JP2006137948A - 低収縮性で低光吸収性で低屈折率の接着剤組成物 - Google Patents

低収縮性で低光吸収性で低屈折率の接着剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】重合体一体型導波路と光ファイバー束の「ピグテーリング」で用いるに適合した低収縮性で低吸光度で低屈折率の接着剤として用いるフッ素置換アクリレート組成物を提供する。
【解決手段】1番目のジアクリレートI

[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]および2番目のジアクリレートII

[ここで、p=2−6]を含んで成る液状組成物。
【選択図】なし

Description

本発明はフッ素置換アクリレート組成物に向けたものであり、これは、特に、重合体集積導波路(polymeric integrated waveguides)と光ファイバー束の「ピグテーリング(pig−tailing)」で用いるに適合した低収縮率で低吸光度で低屈折率の接着剤として用いるに良好に適合している。
平面光波構成要素(planar lightwave component)(PLC)デバイス(特許文献1、2および3に教示されている如き)の製造は、多数の薄い中心層を紡糸し、硬化させそして平らにしそして硬質ケイ素ウエハー基板を重合体で被覆することで平面重合体導波路(polymer waveguides)を生じさせることを伴う。そのような中心層(core)および被覆層は典型的に1550nmの所の光学的損失が低いことで特徴づけられる高度にフッ素置換された重合体を含んで成る。典型的には、そのようなフッ素置換重合体は、更に、1550nmの所の屈折率が1.4未満であることでも特徴づけられる。
通常の商業的実施では、単一のケイ素ウエハーの上に非常に多数のPLCデバイスを同時に加工した後、そのような処理を受けさせた前記ウエハーをダイシングとして知られる工程で切り離して個々のPLCデバイスを生じさせる。そのようなダイシング工程で重合体導波路の入力末端部および/または出力末端部が傷跡を残す。多くの場合、そのように傷ついた重合体導波路の末端部を磨いて滑らかにするのは困難であり、そのように取り込まれた欠陥部が永久的であると結果としてPLCデバイスの性質が失われてしまう可能性がある。
本技術分野の慣行によれば、一束のシリカ光ファイバーを一緒にしそしてPLCデバイスの縁の所で重合体導波路の末端と整列させる。光学的接着剤の薄層を用いてそれらの構成要素の接触面の所を永久的に接着させる。そのような光学的接着剤は典型的にエポキシ硬化化学が基になっていてシリカの屈折率(1550nmの所の1.456)に合致するように考案されている。エポキシが基になった光学的接着剤が一般的ではあるが、本技術分野ではそれの代替品が望まれている。
今日一般的に用いられている光学的接着剤は、シリカ光ファイバーと構成要素の間の接触面の損失が最小限になるように開発されたものであり、シリカが1550nmの所に示す屈折率である約1.456の屈折率を示すことを特徴とする。しかしながら、そのような接着剤は高度にフッ素置換されている重合体光学構成要素を互いに接着させる時に用いるにもシリカ構成要素と接着させる時に用いるにもあまり適さない、と言うのは、それらは重合体光学接触面(plastic optical interface)の所の接触面の粗さの影響を減じる効果を持たないからである。PLCデバイスに含まれる高度にフッ素置換されている重合体導波路と通常の接着剤の間の屈折率の差異が大きいと、光路の中に突出する面が前記重合体導波路の表面に生じた時に入射光の散乱が起こり、その結果として、光学的損失およびノイズがもたらされてしまう。高度にフッ素置換されている重合体導波路が示す屈折率に合致する屈折率を示すことを特徴とする透明な接着剤が望まれている。1550nmの所のそれは典型的に1.35−1.39の範囲内である。
そのような問題に対する1つの方策は、良く知られている重合体導波路の化学的性質と同様なフッ素置換アクリレート化学的性質が基になった接着剤を用いる方策である。しかしながら、本技術分野で知られているそのような接着剤は硬化中に受け入れられないほど
高い収縮を起こす。本技術分野では、その接触面を横切る光パワー伝達(optical
power transmission)が最大限になることを確保する目的で、硬化前に、その一緒にする光学構成要素を注意深く整列させることが行われている。前記構成要素を整列させた後、前記接着剤を硬化させる。そのような接着剤層が硬化中に起こす収縮率が低いことが非常に望まれている、と言うのは、その接着させる光学構成要素が接着剤硬化過程中にそれらの整列位置を保持することが重要であるからである。接着剤組成物が硬化中に示す収縮率が高いと、それと一緒に接着させる構成要素が互いに関して移動することで結果として光学的連結の配列に狂いが生じてしまう。本発明は、波長が1550nmの所の吸光度が低くて屈折率が低くかつ収縮率が低いフルオロアクリレート系接着剤(fluoroacrylate adhesive)を提供することで本技術分野に有意な向上をもたらすものである。
低分子量のフッ素置換アクリレートの混合物を用いて低屈折率の重合性流体を調製することが特許文献4に教示されておりかつそれらをガラス片を接着させる接着剤として用いることが開示されている。
米国特許第6306563B1号 米国特許第6555288B1号 米国特許第6496637B2号 米国特許第5045397号
(発明の要約)
本発明は、1番目のジアクリレートI
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]
および2番目のジアクリレートII
[ここで、p=2−6]
を含んで成る液状組成物を提供するものである。
本発明では、更に、1番目のアクリレートジラジカルIa
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、分子量は1000−4000Daの範囲内であり、そして波形結合はラジカルを示す]
および2番目のアクリレートジラジカルIIa
[ここで、p=2−6であり、そして波形結合はラジカルを示す]
の架橋した単量体単位を含んで成る組成物も提供する。
更に、1番目の表面を有する1番目の成形部分および2番目の表面を有する2番目の成形部分を含有していて前記1番目の表面および前記2番目の表面が独立して本質的にフッ素置換有機重合体、シリカまたはケイ素で構成されておりかつ前記1番目の表面と前記2番目の表面の間に位置しかつそれらを一緒に接合していて1番目のアクリレートジラジカルIa
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、ジラジカルIaの分子量は1000−4000Daの範囲内であり、そして波形結合はラジカルを示す]
と2番目のアクリレートジラジカルIIa
[ここで、p=2−6であり、そして波形結合はラジカルを示す]
の架橋した単量体単位を含んで成る組成物を含有して成る製品も提供する。
更に、接着を実施する方法も提供し、この方法は、1番目の表面を有する1番目の成形品を2番目の表面を有する2番目の成形品に隣接させて前記1番目の表面が前記2番目の表面から幅が0.1から100ミクロメートルの間隙だけ離れて位置するように位置させるが、前記1番目の表面および前記2番目の表面を独立して本質的にシリカ、ケイ素またはフッ素置換有機重合体で構成させ、1番目のジアクリレートI
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]
および2番目のジアクリレートII
[ここで、p=2−6]
を含んで成る液状組成物を前記間隙の中に前記1番目の表面と前記2番目の表面の両方が前記組成物と接触するような様式で存在させ、フリーラジカルを前記組成物の中にそれが架橋反応を起こさせるような様式で導入し、前記フリーラジカルで誘発させた架橋反応を前記液状組成物が透明になり、硬質になり、ガラス状になり、流動せずかつ堅くなるまで起こさせることを含んで成る。
(発明の詳細な説明)
光通信システムに含まれる個々の構成要素の間の界面が有意な光パワー減衰源に相当していて望ましくない反射および位相ずれおよび偏光依存損失をもたらす。
1つの敏感な領域はいわゆる「ピグテーリング」領域であり、この領域では、光学的接着剤を用いて1本以上の光ファイバーをフォトニックチップ上に集積されている1個以上の光導波路と連結させる。
本発明の光学的接着剤組成物は、好適には、入射光を透過しない穴と面(pits and facets)が重合体導波路の面に作り出されることによって入射ビームの途中に界面散乱戻り(interfacial scattering back)が生じることが原因で起こる反射減衰の量が減少するようにPLCデバイスの平面重合体導波路が示す屈折率と合致した低い屈折率を示すように考案したものである。
本発明は、オリゴマー状のフッ素置換ジアクリレートを含んで成る架橋性液状組成物に関し、この組成物は、1550nmの所の屈折率が1.33−1.40であり、1550nmの所の光学的損失が0.5dB/cm未満でありかつ硬化中に示す収縮が低いことを特徴とする。本発明の液状組成物は、これが示す光学的特性が理由で、特に、シリカ光ファイバー束をフルオロポリマー製平面光波構成要素(PLC)デバイスの縁に接着させるに良好に適する、即ち「ピグテーリング」に良好に適する。本発明の方法では、本発明の液状組成物を2個の成形品の表面、即ち1番目の成形品が有する1番目の表面と2番目の成形品が有する2番目の表面の間に位置させてそれらと接触させるが、前記表面の各々を独立して本質的にシリカ、ケイ素またはフッ素置換有機重合体で構成させる。好適には、少なくとも一方の前記表面を本質的にフッ素置換有機重合体で構成させる。より好適には、もう一方の前記表面を本質的にシリカで構成させる。最も好適には、前記シリカ表面に接着促進剤による処理を受けさせる。
次に、本液状組成物を架橋させることで前記表面と表面の間に結合を生じさせる。好適な態様における前記2表面は光を透過する表面である。より好適な態様における前記1番目の成形品はPLCデバイスでありそして前記2番目の成形品はシリカが中心の1本以上の光ファイバーで構成されている光ファイバー束である。
本明細書の以下に記述するように、いわゆるジアクリレートIといわゆるジアクリレートIIをいろいろな比率で組み合わせることで本発明の組成物を生じさせる。前記比率をジアクリレートIの重量とジアクリレートIIの重量の比率で記述する。本発明の組成物に本明細書の以下に記述する如き追加的添加剤、例えばフリーラジカル開始剤または重合体粘度調整剤などばかりでなく要求度が高い光学用途(本発明の好適な態様はそのような用途に向けたものである)の要求に一致する他のそのような添加剤(本技術分野で通常用いられる如き)を含有させることも可能である。本発明の組成物に含有させる任意のいくつかの添加剤の各々の濃度を本発明の組成物に添加する他の添加剤のいずれの濃度からも独立させてpph(parts per hundred)で表す。
用語「pph」は、ジアクリレートIとジアクリレートIIの組み合わせ100重量部当たりの任意添加剤の重量部数を指すと理解されるべきである。例えば2グラムのフリーラジカル開始剤を35グラムのジアクリレートIと15グラムのジアクリレートIIと組み合わせるならば、前記開始剤の濃度は4pphであると述べることができるであろう。この例を更に少し拡張して、重合体粘度調整剤が前記開始剤含有組成物に3.5グラム添加されているとすると、それの濃度は7pphであると述べることができるであろう。
用語「架橋した(させた)」を本明細書で用いる場合、これは、本明細書の以下に記述するように、ジアクリレートのラジカル部分による橋渡しで生じた共有結合で構成されている三次元網状組織を指すと理解されるべきである。用語「架橋する(させる)」は、本発明のジアクリレートがフリーラジカル付加を起こすことで架橋した構造物をもたらす作用を指すと理解されるべきである。
本明細書で用いる如き用語「硬化した(させた)」と「架橋した(させた)」そして「硬化する(させる)」と「架橋する(させる)」は同義語である。厳密に言うと、これらの用語は完全には同義ではない。用語「硬化する(させる)」は架橋を起こさせる過程を指す。結果として生じた構造物は架橋した構造物であり、架橋していない前駆体を硬化させたものである。しかしながら、用語「硬化した(させた)」および「架橋した(させた)」を本技術分野で通常に用いる場合、それらを同義的に用い、本明細書でもそれに従うのが慣例である。
本発明は、1550nmの所の屈折率が1.33から1.40の範囲であり、1550
nmの所の吸光度が<0.5dB/cmでありかつ収縮指数が0.01から0.1であることを特徴とする液状組成物を提供する。収縮指数は性能指数であり、これを本明細書の以下に詳細に記述する。
本発明の1番目の態様では、1番目のジアクリレートI
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]
および2番目のジアクリレートII
[ここで、p=2−6]
を含んで成る液状組成物を提供する。
本発明の液状組成物に更に光で活性化または熱で活性化するフリーラジカル開始剤を5pphまでの量で含有させてもよいが、それは本発明に対する基本的な制限ではない。本発明で意図するように、本発明の液状組成物を架橋させることで光学的構成要素と光学的構成要素の間に接着結合を生じさせることを意図する。本発明の方法に従って、フリーラジカル重合で架橋を起こさせる。本技術分野で公知の方法のいずれかを用いてフリーラジカルを発生させてもよい。それには、例えば、フリーラジカル開始剤を紫外線または熱で活性化させることなどが含まれ得るが、好適な態様では、フリーラジカル開始剤を元の液状組成物の中に混合しておく。しかしながら、また、電離放射線、例えばガンマ線またはCo60放射線などへの暴露でフリーラジカルを発生させることも可能である。後者の2態様では、そのような電離放射線によって前記ジアクリレートの電離を直接誘発してフリーラジカルを発生させることから、別の開始剤を用いる必要はない。
付加重合技術に塊状重合および懸濁重合(このような重合の場合には当該開始剤が当該単量体に可溶である)ばかりでなく溶液重合(この重合では当該単量体および当該開始剤の両方が共通の溶媒に可溶である)が教示されている。本技術分野には、また、乳化重合(この重合では当該開始剤が当該単量体に不溶である)も教示されている。また、均一重合(この重合では当該重合体が当該単量体に可溶である)および不均一重合(この重合では当該重合体が当該単量体に不溶である)も教示されている。本発明を実施する人は、本発明の好適な態様の目的、即ち光通信システムに含まれる構成要素の連結を伝搬シグナルの妨害が最小限であるように生じさせるには光散乱を回避する目的で本発明の液状組成物に含める成分の全部が使用濃度範囲内で互いに可溶であるべきであることが重要であることを理解するであろう。これらの成分が厳密に可溶でないと、そのようないくらか存在す
る不溶な種の大きさは散乱が最小限であるように少なくとも伝搬光シグナルの波長よりも小さい桁の大きさでなければならない。
重合体を生じさせる本発明に従う重合はインサイチュ架橋反応であり、好適な態様において、前記重合体は光学的に透明なままであるべきであることから、光散乱が回避されるように単相を維持することが重要である。従って、本発明に従う重合を好適な態様では、当該単量体に可溶な開始剤を用いかつ重合体と単量体が混和し得るように実施すべきである。勿論、述べたように、フリーラジカルによる開始が電離放射線による開始の場合には別の開始剤を用いる必要はない。
さらなる態様では、本発明の液状組成物に更に式III
[式中、q=1−2およびX=FまたはH]
で示される重合体も0.5から10pph、好適には6−8pph含有させてもよい。
長鎖のフッ素置換エーテルジアクリレートIの調製は、米国特許第6496637号の教示に従い、カルボキシル官能アクリレート、例えばアクリル酸、メタアクリル酸または相当する酸クロライドなどを分子量が約1000から4000Da、好適には約1000から2000Daの範囲の長鎖のフッ素置換エーテルジオールと反応させることで実施可能である。本発明のジアクリレートの調製で用いるに適した長鎖のフッ素置換エーテルジオールはSolvay−Solexisから名称Fluorolink(商標)の下で入手可能である。一般構造
HO−CHCFO(CFO)(CFCFO)CFCH−OH
[ここで、mおよびnは整数である]
で表されるFluorolink(商標)DまたはFluorolink(商標)D10、または一般構造
HO−(CHCHO)CHCFO(CFO)(CFCFO)CFCH(OCHCH−OH
[ここで、mおよびnは整数であり、そしてk=1−2である]
で表されるFluorolink(商標)EまたはFluorolink(商標)E10が好適である。Fluorolink(商標)DおよびEの分子量は約2000でありそしてFluorolink(商標)D10およびE10の分子量は約1000である。
好適な態様では、本発明の液状組成物が示す屈折率が平面重合体導波路が示す屈折率に合致するようにそれを調整する。ジアクリレートIとIIの濃度比を用いて本接着剤組成物の屈折率を調節する。これを本発明の具体的な態様に関して図1にグラフで示す。曲線1aは、k=1−2の態様のジアクリレートIをp=4の態様のジアクリレートIIと組み合わせた時に屈折率が前記態様のジアクリレートIのパーセントに機能的に依存することを示している。曲線1bは、k=0の態様のジアクリレートIをp=4の態様のジアクリレートIIと組み合わせた時に屈折率が前記態様のジアクリレートIのパーセントに機能的に依存することを示している。
本発明の液状組成物の配合に場合により重合体IIIを粘度調整剤として存在させて溶
解させてもよい。そのような配合に重合体IIIを0.5−10pphで溶解した状態で存在させても本接着剤組成物が示す屈折率が受ける影響は小さく、たいていは無視することができる。屈折率の精密な制御が要求される場合には、ジアクリレートIとIIの相対的濃度を調整することで、前記配合の中に溶解した状態で存在させる重合体IIIの量を補正すべきである。
本発明の液状組成物の好適な態様では、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を30:70から100:0の範囲内にすると同時に重合体IIIを0.5−10pphの濃度で存在させる。
本発明の液状組成物の1番目のより好適な態様では、k=0およびp=4にしそしてジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を40:60から80:20の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の液状組成物の1番目のより好適な態様の更により好適な態様では、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にする。
2番目のより好適な態様では、k=1または2、p=4にしそしてジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を60:40から90:10の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の液状組成物の2番目のより好適な態様の更により好適な態様では、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にする。
1番目の更により好適な態様では、k=0、p=4、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を53:47から54:46の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
2番目の更により好適な態様では、k=1または2、p=4、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を71:29から72:28の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
3番目の更により好適な態様では、k=1または2、p=4、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を89:11から90:10の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.36である。
本発明の方法に従い、ジアクリレートIとジアクリレートIIを組み合わせそしてそのように生じさせた組み合わせ(任意の添加剤を含有さてもよい)に架橋を受けさせる。両方のジアクリレートとも室温で液状でありかつ混和し得る。
本発明の方法に従い、そのような二官能アクリレートにフリーラジカルによる攻撃を受けさせることで架橋を起こさせる。前記ジアクリレートの間の架橋を起こさせるに必要なフリーラジカルは本技術分野で公知の便利な手段のいずれで発生させたフリーラジカルであってもよい。そのような手段には、前記ジアクリレートの組み合わせに電離放射線、例えばガンマ照射などを受けさせること、または前記ジアクリレートの組み合わせに添加しておいたフリーラジカル開始剤を活性化させることが含まれる。熱で活性化するフリーラ
ジカル開始剤および光で活性化するフリーラジカル開始剤の両方を用いることができる。
本技術分野ではいろいろなフリーラジカル開始剤が公知である。本発明の組成物を重要な光学用途で用いることを意図する場合には特に本発明の方法で用いるフリーラジカル開始剤のいずれも本ジアクリレート組成物に可溶でありかつ架橋反応が完了した後に不溶な残留物を残さないことが重要である。
好適な態様では、本発明の液状組成物に可溶な光ラジカル発生剤である芳香族ヒドロキシケトンを1−5pphの範囲の濃度で添加して、それを紫外線照射に暴露させることで架橋を起こさせる。商業的に入手可能な芳香族ヒドロキシケトン、例えばIrgacure−184またはDarocur−1173(CIBA Additives)が満足されるものであることを確認した。別の態様では、本発明の液状接着剤組成物に可溶なアゾ開始剤を1−5pphの範囲で添加して、熱放射で架橋を起こさせる。アゾ開始剤、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリルなどを1−5pph添加して、熱輻射をかけることで本光学的接着剤組成物を適切な場所で硬化させることができる。
より好適な態様では、本発明の液状組成物にDarocur−1173を2pph添加した後、紫外線を当てることで適切な場所で硬化させる。そのような紫外線硬化工程は空気中で実施可能であるか或は場合により不活性ガスの流れをこれが接触面を横切るように向けることも可能である。
本発明のさらなる態様では、1番目のアクリレートジラジカルIa
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、分子量は1000−4000Daの範囲内であり、そして波形結合はラジカルを示す]
および番目のアクリレートジラジカルIIa
[ここで、p=2−6であり、そして波形結合はラジカルを示す]
の架橋した単量体単位を含んで成る架橋した組成物を提供する。
架橋させる前の本発明の液状組成物に重合体IIIを存在させておくと、それは本発明の架橋した組成物の中にも同様に存在するであろう。
本発明の架橋した組成物の好適な態様では、アクリレートジラジカルIaとアクリレー
トジラジカルIIaの重量比を30:70から100:0の範囲内にしかつ前記架橋した組成物に更に式III
[式中、q=1−2およびX=FまたはH]
で示される重合体も0.5から10pph含有させる。
本発明の架橋した組成物の1番目のより好適な態様では、k=0およびp=4にしそしてアクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を40:60から80:20の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の架橋した組成物の1番目のより好適な態様の更により好適な態様では、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にする。
本発明の架橋した組成物の2番目のより好適な態様では、k=1または2、p=4にしそしてアクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を60:40から90:10の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の架橋した組成物の2番目のより好適な態様の更により好適な態様では、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にする。
本発明の架橋した組成物の1番目の更により好適な態様では、k=0、p=4、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にし、アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を53:47から54:46の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる本発明の架橋した組成物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
本発明の架橋した組成物の2番目の更により好適な態様では、k=1または2、p=4、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にし、アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を71:29から72:28の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる本発明の架橋した組成物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
本発明の架橋した組成物の3番目の更により好適な態様では、k=1または2、p=4、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にし、アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を89:11から90:10の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる本発明の架橋した組成物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.36である。
本発明の液状組成物は本質的に例えば屈折率整合流体または液状レンズなどとして用いるに有用である。これは更に本明細書に記述する如き本発明の架橋した組成物の前駆体としても使用可能である。本発明の架橋した組成物は、これ自身、例えば液体が望ましくない屈折率整合、または特に近赤外の光を透過することが望まれる成形もしくは鋳込み品の
加工で使用可能である。本発明の架橋した組成物の特に注目すべき1つの用途は、成形品を一緒に接着させる光透過性接着剤としての用途であり、好適な態様では、前記成形品の中の一方をフッ素置換有機重合体で構成させかつもう一方の成形品をフッ素置換有機重合体、シリカまたはケイ素で構成させる。前記もう一方の物体を好適にはシリカで構成させる。
本発明の架橋した組成物で光透過性成形品を接着させることに必然的な制限はないが、そのような使用がそれの非常に価値有る用途に相当すると考えている。
使用時、本明細書の上に記述したように、フッ素置換有機重合体導波路PLC製造工程中にそれの表面に存在する不規則な部分を「滑らかにする」目的で前記PLCの中心部が示す屈折率に相当する屈折率を示す本発明の液状組成物を合成する。
従って、本発明は接着を実施する方法を提供し、この方法は、1番目の表面を有する1番目の成形品を2番目の表面を有する2番目の成形品に隣接させて前記1番目の表面が前記2番目の表面から幅が0.1から100ミクロメートルの間隙だけ離れて位置するように位置させるが、前記1番目の表面および前記2番目の表面を独立して本質的にシリカ、ケイ素またはフッ素置換有機重合体で構成させ、
1番目のジアクリレートI
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]
および2番目のジアクリレートII
[ここで、p=2−6]
を含んで成る液状組成物を前記間隙の中に前記1番目の表面と前記2番目の表面の両方が前記組成物と接触するような様式で存在させ、
フリーラジカルを前記組成物の中にそれが架橋反応を起こさせるような様式で導入し、
前記フリーラジカルで誘発させた架橋反応を前記液状組成物が透明になり、硬質になり、ガラス状になり、流動せずかつ堅くなるまで起こさせることを含んで成る。
本発明の方法に従い、本発明の液状組成物を架橋させて本発明の架橋した組成物を生じさせる。本発明の液状組成物は実質的に自由に流れるが、それの粘度は、前記ジアクリレートの分子量およびそれに入れる重合体IIIの濃度を用いて制御可能である。本発明の
架橋した組成物では、本発明の硬化方法を用いて本液状組成物を自由流れする液体から架橋した透明で硬質でガラス状で流れない堅い固体状重合体に変化させることで前記固体状重合体を前記1番目の表面および前記2番目の表面と一緒に接着させるが、前記架橋した重合体は溶媒に不溶であり(他の様式でもそれを化学的に劣化させず)かつ前記架橋した重合体は高温(前記架橋した重合体が劣化を起こす温度より低い温度)で流れない。
本発明の方法に従い、前記液状組成物に本明細書の上に記述した如きフリーラジカル開始剤を0.5−5pph含有させてもよい。
本発明の方法の好適な態様では、前記液状組成物に入れるジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を30:70から100:0の範囲内にしかつ前記液状組成物に更に式III
[式中、q=1−2およびX=FまたはH]
で表される重合体も0.5から10pph含有させる。
本発明の方法の1番目のより好適な態様では、前記液状組成物におけるk=0およびp=4にしそしてジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を40:60から80:20の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の方法の1番目のより好適な態様の更により好適な態様では、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にする。
本発明の方法の2番目のより好適な態様では、前記液状組成物におけるk=1または2、p=4にしそしてジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を60:40から90:10の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の方法の2番目のより好適な態様の更により好適な態様では、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にする。
本発明の方法の1番目の更により好適な態様では、前記液状組成物におけるk=0、p=4、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を53:47から54:46の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
本発明の方法の2番目の更により好適な態様では、前記液状組成物におけるk=1または2、p=4、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を71:29から72:28の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
本発明の方法の3番目の更により好適な態様では、前記液状組成物におけるk=1または2、p=4、ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を89:11から90:10の範囲内にしかつq
=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.36である。
本発明の方法のさらなる態様では、その接着させた成形部分は前記表面を通して光を透過し得る。
本発明の方法に従って生じさせた結合の接着強度を向上させる目的で、有利には、接着促進剤を用いてもよい。本発明の実施ではアクリル官能シラン(acrylic functionalized silanes)、例えば3−アクリルオキシプロピル−1−トリメトキシシラン、3−アクリルオキシプロピル−1−トリクロロシランなどが本発明の目的で用いるに有効であることが分かる。好適な態様では、3−アクリルオキシプロピル−1−トリメトキシシランを本接着剤配合物に1−5pphの濃度で直接添加する。より好適には、そのような接着促進剤を高純度の化合物としてか或は不活性な溶媒、例えばトルエンまたはテトラヒドロフランなどに>1重量%の任意濃度で入っている溶液として最初に当該光学的構成要素のシリカ/ケイ素表面に付着させてもよく、その後、本接着剤配合物を付着させそして前記光学的構成要素を一緒にする。
本発明の方法に従い、接着させるべき2つの表面を互いから0.1から100ミクロメートル離れた所に位置させることで前記2つの表面の間に間隙を生じさせる。本発明の液状組成物を前記2つの表面の間の間隙の中に入れた後、本液状組成物を硬化させることで前記2つの表面の間に所望の結合を形成させる。前記2つの表面を最初にそれらの間の間隙が0.1から100ミクロメートルであるように位置させた後に本液状組成物を前記間隙の中に加えるか或は本液状組成物を最初に一方または両方の表面に付着させた後に前記表面を0.1から100ミクロメートルの距離を置いて位置させるかは本発明の実施にとって重要ではない。
前記表面間の正確な距離は本発明の実施にとってあまり重要ではない。その距離は接着を有効に起こさせるに充分なほど短くあるべきである。その間隙が100ミクロメートルより大きいと、本発明の液状組成物に要求される粘度が望ましくなく高くなる可能性がある。前記間隙が0.1ミクロメートル未満であると、本液状組成物の均一な展着を達成するのは実際上困難であり、その接着させる表面が互いに擦り減る危険性が高くなる。
本発明の組成物はシリカ、ケイ素またはポリフルオロアクリル系材料をそれら自身または互いに接着させる接着剤として用いるに有用である。それに関して本発明の接着剤の用途には制限がないが、本発明の接着剤は特に光透過性製品を互いに接着、特にポリフルオロアクリレート系光学導波路を光ファイバー「ピグテール」に接着させるに良好に適する。
従って、本発明のさらなる態様では、1番目の表面を有する1番目の成形部分および2番目の表面を有する2番目の成形部分を含有していて前記1番目の表面および前記2番目の表面の各々が独立して本質的にフッ素置換有機重合体、シリカまたはケイ素で構成されておりかつ前記1番目の表面と前記2番目の表面の間に位置しかつそれらと一緒に接着していて1番目のアクリレートジラジカルIa
[ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、分子量は1000−4000Daの範囲内であり、そして波形結合はラジカルを示す]
および2番目のアクリレートジラジカルIIa
[ここで、p=2−6であり、そして波形結合はラジカルを示す]
の架橋した単量体単位を含んで成る組成物を含有して成る製品を提供する。
本発明の成形品の好適な態様では、本架橋した組成物におけるアクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を30:70から100:0の範囲内にしかつ前記架橋した組成物に更に式III
[式中、q=1−2およびX=FまたはH]
で示される重合体も0.5から10pph含有させる。
本発明の成形品の1番目のより好適な態様では、本発明の架橋した組成物におけるk=0およびp=4にしそしてアクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を40:60から80:20の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の成形品の1番目のより好適な態様の更により好適な態様では、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にする。
本発明の成形品の2番目のより好適な態様では、k=1または2、p=4にしそしてアクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を60:40から90:10の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。本発明の成形品の2番目のより好適な態様の更により好適な態様では、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にする。
本発明の成形品の1番目の更により好適な態様では、k=0、p=4、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にし、アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を53:47から54:46の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
本発明の成形品の2番目の更により好適な態様では、k=1または2、p=4、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にし、アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を71:29から72:28の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.37である。
本発明の成形品の3番目の更により好適な態様では、k=1または2、p=4、アクリレートジラジカルIaの分子量を1000−2000の範囲内にし、アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比を89:11から90:10の範囲内にしかつq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる。その結果としてもたらされる硬化した接着剤配合物が1550nmの波長の所に示す屈折率は1.36である。
本発明の成形品のさらなる態様において、前記成形部分は光を透過し得る。
[実施例]
A.方法
20℃/分の加熱速度を用いる以外はASTM D−3417−83の方法に従って示差走査熱量測定(DSC)を使用した。Tgは、転移の中点で測定した時の重合体が示すガラス転移温度を示す。
モデル410の屈折率検出器につなげたAlliance 2690 Size Exclusion Chromatography System(両方ともWaters
Corporation製)を製造業者の操作説明書に従って用いたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を使用して重合体の分子量を測定した。その結果に較正をピーク分子量が840から6,700,000の10個が1組の狭い多分散性を示すスチレン標準(Polymer Laboratoriesから入手)に対して受けさせた。
Metricon Model 2010 Thin Film Thickness/Refractive Index Measurement Systemを製造業者の操作説明書に従って用いることで薄い重合体膜が示す屈折率を測定した。当該重合体を適切な溶媒、例えばメチルエチルケトンまたは酢酸プロピルなどに溶解させ、その溶液を0.2μmのフィルターに通して濾過した後、ガラス基材の上に薄い膜を流し込み成形することを通して、重合体の薄い膜を生じさせた。溶媒を室温で蒸発させ、その結果として生じた重合体膜を100℃の循環空気オーブンに入れて24時間焼いた後、分析を行った。本発明の液状接着剤組成物を硬化させた薄膜の調製を以下の実施例に記述する如く実施した。
石英製キュベットに入れて以下の実施例に記述する如く調製した厚みが1cmのサンプルに関して光学的損失を測定した。Lasermax(商標)ダイオードレーザーを1550nmで用い、ビームの中にサンプルを存在させないで入射光強度(Iin)を測定し、サンプルをキュベットに入れた状態でビームの中に法線入射から2゜の角度に置くことで出射光強度(I)を測定した。インジウムとガリウムのヒ化物である光ダイオード検
出器(OSI Fibercom Inc.のFCIINGAAS−3000−5)が備わっている2インチの積分球で光を集めることで光の強度を測定した。サンプルが示した損失(dB/cm)を下記の式:
損失(dB/cm)=10 log10(tloss)/(サンプルの厚み(cm))
から計算した。
lossの計算に、前記キュベットの中に入れたサンプルの4表面の所で起こる多数の反射の効果を除去する補正を含めた(石英−空気の界面が2個と石英−サンプルの界面が2個存在していた)。下記の式の反復数値解でtlossの計算値を得た:
ここで、
そしてここで、
そしてここで、
図2に、収縮率を測定する方法を図式的に示す。キュベット1に本発明の架橋性液状組成物を充填した後、本明細書の以下に示す方法に従って架橋させた。その架橋させた組成物2は表面の所に特徴的な湾曲を示す。線3は、架橋前の液状組成物の高さを示している
。線4は、架橋した重合体が示すその時点で湾曲した表面の最低点を示している。D”は線3の高さであり、D’は点4の深さである。収縮率は単に=D’/D”である。
B.ポリ−2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートの製造
重合用ガラス管に2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート(Aldrich)を10g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(Aldrich)を0.1gおよびテトラヒドロフラン(THF)を10ml仕込んだ。前記管を密封し、その内容物を凍結させ、前記管に真空排気を<1トールになるまで受けさせた後、窒素で溢れさせ、そして次に内容物を解凍させた。その凍結−真空排気−解凍過程を2回繰り返した。窒素の圧力を若干正に維持しながら前記管を55℃に24時間加熱することで重合を起こさせた。その結果として生じた生成物混合物を50mlのTHFに溶解させた後、1.5リットルの軽質石油エーテル(−6℃に維持しながら激しく撹拌)にゆっくり加えることで重合体を沈澱させた。この重合体を集めた後、若干の窒素パージを伴わせた真空下、60℃で24時間乾燥させることで、透明なゴム状固体のポリ−2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートを9.4g得た。DSCによる熱分析でガラス転移温度Tg=−0.6℃であることが分かり、GPCによる分子量分析でMn=106,800、Mw=697,900であることが分かり、1550nmの所の屈折率=1.394であった。
米国特許第6496637B2号の比較実施例Aに記述されている方法に従って、Fluorolink(商標)E10
(HO−(CHCHO)CHCFO(CFO)(CFCFO)CFCH(OCHCH−OH
[ここで、m、n=整数、k=1−2、MW=1000、Solvay−Solexis]
を相当する態様のジアクリレートIに転化させた。Fluorolink(商標)E10(500g)を25℃で塩化アクリロイル(100g、Aldrich)およびブチル化ヒドロキシトルエン(0.5g、Aldrich)と一緒にした。この反応物を4時間激しく撹拌した後、余分な塩化アクリロイルを減圧下で蒸発させた。撹拌を0℃で行ないながらトリエチルアミン(82g、Aldrich)をゆっくり添加すると白色の沈澱物が生じた。撹拌を更に18時間行った後の反応混合物を等しい体積の水で3回洗浄することで相当するジアクリレートIを得た。その結果として得たジアクリレートIとp=4の態様のジアクリレートII(オクタフルオロヘキサン−1,6−ジアクリレート、Exfluor Research Corporation)を表1に示す重量比で一緒にした(実施例1.1−1.6と表示)。各溶液に本明細書の上で調製したポリ−2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートを7pphおよびDarocur−1173(CIBA
Additives)を2pph加えた。そのように調製した組成物を均一になるまで撹拌した後、0.2μmのフィルターを用いて濾過した。
ガラススライド(75mmx25mmx1mm)の中心部に表1に示した組成物を一定分量(0.25ml)置いた。薄い光学ガラスの丸いカバースリップ(25mmx0.25mm)を前記液状組成物の上に降下させることで、それが前記カバースリップの縁にまで広がるようにした。次に、前記サンプルにBlack−Ray(商標)Model B−100−AP暴露装置から出る紫外光による8ミリワット/cmの照射を開放空気の中で5分間受けさせることで、それを硬化させた。前記暴露を受けさせた後の組み立て品を10分間放置した後、前記ガラス製カバースリップを剥がすことで平らな薄膜を得た。この膜を100℃の空気中で24時間焼いた。本明細書の上に記述した方法を用いて、各組成物に関してそのようにして調製した膜が示す屈折率を測定した。結果を表1に示し、図1の曲線1aを参照のこと。
実施例1に示した方法と同様な方法に従って、Fluorolink(商標)D10
(HO−CHCFO(CFO)(CFCFO)CFCH−OH
[ここで、m、n=整数、MW=1000、Solvay−Solexis]
を相当する態様のジアクリレートIに転化させた。Fluorolink(商標)D10(500g)を25℃で塩化アクリロイル(100g、Aldrich)およびブチル化ヒドロキシトルエン(0.5g、Aldrich)と一緒にした。この反応物を4時間激しく撹拌した後、余分な塩化アクリロイルを減圧下で蒸発させた。撹拌を0℃で行ないながらトリエチルアミン(82g、Aldrich)をゆっくり添加すると白色の沈澱物が生じた。撹拌を更に18時間行った後の反応混合物を等しい体積の水で3回洗浄することで相当するジアクリレートIを得た。
その結果として得たジアクリレートIと実施例1のジアクリレートIIを表2に示す重量比で一緒にした(実施例2.1−2.4と表示)。各溶液に本明細書の上で調製したポリ−2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートを7pphおよびDarocur−1173を2pph加えた。そのように調製した組成物を均一になるまで撹拌した後、0.2μmのフィルターを用いて濾過した。
そのようにして調製した試験片が示す屈折率を実施例1に示した様式と同じ様式で測定した。結果を表2に示し、図1の曲線1bを参照のこと。
3−アクリルオキシプロピル−1−トリクロロシラン(Gelest Inc.)をトルエンに溶解させることで、それが11重量%入っている溶液を生じさせた。そのようにして生じさせた溶液で綿製塗布具を湿らせた後にその湿らせた塗布具で処理すべき表面全体を15秒間擦ることで、1対の75mmx25mmx1mmの長方形ガラススライドの各々の1つの短い方の縁を前記溶液で処理した。そのように処理したスライド縁の各々をメチルアルコールで濯いだ後、濾過しておいた空気の流れを吹き付けることで乾燥させた。
前記3−アクリルオキシプロピル−1−トリクロロシランで処理しておいたスライド縁の一方に実施例1.4の組成物を1滴付着させた後、その面全体にむらなく広がるようにすることで液体の層を生じさせた。もう一方のスライドの処理しておいた縁を前記1番目の縁の上に付着させておいた液体層と接触させることで接合連結部を生じさせた。次に、その接合させた構造物にBlack−Ray(商標)Model B−100−AP暴露装置から出る紫外光による8mw/cmの照射を開放空気の中で5分間受けさせることで、それを硬化させた。反応が完了しかつ液層が充分に硬化することを確保する目的で多量の線量を用いた。前記暴露を受けさせた後の組み立て品を取り扱う前に10分間放置した。10分間が経過した後、前記スライドはそのような処理を受けさせた縁に沿って接着しており、それによって生じた接合部は堅固で堅いことを観察した。
前記接合部が支持体の間に宙づりになるように前記接合させたスライド構造物を各末端部の所で支え、そしてそのようにして支えた構造物を100℃のFisher Isotemp(商標)循環空気オーブンに入れて18時間焼いた。その接着接合部は堅いままであり、前記組み立て品は全くたわまなかった。その接合部を室温になるまで冷却した後、それに143gの荷重をかけた。その接合部は崩壊しなかった。室温で5時間後に前記荷重を取り除いた。前記接合部が全く変形していないことを観察した。
ここでは、実施例1.4の組成物の代わりに実施例2.3の組成物を用いる以外は実施例3の材料および手順を用いた。そのようにして生じさせた接合部は堅固で堅かった。その接合部を宙づりにした状態で100℃に18時間加熱した後の接着接合部は堅いままであり、前記組み立て品は全くたわまなかった。その接合部に143gの荷重をかけたが、その接合部は崩壊しなかった。5時間後に前記荷重を取り除いた。前記接合部が全く変形していないことを観察した。
ここでは、実施例1.4の組成物に3−アクリルオキシプロピル−1−トリメトキシシランを1pph添加し、スライドの縁を3−アクリルオキシプロピル−1−トリクロロシランで処理せずそして143gの荷重をかける時間を5時間ではなく2時間にする以外は実施例3の材料および手順を用いた。その接着接合部を100℃で18時間焼いたが、堅いままであり、前記組み立て品は全くたわまなかった。その接合部に143gの荷重をかけたが、その接合部は崩壊しなかった。2時間後に前記荷重を取り除いた。前記接合部が全く変形していないことを観察した。
実施例1の態様のジアクリレートIと実施例1の態様のジアクリレートIIを89.3:10.7の重量比で一緒にした。Darocur−1173を2pph加えた。その結果として得た混合物を均一になるまで撹拌した後、埃の無い環境下で0.2μmのフィルターに通す濾過を4回行って、路長が1cmの石英製キュベット(埃の無い)の中に入れた。前記キュベットをゆるいTeflon(商標)製キャップで蓋した後、石英管の中に
入れて、それをゴム隔壁で密封した後、その組み立て品を前記埃の無い環境から取り出した。濾過しておいた窒素の流れを長いシリンジ針によって前記ゴム隔壁に通して前記石英管の底に導いた。前記組み立て品に窒素によるパージ洗浄を24時間受けさせた。次に、前記キュベットに入っている組成物にBlack−Ray(商標)Model B−100−AP暴露装置から出る紫外光による一連の8ミリワット/cmの断続的照射を全暴露時間が540秒になるように受けさせることで、それを硬化させた。反応が完了しかつ本接着剤組成物が充分に硬化することを確保する目的で多量の線量を用いた。1550nmの所の測定光学的損失は−0.37dB/cmでありかつ1550nmの所の屈折率は1.359であった。
比較実施例A
2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート(Aldrich)と1pphのIrgacure−184(CIBA Additives)で構成させた重合性液状組成物を調製して、均一になるまで撹拌した後、埃の無い環境下で0.2μmのフィルターを用いた濾過を5回行って、路長が1cmの石英製キュベット(埃の無い)の中に入れた。前記キュベットをゆるいTeflon(商標)製キャップで蓋した後、石英管の中に入れて、それをゴム隔壁で密封した後、その組み立て品を前記埃の無い環境から取り出した。濾過しておいた窒素の流れを長いシリンジ針によって前記ゴム隔壁に通して前記石英管の底に導いた。前記組み立て品に窒素によるパージ洗浄を24時間受けさせた。次に、前記キュベットに入っている重合性液状組成物にBlack−Ray(商標)Model B−100−AP暴露装置から出る紫外光による一連の8ミリワット/cmの断続的照射を全暴露時間が470秒になるように受けさせることで、それを硬化させた。反応が完了しかつ前記重合性液状組成物が充分に硬化することを確保する目的で多量の線量を用いた。前記重合性液状組成物は図3に示すように重合体詰め物の上部表面に深い凹みが存在することで明らかなように高い収縮を示す。照射が完了した後に上部表面の中に存在する凹みの深さを測定することで硬化部全体に渡る収縮を量化した。キュベットの中の重合体詰め物の高さに対する凹みの深さの比率で測定した時の収縮指数は0.5であった(図2を参照)。1550nmの所の光学的損失は−0.42dB/cmであった。1550nmの所の屈折率は1.393であった。
実施例1の態様のジアクリレートIと実施例1の態様のジアクリレートIIを一緒にすることで表3に実施例7.1−7.3として示す3種類の溶液を生じさせた。各溶液にDarocur−1173(CIBA Additives)を2pph加えた。そのようにして生じさせた組成物を均一になるまで撹拌した後、各々の3mlを0.2μmのフィルターに通して一度濾過して、路長が1cmの石英製キュベット(埃の無い)の中に入れた。
硬化を実施例6に示した様式と同じ様式で達成した。収縮指数は表3に示しかつ図4の中の実施例7.1に示すように0.1以下であった。
3−アクリルオキシプロピル−1−トリクロロシラン(Gelest Inc.)をトルエンに溶解させることで、それが11重量%入っている溶液を生じさせた。そのようにして生じさせた溶液で湿らせておいた綿製塗布具で表面を15秒間擦ることで、1番目と2番目の75mmx25mmx1mmの長方形ガラススライドの各々の片方の表面に前記溶液を付着させた。そのように処理したスライドの各々をメチルアルコールで濯いだ後、濾過しておいた空気の流れを吹き付けることで乾燥させた。
実施例1の態様のジアクリレートIを2pphのDarocur−1173と一緒にした。その結果として得た液状混合物を均一になるまで撹拌した後、0.2μのフィルターに通して濾過した。ガラススライド各々の処理した表面の中心部に前記のようにして生じさせた液状ジアクリレートI組成物を0.25mlの一定分量で付着させた。薄い光学ガラスの丸いカバースリップ(25mmx0.25mm)を各スライドの上に置いた前記液状組成物の上に降下させることで、前記液が前記カバースリップの縁にまで広がるようにした。次に、そのようにして生じさせた液体膜サンプルにBlack−Ray(商標)Model B−100−AP暴露装置から出る紫外光による8ミリワット/cmの照射を開放空気の中で5分間受けさせることで、それを硬化させた。暴露後の硬化した膜を10分間放置した後、前記ガラス製カバースリップを剥がすことで、1番目および2番目のガラススライドの個々の表面に位置する平らなフルオロポリマー膜を得た。そのようにして生じさせたフルオロポリマー膜を100℃の空気中で30分間焼いた。
実施例1の態様のジアクリレートIと実施例1の態様のジアクリレートIIを89.3:10.7の重量比で一緒にすることで本発明の接着剤組成物を生じさせた後、Darocur−1173を2pph加えた。その結果として得た混合物を均一になるまで撹拌した後、0.2μのフィルターに通して濾過した。この上のパラグラフに記述した1番目のフルオロポリマー膜の表面にそのようにして調製した接着剤組成物を2滴、即ち約0.1ml付着させた。次に、2番目のフルオロポリマー膜を前記1番目のフルオロポリマー膜の上に置いた前記液状接着剤と接触させたが、それを、前記接着剤組成物が前記2つのフルオロポリマー表面の上にむらなく広がるような様式で行った。ガラススライドを互いに垂直になるように配向させた。次に、前記接着剤組成物にBlack−Ray(商標)Model B−100−AP暴露装置から出る紫外光による8ミリワット/cmの照射を開放空気中で5分間受けさせることで、それを硬化させた。前記暴露を受けさせた後の組み立て品を取り扱う前に10分間放置した。そのように処理したフルオロポリマー表面は互いに接着し、その接合部は堅固で堅かった。
その接合させた構造物を100℃のFisher Isotemp(商標)循環空気オーブンに入れて18時間焼いた。その接着接合部は堅固で堅いままであった。前記フルオロポリマー膜を室温に冷却した後、それらの間の接合部に144gの荷重をかけた。その接合部は室温において荷重下で5時間後でも崩壊しなかった。前記荷重を取り除いた時に接合部が全く変形していないことを観察した。
ここでは、前記接着剤組成物に本明細書の上で調製したポリ−2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートを7pph加える以外は実施例8の材料および手順を用いた。そのように処理しておいたフルオロポリマー表面は互いに接着し、その接合部は堅固で堅かった。その接合させた構造物を100℃のFisher Isotemp(商標)循環空気オーブンに入れて18時間焼いた。その接着接合部は堅固で堅いままであった。前記フルオロポリマー膜を室温に冷却した後、それらの間の接合部に144gの荷重をかけた。その接合部は室温において荷重下で5時間後でも崩壊しなかった。前記荷重を取り除いた時
に接合部が全く変形していないことを観察した。
ここでは、2枚のガラススライドの中の一方のみの表面を処理しておいてそれの上にフルオロポリマー膜を生じさせる以外は実施例8の材料および手順を繰り返した。接着剤硬化段階が終了した時点で、前記フルオロポリマー膜のそのような処理を受けさせておいた表面とガラススライドは接着しており、その接合部は堅固で堅かった。
その接合させた構造物を100℃のFisher Isotemp(商標)循環空気オーブンに入れて18時間焼いた。その接着接合部は堅固で堅いままであった。前記フルオロポリマー膜と前記ガラススライドを室温に冷却した後、それらの間の接合部に144gの荷重をかけた。その接合部は室温において荷重下で5時間後でも崩壊しなかった。前記荷重を取り除いた時に接合部が全く変形していないことを観察した。
ここでは、前記接着剤組成物に本明細書の上で調製したポリ−2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートを7pph加える以外は実施例10の材料および手順を用いた。そのように処理しておいたフルオロポリマー膜表面とガラススライドは互いに接着しており、その接合部は堅固で堅かった。その接合させた構造物を100℃のFisher Isotemp(商標)循環空気オーブンに入れて18時間焼いた。その接着接合部は堅固で堅いままであった。室温に冷却した後、前記フルオロポリマー膜とガラススライドの間の接合部に144gの荷重をかけた。その接合部は室温において荷重下で5時間後でも崩壊しなかった。前記荷重を取り除いた時に接合部が全く変形していないことを観察した。
図1に、屈折率が本発明の組成物の組成に依存することを示す。 図2は、収縮指数を計算する方法の図式図である。 図3に、米国特許第5045397号の硬化した組成物が入っているキュベットの写真を示す。 図4に、本発明の硬化した組成物が入っているキュベットの写真を示す。

Claims (22)

  1. 1番目のジアクリレートI
    [ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]
    および2番目のジアクリレートII
    [ここで、p=2−6]
    を含んで成る液状組成物。
  2. 前記ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比が30:70から100:0の範囲内でありそして更に式III
    [式中、q=1−2、およびX=FまたはH]
    で表される重合体も0.5から10pph含んで成る請求項1記載の組成物。
  3. 更に可溶フリーラジカル開始剤も0.5から5pph含んで成る請求項1または請求項2記載の組成物。
  4. 前記ジアクリレートIの分子量が1000−2000の範囲内であり、k=0、p=4、そして前記ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比が40:60から80:20の範囲内であると同時にq=1でX=Fの重合体IIIが7pphの濃度で存在する請求項2記載の組成物。
  5. 前記ジアクリレートIの分子量が1000−2000の範囲内であり、k=1または2、p=4、そして前記ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比が60:40から90:10の範囲内であると同時にq=1でX=Fの重合体IIIが7pphの濃度で存在する請求項2記載の組成物。
  6. 1番目のアクリレートジラジカルIa
    [ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、分子量は1000−4000Daの範囲内であり、そして波形結合はラジカルを示す]
    および2番目のアクリレートジラジカルIIa
    [ここで、p=2−6であり、そして波形結合はラジカルを示す]
    の架橋した単量体単位を含んで成る架橋した組成物。
  7. 前記アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比が30:70から100:0の範囲内でありそして更に式III
    [式中、q=1−2、およびX=FまたはH]
    で表される重合体も10pph以下の量で含んで成る請求項6記載の組成物。
  8. 前記アクリレートジラジカルIaの分子量が1000−2000の範囲内であり、k=0、p=4、前記アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比が40:60から80:20の範囲内でありそしてq=1でX=Fの重合体IIIが7pphの濃度で存在する請求項7記載の組成物。
  9. 前記アクリレートジラジカルIaの分子量が1000−2000の範囲内であり、k=1または2、p=4、前記アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比が60:40から90:10の範囲内でありそしてq=1でX=Fの重合体IIIが7pphの濃度で存在する請求項7記載の組成物。
  10. 1番目の表面を有する1番目の成形部分および2番目の表面を有する2番目の成形部分を含有していて前記1番目の表面および前記2番目の表面の各々が本質的にフッ素置換有機重合体、シリカまたはケイ素で構成されておりかつ前記1番目の表面と前記2番目の表面の間に位置しかつそれらを一緒に接合していて1番目のアクリレートジラジカルIa
    [ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、アクリレートジラジカルIaの分子量は1000−4000Daの範囲内であり、そして波形結合はラジカルを示す]
    および2番目のアクリレートジラジカルIIa
    [ここで、p=2−6であり、そして波形結合はラジカルを示す]
    の架橋した単量体単位を含んで成る組成物を含有して成る製品。
  11. 前記組成物における前記アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比が30:70から100:0の範囲内でありそして前記組成物が更に式III
    [式中、q=1−2、およびX=FまたはH]
    で表される重合体も0.5から10pph含んで成る請求項10記載の成形された製品。
  12. 前記組成物における前記アクリレートジラジカルIaの分子量が1000−2000の範囲内であり、k=0、p=4、そして前記アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比が40:60から80:20の範囲内でありかつq=1でX=Fの重合体IIIが7pphの濃度で存在する請求項11記載の成形された製品。
  13. 前記組成物における前記アクリレートジラジカルIaの分子量が1000−2000の範囲内であり、k=1または2、p=4、前記アクリレートジラジカルIaとアクリレートジラジカルIIaの重量比が60:40から90:10の範囲内でありそしてq=1でX=Fの重合体IIIが7pphの濃度で存在する請求項11記載の成形された製品。
  14. 前記成形部分の前記表面が光を透過し得る請求項10記載の成形された製品。
  15. 前記1番目の表面が本質的にフッ素置換有機重合体で構成されておりかつ前記2番目の表面が本質的にシリカで構成されている請求項10記載の成形された製品。
  16. 接着を実施する方法であって、1番目の表面を有する1番目の成形品を2番目の表面を有する2番目の成形品に隣接させて前記1番目の表面が前記2番目の表面から幅が0.1から100ミクロメートルの間隙だけ離れて位置するように位置させるが、前記1番目の
    表面および前記2番目の表面の各々を独立して本質的にシリカ、ケイ素またはフッ素置換有機重合体で構成させ、1番目のジアクリレートI
    [ここで、mおよびnは整数であり、k=0−2であり、そして分子量は1000−4000Daの範囲内である]
    および2番目のジアクリレートII
    [ここで、p=2−6]
    を含んで成る液状組成物を前記間隙の中に前記1番目の表面と前記2番目の表面の両方が前記組成物と接触するような様式で存在させ、フリーラジカルを前記組成物の中にそれが架橋反応を起こさせるような様式で導入し、前記フリーラジカルで誘発させた架橋反応を前記液状組成物が透明になり、硬質になり、ガラス状になり、流動せずかつ堅くなるまで起こさせることを含んで成る方法。
  17. 前記液状組成物の中の前記ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を30:70から100:0の範囲内にしそして更に式III
    [式中、q=1−2、およびX=FまたはH]
    で表される重合体も0.5から10pph含める請求項16記載の方法。
  18. 前記液状組成物に更に可溶なフリーラジカル開始剤も0.5から5pph含める請求項16または請求項17記載の方法。
  19. 前記液状組成物における前記ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、k=0、p=4、そして前記ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を40:60から80:20の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる請求項17記載の方法。
  20. 前記液状組成物における前記ジアクリレートIの分子量を1000−2000の範囲内にし、k=1または2、p=4、そして前記ジアクリレートIとジアクリレートIIの重量比を60:40から90:10の範囲内にすると同時にq=1でX=Fの重合体IIIを7pphの濃度で存在させる請求項17記載の方法。
  21. 前記成形品の前記表面が光を透過し得る請求項16記載の方法。
  22. 前記1番目の表面を本質的にフッ素置換有機重合体で構成させかつ前記2番目の表面を本質的にシリカで構成させる請求項16記載の方法。
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