JP2006132345A - 圧縮機 - Google Patents

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弘丞 小笠原
Takehiro Nishikawa
剛弘 西川
Yoshihisa Kogure
吉久 小暮
Yoshiaki Hiruma
義明 比留間
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Abstract

【課題】 加工の簡素化を行って低コスト化を図るとともに、加工精度の向上による体積効率向上を可能にした圧縮機の提供。
【解決手段】 内部に圧縮空間21が構成されるシリンダ8から構成された圧縮要素3と、圧縮要素3を駆動する駆動要素2と、駆動要素2の回転力を圧縮要素3に伝達するための回転軸5と、シリンダ8内の圧縮空間21に連通する吸込ポート27および吐出ポート28と、回転軸5とは別体に形成された圧縮部材9であって、連続する肉厚部31と肉薄部32を有して一面が傾斜するとともに、シリンダ8内に配置されて回転軸5に連結されて回転し、吸込ポート27から吸い込まれた流体を圧縮して吐出ポート28より吐出する圧縮部材9と、吸込ポート27と吐出ポート28間に配置されて圧縮部材9の一面33に当接し、シリンダ8内の圧縮空間21を低圧室LRと高圧室HRとに区画するベーン11とを備えた圧縮機Cにより、課題を解決できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸込ポートから吸い込まれた冷媒や空気などの流体を圧縮して吐出ポートより吐出する圧縮機に関するものである。
従来、シリンダ内に回転する斜板を設け、この斜板の上下に構成される圧縮空間をベーンで区画して流体を圧縮する方式が提案されている(例えば特許文献1参照)。この方式の圧縮機は構造が比較的簡単で振動が少ない利点があるが、シリンダ内全域において、斜板の上下で高圧室と低圧室とが隣接する構造であるため、冷媒リークにより効率が悪化する問題があった。
本発明者等は先に、この問題を解決し構造をさらに簡単にしてトルク変動が少なく、効率もよい圧縮機を提案した(特許文献2参照)。
特表2003−532008号公報 特願2004−003142号
しかし、本発明者等が先に提案した圧縮機は、回転軸とこの回転軸により回転する圧縮部材とを一体で形成したものを使用していたので、加工が困難で加工コストがアップする上、加工精度が悪いという問題があった。
本発明の目的は、回転軸と圧縮部材の加工の簡素化を行って低コスト化を図るとともに、加工精度の向上による体積効率向上を可能にした圧縮機を提供することである。
上記課題を解消するための本発明の請求項1記載の圧縮機は、
内部に圧縮空間が構成されるシリンダから構成された圧縮要素と、
前記圧縮要素を駆動する駆動要素と、前記駆動要素の回転力を前記圧縮要素に伝達するための回転軸と、
前記シリンダ内の圧縮空間に連通する吸込ポートおよび吐出ポートと、
前記回転軸とは別体に形成された圧縮部材であって、連続する肉厚部と肉薄部を有して一面が傾斜するとともに、前記シリンダ内に配置されて前記回転軸に連結されて回転し、前記吸込ポートから吸い込まれた流体を圧縮して前記吐出ポートより吐出する圧縮部材と、
前記吸込ポートと吐出ポート間に配置されて前記圧縮部材の一面に当接し、前記シリンダ内の圧縮空間を低圧室と高圧室とに区画するベーンとを備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載の圧縮機は、請求項1記載の圧縮機において、前記圧縮部材に形成した連結部に前記回転軸の一端部を固定して連結するか、あるいは分離しないように連結したことを特徴とするものである。
本発明の請求項3記載の圧縮機は、請求項2記載の圧縮機において、前記圧縮部材に形成した連結部に、前記回転軸の一端部に形成したキーを挿入するか、前記一端部を圧入するか、前記一端部を焼嵌めするか、前記一端部に形成したネジで螺子止めするか、あるいはこれらの2つ以上を組み合わせて固定して連結し、さらに必要に応じて少なくとも1本のピンを挿入して分離しないように固定して連結したことを特徴とするものである。
本発明の請求項4記載の圧縮機は、請求項3記載の圧縮機において、前記回転軸の一端部に形成したネジが前記回転軸の回転方向と逆方向の逆ネジであることを特徴とするものである。
本発明の請求項5記載の圧縮機は、請求項2記載の圧縮機において、前記圧縮部材の連結部と前記回転軸の一端部をそれぞれ異型に形成し、異型に形成した両者を組み合わせて分離しないように連結するか、さらに必要に応じて少なくとも1本のピンを挿入して分離しないように連結したしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1記載の圧縮機は、内部に圧縮空間が構成されるシリンダから構成された圧縮要素と、前記圧縮要素を駆動する駆動要素と、前記駆動要素の回転力を前記圧縮要素に伝達するための回転軸と、前記シリンダ内の圧縮空間に連通する吸込ポートおよび吐出ポートと、前記回転軸とは別体に形成された圧縮部材であって、連続する肉厚部と肉薄部を有して一面が傾斜するとともに、前記シリンダ内に配置されて前記回転軸に連結されて回転し、前記吸込ポートから吸い込まれた流体を圧縮して前記吐出ポートより吐出する圧縮部材と、前記吸込ポートと吐出ポート間に配置されて前記圧縮部材の一面に当接し、前記シリンダ内の圧縮空間を低圧室と高圧室とに区画するベーンとを備えたことを特徴とするものであり、
小型で簡単な構造でありながら、従来のようにシリンダ内全域において高圧と低圧とが隣接することがなくなり、高圧室に対応することになる肉厚部においてシリンダとの間のシール寸法を確保でき、冷媒リークの発生を防止でき、効率的運転が可能となり、圧縮部材の厚肉部がフライホイールの役割を果たすのでトルク変動も少なくなる上、
前記回転軸と圧縮部材とを別体に形成して、そして両者を連結して使用するようにしたので、加工の簡素化および低コスト化が図れるとともに、加工精度の向上が可能になり、部品毎に必要に応じて交換できるという、顕著な効果を奏する。
本発明の請求項2記載の圧縮機は、請求項1記載の圧縮機において、前記圧縮部材に形成した連結部に前記回転軸の一端部を固定して連結するか、あるいは分離しないように連結したことを特徴とするものであり、一層加工の簡素化および低コスト化が図れるという、さらなる顕著な効果を奏する。
本発明の請求項3記載の圧縮機は、請求項2記載の圧縮機において、前記圧縮部材に形成した連結部に、前記回転軸の一端部に形成したキーを挿入するか、前記一端部を圧入するか、前記一端部を焼嵌めするか、前記一端部に形成したネジで螺子止めするか、あるいはこれらの2つ以上を組み合わせて固定して連結し、さらに必要に応じて少なくとも1本のピンを挿入して分離しないように固定して連結したことを特徴とするものであり、確実に両者を連結でき、信頼性を向上できるという、さらなる顕著な効果を奏する。
本発明の請求項4記載の圧縮機は、請求項3記載の圧縮機において、前記回転軸の一端部に形成したネジが前記回転軸の回転方向と逆方向の逆ネジであることを特徴とするものであり、振動などで両者が分離することがなく長期に使用しても確実に両者の連結を維持でき、信頼性をさらに向上できるという、さらなる顕著な効果を奏する。
本発明の請求項5記載の圧縮機は、請求項2記載の圧縮機において、前記圧縮部材の連結部と前記回転軸の一端部をそれぞれ異型に形成し、異型に形成した両者を組み合わせて分離しないように連結するか、さらに必要に応じて少なくとも1本のピンを挿入して分離しないように連結したしたことを特徴とするものであり、さらに確実に両者を連結できるという、さらなる顕著な効果を奏する。
次に本発明を図を用いて実施の形態に基づいて詳細に説明する。
なお、以後説明する実施例の圧縮機Cは、例えば冷凍機の冷媒回路を構成し、冷媒を吸い込んで圧縮し、回路内に吐出する役割を果たすものである。
(本発明の第1の実施の形態)
図1は本発明の圧縮機Cの1例を説明する縦断側面図、図2は本発明の圧縮機Cのもう一つの縦断側面図、図3は圧縮機Cの平縦面図、図4は圧縮機Cの圧縮要素3の一部の斜視図、図5は圧縮部材9を連結した回転軸5の側面図をそれぞれ示している。
図1および図2において、1は密閉容器であり、密閉容器1内には上側に駆動要素2が、下側にこの駆動要素2で駆動される圧縮要素3がそれぞれ収納されている。
駆動要素2は密閉容器1の内壁に固定され、ステータコイルが巻装されたステータ4と、ステータ4の内側で中央に回転軸5を有するロータ6とで構成された電動モータである。なお、この駆動要素2のステータ4の外周部と密閉容器1間には所々上下を連通する隙間10が形成されている。
圧縮要素3は、密閉容器1の内壁に固定された支持部材7と、支持部材7の下面にボルトにより取り付けられたシリンダ8と、シリンダ8内に配置され、回転軸5とは別体に形成されて回転軸5の一端部5Aに固定して連結されて回転する圧縮部材9(以後スワッシュ9と称すことがある)と、ベーン11、図示しない吐出バルブなどから構成されている。支持部材7の上面中央部は同心状に上方に突出し、そこに回転軸5の主軸受13が形成されており、下面中央部は同心円状に下方へ突出し、この突出部14の下面14Aは平滑面とされている。
この支持部材7の突出部14内にはスロット16が形成され、このスロット16内に前記ベーン11が上下往復動自在に挿入される。このスロット16の上部にはベーン11に密閉容器1内の高圧を背圧として印加するための背圧室17が形成されるとともに、スロット16内にはベーン11の上面を下方に押圧する付勢手段としてのコイルバネ18が配置されている。
シリンダ8の中央部は下方に凹陥しており、この凹陥部19内に圧縮空間21が構成される。シリンダ8の凹陥部19の下面中央部には副軸受22が開口形成されており、凹陥部19内に配置されるスワッシュ9の下面中央部に回転軸5と同心状に下方に突出して形成された端部9Aが挿通されている。
シリンダ8には吸込通路24が形成されるとともに、密閉容器1には吸込配管26が取り付けられてこの吸込通路24に接続されている。シリンダ8には圧縮空間21に連通する吸込ポート27と吐出ポート28が形成されており、吸込通路24は吸込ポート27に連通し、吐出ポート28はシリンダ8の側面にて密閉容器1内に連通している。また前記ベーン11は吸込ポート27と吐出ポート28の間に位置している。
回転軸5はかかる支持部材7およびシリンダ8の中央部に挿通され上下方向の中央部を主軸受13により回転自在に軸支されるとともに、下端は副軸受22に回転軸5の一端部5Aに固定して連結されたスワッシュ9の端部9Aが挿通されて回転自在に軸支されている。
スワッシュ9は図5に示されるように全体として回転軸5と同心の略円柱状を呈しており、一側の肉厚部31と他側の肉薄部32とが連続した形状を呈して、その上面33(一面)は肉厚部31にて高く、肉薄部32にて低い傾斜面とされている。すなわち、上面33は回転軸5を中心として一周すると最も高くなる上死点33Aから最も低くなる下死点33Bを経て上死点33Aに戻る略正弦波形状を呈する。また、回転軸5を通る上面33の断面形状は、何処を切っても突出部14の下面14Aと平行となり、この上面33と下面14Aとの間が圧縮空間21となる。
そして、このスワッシュ9の上死点33Aが支持部材7の突出部14の下面14Aに微小なクリアランスを介して移動自在に対向する。なおこのクリアランスは密閉容器1内に封入されたオイルによってシールされる。また前記ベーン11はこのスワッシュ9の上面33に当接し、シリンダ8内の圧縮空間21を低圧室LRと高圧室HRとに区画する。コイルバネ18はこのベーン11を常時上面33に付勢する。また、スワッシュ9の周側面はシリンダ8の凹陥部19内壁との間に微小なクリアランスを構成し、これによりスワッシュ9は回転自在とされている。そしてこのスワッシュ9の周側面とシリンダ8の凹陥部19内壁との間もオイルによってシールされる。
吐出ポート28の外側にはシリンダ8の凹陥部19の側面に位置して図示しない吐出バルブが取り付けられるとともに、密閉容器1の上端には吐出配管34が取り付けられている。そして密閉容器1の内底部にオイル溜め36が構成され、このオイル溜め36内のオイルが、スワッシュ9および回転軸5のそれぞれ中心部に貫通して設けられたオイル通路9B、5Bを通って圧縮要素3などに供給されることになる。また密閉容器1内には例えば二酸化炭素(CO2 )、R−134a、炭化水素系の冷媒などが所定量封入される。
以上の構成で、駆動要素2のステータ4のステータコイルに通電されると、ロータ6が下から見て時計回り方向に回転する。ロータ6の回転は回転軸5を介してスワッシュ9に伝達され、これによりスワッシュ9はシリンダ8内において下から見て時計回り方向に回転する。今、スワッシュ9の上面33の上死点33Aが吐出ポート28のベーン11側にあり、ベーン11の吸込ポート27側でシリンダ8、支持部材7、スワッシュ9およびベーン11で囲まれた空間(低圧室LR)内に吸込配管26および吸込通路24を介して吸込ポート27から冷媒回路内の冷媒が吸い込まれているものとする。
そして、その状態からスワッシュ9が回転していくと、上死点33Aがベーン11、吸込ポート27を過ぎた段階から上面33の傾斜により上記空間の体積は狭められていき、空間(高圧室HR)内の冷媒は圧縮されていく。そして、上死点33Aが吐出ポート28を通過するまで圧縮された冷媒は吐出ポート28から吐出され続ける。一方、上死点33Aが吸込ポート27を通過した後、ベーン11の吸込ポート27側でシリンダ8、支持部材7、スワッシュ9およびベーン11で囲まれた空間(低圧室LR)の体積は拡大していくので、吸込配管26および吸込通路24を介して吸込ポート27から冷媒回路内の冷媒が圧縮空間21内に吸い込まれていく。
吐出ポート28からは図示しない吐出バルブを介して、冷媒が密閉容器1内に吐出される。そして密閉容器1内に吐出された高圧冷媒は、駆動要素2のステータ4とロータ6とのエアギャップを通過し、密閉容器1内の上部(駆動要素2の上方)にてオイルと分離し、吐出配管34より冷媒回路に吐出される。一方、分離したオイルは密閉容器1とステータ4の間に形成された隙間10から流下し、オイル溜め36に戻ることとなる。
このような構成により、圧縮機Cは小型で構造簡単でありながら、充分な圧縮機能を発揮することができる。特に、スワッシュ9の下面側は密閉容器1内の高圧であり、従来の如くシリンダ内全域で高圧と低圧が隣接することがなくなるとともに、スワッシュ9は連続する肉厚部31と肉薄部32を有して一面が傾斜する形状を呈しているので、高圧室HRに対応することになる肉厚部31においてシリンダ8の凹陥部19内壁との間のシール寸法を充分に確保することができる。
これらによりスワッシュ9とシリンダ8間における冷媒リークの発生を効果的に抑制できるようになり、効果的な運転が可能となる。またスワッシュ9の肉厚部31はフライホイールの役割を果たすので、トルク変動も少なくなる。また圧縮機Cはいわゆる内部高圧型の圧縮機であるので構造のさらなる簡素化が図れる。
シリンダ8は、支持部材7とは反対側に位置する回転軸5の副軸受22を有しているので、回転軸5の副軸受用の支持部材を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減とさらなる小型化が可能となる。また支持部材7にベーン11のスロット16を構成し、さらにコイルバネ18を支持部材7内に設けているので、精度が必要となるシリンダ8にバーン取付構造を形成する必要がなく、加工性が改善される。
そして本発明においては、回転軸5とスワッシュ9とを別体に形成して、そして回転軸5の一端部5Aを、図5に示したようにスワッシュ9の上面中央部に回転軸5と同心状に下方に穿設して形成した連結部9C内に挿入してスワッシュ9を固定して連結して使用するようにしたので、回転軸5とスワッシュ9の加工の簡素化が図れ、低コスト化が図れるとともに、加工精度の向上が可能となるので、それにより体積効率向上が可能になる。
また、排除体積をさらに大にするなどスワッシュ9を他のものに変更したい場合などが生じた時は、スワッシュ9のみを取り外して他のスワッシュ9に交換することができる。回転軸5についても同様であり部品毎に必要に応じて交換できる。
(本発明の第2の実施の形態)
図6(A)は本発明の他の圧縮機Cの圧縮部材9を上方から見た斜視図、図6(B)は本発明の他の圧縮機Cの圧縮部材9を下方から見た斜視図をそれぞれ示している。
本発明の他の圧縮機Cは、回転軸5とスワッシュ9とを別体に形成して、そして、図6(A)に示したように回転軸5の一端部5Aの先端に一体的に形成したキー5Cを、スワッシュ9の上面中央部に回転軸5と同心状に下方に穿設して形成した連結部9Cの底部に凹陥して形成されたキー受部9Dに挿入してスワッシュ9を固定して連結して使用するようにした以外は図1〜5に示した本発明の圧縮機Cと同様になっている。キー5Cをキー受部9Dに挿入してスワッシュ9を固定して連結したので回転軸5に圧縮部材9をより確実に連結でき、信頼性を向上できる。
また、図6(B)に示したようにスワッシュ9の肉厚部31に対応する下面部分には、凹陥部39が形成されている。スワッシュ9の重心を回転軸5の中心に合わせるように、均一な深さで凹陥部39を形成する。
スワッシュ9には肉厚部31と肉薄部32が構成されているので、そのままでは肉厚部31側の重量が肉薄部32側の重量よりも大きくなり、重量偏心が発生する。そこで凹陥部39を形成することで、肉厚部31側の重量を削減できるので回転軸5を中心とした全周でスワッシュ9の重量を均一化し、バランスウエイトを用いることなく、偏心による振動の発生を抑えることが可能となる。
上記実施例の回転軸5の一端部5Aやキー5Cおよびこれらを連結するスワッシュ9の連結部9Cやキー受部9Dの形状や寸法などは特に限定されず、形状としては円型、楕円型、三角や四角などの多角形、対照あるいは非対照の各種の異型などを挙げることができる。
(本発明の第3の実施の形態)
図7は本発明の他の圧縮機Cの回転軸5に圧縮部材9を螺子止めして固定して連結した状態を示す側面図である。
本発明の他の圧縮機Cは、回転軸5とスワッシュ9とを別体に形成して、そして、回転軸5の一端部5Aに雄螺子を形成し、スワッシュ9の連結部9Cに対応する雌螺子を形成し、そして両者を組み合わせて螺子止めして固定して連結してあるので回転軸5に圧縮部材9をより確実に連結でき、信頼性を向上できる。
回転軸5の一端部5Aに回転軸5の回転方向とは逆の逆雄螺子を形成し、スワッシュ9の連結部9Cにそれに対応する雌螺子を形成し、そして両者を組み合わせて螺子止めして固定して連結すれば、振動などで両者が分離することがなく長期に使用しても確実に両者の連結を維持でき、信頼性をさらに向上できる。
(本発明の他の実施の形態)
回転軸5と圧縮部材9の連結の構成はこれらに限定されるものではなく、両者が運転中などに分離したりせず長期にわたり安定して固定して連結する構成であれば使用することができる。
具体的には、例えば、次のような例を挙げることができる。
(1)回転軸5の一端部5Aをスワッシュ9の連結部9C内に機械的にあるいは手動で圧入してスワッシュ9を固定して連結する。
(2)回転軸5の一端部5Aをスワッシュ9の連結部9C内に焼嵌めしてスワッシュ9を固定して連結する。
(3)回転軸5の一端部5Aおよびスワッシュ9の連結部9Cとをそれぞれ対応する雄−雌の異型に形成し、異型に形成した両者を組み合わせて分離しないように連結する。
(4)前記キーを挿入する構成や螺子止めする構成や前記(1)〜(3)の構成の2つ以上の組み合わせにより回転軸5にスワッシュ9を固定して連結する。
(5)前記キーを挿入する構成や螺子止めする構成や前記(1)〜(4)の構成により回転軸5にスワッシュ9を固定して連結した後、さらに少なくとも1本のピンを両者に挿入設置して両者が分離しないようにする。
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態の説明は、縦型圧縮機の場合について説明したが、本発明の圧縮機は横型圧縮機であってもよい。横型圧縮機の場合は、例えば、回転軸5の下端部にポンプ付オイル供給管を接続し、その一端をオイル溜め36中のオイル中に挿入してオイルの供給を行うとともに、駆動要素2と圧縮要素3の間に密閉容器1内を2つに区画する隔壁を設けて、隔壁により区画された駆動要素2側に高圧に圧縮した冷媒を吐出して高圧区域とし、一方、隔壁により区画された圧縮要素3側を低圧区域とし、前記隔壁の外周と密閉容器1との間に高圧区域と低圧区域を連通するオイル用隙間を形成し、密閉容器1内の駆動要素2の側にて分離したオイルをこの隙間から流出せしめてオイル溜め36に戻るようにして循環して使用する。
本発明の圧縮機は、小型で簡単な構造でありながら、従来のようにシリンダ内全域において高圧と低圧とが隣接することがなくなり、高圧室に対応することになる肉厚部においてシリンダとの間のシール寸法を確保でき、冷媒リークの発生を防止でき、効率的運転が可能となり、圧縮部材の厚肉部がフライホイールの役割を果たすのでトルク変動も少なくなる上、前記回転軸と圧縮部材とを別体に形成して、そして両者を連結して使用するようにしたので、加工の簡素化および低コスト化が図れるとともに、加工精度の向上による体積効率向上が可能になる、部品毎に必要に応じて交換できるという、顕著な効果を奏するので、産業上の利用価値が高い。
本発明の圧縮機の1例を説明する縦断側面図である。 図1に示した本発明の圧縮機のもう一つの縦断側面図である。 図1に示した本発明の圧縮機の平縦面図である。 図1に示した本発明の圧縮機の圧縮要素の一部の斜視図である。 図1に示した本発明の圧縮機の圧縮部材を連結した回転軸の側面図である。 (A)は本発明の他の圧縮機の圧縮部材を上方から見た斜視図、(B)は本発明の他の圧縮機の圧縮部材を下方から見た斜視図である。 本発明の他の圧縮機の圧縮部材を連結した回転軸の側面図である。
符号の説明
C 本発明の圧縮機
LR 低圧室
HR 高圧室
1 密閉容器
2 駆動要素
3 圧縮要素
4 ステータ
5 回転軸
5A 回転軸の一端部
5C キー
6 ロータ
7 支持部材
8 シリンダ
9 圧縮部材(スワッシュ)
9C 圧縮部材に形成した連結部
11 ベーン
21 圧縮空間
27 吸込ポート
28 吐出ポート
31 肉厚部
32 肉薄部
33 圧縮部材の一面

Claims (5)

  1. 内部に圧縮空間が構成されるシリンダから構成された圧縮要素と、
    前記圧縮要素を駆動する駆動要素と、前記駆動要素の回転力を前記圧縮要素に伝達するための回転軸と、
    前記シリンダ内の圧縮空間に連通する吸込ポートおよび吐出ポートと、
    前記回転軸とは別体に形成された圧縮部材であって、連続する肉厚部と肉薄部を有して一面が傾斜するとともに、前記シリンダ内に配置されて前記回転軸に連結されて回転し、前記吸込ポートから吸い込まれた流体を圧縮して前記吐出ポートより吐出する圧縮部材と、
    前記吸込ポートと吐出ポート間に配置されて前記圧縮部材の一面に当接し、前記シリンダ内の圧縮空間を低圧室と高圧室とに区画するベーンとを備えたことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記圧縮部材に形成した連結部に前記回転軸の一端部を固定して連結するか、あるいは分離しないように連結したことを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮部材に形成した連結部に、前記回転軸の一端部に形成したキーを挿入するか、前記一端部を圧入するか、前記一端部を焼嵌めするか、前記一端部に形成したネジで螺子止めするか、あるいはこれらの2つ以上を組み合わせて固定して連結し、さらに必要に応じて少なくとも1本のピンを挿入して分離しないように固定して連結したことを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  4. 前記回転軸の一端部に形成したネジが前記回転軸の回転方向と逆方向の逆ネジであることを特徴とする請求項3記載の圧縮機。
  5. 前記圧縮部材の連結部と前記回転軸の一端部をそれぞれ異型に形成し、異型に形成した両者を組み合わせて分離しないように連結するか、さらに必要に応じて少なくとも1本のピンを挿入して分離しないように連結したしたことを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
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