JP2006139503A - 工具軌跡生成プログラム及び記録媒体、並びに工具軌跡生成装置及び工具軌跡生成方法 - Google Patents

工具軌跡生成プログラム及び記録媒体、並びに工具軌跡生成装置及び工具軌跡生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 工具と被加工物との干渉を回避しつつ加工を行うための工具軌跡を簡易な計算で生成することのできる工具軌跡生成プログラムの提供を目的とする。
【解決手段】 コンピュータに、被加工物の形状を示す被加工物形状情報と、前記被加工物を加工する工具の形状を示す工具形状情報と、前記被加工物に対して予め定められた加工形状を示す加工形状情報とを取得する形状情報取得手順と、前記加工形状における複数の箇所について、当該箇所に前記工具が所定の向きで位置したときの前記工具と前記被加工物との干渉の有無を前記工具形状情報、前記被加工物形状情報及び前記加工形状情報とに基づいて判定する干渉判定手順と、前記干渉判定手順における判定結果に基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を示す工具軌跡情報を生成する工具軌跡情報生成手順とを実行させることにより上記課題を解決する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、工具軌跡生成プログラム及び記録媒体、並びに工具軌跡生成装置及び工具軌跡生成方法に関し、特に工具と被加工物との干渉を回避しつつ加工を行うための工具の軌跡を生成する工具軌跡生成プログラム及び記録媒体、並びに工具軌跡生成装置及び工具軌跡生成方法に関する。
例えば、プロファイルグラインダの工具軌跡を生成する場合、工具である砥石とその砥石によって加工される被加工物とが干渉しないように工具軌跡を生成する必要がある。
図1は、工具と被加工物との干渉の様子を示す図である。図1において、工具501は、Z軸方向に往復運動しつつ符合501a、501b及び501cで示される位置に移動することにより、被加工物502を研削加工するための砥石である。ここで、501cで示される位置において、工具501と被加工物502とは符号503で示される部分(以下、「部分503」という。)において干渉が発生することが分かる。したがって、部分503において干渉が発生する直前までの軌跡が、工具501の一つの工具軌跡とされる。
このような、工具軌跡の生成は、CADソフトを利用することにより行われるのが一般的である。
しかしながら、工具と被加工物とが干渉する際の工具の位置を求めるには高度な数学的知識及びプログラミング知識等が要求される等の問題より、工具軌跡を自動的に算出できるCADソフトは少なかった。したがって、かかるCADソフトにおいてはユーザによるオペレーションによって工具軌跡を作成する必要があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、工具と被加工物との干渉を回避しつつ加工を行うための工具軌跡を簡易な計算で生成することのできる工具軌跡生成プログラム及び記録媒体、並びに工具軌跡生成装置及び工具軌跡生成方法の提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明は、コンピュータに、被加工物の形状を示す被加工物形状情報と、前記被加工物に対して相対的に移動しながら予め定められた加工形状に該被加工物を加工する工具の形状を示す工具形状情報と、前記予め定められた加工形状を示す加工形状情報とを取得する形状情報取得手順と、前記加工形状における複数の箇所について、当該箇所に前記工具が所定の向きで位置したときの前記工具と前記被加工物との干渉の有無を前記工具形状情報、前記被加工物形状情報及び前記加工形状情報とに基づいて判定する干渉判定手順と、前記干渉判定手順における判定結果に基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を示す工具軌跡情報を生成する工具軌跡情報生成手順とを実行させることを特徴とする。
このような工具軌跡生成プログラムでは、工具と被加工物とが干渉する際の工具の位置を直接的に算出するのではなく、工具を少しずつ移動させながら干渉の有無を判定するため、簡易な計算で工具軌跡を生成することができる。
また、上記課題を解決するため、本発明は、上記工具軌跡プログラムを記録した記録媒体、上記工具軌跡プログラムに係る処理を実行する工具軌跡生成装置、又は前記工具軌跡生成装置における工具軌跡生成方法としてもよい。
本発明によれば、工具と被加工物との干渉を回避しつつ加工を行うための工具軌跡を簡易な計算で生成することのできる工具軌跡生成プログラム及び記録媒体、並びに工具軌跡生成装置及び工具軌跡生成方法を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図2は、本発明の実施の形態における工具軌跡生成装置の機能構成例を示す図である。図2に示されるように、本実施の形態における工具軌跡生成装置10は、設計データ生成部11、干渉判定部12、軌跡生成部13、及び設計データ記憶部14等より構成される。
設計データ生成部11は、いわゆるCAD(Computer Aided Design)に相当する機能であり、本実施の形態においては、工具を表現するCADデータ(工具形状データ141)、被加工物を表現するCADデータ(被加工物形状データ142)、工具によって被加工物を加工する際の加工形状を示すCADデータ(加工形状データ143)を作図(生成)するために用いられる。但し、これらの形状データは、他の装置におけるCADソフト等によって生成してもよい。この場合、設計データ生成部11は、工具軌跡生成装置10において必ずしも必要ではない。なお、ここでCADデータとは、CADソフトによって一般的に利用されている形式のデータをいい、例えば、2次元CADであれば、各形状(3次元の特定断面の形状を含む)を構成するベクトルデータ又は円弧データ等の集合が相当する。
干渉判定部12は、工具形状データ141、被加工物形状データ142、及び加工形状データ143に基づいて、工具形状データ141によってその形状が特定される工具(以下「工具141a」という。)を用いて被加工物形状データ142によってその形状が特定される被加工物(以下「被加工物142a」という。)を加工形状データ143によって特定される形状(以下「加工形状143a」という。)に加工する際に、工具141aと被加工物142aとの干渉が発生するときの工具141aの位置を判定する機能である。
軌跡生成部13は、干渉判定部12の判定結果に基づいて、干渉を起こさない範囲における工具の軌跡を生成し、その結果を工具軌跡データ144として出力する機能である。なお、工具軌跡データ144は、例えばプロファイルグラインダ等の加工装置によって実際に被加工材料を自動的に加工する際の入力情報として用いられる。すなわち、当該加工装置は、工具軌跡データ144に基づいて工具の軌跡を制御し、被加工物を加工する。
設計データ記憶部14は、設計データ生成部11等によって生成される工具形状データ141、被加工物形状データ142及び加工形状データ143等や、軌跡生成部13によって生成される工具軌跡データ144等を保存し管理するための機能であり、補助記憶装置102上に構築される。
図3は、工具形状データ、被加工物形状データ及び加工形状データを説明するための図である。図3においては、CAD画面上に表示された状態において工具形状データ141、被加工物形状データ142及び加工形状データ143が示されている。本実施の形態においては、それぞれの形状を構成するベクトルデータ又は円弧データ等によって、各形状データが構成されている。本実施の形態においては、工具141aは、被加工物142aを研削加工する砥石である場合を想定する。したがって、工具軌跡生成装置10は、工具141aが、Z軸方向に往復運動しつつX軸及びY軸方向に相対的に移動することにより被加工物142aを研削加工する際に、干渉を回避しつつ加工するための工具141aの軌跡(以下、単に「加工可能な工具141aの軌跡」という。)を生成することを主な機能とする。但し、工具の種類や加工方法については、砥石や研削加工のみならず、本発明は、様々な種類の工具や加工方法に適用可能である。
なお、図3において加工形状データ143は、被加工物形状データ142からずれた位置に表示されているが、これは、加工形状データ143と被加工物形状データ142とを区別し易くしたためである。したがって、加工量によっては、加工形状データ143は、被加工物形状データ142にほぼ重なりあうように表示される。また、本実施の形態においては、2次元CADを例としているが、後述されるように3次元CADを排除する趣旨ではない。
図4は、本発明の実施の形態における工具軌跡生成装置のハードウェア構成例を示す図である。図4の工具軌跡生成装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、演算処理装置104と、表示装置105と、入力装置106とを有するように構成される。
工具軌跡生成装置10での処理を実現する工具軌跡生成プログラムは、CD―ROM等の記録媒体101によって提供される。工具軌跡生成プログラムが記録された記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、工具軌跡生成プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。補助記憶装置102は、インストールされた工具軌跡生成プログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、工具軌跡生成プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102から工具軌跡生成プログラムを読み出して格納する。演算処理装置104は、メモリ装置103に格納された工具軌跡生成プログラムに従って工具軌跡生成装置10に係る機能を実行する。表示装置105は工具軌跡生成プログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置106はキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力するために用いられる。
以下、図2の工具軌跡生成装置10の処理手順について説明する。図5は、工具軌跡生成装置における工具軌跡データの生成処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS101において、干渉判定部12は、設計データ記憶部14より工具形状データ141、被加工物形状データ142、および加工形状データ143をメモリ装置103上に展開する。この際、各形状データを構成するベクトルデータの向きを同じ方向(例えば、時計回り)に合わせておくとよい。そうすることによって、工具又被加工物の内側と外側とを容易に識別することができるからである。
図6は、各形状データのベクトルの向きを合わせた様子を概念的に示す図である。図6においては、時計回りに合わせた例が示されている。このようにすることで、ある点が、近接するベクトルの方向に向かって左右いずれの側にあるかによって、当該点が、工具141a又は被加工物142aの内側にあるのか外側にあるのかを容易に識別することが可能となる。例えば、点Aは、近接するベクトルVの方向に向かってベクトルVの右側にあるため、被加工物142aの内側にあることが分かる。
ステップS101に続いてステップS102に進み、ユーザによって単位移動量の入力が行われる。ここで、単位移動量について説明する。本実施の形態においては、加工可能な工具141aの軌跡を生成する際に、工具141aを加工形状143aに沿って少しずつ移動させつつ、その度ごとに工具141aと被加工物142aとの干渉を判定する。単位移動量とは、この少しずつ移動させる際の移動量をいう。なお、単位移動量は、あらかじめ設定され保存されているものを用いてもよいし、被加工物142aの設計情報(製造公差等)に基づいて、干渉判定部12が、自動的に算出するようにしてもよい。適切な工具141aの軌跡をより確実に得るためには、単位移動量を製造公差以下にすることが望ましい。
ステップS102に続いてステップS103に進み、干渉判定部12は、加工形状データ143を構成する各ベクトルデータ及び円弧を単位移動量によって分割することにより、単位移動量以下の値を長さとするベクトルデータ及び円弧を生成する。なお、ここで生成された単位移動量以下の値を長さとするベクトルデータ等を以下「単位要素」という。
図7は、加工形状データが単位要素に分割された様子を示す図である。図7においては、加工形状データ143を点線によって表示することにより、単位要素に分割されたことが表現されている。但し、各単位要素の間に隙間があるわけではない。なお、図7においては、加工形状データ143と被加工物形状データ142とを重ねて表示させている。
ステップS103に続いてステップS104に進み、ステップS105以降における単位要素ごとのループ処理の準備として変数iに1を、変数s_elemに0をそれぞれ代入する。ここで、iは、ループ処理において処理対象となる単位要素を特定するための変数である。また、変数s_elemは、「開始要素」を特定するための変数である。「開始要素」とは、工具141aと被加工物142aとの間に干渉が発生するまでの一連の工具軌跡における最初の単位要素を意味する。そして、s_elemの値が0であるということは、開始要素は特定されていない状態を示す。
ステップS104に続いてステップS105に進み、干渉判定部12は、全ての単位要素についての処理が完了したか否か判定する。処理が完了していない場合(S105でYes)は、ステップS106に進み、干渉判定部12は、i番目の単位要素の始点及び終点のそれぞれに工具141aが位置した場合に、工具141aと被加工物141bとの間で干渉が発生するか否かを判定する。
図8は、工具が最初の単位要素の始点に位置した様子を示す図である。例えば、図8のような状態で、工具形状データ141を構成する各ベクトルデータ又は円弧データと、被加工物形状データ142を構成する各ベクトルデータ又は円弧データとの交点の有無を判定することにより、工具141aと被加工物142aとの干渉の有無を判定することができる。同様に、工具が当該単位要素の終点に位置した場合についても、干渉の有無が判定される。
単位要素の始点及び終点のいずれにおいても干渉が検出されなかった場合(S107でYes)はステップS108に進み、干渉判定部12は、開始要素が特定されているか否かを判定する。開始要素が特定されていない場合(S108でYes)は、干渉判定部12は、i番目の単位要素を開始要素とする(S109)。開始要素が既に特定されている場合(S108でNo)は、i番目の要素は開始要素とはされない。
ステップS109又はステップS108でNoの場合に続いてステップS110に進み、干渉判定部12は、次の単位要素を処理対象とし、当該単位要素の始点及び終点について干渉の有無を判定する(S106)。i番目の単位要素の始点又は終点のいずれか一方において干渉が検出された場合(S107でNo)はステップS111に進み、干渉判定部12は、開始要素が特定されているか否かを判定する。開始要素が特定されている場合(S111でYes)は、ステップS112に進み、工具軌跡生成部13は、開始要素からi番目の単位要素の一つ前の要素までを連結することによって形成される軌跡を一つの工具軌跡とし、当該工具軌跡を示すベクトルデータ等によって構成される工具軌跡データ144を設計データ記憶部14に登録する。
ステップS112に続いてステップS113に進み、干渉判定部12は、s_elemに0を代入することにより、開始要素が特定されていない状態とする。次に干渉の発生しない単位要素が検出された場合に、当該単位要素を開始要素とするためである。ステップS113、又はステップS111においてNoの場合に続いて、次の単位要素を対象とした処理が継続される(S110)。
全ての単位要素に関して干渉の有無が判定されると(S105でNo)、ステップS114に進み、干渉判定部12は、開始要素が特定されているか否かを判定する。開始要素が特定されている場合(S114でYes)は、ステップS115に進み、工具軌跡生成部13は、開始要素からi番目の単位要素(すなわち、最後の単位要素)までを連結することにより形成される軌跡を一つの工具軌跡として、当該工具軌跡を示す工具軌跡データ144を設計データ記憶部14に登録する。
以上で、順方向(図8等にいおて左から右方向)に加工する場合の工具軌跡について生成できたため、ステップS115又はS114でNoの場合に続いてステップS116に進み、工具の向きを反転させ、逆方向に加工する場合についてS104からS115までの工具軌跡データの生成処理が実行される。
以上の処理を、図を用いて視覚的に説明する。図9は、順方向に加工する際の工具軌跡データの生成処理を視覚的に説明するための図である。図9の加工形状143aにおいて、実線で示される部分は、順方向において加工可能な工具141aの工具軌跡として判定された部分であり、破線で示される部分は、順方向において干渉のため加工不可能であるとして判定された部分である。すなわち、工具141aについて位置141−1において開始要素が特定され、位置141−2を経て、干渉が発生する直前の位置141-3までの軌跡が一つの工具軌跡とされる。続いて、位置141−3から位置141−4までは、干渉の発生が継続し、位置141−4において再び開始要素が特定される。続いて、位置141−4から位置141−5までの軌跡が二つ目の工具軌跡とされ、位置141−5から位置141−6までは、干渉の発生が継続する。位置141−6において再び開始要素が特定され、位置141−6から位置141−7までの軌跡が三つ目の工具軌跡とされる。
したがって、図10に示されるような工具軌跡が生成される。図10は、工具軌跡を説明するための図である。図10において、加工基準点Sは、加工装置によって加工する際の初期状態において工具141aが位置する点である。工具141aは、矢印1431に沿って高速移動し、所定値手前より加工送りで工具軌跡143−Aが接線となるような所定の大きさのR1で工具軌跡143−Aに入る。工具軌跡143−Aにおいて加工が行われると、工具141aは、工具軌跡143−Aが接線となるようなR2で抜け、矢印1432、1433及び1434に沿って高速移動し、次の工具軌跡143−Bに入る。最後の工具軌跡143−Cを抜けた後は、矢印1438に沿って高速移動し、更に加工基準点Sに戻る。
工具軌跡データとしては、図10における、工具軌跡143−A、143−B,及び143−Cだけでなく、矢印1431〜1438によって示される情報や、R1〜6によって示される情報(以下「付加情報」という。)についても、付加して登録するとよい。加工基準点の座標値や、R1等の半径について予め値を与えておけば、矢印1431等やR1等の座標値は、工具軌跡143−A、143−B,及び143−Cに基づいて容易に算出することが可能である。
また、付加情報について単位要素に分割し、単位要素ごとに干渉の有無を判定してもよい。干渉がある場合は、当該単位要素の一つ前の単位要素までを移動可能な範囲とすればよい。なお、付加情報についての干渉の判定は、予め行っておいてもよい。
図11は、逆方向に加工する際の工具軌跡データの生成処理を視覚的に説明するための図である。逆方向に加工する際は、順方向において干渉のため加工のできない単位要素についてのみ干渉の有無の判定を行えばよい。したがって、位置141−11から位置141−12までが一つの工具軌跡として、また、位置141−13から位置141−14までが二つ目の工具軌跡としてそれぞれ特定され、それぞれの工具軌跡データ144が設計データ記憶部14に登録される。逆方向についても、順方向の場合における図10と同様に加工基準点等からの移動も含めて工具軌跡データが登録される。なお、順方向及び逆方向からの加工によっても、加工できない部分は加工不可能部分となるが、加工不可能部分の発生は、設計ミスによるものであり、本発明の有効性とは関係ない。
上述したように、本実施の形態における工具軌跡生成装置10によれば、工具と被加工物とが干渉する際の工具の位置を直接的に算出するのではなく、工具を少しずつ移動させその都度干渉の有無を判定するといった簡易な計算で工具軌跡を生成する。したがって、工具軌跡生成装置10を機能させるプログラムの作成には高度な数学的知識や高度なプログラミング知識等は必要とされない。よって、当該プログラムの開発工数を低減させることができ、低コストによって当該プログラムを開発することが可能である。
なお、本実施の形態においては2次元CADを例として説明したが、3次元CADによる場合も本質的に同様の手法によって工具軌跡を生成することができる。すなわち、工具を少しずつ移動させ、その度ごとに工具の3次元モデルと被加工物の3次元モデルとの干渉の有無を判定することにより、干渉せずに加工可能な工具軌跡を生成することができる。
本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
工具と被加工物との干渉の様子を示す図である。 本発明の実施の形態における工具軌跡生成装置の機能構成例を示す図である。 工具形状データ、被加工物形状データ及び加工形状データを説明するための図である。 本発明の実施の形態における工具軌跡生成装置のハードウェア構成例を示す図である。 工具軌跡生成装置における工具軌跡データの生成処理を説明するためのフローチャートである。 各形状データのベクトルの向きを合わせた様子を概念的に示す図である。 加工形状データが単位要素に分割された様子を示す図である。 工具が最初の単位要素の始点に位置した様子を示す図である。 順方向に加工する際の工具軌跡データの生成処理を視覚的に説明するための図である。 工具軌跡を説明するための図である。 逆方向に加工する際の工具軌跡データの生成処理を視覚的に説明するための図である。
符号の説明
10 工具軌跡生成装置
11 設計データ生成部
12 干渉判定部
13 軌跡生成部
14 設計データ記憶部
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 演算処理装置
105 表示装置
106 入力装置
141 工具形状データ
142 被加工物形状データ
143 加工形状データ
144 工具軌跡データ
B バス

Claims (11)

  1. コンピュータに、
    被加工物の形状を示す被加工物形状情報と、前記被加工物に対して相対的に移動しながら予め定められた加工形状に該被加工物を加工する工具の形状を示す工具形状情報と、前記予め定められた加工形状を示す加工形状情報とを取得する形状情報取得手順と、
    前記加工形状における複数の箇所について、当該箇所に前記工具が所定の向きで位置したときの前記工具と前記被加工物との干渉の有無を前記工具形状情報、前記被加工物形状情報及び前記加工形状情報とに基づいて判定する干渉判定手順と、
    前記干渉判定手順における判定結果に基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を示す工具軌跡情報を生成する工具軌跡情報生成手順とを実行させるための工具軌跡生成プログラム。
  2. 前記所定の複数の箇所は、前記加工形状の全体に渡って位置することを特徴とする請求項1記載の工具軌跡生成プログラム。
  3. 前記工具軌跡情報生成手順は、前記干渉判定手順において前記干渉が無いと判定された前記箇所を結ぶことにより形成される軌跡を示す情報を前記工具軌跡情報とすることを特徴とする請求項1及び2記載の工具軌跡生成プログラム。
  4. 前記被加工物に対する前記工具の向きを前記所定の向きと反対の向きにした場合について、前記干渉判定手順、及び前記工具軌跡情報生成手順を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の工具軌跡生成プログラム。
  5. 前記工具の向きを前記所定の向きと反対の向きにした場合の前記干渉判定手順は、前記工具の向きが前記所定の向きである場合の前記干渉判定手順において前記干渉が有ると判定された箇所についてのみ前記干渉の有無を判定することを特徴とする請求項4記載の工具軌跡生成プログラム。
  6. 前記被加工物形状情報、前記工具形状情報、及び前記加工形状情報は、2次元の図形情報又は3次元の特定断面の図形情報であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項記載の工具軌跡生成プログラム。
  7. 前記干渉判定手順は、前記工具形状情報を構成する各図形要素と前記被加工物形状情報を構成する各図形要素との交点の有無を判定することにより前記干渉の有無を判定することを特徴とする請求項6記載の工具軌跡生成プログラム。
  8. 前記工具軌跡情報は、当該工具軌跡情報に基づいて前記工具を制御することにより、前記被加工物を自動的に加工する装置に用いられることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項記載の工具軌跡生成プログラム。
  9. 請求項1乃至9いずれか一項記載の工具軌跡生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 被加工物の形状を示す被加工物形状情報と、前記被加工物に対して相対的に移動しながら予め定められた加工形状に該被加工物を加工する工具の形状を示す工具形状情報と、前記予め定められた加工形状を示す加工形状情報とに基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を生成する工具軌跡生成装置であって、
    前記加工形状における複数の箇所について、当該箇所に前記工具が所定の向きで位置したときの前記工具と前記被加工物との干渉の有無を前記工具形状情報、前記被加工物形状情報及び前記加工形状情報とに基づいて判定する干渉判定手段と、
    前記干渉判定手順における判定結果に基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を示す工具軌跡情報を生成する工具軌跡情報生成手段とを有することを特徴とする工具軌跡生成装置。
  11. 被加工物の形状を示す被加工物形状情報と、前記被加工物に対して相対的に移動しながら予め定められた加工形状に該被加工物を加工する工具の形状を示す工具形状情報と、前記予め定められた加工形状を示す加工形状情報とに基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を生成する工具軌跡生成方法であって、
    前記加工形状における複数の箇所について、当該箇所に前記工具が所定の向きで位置したときの前記工具と前記被加工物との干渉の有無を前記工具形状情報、前記被加工物形状情報及び前記加工形状情報とに基づいて判定する干渉判定手順と、
    前記干渉判定手順における判定結果に基づいて前記工具によって前記被加工物を加工する際の該工具の軌跡を示す工具軌跡情報を生成する工具軌跡情報生成手順とを有することを特徴とする工具軌跡生成方法。
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