JP2006132463A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗員に与える違和感を抑制して車両を加速させる。
【解決手段】 ECT_ECUは、アクセル開度Pに基づいて、将来目標加速度GFを算出するステップ(S104)と、アクセル開度Pの変化率DPに基づいて、目標加速度の変化率DGを算出するステップ(S106)と、目標加速度の変化率DGに基づいて、直近目標加速度GNを算出するステップと(S108)、直近目標加速度GNおよび将来目標加速度GFの小さい方を目標加速度GTに設定するステップ(S110)と、直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さく、かつアクセル開度の変化率DPが予め定められた値Aよりも小さい場合(S112にてYES)、目標加速度GTが将来目標加速度GFと同じ値まで滑らかに変化するように、目標加速度GTのなまし処理を行なうステップ(S114)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両の駆動力を制御する技術に関し、特に、アクセルペダルの開度や踏力など、乗員の加速要求に関する値およびその変化率に基づいて、車両の駆動力を制御する技術に関する。
従来より、車両の加速度がドライバビリティに与える影響が大きいことが知られている。すなわち、加速度が大きすぎても小さすぎても、運転者が違和感を感じてしまう。そのため、車両の加速度を適切に制御することが必要である。
特開平10−9018号公報(特許文献1)は、適切な加速感を得ることができる車両の駆動力制御装置を開示する。特許文献1に記載の駆動力制御装置は、燃料供給を停止しているコースト状態からの燃料供給再開時にエンジンの出力が一時的に低下されることで前後振動が低減される車両の駆動力を制御する。この駆動力制御装置は、アクセル開度を検出する検出部と、アクセル開度とは独立にエンジンのスロットル開度を制御可能なスロットル制御部と、振動低減手段を介して出力制御が実行されているときにアクセル変化に対する目標駆動力の変化速度を制限する駆動力変化速度制限部とを含む。
この公報に記載の駆動力制御装置によると、コースト状態からの再加速時には、駆動系の捩れ振動を抑制するように、エンジンの出力特性が補正される。同時にこのときにはアクセル変化に対して目標駆動力の変化特性が制限され、アクセルの変化速度や変化量が所定値よりも大きいときには、目標とする駆動力が制限を受け、加速特性が実際のアクセル変化よりも穏やかになる。これにより再加速時における車両の前後振動が抑制され、加速感が良好になった分だけ、加速の高まりが過剰に感じるところ、アクセル変化に対する実際の加速特性を穏やかにすることで、加速の唐突感を効果的に抑制することが可能となる。
特開平10−9018号公報
しかしながら、特開平10−9018号公報に記載の駆動力制御装置においては、目標駆動力の変化特性が制限を受けない領域では、加速特性が穏やかになるとは限らず、急な加速により乗員に違和感を与えるおそれがあるという問題点があった。また、目標駆動力の変化速度が制限されると、それだけ目標駆動力が制限されることになる。そのため、乗員が素早い加速を望む場合には、期待する加速感を得ることができず、乗員に違和感を与えるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、乗員に与える違和感を抑制して車両を加速させることができる車両の制御装置を提供する。
第1の発明に係る車両の制御装置は、車両に対する乗員の加速要求に関する値を検出するための手段と、加速要求に関する値に基づいて、車両の加速に関する値を設定するための手段と、加速要求に関する値の変化率を検出するための手段と、加速要求に関する値の変化率に基づいて、車両の加速に関する値の変化度合いを設定するための手段と、加速に関する値および加速に関する値の変化度合いに基づいて、車両の駆動力を制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、車両に対する乗員の加速要求に関する値(たとえばアクセルペダルの開度や踏力)に基づいて、車両の加速に関する値(たとえば目標加速度、目標駆動力、目標トルク、目標出力およびスロットルバルブの目標開度)が設定される。これにより、乗員が期待する加速に関する値を得ることができる。また、加速要求に関する値の変化率に基づいて、加速に関する値の変化度合いが設定される。これにより、乗員が期待する変化度合いで、加速に関する値を変化させることができる。設定された加速に関する値および加速に関する値の変化度合いに基づいて、車両の駆動力が制御される。そのため、乗員が期待する変化度合いで車両の加速度を変化させつつ、最終的には、乗員が期待する加速度を得ることができる。その結果、乗員に与える違和感を抑制して車両を加速させることができる車両の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置は、車両に対する乗員の加速要求に関する値を検出するための手段と、加速要求に関する値に基づいて、車両の加速に関する第1の値を設定するための手段と、加速要求に関する値の変化率を検出するための手段と、加速要求に関する値の変化率に基づいて、加速に関する値の変化率を設定するための手段と、加速に関する値の変化率に基づいて、車両の加速に関する第2の値を設定するための手段と、第2の値に基づいて車両の駆動力を制御した後、第1の値に基づいて車両の駆動力を制御するための制御手段とを含む。
第2の発明によると、車両に対する乗員の加速要求に関する値(たとえばアクセルペダルの開度および踏力)に基づいて、車両の加速に関する第1の値(たとえば目標加速度、目標駆動力、目標トルク、目標出力およびスロットルバルブの目標開度)が設定される。これにより、乗員が期待する第1の値を得ることができる。また、加速要求に関する値の変化率に基づいて、加速に関する値の変化率が設定される。この加速に関する値の変化率に基づいて、加速に関する第2の値が設定される。これにより、乗員が期待する変化率で変化する第2の値を得ることができる。第2の値に基づいて車両の駆動力を制御した後、第1の値に基づいて車両の駆動力が制御される。そのため、乗員が期待する変化度合いで車両の加速度を変化させつつ、最終的には、乗員が期待する加速度を得ることができる。その結果、乗員に与える違和感を抑制して車両を加速させることができる車両の制御装置を提供することができる。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第2の発明の構成に加え、制御手段は、第2の値に基づいて車両の駆動力を制御した後であって、第1の値に基づいて車両の駆動力を制御する前において、車両の加速に関する第3の値に基づいて、車両の駆動力を制御するための手段を含む。制御装置は、第1の値と第3の値との差が小さいほど、第3の値の変化量が小さくなるように、第3の値を第2の値と同じ値から第1の値と同じ値まで変化させるための手段をさらに含む。
第3の発明によると、第1の値と第3の値との差が小さいほど、第3の値の変化量が小さくなるように、第3の値が第2の値と同じ値から第1の値と同じ値まで変化される。これにより、第3の値を、第2の値と同じ値から第1の値と同じ値まで滑らかに変化させることができる。これにより、第2の値に基づいて車両の駆動力を制御した後であって、第1の値に基づいて車両の駆動力を制御する前において、車両の駆動力を滑らかに変化させることができる。そのため、加速度が急変することを抑制しつつ、最終的には、乗員が期待する加速度を得ることができる。
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第3のいずれかの発明の構成に加え、加速要求に関する値は、アクセルペダルの開度である。
第4の発明によると、加速要求に関する値としてアクセルペダルの開度を用いて、車両の駆動力を制御することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第3のいずれかの発明の構成に加え、加速要求に関する値は、アクセルペダルの踏力である。
第5の発明によると、加速要求に関する値としてアクセルペダルの踏力を用いて、車両の駆動力を制御することができる。
第6の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第5のいずれかの発明の構成に加え、加速に関する値は、目標加速度である。
第6の発明によると、加速に関する値として目標加速度を用いて、車両の駆動力を制御することができる。
第7の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第5のいずれかの発明の構成に加え、加速に関する値は、目標駆動力である。
第7の発明によると、加速に関する値として目標駆動力を用いて、車両の駆動力を制御することができる。
第8の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第5のいずれかの発明の構成に加え、加速に関する値は、目標トルクである。
第8の発明によると、加速に関する値として目標トルクを用いて、車両の駆動力を制御することができる。
第9の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第5のいずれかの発明の構成に加え、加速に関する値は、目標出力である。
第9の発明によると、加速に関する値として目標出力を用いて、車両の駆動力を制御することができる。
第10の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜第5のいずれかの発明の構成に加え、車両には、吸入される空気量がスロットルバルブにより調整される内燃機関が搭載されている。加速に関する値は、スロットルバルブの目標開度である。
第10の発明によると、加速に関する値としてスロットルバルブの目標開度を用いて、車両の駆動力を制御することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る車両の制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実行されるプログラムにより実現される。本実施の形態では、自動変速機を、流体継手としてトルクコンバータを備えた、歯車式変速機構を有する自動変速機として説明する。なお、本発明は、歯車式変速機構を有する自動変速機に限定されるものではなく、たとえばベルト式などの無段変速機であってもよい。また、歯車式変速機構は、遊星歯車から構成されるものであってもよく、常時噛み合い式の歯車から構成されるものであってもよい。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機300と、ECU1000とから構成される。
エンジン100に吸入される空気量は、スロットルバルブ102により調整される。エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサにより検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチと、入力軸側のポンプ羽根車と、出力軸側のタービン羽根車と、ワンウェイクラッチを有しトルク増幅機能を発現するステータとから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサにより検知される。自動変速機300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサにより検知される。
このような自動変速機300は、その内部に複数の摩擦要素であるクラッチやブレーキを備える。予め定められた作動表に基づいて、摩擦要素であるクラッチ要素(たとえばクラッチC1〜C4)や、ブレーキ要素(たとえばブレーキB1〜B4)、ワンウェイクラ
ッチ要素(たとえばワンウェイクラッチF0〜F3)が、要求された各ギヤ段に対応して、係合および解放されるように油圧回路が制御される。自動変速機300の変速ポジション(シフトポジション)には、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)、前進走行(D)ポジションがある。
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機300を制御するECT_ECU1020とを含む。
ECT_ECU1020には、出力軸回転数センサにて検知された出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサにて検知されたエンジン回転数NEを表わすエンジン回転数信号が入力される。
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
さらに、ECT_ECU1020は、エンジンECU1010にエンジン制御信号(たとえばスロットル開度信号)を出力し、エンジンECU1010は、そのエンジン制御信号や他の制御信号に基づいてエンジン100を制御する。後述するように、ECT_ECU1020は車両の目標加速度を算出し、この目標加速度が満たされるようなエンジン制御信号を、エンジンECU1010に送信する。なお、目標加速度の代わりに、その他、目標駆動力、目標トルク、目標出力およびスロットルバルブ102の目標開度を算出してもよい。
ECT_ECU1020は、トルクコンバータ200のロックアップクラッチ制御信号を出力する。このロックアップクラッチ制御信号に基づいて、ロックアップクラッチの係合圧が制御される。また、ECT_ECU1020は、自動変速機300にソレノイド制御信号を出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、自動変速機300の油圧回路のリニアソレノイドバルブやオンオフソレノイドバルブなどが制御され、所定の変速ギヤ段(たとえば第1速〜第5速)を構成するように、摩擦係合要素が係合および解放されるように制御される。
また、ECT_ECU1020には、アクセル開度センサ2100から運転者により操作されたアクセルペダル104の開度(アクセル開度)を表わす信号が、車速センサ2200から車速を表わす信号が、それぞれ入力される。ECT_ECU1020は、アクセル開度センサ2100から送信された信号に基づいて、アクセル開度の変化率を検出する。また、ECU1000は、各種データやプログラムが記憶されたメモリを有する。なお、アクセル開度の代わりに、その他、アクセルペダル104の踏力を検出してもよい。同様に、アクセル開度の変化率の代わりに、その他、アクセルペダル104の踏力の変化率を検出してもよい。
図2に示すように、車両の加速度には、アクセル開度Pに対応した最適値がある。また、図3に示すように、車両の加速度の変化率には、アクセル開度Pの変化率DPに対応した最適値がある。
ここで、加速度および加速度の変化率の最適値とは、乗員が車両との一体感を感じることができるような値をいう。すなわち、加速度の最適値とは、乗員が期待する加速度の値である。同様に、加速度の変化率の最適値とは、乗員が期待する加速度の変化率の値である。加速度および加速度の変化率が最適値である状態で車両が加速すると、乗員の期待通りに車両が加速しているといえる。本実施の形態において、ECT_ECU1020は、乗員の期待通りに車両が加速するように、目標加速度を算出する。
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000のECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、予め定められた周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度センサ2100から送信された信号に基づいて、アクセル開度情報、すなわちアクセル開度Pおよびその変化率DPを検出する。
S102にて、ECT_ECU1020は、車速センサ2200から送信された信号に基づいて、車速を検出する。なお、車速の代わりに、自動変速機300の出力軸回転数を検出してもよい。
S104にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度Pおよび車速に基づいて、メモリに記憶されたマップから、将来目標加速度GFを算出する。S106にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度Pの変化率DPおよび車速に基づいて、メモリに記憶されたマップから、目標加速度の変化率DGを算出する。なお、目標加速度の変化率DGの代わりに、その他、目標駆動力の変化率、目標トルクの変化率、目標出力の変化率およびスロットルバルブ102の目標開度の変化率を算出してもよい。
S108にて、ECT_ECU1020は、算出された目標加速度の変化率DGに基づいて、直近目標加速度GNを算出する。直近目標加速度GNは、前回、プログラムを実行した際に設定され、後述するS116にてメモリに記憶された目標加速度GTに、目標加速度の変化率DGを加算して算出される。
S110にて、ECT_ECU1020は、将来目標加速度GFおよび直近目標加速度GNのうち、小さい方を目標加速度GTに設定する。すなわち、直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さい場合は、直近目標加速度GNに基づいて車両の駆動力が制御されることに対応する。
S112にて、ECT_ECU1020は、直近目標加速度GNがより将来目標加速度GFも小さく、かつアクセル開度Pの変化率DPの絶対値が、予め定められた値Aよりも小さいか否かを判別する。直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さく、かつアクセル開度Pの変化率DPの絶対値が、予め定められた値Aよりも小さい場合(S112にてYES)、処理はS114に移される。そうでない場合(S112にてNO)、処理はS116に移される。
S114にて、ECT_ECU1020は、目標加速度GTのなまし処理を行なう。目標加速度GTのなまし処理は、予め定められた式(目標加速度GT=前回の目標加速度GT+(将来目標加速度GF−前回の目標加速度GT)×ゲイン)を用いて行なわれる。
すなわち、直近目標加速度GNに基づいて車両の駆動力が制御された後であって、将来目標加速度に基づいて車両の駆動力が制御される前は、なまし処理された目標加速度GTに基づいて車両の駆動力が制御されることに対応する。S116にて、ECT_ECU1020は、目標加速度GTをメモリに記憶する。その後、この処理は終了する。
以上のような構造、およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020の動作について説明する。
車両の走行中、図5に示すように、時刻T(1)において、乗員がアクセル操作を行なうと、アクセル開度センサ2100から送信された信号に基づいて、アクセル開度Pおよびその変化率DPが検出される(S100)。また、車速センサ2200から送信された信号に基づいて、車速が検出される(S102)。
検出されたアクセル開度Pおよび車速に基づいて、メモリに記憶されたマップから将来目標加速度GFが算出される(S104)。これにより、アクセル開度Pに対応した目標加速度GFを得ることができる。すなわち、乗員が期待する目標加速度GFを得ることができる。
また、アクセル開度Pの変化率DPおよび車速に基づいて、目標加速度の変化率DGが算出される(S106)。算出された目標加速度の変化率DGを、前回設定され、メモリに記憶された目標加速度GTに加算することにより、直近目標加速度GNが算出される(S108)。これにより、アクセル開度Pの変化率DPと対応した変化率DGで滑らかに変化する直近目標加速度GNを得ることができる。すなわち、乗員が期待する変化率で変化する直近目標加速度GNを得ることができる。
図5に示すように、直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さい場合は、直近目標加速度GNが目標加速度GTに設定される(S110)。時刻T(1)〜T(3)の間のように、アクセル開度Pが変化しており、変化率DPが予め定められた値Aよりも大きい場合(S112にてNO)は、S110で設定された目標加速度GTがメモリに記憶される(S116)。この目標加速度GTに基づいて、車両の駆動力が制御される。
これにより、時刻T(3)までは、目標加速度GTに設定された直近目標加速度GNに基づいて、車両の駆動力を制御することができる。そのため、乗員が期待する変化率DGで滑らかに変化する加速度で、車両を加速させることができる。そのため、加速度の急変によるショックの発生を抑制しつつ、乗員の期待通りに車両を加速させることができる。
一方、時刻T(3)以後のように、直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さく、かつアクセル開度Pが変化していないため(変化率DPが0)、変化率DPが予め定められた値Aよりも小さい場合(S112にてYES)、目標加速度GTのなまし処理が行なわれる(S114)。
なまし処理により、将来目標加速度GFと目標加速度GTとの差が小さいほど、目標加速度GTの増大量が小さくなるように、目標加速度GTが増大される。これにより、直近目標加速度GNと同じ値から将来目標加速度GFと同じ値まで滑らかに変化する目標加速度GTを得ることができる。なまし処理された目標加速度GTがメモリに記憶され(S116)、なまし処理後の目標加速度GTに基づいて、車両の駆動力が制御される。
これにより、時刻T(3)以後は、滑らかに変化する目標加速度GTに基づいて、車両を加速させつつ、最終的には、将来目標加速度GFに基づいて、車両を加速させることができる。そのため、加速度の急変を抑制しつつ、最終的には、乗員が期待する加速度で車両を加速させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUのECT_ECUは、アクセル開度Pに基づいて将来目標加速度GFを算出する。また、ECT_ECUは、アクセル開度Pの変化率DPに基づいて、目標加速度の変化率DGを算出するとともに、目標加速度の変化率DGに基づいて、直近目標加速度GNを算出する。将来目標加速度GFおよび直近目標加速度GNのうち、小さい方を目標加速度GTに設定する。これにより、直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さい場合は、乗員が期待する変化率で変化する加速度を得ることができる。また、直近目標加速度GNが将来目標加速度GFよりも小さい場合において、アクセル開度Pの変化率DPの絶対値が予め定められた値Aよりも小さくなると、目標加速度GTが将来目標加速度GFと同じ値まで滑らかに変化される。これにより、直近目標加速度GNに基づいて車両を加速させた後は、加速度を滑らかに変化させつつ、最終的には、乗員が期待する加速度を得ることができる。そのため、乗員が期待する加速度と加速度の変化率とを両立することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUを搭載した車両を示す制御ブロック図である。 アクセル開度Pに対応した加速度の最適値を示す図である。 アクセル開度Pの変化率DPに対応した加速度の変化率の最適値を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 目標加速度GTの推移を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100 エンジン、102 スロットルバルブ、104 アクセルペダル、200 トルクコンバータ、300 自動変速機、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU、2100 アクセル開度センサ、2200 車速センサ。

Claims (10)

  1. 車両に対する乗員の加速要求に関する値を検出するための手段と、
    前記加速要求に関する値に基づいて、前記車両の加速に関する値を設定するための手段と、
    前記加速要求に関する値の変化率を検出するための手段と、
    前記加速要求に関する値の変化率に基づいて、前記車両の加速に関する値の変化度合いを設定するための手段と、
    前記加速に関する値および前記加速に関する値の変化度合いに基づいて、前記車両の駆動力を制御するための制御手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 車両に対する乗員の加速要求に関する値を検出するための手段と、
    前記加速要求に関する値に基づいて、前記車両の加速に関する第1の値を設定するための手段と、
    前記加速要求に関する値の変化率を検出するための手段と、
    前記加速要求に関する値の変化率に基づいて、前記加速に関する値の変化率を設定するための手段と、
    前記加速に関する値の変化率に基づいて、前記車両の加速に関する第2の値を設定するための手段と、
    前記第2の値に基づいて前記車両の駆動力を制御した後、前記第1の値に基づいて前記車両の駆動力を制御するための制御手段とを含む、車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の値に基づいて前記車両の駆動力を制御した後であって、前記第1の値に基づいて前記車両の駆動力を制御する前において、前記車両の加速に関する第3の値に基づいて、前記車両の駆動力を制御するための手段を含み、
    前記制御装置は、前記第1の値と前記第3の値との差が小さいほど、前記第3の値の変化量が小さくなるように、前記第3の値を前記第2の値と同じ値から前記第1の値と同じ値まで変化させるための手段をさらに含む、請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記加速要求に関する値は、アクセルペダルの開度である、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  5. 前記加速要求に関する値は、アクセルペダルの踏力である、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  6. 前記加速に関する値は、目標加速度である、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 前記加速に関する値は、目標駆動力である、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  8. 前記加速に関する値は、目標トルクである、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  9. 前記加速に関する値は、目標出力である、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  10. 前記車両には、吸入される空気量がスロットルバルブにより調整される内燃機関が搭載され、
    前記加速に関する値は、スロットルバルブの目標開度である、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
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