JP2006136534A - 端部取付キャップ及びミシン用巻芯連結具セット - Google Patents

端部取付キャップ及びミシン用巻芯連結具セット Download PDF

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Abstract

【課題】 複数種類の上糸用糸巻きに容易に対応することのできるミシン用巻芯連結具を提供する。
【解決手段】 本発明の端部取付キャップ40は、ミシンに用いる上糸用糸巻き22の端部に装着する端部取付キャップであって、上糸用糸巻きの端部22bの端面部分を覆う端板部41と、端板部の少なくとも外面41b上に開口する係合開口部41aと、端部22bに嵌合させるための、端板部の内面41c上から突出し、係合開口部41aよりも外周側において実質的に環状に構成された係合枠部42と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は端部取付キャップ及びミシン用巻芯連結具セットに係り、特に、ミシンに用いる下糸用ボビンと上糸用糸巻きとを相互に連結して保管する場合に好適な各種の巻芯連結用具の構造に関する。
一般に、ミシンを用いた縫製作業は、糸を巻回させてなる上糸用糸巻きをミシンの上部に回転自在に軸支し、この上糸用糸巻きから糸を引き出してミシン針の孔に糸通しをするとともに、糸を巻回させてなる下糸用ボビンをミシンのボビンケースに収納して、当該下糸用ボビンから糸を引き出して縫製部に糸通しをした状態で開始される。
この場合、下糸と上糸は同種同色の糸若しくは既定の対応した糸を用いるが、一般に多種多様な糸が用意され、それらが乱雑に保管されている場合、下糸と上糸を合わせるために、対応する糸を捜す必要があった。そこで、予め対応する糸を巻回してなる下糸用ボビンと上糸用糸巻きとを連結するためのミシン用巻芯連結具が提案されている(例えば、以下の特許文献1及び2参照)。これらの巻芯連結具には、下糸用ボビンの軸孔に嵌合させるための弾性変形可能な第1の係合突部と、上糸用糸巻きの軸孔に嵌合させるための弾性変形可能な第2の係合突部とが設けられている。この連結具によって下糸用ボビンと上糸用糸巻きを連結させた状態で保管をすることで、縫製作業を開始する際に糸を捜す労力を軽減できる。また、上糸用糸巻きの端部開口に嵌合させる複数の弾性脚片と、下糸用ボビンを嵌合保持する保持部とを備えた巻芯連結具(以下の特許文献3参照)も知られている。
さらに、複数の糸巻きボビンを連結することにより、一つの縫製作業で余った残余の糸をそのまま有効に使用することができるように、二つの糸巻きボビンが相互に連結可能に構成された構造(以下の特許文献4参照)、上糸用糸巻きの内部に下糸用ボビンを収容可能に構成した構造(以下の特許文献5参照)なども知られている。
特開昭50−146450号公報 実開平7−43600号公報 特開平8−57178号公報 実開平3−7169号公報 特許第3010163号公報
しかしながら、前述の巻芯連結具では、一種類の上糸用糸巻きを下糸用ボビンに連結することしかできないため、異なる形状寸法を有する複数種類の上糸用糸巻きが用いられる場合には、異なる形状寸法を有する複数種類の巻芯連結具を用意しなければならないという問題点がある。
例えば、家庭用のミシンでは比較的小型の糸巻きでも十分に役に立つが、業務用や工業用のミシンでは糸巻きの巻回長を長くする必要があるので、巻芯部の長さや径が大きい糸巻きを用いる必要がある。より具体的には、比較的多く用いられる上糸用糸巻きには、家庭用の糸巻きの他に、家庭用糸巻きの軸孔の2.0倍、3.0倍程度の内径を備えた軸孔を有するものがそれぞれ知られている。また、糸巻きの端部がそのまま開口したものと、端部を閉塞する端板部が設けられるとともに当該端板部の中央に小さな開口部が形成されたものとがあるなど、糸巻きの端部形状そのものが異なる場合もある。このように、一般に異なる形状寸法の複数種類の上糸用糸巻きが用いられていることから、その糸巻きの巻芯端部の形状寸法に対応した複数の巻芯連結具を作成する必要があるため、製造側から見れば、製品が多品種となり製造コストの低減が難しくなり、一方、購入側から見れば、自分の糸巻きに適合する巻芯連結具を選定したり、探したりすることが煩雑になる。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、ミシン用巻芯連結具を用いて下糸用ボビンと上糸用糸巻きとを連結する場合に、異なる形状寸法を備えた複数種類の上糸用糸巻きにも容易に対応することのできる連結構造を提供することにある。
斯かる実情に鑑みなされた、本発明の第1の端部取付キャップは、ミシンに用いる上糸用糸巻きの端部に装着する端部取付キャップであって、前記上糸用糸巻きの端部の端面部分を覆う端板部と、前記端板部の少なくとも外面上に開口する係合開口部と、前記端部に嵌合させるための、前記端板部の内面上から突出し、前記係合開口部よりも外周側において実質的に環状に構成された係合枠部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第2の端部取付キャップは、ミシンに用いる上糸用糸巻きの端部に装着する端部取付キャップであって、前記上糸用糸巻きの端部を閉塞する端板部と、ミシンに用いる下糸用ボビンの軸孔に嵌合させるための、前記端板部の少なくとも外面上に突出する係合突部と、前記端部に嵌合させるための、前記端板部の内面上から突出し、前記係合突部よりも外周側において実質的に環状に構成された係合枠部と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明のミシン用巻芯連結具セットは、上記の端部取付キャップ、すなわち、ミシンに用いる上糸用糸巻きの端部に装着する端部取付キャップであって、前記上糸用糸巻きの端部の端面部分を覆う端板部と、前記端板部の少なくとも外面上に開口する係合開口部と、前記端部に嵌合させるための、前記端板部の内面上から突出し、前記係合開口部よりも外周側において実質的に環状に構成された係合枠部と、を有することを特徴とする端部取付キャップと、ミシンに用いる下糸用ボビンの軸孔に嵌合させるための、弾性変形により外径が変化可能に構成された第1係合突部、並びに、前記上糸用糸巻きの軸孔若しくは前記端部取付キャップの前記開口部に嵌合させるための、弾性変形により外径が変化可能に構成された第2係合突部を有する巻芯連結具と、を具備することを特徴とする。特に、板状のベース部の一側に第1係合突部が突出し、当該ベース部の他側に第2係合突部が突出するように構成されていることが好ましい。
本発明において、前記係合枠部は、スリットにより軸線周りに分割された複数の突片により構成されていることが好ましい。特に、前記複数の突片として、環形状に沿った周回方向の幅が相対的に小さく構成された第1の突片と、当該幅が前記第1の突片よりも広く構成された第2の突片とを設け、前記第1の突片の外周面位置が前記第2の突片の外周面位置よりも外周側に配置されること、或いは、前記第1の突片の内周面位置が前記第2の突片の内周面位置よりも内周側に配置されることが望ましい。特に、前記第1の突片の外周面位置及び内周面位置が前記第2の突片の外周面位置及び内周面位置よりもそれぞれ外周側及び内周側に配置されることが特に望ましい。
なお、上糸用糸巻きとしては、ミシンに用いる上糸用糸巻きであって、端部を閉塞する端板部と、前記端板部の少なくとも外面に開口する係合開口部と、内部が前記係合開口部に連通し、前記端板部の内面から突出する筒状部とが一体に設けられていることが好ましい。この上糸用糸巻きが上記巻芯連結具と共に用いられる場合には、上記係合開口部の深さ(上記筒状部の内面の軸線方向長さ)が上記巻芯連結具の第2係合突部の最大径部分の突出高さ以上であることが望ましい。
本発明によれば、複数種類の上糸用糸巻きを下糸用ボビンに連結することができるとともに、製造コストの増加を抑制し、上糸用糸巻きの形状寸法に適合した連結具を選択する手間を軽減できるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明のミシン用巻芯連結具セットを構成する巻芯連結具30及び端部取付キャップ40を、下糸用ボビン10及び上糸用糸巻き21,22とともに示す概略斜視図である。なお、本明細書において、端部取付キャップや巻芯連結具を巻芯連結用具と総称し、また、下糸用ボビンや上糸用糸巻きを巻芯と総称し、当該巻芯のうち、糸を巻き取る部分、すなわち巻芯の両端部以外の部分を巻回部分と言うこととする。
巻芯連結用具の一つである巻芯連結具30は、中央に設けられた円盤状のベース部31と、このベース部31の一側に突出する第1係合突部32と、ベース部31の他側に突出する第2係合突部33とを備えている。第1係合突部32は下糸用ボビン10の軸孔10aに挿入して嵌合させることにより、下糸用ボビン10と巻芯連結具30とを接続保持するためのものであり、第2係合突部33は上糸用糸巻き21の軸孔21aに挿入して嵌合させることにより、巻芯連結具30と上糸用糸巻き21とを接続保持するためのものである。ベース部31の中央には図示しない貫通孔が形成され、この貫通孔の内部は、第1係合突部32及び第2係合突部33のそれぞれの中央部分に形成される後述する断面十字状の空間に連通するように構成されている。上記の貫通孔は、巻芯連結具30を射出成形などによる一体成形で形成する(合成樹脂成形品とする)際に、その成形性(型抜き性)を高めるためのものである。
第1係合突部32は、スリット32sにより軸線周りに分割された複数(図示4つ)の突起32pを有し、全体として先割れ状に構成されている。各突起32pの外面は外側に突出した凸曲面状に構成されている。これにより、第1係合突部32を下糸用ボビン10の軸孔10aに挿入して嵌合させたり、軸孔10aから抜き取ったりするとき、それぞれの突起32pの外面が軸孔10aの内縁に係合した状態でスムーズに弾性変形し、ひっかかりなく挿入及び抜き取りを行うことができるように構成されている。なお、第1係合突部32は、弾性変形されていない状態(すなわち外力を受けていない状態)で、上記の複数の突起32pの内側に軸線に沿って断面十字状の空間が存在するように構成されている。
また、第2係合突部33も、スリット33sにより軸線周りに分割された複数(図示4つ)の突起33pを有し、全体として先割れ状に構成されている。各突起33pの外面は外側に突出した凸曲面状に構成されている。これにより、第2係合突部33を上糸用糸巻き21の軸孔21aに挿入して嵌合させたり、軸孔21aから抜き取ったりするとき、それぞれの突起33pの外面が軸孔21aの内縁に係合した状態でスムーズに弾性変形し、ひっかかりなく挿入及び抜き取りを行うことができるように構成されている。なお、第2係合突部33は、弾性変形されていない状態(すなわち外力を受けていない状態)で、上記の複数の突起33pの内側に軸線に沿って断面十字状の空間が存在するように構成されている。
通常、下糸用ボビン10の軸孔10aの内径と、上糸用糸巻き21の軸孔21aの内径とは異なるので、第1係合突部32の基準外径(外力を受けずに弾性変形していない状態の最大径、以下同様。)と第2係合突部33の基準外径とが相互に異なるものとなるが、これに限定されるものではなく、それぞれの軸孔10a,21aに嵌合保持されるのに適合する寸法であれば、両基準外径が同一であっても構わない。
次に、巻芯連結用具の一種である端部取付キャップ40は、板状(図示円盤状)の端板部41を有し、この端板部41の外面41bの中央に係合開口部41aが開口している。この端板部41は、端部取付キャップ40が図1及び図2に示す上糸用糸巻き22,23に装着されたとき、その端部22b,23bの端面部分(図示例の場合は軸孔22a,23aが開口する面)を覆うものである。この係合開口部41aは、上記巻芯連結具30の第2係合突部33を挿入する態様で嵌合するように構成され、これによって巻芯連結具30と端部取付キャップ40とが接続保持されるように構成されている。端板部41の内面41cには、実質的に環状に構成された係合枠部42が突出形成されている。この係合枠部42は、スリット42sにより軸線周りに分割された複数の弧状の突片42f,42gによって構成されている。なお、ここで実質的に環状といっているのは、上記のようにスリットが部分的に設けられることなどによって完全な環形状ではない場合でも、全体がほぼ環状に配列され、それによって係合枠部42が軸孔や端部に対して安定的に嵌合保持されるものであればよいという趣旨である。
図2には、端部取付キャップ40の底面図(a)及びこの底面図(a)のB−B線に沿った縦断面図(b)並びに端部取付キャップ40を上糸用糸巻き23に装着する様子を示す概略斜視図(c)を示す。図2(a)及び(b)に示すように、一対の上記突片42fが軸線を挟んで両側に対向配置され、また、一対の上記突片42gが軸線を挟んで両側に対向配置されている。そして、突片42fと42gは軸線周りに交互に配置されている。突片42gは突片42fよりも係合枠部42の環形状に沿った周回方向の幅が小さく(1/4程度に)なるように形成され、その結果、突片42gは径方向に突片42fよりも弾性変形しやすく構成される。
また、外力を受けていない状態で、突片42gの内周面位置は突片42fの内周面位置よりも中心側(内周側)に配置されている。さらに、外力を受けていない状態で、突片42gの外周面位置は突片42fの外周面位置よりも外周側に配置されている。すなわち、突片42gの外周面位置と内周面位置の間隔は突片42fのそれよりも大きく構成され、図示例の場合、突片42gは突片42fよりも半径方向に厚く構成されている。なお、突片42gの先端部には、上糸用糸巻き22の端部22b又は上糸用糸巻き23の軸孔23aへの導入を容易にするために、テーパ状の斜面(先端部がその先端に向けて徐々に薄肉化するように設けられた斜面)で構成され、或いは、凸曲面状に構成された案内面42hを備えている。
また、上記係合開口部41aは、端板部41の内面41cから突出する筒状部43の内部に連通している。図示例の場合、係合開口部41aの開口縁の内径と筒状部43の内径とは同一であり、係合開口部41aと筒状部43は連続した一体の内周面を備えている。この筒状部43は、上記係合枠部42の軸線方向内側に配置され、その先端部は、係合枠部42の先端部と同じ高さを有するように構成されている。この筒状部43の先端部にも、その外周面にテーパ状の斜面(先端部がその先端に向けて徐々に薄肉化するように設けられた斜面)が形成されている。図示例の場合、筒状部43は円筒状に構成されている。
この端部取付キャップ40においては、係合枠部42の内周面が図1に示す上糸用糸巻き22の端部22bの外周面に係合する態様で端部22bに嵌合することにより、端部取付キャップ40が上糸用糸巻き22に接続保持されるように構成されている。このとき、係合枠部42の突片42gの内周面が主に端部22bの外周面に弾性的に係合することにより、端部取付キャップ40と上糸用糸巻き22との接続状態を保持する保持力を得ることができる。このとき、突片42fの内周面は端部取付キャップ40と上糸用糸巻き22とが芯ずれを起こさないように両者の半径方向の位置関係を規制する。
また、係合枠部42の外周面が図2に示す上糸用糸巻き23の軸孔23aの内周面に係合する態様で端部23bの内部に嵌合することにより、端部取付キャップ40が上糸用糸巻き23に接続保持されるように構成されている。このとき、係合枠部42の突片42gの外周面が主に軸孔23aの内周面に弾性的に係合することにより、端部取付キャップ40と上糸用糸巻き23との接続状態を保持する保持力を得ることができる。このときも、突片42fの外周面は端部取付キャップ40と上糸用糸巻き23とが芯ずれを起こさないように両者の半径方向の位置関係を規制する。
以上説明したミシン用巻芯連結具セットによれば、図1に示すように、巻芯連結具30を用いて下糸用ボビン10と上糸用糸巻き21とを連結することができるとともに、巻芯連結具30と端部取付キャップ40とを接続保持した状態で用いることにより、下糸用ボビン10と、別の形状寸法を有する上糸用糸巻き22とを連結することもできる。さらに、同様に巻芯連結具30と端部取付キャップ40とを併用することにより、下糸用ボビン10とさらに別の図2に示す上糸用糸巻き23とを連結することもできる。
以上のように、本実施形態では、巻芯連結具30と端部取付キャップ40を併用することにより、下糸用ボビン10を複数種類の上糸用糸巻き21,22,23のいずれにも連結させることができるので、縫製作業の度に下糸と上糸の整合性を取るように糸を捜す必要がなくなるとともに、複数種類の上糸用糸巻き21,22,23に適合した巻芯連結具を、複数種類の巻芯連結具の中から捜す必要もなくなるため、縫製作業前の準備を容易に行うことができる。また、巻芯連結具30と端部取付キャップ40を併用することにより、複数種類の上糸用糸巻き21,22,23にそれぞれ対応した別々の巻芯連結具を製造する場合に較べて、巻芯連結具の種類を削減することが可能になり、結果として製造コストを低減できる。
また、端部取付キャップ40を用いることで、上糸用糸巻き22,23のように巻芯端面が開口した形状を有するものでも、端板部41の外面41b上に、社名、糸の商品名、材質、サイズ(太さや長さ)、カラー表示(カラーコード)などを表示することが可能になる。同様の表示をした表示ラベルを端板部41の外面41b上に貼着してもよい。
さらに、巻芯連結具30の一方の係合突部33を用いて端部取付キャップ40を接続保持するようにしていることにより、巻芯連結具30に端部取付キャップ40への接続のための専用構造を設ける必要がなくなるので巻芯連結具30を簡易に構成することができる。また、端部取付キャップ40には係合枠部42を設け、この係合枠部42の外周面と内周面を用いてそれぞれ異なる形状寸法の上糸用糸巻き22と23に係合できるように構成することにより、複数種類の上糸用糸巻きに係合させることを可能としながら、端部取付キャップ40を簡易に構成することができる。
なお、本実施形態では、係合開口部41aに連通する筒状部43を設けているので、筒状部43の内周面によって係合開口部41aの深さを十分に確保できることから、巻芯連結具30の第2係合突部33を安定して嵌合保持することが可能になるとともに、第2係合部33が係合開口部41aの開口縁に引っ掛かることが防止されるので、巻芯連結具30を上糸用糸巻き22,23から容易に取り外すことが可能になる。また、この筒状部43の外周面を図示のものとはさらに異なる形状寸法を有する上糸用糸巻きの軸孔に挿入嵌合できるように構成することも可能である。このようにすると、端部取付キャップ40を相互に異なる形状寸法を備えた3種類の上糸用糸巻きに接続保持させることが可能になるため、本実施形態は合計4種類の上糸用糸巻きに対応できるものとなる。
また、巻芯連結具30の第1係合突部32及び第2係合突部33が、スリット32s,33sにより軸線周りに分割された複数の突起32p,33pにより構成されているので、係合突部を弾性変形しやすく構成でき、下糸用ボビン及び上糸用糸巻きの軸孔径の或る程度の変化やばらつきにも対応できるように構成できる。また、上記のスリット32s,33sに糸の端部を挿通させたり、いずれかの突起に糸を巻き付けたりして保持し、糸がボビンや糸巻きから解けないようにすることも可能になる。
さらに、端部取付キャップ40の係合枠部42は、スリット42sにより軸線周りに分割された複数の突片42f,42gにより構成されているので、係合枠部42を弾性変形しやすく構成でき、上糸用糸巻きの軸孔径の或る程度の変化やばらつきにも対応できるように構成できる。また、一の突片42gによって上糸用糸巻きに弾性係合させ、他の突片42fによって端部取付キャップ40と上糸用糸巻きの位置規制を行うことによって安定的かつ正確に装着することができる。さらに、上記のスリットに糸の端部を挿通させて保持したり、突片に糸を巻き付けたりすることにより、糸がボビンや糸巻きから解けないようにすることも可能になる。
次に、図3を参照して、本発明に係る別の端部取付キャップ50について説明する。この端部取付キャップ50は、端板部51の外面51b(の中央)から突出する係合突部52と、この係合突部52よりも外周側に実質的に環状に配置される態様で、端板部51の内面51cから突出する係合枠部53とを備えている。係合突部52は、上記巻芯連結具30の第1係合突部32と同様に構成され、同様の突起52a、スリット52sを備えている。また、係合枠部53は、上記端部取付キャップ40の係合枠部42と同様に構成され、同様の突片53f,53g、スリット53s、案内面53hを備えている。さらに、端板部51の中央には、上記巻芯連結具30のベース部31に設けられた図示しない貫通孔と同様に構成され同様の機能を有する貫通孔51aが設けられている。なお、上記係合突部52及び係合枠部53の詳細については、それぞれ上記第1係合突部32及び係合枠部42と全く同様であるので、その説明は省略する。
この端部取付キャップ50によれば、上記係合突部52を下糸用ボビン10に嵌合させ、上記係合枠部53を上糸用糸巻き22,23に嵌合させることによって、下糸用ボビン10と上糸用糸巻き22,23とを連結保持することができる。この場合の効果については、上記の巻芯連結具30と端部取付キャップ40を接続して用いる場合と全く同様である。また、端部取付キャップ50でも、端板部51の外面51b上に各種の表示を行うことができるようになる。
最後に、図4を参照して、本発明に係る上糸用糸巻きについて説明する。この上糸用糸巻き24は、合成樹脂の射出成形などで一体に形成されたものであり、全体として略円筒状に構成された巻回部分を有する点では上記上糸用糸巻き21,22,23と同様である。この上糸用糸巻き24が上記糸巻き21,22,23と異なる点は、端部(上端部)24bを端板部24cが閉鎖する構造を有し、この端板部24cの中央に係合開口部24aが設けられている点にある。また、この係合開口部24aは、端板部24cの内面から下方に突出する筒状部24dの内部に連通している。この筒状部24dは図示例では円筒状に構成され、その内周面は係合開口部24aと連続して同一の内径を有している。
この上糸用糸巻き24によれば、端板部24cに設けられた係合開口部24aの内側に、係合開口部24aに内部が連通する筒状部24dが一体に設けられていることにより、上記巻芯連結具30の第2係合突部33を安定して嵌合保持することができるとともに、巻芯連結具30を上糸用糸巻き24から取り外す際にも第2係合突部33を容易に抜き取ることが可能になる。すなわち、筒状部24dが設けられることによって、係合開口部24aの深さL(筒状部24dの軸線方向長さ)を十分に確保できるため、第2係合突部33を確実に筒状部24dの内周面上に係合させることができ、しかも、第2係合突部33を取り外す際に端板部24cの開口縁に突起33aが引っ掛かって抜き取ることができなくなるといったことを防止できる。
上記深さLは、巻芯連結具30の第2係合突部33の最大径部分の突出高さ以上であることが好ましい。このようにすると、巻芯連結具30を上糸用糸巻き24に接続したとき、第2係合突部33が筒状部24dの下部開口縁に引っかかるといったことが防止される。特に、深さLが第2係合突部33の突出量以上であることがさらに望ましい。上糸用糸巻き24は、合成樹脂などの射出成形によって容易に一体に形成することができる。特に、筒状部24dは、係合開口部24aの存在によって型抜きが困難になることもなく、通常の金型構造により巻回部分と一体に成形することができる。
尚、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、端部取付キャップ40,50の係合枠部42,53は図示例のように4分割されたものに限らず、2分割、3分割、5分割、6分割などの任意の数に分割した構造を採用できるなど、種々の態様で構成できる。
実施形態の巻芯連結具及び端部取付キャップを下糸用ボビン及び2種類の上糸用糸巻きと共に示す概略斜視図。 実施形態の端部取付キャップの底面図(a)及び縦断面図(b)並びに端部取付キャップ及び上糸用糸巻きと共に示す概略斜視図(c)。 異なる実施形態の連結具の斜視図(a)、底面図(b)及び縦断面図(c)。 異なる実施形態の上糸用糸巻きの斜視図(a)及び部分縦断面図(b)。
符号の説明
10…下糸用ボビン、10a…軸孔、21,22,23,24…上糸用糸巻き、21a,22a,23a…軸孔、22b,23b,24b…端部、30…巻芯連結具、31…ベース部、32…第1係合突部、32a,33a…突起、32s,33s…スリット、33…第2係合突部、40,50…端部取付キャップ、41,51…端板部、41a…係合開口部、41b,51b…外面、41c,51c…内面、42,53…係合枠部、42f,42g,53f,53g…突片、42s,53s…スリット、43…筒状部、51a…貫通孔、52…係合突部、52a…突起、52s…スリット、24a…係合開口部、24c…端板部、24d…筒状部

Claims (6)

  1. ミシンに用いる上糸用糸巻きの端部に装着するための端部取付キャップであって、
    前記上糸用糸巻きの端部の端面部分を覆う端板部と、
    前記端板部の少なくとも外面上に開口する係合開口部と、
    前記端部に嵌合させるための、前記端板部の内面上から突出し、前記係合開口部よりも外周側において実質的に環状に構成された係合枠部と、
    を有することを特徴とする端部取付キャップ。
  2. その内部が前記係合開口部に連通し、前記係合枠部の内周側において前記端板部の内面上から突出する筒状部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端部取付キャップ。
  3. ミシンに用いる上糸用糸巻きの端部に装着するための端部取付キャップであって、
    前記上糸用糸巻きの端部の端面部分を覆う端板部と、
    ミシンに用いる下糸用ボビンの軸孔に嵌合させるための、前記端板部の少なくとも外面上に突出する係合突部と、
    前記端部に嵌合させるための、前記端板部の内面上から突出し、前記係合突部よりも外周側において実質的に環状に構成された係合枠部と、
    を有することを特徴とする端部取付キャップ。
  4. 前記係合枠部は、スリットにより軸線周りに分割された複数の突片により構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の端部取付キャップ。
  5. 前記複数の突片として、環形状に沿った周回方向の幅が相対的に小さく構成された第1の突片と、当該幅が前記第1の突片よりも広く構成された第2の突片とを設け、前記第1の突片の外周面位置若しくは内周面位置が前記第2の突片の外周面位置若しくは内周面位置よりも外周側若しくは内周側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の端部取付キャップ。
  6. 請求項1に記載の端部取付キャップと、
    ミシンに用いる下糸用ボビンの軸孔に嵌合させるための、弾性変形により外径が変化可能に構成された第1係合突部、並びに、前記上糸用糸巻きの軸孔若しくは前記端部取付キャップの前記開口部に嵌合させるための、弾性変形により外径が変化可能に構成された第2係合突部を有する巻芯連結具と、
    を具備することを特徴とするミシン用巻芯連結具セット。
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