JP2006141309A - 緑化基盤システム及び緑化基盤システムの施行方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 建築物等を緑化するための緑化基盤システムであって、緑化対象箇所の基盤2の上部に設けられるとともに、内部に雨水等の水を回収して貯留させる緑化部保持層3と、緑化部保持層3内に設けられるとともに、緑化部保持層3内に水を貯留させるための貯水空間12と、水を排水させるための排水空間13とを形成するスペーサ部材11と、スペーサ部材11の表面に設けられるとともに、スペーサ部材11の少なくとも上面を被覆し、かつ一部が緑化部保持層3内に貯留される雨水等の水内に浸漬される導水性を有する導水シート14と、導水シート14の上部に載置される植物生育培地25とを備える。
【選択図】 図1
Description
すなわち、請求項1に係る発明は、建築物、道路、公園等を緑化するための緑化基盤システムであって、緑化対象箇所の基盤の上部に設けられるとともに、内部に雨水等の水を回収して貯留させる緑化部保持層と、該緑化部保持層内に設けられるとともに、該緑化部保持層内に水を貯留させるための貯水空間と、水を排水させるための排水空間とを形成するスペーサ部材と、該スペーサ部材の表面に設けられるとともに、該スペーサ部材の少なくとも上面を被覆し、かつ一部が前記緑化部保持層内に貯留される雨水等の水内に浸漬される導水性を有する導水シートと、該導水シートの上部に載置される植物生育培地とを備えてなることを特徴とする。
本発明による緑化基盤システムによれば、緑化部保持層内に貯留される雨水等の水内に導水シートの一部が浸漬されることにより、導水シートを介して雨水等の水が導水シートの上部の植物生育培地の全体に均一に供給される。また、緑化部保持層内に導かれる雨水等の水はスペーサ部材によって形成される貯水空間内に貯留されるとともに、貯水空間を超える水はスペーサ部材によって形成される排水空間を介して緑化部保持層外に排出されるので、緑化部保持層内には常に一定量の水が貯留されることになる。
本発明による緑化基盤システムによれば、緑化部保持層の貯水空間内に一定量の雨水等の水を漏洩することなく貯留することができ、導水シートを介して植物生育培地の全体に均一に水を供給することができる。
本発明による緑化基盤システムによれば、緑化部保持層内に導かれる雨水等の水は、オーバーフロー管によって一定の水位に保たれ、必要以上の量の水が緑化部保持層内に貯留されるのが防止される。
本発明による緑化基盤システムによれば、植物の根が貯水空間及び排水空間に侵入するのを防止できる。
本発明による緑化基盤システムによれば、雨水等の水は、流入管を介して緑化部保持層の底部に導かれることになるので、植物生育培地が緑化部保持層内に導かれる水の流れによって流されるようなことはない。
本発明による緑化基盤システムによれば、流入管内を流れる雨水等の水の量が多い場合には、その一部をオーバーフロー管を介して流入管外に導くことができるので、緑化部保持層内に流入する水の流量を所定の範囲内に制限することができる。
本発明による緑化基盤システムによれば、緑化基盤システムを施工する部分の面積が大きい場合には、複数の小緑化部保持層を組み合わせることができ、各小緑化部保持層内の水位を一定に保つことができ、植物生育培地の全体に均一に水を供給することができる。
本発明による緑化基盤システムによれば、雨水等の水は、各流入管を介して各小緑化部保持層の底部に導かれることになるので、植物生育培地が各小緑化部保持層内に導かれる水の流れによって流されるようなことはない。
本発明による緑化基盤システムの施工方法によれば、緑化対象箇所の基盤の上部に緑化部保持層を設け、その緑化部保持層内にスペーサ部材を設けて、スペーサ部材の上部に導水シートを設け、その導水シートの上部に植物生育培地を載置すればよいので、基盤への施工が容易となる。
さらに、スペーサ部材によって緑化部保持層内に水を貯留する貯水空間と水を排出する排出空間とを形成し、一定量の水を貯水空間内に貯留するようにしているので、植物生育培地の全体に均一に水を供給することができる。
さらに、導水シートの上部又は下部に透水性防根シートを設けているので、植物の根が貯水空間及び排水空間内に及ぶのを防止でき、安定した性能を発揮することができる。
さらに、オーバーフロー管によって緑化部保持層内を一定の水位に保つことができるので、緑化部保持層内に流れ込んだ雨水等の水が植物生育培地にまで及んで、植物生育培地を流出させてしまうようなことはない。
さらに、流入管によって緑化部保持層の底部に雨水等の水を導いているので、流入管を介して緑化部保持層内に流入する水が植物生育培地に直接に作用するようなことはなく、植物生育培地が流入する水によって流されるようなことはない。
さらに、流入管の途中に連通しているオーバーフロー管によって流入管内を流れる水の一部を流入管外に導くことができるので、大流量の雨水等の水が緑化部保持層内に導かれるようなことはなく、大雨等の際にも緑化部保持層内を一定の水位に保つことができる。
さらに、緑化部保持層内を堰によって複数の小緑化部保持層に区画することができるので、緑化対象箇所の面積が大きい場合であって、十分に対応することが可能となる。
さらに、緑化部保持層、スペーサ部材、及び導水シートは、様々な形状に柔軟に対応することができるので、自由な形状の緑化計画にも十分に対応することができる。
図1〜図3には、本発明による緑化基盤システムの第1の実施の形態が示されていて、図1は緑化基盤システムの全体を示す概略断面図、図2は図1の部分拡大説明図、図3は図2の平面図である。
3 緑化部保持層 4 底面
5 周壁 6 凹部
7 オーバーフロー管 8 小緑化部保持層
9 堰 10 防水シート
11 スペーサ部材 12 貯水空間
13 排水空間 14 導水シート
15 流入管 16 オーバーフロー管
17 フィルタ部材 19 隔壁
20 流入部 21 礫
22 透水防根シート 25 植物生育培地
Claims (9)
- 建築物、道路、公園等を緑化するための緑化基盤システムであって、
緑化対象箇所の基盤の上部に設けられるとともに、内部に雨水等の水を回収して貯留させる緑化部保持層と、
該緑化部保持層内に設けられるとともに、該緑化部保持層内に水を貯留させるための貯水空間と、水を排水させるための排水空間とを形成するスペーサ部材と、
該スペーサ部材の表面に設けられるとともに、該スペーサ部材の少なくとも上面を被覆し、かつ一部が前記緑化部保持層内に貯留される雨水等の水内に浸漬される導水性を有する導水シートと、
該導水シートの上部に載置される植物生育培地とを備えてなることを特徴とする緑化基盤システム。 - 前記緑化部保持層の内面には、防水シートが敷設されていることを特徴とする請求項1に記載の緑化基盤システム。
- 前記緑化部保持層には、内外を連通するオーバーフロー管が設けられ、該オーバーフロー管により前記緑化部保持層内が所定の水位に保たれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化基盤システム。
- 前記導水シートの上部又は下部に透水性防根シートを設けたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の緑化基盤システム。
- 前記緑化部保持層には、雨水等の水を回収して緑化部保持層内の底部に導くための流入管が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の緑化基盤システム。
- 前記流入管の前記植物生育培地の上位に位置する部分には、流入管内外を連通するオーバーフロー管が設けられ、該オーバーフロー管を介して流入管内を流れる雨水等の水の一部が流入管外に導かれるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の緑化基盤システム。
- 前記緑化部保持層の底面は所定の勾配に形成されているとともに、該勾配に沿って前記緑化部保持層内を複数の小緑化部保持層に区画するための堰が所定の間隔ごとに設けられ、該堰の上位に位置する小緑化部保持層から溢れ出た雨水等の水が該堰を乗り越え、該堰の下位に位置する小緑化部保持層内に流入するように構成されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の緑化基盤システム。
- 前記各小緑化部保持層には、雨水等の水を回収して各小緑化部保持層の底部に導くための流入管が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の緑化基盤システム。
- 建築物、道路、公園等を緑化するための緑化基盤システムの施行方法であって、
緑化対象箇所の基盤の上部に、雨水等の水を回収して貯留させるための緑化部保持層を設けるとともに、該緑化部保持層内にスペーサ部材を設けて、該緑化部保持層内に水を貯留させるための貯水空間と、水を排水させるための排水空間とを形成し、前記スペーサ部材の表面に導水性を有する導水シートを設けて、該導水シートによってスペーサ部材の少なくとも上面を被覆するとともに、該導水シートの一部を前記緑化部保持層内に貯留される雨水等の水内に浸漬させ、前記導水シートの上部に植物生育培地を載置させ、前記緑化部保持層内に貯留される水を前記導水シートを介して前記植物生育培地に作用させることを特徴とする緑化基盤システムの施工方法。
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