JP2006129684A - ケーブル配線部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケーブル配線後にケーブルが断線した場合であっても、容易にケーブルを交換することが可能なケーブル配線部材を提供すること。
【解決手段】 内部に光ファイバケーブル10を挿通可能な貫通孔2aが長手方向にわたって少なくとも1つ形成された基材2と、基材2の一部に設けられて基材2の施工箇所に配置可能とする壁面粘着部3とを備え、光ファイバケーブル10が、貫通孔2aに離脱可能に挿通される。また、基材2が、それぞれの長手方向にわたって溝部が少なくとも1つ形成された上部材4及び下部材5を備え、上部材4の溝部4aと下部材5の溝部5aとが互いに対向配置されて帯状に形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 内部に光ファイバケーブル10を挿通可能な貫通孔2aが長手方向にわたって少なくとも1つ形成された基材2と、基材2の一部に設けられて基材2の施工箇所に配置可能とする壁面粘着部3とを備え、光ファイバケーブル10が、貫通孔2aに離脱可能に挿通される。また、基材2が、それぞれの長手方向にわたって溝部が少なくとも1つ形成された上部材4及び下部材5を備え、上部材4の溝部4aと下部材5の溝部5aとが互いに対向配置されて帯状に形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば光ファイバケーブルやメタルケーブルなどの配線を保持する、ケーブル配線部材に関する。
従来から、光ファイバケーブルやメタルケーブルなどのケーブルを室内などで配線するための配線である、ケーブル配線部材が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のケーブル配線部材は、2枚のプラスチックフィルムによって構成され、1列に配列させた複数本の光ファイバケーブルを介在させた状態で貼り合わせたものである。また、特許文献2に記載のケーブル配線部材は、貫通孔が形成された被覆部材と充填材とによって構成され、貫通孔に光ファイバケーブルを挿通して貫通孔の内部を充填材で充填したものである。
特開平09−080279号公報(図1)
特開2000−047074号公報(図1)
特許文献1に記載のケーブル配線部材は、2枚のプラスチックフィルムによって構成され、1列に配列させた複数本の光ファイバケーブルを介在させた状態で貼り合わせたものである。また、特許文献2に記載のケーブル配線部材は、貫通孔が形成された被覆部材と充填材とによって構成され、貫通孔に光ファイバケーブルを挿通して貫通孔の内部を充填材で充填したものである。
しかしながら、上記従来のケーブル配線部材には、以下の問題が残されている。すなわち、従来のケーブル配線部材では、貫通孔の内径とこの貫通孔内部に配置されるケーブルの外径とをほぼ同じとしているか、貫通孔内部にケーブルを配置した後に貫通孔とケーブルとの間隙を充填材で充填している。このため、ケーブルが断線した場合には、ケーブル及びケーブル配線部材を除去し、改めてケーブル及びケーブル配線部材を配線する必要がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、ケーブル配線後にケーブルが断線した場合であっても、容易にケーブルを交換することが可能なケーブル配線部材を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のケーブル配線部材は、内部にケーブルを挿通可能な貫通孔が長手方向にわたって少なくとも1つ形成された基材と、前記基材の一部に設けられて該基材の施工箇所に配置可能とする設置部とを備え、前記ケーブルが、前記貫通孔に離脱可能に挿通されることを特徴とする。
この発明によれば、基材を施工箇所に設置してケーブルを貫通孔に挿通することにより、ケーブルを施工箇所に設置する。ここで、貫通孔に対してケーブルが離脱可能に挿通することができるので、ケーブル配線部材を施工箇所に設置した後でも、容易にケーブルを通すことができる。これにより、ケーブルが断線した場合であっても、基材を施工箇所に残したままでケーブルのみを交換することが可能となる。
また、本発明のケーブル配線部材は、前記基材が、それぞれの長手方向にわたって溝部が少なくとも1つ形成された上部材及び下部材を備え、前記上部材の溝部と前記下部材の溝部とが互いに対向配置されて帯状に形成されていることが好ましい。
この発明によれば、上部材と下部材とをそれぞれの溝部が互いに対向配置するように固定することで、ケーブルが離脱可能に挿通される貫通孔を形成する。
この発明によれば、上部材と下部材とをそれぞれの溝部が互いに対向配置するように固定することで、ケーブルが離脱可能に挿通される貫通孔を形成する。
また、本発明のケーブル配線部材は、前記基材が、長手方向にわたって溝部が少なくとも1つ形成された上部材と、帯状の下部材とを備え、前記上部材と下部材とが互いに対向配置されていることが好ましい。
この発明によれば、溝部が形成された上部材と、帯状の下部材とを対向配置することで、ケーブルが離脱可能に挿通される貫通孔を形成する。
この発明によれば、溝部が形成された上部材と、帯状の下部材とを対向配置することで、ケーブルが離脱可能に挿通される貫通孔を形成する。
また、本発明のケーブル配線部材は、前記基材が、帯状の上部材及び下部材と、長手方向にわたって前記貫通孔が形成された管状部材とを備え、前記上部材と前記下部材とを前記管状部材を介在させた状態で互いに対向配置されていることが好ましい。
この発明によれば、管部材を介在させた状態で対向配置することで、ケーブルが離脱可能に挿通される貫通孔を形成する。
この発明によれば、管部材を介在させた状態で対向配置することで、ケーブルが離脱可能に挿通される貫通孔を形成する。
また、本発明のケーブル配線部材は、前記基材に、該基材の長手方向にわたって、該基材の表面から前記貫通孔に連通するスリットが形成されていることが好ましい。
この発明によれば、ケーブル配線部材を施工箇所に設置してからケーブルをスリットに対して押圧することで、スリットが形成された基材が開いてケーブルが貫通孔内に収容される。したがって、ケーブル配線部材を施工箇所に設置した後でも、ケーブルを容易に配線することができる。
この発明によれば、ケーブル配線部材を施工箇所に設置してからケーブルをスリットに対して押圧することで、スリットが形成された基材が開いてケーブルが貫通孔内に収容される。したがって、ケーブル配線部材を施工箇所に設置した後でも、ケーブルを容易に配線することができる。
また、本発明のケーブル配線部材は、前記基材が、前記貫通孔に挿通される前記ケーブルを挟持する挟持部を備えることが好ましい。
この発明によれば、貫通孔に挿通されたケーブルを挟持することでケーブルのズレを防止し、安定したケーブルの配線を行うことができる。
この発明によれば、貫通孔に挿通されたケーブルを挟持することでケーブルのズレを防止し、安定したケーブルの配線を行うことができる。
本発明のケーブル配線部材によれば、貫通孔にケーブルが離脱可能に挿通されるので、ケーブル配線部材を施工箇所に設置した後でも、任意にケーブルを通すことができる。これにより、ケーブルが断線した場合であっても、基材を施工箇所に残したままでケーブルのみを交換することが可能となる。
以下、本発明にかかるケーブル配線部材の第1の実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
本実施形態によるケーブル配線部材は、例えば光ファイバケーブルを室内の壁面に配線するために使用される壁面配線用テープ1である。
壁面配線用テープ1は、図1及び図2に示すように、長手方向にわたって貫通孔2aが形成された帯状の基材2と、基材2の裏面に設けられた壁面粘着部(設置部)3とを備えている。
本実施形態によるケーブル配線部材は、例えば光ファイバケーブルを室内の壁面に配線するために使用される壁面配線用テープ1である。
壁面配線用テープ1は、図1及び図2に示すように、長手方向にわたって貫通孔2aが形成された帯状の基材2と、基材2の裏面に設けられた壁面粘着部(設置部)3とを備えている。
基材2は、例えば塩化ビニルやポリエチレンフィルム、アクリルなどの透光性部材によって形成されており、帯状の上部材4と、上部材4の一面に接着固定されている下部材5とを備え、幅5mm程度、厚さ2mm程度となるように構成されている。なお、基材2は、サイズを施工箇所によって適宜変更してもよく、また、塩化ビニルやポリエチレンフィルム、アクリルに限らず、他の部材を用いてもよい。
上部材4は、下部材5と接着される内面側に、長手方向にわたって断面半円形状の溝部4aが形成されている。
また、下部材5は、上部材4と同様に、長手方向にわたって断面半円形状を有する溝部5aが形成されている。そして、この溝部4aと溝部5aとが互いに対向するように、上部材4と下部材5とが接着されることで、断面円形状を有する貫通孔2aが形成されている。
この貫通孔2aの内径は、貫通孔2aに挿通する光ファイバケーブル10の外径よりも大きくなるように形成されている。したがって、貫通孔2aの内壁と光ファイバケーブル10の外壁との間には、空隙が形成される。
上部材4は、下部材5と接着される内面側に、長手方向にわたって断面半円形状の溝部4aが形成されている。
また、下部材5は、上部材4と同様に、長手方向にわたって断面半円形状を有する溝部5aが形成されている。そして、この溝部4aと溝部5aとが互いに対向するように、上部材4と下部材5とが接着されることで、断面円形状を有する貫通孔2aが形成されている。
この貫通孔2aの内径は、貫通孔2aに挿通する光ファイバケーブル10の外径よりも大きくなるように形成されている。したがって、貫通孔2aの内壁と光ファイバケーブル10の外壁との間には、空隙が形成される。
壁面粘着部3は、下部材5の裏面に設けられた粘着テープであって、壁面11に押圧することで、その粘着力により、壁面配線用テープ1を粘着固定することように構成されている。
次に、このような構成の壁面配線用テープ1の製造方法について、図3を用いて説明する。
まず、図3(a)に示すように、溝部4aが形成された上部材4を押出し成形によって形成し、この上部材4を適宜の長さで切断する。そして、切断された上部材4を2本用いて、図3(b)に示すように、一方を下部材5として互いの溝部4a、5aが対向するように上部材4と下部材5とを接着固定する。このようにして、基材2を製作する。
そして、図3(c)に示すように、下部材5の一面に壁面粘着部3を形成することで、壁面配線用テープ1を製造する。
まず、図3(a)に示すように、溝部4aが形成された上部材4を押出し成形によって形成し、この上部材4を適宜の長さで切断する。そして、切断された上部材4を2本用いて、図3(b)に示すように、一方を下部材5として互いの溝部4a、5aが対向するように上部材4と下部材5とを接着固定する。このようにして、基材2を製作する。
そして、図3(c)に示すように、下部材5の一面に壁面粘着部3を形成することで、壁面配線用テープ1を製造する。
次に、この壁面配線用テープ1を用いた光ファイバケーブル10の施工方法について説明する。
まず、壁面粘着部3を壁面に押圧して粘着固定することで、壁面配線用テープ1を適宜壁面11に配置する。ここで、配線の曲がり径が小さい場合において、図4に示すように、壁面11内で2つの壁面配線用テープ1を設けてもよい。
そして、壁面配線用テープ1の貫通孔2a内に光ファイバケーブル10を挿通する。
以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面11に配線する。
まず、壁面粘着部3を壁面に押圧して粘着固定することで、壁面配線用テープ1を適宜壁面11に配置する。ここで、配線の曲がり径が小さい場合において、図4に示すように、壁面11内で2つの壁面配線用テープ1を設けてもよい。
そして、壁面配線用テープ1の貫通孔2a内に光ファイバケーブル10を挿通する。
以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面11に配線する。
このように配線された光ファイバケーブル10は、図5に示すように、マンションや集合住宅における映像配信システムにおいて、一方がマンションや集合住宅などの共用部分に設置され、屋上などの屋外に設置されたアンテナ15で受信した映像信号を光信号に変換する光送信装置16に接続されている。また、光ファイバケーブル10の他方が室内に設置された光受信機17及びチューナ18を介してモニタ19に接続されている。
光送信装置16は、アンテナ15で受信して混合機20を介して入力された映像信号を増幅するブースタ21と、ブースタ21で増幅された信号を光信号に変換する光送信機22と、変換された光信号を増幅する光アンプ23と、各加入者宅へ光信号を分岐して室内に配線されている光ファイバケーブル10に接続されるスプリッタ24とを備えている。
光受信機17は、光ファイバケーブル10で伝送された光信号を電気信号に変換し、チューナ18に伝送し、アンテナ15で受信した映像信号をモニタ19に表示するように構成されている。
光送信装置16は、アンテナ15で受信して混合機20を介して入力された映像信号を増幅するブースタ21と、ブースタ21で増幅された信号を光信号に変換する光送信機22と、変換された光信号を増幅する光アンプ23と、各加入者宅へ光信号を分岐して室内に配線されている光ファイバケーブル10に接続されるスプリッタ24とを備えている。
光受信機17は、光ファイバケーブル10で伝送された光信号を電気信号に変換し、チューナ18に伝送し、アンテナ15で受信した映像信号をモニタ19に表示するように構成されている。
ここで、例えば光ファイバケーブル10が断線した場合は、断線した光ファイバケーブル10を壁面配線用テープ1の貫通孔2aから抜去し、新たな光ファイバケーブル10を貫通孔2aに挿通する。このように、貫通孔2aの内径が光ファイバケーブル10の外径よりも大きく形成されており、貫通孔2aの内壁と光ファイバケーブル10の外壁との間に空隙が形成されるので、光ファイバケーブル10が離脱可能に挿通される。したがって、光ファイバケーブル10の交換時において、壁面配線用テープ1を取り除く必要がない。
このように構成された壁面配線用テープ1によれば、貫通孔2aの内径が光ファイバケーブル10の外径よりも大きく、貫通孔2aと光ファイバケーブル10との間に空隙が形成されていることで、光ファイバケーブル10の配線後に光ファイバケーブル10が断線しても、壁面配線用テープ1を壁面11に残したまま光ファイバケーブル10のみを交換することができる。
なお、本実施形態において、上部材4と下部材5とが接着された後、壁面に施工しているが、以下のように施工してもよい。
まず、下部材5の壁面粘着部3を壁面に押圧して粘着固定することで、下部材5を適宜壁面11に配置する。そして、上部材4の溝部4aの周面に粘着剤を塗布することなどで溝部4aの周面に粘着性を持たせ、この溝部4aに沿って光ファイバケーブル10を粘着させる。ここで、溝部4aに粘着性を持たせないときは、光ファイバケーブル10を仮止めする。その後、壁面11に配置された下部材5の溝部5aに光ファイバケーブル10が収納されるように、下部材5と上部材4とを接着する。以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面11に配線する。
まず、下部材5の壁面粘着部3を壁面に押圧して粘着固定することで、下部材5を適宜壁面11に配置する。そして、上部材4の溝部4aの周面に粘着剤を塗布することなどで溝部4aの周面に粘着性を持たせ、この溝部4aに沿って光ファイバケーブル10を粘着させる。ここで、溝部4aに粘着性を持たせないときは、光ファイバケーブル10を仮止めする。その後、壁面11に配置された下部材5の溝部5aに光ファイバケーブル10が収納されるように、下部材5と上部材4とを接着する。以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面11に配線する。
また、以下のように施工してもよい。
まず、上述と同様に下部材5を壁面11に配置する。そして、下部材5の溝部5aの周面に粘着剤を塗布することなどで溝部5aの周面に粘着性を持たせ、この溝部5aに沿って光ファイバケーブル10を粘着させる。ここで、溝部5aに粘着性を持たせないときは、光ファイバケーブル10を仮止めする。その後、上部材4の溝部4aに光ファイバケーブル10が収納されるように、下部材5と上部材4とを接着する。以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面11に配線する。
まず、上述と同様に下部材5を壁面11に配置する。そして、下部材5の溝部5aの周面に粘着剤を塗布することなどで溝部5aの周面に粘着性を持たせ、この溝部5aに沿って光ファイバケーブル10を粘着させる。ここで、溝部5aに粘着性を持たせないときは、光ファイバケーブル10を仮止めする。その後、上部材4の溝部4aに光ファイバケーブル10が収納されるように、下部材5と上部材4とを接着する。以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面11に配線する。
次に、本発明にかかるケーブル配線部材の第2の実施形態を、図6を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における壁面配線用テープ1では、上部材4と下部材5とにそれぞれ溝部4a、5aが形成され、溝部4aと溝部5aとが対向することで貫通孔2aが形成されているが、第2の実施形態における壁面配線用テープ30は、基材31が断面U字状の溝部32aが形成された上部材32と、帯状の下部材33とによって構成されている点である。
すなわち、壁面配線用テープ30は、上部材32と下部材33とが対向配置されることで貫通孔31aが形成される。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における壁面配線用テープ1では、上部材4と下部材5とにそれぞれ溝部4a、5aが形成され、溝部4aと溝部5aとが対向することで貫通孔2aが形成されているが、第2の実施形態における壁面配線用テープ30は、基材31が断面U字状の溝部32aが形成された上部材32と、帯状の下部材33とによって構成されている点である。
すなわち、壁面配線用テープ30は、上部材32と下部材33とが対向配置されることで貫通孔31aが形成される。
このように構成された壁面配線用テープ30においても、上述した第1の実施形態と同様の作用、効果を有する。
なお、壁面への施工方法は、上述した第1の実施形態と同様の方法を用いることができる。
なお、壁面への施工方法は、上述した第1の実施形態と同様の方法を用いることができる。
次に、本発明にかかるケーブル配線部材の第3の実施形態を、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における壁面配線用テープ1では、溝部4aと溝部5aとが対向することで、貫通孔2aが形成されているのに対して、第3の実施形態における壁面配線用テープ40は、基材41が上部材42と下部材43と管部材44とによって構成され、帯状の上部材42と下部材43との間に貫通孔2aを有する管部材44を介在させることで、貫通孔2aが形成されている点である。
この管部材44は、例えばポリ4フッ化エチレンや塩化ビニルによって構成され、中央に貫通孔2aが形成された円筒状部材である。なお、管部材44は、ポリ4フッ化エチレンや塩化ビニルに限らず、他の部材を用いてもよい。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における壁面配線用テープ1では、溝部4aと溝部5aとが対向することで、貫通孔2aが形成されているのに対して、第3の実施形態における壁面配線用テープ40は、基材41が上部材42と下部材43と管部材44とによって構成され、帯状の上部材42と下部材43との間に貫通孔2aを有する管部材44を介在させることで、貫通孔2aが形成されている点である。
この管部材44は、例えばポリ4フッ化エチレンや塩化ビニルによって構成され、中央に貫通孔2aが形成された円筒状部材である。なお、管部材44は、ポリ4フッ化エチレンや塩化ビニルに限らず、他の部材を用いてもよい。
次に、このような構成の壁面配線用テープ40の製造方法について、図8を用いて説明する。
まず、押出し成形によって形成された上部材42を適宜の長さで切断する。そして、切断された上部材42を2本用いて、一方を下部材43として間に管部材44を介在させた状態で上部材42と下部材43とを接着固定する。このようにして、基材41を製作する。そして、上述した第1の実施形態と同様に、下部材43の一面に壁面粘着部3を形成することで、壁面配線用テープ40を製造する。
まず、押出し成形によって形成された上部材42を適宜の長さで切断する。そして、切断された上部材42を2本用いて、一方を下部材43として間に管部材44を介在させた状態で上部材42と下部材43とを接着固定する。このようにして、基材41を製作する。そして、上述した第1の実施形態と同様に、下部材43の一面に壁面粘着部3を形成することで、壁面配線用テープ40を製造する。
このように構成された壁面配線用テープ40においても、上述した第1の実施形態における壁面配線用テープ1と同様の作用、効果を有する。
次に、本発明にかかるケーブル配線部材の第4の実施形態を、図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における壁面配線用テープ1では、溝部4aと溝部5aとが対向することで、貫通孔2aが形成されているのに対して、第4の実施形態における壁面配線用テープ50は、基材51の壁面粘着部3と対向する一面に、基材51の長手方向にわたって、基材51の表面から貫通孔51aに連通するスリット51bが形成されている点である。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における壁面配線用テープ1では、溝部4aと溝部5aとが対向することで、貫通孔2aが形成されているのに対して、第4の実施形態における壁面配線用テープ50は、基材51の壁面粘着部3と対向する一面に、基材51の長手方向にわたって、基材51の表面から貫通孔51aに連通するスリット51bが形成されている点である。
基材51は、幅5mm程度、厚さ3mm程度となるように構成されている。また、貫通孔51aは、直径1.2mm程度となるように形成されている。なお、基材51や貫通孔51aは、サイズを施工箇所によって適宜変更してもよい。
また、スリット51bは、経年変化などで開いて内部の貫通孔51aに挿通された光ファイバケーブル10が壁面配線用テープ50の外部に露出しないように細く形成されている。また、貫通孔51aは、同様に経年変化で光ファイバケーブル10が外部に露出しないように、可能な限り壁面粘着部3と近接した位置に形成されている。
また、スリット51bは、経年変化などで開いて内部の貫通孔51aに挿通された光ファイバケーブル10が壁面配線用テープ50の外部に露出しないように細く形成されている。また、貫通孔51aは、同様に経年変化で光ファイバケーブル10が外部に露出しないように、可能な限り壁面粘着部3と近接した位置に形成されている。
次に、この壁面配線用テープ50を用いた光ファイバケーブル10の施工方法について説明する。
まず、上述した第1の実施形態と同様に、壁面粘着部33を壁面に押圧して粘着固定することで、壁面配線用テープ50を適宜壁面に配置する。そして、壁面配線用テープ50のスリット51bに光ファイバケーブル10を図9(a)に示す矢印の方向に押圧することで、スリット51bが形成された基材51が開き、光ファイバケーブル10を貫通孔51a内に配置する。以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面に配線する。
まず、上述した第1の実施形態と同様に、壁面粘着部33を壁面に押圧して粘着固定することで、壁面配線用テープ50を適宜壁面に配置する。そして、壁面配線用テープ50のスリット51bに光ファイバケーブル10を図9(a)に示す矢印の方向に押圧することで、スリット51bが形成された基材51が開き、光ファイバケーブル10を貫通孔51a内に配置する。以上のようにして、光ファイバケーブル10を壁面に配線する。
このように構成された壁面配線用テープ50においても、上述した第1の実施形態における壁面配線用テープ1と同様の作用、効果を有するが、光ファイバケーブル10をスリット51bに対して押圧することで、光ファイバケーブル10を貫通孔51a内に収容するので、光ファイバケーブル10の配線がより容易となる。なお、本実施形態において、貫通孔51aが断面ほぼ円形状を有しているが、例えば、図10に示すような壁面配線用テープ60であってもよい。この壁面配線用テープ60の基材61には、断面ほぼ矩形状の貫通孔61aが形成されている。
次に、本発明にかかるケーブル配線部材の第5の実施形態を、図11を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第5の実施形態と第4の実施形態との異なる点は、第4の実施形態における壁面配線用テープ50では、貫通孔51aが断面ほぼ円形状を有しているが、本実施形態における壁面配線用テープ70では、基材71に断面ほぼ矩形状の貫通孔71aが形成されている点である。
第5の実施形態と第4の実施形態との異なる点は、第4の実施形態における壁面配線用テープ50では、貫通孔51aが断面ほぼ円形状を有しているが、本実施形態における壁面配線用テープ70では、基材71に断面ほぼ矩形状の貫通孔71aが形成されている点である。
基材71の内部には、貫通孔71aの周面から貫通孔71aの中心に向かって突出する挟持部72が形成されている。この挟持部72は、貫通孔71a内に収容された光ファイバケーブル10を軸方向に沿って挟持するように構成されている。
このように構成された壁面配線用テープ70においても、上述した第5の実施形態における壁面配線用テープ50と同様の作用、効果を有するが、貫通孔71a内に収容された光ファイバケーブル10が挟持部72によって挟持、固定されているので、光ファイバケーブル10の安定した配線を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、光ファイバケーブルを貫通孔に挿通したが、光ファイバケーブルに限らず、信号用のメタルケーブルや電源ケーブルであってもよい。
また、基材として透光性部材を用いたが、これに限らず、表面に彩色を施したり、有色部材によって形成してもよい。ここで、基材に所望の色を施すことによっても、壁面配線用テープの施工箇所との外観上の調和を図ることができる。
また、貫通孔の断面形状は、円形やU字状であるが、これに限らず、断面矩形状など他の断面形状を有する貫通孔であってもよい。
例えば、光ファイバケーブルを貫通孔に挿通したが、光ファイバケーブルに限らず、信号用のメタルケーブルや電源ケーブルであってもよい。
また、基材として透光性部材を用いたが、これに限らず、表面に彩色を施したり、有色部材によって形成してもよい。ここで、基材に所望の色を施すことによっても、壁面配線用テープの施工箇所との外観上の調和を図ることができる。
また、貫通孔の断面形状は、円形やU字状であるが、これに限らず、断面矩形状など他の断面形状を有する貫通孔であってもよい。
また、粘着テープによって構成された壁面粘着部によって壁面配線用テープを壁面に取り付けているが、壁面配線用テープの施工箇所によっては磁石などの磁力を用いて壁面配線用テープを取り付けてもよい。
1、30、40、50、60、70 壁面配線用テープ
2、31、41、51、61、71 基材
2a、31a、51a、61a、71a 貫通孔
3 壁面粘着部(設置部)
4、42 上部材
4a、5a、32a 溝
5、43 下部材
10 光ファイバケーブル(ケーブル)
44 管部材
51b スリット
72 挟持部
2、31、41、51、61、71 基材
2a、31a、51a、61a、71a 貫通孔
3 壁面粘着部(設置部)
4、42 上部材
4a、5a、32a 溝
5、43 下部材
10 光ファイバケーブル(ケーブル)
44 管部材
51b スリット
72 挟持部
Claims (6)
- 内部にケーブルを挿通可能な貫通孔が長手方向にわたって少なくとも1つ形成された基材と、前記基材の一部に設けられて該基材の施工箇所に配置可能とする設置部とを備え、
前記ケーブルが、前記貫通孔に離脱可能に挿通されることを特徴とするケーブル配線部材。 - 前記基材が、それぞれの長手方向にわたって溝部が少なくとも1つ形成された上部材及び下部材を備え、
前記上部材の溝部と前記下部材の溝部とが互いに対向配置されて帯状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル配線部材。 - 前記基材が、長手方向にわたって溝部が少なくとも1つ形成された上部材と、帯状の下部材とを備え、
前記上部材と下部材とが互いに対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル配線部材。 - 前記基材が、帯状の上部材及び下部材と、長手方向にわたって前記貫通孔が形成された管状部材とを備え、
前記上部材と前記下部材とを前記管状部材を介在させた状態で互いに対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル配線部材。 - 前記基材に、該基材の長手方向にわたって、該基材の表面から前記貫通孔に連通するスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル配線部材。
- 前記基材が、前記貫通孔に挿通される前記ケーブルを挟持する挟持部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のケーブル配線部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005138333A JP2006129684A (ja) | 2004-09-30 | 2005-05-11 | ケーブル配線部材 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004288582 | 2004-09-30 | ||
JP2005138333A JP2006129684A (ja) | 2004-09-30 | 2005-05-11 | ケーブル配線部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006129684A true JP2006129684A (ja) | 2006-05-18 |
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ID=36723755
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005138333A Pending JP2006129684A (ja) | 2004-09-30 | 2005-05-11 | ケーブル配線部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006129684A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105116502A (zh) * | 2015-09-08 | 2015-12-02 | 南京华脉科技股份有限公司 | 一种分布式沿途下线出纤盒 |
-
2005
- 2005-05-11 JP JP2005138333A patent/JP2006129684A/ja active Pending
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CN105116502A (zh) * | 2015-09-08 | 2015-12-02 | 南京华脉科技股份有限公司 | 一种分布式沿途下线出纤盒 |
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