JP2006138097A - コンクリートブロック式擁壁の緑化方法 - Google Patents

コンクリートブロック式擁壁の緑化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリートブロック式擁壁の壁面緑化方法であって、容易な施工と低コストで確実に壁面を緑化することを目的とする。
【解決手段】壁面を緑化するためにコンクリートブロックを階段状に積重しブロック前方の上面に擁壁の延長方向に開放された係止溝に壁面材を挿入し、ブロックのフェイスと壁面材との間の収納空間に植生用客土を収納し緑化スペースを設けることで草花や樹木を植栽し,また壁面材背面に貼り付けた植生シートからの植生により壁面全体を緑化することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートブロック式擁壁の壁面緑化方法に関する。
コンクリートブロック擁壁は道路、河川、造成工事などで多く見られる土留め工法であり、特に切土部などの背面掘削を避けたい場合にコンクリートブロックの自重により土圧に抗する土留め擁壁の低コスト工法として多く用いられている。しかし、近年環境への配慮や景観上の問題から無垢なコンクリート壁面を緑化させる工夫が成されてきた。従来の技術では、たとえば緑化スペースを兼ね備えた特殊な形状のブロックを用いる手段が考えられた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−313889号公報(第1図)
特許文献1によると、フェイス側に緑化用の開口部を有する複雑な形状の積みブロックを積重し構築する方法がとられ、開口部に植生用客土を収納することで緑化スペースを確保していた。
解決しようとする問題点は、コンクリートブロック本体に緑化スペースを設けようとすることからブロックの形状が複雑化し、生産能力が劣り製造コストがかかるうえに部材の耐久性に不安がある。また、ブロックの大型化により施工の際に大型重機を必要とし、施工ヤードの確保や工事費のコストアップを招いている。
そこで、このような不都合を解消すべく、本発明は、壁面を緑化するためにコンクリートブロックを階段状に積重しブロック前方の上面に擁壁の延長方向に開放された係止溝に壁面材を挿入し、ブロックのフェイスと壁面材との間の収納空間に植生用客土を収納し緑化スペースを設け、草花や木を植生し壁面を緑化することを特徴とする。
本発明によれば、壁面材31の背面に貼り付けられた植生シート32からの植生や、階段部に植える草花や中、低木41によってコンクリートブロック擁壁の前面は完全に緑で覆われ、コンクリートブロック21本体も単純な形状で軽量化されることから施工現場における作業手間を省力化し工事費のコストダウンが図れる利点がある。
略矩形状のコンクリートブロック21前面側の上方に係止溝54が擁壁延長方向に開放され、次段ブロック積重後に下段ブロックの係止溝に溶接金網製壁面材31を挿入し、壁面材31の背面には植生シート32を貼り付ける。このとき壁面材31と次段ブロックとの間に収容空間42が確保され、収容空間42には植生用客土23を収納する。植生シート32は壁面からの植生を促す一方で植生用客土33の壁面材31からのこぼれ出し防止も兼ねている。次段ブロックの設置は、コンクリートブロック21前面側上方に突起56が出ており、突起の背面に次段ブロックの前面下方の角を合わせることで容易に所定の位置に設置することができる。また擁壁の壁面勾配により階段状の緑化スペースの大きさが決定されることから、緑化の規模に合せて壁面勾配を設定してもよく、また、壁面勾配に合せて緑化の種類を草花や低木類、中木類と選択することが可能な緑化コンクリートブロック式擁壁の構築に実現した。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の一形態を示す切土部における緑化コンクリートブロック式擁壁を示す断面図である。
通常のコンクリートブロック積み擁壁と同様に、ブロックの自重により背面からの土圧に抗する土留め工法として切土部で用いることを想定している。

図2はコンクリートブロックを示す斜視図である。
前面側上方に擁壁延長方向に係止溝54が開放されており、壁面材31が挿入できる程度の幅と5cm程度の深さを有していればよい。また、ブロック前面の上方は突起構造56となっており、次段ブロックの位置決めに効果があり、擁壁の勾配に合せて突起の幅を変化させることで施工を容易にさせる。
また、図3の斜視図に示すように突起を設けないブロック構造としてもよく、このときは兆張りを勾配の目安にすればよい。
図4は溶接金網製壁面材31を示す正面図である。
溶接金網製壁面材31は、一方向に延びる縦材51と縦材とは異なる方向に延びる横材52により形成され、すべての交点は溶接されており十分な強度を有している。また、亜鉛メッキを被覆することで耐久性が向上する。壁面材31には、収容空間42に収納された植生用客土33の土圧と草花や低木・中木類41の上載荷重が作用することから適度の剛性を有している必要があり、溶接金網以外にもエキスパンドメタルやパンチングメタルなどを用いても良い。
次に、切土部における緑化コンクリートブロック式擁壁の作業手順を図5に基づいて説明する。
(1図)擁壁下部には基礎コンクリート26が打設されており、所定の位置に1段目のコンクリートブロック21を設置し、ブロック背面と掘削面との間のスペースには背面砕石24を収納する。
(2図)次に、次段のコンクリートブロック21を設置する。設置位置は下段ブロックの突起56に合せればよい。次に、下段と同様に背面スペースに背面砕石24を収納する。また、ブロックの一体性を確保するためブロックの積重方法は千鳥配置とするのが望ましい。
(3図)次に、壁面材31を下段1段目のコンクリートブロック前面上方に設けられた係止溝54に挿入する。また、壁面材31の背面には植生シート32を全面に貼り付ける。植生シート32は、植生用客土33のこぼれ出し防止と壁面材前面からの緑化を目的とする。
(4図)次に、コンクリートブロック21前面と壁面材31の間の収容空間42に植生用客土33を収納することで1つの作業サイクルが終了する。草花や低木・中木類41を階段状の緑化スペースに植える作業は各段毎でも全体作業完了後でもどちらでもよい。
同様に2段目、3段目と積重することで図1もしくは図6に示すような切土部における緑化コンクリートブロック式擁壁11が完成する。
図7は盛土部における緑化コンクリートブロック式擁壁を示す断面図である。
盛土部には大きな土圧が壁面に作用することから、盛土内に盛土補強材22を敷設し、作用する土圧と引き抜き抵抗力のバランスにより安定せしめる補強土壁工法や補強盛土工法などが用いられている。本発明は、盛土補強材22をコンクリートブロック21に挟み込んで定着させることで盛土部の補強土にも使用することを可能にする。
このようにして構築された緑化コンクリートブロック式擁壁は、降雨により確実に水分を補給できるとともに、ブロック21をポーラスコンクリートにすることによりブロック本体内に水分を蓄えられる構造とすることで、半永久的に壁面の緑化を維持することができる。
コンクリートブロック式擁壁の緑化に関して、ブロック21前面に階段状に緑化スペースを設けることで、景観を向上させ環境にも配慮した緑化壁面を提供するとともに、簡易で軽量なブロック形状による施工手間の省力化や小型重機での施工、ひいては工事費のコストダウンが図れる緑化コンクリートブロック式擁壁を提供することができる。
本発明の実施の一形態を示す切土部における緑化コンクリートブロック式擁壁の断面図である。 本発明のコンクリートブロックを示す斜視図である。 本発明の突起のないコンクリートブロックを示す斜視図である。 本発明の溶接金網製壁面材を示す正面図である。 本発明の切土部における緑化コンクリートブロック式擁壁の作業手順を示す断面図である。 本発明の実施の一形態を示す切土部における緑化コンクリートブロック式擁壁の斜視図である。 本発明の実施の一形態を示す盛土部における緑化コンクリートブロック式擁壁の断面図である。 従来の緑化コンクリート擁壁を示す断面図である。
符号の説明
11 切土部擁壁
12 盛土部擁壁
21 コンクリートブロック
22 盛土補強材
23 背面盛土
24 背面砕石
25 天端コンクリート
26 基礎コンクリート
31 壁面材
32 植生シート
33 植生用客土
41 草花、低木・中木類
42 収容空間
51 縦材
52 横材
53 開口部
54 係止溝
55 フェイス側
56 突起
61 従来の緑化ブロック
62 前壁
63 空洞部

Claims (1)

  1. 壁面がコンクリートブロックで形成されたブロック式擁壁であって、壁面を緑化するためにコンクリートブロックを階段状に積重しブロック前方の上面に擁壁の延長方向に開放された係止溝に壁面材を挿入し、ブロックのフェイスと壁面材との間の収納空間に植生用客土を収納し緑化スペースを設け、草花や木を植生し壁面を緑化することを特徴とするコンクリートブロック擁壁の緑化方法。
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