JP2006134573A - 情報記録媒体用基板、及び情報記録媒体、並びに情報記録媒体用基板表面の管理方法 - Google Patents
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Abstract
とによって、所望のグライド高さを達成する。
【解決手段】 情報記録媒体用基板は、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さをwa(95%PV値)とし、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さをRmaxとしたとき、該基板主表面のwaが5nm以下、Rmaxが12nm以下であることを特徴とする。但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。
【選択図】 図1
Description
構成1に係る情報記録媒体用基板は、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さをwaとし、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さをRmaxとしたとき、該基板主表面のwaが5nm以下、Rmaxが12nm以下であることを特徴とする。但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。
構成2に係る情報記録媒体用基板は、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さをwa、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さをRmaxとし、前記waをx、Rmaxをyと表わしたとき、x≦5nm、y≦12nm、y≧(10/3)x−10、y≦(10/3)x+2を満足することを特徴とする。但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。
構成3に係る情報記録媒体用基板は、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さwa(単位:nm)と、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さRmax(単位:nm)との積(Rmax×wa)と、前記情報記録媒体用基板の主表面上に少なくとも磁性層を形成してタッチダウンハイト試験を行った結果とを対比し、前記Rmaxとwaとの積(Rmax×wa)と、タッチダウンハイトとの相関関係から、タッチダウンハイトが所望の値となるような所定のRmax×waを有することを特徴とする。但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。
構成4に係る情報記録媒体用基板は、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さをwa(単位:nm)とし、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さをRmax(単位:nm)としたとき、
Rmax×wa≦58(nm×nm)
を満足することを特徴とする。但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。
構成5に係る情報記録媒体用基板は、構成1乃至4の何れか一に記載の情報記録媒体用基板において、前記waが、測定ポイントにおいて異常突起の点を除外して得られる値であることを特徴とする。
構成6に係る情報記録媒体用基板は、構成1乃至5の何れか一に記載の情報記録媒体用基板において、前記基板がガラス基板であることを特徴とする。
構成7に係る情報記録媒体用基板は、構成1乃至6の何れか一に係る情報記録媒体用基板において、前記基板が磁気ディスク用基板であることを特徴とする。
構成8に係る情報記録媒体は、構成1乃至7の何れか一に係る情報記録媒体用ガラス基板上に少なくとも記録層を形成してなることを特徴とする。
構成9に係る情報記録媒体は、構成8に係る情報記録媒体において、前記記録層が磁性層であることを特徴とする。
構成10に係る情報記録媒体用基板表面の管理方法は、情報記録媒体用基板の主表面を測定した、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さwa(単位:nm)と、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さRmax(単位:nm)との積(Rmax×wa)と、前記情報記録媒体用基板の主表面上に少なくとも磁性層を形成したときの該情報記録媒体のタッチダウンハイトとの相関関係を求め、求めた相関関係から前記情報記録媒体が所望のタッチダウンハイトとなるように、前記情報記録媒体用基板のRmax×waを決定することを特徴とする。但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。
構成11に係る情報記録媒体用基板表面の管理方法は、構成10に係る情報記録媒体用基板表面の管理方法において、前記waが、測定ポイントにおいて異常突起の点を除外して得られる値であることを特徴とする。
まず、図3(a),(b)に示す各種測定値の定義を参照しながら、本発明の一実施の形態の情報記録媒体用基板について説明する。
x−10、y≦(10/3)x+2、さらにタッチダウンハイトを4.5nm以下を達成するためには、x≦2.5nm、y≦3mm、y≧(10/3)x−10、y≦(10/3)x+2を満たさなければならない。
下地層としては、例えば、Cr、Mo,Ta、Ti、W、V、B、Al、Niなどの非磁性金属から選ばれる少なくとも一種以上の材料からなる下地層等が挙げられる。Coを主成分とする磁性層の場合には、磁気特性向上等の観点からCr単体や、Cr合金であることが好ましい。また、下地層は単層とは限らず、同一又は異種の層を積層した複数層構造とすることもできる。例えば、Cr/Cr、Cr/CrMo、Cr/CrV、CrV/CrV、NiAl/Cr、NiAl/CrMo、NiAl/CrV等の多層下地層等が挙げられる。
磁性層としては、例えば、Coを主成分とするCoPt、CoCr、CoNi、CoNiCr、CoCrTa、CpPtCr、CoNiPtやCoNiCrPt、CoNiCrTa、CoCrPtTa、CoCrPtB、CoCrPtTaNb、CoCrPtSiOなどの磁性膜が挙げられる。磁性層は、磁性膜を非磁性膜(例えば、Cr、CrMo、CrVなど)で分割してノイズの低減を図った多層構成としてもよい。
とができる。Rmaxとwaは、研磨条件(ポリシャ、研磨剤、研磨剤平均粒形、加工圧力、加工時間等)によって適宜調整される。また、構成11にあるように、微小うねりの最大高さwaを、測定点測定ポイントにおいて異常突起の測定値を除外したものとすることにより、よりタッチダウンハイトとの相関が得られるので好ましい。
実施例1〜15、比較例1〜4
磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法については、公知の加工技術や成膜技術を使用すれば良く、ここでは特に詳述しない。
素材加工→粗ラッピング工程→形状加工工程→端面鏡面加工工程→精ラッピング工程→第1ポリッシング工程→第2ポリッシング工程→(第3ポリッシング工程)→洗浄→化学強化工程→洗浄→磁気ディスク製造工程の順序で作製した。尚、第3ポリッシング工程は、実施例1〜4の磁気ディスク用ガラス基板を作製するときのみ行った。
素材加工→結晶化工程→形状加工工程→端面鏡面加工工程→精ラッピング工程→第1ポリッシング工程→第2ポリッシング工程→洗浄→磁気ディスク製造工程の順序で作製した。
SiO2 :58〜75重量%、Al2O3:5〜23重量%、Li2O:3〜10重量%、Na2O:4〜13重量%を主成分として含有するアルミノシリケートガラス。
TiO2:5〜30モル%、CaO:1〜45モル%、MgO+CaO:10〜45モル%、Na2O+Li2O:3〜30モル%、Al2O3:0〜15モル%、SiO2:35〜60モル%を含有するアルミノシリケートガラス。
SiO2:35〜65モル%、Al2O3:5〜25モル%、MgO:10〜40モル%、TiO2:5〜15モル%を含有する主結晶がエンスタタイト及び/又はその固溶体である結晶化ガラス。
タッチダウンハイト15nmを達成するには、wa(95%PV値)が5nm以下、Rmaxが12nm以下としなければならず、また、タッチダウンハイトが7nmを達成するためには、wa(95%PV値)が4nm以下、且つRmaxが8nm以下、さらにタッチダウンハイトが6nmを達成するためには、wa(95%PV値)が3.5nm以下、且つRmaxが6nm以下、さらにタッチダウンハイトが4.5nmを達成するためには、wa(95%PV値)が2.5nm以下、且つRmaxが4nm以下としなければならないことがわかる。
Claims (6)
- 情報記録媒体用基板であって、微小うねりの周期が2μm〜4mmであって、この微小うねりの最大高さをwa(単位:nm)とし、原子間力顕微鏡によって測定した最大高さをRmax(単位:nm)としたとき、
Rmax×wa≦58(nm×nm)
を満足することを特徴とする情報記録媒体用基板。
但し、waは、測定エリアにおいて全測定ポイントにおける測定曲線の最高点と最低点の高さの差の値とする。 - 前記waは、測定ポイントにおいて異常突起の点を除外して得られる値であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体用基板。
- 前記基板はガラス基板であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録媒体用基板。
- 前記基板は磁気ディスク用基板であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の情報記録媒体用基板。
- 請求項1乃至7の何れか一に記載の情報記録媒体用ガラス基板上に少なくとも記録層を形成することを特徴とする情報記録媒体。
- 前記記録層が磁性層であることを特徴とする請求項5記載の情報記録媒体。
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