JP2006138433A - オートテンショナ - Google Patents

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官治 川▲崎▼
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Abstract

【課題】 安定したプーリの揺動減衰力を備え、ベルトの張力を適切に維持することのできるオートテンショナを提供する。
【解決手段】 プーリ5を回転自在に支持するケース3を、ブッシュ2を介して、ベッドBに固定された固定軸1に揺動自在に嵌合させ、このベッドBに対向するケース3の端面3aに形成された孔3bに、摺動面6aを有する摩擦摺動部材6を嵌め入れ、この摩擦摺動部材6を、圧縮コイルばね7の付勢力により、前記ベッドB側に設けられた摩擦面11に圧接させてなるオートテンショナにおいて、前記ケース3の端面3aに形成された孔3bの開口部3cを、多角形状あるいは楕円形状に形成するとともに、この孔3bに嵌め入れられる摩擦摺動部材6の摺動面6aを、前記開口の内縁形状に略沿った形状に形成する。以上の構成により、この摩擦摺動部材6の回動を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルト駆動機構におけるベルトの張力を適度に維持するためのオートテンショナに関する。
例えば、自動車のエンジンのカムシャフト等、複数の被駆動軸間に巻き掛けられたベルト駆動機構には、このベルトに作用する張力を適度に保つためにオートテンショナが用いられている(例えば、特許文献1〜3等を参照。)。
図5は、この種のオートテンショナの構成を示す軸方向断面図であり、図6は、図5のY−Y線矢視断面図である。このオートテンショナは、エンジンのカムシャフト等に掛け回されるタイミングベルトT用として用いられているものであり、エンジン等の固定側の基台(ベッドB)に取り付けられた支軸(固定軸1)と、この固定軸1の外周に、樹脂性のブッシュ2を介して揺動自在に嵌合された揺動部材(ケース3)と、このケース3の外周に軸受4を介して回転自在に取り付けられたプーリ5とを主体として構成されている。また、このオートテンショナには、引張コイルばね8によるベルトTの張力調整機構と、摩擦摺動部材16および弾性部材(圧縮コイルばね7)からなるプーリ5の揺動減衰機構とが形成されている。
固定軸1は、円筒状の軸部1aの固定側端部にフランジ部1bが形成されたものであり、このフランジ部1bをベッドBに沿わせた状態で、その内部を挿通するボルト10によって当該ベッドBに固定されている。なお、このフランジ部1bにおけるケース3に対向する端面1cは、後述する摩擦摺動部材16を圧接させる摩擦面11として構成されている。
ケース3は、アルミダイキャスト品からなる偏心円筒状のものであり、図5においては上方に偏心させた状態で、固定軸1に回動自在に嵌合されている。また、ケース3のベッドB側端部の外周には、ケース3およびプーリ5を付勢する引張コイルばね8を引っ掛けるためのブラケット9が圧入固定されている。
さて、以上のような構成のオートテンショナにおいては、タイミングベルトTの張力が急変したときに発生する振動を抑制するための揺動減衰機構(ダンピング機構)が備えられている。この揺動減衰機構は、ケース3のベッドB側端面3aに形成された孔3bに嵌め入れられた摩擦摺動部材16および圧縮コイルばね7から構成されており、圧縮コイルばね7は、この孔3bの中に弾性収縮された状態で挿入されている。
また、この孔3bは、固定軸1の軸線と平行に形成されているとともに、その開口部3cは、固定軸1のフランジ部1cに設けられた摩擦面11に対向して配置されている。従って、前記摩擦摺動部材16は、この開口部3cから一部が突出した状態で、その端面(摺動面16a)が固定軸1の摩擦面11に圧接されることとなる。
なお、摩擦摺動部材16は従来、図7の概観斜視図に示すように、孔3bに進退自在に導入された円板状のものであり、例えば、耐摩耗性に優れるPES、PEEK等のスーパーエンジニアリングプラスチック等を用いて形成されている。
特許第3107351号公報 特開平9−170446号公報 特開2000−310304号公報
ところで、以上のようなオートテンショナにおいては、摩擦摺動部材16が固定されておらず、ケース3の端面3aに設けられた孔3bの中に、軸方向移動および周方向回転が自由な状態で配置されていることから、この摩擦摺動部材16が回転(回動)して、摺動相手部材(この例においては、固定軸1の摩擦面11)に対する位相が変化する場合があることが知られている。
そのため、これらの間の摩擦係数が変動して、プーリ5の揺動を減衰させる(ダンピングする)力が安定せず、結果として、オートテンショナが本来必要とする性能が得られない恐れがあった。
本発明は、上記する課題に対処するためになされたものであり、安定したプーリの揺動減衰力を備え、ベルトの張力を適切に維持することのできるオートテンショナを提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ベルトに接触させるプーリを回転自在に支持する揺動部材を、ブッシュを介して、基台に固定された支軸に揺動自在に嵌合させ、この基台に対向する前記揺動部材の端面に形成された孔に、前記支軸の軸線に垂直な摺動面を有する摩擦摺動部材を嵌め入れ、この摩擦摺動部材を、弾性部材の付勢力により、前記基台側に設けられた摩擦面に圧接させて、当該揺動部材に揺動抵抗を付与するオートテンショナにおいて、前記揺動部材の端面に形成された孔の開口が、多角形状に形成されているとともに、この孔に嵌め入れられる前記摩擦摺動部材の摺動面が、前記開口の内縁形状に略沿った多角形状に形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記揺動部材の端面に形成された孔の開口が、楕円形状に形成されているとともに、この孔に嵌め入れられる前記摩擦摺動部材の摺動面が、前記開口の内縁形状に略沿った楕円形状に形成されていることを特徴とする。
本発明は、摩擦摺動部材および弾性部材からなるプーリの揺動減衰機構を備えるオートテンショナにおいて、この摩擦摺動部材の外縁を、真円以外の回動できない形状に形成することによって、所期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、揺動部材の端面に形成された孔の開口を、円以外の多角形状に形成し、この孔の中に、前記開口の内縁形状に略沿った形状の摺動面を有する摩擦摺動部材を嵌め入れることにより、この摩擦摺動部材の回動を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、揺動部材の端面に形成された孔の開口を、楕円形状に形成し、この孔の中に、前記開口の内縁形状に略沿った形状の摺動面を有する摩擦摺動部材を嵌め入れることにより、請求項1に記載の発明と同様、この摩擦摺動部材の周方向回転(回動)を防止することができる。
従って、本発明のオートテンショナは、摩擦摺動部材の摺動相手部材に対する位相が変化せず、安定したプーリの揺動減衰力を発揮することが可能となる。
なお、本発明においては、摩擦摺動部材の摺動相手部材に対する面圧を増加させないために、その摺動面および前記孔の開口を、できる限り多角の形状(例えば、八角形や十角形等)、あるいは、真円に近い形状の楕円に形成することが好ましい。
以上のように、本発明によれば、ベルトの張力が急変したときに発生する振動を安定して抑制することが可能で、このベルトの張力を適切に維持することのできる寿命の長いオートテンショナとすることができる。
以下、図面を参照しつつこの発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるオートテンショナの構成を示す軸方向断面図であり、図2は、図1のX−X線矢視断面図である。また、図3は、本発明の実施形態におけるオートテンショナに用いられている摩擦摺動部材の外観斜視図である。なお、従来例と同様の機能を有する構成部材には、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
本実施形態におけるオートテンショナも、従来例と同様、エンジンのカムシャフト等に掛け回されるタイミングベルトT用として用いられているものであり、エンジン等の固定側の基台(ベッドB)に取り付けられた支軸(固定軸1)と、この固定軸1の外周に、樹脂性のブッシュ2を介して揺動自在に嵌合された揺動部材(ケース3)と、このケース3の外周に軸受4を介して回転自在に取り付けられたプーリ5とを主体として構成されている。
また、このオートテンショナには、引張コイルばね8によるベルトTの張力調整機構と、摩擦摺動部材6および弾性部材(圧縮コイルばね7)からなるプーリ5の揺動減衰機構とが形成されている。なお、ケース3のベッドB側端面3aに形成された孔3bの開口部3cは、固定軸1のフランジ部1cに設けられた摩擦面11に対向して配置されており、摩擦摺動部材6は、前記孔3bの内部に配置された圧縮コイルばね7により、開口部3cから一部を突出させた状態で、その端面(摺動面6a)を摩擦面11に圧接されている。
本実施形態におけるオートテンショナの特徴は、ケース3の端面3aに形成された孔3bの開口部3cが、六角形に形成されているとともに、この孔3bの中に配置された摩擦摺動部材6の摺動面6aが、図3に示すように、前記開口部3cの内縁形状に沿った六多角形に形成されている点である。
以上の構成により、このオートテンショナは、ケース3の端面3aに形成された孔3bの内縁と摩擦摺動部材6の外縁とが係合し合い、この摩擦摺動部材6の回動が防止される。従って、本実施形態のオートテンショナは、摩擦摺動部材6の摩擦面11に対する位相が変化せず、安定したプーリ5の揺動減衰力を発揮することができる。
なお、本実施形態においては、摩擦摺動部材6の摺動面6aを六角形(多角形状)としたが、この摩擦摺動部材6は、図4の概観斜視図に示すように、その摺動面(6b)を楕円状としても良い。また、その場合は、ケース3のベッドB側端面3aに形成された孔3bの内縁形状を、この摺動面6bの外縁に沿った楕円状とすれば、前記六角形条の摩擦摺動部材と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施形態におけるオートテンショナの構成を示す軸方向断面図である。 図1のX−X線矢視断面図である。 本発明の実施形態におけるオートテンショナに用いられている摩擦摺動部材の外観斜視図である。 本発明の実施形態におけるオートテンショナに用いられている別の摩擦摺動部材の外観斜視図である。 従来のオートテンショナの構成を示す軸方向断面図である。 図5のY−Y線矢視断面図である。 従来のオートテンショナに用いられている摩擦摺動部材の外観斜視図である。
符号の説明
1 固定軸
1a 軸部 1b フランジ部 1c ケース側端面(摩擦面)
2 ブッシュ
3 ケース
3a (ベッド側)端面 3b 孔 3c 開口部
4 軸受
5 プーリ
6 摩擦摺動部材
6a,6b 端面(摺動面)
7 圧縮コイルばね
8 引張コイルばね
9 ブラケット
10 ボルト
11 摩擦面
16 摩擦摺動部材
16a 摺動面
B ベッド
T タイミングベルト

Claims (2)

  1. ベルトに接触させるプーリを回転自在に支持する揺動部材を、ブッシュを介して、基台に固定された支軸に揺動自在に嵌合させ、この基台に対向する前記揺動部材の端面に形成された孔に、前記支軸の軸線に垂直な摺動面を有する摩擦摺動部材を嵌め入れ、この摩擦摺動部材を、弾性部材の付勢力により、前記基台側に設けられた摩擦面に圧接させて、当該揺動部材に揺動抵抗を付与するオートテンショナにおいて、
    前記揺動部材の端面に形成された孔の開口が、多角形状に形成されているとともに、この孔に嵌め入れられる前記摩擦摺動部材の摺動面が、前記開口の内縁形状に略沿った多角形状に形成されていることを特徴とするオートテンショナ。
  2. ベルトに接触させるプーリを回転自在に支持する揺動部材を、ブッシュを介して、基台に固定された支軸に揺動自在に嵌合させ、この基台に対向する前記揺動部材の端面に形成された孔に、前記支軸の軸線に垂直な摺動面を有する摩擦摺動部材を嵌め入れ、この摩擦摺動部材を、弾性部材の付勢力により、前記基台側に設けられた摩擦面に圧接させて、当該揺動部材に揺動抵抗を付与するオートテンショナにおいて、
    前記揺動部材の端面に形成された孔の開口が、楕円形状に形成されているとともに、この孔に嵌め入れられる前記摩擦摺動部材の摺動面が、前記開口の内縁形状に略沿った楕円形状に形成されていることを特徴とするオートテンショナ。
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