JP2006134956A - バンプ付きテープキャリア - Google Patents

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和人 日笠
Toshiaki Amano
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Abstract

【課題】微細なファインパターンで回路が形成され、半田バンプにより半導体チップと接合ができるため、極薄短小化が必要とされている電子機器に使用することができるバンプ付きテープキャリアを提供すること。
【解決手段】本発明のバンプ付きテープキャリアは、絶縁フィルム71の両面に導体パターン72,75が形成され、この導体パターン同士を接続するための構造と、この導体パターンの一方の片面に形成された半導体チップ接続用金属バンプ79とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体チップを回路基板に搭載するためのバンプ付きテープキャリアであって、絶縁フィルムの両面に導体パターンが形成され、この導体パターン同士を接続するための構造と、この導体パターンの一方の片面に形成された半導体チップ接続用金属バンプとを備えたことを特徴とするバンプ付きテープキャリアに関する。
近年、携帯電話やデジタルスチールカメラ(DSC)に代表される電子機器にはフレキシブルプリント回路基板(以下、FPCとも略称する。)が使用されている。これら電子機器には極薄軽小化が求められ、そこに用いられるFPCの極薄化、軽量化、高密度化、微細化が要求されている。これらの要求に対し、絶縁基板の両面に回路が形成された両面FPCは、片面FPCに代わるものとして実用化されている。この両面FPCとしては、ポリイミドなどの絶縁性のプラスチックフィルムにある厚さを有する導体パターンが形成され、当該導体パターン同士を電気的に接合するために、絶縁基板にスルーホールと呼ばれる貫通孔を形成するのが一般的である。
特開平2−87589号公報
しかしながらスルーホールで導体パターン間を接合する場合には、通常スルーホール部分への電気化学めっきが施されることになるが、その場合、絶縁基板に設けられた導体の両表面にめっきが付着することにより導体厚さが厚くなり、導体層をエッチングする際シャープで微細な回路を得ることが困難である。したがってそのような場合には、導体パターンに搭載される部品のピッチには制限が課され、どうしても微細化する必要がある場合にはスルーホールめっき後に絶縁基板表面の導体層を研磨やハーフエッチングなどの導体層薄膜化をしなければならないなど、さらに工程を必要とするという問題点があった。
上記の課題を解決するため、本発明は
(1)半導体チップを回路基板に搭載するためのバンプ付きテープキャリアであって、絶縁フィルムの両面に導体パターンが形成され、この導体パターン同士を接続するための構造と、この導体パターンの一方の片面に形成された半導体チップ接続用金属バンプとを備えたことを特徴とするバンプ付きテープキャリア、
(2)前記半導体チップ接続用金属バンプが形成された導体パターンの他方の片面の導体パターンと、前記絶縁フィルムの両面に形成された導体パターン同士を接続するための構造とが同一材料の金属導体で形成されたことを特徴とする(1)記載のバンプ付きテープキャリア、
(3)前記半導体チップ接続用金属バンプが形成された導体パターンの他方の片面には、物理的金属蒸着層が形成され、その後電気化学的金属被覆層が形成されたことを特徴とする(1)または(2)のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア、
(4)前記物理的金属蒸着層の厚さは1μm以下であって、前記電気化学的金属被覆層の厚さは1μm以上35μm以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア、
(5)前記導体に形成された導体パターン同士を接続するための構造が、スルーホール、ブラインドVia構造またはフィルドViaから選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア、
(6)前記金属バンプは、厚さ1μm以上のスズ系半田からなることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア、
(7)前記物理的金属蒸着層はニッケル−クロム合金であることを特徴とする(3)〜(6)のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア。
(8)前記バンプ付きテープキャリアに絶縁樹脂層が片面もしくは両面に形成されたことを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載のバンプ付きテープキャリア、
を提供する。
本発明により得られるバンプ付きテープキャリアは、微細なファインパターンで回路が形成され、半田バンプにより半導体チップと接合ができるため、極薄短小化が必要とされている電子機器に使用することができる。
本発明においては、絶縁フィルムの両面に導体パターンが形成され、この両面に形成された導体パターン同士を接続するための構造と、この導体パターンの一方の片面に形成された半導体チップ接続用金属バンプとを備えたバンプ付きテープキャリアが提供される。絶縁フィルムは適宜使用することができるが、耐熱性および機械的特性の点で、ポリイミド、液晶ポリマー、アラミド、ガラスエポキシのほか、ポリエチレンテレフタレート等をはじめとするポリエステル等の材料を使用することができる。絶縁フィルムの厚さは適宜選択することができるが、1〜100μmとすることが好ましい。
絶縁フィルムにはまず最初に導体層が設けられるが、導体層には銅箔のようなある程度の厚さを有するものが使用される。その場合には接着剤付きの銅箔層でも、接着剤層を介することなく絶縁フィルムに銅箔層が積層されたものでもよい。後者の接着剤層を介することなく絶縁フィルムに銅箔層が積層されたものの具体例としては、新日鐵化学社製商品名MC12−25−00CEMやSC12−25−00CEM等を挙げることができる。部品搭載時または使用される電子機器中で放熱される熱に対する耐性を有するという点を考慮して、接着剤層を介することなく絶縁フィルムに銅箔層が積層されたものが好ましい。
次に絶縁フィルム両面に形成された導体層同士を電気的に導通するための構造が、上記の積層フィルムに形成される。その方法としては適宜選択されるが、絶縁フィルムおよび金属導体の両方を貫くように、孔が形成され貫通孔としてもよいし、絶縁フィルムのみにViaを形成してもよい。その方法は適宜選択することができるが、貫通孔を形成する場合にはドリルで、Viaを形成する場合にはレーザー加工することが好適に行われる。
本発明においては、前記半導体チップ接続用金属バンプが形成された導体パターンの他方の片面の導体パターンと、絶縁フィルムの両面に形成された導体パターン同士を接続するための構造とが、同一材料の金属導体であることが好ましい。その方法としては、半導体チップ接続用金属バンプが形成された導体パターンの他方の片面と、前記の通り形成された孔やVia表面とを同時に処理することにより、導体層が形成されるのが好ましい。このような方法を採用することにより効率的に導体層を形成することができる。
その導体層は物理的金属蒸着層によって形成され、その後さらに電気化学的金属被覆層が形成されるのが好ましい。物理的金属蒸着層は1nm〜1μmの膜厚とするのが好ましい。物理的金属蒸着層は、導体層の下地材として作用するものであるが、1nm未満の場合には、ピンホールが多い不均一な膜となってしまい、導体層の下地材にもならない。1μmを越える場合には蒸着時間もかかることから大きなコストアップにつながり、また形成する金属種によっては、回路形成に時間を要する場合もある。上記物理的金属蒸着層の上には、成長速度の高い、生産性の高い電気化学的金属被覆層が形成される。
この導体層を物理的金属蒸着層を下地材とした場合には、当該蒸着層は均一かつ緻密であることから、導体層と絶縁フィルムとの密着性が良好であり、繰り返し応力が印加された場合への耐久性が高く、所定厚さとすることができる。電気化学的金属被覆層は、適宜条件を選択することにより、適切な厚さに設定される。好ましくは、1〜35μmとされる。厚さが1μm未満の場合には、効果がなく、35μmを越える場合には、基板の屈曲性が低下するとともにパターン形成の際の高密度微細パターンを得ることができなくなる。
以上の通り、片面に導体層が形成された後は、残る片面の金属導体層にパターン形成がされ、半導体チップ接続用金属バンプが形成される。金属バンプを構成する材料としては、Sn、Sn合金(半田)等が挙げられるが、特に半田が好ましい。
以下、図面を参照して、本発明のバンプ付きテープキャリアについて説明する。
(実施例1)図2(d)は、本発明のバンプ付きテープキャリアを示すものであるが、本テープキャリアは図1(a)〜図2(d)の工程により得ることができる。
まず図1(a)に示すように、接着剤を介することなく厚さ12μmの電解銅箔12が積層されたポリイミドフィルム11(新日鐵化学社製商品名MC12−25−00CEM)の必要箇所に、ドリルを用いて150〜500μm径の貫通孔13を形成し、孔およびその周辺に付着したスミヤを、アルカリ系デスミア処理によって除去した。
次にプラズマ処理機構を備えたスパッタリング装置内に前記基板をセットし、該スパッタ装置内に酸素ガスを導入した後、ガス圧3×10-2 Torr、AC電圧800Vにて、上記積層フィルムのポリイミド面(B面)に、10秒間低温プラズマ処理を実施した。次にスパッタリング装置内を十分にパージしてアルゴンガスを導入した後、ガス圧3×10-3 Torr、DC電圧400Vの条件で、上記回路基板の低温プラズマ処理面に向けてスパッタリングし、当該処理面に厚さ500nmのNiCr合金膜14を付着形成した(図1(b))。
次に脱脂、水洗、硫酸活性化を行い、さらに、水洗後、荏原ユージライト社製キューブライトBUプロセス、もしくはTHR−2プロセスを用いて、同時に孔側面とB面に銅めっき導電層15を新たに厚み約12μm形成した。このときA面には極力めっきがつかないようにマスキング処理を行った(図1(c))。
次にA面銅箔面上に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム16(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、バンプ形成部分がポジパターンとなるマスク17を通して感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図1(d))。
次に感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%NaCO水溶液を用いて現像し、めっきレジスト18を形成した(図1(e))。
次に電解半田めっきでSnAg共晶半田組成(Ag3.5重量%)の半田バンプ19を5〜15μmの厚さで形成し、感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製商品名HTO水溶液を用いた(図1(f))。
両面に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム21(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、配線部がネガパターンとなるマスク22を通して感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図2(a))。
次に感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%NaCO水溶液を用いて現像し、パターンエッチングレジスト23を形成した(図2(b))。
B面を塩化第二鉄液などの酸性エッチング液にてパターンエッチング、A面をアルカリエッチングし(使用したプロセスはメルテックス社製商品名Aプロセス)、感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製商品名HTO水溶液を使用した(図2(c))。
必要箇所にレジスト形成日立化成工業社製商品名レイテックFR−5025プロセスを用いて、レジスト形成24を行った。また無電解などによるNiAuめっきの実施(Niめっきをメルテックス社製商品名メルプレートNI−865−TM1、2プロセス、AuめっきをシルプレートAU−601プロセス)を行った(図2(d))。
本実施例においては、従来からのスルーホールによる層間接続においても、パターン部の銅厚を厚くすることはなく、微細なファインパターンで回路が形成でき、半田バンプにより半導体チップとフリップチップ接合をすることができた。
(実施例2)まず図3(a)に示すように、接着剤を介することなく厚さ12μmの電解銅箔32が積層されたポリイミドフィルム31(新日鐵化学社製商品名SC12−25−00CEM)の必要箇所に、炭酸ガスレーザを用いて100〜150μm径のVia孔33を形成し、孔およびその周辺に付着したスミヤを、アルカリ系デスミア処理によって除去した。
プラズマ処理機構を備えたスパッタリング装置内に上記のVia孔が形成されたフィルムをセットし、該スパッタリング装置内を十分にパージして酸素ガスを導入した後、ガス圧3×10-2 Torr、AC電圧800Vにて、上記フィルムのポリイミド面(B面)に、10秒間低温プラズマ処理を行った。次にスパッタリング装置内を十分にパージしてアルゴンガスを導入した後、ガス圧3×10-3 Torr、DC電圧400Vの条件で、上記フィルムの低温プラズマ処理面に向けてスパッタリングし、当該処理面に厚さ500nmのNiCr合金膜34を付着形成した(図3(b))。
次に脱脂、水洗、硫酸活性化を行い、さらに、水洗した。その後A面にはめっきが付着しないように めっきテープや接着剤付きのPETフィルムなどでマスキング処理を行い、荏原ユージライト社製商品名キューブライトBUプロセスを用いて電解銅めっきにより、同時にVia孔側面を含めたB面に約12μm厚さの銅めっき導電層35を形成した(図3(c))。
A面銅箔面上に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム36(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、バンプ形成予定部分がポジパターンとなるマスク37を通して上記感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図3(d))。
上記感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%のNaCO水溶液を用いて現像し、めっきレジストを形成した(図3(e))。
電解半田めっきでSnAg共晶半田組成(Ag3.5重量%)の半田バンプ39を厚さ5〜15μmで形成し感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製商品名HTO水溶液を用いた(図3(f))。
さらに両面に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム41(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、配線部がネガパターンとなるマスク42を通して感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図4(a))。
上記感光性ドライフィルムを液温30℃の1wt%NaCO水溶液を用いて現像し、パターンエッチングレジストを形成した(図4(b))。
B面を塩化第二鉄液などの酸性エッチング液にてパターンエッチング、A面をアルカリエッチング(メルテックス社製商品名Aプロセス)し、感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製HTO水溶液を使用した(図4(c))。
必要箇所に日立化成工業社製商品名レイテックFR−5025プロセスを用いてレジスト43を形成し、また無電解NiAuめっきを行った。Niめっきにはメルテックス社製商品名メルプレートNI−865−TM1、2プロセスを用い、AuめっきにはシルプレートAU−601プロセスを使用した(図4(d))。
本実施例においてはブラインドViaによる層間接続において、パターン部の銅厚を厚くすることはなく、微細なファインパターンで回路が形成でき、半田バンプにより半導体チップとフリップチップ接合ができた。
(実施例3)
まず図5(a)に示すように、接着剤を介することなく厚さ12μmの電解銅箔52が積層されたポリイミドフィルム51(新日鐵化学社製商品名MC12−25−00CEM)の必要箇所に、炭酸ガスレーザを用いて100〜150μm径のVia孔53を形成し、孔およびその周辺に付着したスミヤを、アルカリ系デスミア処理によって除去した。
次に脱脂、水洗、硫酸活性化を行い、さらに水洗した。その後A面にめっきがつかないようにマスキング処理を行い、荏原ユージライト社製商品名キューブライトBUプロセスを用いて、Via孔を埋めるよう電解銅めっき53‘を行った(図5(b))。
プラズマ処理機構を備えたスパッタリング装置内に上記基板をセットし、該スパッタ装置内に酸素ガスを導入した後、ガス圧3×10-2 Torr、AC電圧800Vで、上記回路基板のポリイミド面(B面)に、10秒間低温プラズマ処理を実施した。次にスパッタリング装置内にアルゴンガスを導入した後、ガス圧3×10-3 Torr、DC電圧400Vの条件で、上記工程により低温プラズマ処理された回路基板に向けてスパッタリングを行い、当該処理面に厚さ500nmのNiCr合金膜54を付着形成した(図5(c))。
次に脱脂、水洗、硫酸活性化を行い、さらに水洗を行った。その後A面にめっきがつかないようにマスキング処理を行い、荏原ユージライト社製商品名キューブライトBUプロセスを用いてB面表面に銅めっき導電層55を新たに厚み約12μm形成した(図5(d))。
A面銅箔面上に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム56(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、バンプ形成予定部分がポジパターンとなるマスク57を通して該感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図5(e))。
次に感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%NaCO水溶液を用いて現像し、めっきレジスト58を形成した(図5(f))。
次に電解半田めっきでSnAg共晶半田組成(Ag3.5重量%)の厚さ5〜15μmの半田バンプ59を形成し、感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製HTO水溶液を用いた(図5(g))。
基板両面に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム61(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、配線部がネガパターンとなるマスク62を通して感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図6(a))。
感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%NaCO水溶液を用いて現像し、パターンエッチングレジストを形成した(図6(b))。
B面を酸性エッチング液である塩化第二鉄液でパターンエッチングをするとともに、A面をメルテックス社製商品名Aプロセスでアルカリエッチングし、感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製商品名HTO水溶液を使用した(図6(c))。
必要箇所に日立化成工業社製商品名レイテックFR−5025プロセスを用いてレジスト形成63を行うとともに、またNiめっきをメルテックス社製商品名メルプレートNI−865−TM1、2プロセス、AuめっきをシルプレートAU−601プロセスを用いることにより、無電解NiAuめっきを行った(図6(d))。
本実施例においてはフィルドViaによる層間接続において、パターン部の銅厚を厚くすることはなく、微細なファインパターンで回路が形成でき、半田バンプにより半導体チップとフリップチップ接合ができた。
(実施例4)
まず図7(a)に示すように、接着剤を介することなく厚さ12μmの電解銅箔72が積層されたポリイミドフィルム71(新日鐵化学社製商品名MC12−25−00CEM)の必要箇所に、炭酸ガスレーザを用いて100〜150μm径のVia孔73を形成し、孔およびその周辺に付着したスミヤを、アルカリ系デスミア処理によって除去した。
プラズマ処理機構を備えたスパッタリング装置内に上記基板をセットし、該スパッタ装置内に酸素ガスを導入した後、ガス圧3×10-2 Torr、AC電圧800Vにて、上記回路基板のポリイミド面(B面)に、10秒間低温プラズマ処理を実施した。次にスパッタリング装置内アルゴンガスを導入した後、ガス圧3×10-3 Torr、DC電圧400Vの条件で、上記回路基板の低温プラズマ処理面に向けてスパッタリングし、当該処理面に厚さ500nmのNiCr合金膜74を付着形成した(図7(b))。
脱脂、水洗、硫酸活性化を行い、さらに水洗を行った。その後A面にはめっきがつかないようにマスキング処理を行った上で、荏原ユージライト社製商品名キューブライトBUプロセスを用いて穴埋めを行いながらB面表面に銅めっき導電層75を新たに厚み約12μm形成した(図7(c))。
A面銅箔面上に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム76(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、バンプ形成予定部分がポジパターンとなるマスク77を通して感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図7(d))。
次に感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%NaCO水溶液を用いて現像し、めっきレジスト78を形成した(図7(e))。
電解半田めっきでSnAg共晶半田組成(Ag3.5重量%)の半田バンプ79を5〜15μmの厚さで形成した後に、感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製商品名HTO水溶液を用いた(図7(f))。
両面に厚さ15μmのネガタイプ感光性ドライフィルム81(ニチゴーモートン社製商品名NIT215)をラミネートした後、配線部がネガパターンとなるマスク82を通して感光性ドライフィルムを露光した。露光光源としては、超高圧水銀ランプを用い、照射量は120mJ/cmとした(図8(a))。
上記感光性ドライフィルムを液温30℃の1重量%NaCO水溶液を用いて現像し、パターンエッチングレジストを形成した(図8(b))。
B面を酸性エッチング液である塩化第二鉄液でパターンエッチングするとともに、メルテックス社製商品名Aプロセスを用いてA面をアルカリエッチングし、その後感光性ドライフィルムを剥離した。剥離液としては、液温54℃のニチゴーモートン社製HTO水溶液を使用した(図8(c))。
必要箇所に日立化成工業社製商品名レイテックFR−5025プロセスを用いてレジスト形成83を行った後に、Niめっきをメルテックス社製メルプレートNI−865−TM1、2プロセス、AuめっきをシルプレートAU−601プロセスを用いて、無電解NiAuめっきを行った(図8(d))。
本実施例においてもフィルドViaによる層間接続において、パターン部の銅厚を厚くすることはなく、微細なファインパターンで回路が形成でき、半田バンプにより半導体チップとフリップチップ接合ができた。
(比較例1)
まず図9(a)に示すように、接着剤を介することなく厚さ18μmの電解銅箔92が積層されたポリイミドフィルム91(新日鐵化学社製商品名MC18−25−00CEM)のポリイミドフィルム側の面(B面)にスパッタリングにより、厚さ500nmのNiCr層93を形成した。さらに前記NiCr層上に厚さ18μmの電解銅めっき層94を形成した(図9(b))。
次に必要箇所に、ドリルを用いて300〜500μm径の貫通孔95を形成し(図9(c))、孔およびその周辺に付着したスミヤは、アルカリ系デスミア処理によって除去し、孔側面に無電解銅めっきなどの化学めっきにより薄く導体膜96を形成した(図9(d))。
さらに電解銅めっきにより、A面及びB面の両面並びに孔側面に厚さ18μmの導体膜97を形成した。その結果、表層全体の導体膜の厚さは合計で約36μmとなった(図9(e))。
次に酸性エッチング液である塩化第二鉄液でパターンエッチングを行い(図9(f))、必要箇所にレジスト98を形成し、無電解などによるNiAuめっきの実施を行った(図9(g))。
本比較例においては実施例1に対して、同じスルーホールによる層間接合ではあるものの、パターン上の銅厚が厚くなり、微細なファインパターンでの回路形成が困難であった。
(比較例2)まず図10(a)に示すように、接着剤102が塗布された厚さ18μmの電解銅箔103を厚さ25μmのポリイミドフィルム101の両面に積層し、必要箇所に、ドリルを用いて300〜500μm径の貫通孔104を形成し、孔およびその周辺に付着したスミヤを、アルカリ系デスミア処理によって除去した。
孔側面を含めて銅箔の両面に無電解銅めっきなどの化学めっきにより1μm以下の薄い導体膜105を形成した後に(図10(b))、電解銅めっきにより、孔側面及び該導体膜両面に銅めっき導電層を新たに厚み18μm形成し、合計約36μmの厚さの導体膜106を設けた(図10(c))。
次に酸性エッチング液である塩化第二鉄液でパターンエッチングを行い(図10(d))、必要箇所にレジスト107を形成し、さらには無電解などによるNiAuめっきの実施を行った(図10(e))。
本比較例においても実施例1に対して、同じスルーホールによる層間接合ではあるものの、パターン上の銅厚が厚くなり、微細なファインパターンでの回路形成は困難であった。
本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 従来の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。 従来の一実施形態に係るバンプ付きテープキャリアの製造プロセスを工程順に示す断面図。

Claims (8)

  1. 半導体チップを回路基板に搭載するためのバンプ付きテープキャリアであって、絶縁フィルムの両面に導体パターンが形成され、この導体パターン同士を接続するための構造と、この導体パターンの一方の片面に形成された半導体チップ接続用金属バンプとを備えたことを特徴とするバンプ付きテープキャリア。
  2. 前記半導体チップ接続用金属バンプが形成された導体パターンの他方の片面の導体パターンと、前記絶縁フィルムの両面に形成された導体パターン同士を接続するための構造とが同一材料の金属導体で形成されたことを特徴とする請求項1記載のバンプ付きテープキャリア。
  3. 前記半導体チップ接続用金属バンプが形成された導体パターンの他方の片面には、物理的金属蒸着層が形成され、その後電気化学的金属被覆層が形成されたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア。
  4. 前記物理的金属蒸着層の厚さは1μm以下であって、前記電気化学的金属被覆層の厚さは1μm以上35μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア。
  5. 前記導体に形成された導体パターン同士を接続するための構造が、スルーホール、ブラインドVia構造またはフィルドViaから選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア。
  6. 前記金属バンプは、厚さ1μm以上のスズ系半田からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア。
  7. 前記物理的金属蒸着層はニッケル−クロム合金であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項記載のバンプ付きテープキャリア。
  8. 前記バンプ付きテープキャリアに絶縁樹脂層が片面もしくは両面に形成されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のバンプ付きテープキャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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