JP2006132561A - 車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法及び車両用ディスクブレーキ - Google Patents

車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法及び車両用ディスクブレーキ Download PDF

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秀行 寺島
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Abstract

【課題】 複数のキャリパボディを1回の工程で鋳造するとともに、鋳造後の複数のキャリパボディを同時に加工することができる車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法及び車両用ディスクブレーキを提供する。
【解決手段】 鋳造工程で作用部半体8のディスク周方向の側面8i同士を連続させて複数の作用部半体を一体に鋳造し、加工工程で鋳造後の複数の作用部半体8を加工し、切断工程で加工後の複数の作用部半体8を前記側面8iで切り離して作用部半体8を形成する。作用部半体8のスライドピン挿通孔10bにスライドピン4を挿通し、作用部側摩擦パッドガイド溝10eに作用部側摩擦パッド6を装着し、これらを連結ボルト9で連結してディスクブレーキ1を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や自動二輪車等の走行車両に用いられる車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法及び車両用ディスクブレーキに係り、詳しくは、ディスクブレーキのキャリパボディを、ディスクロータ外周を跨ぐブリッジ部で分割して形成したキャリパボディにおける、シリンダ孔を備えた作用部半体の製造方法、及び、該作用部半体を用いたキャリパボディを備えた車両用ディスクブレーキに関する。
ディスクロータの一側部に配設される作用部と、ディスクロータの他側部に配設される反作用部とを、ディスクロータの外側を跨ぐブリッジ部で一体に連結したキャリパボディの鋳造方法として、例えば、2つのキャリパボディを、シリンダ孔を対向させ180度反転させた状態で一度に鋳造し、鋳造後に中子を破壊して除去することにより、2つのキャリパボディを1回の工程で鋳造するようにし、鋳造コストの削減を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。
また、安価に製造できるピンスライド型のキャリパボディとしては、ディスクロータの一側に配設される作用部とディスクロータの外周を跨ぐブリッジ部とを一体に備えた作用部半体と、ディスクロータの他側に配設される反作用部側摩擦パッドの裏板とを連結ボルトにて連結して形成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−280908号公報 特開2002−89596号公報
しかし、上述の特許文献1の製造方法では、1回の工程で2つのキャリパボディを鋳造することはできるが、鋳造後に中子を破壊して除去することから、費用が嵩んでいた。また、鋳造後のキャリパボディにシリンダ孔や、ユニオン孔や、ブリーダ孔等の加工をする際には、キャリパボディの単体毎に加工しなければならなかった。
また、上述の特許文献2のキャリパボディは、構造が簡素化されることから、鋳造や加工を容易に行うことができるようになるが、キャリパボディ単体毎に鋳造及び加工を行わなければならなかった。
そこで本発明は、複数のキャリパボディを1回の工程で鋳造できるとともに、鋳造後の複数のキャリパボディを同時に加工することができ、鋳造及び加工を極力少ない工程で行うことができる車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法及び車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法は、第1の発明では、ディスクロータの両側面に対向配置する摩擦パッドを前記ディスクロータに押圧する、シリンダ体を備えたキャリパボディを、ディスクロータの外周を跨ぐブリッジ部で分割し、分割した少なくとも一方を、前記シリンダ体にシリンダ孔を備えた作用部半体とし、該作用部半体をディスクロータの側部に配設する車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、前記作用部半体のディスク周方向の側面同士を連続させて複数の作用部半体を一体に鋳造する鋳造工程と、鋳造後の複数の作用部半体を加工する加工工程と、加工後の複数の作用部半体を前記側面間で切り離す切断工程とを有することを特徴としている。
第2の発明では、前記キャリパボディは、ディスクロータの一側に配設される前記作用部半体と、前記ディスクロータの他側に配設される反作用部半体とを備え、該反作用部半体と前記作用部半体のいずれか一方又は双方に前記ブリッジ部を一体に形成し、該ブリッジ部に挿通する連結ボルトにて前記作用部半体と前記反作用部半体とを連結して形成され、車体に固設されたキャリパブラケットに突設された一対のスライドピンを、前記作用部半体に設けたスライドピン挿通孔に挿通してディスク軸方向に移動可能に設けられるピンスライド型のキャリパボディであって、前記加工工程で、鋳造後の複数の作用部半体に、前記シリンダ孔と、前記スライドピン挿通孔と、作用部側摩擦パッドをガイドする作用部側摩擦パッドガイド溝と、前記連結ボルト装着用の連結ボルト用雌ねじ孔と、前記シリンダ孔の底部に作動液を導入するユニオン孔と、作動液中の混合エアを排出するブリーダを装着するブリーダ孔とをそれぞれ加工することを特徴としている。
第3の発明では、前記鋳造工程で鋳造される複数の作用部半体のそれぞれに湯口を設けたことを特徴としている。
第4の発明では、前記加工工程では、前記シリンダ孔加工側と前記ユニオン孔加工側の2つの方向から、前記キャリパボディを構成する各加工孔、ねじ孔、溝を加工することを特徴としている。
また、本発明の車両用ディスクブレーキは、第5の発明では、ディスクロータの一側に配設されるシリンダ孔を備えた作用部半体と、前記ディスクロータの他側に配設される反力を受ける反作用部半体とを備え、該反作用部半体と前記作用部半体のいずれか一方又は双方にディスクロータの外周を跨ぐブリッジ部を一体に形成し、該ブリッジ部に挿通する連結ボルトにて前記作用部半体と反作用部半体とを連結してキャリパボディを形成し、車体に固設されたキャリパブラケットに突設された一対のスライドピンを、前記作用部半体に設けたスライドピン挿通孔に挿通してディスク軸方向に移動可能に設けられる車両用ディスクブレーキにおいて、前記作用部半体は、ディスク周方向の側面同士を連続させて一体に鋳造される複数の作用部半体に、前記シリンダ孔と、前記スライドピン挿通孔と、作用部側摩擦パッドを装着する作用部側摩擦パッドガイド溝と、前記連結ボルト装着用の連結ボルト用雌ねじ孔と、前記シリンダ孔の底部に作動液を導入するユニオン孔と、作動液中の混合エアを排出するブリーダを装着するブリーダ孔とがそれぞれ加工され、加工後に複数の作用部半体を前記側面間で切り離すことにより形成され、前記スライドピン挿通孔にスライドピンを挿通し、前記作用部側摩擦パッドガイド溝に前記作用部側摩擦パッドを装着した作用部半体と、反作用部側摩擦パッドを備えた反作用部半体とを前記連結ボルトで連結して形成することを特徴としている。
第6の発明では、前記作用部側摩擦パッドのディスク外周側に、前記作用部側摩擦パッドガイド溝にガイドされるガイド片を突設したことを特徴としている。
第7の発明では、前記反作用部半体は、反力板のディスクロータ側にライニングを貼着して形成され、前記ディスクロータの他側に配設され制動時にライニングをディスクブレーキの他側面に摺接させる前記反作用部側摩擦パッドを兼用していることを特徴としている。
第8の発明では、前記ユニオン孔と前記ブリーダ孔とを平行に形成したことを特徴としている。
第9の発明では、前記ユニオン孔の径と前記ブリーダ孔の径とを同一の寸法に形成したことを特徴としている。
第10の発明では、前記作用部半体に、前記シリンダ孔に連通するとともに前記作用部半体のディスク半径方向外側面に開口する2つの孔を加工し、一方の孔をユニオン孔、他方の孔をブリーダ孔とすることを特徴としている。
第1の発明によれば、複数の作用部半体を1回の工程で鋳造できるとともに、鋳造後の複数の作用部半体の側面を除く、ディスクロータ対向面、ディスク半径方向外側面、ディスク半径方向内側面に加工される加工孔やねじ孔や溝を、複数の作用部半体に同時に形成することができ、鋳造工程及び加工工程の工数を減少させることができる。
第2の発明によれば、複数の作用部半体を1回の工程で鋳造できるとともに、鋳造後の複数の作用部半体に加工されるシリンダ孔、スライドピン挿通孔、作用部側摩擦パッドガイド溝、連結ボルト用雌ねじ孔、ユニオン孔、ブリーダ孔とを、複数の作用部半体のディスクロータ対向面、ディスク半径方向外側面及びディスク半径方向内側面に、それぞれ同時に加工することができ、鋳造工程及び加工工程の工数を減少させることができる。
第3の発明によれば、溶湯を迅速且つ確実に供給することができ、作用部半体の品質向上を図ることができる。
第4の発明によれば、キャリパボディを構成する各加工孔、ねじ孔、溝を、複数の作用部半体に同時に形成することができる。
第5の発明によれば、少ない工程で複数の作用部半体を製造し、反作用部半体をそれぞれの切り離し後の作用部半体に連結してキャリパボディを形成することから、安価なピンスライド型のディスクブレーキを提供することができる。
第6の発明によれば、摩擦パッドを簡単に組み付けることができる。
第7の発明によれば、反作用部半体の構造を簡素化することができ、より安価なピンスライド型のディスクブレーキを提供することができる。
第8の発明によれば、ユニオン孔とブリーダ孔の加工が容易になる。
第9の発明によれば、ユニオン孔とブリーダ孔の切削工具を兼用でき、加工管理を容易にすることができる。
第10の発明によれば、前記作用部半体に設けた2つの孔を適宜選択してユニオン孔と、ブリーダ孔とにすることができるので、レイアウトの自由度が増す。
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明の第1形態例を示すディスクブレーキの分解斜視図、図2は同じくディスクブレーキの一部断面正面図、図3は同じくディスクブレーキの一部断面平面図、図4は図2のIV−IV断面図、図5は図4のV−V断面図、図6は加工工程終了後の作用部半体の正面図、図7は同じく作用部半体の背面図である。
まず、本形態例において鋳造、加工される作用部半体を用いて形成された車両用ディスクブレーキの全体構造について、図1乃至図5に基づいて説明する。なお、図中の矢印Aは、車両前進走行時のディスクロータの回転方向を示し、以下の説明で用いるディスクロータ回入側と回出側とは、車両前進走行時の場合とする。
ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側面側で車体に固設されるキャリパブラケット3と、該キャリパブラケット3に、一対のスライドピン4,4を介してディスク軸方向へスライド可能に支持されるキャリパボディ5と、ディスクロータ2を挟んで対向配置される作用部側摩擦パッド6と反作用部半体7とを備えている。
キャリパブラケット3は、キャリパボディ5のディスク回出側に延出する第1腕部3aと、ディスク半径方向内側に延出する第2腕部3bとを備えた略L字状に形成され、車体取付け孔3c,3cに螺着される固定ボルト(図示せず)を用いて車体に固設されている。第1腕部3aのディスク回入側には、制動時に作用部側摩擦パッド6のディスク回出側端面6aが当接するトルク受け部3dが形成され、また、第1腕部3aのディスク外周側と第2腕部3bのディスク内周側の2箇所には、前記スライドピン4,4が反ディスクロータ側に向けて突設されている。
キャリパボディ5は、ディスクロータ2の一側面側に配設される作用部8aに、ディスクロータ2の外周を跨ぐブリッジ部8bを連接した作用部半体8と、ディスクロータ2の他側面側に配設される反作用部半体7とから構成され、作用部半体8と反作用部半体7とは2本の連結ボルト9,9を用いて一体に連結されている。
作用部半体8は、作用部8aに、反ディスクロータ側へ突出するシリンダ体8cと、該シリンダ体8cのディスク内周側とディスク回出側とに突出するホルダ8d,8dが形成され、シリンダ体8cにはシリンダ孔10aが、ホルダ8d,8dにはスライドピン挿通孔10b,10bがディスクロータ側へ開口してそれぞれ形成されている。シリンダ体8cの底部側には、ディスク半径方向外側へ突出するユニオンボス部8eとブリーダボス部8fとが設けられ、ユニオンボス部8eには、液圧マスタシリンダに連結されるブレーキホース(いずれも図示せず)が接続されるユニオン孔10cが、ブリーダボス部8fには、ブリーダスクリュ11が螺着されるブリーダ孔10dが、作用部半体8のディスク半径方向外側面8g側に開口させて形成されている。
シリンダ孔10aには、ピストン12が液密且つ移動可能に内挿され、その底部に液圧室13が画成されるとともに、該液圧室13に前記ユニオン孔10cとブリーダ孔10dとが連通している。ホルダ8d,8dのスライドピン挿通孔10b,10bには、スライドピン4,4が挿通され、キャリパボディ5は、制動及び制動解除時に、双方のスライドピン4,4の案内によってディスク軸方向へスライドする。
前記ブリッジ部8bは、ディスク周方向中央のディスクロータ側に作用部側摩擦パッドガイド溝10eが、ディスク軸方向に形成されている。作用部側摩擦パッドガイド溝10eは、ディスク半径方向外側のディスク周方向の幅が広く、ディスク半径方向内側のディスク周方向の幅が狭く形成された断面略T字状に形成され、ディスク半径方向内側に受け片8h,8hが形成されている。また、作用部側摩擦パッドガイド溝10eのディスク周方向両側には、連結ボルト用雌ねじ孔10f,10fがそれぞれ反作用部側を開口してディスク軸方向に形成されている。
作用部側摩擦パッド6は、ディスクロータ2の側面に摺接するライニング6bと、鋼板製の裏板6cとから成っている。作用部側摩擦パッド6の裏板6cのディスク外周側面中央部には、ディスク半径方向外側に突出する取付片6dが突設されている。取付片6dは、裏板6cから突出する突出部6eと該突出部6eの先端両側部から、ディスク周方向外側に突出するガイド片6f,6fとを備えた略T字状に形成され、突出部6eとガイド片6f,6fとを前記作用部側摩擦パッドガイド溝10eに挿通させ、ガイド片6f,6fを受け片8h,8hにそれぞれ支持させることにより、作用部側摩擦パッド6が作用部半体8に移動可能に支持される。
反作用部半体7は、前記ブリッジ部8bのディスク周方向の寸法の同一寸法の幅と、ブリッジ部8bのディスク外周側からシリンダ孔10aのディスク内周側までの寸法と同一寸法の長さとを有した鋼鉄製の反力板7aのディスクロータ側に、ライニング7bを貼着したもので、反作用部側摩擦パッドを兼用している。また、反力板7aのディスク半径方向外側のディスク回入側とディスク回出側とには、前記連結ボルト9の雄ねじ9aよりもやや大径のボルト挿通孔7c,7cが貫通形成されている。
このように形成された作用部半体8と反作用部半体7とは、作用部側摩擦パッドガイド溝10eに作用部側摩擦パッド6を装着し、作用部半体8のスライドピン挿通孔10b,10bに、キャリパブラケット3に突設されたスライドピン4,4を挿通し、反作用部半体7のボルト挿通孔7c,7cから連結ボルト9,9を挿通し、作用部半体8の連結ボルト用雌ねじ孔10f,10fに連結ボルト9,9の雄ねじ9a,9aを螺着することにより連結される。
このような作用部半体8の製造は(図6及び図7を参照)、ディスク周方向の側面8i同士を連続させて複数の作用部半体8を一体に鋳造する鋳造工程と、鋳造後の複数の作用部半体8をそれぞれ加工する加工工程と、加工後の複数の作用部半体8を前記側面8iで切り離す切断工程とを有している。
前記鋳造工程では、溶湯の湯口8jを各作用部半体8のディスク半径方向外側面の中央部にそれぞれ設け、溶湯を迅速且つ確実に供給し、短時間で鋳造するようにしている。
前記加工工程では、シリンダ孔10aと、スライドピン挿通孔10b,10bと、作用部側摩擦パッドガイド溝10eと、連結ボルト用雌ねじ孔10f,10fが、ディスクロータ対向面8kから加工され、ユニオン孔10cとブリーダ孔10dとを前記ディスク半径方向外側面8gから加工される。
上述のように形成される作用部半体8は、複数の作用部半体8を1回の工程で鋳造できるとともに、鋳造後の作用部半体8の側面8iを除く、ディスクロータ対向面8k及びディスク半径方向外側面8gの2方向から、複数の作用部半体8を同時に加工することができるようになり、鋳造工程及び加工工程の工数を減少させることができ、製造コストの削減を図ることができる。また、各作用部半体8毎に湯口8jが設けられることから、溶湯を迅速且つ確実に末端部まで供給することができ、作用部半体8の品質向上を図ることができる。さらに、反作用部半体7に、反作用部側摩擦パッドを兼用させることから、反作用部半体の構造を簡素化することができ、より安価なピンスライド型のディスクブレーキを提供することができる。また、作用部側摩擦パッドガイド溝10eに作用部側摩擦パッド6を簡単に組み付けることができるとともに、反作用部半体7の組み付けも簡単に行うことができることから、組み付け性の向上も図れ、短時間で簡単にディスクブレーキを組み付けることができる。
図8は、本発明の第2形態例を示すディスクブレーキの一部断面正面図を示し、第1形態例と同様の部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本形態例のディスクブレーキ1は、ユニオン孔20aの雌ねじ部20bの径と、ブリーダ孔20cの雌ねじ部20dの径とを同一に形成している。これにより、ユニオン孔20aの雌ねじ部20bとブリーダ孔20cの雌ねじ部20dとを切削する工具を兼用することができる。
また、ユニオン孔とブリーダ孔の形状を同一にすれば、ユニオン孔とブリーダ孔の位置を交換することも可能で、レイアウトの自由度が増すとともに、切削工具の種類も大幅に減少させることができる。
なお、本発明は上述の各形態例のように、反作用部半体が反作用部側摩擦パッドを兼用するものに限らず、反力爪や反作用部側摩擦パッドを支持する摩擦パッド支持部を備えた反作用部半体を用いるものでも良い。また、ブリッジ部は、反作用部半体に一体に形成するものでも良く、作用部半体と反作用部半体それぞれにブリッジ部の半体を備えたものでも差し支えない。さらに、本発明の作用部半体は、ピンスライド型車両用ディスクブレーキに適用されるものに限らず、ディスクロータの両側部に作用部半体を配設する対向型のディスクブレーキにも適用することができる。
本発明の第1形態例を示すディスクブレーキの分解斜視図である。 同じくディスクブレーキの一部断面正面図である。 同じくディスクブレーキの一部断面平面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図4のV−V断面図である。 加工工程終了後の作用部半体の正面図である。 加工工程終了後の作用部半体の背面図である。 本発明の第2形態例を示すディスクブレーキの一部断面正面図である。
符号の説明
1…ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパブラケット、4…スライドピン、5…キャリパボディ、6…作用部側摩擦パッド、6a…ディスク回出側端面、6b…ライニング、6c…裏板、6d…取付片、6e…突出部、6f…ガイド片、7…反作用部半体、7a…反力板、7b…ライニング、7c…ボルト挿通孔、8…作用部半体、8a…作用部、8b…ブリッジ部、8c…シリンダ体、8d…ホルダ、8e…ユニオンボス部、8f…ブリーダボス部、8g…ディスク半径方向外側面、8h…受け片、8i…側面、8j…湯口、9…連結ボルト、9a…雄ねじ、10a…シリンダ孔、10b…スライドピン挿通孔、10c…ユニオン孔、10d…ブリーダ孔、10e…作用部側摩擦パッドガイド溝、10f…連結ボルト用雌ねじ孔、11…ブリーダスクリュ、12…ピストン

Claims (10)

  1. ディスクロータの両側面に対向配置する摩擦パッドを前記ディスクロータに押圧する、シリンダ体を備えたキャリパボディを、ディスクロータの外周を跨ぐブリッジ部で分割し、分割した少なくとも一方を、前記シリンダ体にシリンダ孔を備えた作用部半体とし、該作用部半体をディスクロータの側部に配設する車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、前記作用部半体のディスク周方向の側面同士を連続させて複数の作用部半体を一体に鋳造する鋳造工程と、鋳造後の複数の作用部半体を加工する加工工程と、加工後の複数の作用部半体を前記側面間で切り離す切断工程とを有することを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。
  2. 前記キャリパボディは、ディスクロータの一側に配設される前記作用部半体と、前記ディスクロータの他側に配設される反作用部半体とを備え、該反作用部半体と前記作用部半体のいずれか一方又は双方に前記ブリッジ部を一体に形成し、該ブリッジ部に挿通する連結ボルトにて前記作用部半体と前記反作用部半体とを連結して形成され、車体に固設されたキャリパブラケットに突設された一対のスライドピンを、前記作用部半体に設けたスライドピン挿通孔に挿通してディスク軸方向に移動可能に設けられるピンスライド型のキャリパボディであって、前記加工工程で、鋳造後の複数の作用部半体に、前記シリンダ孔と、前記スライドピン挿通孔と、作用部側摩擦パッドをガイドする作用部側摩擦パッドガイド溝と、前記連結ボルト装着用の連結ボルト用雌ねじ孔と、前記シリンダ孔の底部に作動液を導入するユニオン孔と、作動液中の混合エアを排出するブリーダを装着するブリーダ孔とをそれぞれ加工することを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。
  3. 前記鋳造工程で鋳造される複数の作用部半体のそれぞれに湯口を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。
  4. 前記加工工程では、前記シリンダ孔加工側と前記ユニオン孔加工側の2つの方向から、前記キャリパボディを構成する各加工孔、ねじ孔、溝を加工することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。
  5. ディスクロータの一側に配設されるシリンダ孔を備えた作用部半体と、前記ディスクロータの他側に配設される反力を受ける反作用部半体とを備え、該反作用部半体と前記作用部半体のいずれか一方又は双方にディスクロータの外周を跨ぐブリッジ部を一体に形成し、該ブリッジ部に挿通する連結ボルトにて前記作用部半体と反作用部半体とを連結してキャリパボディを形成し、車体に固設されたキャリパブラケットに突設された一対のスライドピンを、前記作用部半体に設けたスライドピン挿通孔に挿通してディスク軸方向に移動可能に設けられる車両用ディスクブレーキにおいて、前記作用部半体は、ディスク周方向の側面同士を連続させて一体に鋳造される複数の作用部半体に、前記シリンダ孔と、前記スライドピン挿通孔と、作用部側摩擦パッドを装着する作用部側摩擦パッドガイド溝と、前記連結ボルト装着用の連結ボルト用雌ねじ孔と、前記シリンダ孔の底部に作動液を導入するユニオン孔と、作動液中の混合エアを排出するブリーダを装着するブリーダ孔とがそれぞれ加工され、加工後に複数の作用部半体を前記側面間で切り離すことにより形成され、前記スライドピン挿通孔にスライドピンを挿通し、前記作用部側摩擦パッドガイド溝に前記作用部側摩擦パッドを装着した作用部半体と、反作用部側摩擦パッドを備えた反作用部半体とを前記連結ボルトで連結して形成することを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  6. 前記作用部側摩擦パッドのディスク外周側に、前記作用部側摩擦パッドガイド溝にガイドされるガイド片を突設したことを特徴とする請求項5記載の車両用ディスクブレーキ。
  7. 前記反作用部半体は、反力板のディスクロータ側にライニングを貼着して形成され、前記ディスクロータの他側に配設され制動時にライニングをディスクブレーキの他側面に摺接させる前記反作用部側摩擦パッドを兼用していることを特徴とする請求項5又は6記載の車両用ディスクブレーキ。
  8. 前記ユニオン孔と前記ブリーダ孔とを平行に形成したことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の車両用ディスクブレーキ。
  9. 前記ユニオン孔の径と前記ブリーダ孔の径とを同一の寸法に形成したことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の車両用ディスクブレーキ。
  10. 前記作用部半体に、前記シリンダ孔に連通するとともに前記作用部半体のディスク半径方向外側面に開口する2つの孔を加工し、一方の孔をユニオン孔、他方の孔をブリーダ孔とすることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の車両用ディスクブレーキ。
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