JP2006137688A - アミノ酸化合物の製造方法 - Google Patents

アミノ酸化合物の製造方法 Download PDF

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Yuji Fujiwara
雄二 藤原
Kazuhiko Takahashi
和彦 高橋
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumitomo Pharma Co Ltd
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Sumitomo Dainippon Pharma Co Ltd
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Abstract

【課題】より短い工程数で、効率よく式(2)
Figure 2006137688

(式中、R、R、RおよびRは、水素原子等を表わす。)
で示されるアミノ酸化合物を製造する方法を提供すること。
【解決手段】式(1)
Figure 2006137688

(式中、R、R、RおよびRは上記と同一の意味を表わし、Rは、水素原子等を表わす。)
で示される化合物と還元剤とを反応させた後、金属触媒の存在下に、水素源を作用せしめることを特徴とする式(2)で示されるアミノ酸化合物の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、アミノ酸化合物の製造方法に関する。
式(2)
Figure 2006137688
(式中、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基または置換されていてもよいアミノ基を表わす。ここで、RおよびRが隣接する炭素原子に結合しているときは、R1およびR2が結合して、その結合炭素原子とともに環を形成してもよい。RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わす。)
で示されるアミノ酸化合物は、アミノ酸骨格を有する有用な化合物であり、例えばその代表的な化合物である2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸は、AM−toxinIの製造中間体として有用であることが知られている(例えば非特許文献1参照。)。その製造方法としては、3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸を出発原料として、還元工程、臭素化工程、増炭反応工程、加水分解工程、脱炭酸反応工程および酵素不斉加水分解工程を経る方法が知られている(例えば非特許文献1参照。)。しかしながら、工程数が6工程と長いため、必ずしも効率的な製造方法とは言えなかった。
Chem.Commun.,1996,1139
このような状況のもと、本発明者らは、より短い工程数で、効率よく上記式(2)で示されるアミノ酸化合物を製造する方法を開発すべく検討したところ、N−置換グルタミン酸無水物から容易に製造可能な式(1)
Figure 2006137688
(式中、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基または置換されていてもよいアミノ基を表わす。ここで、RおよびRが隣接する炭素原子に結合しているときは、R1およびR2が結合して、その結合炭素原子とともに環を形成してもよい。RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わす。Rは、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物と還元剤とを反応させた後、金属触媒の存在下に、水素源を作用せしめることにより、短工程で、効率よく、目的とする式(2)で示されるアミノ酸化合物を製造することができることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、式(1)
Figure 2006137688
(式中、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基または置換されていてもよいアミノ基を表わす。ここで、RおよびRが隣接する炭素原子に結合しているときは、R1およびR2が結合して、その結合炭素原子とともに環を形成してもよい。RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わす。Rは、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物と還元剤とを反応させた後、金属触媒の存在下に、水素源を作用せしめることを特徴とする式(2)
Figure 2006137688
(式中、R1、R2、R3およびR4は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアミノ酸化合物の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、AM−toxinIの製造中間体として有用な2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸に代表される式(2)で示されるアミノ酸化合物を効率的に製造することができる。
式(1)
Figure 2006137688
で示される化合物(以下、化合物(1)と略記する。)の式中、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基または置換されていてもよいアミノ基を表わす。
置換されていてもよいアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、4−ヘプチル基、シクロプロピル基、シクロヘキシル基等の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭素数1〜8の無置換のアルキル基およびこれら無置換のアルキル基の一つまたは二つ以上の水素原子が、例えばメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、例えばフェニル基、ナフチル基等のアリール基等で置換された、例えばメトキシメチル基、ベンジル基、2−メトキシエチル基等が挙げられる。置換されていてもよいアリール基としては、無置換のフェニル基、ナフチル基等および、これらフェニル基、ナフチル基等を構成する芳香環の一つまたは二つ以上の水素原子が、例えば前記アルキル基、例えばメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、アミノ基等の置換基で置換された、例えば2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−アミノフェニル基、3−アミノフェニル基、4−アミノフェニル基等が挙げられる。置換されていてもよいアルコキシ基としては、前記置換されていてもよいアルキル基と酸素原子とから構成されるもの、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、4−ヘプチルオキシ基、シクロプロポキシ基、シクロヘキシルオキシ基、メトキシメトキシ基、ベンジルオキシ基、2−メトキシエトキシ基等が挙げられる。置換されていてもよいアリールオキシ基としては、前記置換されていてもよいアリール基と酸素原子とから構成されるもの、例えばフェノキシ基、ナフトキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2−メトキシフェノキシ基、3−メトキシフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、2−アミノフェノキシ基、3−アミノフェノキシ基、4−アミノフェノキシ基等が挙げられる。置換されていてもよいアミノ基としては、例えばアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、フェニルアミノ基、ベンジルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、アセチルアミノ基等の無置換、一置換または二置換アミノ基が挙げられる。
また、RおよびRが隣接する炭素原子に結合しているときは、RおよびRが結合して、その結合炭素原子とともに環を形成してもよく、かかる環としては、例えばシクロペンテン環、シクロヘキセン環、ベンゼン環等が挙げられる。
また、上記式(1)中、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わし、置換されていてもよいアルキル基および置換されていてもよいアリール基としては、上記したものと同様のものが挙げられる。
さらに、上記式(1)中、Rは、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表わし、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基および置換されていてもよいアミノ基としては、上記したものと同様のものが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
かかる化合物(1)としては、例えば2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸フェニル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸フェニル、
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸フェニル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸フェニル、
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸フェニル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸フェニル、
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2−メチルフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2−アミノフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2,4−ジメチルフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2,4−ジメトキシフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2,4−ジアミノフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2,4−ビス(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2,4−ビス(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2−メチル−4−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(2−メトキシ−4−メチルフェニル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2−(メチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−[2−(メチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸、
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2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸メチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸エチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸n−プロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸イソプロピル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸n−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸イソブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸sec−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸tert−ブチル、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸フェニル、
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(エチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(n−プロピル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(イソプロピル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(n−ブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(イソブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(sec−ブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(tert−ブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(シクロヘキシル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(フェニル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(1−ナフチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(エチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(n−プロピル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(イソプロピル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(n−ブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(イソブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(sec−ブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(tert−ブチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(シクロヘキシル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(フェニル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(1−ナフチル)]アミノ−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、
2−[(2−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−フェニルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−フェニルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−フェニルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−メトキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−メトキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−メトキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−アミノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−アミノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−アミノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−ニトロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−ニトロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−ニトロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−シアノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−シアノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−シアノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(2−ブロモベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(3−ブロモベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、2−[(4−ブロモベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸、
2−[(2−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−フェニルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−フェニルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−フェニルベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−メトキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−メトキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−メトキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−アミノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−アミノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−アミノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−ニトロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−ニトロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−ニトロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−シアノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−シアノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−シアノベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(2−ブロモベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(3−ブロモベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−[(4−ブロモベンジル)オキシカルボニルアミノ]−5−オキソ−5−フェニルペンタン酸メチル等が挙げられる。
かかる化合物(1)は不斉炭素を有しているため、光学異性体が存在するが、本発明には、光学活性な化合物(1)を用いてもよいし、ラセミの化合物(1)を用いてもよい。
化合物(1)と反応させる還元剤としては、例えば水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム等の水素化アルミニウム化合物、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリエチル水素化ホウ素ナトリウム、トリ−sec−ブチル水素化ホウ素リチウム、トリ−sec−ブチル水素化ホウ素カリウム、テトラメチルアンモニウム水素化ホウ素ナトリウム、モノアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素化合物、例えばボラン・ピリジン錯体、ボラン・メチルアミン錯体、ボラン・テトラヒドロフラン錯体、ボラン・ジメチルスルフィド錯体等のボラン化合物等が挙げられ、化合物(1)の置換基Rの種類に応じて適宜選択すればよい。
かかる還元剤の使用量は、化合物(1)に対して、通常0.2〜5モル倍、好ましくは0.5〜2モル倍である。
化合物(1)と還元剤との反応は、通常溶媒中でその両者を接触、混合することにより行なわれ、その混合順序は特に制限されない。溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、水等の単独または混合溶媒が挙げられる。かかる溶媒の使用量は、化合物(1)に対して、通常2〜100重量倍、好ましくは5〜40重量倍である。
反応温度は、通常−78〜100℃であり、好ましくは−10〜50℃である。
化合物(1)として、置換基Rが水素原子である化合物を用いる場合であって、還元剤として、水素化ホウ素化合物を用いるときは、アルカリの共存下に反応を行ってもよい。かかるアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩等が挙げられ、その使用量は、化合物(1)に対して、通常0.9〜1.2モル倍である。
反応終了後、例えば反応液と酸とを混合し、残存する還元剤を分解除去した後、水またはアルカリ水および必要に応じて水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理し、化合物(1)と還元剤との反応生成物を取り出した後、金属触媒を加え、水素源を作用させてもよいし、反応液に、そのままもしくは一部濃縮処理した後、金属触媒を加え、水素源を作用させてもよい。また、反応液に後述する溶媒を加えた後、金属触媒を加え、水素源を作用させてもよい。酸としては、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸が挙げられる。
金属触媒としては、例えばパラジウム金属、白金金属、ニッケル金属、ロジウム金属、イリジウム金属等の金属単体、例えばパラジウム担持触媒、白金担持触媒、ニッケル担持触媒、ロジウム担持触媒、イリジウム担持触媒等の金属が担体に担持された金属担持触媒等が挙げられ、金属担持触媒が好ましく、なかでもパラジウム担持触媒が特に好ましい。担体としては、例えば炭素、アルミナ、シリカ等が挙げられ、担体への金属の担持量は、特に制限されないが、実用的には1〜20重量%である。また、金属担持触媒は、乾燥品を用いてもよいが、安全面から水で湿潤されたものを用いることが好ましい。かかる金属触媒の使用量は、金属換算で、化合物(1)に対して、通常0.01〜1重量倍である。
水素源としては、例えば水素ガス、ギ酸、ギ酸アンモニウム、1,4−シクロヘキサジエン等が挙げられ、水素ガスが好ましい。水素源の使用量は、化合物(1)に対して、通常1モル倍以上であり、その上限は特にない。
加圧条件下で、水素源を作用させてもよいし、常圧条件下で作用させてもよい。
水素源を作用せしめる温度は、通常−78〜100℃であり、好ましくは−10〜50℃である。
水素源は、通常溶媒中で作用せしめられる。溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば特に制限されず、例えばヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の非プロトン性極性溶媒、例えば酢酸、塩酸等の酸、水等の単独もしくは混合溶媒が挙げられる。かかる溶媒の使用量は、反応液が良好に攪拌できる量であればよく、化合物(1)に対して、通常2〜30重量倍である。
水素源を作用せしめた後、例えば金属触媒を濾別した後、濃縮処理することにより、式(2)
Figure 2006137688
(式中、R、R、RおよびRは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアミノ酸化合物(以下、アミノ酸化合物(2)と略記する。)を取り出すことができる。取り出したアミノ酸化合物(2)は、例えば再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。
また、水素源を作用せしめた後、例えば金属触媒を濾別した後、必要に応じて水および/または水に不溶の有機溶媒を加え、抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理することにより、アミノ酸化合物を取り出すこともできる。また、前記有機層に、例えば塩酸、硫酸等の酸を加え、アミノ酸化合物(2)を酸付加塩として取り出すこともできる。さらに、アミノ酸化合物(2)のうち、置換基Rが水素原子の場合には、例えば前記有機層に、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリを加えて、アミノ酸化合物(2)の金属塩として取り出してもよいし、例えばフェネチルアミン等のアミン化合物を加えて、アミノ酸化合物(2)のアミン塩として取り出すことができる。光学活性なアミン化合物を用いた場合には、ジアステレオマー塩が取得でき、該ジアステレオマー塩を分解処理することにより、光学活性なアミノ酸化合物(2)を得ることもできる。
かかるアミノ酸化合物(2)としては、例えば2−アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸エチル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸n−プロピル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸イソプロピル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸n−ブチル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸イソブチル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸sec−ブチル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸tert−ブチル、2−アミノ−5−フェニルペンタン酸フェニル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸エチル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸n−プロピル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸イソプロピル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸n−ブチル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸イソブチル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸sec−ブチル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸tert−ブチル、2−アミノ−5−(4−メチルフェニル)ペンタン酸フェニル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸エチル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸n−プロピル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸イソプロピル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸n−ブチル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸イソブチル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸sec−ブチル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸tert−ブチル、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸フェニル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸エチル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸n−プロピル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸イソプロピル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸n−ブチル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸イソブチル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸sec−ブチル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸tert−ブチル、2−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ペンタン酸フェニル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸エチル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸n−プロピル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸イソプロピル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸n−ブチル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸イソブチル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸sec−ブチル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸tert−ブチル、2−アミノ−5−(1−ナフチル)ペンタン酸フェニル、
2−アミノ−5−(2−メチルフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−アミノフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−メチルフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−メトキシフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−アミノフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2,4−ジメチルフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2,4−ジメトキシフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2,4−ジアミノフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−[2,4−ビス(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2,4−ビス(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2,4−ビス(アセチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−メチル−4−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−メトキシ−4−メチルフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−メトキシ−4−アミノフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−アミノ−4−メトキシフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−(2−アミノ−4−メチルフェニル)ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−(メチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−(メチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−メチル−4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−メトキシ−4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−(ジメチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−(ジメチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−メチル−4−(アセチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−メトキシ−4−(アセチルアミノ)フェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−(アセチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸、2−アミノ−5−[2−(アセチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸、
2−アミノ−5−(2,4−ジメチルフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2,4−ジメトキシフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2,4−ジアミノフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2,4−ビス(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2,4−ビス(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2,4−ビス(アセチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−メチル−4−メトキシフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−メトキシ−4−メチルフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−メトキシ−4−アミノフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−アミノ−4−メトキシフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−(2−アミノ−4−メチルフェニル)ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−(メチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−(メチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−メチル−4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−メトキシ−4−(ジメチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−(ジメチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−(ジメチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−メチル−4−(アセチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−メトキシ−4−(アセチルアミノ)フェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−(アセチルアミノ)−4−メトキシフェニル]ペンタン酸メチル、2−アミノ−5−[2−(アセチルアミノ)−4−メチルフェニル]ペンタン酸メチル、
2−メチルアミノ−5−フェニルペンタン酸、2−エチルアミノ−5−フェニルペンタン酸、2−(n−プロピル)アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−イソプロピルアミノ−5−フェニルペンタン酸、2−(n−ブチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−イソブチルアミノ−5−フェニルペンタン酸、2−(sec−ブチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−(tert−ブチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−(シクロヘキシル)アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−フェニルアミノ−5−フェニルペンタン酸、2−(1−ナフチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸、2−メチルアミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−エチルアミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−(n−プロピル)アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−イソプロピルアミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−(n−ブチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−イソブチルアミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−(sec−ブチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−(tert−ブチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−(シクロヘキシル)アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−フェニルアミノ−5−フェニルペンタン酸メチル、2−(1−ナフチル)アミノ−5−フェニルペンタン酸メチル等が挙げられる。
前記化合物(1)として光学活性な化合物(1)を用いた場合には、光学活性なアミノ酸化合物(2)が得られる。
なお、前記化合物(1)は、例えば式(3)
Figure 2006137688
(式中、RおよびRは上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物(以下、化合物(3)と略記する。)と式(4)
Figure 2006137688
(式中、RおよびRは上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物(以下、化合物(4)と略記する。)とを、酸の存在下に反応させた後、必要に応じてエステル化反応せしめる方法により製造することができる。
化合物(3)としては、例えばN−(ベンジルオキシカルボニル)グルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)−N−メチルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−エチルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−n−プロピルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−イソプロピルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−n−ブチルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−イソブチルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−sec−ブチルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−tert−ブチルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−シクロヘキシルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)N−フェニルグルタミン酸無水物、N−(ベンジルオキシカルボニル)−N−(1−ナフチル)グルタミン酸無水物、N−[(2−メチルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−メチルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−メチルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−フェニルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−フェニルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−フェニルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−メトキシベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−メトキシベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−メトキシベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−フェノキシベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−フェノキシベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−フェノキシベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−アミノベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−アミノベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−アミノベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−ニトロベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−ニトロベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−ニトロベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−シアノベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−シアノベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−シアノベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−クロロベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−クロロベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−クロロベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(2−ブロモベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(3−ブロモベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−ブロモベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−アセチルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−[(4−メトキシカルボニルベンジル)オキシカルボニル]グルタミン酸無水物、N−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル)グルタミン酸無水物等が挙げられる。かかる化合物(4)は光学活性体を用いてもよいし、ラセミ体を用いてもよい。
かかる化合物(3)は、例えば対応するN−置換グルタミン酸化合物を脱水反応せしめることにより製造することができる。
化合物(4)としては、例えばベンゼン、トルエン、アニソール、アニリン、ナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン等が挙げられる。かかる化合物(4)は、例えば市販されているものが用いられる。化合物(4)の使用量は、化合物(3)に対して、通常1モル倍以上であり、その上限は特になく、例えば反応条件下で液体である場合には、溶媒を兼ねて大過剰量用いてもよい。
酸としては、フリーデル・クラフツ反応において使用される酸であれば特に制限されず、例えば塩化アルミニウム、四塩化チタン、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体、塩化亜鉛、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化コバルト、トリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム等のルイス酸、例えば硫酸、リン酸、ポリリン酸等のプロトン酸等が挙げられる。その使用量は、化合物(3)に対して、通常0.001〜100重量倍、好ましくは0.01〜10重量倍である。
化合物(3)と化合物(4)との反応は、無溶媒で行ってもよいし、溶媒中で行ってもよい。溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば特に制限されず、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、例えばニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物系溶媒等の単独もしくは混合溶媒が挙げられる。かかる溶媒の使用量は特に制限されないが、実用的には、化合物(3)に対して、1〜100重量倍、好ましくは2〜40重量倍である。また、前記のとおり、化合物(4)が反応条件下で液体である場合には、該化合物(4)を溶媒として用いてもよい。
化合物(3)と化合物(4)との反応は、通常化合物(3)、化合物(4)および酸を接触、混合することにより実施され、その混合順序は特に制限されない。反応温度は、通常−78〜100℃、好ましくは−10〜30℃である。
反応終了後、例えば反応液を濃縮処理することにより、化合物(1)を取り出すことができる。また、例えば反応液に、水またはアルカリ水、必要に応じて水に不溶の有機溶媒を加えた後、抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理することにより、化合物(1)を取り出すこともできる。取り出した化合物(1)は、例えば再結晶等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。
エステル化反応については、カルボン酸をカルボン酸エステルにエステル化する通常の方法が用いられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、分析には高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法を用いた。
参考例1
N−ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミン酸15gを無水酢酸108mLに懸濁させ、内温70℃に昇温した。同温度で20分間攪拌、反応させた。反応終了後、冷却し、減圧条件下で、無水酢酸を留去した。濃縮残渣に、トルエン100mLを加え、濃縮処理した。同じ操作をもう一度行い、得られた濃縮残渣をトルエン80mLに溶解し、内温75〜80℃に調整し、ヘプタン10mLを滴下した。種晶を添加して、結晶の析出を確認した後、ヘプタン70mLを添加し、内温0℃まで徐冷した。内温0℃で20分保持した後、結晶を濾取し、濾取した結晶を、減圧条件下で乾燥処理し、N−ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミン酸無水物13.6gを得た。収率:97%。
参考例2
無水塩化アルミニウム22.8gをニトロメタン57mLに溶解させ、内温−10℃に冷却した。これに、前記参考例1と同様に実施して得られたN−ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミン酸無水物20gとアニソール18.5gをニトロメタン114mLに溶解させた溶液を滴下した。内温−10℃で3時間攪拌、反応させた後、反応液を氷水300g中に注加した。減圧条件下で濃縮処理した後、トルエン/酢酸エチル混合液(体積比=1/1)300mLで抽出処理した。得られた有機層に、6重量%炭酸水素ナトリウム水溶液213gを加え、有機層と水層を分離した。水層をトルエン/酢酸エチル混合液(体積比=1/1)250mLで洗浄した後、トルエン200mLを加え、攪拌しながら濃塩酸20.1mLを滴下し、さらに酢酸エチル200mLを加えた。静置後、分液処理し、得られた有機層を減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残渣26.6gを得た。
濃縮残渣に、酢酸エチルを加え濃縮処理した。もう一度酢酸エチルを加え濃縮処理し、濃縮残渣50.3gを得た。該濃縮残渣を、内温70℃に昇温した後、内温50℃まで冷却し、種晶を添加した。同温度で30分保持した後、内温20〜30℃まで冷却し、同温度で50分保持した。析出した結晶を濾取し、トルエン/酢酸エチル混合液(体積比=7/1)8mLで洗浄処理した後、乾燥処理し、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸14.7gを得た。収率:52%(アニソール基準)。
H−NMR(CDCl,δ/ppm):2.15(m,1H),2.32(m,1H),3.07(m,2H),3.84(s,3H),4.43(m,1H),5.05(d,J=12Hz,1H),5.09(d,J=12Hz,1H),5.75(d,J=7.6Hz,1H),6.75−7.25(m,7H),7.90(d,J=9.3Hz,2H)
実施例1
前記参考例2と同様に実施して得られた2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸300mgをエタノール3mLに溶解した後、氷冷した。これに、炭酸水素ナトリウム70mgをイオン交換水2mLに溶解した炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、さらに水素化ホウ素ナトリウム33mgを加え、氷冷下で40分攪拌、反応させた。1M塩酸2.4mLを加えて反応を停止させ、酢酸エチル20mLおよび水10mLを加えて抽出処理し、有機層と水層に分離した。水層を酢酸エチル15mLで抽出処理し、得られた酢酸エチル層を先に得た有機層と合一した。合一後の有機層を水6mLで2回洗浄処理した後、減圧条件下で、濃縮処理した。濃縮残渣にエタノールを加え、再度濃縮処理し、濃縮残渣332mgを得た。該濃縮残渣を酢酸5mLに溶解させ、10重量%パラジウム/炭素(50重量%水ウェット品)60mgを加え、内温25℃で、水素加圧条件下(ゲージ圧:4.4MPa)で、13時間攪拌、反応させた。反応終了後、パラジウム/炭素を濾別し、メタノールで洗浄処理した。濾液と洗液を合一した後、減圧条件下で濃縮処理し、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸を得た。HPLC面積百分率値:56%。
実施例2
前記参考例2と同様に実施して得られた2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−オキソ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸12gをメタノール50mLに溶解し、氷冷した後、5重量%炭酸水素ナトリウム水溶液60gを加えた。さらに、水素化ホウ素ナトリウム1.23gを加え、室温で、3時間30分反応させた。減圧条件下で濃縮処理した後、酢酸50mLを加え、さらに10重量%パラジウム/炭素(50重量%水ウェット品)5gを加え、内温25℃で、水素化圧条件下(ゲージ圧:0.45MPa)で、35時間攪拌、反応させた。パラジウム/炭素を濾別し、さらに10重量%パラジウム/炭素(50重量%水ウェット品)5gを加え、さらに同条件で、7時間攪拌、反応させた。パラジウム/炭素を濾別し、2−アミノ−5−(4−メトキシフェニル)ペンタン酸を含む反応液を得た。HPLC面積百分率値:91%。

Claims (6)

  1. 式(1)
    Figure 2006137688
    (式中、RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基または置換されていてもよいアミノ基を表わす。ここで、RおよびRが隣接する炭素原子に結合しているときは、R1およびR2が結合して、その結合炭素原子とともに環を形成してもよい。RおよびRはそれぞれ同一または相異なって、水素原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わす。Rは、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表わす。)
    で示される化合物と還元剤とを反応させた後、金属触媒の存在下に、水素源を作用せしめることを特徴とする式(2)
    Figure 2006137688
    (式中、R1、R2、R3およびR4は上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるアミノ酸化合物の製造方法。
  2. 還元剤が、水素化ホウ素化合物である請求項1に記載のアミノ酸化合物の製造方法。
  3. 水素化ホウ素化合物が、水素化ホウ素ナトリウムである請求項2に記載のアミノ酸化合物の製造方法。
  4. 金属触媒が、パラジウム触媒である請求項1に記載のアミノ酸化合物の製造方法。
  5. パラジウム触媒が、パラジウム/炭素である請求項4に記載のアミノ酸化合物の製造方法。
  6. 水素源が、水素ガスである請求項1に記載のアミノ酸化合物の製造方法。
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