JP2006136673A - ブロック状細胞工学用支持体及びその製造方法 - Google Patents

ブロック状細胞工学用支持体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 多孔質構造を持つ生体吸収性高分子材料から成るブロック状細胞工学用支持体を、従来のスポンジ状の支持体と比較して形状安定性に優れ且つ水中に浸漬されても体積変化が少ないものとする。
【解決手段】 生体吸収性高分子が有機溶媒に溶解された溶液に粒径が100〜2000μmの粒子状物質を略均一に混合し凍結・乾燥して有機溶媒を取り除いた粒子状物質を含有し孔径が5〜50μmの小孔構造の高分子体を粉砕してから粒子状物質を生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解して取り除いて作製した100〜3000μmの粒径の顆粒状多孔質物質を型に入れ加熱・加圧することにより孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaで、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%であるブロック状細胞工学用支持体を製造する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、生体組織の代替品として使用される多孔質構造を有し、形状安定性に優れ且つ水中に浸漬されても体積変化が少ない生体吸収性高分子材料から成るブロック状細胞工学用支持体及びその製造方法に関するものである。
従来、手術,外傷等によって喪失した生体組織を体細胞,幹細胞等によって再構築し、それを患者に移植することにより喪失した生体組織を再生する治療方法が行われている。その治療において生体組織を再生するためには、播種する細胞が生体組織を再建するまでの足場となる支持体(マトリックス)が重要となる。
例えば皮膚等の再生分野では多孔質構造を持つコラーゲン体を作製し、これに表皮角化細胞を播種することによって表皮、真皮の構造を有する培養人工皮膚を作製することが知られている。コラ−ゲンは生体適合性に優れており、また組織が再生された後には分解吸収されるため優れた支持体であると言える。しかしこのコラーゲン体で作製する支持体は非常に柔軟なものしか作製できず必要とされる形状を維持できない問題があった。また、生物由来の材料は、狂牛病に代表されるように人体に対する医療用具としての使用については未知の病原に対する安全性に問題が残る。
これに対し、乳酸,グリコール酸,カプロラクトン等から成る生体吸収性高分子材料(以後、生分解性高分子と称することがある)をジオキサンやジクロロメタン等の有機溶媒に溶解し、この溶液を凍結乾燥させて作製された孔径が5〜100μm程度のスポンジ状の細胞工学用支持体もある(例えば、特許文献1参照。)。また、このようなスポンジ状の細胞工学用支持体の作製時に溶液中に粒子径が約50〜約500μmの水溶性で無毒性の粒子状物質(例えば、塩化ナトリウム粉末等)を入れ、溶媒を取り除いて粒子状物質入りの生分解性高分子体を作製し、その後水等を用いて粒子状物質を取り除くことで作製される約50〜約500μmの円形開放大孔と20μm以下の円形開放小孔とを持つ多孔質構造の生体吸収性高分子材料を細胞の支持体として使用する方法もある(例えば、特許文献2参照。)。しかし、これらの多孔質構造を持つ生分解性高分子から成る支持体はスポンジ状のブロックであるので、その弾性係数が小さいため必要とされる形状を維持できない場合が多く、弾性係数を高めるために孔径を小さくすると生体組織を効率良く再生させる足場としての機能が低下してしまうという問題があった。
生分解性高分子の弾性係数を高める他の方法として、スポンジ状の細胞工学用支持体を加圧・加熱することによって密度を高める方法も考えられるが、この方法で製造した支持体は細胞培養の培養液への浸漬時や生体内に埋入した際に体液などの水分で膨張してしまうという問題があった。
特開平10−234844号公報 特表2002−541925号公報
本発明は、多孔質構造を持つ生体吸収性高分子材料から成る生体組織を再生するために播種された細胞が生体組織を再建するまでの足場となる細胞工学用支持体において、従来のスポンジ状の細胞工学用支持体と比較して弾性係数が高いので形状安定性に優れ且つ水分を吸収してもその体積変化の少ない優れたブロック状細胞工学用支持体とその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来のスポンジ状の細胞工学用支持体が培養液や体液などの水分で膨張してしまう原因は、隔壁が一体構造を形成したまま弾性係数を高めるために加圧・加熱されるので作製された支持体内部に圧縮による応力を蓄え易く、隔壁が体液などの水分により湿潤されるとこの応力が開放されることが原因であることを究明した。そこで、従来のスポンジ状の生体吸収性高分子材料の内部に形成された孔の隔壁を一旦崩してから加圧・加熱による再形成を行うと、スポンジ状の生体吸収性高分子材料をそのまま加圧・加熱した場合よりも形状安定性に優れ且つ水分を吸収してもその体積変化の少ない優れたブロック状細胞工学用支持体を得ることができることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、生体吸収性高分子材料から成り、孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaで、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%であることを特徴とするブロック状細胞工学用支持体であり、生体吸収性高分子材料は、ポリグリコール酸,ポリ乳酸,乳酸−グリコール酸共重合体,ポリ−ε−カプロラクトン,乳酸−ε−カプロラクトン共重合体,ポリアミノ酸,ポリオルソエステル及びそれらの共重合体中から選択される少なくとも一種であることが好ましい。
また、その製造方法は、生体吸収性高分子が有機溶媒に溶解された溶液に該有機溶媒には溶解せず且つ該生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解する粒径が100〜2000μmの粒子状物質を略均一に混合し凍結した後に乾燥して該有機溶媒を取り除くことによって粒子状物質を含有した孔径が5〜50μmの小孔構造を有する高分子体を作製し、該高分子体を粉砕してから該粒子状物質を前記生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解して取り除いた後、篩にかけて100〜3000μmの粒径の生体吸収性顆粒状多孔質物質を作製し、該生体吸収性顆粒状多孔質物質を型に入れ加圧・加熱することにより孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaで、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%であるブロック状細胞工学用支持体を製造することを特徴とする。
このブロック状細胞工学用支持体の製造方法においても、生体吸収性高分子材料としては、ポリグリコール酸,ポリ乳酸,乳酸−グリコール酸共重合体,ポリ−ε−カプロラクトン,乳酸−ε−カプロラクトン共重合体,ポリアミノ酸,ポリオルソエステル及びそれらの共重合体中から選択される少なくとも一種を使用することが、また有機溶媒としては、クロロホルム,ジクロロメタン,四塩化炭素,アセトン,ジオキサン,テトラハイドロフランから選ばれる少なくとも一種を使用することが好ましく、生体吸収性顆粒状多孔質物質を型に入れ加圧・加熱する条件としては生体吸収性顆粒状多孔質物質を500〜3000g/cm2で加圧した状態の体積を保って60〜200℃で加熱すればよいことも究明したのである。
本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造方法で製造されるブロック状細胞工学用支持体は、多孔質構造を持つ生体吸収性高分子材料から成る生体組織を再生するために播種された細胞が生体組織を再建するまでの足場となる細胞工学用支持体であって、従来のスポンジ状の細胞工学用支持体と比較して形状安定性に優れ且つ水分を吸収してもその体積変化が少ない優れたブロック状細胞工学用支持体である。
本発明で用いる生分解性高分子は、生体に安全であり、一定期間体内でその形態を維持でき、後述する粒子状物質を溶解する溶液に溶解性が無ければ特に限定することなく用いることができる。例えば、従来から用いられているポリグリコール酸,ポリ乳酸,乳酸−グリコール酸共重合体,ポリ−ε−カプロラクトン,乳酸−ε−カプロラクトン共重合体,ポリアミノ酸,ポリオルソエステル及びそれらの共重合体中から選択される少なくとも一種を例示することができ、中でもポリグリコール酸,ポリ乳酸,乳酸−グリコール酸共重合体が米国食品医薬庁(FDA)から人体に無害な高分子として承認されていること及びその実績の面から最も好ましい。生分解性高分子の重量平均分子量は5,000〜2,000,000であることが好ましく、より好ましくは10,000〜500,000である。
本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造方法では、その製造過程で前記生分解性高分子を有機溶媒中に溶解する。この有機溶媒は使用する生分解性高分子材料によって適宜選択して使用することになるが、一般的にはクロロホルム,ジクロロメタン,四塩化炭素,アセトン,ジオキサン,テトラハイドロフランから選ばれる少なくとも一種が好ましく使用できる。溶解過程では、熱処理や超音波処理を併用してもよく、生分解性高分子の濃度は有機溶媒中に均一に分散できれば特に限定されないが、有機溶媒中に1〜20重量%が好ましい。
本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造方法では、その製造過程で前記生分解性高分子を溶解した有機溶媒には溶解せず且つ生分解性高分子を溶解しない液で溶解する粒子径が100〜2000μmの粒子状物質を生分解性高分子を溶解した有機溶媒に略均一に混合する。この粒子状物質は生分解性高分子材料が有機溶媒に溶解された溶液に略均一に混合され凍結した後に乾燥して有機溶媒を取り除くことによって作製した粒子状物質を含有した孔径5〜50μmの小孔構造を有する高分子体を粉砕して一旦顆粒状とするまでは高分子体中に固体で存在し、粉砕した後に生分解性高分子を溶解しない液で速やかに溶解除去されることが可能である物質である。この粒子状物質が生分解性高分子体中に固体(粒子状)で存在するために生分解性高分子体が硬質になるので粉砕が容易となり任意の粒子径の顆粒とすることが可能となる。
粒子状物質を生分解性高分子を溶解した有機溶媒に略均一に混合する方法としては、生分解性高分子を溶解した有機溶媒に粒子状物質を投入して必要により攪拌,混合した後に型内に注入する方法や、粒子状物質が入った型内に生分解性高分子を溶解した有機溶媒を注入する方法や、生分解性高分子を溶解した有機溶媒が入った型内に粒子状物質を混入する方法がある。
本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造方法では、生分解性高分子を溶解した有機溶媒に略均一に混合する粒子状物質の粒径は100〜2000μmであることが必要で、結晶性の物質であれば結晶粒でもよい。粒子状物質の粒径が100μm未満では、粒子状物質を含有した高分子体を粉砕して顆粒状とした後に生分解性高分子を溶解しない液で粒子状物質を溶解除去した顆粒中の空隙が小さいため作製したブロック状細胞工学用支持体の密度が高くなり過ぎてしまい必要な数の細胞をブロック状細胞工学用支持体中に培養できず、2000μmを超えると粒子状物質を含有した高分子体を粉砕して顆粒状とした後に生分解性高分子を溶解しない液で粒子状物質を溶解除去した顆粒中の空隙が大きいため加圧・加熱によりこの大きな空隙がつぶされて結果的に作製したブロック状細胞工学用支持体の密度が高くなり過ぎてしまい必要な数の細胞をブロック状細胞工学用支持体中に培養できない。好ましくは200〜1000μmである。
そしてこの粒子状物質の生分解性高分子が溶解された有機溶媒への配合量は、1.0〜1.5g/cm3であることが好ましく、1.0g/cm3未満では中間生成物の生分解性高分子体を硬質にする効果が得難く、1.5g/cm3を超えると高分子体中の高分子の割合が低下して収率が低下する虞がある。より好ましくは1.0〜1.25g/cm3である。
本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造方法では、この高分子体を粉砕してから粒子状物質を前記生分解性高分子を溶解しない液で溶解して取り除いた後、篩にかけて任意の粒径を持つ生体吸収性顆粒状多孔質物質を得ることができるので、100〜3000μmの粒径の生体吸収性顆粒状多孔質物質を作製する。この生体吸収性顆粒状多孔質物質の粒径が100〜3000μmでなければならないのは、100μm未満では不定形な連続孔が断面積中の20%以上を占めるようにできないので好ましくなく、また3000μmを超えると不定形な連続孔の数が少なくなりすぎて断面積中の80%以下になるようにできないので好ましくない。このとき粒子状物質の除去方法はその物質によって異なるが前述したように塩化ナトリウム,塩化カリウム,塩化カルシウム,塩化アンモニウム,クエン酸三ナトリウム等の水溶性の有機及び/又は無機塩を使用していれば水で容易に安全に除去できる。
本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造方法では、前記方法で製造した生体吸収性顆粒状多孔質物質を所望の型内に入れ、加圧・加熱することによって孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaで、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%である所定形状のブロック状細胞工学用支持体とする。このブロック状細胞工学用支持体が孔径が5〜50μmの小孔構造を有さなければならないのは、孔径が5μm未満では隔壁を通して体液等の移動が円滑に行われないので好ましくなく、50μmを超えると隔壁の強度が低下してしまうため所望の弾性係数を得ることができない虞があるからであり、また不定形な連続孔が立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占めなければならないのは、20%未満では不定形な連続孔の量が少なすぎてブロック状細胞工学用支持体内の細胞の数が減ってしまい効率の悪い支持体となってしまうので好ましくなく、80%を超えると不定形な連続孔が大きくなって細胞が支持体内に留まらず足場としての機能を低下させることになって好ましくないからである。そして、弾性係数が0.1〜2.5MPaでなければならないのは、0.1MPa未満ではピンセット等で把持して患者の患部に移送する際に変形してしまったり生体内で変形してしまうことがあるので好ましくなく、また2.5MPaを超えると患者の欠損形状に合せて変形させるような操作が困難になるため好ましくないからである。また、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%でなければならないのは、細胞培養時の培養液や患者の患部に設置した際に体液,血液等により大きく膨張したり収縮したりすることが無いためである。このような性質は、従来のように単にスポンジ状等のブロック体を加圧・加熱しただけでは得られない特異な性質である。
加圧の条件は生体吸収性顆粒状多孔質物質の材質,形状や大きさによって異なるが、500〜3000g/cm2であることが好ましい。500g/cm2未満ではブロック状細胞工学用支持体の形状安定性が不足してしまう虞があり、3000g/cm2を超えると細胞が十分に増殖可能な孔が残り難い。より好ましくは1000〜2000g/cm2である。またこの加圧条件から外れると、水分に触れたときの体積変化が大きくなってしまう。
加熱の条件も生体吸収性顆粒状多孔質物質の材質,形状や大きさによって異なるが、前記の加圧を行った状態で体積を保って加熱するのであれば60〜200℃の範囲であればよい。60℃未満では顆粒状の生分解性多孔質高分子同士の結合が弱くなり、ブロック状を形成し難かったりブロック状細胞工学用支持体の弾性係数が著しく小さくなって形状安定性に劣るものとなる。一方、200℃を超えると顆粒状の生分解性多孔質高分子が変性してしまう虞がある。
<実施例1>
ジオキサン中に乳酸−グリコール酸共重合体(乳酸:グリコール酸=75:25,重量平均分子量約250,000)を12重量%の濃度となるように入れ、攪拌機で攪拌し溶解した。かくして乳酸−グリコール酸共重合体が溶解されたジオキサン溶液に塩化ナトリウム粉末(粒子径300〜700μm)を濃度が約1.18g/cm3となるように略均一に混合し、型内に入れた。その後、フリーザー(商品名:MDf-0281AT,三洋電機社製)にて−30℃の条件で凍結させ、次いで真空乾燥機(商品名:DP43,ヤマト科学社製)にて減圧下で48時間乾燥させることによってジオキサンを取り除いて塩化ナトリウム粉末を略均一に含有した高分子体を得た。この高分子体を小片に切断し、遊星回転用のポットミルで50分間粉砕した。粉砕した高分子体をフラスコに入れ蒸留水を加え攪拌させて塩化ナトリウムを取り除いた後、シャーレに移して真空乾燥機で48時間乾燥させ、篩にかけて粒子径300〜700μm,平均孔径約5μmの図1に示す電子顕微鏡写真のような生体吸収性顆粒状多孔質物質を得た。この生体吸収性顆粒状多孔質物質を内径9mm×高さ10mmのガラス容器内に高さが約8mmとなるように入れ、直径9mmのガラス棒で1500g/cm2で加圧した状態の体積を保って80℃で30分間加熱して図2に示す電子顕微鏡写真のような隔壁に5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の略60%を占める不定形な連続孔を有する構造の直径9mm×高さ約4mmの円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を得た。
<実施例2>
ジクロロメタン中にポリグリコール酸(重量平均分子量約200,000)を9重量%の濃度となるように入れ、攪拌機で攪拌し溶解した。かくしてポリグリコール酸が溶解されたジクロロメタン溶液を塩化ナトリウム粉末(粒子径300〜700μm)の入った型内に塩化ナトリウムの濃度が約1.18g/cm3となるように注入した。その後、フリーザー(商品名:MDf-0281AT,三洋電機社製)にて−30℃の条件で凍結させ、次いで真空乾燥機(商品名:DP43,ヤマト科学社製)にて減圧下で48時間乾燥させることによってジクロロメタンを取り除いて塩化ナトリウム粉末を略均一に含有した高分子体を得た。この高分子体を小片に切断し、遊星回転用のポットミルで20分間粉砕した。粉砕した高分子体をフラスコに入れ蒸留水を加え攪拌させて塩化ナトリウムを取り除いた後、シャーレに移して真空乾燥機で48時間乾燥させ、篩にかけて粒子径700〜1400μm,平均孔径約5μmの生体吸収性顆粒状多孔質物質を得た。この生体吸収性顆粒状多孔質物質を内径9mm×高さ10mmのガラス容器内に高さが約7mmとなるように入れ、直径9mmのガラス棒で1500g/cm2で加圧した状態の体積を保って160℃で30分間加熱して隔壁に5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の略60%を占める不定形な連続孔を有する構造の直径9mm×高さ約4mmの円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を得た。
<実施例3>
ジオキサン中に乳酸−グリコール酸共重合体(乳酸:グリコール酸=75:25,重量平均分子量約250,000)を12重量%の濃度となるように入れ、攪拌機で攪拌し溶解した。かくして乳酸−グリコール酸共重合体が溶解されたジオキサン溶液を塩化カリウム粉末(粒子径400μm)の入った型内に塩化カリウムの濃度が約1.08g/cm3となるように注入した。その後、フリーザー(商品名:MDf-0281AT,三洋電機社製)にて−30℃の条件で凍結させ、次いで真空乾燥機(商品名:DP43,ヤマト科学社製)にて減圧下で48時間乾燥させることによってジオキサンを取り除いて塩化カリウム粉末を略均一に含有した高分子体を得た。この高分子体を小片に切断し、遊星回転用のポットミルで50分間粉砕した。粉砕した高分子体をフラスコに入れ蒸留水を加え攪拌させて塩化カリウムを取り除いた後、シャーレに移して真空乾燥機で48時間乾燥させ、篩にかけて粒子径300〜700μm,平均孔径約5μmの生体吸収性顆粒状多孔質物質を得た。この生体吸収性顆粒状多孔質物質を内径9mm×高さ10mmのガラス容器内に高さが約8mmとなるように入れ、直径9mmのガラス棒で1500g/cm2で加圧した状態の体積を保って80℃で30分間加熱して隔壁に5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の略60%を占める不定形な連続孔を有する構造の直径9mm×高さ約4mmの円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を得た。
<実施例4>
ジクロロメタン中にポリ−(L)−乳酸(重量平均分子量約250,000)を6重量%の濃度となるように入れ、攪拌機で攪拌し溶解した。かくしてポリ−(L)−乳酸が溶解されたジクロロメタン溶液にクエン酸三ナトリウム粉末(粒子径200〜500μm)を濃度が約1.02g/cm3となるように略均一に混合し、型内に入れた。その後、フリーザー(商品名:MDf-0281AT,三洋電機社製)にて−30℃の条件で凍結させ、次いで真空乾燥機(商品名:DP43,ヤマト科学社製)にて減圧下で48時間乾燥させることによってジクロロメタンを取り除いてクエン酸三ナトリウム粉末を略均一に含有した高分子体を得た。この高分子体を小片に切断し、遊星回転用のポットミルで20分間粉砕した。粉砕した高分子体をフラスコに入れ蒸留水を加え攪拌させてクエン酸三ナトリウムを取り除いた後、シャーレに移して真空乾燥機で48時間乾燥させ、篩にかけて粒子径700〜1400μ,平均孔径約5μmの図3に示す電子顕微鏡写真のような生体吸収性顆粒状多孔質物質を得た。この生体吸収性顆粒状多孔質物質を内径9mm×高さ10mmのガラス容器内に高さが約7mmとなるように入れ、直径9mmのガラス棒で1500g/cm2で加圧した状態の体積を保って180℃で30分間加熱して図4に示す電子顕微鏡写真のような隔壁に5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の略60%を占める不定形な連続孔を有する構造の直径9mm×高さ約4mmの円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を得た。
<比較例1>
ジオキサン中に乳酸−グリコール酸共重合体(乳酸:グリコール酸=75:25,重量平均分子量約250,000)を12重量%の濃度となるように入れ、攪拌機で攪拌し溶解した。かくして乳酸−グリコール酸共重合体が溶解されたジオキサン溶液に塩化ナトリウム粉末(粒子径300〜700μm)を濃度が約1.18g/cm3となるように略均一に混合し、内径9mm×高さ10mmのガラス容器内に高さが約5mmとなるように入れた。その後、フリーザー(商品名:MDf-0281AT,三洋電機社製)にて−30℃の条件で凍結させ、次いで真空乾燥機(商品名:DP43,ヤマト科学社製)にて減圧下で48時間乾燥させることによってジオキサンを取り除いて塩化ナトリウム粉末を略均一に含有した高分子体を得た。この高分子体に蒸留水を加え塩化ナトリウムを取り除いた後、真空乾燥機で48時間乾燥させ平均孔径300〜700μmであって壁面に平均孔径約5μmの小孔構造を有するスポンジ状の直径9mm×高さ約4mmの円柱形状をした生体吸収性多孔質物質を得た。
<比較例2>
ジオキサン中に乳酸−グリコール酸共重合体(乳酸:グリコール酸=75:25,重量平均分子量約250,000)を12重量%の濃度となるように入れ、攪拌機で攪拌し溶解した。かくして乳酸−グリコール酸共重合体が溶解されたジオキサン溶液に塩化ナトリウム粉末(粒子径300〜700μm)を濃度が約1.18g/cm3となるように略均一に混合し、内径9mm×高さ30mmのガラス容器内に高さが約25mmとなるように入れた。その後、フリーザー(商品名:MDf-0281AT,三洋電機社製)にて−30℃の条件で凍結させ、次いで真空乾燥機(商品名:DP43,ヤマト科学社製)にて減圧下で48時間乾燥させることによってジオキサンを取り除いて塩化ナトリウム粉末を略均一に含有した高分子体を得た。この高分子体に蒸留水を加え塩化ナトリウムを取り除いた後、真空乾燥機で48時間乾燥させ平均孔径300〜700μmであって壁面に平均孔径約5μmの小孔構造を有するスポンジ状の直径9mm×高さ20mmの円柱形状をした生体吸収性多孔質物質を得た。この生体吸収性多孔質物質を前記ガラス容器に入れたまま直径9mmのガラス棒で100g/cm2で加圧した状態の体積を保って80℃で30分間加熱して隔壁に5μmの小孔構造を有する直径9mm×高さ約4mmの円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を得た。
各実施例及び比較例の円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を用いて以下の試験を行った。
<弾性係数>
前記各実施例及び比較例の円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体をガラス容器から取り出し、円柱の軸方向に圧縮荷重を付加してその荷重とひずみとから弾性係数を求めた。結果を纏めて表1に示す。
<水漬浸による体積変化率>
前記各実施例及び比較例の円柱形状をしたブロック状細胞工学用支持体を内径10mm×高さ20mmのガラス容器内に置き、ブロック状細胞工学用支持体が充分に浸漬される量の水を加えた。水を加える前と24時間後のブロック状細胞工学用支持体の体積の変化から水漬浸による体積変化率を求めた。結果を纏めて表1に示す。
実施例から明らかなように、本発明に係るブロック状細胞工学用支持体は孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaであるので形状安定性に優れ且つ水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%であるので培養液や体液などの水分で膨張してしまうことがないのに対し、比較例1の細胞工学用支持体は本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造過程で製造した高分子体を粉砕せずに粒子状物質を生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解して取り除いたものであるので隔壁が一体構造を形成したままのスポンジ構造であるためその弾性形数が非常に小さくて形状安定性が悪く且つ培養液や体液などの水分で収縮してしまい、また比較例2の細胞工学用支持体は本発明に係るブロック状細胞工学用支持体の製造過程で製造した高分子体を粉砕せずに粒子状物質を生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解して取り除いた比較例1と同様のものを加圧・加熱したものであるが、隔壁が一体構造を形成したままでその弾性形数が非常に小さいスポンジ構造のものであるため僅かな加圧で大きく変形してしまいそのため密度が大きくなってその弾性係数は所望の範囲になったが加圧・加熱により蓄積された隔壁の応力が培養液や体液などの水分で湿潤されると開放されて膨張してしまってブロック状細胞工学用支持体としては使用不可能であることが分かった。
実施例1におけるブロック状細胞工学用支持体を製造するのに使用した生体吸収性顆粒状多孔質物質の電子顕微鏡写真である。 実施例1において製造したブロック状細胞工学用支持体の電子顕微鏡写真である。 実施例4におけるブロック状細胞工学用支持体を製造するのに使用した生体吸収性顆粒状多孔質物質の電子顕微鏡写真である。 実施例4において製造したブロック状細胞工学用支持体の電子顕微鏡写真である。

Claims (6)

  1. 生体吸収性高分子材料から成り、孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaで、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%であることを特徴とするブロック状細胞工学用支持体。
  2. 生体吸収性高分子材料が、ポリグリコール酸,ポリ乳酸,乳酸−グリコール酸共重合体,ポリ−ε−カプロラクトン,乳酸−ε−カプロラクトン共重合体,ポリアミノ酸,ポリオルソエステル及びそれらの共重合体中から選択される少なくとも一種である請求項1に記載のブロック状細胞工学用支持体。
  3. 生体吸収性高分子が有機溶媒に溶解された溶液に該有機溶媒には溶解せず且つ該生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解する粒径が100〜2000μmの粒子状物質を略均一に混合し凍結した後に乾燥して該有機溶媒を取り除くことによって粒子状物質を含有した孔径が5〜50μmの小孔構造を有する高分子体を作製し、該高分子体を粉砕してから該粒子状物質を前記生体吸収性高分子を溶解しない液で溶解して取り除いた後、篩にかけて100〜3000μmの粒径の生体吸収性顆粒状多孔質物質を作製し、該生体吸収性顆粒状多孔質物質を型に入れ加圧・加熱することにより孔径が5〜50μmの小孔構造を有する立体的な網目構造中に断面積中の20〜80%を占める不定形な連続孔を有し、その弾性係数が0.1〜2.5MPaで、水中に24時間浸漬した際の体積変化率が95〜105%であるブロック状細胞工学用支持体を製造することを特徴とするブロック状細胞工学用支持体の製造方法。
  4. 生体吸収性高分子材料として、ポリグリコール酸,ポリ乳酸,乳酸−グリコール酸共重合体,ポリ−ε−カプロラクトン,乳酸−ε−カプロラクトン共重合体,ポリアミノ酸,ポリオルソエステル及びそれらの共重合体中から選択される少なくとも一種を使用する請求項3に記載のブロック状細胞工学用支持体の製造方法。
  5. 有機溶媒として、クロロホルム,ジクロロメタン,四塩化炭素,アセトン,ジオキサン,テトラハイドロフランから選ばれる少なくとも一種を使用する請求項3又は4に記載のブロック状細胞工学用支持体の製造方法。
  6. 生体吸収性顆粒状多孔質物質を500〜3000g/cm2で加圧した状態の体積を保って60〜200℃で加熱することによりブロック状細胞工学用支持体を製造する請求項3から5までのいずれか1項に記載のブロック状細胞工学用支持体の製造方法。

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