JP2006132995A - 光コヒーレンストモグラフィー装置および計測ヘッド - Google Patents

光コヒーレンストモグラフィー装置および計測ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】 構造が簡単で、高速で撮像できる光コヒーレンストモグラフィー装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 光コヒーレンストモグラフィー装置は、光源16と、光源光を、参照光29と被計測試料22に照射する計測光28とに分ける光分割部19と、計測光28と、参照光29とを干渉させて干渉光とする干渉部19と、干渉光を計測する光検出部26と、運動可能な計測ヘッド201であって、その運動によって計測光28が被計測試料22に照射される位置が変化する計測ヘッド201と、計測ヘッド201の運動を測定する力学量センサ38と、光検出部26で計測された干渉光と、力学量センサ38で測定された計測ヘッド201の運動に基づいて、被計測試料22の情報を求める演算部27とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非破壊断層計測技術の1つである光コヒーレンストモグラフィー(低コヒーレンスな光をプローブとして用いる断層計測)装置に関する。
従来、歯科の診断において、顎口腔領域を撮影するために、X線撮影装置、口腔内カメラ、歯科用カメラ、X線CT、MRI等が使用されてきた。
X線撮影装置で得られる像は、あくまで透過像であり、被写体のX線進行方向の情報は、重ねあわされて検出される。そのため、被写体の内部構造を3次元的に知ることができない。また、X線は人体に有害であるため、年間被爆線量が決められており、資格を持った術者しか装置を扱えない上に、鉛・鉛ガラスなどの遮蔽部材に囲まれた部屋でしか使用できない。
口腔内カメラは、口腔内組織の表面のみを撮像するので、歯等の内部情報が得られない。X線CTは、X線撮影装置と同様人体に有害である上に、分解能が悪く、装置も大型かつ高価である。MRIは、分解能が悪く、装置が大型かつ高価である上に、水分のない歯の内部構造は撮影できない。
ところで、光コヒーレンストモグラフィー装置(以下、OCT装置と称する)は、人体に無害で、被写体の3次元情報が高分解能で得られるため、角膜や網膜の断層計測等の眼科の分野で応用されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
ここで、従来のOCT装置について説明する。図13は、従来のOCT装置の構成を示す図である。図13に示すOCT装置を構成するOCTユニット1において、光源2から射出された光はレンズ3でコリメートされた後に、ビームスプリッタ4により、参照光6と計測光5に分けられる。計測光5は、ガルバノミラー8を経て対物レンズ9によって被計測試料10に集光され、そこで散乱、反射した後に再び対物レンズ9、ガルバノミラー8、ビープスプリッタ4を通って集光レンズ7によって光検出器14に集光される。一方、参照光6は、対物レンズ12を通って参照ミラー13で反射し、再び、対物レンズ12、ビームスプリッタ4を通過した後に、計測光5と並行に集光レンズ7に入射し光検出器14に集光される。
光源2は、時間的に低コヒーレンスな光源である。時間的に低コヒーレンスな光源から、異なった時刻に出た光どうしは極めて干渉しにくい。そのため、計測光5が通過する光路の距離と、参照光6が通過する光路の距離がほぼ等しいときにのみ干渉信号が現れることとなる。その結果、参照ミラー13を参照光6の光軸方向に動かして計測光5と参照光6の光路長差を変化させながら、光検出器14で干渉信号の強度を計測すると、被計測試料10の奥行き方向(z軸方向)の反射率分布を得ることができる。つまり、光路長差走査により、被計測試料10の奥行き方向の構造が得られる。
参照ミラー13による被計測試料の奥行き方向(z軸方向)の走査に加えて、ガルバノミラー8による横方向(x軸方向)の走査を行うことで、被計測試料10の2次元断面画像が得られる。このようなOCT装置では、数μmという高分解能な計測が可能である。したがって、OCT装置によって、非破壊、非接触で生体内部の高分解能な画像を得ることができる。
OCT装置の歯科の分野への適用については、OCT装置を用いて、歯の断層を撮影した例が開示されている(例えば、非特許文献1〜5参照)。
特開2003−329577号 特開2002−310897号 特開平11−325849号 特開2001−059714号 レーザー研究 2003年10月号:医療を中心とする光コヒーレンストモグラフィーの技術展開 Journal of Biomedical Optics, October 2002, Vol.7 No.4:Imaging caries lesions and lesion progression with polarization sensitive optical coherence tomography APPLIED OPTICS, Vol.37, No.16, 1 June 1998: Imaging of hard- and soft-tissue structure In the oral cavity by optical coherence tomography OPTICS EXPRESS, Vol.3,No.6,14 September 1998: Dental OCT OPTICS EXPRESS, Vol.3,No.6,14 September 1998: In vivo OCT Imaging of hard and soft tissue of the oral cavity
しかしながら、OCT装置は実際の歯科診療に使用されていない。OCT装置を歯科診断に使用することは、少なくとも現時点では実用的ではなく、歯科測定用のOCT装置は製品として存在していない。なぜならば、OCT装置では、1枚の断層像を得るのに奥行き方向を含む2次元の機械的走査が必要であるため、撮像に時間がかかる上に、装置が複雑で高価となり、耐久性も劣っているという課題があったためである。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、構造が簡単で、高速で撮像できる光コヒーレンストモグラフィー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる光コヒーレンストモグラフィー装置は、光源と、前記光源から出射した光源光を、参照ミラーに照射する参照光と被計測試料に照射する計測光とに分ける光分割部と、前記被計測試料で反射した前記計測光と、前記参照ミラーで反射した参照光とを干渉させて干渉光とする干渉部と、前記干渉光を計測する光検出部と、外部からの操作によって、運動可能な計測ヘッドであって、該計測ヘッドが運動することにより、前記計測光が前記被計測試料に照射される位置または方向の少なくとも1つが変化する計測ヘッドと、前記計測ヘッドの少なくとも一方向の運動を測定する力学量センサと、前記光検出部で計測された前記干渉光と、前記力学量センサで測定された前記計測ヘッドの運動に基づいて、前記被計測試料の情報を求める演算部とを備える。
上記目的を達成するために、本発明にかかる光コヒーレンストモグラフィー装置は、光源と、前記光源から出射した光源光を、参照ミラーに照射する参照光と被計測試料に照射する計測光とに分ける光分割部と、前記被計測試料で反射した前記計測光と、前記参照ミラーで反射した参照光とを干渉させて干渉光とする干渉部と、前記干渉光を計測する光検出部と、前記光検出部で計測された前記干渉光に基づいて、前記被計測試料の情報を求める演算部と、前記計測光が通る光ファイバと、前記光ファイバの先端に設けられ、前記計測光を前記光ファイバから前記被計測試料へ導く計測ヘッドと、前記計測ヘッドは、前記計測光の光軸の方向を変更する1または2以上の光軸変更部を備え、前記光軸変更部は、前記計測ヘッドに着脱可能である。
本発明によれば、構造が簡単で、高速で撮像できる光コヒーレンストモグラフィー装置を提供することができる。
本発明にかかる光コヒーレンストモグラフィー装置は、光源と、前記光源から出射した光源光を、参照ミラーに照射する参照光と被計測試料に照射する計測光とに分ける光分割部と、前記被計測試料で反射した前記計測光と、前記参照ミラーで反射した参照光とを干渉させて干渉光とする干渉部と、前記干渉光を計測する光検出部と、外部からの操作によって、運動可能な計測ヘッドであって、該計測ヘッドが運動することにより、前記計測光が前記被計測試料に照射される位置または方向の少なくとも1つが変化する計測ヘッドと、前記計測ヘッドの少なくとも一方向の運動を測定する力学量センサと、前記光検出部で計測された前記干渉光と、前記力学量センサで測定された前記計測ヘッドの運動に基づいて、前記被計測試料の情報を求める演算部とを備える。
力学量センサは、例えば、加速度センサ、角速度センサ等を用いることができる。加速度センサとして、互いに直交する3方向それぞれについて感応軸を配置した3つの加速センサを設けることができる。角速度センサとして、互いに直交する3方向の軸周りの角速度を検出する3つの角速度センサを設けることができる。上記3つの加速度センサと、上記3つの角速度センサのうち、任意に組み合わせたものを用いることができる。撮影の目的、つまり被計測試料の計測領域と、それを撮像するための計測ヘッドの運動の仕方に応じて、力学量センサを適切に選択、配置することができる。
例えば、前記計測ヘッドを少なくとも前記一方向へ移動させる操作により、前記計測光が前記被計測試料に照射される位置が変化するので、被計測試料の前記一方向に連なる複数の断層画像、または前記一方向に連なる断層画像による情報が得られる。一方、前記一方向に感応軸を配置した1つの加速度センサで測定された加速度から、前記計測ヘッドの前記一方向に移動した位置が得られる。前記計測ヘッドが移動した位置情報と、前記被計測試料の一方向に連なる複数の断層画像または連続した断層画像による情報とを同期して得ることにより、機械的走査しなくても前記一方向における前記被計測試料の複数のまたは連続した広い領域の断面情報が得られる。その結果、機械的走査手段を装置内に組み込む必要がないので、装置の構造が単純になり、装置が安価に製造できる。
光分割部と干渉部は、ビームスプリッタまたはファイバーカプラにより両機能を兼用する構成が好ましい。
本発明にかかる光コヒーレンストモグラフィー装置は、光源と、前記光源から出射した光源光を、参照ミラーに照射する参照光と被計測試料に照射する計測光とに分ける光分割部と、前記被計測試料で反射した前記計測光と、前記参照ミラーで反射した参照光とを干渉させて干渉光とする干渉部と、前記干渉光を計測する光検出部と、前記光検出部で計測された前記干渉光に基づいて、前記被計測試料の情報を求める演算部と、前記計測光が通る光ファイバと、前記光ファイバの先端に設けられ、前記計測光を前記光ファイバから前記被計測試料へ導く計測ヘッドと、前記計測ヘッドは、前記計測光の光軸の方向を変更する1または2以上の光軸変更部を備え、前記光軸変更部は、前記計測ヘッドに着脱可能である。
前記計測光は、光ファイバを通り、光ファイバの先端に設けられた前記計測ヘッドを通じて前記被計測試料に照射される。そのため、前記計測ヘッドは、被計測試料の位置にあわせて移動することができる。
前記計測ヘッドは、前記計測光の照射方向を変更する1または2以上のミラーを含む光路変更部を備えるので、例えば、口腔内等の限られた空間にある被計測試料を様々な方向から撮影することができる。また、前記光路変更部は、前記計測ヘッドに着脱可能であるため、被計測試料の環境に合うように、前記光路変更部を着けるか否か選択することができる。その結果、例えば、口腔内等のように入り組んだ場所にある被計測試料を様々な方向から撮影することができる。
本発明にかかる計測ヘッドは、光ファイバの先端に設けられ、前記光ファイバの先端から出射された計測光を前記光ファイバから被計測試料へ導く計測ヘッドであって、前記計測光の光軸の方向を変更する1または2以上の光軸変更部を備え、前記光軸変更部は、前記計測ヘッドに着脱可能であることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるフーリエドメイン光コヒーレンストモグラフィー装置(以下、FD−OCT装置と称する)の構成の一例を表す図である。
FD―OCT装置は、被計測試料で反射した計測光と参照ミラーで反射した参照光との干渉光を分光して得られたスペクトルを検出し、このスペクトルから被計測試料の計測光照射方向の情報を、フーリエ逆変換を用いて求めることを特徴とするOCT装置である。
図1に示すように、FD−OCT装置は、OCTユニット100、計測ヘッド201および計算機27で構成されている。OCTユニット100には、光源16、ファイバカップラ19、参照ミラー24、回折素子25、CCDカメラ26が設けられている。計測ヘッド201には、ガルバノミラー20、対物レンズ21が設けられている。計算機27は、光源16、CCDカメラ26、ガルバノミラー20と通信できるように接続されている。計算機27は、例えば、パーソナルコンピュータ等であり、CPU等の演算部、ハードディスク等の記録部を少なくとも備えている。
なお、OCTユニット100、計測ヘッド201、計算機27の構成は、図1に示す構成に限られない。例えば、計算機27の機能をOCTユニット100内に組み込むことができる。
本実施の形態において、被計測試料22は、生体の顎口腔領域組織または、顎口腔領域の人工組成物である。
光源16は、時間的に低コヒーレントな光源である。すなわち、狭い範囲に波長が分布した光源である。光源16は、例えば、スーパールミネッセントダイオードであることが好ましい。
ファイバカップラ19は、光分割部および干渉部の機能を果たす光学干渉器の一例である。光学干渉器とは、2つの入力光を干渉させて2方向に出力する入出力可換な光学部品である。光学干渉器の例として、ファイバカップラ19の他にビームスプリッタ、ハーフミラー等が挙げられる。
回折素子25は、回折分光機能を備えた反射型または透過型の光学的部材である。回折素子25は、例えば、グレーティング素子、回折格子、プリズム等であることが好ましい。また、回折素子25は、光記録メディアの切片でもよい。光記録メディアは例えば、CD、DVD、MO等である。
CCDカメラ26は、光検出部の一例である。光検出部として、例えば、1次元光検出器、2次元光検出器などを用いることができる。1次元光検出器は、リニアCCDが好ましく、2次元光検出器はCCD撮像素子、CMOS撮像素子が好ましい。2次元光検出器は2次元撮像装置を含む。
計測ヘッド201は、操作者が手持ちで操作できる構成であることが好ましい。光ファイバ18によって、OCTユニット100と計測ヘッド201の間を光が伝達されることで、計測ヘッド201の可動範囲が広くなる。
FD−OCT装置を歯科用に適用する場合、患者が通常診療の際に座っている椅子のチェアサイドでFD−OCT装置が使用されることが想定される。この場合、計測ヘッドを位置付けするのに、空中光学系(計測ヘッドへの光路を光ファイバではなく空中とする)では、OCTユニット全体を患者の口腔に精密に位置付けしなければならない。また、比較的重いOCTユニットを、操作者が持って操作するのは、非現実的である。
計測ヘッド201は、操作者が手持ちで操作できる構成であるため、歯科診療において、操作者がチェアサイドで手軽に利用できる。患者と計測ヘッドの位置関係がフリーな状態で、操作者がFD−OCT装置を使用できる。
次に、図1に示すFD−OCT装置の動作について説明する。以下の説明において、座標系を次のように定義する。図1に示すように、被計測試料22においては計測光28の光軸方向すなわち被計測試料22の奥行き方向をz、断層面をzy面(ガルバノミラー20のスキャン方向をyにとることで実現)とし、被計測試料22以外の場所では被計測試料22のx、y、zのそれぞれに光学的に対応する方向をx、y、zとする。光学的に対応するとは、ミラーやレンズ・光ファイバ等で空間的な方向が変化しても、光の進行方向をz、ガルバノミラー等で走査される方向をy、zとyの両方に垂直な方向をxとするということである。
光源16から射出された光はレンズ17でコリメートされた後に、ファイバカップラ19により、参照光29と計測光28に分けられる。計測光28は、光ファイバ18、ガルバノミラー20を経て対物レンズ21によって被計測試料22に集光され、そこで散乱、反射した後に再び対物レンズ21、ガルバノミラー20、光ファイバ18、ファイバカップラ19を通って集光レンズ30によって回折素子25に導かれる。
一方、参照光29は、光ファイバ18、対物レンズ23を通って参照ミラー24で反射し、再び、対物レンズ23を通ってファイバカップラ19で計測光28と干渉させられて、計測光28と並行に集光レンズ30に入射し回折素子25に導かれる。
この計測光28と参照光29は、回折素子25で同時に分光されスペクトル領域で重ねあわされることでCCDカメラ26上にスペクトルの干渉縞、つまり計測光28と参照光29の結合パワースペクトルを形成する。このCCDカメラ26によって計測されるスペクトル干渉縞を計算機27内でフーリエ逆変換することによって、計測光28と参照光29の結合相関が得られる。この結合相関より、被計測試料22の奥行き方向(z軸方向)の反射率特性を通して、構造、組成または光学特性に関する情報が得られる。
したがって、参照ミラー24を動かして、計測光28の光路長と参照光29の光路長を調節し、z軸方向の走査を行う必要がない。すなわち、z軸方向の機械的操作を行うことなく、被計測試料22の奥行き方向(z軸方向)の構造に関する情報を得ることができる。
被計測試料22の2次元断面画像を得るためには、z軸方向に加えて、y軸方向の走査を行うこと必要がある。本実施の形態において、y軸方向の走査は、ガルバノミラー20を駆動することにより行われている。
なお、y軸方向の走査方法として、カルバノミラー20を駆動する方法の他に、後述するシリンドリカルレンズを用いる方法や、レンズを駆動する方法、光ファイバを駆動する方法、被計測試料22を駆動する方法、または、後述する操作者が計測ヘッド201を動かす方法等を用いることができる。
ここで、y軸方向の走査方法の変形例として、シリンドリカルレンズを用いる方法を説明する。
図2は、シリンドリカルレンズを用いてy軸方向に光を拡張するFD−OCT装置の構成の一例を表す図である。図2において、図1に示すFD−OCT装置と同じ部分には、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図2に示すFD−OCT装置が図1に示すFD−OCT装置と異なる点は、シリンドリカルレンズ33が設けられている点と、ファイバカップラ19の代わりにビームスプリッタ34が用いられている点と、ガルバノミラー20の走査方向である。
図1に示すFD−OCT装置においては、y軸方向の走査方法として、カルバノミラー20を駆動させる方法を用いていたが、図2に示すFD−OCT装置においては、カルバノミラー20によるy軸方向の走査に替えて、シリンドリカルレンズ33によるy軸方向への光拡張を採用している。
シリンドリカルレンズ33は、レンズとして機能する方向と光軸を含む平面内での断面は通常のレンズであり、この断面形状はレンズとして機能しない方向における位置によらず同一である。シリンドリカルレンズ33は、レンズとして機能する方向が、y方向となる様に配置する。つまり、シリンドリカルレンズ33によってy方向に広げられた光が被計測試料22のy方向に分布照射される(シリンドリカルレンズ33上のy方向と被計測試料22のy方向は、光学的に同一な方向であり、必ずしも空間的に同一の方向ではない)。シリンドリカルレンズ33がy方向光拡張手段になっている。計測光28の断面は、y軸方向に沿う線状となる。
なお、シリンドリカルレンズ33と同様の機能を、シリンドリカルミラーを用いて実現することもできる。
計測光はy軸方向に空間的に拡張された光であるために、この光を光ファイバーで導光する場合には、この光ファイバ18は、断面を1次元線上に束ねた光ファイバ、または断面を2次元円形に束ねた光ファイバであることが必要となる。
また、回折素子25の溝の向きは、y軸方向であることが好ましい。
前記計測光28は、被計測試料22のy軸方向に分布照射されるので、y軸方向に機械的走査をしなくても、被計測試料22のy軸方向の断面をCCDカメラ26ワンショットで得ることができる。そのため、カルバノミラー20は、x軸方向に走査を行うだけで、被計測試料22の3次元的立体構造を得ることができる。
被計測試料22の3次元構造を得るには、z軸方向およびy軸方向の操作に加えて、x軸方向の走査を行う必要がある。本実施の形態においては、操作者が計測ヘッド201を動かすことによって、x軸方向の走査を行う方法を用いている。
図3(a)および(b)は、本実施の形態における計測ヘッドの構成の例を示す図である。
まず、図3(a)に示す計測ヘッド201について説明する。
図3(a)に示す計測ヘッド201は、加速度センサ38を備えている。加速度センサ38に含まれるセンサGxは、x軸方向の加速度を検出する。計測ヘッド201は、例えば、操作者の操作等の外部からの操作により、被計測試料22に対して、少なくともx軸方向に移動可能となっている。
操作者が、計測ヘッド201をx軸方向に動かすと、計測光28が被計測試料22に照射される位置が変化する。この位置の変化は、加速度センサ38によって検出された加速度を積分することによって得られる。従って、x方向に連なる被計測試料22の各断面情報を取得するとともに、これらに同期して加速度センサ38の情報を得ることにより、各断面情報のx方向の位置を特定することが出来る。すなわち、操作者が計測ヘッド201をx方向に動かすことで、x方向の走査が可能となる。その結果、x軸方向の機械的走査が不要になるので、x軸方向の機械的な走査手段を計測ヘッド201内に組み込む必要がなくなり、構造が簡単、小型化した計測ヘッドが、安価で得られるようになる。
加速度センサ38は、計算機27(例えば図1参照)に接続されており、加速度センサが検出したデータは、計算機27へ送られる。
なお、計測ヘッド201にx方向の加速度センサとy方向の加速度センサを2個装着する構成にしてもよい。操作者が計測ヘッド201をy方向に動かした場合においても、x方向に動かした場合と同様に、y方向に連なる被計測試料22の各断面情報と、これらに同期したy方向の加速度センサの情報により、各断面情報のy方向の位置を特定することができる。この場合、カルバノミラー20によるy軸方向の走査または、シリンドリカルレンズ33によるy軸方向への光拡張は省略できる。
本実施の形態にかかるFD−OCT装置においては、上述のように、被計測試料22のz軸方向の構造は、スペクトル干渉縞から求められる。y軸方向またはx軸方向の走査は、計測ヘッド201を動かすことによって行うことができる。そのため、機械的な走査手段を装置に組み込むことを省略できる。その結果、装置の構造が簡単になり、高速で撮像が可能となる。
次に、図3(b)に示す計測ヘッド204について説明する。計測ヘッド204は、計測ヘッド201の変形例である。
図3(b)に示す計測ヘッド204は、加速度・角速度センサ39を備えている。加速度センサ39は、x、y、z軸方向の加速度をそれぞれ検出する加速度センサGx、Gy、Gzおよび、x、y、z軸周りの角速度を検出する角速度センサΩx、Ωy、Ωzを含む。計測ヘッド204は、操作者の操作等の外部からの操作により、被計測試料22に対して移動可能となっている。また、加速度・角速度センサ39は、計算機27に接続されており、加速度・角速度センサ39が検出したデータは、計算機27へ送られる。
加速度・角速度センサ39を計測ヘッド204に設けることで、操作者による計測ヘッド204の任意の動きに対して、動きの際に計測ヘッド204が計測した複数の計測断面のそれぞれの空間的位置・方向を特定することができる。その結果、計測ヘッド204が動いた範囲で、被計測試料22の内部構造を含む3次元データを得ることができる。この場合、カルバノミラー20によるx軸およびy軸方向の走査を省略することができる。
以下に被計測試料22の3次元データを得る処理の流れの例を説明する。
計測開始時に、計算機27において位置・方向情報をリセットする。リセットと同時に最初の断層画像を取得し、この断面画像の面をx=0上のzy面とし、断層像の奥行き方向をz方向、横方向をy方向とし、断層像の中心をy=0、z=0とする。
その後の計測ヘッド204の動きは、加速度センサの出力を計算機27内で2回時間積分、角速度センサの出力を計算機27内で1回時間積分することで、計測ヘッド204の位置・方向データとして求められる。計測ヘッド204の位置・方向データは、計測ヘッド204が動いた際に取得した断面画像データと同期して保存される。
計算機27は、計測ヘッド204の位置・方向データから、リセット後の断層画像の位置・方向を演算し、各断層画像データを空間的に合成して被計測試料22の内部構造を含む3次元データを構築する。
計算機27においては、被計測試料22の3次元データに関するデータ処理(例えば、組織の抽出、病変部の特定、データ解析等)が行われ、これら処理結果は、保存される。
また、計算機27は、計測断面の接続、任意断面の表示、計測断面の整列表示、立体表面表示、またはこれらの組み合わせ等をモニタに表示することもできる。
本実施の形態によれば、計測ヘッド204に設けられた加速度・角速度センサ39によって、OCT計測時の計測ヘッド204の3次元的動きを検出することにより、被計測試料22の内部情報を含む計測領域データの3次元空間上の6自由度の位置決めを行うことができる。
また、FD−OCT装置を含むOCT装置の撮像範囲は、ガルバノミラー等の機械的走査を行っても、数mm×数mmと限られている。これに対し、例えば、口腔およびその周辺組織においては、歯1本だけとっても5〜15mmである。歯周組織を入れると20mm、歯列弓は100〜150mmという大きさである。
ガルバノミラーやシリンドリカルレンズ等を用いたx軸またはy軸方向の走査もしくは拡張により断層画像が得られるFD−OCT装置においても、その断層画像の幅は数mmであり、それを超えた領域の断層画像については、別途計測する必要がある。
そのため、多くの場合にはy方向に連なる複数の断層画像を複数回の計測で取得する必要があるが、これらの「連なった複数の断層画像データ」の位置関係を求める必要がある。本実施の形態によると、連なった複数の断層画像の3次元的位置・方向関係が明確になるため、広い範囲の計測データが構築可能となる。また、複数の断層画像の3次元的な位置および方向関係を特定することができる。
ひいては、OCT装置の持つ被計測試料の3次元的内部情報を定量的に取得できるという基本的特性や、非侵襲性、高分解能等の優れた特性が例えば、歯科分野等で生かされることになる。
なお、本実施の形態においては、FD−OCT装置について説明を行ったが、必ずしもFD−OCT装置である必要はなく、FD−OCT装置ではないOCT装置でもよい。す例えば、回折素子25の代わりに単純なミラーを用いて、CCDカメラ26は光検出器である構成でもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2におけるFD−OCT装置は、以下に説明する部分以外の部分は、図1または図2に示すFD−OCT装置を適用することができるので、その説明を省略する。
本実施の形態におけるFD−OCT装置では、計算機27(例えば図1参照)が、計測ヘッドで計測された被計測試料22の情報の3次元空間上の位置決めを行う。本実施の形態においては、予めその形状が判っている参照物体41を被計測試料22に取りつけたものを測定する。
図4(a)は、参照物体41を被計測試料22に取りつけた状態の例を示す図である。図4(b)は参照物体41の例を示す図である。参照物体41は、どの断面をとってもその断面の位置と方向が特定できるものとする。参照物体41は、四角錐であることが好ましい。以下の処理の流れを説明する。
計測開始時に、計算機27内で位置・方向情報をリセットする。リセットと同時に予めその形状が判っている参照物体41を含む最初の断層画像を取得し、参照物体41を基準とした被計測試料22の座標系を決定する。
その後、計測ヘッド205が移動して取得された断層画像についても参照物体41とともに計測し、計算機27内で、参照物体41の位置・方向を基に、断層画像の位置・方向を演算する。各断層画像データを空間的に合成して被計測試料22の内部構造を含む3次元データを構築する。
上記処理において、FD−OCT装置は、OCT計測操作をする以前に予めその形状が判っている参照物体41を被計測試料22に固定して計測した。これとは別の方法であって、以下に示す方法を用いることもできる。
計測ヘッドの移動を伴い、複数または連続したOCT断層画像データを計測したOCT計測操作以降に、計測データの一部より被計測物体の全体または部分を特定し参照形状データとし、被計測物体のOCT計測データ全体の中から該参照物体の形状を照合することにより、被計測物体の複数または連続したOCT断層画像データの3次元空間上の6自由度の位置決めを行うこともできる。
なお、本実施の形態においては、FD−OCT装置について説明を行ったが、必ずしもFD−OCT装置である必要はなく、FD−OCT装置ではないOCT装置でもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3におけるOCT装置は、以下に説明する部分以外の部分は、図1または図2に示すFD−OCT装置を適用することができるので、その説明を省略する。
本実施の形態におけるFD−OCT装置では、FD−OCT装置で計測された被計測試料22の断面画像の3次元空間上の位置決めを行う。本実施の形態においては、被計測試料22の内部情報を含む複数の計測領域データの中から共通のデータ構造を抽出することにより、これらの計測領域データの3次元空間上の6自由度の位置関係を決定する。
図5は、複数の計測領域データにおける画像を示す図である。画像範囲42は、FD−OCT装置で得られた被計測試料22のある断面画像である。画像範囲43は、例えば、計測ヘッドが移動すること等により、画像範囲42の計測領域とは別の計測領域を計測した場合の断面画像である。以下処理の流れを説明する。
計測開始時に、計算機27(例えば図1参照)内で位置・方向をリセットする。リセット時に被計測試料22の断面を計測する。このリセット時の計測で得られた断面画像が画像範囲42であるとする。計算機27は、この画像範囲42から特徴パターン45を抽出する。特徴パターンは、例えば、被計測試料22に含まれる病変部の画像等である。
その後、例えば、計測ヘッドが移動すること等により、画像範囲42の計測領域とは別の計測領域を計測する。その際に得られた断面画像が画像範囲43であるとする。計算機27は、画像範囲43中から特徴パターン45を抽出する。一連の計測は、計測ヘッドを移動しながら不連続または連続して計測されるので、この作業を続けることで、特徴パターンの位置を追跡することができる。
計算機27は、画像範囲42中の特徴パターン45と画像範囲43中の特徴パターンを同一パターンとみなして、各画像を接続する。図5に示す場合では、画像範囲43の右辺40を画像範囲42中で二点鎖線44で示す位置にあわせるように接続することができる。
計算機27は、以上のような画像接続処理を複数の画像について行うことによって、被計測試料22の内部構造を含む広範囲なデータを構築する。
なお、本実施の形態においては、FD−OCT装置について説明を行ったが、必ずしもFD−OCT装置である必要はなく、FD−OCT装置ではないOCT装置でもよい。
(実施の形態4)
図6〜12は実施の形態4におけるOCT装置の計測ヘッドの構成を表す図である。本実施の形態におけるOCT装置で、以下に説明する部分以外については、図1または図2に示すFD−OCT装置または従来のOCT装置を適用することができるので、その説明は省略する。
図6は、本実施の形態におけるOCT装置の計測ヘッドの構成の好ましい一例を示す図である。
図6に示す例においては、計測ヘッド210は、光ファイバ18の先端に設けられている。光ファイバは、OCTユニット101(例えば図2参照)の光分割部(例えば、ビームスプリッタ34)から照射された計測光を被計測試料22へ導き、被計測試料22で反射した計測光を、再びOCTユニット101の干渉部(例えば、ビームスプリッタ34)へ導く。
計測ヘッド210は、例えば、図2に示すFD−OCT装置のようにシリンドリカルレンズを用いたタイプのFD−OCT装置の計測ヘッドとして用いることが好ましい。光ファイバ18は、束ねたものであって、光ファイバ18からは、y方向に広げられた計測光が被計測試料22のy方向に沿って分布照射される。図6中、点線gは、中心結像光線を表し、一点鎖線hは、撮像エリアを示す。
計測ヘッド210において、光ファイバ18の先端から先の部分は、照射集光部210aである。照射集光部210aは、計測光を、光ファイバ先端部の光ファイバの光軸方向に対して、光軸方向を変更することなく、レンズ46を通してコリメートし、被計測試料22に照射する。また、照射集光部210aは、被計測試料22からのz方向反射光を集光する。
図7は、本実施の形態におけるOCT装置の計測ヘッドの構成の好ましい他の例を示す図である。
図7に示す例において、照射集光部211aは、照射集光部211aに固定された走査駆動されるミラー49(ガルバノミラー)と走査駆動されないミラー47(固定ミラー)により計測光の光軸方向を、光ファイバ18先端部の光ファイバ18の光軸方向とは別の方向に変更する。つまり、ガルバノミラー49およびミラー47が光軸変更部となる。
計測ヘッド211は、例えば、図1に示すFD−OCT装置のようなガルバノミラーを備えるタイプのFD−OCT装置の計測ヘッドとして用いることができる。光ファイバ18は1本であって、光ファイバ18から出た計測光は、カルバノミラー49によって、y軸方向に走査される。すなわち、ガルバノミラー49が回転運動することによって、被計測試料内の結像点が撮像範囲51内を移動する。
図6および図7に示す計測ヘッド210、211は、前歯、犬歯、第1大臼歯の頬側面からの断層画像計測に有効である。
図8(a)は、本実施の形態におけるOCT装置の計測ヘッドの構成の好ましいさらに他の例を示す図である。
計測ヘッド212は、例えば、図2に示すOCT装置の計測ヘッドのようにシリンドリカルレンズを用いたタイプのFD−OCT装置の計測ヘッドとして用いることができる。光ファイバ18は、束ねたものであって、光ファイバ18からは、y方向に広げられた計測光が被計測試料22のy方向に沿って分布照射される。図8(a)中、点線gは、中心結像光線を表し、一点鎖線hは、撮像エリアを示す。
照射集光部212aは、固定された走査駆動されないミラー47により計測光の光軸方向を変更する。
図8(b)は、本実施の形態におけるOCT装置の計測ヘッドの構成の好ましいさらに他の例を示す図である。
計測ヘッド213は、例えば、図1に示すFD−OCT装置のようにガルバノミラーを備えるタイプのFD−OCT装置の計測ヘッドとして用いることができる。光ファイバ18は1本であって、光ファイバ18から出た計測光は、カルバノミラー49によって、y軸方向に走査される。
図8(b)に示す例において、照射集光部213aは、照射集光部213aに固定された走査駆動されるミラー(ガルバノミラー)49により計測光の光軸方向を、光ファイバ18先端部の光ファイバ18の光軸方向に対して変更する。
図8(a)および図8(b)に示す計測ヘッド212、213は、歯の咬合面からの断層画像計測に有効である。また、咬合面以外に臼歯部の舌側面からの断層計測にも有効である。
図9は、本実施の形態におけるOCT装置の計測ヘッドの構成の好ましいさらに他の例を示す図である。
計測ヘッド214は、例えば、図2に示すOCT装置の計測ヘッドのようにシリンドリカルレンズを用いたタイプのFD−OCT装置の計測ヘッドとして用いることができる。光ファイバ18は、束ねたものであって、光ファイバ18からは、y方向に広げられた計測光が被計測試料22のy方向に沿って分布照射される。図9中、点線gは、中心結像光線を表し、一点鎖線hは、撮像エリアを示す。
照射集光部214aは、照射集光部214aに固定された2つの走査駆動されないミラー47A、47Bにより計測光の光軸方向を変更する。照射集光部214aはL字型の形状を実現し、このL字型の内側に被計測試料22である歯芽を配置することが可能な開いた空間を有することができる。
図10は、本実施の形態におけるOCT装置の計測ヘッドの構成の好ましいさらに他の例を示す図である。
計測ヘッド215は、例えば、図1に示すFD−OCT装置のようにガルバノミラーを備えるタイプのFD−OCT装置の計測ヘッドとして用いることができる。光ファイバ18は1本であって、光ファイバ18から出た計測光は、カルバノミラー49によって、y軸方向に走査される。
図10に示す例において、照射集光部215aは、走査駆動されるミラー(ガルバノミラー)49と走査駆動されないミラー47により計測光の光軸方向を変更する。照射集光部215aは、L字型の形状を実現し、このL字型の内側に被計測試料22である歯芽を配置することが可能な開いた空間を有する
図9および図10に示す計測ヘッド214、215は、歯の舌側面からの断層画像計測に有効である。
図6〜10に示す計測ヘッド210〜215において、照射集光部210a〜215aの少なくとも一部は、光ファイバ18先端部またはOCTユニットから分離可能で、かつ取り替え可能であることが好ましい。
また、図6〜10に示す計測ヘッド210〜215の少なくとも一部は回転可能であることが好ましい。例えば、図10に示す計測ヘッド215の先端部分が矢印jの方向に回転可能とすることができる。また、計測ヘッドの照射集光部の最も被写体に近いミラーが回転可能であるような態様とすることもできる。
ここで、計測ヘッド210〜215において、照射集光部210a〜215aの少なくとも一部を分離または、取り替えた場合の例を説明する。
例えば、図6に示す照射集光部210aを取り外し、図8に示す照射集光部212aに取り替えた場合、照射集光部内の計測光の光学的距離は長くなる。しかしながら、OCT装置においては、計測光の光学的距離と参照光の光学的距離が略一致する必要がある。そのため、計測光の光学的距離が変化すると、それにあわせて参照光の光学的距離も変化させる必要がある。すなわち、ビームスプリッタ34またはファイバカップラ19等の光分割部(干渉部)から計測範囲の略中心位置までの光学的距離が、光分割部(干渉部)から参照ミラーまでの光学的距離と等しくなる様に、参照光の光学的距離を変化させる必要がある。
参照光の光学的距離を変化させる方法については、参照ミラーの位置が変更されるか、位置の異なる複数の参照ミラー間で参照光を反射する参照ミラーが切り替わることが好ましい。
図11(a)は、参照ミラーの位置を切り替える場合の例を示す図である。参照ミラー24とレンズ23の位置は実線で示す位置と点線で示す位置とに切り替わる。これらはリニアアクチュエータまたは手動で動作することができる。図11(a)では、実線と点線で参照ミラー24とレンズ23の2つの位置が示されている。参照ミラー24とレンズ23の停止位置を3ヶ所以上設けて、光学的距離の異なる3ヶ所以上で参照ミラー24の位置を切り替えても良い。
図11(b)は、位置の異なる複数の参照ミラー間で参照光を反射する参照ミラーが切り替わる構成の例を示す図である。図11(b)に示す構成においては、参照光路長の異なる2つの参照ミラー24A、24Bが設けられている。これら2つの参照ミラー24A、24Bの切り替えは、切替ミラー52によって行われる。切替ミラー52は、その端部を回転軸53として略45度回転する。切替ミラー52はモーターまたは手動により回転する。図11(b)においては、実線と破線で切替ミラー52の角度と切り替わる光路を示している。切替ミラー52の停止角度を3つ以上設けて、光学的距離の異なる3ヶ所以上の参照ミラー24を切り替えることもできる。参照ミラー24とともに参照ミラー24へ結像するレンズを複数備えていてもよい。
また、照射集光部210a〜215aのうちいずれか2つを互いに取り替えた場合でも、計測光の光学的距離が変化しないように照射集光部210a〜215aを設計することもできる。すなわち、照射集光部210a〜215aの計測光の光学的距離が等しくなるように、ミラー47やカルバノミラー49等の光軸変更部を配置することもできる。また、照射集光部210a〜215a内に光ファイバを備えることで、計測光の光学的距離を調整することができる。
例えば、図7に示す計測ヘッド211において、計測光の光学的距離が、図8(b)に示す計測ヘッド213および図10に示す計測ヘッド215における計測光の光学的距離と等しくなるように、ミラー47とカルバノミラー49との間の距離を設定することができる。
ところで、計測ヘッドは口腔内に挿入する使用形態が想定される。計測ヘッドが口腔内に挿入された際、歯芽に触れる可能性がある。従って、計測ヘッドを滅菌もしくは除菌する必要がある。そのため、計測ヘッドの先端に、計測光(z方向物体反射光)が透過可能な材料のキャップまたはカバー等の覆いを取り付けることが可能であることが好ましい。
図12は、滅菌用キャップを計測ヘッドに装着した場合の例を示す図である。図12に示すように、計測ヘッド216の先端部にキャップ55が装着されている。キャップ55は、計測ヘッド216に固定されるためのくびれ55aを備える。キャップ55のくびれ55aに対応して計測ヘッド216のハウジングにもくびれが設けられている。
キャップ55および計測ヘッド216は、滅菌可能である必要がある。そのため、計測ヘッド216の構成部品には100℃以上150℃以下の温度で耐熱性のある素材または、滅菌用ガスによって変質、変形しない素材を使用することが好ましい。キャップ55は強度・波長を除く計測光の光学的性質を変化させない素材を使用することが好ましい。また、位相・偏光状態の影響について既知の素材を使用することが好ましい。キャップは透明な素材であり、ディスポーサブル(使い捨て)であることが好ましい。好適な材料として、ガラスや樹脂、セラミックがあげられる。これらは計測光を透過すれば良く、必ずしも可視光で透明である必要は無い。
以上のように、本実施の形態にかかる計測ヘッドを用いることで、従来計測が困難であった被計測試料をOCT装置により計測することができる。例えば、歯列は複雑な並び方をしており、個々の歯の面は、いろいろな角度、方向をもつ。また、これは個人によっても大きく差がある。これら多様な方向を向いている面を口腔という限られた開口部から挿入した計測ヘッドで計測するとなれば、計測光を歯面に垂直に当てるために、計測ヘッドを持つ手をいろいろな方向に向ける必要がある。従来のOCT装置では、多くの場合、患者が無理な姿勢となる場合や、計測光を計測したい歯面に垂直に当てることが不可能な場合も生じていた。本実施の形態にかかる計測ヘッドによれば、様々な方向から口腔内の歯列に対して、計測光を歯面に垂直に当てることができる。
本発明は、高速計測が可能であり、かつ簡単な構造で安価な光コヒーレンストモグラフィー装置として、特に歯科測定用装置として利用可能である。
実施の形態1におけるフーリエドメイン光コヒーレンストモグラフィー装置(以下、FD−OCT装置と称する)の構成の一例を表す図である。 実施の形態2におけるFD−OCT装置の構成の一例を表す図である。 (a)は、計測ヘッドの構成の例を示す図である。(b)は、計測ヘッドの構成の別の例を示す図である。 (a)は、参照物体41を被計測試料22に取りつけた状態の例を示す図である。(b)は参照物体41の例を示す図である。 複数の計測領域データにおける画像を示す図である。 計測ヘッドの構成の好ましい一例を示す図である。 計測ヘッドの構成の好ましい他の例を示す図である。 (a)は計測ヘッドの構成の好ましい他の例を示す図である。(b)は、計測ヘッドの構成の好ましいさらに他の例を示す図である。 計測ヘッドの構成の好ましい他の例を示す図である。 計測ヘッドの構成の好ましい他の例を示す図である。 (a)は、参照ミラーの位置を切り替える場合の例を示す図である。(b)は、位置の異なる複数の参照ミラー間で参照光を反射する参照ミラーが切り替わる構成の例を示す図である。 滅菌用キャップを計測ヘッドに装着した場合の例を示す図である。 従来のOCT装置の構成を示す図である。
符号の説明
1、100、101 OCTユニット
2、16 光源
3、17、23、46 レンズ
4、34 ビームスプリッタ
5、28 計測光
6、29 参照光
8、20、49 ガルバノミラー
9、12、21 対物レンズ
10、22 被計測試料
13、24 参照ミラー
14 光検出器
18 光ファイバ
19 ファイバカップラ
25 回折素子
26 CCDカメラ
27 計算機
30 集光レンズ
33 シリンドリカルレンズ
38 加速度センサ
39 加速度・角速度センサ
41 参照物体
42、43 画像範囲
45 特徴パターン
47 ミラー
51 撮像範囲
52 切替ミラー
53 回転軸
55 キャップ
57 回転ミラー
201、202、204、205、210、211、212、213、214、215、216 計測ヘッド

Claims (3)

  1. 光源と、
    前記光源から出射した光源光を、参照ミラーに照射する参照光と被計測試料に照射する計測光とに分ける光分割部と、
    前記被計測試料で反射した前記計測光と、前記参照ミラーで反射した参照光とを干渉させて干渉光とする干渉部と、
    前記干渉光を計測する光検出部と、
    外部からの操作によって、運動可能な計測ヘッドであって、該計測ヘッドが運動することにより、前記計測光が前記被計測試料に照射される位置または方向の少なくとも1つが変化する計測ヘッドと、
    前記計測ヘッドの少なくとも一方向の運動を測定する力学量センサと、
    前記光検出部で計測された前記干渉光と、前記力学量センサで測定された前記計測ヘッドの運動に基づいて、前記被計測試料の情報を求める演算部とを備える光コヒーレンストモグラフィー装置。
  2. 光源と、
    前記光源から出射した光源光を、参照ミラーに照射する参照光と被計測試料に照射する計測光とに分ける光分割部と、
    前記被計測試料で反射した前記計測光と、前記参照ミラーで反射した参照光とを干渉させて干渉光とする干渉部と、
    前記干渉光を計測する光検出部と、
    前記光検出部で計測された前記干渉光に基づいて、前記被計測試料の情報を求める演算部と、
    前記計測光が通る光ファイバと、
    前記光ファイバの先端に設けられ、前記計測光を前記光ファイバから前記被計測試料へ導く計測ヘッドと、
    前記計測ヘッドは、前記計測光の光軸の方向を変更する1または2以上の光軸変更部を備え、
    前記光軸変更部は、前記計測ヘッドに着脱可能である光コヒーレンストモグラフィー装置。
  3. 光ファイバの先端に設けられ、前記光ファイバの先端から出射された計測光を前記光ファイバから被計測試料へ導く計測ヘッドであって、
    前記計測光の光軸の方向を変更する1または2以上の光軸変更部を備え、
    前記光軸変更部は、前記計測ヘッドに着脱可能であることを特徴とする計測ヘッド。
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