通電役内部抽選の結果を表示する普通図柄を決定する普通図柄抽選とが行われる。よって、数値発現手段402は、普通電役乱数カウンタ及び普通図柄乱数カウンタの更新処理を行う。ここで、普通電役乱数カウンタは、普通電役内部抽選で用いる普通電役乱数値を抽出するための数値を発現させ、普通図柄乱数カウンタは、普通図柄抽選で用いる普通図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる。また、特別抽選では、特別抽選の「当選」又は「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選及び特別電役内部抽選の結果を表示する特別図柄を決定する特別図柄抽選とが行われる。よって、数値発現手段402は、特別電役乱数カウンタ及び特別図柄乱数カウンタの更新処理を行う。ここで、特別電役乱数カウンタは、特別電役内部抽選で用いる特別電役乱数値を抽出するための数値を発現させ、特別図柄乱数カウンタは、特別図柄抽選で用いる特別図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる。 乱数の更新処理としては、例えばプラスワン方式及び初期値更新方式が挙げられる、図11(A)はプラスワン方式の乱数更新処理、図11(B)は初期値更新方式の乱数更新処理である。 図11(A)に示すプラスワン方式では、2ミリ秒の割込み発生毎に、各種乱数カウンタを1加算して順々に数値を発現させ、乱数カウンタの最終値が発現すれば、次の値は初期値である0に戻す。例えば、遊技装置1において、大当たり遊技の「当選」又は「ハズレ」の当否判定を行う特別電役内部抽選の確率が、確率通常状態では2/631、確率変動状態では10/631と設定されているとする。このとき、分母に相当する631の範囲で、割込み発生毎に順に乱数カウンタを加算し、その乱数カウンタ値、つまり特別電役乱数値をRAM105に記憶する。具体的には0からカウントを開始し、630に到達した場合は次から0に戻す。また、確率値の分子の相当する値として、例えば乱数カウンタ値である特別電役乱数値が所定の判定値未満であった場合に「当選」と決めておき、特別抽選で当否判定を行う場合など所定の契機に基づいてこの特別電役乱数値をRAM105から読み出す。そして、特別電役内部抽選手段612が読み出した特別電役乱数値と判定値とを比較し、判定値未満であれば「当選」、それ以外であれば「ハズレ」と判定される。ここで、例えば当選の確率値が2/631で、判定値が「2」であれば、乱数カウンタ値である特別電役乱数値が「2」未満、すなわち「0」か「1」で当選とする。一方、確率値が10/631で、判定値が「10」であれば特別電役乱数値が「10」未満、すなわち「0」〜「9」で当選とする。この「2」や「10」の判定値をROM104内の特別抽選テーブルに設定している。 また、図11(B)に示す初期値更新方式では、乱数カウンタの最終値が発現したときの次の値を、偶然性のある値によって定める。さらに、初期値更新方式とプラスワン方式とを組み合わせて使用しても良い。 数値発現手段402は、以上の普通電役乱数カウンタ、特別電役乱数カウンタなどの乱数カウンタのほか、演出用で使用する各種の乱数カウンタの更新処理を、それぞれの確率値の分母に相当する範囲でカウントアップする。 ステップS101:次に、CPU101の数値発現手段402は、図柄変動表示時間や誘導機構及び開閉機構の開状態の時間を管理するためのタイマカウンタの更新を行う。このタイマカウンタは、2ミリ秒の割込み発生毎にカウンタが「0」に到達するまで1ずつ減算するものであり、タイマカウンタが「0」である場合は、それ以降は減算しない。所定時間を計測する場合に、所定値をタイマカウンタに設定しタイマカウンタが「0」になるのを待つ。例えば、所定値として「1000」を設定した場合は、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため2秒後に「0」になる。 ステップS101では、普通図柄変動時間計測用のタイマカウンタCa、誘導機構Aの開放動時間計測用のタイマカウンタCb、特別図柄変動時間計測用のタイマカウンタCc、開閉機構42の開放動時間計測用のタイマカウンタCk及び誘導機構Bの開放動時間計測用のタイマカウンタCdのカウントダウンを行う。 (1−2)通常入賞口への入球に伴う処理 ステップS110及びS111では、通常入賞口20〜23に遊技球が入球した場合、賞球を払い出す。 ステップS110:CPU101の通常入賞口検知手段460は、発射された遊技球が盤面下部に設けられた通常入賞口20〜23に入球したことを検知する通常入賞口センサ120〜123のセンサ情報を読み取る。そして、遊技球が通常入賞口20〜23に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合は、ステップS120へ移行する。 ステップS111:ステップS110で、通常入賞口検知手段460が通常入賞口20〜23に遊技球が入球したと判定した場合は、賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して5個の賞球を払い出すための賞球払出コマンドを送出し、その後ステップS120へ移行する。 (1−3)ゲートの通過に伴う処理 ステップS120〜S151では、遊技球がゲート10又は11を通過することに基づいて普通抽選を行い、普通抽選の結果を変動表示する。そして、普通抽選の結果、当選した場合には誘導機構Aを所定時間のあいだ開状態とする。 ステップS120:CPU101のゲート検知手段452は、発射された遊技球が盤面に設けられたゲート10又はゲート11を通過したことを検知するゲートセンサ110、111の情報を読み取る。ゲート検知手段452は、遊技球が通過したか否かを判定し、遊技球が通過していない場合にはステップS130へ移行する。 ステップS121:ステップS120で、ゲート検知手段452がゲート10、11を遊技球が通過したと判定した場合は、普通抽選に伴う乱数値の抽出を行い、普通図柄変動権数Naを取得するゲート通過処理を行う。ゲート通過処理が終了すると、ステップS130へ移行する。 ステップS130:CPU101のゲーム実行手段400は、普通図柄変動権数Naが0より大きいか否かを判定し、普通図柄変動権数Naが0の場合にはステップS140へ移行する。つまり、普通図柄変動権数記憶手段520内に普通電役乱数値及び普通図柄乱数値が記憶されている場合は、ステップS140へ移行する。 ステップS131:ステップS130で、ゲーム実行手段400が、普通図柄変動権数Naが0より大きいと判定した場合には、普通抽選処理を行う。普通抽選処理が終了すると、ステップS140へ移行する。 ステップS140:ゲーム実行手段400は、普通図柄作動中を示す普通図柄作動中フラグFaを参照して、普通抽選の結果を変動表示している状態である普通図柄作動中か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS150へ移行する。 ステップS141:ステップS140でゲーム実行手段400が普通図柄作動中と判定した場合には、普通図柄の変動終了を待って誘導機構A作動開始処理を行い、ステップS150へ移行する。 ステップS150:ゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中を示す誘導機構A作動中フラグFbを参照して、誘導機構Aが作動中か否か、つまり誘導機構Aが開状態か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS160へ移行する。 ステップS151:ステップS150で、ゲーム実行手段400が誘導機構A作動中と判定した場合には、誘導機構Aの作動終了を待って誘導機構A作動終了処理を行い、ステップS160へ移行する。 (1−4)始動入賞口への入球に伴う処理 ステップS160〜S183では、遊技球の始動入賞口31への入球に基づいて特別抽選を行い、特別抽選の結果を変動表示する。そして、特別抽選の結果、当選し、かつ機械抽選で当選した場合には大当たり遊技の作動を開始する。大当たり遊技では、1ラウンド遊技ごとに誘導機構Bを所定条件充足するまで開状態とし、所定回数のラウンド遊技を繰り返す。 ステップS160:CPU101の始動入賞口検知手段454は、始動入賞口31に入球したことを検知する始動入賞口センサ131の情報を読み取る。そして、遊技球が始動入賞口31に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS170へ移行する。また、始動入賞口検知手段454は、始動入賞口31での検知結果を賞球払出制御手段910に出力する。 ステップS161:ステップS160で、始動入賞口検知手段454が始動入賞口31に遊技球が入球したと判定した場合には、賞球の払出や特別抽選に伴う乱数値の取得を行い、特別図柄変動権数Nbを取得する
始動入賞口入球処理を行う。始動入賞口入球処理が終了すると、ステップS170へ移行する。 ステップS170:CPU101のゲーム実行手段400は、特別図柄変動権数Nbが0より大きいか否かを判定し、特別図柄変動権数Nbが0と判定した場合にはステップS180へ移行する。つまり、特別図柄変動権数記憶手段620内に特別電役乱数値及び特別図柄乱数値が記憶されている場合は、ステップS180へ移行する。 ステップS171:ステップS170で、ゲーム実行手段400が、特別図柄変動権数Nbが0より大きいと判定した場合には、特別抽選手段610による特別抽選を行う特別抽選処理を行う。特別抽選処理が終了すると、ステップS180へ移行する。 ステップS180:CPU101のゲーム実行手段400は、特別図柄作動中を示す特別図柄作動中フラグFcを参照して、特別抽選の結果を変動表示している状態である特別図柄作動中か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS182へ移行する。 ステップS181:ステップS180で、ゲーム実行手段400が特別図柄作動中と判定した場合には、開閉機構制御手段635により開閉機構42を作動させる開閉機構開放処理を行う。開閉機構開放処理が終了すると、ステップS182へ移行する。 ステップS182:ゲーム実行手段400は、開閉機構42の作動中を示す開閉機構作動中フラグFkを参照する。そして、開閉機構42が作動中か否か、つまり開閉機構42が開状態か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS184へ移行する。 ステップS183:ゲーム実行手段400がステップS182で開閉機構作動中と判定した場合には、開閉機構制御手段635による開閉機構42の作動を終了する開閉機構開放終了処理を行う。開閉機構開放終了処理が終了すると、ステップS184へ移行する。 (1−5)機械抽選口の入口への入球に伴う処理 ステップS184:CPU101の機械抽選口検知手段456は、機械抽選口43の入口43aに遊技球が入球したことを検知する機械抽選口センサ143の情報を読み取る。そして、遊技球が入口43aから機械抽選口43に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS186へ移行する。 ステップS185:ステップS184で、機械抽選口検知手段456が機械抽選口43に遊技球が入球したと判定した場合には、機械抽選口入球処理を行い、その後ステップS186へ移行する。 (1−6)Vゾーンへの入球に伴う処理 ステップS186:次に、CPU101のVゾーン検知手段712は、機械抽選口43に取り込まれた遊技球がVゾーン44に入球したことを検知するVゾーンセンサ144の情報を読み取る。そして、遊技球がVゾーン44に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS190へ移行する。 ステップS187:ステップS186で、Vゾーン検知手段712が遊技球がVゾーン44に入球したと判定した場合には、誘導機構Bを作動させ、大入賞口41への遊技球の入球を可能とする大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理を行う。大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理の終了後、ステップS190へ移行する。 ステップS190:CPU101のゲーム実行手段400は、誘導機構B作動中を示す誘導機構B作動中フラグFdを参照して、誘導機構Bが作動中か否かを判定する。作動中でない場合にはステップS200へ移行する。 ステップS191:ステップS190で、ゲーム実行手段400が、誘導機構Bが作動中と判定した場合には、誘導機構B制御手段814による誘導機構Bの作動を終了し、1ラウンドの遊技を終了する1ラウンド遊技終了処理を行う。ラウンド遊技制御手段812よる1ラウンド遊技終了処理の終了後、ステップS200へ移行する。 (1−7)大入賞口への入球に伴う処理 ステップS200:CPU101の大入賞口検知手段458は、発射された遊技球が盤面下部に設けられた大入賞口41に入球したことを検知する大入賞口センサ141の情報を読み取る。そして、大入賞口検知手段458は、入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS210へ移行する。 ステップS201:ステップS200で、大入賞口検知手段458が大入賞口41に遊技球が入球したと判定した場合には、大入賞口入球処理を行い、その後ステップS210へ移行する。 ステップS210:ゲーム実行手段400は、大当たり遊技作動中を示す大当たり遊技作動中フラグFeを参照して、大当たり遊技作動中か否かを判定する。ゲーム実行手段400は、作動中でないと判定した場合は、割込み処理を終了する。 ステップS211:ステップS210で、ゲーム実行手段400が大当たり遊技作動中と判定した場合には、大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理を行う。 (2)各部の処理 次に、図10に示すステップS121のゲート通過処理、ステップS131の普通抽選処理、ステップS141の誘導機構A作動開始処理、ステップS151の誘導機構A作動終了処理、ステップS161の始動入賞口入球処理、ステップS171の特別抽選処理、ステップS181の開閉機構開放開始処理、ステップS183の開閉機構開放終了処理、ステップS185の機械抽選口入球処理、ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理、ステップS191の1ラウンド遊技終了処理、ステップS201の大入賞口入球処理及びステップS211の大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理の各部の処理について説明する。 (2−1)ゲート通過処理 図12は、ステップS121のゲート通過処理の流れを示すフローチャートである。このゲート通過処理では、ゲート10、11を遊技球が通過した場合に、普通抽選処理で使用する乱数値の抽出を行い、取得した乱数値を記憶する。ただし、普通図柄変動権数Naが所定値以上、例えば4個以上の場合には、ゲート通過処理を行わない。 ステップS121a:まず、ゲーム実行手段400が、普通図柄変動権数記憶手段520内の普通図柄変動権数Naが4個未満か否かを判定し、普通図柄変動権数Naが4個未満でないと判定した場合は、以降の処理を行わず当処理を終了する。 ステップS121b:一方、ゲーム実行手段400が普通図柄変動権数Naが4個未満であると判定した場合は、普通電役乱数抽出手段512a及び普通図柄乱数抽出手段514aは、それぞれ普通電役乱数抽出及び普通図柄乱数抽出を行う。具体的には、普通電役乱数抽出手段512aは、数値発現手段402の普通電役乱数カウンタから普通電役乱数値の抽出を行う。また、普通図柄乱数抽出手段514aは、数値発現手段402の普通図柄乱数カウンタから普通図柄乱数値の抽出を行う。 ステップS121c:普通図柄変動権数記憶手段520は、読み出された普通電役乱数カウンタと普通図柄乱数カウンタの値である普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶する。ここで、普通図柄変動権数記憶手段520は、RAM105に記憶する。 ステップS121d:次に、普通図柄変動権数記憶手段520は、記憶している乱数値の個数、つまり普通図柄変動権数Naを1加算する。 ステップS121e:続いて、普通図柄変動権数表示手段525は、遊技盤2に配置された4つのLED表示器からなる普通図柄変動権数表示装置61において、普通図柄変動権数Naに応じた数のLEDを点灯し、当処理を終了する。 (2−2)普通抽選処理 図13は、ステップS131の普通抽選処理の流れを示すフローチャートである。この普通抽選処理では、普通図柄変動権数記憶手段520が記憶している乱数値を取り出し、その乱数値に基づいて普通抽選の当否判定を行う。さらに、図柄決定を行うとともに図柄変動パターンを決定し普通図柄変動を開始する。ただし、普通図柄変動中又は誘導機構A作動中の場合には、乱数値の取り出しは行わない。 ステップS131a:まず、ゲーム実行手段400は、普通図柄作動中(普通図柄作動中フラグFa=1)かあるいは誘導機構A作動中(誘導機構A作動中フラグFb=1)かを判定し、普通図柄作動中又は誘導機構A作動中であると判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS131b:一方、ゲーム実行手段400が普通図柄作動中又は誘導機構A作動中でないと判定した場合は、普通電役乱数抽出手段512a及び普通図柄乱数抽出手段514aそれぞれは、普通図柄変動権数記憶手段520が記憶している普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を取り出す。 ステップS131c:次に、ステップS131bでの普通電役乱数値及び普通図柄乱数値の取り出すのに対応して、普通図柄変動権数記憶手段520は、普通図柄変動権数Naを1減算する。 ステップS131d:続いて、普通図柄変動権数記憶手段520は、遊技盤2に配置された普通図柄変動権数表示装置61において、普通図柄変動権数Naに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS131e:普通抽選判定手段512bは、ステップS131bで取り出した普通電役乱数値に基づいて普通抽選の当否判定を行う。具体的には、普通抽選判定手段512bは、ROM104に設けた普通抽選テーブル内の当選を決定する判定値と普通電役乱数値とを比較し、「当選」又は「ハズレ」を決定する。この判定値は、例えば、確率通常状態では「2」、確率変動状態では「10」と遊技状態によって比較する判定値を異ならせることで、遊技者に変化に富んだ遊技を提供できる。 一方、普通図柄決定手段514bは、普通図柄乱数値に基づいて図柄決定を行う。普通電役内部抽選の当否判定で当選であった場合は、ROM104に設けた当たり図柄抽選テーブルと普通図柄乱数値とを比較して当選を示す当選図柄を決定する。当否判定でハズレであった場合は、ROM104に設けたハズレ図柄抽選テーブルと普通図柄乱数値とを比較してハズレ図柄を決定する。例えば、判定値が「2」で、確率値が2/10である確率通常状態では、当選図柄は「5」及び「7」で、ハズレ図柄は「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「6」、「8」及び「9」である。 そして、普通図柄決定手段514bは、普通図柄表示手段530に当選図柄又はハズレ図柄を出力する。 ステップS131f:次に、普通図柄決定手段514bは、普通抽選の当選図柄又はハズレ図柄を表示するまでにその図柄を変動させて表示するための図柄変動パターンを決定する。ここで、図柄変動パターンには、普通抽選の当選図柄またはハズレ図柄の変動時間である図柄変動時間Taの情報も含まれている。例えば、変動時短状態の場合、図柄変動時間Taが5.1秒の図柄変動パターンを決定する。変動時短状態以外の場合、図柄変動時間Taが28.5秒の図柄変動パターンを決定する。普通図柄決定手段514bは、普通図柄表示手段530に図柄変動パターンを出力する。 ステップS131g:続いて、普通図柄表示手段530は、普通抽選の当選図柄又はハズレ図柄を普通図柄表示装置60に変動表示するにあたり、ステップS131fで決定された図柄変動時間を計測するタイマカウンタCaを始動する。具体的には、例えば5.1秒の図柄変動時間Taを計測するために、タイマカウンタCaに「2550」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため5.1秒後にタイマカウンタCaが「0」になる。 ステップS131h:普通図柄表示手段530は、ステップS131eで決定された図柄とステップS131fで決定された図柄変動パターンを、普通図柄表示装置60においてタイマカウンタCaに基づき所定期間のあいた普通図柄変動を行う。 ステップS131i:次に、ゲーム実行手段400は、普通図柄表示手段530による普通図柄変動が行われているので、普通図柄作動中を示す普通図柄作動中フラグFaをセット(Fa=1)し、当処理を終了する。 (2−3)誘導機構A作動開始処理 図14は、ステップS141の誘導機構A作動開始処理の流れを示すフローチャートである。この誘導機構A作動開始処理では、普通図柄の図柄変動表示が当選図柄になった場合に、誘導機構Aの作動を開始し、誘導機構Aを開状態にする。 ステップS141a:まず、ゲーム実行手段40
0は、タイマカウンタCaを参照して普通図柄変動時間Taが0になったか否かを判定し、図柄変動時間Taが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS141b:一方、ゲーム実行手段400が図柄変動時間Taが0であると判定した場合は、普通図柄表示手段530は、図柄の変動表示を停止し、ステップS131eで決定した図柄を固定表示する。 ステップS141c:次に、ゲーム実行手段400は、普通図柄作動中を示す普通図柄作動中フラグFaをクリア(Fa=0)する。 ステップS141d:ゲーム実行手段400により普通図柄作動中フラグFaがクリア(Fa=0)され、ステップS141bで固定表示された図柄が当選図柄でない場合は、ゲーム実行手段400は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS141e:一方、ステップS141bで固定表示された図柄が当選図柄である場合は、誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aを開状態とする開放時間Tbを設定し、開放時間Tbを計測するために、タイマカウンタCbを始動する。例えば、誘導機構A制御手段535は、1.6秒の開放動時間Tbを計測するために、タイマカウンタCbに「800」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため1.6秒後にタイマカウンタCbが「0」になる。 ステップS141f:次に誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aソレノイド130を駆動(ON)して誘導機構Aを開状態とする。 ステップS141g:続いてゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中を示す誘導機構A作動中フラグをセット(Fb=1)し、当処理を終了する。 (2−4)誘導機構A作動終了処理 図15は、ステップS151の誘導機構A作動終了処理の流れを示すフローチャートである。この誘導機構A作動終了処理では、誘導機構Aを開状態にする規定時間に到達した場合、誘導機構Aを閉状態として誘導機構Aの作動を終了する。 ステップS151a:ゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中フラグFbを参照して誘導機構Aが作動中であると判定した場合は、タイマカウンタCbを参照して開放時間Tbが0になったか否かを判定する。そして、ゲーム実行手段400は、開放時間Tbが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS151b:一方、ゲーム実行手段400が開放時間Tbが0であると判定した場合は、誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aソレノイド130をOFFして誘導機構Aを閉状態とする。 ステップS151c:次に、ゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中フラグFbをクリア(Fb=0)し、当処理を終了する。 (2−5)始動入賞口入球処理 図16は、ステップS161の始動入賞口入球処理の流れを示すフローチャートである。この始動入賞口入球処理では、まず始動入賞口31に遊技球が入球することにより入賞とする。さらに、特別抽選処理で使用する乱数値の抽出を行い、抽出した乱数値を記憶する。ただし、記憶した乱数値の個数、つまり特別図柄変動権数が4個以上の場合には、乱数値の抽出は行わない。 ステップS161a:賞球払出制御手段910は、始動入賞口検知手段454から始動入賞口31への入球があった旨の検知結果を受け取る。それに応答して、賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して10個の賞球払出コマンドを送出する。 ステップS161b:次に、ゲーム実行手段400は、特別図柄変動権数Nbが4個未満か否かを判定し、特別図柄変動権数Nbが4個未満でないと判定した場合は、以降の処理を行わず当処理を終了する。 ステップS161c:一方、ゲーム実行手段400が特別図柄変動権数Nbが4個未満であると判定した場合は、特別電役乱数抽出手段612a及び特別図柄乱数抽出手段614aは、それぞれ特別電役乱数抽出及び特別図柄乱数抽出を行う。具体的には、特別電役乱数抽出手段612aは、数値発現手段402の特別電役乱数カウンタから特別電役乱数値の抽出を行う。また、特別図柄乱数抽出手段614aは、数値発現手段402の特別図柄乱数カウンタから特別図柄乱数値の抽出を行う。 ステップS161d:特別図柄変動権数記憶手段620は、読み出された特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶する。ここで、特別図柄変動権数記憶手段620は、RAM105により具現される。 ステップS161e:次に、特別図柄変動権数記憶手段620は、特別図柄変動権数Nbを1加算する。 ステップS161f:続いて、特別図柄変動権数記憶手段620は、遊技盤2に配置された4つのLED表示器からなる特別図柄変動権数表示装置63において、特別図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯し当処理を終了する。 (2−6)特別抽選処理 図17は、ステップS171の特別抽選処理の流れを示すフローチャートである。この特別抽選処理では、特別図柄変動権数記憶手段620が記憶している乱数値を取り出し、その乱数値に基づいて特別抽選の当否判定を行う。さらに、図柄決定を行うとともに図柄変動パターンを決定し特別図柄変動を開始する。ただし、特別図柄変動中又は開閉機構作動中の場合には、上記処理を行わない。 ステップS171a:まず、ゲーム実行手段400が特別図柄作動中(特別図柄作動中フラグFc=1)、開閉機構作動中(開閉機構作動中フラグFk=1)又は誘導機構B作動中(誘導機構B作動中フラグFd=1)かを判定し、特別図柄作動中、開閉機構作動中又は誘導機構B作動中であると判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS171b:一方、ゲーム実行手段400が特別図柄作動中、開閉機構作動中又は誘導機構B作動中でないと判定した場合は、特別電役乱数抽出手段612a及び特別図柄乱数抽出手段614aそれぞれは、特別図柄変動権数記憶手段620が記憶している特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を取り出す。 ステップS171c:次に、ステップS171bでの特別電役乱数値及び特別図柄乱数値の取り出すのに対応して、特別図柄変動権数記憶手段620は、特別図柄変動権数Nbを1減算する。 ステップS171d:続いて、特別図柄変動権数記憶手段620は、遊技盤2に配置された特別図柄変動権数表示装置63にて、特別図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS171e:特別抽選判定手段612bは、ステップS171bで取り出した特別電役乱数値に基づいて特別抽選の当否判定を行う。具体的には、特別抽選判定手段612bは、ROM104に設けた特別抽選テーブル内の当選を決定する判定値と特別電役乱数値とを比較し「当選」か「ハズレ」かを決定する。この判定値は、例えば確率通常状態では「2」、確率変動状態では「10」と遊技状態によって比較する判定値を異ならせる。 一方、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数値に基づいて図柄決定処理を行う。特別電役内部抽選の当否判定で当選であった場合は、ROM104に設けた当たり図柄抽選テーブルと特別図柄乱数値とを比較して、当選を示す当選図柄を決定する。当否判定でハズレであった場合は、ROM104に設けたハズレ図柄抽選テーブルと特別図柄乱数値とを比較してハズレ図柄を決定する。例えば、当選図柄は「6−6」又は「7−7」といった同じ数字の組み合わせで、ハズレ図柄はそれ以外の組み合わせである。 そして、特別図柄決定手段614bは、特別図柄表示手段630に当選図柄又はハズレ図柄を出力する。 ステップS171f:次に、特別図柄決定手段614bは、特別抽選の当選図柄またはハズレ図柄の変動時間である図柄変動時間Tcが定められた図柄変動パターンを決定する。例えば、変動時短状態の場合、図柄変動時間Tcが3秒の図柄変動パターンを決定する。変動時短状態以外の場合、図柄変動時間Tcが10秒、20秒、30秒の図柄変動パターンのうち1つを決定する。特別図柄決定手段614bは、特別図柄表示手段630に図柄変動パターンを出力する。 ステップS171g:続いて、特別図柄表示手段630は、特別抽選の当選図柄又はハズレ図柄を特別図柄表示装置62に変動表示するにあたり、ステップS171fで決定された図柄変動時間Tcを計測するタイマカウンタCcを始動する。例えば、30秒の図柄変動時間Tcを計測するために、タイマカウンタCcに「15000」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため30秒後にタイマカウンタCcが「0」になる。 ステップS171h:特別図柄表示手段630は、ステップS171eで決定された図柄とステップS171fで決定された図柄変動パターンを、特別図柄表示装置62においてタイマカウンタCcに基づき所定期間のあいた特別図柄変動を開始する。 ステップS171i:次に、ゲーム実行手段400は、特別図柄作動中を示す特別図柄作動中フラグをセット(Fc=1)し、当処理を終了する。 (2−7)開閉機構開放開始処理 図18は、ステップS181の開閉機構開放開始処理の流れを示すフローチャートである。この開閉機構開放開始処理では、特別図柄の図柄変動表示が当選図柄になった場合に開閉機構開放開始処理を開始する。 ステップS181a:まず、ゲーム実行手段400は、タイマカウンタCcを参照して特別図柄変動時間Tcが0になったか否かを判定し、特別図柄変動時間Tcが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS181b:一方、ゲーム実行手段400が図柄変動時間Tcが0であると判定した場合は、特別図柄表示手段630は特別図柄の変動表示を停止し、ステップS171eで決定した図柄を固定表示する。 ステップS181c:次に、ゲーム実行手段400は、特別図柄作動中フラグをクリア(Fc=0)する。 ステップS181d:また、特別図柄表示手段630は、図柄変動表示、つまり特別電役内部抽選及び特別図柄抽選の結果表示の回数をカウンタによりカウントする。 例えば、確率通常状態・変動時短状態の継続回数が100回と設定されているとする。この場合、特別抽選で図柄が確率通常状態の当選図柄でありVゾーン44入球することで機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始する。その大当たり遊技が終了したあと、確率通常状態・変動時短状態となり、特別図柄表示手段630は、100回の普通電役内部抽選及び普通図柄抽選が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続する。一方、当選図柄が確率変動状態の当選図柄の場合、その大当たり遊技が終了したあと、確率変動状態及び変動時短状態となり、次の大当たり遊技が開始するまで継続する。 ステップS181e:次に、ゲーム実行手段400により特別図柄作動中フラグFcがクリア(Fc=0)され、ステップS181bで固定表示された図柄が当選図柄でない場合は、ゲーム実行手段400は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS181f:次に、ステップS181bで固定表示された図柄が当選図柄である場合は、開閉機構制御手段635は、その当選図柄が確率変動状態を伴う当選図柄であるかどうかを判定する。例えば、当選図柄が奇数の図柄の当選組み合わせ(確変図柄)である場合は確率変動状態、一方当選図柄が偶数の図柄の当選組み合わせ(通常図柄)である場合は確率通常状態と設定されている。このとき、当選図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間Tkが設定され、確率変動状態の場合は開閉機構42の開放時間Tkは1.6秒、確率通常状態の場合は開閉機構42の開放時間Tkは0.8秒である。 ステップS181g:開閉機構制御手段635は、ステップS181fにおいて当選図柄が確変図柄であると判定した場合は、開閉機構42の開放時間Tkを1.6秒に設定する。 ステップS181h:一方、ステップS181fにおいて当選図柄が通常図柄と判定した場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開放時間Tkを例えば0.8秒に設定し、確率変動状態の場合よりも開放時間Tkを短く設定する。 ステップS181i:開閉機構制御手段635は、当選図柄であると判定した場合、開閉機構42を開状態とする開放時間Tkを計測するためにタイマカウンタCkを始動する。このとき、
当選図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間Tkを変更する。当選図柄が確変図柄であり開放時間Tkが1.6秒である場合は、タイマカウンタCkに「900」をセットする。一方、当選図柄が通常図柄であり開放時間Tkが0.8秒である場合は、タイマカウンタCkに「450」をセットする。 ステップS181j:次に、開閉機構制御手段635は、開閉機構ソレノイド142を駆動(ON)して開閉機構42を開状態とする。 ステップS181k:続いて、ゲーム実行手段400は、開閉機構作動中を示す開閉機構作動中フラグFkをセット(Fk=1)し、当処理を終了する。 (2−8)開閉機構開放終了処理 図19は、ステップS183の開閉機構開放終了処理の流れを示すフローチャートである。この開閉機構開放終了処理では、開閉機構42を開状態にする規定時間に到達した場合、開閉機構42を閉状態として開閉機構42の作動を終了する。 ステップS183a:ゲーム実行手段400は、開閉機構作動中フラグFkを参照して開閉機構42が作動中であると判定した場合は、タイマカウンタCkを参照して開放時間Tkが0になったか否かを判定する。そして、ゲーム実行手段400は、開放時間Tkが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS183b:一方、開閉機構制御手段635は、ゲーム実行手段400が開放時間Tkが0であると判定した場合は、開閉機構ソレノイド142をOFFして開閉機構42を閉状態とする。 ステップS183c:次に、ゲーム実行手段400は、開閉機構作動中フラグFkをクリア(Fk=0)し、当処理を終了する。 (2−9)機械抽選口入球処理 図20は、ステップS185の機械抽選口入球処理の流れを示すフローチャートである。この機械抽選口入球処理では、遊技球の機械抽選口43の入口43aへの入球に伴い、賞球払出及び機械抽選を行う。 ステップS185a:まず、賞球払出制御手段910は、機械抽選口検知手段456から機械抽選口43の入口43aへの入球があった旨の検知結果を受け取る。それに応答して、賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して、例えば10個の賞球払出コマンドを送出する。 ステップS185b:次に、機械抽選判定手段716は、遊技球のVゾーン44への入球を検知するVゾーン検知手段712とハズレゾーン46への入球を検知するハズレゾーン検知手段714とから検知結果を受信し、Vゾーン44への入球があったかどうかを判定する。遊技球がハズレゾーン46に入球した場合は、当処理を終了する。 ステップS185c:機械抽選判定手段716がVゾーン44への入球があったと判定した場合は、ゲーム実行手段400は、Vゾーン44への入球があったことを示すVゾーン入球フラグFvをセット(Fv=1)する。 (2−10)大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理 図21は、ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理の流れを示すフローチャートである。この大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理では、特別図柄の図柄変動表示が当選図柄の組み合わせになり、遊技球が機械抽選口43のVゾーン44に入球した場合に大当たり遊技を開始し、1ラウンド遊技を開始する。 ステップS187a:Vゾーン44への入球があり、Vゾーン入球フラグFvがセット(Fv=1)されている場合は、ラウンド遊技制御手段812は、Vゾーン入球フラグFvをクリア(Fv=0)し、ステップS187bでの大当たり遊技開始処理を行う。 ステップS187b:次に、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技を開始する為の処理を行う。ここでは、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技中において繰り返すラウンド遊技の回数(規定ラウンド数ともいう)を例えば16回と設定し、何回目のラウンド遊技を実行するかを管理するラウンド数カウンタを1に設定する。また、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技の開始とともに、これまで確率変動状態又は変動時短状態であった場合はその遊技状態をクリアする。 ステップS187c:次に、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技中を示す大当たり遊技中フラグをセット(Fe=1)する。 ステップS187d:続いてラウンド遊技制御手段812は、1ラウンドを開始する為の処理を行う。そして、ラウンド遊技制御手段812は、大入賞口41に入球する規定入球数を10個と設定し、その入球数をカウントして管理する入球数カウンタを0に設定する。 ステップS187e:誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを開状態とする時間Tdを設定し、開放時間Tdを計測するために、タイマカウンタCdを始動する。具体的には、30秒の開放動時間Tdを計測するために、タイマカウンタCdに「15000」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため30秒後にタイマカウンタCdが「0」になる。 ステップS187f:次に誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140を駆動(ON)して誘導機構Bを開状態とする。 ステップS187g:続いて、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示すフラグをセット(Fd=1)し、1回目のラウンド遊技を開始する。 (2−11)1ラウンド遊技終了処理 図22は、ステップS191の1ラウンド遊技終了処理の流れを示すフローチャートである。この1ラウンド遊技終了処理では、誘導機構Bを開状態とする規定時間に到達したら、誘導機構Bを閉状態とし1ラウンド遊技を終了する。 ステップS191a:まずラウンド遊技制御手段812は、タイマカウンタCdを参照して開放時間Tdが0になったか否かを判定し、開放時間Tdが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS191b:一方、ラウンド遊技制御手段812が開放時間Tdが0であると判定した場合は、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140をOFFして誘導機構Bを閉状態とする。 ステップS191c:次に、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示すフラグをクリア(Fd=0)し、当処理を終了する。 (2−12)大入賞口入球処理 図23は、ステップS201の大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。この大入賞口処理では、大入賞口41に遊技球が入球した場合に入賞とし、さらに大入賞口41への規定入球数に到達したら、誘導機構Bを閉状態とし1ラウンド遊技を終了する。 ステップS201a:まず賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して、遊技球の大入賞口41への入球数に応じて1球の入球につき15個の賞球払出コマンドを送出する。 ステップS201b:次にラウンド遊技制御手段812は、大入賞口検知手段458からの検知結果を受信すると、大入賞口41への入球数をカウントする入球数カウンタを1加算する。 ステップS201c:ラウンド遊技制御手段812は、大入賞口41の規定入球数、例えば10個に到達したか否かを判定する。規定入球数に到達していないと判定した場合は、ラウンド遊技制御手段812は以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS201d:一方、ラウンド遊技制御手段812が規定入球数に到達したと判定した場合は、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを閉状態とする。その他、大入賞口41の開状態の規定時間により、閉状態として良い。 ステップS201e:次に、誘導機構Bの閉状態を受けて、ラウンド遊技制御手段812は誘導機構B作動中を示す誘導機構B作動中フラグFdをクリア(Fd=0)し、1回のラウンド遊技が終了し、当処理を終了する。 (2−13)大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理 図24は、ステップS211の大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理の流れを示すフローチャートである。この大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技の規定回数の繰り返しと最終ラウンド遊技を実行した場合は、大当たり遊技の終了を行う。 ステップS211a:まず、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示す誘導機構作動中フラグFdを参照して、誘導機構B作動中か否かを判定する。作動中であると判定した場合は、ラウンド遊技中であるので以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS211b:一方、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中でないと判定した場合は、規定ラウンド数に到達したかラウンド数カウンタを参照して判定し、規定ラウンド数に到達したと判定した場合は、ステップS211hへ移行する。 ステップS211c:一方、ラウンド遊技制御手段812は、規定ラウンド数に到達していないと判定した場合は、ラウンド数カウンタを1加算する。 ステップS211d:ラウンド遊技制御手段812は、ステップS187dと同様に、1ラウンドを開始する為の処理を行う。このとき、ラウンド遊技制御手段812は、大入賞口41に入球する規定入球数を10個と設定し、その入球数をカウントして管理する入球数カウンタを0に設定する。 ステップS211e:次に、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを開状態とする時間Tdを設定し、開放時間Tdを計測するために、タイマカウンタCdを始動する。 ステップS211f:続いて、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140を駆動(ON)して誘導機構Bを開状態とする。 ステップS211g:さらに、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示す誘導機構B作動中フラグFdをセット(Fd=1)し、次のラウンド遊技を開始し、当処理を終了する。 ステップS211h:一方、ラウンド遊技制御手段812は、ステップS211bで規定ラウンド数に到達していると判定した場合は、大当たり遊技中を示すフラグをクリア(Fe=0)する。 ステップS211i、S211j、S211k:ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技終了後の遊技状態を設定し、割込み処理を終了する。具体的には、ラウンド遊技制御手段812は、まず特別抽選での当選図柄が確率変動状態に該当する図柄である場合は、ラウンド遊技制御手段812は、遊技状態を確率変動状態に設定する(ステップS211i、ステップS211j)。一方、当選図柄が確率変動状態に該当しない図柄である場合は、ラウンド遊技制御手段812は、遊技状態を確率通常状態に設定する(ステップS211k)。 ここでは、特別抽選で決定された当選図柄に基づいて、大当たり遊技状態を設定する。「7−7」や「5−5」のような奇数数字の並び組み合わせの場合は、大当たり遊技終了後を確率変動状態・変動時短状態とし、「6−6」や「4−4」のような奇数数字の並び組み合わせの場合は大当たり遊技終了後、100回の図柄変動、つまり内部抽選結果表示が100回行われるまで確率通常状態・変動時短状態とし、100回の図柄変動以降は確率通常状態とする。 [作用効果] 上述の通り、普通抽選手段510及び特別抽選手段610により行われる普通抽選や特別抽選、いわゆる内部抽選は、遊技装置1のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により「当選」又は「ハズレ」が決定される抽選である。一方、機械抽選手段710で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に「当選」又は「ハズレ」を決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により「当選」又は「ハズレ」を決定する物理的抽選である。つまり、遊技者が機械抽選口43の入口43aが開いているあいだに遊技球を入球し、さらに機械抽選口43に取り込まれた遊技球がVゾーン44に入球することで大当たりとなる。 遊技装置1では、大当たり状態は、内部抽選に当選し、かつ機械抽選口43の入口43aに入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置1が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選に当選することにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口43の入口43aへの入球は、入口43aを狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口43aに入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の
開始が遊技装置1によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置1のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選により当選する確率を1/Aとし、機械抽選口43の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選かつ機械抽選で決定される場合の内部抽選の当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合の内部抽選の当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の内部抽選の当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の当選確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。 <その他の実施形態例> 以上、現時点において最も実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態について本発明を説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う遊技装置及びその制御方法もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば、以下に述べる変形例は、本発明に包含されることは勿論である。 (a)変形例1 上述の実施形態例の開閉機構開放開始処理では、ステップS181fにおいて特別抽選での当選図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間Tkを設定している。しかし、特定の当選図柄で当選した場合に、機械抽選口43での機械抽選による抽選結果が次に当選となるまでの間、又は特別抽選若しくは機械抽選を行った回数が所定数に到達するまでの間、開放時間Tkをその当選図柄にかかわらず一定しても良い。つまり、特定の当選図柄で特別抽選に当選し、機械抽選に当選して大当たり遊技が開始した場合において、その大当たり遊技が終了して次の大当たり遊技へ進むあいだの開放時間Tkを一定にする。あるいは、特定の当選図柄で特別抽選に当選し、機械抽選に当選して大当たり遊技が開始した場合において、その大当たり遊技が終了した後の特別抽選または機械抽選の回数が所定数に到達するまでのあいだ、開放時間Tkを一定にする。よって、ここでは、大当たり終了時に、設定される遊技状態に応じて開放時間Tkを一定に設定する。 このような処理を行う遊技装置1の処理について、上述の実施形態例と異なる開閉機構開放処理についてのみ説明する。図25は、開閉機構開放処理の流れを示すフローチャートである。上記の実施形態例での図18に示す開閉機構開放処理と比較して、ステップS181f’、S181g’及びS181h’の処理が異なる。 ステップS181f’:開閉機構制御手段635は、大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理のステップS211j及びS211kにおいて設定された遊技状態が確率変動状態かどうかを判定する。 ステップS181g’:開閉機構制御手段635は、ステップS181f’において遊技状態が確率変動状態であると判定した場合は、開閉機構42の開放時間Tkを1.6秒に設定する。 ステップS181h’:一方、ステップS181f’において遊技状態が確率変動状態ではなく確率通常状態であると判定した場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開放時間Tkを0.8秒に設定する。 よって、機械抽選の結果、当選して大当り遊技状態となり、かつ特別抽選の際に決定された当選図柄が特定の図柄、例えば「777」であった場合には、大当り遊技の後、次の大当りになるまでのあいだ機械抽選口43の入口43aの開放時間Tkが一定時間とされる。ここで、「777」などの確変図柄で当選した場合を確率変動状態という。 例えば、通常の確率通常状態においては、「777」の当選図柄に対応する開放時間Tkが1.6秒であり、「222」の当選図柄に対応する開放時間Tkが0.8秒であるとする。よって、確率通常状態においては、特別抽選での当選図柄に応じて開放時間Tkが設定されて大当り遊技状態が開始して、その大当たり遊技が終了した後、次の特別抽選で「222」などの通常図柄で当選すると、開閉機構42は0.8秒のあいだしか開かない。しかし、確率変動状態となる「777」などの特定の図柄で当選し、その大当たり遊技状態が終了すると、例え、次の特別抽選で「222」の当選図柄で当選した場合であっても、開閉機構42は1.6秒のあいだ開く。従って、遊技者にとってはより有利な状態を楽しむことができるので、特別抽選の結果表示に対する遊技者の注目を強く引くことができ、興趣性に富む遊技装置を実現できる。 (b)変形例2 上述した実施形態例の機械抽選口43には、Vゾーン44を通過またはVゾーン44に入球することが確定している遊技球を貯留するとともに、貯留した遊技球を所定のタイミングで放出する貯留装置が設けられていても良い。なお、貯留装置200は、特許請求の範囲の貯留手段に相当する。 [構成] 図26は、機械抽選口43に設けられた貯留装置200の概略図、図27は貯留球ソレノイド及び貯留球センサを含む遊技装置のハード構成である。機械抽選口43には、ハズレゾーン46とともに入球した遊技球がVゾーン44に導入される開口44aが設けられている。貯留装置200は、遊技球のVゾーン44への入球を阻止する止め部200aと、開口44aからVゾーン44への接続部分であり、止め部200aにより入球が阻止されている遊技球を貯留する貯留部200bとを含む。止め部200aは、回転可能であり、あるタイミングで貯留球ソレノイド151をオフして止め部200aを固定することにより遊技球を貯留部200bに貯留する。そして、別のタイミングで貯留球ソレノイド151を駆動して回転することにより、遊技球を貯留部200bからVゾーン44に放出する。そして、貯留装置200の後段に設けられたVゾーンセンサ144は、貯留装置200から放出された遊技球を検知する。さらに、貯留部200bに遊技球が貯留されているかどうかを検知する、あるいは貯留されている遊技球をカウントする貯留球センサ152が設けられている。 このようにVゾーン44へ入球することが確定しているまたはVゾーン44への通過が確定している遊技球を貯留し、別のタイミングで放出することで、機械抽選において当選、即ち大当り状態が決定している場合でも、大当り遊技を直ちに行なうのではなく別のタイミングで実行させることができる。また、複数の大当り状態を開始可能なように複数個の遊技球を貯留しておき、あるタイミングで一度に放出する又は、大当たり遊技の終了に伴って順次放出することによって、大当り遊技を連続的に実行させることが可能となる。従って、遊技者にとっては意表を突くタイミングでの大当り遊技が実行されたり、連続的な大当り遊技が行なわれたりする。例えば、遊技装置によって一方的に決定される特別抽選において、連続的にハズレとなる場合が続いている場合であっても、遊技者は、貯留装置200に貯留されている遊技球がVゾーン44に放出され、大当り遊技状態に突然移行するのではないかという期待感を持って遊技を継続できる。 さらに、従来の遊技機であれば、例えば大当り演出の16ラウンドが終了すると次の大当りまでは通常遊技が行なわれることになり、16ラウンドを越える大当り演出は行なわれなかったが、本変形例によれば、16ラウンド終了後に直ちに次の貯留球を解放させることで大当り演出を連続的に行なうことができ、見かけ上、32ラウンド、48ラウンド・・・といった大当り演出が可能となるので、非常に射幸性に富む遊技機を実現できる。 また、貯留装置200が遊技球を貯留している場合であって、機械抽選口43に入球した遊技球がVゾーン44以外のハズレゾーン46のいずれかに入球したとする。このような場合、貯留装置200が、止め部200aを回転して貯留部200bに貯留されている遊技球を放出することで、本来はハズレであるが、大当たり遊技状態に変更することができる。よって、遊技者は継続的な関心をもって遊技を行なえる。 さらに、遊技装置1の電源が遮断された場合、貯留装置200は、Vゾーン44に入球または通過しようとしている遊技球や既に貯留部200bに貯留されている遊技球を、貯留部200bに貯留する。例えば電源が遮断されると止め部200aの回転が行なわれないようロックがかかるように設定しておくことによって、閉店後に遊技装置の電源が落とされても、貯留装置200が遊技球を貯留するため、遊技球は遊技装置1内部に保持される。そのため、次の開店時に、遊技者は偶然、連続的な大当り遊技を引き当てる可能性があり、射幸性に富む遊技装置を実現できる。 [機能構成] 図28は、貯留制御手段を含む遊技装置1の機能ブロック図である。上記実施形態例の機械抽選ブロック700は、機能構成に加えて、貯留装置200を制御する貯留制御手段730をさらに含む。貯留制御手段730は、貯留装置200の止め部200aを制御し、所定のタイミングで止め部200aを固定して遊技球を貯留し、別のタイミングで止め部200aを駆動して遊技球をVゾーン44に放出するように制御する。また、貯留球センサ152から貯留部200bに貯留されている遊技球の数を管理する。 [処理] 次に、貯留装置200が設けられた場合の遊技装置1の処理について説明する。上述の実施形態例と異なる処理についてのみ説明する。 (1)貯留装置を設けた場合の処理の概要 まず、貯留装置を設けた場合の処理の概要を説明する。図29は、遊技球が機械抽選口43に入球して行われる機械抽選での処理の概要を示すフローチャートである。 ステップS35〜S36:特別抽選に当選し、当選図柄が表示されると、最大1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とする(ステップS35)。次に、遊技球が入口43aから機械抽選口43に取り込まれる(ステップS36)。 ステップS37:遊技球は、機械抽選口43の開口44aに約1/10の確率で入球する。 ステップS375:次に、貯留装置200は、開口44aに入球した遊技球を止め部200aを用いて貯留部200bに貯留する。 ステップS38:貯留装置200が所定のタイミングで遊技球を放出すると、遊技球はVゾーン44に入球し、大当たり遊技が開始する。 (2)開閉機構開放処理、機械抽選口処理 次に、前述の実施形態例と処理と異なる開閉機構開放処理及び機械抽選口処理について具体的に説明する。 (2−1)開閉機構開放処理 図30は、貯留装置を含む遊技装置での開閉機構開放処理の流れを示すフローチャートである。貯留装置200が設けられた遊技装置1での開閉機構開放処理では、さらに貯留図柄かどうかを判定するステップS1810及び貯留モードを設定するステップS1811の処理が行われる。S1810及びステップS1811の処理は、前述の実施形態例の図18に示す開閉機構開放処理において、ステップS181dの図柄変動表示カウント処理とステップS181eの開閉機構開放図柄かどうかを判定する処理との間で行われる。 ステップS1810:ゲーム実行手段400は、ステップS181bで固定表示された特別図柄が、遊技球を貯留装置200で貯留する貯留モードに該当する貯留図柄かどうかを判定する。ゲーム実行手段400は、貯留図柄でないと判定した場合はステップS181eに進む。このとき、貯留制御手段730は、貯留装置200の止め
部200aを回転可能にし、開口44aに入球した遊技球がVゾーン44に入球可能なように制御する。 なお、通常図柄又は確変図柄の一部をあらかじめ貯留図柄として定めておく。例えば「123」「765」のように連続した数字の番号の並びを貯留図柄とする。 ステップS1811:一方、ゲーム実行手段400は、貯留図柄であると判定した場合は、貯留装置200により遊技球を貯留する貯留モードを設定する。貯留モードに設定されると、貯留制御手段730は、貯留装置200の止め部200aを固定し、遊技球がVゾーン44に入球しないように制御する。 (2−2)機械抽選口処理 図31は、貯留装置を含む遊技装置での機械抽選口処理の流れを示すフローチャートである。機械抽選口処理では、上記の実施形態例の機械抽選口処理に加えて、貯留装置200に関連したステップS1850〜S1859の処理が実行される。 ステップS185a:まず、賞球払出制御手段910は、機械抽選口43の入口43aへの入球に応答して、払出制御基板100Bに対して賞球払出コマンドを送出する。 ステップS185b:次に、機械抽選判定手段716は、Vゾーン検知手段712とハズレゾーン検知手段714とから検知結果を受信し、Vゾーン44への入球があったかどうかを判定する。 ステップS185c:Vゾーン44への入球があった場合は、ゲーム実行手段400は、Vゾーン入球フラグFvをセット(Fv=1)する。 ステップS1850:Vゾーン44への遊技球の入球がない場合は、ゲーム実行手段400は、貯留モードが設定されているかどうかを判定する。貯留モードではなく、遊技球を貯留部200bからVゾーン44に放出する放出モードの場合は、ステップS1854に進む。 ステップS1851:貯留モードが設定されている場合は、ゲーム実行手段400は、放出モードを行うかどうかの抽選を行う。 ステップS1852、S1853:ステップS1851の放出モードを行うかどうかの抽選で当選すると、ゲーム実行手段400は、放出モードを設定する。一方、はずれると機械抽選口入球処理を終了する。 ステップS1854:ステップS1850の判定で貯留モードが設定されていなかったか、あるいはステップS1853で放出モードが設定された場合、次に貯留制御手段730は、貯留球センサ152からの入力を受けて、貯留装置200の貯留部200bに遊技球が貯留されているかどうかを判定する。遊技球が貯留されていない場合は、機械抽選口入球処理を終了する。 ステップS1855:一方、遊技球が貯留されている場合は、貯留制御手段730は、止め部200aを回転して遊技球をVゾーン44に放出するように制御する。 ステップS1856、S1857:遊技球がVゾーン44に入球したことをVゾーン検知手段712から受信すると、ゲーム実行手段400は、Vゾーン入球フラグFvをセット(Fv=1)する。 ステップS1858:ゲーム実行手段400は、貯留球センサ152からの入力を受けて、遊技球が貯留部200bに貯留されているか否かを判定する。貯留されている場合には、ゲーム実行手段400は、機械抽選口入球処理を終了する。 ステップS1859:一方、遊技球が貯留部200bに貯留されていない場合には、ゲーム実行手段400は、貯留モードに設定する。このとき、貯留制御手段730は、止め部200aを固定し、Vゾーン44に入球する遊技球を貯留部200bに貯留する。 (c)変形例3 上述の実施形態例においては、大当たり遊技で行われるラウンド遊技をあらかじめ定めた規定回数を実行する方法を採用しているが、a)大当たり遊技開始時にラウンド遊技の回数を抽選で決定する方法、b)あらかじめ定めた規定回数を上限として定め、1回のラウンド遊技が終了した場合に、次のラウンド遊技に移行するか否かを抽選で決定する方法、又は、c)大入賞口41の内側に遊技球の通過を検知するセンサが配置された領域(Vゾーン)を設け、あらかじめ定めた規定回数を上限として定め、1回のラウンド遊技中に遊技球がVゾーンを通過した場合に次のラウンド遊技に移行する方法を採用してもよい。 (d)変形例4 上述の実施形態例においては、始動入賞口31を1つ設ける方法を採用しているが、始動入賞口31を複数、例えば2つ設けてもよい。この場合、始動入賞口31に基づいて行われる特別抽選の結果表示を行う特別図柄表示装置62も2つ設け、2つの始動入賞口31それぞれに応じた特別図柄表示装置62で図柄変動表示を行う。これら特別図柄表示装置62で当選図柄が表示された後に開始される大当たり遊技では、1つの大入賞口41を用いてラウンド遊技が行うようにしてもよいし、大入賞口41を2つ設けても良い。そして、当選図柄を表示した特別図柄表示装置62に応じた大入賞口41を用いてラウンド遊技を行うようにしてもよい。ただし、いずれの場合も大当たり遊技が同時に行われることはしない。 (d)変形例5 上述の実施形態例においては、機械抽選口43を1つ設けているが、複数の機械抽選口43(例えば2箇所)を設けるようにしても良い。また、複数の機械抽選口43のそれぞれに設けられる入口43aには、各々開閉機構42が取り付けられている。そして、各入口43aに対応した開閉機構42の動作は、開閉機構制御手段635によって同一タイミングで制御される。 このように構成すれば、機械抽選口43が複数であり遊技球の入球箇所が多いため、個々の機械抽選口43の開口時間が短い場合でも、遊技者にとっては入球チャンスが多くなる。また、遊技球の打ち分けによって、複数の機械抽選口43への同時入球を狙うことも可能なため、遊技者個々にとっては自らの遊技技量を発揮することができ、遊技者の挑戦意欲を引き出すことが可能となる。 (e)変形例6 上述の実施形態例においては、普通電役内部抽選の後、普通図柄抽選を行っているが、普通電役内部抽選と同時に普通図柄抽選を行っても良い。例えば、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選で同一の乱数値を抽出し、その乱数値に基づいて普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を同時に行う。同様に、特別電役内部抽選と同時に特別図柄抽選を行っても良い。よって、普通電役内部抽選手段512に普通電役内部抽選の結果を表示するための図柄決定の機能も付加させるので、抽選ステップ、抽選機能が簡易化され、装置の設計容易化に寄与できる。 (f)変形例7 上述の実施形態例においては、誘導機構A、開閉機構42及び誘導機構Bの開閉は、開状態の時間により制御しているが、始動入賞口31、機械抽選口43の入口43a及び大入賞口41それぞれへの入球数により制御しても良い。例えば、入口43aが開いてから遊技球が1球入るまでは、入口43aが閉状態とならないように制御する。開閉を時間により制御すると、入球がなくても各入口がしまってしまう可能性があるが、入球数により制御することで入球するまで入口が閉状態とならず、遊技者はより有利に遊技を楽しむことができる。 (f)変形例8 上述の実施形態例においては、特別電役内部抽選手段612の抽選確率として高確率な抽選確率(確率変動状態)と低確率な抽選確率(確率通常状態)の2つがあるが、確率確変状態がなく、常に一つの抽選確率のみとしてよい。その場合は、内部抽選と機械抽選との結果で決定される大当たり遊技の当選率を変化させる要因としては、開閉機構制御手段635の開放時間Tkを2段階又は複数段階の変化を持たせることにより機械抽選としての確率変動の機能を持たせることができる。つまり、一回の開閉機構制御手段635の開放時間が長いほど機械抽選口43の入口43aに入球する球技球の数も増え、実質的な確率変動となるからである。 (f)変形例9 上述の実施形態例においては、始動入賞口31は、入球により賞球が付与されるとともに特別抽選が開始される入賞口と定義されているが、入球により特別抽選のみが開始され賞球の付与が無い入球口であっても良い。同様に、機械抽選口43は、入口43aへの入球により賞球が付与される入賞口と定義されているが、機械抽選を行うための遊技球を取り込むための入球口であっても良い。 (g)変形例10 上述の実施形態例では、特別抽選で当選した場合に機械抽選口43の入口43aが開状態となり、この機械抽選において当選すると大当たり遊技が開始する。変形例10では、特別抽選及び機械抽選において当選して大当たり遊技が開始する場合に加えて、さらに特別抽選での当選のみによっても大当たり遊技が開始する。変形例10では、特別電役内部抽選の結果として第1当たり及び第2当たりなど複数の当選とハズレとが含まれるものとし、以下では当選として第1当たり及び第2当たりが含まれる場合を例に挙げて説明する。そして、特別電役内部抽選の結果が第2当たりである場合は即座に大当たり遊技が開始し、第1当たりである場合は機械抽選口での機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始する。 [遊技盤の構成] 遊技機の外観構成は上記実施形態例と同様であるので説明を省略するが、上記実施形態例とは異なる各部の動作について図1を用いて以下に説明する。 (1)始動入賞口 始動入賞口31への遊技球の入球により、特別電役内部抽選が開始される。この特別電役内部抽選の結果には、第1当たり及び第2当たりとハズレとが含まれる。ここで、特別電役内部抽選の結果が第1当たりであると、機械抽選口43の入口43aに遊技球が入球可能または入球容易となる。このとき、機械抽選口43のVゾーン44に遊技球が入球すると大当たり遊技が開始して遊技球が大入賞口41に入球可能または入球容易となる。一方、第2当たりであると、即座に大当たり遊技が開始して遊技球が大入賞口41に入球可能または入球容易となる。ここで、例えば、第2当たりの確率は第1当たりの確率よりも低確率に設定する。第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選口43での機械抽選を経て大当たり遊技が開始される可能性がある。よって、第2当たりから即座に大当たり遊技が開始されるよりも、第1当たりから機械抽選を経て大当たり遊技になる可能性を楽しむ方がより緊迫感があり遊技者にとって遊技の面白みが増す。このように第1当たりの確率を第2当たりの確率よりも増すことで、遊技者はより緊迫感があり面白みのある遊技を楽しむことができる。 また、特別電役内部抽選の当否判定は、例えば以下の2通りの方法で行われる。1通り目は、1回の特別電役内部抽選により第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する方法(以下、1段階の特別電役内部抽選という)である。2通り目は、特別電役内部抽選を第1抽選及び第2抽選の2段階に分けて行い、第1抽選で第2当たり又はハズレのいずれかを決定し、第1抽選でハズレの場合にはさらに第2抽選において第1当たり又はハズレのいずれかを決定する方法(以下、2段階の特別電役内部抽選という)である。2段階の特別電役内部抽選では、第1抽選及び第2抽選それぞれの演出を行うとさらに好ましい。例えば、第1抽選においてハズレとなりハズレの演出がなされることで、遊技者は大当たり遊技となるチャンスが失われて意気消沈する。しかし、第2抽選において第1当たりとなって第1当たりの演出が行われた場合には、一度は失った大当たり遊技のチャンスを取り返すことができることで、遊技者はより遊技に興味を抱くようになってさらに遊技を楽しむことができる。 (2)機械抽選口の入口 機械抽選口43の入口43aは、始動入賞口31への入球により行われる特別抽選の結果、具体的には特別電役内部抽選の結果が第1当たりである場合、所定時間ΔT2のあいだ入球可能または入球容易となる入賞口である。入口43aに入球された遊技球は、後述の機械抽選口43に取り込まれる。 (3)大入賞口 特別抽選の結果が第2当たりである場合、あるいは、第1当たりの結果、遊技球が入口43aから機械抽選口43に取り込まれて機械抽選に当選すると、大入賞口41が所定時間ΔT3のあいだ入球可能または入球容易となる大当たり遊技状態が開始する。 (4)開閉機構 特別抽選の結果が第1当たりである場合、所定時間ΔT2のあいだ
開閉機構42が開状態になり、入口43aへの入球が可能となる。一方、特別抽選が行われていない場合や特別抽選において第1当たり以外の当選、例えば第2当たりである場合、又はハズレである場合は、開閉機構42は閉状態となり入球できない。 (5)誘導機構B 遊技球が機械抽選口43に取り込まれ、後述の機械抽選に当選して大当たり遊技状態が開始すると、あるいは特別抽選で第2当たりになると、所定時間ΔT3のあいだ誘導機構Bが開状態になるラウンド遊技が所定回数繰り返され、大入賞口41への入球可能または入球容易となる。 [機能構成] 次に、遊技装置1を制御する機能について説明する。図32は、遊技装置1を制御する各種機能の機能ブロック図である。変形例10の機能構成は上記実施形態例の図5に示す機能構成とほぼ同様であり、上記実施形態例と異なる機能構成について以下にその説明を行う。 (1)特別抽選ブロック (1−1)特別抽選手段 始動入賞口検知手段454が始動入賞口31に遊技球が入球したことを検知すると、特別抽選手段610は特別抽選を行う。特別抽選手段610は、特別抽選の複数の「当選」または「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選を行う特別電役内部抽選手段612と特別電役内部抽選の結果として表示させる特別図柄を決定する特別図柄抽選を行う特別図柄抽選手段614を含む。特別抽選手段610は、特許請求の範囲の内部抽選手段に含まれる。 (1−1−1)特別電役内部抽選手段 特別電役内部抽選手段612は、特別電役乱数抽出手段612aと特別抽選判定手段612bとを含む。 特別電役乱数抽出手段612aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別電役内部抽選を行うための特別電役乱数値を、数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別電役乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。その後、特別電役乱数抽出手段612aは、所定のタイミングで特別電役乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。ここで、1段階の特別電役内部抽選により第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する1段階の特別電役内部抽選の場合には、1つの特別電役乱数値を取得する。一方、特別電役内部抽選を第1抽選及び第2抽選の2段階に分けて行う2段階の特別電役内部抽選の場合には、例えば第1抽選及び第2抽選それぞれに対応する2つの第1特別電役乱数値及び第2特別電役乱数値を取得する。なお、1つの特別電役乱数値を取得してそれを第1抽選及び第2抽選の両方に用いるようにしても良い。 次に、特別抽選判定手段612bは、特別抽選テーブルに基づいて当否判定行う。特別抽選テーブルとは、特別抽選での「当選」に該当する当選値または「ハズレ」に該当するハズレ値を定めたテーブルであり、特別抽選における当選の確率を定めたものである。特別抽選判定手段612bは、特別電役乱数抽出手段612aが抽出し取り出した特別電役乱数値と特別抽選テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて当否判定を行う。 具体的に、複数の当選として第1当たり及び第2当たりを含む場合を例に挙げて説明する。1段階の特別電役内部抽選が行われる場合には、特別抽選テーブルには、第1当たりに対応する第1当選値、第2当たりに対応する第2当選値、及びハズレに対応するハズレ値が定められている。そして、取得した特別電役乱数値とこの特別抽選テーブルとを比較し、第1当たり、第2当たり及びハズレのいずれかを決定する。一方、2段階の特別電役内部抽選が行われる場合には、特別抽選テーブルとしては第1抽選のための第1抽選テーブル及び第2抽選のための第2抽選テーブルを含む。そして、第1抽選テーブルには、第2当たりに対応する第2当選値及びハズレに対応するハズレ値が定められ、第2抽選テーブルには、第1当たりに対応する第1当選値及びハズレに対応するハズレ値が定められている。そして、第1抽選のための第1特別電役乱数値と第1特別抽選テーブルとを比較し、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する。この第1抽選においてハズレと決定された場合は、次に第2抽選のための第2特別電役乱数値と第2特別抽選テーブルとを比較し、第1当たり及びハズレのいずれかを決定する。なお、2段階の特別電役内部抽選においても1つの抽選テーブルのみで第1当たり、第2当たり及びハズレのいずれかを決定しても良い。例えば、1つの特別抽選テーブルにおいて第1当選値、第2当選値及びハズレ値が定められ、第1抽選では第2当選値及びハズレ値の範囲で第1特別電役乱数値を抽出し、第2抽選では第1当選値及びハズレ値の範囲で第2特別電役乱数値を抽出及び取得する。そして、取得した第1特別電役乱数値と特別抽選テーブルとの比較により第1抽選を行う。第1抽選ではずれた場合は、第2特別電役乱数値と特別抽選テーブルとの比較に基づいて第1当たり及びハズレのいずれかを決定する。 (1−1−2)特別図柄抽選手段 特別図柄抽選手段614は、特別図柄乱数抽出手段614aと特別図柄決定手段614bとを含む。 特別図柄乱数抽出手段614aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別図柄抽選を行うための特別図柄乱数値を数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別図柄乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。特別図柄乱数抽出手段614aは、所定のタイミングで特別図柄乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。 次に、特別図柄決定手段614bは、特別図柄決定テーブルに基づいて特別図柄の決定を行う。複数の当選として第1当たり及び第2当たりを含む場合を例に挙げて説明する。例えば、特別図柄決定テーブルには、第1当たりを演出する第1当たり図柄決定データに対応する第1当たり図柄当選値、第2当たりを演出する第2当たり図柄決定データに対応する第2当たり図柄当選値、及びハズレを演出するハズレ図柄決定データに対応するハズレ値が定められている。また、例えば第1当たり図柄当選値は複数設定されており、それぞれの第1当たり図柄当選値に対応して第1当たり図柄が設定されている。同様に、第2当たり図柄当選値及びハズレ値もそれぞれ複数設定されており、それぞれの第2当たり図柄当選値及びハズレ値に対応して第2当たり図柄及びハズレ図柄が設定されている。そして、特別抽選の結果が第2当たりである場合、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数抽出手段614aが取得した特別図柄乱数値と特別図柄決定テーブルの当選値とを比較して複数の第2当たり図柄のうちから1つの第2当たり図柄を決定する。同様に、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数値と特別図柄決定テーブルとを比較して、第1当たり又はハズレの場合それぞれに応じて1つの第1当たり図柄又は1つのハズレ図柄を決定する。なお、特別図柄決定テーブルとして、第1当たり図柄当選値及びハズレ値が定められた第1特別図柄決定テーブルと第2当たり図柄当選値及びハズレ値が定められた第2特別図柄決定テーブルとを設けても良い。そして、第1抽選及び第2抽選の結果を表示するための図柄を、それぞれ第2特別図柄決定テーブル及び第1特別図柄決定テーブルから選択するようにしても良い。さらに、特別図柄決定手段614bは、決定した特別図柄を変動表示するために、特別図柄の変動パターンを決定するテーブルから図柄変動パターンを決定する。 具体的に、例えば、3つの数字により第2当たり図柄が決定される場合、第2当たり図柄の組み合わせが「AAA」、「aaa」、「BBB」、「bbb」…など同一の図柄が揃う場合を第2当たり図柄の組み合わせとする。この場合、特別電役内部抽選手段612が行う特別電役内部抽選での当否判定の結果が第2当たりであると、前述の第2当たり図柄の組み合わせのいずれかが第2当たり図柄として決定される。このとき、第2当たり図柄として例えば「AAA」、「BBB」など大文字の英数字の図柄の組み合わせが決定されると確率変動状態となる。一方、「aaa」、「bbb」など小文字の英数字の図柄の組み合わせが決定されると確率通常状態となる。同様に、例えば、3つの数字により第1当たり図柄が決定される場合、第1当たり図柄の組み合わせが「111」、「222」、「333」、「444」…など同一の図柄が揃う場合を第1当たり図柄の組み合わせとする。この場合、特別電役内部抽選での当否判定の結果が第1当たりであると、前述の第1当たり図柄の組み合わせのいずれかが第1当たり図柄として決定される。このとき、第1当たり図柄として例えば奇数の図柄の組み合わせが決定されると、機械抽選における開閉機構42の開放時間が長く設定されるとともに、機械抽選において当選すると確率変動状態となる。一方、偶数の図柄の組み合わせが決定されると、開閉機構42の開放時間が通常に設定されるとともに、機械抽選において当選すると確率通常状態となる。前記では、開放時間及び確率状態をともに設定しているが、第1当たり図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間のみ設定しても良いし、あるいは確率状態のみを設定しても良い。 (1−2)特別図柄表示手段 特別図柄表示手段630は、特別図柄抽選手段614での特別図柄抽選の抽選結果として決定された特別図柄を、特別図柄変動パターンに基づいて特別図柄表示装置62に変動表示するように制御する。また、特別図柄表示手段630は、特別図柄の変動表示の回数をカウントし、確率通常状態・変動時短状態及び確率変動状態・変動時短状態の期間を制御する。 例えば、特別抽選で第1当たりであり、特別抽選で決定された図柄が確率通常状態の第1当たり図柄である場合、まず機械抽選口43の入口43aが開状態となる。そして、入口43aに遊技球が入球して、遊技球がVゾーン44に入球することで機械抽選に当選すると、大当たり遊技が開始する。あるいは、特別抽選で第2当たりであり、確率通常状態の第2当たり図柄である場合、即座に大当たり遊技が開始する。これらの第1当たり及び第2当たりに基づく大当たり遊技が終了したあと確率通常状態・変動時短状態となり、例えば100回の図柄変動表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態が継続する。よって、特別図柄表示手段630は、100回の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選の表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続し、通常状態よりも変動時間を短縮して変動表示を行う。そして、特別図柄表示手段630は、100回の結果表示を行ったと判定すると、変動時短状態を解除して通常の変動時間で変動表示を行う。 一方、特別抽選で第1当たりであり、特別抽選で決定された図柄が確率変動状態の第1当たり図柄であり、Vゾーン44への入球により大当たり遊技が開始した場合、大当たり遊技が開始する。あるいは、特別抽選で第2当たりであり確率変動状態の第2当たり図柄である場合、即座に大当たり遊技が開始する。これらの第1当たり及び第2当たりに基づく大当たり遊技が終了したあと確率変動状態・変動時短状態となる。そして、次の大当たり遊技が開始するまで、第1当たり又は第2当たりとなる確率が高くかつ変動表示時間が短縮される確率変動状態・変動時短状態が継続する。 (1−3)開閉機構制御手段 開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定の結果及び特別図柄抽選手段614で決定された特別図柄に基づいて開閉機構42を開状態または閉状態にするように開閉機構ソレノイド142の制御を行う。開閉機構制御手段635が開閉機構42の制御を行うことで、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球を可能または容易にする。 具体的には、開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定ではずれた場合あるいは第2当たりとなった場合は、開閉機構42の閉状態を維持する。一方、当否判定の結果が第1当たりである場合は、開閉機構42を所定期間のあいだ開状態に制御する。第1当たりとなった場合は、さらに特別図柄抽選において決定された第1当たり図柄の種類を判定し、その第1当たり図柄に応じて開閉機構42を開状態にする時間を制御している。例えば、「111」、「333」…など
奇数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開状態の時間を長くし、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球可能時間を長くする。一方、偶数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、入口43aへの遊技球の入球可能時間を短くする。例えば、奇数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とし、偶数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、0.8秒のあいだ開閉機構42を開状態とする。このように、特別図柄の組み合わせと入口43aへの入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に「第1当たり」か「ハズレ」かだけでなく、第1当たりの結果表示がどのような組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 (2)大当たり遊技ブロック 大当たり遊技ブロック800は、大当たり遊技制御手段810を含んでおり、特別抽選の結果第2当たりとなった場合、あるいは特別抽選の第1当たりを経て機械抽選に当選した場合に、大当たり遊技を開始する。大当たり遊技は、所定期間を1回として、あるいは所定の入球数に到達するまでのあいだを1回として、誘導機構Bが開状態となる所定回数のラウンド遊技を含む。 大当たり遊技制御手段810は、ラウンド遊技制御手段812及び誘導機構B制御手段814を含む。ラウンド遊技制御手段812は、特別抽選手段610から受信した判定結果が第2当たりである場合、あるいは機械抽選手段710から受信した機械抽選の判定結果が当選である場合に大当たり遊技の実行を制御する。一方、ラウンド遊技制御手段812は、1段階の特別電役内部抽選の場合に特別抽選手段610からハズレを受信した場合、1段階の特別電役内部抽選の場合に第1当たりとなったが機械抽選手段710からハズレを受信した場合、2段階の特別電役内部抽選の場合に第1抽選及び第2抽選でともにハズレになった場合、2段階の特別電役内部抽選の場合に第1抽選ではずれて第2抽選で第1当たりとなったが機械抽選手段710からハズレを受信した場合には、大当たり遊技を開始しない。 [遊技装置のハード構成] 変形例10の遊技装置1のハード構成は上記実施形態例の図8のブロック図と同様である。変形例10のCPU101では、特別抽選手段610が特別抽選の結果が第1当たりであると判断すると、開閉機構制御手段635が開閉機構ソレノイド142を駆動して開閉機構42を閉状態から開状態に制御する。一方、特別抽選手段610が特別抽選の結果が第2当たりであると判断した場合、あるいは機械抽選判定手段716が当選と判断した場合、誘導機構B制御手段814が誘導機構Bソレノイド140を駆動して誘導機構Bを閉状態から開状態に制御する。その他の構成は上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 [遊技装置で実行されるゲームの概要] 遊技装置1で実行されるゲームの概要について説明する。遊技装置1で実行される遊技は、通常入賞口20〜23、始動入賞口31、又は大入賞口いずれかの入賞口に遊技球を入球させて、それぞれの入賞口に応じてあらかじめ定められた賞球数を獲得するものである。なお、通常入賞口20〜23に遊技球が入球すると所定数の賞球が払い出され、遊技球がいずれの入賞口にも入球しなかった場合はアウト口に入球する。 以下に、大当たり遊技となる場合について、1段階の特別電役内部抽選及び2段階の特別電役内部抽選のそれぞれについて説明を行う。 (1)1段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技 図33は、1段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技を説明するための説明図である。1段階の特別電役内部抽選では、1回の特別電役内部抽選により第1当たり及び第2当たりを含む複数の当たり、又はハズレのいずれかが決定される。変形例10のステップS32a〜S32e以外の処理は、上記実施形態例と同様の処理であるので簡単に説明する。 ステップS20〜S23:発射された遊技球がゲート10または11を通過すると(ステップS20)、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選を行い、抽選結果に基づいて図柄変動表示を行う(ステップS21、S22)。普通抽選において当選し、当選図柄が表示された場合は、誘導機構Aを開状態とする(ステップS23)。 ステップS31、S32a〜S32e:始動入賞口31への遊技球の入球により1段階の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選を行う(ステップS32a)。1段階の特別電役内部抽選では、1回の特別電役内部抽選により第1当たり及び第2当たり、又はハズレのいずれかを決定する。ここで、第1当たりとなった場合は、抽選結果が第1当たりであることを表示する第1当たり図柄を決定し(ステップS32b)、特別図柄表示装置62において図柄変動表示を行う(ステップS32c)。同様に、第2当たりとなった場合は、抽選結果が第2当たりであることを表示する第2当たり図柄を決定し(ステップS32d)、図柄変動表示を行う(ステップS32e)。 ステップS35〜S38:ステップS32aにおいて第1当たりとなり、第1当たり図柄の組み合わせが表示された場合は、開閉機構42を開状態として機械抽選を行う。遊技球が機械抽選口43の入口43a入球し、さらにVゾーン44に入球すると大当たり遊技を開始する。 ステップS40〜S43:ステップS38で遊技球がVゾーン44に入球して機械抽選に当選した場合、あるいはステップS32aで第2当たりとなりステップ32d及び32eにより第2当たり図柄が表示された場合は、大当り遊技が開始する。 (2)2段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技 図34は、2段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技を説明するための説明図である。2段階の特別電役内部抽選では、第1抽選により第2当たり又はハズレを決定し、第1抽選でハズレである場合に第2抽選により第1当たり又はハズレを決定する。変形例10のステップS32a〜S32e以外の処理は、上記実施形態例と同様の処理であるので簡単に説明する。 ステップS20〜S23:発射された遊技球がゲート10または11を通過すると(ステップS20)、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選を行い、抽選結果に基づいて図柄変動表示を行う(ステップS21、S22)。普通抽選において当選し、当選図柄が表示された場合は、誘導機構Aを開状態とする(ステップS23)。 ステップS31、S33a〜S33f:始動入賞口31への遊技球の入球により2段階の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選を行う。2段階の特別電役内部抽選は、第1抽選及び第2抽選を含む。まず、第2当たり又はハズレを決定する第1抽選を行う(ステップS33a)。この第1抽選の結果がハズレである場合は、第2抽選を行って第1当たり又はハズレを決定する(ステップS33b)。第2抽選の結果、第1当たりとなった場合は、抽選結果が第1当たりであることを表示する第1当たり図柄を決定し(ステップS33c)、特別図柄表示装置62において図柄変動表示を行う(ステップS33d)。一方、第1抽選の結果、第2当たりとなった場合は、抽選結果が第2当たりであることを表示する第2当たり図柄を決定し(ステップS33e)、図柄変動表示を行う(ステップS33f)。 ステップS35〜S38:第1抽選においてハズレとなり、第2抽選において第1当たりとなった場合は、開閉機構42を開状態として機械抽選を行う。遊技球が機械抽選口43の入口43a入球し、さらにVゾーン44に入球すると大当たり遊技を開始する。 ステップS40〜S43:ステップS38で遊技球がVゾーン44に入球して機械抽選に当選した場合、あるいはステップS33aの第1抽選で第2当たりとなりステップ33d及び33eにより第2当たり図柄が表示された場合は、大当り遊技が開始する。 [遊技装置の具体的処理] 次に、遊技装置1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後、初期化処理を行い、遊技装置1でのゲームを実行するメイン処理を実行するとともに、2ミリ秒間隔で発生するタイマ割込み信号に応じて割込み処理を実行する。以下に、割込処理について説明する。 (1)割込処理の全体の流れ まず、割込処理の全体の流れを説明する。図35は、割込処理の全体の流れを示すフローチャートである。ここで、ステップS171、S180a〜S180c、S181の処理以外は上記実施形態例の図10と同様であるので説明を省略し、以下にステップS171、S180a〜S180c、S181のみを説明する。 ステップS171:ステップS170で、ゲーム実行手段400が、特別図柄変動権数Nbが0より大きいと判定した場合には、特別抽選処理では、第1当たり、第2当たり又はハズレを決定する特別抽選処理を行う。特別抽選処理が終了すると、ステップS180aへ移行する。 ステップS180a:CPU101のゲーム実行手段400は、第2当たり図柄作動中を示す第2当たり図柄作動中フラグFC2を参照して、第2当たり図柄を変動表示している状態である第2当たり図柄作動中か否かを判定し、作動中である場合はステップS180bへ移行する。 ステップS180b:第2当たり図柄作動中である場合は、誘導機構Bを作動させ、大入賞口41への遊技球の入球を可能とする大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理を行う。この大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理は、ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理と同様の処理である。ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理の終了後、ステップS190へ移行する。 ステップS180c:ゲーム実行手段400は、第1当たり図柄作動中を示す第1当たり図柄作動中フラグFC1を参照して、第1当たり図柄を変動表示している状態である第1当たり図柄作動中か否かを判定し、作動中である場合はステップS181へ移行する。 ステップS181:ステップS180cで、ゲーム実行手段400が第1当たり図柄作動中と判定した場合には、開閉機構制御手段635により開閉機構42を作動させる開閉機構開放処理を行う。開閉機構開放処理が終了すると、ステップS182へ移行する。 (2)各部の処理 次に、図35に示す各部の処理を説明する。上記実施形態例と同様の処理については説明を省略し、異なる処理のみ以下に説明する。 (2−1)始動入賞口入球処理 変形例10の始動入賞口入球処理について、上記実施形態例の図16を用いて説明する。変形例10においては、特別抽選において第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する。ここで、ゲーム実行手段400が特別図柄変動権数Nbが4個未満であると判定した場合は、ステップS161cにおいて次の処理を行う。1段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別電役乱数抽出手段612aは、ステップS161cにおいて数値発現手段402の特別電役乱数カウンタから1つの特別電役乱数値を取得する。2段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別電役乱数抽出手段612aは、ステップS161cにおいて第1抽選及び第2抽選それぞれに対応する2つの第1及び第2特別電役乱数値を取得する。あるいは、1つの特別電役乱数値を取得してそれを第1抽選及び第2抽選の両方に用いるようにしても良い。ここで、2つの第1及び第2特別電役乱数値を取得した場合は、2つをセットにして特別図柄変動権数を1カウントする。また、特別図柄乱数抽出手段614aは、数値発現手段402の特別図柄乱数カウンタから特別図柄乱数値の抽出を行う。始動入賞口入球処理におけるその他の処理は、上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 (2−2)特別抽選処理 変形例10の特別抽選処理について、上記実施形態例の図17を用いて説明する。ステップS171aにおいて、ゲーム実行手段400が第2当たり図柄作動中(第2当たり図柄作動中フラグFC2=1)、第1当たり図柄作動中(第1当たり図柄作動中フラグFC1=1)、開閉機構作動中(開閉機構作動中フラグFk=1)又は誘導機構B作動中(誘導機構B作動中フラグFd=1)かを判定し、これらのいずれかが作動中であると判定した場
合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 次に、ステップS171eでは、特別抽選判定手段612bは、ステップS171bで取り出した特別電役乱数値に基づいて特別抽選の当否判定を行う。1段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別抽選判定手段612bは、例えば、特別抽選テーブルにおける第1当たり、第2当たり又はハズレを決定する判定値と取り出した特別電役乱数値とを比較し、第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する。2段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別抽選判定手段612bは、例えば、まず第1特別抽選テーブルにおける第2当たり又はハズレを決定する判定値と取り出した第1特別電役乱数値とを比較し、第2当たり又はハズレを決定する第1抽選を行う。第1抽選の結果がハズレである場合は、第2特別抽選テーブルにおける第1当たり又はハズレを決定する判定値と取り出した第2特別電役乱数値とを比較し、第1当たり又はハズレを決定する第2抽選を行う。 また、特別図柄決定手段614bは、特別抽選の結果である第1当たり、第2当たり又はハズレに対応するように、特別図柄乱数値に基づいて図柄決定処理を行う。 ステップS171f〜171hでは、第1当たり、第2当たり又はハズレに対応するように決定された第1当たり図柄、第2当たり図柄又はハズレ図柄で停止するように図柄の変動表示を行う。なお、特別図柄表示手段630は、第1当たり図柄、第2当たり図柄又はハズレ図柄を特別図柄表示装置62に変動表示するにあたり、図柄変動時間Tcを計測するタイマカウンタCcを始動する。 ステップS171iでは、ゲーム実行手段400は、特別抽選の結果が第2当たりである場合は第2当たり図柄変動中フラグをセット(FC2=1)し、第1当たりである場合は第1当たり図柄変動中フラグをセット(FC2=1)して当処理を終了する。 特別抽選処理におけるその他の処理は、上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 (2−3)開閉機構開放開始処理 変形例10の特別抽選処理について、上記実施形態例の図18を用いて説明する。変形例10の開閉機構開放開始処理では、特別図柄の図柄変動表示が第1当たり図柄になった場合に開閉機構開放開始処理を開始する。 また、ステップS181dでは、特別図柄表示手段630が特別抽選の結果表示の回数をカウンタによりカウントする。ここで、特別抽選の図柄が確率通常状態の第1当たり図柄であり、Vゾーン44入球することで機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始する。その大当たり遊技が終了したあと、確率通常状態・変動時短状態となり、特別図柄表示手段630は、100回の普通電役内部抽選及び普通図柄抽選が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続する。一方、特別抽選の図柄が確率変動状態の第1当たり図柄の場合、その大当たり遊技が終了したあと、確率変動状態及び変動時短状態となり、次の大当たり遊技が開始するまで継続する。 また、ステップS181eでは、ゲーム実行手段400により第1当たり図柄変動中フラグFC1がクリア(FC1=0)され、ステップS181bで固定表示された図柄が第1当たり図柄でない場合は、ゲーム実行手段400は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS181f〜hでは、開閉機構制御手段635は、第1当たり図柄が確率変動状態を伴う図柄の場合は開閉機構42の開放時間Tkを1.6秒と長く設定し、第1当たり図柄が確率通常状態の場合は開閉機構42の開放時間Tkを0.8秒と短く設定する。そして、開閉機構制御手段635は、設定時間に応じて開閉機構42を制御する。 開閉機構開放開始処理におけるその他の処理は、上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 (2−4)大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理 図35のステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理は、特別抽選の結果が第2当たりである場合、又は特別抽選の結果が第1当たりとなり遊技球が機械抽選口43のVゾーン44に入球した場合に開始される。大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理内の各処理は、上記実施形態例の図21に示す大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理と同様であるので説明を省略する。 (2−5)大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理 変形例10の大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理について、上記実施形態例の図24を用いて説明する。この大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技の規定回数の繰り返しと最終ラウンド遊技を実行した場合は、大当たり遊技の終了を行う。ここで、ステップS211i、S211j、S211kにおいて、第2当たり図柄の組み合わせ又は第1当たり図柄の組み合わせに基づいて確率変動状態又は確率通常状態に設定する。 [作用効果] 内部抽選の結果が第1当たりでありかつ機械抽選で当選した場合に大当たり遊技が開始されるだけでなく、さらに内部抽選の結果が第2当たりである場合は即座に大当たり遊技が開始されるなど異なるゲーム性を組み合わせる。よって、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選を経た大当たり遊技の可能性を楽しむことができるなど、大当たり遊技が開始されるバリエーションが広がり、遊技者はより遊技を楽しむことができる。 また、内部抽選は、遊技装置のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により当選やハズレが決定される抽選である。一方、機械抽選手段で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に当選やハズレを決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により当選やハズレを決定する物理的抽選である。例えば、機械抽選口には3つの孔が設けられており、機械抽選手段は、そのうち所定の孔に遊技球が入球すると当選と決定する。この機械抽選において当選すると、大入賞口への遊技球の入球によって遊技者がより多くの遊技球を獲得可能な状態、いわゆる大当たり状態となる。 大当たり状態は、内部抽選で第1当たりとなり、かつ機械抽選口の入口に入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選の結果第1当たりとなることにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口の入口への入球は、入口を狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口に入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の開始が遊技装置によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選の結果、第1当たりになると所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、第1当たりから大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選の結果第1当たりになる確率を1/Aとし、機械抽選口の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選の第1当たりかつ機械抽選で決定される場合における第1当たりの当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合における第1当たりの当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その第1当たりの当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の第1当たりの当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の結果第1当たりとなる確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選の結果が第2当たりである場合に開始する大当たり遊技と、第1当たりから機械抽選を経て開始する大当たり遊技は、同一の大当たり遊技でもよいし、異なる大当たり遊技としてもよい。異なる大当たり遊技とは、それぞれの大当たり遊技におけるラウンド遊技の回数(規定ラウンド数)、大入賞口41に入球する規定入球数、又は誘導機構Bを開状態とする時間が異なる遊技のことである。 なお、変形例1〜9の内容を変形例10に適用することも可能である。
導機構をもとの状態に縮小することを、誘導機構を閉状態にするという。また、「開状態にしておく時間」は、開いている時間(開きっぱなしの時間および開いたり閉じたりのうちの開いている時間)でもよいし、開閉を繰り返している場合には開状態の合計時間でも良い。また、誘導機構Aは電動チューリップとも呼ばれる。 遊技球がゲート10またはゲート11を通過することにより行われる普通抽選において当選すると、所定時間ΔT1のあいだ誘導機構Aが開状態になる。遊技球が入球不可能または入球困難な閉状態から開状態となることで、遊技球が始動入賞口31に入球可能または入球容易となる。また、始動入賞口31周囲の遊技釘は、誘導機構Aが開状態の場合に遊技球を誘導機構Aの内側に導き、容易に始動入賞口31に入球できるように配置されている。一方、普通抽選が行われていない場合や普通抽選においてハズレである場合は、誘導機構Aは遊技球が始動入賞口31にわずかに入る程度に隙間が開いた閉状態となり、入球不可能または入球困難となる。なお、始動入賞口31の閉状態は、誘導機構Aが半開きとなっている状態であり、始動入賞口31の真上から遊技球が落下しない限り入球し難い。 (4−2)開閉機構 機械抽選口43の入口43aの上部の開閉機構42は、遊技盤2の端に配置され、遊技盤2の面内側に対して開閉する1つの可動片により構成されている。また、開閉機構42には開閉機構ソレノイド142(図8参照)が設けられており、この開閉機構ソレノイド142の作動により開状態及び閉状態の2つの状態が切り替わるように1つの可動片が開閉する。ここで、開閉機構を開く又は拡大することを、開閉機構を開状態にするといい、開閉機構をもとの状態に閉じることを開閉機構を閉状態にするという。なお、開閉機構42をアタッカーともいう。 特別抽選において当選すると所定時間ΔT2のあいだ開閉機構42が開状態になり、入口43aへの入球が可能となる。一方、特別抽選が行われていない場合や特別抽選においてハズレである場合は、開閉機構42は閉状態となり入球ができない。 (4−3)誘導機構B 大入賞口41の上部の誘導機構Bは、誘導機構Bソレノイド140の作動により遊技盤2に対して開閉し、開状態と閉状態を切り替える1つの可動片により構成されている。 遊技球が機械抽選口43に取り込まれ、後述の機械抽選に当選して大当たり遊技状態が開始すると、所定時間ΔT3のあいだ誘導機構Bが開状態になるラウンド遊技が所定回数繰り返され、大入賞口41への入球可能または入球容易となる。大入賞口41周囲の遊技釘は、誘導機構Bが開状態である場合において、遊技球を遊技盤の下部の大入賞口41に導くように配置されており、容易に大入賞口41に入球可能である。このように、誘導機構Bは大当たり遊技状態において開状態となり、大アタッカーとも呼ばれる。 各誘導機構の構成は上記に限定されず、例えば始動入賞口31の誘導機構Aを1つの可動片から構成してもよい。また、変形例5で後述するように、機械抽選口43を複数個所、例えば2箇所設けておき、同時に開閉を行なう構成としてもよい。 (5)機械抽選口、Vゾーン、ハズレゾーン 機械抽選口43は、入口43aに入球された遊技球が取り込まれ、機械抽選が行われる領域である。機械抽選口43にはVゾーン44及びハズレゾーン46などの領域が設けられており、遊技球がVゾーン44に入球することにより大当たり遊技が開始する。ここで、機械抽選とは、遊技装置1のCPUが一方的に「当選」や「ハズレ」を決定する普通抽選や特別抽選などの内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により「当選」か「ハズレ」かを決定する物理的抽選をいう。Vゾーン44には、機械抽選口43に入球した遊技球のうち例えば1/10程度が入球するように設計される。 機械抽選口43には、例えば図2に示すように機械抽選口43にVゾーン44を1カ所、ハズレゾーン46を2カ所設け、遊技球をVゾーン44におよそ1/3の確率をもって到達させても良い。また、図3に示すように振り分け機構を設けても良い。図3では、機械抽選口43には、遊技球が入球する複数の開口部が設けられており、1つの開口部がVゾーン44に割り当てられている。また、機械抽選口43には、機械抽選口43から複数の開口部のいずれかへの振り分けを行う振り分け機構が設けられている。開閉機構42が開状態であるときに入口43aに入球した遊技球は、機械抽選口43へ取り込まれ、振り分け機構により1つの開口部へ入球される。ここで、振り分け機構は、モータにより一定に稼働して遊技球の開口部への入球を振り分けており、Vゾーン44に入球するか否かは、遊技者が機械抽選口43の入口43aを狙って遊技球を入球させるタイミングや遊技球の挙動にも左右される。つまり、普通抽選や特別抽選などの遊技装置1により一方的に「当選」か「ハズレ」かが決定される内部抽選とは異なる。さらに、図4に示すように複数の孔を有し、回転するクルーンであっても良い。孔の1つがVゾーン44に割り当てられている。 (6)表示装置 遊技盤2には、抽選の抽選結果などの遊技状態を遊技者に提示する各種表示装置が設けられている。表示装置としては、普通図柄表示装置60、普通図柄変動権数表示装置61、特別図柄表示装置62、特別図柄変動権数表示装置63及び液晶表示装置70が設けられている。 (6−1)普通図柄表示装置 普通図柄表示装置60は、ゲート10、ゲート11の遊技球の通過に基づいて行う普通図柄抽選の抽選結果を表示する。抽選結果は、例えば普通図柄を所定時間(例えば10秒)変動させたあと、普通図柄を停止させて表示する。 (6−2)普通図柄変動権数表示装置 普通抽選において、遊技装置1は、普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を取得する。後述の普通図柄変動権数記憶手段520は、普通図柄を変動表示中等で次の抽選結果を表示できない場合に、一時的に普通抽選の結果として普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶する。普通図柄変動権数表示装置61は、この普通抽選に伴う1組の普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶している数(以下、普通図柄変動権数という)を表示する。例えば、記憶可能な数が上限4個と設定されている場合、普通電役乱数値及び普通図柄乱数値をそれぞれ上限4個ずつ記憶する。そして、普通図柄変動権数表示装置61は4つのLED表示器が配置されて構成され、普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶している数分のLEDを点灯することで、普通図柄変動権数を遊技者に報知する。遊技者は、LEDの点灯している数から普通電役乱数値及び普通図柄乱数値が記憶されている数を把握することができる。 (6−3)特別図柄表示装置 特別図柄表示装置62は、始動入賞口31への遊技球の入球に基づいて行う特別図柄抽選の抽選結果を表示する。抽選結果は、例えば特別図柄を所定時間(例えば30秒)変動させたあと、特別図柄を停止させて表示する。 (6−4)特別図柄変動権数表示装置 特別図柄抽選において、遊技装置1は、特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を取得する。後述の特別図柄変動権数記憶手段620は、普通図柄変動権数と同様に、特別抽選の抽選結果を表示できない場合などに特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶する。そして、特別図柄変動権数表示装置63は、特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶している数(以下、特別図柄変動権数という)を表示する。例えば、記憶可能な数が上限4個と設定されている場合、特別図柄変動権数表示装置63は4つのLED表示器が配置されて構成され、乱数値を記憶している数分のLEDを点灯することで、特別図柄変動権数を遊技者に報知する。 (6−5)液晶表示装置 液晶表示装置70は、遊技盤2の中央に設けられ、各種遊技情報を多彩な表示態様で表示する。例えば、液晶表示装置70は、遊技状態に応じて図柄の大きさ、形状、色などを変化させて図柄の変動表示を行う。また、図柄の変動表示に限らず、当選時のアニメーション、ハズレ時のアニメーションといった複数のアニメーションパターンを抽選結果に応じて表示することも可能である。 例えば、特別図柄表示装置62が7セグメント表示器で構成されている場合、特別図柄抽選の抽選結果を7セグメント表示器で表示するとともに、液晶表示装置70でもデザイン化された図柄等を用いて特別図柄の変動表示を行う。よって、より遊技者の興味をそそるような表示が可能となる。 なお、普通図柄表示装置60、普通図柄変動権数表示装置61、特別図柄表示装置62、特別図柄変動権数表示装置63及び液晶表示装置70は、一体に形成されていても良い。例えば、普通図柄抽選の表示、特別図柄抽選の表示及び各種遊技状態の表示を同一の液晶表示画面内に表示しても良い。 (7)センサ 遊技盤2には、遊技球の挙動を検知するセンサが各部に取り付けられている。ゲート10及びゲート11には、それぞれ遊技球の通過を検知する左ゲートセンサ110及び右ゲートセンサ111が取り付けられている。通常入賞口20〜23それぞれには、遊技球の入球を検知するために、各入賞口に対応して左上通常入賞口センサ120、左下通常入賞口センサ121、右上通常入賞口センサ122及び右下通常入賞口センサ123が取り付けられている。同様に、入口43a及び大入賞口41には、それぞれ機械抽選口センサ143及び大入賞口センサ141が取り付けられている。さらに、遊技球がVゾーン44に入球されたことを検知するVゾーンセンサ144がVゾーン44に取り付けられ、Vゾーン44以外のハズレゾーン46には、ハズレセンサ146が取り付けられている。また、遊技球がアウト口50から排出されたことを検知するアウト口センサ150がアウト口50に取り付けられている。 その他、発射装置5から遊技球が発射されたことを検知する発射球検知センサ170、遊技者が発射装置5のレバーを操作したことを検知する発射レバーセンサ171、遊技者が遊技装置1に触れているかを検知するタッチセンサ172及び遊技球の払い出しを検知する球払出検知センサ174等のセンサが設けられている。 [機能構成] 次に、遊技装置1を制御する機能について説明する。図5は、遊技装置1を制御する各種機能の機能ブロック図である。以下に、各部の機能について説明する。なお、以下の各部の機能による処理は、後述のCPU101により実行される。 (1)ゲーム実行手段 ゲーム実行手段400は、後述のメイン制御基板100A内のROM104に予め記憶されているメインプログラム及び割込プログラムを実行することで遊技装置1で実行されるゲーム全体を制御する。また、ゲーム実行手段400は、各種フラグの設定を行い、ゲーム状態を制御する。 (2)数値発現手段 数値発現手段402は、時間経過とともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる。数値の発現は、例えば所定の時間間隔で乱数カウンタを1ずつ加算して順に行う。乱数カウンタとしては、普通電役乱数値を抽出するための数値を発現させる普通電役乱数カウンタ、普通図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる普通図柄乱数カウンタ、特別電役乱数値を抽出するための数値を発現させる特別電役乱数カウンタ及び特別図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる特別図柄乱数カウンタが挙げられる。後述の普通抽選手段510及び特別抽選手段610は、遊技球が入賞口を通過したり入賞口に入球するなどの所定のタイミングで、数値発現手段402が出力した数値を取得する。 (3)遊技球検出ブロック 遊技球検出ブロック450では、遊技球の各ゲート10、11の通過及び各入賞口及びアウト口への入球を検知する。 (3−1)ゲート検知手段 ゲート検知手段452は、左ゲートセンサ110及び右ゲートセンサ111からの入力を受けて、ゲート10及びゲート11を遊技球が通過したかどうかを検知する。ゲート検知手段452は、検知結果を普通抽選手段510に出力する。 (3−2)始動入賞口検知手段 始動入賞口検知手段454は、始動入賞口センサ131からの入力を受けて始動入賞口31に遊技球が入球されたかどうかを検知する。始動入賞口検知手段454は、検知結果を特別抽選手段
610及び賞球払出制御手段910に出力する。 (3−3)機械抽選口検知手段 機械抽選口検知手段456は、機械抽選口センサ143からの入力を受けて機械抽選口43の入口43aを遊技球が入球したかどうかを検知する。機械抽選口検知手段456は、検知結果を機械抽選手段710及び賞球払出制御手段910に出力する。 (3−4)大入賞口検知手段 大入賞口検知手段458は、大入賞口センサ141からの入力を受けて大入賞口41に遊技球が入球したかどうかを検知する。大入賞口検知手段458は、検知結果を賞球払出制御手段910に出力する。 (3―5)通常入賞口検知手段 通常入賞口検知手段460は、通常入賞口センサ120〜123からの入力を受けて通常入賞口20〜23に遊技球が入球したかどうかを検知する。通常入賞口検知手段460は、検知結果を大当たり遊技制御手段810及び賞球払出制御手段910に出力する。 (3−6)アウト口検知手段 アウト口検知手段462は、アウト口センサ150からの入力を受けてアウト口50に遊技球が入球したかどうかを検知する。 (4)普通抽選ブロック 普通抽選ブロック500では、普通抽選及びその結果表示等が行われる。普通抽選ブロック500で行われる機能の概要を説明する。図6(A)は、普通抽選ブロック500で行われる機能の概要を説明するフローチャートの一例であり、図6(B)は普通図柄変動権数記憶手段に記憶されている乱数値の一例である。 ステップS20:ゲート検知手段452が遊技球のゲート10またはゲート11の通過を検知する。 ステップS21a:ゲート10またはゲート11の通過に応じて普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を抽出する。 ステップS21b、S21c:ステップS21aで取得された普通電役乱数値と普通図柄乱数値を4個まで図6(B)に示すようにRAM105に記憶する(ステップS21b)。そして、普通図柄変動権数Nbを+1カウントする(ステップS21c)。 ステップS21d:遊技盤2に配置された4つのLED表示器からなる普通図柄変動権数表示装置61にて、普通図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS21e:普通図柄変動が開始できる条件が充足されるまで他の処理を行いながら待機する。 ステップS21f、S21g、S21h:記憶されている普通電役乱数値と普通図柄乱数値をRAM105から取り出す。複数の乱数値が記憶されている場合には、記憶した(古いものから)順に取り出す。普通図柄変動権数Nbを−1カウントし、普通図柄変動権数表示装置61にて普通図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS21i:取り出された普通電役乱数値は当否判定され、大当たりか否かが決定される。 ステップS21j:さらに、取り出された普通図柄乱数値に基づいて図柄判定され、大当たりであれば当選図柄、ハズレであればハズレ図柄を決定する。 次に、普通抽選ブロック500の各部について説明する。 (4−1)普通抽選手段 ゲート検知手段452が、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したことを検知すると、普通抽選手段510は普通抽選を行う。普通抽選手段510は、普通抽選の「当選」または「ハズレ」を決定する普通電役内部抽選を行う普通電役内部抽選手段512と普通電役内部抽選の結果として表示させる普通図柄を決定する普通図柄抽選を行う普通図柄抽選手段514を含む。 (4−1−1)普通電役内部抽選手段 普通電役内部抽選手段512は、普通電役乱数抽出手段512aと普通抽選判定手段512bとを含む。 普通電役乱数抽出手段512aは、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したタイミングで、内部抽選の1つである普通電役内部抽選を行うための普通電役乱数値を、数値発現手段402の普通電役乱数カウンタから抽出する。ここで、乱数抽出とは、内部抽選のために、ハードウエアまたはソフトウエアで構成した数列発生器から発生する複数の数値の中から1つの数値を抽出することをいう。乱数抽出により抽出された数値を乱数値という。なお、後述の普通図柄変動権数が所定数以上である場合は、普通電役乱数抽出を行わない。そして、抽出された普通電役乱数値は、普通図柄変動権数記憶手段520に記憶される。その後、普通電役乱数抽出手段512aは、所定のタイミングで普通電役乱数値を普通図柄変動権数記憶手段520から取り出す。 次に、普通抽選判定手段512bは、普通抽選テーブルに基づいて普通抽選の当否判定行う。抽選テーブルとは、「当選」に該当する当選値または「ハズレ」に該当するハズレ値を定めたテーブルであり、「当選」の確率を定めたものである。特に、普通抽選における当選の確率を定めたものを普通抽選テーブルという。また、当否判定とは、取り出された乱数値と抽選テーブルの当選値またはハズレ値とを比較することで、「当選」または「ハズレ」を判定することをいう。「当選」とは、内部抽選のために抽出及び取り出された乱数値が抽選テーブルの当選値と一致していることをいい、「ハズレ」とは、内部抽選の結果、取り出された乱数値が抽選テーブルのハズレ値と一致していることをいう。つまり、普通抽選判定手段512bは、普通電役乱数抽出手段512aが抽出し取り出した普通電役乱数値と普通抽選テーブルの当選値とを比較し、一致しているか否かに基づいて当否判定を行う。 (4−1−2)普通図柄抽選手段 普通図柄抽選手段514は、普通図柄乱数抽出手段514aと普通図柄決定手段514bとを含む。 普通図柄乱数抽出手段514aは、遊技球がゲート10またはゲート11を通過したタイミングで、内部抽選の1つである普通図柄抽選を行うための普通図柄乱数値を、数値発現手段402の普通図柄乱数カウンタから抽出する。なお、後述の普通図柄変動権数が所定数以上である場合は、普通図柄乱数抽出を行わない。そして、抽出された普通図柄乱数値は、普通図柄変動権数記憶手段520に記憶される。その後、普通図柄乱数抽出手段514aは、所定のタイミングで普通図柄乱数値を普通図柄変動権数記憶手段520から取り出す。 次に、普通図柄決定手段514bは、普通図柄決定テーブルに基づいて普通図柄の決定を行う。普通図柄決定テーブルは、「当選」または「ハズレ」に該当する図柄を決定したテーブルであり、普通電役内部抽選で当選した場合に使用される当選図柄決定データと、はずれた場合に使用されるハズレ図柄決定データとがある。さらに、図柄決定とは、図柄抽選のために抽出及び取り出された乱数値と図柄決定テーブルに記憶されている図柄に係る値と比較することで、図柄の組み合わせを決定することをいう。つまり、普通図柄決定手段514bは、普通図柄乱数抽出手段514aが抽出し取り出した普通図柄乱数値と普通図柄決定テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて普通図柄の決定を行う。さらに、普通図柄決定手段514bは、決定した普通図柄を変動表示するために普通図柄の変動パターンを決定するテーブルに基づいて図柄変動パターンを決定する。 例えば、2つの数字により普通図柄が決定される場合、普通図柄の組み合わせが「11」、「22」、「33」、「44」…など同一の図柄が揃う場合を当選組み合わせとする。この場合、普通電役内部抽選手段512が行う普通電役内部抽選で当選すると、当選組み合わせのいずれかが普通図柄として決定される。 (4−2)普通図柄変動権数記憶手段、普通図柄変動権数表示手段 普通電役内部抽選の結果は、普通図柄抽選で決定された普通図柄を変動表示することで遊技者に提示する。しかし、ある遊技球のゲート10または11の通過により行われた普通電役内部抽選の結果を変動表示しているあいだに、他の遊技球がゲート10または11を通過して普通電役内部抽選が行われても、前の内部抽選の変動表示が行われているので次の変動表示を開始することができない。そこで、普通電役内部抽選の結果である乱数値を一時的に記憶しておき、前の変動表示が終了して次の変動表示の開始ができるようになった場合に、記憶された乱数値を取り出して変動表示を開始する。 上記のように普通図柄を変動表示中等で次の抽選結果を表示できない場合に、普通図柄変動権数記憶手段520は、一時的に普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶する。普通図柄変動権数記憶手段520は、RAM105で実現される。普通図柄変動権数表示手段525は、普通図柄変動権数記憶手段520内に記憶されている普通電役乱数値及び普通図柄乱数値の数である普通図柄変動権数を、普通図柄変動権数表示装置61に表示するように制御する。 (4−3)普通図柄表示手段 普通図柄表示手段530は、普通図柄抽選手段514での普通図柄抽選の抽選結果として決定された普通図柄を、普通図柄変動パターンに基づいて普通図柄表示装置60に変動表示するように制御する。 (4−4)誘導機構A制御手段 誘導機構A制御手段535は、普通電役内部抽選手段512での当否判定の結果及び普通図柄抽選手段514で決定された普通図柄に基づいて誘導機構Aの開状態または閉状態にするように誘導機構Aソレノイド130の制御を行う。誘導機構A制御手段535が誘導機構Aの制御を行うことで、始動入賞口31への遊技球の入球のし易さが変化する。 具体的には、誘導機構A制御手段535は、普通電役内部抽選手段512での当否判定ではずれた場合は、誘導機構Aの閉状態を維持する。一方、当否判定で当選した場合は、誘導機構Aを所定期間のあいだ開状態に制御する。当選した場合は、さらに普通図柄抽選手段514での普通図柄抽選において決定された普通図柄に応じて誘導機構Aを開状態にする時間を制御する。例えば、「11」、「33」…など奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aの開状態の時間を長くし、始動入賞口31への遊技球の入球可能時間を長くする。一方、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、誘導機構A制御手段535は、始動入賞口31への遊技球の入球可能時間を短くする。このように、普通図柄の組み合わせと始動入賞口31への入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に「当選」か「ハズレ」かだけでなく、どのような当選の組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 (5)特別抽選ブロック 特別抽選ブロック600では、普通抽選ブロック500と同様に、特別抽選及びその結果表示等が行われる。図7(A)は、特別抽選ブロック600で行われる機能の概要を説明するフローチャートの一例であり、図7(B)は特別図柄変動権数記憶手段に記憶されている乱数値の一例である。特別抽選ブロック600では、始動入賞口31への遊技球の入球に応じて特別抽選が行われ、乱数値の保存、特別図柄変動権数の表示、特別図柄の表示が行われる。図7(A)、(B)は、普通抽選ブロック500で説明した図6(A)、(B)とほぼ同様であるので説明を省略する。 (5−1)特別抽選手段 始動入賞口検知手段454が始動入賞口31に遊技球が入球したことを検知すると、特別抽選手段610は特別抽選を行う。特別抽選手段610は、特別抽選の「当選」または「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選を行う特別電役内部抽選手段612と特別電役内部抽選の結果として表示させる特別図柄を決定する特別図柄抽選を行う特別図柄抽選手段614を含む。特別抽選手段610は、特許請求の範囲の内部抽選手段に含まれる。 (5−1−1)特別電役内部抽選手段 特別電役内部抽選手段612は、特別電役乱数抽出手段612aと特別抽選判定手段612bとを含む。 特別電役乱数抽出手段612aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別電役内部抽選を行うための特別電役乱数値を、数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別電役乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。その後、特別電役乱数抽出手段612aは、所定のタイミングで特別電役乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。 次に、特別抽選判定手段612bは、特別抽選テーブルに基づいて当否判定行う。特別抽選テーブルとは、特別抽選での「当選」に該当する当選値または「
ハズレ」に該当するハズレ値を定めたテーブルであり、特別抽選における当選の確率を定めたものである。具体的には、特別抽選判定手段612bは、特別電役乱数抽出手段612aが抽出し取り出した特別電役乱数値と特別抽選テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて当否判定を行う。 (5−1−2)特別図柄抽選手段 特別図柄抽選手段614は、特別図柄乱数抽出手段614aと特別図柄決定手段614bとを含む。 特別図柄乱数抽出手段614aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別図柄抽選を行うための特別図柄乱数値を、数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別図柄乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。特別図柄乱数抽出手段614aは、所定のタイミングで特別図柄乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。 次に、特別図柄決定手段614bは、特別図柄決定テーブルに基づいて特別図柄の決定を行う。特別図柄決定テーブルは、「当選」または「ハズレ」に該当する図柄を決定したテーブルであり、特別電役内部抽選で当選した場合に使用される当選図柄決定データと、はずれた場合に使用されるハズレ図柄決定データとがある。そして、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数抽出手段614aが抽出し取り出した特別図柄乱数値と特別図柄決定テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて特別図柄の決定を行う。さらに、特別図柄決定手段614bは、決定した特別図柄を変動表示するために、特別図柄の変動パターンを決定するテーブルから図柄変動パターンを決定する。 例えば、3つの数字により特別図柄が決定される場合、特別図柄の組み合わせが「111」、「222」、「333」、「444」…など同一の図柄が揃う場合を当選組み合わせとする。この場合、特別電役内部抽選手段612が行う特別電役内部抽選での当否判定で当選すると、当選組み合わせのいずれかが特別図柄として決定される。このとき、奇数の図柄の組み合わせの当選組み合わせが決定された場合は確率変動状態となり、偶数の図柄の組み合わせの当選組み合わせが決定された場合は確率通常状態となる。 (5−2)特別図柄変動権数記憶手段、特別図柄変動権数表示手段 特別図柄変動権数記憶手段620は、特別図柄を変動表示中等で次の抽選結果を表示できない場合に、一時的に特別抽選の結果として特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶する。特別図柄変動権数表示手段625は、特別図柄変動権数記憶手段620内に記憶されている特別電役乱数値及び特別図柄乱数値の数である特別図柄変動権数を、特別図柄変動権数表示装置63に表示するように制御する。 (5−3)特別図柄表示手段 特別図柄表示手段630は、特別図柄抽選手段614での特別図柄抽選の抽選結果として決定された特別図柄を、特別図柄変動パターンに基づいて特別図柄表示装置62に変動表示するように制御する。また、特別図柄表示手段630は、特別図柄の変動表示の回数をカウントし、確率通常状態・変動時短状態及び確率変動状態・変動時短状態の期間を制御する。 例えば、特別抽選で決定された図柄が確率通常状態の当選図柄である場合、まず機械抽選口43の入口43aが開状態となる。そして、入口43aに遊技球が入球して、遊技球がVゾーン44に入球することで機械抽選に当選すると、大当たり遊技が開始する。このとき、その大当たり遊技が終了したあと確率通常状態・変動時短状態となり、例えば100回の図柄変動表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態が継続する。よって、特別図柄表示手段630は、100回の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選の表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続し、通常状態よりも変動時間を短縮して変動表示を行う。そして、特別図柄表示手段630は、100回の結果表示を行ったと判定すると、変動時短状態を解除して通常の変動時間で変動表示を行う。 一方、特別抽選で決定された図柄が確率変動状態の当選図柄であり、Vゾーン44への入球により大当たり遊技が開始した場合、その大当たり遊技が終了したあと確率変動状態・変動時短状態となる。そして、次の大当たり遊技が開始するまで、当選確率が高くかつ変動表示時間が短縮される確率変動状態・変動時短状態が継続する。 (5−4)開閉機構制御手段 開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定の結果及び特別図柄抽選手段614で決定された特別図柄に基づいて開閉機構42の開状態または閉状態にするように開閉機構ソレノイド142の制御を行う。開閉機構制御手段635が開閉機構42の制御を行うことで、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球を可能または容易にする。 具体的には、開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定ではずれた場合は、開閉機構42の閉状態を維持する。一方、当否判定で当選した場合は、開閉機構42を所定期間のあいだ開状態に制御する。当選した場合は、さらに特別図柄抽選において決定された特別図柄の種類を判定し、その特別図柄に応じて開閉機構42を開状態にする時間を制御している。例えば、「111」、「333」…など奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開状態の時間を長くし、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球可能時間を長くする。一方、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、入口43aへの遊技球の入球可能時間を短くする。例えば、奇数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とし、偶数の図柄の当選組み合わせとなった場合は、0.8秒のあいだ開閉機構42を開状態とする。このように、特別図柄の組み合わせと入口43aへの入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に「当選」か「ハズレ」かだけでなく、どのような当選の組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 (6)機械抽選ブロック 機械抽選ブロック700は、機械抽選手段710を含んでおり、機械抽選口43に取り込まれた遊技球により機械抽選を行う。 機械抽選手段710は、Vゾーン検知手段712、ハズレゾーン検知手段714及び機械抽選判定手段716を含む。 機械抽選口43の入口43aから機械抽選口43に取り込まれた遊技球は、機械抽選口43内に設けられたVゾーン44又はハズレゾーン46のいずれかに入球する。Vゾーン検知手段712は、Vゾーン44に設けられたVゾーンセンサ144からの入力を受けてVゾーン44に遊技球が入球したかどうかを検知する。また、ハズレゾーン検知手段714は、ハズレゾーン46に設けられたハズレセンサ146からの入力を受けてハズレゾーン46に遊技球が入球したかどうかを検知する。Vゾーン検知手段712及びハズレゾーン検知手段714は、それぞれの検知結果を機械抽選判定手段716に出力する。 機械抽選判定手段716は、Vゾーン44に遊技球が入球したことをVゾーン検知手段712から受信すると、大当たり状態と判定する。一方、ハズレゾーン46に遊技球が入球したことをハズレゾーン検知手段714から受信すると、ハズレと判定する。機械抽選手段710は、この判定結果を大当たり遊技制御手段810に出力する。 (7)大当たり遊技ブロック 大当たり遊技ブロック800は、大当たり遊技制御手段810を含んでおり、機械抽選に当選した場合に、大当たり遊技を開始する。大当たり遊技は、所定期間を1回として、あるいは所定の入球数に到達するまでのあいだを1回として、誘導機構Bが開状態となる所定回数のラウンド遊技を含む。 大当たり遊技制御手段810は、ラウンド遊技制御手段812及び誘導機構B制御手段814を含む。ラウンド遊技制御手段812は、機械抽選手段710から機械抽選の判定結果を受信し、当選である場合に大当たり遊技の実行を制御する。また、ラウンド遊技制御手段812は、各ラウンド遊技を制御するための各種フラグの設定を行い、ラウンド遊技の状態を制御する。具体的に、ラウンド遊技制御手段812は、各ラウンド遊技を開始するとともに、開始から所定期間経過すると各ラウンド遊技を終了し、このラウンド遊技を所定回数行うように制御する。あるいは、ラウンド遊技制御手段812は、各ラウンド遊技を開始するとともに、所定数の遊技球が大入賞口41に入球すると各ラウンド遊技を終了し、このラウンド遊技を所定回数行うように制御しても良い。一方、ラウンド遊技制御手段812は、機械抽選手段710からハズレを受信した場合には、大当たり遊技を開始しない。 誘導機構B制御手段814は、ラウンド遊技制御手段812でのラウンド遊技の制御に応じて、誘導機構Bの開状態及び閉状態を制御する。具体的に、ラウンド遊技制御手段812が各ラウンド遊技を開始するのに応じて、誘導機構B制御手段814は、大入賞口41に設けられた誘導機構Bを、各ラウンド遊技が行われているあいだ開状態にし、各ラウンド遊技が終了するのに応じて誘導機構Bを閉状態に制御する。なお、機械抽選の結果がハズレの場合は、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを閉状態に維持する。 (8)賞球払出ブロック 賞球払出ブロック800は、賞球払出制御手段910を含み、各入賞口に遊技球が入球すると、各入賞口に応じた賞球が払い出される。 賞球払出制御手段910は、ゲート検知手段452、始動入賞口検知手段454、機械抽選口検知手段456、大入賞口検知手段458及び通常入賞口検知手段460から受信した検知結果に応じて賞球を払い出すように制御する。具体的には、賞球払出制御手段910は、賞球払出コマンドをデータ送出回路106に出力する。この賞球払出コマンドは、データ送出回路106を介して払出制御基板100Bに出力され、払出制御基板100Bが遊技装置1内に賞球を払い出す。 例えば、通常入賞口20〜23に入球した場合は1球の入球につき5球、始動入賞口31に入球した場合は1球の入球につき10球、機械抽選口43の入口43aに入球した場合は1球の入球につき15球、大入賞口41に入球した場合は1球の入球につき15球が払い出される。 [遊技装置のハード構成] 次に、遊技装置1のハード構成について説明する。図8は、遊技装置1のハード構成と遊技装置1の各部との対応関係を示すブロック図である。 遊技装置1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100A、貸出球や賞球の払出制御を行う払出制御基板100B、遊技球の発射制御を行う発射装置制御基板100C、カード式球貸機との制御を行う貸出制御基板100D、遊技盤面のランプ類や音の演出の制御を行う電飾制御基板100E、液晶表示装置に対して表示制御を行い画像表示する表示制御基板100Fを含む。以下に、各ハード構成について説明する。 (1)メイン制御基板 メイン制御基板100Aは、CPU(central processing unit)101、第1クロック発生回路102、第2クロック発生回路103、ROM(read-only memory)104、RAM(random-access memory)105、データ送出回路106、入出力ポート107を含む。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合は、外付けのROM104、RAM105は不要となる。以下に、メイン制御基板100Aの各構成について説明する。 (1−1)ROM及びRAM ROM104には、メイン処理を実行するためのメインプログラム及び割込処理を実行するための割込プログラムが格納されている。RAM105は、CPU101でのメインプログラム及び割込プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報を格納する。RAM105は、内蔵された電池により記憶情報が保持されており、遊技装置1が外部から供給される電源が遮断した場合でも、その後電源が復帰した場合は、電源断発生の直前の状態から再開する。 (1−2)第1クロック発生回路及び第2クロック発生回路 第1クロック発生回路102は、CPU101によるメインプログラムの実行タイミングを制御するCLK信号を発生する。第2クロック発生回路103は、第
1クロック発生回路102の周期とは異なるタイミングのINTR信号を発生する。ここで、INTR信号のタイミングは例えば2ミリ秒としている。 (1−3)入出力ポート 入出力ポート107は、メイン制御基板100Aと各種センサ、各種ソレノイド、各種表示装置等とのデータの送受信を行う。ゲート10、11に設けられたゲートセンサや各入賞口に設けられたセンサ、Vゾーンセンサ144などが遊技球の通過や入球を検知すると、そのセンサ情報は入出力ポート107を介してCPU101に送出される。また、普通図柄表示装置60、普通図柄変動権数表示装置61、特別図柄表示装置62、特別図柄変動権数表示装置63が、7セグメント表示器やLED等で構成され、その表示をCPU101が制御している場合には、普通図柄抽選や特別図柄抽選の抽選結果及び普通図柄変動権数や特別図柄変動権数は、入出力ポート107を介してCPU101から各表示装置に送出される。 (1−4)データ送出回路 データ送出回路106は、メイン制御基板100Aから払出制御基板100B、電飾制御基板100E及び表示制御基板100Fへのデータの送出を制御する。 (1−5)CPU CPU101は、電源が投入されると、第1クロック発生回路102で発生したCLK信号のタイミングに基づいてROM104に格納されたメインプログラムを読み出し、逐次実行する。これによりゲーム全体を処理するメイン処理が行われる。また、CPU101は、第1クロック発生回路102の周期とは異なる第2クロック発生回路103で発生されられたINTR信号のタイミングに基づいて、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。これによりメイン処理の実行中に割込処理が行われる。 また、CPU101は、入出力ポート107を介して受信した各種センサのセンサ情報に基づいてメイン処理及び割込処理を実行することで、各種ソレノイドや各種表示装置を駆動する。具体的に、CPU101の普通抽選手段510は、遊技球がゲート10またはゲート11通過したというセンサ情報を受信すると、まず普通抽選を行う。次に、CPU101の普通抽選手段510が普通抽選において当選したと判断すると、CPU101の誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aソレノイド130を駆動して誘導機構Aを閉状態から開状態に制御する。同様に、CPU101の特別抽選手段610は、遊技球が始動入賞口31に入球したというセンサ情報を受信すると特別抽選を行う。そして、特別抽選手段610が当選したと判断すると、開閉機構制御手段635は、開閉機構ソレノイド142を駆動して開閉機構42を閉状態から開状態に制御する。また、CPU101の機械抽選手段710が、遊技球がVゾーン44に入球したというセンサ情報を受信すると、CPU101の誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140を駆動して誘導機構Bを閉状態から開状態に制御する。 さらに、例えば普通図柄表示装置60が二桁の7セグメントLED表示器である場合、普通図柄抽選の結果として77の図柄が決定されると、CPU101の普通図柄表示手段530は、二桁の7セグメントLED表示器に『77』を表示する。また、特別図柄表示装置62が三桁の7セグメントLED表示器である場合、特別図柄抽選の結果として777の図柄が決定されると、CPU101の特別図柄表示手段630は、三桁の7セグメントLED表示器に『777』のように同じ奇数の数字を並びで表示する。また、CPU101の普通図柄変動権数表示手段525及び特別図柄変動権数表示手段625は、RAM105内に一時的に記憶されている普通図柄変動権数や特別図柄変動権数を、LED表示器で構成された普通図柄変動権数表示装置61や特別図柄変動権数表示装置63に表示する。 また、CPU101は、データ送出回路106を介して払出制御基板100B、電飾制御基板100E及び表示制御基板100Fへ各種コマンドを出力する。 (2)貸出制御基板、払出制御基板、発射装置制御基板及び電飾制御基板 貸出制御基板100Dは、遊技者が遊技球の貸し出しを行うカードをカード式球貸機に挿入すると、遊技球の貸出コマンドを払出制御基板100Bに送出する。払出制御基板100Bは、貸出制御基板100Dからの貸出コマンドを受信すると、球送出しモータ175を駆動させ、遊技球を貸し出す。 払出制御基板100Bは、メイン制御基板100Aからの賞球払出コマンドに基づいて、球送出しモータ175を駆動させ、球払出検知センサ174にて払出し数をカウントする。ここで、賞球払出コマンドとは、遊技球が入球した入賞口に応じて遊技球を払い出すためのコマンドである。この球払出検知センサ174からのセンサ情報は、発射装置制御基板100Cだけでなく、メイン制御基板100Aにも入力され、遊技球の払い出し数が管理されている。 発射装置制御基板100Cは、遊技者が発射レバーに触れていることを検出するタッチセンサ172と、発射レバーを操作していることを検出する発射レバーセンサ171の両方の信号が検出されている状態で、遊技球発射用モータ173を駆動することにより、例えば約0.6秒間隔で遊技球を遊技盤に向けて発射する。発射装置から発射された遊技球は、発射球検知センサ170で検出される。 電飾制御基板100Eは、メイン制御基板100Aから各種コマンドを受信し、遊技盤2の設けられたLED180による電飾装置の点灯制御、BGMなどサウンドデータをスピーカ181から出力する。 (3)表示制御基板 表示制御基板100Fは、液晶表示装置70での液晶表示を制御している。表示制御基板100Fは、サブCPU(central processing unit)191、第3クロック発生回路192、第4クロック発生回路193、ROM(read-only memory)194、RAM(random-access memory)195、データ入力回路196及びグラフィックLSIとその周辺回路からなる表示回路197を含む。 サブCPU191は、電源が投入されると、第3クロック発生回路192で発生したCLK信号のタイミングに基づいてROM194に格納されたメインプログラムを読み出し、逐次実行する。このメインプログラムの実行により、表示制御用のメイン処理が行われる。具体的には、メイン処理の起動後、各種フラグ、メモリなどをクリアするための初期化処理を行い、割込処理が実行されるまでNOP(ノーオペレーション)コマンドを繰り返し実行し、無限ループを繰り返す。 サブCPU191は、メイン処理に対しては、2つの割込処理を実行する。一つは、データ受信割込処理であり、もう一つはタイマ割込処理である。サブCPU191は、第3クロック発生回路192の周期とは異なる第4クロック発生回路193で発生さしたINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まるタイマ割込処理用の割込プログラムを実行する。ここで、INTR1信号のタイミングは2ミリ秒としている。また、サブCPU191は、INTR2信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まるデータ受信割込処理用の割込プログラムを実行する。INTR2信号は、メイン制御基板100Aのデータ送出回路106からのデータ送出タイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいて、データ入力回路196が発生する。サブCPU191は、メインプログラム及び割込プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM195に保存する。 [遊技装置で実行されるゲームの概要] 遊技装置1で実行されるゲームの概要について説明する。図9は、ゲームの概要を説明するための説明図である。遊技装置1で実行される遊技は、通常入賞口20〜23、始動入賞口31、又は大入賞口いずれかの入賞口に遊技球を入球させて、それぞれの入賞口に応じてあらかじめ定められた賞球数を獲得するものである。 (1)通常入賞口、アウト口への入球 まず、通常入賞口20〜23及びアウト口50に遊技球が入球した場合について説明する。遊技者が遊技球を発射装置5から遊技盤2に向けて発射すると、遊技装置1によるゲームが開始する。遊技球は、ゲーム開始直後で普通抽選及び特別抽選が行われていない状態においては、遊技盤2内のゲート10、ゲート11、通常入賞口20〜23、始動入賞口31及びアウト口50のいずれかに入球する。遊技球が通常入賞口20〜23またはアウト口50に入球した場合には、それぞれ以下のステップS10またはステップS15の処理が行われる。 ステップS10:遊技球が通常入賞口20〜23に入球すると、入賞となり5個の賞球が払い出される。 ステップS15:遊技球がいずれの入賞口にも入球しなかった場合には、遊技球がアウト口50に入球する。 (2)大当たり遊技 次に、大当たり遊技となる場合について説明する。大当たり遊技は、ステップS31〜S33での遊技装置1により一方的に決定される内部抽選を経て、その後ステップS35〜S38での遊技者の技能及び遊技球の挙動に左右される機械抽選を経て開始する。また、始動入賞口31への遊技球の入球は、直に始動入賞口31へ入球する場合と、ゲート10または11の通過を契機に行われる普通抽選で始動入賞口31への入球がし易くなって入球する場合とがある。以下のステップS20〜ステップS23は、ゲート10または11の通過により始動入賞口31に遊技球が入球可能となる。 ステップS20〜S22:発射された遊技球がゲート10または11を通過すると(ステップS20)、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選を行う(ステップS21)。普通電役内部抽選では、誘導機構Aを開状態とする当選か誘導機構Aを閉状態のままにするハズレかを決定する。普通図柄抽選では、普通電役内部抽選の結果を表示する普通図柄を決定する。その後、7セグメントLEDの普通図柄表示装置60において、決定された図柄で停止するように図柄変動表示を行う(ステップS22)。 ステップS23:ステップS21及びS22の普通抽選において当選し、当選を示す当選図柄が表示された場合は、誘導機構Aを開状態とする。これにより、遊技球は始動入賞口31に入球し易くなる。 ステップS31〜S33:始動入賞口31に遊技球が入球、あるいはステップS23で誘導機構Aが開状態となった始動入賞口31に入球すると(ステップS31)、入賞となり10個の賞球を払い出す。さらに、始動入賞口31への遊技球の入球により特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選を行う(ステップS32)。特別電役内部抽選では、開閉機構42を開状態とする当選か開閉機構42を閉状態のままにするハズレかを決定する。特別図柄抽選では、特別電役内部抽選の結果を表示する特別図柄を決定する。その後、7セグメントLEDの特別図柄表示装置62において、決定された図柄で停止するように図柄変動表示を行う(ステップS33)。 ステップS35〜S38:ステップS32及びS33において、特別抽選での当選またはハズレを決定し、当選を示す特別図柄の組み合わせが表示された場合は、最大1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とする(ステップS35)。これにより、遊技球が機械抽選口43の入口43aに入球可能になる。次に、遊技球が機械抽選口43の入口43aに入球すると、遊技球は機械抽選口43に取り込まれ、入賞となる(ステップS36)。そして、機械抽選口43の内部に設けられたVゾーン44に約1/10の確率で入球することで機械抽選が行われる(ステップS37)。遊技球がVゾーン44に入球すると大当たり遊技を開始する(ステップS38)。 ステップS40〜S41:ステップS38で遊技球がVゾーン44に入球すると、大当り遊技が開始し、所定数、例えば15回のラウンド遊技が行われる。ここでラウンド遊技とは、所定期間または所定数の入球を1回として誘導機構Bが開状態となる遊技のことであり、1回のラウンド遊技で最大30秒のあいだ誘導機構Bを開状態とする(ステップS40)。これにより遊技球が大入賞口41に入球可能となる。大入賞口41に入球すると、賞球の払い出しが行われる(ステップS41)。30秒経過する前でも所定
数、例えば10個の遊技球が入球すると1ラウンドが終了する。 ステップS42〜S43:1ラウンドが終了すると、15ラウンドが終了するまで次のラウンドが行われ、大入賞口41への入球数に応じて賞球を払い出す。 (3)遊技状態の種類 遊技装置1での遊技状態としては、大別して大当たり遊技が行われている大当たり遊技状態と、大当たり遊技状態ではなく通常の遊技が行われている通常遊技状態がある。通常遊技状態は、さらに確率通常状態、確率通常状態・変動時短状態、確率変動状態、確率変動状態・変動時短状態の4つの状態に分けることができる。 (3−1)確率通常状態、確率変動状態 確率通常状態とは、開閉機構42の開閉を決定する特別抽選の当選確率が通常の状態の場合である。一方、確率変動状態とは、特別抽選の当選確率が確率通常状態よりも高くなる場合である。例えば、確率通常状態と比較して5倍程度高確率となる。 (3−2)確率変動状態・変動時短状態 ステップS33で大当たり遊技の開始の際に表示される特別図柄の組み合わせには、通常当選図柄と、確変当選図柄がある。例えば、確変当選図柄は、「7−7」や「5−5」のような奇数数字の並び組み合わせからなる。確変当選図柄で大当たり遊技が開始すると、大当たり遊技終了後は遊技状態が確率変動状態・変動時短状態になる。そして、次の大当たり遊技が開始するまで確率変動状態・変動時短状態は継続する。 ここで、変動時短状態とは、図柄変動時間が変動通常状態と比較して短縮されている状態のことである。つまり、図柄変動時間が短いので次々と特別抽選が行われる。例えば、上記では特別図柄変動権数の上限は4と設定されており、始動入賞口に入球があっても4以上は記憶できない。よって、既に特別図柄変動権数が4である場合は、次に始動入賞口に入球があっても特別抽選を行うための権利を記憶しておくことができず消滅してしまう。しかし、変動時短状態の場合は次々と特別抽選が行われるので、特別抽選の権利が消滅してしまうことが少ない。また、次々と特別抽選が行われることで、時間当たりの特別抽選の当選率も上昇する。 (3−3)確率通常状態・変動時短状態 通常当選図柄は、例えば「6−6」や「4−4」のような偶数数字の並び組み合わせからなる。通常当選図柄で大当たり遊技が開始すると、大当たり終了後は遊技状態が確率通常状態・変動時短状態になる。次の大当たり遊技が開始するか、図柄変動表示により特別電役内部抽選の抽選結果の表示が100回行われるまで確率通常状態・変動時短状態は継続する。100回が終了すると、確率通常状態・変動時短状態は終了して確率通常状態となる。 [遊技装置の具体的処理] 次に、遊技装置1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後、初期化処理を行い、遊技装置1でのゲームを実行するメイン処理を実行するとともに、2ミリ秒間隔で発生するタイマ割込み信号に応じて割込み処理を実行する。以下に、割込処理について説明する。 (1)割込処理の全体の流れ まず、割込処理の全体の流れを説明する。図10は、割込処理の全体の流れを示すフローチャートである。 (1−1)乱数カウンタの更新処理 ステップS100及びS101では、数値発現手段402は、タイマ割込みが発生すると各種乱数カウンタ及びタイマカウンタの更新処理を行う。 ステップS100:まず、タイマ割込み信号が発生すると、CPU101の数値発現手段402は、普通抽選及び特別抽選を行うための乱数カウンタの更新処理を行う。普通抽選では、普通抽選の「当選」又は「ハズレ」を決定する普通電役内部抽選及び普通電役内部抽選の結果を表示する普通図柄を決定する普通図柄抽選とが行われる。よって、数値発現手段402は、普通電役乱数カウンタ及び普通図柄乱数カウンタの更新処理を行う。ここで、普通電役乱数カウンタは、普通電役内部抽選で用いる普通電役乱数値を抽出するための数値を発現させ、普通図柄乱数カウンタは、普通図柄抽選で用いる普通図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる。また、特別抽選では、特別抽選の「当選」又は「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選及び特別電役内部抽選の結果を表示する特別図柄を決定する特別図柄抽選とが行われる。よって、数値発現手段402は、特別電役乱数カウンタ及び特別図柄乱数カウンタの更新処理を行う。ここで、特別電役乱数カウンタは、特別電役内部抽選で用いる特別電役乱数値を抽出するための数値を発現させ、特別図柄乱数カウンタは、特別図柄抽選で用いる特別図柄乱数値を抽出するための数値を発現させる。 乱数の更新処理としては、例えばプラスワン方式及び初期値更新方式が挙げられる、図11(A)はプラスワン方式の乱数更新処理、図11(B)は初期値更新方式の乱数更新処理である。 図11(A)に示すプラスワン方式では、2ミリ秒の割込み発生毎に、各種乱数カウンタを1加算して順々に数値を発現させ、乱数カウンタの最終値が発現すれば、次の値は初期値である0に戻す。例えば、遊技装置1において、大当たり遊技の「当選」又は「ハズレ」の当否判定を行う特別電役内部抽選の確率が、確率通常状態では2/631、確率変動状態では10/631と設定されているとする。このとき、分母に相当する631の範囲で、割込み発生毎に順に乱数カウンタを加算し、その乱数カウンタ値、つまり特別電役乱数値をRAM105に記憶する。具体的には0からカウントを開始し、630に到達した場合は次から0に戻す。また、確率値の分子の相当する値として、例えば乱数カウンタ値である特別電役乱数値が所定の判定値未満であった場合に「当選」と決めておき、特別抽選で当否判定を行う場合など所定の契機に基づいてこの特別電役乱数値をRAM105から読み出す。そして、特別電役内部抽選手段612が読み出した特別電役乱数値と判定値とを比較し、判定値未満であれば「当選」、それ以外であれば「ハズレ」と判定される。ここで、例えば当選の確率値が2/631で、判定値が「2」であれば、乱数カウンタ値である特別電役乱数値が「2」未満、すなわち「0」か「1」で当選とする。一方、確率値が10/631で、判定値が「10」であれば特別電役乱数値が「10」未満、すなわち「0」〜「9」で当選とする。この「2」や「10」の判定値をROM104内の特別抽選テーブルに設定している。 また、図11(B)に示す初期値更新方式では、乱数カウンタの最終値が発現したときの次の値を、偶然性のある値によって定める。さらに、初期値更新方式とプラスワン方式とを組み合わせて使用しても良い。 数値発現手段402は、以上の普通電役乱数カウンタ、特別電役乱数カウンタなどの乱数カウンタのほか、演出用で使用する各種の乱数カウンタの更新処理を、それぞれの確率値の分母に相当する範囲でカウントアップする。 ステップS101:次に、CPU101の数値発現手段402は、図柄変動表示時間や誘導機構及び開閉機構の開状態の時間を管理するためのタイマカウンタの更新を行う。このタイマカウンタは、2ミリ秒の割込み発生毎にカウンタが「0」に到達するまで1ずつ減算するものであり、タイマカウンタが「0」である場合は、それ以降は減算しない。所定時間を計測する場合に、所定値をタイマカウンタに設定しタイマカウンタが「0」になるのを待つ。例えば、所定値として「1000」を設定した場合は、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため2秒後に「0」になる。 ステップS101では、普通図柄変動時間計測用のタイマカウンタCa、誘導機構Aの開放動時間計測用のタイマカウンタCb、特別図柄変動時間計測用のタイマカウンタCc、開閉機構42の開放動時間計測用のタイマカウンタCk及び誘導機構Bの開放動時間計測用のタイマカウンタCdのカウントダウンを行う。 (1−2)通常入賞口への入球に伴う処理 ステップS110及びS111では、通常入賞口20〜23に遊技球が入球した場合、賞球を払い出す。 ステップS110:CPU101の通常入賞口検知手段460は、発射された遊技球が盤面下部に設けられた通常入賞口20〜23に入球したことを検知する通常入賞口センサ120〜123のセンサ情報を読み取る。そして、遊技球が通常入賞口20〜23に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合は、ステップS120へ移行する。 ステップS111:ステップS110で、通常入賞口検知手段460が通常入賞口20〜23に遊技球が入球したと判定した場合は、賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して5個の賞球を払い出すための賞球払出コマンドを送出し、その後ステップS120へ移行する。 (1−3)ゲートの通過に伴う処理 ステップS120〜S151では、遊技球がゲート10又は11を通過することに基づいて普通抽選を行い、普通抽選の結果を変動表示する。そして、普通抽選の結果、当選した場合には誘導機構Aを所定時間のあいだ開状態とする。 ステップS120:CPU101のゲート検知手段452は、発射された遊技球が盤面に設けられたゲート10又はゲート11を通過したことを検知するゲートセンサ110、111の情報を読み取る。ゲート検知手段452は、遊技球が通過したか否かを判定し、遊技球が通過していない場合にはステップS130へ移行する。 ステップS121:ステップS120で、ゲート検知手段452がゲート10、11を遊技球が通過したと判定した場合は、普通抽選に伴う乱数値の抽出を行い、普通図柄変動権数Naを取得するゲート通過処理を行う。ゲート通過処理が終了すると、ステップS130へ移行する。 ステップS130:CPU101のゲーム実行手段400は、普通図柄変動権数Naが0より大きいか否かを判定し、普通図柄変動権数Naが0の場合にはステップS140へ移行する。つまり、普通図柄変動権数記憶手段520内に普通電役乱数値及び普通図柄乱数値が記憶されている場合は、ステップS140へ移行する。 ステップS131:ステップS130で、ゲーム実行手段400が、普通図柄変動権数Naが0より大きいと判定した場合には、普通抽選処理を行う。普通抽選処理が終了すると、ステップS140へ移行する。 ステップS140:ゲーム実行手段400は、普通図柄作動中を示す普通図柄作動中フラグFaを参照して、普通抽選の結果を変動表示している状態である普通図柄作動中か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS150へ移行する。 ステップS141:ステップS140でゲーム実行手段400が普通図柄作動中と判定した場合には、普通図柄の変動終了を待って誘導機構A作動開始処理を行い、ステップS150へ移行する。 ステップS150:ゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中を示す誘導機構A作動中フラグFbを参照して、誘導機構Aが作動中か否か、つまり誘導機構Aが開状態か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS160へ移行する。 ステップS151:ステップS150で、ゲーム実行手段400が誘導機構A作動中と判定した場合には、誘導機構Aの作動終了を待って誘導機構A作動終了処理を行い、ステップS160へ移行する。 (1−4)始動入賞口への入球に伴う処理 ステップS160〜S183では、遊技球の始動入賞口31への入球に基づいて特別抽選を行い、特別抽選の結果を変動表示する。そして、特別抽選の結果、当選し、かつ機械抽選で当選した場合には大当たり遊技の作動を開始する。大当たり遊技では、1ラウンド遊技ごとに誘導機構Bを所定条件充足するまで開状態とし、所定回数のラウンド遊技を繰り返す。 ステップS160:CPU101の始動入賞口検知手段454は、始動入賞口31に入球したことを検知する始動入賞口センサ131の情報を読み取る。そして、遊技球が始動入賞口31に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS170へ移行する。また、始動入賞口検知手段454は、始動入賞口31での検知結果を賞球払出制御手段910に出力する。 ステップS161:ステップS160で、始動入賞口検知手段454が始動入賞口31に遊技球が入球したと判定した場合には、賞球の払出や特別抽選に伴う乱数値の取得を行い、特別図柄変動権数Nbを取得する
始動入賞口入球処理を行う。始動入賞口入球処理が終了すると、ステップS170へ移行する。 ステップS170:CPU101のゲーム実行手段400は、特別図柄変動権数Nbが0より大きいか否かを判定し、特別図柄変動権数Nbが0と判定した場合にはステップS180へ移行する。つまり、特別図柄変動権数記憶手段620内に特別電役乱数値及び特別図柄乱数値が記憶されている場合は、ステップS180へ移行する。 ステップS171:ステップS170で、ゲーム実行手段400が、特別図柄変動権数Nbが0より大きいと判定した場合には、特別抽選手段610による特別抽選を行う特別抽選処理を行う。特別抽選処理が終了すると、ステップS180へ移行する。 ステップS180:CPU101のゲーム実行手段400は、特別図柄作動中を示す特別図柄作動中フラグFcを参照して、特別抽選の結果を変動表示している状態である特別図柄作動中か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS182へ移行する。 ステップS181:ステップS180で、ゲーム実行手段400が特別図柄作動中と判定した場合には、開閉機構制御手段635により開閉機構42を作動させる開閉機構開放処理を行う。開閉機構開放処理が終了すると、ステップS182へ移行する。 ステップS182:ゲーム実行手段400は、開閉機構42の作動中を示す開閉機構作動中フラグFkを参照する。そして、開閉機構42が作動中か否か、つまり開閉機構42が開状態か否かを判定し、作動中でない場合にはステップS184へ移行する。 ステップS183:ゲーム実行手段400がステップS182で開閉機構作動中と判定した場合には、開閉機構制御手段635による開閉機構42の作動を終了する開閉機構開放終了処理を行う。開閉機構開放終了処理が終了すると、ステップS184へ移行する。 (1−5)機械抽選口の入口への入球に伴う処理 ステップS184:CPU101の機械抽選口検知手段456は、機械抽選口43の入口43aに遊技球が入球したことを検知する機械抽選口センサ143の情報を読み取る。そして、遊技球が入口43aから機械抽選口43に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS186へ移行する。 ステップS185:ステップS184で、機械抽選口検知手段456が機械抽選口43に遊技球が入球したと判定した場合には、機械抽選口入球処理を行い、その後ステップS186へ移行する。 (1−6)Vゾーンへの入球に伴う処理 ステップS186:次に、CPU101のVゾーン検知手段712は、機械抽選口43に取り込まれた遊技球がVゾーン44に入球したことを検知するVゾーンセンサ144の情報を読み取る。そして、遊技球がVゾーン44に入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS190へ移行する。 ステップS187:ステップS186で、Vゾーン検知手段712が遊技球がVゾーン44に入球したと判定した場合には、誘導機構Bを作動させ、大入賞口41への遊技球の入球を可能とする大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理を行う。大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理の終了後、ステップS190へ移行する。 ステップS190:CPU101のゲーム実行手段400は、誘導機構B作動中を示す誘導機構B作動中フラグFdを参照して、誘導機構Bが作動中か否かを判定する。作動中でない場合にはステップS200へ移行する。 ステップS191:ステップS190で、ゲーム実行手段400が、誘導機構Bが作動中と判定した場合には、誘導機構B制御手段814による誘導機構Bの作動を終了し、1ラウンドの遊技を終了する1ラウンド遊技終了処理を行う。ラウンド遊技制御手段812よる1ラウンド遊技終了処理の終了後、ステップS200へ移行する。 (1−7)大入賞口への入球に伴う処理 ステップS200:CPU101の大入賞口検知手段458は、発射された遊技球が盤面下部に設けられた大入賞口41に入球したことを検知する大入賞口センサ141の情報を読み取る。そして、大入賞口検知手段458は、入球したか否かを判定し、遊技球が入球していない場合にはステップS210へ移行する。 ステップS201:ステップS200で、大入賞口検知手段458が大入賞口41に遊技球が入球したと判定した場合には、大入賞口入球処理を行い、その後ステップS210へ移行する。 ステップS210:ゲーム実行手段400は、大当たり遊技作動中を示す大当たり遊技作動中フラグFeを参照して、大当たり遊技作動中か否かを判定する。ゲーム実行手段400は、作動中でないと判定した場合は、割込み処理を終了する。 ステップS211:ステップS210で、ゲーム実行手段400が大当たり遊技作動中と判定した場合には、大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理を行う。 (2)各部の処理 次に、図10に示すステップS121のゲート通過処理、ステップS131の普通抽選処理、ステップS141の誘導機構A作動開始処理、ステップS151の誘導機構A作動終了処理、ステップS161の始動入賞口入球処理、ステップS171の特別抽選処理、ステップS181の開閉機構開放開始処理、ステップS183の開閉機構開放終了処理、ステップS185の機械抽選口入球処理、ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理、ステップS191の1ラウンド遊技終了処理、ステップS201の大入賞口入球処理及びステップS211の大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理の各部の処理について説明する。 (2−1)ゲート通過処理 図12は、ステップS121のゲート通過処理の流れを示すフローチャートである。このゲート通過処理では、ゲート10、11を遊技球が通過した場合に、普通抽選処理で使用する乱数値の抽出を行い、取得した乱数値を記憶する。ただし、普通図柄変動権数Naが所定値以上、例えば4個以上の場合には、ゲート通過処理を行わない。 ステップS121a:まず、ゲーム実行手段400が、普通図柄変動権数記憶手段520内の普通図柄変動権数Naが4個未満か否かを判定し、普通図柄変動権数Naが4個未満でないと判定した場合は、以降の処理を行わず当処理を終了する。 ステップS121b:一方、ゲーム実行手段400が普通図柄変動権数Naが4個未満であると判定した場合は、普通電役乱数抽出手段512a及び普通図柄乱数抽出手段514aは、それぞれ普通電役乱数抽出及び普通図柄乱数抽出を行う。具体的には、普通電役乱数抽出手段512aは、数値発現手段402の普通電役乱数カウンタから普通電役乱数値の抽出を行う。また、普通図柄乱数抽出手段514aは、数値発現手段402の普通図柄乱数カウンタから普通図柄乱数値の抽出を行う。 ステップS121c:普通図柄変動権数記憶手段520は、読み出された普通電役乱数カウンタと普通図柄乱数カウンタの値である普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を記憶する。ここで、普通図柄変動権数記憶手段520は、RAM105に記憶する。 ステップS121d:次に、普通図柄変動権数記憶手段520は、記憶している乱数値の個数、つまり普通図柄変動権数Naを1加算する。 ステップS121e:続いて、普通図柄変動権数表示手段525は、遊技盤2に配置された4つのLED表示器からなる普通図柄変動権数表示装置61において、普通図柄変動権数Naに応じた数のLEDを点灯し、当処理を終了する。 (2−2)普通抽選処理 図13は、ステップS131の普通抽選処理の流れを示すフローチャートである。この普通抽選処理では、普通図柄変動権数記憶手段520が記憶している乱数値を取り出し、その乱数値に基づいて普通抽選の当否判定を行う。さらに、図柄決定を行うとともに図柄変動パターンを決定し普通図柄変動を開始する。ただし、普通図柄変動中又は誘導機構A作動中の場合には、乱数値の取り出しは行わない。 ステップS131a:まず、ゲーム実行手段400は、普通図柄作動中(普通図柄作動中フラグFa=1)かあるいは誘導機構A作動中(誘導機構A作動中フラグFb=1)かを判定し、普通図柄作動中又は誘導機構A作動中であると判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS131b:一方、ゲーム実行手段400が普通図柄作動中又は誘導機構A作動中でないと判定した場合は、普通電役乱数抽出手段512a及び普通図柄乱数抽出手段514aそれぞれは、普通図柄変動権数記憶手段520が記憶している普通電役乱数値及び普通図柄乱数値を取り出す。 ステップS131c:次に、ステップS131bでの普通電役乱数値及び普通図柄乱数値の取り出すのに対応して、普通図柄変動権数記憶手段520は、普通図柄変動権数Naを1減算する。 ステップS131d:続いて、普通図柄変動権数記憶手段520は、遊技盤2に配置された普通図柄変動権数表示装置61において、普通図柄変動権数Naに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS131e:普通抽選判定手段512bは、ステップS131bで取り出した普通電役乱数値に基づいて普通抽選の当否判定を行う。具体的には、普通抽選判定手段512bは、ROM104に設けた普通抽選テーブル内の当選を決定する判定値と普通電役乱数値とを比較し、「当選」又は「ハズレ」を決定する。この判定値は、例えば、確率通常状態では「2」、確率変動状態では「10」と遊技状態によって比較する判定値を異ならせることで、遊技者に変化に富んだ遊技を提供できる。 一方、普通図柄決定手段514bは、普通図柄乱数値に基づいて図柄決定を行う。普通電役内部抽選の当否判定で当選であった場合は、ROM104に設けた当たり図柄抽選テーブルと普通図柄乱数値とを比較して当選を示す当選図柄を決定する。当否判定でハズレであった場合は、ROM104に設けたハズレ図柄抽選テーブルと普通図柄乱数値とを比較してハズレ図柄を決定する。例えば、判定値が「2」で、確率値が2/10である確率通常状態では、当選図柄は「5」及び「7」で、ハズレ図柄は「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「6」、「8」及び「9」である。 そして、普通図柄決定手段514bは、普通図柄表示手段530に当選図柄又はハズレ図柄を出力する。 ステップS131f:次に、普通図柄決定手段514bは、普通抽選の当選図柄又はハズレ図柄を表示するまでにその図柄を変動させて表示するための図柄変動パターンを決定する。ここで、図柄変動パターンには、普通抽選の当選図柄またはハズレ図柄の変動時間である図柄変動時間Taの情報も含まれている。例えば、変動時短状態の場合、図柄変動時間Taが5.1秒の図柄変動パターンを決定する。変動時短状態以外の場合、図柄変動時間Taが28.5秒の図柄変動パターンを決定する。普通図柄決定手段514bは、普通図柄表示手段530に図柄変動パターンを出力する。 ステップS131g:続いて、普通図柄表示手段530は、普通抽選の当選図柄又はハズレ図柄を普通図柄表示装置60に変動表示するにあたり、ステップS131fで決定された図柄変動時間を計測するタイマカウンタCaを始動する。具体的には、例えば5.1秒の図柄変動時間Taを計測するために、タイマカウンタCaに「2550」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため5.1秒後にタイマカウンタCaが「0」になる。 ステップS131h:普通図柄表示手段530は、ステップS131eで決定された図柄とステップS131fで決定された図柄変動パターンを、普通図柄表示装置60においてタイマカウンタCaに基づき所定期間のあいた普通図柄変動を行う。 ステップS131i:次に、ゲーム実行手段400は、普通図柄表示手段530による普通図柄変動が行われているので、普通図柄作動中を示す普通図柄作動中フラグFaをセット(Fa=1)し、当処理を終了する。 (2−3)誘導機構A作動開始処理 図14は、ステップS141の誘導機構A作動開始処理の流れを示すフローチャートである。この誘導機構A作動開始処理では、普通図柄の図柄変動表示が当選図柄になった場合に、誘導機構Aの作動を開始し、誘導機構Aを開状態にする。 ステップS141a:まず、ゲーム実行手段40
0は、タイマカウンタCaを参照して普通図柄変動時間Taが0になったか否かを判定し、図柄変動時間Taが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS141b:一方、ゲーム実行手段400が図柄変動時間Taが0であると判定した場合は、普通図柄表示手段530は、図柄の変動表示を停止し、ステップS131eで決定した図柄を固定表示する。 ステップS141c:次に、ゲーム実行手段400は、普通図柄作動中を示す普通図柄作動中フラグFaをクリア(Fa=0)する。 ステップS141d:ゲーム実行手段400により普通図柄作動中フラグFaがクリア(Fa=0)され、ステップS141bで固定表示された図柄が当選図柄でない場合は、ゲーム実行手段400は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS141e:一方、ステップS141bで固定表示された図柄が当選図柄である場合は、誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aを開状態とする開放時間Tbを設定し、開放時間Tbを計測するために、タイマカウンタCbを始動する。例えば、誘導機構A制御手段535は、1.6秒の開放動時間Tbを計測するために、タイマカウンタCbに「800」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため1.6秒後にタイマカウンタCbが「0」になる。 ステップS141f:次に誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aソレノイド130を駆動(ON)して誘導機構Aを開状態とする。 ステップS141g:続いてゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中を示す誘導機構A作動中フラグをセット(Fb=1)し、当処理を終了する。 (2−4)誘導機構A作動終了処理 図15は、ステップS151の誘導機構A作動終了処理の流れを示すフローチャートである。この誘導機構A作動終了処理では、誘導機構Aを開状態にする規定時間に到達した場合、誘導機構Aを閉状態として誘導機構Aの作動を終了する。 ステップS151a:ゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中フラグFbを参照して誘導機構Aが作動中であると判定した場合は、タイマカウンタCbを参照して開放時間Tbが0になったか否かを判定する。そして、ゲーム実行手段400は、開放時間Tbが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS151b:一方、ゲーム実行手段400が開放時間Tbが0であると判定した場合は、誘導機構A制御手段535は、誘導機構Aソレノイド130をOFFして誘導機構Aを閉状態とする。 ステップS151c:次に、ゲーム実行手段400は、誘導機構A作動中フラグFbをクリア(Fb=0)し、当処理を終了する。 (2−5)始動入賞口入球処理 図16は、ステップS161の始動入賞口入球処理の流れを示すフローチャートである。この始動入賞口入球処理では、まず始動入賞口31に遊技球が入球することにより入賞とする。さらに、特別抽選処理で使用する乱数値の抽出を行い、抽出した乱数値を記憶する。ただし、記憶した乱数値の個数、つまり特別図柄変動権数が4個以上の場合には、乱数値の抽出は行わない。 ステップS161a:賞球払出制御手段910は、始動入賞口検知手段454から始動入賞口31への入球があった旨の検知結果を受け取る。それに応答して、賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して10個の賞球払出コマンドを送出する。 ステップS161b:次に、ゲーム実行手段400は、特別図柄変動権数Nbが4個未満か否かを判定し、特別図柄変動権数Nbが4個未満でないと判定した場合は、以降の処理を行わず当処理を終了する。 ステップS161c:一方、ゲーム実行手段400が特別図柄変動権数Nbが4個未満であると判定した場合は、特別電役乱数抽出手段612a及び特別図柄乱数抽出手段614aは、それぞれ特別電役乱数抽出及び特別図柄乱数抽出を行う。具体的には、特別電役乱数抽出手段612aは、数値発現手段402の特別電役乱数カウンタから特別電役乱数値の抽出を行う。また、特別図柄乱数抽出手段614aは、数値発現手段402の特別図柄乱数カウンタから特別図柄乱数値の抽出を行う。 ステップS161d:特別図柄変動権数記憶手段620は、読み出された特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を記憶する。ここで、特別図柄変動権数記憶手段620は、RAM105により具現される。 ステップS161e:次に、特別図柄変動権数記憶手段620は、特別図柄変動権数Nbを1加算する。 ステップS161f:続いて、特別図柄変動権数記憶手段620は、遊技盤2に配置された4つのLED表示器からなる特別図柄変動権数表示装置63において、特別図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯し当処理を終了する。 (2−6)特別抽選処理 図17は、ステップS171の特別抽選処理の流れを示すフローチャートである。この特別抽選処理では、特別図柄変動権数記憶手段620が記憶している乱数値を取り出し、その乱数値に基づいて特別抽選の当否判定を行う。さらに、図柄決定を行うとともに図柄変動パターンを決定し特別図柄変動を開始する。ただし、特別図柄変動中又は開閉機構作動中の場合には、上記処理を行わない。 ステップS171a:まず、ゲーム実行手段400が特別図柄作動中(特別図柄作動中フラグFc=1)、開閉機構作動中(開閉機構作動中フラグFk=1)又は誘導機構B作動中(誘導機構B作動中フラグFd=1)かを判定し、特別図柄作動中、開閉機構作動中又は誘導機構B作動中であると判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS171b:一方、ゲーム実行手段400が特別図柄作動中、開閉機構作動中又は誘導機構B作動中でないと判定した場合は、特別電役乱数抽出手段612a及び特別図柄乱数抽出手段614aそれぞれは、特別図柄変動権数記憶手段620が記憶している特別電役乱数値及び特別図柄乱数値を取り出す。 ステップS171c:次に、ステップS171bでの特別電役乱数値及び特別図柄乱数値の取り出すのに対応して、特別図柄変動権数記憶手段620は、特別図柄変動権数Nbを1減算する。 ステップS171d:続いて、特別図柄変動権数記憶手段620は、遊技盤2に配置された特別図柄変動権数表示装置63にて、特別図柄変動権数Nbに応じた数のLEDを点灯する。 ステップS171e:特別抽選判定手段612bは、ステップS171bで取り出した特別電役乱数値に基づいて特別抽選の当否判定を行う。具体的には、特別抽選判定手段612bは、ROM104に設けた特別抽選テーブル内の当選を決定する判定値と特別電役乱数値とを比較し「当選」か「ハズレ」かを決定する。この判定値は、例えば確率通常状態では「2」、確率変動状態では「10」と遊技状態によって比較する判定値を異ならせる。 一方、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数値に基づいて図柄決定処理を行う。特別電役内部抽選の当否判定で当選であった場合は、ROM104に設けた当たり図柄抽選テーブルと特別図柄乱数値とを比較して、当選を示す当選図柄を決定する。当否判定でハズレであった場合は、ROM104に設けたハズレ図柄抽選テーブルと特別図柄乱数値とを比較してハズレ図柄を決定する。例えば、当選図柄は「6−6」又は「7−7」といった同じ数字の組み合わせで、ハズレ図柄はそれ以外の組み合わせである。 そして、特別図柄決定手段614bは、特別図柄表示手段630に当選図柄又はハズレ図柄を出力する。 ステップS171f:次に、特別図柄決定手段614bは、特別抽選の当選図柄またはハズレ図柄の変動時間である図柄変動時間Tcが定められた図柄変動パターンを決定する。例えば、変動時短状態の場合、図柄変動時間Tcが3秒の図柄変動パターンを決定する。変動時短状態以外の場合、図柄変動時間Tcが10秒、20秒、30秒の図柄変動パターンのうち1つを決定する。特別図柄決定手段614bは、特別図柄表示手段630に図柄変動パターンを出力する。 ステップS171g:続いて、特別図柄表示手段630は、特別抽選の当選図柄又はハズレ図柄を特別図柄表示装置62に変動表示するにあたり、ステップS171fで決定された図柄変動時間Tcを計測するタイマカウンタCcを始動する。例えば、30秒の図柄変動時間Tcを計測するために、タイマカウンタCcに「15000」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため30秒後にタイマカウンタCcが「0」になる。 ステップS171h:特別図柄表示手段630は、ステップS171eで決定された図柄とステップS171fで決定された図柄変動パターンを、特別図柄表示装置62においてタイマカウンタCcに基づき所定期間のあいた特別図柄変動を開始する。 ステップS171i:次に、ゲーム実行手段400は、特別図柄作動中を示す特別図柄作動中フラグをセット(Fc=1)し、当処理を終了する。 (2−7)開閉機構開放開始処理 図18は、ステップS181の開閉機構開放開始処理の流れを示すフローチャートである。この開閉機構開放開始処理では、特別図柄の図柄変動表示が当選図柄になった場合に開閉機構開放開始処理を開始する。 ステップS181a:まず、ゲーム実行手段400は、タイマカウンタCcを参照して特別図柄変動時間Tcが0になったか否かを判定し、特別図柄変動時間Tcが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS181b:一方、ゲーム実行手段400が図柄変動時間Tcが0であると判定した場合は、特別図柄表示手段630は特別図柄の変動表示を停止し、ステップS171eで決定した図柄を固定表示する。 ステップS181c:次に、ゲーム実行手段400は、特別図柄作動中フラグをクリア(Fc=0)する。 ステップS181d:また、特別図柄表示手段630は、図柄変動表示、つまり特別電役内部抽選及び特別図柄抽選の結果表示の回数をカウンタによりカウントする。 例えば、確率通常状態・変動時短状態の継続回数が100回と設定されているとする。この場合、特別抽選で図柄が確率通常状態の当選図柄でありVゾーン44入球することで機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始する。その大当たり遊技が終了したあと、確率通常状態・変動時短状態となり、特別図柄表示手段630は、100回の普通電役内部抽選及び普通図柄抽選が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続する。一方、当選図柄が確率変動状態の当選図柄の場合、その大当たり遊技が終了したあと、確率変動状態及び変動時短状態となり、次の大当たり遊技が開始するまで継続する。 ステップS181e:次に、ゲーム実行手段400により特別図柄作動中フラグFcがクリア(Fc=0)され、ステップS181bで固定表示された図柄が当選図柄でない場合は、ゲーム実行手段400は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS181f:次に、ステップS181bで固定表示された図柄が当選図柄である場合は、開閉機構制御手段635は、その当選図柄が確率変動状態を伴う当選図柄であるかどうかを判定する。例えば、当選図柄が奇数の図柄の当選組み合わせ(確変図柄)である場合は確率変動状態、一方当選図柄が偶数の図柄の当選組み合わせ(通常図柄)である場合は確率通常状態と設定されている。このとき、当選図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間Tkが設定され、確率変動状態の場合は開閉機構42の開放時間Tkは1.6秒、確率通常状態の場合は開閉機構42の開放時間Tkは0.8秒である。 ステップS181g:開閉機構制御手段635は、ステップS181fにおいて当選図柄が確変図柄であると判定した場合は、開閉機構42の開放時間Tkを1.6秒に設定する。 ステップS181h:一方、ステップS181fにおいて当選図柄が通常図柄と判定した場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開放時間Tkを例えば0.8秒に設定し、確率変動状態の場合よりも開放時間Tkを短く設定する。 ステップS181i:開閉機構制御手段635は、当選図柄であると判定した場合、開閉機構42を開状態とする開放時間Tkを計測するためにタイマカウンタCkを始動する。このとき、
当選図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間Tkを変更する。当選図柄が確変図柄であり開放時間Tkが1.6秒である場合は、タイマカウンタCkに「900」をセットする。一方、当選図柄が通常図柄であり開放時間Tkが0.8秒である場合は、タイマカウンタCkに「450」をセットする。 ステップS181j:次に、開閉機構制御手段635は、開閉機構ソレノイド142を駆動(ON)して開閉機構42を開状態とする。 ステップS181k:続いて、ゲーム実行手段400は、開閉機構作動中を示す開閉機構作動中フラグFkをセット(Fk=1)し、当処理を終了する。 (2−8)開閉機構開放終了処理 図19は、ステップS183の開閉機構開放終了処理の流れを示すフローチャートである。この開閉機構開放終了処理では、開閉機構42を開状態にする規定時間に到達した場合、開閉機構42を閉状態として開閉機構42の作動を終了する。 ステップS183a:ゲーム実行手段400は、開閉機構作動中フラグFkを参照して開閉機構42が作動中であると判定した場合は、タイマカウンタCkを参照して開放時間Tkが0になったか否かを判定する。そして、ゲーム実行手段400は、開放時間Tkが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS183b:一方、開閉機構制御手段635は、ゲーム実行手段400が開放時間Tkが0であると判定した場合は、開閉機構ソレノイド142をOFFして開閉機構42を閉状態とする。 ステップS183c:次に、ゲーム実行手段400は、開閉機構作動中フラグFkをクリア(Fk=0)し、当処理を終了する。 (2−9)機械抽選口入球処理 図20は、ステップS185の機械抽選口入球処理の流れを示すフローチャートである。この機械抽選口入球処理では、遊技球の機械抽選口43の入口43aへの入球に伴い、賞球払出及び機械抽選を行う。 ステップS185a:まず、賞球払出制御手段910は、機械抽選口検知手段456から機械抽選口43の入口43aへの入球があった旨の検知結果を受け取る。それに応答して、賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して、例えば10個の賞球払出コマンドを送出する。 ステップS185b:次に、機械抽選判定手段716は、遊技球のVゾーン44への入球を検知するVゾーン検知手段712とハズレゾーン46への入球を検知するハズレゾーン検知手段714とから検知結果を受信し、Vゾーン44への入球があったかどうかを判定する。遊技球がハズレゾーン46に入球した場合は、当処理を終了する。 ステップS185c:機械抽選判定手段716がVゾーン44への入球があったと判定した場合は、ゲーム実行手段400は、Vゾーン44への入球があったことを示すVゾーン入球フラグFvをセット(Fv=1)する。 (2−10)大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理 図21は、ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理の流れを示すフローチャートである。この大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理では、特別図柄の図柄変動表示が当選図柄の組み合わせになり、遊技球が機械抽選口43のVゾーン44に入球した場合に大当たり遊技を開始し、1ラウンド遊技を開始する。 ステップS187a:Vゾーン44への入球があり、Vゾーン入球フラグFvがセット(Fv=1)されている場合は、ラウンド遊技制御手段812は、Vゾーン入球フラグFvをクリア(Fv=0)し、ステップS187bでの大当たり遊技開始処理を行う。 ステップS187b:次に、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技を開始する為の処理を行う。ここでは、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技中において繰り返すラウンド遊技の回数(規定ラウンド数ともいう)を例えば16回と設定し、何回目のラウンド遊技を実行するかを管理するラウンド数カウンタを1に設定する。また、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技の開始とともに、これまで確率変動状態又は変動時短状態であった場合はその遊技状態をクリアする。 ステップS187c:次に、ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技中を示す大当たり遊技中フラグをセット(Fe=1)する。 ステップS187d:続いてラウンド遊技制御手段812は、1ラウンドを開始する為の処理を行う。そして、ラウンド遊技制御手段812は、大入賞口41に入球する規定入球数を10個と設定し、その入球数をカウントして管理する入球数カウンタを0に設定する。 ステップS187e:誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを開状態とする時間Tdを設定し、開放時間Tdを計測するために、タイマカウンタCdを始動する。具体的には、30秒の開放動時間Tdを計測するために、タイマカウンタCdに「15000」をセットする。この場合、2ミリ秒毎にカウンタが1減算されるため30秒後にタイマカウンタCdが「0」になる。 ステップS187f:次に誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140を駆動(ON)して誘導機構Bを開状態とする。 ステップS187g:続いて、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示すフラグをセット(Fd=1)し、1回目のラウンド遊技を開始する。 (2−11)1ラウンド遊技終了処理 図22は、ステップS191の1ラウンド遊技終了処理の流れを示すフローチャートである。この1ラウンド遊技終了処理では、誘導機構Bを開状態とする規定時間に到達したら、誘導機構Bを閉状態とし1ラウンド遊技を終了する。 ステップS191a:まずラウンド遊技制御手段812は、タイマカウンタCdを参照して開放時間Tdが0になったか否かを判定し、開放時間Tdが0でないと判定した場合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS191b:一方、ラウンド遊技制御手段812が開放時間Tdが0であると判定した場合は、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140をOFFして誘導機構Bを閉状態とする。 ステップS191c:次に、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示すフラグをクリア(Fd=0)し、当処理を終了する。 (2−12)大入賞口入球処理 図23は、ステップS201の大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。この大入賞口処理では、大入賞口41に遊技球が入球した場合に入賞とし、さらに大入賞口41への規定入球数に到達したら、誘導機構Bを閉状態とし1ラウンド遊技を終了する。 ステップS201a:まず賞球払出制御手段910は、払出制御基板100Bに対して、遊技球の大入賞口41への入球数に応じて1球の入球につき15個の賞球払出コマンドを送出する。 ステップS201b:次にラウンド遊技制御手段812は、大入賞口検知手段458からの検知結果を受信すると、大入賞口41への入球数をカウントする入球数カウンタを1加算する。 ステップS201c:ラウンド遊技制御手段812は、大入賞口41の規定入球数、例えば10個に到達したか否かを判定する。規定入球数に到達していないと判定した場合は、ラウンド遊技制御手段812は以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS201d:一方、ラウンド遊技制御手段812が規定入球数に到達したと判定した場合は、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを閉状態とする。その他、大入賞口41の開状態の規定時間により、閉状態として良い。 ステップS201e:次に、誘導機構Bの閉状態を受けて、ラウンド遊技制御手段812は誘導機構B作動中を示す誘導機構B作動中フラグFdをクリア(Fd=0)し、1回のラウンド遊技が終了し、当処理を終了する。 (2−13)大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理 図24は、ステップS211の大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理の流れを示すフローチャートである。この大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技の規定回数の繰り返しと最終ラウンド遊技を実行した場合は、大当たり遊技の終了を行う。 ステップS211a:まず、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示す誘導機構作動中フラグFdを参照して、誘導機構B作動中か否かを判定する。作動中であると判定した場合は、ラウンド遊技中であるので以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS211b:一方、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中でないと判定した場合は、規定ラウンド数に到達したかラウンド数カウンタを参照して判定し、規定ラウンド数に到達したと判定した場合は、ステップS211hへ移行する。 ステップS211c:一方、ラウンド遊技制御手段812は、規定ラウンド数に到達していないと判定した場合は、ラウンド数カウンタを1加算する。 ステップS211d:ラウンド遊技制御手段812は、ステップS187dと同様に、1ラウンドを開始する為の処理を行う。このとき、ラウンド遊技制御手段812は、大入賞口41に入球する規定入球数を10個と設定し、その入球数をカウントして管理する入球数カウンタを0に設定する。 ステップS211e:次に、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bを開状態とする時間Tdを設定し、開放時間Tdを計測するために、タイマカウンタCdを始動する。 ステップS211f:続いて、誘導機構B制御手段814は、誘導機構Bソレノイド140を駆動(ON)して誘導機構Bを開状態とする。 ステップS211g:さらに、ラウンド遊技制御手段812は、誘導機構B作動中を示す誘導機構B作動中フラグFdをセット(Fd=1)し、次のラウンド遊技を開始し、当処理を終了する。 ステップS211h:一方、ラウンド遊技制御手段812は、ステップS211bで規定ラウンド数に到達していると判定した場合は、大当たり遊技中を示すフラグをクリア(Fe=0)する。 ステップS211i、S211j、S211k:ラウンド遊技制御手段812は、大当たり遊技終了後の遊技状態を設定し、割込み処理を終了する。具体的には、ラウンド遊技制御手段812は、まず特別抽選での当選図柄が確率変動状態に該当する図柄である場合は、ラウンド遊技制御手段812は、遊技状態を確率変動状態に設定する(ステップS211i、ステップS211j)。一方、当選図柄が確率変動状態に該当しない図柄である場合は、ラウンド遊技制御手段812は、遊技状態を確率通常状態に設定する(ステップS211k)。 ここでは、特別抽選で決定された当選図柄に基づいて、大当たり遊技状態を設定する。「7−7」や「5−5」のような奇数数字の並び組み合わせの場合は、大当たり遊技終了後を確率変動状態・変動時短状態とし、「6−6」や「4−4」のような奇数数字の並び組み合わせの場合は大当たり遊技終了後、100回の図柄変動、つまり内部抽選結果表示が100回行われるまで確率通常状態・変動時短状態とし、100回の図柄変動以降は確率通常状態とする。 [作用効果] 上述の通り、普通抽選手段510及び特別抽選手段610により行われる普通抽選や特別抽選、いわゆる内部抽選は、遊技装置1のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により「当選」又は「ハズレ」が決定される抽選である。一方、機械抽選手段710で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に「当選」又は「ハズレ」を決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により「当選」又は「ハズレ」を決定する物理的抽選である。つまり、遊技者が機械抽選口43の入口43aが開いているあいだに遊技球を入球し、さらに機械抽選口43に取り込まれた遊技球がVゾーン44に入球することで大当たりとなる。 遊技装置1では、大当たり状態は、内部抽選に当選し、かつ機械抽選口43の入口43aに入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置1が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選に当選することにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口43の入口43aへの入球は、入口43aを狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口43aに入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の
開始が遊技装置1によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置1のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選により当選する確率を1/Aとし、機械抽選口43の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選かつ機械抽選で決定される場合の内部抽選の当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合の内部抽選の当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の内部抽選の当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の当選確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。 <その他の実施形態例> 以上、現時点において最も実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態について本発明を説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う遊技装置及びその制御方法もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば、以下に述べる変形例は、本発明に包含されることは勿論である。 (a)変形例1 上述の実施形態例の開閉機構開放開始処理では、ステップS181fにおいて特別抽選での当選図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間Tkを設定している。しかし、特定の当選図柄で当選した場合に、機械抽選口43での機械抽選による抽選結果が次に当選となるまでの間、又は特別抽選若しくは機械抽選を行った回数が所定数に到達するまでの間、開放時間Tkをその当選図柄にかかわらず一定しても良い。つまり、特定の当選図柄で特別抽選に当選し、機械抽選に当選して大当たり遊技が開始した場合において、その大当たり遊技が終了して次の大当たり遊技へ進むあいだの開放時間Tkを一定にする。あるいは、特定の当選図柄で特別抽選に当選し、機械抽選に当選して大当たり遊技が開始した場合において、その大当たり遊技が終了した後の特別抽選または機械抽選の回数が所定数に到達するまでのあいだ、開放時間Tkを一定にする。よって、ここでは、大当たり終了時に、設定される遊技状態に応じて開放時間Tkを一定に設定する。 このような処理を行う遊技装置1の処理について、上述の実施形態例と異なる開閉機構開放処理についてのみ説明する。図25は、開閉機構開放処理の流れを示すフローチャートである。上記の実施形態例での図18に示す開閉機構開放処理と比較して、ステップS181f’、S181g’及びS181h’の処理が異なる。 ステップS181f’:開閉機構制御手段635は、大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理のステップS211j及びS211kにおいて設定された遊技状態が確率変動状態かどうかを判定する。 ステップS181g’:開閉機構制御手段635は、ステップS181f’において遊技状態が確率変動状態であると判定した場合は、開閉機構42の開放時間Tkを1.6秒に設定する。 ステップS181h’:一方、ステップS181f’において遊技状態が確率変動状態ではなく確率通常状態であると判定した場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開放時間Tkを0.8秒に設定する。 よって、機械抽選の結果、当選して大当り遊技状態となり、かつ特別抽選の際に決定された当選図柄が特定の図柄、例えば「777」であった場合には、大当り遊技の後、次の大当りになるまでのあいだ機械抽選口43の入口43aの開放時間Tkが一定時間とされる。ここで、「777」などの確変図柄で当選した場合を確率変動状態という。 例えば、通常の確率通常状態においては、「777」の当選図柄に対応する開放時間Tkが1.6秒であり、「222」の当選図柄に対応する開放時間Tkが0.8秒であるとする。よって、確率通常状態においては、特別抽選での当選図柄に応じて開放時間Tkが設定されて大当り遊技状態が開始して、その大当たり遊技が終了した後、次の特別抽選で「222」などの通常図柄で当選すると、開閉機構42は0.8秒のあいだしか開かない。しかし、確率変動状態となる「777」などの特定の図柄で当選し、その大当たり遊技状態が終了すると、例え、次の特別抽選で「222」の当選図柄で当選した場合であっても、開閉機構42は1.6秒のあいだ開く。従って、遊技者にとってはより有利な状態を楽しむことができるので、特別抽選の結果表示に対する遊技者の注目を強く引くことができ、興趣性に富む遊技装置を実現できる。 (b)変形例2 上述した実施形態例の機械抽選口43には、Vゾーン44を通過またはVゾーン44に入球することが確定している遊技球を貯留するとともに、貯留した遊技球を所定のタイミングで放出する貯留装置が設けられていても良い。なお、貯留装置200は、特許請求の範囲の貯留手段に相当する。 [構成] 図26は、機械抽選口43に設けられた貯留装置200の概略図、図27は貯留球ソレノイド及び貯留球センサを含む遊技装置のハード構成である。機械抽選口43には、ハズレゾーン46とともに入球した遊技球がVゾーン44に導入される開口44aが設けられている。貯留装置200は、遊技球のVゾーン44への入球を阻止する止め部200aと、開口44aからVゾーン44への接続部分であり、止め部200aにより入球が阻止されている遊技球を貯留する貯留部200bとを含む。止め部200aは、回転可能であり、あるタイミングで貯留球ソレノイド151をオフして止め部200aを固定することにより遊技球を貯留部200bに貯留する。そして、別のタイミングで貯留球ソレノイド151を駆動して回転することにより、遊技球を貯留部200bからVゾーン44に放出する。そして、貯留装置200の後段に設けられたVゾーンセンサ144は、貯留装置200から放出された遊技球を検知する。さらに、貯留部200bに遊技球が貯留されているかどうかを検知する、あるいは貯留されている遊技球をカウントする貯留球センサ152が設けられている。 このようにVゾーン44へ入球することが確定しているまたはVゾーン44への通過が確定している遊技球を貯留し、別のタイミングで放出することで、機械抽選において当選、即ち大当り状態が決定している場合でも、大当り遊技を直ちに行なうのではなく別のタイミングで実行させることができる。また、複数の大当り状態を開始可能なように複数個の遊技球を貯留しておき、あるタイミングで一度に放出する又は、大当たり遊技の終了に伴って順次放出することによって、大当り遊技を連続的に実行させることが可能となる。従って、遊技者にとっては意表を突くタイミングでの大当り遊技が実行されたり、連続的な大当り遊技が行なわれたりする。例えば、遊技装置によって一方的に決定される特別抽選において、連続的にハズレとなる場合が続いている場合であっても、遊技者は、貯留装置200に貯留されている遊技球がVゾーン44に放出され、大当り遊技状態に突然移行するのではないかという期待感を持って遊技を継続できる。 さらに、従来の遊技機であれば、例えば大当り演出の16ラウンドが終了すると次の大当りまでは通常遊技が行なわれることになり、16ラウンドを越える大当り演出は行なわれなかったが、本変形例によれば、16ラウンド終了後に直ちに次の貯留球を解放させることで大当り演出を連続的に行なうことができ、見かけ上、32ラウンド、48ラウンド・・・といった大当り演出が可能となるので、非常に射幸性に富む遊技機を実現できる。 また、貯留装置200が遊技球を貯留している場合であって、機械抽選口43に入球した遊技球がVゾーン44以外のハズレゾーン46のいずれかに入球したとする。このような場合、貯留装置200が、止め部200aを回転して貯留部200bに貯留されている遊技球を放出することで、本来はハズレであるが、大当たり遊技状態に変更することができる。よって、遊技者は継続的な関心をもって遊技を行なえる。 さらに、遊技装置1の電源が遮断された場合、貯留装置200は、Vゾーン44に入球または通過しようとしている遊技球や既に貯留部200bに貯留されている遊技球を、貯留部200bに貯留する。例えば電源が遮断されると止め部200aの回転が行なわれないようロックがかかるように設定しておくことによって、閉店後に遊技装置の電源が落とされても、貯留装置200が遊技球を貯留するため、遊技球は遊技装置1内部に保持される。そのため、次の開店時に、遊技者は偶然、連続的な大当り遊技を引き当てる可能性があり、射幸性に富む遊技装置を実現できる。 [機能構成] 図28は、貯留制御手段を含む遊技装置1の機能ブロック図である。上記実施形態例の機械抽選ブロック700は、機能構成に加えて、貯留装置200を制御する貯留制御手段730をさらに含む。貯留制御手段730は、貯留装置200の止め部200aを制御し、所定のタイミングで止め部200aを固定して遊技球を貯留し、別のタイミングで止め部200aを駆動して遊技球をVゾーン44に放出するように制御する。また、貯留球センサ152から貯留部200bに貯留されている遊技球の数を管理する。 [処理] 次に、貯留装置200が設けられた場合の遊技装置1の処理について説明する。上述の実施形態例と異なる処理についてのみ説明する。 (1)貯留装置を設けた場合の処理の概要 まず、貯留装置を設けた場合の処理の概要を説明する。図29は、遊技球が機械抽選口43に入球して行われる機械抽選での処理の概要を示すフローチャートである。 ステップS35〜S36:特別抽選に当選し、当選図柄が表示されると、最大1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とする(ステップS35)。次に、遊技球が入口43aから機械抽選口43に取り込まれる(ステップS36)。 ステップS37:遊技球は、機械抽選口43の開口44aに約1/10の確率で入球する。 ステップS375:次に、貯留装置200は、開口44aに入球した遊技球を止め部200aを用いて貯留部200bに貯留する。 ステップS38:貯留装置200が所定のタイミングで遊技球を放出すると、遊技球はVゾーン44に入球し、大当たり遊技が開始する。 (2)開閉機構開放処理、機械抽選口処理 次に、前述の実施形態例と処理と異なる開閉機構開放処理及び機械抽選口処理について具体的に説明する。 (2−1)開閉機構開放処理 図30は、貯留装置を含む遊技装置での開閉機構開放処理の流れを示すフローチャートである。貯留装置200が設けられた遊技装置1での開閉機構開放処理では、さらに貯留図柄かどうかを判定するステップS1810及び貯留モードを設定するステップS1811の処理が行われる。S1810及びステップS1811の処理は、前述の実施形態例の図18に示す開閉機構開放処理において、ステップS181dの図柄変動表示カウント処理とステップS181eの開閉機構開放図柄かどうかを判定する処理との間で行われる。 ステップS1810:ゲーム実行手段400は、ステップS181bで固定表示された特別図柄が、遊技球を貯留装置200で貯留する貯留モードに該当する貯留図柄かどうかを判定する。ゲーム実行手段400は、貯留図柄でないと判定した場合はステップS181eに進む。このとき、貯留制御手段730は、貯留装置200の止め
部200aを回転可能にし、開口44aに入球した遊技球がVゾーン44に入球可能なように制御する。 なお、通常図柄又は確変図柄の一部をあらかじめ貯留図柄として定めておく。例えば「123」「765」のように連続した数字の番号の並びを貯留図柄とする。 ステップS1811:一方、ゲーム実行手段400は、貯留図柄であると判定した場合は、貯留装置200により遊技球を貯留する貯留モードを設定する。貯留モードに設定されると、貯留制御手段730は、貯留装置200の止め部200aを固定し、遊技球がVゾーン44に入球しないように制御する。 (2−2)機械抽選口処理 図31は、貯留装置を含む遊技装置での機械抽選口処理の流れを示すフローチャートである。機械抽選口処理では、上記の実施形態例の機械抽選口処理に加えて、貯留装置200に関連したステップS1850〜S1859の処理が実行される。 ステップS185a:まず、賞球払出制御手段910は、機械抽選口43の入口43aへの入球に応答して、払出制御基板100Bに対して賞球払出コマンドを送出する。 ステップS185b:次に、機械抽選判定手段716は、Vゾーン検知手段712とハズレゾーン検知手段714とから検知結果を受信し、Vゾーン44への入球があったかどうかを判定する。 ステップS185c:Vゾーン44への入球があった場合は、ゲーム実行手段400は、Vゾーン入球フラグFvをセット(Fv=1)する。 ステップS1850:Vゾーン44への遊技球の入球がない場合は、ゲーム実行手段400は、貯留モードが設定されているかどうかを判定する。貯留モードではなく、遊技球を貯留部200bからVゾーン44に放出する放出モードの場合は、ステップS1854に進む。 ステップS1851:貯留モードが設定されている場合は、ゲーム実行手段400は、放出モードを行うかどうかの抽選を行う。 ステップS1852、S1853:ステップS1851の放出モードを行うかどうかの抽選で当選すると、ゲーム実行手段400は、放出モードを設定する。一方、はずれると機械抽選口入球処理を終了する。 ステップS1854:ステップS1850の判定で貯留モードが設定されていなかったか、あるいはステップS1853で放出モードが設定された場合、次に貯留制御手段730は、貯留球センサ152からの入力を受けて、貯留装置200の貯留部200bに遊技球が貯留されているかどうかを判定する。遊技球が貯留されていない場合は、機械抽選口入球処理を終了する。 ステップS1855:一方、遊技球が貯留されている場合は、貯留制御手段730は、止め部200aを回転して遊技球をVゾーン44に放出するように制御する。 ステップS1856、S1857:遊技球がVゾーン44に入球したことをVゾーン検知手段712から受信すると、ゲーム実行手段400は、Vゾーン入球フラグFvをセット(Fv=1)する。 ステップS1858:ゲーム実行手段400は、貯留球センサ152からの入力を受けて、遊技球が貯留部200bに貯留されているか否かを判定する。貯留されている場合には、ゲーム実行手段400は、機械抽選口入球処理を終了する。 ステップS1859:一方、遊技球が貯留部200bに貯留されていない場合には、ゲーム実行手段400は、貯留モードに設定する。このとき、貯留制御手段730は、止め部200aを固定し、Vゾーン44に入球する遊技球を貯留部200bに貯留する。 (c)変形例3 上述の実施形態例においては、大当たり遊技で行われるラウンド遊技をあらかじめ定めた規定回数を実行する方法を採用しているが、a)大当たり遊技開始時にラウンド遊技の回数を抽選で決定する方法、b)あらかじめ定めた規定回数を上限として定め、1回のラウンド遊技が終了した場合に、次のラウンド遊技に移行するか否かを抽選で決定する方法、又は、c)大入賞口41の内側に遊技球の通過を検知するセンサが配置された領域(Vゾーン)を設け、あらかじめ定めた規定回数を上限として定め、1回のラウンド遊技中に遊技球がVゾーンを通過した場合に次のラウンド遊技に移行する方法を採用してもよい。 (d)変形例4 上述の実施形態例においては、始動入賞口31を1つ設ける方法を採用しているが、始動入賞口31を複数、例えば2つ設けてもよい。この場合、始動入賞口31に基づいて行われる特別抽選の結果表示を行う特別図柄表示装置62も2つ設け、2つの始動入賞口31それぞれに応じた特別図柄表示装置62で図柄変動表示を行う。これら特別図柄表示装置62で当選図柄が表示された後に開始される大当たり遊技では、1つの大入賞口41を用いてラウンド遊技が行うようにしてもよいし、大入賞口41を2つ設けても良い。そして、当選図柄を表示した特別図柄表示装置62に応じた大入賞口41を用いてラウンド遊技を行うようにしてもよい。ただし、いずれの場合も大当たり遊技が同時に行われることはしない。 (d)変形例5 上述の実施形態例においては、機械抽選口43を1つ設けているが、複数の機械抽選口43(例えば2箇所)を設けるようにしても良い。また、複数の機械抽選口43のそれぞれに設けられる入口43aには、各々開閉機構42が取り付けられている。そして、各入口43aに対応した開閉機構42の動作は、開閉機構制御手段635によって同一タイミングで制御される。 このように構成すれば、機械抽選口43が複数であり遊技球の入球箇所が多いため、個々の機械抽選口43の開口時間が短い場合でも、遊技者にとっては入球チャンスが多くなる。また、遊技球の打ち分けによって、複数の機械抽選口43への同時入球を狙うことも可能なため、遊技者個々にとっては自らの遊技技量を発揮することができ、遊技者の挑戦意欲を引き出すことが可能となる。 (e)変形例6 上述の実施形態例においては、普通電役内部抽選の後、普通図柄抽選を行っているが、普通電役内部抽選と同時に普通図柄抽選を行っても良い。例えば、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選で同一の乱数値を抽出し、その乱数値に基づいて普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を同時に行う。同様に、特別電役内部抽選と同時に特別図柄抽選を行っても良い。よって、普通電役内部抽選手段512に普通電役内部抽選の結果を表示するための図柄決定の機能も付加させるので、抽選ステップ、抽選機能が簡易化され、装置の設計容易化に寄与できる。 (f)変形例7 上述の実施形態例においては、誘導機構A、開閉機構42及び誘導機構Bの開閉は、開状態の時間により制御しているが、始動入賞口31、機械抽選口43の入口43a及び大入賞口41それぞれへの入球数により制御しても良い。例えば、入口43aが開いてから遊技球が1球入るまでは、入口43aが閉状態とならないように制御する。開閉を時間により制御すると、入球がなくても各入口がしまってしまう可能性があるが、入球数により制御することで入球するまで入口が閉状態とならず、遊技者はより有利に遊技を楽しむことができる。 (f)変形例8 上述の実施形態例においては、特別電役内部抽選手段612の抽選確率として高確率な抽選確率(確率変動状態)と低確率な抽選確率(確率通常状態)の2つがあるが、確率確変状態がなく、常に一つの抽選確率のみとしてよい。その場合は、内部抽選と機械抽選との結果で決定される大当たり遊技の当選率を変化させる要因としては、開閉機構制御手段635の開放時間Tkを2段階又は複数段階の変化を持たせることにより機械抽選としての確率変動の機能を持たせることができる。つまり、一回の開閉機構制御手段635の開放時間が長いほど機械抽選口43の入口43aに入球する球技球の数も増え、実質的な確率変動となるからである。 (f)変形例9 上述の実施形態例においては、始動入賞口31は、入球により賞球が付与されるとともに特別抽選が開始される入賞口と定義されているが、入球により特別抽選のみが開始され賞球の付与が無い入球口であっても良い。同様に、機械抽選口43は、入口43aへの入球により賞球が付与される入賞口と定義されているが、機械抽選を行うための遊技球を取り込むための入球口であっても良い。 (g)変形例10 上述の実施形態例では、特別抽選で当選した場合に機械抽選口43の入口43aが開状態となり、この機械抽選において当選すると大当たり遊技が開始する。変形例10では、特別抽選及び機械抽選において当選して大当たり遊技が開始する場合に加えて、さらに特別抽選での当選のみによっても大当たり遊技が開始する。変形例10では、特別電役内部抽選の結果として第1当たり及び第2当たりなど複数の当選とハズレとが含まれるものとし、以下では当選として第1当たり及び第2当たりが含まれる場合を例に挙げて説明する。そして、特別電役内部抽選の結果が第2当たりである場合は即座に大当たり遊技が開始し、第1当たりである場合は機械抽選口での機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始する。 [遊技盤の構成] 遊技機の外観構成は上記実施形態例と同様であるので説明を省略するが、上記実施形態例とは異なる各部の動作について図1を用いて以下に説明する。 (1)始動入賞口 始動入賞口31への遊技球の入球により、特別電役内部抽選が開始される。この特別電役内部抽選の結果には、第1当たり及び第2当たりとハズレとが含まれる。ここで、特別電役内部抽選の結果が第1当たりであると、機械抽選口43の入口43aに遊技球が入球可能または入球容易となる。このとき、機械抽選口43のVゾーン44に遊技球が入球すると大当たり遊技が開始して遊技球が大入賞口41に入球可能または入球容易となる。一方、第2当たりであると、即座に大当たり遊技が開始して遊技球が大入賞口41に入球可能または入球容易となる。ここで、例えば、第2当たりの確率は第1当たりの確率よりも低確率に設定する。第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選口43での機械抽選を経て大当たり遊技が開始される可能性がある。よって、第2当たりから即座に大当たり遊技が開始されるよりも、第1当たりから機械抽選を経て大当たり遊技になる可能性を楽しむ方がより緊迫感があり遊技者にとって遊技の面白みが増す。このように第1当たりの確率を第2当たりの確率よりも増すことで、遊技者はより緊迫感があり面白みのある遊技を楽しむことができる。 また、特別電役内部抽選の当否判定は、例えば以下の2通りの方法で行われる。1通り目は、1回の特別電役内部抽選により第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する方法(以下、1段階の特別電役内部抽選という)である。2通り目は、特別電役内部抽選を第1抽選及び第2抽選の2段階に分けて行い、第1抽選で第2当たり又はハズレのいずれかを決定し、第1抽選でハズレの場合にはさらに第2抽選において第1当たり又はハズレのいずれかを決定する方法(以下、2段階の特別電役内部抽選という)である。2段階の特別電役内部抽選では、第1抽選及び第2抽選それぞれの演出を行うとさらに好ましい。例えば、第1抽選においてハズレとなりハズレの演出がなされることで、遊技者は大当たり遊技となるチャンスが失われて意気消沈する。しかし、第2抽選において第1当たりとなって第1当たりの演出が行われた場合には、一度は失った大当たり遊技のチャンスを取り返すことができることで、遊技者はより遊技に興味を抱くようになってさらに遊技を楽しむことができる。 (2)機械抽選口の入口 機械抽選口43の入口43aは、始動入賞口31への入球により行われる特別抽選の結果、具体的には特別電役内部抽選の結果が第1当たりである場合、所定時間ΔT2のあいだ入球可能または入球容易となる入賞口である。入口43aに入球された遊技球は、後述の機械抽選口43に取り込まれる。 (3)大入賞口 特別抽選の結果が第2当たりである場合、あるいは、第1当たりの結果、遊技球が入口43aから機械抽選口43に取り込まれて機械抽選に当選すると、大入賞口41が所定時間ΔT3のあいだ入球可能または入球容易となる大当たり遊技状態が開始する。 (4)開閉機構 特別抽選の結果が第1当たりである場合、所定時間ΔT2のあいだ
開閉機構42が開状態になり、入口43aへの入球が可能となる。一方、特別抽選が行われていない場合や特別抽選において第1当たり以外の当選、例えば第2当たりである場合、又はハズレである場合は、開閉機構42は閉状態となり入球できない。 (5)誘導機構B 遊技球が機械抽選口43に取り込まれ、後述の機械抽選に当選して大当たり遊技状態が開始すると、あるいは特別抽選で第2当たりになると、所定時間ΔT3のあいだ誘導機構Bが開状態になるラウンド遊技が所定回数繰り返され、大入賞口41への入球可能または入球容易となる。 [機能構成] 次に、遊技装置1を制御する機能について説明する。図32は、遊技装置1を制御する各種機能の機能ブロック図である。変形例10の機能構成は上記実施形態例の図5に示す機能構成とほぼ同様であり、上記実施形態例と異なる機能構成について以下にその説明を行う。 (1)特別抽選ブロック (1−1)特別抽選手段 始動入賞口検知手段454が始動入賞口31に遊技球が入球したことを検知すると、特別抽選手段610は特別抽選を行う。特別抽選手段610は、特別抽選の複数の「当選」または「ハズレ」を決定する特別電役内部抽選を行う特別電役内部抽選手段612と特別電役内部抽選の結果として表示させる特別図柄を決定する特別図柄抽選を行う特別図柄抽選手段614を含む。特別抽選手段610は、特許請求の範囲の内部抽選手段に含まれる。 (1−1−1)特別電役内部抽選手段 特別電役内部抽選手段612は、特別電役乱数抽出手段612aと特別抽選判定手段612bとを含む。 特別電役乱数抽出手段612aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別電役内部抽選を行うための特別電役乱数値を、数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別電役乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。その後、特別電役乱数抽出手段612aは、所定のタイミングで特別電役乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。ここで、1段階の特別電役内部抽選により第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する1段階の特別電役内部抽選の場合には、1つの特別電役乱数値を取得する。一方、特別電役内部抽選を第1抽選及び第2抽選の2段階に分けて行う2段階の特別電役内部抽選の場合には、例えば第1抽選及び第2抽選それぞれに対応する2つの第1特別電役乱数値及び第2特別電役乱数値を取得する。なお、1つの特別電役乱数値を取得してそれを第1抽選及び第2抽選の両方に用いるようにしても良い。 次に、特別抽選判定手段612bは、特別抽選テーブルに基づいて当否判定行う。特別抽選テーブルとは、特別抽選での「当選」に該当する当選値または「ハズレ」に該当するハズレ値を定めたテーブルであり、特別抽選における当選の確率を定めたものである。特別抽選判定手段612bは、特別電役乱数抽出手段612aが抽出し取り出した特別電役乱数値と特別抽選テーブルの当選値と比較し、一致しているか否かに基づいて当否判定を行う。 具体的に、複数の当選として第1当たり及び第2当たりを含む場合を例に挙げて説明する。1段階の特別電役内部抽選が行われる場合には、特別抽選テーブルには、第1当たりに対応する第1当選値、第2当たりに対応する第2当選値、及びハズレに対応するハズレ値が定められている。そして、取得した特別電役乱数値とこの特別抽選テーブルとを比較し、第1当たり、第2当たり及びハズレのいずれかを決定する。一方、2段階の特別電役内部抽選が行われる場合には、特別抽選テーブルとしては第1抽選のための第1抽選テーブル及び第2抽選のための第2抽選テーブルを含む。そして、第1抽選テーブルには、第2当たりに対応する第2当選値及びハズレに対応するハズレ値が定められ、第2抽選テーブルには、第1当たりに対応する第1当選値及びハズレに対応するハズレ値が定められている。そして、第1抽選のための第1特別電役乱数値と第1特別抽選テーブルとを比較し、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する。この第1抽選においてハズレと決定された場合は、次に第2抽選のための第2特別電役乱数値と第2特別抽選テーブルとを比較し、第1当たり及びハズレのいずれかを決定する。なお、2段階の特別電役内部抽選においても1つの抽選テーブルのみで第1当たり、第2当たり及びハズレのいずれかを決定しても良い。例えば、1つの特別抽選テーブルにおいて第1当選値、第2当選値及びハズレ値が定められ、第1抽選では第2当選値及びハズレ値の範囲で第1特別電役乱数値を抽出し、第2抽選では第1当選値及びハズレ値の範囲で第2特別電役乱数値を抽出及び取得する。そして、取得した第1特別電役乱数値と特別抽選テーブルとの比較により第1抽選を行う。第1抽選ではずれた場合は、第2特別電役乱数値と特別抽選テーブルとの比較に基づいて第1当たり及びハズレのいずれかを決定する。 (1−1−2)特別図柄抽選手段 特別図柄抽選手段614は、特別図柄乱数抽出手段614aと特別図柄決定手段614bとを含む。 特別図柄乱数抽出手段614aは、遊技球が始動入賞口31に入球したタイミングで、内部抽選の1つである特別図柄抽選を行うための特別図柄乱数値を数値発現手段402から抽出する。そして、抽出された特別図柄乱数値は、特別図柄変動権数記憶手段620に記憶される。特別図柄乱数抽出手段614aは、所定のタイミングで特別図柄乱数値を特別図柄変動権数記憶手段620から取り出す。 次に、特別図柄決定手段614bは、特別図柄決定テーブルに基づいて特別図柄の決定を行う。複数の当選として第1当たり及び第2当たりを含む場合を例に挙げて説明する。例えば、特別図柄決定テーブルには、第1当たりを演出する第1当たり図柄決定データに対応する第1当たり図柄当選値、第2当たりを演出する第2当たり図柄決定データに対応する第2当たり図柄当選値、及びハズレを演出するハズレ図柄決定データに対応するハズレ値が定められている。また、例えば第1当たり図柄当選値は複数設定されており、それぞれの第1当たり図柄当選値に対応して第1当たり図柄が設定されている。同様に、第2当たり図柄当選値及びハズレ値もそれぞれ複数設定されており、それぞれの第2当たり図柄当選値及びハズレ値に対応して第2当たり図柄及びハズレ図柄が設定されている。そして、特別抽選の結果が第2当たりである場合、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数抽出手段614aが取得した特別図柄乱数値と特別図柄決定テーブルの当選値とを比較して複数の第2当たり図柄のうちから1つの第2当たり図柄を決定する。同様に、特別図柄決定手段614bは、特別図柄乱数値と特別図柄決定テーブルとを比較して、第1当たり又はハズレの場合それぞれに応じて1つの第1当たり図柄又は1つのハズレ図柄を決定する。なお、特別図柄決定テーブルとして、第1当たり図柄当選値及びハズレ値が定められた第1特別図柄決定テーブルと第2当たり図柄当選値及びハズレ値が定められた第2特別図柄決定テーブルとを設けても良い。そして、第1抽選及び第2抽選の結果を表示するための図柄を、それぞれ第2特別図柄決定テーブル及び第1特別図柄決定テーブルから選択するようにしても良い。さらに、特別図柄決定手段614bは、決定した特別図柄を変動表示するために、特別図柄の変動パターンを決定するテーブルから図柄変動パターンを決定する。 具体的に、例えば、3つの数字により第2当たり図柄が決定される場合、第2当たり図柄の組み合わせが「AAA」、「aaa」、「BBB」、「bbb」…など同一の図柄が揃う場合を第2当たり図柄の組み合わせとする。この場合、特別電役内部抽選手段612が行う特別電役内部抽選での当否判定の結果が第2当たりであると、前述の第2当たり図柄の組み合わせのいずれかが第2当たり図柄として決定される。このとき、第2当たり図柄として例えば「AAA」、「BBB」など大文字の英数字の図柄の組み合わせが決定されると確率変動状態となる。一方、「aaa」、「bbb」など小文字の英数字の図柄の組み合わせが決定されると確率通常状態となる。同様に、例えば、3つの数字により第1当たり図柄が決定される場合、第1当たり図柄の組み合わせが「111」、「222」、「333」、「444」…など同一の図柄が揃う場合を第1当たり図柄の組み合わせとする。この場合、特別電役内部抽選での当否判定の結果が第1当たりであると、前述の第1当たり図柄の組み合わせのいずれかが第1当たり図柄として決定される。このとき、第1当たり図柄として例えば奇数の図柄の組み合わせが決定されると、機械抽選における開閉機構42の開放時間が長く設定されるとともに、機械抽選において当選すると確率変動状態となる。一方、偶数の図柄の組み合わせが決定されると、開閉機構42の開放時間が通常に設定されるとともに、機械抽選において当選すると確率通常状態となる。前記では、開放時間及び確率状態をともに設定しているが、第1当たり図柄の組み合わせに応じて開閉機構42の開放時間のみ設定しても良いし、あるいは確率状態のみを設定しても良い。 (1−2)特別図柄表示手段 特別図柄表示手段630は、特別図柄抽選手段614での特別図柄抽選の抽選結果として決定された特別図柄を、特別図柄変動パターンに基づいて特別図柄表示装置62に変動表示するように制御する。また、特別図柄表示手段630は、特別図柄の変動表示の回数をカウントし、確率通常状態・変動時短状態及び確率変動状態・変動時短状態の期間を制御する。 例えば、特別抽選で第1当たりであり、特別抽選で決定された図柄が確率通常状態の第1当たり図柄である場合、まず機械抽選口43の入口43aが開状態となる。そして、入口43aに遊技球が入球して、遊技球がVゾーン44に入球することで機械抽選に当選すると、大当たり遊技が開始する。あるいは、特別抽選で第2当たりであり、確率通常状態の第2当たり図柄である場合、即座に大当たり遊技が開始する。これらの第1当たり及び第2当たりに基づく大当たり遊技が終了したあと確率通常状態・変動時短状態となり、例えば100回の図柄変動表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態が継続する。よって、特別図柄表示手段630は、100回の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選の表示が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続し、通常状態よりも変動時間を短縮して変動表示を行う。そして、特別図柄表示手段630は、100回の結果表示を行ったと判定すると、変動時短状態を解除して通常の変動時間で変動表示を行う。 一方、特別抽選で第1当たりであり、特別抽選で決定された図柄が確率変動状態の第1当たり図柄であり、Vゾーン44への入球により大当たり遊技が開始した場合、大当たり遊技が開始する。あるいは、特別抽選で第2当たりであり確率変動状態の第2当たり図柄である場合、即座に大当たり遊技が開始する。これらの第1当たり及び第2当たりに基づく大当たり遊技が終了したあと確率変動状態・変動時短状態となる。そして、次の大当たり遊技が開始するまで、第1当たり又は第2当たりとなる確率が高くかつ変動表示時間が短縮される確率変動状態・変動時短状態が継続する。 (1−3)開閉機構制御手段 開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定の結果及び特別図柄抽選手段614で決定された特別図柄に基づいて開閉機構42を開状態または閉状態にするように開閉機構ソレノイド142の制御を行う。開閉機構制御手段635が開閉機構42の制御を行うことで、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球を可能または容易にする。 具体的には、開閉機構制御手段635は、特別電役内部抽選手段612での当否判定ではずれた場合あるいは第2当たりとなった場合は、開閉機構42の閉状態を維持する。一方、当否判定の結果が第1当たりである場合は、開閉機構42を所定期間のあいだ開状態に制御する。第1当たりとなった場合は、さらに特別図柄抽選において決定された第1当たり図柄の種類を判定し、その第1当たり図柄に応じて開閉機構42を開状態にする時間を制御している。例えば、「111」、「333」…など
奇数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、開閉機構42の開状態の時間を長くし、機械抽選口43の入口43aへの遊技球の入球可能時間を長くする。一方、偶数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、開閉機構制御手段635は、入口43aへの遊技球の入球可能時間を短くする。例えば、奇数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、1.6秒のあいだ開閉機構42を開状態とし、偶数の第1当たり図柄の組み合わせとなった場合は、0.8秒のあいだ開閉機構42を開状態とする。このように、特別図柄の組み合わせと入口43aへの入球の可能性とを関連付けることで、遊技者は、単に「第1当たり」か「ハズレ」かだけでなく、第1当たりの結果表示がどのような組み合わせになるかに面白みを感じることができる。 (2)大当たり遊技ブロック 大当たり遊技ブロック800は、大当たり遊技制御手段810を含んでおり、特別抽選の結果第2当たりとなった場合、あるいは特別抽選の第1当たりを経て機械抽選に当選した場合に、大当たり遊技を開始する。大当たり遊技は、所定期間を1回として、あるいは所定の入球数に到達するまでのあいだを1回として、誘導機構Bが開状態となる所定回数のラウンド遊技を含む。 大当たり遊技制御手段810は、ラウンド遊技制御手段812及び誘導機構B制御手段814を含む。ラウンド遊技制御手段812は、特別抽選手段610から受信した判定結果が第2当たりである場合、あるいは機械抽選手段710から受信した機械抽選の判定結果が当選である場合に大当たり遊技の実行を制御する。一方、ラウンド遊技制御手段812は、1段階の特別電役内部抽選の場合に特別抽選手段610からハズレを受信した場合、1段階の特別電役内部抽選の場合に第1当たりとなったが機械抽選手段710からハズレを受信した場合、2段階の特別電役内部抽選の場合に第1抽選及び第2抽選でともにハズレになった場合、2段階の特別電役内部抽選の場合に第1抽選ではずれて第2抽選で第1当たりとなったが機械抽選手段710からハズレを受信した場合には、大当たり遊技を開始しない。 [遊技装置のハード構成] 変形例10の遊技装置1のハード構成は上記実施形態例の図8のブロック図と同様である。変形例10のCPU101では、特別抽選手段610が特別抽選の結果が第1当たりであると判断すると、開閉機構制御手段635が開閉機構ソレノイド142を駆動して開閉機構42を閉状態から開状態に制御する。一方、特別抽選手段610が特別抽選の結果が第2当たりであると判断した場合、あるいは機械抽選判定手段716が当選と判断した場合、誘導機構B制御手段814が誘導機構Bソレノイド140を駆動して誘導機構Bを閉状態から開状態に制御する。その他の構成は上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 [遊技装置で実行されるゲームの概要] 遊技装置1で実行されるゲームの概要について説明する。遊技装置1で実行される遊技は、通常入賞口20〜23、始動入賞口31、又は大入賞口いずれかの入賞口に遊技球を入球させて、それぞれの入賞口に応じてあらかじめ定められた賞球数を獲得するものである。なお、通常入賞口20〜23に遊技球が入球すると所定数の賞球が払い出され、遊技球がいずれの入賞口にも入球しなかった場合はアウト口に入球する。 以下に、大当たり遊技となる場合について、1段階の特別電役内部抽選及び2段階の特別電役内部抽選のそれぞれについて説明を行う。 (1)1段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技 図33は、1段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技を説明するための説明図である。1段階の特別電役内部抽選では、1回の特別電役内部抽選により第1当たり及び第2当たりを含む複数の当たり、又はハズレのいずれかが決定される。変形例10のステップS32a〜S32e以外の処理は、上記実施形態例と同様の処理であるので簡単に説明する。 ステップS20〜S23:発射された遊技球がゲート10または11を通過すると(ステップS20)、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選を行い、抽選結果に基づいて図柄変動表示を行う(ステップS21、S22)。普通抽選において当選し、当選図柄が表示された場合は、誘導機構Aを開状態とする(ステップS23)。 ステップS31、S32a〜S32e:始動入賞口31への遊技球の入球により1段階の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選を行う(ステップS32a)。1段階の特別電役内部抽選では、1回の特別電役内部抽選により第1当たり及び第2当たり、又はハズレのいずれかを決定する。ここで、第1当たりとなった場合は、抽選結果が第1当たりであることを表示する第1当たり図柄を決定し(ステップS32b)、特別図柄表示装置62において図柄変動表示を行う(ステップS32c)。同様に、第2当たりとなった場合は、抽選結果が第2当たりであることを表示する第2当たり図柄を決定し(ステップS32d)、図柄変動表示を行う(ステップS32e)。 ステップS35〜S38:ステップS32aにおいて第1当たりとなり、第1当たり図柄の組み合わせが表示された場合は、開閉機構42を開状態として機械抽選を行う。遊技球が機械抽選口43の入口43a入球し、さらにVゾーン44に入球すると大当たり遊技を開始する。 ステップS40〜S43:ステップS38で遊技球がVゾーン44に入球して機械抽選に当選した場合、あるいはステップS32aで第2当たりとなりステップ32d及び32eにより第2当たり図柄が表示された場合は、大当り遊技が開始する。 (2)2段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技 図34は、2段階の特別電役内部抽選による大当たり遊技を説明するための説明図である。2段階の特別電役内部抽選では、第1抽選により第2当たり又はハズレを決定し、第1抽選でハズレである場合に第2抽選により第1当たり又はハズレを決定する。変形例10のステップS32a〜S32e以外の処理は、上記実施形態例と同様の処理であるので簡単に説明する。 ステップS20〜S23:発射された遊技球がゲート10または11を通過すると(ステップS20)、普通電役内部抽選及び普通図柄抽選を含む普通抽選を行い、抽選結果に基づいて図柄変動表示を行う(ステップS21、S22)。普通抽選において当選し、当選図柄が表示された場合は、誘導機構Aを開状態とする(ステップS23)。 ステップS31、S33a〜S33f:始動入賞口31への遊技球の入球により2段階の特別電役内部抽選及び特別図柄抽選を含む特別抽選を行う。2段階の特別電役内部抽選は、第1抽選及び第2抽選を含む。まず、第2当たり又はハズレを決定する第1抽選を行う(ステップS33a)。この第1抽選の結果がハズレである場合は、第2抽選を行って第1当たり又はハズレを決定する(ステップS33b)。第2抽選の結果、第1当たりとなった場合は、抽選結果が第1当たりであることを表示する第1当たり図柄を決定し(ステップS33c)、特別図柄表示装置62において図柄変動表示を行う(ステップS33d)。一方、第1抽選の結果、第2当たりとなった場合は、抽選結果が第2当たりであることを表示する第2当たり図柄を決定し(ステップS33e)、図柄変動表示を行う(ステップS33f)。 ステップS35〜S38:第1抽選においてハズレとなり、第2抽選において第1当たりとなった場合は、開閉機構42を開状態として機械抽選を行う。遊技球が機械抽選口43の入口43a入球し、さらにVゾーン44に入球すると大当たり遊技を開始する。 ステップS40〜S43:ステップS38で遊技球がVゾーン44に入球して機械抽選に当選した場合、あるいはステップS33aの第1抽選で第2当たりとなりステップ33d及び33eにより第2当たり図柄が表示された場合は、大当り遊技が開始する。 [遊技装置の具体的処理] 次に、遊技装置1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後、初期化処理を行い、遊技装置1でのゲームを実行するメイン処理を実行するとともに、2ミリ秒間隔で発生するタイマ割込み信号に応じて割込み処理を実行する。以下に、割込処理について説明する。 (1)割込処理の全体の流れ まず、割込処理の全体の流れを説明する。図35は、割込処理の全体の流れを示すフローチャートである。ここで、ステップS171、S180a〜S180c、S181の処理以外は上記実施形態例の図10と同様であるので説明を省略し、以下にステップS171、S180a〜S180c、S181のみを説明する。 ステップS171:ステップS170で、ゲーム実行手段400が、特別図柄変動権数Nbが0より大きいと判定した場合には、特別抽選処理では、第1当たり、第2当たり又はハズレを決定する特別抽選処理を行う。特別抽選処理が終了すると、ステップS180aへ移行する。 ステップS180a:CPU101のゲーム実行手段400は、第2当たり図柄作動中を示す第2当たり図柄作動中フラグFC2を参照して、第2当たり図柄を変動表示している状態である第2当たり図柄作動中か否かを判定し、作動中である場合はステップS180bへ移行する。 ステップS180b:第2当たり図柄作動中である場合は、誘導機構Bを作動させ、大入賞口41への遊技球の入球を可能とする大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理を行う。この大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理は、ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理と同様の処理である。ステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理の終了後、ステップS190へ移行する。 ステップS180c:ゲーム実行手段400は、第1当たり図柄作動中を示す第1当たり図柄作動中フラグFC1を参照して、第1当たり図柄を変動表示している状態である第1当たり図柄作動中か否かを判定し、作動中である場合はステップS181へ移行する。 ステップS181:ステップS180cで、ゲーム実行手段400が第1当たり図柄作動中と判定した場合には、開閉機構制御手段635により開閉機構42を作動させる開閉機構開放処理を行う。開閉機構開放処理が終了すると、ステップS182へ移行する。 (2)各部の処理 次に、図35に示す各部の処理を説明する。上記実施形態例と同様の処理については説明を省略し、異なる処理のみ以下に説明する。 (2−1)始動入賞口入球処理 変形例10の始動入賞口入球処理について、上記実施形態例の図16を用いて説明する。変形例10においては、特別抽選において第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する。ここで、ゲーム実行手段400が特別図柄変動権数Nbが4個未満であると判定した場合は、ステップS161cにおいて次の処理を行う。1段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別電役乱数抽出手段612aは、ステップS161cにおいて数値発現手段402の特別電役乱数カウンタから1つの特別電役乱数値を取得する。2段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別電役乱数抽出手段612aは、ステップS161cにおいて第1抽選及び第2抽選それぞれに対応する2つの第1及び第2特別電役乱数値を取得する。あるいは、1つの特別電役乱数値を取得してそれを第1抽選及び第2抽選の両方に用いるようにしても良い。ここで、2つの第1及び第2特別電役乱数値を取得した場合は、2つをセットにして特別図柄変動権数を1カウントする。また、特別図柄乱数抽出手段614aは、数値発現手段402の特別図柄乱数カウンタから特別図柄乱数値の抽出を行う。始動入賞口入球処理におけるその他の処理は、上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 (2−2)特別抽選処理 変形例10の特別抽選処理について、上記実施形態例の図17を用いて説明する。ステップS171aにおいて、ゲーム実行手段400が第2当たり図柄作動中(第2当たり図柄作動中フラグFC2=1)、第1当たり図柄作動中(第1当たり図柄作動中フラグFC1=1)、開閉機構作動中(開閉機構作動中フラグFk=1)又は誘導機構B作動中(誘導機構B作動中フラグFd=1)かを判定し、これらのいずれかが作動中であると判定した場
合は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 次に、ステップS171eでは、特別抽選判定手段612bは、ステップS171bで取り出した特別電役乱数値に基づいて特別抽選の当否判定を行う。1段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別抽選判定手段612bは、例えば、特別抽選テーブルにおける第1当たり、第2当たり又はハズレを決定する判定値と取り出した特別電役乱数値とを比較し、第1当たり、第2当たり又はハズレのいずれかを決定する。2段階の特別電役内部抽選を行う場合には、特別抽選判定手段612bは、例えば、まず第1特別抽選テーブルにおける第2当たり又はハズレを決定する判定値と取り出した第1特別電役乱数値とを比較し、第2当たり又はハズレを決定する第1抽選を行う。第1抽選の結果がハズレである場合は、第2特別抽選テーブルにおける第1当たり又はハズレを決定する判定値と取り出した第2特別電役乱数値とを比較し、第1当たり又はハズレを決定する第2抽選を行う。 また、特別図柄決定手段614bは、特別抽選の結果である第1当たり、第2当たり又はハズレに対応するように、特別図柄乱数値に基づいて図柄決定処理を行う。 ステップS171f〜171hでは、第1当たり、第2当たり又はハズレに対応するように決定された第1当たり図柄、第2当たり図柄又はハズレ図柄で停止するように図柄の変動表示を行う。なお、特別図柄表示手段630は、第1当たり図柄、第2当たり図柄又はハズレ図柄を特別図柄表示装置62に変動表示するにあたり、図柄変動時間Tcを計測するタイマカウンタCcを始動する。 ステップS171iでは、ゲーム実行手段400は、特別抽選の結果が第2当たりである場合は第2当たり図柄変動中フラグをセット(FC2=1)し、第1当たりである場合は第1当たり図柄変動中フラグをセット(FC2=1)して当処理を終了する。 特別抽選処理におけるその他の処理は、上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 (2−3)開閉機構開放開始処理 変形例10の特別抽選処理について、上記実施形態例の図18を用いて説明する。変形例10の開閉機構開放開始処理では、特別図柄の図柄変動表示が第1当たり図柄になった場合に開閉機構開放開始処理を開始する。 また、ステップS181dでは、特別図柄表示手段630が特別抽選の結果表示の回数をカウンタによりカウントする。ここで、特別抽選の図柄が確率通常状態の第1当たり図柄であり、Vゾーン44入球することで機械抽選に当選すると大当たり遊技が開始する。その大当たり遊技が終了したあと、確率通常状態・変動時短状態となり、特別図柄表示手段630は、100回の普通電役内部抽選及び普通図柄抽選が行われるまで確率通常状態・変動時短状態を継続する。一方、特別抽選の図柄が確率変動状態の第1当たり図柄の場合、その大当たり遊技が終了したあと、確率変動状態及び変動時短状態となり、次の大当たり遊技が開始するまで継続する。 また、ステップS181eでは、ゲーム実行手段400により第1当たり図柄変動中フラグFC1がクリア(FC1=0)され、ステップS181bで固定表示された図柄が第1当たり図柄でない場合は、ゲーム実行手段400は、以降の処理は行わず当処理を終了する。 ステップS181f〜hでは、開閉機構制御手段635は、第1当たり図柄が確率変動状態を伴う図柄の場合は開閉機構42の開放時間Tkを1.6秒と長く設定し、第1当たり図柄が確率通常状態の場合は開閉機構42の開放時間Tkを0.8秒と短く設定する。そして、開閉機構制御手段635は、設定時間に応じて開閉機構42を制御する。 開閉機構開放開始処理におけるその他の処理は、上記実施形態例と同様であるので説明を省略する。 (2−4)大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理 図35のステップS187の大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理は、特別抽選の結果が第2当たりである場合、又は特別抽選の結果が第1当たりとなり遊技球が機械抽選口43のVゾーン44に入球した場合に開始される。大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理内の各処理は、上記実施形態例の図21に示す大当たり遊技・1ラウンド遊技開始処理と同様であるので説明を省略する。 (2−5)大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理 変形例10の大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理について、上記実施形態例の図24を用いて説明する。この大当たり遊技終了・次ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技の規定回数の繰り返しと最終ラウンド遊技を実行した場合は、大当たり遊技の終了を行う。ここで、ステップS211i、S211j、S211kにおいて、第2当たり図柄の組み合わせ又は第1当たり図柄の組み合わせに基づいて確率変動状態又は確率通常状態に設定する。 [作用効果] 内部抽選の結果が第1当たりでありかつ機械抽選で当選した場合に大当たり遊技が開始されるだけでなく、さらに内部抽選の結果が第2当たりである場合は即座に大当たり遊技が開始されるなど異なるゲーム性を組み合わせる。よって、第2当たりにならないことで大当たり遊技となるチャンスを一度は失うものの、第1当たりから機械抽選を経た大当たり遊技の可能性を楽しむことができるなど、大当たり遊技が開始されるバリエーションが広がり、遊技者はより遊技を楽しむことができる。 また、内部抽選は、遊技装置のCPUにより乱数を発生させ、一定の確率により当選やハズレが決定される抽選である。一方、機械抽選手段で行われる機械抽選とは、CPUが一方的に当選やハズレを決定する内部抽選と異なり、物理的な構造物内での遊技球の挙動により当選やハズレを決定する物理的抽選である。例えば、機械抽選口には3つの孔が設けられており、機械抽選手段は、そのうち所定の孔に遊技球が入球すると当選と決定する。この機械抽選において当選すると、大入賞口への遊技球の入球によって遊技者がより多くの遊技球を獲得可能な状態、いわゆる大当たり状態となる。 大当たり状態は、内部抽選で第1当たりとなり、かつ機械抽選口の入口に入球し機械抽選に当選した場合に開始する。ここで、内部抽選は遊技装置が一方的に行うので遊技者の技量などが介在しない。一方、内部抽選の結果第1当たりとなることにより所定条件を満たすまで可能となる機械抽選口の入口への入球は、入口を狙って遊技球を発射する力を制御するなど遊技者の技量に依存する。そして、入口に入球して初めて機械抽選が行われるので、機械抽選の頻度が遊技者の技量に左右されることになる。よって、大当たり状態の開始が遊技装置によって一方的に決定される場合よりも、遊技者はより面白みを感じることができる。また、機械抽選に当選するかどうかは、遊技球の挙動や機械抽選手段の構造に依存する。以上より、遊技者は、大当たり状態になる確率が、遊技装置のみに決定されるのではなく、遊技者自身の技量や遊技球の挙動に左右されると感じ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選の結果、第1当たりになると所定条件を満たすまで入口に入球可能となるが、所定条件とは例えば、所定時間や所定の入球数である。 また、第1当たりから大当たり状態となる確率は、例えば所定時間内で1/Xと設定されている。このとき、内部抽選の結果第1当たりになる確率を1/Aとし、機械抽選口の所定領域に遊技球が入球し当選と決定される確率を1/Bとすると、1/X=(1/A)×(1/B)の関係となる。ここで、大当たり状態になるか否かが内部抽選の第1当たりかつ機械抽選で決定される場合における第1当たりの当選確率は、大当たり状態になるか否かが内部抽選のみにより決定される場合における第1当たりの当選確率よりも大きい。つまり、単に内部抽選のみが行われる場合、その第1当たりの当選確率は1/Xである。一方、内部抽選及び機械抽選を行う場合の第1当たりの当選確率は、上記式より1/Aであり1/Xより大きい。このように、内部抽選の結果第1当たりとなる確率が高いと、大当たり状態へとつながる機械抽選口の入口への入球の可能性が多くなる。よって、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。なお、内部抽選の結果が第2当たりである場合に開始する大当たり遊技と、第1当たりから機械抽選を経て開始する大当たり遊技は、同一の大当たり遊技でもよいし、異なる大当たり遊技としてもよい。異なる大当たり遊技とは、それぞれの大当たり遊技におけるラウンド遊技の回数(規定ラウンド数)、大入賞口41に入球する規定入球数、又は誘導機構Bを開状態とする時間が異なる遊技のことである。 なお、変形例1〜9の内容を変形例10に適用することも可能である。
遊技装置が一方的に当選を決定する内部抽選のみならず、遊技者の技量や遊技球の挙動が当選確率に関与する機械抽選を行うことで、遊技者がより面白みを感じることができる遊技装置を提供することができる。また、内部抽選に加えて機械抽選を行い、内部抽選のみの当選確率を高めることで、遊技者は、あたかも大当たり状態となるチャンスをより多く得ているように感じることができ、より面白みを感じることができる。よって、より遊技者に興趣性を与えるための遊技装置の実現に本発明は有用である。
1:遊技装置10、11:ゲート20〜23:通常入賞口31:始動入賞口41:大入賞口42:開閉機構43:機械抽選口43a:入口44:Vゾーン46:ハズレゾーン60:普通図柄表示装置61:普通図柄変動権数表示装置200:貯留装置200a:止め部200b:貯留部400:ゲーム実行手段402:数値発現手段510:普通抽選手段535:誘導機構A制御手段610:特別抽選手段635:開閉機構制御手段710:機械抽選手段814:誘導機構B制御手段910:賞球払出制御手段
Claims (11)
- 時間経過とともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる数値発現手段と、 ゲートに対する遊技球の通過又は始動入球口への遊技球の入球のタイミングで前記数値発現手段で発現した数値を取得し、取得した前記数値に基づき当否を判定する内部抽選を行う内部抽選手段と、 前記遊技球が入球する入口を備えた機械抽選口と、 前記入口に前記遊技球が入球可能又は入球容易となる開状態と前記入口に前記遊技球が入球不可能又は入球困難となる閉状態とに設定することが可能な開閉機構と、 前記内部抽選手段の抽選結果に応じて前記開閉機構の動作を制御する開閉制御手段と、 前記機械抽選口の内部に設けられた、前記遊技球の通過用又は入球用の複数の領域のうち、予め定められた特定領域を前記遊技球が通過した又は該特定領域に前記遊技球が入球した場合に当選とする機械抽選を行う機械抽選手段とを備え、 前記内部抽選の結果が当選を示す場合に、所定条件を充足するまで前記開閉機構が前記開閉制御手段によって開状態とされ、かつ、 前記機械抽選の結果が当選を示す場合に、大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置。
- 時間経過とともに所定の数列に沿って順次、数値を発現させる数値発現手段と、 ゲートに対する遊技球の通過又は始動入球口への遊技球の入球のタイミングで前記数値発現手段で発現した数値を取得し、取得した前記数値に基づき第1当たり又はハズレを判定する内部抽選を行う内部抽選手段と、 前記遊技球が入球する入口を備えた機械抽選口と、 前記入口に前記遊技球が入球可能又は入球容易となる開状態と前記入口に前記遊技球が入球不可能又は入球困難となる閉状態とに設定することが可能な開閉機構と、 前記内部抽選手段の抽選結果に応じて前記開閉機構の動作を制御する開閉制御手段と、 前記機械抽選口の内部に設けられた、前記遊技球の通過用又は入球用の複数の領域のうち、予め定められた特定領域を前記遊技球が通過した又は該特定領域に前記遊技球が入球した場合に当選とする機械抽選を行う機械抽選手段とを備え、 前記内部抽選の結果が前記第1当たりを示す場合に、所定条件を充足するまで前記開閉機構が前記開閉制御手段によって開状態とされ、かつ、 前記機械抽選の結果が当選を示す場合に、大入賞口の開閉状態が繰り返されることにより遊技者に有利な遊技状態となる大当たり遊技が開始されることを特徴とする遊技装置。
- 前記内部抽選手段は、前記第1当たり及び前記ハズレに加えてさらに第2当たりか否かを判定する内部抽選を行い、 前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大当たり遊技が開始されることを特徴とする、請求項2に記載の遊技装置。
- 前記内部抽選手段は、前記第1当たり又は前記ハズレを判定するのに先立って、第2当たりか否かを判定し、前記第2当たりでない場合に前記第1当たり又は前記ハズレを判定する内部抽選を行い、 前記内部抽選の結果が前記第2当たりを示す場合に、前記大当たり遊技が開始されることを特徴とする、請求項2に記載の遊技装置。
- 図柄を表示する図柄表示手段と、 前記内部抽選の後に前記図柄表示手段に表示する図柄を決定する図柄抽選手段と、をさらに備え、 前記所定条件が前記開閉機構を開状態にしておく時間を定めるものであって、前記開閉制御手段は、前記図柄抽選手段によって決定された図柄に応じて前記開状態にしておく時間を設定するものであることを特徴とする請求項1乃至4に記載の遊技装置。
- 図柄を表示する図柄表示手段をさらに備え、 前記内部抽選手段は、前記数値に基づき前記当否の判定に加えて、前記図柄表示手段に表示する図柄を決定し、 前記所定条件が前記開閉機構を開状態にしておく時間を定めるものであって、前記開閉制御手段は、前記内部抽選手段によって決定された図柄に応じて前記開状態にしておく時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の遊技装置。
- 前記図柄抽選手段によって決定された図柄が特定の図柄であり、かつ前記機械抽選手段による抽選結果が当選である場合に、前記開閉制御手段は、機械抽選手段による抽選結果が次に当選となるまでの間又は前記内部抽選若しくは前記機械抽選を行った回数が所定数に到達するまでの間、前記開閉機構を開状態にしておく時間を前記図柄抽選手段によって決定された図柄にかかわらず特定の時間に設定することを特徴とする請求項5に記載の遊技装置。
- 前記入口が複数設けられるとともに、各入口に対応した開閉機構の動作は前記開閉制御手段によって同一タイミングで制御されることを特徴とする請求項1乃至7に記載の遊技装置。
- 前記機械抽選口には、前記特定領域を通過又前記特定領域に入球する遊技球を貯留し、貯留された遊技球を放出する貯留手段と、前記貯留手段の後段に設けられ、放出された遊技球を検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする請求項1乃至8に記載の遊技装置。
- 前記貯留手段が遊技球を貯留している場合、前記機械抽選口に入球した前記遊技球が前記特定領域以外の複数の領域のいずれかに入球したことに基づいて、前記貯留手段は、前記特定領域に前記遊技球を放出することを特徴とする請求項9に記載の遊技装置。
- 遊技装置の電源の遮断があった場合、前記貯留手段は遊技球を貯留することを特徴とする請求項9又は10に記載の遊技装置。
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