JP2006135752A - 半導体装置とそれを用いた装置及び半導体リレー - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置とそれを用いた装置及び半導体リレーにおいて、半導体リレーのBBM動作と高速スイッチング動作を実現する信号出力を可能とする。
【解決手段】半導体リレー1は、発光ダイオード2と、半導体装置3と、a接点用のスイッチング素子5aと、b接点用のスイッチング素子5bとを備えている。半導体装置3は、フォトダイオードアレイ10,11、駆動用素子Qa2、及び抵抗Raを直列接続し、抵抗Raにバイパス用素子Qa1を並列接続し、駆動用素子Qa2の両端に出力端子を設けて構成した第1の出力回路と、フォトダイオードアレイ10,12、駆動用素子Qb2、及び抵抗Rbを直列接続し、抵抗Rbにバイパス用素子Qb1を並列接続し、駆動用素子Qb2の両端に出力端子を設けて構成した第2の出力回路とを備えている。出力調整されたフォトダイオードアレイ11,12により、BBM動作可能な信号が出力端子に出力される。
【選択図】図2

Description

本発明は、フォトダイオードとMOSFET素子を含む半導体装置とそれを用いた装置及び半導体リレーに関する。
従来、フォトダイオードの発生する光起電力信号をMOSFETを介して外部に出力するようにした回路を1チップに組み込んだ半導体装置があり、また、このような半導体装置と、制御入力信号により点灯及び消灯する発光素子とを組み合わせてパッケージングした装置がある。さらに、上述のような半導体装置や発光素子に、スイッチング素子としてのMOSFETを組み合わせて、発光素子への入力信号によりスイッチング用MOSFETにリレー動作を行わせる半導体リレーが知られている。
ここで、従来の半導体リレーを、図12、図13を参照して説明する。この半導体リレーは、半導体装置90と、発光ダイオード92と、エンハンスメント型MOSFETからなるa接点用スイッチング素子95aと、ディプレッション型MOSFETからなるb接点用スイッチング素子95bとを備えている。半導体装置90は、発光ダイオード92の発光を受けて光起電力を発生するフォトダイオードアレイ91と、フォトダイオードアレイ91の発生する起電力信号に基づいて各スイッチング素子95a,95bを駆動する信号を外部に出力するためのa接点用充放電制御回路93a、及びb接点用充放電制御回路93bを備えている。充放電制御回路93a,93bは、スイッチング動作を高速に行うための回路であり、内部にMOSFETを含んでいる。発光ダイオード92と半導体装置90のフォトダイオードアレイ91との間には、図13に示すように、光透過性の樹脂が封入され、互いに絶縁分離して光結合型の半導リレーが形成される。
上記半導体リレーの動作を説明する。発光ダイオード92の入力端子間に電流が流れると発光ダイオード92が発光し、その光を受光したフォトダイオードアレイ91の端子間に光起電力が発生する。この光起電力は、a接点用充放電制御回路93a、及びb接点用充放電制御回路93bを介して、各スイッチング素子95a,95bのゲート、ソース間に入力される。この入力を受けて、a接点用スイッチング素子95aの端子間(ドレイン、ソース間)が導通(ON、メイク)され、b接点用スイッチング素子95bの端子間(ドレイン、ソース間)が開放(OFF、ブレイク)される。
図14は、上述の半導体リレーにおける状態変化を示す。発光ダイオード(LED)への入力信号が、OFFからONに変化すると、a接点がOFFからON(メイク)となり、時間aの後に、b接点がONからOFF(ブレイク)になっている。この図に示されるような接点動作は、ブレイク・アフター・メイク(BAM: Break After Make)となっており、わずかな時間ではあるが両接点が同時に導通してしまう時間が存在することになり、通常、リレーとして好ましくない動作である。このような動作となる原因のひとつとして、a接点用回路とb接点用回路とが略同等の回路構成となっていることが挙げられる。
そこで、上述のBAM動作を解消して、ブレイク・ビフォア・メイク(BBM: Break Before Make)とするため、図15に示すように、a接点用のフォトダイオードアレイ91aと、b接点用のフォトダイオードアレイ91bとを別個に設け、さらに、a接点用フォトダイオードアレイ91aを、発光ダイオード92に対して、b接点用フォトダイオードアレイ91bよりも遠くに配置したものが知られている。これにより、a接点用フォトダイオードアレイ91aによる光起電力を抑えて、a接点用スイッチング素子95aのソース・ゲート間の充電時間を長くしてドレイン・ソース間の導通(メイク)を遅らせ、BBM動作を実現している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−206507号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されるようなa接点用のフォトダイオードアレイ91aと、b接点用のフォトダイオードアレイ91bとを別個に設けて、これらの配置の仕方のみによりBBM動作を実現する方式の半導体装置においては、次のような問題がある。すなわち、BBM動作に必要なa接点用及びb接点用の光起電力の差は、通常、スイッチング動作のための光起電力に比べて小さいので、フォトダイオードアレイの配置の仕方だけでBBM動作に必要な光起電力の差を精度良く形成することが難しく、また、素子レイアウト設計における融通性に乏しいという問題がある。発光素子への入力信号に対して高速にb接点のブレイクを行うとともに、必ずb接点のブレイクの後に、a接点をメイクするような信号を出力する半導体装置が望まれている。
本発明は、上記課題を解消するものであって、確実にBBM動作を実現できるとともに高速スイッチング動作を可能とする信号を出力する半導体装置とそれを用いた装置及び半導体リレーを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、複数のフォトダイオードからなるフォトダイオードアレイと前記フォトダイオードアレイに接続されて当該フォトダイオードアレイの出力を外部に出力するための第1の出力回路及び第2の出力回路を備えた半導体装置において、前記フォトダイオードアレイは、メインフォトダイオードアレイ、第1のサブフォトダイオードアレイ、及び第2のサブフォトダイオードアレイとにより構成され、前記第1の出力回路は、前記メインフォトダイオードアレイに前記第1のサブフォトダイオードアレイ、ディプレッション型のMOSFET、及び抵抗を直列接続し、前記抵抗にエンハンスメント型のMOSFETを並列接続し、前記ディプレッション型のMOSFETの両端に出力端子を設けて構成され、前記第2の出力回路は、前記メインフォトダイオードアレイに前記第2のサブフォトダイオードアレイ、ディプレッション型のMOSFET、及び抵抗を直列接続し、前記抵抗にエンハンスメント型のMOSFETを並列接続し、前記ディプレッション型のMOSFETの両端に出力端子を設けて構成されているものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の半導体装置において、前記第1のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードと前記第2のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードの大きさが互いに異なっており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なるものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の半導体装置において、前記第1のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオード、又は、前記第2のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードが光を透過させない物質によって遮光されており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なるものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の半導体装置において、前記第1のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオード、又は、前記第2のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードが光の透過を妨げるフィルタによって覆われており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なるものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載の半導体装置において、前記第1のサブフォトダイオードアレイ、又は、前記第2のサブフォトダイオードアレイの一方が、前記メインフォトダイオードアレイから、より離れた位置に形成されており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なるものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置と、入力に従って点灯又は消灯する発光ダイオードとを備え、前記半導体装置のフォトダイオードアレイと前記発光ダイオードとが互いに光結合するように配置されている装置である。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置と、入力に従って点灯又は消灯する発光ダイオードと、エンハンスメント形のMOSFETよりなる第1のスイッチング素子と、ディプレッション形のMOSFETよりなる第2のスイッチング素子と、を備えた半導体リレーであって、前記半導体装置のフォトダイオードアレイと前記発光ダイオードとが互いに光結合するように配置され、前記第1のスイッチング素子には前記半導体装置の第1の出力回路の出力端子が接続され、前記第2のスイッチング素子には前記半導体装置の第2の出力回路の出力端子が接続されているものである。
請求項1の発明によれば、フォトダイオードアレイを、メインフォトダイオードアレイと、第1及び第2のサブフォトダイオードアレイとにより構成し、メインフォトダイオードアレイを第1及び第2の出力回路で共通に用い、両サブフォトダイオードアレイを第1及び第2の出力回路で個別に用いるので、第1及び第2の出力回路の出力信号を半導体リレーの開閉(スイッチング)動作に用いる場合、BBM動作に必要なa接点用及びb接点用の光起電力の差を精度良く実現できる。すなわち、スイッチング動作のための光起電力を大規模構成としたメインフォトダイオードアレイから供給し、小規模構成とした両サブフォトダイオードアレイを光起電力調整用に用いるようにすることで、半導体装置のフォトダイオード素子のレイアウト設計や規模設計が容易となり、ひいては、精度良いBBM動作を可能とする半導体装置を実現できる。また、大規模のメインフォトダイオードを共通に用いることにより、半導体装置の規模を大きく拡大することなく所望の半導体装置を実現できる。
請求項2の発明によれば、フォトダイオードの大きさの調整によって、確実に第1及び第2のサブフォトダイオードアレイの出力の大きさ、従って第1の出力回路と第2の出力回路の出力の大きさを異ならせることができる。このような出力を半導体リレーの開閉動作に用いる場合、出力の大きさの違いにより、接点用のMOSFETのソース・ゲート間の充電時間に差を設けてBBM動作を実現できる。
請求項3の発明によれば、フォトダイオードへの光を遮光して調整することにより、上述同様に第1及び第2のサブフォトダイオードアレイの出力の大きさを異ならせて、半導体リレーにBBM動作を行わせる信号を出力できる。
請求項4の発明によれば、フォトダイオードへの入光量をフィルタで調整することにより、上述同様に第1及び第2のサブフォトダイオードアレイの出力の大きさを異ならせて、半導体リレーにBBM動作を行わせる信号を出力できる。
請求項5の発明によれば、第1及び第2のサブフォトダイオードの配置を調整することにより、上述同様に第1及び第2のサブフォトダイオードアレイの出力の大きさを異ならせて、半導体リレーにBBM動作を行わせる信号を出力できる。
請求項6の発明によれば、発光ダイオードに信号入力する端子と、半導体リレーをBBM動作させることができる信号を出力する端子と、を備えた装置が容易得られ、これを用いて、BBM動作可能な半導体リレーを容易に形成できる。
請求項7の発明によれば、発光ダイオードと半導体装置によって、半導体リレーがBBM動作することが可能な信号を出力できるので、確実にBBM動作可能な半導体リレーが得られる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置とそれを用いた装置及び半導体リレーについて、図面を参照して説明する。図1は本発明の半導体リレー1を模式的に示し、図2、図3はそれぞれ電気回路とブロック構成を示し、図4は半導体リレー1における信号変化を示す。半導体リレー1は、図1に示すように、入力に従って点灯又は消灯する発光ダイオード(LED)2と、半導体装置3と、エンハンスメント型MOSFET(Qa)からなるa接点用の第1のスイッチング素子5aと、ディプレッション型MOSFET(Qb)からなるb接点用の第2のスイッチング素子5bとを備えている。
半導体装置3は、発光ダイオード2の発光を受けて光起電力を発生するフォトダイオードアレイ10,11,12と、これらのフォトダイオードアレイの発生する起電力信号に基づいて各スイッチング素子5a,5bを駆動する信号を外部に出力するためのa接点用充放電制御回路13a、及びb接点用充放電制御回路13bを備えている。半導体装置3のフォトダイオードアレイ10,11,12と発光ダイオード2とは、互いに光結合するように配置されている。
上述のフォトダイオードアレイは、図2,図3に示すように、複数のフォトダイオードからなり、フォトダイオードPDからなるメインフォトダイオードアレイ10、フォトダイオードPDaからなる第1のサブフォトダイオードアレイ11、及びフォトダイオードPDbからなる第2のサブフォトダイオードアレイ12とにより構成されている。なお、これらの各フォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードの個数は、図示した個数に限定されるものではない。
半導体装置3は、フォトダイオードアレイ10,11,12に接続されてフォトダイオードアレイの出力を外部に出力する、第1の出力回路及び第2の出力回路を備えている。第1の出力回路は、メインフォトダイオードアレイ10に第1のサブフォトダイオードアレイ11、ディプレッション型のMOSFETからなる駆動用素子Qa2、及び抵抗Raを直列接続し、抵抗Raにエンハンスメント型のMOSFETからなるバイパス用素子Qa1を並列接続し、駆動用素子Qa2のMOSFETの両端に出力端子を設けて構成されている。
第2の出力回路は、メインフォトダイオードアレイ10に第2のサブフォトダイオードアレイ12、ディプレッション型のMOSFETからなる駆動用素子Qb2、及び抵抗Rbを直列接続し、抵抗Rbにエンハンスメント型のMOSFETからなるバイパス用素子Qb1を並列接続し、駆動用素子Qb2のMOSFETの両端に出力端子を設けて構成されている。
上述のa接点用充放電制御回路13aは抵抗Ra、バイパス用素子Qa1、及び駆動用素子Qa2によって構成され、b接点用充放電制御回路13bは抵抗Rb、バイパス用素子Qb1、及び駆動用素子Qb2によって構成されている。これらの充放電制御回路13a,13bは、スイッチング動作を高速に行うための回路である。また、第1のスイッチング素子Qaは半導体装置3の第1の出力回路の出力端子が接続され、第2のスイッチング素子Qbは半導体装置3の第2の出力回路の出力端子が接続されている。
半導体リレー1の動作を説明する。まずa接点回路の動作の説明を行う。発光ダイオード2の入力端子間に電流が流れると発光ダイオード2が発光し、その光を受光したメインフォトダイオードアレイ10、及び第1のサブフォトダイオードアレイ11の端子間に光起電力が発生する。この光起電力は、a接点用充放電制御回路13aの内部において、ディプレッション型のMOSFETからなる駆動用素子Qa2のゲート・ソース間容量を充電する電流とともに、駆動用素子Qa2のドレイン・ソース間を流れる電流を発生させる。この電流は抵抗Raを流れて抵抗Raの両端に電位差を発生し、この電位差によって駆動用素子Qa2のドレイン・ソース間が遮断され、出力端子に電位差が発生する。出力端子間に発生した電位差が第1のスイッチング素子5aを構成するエンハンスメント型のMOSFET(Qa)のゲート、ソース間に入力され、a接点用スイッチング素子5aの端子間(ドレイン、ソース間)が導通(ON、メイク)される。
また、発光ダイオード2への入力が遮断された場合、発光ダイオード2の光信号が消滅することから、メインフォトダイオードアレイ10、及び第1のサブフォトダイオードアレイ11による光起電力が消滅し、抵抗Raの両端の電位差がなくなって、駆動用素子Qa2のドレイン・ソース間は導通状態へと変化し、出力端子の間の電位差をなくし、出力端子に接続されている第1のスイッチング素子5aのMOSFET(Qa)に蓄えられた電荷が駆動用素子Qa2を介して速やかに放電される。また、バイパス用素子Qa1は、駆動用素子Qa2のドレイン・ソース間の導通状態への変化に際して、抵抗Raに対するバイパスとなる放電用の電流経路を形成して速やかな放電を可能とする。
次に、b接点回路の動作を説明する。発光ダイオード2の入力端子間に電流が流れると発光ダイオード2が発光し、その光を受光したメインフォトダイオードアレイ10、及び第2のサブフォトダイオードアレイ12の端子間に光起電力が発生する。この光起電力は、b接点用充放電制御回路13bの内部において、上述のa接点回路の動作と同様の動作が行われて、駆動用素子Qb2の両端の出力端子に発生した電位差が第2のスイッチング素子5bを構成するディプレッション型のMOSFET(Qb)のゲート、ソース間に入力され、b接点用スイッチング素子5bの端子間(ドレイン、ソース間)が開放(OFF、ブレイク)される。また、発光ダイオード2への入力が遮断された場合の動作は、上述のa接点回路における動作と同様であり説明を省略する。
上述したフォトダイオードアレイと、第1及び第2の出力回路の構成において、両回路にそれぞれ発生する光起電力、従って半導体装置3から、第1及び第2のスイッチング素子5a,5bに、それぞれ出力される電位差は、第1及び第2のサブフォトダイオードアレイ11,12によりそれぞれ発生する起電力の大きさに依存している。そこで、図2,図3に模式的に示しているように、第1のサブフォトダイオードアレイ11の起電力が、第2のサブフォトダイオードアレイ12の起電力より小さくなるような構成とすることにより、第1のスイッチング素子5aの動作を、第2のスイッチング素子5bの動作よりも遅らすことができる。これは、MOSFETのソース・ゲート間の容量を充電する時間を電流、従って電位差で制御することによる。
上述から、半導体リレー1における信号変化は、図4に示すようになる。すなわち、発光ダイオード2への入力信号がOFFからONに変化すると、まずb接点がONからOFF(ブレイク)になり、その時間Δtの後に、a接点がOFFからON(メイク)となる。この図に示される接点動作は、ブレイク・ビフォア・メイク(BBM: Break Before Make)となっており、両接点がOFFである状態が実現されている。
上述のように、半導体リレー1を構成する半導体装置3においては、スイッチング動作のための光起電力を大規模構成としたメインフォトダイオードアレイ10から供給し、小規模構成とした両サブフォトダイオードアレイ11,12を光起電力調整用に用いるようにすることで、半導体装置3のフォトダイオード素子のレイアウト設計や規模設計が容易となっている。また、大規模のメインフォトダイオードアレイ10を共通に用いることにより、半導体装置3の規模を大きく拡大することなく所望の半導体装置3を実現できる。また、このような半導体装置3を用いた半導体リレーにおいては、精度良い且つ安定なBBM動作を実現できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。本発明の半導体装置3は、図5に示すように、他の半導体装置や電気回路を駆動するための組込用の半導体チップとして用いることができる。また、図6に示すように、発光ダイオード2と半導体装置3とを所定の配置でパッケージングして、発光ダイオード2に信号入力する端子と、半導体リレーをBBM動作させることができる信号を出力する端子と、を備えた装置として用いることができる。
次に、図7、図8、図9を参照して、半導体装置3の他の実施形態を説明する。図7に示す半導体装置3は、第1のサブフォトダイオードアレイ11(a接点側)を構成するフォトダイオードPDaの表面を、光を透過させない物質、例えばアルミニュームの薄膜からなる遮光膜Mによって遮光することにより、a接点側で発生する電荷量を第2のサブフォトダイオードアレイ12(b接点側)で発生する電荷量より下げるようにしたものである。このような半導体装置3を半導体リレーに用いると、a接点側に流れ込む電流量を下げて、a接点の動作時間を遅らせることができ、従ってBBM動作を実現することができる。
また、図8に示す半導体装置3は、a接点側を構成するフォトダイオードPDaの表面に、酸化物の蒸着膜などの光の透過を妨げるフィルタFを構成することにより、上述同様に、a接点側で発生する電荷量をb接点側で発生する電荷量より下げるようにしたものである。
また、図9に示す半導体装置3は、a接点側のフォトダイオードPDaを、メインフォトダイオードアレイ10から離して、上述同様に、a接点側で発生する電荷量をb接点側で発生する電荷量より下げるようにしたものである。この場合、半導体装置3の使用に当たって、発光ダイオード2は、メインフォトダイオードアレイ10の近傍に配置される。従って、メインフォトダイオードアレイ10の近くに配置されている第2のサブフォトダイオードアレイ12の出力よりも、遠くに配置されている第1のサブフォトダイオードアレイ11の出力が小さくなる。図10,図11は、上述の図9に示した半導体装置3を用いて半導体リレー1を構成した例を示す。図11に示すように、第1のサブフォトダイオードアレイ11が発光ダイオード2から離れた配置とされている。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、半導体装置3又は装置4を用いて半導体リレーを構成する場合、a接点、b接点の他にc接点を設けることもでき、また、交流電力をON/OFFする仕様とすることもできる。
本発明の実施形態に係る半導体リレーの模式的斜視図。 同上半導体リレーの電気回路図。 同上半導体リレーのブロック構成図。 同上半導体リレーの動作を説明する信号変化図。 本発明の他の実施形態に係る半導体装置の模式的斜視図。 本発明のさらに他の実施形態に係る装置の模式的斜視図。 本発明のさらに他の実施形態に係る半導体装置のブロック構成図。 本発明のさらに他の実施形態に係る半導体装置のブロック構成図。 本発明のさらに他の実施形態に係る半導体装置のブロック構成図。 同上半導体装置を用いた半導体リレーの模式的斜視図。 図10におけるA矢視断面図。 従来の半導体リレーの模式的斜視図。 図12におけるX矢視断面図。 同上従来の半導体リレーの動作を説明する信号変化図。 従来の半導体リレーにおける光結合部の模式的断面図。
符号の説明
1 半導体リレー
2 発光ダイオード
3 半導体装置
4 装置
10 メインフォトダイオードアレイ
11 第1のサブフォトダイオードアレイ
12 第2のサブフォトダイオードアレイ
5a 第1のスイッチング素子
5b 第2のスイッチング素子
F フィルタ
PD,PDa,PDb フォトダイオード
Qa,Qa1,Qb1 MOSFET(エンハンスメント型)
Qb,Qa2,Qb2 MOSFET(ディプレッション型)
Ra,Rb 抵抗

Claims (7)

  1. 複数のフォトダイオードからなるフォトダイオードアレイと前記フォトダイオードアレイに接続されて当該フォトダイオードアレイの出力を外部に出力するための第1の出力回路及び第2の出力回路を備えた半導体装置において、
    前記フォトダイオードアレイは、メインフォトダイオードアレイ、第1のサブフォトダイオードアレイ、及び第2のサブフォトダイオードアレイとにより構成され、
    前記第1の出力回路は、前記メインフォトダイオードアレイに前記第1のサブフォトダイオードアレイ、ディプレッション型のMOSFET、及び抵抗を直列接続し、前記抵抗にエンハンスメント型のMOSFETを並列接続し、前記ディプレッション型のMOSFETの両端に出力端子を設けて構成され、
    前記第2の出力回路は、前記メインフォトダイオードアレイに前記第2のサブフォトダイオードアレイ、ディプレッション型のMOSFET、及び抵抗を直列接続し、前記抵抗にエンハンスメント型のMOSFETを並列接続し、前記ディプレッション型のMOSFETの両端に出力端子を設けて構成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードと前記第2のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードの大きさが互いに異なっており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオード、又は、前記第2のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードが光を透過させない物質によって遮光されており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオード、又は、前記第2のサブフォトダイオードアレイを構成するフォトダイオードが光の透過を妨げるフィルタによって覆われており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第1のサブフォトダイオードアレイ、又は、前記第2のサブフォトダイオードアレイの一方が、前記メインフォトダイオードアレイから、より離れた位置に形成されており、前記両サブフォトダイオードアレイの出力の大きさが異なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置と、入力に従って点灯又は消灯する発光ダイオードとを備え、前記半導体装置のフォトダイオードアレイと前記発光ダイオードとが互いに光結合するように配置されていることを特徴とする装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置と、入力に従って点灯又は消灯する発光ダイオードと、エンハンスメント形のMOSFETよりなる第1のスイッチング素子と、デプレッション形のMOSFETよりなる第2のスイッチング素子と、を備えた半導体リレーであって、
    前記半導体装置のフォトダイオードアレイと前記発光ダイオードとが互いに光結合するように配置され、前記第1のスイッチング素子には前記半導体装置の第1の出力回路の出力端子が接続され、前記第2のスイッチング素子には前記半導体装置の第2の出力回路の出力端子が接続されていることを特徴とする半導体リレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8847244B2 (en) 2013-02-28 2014-09-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Photocoupler
KR101457790B1 (ko) * 2012-03-16 2014-11-03 옵티즈 인코포레이티드 개선된 후면 조명 이미지 센서 아키텍쳐, 및 그 제조 방법

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