JP2010167885A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、エンジンと、エンジンをアシストする駆動モータを備えた車両の制御装置において、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出して、運転者の満足度を向上できる車両の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】後輪10aを駆動するエンジン11と、該エンジン11をトルクアシストする駆動モータ17とを備えたハイブリッド車両1の制御装置であって、後輪10aとエンジン11との動力伝達経路中に設けられたスリップ制御可能なロックアップクラッチ56及び歯車変速機構60の摩擦締結機構90と、ロックアップクラッチ56及び歯車変速機構60の摩擦締結機構90のスリップ量を制御するECU20とを備え、ECU20が、加速時における駆動モータ17によるモータアシスト量が大きいほどロックアップクラッチ56及び歯車変速機構60の摩擦締結機構90のスリップ量が大きくなるよう制御した。
【選択図】図4

Description

この発明は、エンジンと、エンジンをアシストする駆動モータを備えた車両の制御装置に関し、特に、エンジンや駆動モータ等のパワートレインを制御して、車両の発進時又は加速時において気持ちのよい加速感を演出する車両の制御装置に関する。
従来より、エンジンと駆動モータを備えた車両において、アクセルペダルの踏み込み量に応じた目標車両加速度を設定し、実際の車両加速度が目標車両加速度になるように、エンジンの出力トルク及び駆動モータのアシストトルクを制御することによって、加速操作性を向上するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2003−87906号公報
ところで、運転者は、様々な感覚を働かせて運転しているため、イメージする加速感等の感覚と異なる感覚が生じると不安になる。
詳しくは、運転者は、あらゆる感覚から得られた情報に基づいてアクセルの踏み込み操作やブレーキ操作等の操作をし、その操作による挙動や加速度が生じるかを無意識にイメージしながら運転している。ここで、イメージと異なる挙動や感覚が生じた場合に、危険を予測し不安になる。
これらのイメージは、運転者自身の運転経験に基づいて生成される。また、イメージの基となる得られた感覚情報は、加速G等の体感情報、視覚情報及び聴覚情報などがあげられ、これらの得られた感覚情報を瞬時に、総合的に判断し、その状況判断結果に基づいて運転操作を行っている。
なお、運転者にとって体感的に気持ちの良い加速感は、「加速の立ち上がりの応答性」と、「加速度の加速ピークPの大きさ」と、「加速の立ち下がりの持続性」の三点を満足することで得ることができる。
しかし、体感情報として得られる加速感として上記三点を満足したとしても、体感情報以外の聴覚等の感覚情報がイメージと異なれば、気持ちの良い加速感を得ることはできない。
例えば、上記特許文献1に記載された制御装置では、エンジンの出力トルクを、エンジンに比べて振動や回転音がはるかに少ない駆動モータでトルクアシストしているため、運転者にとって、エンジンによる振動やエンジン音から得られたエンジン出力イメージを越えるトルクが発生しており、イメージと異なる加速感が生じ、運転者にとって気持ちのよい加速感を演出することはできなかった。
そこで、本発明は、エンジンと、エンジンをアシストする駆動モータを備えた車両の制御装置において、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出して、運転者の満足度を向上できる車両の制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、車輪を駆動するエンジンと、該エンジンをトルクアシストする駆動モータとを備えた車両の制御装置であって、上記車輪と上記エンジンとの動力伝達経路中に設けられたスリップ制御可能な摩擦締結要素と、該摩擦締結要素のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを備え、該スリップ制御手段が、加速時における上記駆動モータによるモータアシスト量が大きいほど上記摩擦締結要素のスリップ量が大きくなるよう制御することを特徴とする。
上記構成とすることで、駆動モータがモータアシストする加速時において、車輪に伝達する駆動力を変化させずに、エンジン回転数を上昇させることができる。これにより、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出できる。したがって、運転者が気持ちの良い加速感を得ることができ、運転者の満足度を向上することができる。
この発明の態様として、ロックアップクラッチを有する流体伝動装置を備え、上記摩擦締結要素を、ロックアップクラッチで構成することができる。
上記流体伝動装置は、トルクコンバータであることを含む。
上記構成により、スリップ制御手段によって確実にスリップ制御することができる。詳しくは、従来から多く用いられているロックアップクラッチを有する流体伝動装置を備え、上記摩擦締結要素を、ロックアップクラッチで構成することにより、ロックアップクラッチの半クラッチ状態を調整して、スリップ制御手段によるスリップ制御することができる。
これにより、従来から多く用いられているロックアップクラッチを有する流体伝動装置を用いて、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出でき、運転者が気持ちの良い加速感を得ることができるとともに、運転者の満足度を向上することができる。
また、ロックアップクラッチを備えた流体伝動装置を有する車両の場合、ロックアップクラッチの締結制御をスリップ制御として利用できるため、別の制御手段を備えることなくスリップ制御でき、別の制御手段を備える場合と比較して、部品数を低減できるとともに、コストも低減できる。また、従来から多く用いられ、信頼性の高いロックアップクラッチを備えた流体伝動装置をスリップ制御に用いているため、運転者が気持ちの良い加速感を得るためのエンジン音を確実に演出できる。
また、この発明の態様として、自動変速機を備え、上記摩擦締結要素を、変速用摩擦締結要素で構成することができる。
上記自動変速機は、複数のギアを組み合わせて設定されたギア比での変速を自動的に切り替える機構であることをいう。
上記変速用摩擦締結要素は、自動変速機において、設定されたギア比での変速を構成するために複数のギアの組み合わせに応じて作動するブレーキやクラッチであることをいう。
上記構成により、応答性の高いスリップ制御を実現することができる。詳しくは、スリップ制御に変速用摩擦締結要素を利用することで、例えばロックアップクラッチ等に比べて変速用摩擦締結要素は小径であるため、応答性の高いスリップ制御を実現できる。したがって、運転者が気持ちの良い加速感を得るためのエンジン音をより確実に演出できる。
また、この発明の態様として、ロックアップクラッチを有する流体伝動装置と自動変速機とを備え、上記摩擦締結要素を、ロックアップクラッチ及び変速用摩擦締結要素で構成し、上記スリップ制御手段が、目標スリップ量が小のとき、上記ロックアップクラッチでスリップ制御するとともに、上記目標スリップ量が大のとき、上記ロックアップクラッチに加えて上記変速用摩擦締結要素でスリップ制御することができる。
上記構成により、目標スリップ量に応じて適したスリップ制御を実現できる。詳しくは、目標スリップ量が小のとき、上記ロックアップクラッチでスリップ制御するとともに、上記目標スリップ量が大のとき、上記ロックアップクラッチに加えて上記変速用摩擦締結要素でスリップ制御することにより、目標スリップ量がロックアップクラッチの限界スリップ量を超えた場合であっても、ロックアップクラッチと変速用摩擦締結要素とで目標スリップ量を確保することができる。
また、制御頻度が高い目標スリップ量が小さい場合、すなわちスリップ制御する回数が多くなる目標スリップ量が小さい場合には、制御が容易なロックアップクラッチのみでスリップ制御し、逆に、制御頻度の低い目標スリップ量が大きい場合、すなわちスリップ制御する回数が比較的少ない目標スリップ量が大きい場合には制御が複雑になるロックアップクラッチと変速用摩擦締結要素とでスリップ制御する構成であるため、制御の信頼性を向上することができる。
したがって、運転者が気持ちの良い加速感を得るためのエンジン音をさらに確実に演出できる。
この発明によれば、車輪を駆動するエンジンと、該エンジンをトルクアシストする駆動モータとを備え、エンジン音から得られたエンジン出力イメージを越えるトルクが発生する車両において、車輪に伝達する駆動力を変化させずに、エンジン回転数を上昇させ、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出し、運転者が気持ちの良い加速感を得ることができる。
ハイブリッド車両の全体の構成図。 ハイブリッド車両のパワートレイン及び制御装置の全体ブロック図。 ハイブリッド車両の自動変速器の骨子図。 ハイブリッド車両のスリップ制御方法を示した制御フローチャート。 ハイブリッド車両のスリップ制御マップについての説明図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明を採用したハイブリッド車両1の全体構成図を示し、図2はハイブリッド車両1のパワートレインPT及び制御装置の全体ブロック図を示している。
ハイブリッド車両1は、図1に示すように、一対の後輪10aを駆動するパワートレインPTとして、縦置きにされたエンジン11と、このエンジン11に連結された自動変速器(AT)40と、該AT40によって回転されるドライブシャフト14と、エンジン11とAT40の間に配置されたスタータジェネレータ(CISG)12と、ドライブシャフト14からの出力を受けて左右の後輪10aに駆動力を配分する差動装置(Diff)15とを備えるとともに、ドライブシャフト14の途中部分に、減速ギア機構16を介して駆動力を入力できる駆動モータ17を備えたパラレルハイブリッド方式の車両である。
さらには、ハイブリッド車両1は、駆動モータ17を駆動するインバータ(INV)17a、駆動モータ17で発電された電力を蓄電するバッテリー(BAT)17b、並びに電子制御ユニットであるECU20を備えている。
この車両のパワートレインPTは、上記ECU20によって、エンジン11の出力やロックアップクラッチ56の断接、駆動モータ17の駆動、さらには歯車変速機構60の変速状態を制御するように構成している。そして、このうち、エンジン11の出力は、図示しないエレキスロットルのスロットル開度、点火プラグの点火タイミング、燃料噴射ノズルの燃料噴射量等を変化させて制御している。
ECU20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、入出力インターフェース(I/O)24を備えるとともに、後述するように、制御に必要な各種データを検出するためのセンサ30と、運転者のドライビングモードを選択するパワフルスイッチ(パワフルSW)36が接続されている。
なお、ROM22には駆動制御の制御プログラムを含む種々の制御プログラム、目標スリップ量Tsを設定する目標スリップ量設定プログラム、目標スリップ量マップ(図5参照)、変速マップ並びに締結表等を格納している。
上述のセンサ30について詳述すると、運転者のアクセルペダル(図示せず)の踏込み状態や踏込み量、踏込み速度(アクセル開速度)等を検出するアクセルセンサ31と、ハイブリッド車両1の加速度Gを検出する車両加速度センサ(車両Gセンサ)32と、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ33と、駆動モータ17の回転数を検出するモータ回転数センサ34と、駆動モータ17を駆動する電流を検出するモータ電流センサ35等のECU20がパワートレインPTを制御するために必要な情報を検出するための各種センサを備えている。
これらセンサ30によって検出された各種検出結果を図2に示すように、ECU20に送信し、ECU20から、エンジン11、CISG12、AT40、駆動モータ17等に対して制御信号を出力するように構成している。
次に、AT40の骨子図を示す図3とともに、AT40について詳述する。
なお、AT40は、図2に示すように、エンジン11の下流側に設置したトルクコンバータ50と、このトルクコンバータ50に配置されたロックアップクラッチ56と、トルクコンバータ50及びロックアップクラッチ56からの出力を受けて変速を行なう歯車変速機構60とで構成している。
トルクコンバータ50は、エンジン出力軸11aに連結されたコンバータケース51と、該コンバータケース51に固設された入力要素としてのポンプ52と、該ポンプ52に対向して配置された出力要素としてのタービン53と、これらのポンプ52とタービン53との間に配置されたステータ55とで構成し、タービン53の回転がタービン軸57を介して歯車変速機構60に出力される構成である。上記ステータ55は、後述するワンウェイクラッチ96を介して変速機ケース41に支持されてトルク増大作用を果たす。
また、トルクコンバータ50は、上記ポンプ52とタービン53とを直結するロックアップクラッチ56を備えている。また、コンバータケース51を介してエンジン11により駆動されるオイルポンプ42が配設されている。
詳しくは、トルクコンバータ50のロックアップクラッチ56は、コンバータケース51とタービン53との間に位置し、コンバータケース51を介してエンジン出力軸11aとタービン軸57とを直結する。具体的には、ロックアップクラッチ56は、タービン53に固設され、コンバータケース51内の作動油の圧力により常に締結方向に付勢されつつ、作動油の圧力により解放方向に付勢される。
このロックアップクラッチ56において、作動油の圧力によって締結力を、スリップが生じない完全締結から、半ば締結される(スリップ状態)、限界スリップ量を構成する完全解放状態(コンバータ状態)までを調整することができる。
歯車変速機構60は、第1遊星歯車機構70と、第2遊星歯車機構80と、摩擦締結機構90とで構成している。
第1遊星歯車機構70は、サンギア71、キャリヤ72、及びリングギア73とで構成し、第2遊星歯車機構80は、サンギア81と、キャリヤ82と、リングギア83とで構成している。
第1遊星歯車機構70のキャリヤ72と第2遊星歯車機構80のリングギア83とは連結されるとともに、これらに出力ギア43が接続されている。そして、出力ギア43が2つの中間ギア44,45を介してDiff15の入力ギア15aに噛合し、上記出力ギア43の回転がDiff15を介して左右の車軸18から後輪10a(図2参照)に伝達される構成である。
なお、2つの中間ギア44,45の間に、減速ギア機構16を介して駆動モータ17の駆動力を入力できるよう接続している。
摩擦締結機構90は、フォワードクラッチ91、リバースクラッチ92、3−4クラッチ93、2−4ブレーキ94、ローリバースブレーキ95、ワンウェイクラッチ96とで構成している。
フォワードクラッチ91はタービン軸57と第1遊星歯車機構70のサンギア71との間に配置され、リバースクラッチ92はタービン軸57と第2遊星歯車機構80のサンギア81との間に配置されている。3−4クラッチ93はタービン軸57と第2遊星歯車機構80のキャリヤ82との間に配置され、2−4ブレーキ94は第2遊星歯車機構80のサンギア81を固定する構成である。
また、ローリバースブレーキ95とワンウェイクラッチ96とは、第1遊星歯車機構70のリングギア73と第2遊星歯車機構80のキャリヤ82とが連結され、これらと変速機ケース41との間で並列に配置されている。
複数の変速段達成用の摩擦締結機構90のうち、少なくとも、1〜3速でのみ締結されるフォワードクラッチ91が、上記トルクコンバータ50のロックアップクラッチ56と同様、入力要素と出力要素との間のスリップ状態が制御可能に構成され、3〜4速で締結される3−4クラッチ93もまた入力要素と出力要素との間のスリップ状態が制御可能に構成されている。
例えば、フォワードクラッチ91の油圧制御回路には、該フォワードクラッチ91のスリップ状態を制御する制御手段としてのデューティソレノイドバルブとシフトバルブとが配設されており、デューティソレノイドバルブとシフトバルブからの油圧を制御することでフォワードクラッチ91の締結力を緻密に精度よく調整し、フォワードクラッチ91のスリップ制御を緻密に精度よく行うことができる。また、3−4クラッチ93も、同様の構成によりスリップ制御を緻密に精度よく行うことができる。
次に、加速時のスリップ制御方法について図4,5とともに詳細に説明する。なお、図4は加速後半時の制御方法を中心に示した制御フローチャートであり、図5はハイブリッド車両1のスリップ制御マップについての説明図を示している。
まず、ECU20はセンサ30からの各種信号を読み込む(ステップS1)。具体的にはアクセルセンサ31や車両Gセンサ32から運転者の加速要求や車両の運転状態を読み込む。なお、その他、図示しない車速センサやシフトセンサや舵角センサ等から、車両の運転状態の各種信号を検出するようにしてもよい。
さらに、ECU20は、パワフルSW36の押下状態からドライブモードを判定する(ステップS2)。
次に、ECU20は、アクセルセンサ31からの検出結果に基づいてアクセルが踏み込まれたか否かを判断する(ステップS3)。
具体的には、運転者が所定値以上にアクセルペダルを踏込んでいるかを判断する。この時、アクセルペダルの開度は、中開度(パーシャル開度)でほぼ一定の状態であることが求められる。これは、アクセルペダルの全開時やアクセルペダルの開度変動時では、立ち下がり時の加速制御を安定的に行なうことができないからである。
ここで、アクセルペダルの踏込みを検出しなかった場合(ステップS3:No)には、そのままリターンに移行して、次の制御に備える。
一方、アクセルペダルの踏込みを検出した場合(ステップS3:Yes)に、ECU20はモータ回転数センサ34及びモータ電流センサ35の検出結果に基づいて、駆動モータ17によるモータアシストの有無を判定し(ステップS4)、駆動モータ17が作動していない、すなわちモータアシスト中でない場合(ステップS4:No)には、そのままリターンに移行して、次の制御に備える。
逆に、駆動モータ17が作動するモータアシスト中の場合(ステップS4:Yes)には、ECU20は、モータ回転数センサ34及びモータ電流センサ35の検出結果に基づいて、モータアシスト量を検出し(ステップS5)、検出したモータアシスト量と、ステップS2で検出したドライブモード等の条件とに基づいて、図5に示すスリップ制御マップに基づいて目標スリップ量Tsを設定する(ステップS6)。
詳しくは、駆動モータ17によるモータアシスト量が大きくなると、実際にエンジン11によって出力されている出力トルクと、駆動モータでトルクアシストされた出力トルク(以下において、「アシスト出力トルク」という)との差が大きくなる。
これに対し、エンジン11に比べて振動や回転音がはるかに少ない駆動モータ17によってトルクアシストしているため、運転者はエンジン11による振動やエンジン音しか感じない。したがって、図5に示すように、エンジン11による振動やエンジン音からイメージされるエンジン出力と、アシスト出力トルクのギャップが大きくなるため、駆動モータ17によるモータアシスト量に応じて目標スリップ量Tsが大きくなるよう設定している。
また、図5に示すように、パワフルSW36がON操作されていない通常制御(Normal)に比べて、パワフルSW36がON操作され、パワーモード(Hi)が選択されている場合は、運転者はよりハードなドライブフィーリングを希望しているため、イメージに合う振動やエンジン音を演出すべく目標スリップ量Tsを高く設定している。
あるいは、例えば、深夜走行のように低音走行モードを設定する設定手段を備え、スリップによるエンジン音の増大を抑制する低い目標スリップ量Ts(図5中Low参照)を設定してもよい。
このようにして設定された目標スリップ量Tsが、所定量A以上であるか否を判定する(ステップS7)。なお、所定量Aは、完全解放状態(コンバータ状態)にあるロックアップクラッチ56の限界スリップ量を示している。
したがって、目標スリップ量Tsが所定量A以下の場合は(ステップS7:No)、ロックアップクラッチ56のみのスリップ制御で目標スリップ量Tsを達成できるため、ECU20はロックアップクラッチ56の作動油の圧力を調整してスリップ制御して目標スリップ量Tsを実現し(ステップS9)、その後リターンに移行して、次の制御に備える。
これに対し、目標スリップ量Tsがロックアップクラッチ56の限界スリップ量である所定量A以上である場合(ステップS7:Yes)、ロックアップクラッチ56のみのスリップ制御では目標スリップ量Tsを達成できないため、ECU20は、ロックアップクラッチ56に加えて、歯車変速機構60の摩擦締結機構90をスリップ制御して目標スリップ量Tsを実現し(ステップS8)、その後リターンに移行して、次の制御に備える。
このように、後輪10aを駆動するエンジン11と、該エンジン11をトルクアシストする駆動モータ17とを備えたハイブリッド車両1の制御装置は、上記後輪10aと上記エンジン11との動力伝達経路中に設けられたスリップ制御可能な摩擦締結要素と、該摩擦締結要素のスリップ量を制御するステップS8,S9を実行するECU20とを備え、該ステップS8,S9を実行するECU20が、加速時における上記駆動モータ17によるモータアシスト量が大きいほど上記摩擦締結要素のスリップ量が大きくなるよう制御している。
これにより、駆動モータ17がモータアシストする加速時において、後輪10aに伝達する駆動力を変化させずに、エンジン11の回転数を上昇させることができる。これにより、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出できる。したがって、運転者が気持ちの良い加速感を得ることができ、運転者の満足度を向上することができる。
さらにまた、ロックアップクラッチ56を有するトルクコンバータ50と歯車変速機構60とを備え、上記摩擦締結要素を、ロックアップクラッチ56及び歯車変速機構60の摩擦締結機構90で構成し、上記ステップS8,S9を実行するECU20が、目標スリップ量Tsが所定量A以下のとき、上記ロックアップクラッチ56でスリップ制御するとともに、上記目標スリップ量Tsが所定量A以上のとき、上記ロックアップクラッチ56に加えて上記摩擦締結機構90でスリップ制御している。
このため、目標スリップ量Tsに応じて適したスリップ制御を実現できる。詳しくは、目標スリップ量Tsがロックアップクラッチ56の限界スリップ量を示す所定量A以下のとき、上記ロックアップクラッチ56でスリップ制御するとともに(ステップS9)、上記目標スリップ量Tsが所定量A以上のとき、上記ロックアップクラッチ56に加えて上記摩擦締結機構90でスリップ制御することにより(ステップS8)、確実に目標スリップ量Tsを確保することができる。
また、制御頻度が高い目標スリップ量Tsが所定量A以下の場合、すなわちスリップ制御する回数が多くなる目標スリップ量Tsが所定量A以下の場合には、制御が容易なロックアップクラッチ56のみでスリップ制御し、逆に、制御頻度の低い目標スリップ量Tsが所定量A以上の場合、すなわちスリップ制御する回数が比較的少ない目標スリップ量Tsが所定量A以上の場合には制御が複雑になるロックアップクラッチ56と、歯車変速機構60の摩擦締結機構90とでスリップ制御する構成であるため、制御の信頼性を向上することができる。
したがって、運転者が気持ちの良い加速感を得るためのエンジン音をさらに確実に演出できる。
また従来から多く用いられているロックアップクラッチ56で摩擦締結要素を構成することにより、ステップS8,S9を実行するECU20によるスリップ制御を、ロックアップクラッチ56の半クラッチ状態を調整して制御することができ、運転者がイメージする加速度に適したエンジン音を演出でき、運転者が気持ちの良い加速感を得ることができ、運転者の満足度を向上することができる。
また、ロックアップクラッチ56の締結制御をスリップ制御として利用できるため、別の制御手段を備えることなくスリップ制御でき、別の制御手段を備える場合と比較して、部品数を低減できるとともに、コストも低減できる。また、従来から多く用いられ、信頼性の高いロックアップクラッチ56を備えたトルクコンバータ50をスリップ制御に用いているため、運転者が気持ちの良い加速感を得るためのエンジン音を確実に演出できる。
また、上記摩擦締結要素を歯車変速機構60の摩擦締結機構90で構成するため、応答性の高いスリップ制御を実現することができる。詳しくは、スリップ制御に、ロックアップクラッチ56等に比べて小径であるフォワードクラッチ91やリングギア83等の摩擦締結機構90を利用することで、応答性の高いスリップ制御を実現できる。したがって、運転者が気持ちの良い加速感を得るためのエンジン音をより確実に演出できる。
なお、上記実施例において、目標スリップ量Tsに応じてスリップ制御をロックアップクラッチ56と、歯車変速機構60の摩擦締結機構90とで実現する構成であったが、ロックアップクラッチ56と、歯車変速機構60の摩擦締結機構90とのそれぞれ単独でスリップ制御する構成であってもよい。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明の車両は、ハイブリッド車両1に対応し、
以下、同様に、
車輪は、後輪10aに対応し、
スリップ制御手段は、ステップS8,S9を実行するECU20に対応し、
流体伝動装置は、トルクコンバータ50に対応し、
自動変速機は、歯車変速機構60に対応し、
変速用摩擦締結要素は、摩擦締結機構90に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両の制御装置に適用する実施形態を含むものである。
なお、歯車変速機構60は、多段歯車式の変速機構だけでなく、無段変速式の変速機構であってもよい。また、エンジン11の出力制御も、エレキスロットルのスロットル開度制御等だけでなく、吸気タイミングや排気タイミングを位相可変装置で変更するものや、吸気の加給量を加給機等で変更するもの等であってもよい。
さらには、上記実施例において、一対の後輪10aを駆動するパワートレインPTとして、縦置きにされたエンジン11と、このエンジン11とはパラレルに制御できる駆動モータ17を備えたパラレルハイブリッド方式で構成したが、エンジンで前輪を駆動するとともに駆動モータで後輪を駆動するハイブリッド車両、エンジンで前輪を駆動するとともに後輪自体を駆動するインホイール式の駆動モータによるハイブリッド車両、エンジンで前輪を駆動するとともに前輪自体を駆動するインホイール式の駆動モータによるハイブリッド車両、エンジン及び駆動モータで前輪を駆動するハイブリッド車両、エンジンで後輪を駆動するとともに後輪自体を駆動するインホイール式の駆動モータによるハイブリッド車両あるいはエンジンで後輪を駆動するとともに前輪自体を駆動するインホイール式の駆動モータによるハイブリッド車両等の様々な駆動形式のハイブリッド車両であってもよい。
また、上記実施例において、スリップ制御をパワフルSW36のON/OFF操作や低音走行モードによるドライブモードに応じて目標スリップ量Tsを設定し制御する構成であったが、選択されたシフトレンジに応じて目標スリップ量Tsを設定し制御する構成であってもよい。
1…ハイブリッド車両
10a…後輪
11…エンジン
17…駆動モータ
20…ECU
50…トルクコンバータ
56…ロックアップクラッチ
60…歯車変速機構
90…摩擦締結機構
Ts…目標スリップ量

Claims (4)

  1. 車輪を駆動するエンジンと、該エンジンをトルクアシストする駆動モータとを備えた車両の制御装置であって、
    上記車輪と上記エンジンとの動力伝達経路中に設けられたスリップ制御可能な摩擦締結要素と、
    該摩擦締結要素のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを備え、
    該スリップ制御手段が、加速時における上記駆動モータによるモータアシスト量が大きいほど上記摩擦締結要素のスリップ量が大きくなるよう制御する
    車両の制御装置。
  2. ロックアップクラッチを有する流体伝動装置を備え、
    上記摩擦締結要素を、ロックアップクラッチで構成する
    請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 自動変速機を備え、
    上記摩擦締結要素を、変速用摩擦締結要素で構成する
    請求項1に記載の車両の制御装置。
  4. ロックアップクラッチを有する流体伝動装置と自動変速機とを備え、
    上記摩擦締結要素を、
    ロックアップクラッチ及び変速用摩擦締結要素で構成し、
    上記スリップ制御手段が、
    目標スリップ量が小のとき、上記ロックアップクラッチでスリップ制御するとともに、
    上記目標スリップ量が大のとき、上記ロックアップクラッチに加えて上記変速用摩擦締結要素でスリップ制御する
    請求項1に記載の車両の制御装置。
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