JP2009053823A - 加工シミュレーション装置 - Google Patents

加工シミュレーション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009053823A
JP2009053823A JP2007218423A JP2007218423A JP2009053823A JP 2009053823 A JP2009053823 A JP 2009053823A JP 2007218423 A JP2007218423 A JP 2007218423A JP 2007218423 A JP2007218423 A JP 2007218423A JP 2009053823 A JP2009053823 A JP 2009053823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
identifier
workpiece
simulation
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007218423A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Fukaya
安司 深谷
Katsunori Kunimitsu
克則 國光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp, Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Corp
Priority to JP2007218423A priority Critical patent/JP2009053823A/ja
Publication of JP2009053823A publication Critical patent/JP2009053823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

【課題】 工作機械等の加工シミュレーションに必要な工具と加工物の三次元モデルを加工プログラムに関連付けて容易に操作できる加工シミュレーション装置を提供する。
【解決手段】 加工プログラム解釈部10は、加工プログラム中に指定された三次元モデルの識別子を読み取って工具形状セット設定部12と加工物形状設定部13とに送る。工具形状セット設定部12は、一致する識別子の三次元モデルを工具形状記憶メモリ2から取り出し、加工シミュレーションメモリ11に設定する。加工物形状設定部13は、一致する識別子の三次元モデルを加工物形状記憶メモリ3から取り出し、加工シミュレーションメモリ11に設定する。加工物形状書込部15は、シミュレーションで作成された加工物形状を加工シミュレーションメモリ11から読み出し、加工プログラム中の識別子と共に加工物形状記憶メモリ3に書き込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加工プログラムに基づいて工具と加工物の相対運動をシミュレーションする加工シミュレーション装置に関する。
従来、工作機械の加工シミュレーション装置として、シミュレーションに使用する工具と加工物の形状を三次元モデルで定義し、オペレータが多数の三次元モデルにそれぞれ異なる識別子を付け、識別子付の工具形状および加工物形状として保存用メモリに記憶させる技術が知られている。加工プログラムを実行してシミュレーションを行う際には、オペレータがその加工プログラムに適合した三次元モデルの識別子を指定し、工具形状と加工物形状を保存用メモリから呼び出し、加工シミュレーション用メモリに設定して使用していた。
また、工具一本一本に識別子を指定することは大変煩雑な作業であることから、従来、複数本の工具の三次元モデルから構成される集合体(以下、工具形状セットという)に識別子を付けて記憶・保存する機能を持つ加工シミュレーション装置も知られている。この場合、オペレータは複数本の工具の三次元モデルを工具形状セットとして一括保存でき、その工具セットの識別子を指定することで複数本の工具の三次元モデルを加工シミュレーション用メモリに簡単に呼び出すことができる。
工具や加工物の三次元モデルの定義方法としては、外部のCAD装置で定義した三次元モデルを加工シミュレーション装置に入力する方法、または、加工シミュレーション装置上で幾何学的に三次元モデルの形状や寸法を入力する方法などが知られている。また、三次元モデルの保存用メモリには、大量のデータを保存できるハードディスクを用いるのが一般的である。
特許文献1には、加工シミュレーションを加工プログラムの途中から再開できる装置が記載されている。この加工シミュレーション装置では、加工プログラムの先頭から途中までの区間で、干渉チェック処理と表示装置への描画処理を行わず、中断前の加工シミュレーションによって作成された加工物形状を呼び出すための演算処理のみを行い、シミュレーション再開時の処理時間を短縮する方法が採用されている。
特開2006−85485号公報
ところで、加工プログラムによるシミュレーションを行うためには、予め定義し記憶・保存しておいた工具形状と加工物形状を加工プログラムに組み合わせる必要がある。しかし、従来の加工シミュレーション装置では、この組み合わせをオペレータの入力操作に依存していた。すなわち、工具形状や加工物形状は再利用できるように保存用メモリに数多くの種類が記憶されているため、オペレータは加工プログラムに適合する工具形状と加工物形状とを識別子を入力することで保存用メモリから呼び出す必要があった。このため、加工シミュレーションを開始するに先立ち、入力に多くの手間がかかるばかりでなく、入力ミスによって組み合わせを間違えるなどの問題点があった。
また、従来の加工シミュレーション装置では、シミュレーションの結果として作成された加工物の形状、つまり、シミュレーション上で工具が加工物を削り取った結果である加工物の三次元モデルを再利用目的で保存用メモリに記憶させることができなかった。この再利用目的には、例えば、旋盤加工において、第1工程が完了した加工物を反転させて第2工程で続けて加工する場合に、第1工程のシミュレーションで作成された加工物の形状を第2工程のシミュレーションで再使用するという目的がある。
しかし、従来の加工シミュレーション装置では、第2工程用の加工物の三次元モデルを準備するために、新たに外部のCAD装置で定義したモデルを加工シミュレーション装置に入力するか、あるいは、加工シミュレーション装置自体で三次元モデルの幾何学的な形状や寸法を入力する必要があった。第1工程に旋盤を使用し、第2工程にマシニングセンタを使用するという連続加工を行う場合も、第2工程の加工シミュレーションに必要な加工物形状を新たに準備する必要があった。
また、特許文献1に記載されているように、加工プログラムの途中からシミュレーションを再開する際に、途中までの加工シミュレーションによって作成された加工物形状を継続して使用する場合もある。しかし、特許文献1の装置は、シミュレーションの再開時に、加工プログラムの先頭から途中までの区間において、干渉チェック処理と描画処理とを省略するが、作成された加工物形状を呼び出すための演算処理が必要であった。このため、加工シミュレーションを再開するまでに時間がかかるという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、加工シミュレーションに必要な工具と加工物の三次元モデルを加工プログラムに関連付けて容易に操作できる加工シミュレーション装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は以下の加工シミュレーション装置を提供する。
(1)加工プログラムに基づいて工具と加工物の相対運動をシミュレーションする加工シミュレーション手段と、工具と加工物の三次元モデルを識別子と共に保存するメモリと、加工プログラム中に指定された三次元モデルの識別子を読み取る手段と、読み取った識別子と一致する識別子の三次元モデルをメモリから呼び出して加工シミュレーション手段に設定する手段とを備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
(2)上記加工シミュレーション装置において、さらに、加工シミュレーション手段によって更新された加工物の三次元モデルをオペレータが指定した識別子と共にメモリに書き込む手段を備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
(3)加工プログラムに基づいて工具と加工物の相対運動をシミュレーションする加工シミュレーション手段と、工具と加工物の三次元モデルを識別子と共に保存するメモリと、三次元モデルの識別子を加工プログラムの識別子に組み合わせて記憶する手段と、オペレータが指定した加工プログラムの識別子に組み合わされた識別子の三次元モデルをメモリから呼び出して加工シミュレーション手段に設定する手段とを備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
(4)上記加工シミュレーション装置において、さらに、加工シミュレーション手段によって更新された加工物の三次元モデルをオペレータが指定した識別子と共にメモリに書き込む手段を備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
なお、本発明の加工シミュレーション装置は、シミュレーション専用装置として使用できるほか、工作機械を制御する数値制御装置や部品形状から加工プログラムを作成するCAD/CAM装置等に組み込んで使用することもできる。また、PC(パーソナルコンピュータ)上で動作する加工シミュレーションソフトウエアと組み合わせて使用することも可能である。
上記(1)の加工シミュレーション装置によれば、工具と加工物の三次元モデルが識別子を介して加工プログラムに関連付けられているので、加工プログラム中に指定された識別子を用いて、シミュレーションに必要な三次元モデルをメモリから呼び出して加工シミュレーション手段に自動的に設定できるという効果がある。
上記(2)の加工シミュレーション装置によれば、シミュレーションによって作成された加工物の三次元モデルを加工プログラム中に指定された識別子と共にメモリに書き込むので、この識別子を用いて更新後の三次元モデルをメモリから素早く呼び出し、再利用できるという効果がある。
上記(3)の加工シミュレーション装置によれば、工具と加工物の三次元モデルが識別子を介して加工プログラムに予め組み合わせているので、オペレータが指定した識別子を用いてシミュレーションに必要な三次元モデルをメモリから呼び出してシミュレーション手段に簡単に設定できるという効果がある。
上記(4)の加工シミュレーション装置によれば、シミュレーションによって作成された加工物の三次元モデルをオペレータが指定した識別子と共にメモリに書き込むので、この識別子を用いて更新後の三次元モデルをメモリから素早く呼び出し、再利用できるという効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明を具体化した実施例1の加工シミュレーション装置100を示す。図2〜図11は加工シミュレーション100を構成する各部の機能を具体的に例示する。図12は本発明を具体化した実施例2の加工シミュレーション装置200を示す。なお、以下の実施例では、旋盤用の加工シミュレーション装置100,200を例示するが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。
図1に示すように、実施例1の加工シミュレーション装置100は、加工プログラムを記憶・保存する加工プログラム記憶メモリ1と、工具形状を表す三次元モデルを記憶・保存する工具形状記憶メモリ2と、加工物形状を表す三次元モデルを記憶・保存する加工物形状記憶メモリ3とを備えている。
加工プログラム記憶メモリ1には、例えば、識別子「P−1」が付いた加工プログラムP1と、識別子「P−2」が付いた加工プログラムP2とが記憶・保存されている。この実施例では、図2に示す加工プログラムP1を用い、図4に示すように加工物30を円柱形状に加工し、この加工物30を反転した後に、図3に示す加工プログラムP2を用い、図5に示すように加工物30を段付き円柱形状に加工する。
工具形状記憶メモリ2には、例えば、識別子「T−1」が付いた工具形状セットT1と、識別子「T−2」が付いた工具形状セットT2とが記憶・保存されている。工具形状セットとは、一本以上の工具形状を集合したデータの集合体である。工作機械の加工プログラムには、通常、一本以上の工具を使用する加工動作が定義されていることから、工具形状をセットとして記憶・保存しておくことが好適である。
図6に示す工具形状セットT1は、工具番号1〜4が付された4本の工具の三次元モデルで構成されている。図7に示す工具形状セットT2は工具番号1〜5が付された5本の工具の三次元モデルで構成されている。工具形状セットT1,T2は識別子「T−1」、「T−2]と共に工具形状入力・表示部4で入力され、入力・表示部4から工具形状記憶メモリ2に送られる。
加工物形状記憶メモリ3には、識別子「W−1」が付いた加工物形状W1と、識別子「W−2」が付いた加工物形状W2とが記憶・保存されている。加工物形状W1は、図4に示す加工物30の形状を表す三次元モデルであり、識別子「W−1」と共に加工物形状入力・表示部5で入力され、入力・表示部5から加工物形状記憶メモリ3に送られる。
加工物形状W2は、図5に示す加工物30の形状を表す三次元モデル、つまり加工プログラムP1を用いて加工した後に加工シミュレーション実行部14によって生成された三次元モデルであり、加工プログラムP1中に指定された識別子「W−2」と共に加工物形状記憶メモリ3に格納される。なお、図4、図5には、便宜上、加工物形状がX−Z平面とX−Y平面で二次元的に表現されているが、加工物形状記憶メモリ3には、加工物形状が原点Owを基準にした三次元モデルとして格納されている。
また、加工シミュレーション装置100には、加工シミュレーション手段を構成する加工シミュレーションメモリ11と加工シミュレーション表示部23と入力装置7と表示装置6とが設けられている。加工シミュレーションメモリ11には、加工プログラムに基づいて工具と加工物の相対運動をシミュレーションするために、図8に示すように、旋盤の主要部を構成するチャック50、チャック爪51、刃物台60の三次元モデル(二次元形状を図示)が格納されている。
加工シミュレーション表示部23は、加工シミュレーションメモリ11が出力した三次元データ等のグラフィック表示に使用される。入力装置7は、オペレータによる加工物形状や工具形状の寸法入力、外部CAD装置からの三次元モデルの読み込み等に使用される。表示装置6は、工具形状入力・表示部4が出力した工具形状、および、加工物形状入力・表示部5が出力した加工物形状等のグラフィック表示に使用される。
次に、加工プログラムP1,P2を用いた加工シミュレーション動作について説明する。図1において、オペレータが入力装置7で加工プログラムP1の識別子「P−1」を入力すると、入力された識別子「P−1」が加工プログラム選択・設定部8に送られる。加工プログラム選択・設定部8は識別子「P−1」に該当する加工プログラムP1を加工プログラム記憶メモリ1から選び出し、加工プログラム運転メモリ9に運転用加工プログラムDpとして設定する。そして、加工プログラム解釈部10が、運転用加工プログラムDpを読み出して1ブロックずつ解釈し、シミュレーション実行データを生成して加工シミュレーション実行部14に送り出す。
ここで、加工プログラム解釈部10は、まず、図2に示す「N0001」ブロックを読み出し、「SETWORK[W−1,(0,0,0)]」の指令を解釈する。この指令には、識別子「W−1」が付いた加工物形状W1を加工物形状記憶メモリ3から読み出して加工シミュレーションメモリ11に設定するための命令と、加工物形状W1の原点Owをメモリ11における仮想三次元空間のX=0,Y=0,Z=0に位置決めするための命令とが含まれている。
加工プログラム解釈部10は、先頭ブロックの指令を解釈し、指令中の命令を実行するための設定値と識別子情報とを加工物形状設定部13に送り出す。加工物形状設定部13は、受け取った識別子情報と一致する識別子「W−1」が付いた加工物形状W1を加工物形状記憶メモリ3から呼び出し、加工シミュレーション用加工物形状Swとして加工シミュレーションメモリ11における仮想三次元空間上の所定位置X=0,Y=0,Z=0に設定する。
次に、加工プログラム解釈部10は、図2に示す「N0002」のブロックを読み出し、「SETTOOLS[T−1]」の指令を解釈する。この指令には、識別子「T−1」が付いた工具形状セットT1を工具形状記憶メモリ2から読み出し、加工シミュレーションメモリ11に設定するための命令が含まれている。加工プログラム解釈部10は、この指令を解釈すると、識別子情報を工具形状セット設定部12へ送り出す。
工具形状セット設定部12は、受け取った識別子情報と一致する識別子「T−1」が付いた工具形状セットT1を工具形状記憶メモリ2から呼び出し、加工シミュレーション用工具形状セットStとして加工シミュレーションメモリ11における刃物台60上の所定の位置、例えば、工具ホルダの原点Oh(図6,7参照)を基準とし工具番号毎に予め決められた位置に設定する。これにより、三次元空間上の旋盤は、図9に示すように、チャック50のチャック爪51に加工物30が把持され、刃物台60に工具40が保持された状態となる。
続いて、加工プログラム解釈部10は、後続のブロックを順次読み出し、シミュレーション実行データを加工シミュレーション実行部14に送り出す。加工シミュレーション実行部14は、メモリ11に設定された加工シミュレーション用加工物形状Swと工具形状セットStとを用いて、工具と加工物との相対運動をシミュレーションする。この結果、三次元空間上の旋盤において、加工物30が工具40によって削り取られる。
ここで、例えば、図2に示す加工プログラムP1の「N0003」ブロックでは、工具が「G00」(早送り)で三次元空間上の「X500 Z800」の位置へ動作する加工シミュレーションが実行される。また、「N0105」ブロックでは、工具が「G01」(直線切削送り)で三次元空間上の「X100 Z98.2」の位置へ動作する加工シミュレーションが実行される。
このとき、「G01」が切削送りであることから、図10に示す旋盤において、工具40を用いた加工物30の削り取りが実行される。これによって、加工シミュレーションメモリ11に設定されている加工シミュレーション用加工物形状Swが更新される。すなわち、加工シミュレーションによる削り取りの結果、加工物30の三次元モデルが図9に示す形状から図10に示す形状に変化する。
その後、加工プログラム解釈部10は、図2に示す加工プログラムP1において、実行終了を示す「N0999 M02」の前に「N0998 SAVE[W−2]」の指令を解釈する。この指令には、その時点での加工シミュレーションメモリ11に生成されている加工シミュレーション用加工物形状Swを識別子「W−2」と共に加工物形状記憶メモリ3に記憶・保存する命令が含まれている。
加工プログラム解釈部10は、この指令を解釈すると、識別子情報を加工物形状書込部15に送り出す。加工物形状書込部15は、加工シミュレーションメモリ11から加工シミュレーション用加工物形状Swを読み出し、このデータを識別子情報と共に加工物記憶メモリ3に書き込む。その結果、加工物記憶メモリ3には更新後の加工物形状W1が識別子「W−2」を付して記憶される。なお、「N0998 SAVE[W−2]」を実行するときの加工物形状Swが図10に示す形状とすると、加工物記憶メモリ3に記憶される加工物形状W1は図5に示す形状となる。
一方、図3に示す加工プログラムP2を用いた加工シミュレーションでは、「N0001」のブロックに指定された「SETWORK [W−2,(0,0,98),(0,0,−1)]」の指令に従って、加工物形状記憶メモリ3に記憶・保存されている識別子「W−2」の加工物形状W2が読み出され、加工シミュレーションメモリ11に設定される。「(0,0,98)」は、加工物の三次元モデルを仮想三次元空間のX=0,Y=0,Z=98に位置決めするための命令であり、「(0,0,−1)」はその三次元モデルをZ軸方向に関して反転させるための命令である。
この結果、識別子「W−2」が付いた加工物形状W2は、図10に示す形態から図11に示す形態に反転し、この形態で加工シミュレーションメモリ11に加工シミュレーション用加工物形状Swとして設定される。なお、図11は、「N0002」のブロックに指定された「SETTOOLS [T−2]」の指令に従って、図7に示す工具形状セットT2を工具形状記憶メモリ2から読み出して加工シミュレーションメモリ11に設定した状態を示している。
以上に詳述したように、実施例1の加工シミュレーション装置100では、メモリ2,3に記憶された工具形状T1,T2と加工物形状W1,W2とが識別子を介して加工プログラムP1,P2に関連付けられている。このため、加工シミュレーションに必要な三次元モデルを加工プログラムP1,P2中に指定した識別子を用いてメモリ2,3から呼び出し、加工シミュレーションメモリ11に自動的に設定することができる。従って、オペレータの入力操作にかかる負担を軽くし、入力ミスをなくし、加工シミュレーションを迅速かつ的確に行うことができる。
しかも、加工シミュレーションを通して工具40によって削り取られた加工物形状W2を、シミュレーションの任意の段階で、加工プログラムP1中の識別子「W−2」と共にメモリ3に保存でき、保存した加工物形状W2を加工プログラムP2中の識別子「W−2」を用いてメモリ3から加工シミュレーションメモリ11に設定することも可能である。従って、旋盤を用いた第1工程と第2工程との一連の加工シミュレーションを行う際に、第1工程で作成した三次元モデルを第2工程の加工シミュレーションで容易に再利用することができる。
また、第1工程で旋盤を使用し第2工程でマシニングセンタを使用するなどの複合加工の場合も、連続加工と同様に、第2工程の加工シミュレーションに必要な加工物形状を加工プログラム中の識別子を用いて簡単に呼び出すことができる。さらに、加工プログラムが複数の工程(加工単位)からなる場合に、前工程の最後と後工程の先頭に同じ識別子を付すことで、前工程のシミュレーション結果である加工物形状を後工程で継続的に使用することができる。こうすれば、加工プログラムの途中からシミュレーションを再開する場合に、適切な加工物形状を自動的に設定して、シミュレーションを短時間に再開することができる。
次に、本発明の実施例2を図12に基づいて説明する。実施例2の加工シミュレーション装置200は、シミュレーションに必要な三次元モデルを加工プログラムに関連付ける構成において実施例1の加工シミュレーション装置100と相違する。なお、実施例1と同等の機能部については、図12に図1と同一の符号を付してその説明を省略する。
この加工シミュレーション装置200は、識別子組合せ入力部16、加工プログラム・形状識別子記憶メモリ17および加工物識別子入力部21を備えている。識別子組合せ入力部16では、オペレータが加工プログラムの識別子と加工物形状の識別子と工具形状セットの識別子とを所要の組み合わせで入力する。入力された識別子の組み合わせは入力部16から加工プログラム・形状識別子記憶メモリ17に送られ、このメモリ17に加工シミュレーションに必要な三次元モデルの識別子が加工プログラムの識別子に組み合わせて記憶される。
加工シミュレーションを実行する際には、まず、このシミュレーションで使用する加工プログラムの識別子が入力装置7で入力され、入力装置7から加工プログラム選択・設定部18に送られる。加工プログラム選択・設定部18は、入力した識別子と一致する識別子が付いた加工プログラムを加工プログラム記憶メモリ1から読み出し、運転用加工プログラムDpとして加工プログラム運転メモリ9設定するとともに、その加工プログラムの識別子を加工物形状設定部20と工具形状セット設定部19とに送り出す。
加工物形状設定部20は、受け取った加工プログラムの識別子に組み合わされた加工物形状の識別子を加工プログラム・形状識別子記憶メモリ17から読み取り、この識別子と一致する識別子が付された加工物形状を加工形状記憶メモリ3から読み出し、識別子付の加工物形状を加工シミュレーションメモリ11に設定する。同様に、工具形状セット設定部19は、加工プログラムの識別子に組み合わされた工具形状セットの識別子を加工プログラム・形状識別子記憶メモリ17から読み取り、この識別子と一致する識別子が付いた工具形状セットを工具形状記憶メモリ2から読み出し、識別子付の工具形状セットを加工シミュレーションメモリ11に設定する。
図12に示す加工プログラム・形状識別子記憶メモリ17の組合せ例では、入力装置7から加工プログラムP1の識別子「P−1」が入力されたときに、識別子「W−1」の加工物形状W1と識別子「T−1」の工具形状セットT1とが、それぞれ設定部20,19によって加工シミュレーションメモリ11に設定される。また、加工プログラムP2の識別子「P−2」が入力された場合は、識別子「W−2」の加工物形状W2と識別子「T−2」の工具形状セットT2とが加工シミュレーションメモリ11に設定される。
一方、加工物識別子入力部21では、加工シミュレーションによって生成された加工物形状の保存または読み出しに使用する識別子がオペレータによって入力される。そして、加工物形状書込部22は、加工物識別子入力部21から識別子を受け取り、加工シミュレーションメモリ11から加工シミュレーション用加工物形状Swを読み出し、この加工物形状Swを識別子と共に加工物形状記憶メモリ3に書き込む。また、加工物形状設定部20は、加工物識別子入力部21から識別子を受け取り、この識別子と一致する識別子が付いた加工物形状を加工物形状記憶メモリ3から読み出して加工シミュレーションメモリ11に加工シミュレーション用加工物形状Swとして設定するようになっている。
以上に説明したように、実施例2の加工シミュレーション装置200では、メモリ2,3の工具形状と加工物形状とが識別子を介して予め加工プログラムに組み合わされている。このため、オペレータは入力装置7にて加工プログラムの識別子を指定するだけの操作で、加工シミュレーションに必要な三次元モデルをメモリ2,3から呼び出して加工シミュレーションメモリ11に簡単に設定することができる。従って、オペレータの入力操作にかかる負担を軽くし、入力ミスを少なくし、加工シミュレーションを迅速かつ的確に行うことができる。
しかも、加工シミュレーションを通して削り取られた加工物形状をオペレータが指定した識別子と共に随時に保存でき、保存した加工物形状をその識別子を用いて加工シミュレーションメモリ11に素早く設定することも可能である。従って、第1工程の旋盤によるシミュレーション結果である加工物形状を、識別子を指定するだけの簡単な操作で、第2工程のマシニングセンタによる加工シミュレーションで容易に再利用することができる。また、加工シミュレーションの途中で加工物形状を識別子と組み合わせて保存し、シミュレーション再開時にその識別子を指定することで、適切な加工物形状を自動的に再現することも可能となる。
本発明による実施例1の加工シミュレーション装置を示すブロック図である。 図1の加工プログラム記憶メモリに保存された加工プログラムの一例を示すプログラムリストである。 図2の加工プログラムに後続する加工プログラムの一例を示すプログラムリストである。 図2の加工プログラムがシミュレーションする加工物形状を二次元的に示す形状説明図である。 図3の加工プログラムがシミュレーションする加工物形状を二次元的に示す形状説明図である。 図2の加工プログラムのシミュレーションに使用する工具形状セットを二次元的に示す形状説明図である。 図3の加工プログラムのシミュレーションに使用する工具形状セットを二次元的に示す形状説明図である。 図1の加工シミュレーションメモリに格納された旋盤の三次元モデルを二次元的に示すモデル図である。 図2の加工プログラムによるシミュレーション動作を示す旋盤のモデル図である。 図3の加工プログラムによるシミュレーション動作を示す旋盤のモデル図である。 図10に続くシミュレーション動作を示す旋盤のモデル図である。 本発明による実施例2の加工シミュレーション装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 加工プログラム記憶メモリ
2 工具形状記憶メモリ
3 加工物形状記憶メモリ
6 表示装置
7 入力装置
8,18 加工プログラム選択・設定部
10 加工プログラム解釈部
11 加工シミュレーションメモリ
12,19 工具形状セット設定部
13,20 加工物形状設定部
14 加工シミュレーション実行部
15,22 加工物形状書込部
16 識別子組合せ入力部
17 加工プログラム・形状識別子記憶メモリ
21 加工物識別子入力部
100 加工シミュレーション装置(実施例1)
200 加工シミュレーション装置(実施例2)

Claims (4)

  1. 加工プログラムに基づいて工具と加工物の相対運動をシミュレーションする加工シミュレーション手段と、
    工具と加工物の三次元モデルを識別子と共に保存するメモリと、
    加工プログラム中に指定された三次元モデルの識別子を読み取る手段と、
    読み取った識別子と一致する識別子の三次元モデルをメモリから呼び出して加工シミュレーション手段に設定する手段と
    を備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
  2. 請求項1記載の加工シミュレーション装置において、
    前記加工シミュレーション手段によって作成された加工物の三次元モデルを加工プログラム中に指定された識別子と共にメモリに書き込む手段を備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
  3. 加工プログラムに基づいて工具と加工物の相対運動をシミュレーションする加工シミュレーション手段と、
    工具と加工物の三次元モデルを識別子と共に保存するメモリと、
    三次元モデルの識別子を加工プログラムの識別子に組み合わせて記憶する手段と、
    オペレータが指定した加工プログラムの識別子に組み合わされた識別子の三次元モデルをメモリから呼び出して加工シミュレーション手段に設定する手段と
    を備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
  4. 請求項3記載の加工シミュレーション装置において、
    前記加工シミュレーション手段によって作成された加工物の三次元モデルをオペレータが指定した識別子と共にメモリに書き込む手段を備えたことを特徴とする加工シミュレーション装置。
JP2007218423A 2007-08-24 2007-08-24 加工シミュレーション装置 Pending JP2009053823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007218423A JP2009053823A (ja) 2007-08-24 2007-08-24 加工シミュレーション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007218423A JP2009053823A (ja) 2007-08-24 2007-08-24 加工シミュレーション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009053823A true JP2009053823A (ja) 2009-03-12

Family

ID=40504872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007218423A Pending JP2009053823A (ja) 2007-08-24 2007-08-24 加工シミュレーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009053823A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348875B1 (ko) 2009-12-21 2014-01-07 현대중공업 주식회사 밀링 커터의 회전체 가공 형상 시뮬레이션 방법
CN105373077A (zh) * 2014-08-12 2016-03-02 发那科株式会社 加工模拟装置
KR102005826B1 (ko) * 2019-05-27 2019-07-31 구영재 전자 장비의 점검 및 제조 공정을 제어하기 위한 방법 및 장치
WO2024084555A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 ファナック株式会社 加工シミュレーション支援装置およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS625410A (ja) * 1985-07-01 1987-01-12 Hitachi Ltd くぼみ空間を持つワ−クとロボツトの干渉検出演算装置
JPS63159908A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 Amada Co Ltd 加工プログラムのシユミレ−ト方法
JPH09244721A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Toyota Motor Corp 工具干渉チェック方法
JP2002082704A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Mori Seiki Co Ltd Nc加工シミュレーション装置
JP2003117863A (ja) * 2001-10-16 2003-04-23 Fanuc Ltd ロボットシミュレーション装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS625410A (ja) * 1985-07-01 1987-01-12 Hitachi Ltd くぼみ空間を持つワ−クとロボツトの干渉検出演算装置
JPS63159908A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 Amada Co Ltd 加工プログラムのシユミレ−ト方法
JPH09244721A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Toyota Motor Corp 工具干渉チェック方法
JP2002082704A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Mori Seiki Co Ltd Nc加工シミュレーション装置
JP2003117863A (ja) * 2001-10-16 2003-04-23 Fanuc Ltd ロボットシミュレーション装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348875B1 (ko) 2009-12-21 2014-01-07 현대중공업 주식회사 밀링 커터의 회전체 가공 형상 시뮬레이션 방법
CN105373077A (zh) * 2014-08-12 2016-03-02 发那科株式会社 加工模拟装置
US10474130B2 (en) 2014-08-12 2019-11-12 Fanuc Corporation Machining simulation device
KR102005826B1 (ko) * 2019-05-27 2019-07-31 구영재 전자 장비의 점검 및 제조 공정을 제어하기 위한 방법 및 장치
WO2024084555A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 ファナック株式会社 加工シミュレーション支援装置およびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5000543B2 (ja) 工作機械の制御方法、および、それに対する装置
US8577655B2 (en) System and method for constructing virtual NC controllers for machine tool simulation
JP5620825B2 (ja) 複合機械加工の方法および装置
US7979254B2 (en) Simulation apparatus and method for NC machining
US9618928B2 (en) Simulation apparatus of numerical controller
JP2014522529A (ja) 工作機械の工作プロセスをシミュレーションするシミュレーション方法およびシミュレーションシステム
JP2021119478A5 (ja)
JP2009053823A (ja) 加工シミュレーション装置
CN110928240A (zh) 一种数控加工方法与系统
KR101468751B1 (ko) 그래픽 기반의 사용자 인터페이스를 갖는 수치제어시스템
CN108027606A (zh) 加工复位实现方法、编译器、机器人、数控系统及机床
CN111144026A (zh) 用于路径规划的仿真软件的数据处理方法及装置
US11320800B2 (en) Optimization device
US20150066203A1 (en) Control unit for centralizing control by grouping a plurality of paths
JP2002207504A (ja) 3次元形状データ生成方法及び3次元形状データ生成装置
JP5602076B2 (ja) ロボットプログラミング装置および方法
JP2008071015A (ja) 数値制御装置
US10048678B2 (en) Numerical controller
JP4198374B2 (ja) 設備のシミュレーション方法および設備のシミュレーションプログラム
JP2006085485A (ja) Nc加工シミュレーション装置
JP4381950B2 (ja) Nc加工システム、ncデータ作成装置、ncデータ作成システム、ncデータ作成方法及びncデータ作成プログラム
Elias et al. A Framework for a Development of an Intelligent CNC Controller Based on Step-NC
JP2006277055A (ja) フィーチャベースパラメトリックモデリングとダイレクトモデリングを混在させる3dcadモデリング方法、プログラム及び装置
Núñez et al. An integrated methodology for the teaching of computer aided tools for automated machining
JP2002091526A (ja) 数値制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20110221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02