JP2006137586A - 作業機械のフォーククランプ装置及び作業機械 - Google Patents

作業機械のフォーククランプ装置及び作業機械 Download PDF

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宏次 吉益
Seiichi Kihara
聖一 木原
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Abstract

【課題】荷箱を容易に挟み込むことができ、操作性の向上が図れる作業機械のフォーククランプ装置及び作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械のフロント作業機の先端に設けられ、例えば鍔付き荷箱を左右側面両側から挟み込むフォーククランプ装置18において、左右一対のフォーク29L,29Rと、フォーク29L,29Rが互いに近接する方向又は離反する方向へそれぞれ移動可能に支持するスライド機構30L,30Rと、リンク機構を介しフォーク29L,29Rのスライド移動を同時に操作可能な操作ハンドル31と、操作ハンドル31の操作に応じて互いに近接方向に移動するフォーク29L,29Rのうち一方のフォークが鍔付き荷箱36の側面に当接したときに、一方のフォークは近接方向に移動せず、フォーク29L,29Rのうち他方のフォークは近接方向に移動する調整手段(スプリング53及び長穴)とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、荷箱を側面両側から挟み込んで持ち上げる作業に好適な作業機械のフォーククランプ装置及び作業機械に関する。
作業機械には、荷役作業を行うためのフォーク装置を備えたものがあり、このフォーク装置は従来、荷物の種類や形状等に応じて様々な技術が提唱されている。フォーク装置の一例であるフォークリフトは、従来例えば、マストに沿って上下動されるリフトブラケットと、このリフトブラケットの前面に固着された上・下のフィンガーバーと、これら上・下フィンガーバーに横方向に移動可能に係留された左右一対のフォークと、これら左・右フォークの背面にそれぞれ設けられた雌ねじ部材と、これら雌ねじ部材がそれぞれ螺合された右ねじ部及び左ねじ部を有し、軸方向に移動可能かつ回転可能に支持されたスクリューシャフトと、このスクリューシャフトを回転操作するハンドルと、ジョイント部材を介しスクリューシャフトを軸方向(横方向)に移動するシフトシリンダとを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、例えば荷物を積載したパレットを移送する場合、まずハンドルを操作すると、スクリューシャフトの回転に応じて左・右フォークが互いに近接する方向又は離反する方向に移動し、パレットのフォーク差込み口に対応するようにフォーク間隔を調整する。その後、作業機械を走行させて、左・右フォークをパレットのフォーク差込み口に挿入する。このとき、作業機械の走行位置がずれてしまい、左・右フォークと差込み口との位置関係がずれてしまったときは、別の操作手段でシフトシリンダを駆動してスクリューシャフトを横方向に移動し、これによってフォーク間隔を維持したまま左・右フォークを横方向に移動(サイドシフト動作)させるようになっている。
特公平7−12919号公報
例えば鍔付き荷箱を移送する荷役作業を想定したフォーク装置においては、鍔付き荷箱を把持するための把持力(例えばシリンダ等によるもの)は特に必要でなく、左・右フォークが鍔付き荷箱の左右側面にそれぞれ当接しつつ鍔部を支持することで、鍔付き荷箱を持ち上げることが可能である。すなわち、上記フォークリフトと同様の構成にて、鍔付き荷箱を挟み込んで持ち上げることが可能と思われる。ところが、上記フォークリフトにおいて左・右フォークを荷箱の左右側面に当接させるときに、操作者は左フォークと荷箱側面の距離、右フォークと荷箱側面の距離が等しくなるように調整しながら、左・右フォークを荷箱の左右側面に近づけていくこととなり、場合によっては左・右フォークのサイドシフト動作及びフォークの間隔調整を交互に繰り返し操作する必要が生じ、その操作性が良くなかった。かといって、左・右フォークをそれぞれ単独で操作する構成も考えられるが、この場合にも一回の操作で行うことができないため、操作性の面で改善の余地があった。
本発明の目的は、荷箱を容易に挟み込むことができ、操作性の向上が図れる作業機械のフォーククランプ装置及び作業機械を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、走行装置と、この走行装置の前方側に上下方向に回動可能に設けた作業機とを備えた作業機械の前記作業機の先端に設けられ、荷箱を側面両側から挟み込むフォーククランプ装置において、一対のフォークと、これら一対のフォークが互いに近接する方向又は離反する方向へそれぞれ移動可能に支持するスライド機構と、リンク機構を介し前記一対のフォークのスライド移動を同時に操作可能な操作手段と、この操作手段の操作に応じて互いに近接方向に移動する前記一対のフォークのうち一方のフォークのみが前記荷箱の側面に当接したときに、前記一方のフォークは前記近接方向に移動せず、前記一対のフォークのうち他方のフォークは前記近接方向に移動する調整手段とを有する。
本発明においては、例えば鍔付き荷箱を左右側面両側から挟み込むことを意図して、操作者が操作手段を操作すると、リンク機構を介し左右一対のフォークが互いに近接する方向に移動し、左・右フォークが鍔付き荷箱の左右側面にそれぞれ近づく。このとき、例えば左・右フォークと鍔付き荷箱の中心位置関係がずれており、左・右フォークのうち一方のフォークのみが鍔付き荷箱の側面に当接した場合、調整手段により、鍔付き荷箱の側面に当接した一方のフォークは近接方向に移動せず、他方のフォークは近接方向に移動して鍔付き荷箱の側面に当接する。そして、左・右フォークが唾付き荷箱の左右側面にそれぞれ当接しつつ鍔部を支持し、この状態で作業機を上方向に回動して、鍔付き荷箱を持ち上げることができる。
このように本発明においては、左・右フォークと荷箱の中心位置関係がずれている場合でも、操作手段の一操作により容易に荷箱を挟み込むことができる。したがって、操作性の向上を図ることができる。また、荷箱側面に当接したフォークが荷箱を押し込むように移動しないので、荷箱に衝撃を与えたり荷箱を転倒させたりするのを防止し、荷箱及びその中身の損傷を防止することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記調整手段は、前記一対のフォークに互いに近接する方向の付勢力をそれぞれ付与する付勢手段と、前記リンク機構に設けられ、前記荷箱側面に当接した前記フォークが前記近接方向に移動しないように調整可能な長穴手段とを有する。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記付勢手段は、弾性体である。
(4)上記(2)又は(3)において、好ましくは、前記リンク機構は、前記操作手段の操作に応じて軸芯を中心として回転するスクリュー部材と、このスクリュー部材のねじ部に螺合され前記スクリュー部材の軸方向に移動可能な螺合部材と、一端側が前記螺合部材に回動可能に連結され他端側が前記一対のフォークにそれぞれ回動可能に連結されたリンク部材とを有し、前記長穴手段は、前記リンク部材と前記フォークとの連結部にそれぞれ設ける。
(5)上記目的を達成するために、また本発明は、走行装置と、この走行装置の前方側に上下方向に回動可能に設けた作業機とを備えた作業機械において、前記作業機の先端に設けられ、一対のフォーク、これら一対のフォークを互いに近接する方向又は離反する方向へそれぞれ移動可能に支持するスライド機構、リンク機構を介し前記一対のフォークのスライド移動を同時に操作可能な操作手段、この操作手段の操作に応じて互いに近接方向に移動する前記一対のフォークのうち一方のフォークのみが前記荷箱の側面に当接したときに、前記一方のフォークは前記近接方向に移動せず、前記一対のフォークのうち他方のフォークは前記近接方向に移動する調整手段を有するフォーククランプ装置を備える。
本発明によれば、一対のフォークと荷箱の位置関係がずれている場合でも、操作手段の一操作により容易に鍔付き荷箱を挟み込むことができ、操作性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の作業機械のフォーククランプ装置の一実施形態が適用された歩行自走式作業機械の全体構造を表す側面図であり、図2は、歩行自走式作業機械の上面図であり、図3は、図1中矢印III方向から見た歩行自走式作業機械の正面図である。なお、以降、作業機械が図1に示す状態にて操作者がハンドルを把持した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1〜図3において、この歩行自走式作業機械は、比較的小規模な各種処理作業に好適なものであり、走行手段としての左・右の無限軌道履帯1を備えた走行装置2と、強度部材として走行装置2の基礎構造をなす下部フレーム(車体フレーム)3と、この下部フレーム3の上部に設けたパワーユニット4と、このパワーユニット4を覆う前部カバー5と、下部フレーム3及び前部カバー5の前方側(図1中左側)に設けた作業機支持フレーム6と、この作業機支持フレーム6に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)設けたフロント作業機(ローダ装置)7と、下部フレーム3から上部後方側(図1中右上側)に延設した左・右のハンドル8とを備えている。
走行装置2は、下部フレーム3の下部に設けたトラックフレーム部9と、このトラックフレーム部9の左右両側後方に回転自在に支持された左・右の駆動輪(スプロケット)10と、トラックフレーム部9の左右両側前方に回転自在に支持された左・右の第1従動輪11と、左・右駆動輪10の下方において回転自在に支持された左・右の第2従動輪12と、これら駆動輪10、第1従動輪11、第2従動輪12からなる3つの動輪にそれぞれ巻き回した上記左・右履帯1とを備えている。
操作者把持用の左・右ハンドル8には、それぞれハンドル8とともに把持可能なサイドクラッチレバー13が並設されている。左・右サイドクラッチレバー13は、例えばロッド(ワイヤでもよい)を介し左・右クラッチ機構(図示せず)にそれぞれ連結されている。左・右クラッチ機構は、後述の走行用油圧モータと左・右駆動輪11との間の駆動力伝達を切り換えるものであり、サイドクラッチレバー13を把持しない間は対応するクラッチ機構において駆動輪10への駆動力伝達が行われ、またサイドクラッチレバー13を把持すると駆動力伝達を遮断するようになっている。これにより、例えば左(又は右、以降かっこ内対応同じ)に曲がりたい場合は、左側(又は右側)のサイドクラッチレバー13のみを把持することにより、左側(又は右側)駆動輪10への駆動力が伝達が遮断される一方で右側(又は左側)駆動輪10への駆動力が伝達されるので、作業機械全体を左(又は右)へ曲がるように進行させるようになっている。
また、左・右ハンドル8の間には操作部カバー14が設けられ、この操作部カバー14には、前後方向に操作することで走行装置2の前進又は後進を操作する前後進操作レバー15と、前後方向及び左右方向に操作することでフロント作業機7の俯仰動作を操作する作業機用操作レバー16とが配設されている。
フロント作業機7は、作業機支持フレーム6に回動可能に接続されたリフトアーム17と、このリフトアーム17の先端部に回動可能に接続されたフォーククランプ装置18とを備えている。なお、リフトアーム17の先端部は、フォーククランプ装置18を取り外し、作業内容に応じて、図示しないバケット等を取り付けることも可能である。
リフトアーム17は、左右一対のアームフレーム19と、これらアームフレーム19の間に連結された連結パイプ20,21とで一体構成されている。リフトアーム17の後方側連結パイプ20には、アーム用油圧シリンダ(複動式)22の上端側が回動可能に接続され、このアーム用油圧シリンダ22の下端側は作業機支持フレーム6に回動可能に接続されている。これにより、アーム用油圧シリンダ22の伸縮駆動に応じて、リフトアーム17が俯仰動作するようになっている。
また、リフトアーム17の前方側連結パイプ21には、リンク本体(ベルクランク)23の中間部が回動可能に支持されている。このリンク本体23の一方側(図1中下側)には接続バー24が回動可能に接続され、この接続バー24の先端部がフォーククランプ装置18のブラケット25に回動可能に接続されている。リンク本体23の他方側(図1中上側)には作業具用油圧シリンダ(複動式)26の前端側が回動可能に接続され、この作業具用油圧シリンダ26の後端側が作業機支持フレーム6に回動可能に接続されている。また、左・右アームフレーム19の先端部は、フォーククランプ装置18の左・右のブラケット27に回動可能にそれぞれ接続されている。これにより、作業具用油圧シリンダ26の伸縮駆動に応じて、リフトアーム17に対するフォーククランプ装置18の傾斜角度が変化する(俯仰動作する)ようになっている。
パワーユニット4は、その詳細は図示しないが、原動機としてのエンジンと、このエンジンによって駆動する作業機用油圧ポンプと、この作業機用油圧ポンプからアーム用油圧シリンダ22及び作業具用油圧シリンダ26への圧油の流れをそれぞれ制御するアーム用コントロールバルブ及び作業具用コントロールバルブと、エンジンによって駆動する可変容量型の走行用油圧ポンプと、この走行用油圧ポンプから吐出された圧油により駆動する走行用油圧モータ等を備えている。
そして、作業機用操作レバー16は、例えばロッド(ワイヤでもよい)を介しアーム用コントロールバルブ及びバケット用コントロールバルブにそれぞれ機械的に連結され、その操作方向及び操作量に応じてアーム用コントロールバルブ又はバケット用コントロールバルブを切り換え、作業機用油圧ポンプからの圧油が供給されてアーム用油圧シリンダ22又は作業具用油圧シリンダ26が駆動し、フロント作業機7を俯仰動作するようになっている。また、前後進操作レバー15は、例えばロッド(ワイヤでもよい)を介し可変容量型の走行用油圧ポンプの斜板傾転を可変に調整する公知の斜板調整機構(図示せず)に機械的に連結され、その操作方向及び操作量に応じて走行用油圧ポンプの斜板傾転を切り換え、走行用油圧ポンプからの圧油が供給されて走行用油圧モータが駆動し、対応する速度で走行装置2を走行させるようになっている。
次に、本発明の要部である上記フォーククランプ装置18の詳細について説明する。図4は、図1中IV部の部分拡大側面図である。
この図4、及び前述の図1〜図3において、フォーククランプ装置18は、後側に上記ブラケット25,27を備えた装置フレーム28と、左右一対のフォーク29L,29Rと、装置フレーム28の前部に設けられ、左・右フォーク29L,29Rをそれぞれ左右方向へ移動可能に支持する左・右のスライド機構30L,30Rと、操作者が例えば水平方向に回転操作可能な操作ハンドル31と、この操作ハンドル31の回転操作に応じて左・右フォーク29L,29Rが互いに近接する方向又は離反する方向に移動するリンク機構32とを備えている。
装置フレーム28は、例えば、前面側にスライド機構30L,31Rが設けられ左右方向に延在する前板33と、後面側にブラケット25,27が設けられ上下方向に延在する後板34と、これら前板33と後板34の間にリンク機構32のための空間が形成されるように、前板33と後板34を前後方向に接合する左・右の側板35とで構成されている。なお、左・右側板35は、リンク機構32に干渉しない構造となっている。
左フォーク29Lは、前後方向に延在し、後述する鍔付き荷箱36(図5〜12参照)の側面に当接しつつ鍔付き荷箱36の鍔部36aを支持可能な狭持部37Lと、この狭持部37Lの下側に接合された支持部38Lと、これら狭持部37L及び支持部38Lの後端側に接合されたブロック部39Lと、このブロック部39Lの後側に突設された略円柱状の係合部40Lとを備えている。また、右フォーク29Rは、左フォーク29Lと同様、前後方向に延在し、鍔付き荷箱36の側面に当接しつつ鍔付き荷箱36の鍔部36aを支持可能な狭持部37Rと、この狭持部37Rの下側に接合された支持部38Rと、これら狭持部37R及び支持部38Rの後端側に接合されたブロック部39Rと、このブロック部39Rの後側に突設された略円柱状の係合部40Rとを備えている。
左側スライド機構30Lは、装置フレーム28の前板33の前面側に配設された上・下のガイドレール41Lで構成され、これら上・下ガイドレール41Lが左フォーク29Lのブロック部39Lを上下に挟み込み、左フォーク29Lを左右方向に移動可能に支持している。また、右側スライド機構30Rは、左側スライド機構30Lと同様、装置フレーム28の前板33の前面側に配設された上・下のガイドレール41Rで構成され、これら上・下ガイドレール41Rが右フォーク29Rのブロック部39Rを上下に挟み込み、右フォーク29Rを左右方向に移動可能に支持している。また、装置フレーム28の前板33には、左右方向に長い長穴42L,42Rが形成されており、これら長穴42L、42Rに左フォーク29Lの係合部40L及び右フォーク29Rの係合部40Rがそれぞれ挿入されている。これにより、左・右フォーク29L,29Rのスライド移動が制限されるようになっている。
リンク機構32は、装置フレーム28の後板34の前面側に上下に配設された軸受43と、これら軸受43を介し鉛直方向を軸芯として回動可能に設けられ、上端側が操作ハンドル31に連結されたスクリュー部材44と、このスクリュー部材44のねじ部44aに螺合され、スクリュー部材44の軸方向(図4中上下方向)に移動可能な螺合部材45と、上端側が螺合部材45に回動可能に連結され、下端側が左・右フォーク29L,29Rにそれぞれ回動可能に連結された左・右のリンク部材46L,46Rとを備えている。そして、例えば、操作ハンドル31が回転方向一方側に操作されると、スクリュー部材44の回転に伴って螺合部材45が下方向に移動し、操作ハンドル31が回転方向他方側に操作されると、スクリュー部材44の回転に伴って螺合部材45が上方向に移動するようになっている。
また、左・右リンク部材46L,46Rの上端側は、入れ子構造となっており、前後方向に貫通した同心貫通穴47L,47Rが形成されている。螺合部材45の前側には、例えば略円柱状の係合部48が突設され、この係合部48が左・右リンク部材46L,46Rの同心貫通穴47L,47Rに挿入され、係合部48の先端側に形成された雌ねじ48aにボルト49が締結されている。これにより、左・右リンク部材46L,46Rの上端側は、螺合部材45に回動可能に連結されている。
また、リンク部材46L,46Rの下端側には、前後方向に貫通し、リンク部材46L,46Rの長手方向(図中、左側リンク部材46Lは左上・右下方向、右側リンク部材46Rは右上・左下方向)に長い長穴50L,50Rがそれぞれ形成されている。そして、上述した装置フレーム28の前板33の左側長穴42Lに挿入された左フォーク29Lの係合部40Lの先端側が、スペーサ51を介し左リンク部材46Lの長穴50Lに挿入され、その係合部40Lの先端側に形成された雌ねじ部40Laにボルト52が締結されている。また同様に、装置フレーム28の前板33の右側長穴42Rに挿入された右フォーク29Rの係合部40Rの先端側が、スペーサ51を介し右リンク部材46Rの長穴50Rに挿入され、その係合部40Lの先端側に形成された雌ねじ部(図示せず)にボルト52が締結されている。これにより、左・右リンク部材46L,46Rの下端側は、左・右フォーク29L,29Rに回動可能にそれぞれ連結されている。
また、左フォーク29Lのブロック本体39Lと右フォーク29Rのブロック本体39Rとの間には、例えば2つのスプリング(弾性体)53が装架されており、互いに近接する方向の付勢力が付与されている。通常はスプリング53の付勢力により、左フォーク29Lの係合部40Lが左リンク部材46Lの長穴50Lにおける長手方向内側(図3中左上側)に当接し、右フォーク29Rの係合部40Rが右リンク部材46Rの長穴50Rにおける長手方向内側(図3中右上側)に当接するようになっている。
そして、左・右リンク部材46L,46Rの上端側が上方向に移動すると、左・右リンク部材46L,46Rの下端側及び左・右フォーク29L,29Rが互いに近接する方向に移動し、左・右リンク部材46L,46Rの上端側が下方向に移動すると、左・右リンク部材46L,46Rの下端側及び左・右フォーク29L,29Rが互いに離反する方向に移動するようになっている。なお、左・右フォーク29L,29Rの中心位置kは、通常、左・右リンク部材46L,46Rの同心貫通穴47L,47R及び螺合部材45の係合部48の中心となる。
なお、上記において、スプリング53は、特許請求の範囲記載の一対のフォークに互いに近接する方向の付勢力をそれぞれ付与する付勢手段を構成し、リンク部材46L,46Rの長穴50L,50Rは、リンク機構に設けられ、荷箱側面に当接したフォークが近接方向に移動しないように調整可能な長穴手段を構成する。そして、これらスプリング53及びリンク部材46L,46Rの長穴50L,50Rは、操作手段の操作に応じて、互いに近接方向に移動する一対のフォークのうち一方のフォークのみが荷箱の側面に当接したときに、一方のフォークは近接方向に移動せず、一対のフォークのうち他方のフォークは近接方向に移動可能な調整手段を構成する。また、操作ハンドル31は、リンク機構を介し一対のフォークのスライド移動を同時に操作可能な操作手段を構成する。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を図5〜図10より説明する。図5、図7、及び図9は、本実施形態によるフォーククランプ装置18の動作を説明するための上面図であり、図6は、図5中矢印VI方向から見た側面図であり、図8は、図7中矢印VIII方向から見た正面図であり、図10は、図9中矢印X方向から見た正面図である。
これら図5〜10に示すように地上の鍔付き荷箱36を移送する荷役作業を行う場合、まず操作者が作業機用操作レバー16を操作すると、作業具用シリンダ26が伸縮駆動してフォーククランプ装置18の傾斜角度が変動し、これによってフォーク29L,29Rの傾斜角度をほぼ水平状態に調整する。また、作業機用操作レバー16を操作すると、アーム用油圧シリンダ22が伸縮駆動して、フォーククランプ装置18の姿勢を維持したままリフトアーム17が俯仰動作し、これによってフォーククランプ装置18のフォーク29L,29Rの高さ位置を調整する。そして、操作者が操作ハンドル31を回転方向一方側に操作すると、スクリュー部材44の回転に伴って螺合部材45及び左・右リンク部材46L,46Rの上端側が下方向に移動し、左・右リンク部材46L,46Rの下端側及び左・右フォーク29L,29Rが互いに離反する方向に移動する。これにより、フォーク29L,29Rの間隔を鍔付き荷箱36より大きくする。
そして、左・右ハンドル8を把持した操作者が歩行しつつ走行装置2を前進走行させ、フォーククランプ装置18の左・右フォーク29L,29Rを鍔付き荷箱36の左右両側に配置する(図5及び図6参照)。このとき、作業機械の走行位置のずれにより、左・右フォーク29L,29Rの中心位置kと鍔付き荷箱36の中心位置kとが若干ずれる場合がほとんどである。以降、左・右フォーク29L,29Rの中心位置kが鍔付き荷箱36の中心位置kより右側にずれた場合を例にとって説明する。
鍔付き荷箱36を左右側面両側から挟み込むことを意図して、操作者が操作ハンドル31を回転方向他方側に操作すると、スクリュー部材44の回転に伴って螺合部材45及び左・右リンク部材46L,46Rの上端側が上方向に移動し、左・右リンク部材46L,46Rの下端側及び左・右フォーク29L,29Rが互いに近接する方向に移動し、これによって左・右フォーク29L,29Rが鍔付き荷箱36の左右側面にそれぞれ近づく。このとき、上述したように左・右フォーク29L,29Rの中心位置kが鍔付き荷箱の中心位置kより右側にずれているため、まず、左フォーク29Lが鍔付き荷箱36の左側面に当接し、右フォーク29Rが鍔付き荷箱36の右側面に当接しない状態となる(図7及び図8参照)。
そして、操作者がそのまま操作ハンドル31を回転方向他方側に継続操作すると、鍔付き荷箱36の左側面に当接した左フォーク29Lは、スプリング53の付勢力に対抗するようになり、左リンク部材46Lの移動に伴って左フォーク29Lの係合部40Lが左リンク部材46Lの長穴50Lを摺動し、係合部40Lが長穴50Lの長手方向外側(図10中右下側)に当接するまで左フォーク50Lは近接方向(図10中左側)に移動しない。その一方で、右フォーク29Rは、スプリング53の付勢力により係合部40Rが右リンク部材46Rの長穴50Rにおける長手方向内側(図10中右上側)に当接した状態のままであり、右リンク部材46Rの下端側及び右フォーク29Rが近接方向(図10中右側)に移動し、右フォーク29Rが鍔付き荷箱36の右側面に当接する(図9及び図10参照)。
そして、左・右フォーク29L,29Rが唾付き荷箱36の左右側面にそれぞれ当接しつつ鍔部36aを支持し、この状態で操作者が作業機用操作レバー16を操作すると、アーム用油圧シリンダ22が伸縮駆動してリフトアーム17が上方向に回動し、鍔付き荷箱36を持ち上げることができる。
このように本実施形態においては、左・右フォーク29L,29Rの中心位置kと鍔付き荷箱36の中心位置kとがずれている場合でも、操作ハンドル31の一操作により容易に鍔付き荷箱36を挟み込むことができる。したがって、操作性の向上を図ることができる。また、鍔付き荷箱36の側面に当接したフォーク29L又は29Rが鍔付き荷箱36を押し込むように移動しないため、鍔付き荷箱36に衝撃を与えず、鍔付き荷箱36及びその中身(例えば計器類や割れ物等)の損傷を防止することができる。また特に、例えば鍔付き荷箱36が段積みされ、図11に示すように最下段の鍔付き荷箱36を挟み込む場合、あるいは図12に示すように途中段の鍔付き荷箱36を挟み込む場合において、鍔付き荷箱36の転倒を防止することができ、鍔付き荷箱36及びその中身の損傷を防止することができる。
なお、上記一実施形態においては、リンク機構32を介し左・右フォーク29L,29Rのスライド移動を同時に操作可能な操作手段として、スクリュー部材44の上端側に連結され水平方向に回転操作可能な操作ハンドル31を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、スクリュー部材44を正・逆回転で駆動する原動機(電動モータまたは油圧モータ等)と、この原動機の回転駆動を指示するスイッチとを備えた構成としてもよく、このときスイッチは操作カバー14等に設けるのが好ましい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、歩行自走式作業機械を例にとって説明したが、これに限られず、例えば操作者が運転席またはステップに搭乗して自走する自走式作業機械などに適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の作業機械の一実施形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態の全体構造を表す上面図である。 図1中矢印III方向からみた側面図である。 図1中部分IVにおける部分拡大側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態の動作を説明するための上面図である。 図5中矢印VI方向から見た側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態の動作を説明するための上面図である。 図7中矢印VIII方向から見た側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態の動作を説明するための上面図である。 図9中矢印X方向から見た側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態の動作を説明するための側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態の動作を説明するための側面図である。
符号の説明
2 走行装置
7 フロント作業機
18 フォーククランプ装置
29L,29R フォーク
30L,30R スライド機構
31 操作ハンドル(操作手段)
32 リンク機構
36 鍔付き荷箱
44 スクリュー部材
45 螺合部材
46L,46R リンク部材
50L,50R 長穴(長穴手段、調整手段)
53 スプリング(弾性体、付勢手段、調整手段)

Claims (5)

  1. 走行装置と、この走行装置の前方側に上下方向に回動可能に設けた作業機とを備えた作業機械の前記作業機の先端に設けられ、荷箱を側面両側から挟み込むフォーククランプ装置において、
    一対のフォークと、
    これら一対のフォークが互いに近接する方向又は離反する方向へそれぞれ移動可能に支持するスライド機構と、
    リンク機構を介し前記一対のフォークのスライド移動を同時に操作可能な操作手段と、
    この操作手段の操作に応じて互いに近接方向に移動する前記一対のフォークのうち一方のフォークのみが前記荷箱の側面に当接したときに、前記一方のフォークは前記近接方向に移動せず、前記一対のフォークのうち他方のフォークは前記近接方向に移動する調整手段とを有することを特徴とする作業機械のフォーククランプ装置。
  2. 請求項1記載の作業機械のフォーククランプ装置において、前記調整手段は、前記一対のフォークに互いに近接する方向の付勢力をそれぞれ付与する付勢手段と、前記リンク機構に設けられ、前記荷箱側面に当接した前記フォークが前記近接方向に移動しないように調整可能な長穴手段とを有することを特徴とする作業機械のフォーククランプ装置。
  3. 請求項2記載の作業機械のフォーククランプ装置において、前記付勢手段は、弾性体であることを特徴とする作業機械のフォーククランプ装置。
  4. 請求項2又は3記載の作業機械のフォーククランプ装置において、前記リンク機構は、前記操作手段の操作に応じて軸芯を中心として回転するスクリュー部材と、このスクリュー部材のねじ部に螺合され前記スクリュー部材の軸方向に移動可能な螺合部材と、一端側が前記螺合部材に回動可能に連結され他端側が前記一対のフォークにそれぞれ回動可能に連結されたリンク部材とを有し、前記長穴手段は、前記リンク部材と前記フォークとの連結部にそれぞれ設けたことを特徴とする作業機械のフォーククランプ装置。
  5. 走行装置と、この走行装置の前方側に上下方向に回動可能に設けた作業機とを備えた作業機械において、
    前記作業機の先端に設けられ、一対のフォーク、これら一対のフォークを互いに近接する方向又は離反する方向へそれぞれ移動可能に支持するスライド機構、リンク機構を介し前記一対のフォークのスライド移動を同時に操作可能な操作手段、この操作手段の操作に応じて互いに近接方向に移動する前記一対のフォークのうち一方のフォークのみが前記荷箱の側面に当接したときに、前記一方のフォークは前記近接方向に移動せず、前記一対のフォークのうち他方のフォークは前記近接方向に移動する調整手段を有するフォーククランプ装置を備えたことを特徴とする作業機械。
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