JP2006134995A - 露光装置、露光量制御方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光量制御方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 積算露光量の均一化を図ることは勿論のこと、積算露光量の制御の自由度を高めることができる露光装置及び露光量制御方法、並びに当該露光装置又は露光量制御方法を用いたデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の露光装置は、エキシマレーザ光源1と露光本体部とを含んで構成されており、露光本体部に設けられた露光コントローラ23は、インテグレータセンサ22の検出結果に基づいて、次にエキシマレータ光源1から射出されるレーザビームLBのエネルギーを指示するエネルギー目標値をエキシマレーザ光源1に出力する。露光コントローラ23は、エキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLBのパルス毎にエネルギー目標値を出力してレーザビームLBのエネルギーをパルス毎に制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光源装置から射出されるパルス状の露光光を用いてマスクのパターンを基板に露光する露光装置、当該露光装置で用いられる露光光の露光量を制御する露光量制御方法、及び当該露光装置又は露光量制御方法を用いてデバイスを製造するデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子、撮像装置(CCD(Charge Coupled Device)等)、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスの製造工程の1つとして通常設けられるフォトリソグラフィー工程では、露光対象としての基板(フォトレジストが塗布された半導体ウェハ又はガラスプレート)にマスク又はレチクル(以下、これらを総称するときは、マスクという)に形成されたパターンの縮小像を投影露光する露光装置が用いられる。近年においては、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(所謂、ステッパ)又はステップ・アンド・スキャン方式の露光装置が多用されている。
上記のステッパは、基板を二次元的に移動自在な基板ステージ上に載置し、この基板ステージにより基板を歩進(ステッピング)させて、マスクのパターンの縮小像を基板上の各ショット領域に一括露光する動作を順次繰り返す露光装置である。また、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置は、スリット状のパルス露光光をマスクに照射している状態で、マスクを載置したマスクステージと基板を載置した基板ステージとを投影光学系に対して互いに同期移動させつつマスクに形成されたパターンの一部を基板のショット領域に逐次転写し、1つのショット領域に対するパターンの転写が終了すると基板をステッピングさせて他のショット領域にパターンの転写を行う露光装置である。
露光装置を用いてマスクに形成されたパターンを基板上に転写する際には、線幅の不均一性を防止するために、ショット領域全体に亘って積算光量(積算露光量)を制御する必要がある。積算露光量の制御は、基本的に露光装置に設けられた露光コントローラが光源装置に対してエネルギー目標値を出力し、光源装置がこのエネルギー目標値に応じたエネルギーを有するパルス状の露光光を射出することによって行われる。
特開2000−021717号公報 特開2001−144004号公報
ところで、近年においては、基板に露光転写するパターンが微細化されてきているため、露光精度(解像度、転写忠実度、重ね合わせ精度等)を高める必要がある。特に、半導体素子を製造する場合には、基板上に形成されるパターンが極めて微細であるため、一連の製造工程の各々の工程での精度を向上させるのみならず、最終的に製造される半導体素子の出来上がりまでを見越した設計が必要になっている。かかる設計がなされた半導体素子を製造する場合には、1つのショット領域内におけるパターン線幅の均一性を高める必要がある。しかしながら、現状においては、基板上に塗布されている感光剤の厚さムラ等の種々の要因によって1ショット領域内におけるパターン線幅の不均一性が生じる場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、パターン線幅の均一性を高めることができる露光装置及び露光量制御方法、並びに当該露光装置又は露光量制御方法を用いたデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
上記課題を解決するために、本発明の露光装置は、パルス状の露光光(LB)を射出する光源装置(1)と、当該光源装置からの露光光でマスク(R)を照明して当該マスクのパターンを基板(W)上に露光する露光手段(10、PL等)を備える露光本体部とを含んで構成される露光装置(EX)において、前記露光本体部は、前記光源装置から射出される前記露光光のエネルギーをパルス毎に検出する検出装置(22)と、前記検出装置の検出結果に基づいて、その後に、前記光源装置から射出される前記露光光のパルス毎のエネルギーを制御する露光量制御部(23)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、光源装置から射出された露光光は露光本体部に設けられた検出装置によってそのエネルギーがパルス毎に検出され、検出装置の検出結果に基づいて光源装置から射出される露光光のパルス毎のエネルギーが露光本体部に設けられた露光量制御部により制御される。
上記課題を解決するために、本発明の露光量制御方法は、パルス状の露光光(LB)を射出する光源装置(1)と、当該光源装置からの露光光でマスク(R)を照明して当該マスクのパターンを基板(W)上に露光する露光手段(10、PL等)を備える露光本体部とを含んで構成される露光装置(EX)の露光量制御方法において、前記基板の露光中に、前記光源装置から射出される前記露光光のエネルギーをパルス毎に検出する検出ステップ(S13、S23、S27)と、前記検出ステップの検出結果に基づいて、その後に、前記光源装置から射出される前記露光光のパルス毎のエネルギーを制御する制御信号を前記露光本体部から前記光源装置に対して出力する出力ステップ(S16、S24)とを含むことを特徴としている。
この発明によると、基板の露光中に光源装置から射出される露光光のエネルギーがパルス毎に検出され、この検出結果に基づいて光源装置から射出される露光光のパルス毎のエネルギーを制御する制御信号が露光本体部から光源装置に対して出力される。
本発明のデバイス製造方法は、上記の露光装置、又は上記の露光量制御方法を用いて前記光源装置からの露光光で前記マスクを照明して前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光工程(S26)と、前記露光工程により露光された前記基板を現像する現像工程(S27)とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、基板上に形成されるパターンの線幅均一性を高めることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による露光装置、露光量制御方法、及びデバイス製造方法について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による露光装置の構成を示すブロック図である。図1に示す露光装置EXは、図1中の投影光学系PLに対してマスクとしてのレチクルRと基板としてのウェハWとを相対的に移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンをウェハWに逐次転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の露光装置である。
尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。図1に示すXYZ直交座標系は、X軸及びY軸がウェハWの移動面に平行な面に含まれるよう設定され、Z軸が投影光学系PLの光軸AXに沿う方向に設定されている。また、本実施形態ではレチクルR及びウェハWを同期移動させる方向(走査方向)をY方向に設定している。また、レチクルRとウェハWとの同期移動方向(走査方向)をY方向に設定し、その走査方向に垂直な非走査方向をX方向として説明する。
図1に示す露光装置EXは、光源装置としてKrFエキシマレーザ(波長248nm)又はArFエキシマレーザ(波長193nm)よりなるエキシマレーザ光源1を備えている。尚、光源装置としては、エキシマレーザ光源1に代えて、Fレーザ光源(波長157nm)、Krレーザ光源(波長146nm)、Arレーザ光源(波長126nm)等の紫外レーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等)等も使用することができる。
エキシマレーザ光源1から射出される露光光としてのレーザビームLBは、ビーム整形光学系2に入射する。このビーム整形光学系2は、シリンダレンズ及びビームエキスパンダ等で構成され、レーザビームLBが後続のフライアイレンズ5に効率よく入射するように入射するレーザビームLBの断面形状を整形する。ビーム整形光学系2を通過したレーザビームLBはエネルギー粗調器3に入射する。このエネルギー粗調器3は、回転自在なレボルバ上に透過率(=1−減光率)の異なる複数個のNDフィルタを配置したものであり、そのレボルバを回転することにより、入射するレーザビームLBに対する透過率を100%から複数段階で切り換えることでレーザビームLBの射出エネルギーを調整するものである。尚、そのレボルバと同様のレボルバを直列に2段配置し、2段のNDフィルタの組み合わせによってより細かく透過率を調整できるようにしてもよい。
エネルギー粗調器3から射出されたレーザビームLBは、ミラー4によってその光路が折り曲げられ、フライアイレンズ5に入射する。フライアイレンズ5は、後述のレチクルRを均一な照度分布で照明するためにミラー4を介して入射されるレーザビームLBから多数の2次光源を形成する。フライアイレンズ5の射出面には照明系の開口絞り(所謂絞り)6が配置されている。尚、開口絞り6内の2次光源から射出されるレーザビームを以下、「パルス照明光IL」という。パルス照明光ILは、反射率が小さく透過率の大きなビームスプリッタ7によって2方向に分岐される。
ビームスプリツタ7を透過したパルス照明光ILは、第1リレーレンズ8aを経て固定視野絞り(固定レチクルブラインド)9aの矩形の開口部を通過する。固定視野絞り9aは、レチクルRのパターン面に対する共役面の近傍に配置されている。また、固定視野絞り9aの近傍に走査方向の位置及び幅が可変の開口部を有する可変視野絞り9bも配置されている、この可変視野絞り9bは、ステップ・アンド・スキャン等の走査露光動作を行う場合の走査方向の羽根について、走査露光の開始時及び終了時にその可変視野絞り9bを介して照明領域を更に制限して、不要な部分への露光を防止する。
固定視野絞り9a及び可変視野絞り9bを通過したパルス照明光ILは、第2リレーレンズ8b、及びコンデンサレンズ10を経て、レチクルステージRST上に保持されたレチクルR上の矩形の照明領域IRを均一な照度分布で照明する。レチクルR上の照明領域IR内のパターンを投影光学系PLを介して投影倍率α(αは例えば1/4,1/5等)で縮小した像が、フォトレジストが塗布されたウェハW上の矩形の露光領域(照野フィールド)ERに投影露光される。ウェハWは、例えばシリコン又はSOI(Silicon On Insulator)等のウェハ(wafer)である。
レチクルステージ駆動部11はステージコントローラ12の制御の下で、レチクルステージRSTをY方向に駆動する。つまり、レチクルステージRST上の一端には移動鏡13が固定されて設けられており、外部のレーザ干渉計14によって計測されるレチクルステージRSTのX座標、Y座標、及びZ軸周りの回転角がステージコントローラ12に供給され、ステージコントローラ12は供給された座標等に基づいてレチクルステージ駆動動部18を介して、レチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
一方、ウェハWは、不図示のウェハホルダを介してZチルトステージ15上に載置されており、Zチルトステージ15はXYステージ16上に載置されている。XYステージ16は、X方向及びY方向にウェハWの位置決めを行うとともに、Y方向にウェハWを等速移動(走査)させる。また、Zチルトステージ15は、ウェハWのZ方向の位置(フォーカス位置)を調整すると共に、XY平面に対するウェハWの傾斜角を調整する機能を有する。Zチルトステージ15上に固定された移動鏡17、及び外部のレーザ干渉計18により計測されるXYステージ16のX座標、Y座標、及びZ軸周りの回転角がステージコントローラ12に供給され、ステージコントローラ12は供給された座標等に基づいてウェハステージ駆動部19を介してXYステージ16の位置及び速度を制御する。
また、Zチルトステージ15の内部には、図示は省略しているが、レチクルRとウェハWが載置されたステージとの相対的な位置関係を調整するため及びフォーカスを調整するための位置検出用センサが配置されている。尚、以上のZチルトステージ15及びXYステージ16を含んでウェハステージWSTが構成されている。また、ステージコントローラ12の動作は、装置全体を統轄制御する主制御装置25によって制御されている。主制御装置25は、露光装置の各部を制御することで露光時における露光動作を制御する。尚、主制御装置25についての詳細は後述する。
主制御装置25の制御の下で走査露光が行われる場合には、レチクルRがレチクルステージRSTを介して照明領域IRに対して+Y方向(又は−Y方向)に速度VRで走査されるのに同期して、ウェハWがXYステージ16を介して露光領域ERに対して−Y方向(又は+Y方向)に速度α・V(αはレチクルRからウェハWに対する投影倍率)で走査される。
また、Zチルトステージ15上のウェハWの近傍には光電変換素子からなる照度むらセンサ20が常設されている。この照度むらセンサ20の受光面は、ウェハWの表面と同じ高さに設定されている。照度むらセンサ20としては、遠紫外域で感度があり、且つパルス照明光を検出するために高い応答周波数を有するPIN型のフォトダイオード等を使用することができる。照度むらセンサ20の検出信号は、不図示のピークホールド回路、及びアナログ/デジタル(A/D)変換器を介して露光コントローラ23に供給される。
図1において、前述したビームスプリッタ7へ入射したパルス照明光ILの内、ビームスプリッタ7で反射されたパルス照明光ILは、集光レンズ21を介して検出装置としての光電変換素子よりなる検出装置としてのインテグレータセンサ22で受光される。インテグレータセンサ22で光電変換された信号は、不図示のピークホールド回路及びA/D変換器を介してディジタル化され出力信号DSとして露光コントローラ23に供給される。
インテグレータセンサ22の出力信号DSと、ウェハWの表面(投影光学系PLの像面)上でのパルス照明光ILの単位面積当たりのパルスエネルギー(露光量)との相関係数は予め求められて露光コントローラ23内に記憶されている。露光コントローラ23は、主制御装置25の制御の下、ステージコントローラ12からのステージ系の動作情報に同期して、レーザビームLBの制御信号TSをエキシマレーザ光源1に供給することによって、エキシマレーザ光源1の発光タイミング、及び発光パワー等を制御する。更に、露光コントローラ23はエネルギー粗調器3のNDフィルタを切り換えることによって透過率を制御し、ステージコントローラ12はステージ系の動作情報に同期して可変視野絞り9bの開閉動作を制御する。また、ステージコントローラ12は主制御装置25の制御の下で計測時における動作の制御も行う。
以上説明した投影光学系PLを含み、エキシマレーザ光源1から射出されたパルス照明光ILでウェハWを露光する露光本体部は、内部に温度制御された所定の気体が供給されているチャンバ内に収納されている。尚、露光本体部の構成は、以上説明したものに限らず、必要に応じて様々な形態を採用することができる。
次に、エキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLBのエネルギーを制御する制御系について説明する。図2は、レーザビームLBのエネルギー制御系を示すブロック図である。尚、図2においては、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付している。図2のエキシマレーザ光源1の内部において、パルスエネルギー源としてのレーザ共振器1aからパルス的に放出されたレーザビームは、透過率が高く僅かな反射率を有するビームスプリッタ1bに入射する。ビームスプリッタ1bを透過したレーザビームLBは外部に射出され、ビームスプリッタ1bで反射されたレーザビームは光電変換素子よりなるエネルギーモニタ1cに入射する。尚、エキシマレーザ光源1内のビームスプリッタ1bの外側には、露光コントローラ23からの制御情報に応じてレーザビームLBを随時遮光するためのシャッタ1fも配置されている。
エネルギーモニタ1cからの光電変換信号は、不図示のピークホールド回路を介して出力ESとしてエネルギーコントローラ1dに供給される。尚、エネルギーモニタ1cの出力ESに対応するエネルギーの制御量の単位は(mJ/pulse)である。エネルギーコントローラ1dは、露光コントローラ23からの制御信号TSに基づいて高圧電源1eの電源電圧を設定し、これによって、レーザ共振器1aから射出されるレーザビームLBのパルスエネルギーが所定の値の近傍に設定される。また、エネルギーコントローラ1dは、制御信号TSに加えてエネルギーモニタ1cからの光電変換信号をエネルギー制御に用いることもできる。
露光コントローラ23は、インテグレータセンサ22からの出力信号DSに基づいて、その後にエキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLBのエネルギー制御信号TSをエキシマレーザ光源1に設けられたエネルギーコントローラ1dに対してパルス毎に出力する。エネルギーコントローラ1dは、エキシマレーザ光源1から所望のエネルギーのレーザビームLBが射出されるように露光コントローラ23から出力される制御信号TSに基づいて高圧電源1eの電源電圧を設定する。つまり、本実施形態においては、エキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLBのパルス毎のエネルギーが、露光本体部に設けられた露光コントローラ23からの制御信号TSによって制御される。
次に、上記構成の露光装置EXにおける露光時の動作について詳細に説明する。露光動作が開始されると、まず主制御装置25は、不図示のレチクルローダに制御信号を出力して所定のレチクルRを搬送させてレチクルステージRST上に保持させるとともに、不図示のウェハローダに制御信号を出力してウェハWを搬送させてウェハステージWST上に保持させる。次に、レチクルRとウェハステージWSTとの相対位置の位置合わせ(アライメント)を行った上で、ウェハW上に設定された複数のショット領域の内の所定の数個のショット領域に形成されたアライメントマークの位置計測が行われる。次いで、この計測結果を用いてEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)演算が行われ、ウェハW上の全ショット領域の配列座標が求められる。
以上の処理が終了すると、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力してレチクルステージ駆動部11を駆動させ、レチクルステージRSTを加速開始位置に移動させる。また、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力してウェハステージ駆動部19を駆動させ、ウェハWの最初に露光すべきショット領域が加速開始位置に配置されるようウェハステージWSTを移動させる。次に、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力し、例えばレチクルステージRSTの+Y方向への加速を開始させるとともに、ウェハステージWSTの−Y方向への加速を開始させる。レチクルステージRST及びウェハステージWSTの加速が開始されてから各々のステージが所定の速度に達すると、主制御装置25は露光コントローラ23に制御信号を出力し、エキシマレーザ光源1からレーザビームLBを射出させる。レーザビームLBが射出されている間は図3に示すフローチャートに従って露光量制御が行われる。
図3は、本発明の第1実施形態による露光量制御方法を示すフローチャートである。尚、図3に示すフローチャートは、1つのショット領域に対する露光量制御を示すフローチャートであって、露光コントローラ23から出力されるレーザビームLBの射出開始指令とともに開始される。処理が開始されると、まず、露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に対して、射出開始指令とともに所望のエネルギー目標値(デジタル値)ER(1)が制御信号TSとして出力される(ステップS11)。この制御信号TSはエキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dに入力される。
エネルギーコントローラ1dは入力された制御信号TSをD/A変換するとともに、その制御信号で指示されるエネルギー目標値ER(1)に基づいて高圧電源1eの電源電圧の設定値を決定するとともに、その決定された電源電圧をレーザ共振器1aに供給する。そして、電源電圧1eで設定された電源電圧に応じたエネルギーを有するレーザビームがレーザ共振器1aから放出される。放出されたレーザビームは、ビームスプリッタ1bを透過してエキシマレーザ光源1から1パルス目のレーザビームLB(1)として射出される(ステップS12)。このレーザビームLB(1)は、ビーム整形光学系2及びエネルギー粗調器3を順に介して露光本体部内に入射し、ミラー4(図1参照)で偏向された後でフライアイレンズ5に入射する。フライアイレンズ5により形成される2次光源からはパルス照明光ILが射出され、ビームスプリッタ7に入射する。
ビームスプリツタ7を透過したパルス照明光ILは、第1リレーレンズ8aを透過した後、レチクルRのパターン面に対する共役面の近傍に配置された固定視野絞り9aの矩形の開口部を通過する。これにより、パルス照明光ILの断面形状はX方向に延びるスリット状に整形される。固定視野絞り9aを透過したパルス照明光ILは、可変視野絞り9bの開口部を通過した後で、第2リレーレンズ8b及びコンデンサレンズ10を経て、レチクルステージRST上に保持されたレチクルR上の矩形の照明領域IRを均一な照度分布で照明する。レチクルR上の照明領域IR内のパターンを投影光学系PLを介して投影倍率αで縮小した像が、フォトレジストが塗布されたウェハW上の矩形の露光領域(照野フィールド)ERに投影露光される。この露光領域にはウェハW上の最初に露光すべきショット領域が配置されており、そのショット領域の一部(端部)がパルス照明光ILにより露光される。
前述したビームスプリッタ7へ入射したパルス照明光ILの内、ビームスプリッタ7で反射されたパルス照明光ILは、集光レンズ21を介してインテグレータセンサ22で受光される(ステップS13)。インテグレータセンサ22で光電変換された信号は、不図示のピークホールド回路及びA/D変換器を介してディジタル化され出力信号DSとして露光コントローラ23に供給される。次に、露光コントローラ23は、1つのショット領域に対する露光処理を終えたか否かを判断する(ステップS14)。露光処理を終えていないと判断した場合(判断結果が「NO」の場合)には、露光コントローラ23は、先にエキシマレーザ光源1へ出力したエネルギー目標値ER(1)と、インテグレータセンサ22から供給される出力信号DSで示される値(先のエネルギー目標値ER(1)に基づいてエキシマレーザ光源1から射出されたレーザビームLB(1)のインテグレータセンサ22で検出されたエネルギーE(1))との差に基づいて次のエネルギー目標値を算出する(ステップS15)。
例えば、出力信号DSで示される値E(1)が先のエネルギー目標値ER(1)よりも小さいときには、その差の分を先のエネルギー目標値ER(1)に加算したものを2パルス目のエネルギー目標値ER(2)として算出する。逆に、出力信号DSで示される値E(1)が先のエネルギー目標値ER(1)よりも大きいときには、先のエネルギー目標値ER(1)からその差の分を減算したものを2パルス目のエネルギー目標値ER(2)として算出する。また、先のエネルギー目標値ER(1)よりも所定量変化させて2パルス目のレーザビームLB(2)を発射させたい場合には、更にその所定量分を加減したものを2パルス目のエネルギー目標値ER(2)として算出すればよい。
2パルス目のエネルギー目標値ER(2)が算出されると、露光コントローラ23は、エキシマレーザ光源1に対して算出したエネルギー目標値ER(2)を制御信号TSとして出力する(ステップS16)。この制御信号TSはエキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dに入力される。エキシマレーザ光源1は、この制御信号TSで示されるエネルギー目標値ER(2)に基づいたエネルギーを有する2パルス目のレーザビームLB(2)を射出し(ステップS12)、ウェハWの露光すべきショット領域の他の部分(先に露光した部分と重複する場合もある)を露光する。1つのショット領域の露光中(ステップS14の判断結果が「NO」である間)はステップS12〜ステップS16の処理が繰り返される。一方、露光コントローラ23が1つのショット領域に対する露光処理を終えたと判断した場合(判断結果が「YES」の場合)には、図3のフローチャートに示す処理は終了する。
1つのショット領域に対する露光処理が終了すると、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力してレチクルステージ駆動部11を駆動させ、レチクルステージRSTを加速開始位置に移動させる。また、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力してウェハステージ駆動部19を駆動させ、ウェハWの次に露光すべきショット領域が加速開始位置に配置されるようウェハステージWSTを移動させる。次いで、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力し、例えばレチクルステージRSTの−Y方向への加速を開始させるとともに、ウェハステージWSTの+Y方向への加速を開始させる。レチクルステージRST及びウェハステージWSTの加速が開始されてから各々のステージが所定の速度に達すると、再度図3に示すフローチャートに従って露光量制御が行われ、ウェハW上の全てのショット領域の露光が図3のフローチャートに従って実行される。
以上説明した通り、本実施形態では、図3に示すステップS15において、先のエネルギー目標値ER(n)と、そのエネルギー目標値ER(n)に基づいて発射されたレーザビームLB(n)のインテグレータセンサ22の検出結果とに基づいて次のエネルギー目標値ER(n+1)を算出している。ここで、次のエネルギー目標値ER(n+1)の算出方法は任意に設定することができる。例えば、インテグレータセンサ22の検出結果として、直前の一つのパルスのエネルギー値のみならず、直前の数〜数十パルスのエネルギーに基づいて、次のエネルギー目標値を決定しても良い。
また、1つのショット領域の露光中のエネルギー目標値は、そのショット領域に形成されるパターンの線幅均一性を高めるために任意に変化させることができる。そのエネルギー目標値の変化は、例えば、国際公開99/46807号公報に開示されているようにテスト基板に対するテスト露光の結果に基づいて決定することができる。従って、1つのショット領域に対する露光中に、エネルギー目標値は徐々に小さくなることもあるし、徐々に大きくなることもあるし、その両方の場合もあり得る。
図4は、本発明の第1実施形態において、エネルギー目標値ER(n)とnパルス目のレーザビームLB(n)のエネルギーE(n)との関係の一例を示す図である。図4の例では、エキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLBのパルス数の増加につれて露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に出力される制御信号TSのエネルギー目標値ER(n)が大きくなるよう図3のステップS15の算出方法が設定されている。図4に示す通り、エキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLB(n)のエネルギーはエネルギー目標値ER(n)に追従して徐々に高くなる。つまり、本実施形態では、露光中におけるレーザビームLB(n)のエネルギーをエネルギー目標値ER(n)に応じて自在に変化させることができる。
図5は、ショット領域毎のエネルギー目標値の変化の例を示す図である。図5(a)に示す例では1つのショット領域の露光中にエネルギー目標値を線形的に増加又は減少させており、図5(b)に示す例は1つのショット領域の露光中にエネルギー目標値を曲線的に増加又は減少させている。また、図5(a),(b)に示す通り、エネルギー目標値の増減率及び初期値は各ショット毎に個別に設定することができ、予め露光コントローラ23に入力されている。このように、本実施形態では、露光中にエネルギー目標値をパルス毎に可変させることにより、1つのショット領域内での積算露光量を部分的に異ならせることもできる。
尚、上述の実施形態においては、先のエネルギー目標値ER(n)とそれに基づいて発射されたレーザビームLB(n)のエネルギーE(n)との差分、及び先のエネルギー目標値ER(n)から変化させたい分を考慮して次のエネルギー目標値ER(n+1)を露光コントローラ23で算出しているが、パターン線幅誤差情報等に基づいて予めエネルギー目標値ER(1),ER(2),…,ER(n),ER(n+1)を定めておき、エネルギー目標値ER(n)に基づいて発射されたレーザビームLB(n)のエネルギー値E(n)と、予め定められた次のエネルギー目標値ER(n+1)とを制御信号TSとしてエネルギーコントローラ1dに出力し、エネルギーコントローラ1dで、先のエネルギー目標値ER(n)、エネルギー値E(n)、及び次のエネルギー目標値ER(n+1)に基づいて次のレーザビームLB(n+1)のためにレーザ共振器1aに供給される印加電圧等の射出条件を最適化するようにしても良い。
以上説明した通り、本発明の第1実施形態によればレーザビームLBのパルス毎に、露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に対してエネルギー目標値を出力しているため、1つのショット領域の走査露光中に、積算露光量を自由に変化させることができる。また、露光コントローラ23からエネルギー目標値をパルス毎にエキシマレーザ光源1に出力しているだけであるため、エキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dによるエネルギー制御の自由度を高めることができる。例えば、エキシマレーザ光源1は、露光コントローラ23から入力されたエネルギー目標値に基づいて、レーザ共振器1a内のガス状態、電極の状態、光学部品の状態等を考慮して次のレーザパルスを発射するための印加電圧を決定することができる。従って、1つのショット領域の走査露光中でも、レーザ共振器1a内のガス注入等の作業も並行して行うことが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態による露光装置の構成は、図1に示す本発明の第1実施形態による露光装置とほぼ同様である。但し、本実施形態では、露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に、インテグレータセンサ22の検出結果が制御信号TSとしてパルス毎に出力される点が第1実施形態と相違する。
また、本実施形態では1つのショット領域の露光のために、露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に出力されるエネルギー目標値ER(0)が一定であり、エネルギーコントローラ1dは、インテグレータセンサ22の検出結果に基づいて、エネルギー目標値ER(0)を有するレーザビームLBが射出されるようにレーザ共振器1aへの印加電圧等を制御する点も第1実施形態と相違する。
以下、本発明の第2実施形態による露光装置における露光時の動作について詳細に説明する。露光動作が開始されると、第1実施形態と同様に、レチクルR及びウェハWの搬送、アライメント、アライメントマークの計測、及びEGA演算が行われ、ウェハW上の全ショット領域の配列座標が求められる。次に、手制御装置25は、レチクルステージRSTを加速開始位置に移動させるとともに、ウェハWの最初に露光すべきショット領域が加速開始位置に配置されるようウェハステージWSTを移動させる。
次いで、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力し、例えばレチクルステージRSTの+Y方向への加速を開始させるとともに、ウェハステージWSTの−Y方向への加速を開始させる。レチクルステージRST及びウェハステージWSTの加速が開始されてから各々のステージが所定の速度に達すると、主制御装置25は露光コントローラ23に制御信号を出力し、エキシマレーザ光源1からレーザビームLBを射出させる。レーザビームLBが射出されている間は図6に示すフローチャートに従って露光量制御が行われる。
図6は、本発明の第2実施形態による露光量制御方法を示すフローチャートである。尚、図6に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートと同様に、1つのショット領域に対する露光量制御を示すフローチャートであって、露光コントローラ23から出力されるレーザビームLBの射出開始指令とともに開始される。処理が開始されると、まず、露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に対して、射出開始指令とともに所望のエネルギー目標値ER(0)が制御信号TSとして出力される(ステップS21)。ここで出力されるエネルギー目標値(基準目標値)は、ウェハW上の感光剤の感度等に応じて定められた所定のエネルギーを示す値である。1つのショット領域の露光のため、露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に対して出力されるエネルギー目標値はステップS21で出力されるもののみである。この制御信号TSはエキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dに入力される。
エネルギーコントローラ1dは入力された制御信号TSで指示されるエネルギー目標値ER(0)に基づいて高圧電源1eの電源電圧を設定する。高圧電源1eで設定された電源電圧はレーザ共振器1aに供給され、電源電圧1eで設定された電源電圧に応じたエネルギーを有するレーザビームがレーザ共振器1aから放出される。放出されたレーザビームは、ビームスプリッタ1bを透過してエキシマレーザ光源1から1パルス目のレーザビームLB(1)として射出される(ステップS22)。このレーザビームLB(1)は、ビーム整形光学系2及びエネルギー粗調器3を順に介して露光本体部内に入射し、ミラー4(図1参照)〜コンデンサレンズ10を順に経て、レチクルステージRST上に保持されたレチクルR上の矩形の照明領域IRを均一な照度分布で照明する。レチクルR上の照明領域IR内のパターンを投影光学系PLを介して投影倍率αで縮小した像が、フォトレジストが塗布されたウェハW上の矩形の露光領域(照野フィールド)ERに投影露光される。この露光領域にはウェハW上の最初に露光すべきショット領域が配置されており、そのショット領域の一部(端部)がパルス照明光ILにより露光される。
前述したビームスプリッタ7へ入射したパルス照明光ILの内、ビームスプリッタ7で反射されたパルス照明光ILは、集光レンズ21を介してインテグレータセンサ22で受光される(ステップS23)。インテグレータセンサ22で光電変換された信号は、不図示のピークホールド回路及びA/D変換器を介してディジタル化され出力信号DSとして露光コントローラ23に供給される。露光コントローラ23は、インテグレータセンサ22から供給される出力信号DSで示される値(エネルギー目標値ER(0)に基づいてエキシマレーザ光源1から射出された1パルス目のレーザビームLB(1)のインテグレータセンサ22で検出されたエネルギーE(1))に基づいて先のエネルギー目標値ER(0)に所定のオフセットを加減したダミーのエネルギー値ED(1)をインテグレータセンサ22での検出結果として制御信号TSに含めてエキシマレーザ光源1に出力する(ステップS24)。
露光コントローラ23からインテグレータセンサ22の検出結果(ダミーのエネルギー値ED(1))が入力されると、エキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dは、先に露光コントローラ23から入力されたエネルギー目標値ER(0)と、露光コントローラ23から出力されてきたインテグレータセンサ22の検出結果(ED(1))とに基づいて2パルス目のレーザパルスを射出するための高圧電源1eの電源電圧を決定する(ステップS25)。
次いで、エネルギーコントローラ1dが決定した電源電圧はレーザ共振器1aに供給され、電源電圧1eで設定された電源電圧に応じたエネルギーを有するレーザビームがレーザ共振器1aから放出される。放出されたレーザビームは、ビームスプリッタ1bを透過してエキシマレーザ光源1から2パルス目のレーザビームLB(2)として射出される(ステップS26)。そしてウェハWの露光すべきショット領域の他の部分(先に露光した部分と重複する場合もある)を露光する。また、エキシマレーザ光源1から射出されたレーザビームLBはインテグレータセンサ22で受光される(ステップS27)。インテグレータセンサ22で光電変換された信号は、不図示のピークホールド回路及びA/D変換器を介してディジタル化され出力信号DSとして露光コントローラ23に供給される。
次に、露光コントローラ23は、1つのショット領域に対する露光処理を終えたか否かを判断する(ステップS28)。露光処理を終えていないと判断した場合(判断結果が「NO」の場合)には、インテグレータセンサ22の検出結果(エネルギー目標値ER(0))に所定のオフセットを加減したダミーのエネルギー値ED(2)をエキシマレーザ光源1に出力し(ステップS24)、次のレーザビームLB(3)が射出される。1つのショット領域の露光中(ステップS28の判断結果が「NO」である間)はステップS24〜ステップS27の処理が繰り返される。一方、露光コントローラ23が1つのショット領域に対する露光処理を終えたと判断した場合(ステップS28の判断結果が「YES」の場合)には、図6のフローチャートに示す処理は終了する。
1つのショット領域に対する露光処理が終了すると、主制御装置25は、レチクルステージRSTを加速開始位置に移動させとともに、ウェハWの次に露光すべきショット領域が加速開始位置に配置されるようウェハステージWSTを移動させる。次いで、主制御装置25はステージコントローラ12に制御信号を出力し、例えばレチクルステージRSTの−Y方向への加速を開始させるとともに、ウェハステージWSTの+Y方向への加速を開始させる。レチクルステージRST及びウェハステージWSTの加速が開始されてから各々のステージが所定の速度に達すると、再度図6に示すフローチャートに従って露光量制御が行われ、ウェハW上の全てのショット領域の露光処理が図6のフローチャートに従って実行される。
以上説明した通り、本実施形態では、図6に示すステップS24において、インテグレータセンサ22の検出結果に基づいてエネルギー目標値ER(0)に所定のオフセットを加減したダミーのエネルギー値ED(n)をインテグレータセンサ22の検出結果としてエキシマレーザ光源1に出力している。このため、加減するオフセットに応じてエキシマレーザ光源1から次に射出されるレーザビームLB(n+1)のエネルギーを自在に制御することができる。
例えば、先に発射されたレーザビームLB(n)よりも小さいエネルギーのレーザビームLB(n+1)をエキシマレーザ光源1から出力させたい場合には、ステップS24においてインテグレータセンサ22の検出結果E(n)に基づいてエネルギー目標値ER(0)にオフセットを加えたダミーのエネルギー値ED(n)を、エキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dに出力する。エネルギーコントローラ1dは、常に目標のエネルギーER(0)を有するレーザビームを発射するように共振器1aに供給される印加電圧等の発射条件を制御しているので、エネルギー目標値ER(0)にオフセットを加えたダミーのエネルギー値ED(n)が露光コントローラ23から入力されると、先のレーザビームLB(n)を発射したときの発射条件では、エネルギー目標値E(0)よりも大きなエネルギーのレーザビームLB(n)が出力されたと認識する。
エネルギーコントローラ1dは、露光コントローラ23からの出力されるインテグレータセンサ22の検出結果ED(n)とステップS21で指定されたエネルギー目標値ER(0)との差が小さくなるようにレーザビームLB(n+1)が発射されるように共振器1aに供給される印加電圧等の発射条件を変更する。従って、この印加電圧を共振器1aに供給することで、先のレーザビームLB(n)よりも小さい所望のエネルギーのレーザビームLB(n+1)を発射することができる。逆に、先のレーザビームLB(n)よりも大きいエネルギーのレーザビームLB(n+1)をエキシマレーザ光源1から出力させたい場合には、ステップS24においてインテグレータセンサ22の検出結果E(n)に基づいてエネルギー目標値ER(0)に所定のオフセット分だけ減じたダミーのエネルギー値ED(n)をエキシマレーザ光源1に出力すればよい。
ここで、オフセットの加減は任意に設定することができる。即ち、1つのショット領域の走査露光中にインテグレータセンサ22の検出結果に基づいてエネルギー目標値ER(0)に加減されるオフセット値は、そのショット領域に形成されるパターンの線幅均一性を高めるために任意に変化させることができる。即ち、そのショット領域に形成されるパターンの線幅均一性を高めるための積算露光量に応じた真のエネルギー目標値EB(n)に合わせて任意に設定することができる。そのオフセット値は、例えば、国際公開99/46807号公報に開示されているようにテスト基板に対するテスト露光の結果に基づいて決定することができる。従って、1つのショット領域に対する走査露光中に、そのオフセット値を制御することでレーザビームのエネルギーを自由に制御することが可能となり、走査露光中にレーザビームのエネルギーを徐々に小さくしたり、徐々に大きくしたりすることもできる。
図7は、本発明の第2実施形態において、真のエネルギー目標値、エネルギーコントローラ1dに入力されるダミーのエネルギー値、及びレーザビームのエネルギー(実際にインテグレータセンサで検出されたエネルギー)の関係の一例を示す図である。本実施形態では、真のエネルギー目標値を一定量ずつ徐々に大きくする場合の例を示し、このような真のエネルギー目標値は予め露光コントローラ23に入力されている。本実施形態では、1つのショット領域に対する露光処理が開始された時点(ステップS21)で所定のエネルギー目標値ER(0)が露光コントローラ23からエキシマレーザ光源1に対して出力される。このエネルギー目標値に基づいた印加電圧V(1)が共振器1aに供給され、1パルス目のレーザビームLB(1)がエキシマレーザ光源1から射出されると(ステップS22)、インテグレータセンサ22でそのエネルギーE(1)が検出される(ステップS23)。
この場合は、レーザビームLB(1)のエネルギーE(1)は、エネルギー目標値ER(0)とほぼ一致する。インテグレータセンサ22で検出されたエネルギーE(1)は、真のエネルギー目標値EB(1)よりも大きいので、露光コントローラ23は、エネルギーE(1)とエネルギー目標値ER(0)との差、及び2パルス目の真のエネルギー目標値EB(2)を考慮して、エネルギー目標値ER(0)に所定のオフセットを加算したダミーのエネルギー値ED(1)を、インテグレータセンサ22の検出結果としてエキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dに出力する(ステップS24)。エネルギーコントローラ1dは、エネルギー目標値ER(0)と露光コントローラ23からインテグレータセンサ22の検出結果として出力されたエネルギー値ED(1)に基づいて、エネルギー目標値ER(0)とエネルギー値ED(1)との差が小さくなるように、共振器1aに供給される印加電圧をV(1)からV(2)に変更し(ステップS25)、その印加電圧V(2)で2パルス目のレーザビームLB(2)を射出する(ステップS26)。そして、2パルス目のレーザビームLB(2)のエネルギーE(2)がインテグレータセンサ22で検出される(ステップS27)。
ここで、エキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dは、露光コントローラ23から入力されたエネルギー値ED(1)に基づいて、2パルス目のレーザビームLB2がエネルギー目標値ER(0)に近づくように共振器1aに供給される印加電圧をV(1)からV(2)に変更しているが、実際には露光コントローラ23からはインテグレータセンサ22の検出結果として、エネルギー目標値ER(0)よりも大きいダミーのエネルギー値ED(1)が入力されているので、レーザビームLB(1)のエネルギーE(1)よりも小さく、真のエネルギー目標値EB(2)とほぼ同じエネルギーを有するレーザビームLB(2)がエキシマレーザ光源1から射出させることができる。次に、露光コントローラ23は、エキシマレーザ光源1から真のエネルギー目標値EB(3)を有する3パルス目のレーザビームLB(3)が射出されるようにダミーのエネルギー値ED(2)をインテグレータセンサ22の検出結果としてエネルギーコントローラ1dへ出力する。
図7の例においては、3パルス目のレーザビームLB(3)の真の目標値EB(3)は、2パルス目のレーザビームLB(2)の真の目標値EB(2)よりも所定量Δだけ大きいので、エネルギー目標値ER(0)から所定量Δに対するオフセットを減じたダミーのエネルギー値ED(2)が、インテグレータセンサ22の検出結果としてエキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dに入力される(ステップS24)。エネルギーコントローラ1dは、露光コントローラ23から入力されたエネルギー目標値ER(0)とエネルギー値ED(2)とに基づいて、エネルギー目標値ER(0)とエネルギー値ED(2)との差が小さくなるように、共振器1aに供給される印加電圧をV(2)からV(3)に変更し(ステップS25)、その印加電圧V(3)で3パルス目のレーザビームLB(3)を射出する(ステップS26)。そして、3パルス目のレーザビームLB3のエネルギーE(3)がインテグレータセンサ22で検出される(ステップS27)。
ここで、エキシマレーザ光源1のエネルギーコントローラ1dは、露光コントローラ23から入力されたエネルギー値ED(2)に基づいて、3パルス目のレーザビームLB(3)がエネルギー目標値ER(0)に近づくように共振器1aに供給される印加電圧をV(2)からV(3)に変更しているが、実際には露光コントローラ23からはインテグレータセンサ22の検出結果として、エネルギー目標値ER(0)よりも小さいダミーのエネルギー値ED(2)が入力されているので、レーザビームLB(2)のエネルギー値E(2)よりも大きく、真のエネルギー目標値EB(3)とほぼ同じエネルギーE(3)を有するレーザビームLB(3)をエキシマレーザ光源1から射出させることができる。以上のステップS24〜ステップS27の処理を繰り返すことによって、図7に示す通り、エキシマレーザ光源1から射出されるレーザビームLB(n)のエネルギーを真のエネルギー目標値EB(n)に追従して徐々に高くすることができる。つまり、本実施形態においても、走査露光中におけるレーザビームLBのエネルギーを自在に変化させることができる。
以上説明した通り、本発明の第2実施形態においても走査露光中に積算露光量を自由に変化させることができる。従って、1つのショット領域内において部分的に積算露光量を変えることができ、1つのショット領域内のパターンの線幅均一性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置を例に挙げて説明したが、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置にも本発明を適用することができる。ステップ・アンド・リピート方式の露光装置の場合には、ウェハWの位置が固定されたままショット領域に複数のパルスが照射されるため、ショット領域内において部分的に積算露光量を異ならせることはないが、各々のショット領域に照射されるパルス照明光ILの積算露光量を目標とする積算露光量にする上で極めて好適である。
また、本発明は半導体素子の製造に用いられる露光装置だけではなく、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも適用することができる。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウェハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウェハなどが用いられる。なお、このような露光装置は、WO99/34255号、WO99/50712号、WO99/66370号、特開平11−194479号、特開2000−12453号、特開2000−29202号等に開示されている。
また、本発明は、国際公開第99/49504号公報に開示されているような液浸法を用いる露光装置にも適用することができる。ここで、本発明は、投影光学系PLとウェハWとの間を局所的に液体で満たす液浸露光装置、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する液浸露光装置の何れの露光装置にも適用可能である。
次に、本発明の実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図8は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造工程の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウェハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
次に、ステップS13(ウェハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウェハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウェハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウェハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図9は、半導体デバイスの場合における、図8のステップS13の詳細なフローの一例を示す図である。図9において、ステップS21(酸化ステップ)においてはウェハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においてはウェハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においてはウェハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においてはウェハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウェハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウェハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウェハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウェハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウェハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
以上説明した本実施形態のマイクロデバイス製造方法を用いれば、露光工程(ステップS26)において、パルス毎のエネルギーが制御されたパルス照明光ILでウェハWが露光されるため、レチクルRに形成された微細なパターンをウェハW上へ精確に転写することができるため、結果的に微細な線幅を有する高集積度のデバイスを歩留まり良く生産することができる。
本発明の第1実施形態による露光装置の構成を示すブロック図である。 レーザビームLBのエネルギー制御系を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による露光量制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態において、エネルギー目標値ER(n)とnパルス目のレーザビームLB(n)のエネルギーE(n)との関係の一例を示す図である。 ショット領域毎のエネルギー目標値の変化の例を示す図である。 本発明の第2実施形態による露光量制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態において、真のエネルギー目標値、エネルギーコントローラ1dに入力されるダミーのエネルギー値、及びレーザビームのエネルギー(実際にインテグレータセンサで検出されたエネルギー)の関係の一例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 半導体デバイスの場合における、図8のステップS13の詳細なフローの一例を示す図である。
符号の説明
1 光源装置(エキシマレーザ光源)
5 フライアイレンズ(露光手段)
6 開口絞り(露光手段)
7 ビームスプリッタ(露光手段)
8a 第1リレーレンズ(露光手段)
8b 例2リレーレンズ(露光手段)
9a 固定視野絞り(露光手段)
9b 可変視野絞り(露光手段)
10 コンデンサレンズ(露光手段)
22 インテグレータセンサ(検出装置)
23 露光コントローラ(露光量制御部)
EX 露光装置
LB レーザビーム(露光光)
PL 投影光学系(露光手段)
R レチクル(マスク)
W ウェハ(基板)

Claims (11)

  1. パルス状の露光光を射出する光源装置と、当該光源装置からの露光光でマスクを照明して当該マスクのパターンを基板上に露光する露光手段を備える露光本体部とを含んで構成される露光装置において、
    前記露光本体部は、前記光源装置から射出される前記露光光のエネルギーをパルス毎に検出する検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、その後に、前記光源装置から射出される前記露光光のパルス毎のエネルギーを制御する露光量制御部と
    を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記露光量制御部は、前記検出装置の検出結果に基づいて、その後に、前記光源装置から射出される前記露光光のエネルギー目標値を求め、当該目標値を前記光源装置に対してパルス毎に出力することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記露光量制御部は、前記光源装置に対して先に出力した目標値と、当該目標値に基づいて射出された露光光の前記検出装置で検出されるエネルギーとの差に基づいて次の目標値を求め、当該目標値を前記光源装置に出力することを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 前記露光光と前記基板上の1つのショット領域とを相対的に移動することによって前記基板上の当該ショット領域が走査露光され、
    前記露光量制御部は、前記ショット領域の走査露光中に、前記基板上の1つの前記露光光のエネルギー目標値をパルス毎に前記光源装置に出力することによって、前記ショット領域内での前記露光光による積算露光量を部分的に異ならせることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の露光装置。
  5. 前記露光量制御部は、前記基板上のショット領域毎に一定に定められた前記露光光のパルスエネルギーの基準目標値を予め前記光源装置に出力するとともに、該基準目標値に基づき前記光源装置から出力された露光光の前記検出装置で検出されたエネルギー検出値を前記光源装置にパルス毎に出力し、
    前記光源装置は、前記基準目標値と前記エネルギー検出値とに基づいて次のエネルギー目標値を決定して、次の露光光のパルスを射出するものであって、
    前記露光光と前記基板上の1つのショット領域とを相対的に移動しながら前記基板上の当該ショット領域を走査露光するときに、前記露光量制御部は、前記検出装置で検出されたエネルギー検出値に基づいて、前記基準目標値に所定のオフセットを加減して、該オフセットを加減した基準目標値をエネルギー検出値として前記光源装置に出力することによって、前記ショット領域内での前記露光光による積算露光量を部分的に異ならせることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  6. パルス状の露光光を射出する光源装置と、当該光源装置からの露光光でマスクを照明して当該マスクのパターンを基板上に露光する露光手段を備える露光本体部とを含んで構成される露光装置の露光量制御方法において、
    前記基板の露光中に、前記光源装置から射出される前記露光光のエネルギーをパルス毎に検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの検出結果に基づいて、その後に、前記光源装置から射出される前記露光光のパルス毎のエネルギーを制御する制御信号を前記露光本体部から前記光源装置に対して出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とする露光量制御方法。
  7. 前記出力ステップは、前記検出ステップの検出結果に基づいて、前記光源装置から射出される前記露光光のエネルギー目標値を求め、当該目標値を前記制御信号として前記光源装置に出力するステップであることを特徴とする請求項6記載の露光量制御方法。
  8. 前記光源装置に対して先に出力した目標値と、当該目標値に基づいて射出された露光光の前記検出装置で検出されるエネルギーとに基づいて次の目標値を求める算出ステップを含み、
    前記出力ステップは、前記算出ステップで求められた前記目標値を次の目標値として前記光源装置に出力することを特徴とする請求項7記載の露光量制御方法。
  9. 前記露光光と前記基板上の1つのショット領域とを相対的に移動することによって前記基板上の当該ショット領域を走査露光するときに、前記露光光のエネルギー目標値をパルス毎に前記光源装置に出力することによって、前記ショット領域内での前記露光光による積算露光量を部分的に異ならせることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の露光量制御方法。
  10. 前記基板上のショット領域毎に一定に定められた前記露光光のパルスエネルギーの基準目標値を予め前記光源装置に出力する基準目標値出力ステップを更に含み、
    前記検出ステップは、前記基準目標値に基づいて射出された露光光のパルスのエネルギーを検出するステップであり、
    前記出力ステップは、前記検出されたエネルギーに対応するエネルギー検出値を、前記制御信号として前記光源装置に出力するステップであって、
    前記露光光と前記基板上の1つのショット領域とを相対的に移動しながら前記基板上の当該ショット領域を走査露光するときに、前記検出されたエネルギーに基づいて、前記基準目標値に所定のオフセットを加減して、当該オフセットが加減された基準目標値をエネルギー検出値として前記光源装置に出力することによって、前記ショット領域内での前記露光光による積算露光量を部分的に異ならせることを特徴とする請求項6記載の露光量制御方法。
  11. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の露光装置、又は請求項6から請求項10の何れか一項に記載の露光量制御方法を用いて前記光源装置からの露光光で前記マスクを照明して前記マスクのパターンを前記基板に転写する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記基板を現像する現像工程と
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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