JP2006139087A - 描画装置の基板位置ずれ検出機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アライメントマーク等のない基板に対しても、正確に基板の位置ずれを検出する。
【解決手段】 パターンを形成する描画装置において、3つのリニアゲージを描画テーブル周りに設ける。基板SWを描画テーブルに搬入させたとき、3つのリニアゲージを描画テーブル上に配置し、基板SWを位置決めする。リニアゲージの変位量に基づいて基板SWの位置を検出し、基板SWの位置ずれ量、シフト変位量(X0、Y0)および傾きαを算出する。
【選択図】 図15
【解決手段】 パターンを形成する描画装置において、3つのリニアゲージを描画テーブル周りに設ける。基板SWを描画テーブルに搬入させたとき、3つのリニアゲージを描画テーブル上に配置し、基板SWを位置決めする。リニアゲージの変位量に基づいて基板SWの位置を検出し、基板SWの位置ずれ量、シフト変位量(X0、Y0)および傾きαを算出する。
【選択図】 図15
Description
本発明は、描画装置のテーブルに搭載される基板の位置決めに関し、特に、基板の搭載位置のずれ検出に関する。
描画装置では、テーブルに基板が搭載され、テーブルの移動によってレーザビームをラスタ走査させ、あるいはDMD(Digital Micro-mirror Device)などの光変調ユニットによる露光エリアをテーブルの移動によって走査させる。このとき、レーザビームあるいは露光エリアの基板に対する相対位置に従い、パターンに応じた光が基板に照射する。基板をテーブルに搭載するとき、基板搭載機構の位置決め精度の問題により、あらかじめ定めた基準位置に対し、ずれた位置に基板が搭載される。このため、リニアゲージなどによって位置ずれを検出し、描画用データが位置ずれに合わせて補正される(例えば特許文献1参照)。位置ずれ検出方法としては、例えば、基板4隅にアライメントマークやアライメント用の穴を形成し、そのマークや穴の位置を検出することによって位置ずれを検出する(特許文献2参照)。
特開2002−6511号公報
特開2000−122303号公報
PDP(プラズマディスプレイパネル)用の大型ガラス基板などの場合、基板にアライメントマークを印すことが難しい。このため、基板搭載時に精度よく位置決めできないと、パターンの描画位置が大きくずれてしまう。また、階層的にパターンを形成する場合、各階層におけるパターンにおいて互いにパターンずれが生じる。
本発明の位置ずれ検出機構は、描画装置に組み込まれており、矩形状の基板に当接し、描画テーブル上での基板の位置を検出する変位検出部と、基板の基準位置に対する位置ずれを算出する位置ずれ算出手段とを備える。変位検出部は、基板の側面である第1の端面に当接し、第1の端面に垂直な第2の端面に沿った第1の方向の第1変位量を検出する第1の変位検出部と、第2の端面に当接し、第1の方向に垂直で第1の端面に沿った第2の方向の第2変位量を検出する第2の検出部と、第2の端面に第2の検出部とは異なる位置で当接し、第2の方向の第3変位量を検出する第3の検出部とを備える。位置ずれ算出手段は、第1、第2および第3の検出部の位置と第1、第2および第3変位量に基づいて、基板の傾き変位量と、第1および第2の方向に沿ったシフト変位量を算出する。例えば、リニアゲージが変位検出部として適用される。
本発明によれば、アライメントマーク等のない基板に対しても、正確に基板の位置ずれを検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態であるパターン描画装置を概略的に示した斜視図である。
描画装置10は、ゲート状構造体12および基台14とを備える。基台14には、Xテーブル34を支持する一対のガイドレール36が搭載され、Xテーブル34はガイドレール36に沿って移動可能である。Xテーブル34上にはθテーブル32、描画テーブル30が重ねて搭載されており、描画テーブル30はXテーブル34の移動に伴って移動する。ゲート状構造体12には、露光ユニット20を支持する一対のガイドレール28が搭載されており、露光ユニット20はガイドレール28に沿って移動可能である。
リニアモータであるX方向駆動機構27、Y方向駆動機構37は、それぞれガイドレール28、36に沿って配置されており、露光ユニット20、描画テーブル30を移動させる。また、描画装置10は、描画テーブル30および露光ユニット20の移動そして露光動作を制御する描画制御部(ここでは図示せず)を備える。なお、描画テーブル30の移動方向(以下、Y方向という)と露光ユニット20の移動方向(以下、X方向という)は互いに直交しており、Y方向を主走査方向、X方向を副走査方向と規定する。
基板SWは、密度が均一で真直性があり、端面の精度がよいガラス基板が使用される。コンベア70により搬送されてくる基板SWは、パターニングする前段階の基板(ブランクス)であり、被加工層の上にフォトレジスト層を表面に形成する。ブランクス製造に関しては、基板に対して研磨、洗浄等を行い、あらかじめ導電性材料など回路パターンを形成する被加工材料を基板上に皮膜し、研磨、洗浄、皮膜等が行われる。また、フォトレジストの塗布に関しては、感光材料であるフォトレジスト層がロールコータなどにより基板SW上に塗布される。フォトレジスト層が形成された基板SW上に対してプリベーク処理が行われると、基板SWは、複数の運搬ローラにより構成されるコンベア70によって略一定速度で運ばれてくる。コンベア70の各運搬ローラには、ガラス基板裏面におけるスリップによる傷を防ぐため、搬送方向に応じた回転方向には回転速度変動可能であって、逆方向には回転速度を変動せないワンウェイクラッチ(図示せず)が備えられている。
描画テーブル30には、基板SWを搬送方向(矢印M参照)に沿ってテーブル上の所定位置までガイドする8つの円筒状ローラ41〜48が設けられている。2つのローラ41、42は、搬送方向Mに沿って描画テーブル30の一方の端片30R1側に回転自在に設置されている。また、6つのローラ43〜48は、それぞれローラ支持部73〜78に配置されており、各ローラ支持部は、支持面30S下に退避するように昇降可能である。
ローラ43、45、47は、搬送方向とは垂直な主走査方向(Y方向)に沿って配置され、基板SWを間に介在しながらローラ41と向かい合う。すなわち、ローラ43、45、47は、ガラス基板SWの幅Bに従い、ローラ41からそれぞれ所定の距離間隔だけ離れた位置に配置されている。同様に、ローラ44、46、48は、それぞれ所定距離間隔だけ離れてローラ42と向かい合うように配置されている。ローラ43、44と、ローラ45、46と、ローラ47、48は、それぞれ搬送方向に沿ったライン(幅ライン)AA、BB、CCに沿って配置されている。本実施形態では、3つのサイズ(大、中、小)の基板が搬送可能であり、図1に示す中型サイズのガラス基板SWの幅Bは、ローラ41、42とローラ45、46との距離間隔に対応し、2つのローラ支持部45、46のみが支持面30Sまで上昇している。小型サイズのガラス基板SWの場合にはローラ43、44が上昇し、大型サイズのガラス基板SWの場合にはローラ47、48が上昇する。また、ローラ41、43、45、47からコンベア70の最も描画テーブルに近い運搬ローラ70Aまでの距離が基板SWの搬送方向に沿った長さLを超えないように、ローラ41、43、45、47の位置が定められている。
描画テーブル30の支持面30S上には、規則的な間隔で複数の空気孔ARが形成されており、空気孔ARを介して支持面30Sから空気が吹き出し、また、空気孔ARを介して支持面30S上の空気が吸引される。また、描画テーブル30内には、フロートおよびバキューム用のエア溝(ここでは図示せず)が形成されている。描画テーブル30に設けられたゲージ測定部62、64、66は、ガラス基板SWの支持面30S上における位置を検出する。描画テーブル30の端片30R1付近には2つのゲージ測定部62、64が設置され、他方の端片30X付近にはゲージ測定部66が設置されている。ゲージ測定部62、64、66は、それぞれ支持面30S下へ退避するように昇降可能である。
描画テーブル30の支持面30Sの高さ、すなわちX、Y方向に垂直な鉛直方向(Z方向)に沿った高さは、コンベア70の搬送面の高さより低い。ここで搬送面は、基板SWがコンベア70上を移動している基板SWの底面を表す。したがって、基板SWがコンベア70から描画テーブル30へ搬送される場合、支持面30Sから所定距離の高さを通って基板SWの前縁面S1が支持面30S上に進入してくる。空気孔ARから空気が吹き出すことにより、基板SWは空気の吐出圧により浮いた状態で保持される。基板SWの端面S2、S3は、ローラ41、42、45、46により付勢されており、ローラ41、42、45、46の回転によって基板SWが描画テーブル30の中央付近へ向けて移動していく。
基板SWの後縁面S4、すなわち基板SW全体が描画テーブル30上に進入すると、後述するように、基板SWは、搬送方向の逆方向、すなわちコンベア70の方向へ所定距離だけ戻り、停止する。そして、ゲージ測定部62、64、66により基板SWの位置ずれが検出され、ローラ41、42、45、46のうち所定のローラを回転させることにより基板SWの位置ずれが修正されると、空気孔ARを介して基板SWの底面と支持面30Sとの間の空気が吸引される(減圧される)。その結果、基板SWが支持面30S上に吸着される。すなわち、支持面30Sに搭載される。
露光ユニット20は、光源として使用さる複数の半導体レーザ22と、複数の反射ミラー24と、それぞれDMD(Digital Micro-mirror Device)が設けられた複数の露光光学系26とを備え、露光光学系26は、副走査方向(X方向)に沿って所定間隔で配置されている。複数の半導体レーザ22各々から放出されたレーザビームは、対応する反射ミラー24で反射され、対応する露光光学系へ導かれる。
各露光光学系に設けられたDMDは、オーダがマイクロメートルである微小な矩形状マイクロミラーをマトリクス状に配列させた光変調ユニットであり、各マイクロミラーは静電界作用により軸回転(姿勢変化)する。マイクロミラーは、レーザビームを基板SW方向へ反射させる第1の姿勢(ON状態)と、外へ反射させる第2の姿勢(OFF状態)いずれかの姿勢に位置決めされ、描画制御部からの制御信号によって姿勢が切り替えられる。マイクロミラーがそれぞれ独立してON/OFF制御されることにより、DMDを照射した光は、各マイクロミラーにおいて選択的に反射された光の光束からなる光となって基板SWを照射する。その結果、フォトレジスト層が形成された基板SW上では、その場所に形成すべき回路パターンに応じた光が照射される。
描画テーブル30をY方向に沿って移動させると、ビームスポットとなる複数の露光エリアがそれぞれ主走査方向(Y方向)に沿って移動する。そして、1バンド(1ライン)分の走査が終了すると、露光ユニット20が所定距離だけX方向に移動し、描画テーブル30が今度は逆方向へ移動することにより、次の1バンド分が走査される。このように露光ユニット20、描画テーブル30を主走査方向(Y方向)、副走査方向(X方向)へ交互に順次移動させることにより、露光面SU全体に描画処理が施される。描画処理が終了すると、基板SWは空気の吹き出しによって再び描画テーブル30上に浮上し、ローラ41、42、45、46の回転によってコンベア70の方向へ移動し、搭載される。
コンベア70に再び運ばれた基板SWには、現像処理、ポストベーク、デスカム、エッチング、レジスト剥離/洗浄といった処理が行われる。現像処理としては、浸漬法、スプレー法、パドル法により実行される。デスカムによりレジスト層表面が処理された後エッチングすることにより、フォトレジストの下位層である被加工層で回路パターンが形成される。そして、レジスト剥離/洗浄によりレジスト層が除去され、回路パターンの形成された基板SWが最終的に製造される。
図2は、描画テーブル30の表面および内部構成を概略的に示した図であり、図3は、図2のI−I’に沿った描画テーブル30の一部断面図である。
描画テーブル30内部には、エアフロート用およびバキューム用のエア溝AG1〜AG3がX方向およびY方向に沿って規則的に形成されており、エア溝AG1〜AG3の形成された位置に沿って空気孔ARが一定間隔で支持面30Sに形成されている。また、基板SWの後縁面30B付近の領域A4内には、エアの吹き出し専用のエア溝AG4が形成され、エア溝AG4に沿って空気孔ARが規則的に形成されている。エアの吹き出し、吸引に関しては、小、中、大サイズの基板それぞれに対応する領域A1、A2、A3に合わせてエア溝が形成されており、エア溝AG1、AG2、AG3は互いに連通しない。また、領域A4に応じたエア溝AG4も、他のエア溝AG1〜AG3とは連通しない。
領域A1〜A3それぞれに対し、バキューム(減圧)用真空ポンプとエアフロート用コンプレッサ(ともにここでは図示せず)が用意されており、エア溝AG1〜AG3とそれぞれ連通するエアチューブAT1〜AT3の一方端の部には、コンプレッサと真空ポンプの接続を切り替える電磁弁(ここでは図示せず)がそれぞれ接続されている。一方、エア溝AG4と連通するエアチューブAT4は、コンプレッサに直接接続されている。小サイズの基板進入時にはエア溝AG1、AG4が使用され、中サイズの基板搬入時にはエア溝AG1、AG2、AG4が使用され、大サイズの基板搬入時にはエア溝AG1、AG2、AG3、AG4が使用される。描画処理終了後の基板搬送時にも、同様にサイズに応じてエア溝が使用される。
図4は、ローラ支持部74を上から見た平面図であり、図5は、ローラ支持部74の図4のラインII−II’に沿った概略的断面図である。図4、図5を用いてローラ44を含めたローラ支持部75の構造および昇降動作について説明する。
ローラ支持部74は、ローラ44と、ローラ44を回転させるモータ132Aと、ローラ44を昇降させるエアシリンダ129と、ローラ44を描画テーブル30の支持面30Sに沿って平行移動させるエアシリンダ一体型スライダ140、144とを備える。スライダ140は、Y方向に向いて開口部143Aが形成されたコの字型支持台143上に設置されており、支持台143は支持面30Sに平行に配置されている。支持台143は、伸縮可能なガイド支柱122、124、126、128とともに、エアシリンダ129により支持される。なお、図5には、ガイド支柱126、128が図示されていない。
ローラ44の表面となる円周面は、ゴム樹脂などの弾性部材により成形されており、基板SWと接する状態において弾性変形する。ローラ44の中心45Xにはシャフト(図示せず)が鉛直方向に沿って延びており、ローラ44の下部にはシャフトを覆うようにベアリング133が取り付けられ、シャフトは軸受け(図示せず)を内包するカップリング130を介してステッピングモータ132Aと接続されている。
エアシリンダ129にはエアチューブ(図示せず)が接続されており、エアの排出、注入により支持台143を鉛直方向(Z方向)に沿って上昇、下降させる。シリンダ一体型のスライダ140は、支持台143上においてY方向に沿って配置されるガイドレール142に摺動可能に支持され、スライダ140に接続されたエアチューブ(図示せず)を介してエアを注入、排気することにより、スライダ140がY方向に沿って移動する。
スライダ140上にはガイドレール146が取り付けられており、エアシリンダ一体型のスライダ144がガイドレール146に沿って摺動可能に支持される。スライダ144の上部には付勢部材113が取り付けられており、付勢部材113はネジ135により当接部材131と固定され、モータ132Aは当接部材131に固定されている。また、スライダ144はガイドレール146に沿って移動可能となっている。スライダ144に接続されたエアチューブ(図示せず)を介してエアを注入すると、スライダ144がローラ44を付勢し、ローラ44がX軸方向に沿って基板SWの方向へ移動する。また、スライダ140は、Y方向にわずかに異なる他のサイズの基板(ここでは20mm小さい)の駆動に対応するために設けられている。
ローラ44を覆う矩形状のカバープレート112は、プレート173を介して付勢部材148に取り付けられており、カバープレート112の両端112Rは段状に形成されており、両端112Rの形状は、描画テーブル30の一部として構成される表面部材110の端部110Rの凹型形状に対応する。ローラ44が支持面30S下に収容されている間(ローラ支持部74が上昇しない間)、表面部材110の端部110Rとカバープレート112の両端112Rとが係合し、カバープレート112の表面112Sは表面部材110の表面110Sとともに支持面30Sを構成する。
エアシリンダ129にエアを注入すると、支持台143が鉛直方向(Z方向)に上昇する。このとき、支柱122、124、126、128をガイドとして、支持台143が上昇する。支持台143が所定の高さまで上昇してローラ44が支持面30上に配置されると、一度、スライダ140はローラ44とは反対方向へ移動する。そして、基板SWがローラ41、ローラ44との間に搬入されると、スライダ144にエアが注入され、付勢部材148と固定されたモータ132が支持台143の開口部143Aに沿って移動し、ローラ44が基板SWの端面S3を付勢する。エアが排出されると、スライダ144は後退し、基板SWへの付勢が解除される。
他のローラ支持部73、75、76、77、78も、ローラ支持部74と同様に構成されており、また、ローラ41〜43、45〜48もローラ44と同様に構成されている。ただし、ローラ支持部73、75、77にはモータが設置されておらず、ローラ43、45、47は自身により回転しない(モータにより駆動されない)。また、ローラ41、42は支持面30S上に配置されている。図1では、ローラ45、46のカバープレートは図示されていない。
図6は、測定部66をY方向から見た概略的側面図であり、図7は、図6のラインIII−III’から鉛直下方向に見たゲージ測定部66の概略的平面図である。図6、図7を用いてゲージ測定部66について説明する。なお、他のゲージ測定部62、64も、ゲージ測定部66と同様に構成されている。
ゲージ測定部66は、基板SWの後縁面S4と接することで基板SWの位置(位置ずれ)を検出するリニアゲージ210を備える。リニアゲージ210は、カバー部材220により覆われ、支持板260にネジ止めによって搭載されている。支持面30Sの一部を構成する平板255は、コンベア70の方向を向く開口部255Aを有するコの字型の板で構成されており、リニアゲージ210は開口部255Aに配置される。なお、図1では、リニアゲージ210のみ図示している。
リニアゲージ210を支持する支持板260は、一対のスライダ252、254を介して支持台251に支持されており、支持板260下面に取り付けられたスライダ252、254は、それぞれ支持台251の搬送方向に沿った両端に配置され、それぞれガイドレール256、258に沿って移動可能である。支持台251の中央部には矩形状の開口部251Aが形成されており、4本のガイド支柱212、214、216、218は、支持台251の四隅に配置された状態で支持台251を支持する。なお、図6では、ガイド支柱216、218は図示されていない。
一対の円筒状ベアリング236、237は、基板SWの移動を予備的に停止させる当たり止め部材であり、基板SWが過度にリニアゲージ210側へ移動することを防ぐために設けられている。一対のベアリング236、237は、スライダを間に挟むように支持台251に設置されており、支持面30Sを構成する平板255の開口部255Aの輪郭線Kに沿って配置されている。なお、図6では、ベアリングは図示されていない。
平板255の下面255Uには、支持板260の板を間に挟むように、一対の矩形板242、244が鉛直方向に沿って取り付けられている。矩形板242、244には、それぞれカム溝として機能するL字型のスリット231、232が形成されており、カムピン234がスリット231、232を挿通している。カムピン234の両端にはワッシャ234A、234Bが介在し、カムピン234はスリット231、232に沿って回転および摺動可能である。一方、支持板260の下面260Uには、スライダ252、254の間にL字型の突起板261が取り付けられており、カムピン234の延びる方向(ここではY方向)に沿って延びている。突起板261には、カムピンが回転自在に挿通される貫通孔(図示せず)が形成されている。
支持台251下部には、エアシリンダ230が配置されており、本体230Aからシリンダ部材230Cを内包する外筒230Bが突出している。外筒230Bの先端部には、支持板260下に取り付けられた突起板261を間に挟んで一対の多角形状連結部233が取り付けられており、一対の連結部233には、カムピン234が回転自在に挿通される貫通孔(図示せず)が形成されている。エアシリンダ230はピボット230D周りに軸回転可能である。
リニアゲージ210が支持面30S下に配置された状態では、カバー部材220が支持面30Sの一部を構成する。このときカムピン234は、スリット231、232の最下部SKに位置する。この状態からリニアゲージ210を上昇させる場合、まず、エアシリンダ230へエアが注入される。これにより、シリンダ部材230Cが伸びようとする。カムピン234が一対の連結部233と係合しているため、一対の連結部233がカムピン234をスリット231、232に沿って鉛直上方向に向かって付勢する。
スリット231、232の形成された矩形板242、244は、支持テーブル30を構成する平板255に固定されている。そのため、カムピン234がスリット231、232の鉛直上方向に付勢されると、カムピン234と係合する突起板261が鉛直上方向へ付勢され、リニアゲージ210を搭載した支持板260も鉛直上方向へ付勢される。ガイド支柱212、214、216、218により支持される支持台251は、スライダ252、254を介して支持板260に一体的に取り付けられている。そのため、支持板260が鉛直上方向へ付勢されることによって、ガイド支柱212、214、216、218に沿って支持板260が上昇し、カムピン234がスリット231、232に沿って上がっていく。
カムピン234が上昇すると、支持板260に載せられたリニアゲージ210と支持台251に載せられた一対のベアリング236、237とが、平板255の開口部255Kを介して支持面30S上に現われる。カムピン234が、スリット231、232の最上部STの位置まで上昇した時、リニアゲージの高さが支持面30Sと略同一の高さとなる。そしてさらにシリンダ部材230Cが伸びると、カムピン234はスリット231、232に沿って搬送方向に向かって移動する。これにより、搬送方向に移動可能なスライダ252、254を介して支持板260がスライド移動する。カムピン234がスリット231、232の最先端部SEの位置まで移動すると、リニアゲージ210を搭載した支持板260が、図6に示す位置に移動する。これにより、リニアゲージ210の先端面210Tが基板SWの後縁面S4と接し、ゲージの変位量が検出される。
リニアゲージ210を下降させる場合、エアシリンダ230においてエアが排出され、シリンダ部材232が収縮する。シリンダ部材232の収縮によってカムピン234が付勢されなくなるため、カムピン234がスリット231、232の底部SKまで移動する。その結果、支持板260、支持台251がガイド支柱212、214、216、218に沿って降下し、リニアゲージ210が支持面30S下に格納される。
図8は、パターン描画装置10における描画制御部11のブロック図である。
描画制御部11は、半導体レーザ22を制御する光源制御部23、ラスタ変換部29、テーブルエア制御部31、システムコントロール回路50、テーブル制御部38、DMD制御部21、ローラコントローラ35、エアシリンダ制御部39、テーブル位置検出部40とを備えており、CPUを含むシステムコントロール回路50は、描画装置10全体を制御する。
回路パターンデータがCAMデータとしてラスタ変換部29へ送られると、CAMデータがラスタデータに変換され、DMD制御部21のビットマップメモリ25に格納される。ビットマップメモリ25には、基板SW上の2次元パターンに対応するようにパターンデータが格納されている。
テーブル制御部38は、リニアモータを備えたY方向駆動機構37、X方向駆動機構27を制御し、描画テーブル30、露光ユニット20の移動、停止のタイミングおよび移動速度が制御される。テーブル位置検出部40は、テーブル制御部38から送られてくる露光ユニット20および描画テーブル30の位置データに基づき、基板SW上における露光エリアの相対的位置データを検出し、DMD制御部21へ送る。DMD制御部21では、露光エリアの相対位置に基づいて、対応するパターンデータがビットマップメモリ25から読み出される。そして、データに従ってマイクロミラーをそれぞれ独立してON/OFF制御する制御信号が、DMD制御部21から露光光学系26の各DMDへ出力される。
ローラ支持部72、74、76、78には、ローラ42、44、46、48をそれぞれ回転させるステッピングモータ132A、132B、132C、132Dが設けられており、システムコントロール回路50に接続されたローラコントローラ35により回転方向、回転速度、回転量が制御される。描画テーブル30の支持面30S下には、ストップセンサ92、リワインドセンサ94がリニアゲージ66付近に配置されている。リワインドセンサ94は、描画テーブル30上に送り出された基板SWを逆方向へ移動させるための方向転換開始位置を検出するセンサであり、フォトインタラプタなどにより構成される。ストップセンサ92は、ローラ42、44(あるいは46、48)の回転を停止させる基板SWの位置を検出するセンサであり、同様にフォトインタラプタなどにより構成される。さらに、コンベア70から見てローラ41、43、45、47の前方には、フォトインタラプタなどにより構成され、ローラ42、44、46、48の回転および付勢タイミングを検出するローラ駆動開始センサ93が設けられている。
コンベア70の下には、基板SWのサイズを検出するサイズ検出センサ71が設けられており、搬入される基板SWのサイズデータがシステムコントロール回路50へ送られる。エアシリンダ制御部39は、ローラ支持部74に設けられたエアシリンダ129、シリンダ一体型スライダ140、144、ゲージ測定部66に設けられたエアシリンダ230、さらに他のゲージ測定部、ローラ支持部に設けられたシリンダそれぞれに対するエアの注入、排出を制御する。ゲージ測定部62、64、66にそれぞれ設けられたリニアゲージ410、310、210には、ゲージの変位量を電気信号に変換するエンコーダが接続されており、検出信号がシステムコントロール回路50へ送られる。
テーブルエア制御部31は、エア溝AG1に対応した電磁弁95の切替、コンプレッサ97、真空ポンプ96の動作を制御し、他のエア溝AG2、AG3、AG4に対応した電子弁、コンプレッサ、真空ポンプの制御も行う。
ゲージ測定部62、64、66ではリニアゲージの変位量が検出され、各ゲージの変位量がシステムコントロール回路50へ送られる。システムコントロール回路50では、後述するように、変位量に基づいて基板SWの描画テーブル30上における位置ずれが検出される。
図9、図10は、基板の搬送処理および位置検出、位置ずれ補正処理を示したフローチャートである。図11〜図14は、基板SWの搬送状態を示した図である。図9〜図14を用いて、基板SWの搬送動作について説明する。
ステップS101では、コンベア70で運ばれている基板SWのサイズが、サイズ検出センサ71により検出される。基板SWのサイズが検出されると、ステップS102では、そのサイズに応じたローラが支持面30S上に設置されるように、対応するローラ支持部を上昇させる。すなわち、対応するローラ支持部に設けられたシリンダへのエア注入等によりローラを所定位置へ配置する。ここでは、小型サイズに応じたローラ支持部73、74が上昇する。
さらにステップS102では、エア溝AG1がコンプレッサ97と連通するように電磁弁95が切替られ、コンプレッサ97が作動する。また、吐出圧が相対的に高いエアを吹き出すため、エア溝AG4と接続されたコンプレッサが動作する。これにより、エアが支持面30Sから吹き出す。描画テーブル30に進入してきた基板SWは、エアの吹き出しにより支持面30Sから僅かに浮いた状態(ここでは約0.1mm)でローラ42、44の間に進入する。
基板SWの先端面がローラ41、43の位置まで通過する間、ローラ42、44は駆動しない。この間ローラ41〜44は、単に基板SWの搬送方向を規定(ガイド)するように働き、基板SWは浮いた状態でローラ42、44の回転なしに前進する。基板SWの後縁面S4側は、コンベア70により支持されている。(図11参照)。ステップS103では、ローラ41、43付近の前方に設けられたローラ駆動センサ93からの信号に基づき、基板SWの前縁面S1がセンサ93を通過したか否かが判断される。基板SWの前縁面S1がセンサ93を通過したと判断されると、ステップS104へ進み、ローラ42、44がそれぞれ時計回り、反時計回りに回転するように、モータ132A、132Bが駆動される。このときの回転速度は、基板SWの速度を進入速度より上げるように定められている。また、ステップS104では、ローラ43、44が基板の端面S3へ付勢されるように、対応するシリンダ一体型スライダにエアが注入され、スライダが基板SW側へ移動する。
ローラ43、44が基板SWの端面S3に向けて付勢されることから、基板SWの端面S2、S3に接する弾性のローラ42、44は、互いに基板中央部へ向けて基板SWを付勢している。したがって、ローラ42、44の回転作用により端面S2、S3に沿って生じる摩擦力が、基板SWを搬送方向に沿って描画テーブル30の中央部へ向けて移動させる。弾性であるローラ41、43は、移動している基板SWの両端面S2、S3と接し、ローラ43は基板SWの端面S3へ付勢されている。そのため、ローラ41、43も、ローラ42、44と同様、それぞれ時計回り、反時計回りに回転しながら基板SWを搬送方向に沿って移動させる。(図12参照)。
ステップS105では、リワインドセンサ94からの検出信号に基づき、基板SWの後端面S4がリワイドセンサ94を通過したか否かが判断される。すなわち、基板SW全体が一旦描画テーブル30上に載った後、搬送方向とは逆の方向へ移動開始させる位置まで到達したか否かが判断される。基板SWの後端面S4がリワインドセンサ94を通過したと判断されると、ステップS106へ進む。
ステップS106では、ゲージ測定部62、64、66を支持面30S上へ上昇させるように、シリンダ制御部39が各シリンダのエア注入を制御する。さらに、リニアゲージ310、410の先端面が基板SWの端面S2に当接するように、リニアゲージ310、410が基板SWに向かってスライドする。ステップS107では、ローラ42、44がそれぞれ反時計回り、時計回りに回転するように、モータ132A、132Bが駆動される。ローラ42、44がそれぞれ逆回転することにより、基板SWが浮いた状態でコンベア70の方向へ移動し、ローラ41、43も、基板SWの逆方向への移動に伴ってそれぞれ逆回転する(図13参照)。
ステップS108では、ストップセンサ94からの検出信号に基づき、基板SWの後縁面S4がストップセンサ94上に位置するか否かが判断される。すなわち、基板SWを停止させる搭載位置に基板SWがあるか否かが判断される。基板SWが搭載位置に到達したと判断されると、ステップS109へ進む。ステップS109では、ローラ42、44の回転を停止させるため、モータ132A、132Bが駆動停止される。ローラ41〜44がそれぞれ基板SW中央部へ向けて付勢していることから、基板SWは浮いた状態で停止する。そして、リニアゲージ210が基板SWの後縁面S4に接する。基板SWが停止した状態において、リニアゲージ210、310、410は所定量変位している。ステップS109が実行されると、図10のステップS110へ進む。
図10に示すステップS110では、リニアゲージ210、310、410の変位量がそれぞれ検出される。ローラ41〜44は弾性部材により構成されているため、各ローラの弾性変位の範囲で基板SWが傾いて停止する場合がある。例えば、コンベア70上の基板SWが描画テーブル30へ進入するとき、基板SWが搬送方向に対して微小に傾く場合がある。この状態でローラ41、42、43、44の間を移動すると、傾斜した状態で基板SWが停止する。また、駆動されるローラ42、44と基板SWの端面S2、S3が接した時、基板SWを移動させる力にローラ間で差が生じ、その結果、基板SWが傾いた状態で停止する。さらに、ローラ42、44の回転数の微小な違いにより、基板SWが傾いて停止する。このとき基板SWは、X―Y座標系においてあらかじめ定められた基準位置SPDに対し、搬送方向(X方向)から見て左側、もしくは右側(図14参照)に所定角度だけ傾く。さらに基板SWは、ローラによる位置決め精度の問題に起因して、基準位置に対し、X、Y方向に沿って平行にシフトした位置に停止する場合がある。ステップS110において変位量が検出されると、ステップS111では、変位量に基づいて位置ずれ量が算出される。ここでは、位置ずれ量として、基板SWの傾き量、X、Y方向に沿ったシフト量が検出される。
ステップS112では、エア溝AG4からのエア吹き出しが停止するように対応するコンプレッサの動作が制御される。それとともに、真空ポンプ96が動作するとともに、エア溝AG1に対応する電磁弁95が切り替えられ、エア溝G1が真空ポンプ96と連通する。これにより、基板SWと支持面30S間のエアが吸引され(減圧され)、基板SWが吸着されるように支持面30S上に搭載される。また、ローラ43、44の基板SWの端面S3へ向けた付勢を解除するため、対応するエアシリンダのエア排出が実行される。これにより、一連の基板SWを搭載する処理が終了し、描画処理が実行される。描画処理の時、基板SWの四隅にアライメントマークを形成するように光を照射させる。そして、階層的に次のパターンを重ねて描画する工程では、形成されたアライメントマークの位置に合わせて描画パターンの描画位置が修正される。
図15は、基板SWの位置ずれを示した図である。図15を用いて、位置ずれ量の算出を説明する。ただし、基板SWのY方向に沿った長さを“LY”、X方向に沿った長さを“LX”で表す。
基板SWの端面S2、S4がX方向に平行であり、基板SWの左隅TAがX−Y座標系の原点O(0,0)に一致する時の基板SWの位置を、ここでは基準位置と定める。図15では、基板SWの左下隅端点TAは、X、Y方向に沿って(X0,Y0)だけシフトし、角度αだけ傾いている。
ゲージ測定部62、64、66のリニアゲージ410、310、210が基板SWと当接するポイントをP1、P2、P3と表す場合、P1、P2、P3におけるリニアゲージ410、310、210の変位量は以下の式によりそれぞれ求められる。
L1=LC1−L01 (1)
L2=LC2―L02 (2)
L3=LC3−L03 (3)
ただし、L01〜L03は、基板SWがリニアゲージに接触しない状態での各リニアゲージの変位量を示し、LC1〜LC3は、基板SWがリニアゲージに接触した状態での各リニアゲージの変位量を示す。L1、L2は、Y方向に沿った変位量であり、L3はX方向に沿った変位量である。L01〜L03は、基板SWの搬送前に計測されている。
L1=LC1−L01 (1)
L2=LC2―L02 (2)
L3=LC3−L03 (3)
ただし、L01〜L03は、基板SWがリニアゲージに接触しない状態での各リニアゲージの変位量を示し、LC1〜LC3は、基板SWがリニアゲージに接触した状態での各リニアゲージの変位量を示す。L1、L2は、Y方向に沿った変位量であり、L3はX方向に沿った変位量である。L01〜L03は、基板SWの搬送前に計測されている。
X−Y座標系によるリニアゲージ410、310、210の位置を(XP1、YP1)、(XP2、YP2)、(XP3、YP3)と表した場合、ポイントP1〜P3の位置座標は以下の式によって求められる。
X1=XP1 (4)
Y1=YP1+L1 (5)
X2=XP2 (6)
Y2=YP2+L2 (7)
X3=XP3+L3 (8)
Y3=YP3 (9)
ただし、L1、L2、L3は、それぞれX、Y方向に沿った正の値として検出されている。
X1=XP1 (4)
Y1=YP1+L1 (5)
X2=XP2 (6)
Y2=YP2+L2 (7)
X3=XP3+L3 (8)
Y3=YP3 (9)
ただし、L1、L2、L3は、それぞれX、Y方向に沿った正の値として検出されている。
次に、基板SWの右上隅端点TDの位置座標(X4,Y4)を求める。ポイントP1、P2(端面S2)を通る直線SL1、ポイントP3と右上隅端点TD(基板SWの端面S4)を通る直線SL2とした場合、直線SL1、SL2はそれぞれ以下の式で表される。
Y=α×X+A (10)
Y=β×X+B (11)
ただし、α、β、A、Bは以下の式を満たす。
α=(Y2−Y1)/(X2−X1) (12)
A=Y1−α×X1 (13)
β=−1/α (14)
B=Y3−β×X3 (15)
また、端点TD(X4、Y4)では、以下の式が満たされる。
α×X4+A−(β×X4+B)=0 (16)
よって交点(X4,Y4)は(12)〜(16)式から以下のように算出される。
X4=(B−A)/(α―β) (17)
Y4=β×X4+B=β×(B−A)/(α―β)+B (18)
Y=α×X+A (10)
Y=β×X+B (11)
ただし、α、β、A、Bは以下の式を満たす。
α=(Y2−Y1)/(X2−X1) (12)
A=Y1−α×X1 (13)
β=−1/α (14)
B=Y3−β×X3 (15)
また、端点TD(X4、Y4)では、以下の式が満たされる。
α×X4+A−(β×X4+B)=0 (16)
よって交点(X4,Y4)は(12)〜(16)式から以下のように算出される。
X4=(B−A)/(α―β) (17)
Y4=β×X4+B=β×(B−A)/(α―β)+B (18)
端点TD(X4,Y4)を通ってY方向に平行な直線SL3と、基板SWの左上隅端点TFを通ってX方向に平行な直線SL4との交点をTEと定め、端点TFと交点TEとの距離をLN1、交点TEと端点TDとの距離をLN2と定めた場合、基板SWの一片の長さLXは、以下の式によって求められる。
LX2=LN12+LN22 (19)
ただし、
LN2=α×LN1 (20)
また、基板SWの右下隅端点TLを通ってX方向に平行な直線SL5と、直線SL3の交点をTGと定め、端点TLと交点TGとの距離をLN3、交点TGと端点TDとの距離をLN4とした場合、基板SWの他方の片における長さLYは、以下の式によって求められる。
LY2=LN32+LN42 (21)
ただし、
LN4=β×LN3 (22)
(19)〜(22)式により、LN1、LN3は、α、βを用いて以下の式で表される。
LN1=(LX2/(1+α))1/2 (23)
LN3=(LY2/(1+β))1/2 (24)
LX2=LN12+LN22 (19)
ただし、
LN2=α×LN1 (20)
また、基板SWの右下隅端点TLを通ってX方向に平行な直線SL5と、直線SL3の交点をTGと定め、端点TLと交点TGとの距離をLN3、交点TGと端点TDとの距離をLN4とした場合、基板SWの他方の片における長さLYは、以下の式によって求められる。
LY2=LN32+LN42 (21)
ただし、
LN4=β×LN3 (22)
(19)〜(22)式により、LN1、LN3は、α、βを用いて以下の式で表される。
LN1=(LX2/(1+α))1/2 (23)
LN3=(LY2/(1+β))1/2 (24)
したがって、原点O(0,0)からの基板SWのシフト変位量(X0,Y0)は、以下のように算出される。
X0=X4−LN1―LN3 (25)
Y0=Y4―LN4+LN2 (26)
LN1〜LN4は、(20)、(22)、(23)、(24)式より求められる。また、α、β、A、B、それぞれ(12)〜(15)式より求められることから、シフト変位量(X0,Y0)は、リニアゲージの位置座標(XP1、YP1)、(XP2、YP2)、(XP3、YP3)と、リニアゲージの変位量L1〜L3と、基板SWの長さLX、LYに基づいて算出される。また、基板SWの傾き変位量αは(12)式より算出される。
X0=X4−LN1―LN3 (25)
Y0=Y4―LN4+LN2 (26)
LN1〜LN4は、(20)、(22)、(23)、(24)式より求められる。また、α、β、A、B、それぞれ(12)〜(15)式より求められることから、シフト変位量(X0,Y0)は、リニアゲージの位置座標(XP1、YP1)、(XP2、YP2)、(XP3、YP3)と、リニアゲージの変位量L1〜L3と、基板SWの長さLX、LYに基づいて算出される。また、基板SWの傾き変位量αは(12)式より算出される。
なお、リニアゲージの取り付け誤差があることから、テスト用パターニングにおいて静的誤差量があらかじめ検出される。また、基板SWの収縮および直角度の精度の問題を考慮し、あらかじめX/Yスケールが検出される。これら、誤差量とスケールはここでは考慮せず、静的誤差、基板SW精度に基づく補正値がないものとして基板SWの位置ずれを検出している。
このように本実施形態によれば、基板SWが描画テーブル30に搬入されると、リニアゲージ210、310、410が描画テーブル30上に配置され、基板SWが位置決めされる。リニアゲージ210、310、410の変位量に基づいて基板SWの位置が検出され、基板SWの位置ずれ量、すなわちシフト量(X0、Y0)および傾きαが算出される。これにより、アライメントマークの存在しないガラス基板SWに対して、パターンの描画位置を正確に修正することができる。
ローラ以外の方法で基板SWを当て止めしながら位置決めしてもよい。また、リニアゲージの位置は実施形態の位置に限定されず、基板SWの一片とそれに垂直な他の片に対し、3つのリニアゲージによって変位量を検出すればよい。算出された位置ずれ量に基づいて描画パターンの描画位置を修正してもよい。
10 描画装置
30 描画テーブル
50 システムコントロール回路
62 ゲージ測定部 (第3の変位検出部)
64 ゲージ測定部 (第2の変位検出部)
66 ゲージ測定部 (第1の変位検出部)
210 リニアゲージ(第1の変位検出部)
310 リニアゲージ(第2の変位検出部)
410 リニアゲージ(第3の変位検出部)
S2 端面(第1の端面)
S4 端面(第2の端面)
X 副走査方向(第2の方向)
Y 主走査方向(第1の方向)
X0 シフト変位量
Y0 シフト変位量
α 傾き(傾き変位量)
SW 基板
30 描画テーブル
50 システムコントロール回路
62 ゲージ測定部 (第3の変位検出部)
64 ゲージ測定部 (第2の変位検出部)
66 ゲージ測定部 (第1の変位検出部)
210 リニアゲージ(第1の変位検出部)
310 リニアゲージ(第2の変位検出部)
410 リニアゲージ(第3の変位検出部)
S2 端面(第1の端面)
S4 端面(第2の端面)
X 副走査方向(第2の方向)
Y 主走査方向(第1の方向)
X0 シフト変位量
Y0 シフト変位量
α 傾き(傾き変位量)
SW 基板
Claims (2)
- 矩形状の基板に当接し、描画テーブル上での前記基板の位置を検出する変位検出部と、
前記基板の基準位置に対する位置ずれを算出する位置ずれ算出手段とを備え、
前記変位検出部が、
前記基板の側面である前記第1の端面に当接し、前記第1の端面に垂直な第2の端面に沿った第1の方向の第1変位量を検出する第1の変位検出部と、
前記第2の端面に当接し、前記第1の方向に垂直で前記第1の端面に沿った第2の方向の第2変位量を検出する第2の検出部と、
前記第2の端面に前記第2の検出部とは異なる位置で当接し、前記第2の方向の第3変位量を検出する第3の検出部とを有し、
前記位置ずれ算出手段が、前記第1、第2および第3の検出部の位置と前記第1、第2および第3変位量に基づいて、前記基板の傾き変位量と、前記第1および第2の方向に沿ったシフト変位量を算出することを特徴とする描画装置の基板位置ずれ検出機構。 - 前記第1、第2、および第3の検出部が、一方向の変位を検出するリニアゲージをそれぞれ有することを特徴とする請求項1に記載の基板位置ずれ検出機構。
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JP2004328894A JP2006139087A (ja) | 2004-11-12 | 2004-11-12 | 描画装置の基板位置ずれ検出機構 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-11-12 JP JP2004328894A patent/JP2006139087A/ja active Pending
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