JP2006129653A - 電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006129653A
JP2006129653A JP2004317188A JP2004317188A JP2006129653A JP 2006129653 A JP2006129653 A JP 2006129653A JP 2004317188 A JP2004317188 A JP 2004317188A JP 2004317188 A JP2004317188 A JP 2004317188A JP 2006129653 A JP2006129653 A JP 2006129653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
sheet
magnet
coil sheet
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004317188A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Honjo
弘典 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004317188A priority Critical patent/JP2006129653A/ja
Publication of JP2006129653A publication Critical patent/JP2006129653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

【課題】 位置決め精度のよく、コンパクトな電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置を提供する。
【解決手段】 外部から供給される駆動電流により駆動される電磁モータであって、固定体と、移動体と、それぞれ複数のコイルを含むコイルシートが複数積層してなるコイルシート積層体と、複数の磁極を含むマグネットとを備え、マグネットがコイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、コイルシート積層体およびマグネットのいずれか一方が固定体に固定され、他方が移動体に固定されており、コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、第1のコイルが設けられたコイルシートよりマグネットから離れた位置に積層されているコイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、第1のコイルの起磁力が第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えることにより、位置決め精度をよくすることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複数層重ねられた多相コイルからなる電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置に関し、より特定的には、円筒状に形成された2相コイルシートを有する電磁ステップモータをレンズ鏡筒と一体的に構成した撮像装置に関する。
CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などの撮像センサ及び信号処理回路の集積度が向上し、かつ安価に提供できるようになったため、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(以下、単にデジタルカメラという)が急速に普及している。
また、近年ではデジタルカメラを搭載した携帯電話端末や個人情報端末(PDA;Personal Digital Assistat)等が人気を博している。さらに、今後は、監視カメラや車載カメラなどの分野でも、デジタルカメラのさらなる普及が予想されている。
このようなデジタルカメラは、撮像装置を備えている。一般に、撮像装置は、光学系と、光学系を保持する鏡筒と、撮像センサとを含む。
近年のデジタルカメラは、電動によりズーミングやフォーカシングを行うものが主流である。電動によるズーミングやフォーカシングは、光学系に含まれる所定のレンズ素子の保持機構を、モータを用いて駆動しレンズ素子を光軸に平行な方向に移動させることにより行われる。
しかしながら、汎用のブラシレスモータを用いて保持機構を駆動すると、鏡筒にモータを配置するスペースを設けなければならず、鏡筒が大型化するという問題があった。また、モータの回転を伝達するギアなどの伝達機構が必要であり、鏡筒が大型化するとともに、騒音が発生するという問題もあった。
そこで、レンズ素子の光軸を中心軸とする円筒状のステータと、ステータと同軸の円筒状のロータとを含む電磁モータを用いて保持機構を駆動する技術が提案されている(特許文献1又は特許文献2)。
円筒状のロータを含む電磁モータを用いると、モータの配置スペースが不要であり、しかもモータの回転を伝達するギアなどを含む伝達機構を簡略に構成できる。したがって、鏡筒を光軸と垂直な方向に小型化でき、駆動の際の騒音を低減できる。
また、コイルが取り付けられたフレキシブルプリント配線板を円筒状に形成し、これらをラジアル方向に多数重ねたコイルが提案されている(特許文献3)。
多数のコイルシートにより形成されたコイルをモータに用いると、モータを回転軸と垂直な方向に小型化・薄型化でき、軽量化を図ることができる。
特開2000−131586号公報 特許第3232517号公報 特開平6−105493号公報
一般に電磁モータの駆動は、回転位置制御が容易で、回転位置検出センサを必要としないという点から、ステップ駆動方式を用いることが多い。特許文献3に記載されたコアレスコイルを電磁モータに用いた場合、ロータとなるマグネットと各層のコイルまでの距離は、外側のコイルシートに向かうにつれて増大するため、マグネットによる起磁力は各層のコイル位置において差が生じることになる。すなわち、外側のコイルシートの起磁力は、内側のコイルシートの起磁力と比べて小さくなるため、各コイルシートのコイルに等しい起磁力を発生させた場合、ロータに働く回転トルクは差が生じる。これにより、各駆動パターンによりステップ角度に、ばらつきが生じ、回転精度が悪化するという問題があった。
そこで本発明の目的は、ステップ角度にばらつきの生じない、位置決め精度を向上させた電磁モータを提供することにある。
また本発明の目的は、小型で騒音の少ない電磁モータを備えた鏡筒および撮像装置を提供することにある。
本発明の目的は、以下の構成を備えた電磁モータにより達成される。外部から供給される駆動電流により駆動される電磁モータであって、固定体と、固定体に対して移動可能に保持される移動体と、それぞれ複数のコイルを含むコイルシートが複数積層してなるコイルシート積層体と、複数のコイルのそれぞれに対応する複数の磁極を含むマグネットとを備え、マグネットがコイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、コイルシート積層体およびマグネットのいずれか一方が固定体に固定され、他方が移動体に固定されており、コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、第1のコイルが設けられたコイルシートよりマグネットから離れた位置に積層されているコイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、駆動電流の供給により生じる第1のコイルの起磁力が駆動電流の供給により生じる第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えている。
以上の構成により、マグネットから離れた位置に積層されているために鎖交する磁束密度が小さいコイルシートのコイルであっても、マグネットの磁極との間に作用する電磁力は、マグネットから近い位置に積層されているコイルシートのコイルによるマグネットにおける電磁力と等しくすることができる。したがって、ロータの位置決め精度を向上させることができる。
一例として、起磁力調整手段は、第2のコイルの巻き数が第1のコイルの巻き数に対して多いことを特徴としている。
この構成により、駆動電流の供給により生じる第1のコイルの起磁力が駆動電流の供給により生じる第2のコイルの起磁力に対して小さくすることができ、第1および第2のコイルのマグネットにおけるマグネットの磁極との間に作用する電磁力は等しくすることができる。したがって、ロータの位置決め精度を向上させることができる。
また、一例として、起磁力調整手段は、第2のコイルに供給される駆動電流値が第1のコイルに供給される駆動電流値に対して大きいことを特徴としている。
この構成により、駆動電流の供給により生じる第1のコイルの起磁力が駆動電流の供給により生じる第2のコイルの起磁力に対して小さくすることができ、第1および第2のコイルのマグネットにおけるマグネットの磁極との間に作用する電磁力は等しくすることができる。したがって、ロータの位置決め精度を向上させることができる。
上記の具体例として、第1および第2のコイルにそれぞれに供給される駆動電流値を制御するための制御回路を備えている。
また、他の具体例として、第1のコイルが設けられたコイルシートおよび第2のコイルが設けられたコイルシートのそれぞれに印加される電圧を定電圧制御するための制御回路を備え、第1のコイルが設けられたコイルシートは、第1のコイルに接続された抵抗を含み、駆動電流値は抵抗により調整される。
他の具体例として、第1および第2コイルのそれぞれに供給される電流値を定電流制御するための制御回路を備え、第1のコイルが設けられたコイルシートは、第1のコイルに接続された抵抗を含み、駆動電流値は抵抗により調整される。
また、本発明の目的は、以下の構成を備えたレンズ鏡筒によって達成される。レンズ群を保持するレンズ鏡筒であって、レンズ群を光軸に平行な方向に移動可能に保持する保持機構と、外部から供給される駆動電流によって駆動される電磁モータであって、円筒状のステータと、ステータと同軸の円筒状であってステータに対して中心軸まわりにステップ駆動するロータと、複数のコイルを含むコイルシートを複数積層してなるコイルシート積層体と、複数のコイルのそれぞれに対応する複数の磁極を含むマグネットとを備えた電磁モータと、ロータの回転運動を、保持機構によりレンズ群が光軸に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構とを備え、電磁モータは、マグネットがコイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、コイルシート積層体およびマグネットのいずれか一方がステータに固定され、他方がロータに固定されており、コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、第1のコイルが設けられたコイルシートよりマグネットから離れた位置に積層されているコイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、駆動電流の供給により生じる第1のコイルの起磁力が駆動電流の供給により生じる第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えている。
以上の構成により、マグネットから離れた位置に積層されているために鎖交する磁束密度が小さいコイルシートのコイルであっても、マグネットの磁極との間に作用する電磁力は、マグネットから近い位置に積層されているコイルシートのコイルによるマグネットにおける電磁力と等しくすることができ、ロータの位置決め精度を向上させることができる。したがって、レンズ群を精度よく移動させることができる。
また、本発明の目的は、以下の構成を備えた撮像装置によって達成される。被写体の光学的な像を電気的な画像信号として出力する撮像装置であって、レンズ群を含み、被写体の光学像を形成する撮像光学系と、撮像光学系によって形成された光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、レンズ群を保持する鏡筒とを備え、鏡筒は、外部から供給される駆動電流によって駆動される電磁モータであって、円筒状のステータと、ステータと同軸の円筒状であってステータに対して中心軸まわりにステップ駆動するロータと、複数のコイルを含むコイルシートを複数積層してなるコイルシート積層体と、複数のコイルにそれぞれ対応する複数の磁極を含むマグネットとを備えた電磁モータと、ロータの回転運動を、保持機構によりレンズ群が光軸に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構とを備え、電磁モータは、マグネットがコイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、コイルシート積層体およびマグネットのいずれか一方がステータに固定され、他方がロータに固定されており、コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、第1のコイルが設けられたコイルシートよりマグネットから離れた位置に積層されているコイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、駆動電流の供給により生じる第1のコイルの起磁力が駆動電流の供給により生じる第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えている。
以上の構成により、レンズ群を精度よく移動させることができ、コンパクトな撮像装置を実現できる。
以上のように、本発明の電磁モータによれば、マグネットから離れた位置に積層されたコイルシートであっても均等な駆動力を発生させることが可能となり、ステップ角度にばらつきが生じず、ロータの回転位置決め精度を向上させることができる。
また、本発明の電磁モータをレンズ鏡筒に用いることにより、レンズ群を精度よく移動でき、小型で騒音の少ないレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における撮像装置の縦断面図である。図1において、撮像装置100は、光学系110と、撮像センサ120と、鏡筒130と、ズームモータ140と、フォーカスモータ150とを備えている。
光学系110は、光軸101に沿って被写体側(図1中、左側)から像側(図1中、右側)へ向けて順に、第1ズームレンズ群111と、第2ズームレンズ群112と、フォーカスレンズ群113と、ローパスフィルタ114とを含む。光学系110は、撮像センサ120上に被写体の光学的な像を形成する。
第1ズームレンズ群111および第2ズームレンズ群112は、光軸に沿って互いの間隔を変化させながら移動することにより、被写体の光学的な像の倍率を変化させるズーミングを行う。
第1ズームレンズ群111は、レンズ素子111Aおよびレンズ素子111Bを有する。第2ズームレンズ群112は、レンズ素子112Aと、レンズ素子112Bと、レンズ素子112Cとを有する。
フォーカスレンズ群113は、光軸に沿って移動することにより、被写体の光学的な像の合焦状態を調整するフォーカシングを行う。フォーカスレンズ群113は、1枚のレンズ素子113Aを含む。
ローパスフィルタ114は、被写体の光学的な像から所定の空間周波数成分をカットする光学特性を持つ。ローパスフィルタ114は、光学特性に基づき被写体の光学的な像の擬色およびモアレを軽減する。
撮像センサ120は、CCDである。撮像センサ120は、光学系110により形成された光学的な像を、電気的な画像信号に変換して出力する。なお、撮像センサ120は、CMOSでもよい。
鏡筒130は、基盤131を中心に構成される。鏡筒130は、第1レンズ枠132と、第2レンズ枠133と、第3レンズ枠134と、2本のガイドシャフト135A、135Bと、3本のシャフト135C、135D、135Eとを含む。2本のガイドシャフト135A、135Bは、3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接する外接円内に配置される。また、鏡筒130は、3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接する外接円の外側に、ズームカム筒136と、フォーカスカム筒137と、ズームモータ140と、フォーカスモータ150と、フロントカバー147とを含む。
ズームモータ140は、中心軸102とする円筒状のステータ141と、その内部に配置される中心軸102とする円筒状のロータ142とを含む。ステータ141は、ステータヨークとして機能する鏡胴体143と、ステータコイル144とを有する。ステータコイル144は、A相コイルシート144Aと、B相コイルシート144Bとの2層からなるコイルシート積層体を有する。A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bには、渦巻き状に巻かれた小コイルが複数形成されている。ロータ142は、ロータマグネット142Aと、ロータヨーク142Bと、反発用マグネット142Cとを有する。
フォーカスモータ150は、中心軸102とする円筒状のステータ151と、その内部に配置される中心軸102とする円筒状のロータ152とを含む。ステータ151は、ステータヨークとして機能する鏡胴体143と、ステータコイル155とを有する。ステータコイル155は、A相コイルシート155Aと、B相コイルシート155Bとの2層からなるコイルシート積層体を有する。A相コイルシート155AおよびB相コイルシート155Bには、渦巻き状に巻かれた小コイルが複数形成されている。ロータ152は、ロータマグネット152Aと、ロータヨーク152Bと、反発用マグネット152Cとを有する。
ステータヨークとして機能する鏡胴体143およびステータコイル144を含むステータ141と、ロータマグネット142Aおよびロータヨーク142Bとは、ズームモータ140の磁気回路を形成する。ズームモータ140は、外部からA相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bのそれぞれ端子間に所定のタイミングで定電圧を印加することで、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bのそれぞれ各小コイルには等しい電流が流れる。これにより、磁気回路が駆動し、ロータマグネット142Aおよびロータヨーク142Bが回転し、電磁モータとして機能する。
ズームモータ140と同様に、フォーカスモータ150は、磁気回路が駆動することにより、ロータマグネット152Aおよびロータヨーク152Bが回転し、電磁モータとして機能する。なお、ズームモータ140およびフォーカスモータ150の詳細な構成については後述する。
鏡胴体143は、電磁鋼板などからなる強磁性体であり、光軸の方向に延びた円筒状を有する。鏡胴体143の被写体側の端部は、フロントカバー147によって支持される。また、鏡胴体143の像側の端部は、基盤131のフランジ部によって支持される。
フロントカバー147は、光軸101に垂直な円板形状を持つ。フロントカバー147は、撮像装置100の最も被写体側に固定される。
次に、鏡筒130の構成について、図2を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係る撮像装置の基盤131の斜視図である。図2において、2本のガイドシャフト135A、135Bと、3本のシャフト135C、135D、135Eとは、基盤131により支持されている。2本のガイドシャフトおよび3本のシャフトは、光軸101に平行な方向に延びたステンレスを材料とする軸状体である。2本のガイドシャフト135A、135Bは、第1レンズ枠132と、第2レンズ枠133と、第3レンズ枠134とを支持する。
基盤131の3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接する外接円の中心軸102は、光軸101とは異なる構成になっている。
第1レンズ枠132は、第1ズームレンズ群111を保持する、第2レンズ枠133は、第2ズームレンズ群112を保持する。第3レンズ枠134は、フォーカスレンズ群113を保持する。
第1レンズ枠132は、外周面に光軸101に平行な方向の貫通孔132Cを有する。第2レンズ枠133は、外周面に光軸101に平行な方向の貫通孔133Cを有する。第3レンズ枠134は、外周面に光軸101に平行な方向の貫通孔134Cを有する。ガイドシャフト135Aは、貫通孔132Cと、貫通孔133Cと、貫通孔134Cとを貫いて配置される。これにより、各レンズ枠の光軸101に垂直な面内のガイドシャフト135Aまわりの回転自由度が規制される。
図3は、実施の形態1に係る撮像装置の第1レンズ枠の断面図である。図3において、第1レンズ枠132は、ピン132Aと、ガイドシャフト135Aの貫通孔132Cと、ガイドシャフト135Bの貫通孔132Bと、3本のシャフトの貫通孔とを有する。貫通孔132Bは、貫通孔132Cと干渉しない位置に形成され、中心軸102に対する貫通孔132Bの位置と貫通孔132Cの位置とのなす中心角はθ1 である。また、ピン132Aは、貫通孔132Cおよび貫通孔132Bと干渉しない所定の位置に形成されている。第2レンズ枠133は、ピン133Aと、ガイドシャフト135Aの貫通孔133Cと、ガイドシャフト135Bの貫通孔133Bと、3本のシャフトの貫通孔とを有する。貫通孔133Bは、貫通孔133Cと干渉しない位置に形成され、中心軸102に対する貫通孔133Bの位置と貫通孔133Cの位置とのなす中心角はθ1 である。また、ピン133Aは、貫通孔133Cおよび貫通孔133Bと干渉しない所定の位置に形成されている。第3レンズ枠134は、ピン134Aと、ガイドシャフト135Aの貫通孔134Cと、ガイドシャフト135Bの貫通孔134Bと、3本のシャフトの貫通孔とを有する。貫通孔134Bは、貫通孔134Cと干渉しない位置に形成され、中心軸102に対する貫通孔134Bの位置と貫通孔134Cの位置とのなす中心角はθ1 である。また、ピン134Aは、貫通孔134Cおよび貫通孔134Bと干渉しない所定の位置に形成されている。
ズームカム筒136およびフォーカスカム筒137は、3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接する外接円と、ズームカム筒136およびフォーカスカム筒137の内周面とが一致するように構成される。図4は、実施の形態1に係る撮像装置のズームカム筒およびフォーカスカム筒の斜視図である。
ズームカム筒136は、所定の形状のカム溝136Aおよびカム溝136Bを有する。カム溝136Aおよびカム溝136Bは、ともにズームカム筒136の外周面を貫通している。カム溝136Aは、ズームカム筒136の光軸に平行な方向の一方の端面に形成されたカム挿入口136Dに繋がっている。カム溝136Bは、光軸に平行な方向の一方の端面であってカム挿入口136Dと干渉しない位置に形成されたカム挿入口136Eに繋がっている。
フォーカスカム筒137は、所定の形状のカム溝137Aを有する。カム溝137Aは、フォーカスカム筒137の外周面を貫通している。カム溝137Aは、フォーカスカム筒137の一方の端面に形成されたカム挿入口137Cに繋がっている。
図5は、実施の形態1に係る撮像装置の各レンズ枠と基盤と各カム筒との結合状態の斜視図である。図4および5において、ピン132Aは、カム溝136Aと結合する。この結合により、第1レンズ枠132は、ズームカム筒136と連結される。ピン133Aは、カム溝136Bと結合する。この結合により、第2レンズ枠133は、ズームカム筒136と連結される。ピン134Aは、カム溝137Aと結合する。この結合により、第3レンズ枠134は、フォーカスカム筒137と連結される。
なお、ズームカム筒136の内周面と、基盤131により支持される3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接する外接円とは一致しているため、3本のシャフト135C、135D、135Eは、光軸まわりに回転する各カム筒に対して軸受けとしての機能をもつ。また、ガイドシャフト135A、135Bは、外接円よりも光軸側に配置されている。
図6は、実施の形態1に係る撮像装置の鏡筒に含まれるロータの断面図である。鏡胴体143が、フロントカバー147と基盤131とによって支持されることにより、ステータコイル144とロータマグネット142Aとの間の間隔およびステータコイル155とロータマグネット152Aとの間の間隔は適切に保持される。
ロータ142は、ロータマグネット142Aの像側の端部に、ロータマグネット142Aとは別体に設けられた円環状の反発用マグネット142Cを備えている。反発用マグネット142Cは、ロータマグネット142Aとは異なり、光軸に平行な像側にすべてN極を向けて配置された永久磁石である。
ロータ152は、ロータマグネット152Aの像側の端部に、ロータマグネット152Aとは別体に設けられた円環状の反発用マグネット152Cを備えている。反発用マグネット152Cは、ロータマグネット152Aとは異なり、光軸に平行な被写体側にすべてN極を向けて配置された永久磁石である。
以上の構成により、反発用マグネット142Cと、反発用マグネット152Cとの間には、磁気的な斥力が作用する。この斥力は、ロータ142を光軸に平行な被写体へ付勢する。また、この斥力は、ロータ152を光軸に平行な像側へ付勢する。したがって、反発用マグネット142Cと、反発用マグネット152Cとは、付勢手段を構成する。
この構成により、ロータ142を光軸に平行な被写体側へ付勢する付勢手段を含んでいるので、光軸に平行な方向の軸受けの長さが短いにもかかわらず、ロータ142をステータ141に対してガタなく安定した姿勢に保つことができる。したがって、ロータ142は、位置決めの精度が高い。
この構成により、ロータ152を光軸に平行な被写体側へ付勢する付勢手段を含んでいるので、光軸に平行な方向の軸受けの長さが短いにもかかわらず、ロータ152をステータ151に対してガタなく安定した姿勢に保つことができる。したがって、ロータ152は、位置決めの精度が高い。
特に、付勢手段を構成する反発用マグネット142Cおよび反発用マグネット152Cは円環状を有しているので、各ロータ光軸まわりの全周にわたって光軸に平行な方向に均一に付勢する。このため、ロータ142をステータ141に、ロータ152をステータ151に対して、それぞれガタなく安定した姿勢に保つことができる。
さらに、本実施の形態1に係る撮像装置100の鏡筒130は、ロータ142に対する付勢手段とロータ152に対する付勢手段とが、ロータ同士を互いに離間させる方向に付勢する構成としているので、各ロータを独立に安定させることができる。
以上の構成において、ズーミングを行う場合、外部からズームモータ140のステータコイル144のA相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bの端子間に所定のタイミングで電圧を印加することで、A相およびB相コイルシートのそれぞれ各小コイルには電流が流れる。これにより、磁気回路が駆動し、ロータ142が中心軸まわりに回転する。ロータ142は、付勢手段の付勢力により、常に被写体側へ付勢されながら中心軸102まわりに回転する。
ロータ142が中心軸まわりに回転することにより、ズームカム筒136が中心軸まわりに回転する。ズームカム筒136が中心軸まわりに回転すると、第1レンズ枠132に設けられたピン132Aが結合しているカム溝136Aに沿って案内される。また、ズームカム筒136が中心軸まわりに回転すると、第2レンズ枠133に設けられたピン133Aが結合しているカム溝136Bに沿って案内される。
第1レンズ枠132は、シャフト135Bが貫通孔132Bを貫いて配置されているので、光軸101に垂直な面内でのガイドシャフト135Aまわりの回転の自由度が規制されている。したがって、ズームカム筒136が光軸まわりに回転すると回転運動が直進運動へ変換され、第1レンズ枠132はカム溝136Aの位相に従って光軸に平行な方向に移動する。
また、同様に第2レンズ枠133は、シャフト135Bが貫通孔133Bを貫いて配置されているので、光軸101に垂直な面内でのガイドシャフト135Aまわりの回転の自由度が規制されている。したがって、ズームカム筒136が光軸まわりに回転すると回転運動が直進運動へ変換され、第2レンズ枠133はカム溝136Bの位相に従って光軸に平行な方向に移動する。
このように、鏡筒130は、第1ズームレンズ群111を光軸101に平行な方向に移動可能に保持する保持機構を含んでいる。この保持機構は、第1レンズ枠132と、ガイドシャフト135A、135Bとを有する。
また、鏡筒130は、ロータ142の回転運動を、保持機構により第1ズームレンズ群111が光軸101に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構を含んでいる。この変換機構は、ズームカム筒136と、第1レンズ枠132に設けられたピン132Aとを含んでいる。
また、鏡筒130は、第2ズームレンズ群112を光軸101に平行な方向に移動可能に保持する保持機構を含んでいる。この保持機構は、第2レンズ枠133と、ガイドシャフト135A、135Bとを有する。
さらに、鏡筒130は、ロータ142の回転運動を、保持機構により第2ズームレンズ群112が光軸101に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構を含んでいる。この変換機構は、ズームカム筒136と、第2レンズ枠133に設けられたピン133Aとを含んでいる。
第1レンズ枠132及び第2レンズ枠133が移動することにより、第1ズームレンズ群111及び第2ズームレンズ群112が互いの間隔を変化させながら光軸に平行な方向の所定位置に移動する。この結果、撮像装置100は、ズーミングを行うことができる。
フォーカシングを行う場合、外部からフォーカスモータ150のステータコイル155のA相コイルシート155AおよびB相コイルシート155Bの端子間に所定のタイミングで電圧を印加することで、A相およびB相コイルシートのそれぞれ各小コイルには電流が流れる。これにより、磁気回路が駆動し、ロータ152が中心軸まわりに回転する。ロータ152は、付勢手段の付勢力により、常に被写体側へ付勢されながら中心軸102まわりに回転する。
ロータ152が中心軸102まわりに回転することにより、フォーカスカム筒137も中心軸102まわりに回転する。フォーカスカム筒137が中心軸102まわりに回転すると、第3レンズ枠134に設けられたピン134Aが結合しているカム溝137Aに沿って案内される。
第3レンズ枠134は、シャフト135Bが貫通孔134Bを貫いて配置されているので、光軸101に垂直な面内でのガイドシャフト135Aまわりの回転の自由度が規制されている。したがって、フォーカスカム筒137が光軸まわりに回転すると回転運動が直進運動へ変換され、第3レンズ枠134はカム溝137Aの位相に従って光軸に平行な方向に移動する。
このように、鏡筒130は、第2ズームレンズ群112を光軸101に平行な方向に移動可能に保持する保持機構を含んでいる。この保持機構は、第2レンズ枠133と、ガイドシャフト135A、135Bとを有する。
さらに、鏡筒130は、ロータ152の回転運動を、保持機構によりフォーカスレンズ群113が光軸101に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構を含んでいる。この変換機構は、ズームカム筒136と、第3レンズ枠134に設けられたピン134Aとを含んでいる。
第3レンズ枠134が移動することにより、フォーカスレンズ群113が光軸に平行な方向の所定位置に移動する。これにより、撮像装置100はフォーカシングを行う。
ズームモータ140及びフォーカスモータ150は、それぞれ独立に駆動可能であるため、さまざまな制御が可能である。通常は、ズームモータ140が駆動されズーミングが行われた後、撮像センサ120から出力される画像信号を解析し、画像信号中の画像のコントラストが最も高くなる位置にフォーカスレンズ群113を移動してフォーカシングが行われる。
フォーカシングが行われた後は、所定の時間間隔で撮像センサ120から出力される画像信号を解析し、逐次フォーカシングを行う、いわゆるコンティニュアスAF(Auto Focusing)制御を行ってもよい。また、所定のタイミング以外は、フォーカシングを行わない、いわゆるワンショットAF(Auto Focusing)制御を行ってもよい。
以上説明した鏡筒130は、次のように組み立てられる。
(1)カム筒の組立
はじめに、ズームカム筒136の外周部に、ロータヨーク142Bを固定し、続いてロータヨーク142B上にロータマグネット142Aを固定する。ロータマグネット142Aの像側の端部には、反発用マグネット142Cを固定する。また、フォーカスカム筒137の外周部も同様に、ロータヨーク152Bを固定し、続いてロータヨーク152B上にロータマグネット152Aを固定する。ロータマグネット152Aの被写体側の端部には、反発用マグネット152Cを固定する。
(2)フォーカスカム筒と第3レンズ枠の結合
次に、組み立てられたフォーカスカム筒137を、あらかじめガイドシャフトおよびシャフトが取り付けられた基盤131の3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接するように取り付ける。次に、あらかじめフォーカスレンズ群113が取り付けられた第3レンズ枠134を、シャフト135C、135D、135Eの内周側に挿入する。
このとき、第3レンズ枠134の貫通孔134Bにシャフト135Bを貫通させ、かつ、貫通孔134Cにガイドシャフト135Aを貫通させて、被写体側から第3レンズ枠134を基盤131に取り付ける。第3レンズ枠134のピン134Aが、フォーカスカム筒137に到達したら、ピン134Aをカム挿入口137Cからカム溝137Aに連結させる。
(3)ズームカム筒と第1レンズ枠および第2レンズ枠の結合
さらに、組み立てられたズームカム筒136を、基盤131の3本のシャフト135C、135D、135Eを共通に外接するように取り付ける。次に、あらかじめ第2ズームレンズ群112が取り付けられた第2レンズ枠133を、3本のシャフト135C、135D、135Eの内周側に挿入する。このとき、第2レンズ枠133の貫通孔133Bにシャフト135Bを貫通させ、かつ、貫通孔133Cにガイドシャフト135Aを貫通させて、被写体側から第2レンズ枠133を3本のシャフト135C、135D、135Eのうち周側に挿入する。第2レンズ枠133のピン133Aが、ズームカム筒136に到達したら、ピン133Aをカム挿入口136Dからカム溝136Bに連結させる。
あらかじめ第1ズームレンズ群111が取り付けられた第1レンズ枠132についても同様に組み立てられ、ピン132Aをカム挿入口136Eからカム溝136Aに連結させて、第1レンズ枠132を、3本のシャフト135C、135D、135Eの内周側に挿入する。
(4)鏡胴体およびフロントカバーの組み込み
次に、ステータコイル144のB相コイルシート144Bを円筒形状に変形させる。円筒形状に変形されたB相コイルシート144Bは、位置決め孔144Gおよび144Hを介して、鏡胴体143の内周面に位置決めされたあと、接着固定される。また、A相コイルシート144Aについても同様に、円筒形状に変形させたあと、位置決め孔144Eおよび144Fを介して、A相コイルシート144Aの内周面に位置決めされたあと、接着固定される。この際、A相コイルシート144Aは、B相コイルシート144Bに対して、円周方向にP/2位相ずらした位置に接着される。ステータコイル155についても、ステータコイル144と同様に、A相コイルシート155AおよびB相コイルシート155Bは、鏡胴体143の内周面に接着固定される。
次に、ステータコイル144およびステータコイル155が内周面に接着された鏡胴体143を挿入して、基盤131のフランジ部の所定位置に接着する。さらに、フロントカバー147に、基盤131のガイドシャフト135Aと、シャフト135Bと、3本のシャフト135C、135D、135Eと、鏡胴体143とを接着する。以上の組み立て方法により、鏡筒130が組み立てられる。
次に、ズームモータおよびフォーカスモータの詳細な構成について、図7から図9を用いて説明する。図7は、実施の形態1に係る撮像装置のズームモータ140の斜視図である。図1および図7において、ステータコイル144は、鏡胴体143の内周面に固定される。また、ステータコイル144は、複数の小コイルが形成されたA相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bからなり、鏡胴体143の内周面に沿って所定のピッチで配置されている。
図8は、実施の形態1に係る撮像装置のステータコイル144の平面図である。図8(a)は、A相コイルシート144Aを示し、図8(b)は、B相コイルシート144Bを示す。
図8(a)において、A相コイルシート144Aは、端子144S1 と、端子144S2 と、小コイル144A1 〜144A40と、スルーホール144C1 〜144C20と、可撓性絶縁シート145と、チップ抵抗144Rと、位置決め孔144E、144Fとを有する。
渦巻き状に巻かれた小コイルは、A相コイルシート144Aの表裏の両面に複数個形成されている。A相コイルシート144Aの表面に形成された小コイル144A1 は、スルーホール144C1 を介して、A相コイルシート144Aの裏面に形成された小コイル144A2 と繋がっている。A相コイルシート144Aの裏面において、小コイル144A2 と繋がっている小コイル144A3 は、隣接する小コイル144A2 の巻き方向とは逆に巻かれて形成される。小コイル144A3 は、スルーホール144C2 を介して、A相コイルシート144Aの表面に形成された144A4 と繋がっている。A相コイルシート144Aの表面において、小コイル144A4 と繋がっている小コイル144A5 は、隣接する小コイル144A4 の巻き方向とは逆に巻かれて形成される。順次このようにして、A相コイルシート144Aの両面は、それぞれ20個の小コイルが形成される。すなわち、磁極数が20極となるように形成される。
このように、小コイル144A1 〜144A40は、端子144S1 から端子144S2 まで直列回路を構成することになる。また、A相コイルシート144Aの同一面において、隣接する小コイルの巻き方向は、互いに逆方向となる。
図8(b)において、B相コイルシート144Bは、端子144T1 と、端子144T2 と、小コイル144B1 〜144B40と、スルーホール144D1 〜144D20と、可撓性絶縁シート146と、位置決め孔144G、144Hとを有する。B相コイルシート144Bは、A相コイルシート144Aよりもステータ141の外周側に設置される。したがって、B相コイルシート144Bの全長Lbは、A相コイルシート144Aの全長Laよりも長くなっている。
渦巻き状に巻かれた小コイルは、B相コイルシート144Bの表裏の両面に複数個形成されている。B相コイルシート144Bの表面に形成された小コイル144B1 は、スルーホール144D1 を介して、B相コイルシート144Bの裏面に形成された小コイル144B2 と繋がっている。B相コイルシート144Bの裏面において、小コイル144B2 と繋がっている小コイル144B3 は、隣接する小コイル144B2 の巻き方向とは逆に巻かれて形成される。小コイル144B3 は、スルーホール144D2 を介して、B相コイルシート144Bの表面に設置された144B4 と繋がっている。B相コイルシート144Bの表面において、小コイル144B4 と繋がっている小コイル144B5 は、隣接する小コイル144B4 の巻き方向とは逆に巻かれて形成される。順次このようにして、B相コイルシート144Bの両面は、それぞれ20個の小コイルが形成される。すなわち、磁極数が20極となるように形成される。
このように、小コイル144B1 〜144B40は、端子144T1 から端子144T2 まで直列回路で構成されることになる。また、B相コイルシート144Bの同一面において、隣接する小コイルの巻き方向は、互いに逆方向となる。
A相コイル相144A表裏に複数形成された小コイルの総巻き数が、表裏両面でそれぞれ20ターンとなるように、各小コイルはそれぞれ所定のターン数で巻かれている。一方、B相コイルシート144B表裏各面に複数形成された小コイルの総巻き数が、表裏両面でそれぞれ22ターンとなるように、各小コイルはそれぞれ所定のターン数で巻かれている。したがって、B相コイルシート144Bに形成された各小コイルの1個あたりの巻き数は、A相コイルシート144Aに形成された各小コイルの1個あたりの巻き数と比べて多くなる。
図9は、実施の形態1に係る撮像装置の鏡胴体143の断面図である。(a)は、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144B、ロータマグネット142Aを組み込んだ状態の断面図、(b)は、要部拡大図である。
図9において、円筒形状に変形されたA相コイルシート144Aは、ロータマグネット142Aに対して0.2mmの隙間を介した外周面に沿って取り付けられる。さらに、B相コイルシート144Bは、円筒形状に変形され、A相コイルシート144Aの外側に取り付けられる。
ロータマグネット142Aは、20磁極の永久磁石を有する。20磁極の磁極数は、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bの小コイル数と等しい。永久磁石は、ロータヨーク142Bの外周面に沿って取り付けられ、N極およびS極の磁極が、交互に配置されている。
ロータヨーク142Bは、電磁鋼板などの強磁性体からなり、ロータマグネット142Aの内周面に接着される。ロータヨーク142Bは、ズームカム筒136の外周面に接着される。B相コイルシート144Bは、A相コイルシート144Aよりもロータマグネット142Aから外周側に離れた位置にある。すなわち、B相コイルシート144Bの全長Lbは、A相コイルシート144Aの全長Laよりも長くなる。したがって、B相コイルシート144Bの各小コイル144B1 〜144B40の1個あたりの巻き数は、A相コイルシートの各小コイル144A1 〜144A40の1個あたりの巻き数に対して増やすことが容易となる。なお、巻き数の違いによって生じるコイル抵抗の差は、図9(a)におけるチップ抵抗144Rを設置することにより、補完することができる。したがって、チップ抵抗144Rを調整することにより、A相コイルシート144Aの端子144S1 、144S2 間の抵抗値は、B相コイルシート144Bの端子144T1 、144T2 間の抵抗値と、ほぼ等しくすることができる。
ロータマグネット142Aに作用する回転トルクは、小コイルに鎖交する磁束密度Bと、ステータコイル144へ通電することにより発生する起磁力ATとの積にほぼ比例する。起磁力ATは、小コイルに流れる電流Iと、各小コイルの1個あたりの巻き数Nとを乗じたものである。
B相コイルシート144Bに鎖交する磁束密度は、A相コイルシート144Aよりも、ロータマグネット142Aから外周側に離れた位置にあるため、A相コイルシート144Aに鎖交する磁束密度よりも小さい。すなわち、B相コイルシート144Bによるロータマグネット142Aへの回転トルクは、A相コイルシート144Aによる回転トルクと比べて小さくなる。B相コイルシート144Bの回転トルクの低下は、B相コイルシート144Bの各小コイルの巻き数を増やし、発生する起磁力を大きくすることにより、防ぐことができる。
図9(b)において、144K、144L、144Mは、絶縁性接着剤であり、小コイル144A1 〜144A40および小コイル144B1 〜144B40を覆っている。A相コイルシート144Aにおける隣接する小コイル間の距離ピッチPaは、B相コイルシート144BにおけるピッチPbと等しく構成されている。また、A相コイルシート144AとB相コイルシート144Bの位相差は、P/2である。ここでP/2は、電気角で90度に相当する。
ステータヨークとして機能する鏡胴体143およびステータコイル144を含むステータ141と、ロータマグネット142Aおよびロータヨーク142Bとは、ズームモータ140の磁気回路を形成する。ズームモータ140は、外部からA相コイルシート144Aの端子144S1 、144S2 間およびB相コイルシート144Bの端子144T1 、144T2 間に所定のタイミングで定電圧を印加することで、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bのそれぞれ各小コイルには等しい電流が流れる。これにより、磁気回路が駆動し、ロータマグネット142Aおよびロータヨーク142Bが回転し電磁モータとして機能する。
図7では、ズームモータ140の構成を示したが、フォーカスモータ150も、ズームモータ140とほぼ等しい構成を備えている。
すなわち、ステータコイル155は、鏡胴体143の内周面に固定される。ステータコイル155は、複数の小コイルが鏡胴体143の内周面に沿って、ステータコイル144と同様に20極が所定のピッチで配置されている。ロータヨーク152Bは、フォーカスカム筒137の外周面に接着される。ロータヨーク152Bは、電磁鋼板などの強磁性体からなる。ステータコイル155は、ステータコイル144と同様に、2層の2相コイルから構成されている。
ロータマグネット152Aは、ロータヨーク152Bの外周面に接着される。ロータマグネット152Aは、20磁極の永久磁石を有する。20磁極の磁極数は、A相コイルシート155AおよびB相コイルシート155Bの小コイル数と等しい。永久磁石は、ロータヨーク152Bの外周面に沿って取り付けられ、N極およびS極の磁極が、交互に配置されている。
ステータヨークとして機能する鏡胴体143およびステータコイル155を含むステータ151と、ロータマグネット152Aおよびロータヨーク152Bとは、フォーカスモータ150の磁気回路を構成する。フォーカスモータ150は、外部からA相コイルシート155Aの端子間およびB相コイルシート155Bの端子間に所定のタイミングで定電圧を印加することで、A相コイルシート155AおよびB相コイルシート155Bのそれぞれ各小コイルには電流が流れる。これにより、磁気回路が駆動され、ロータマグネット152Aおよびロータヨーク152Bが回転し電磁モータとして機能する。
次に、実施の形態1に係る撮像装置の鏡筒に含まれる電磁ステップモータの駆動制御について、図10から図12を用いて説明する。図10は、電磁ステップモータのドライバICとステータコイルとの関係図である。図10において、ズームモータ140は、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bと、定電流制御を行うドライバIC160とを含む。ドライバIC160は、制御回路161と、トランジスタ回路162、163とを有し、ズームモータ140の駆動制御を行う。制御回路161の指令により、設定電流値に応じた駆動電流164aは、トランジスタ回路162からズームモータ140のA相コイルシート144Aの各小コイルに流れる。また、制御回路161による反転指令により、駆動電流165aは、トランジスタ回路162を介して、A相コイルシート144Aの各小コイルに流れる。また、B相コイルシート144Bについても同様に、駆動電流164b、165bは、トランジスタ回路163を介して、B相コイルシート144Bの各小コイルに流れる。このように、ドライバIC160は、ズームモータ140のA相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bのそれぞれ各小コイルに所定のタイミングで定電流を流すことができる。
図11は、実施の形態1に係る撮像装置の鏡筒に含まれる電磁ステップモータへの1−2相励磁駆動電流パターンを示す。図11において、1周期は、8つの電流パターンで構成される。励磁電流は、正および負の2方向であり、パルス信号に応じて、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bのそれぞれ各小コイルに同時に流れる。これにより、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bのそれぞれ各小コイルにおいて所定の磁界が、コイルの形成された平面と垂直な方向に発生する。なお、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bにおいて、隣接する小コイルで発生する磁界の向きは、それぞれ逆方向になる。
図12は、図11で示した励磁位置番号におけるA相コイルシート144A、B相コイルシート144Bと、マグネット142Aの位置関係を表した図である。図12に示す(a)励磁位置番号0において、電流は、A相コイルシート144Aの各小コイルに正のパルス信号に応じて、正方向に流れる。それに伴い、A相コイルシート144Aには、小コイルごと交互にN極およびS極の磁界が発生する。
(b)励磁位置番号1において、電流は、A相コイルシート144Aの各小コイルに正方向に、B相コイルシート144Bの各小コイルに正方向にそれぞれ流れる。それに伴い、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bには、小コイルごと交互にN極およびS極の磁界が発生する。これにより、ロータマグネット142Aの磁極とA相およびB相コイルシートとの間で、同極では反発力、異極では吸引力が作用し、ロータマグネットは、所定量だけ矢印方向に回転する。この場合の所定量とは、A相コイルシート144AとB相コイルシート144Bの位相差である、P/2となる。その後、(c)励磁位置番号2〜(h)励磁位置番号7まで、A相およびB相コイルシートには、パルス信号に応じて磁極が発生し、ロータ142は、P/2のステップで回転する。
実施の形態1において、光軸から外周側にあるB相コイルシート144Bの小コイルの巻き数は、A相コイルシート144Aの小コイルの巻き数よりも大きいため、B相コイルシート144Bにおける起磁力は、A相コイルシート144Aにおける起磁力と比べて大きくすることができる。したがって、ステータコイル144は、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bによるロータ142の回転トルクが均一となるように構成されているため、安定したステップ角度の駆動を行うことができる。ロータ155についても同様に、安定したステップ駆動を行うことができる。
また、A相コイルシート144Aにチップ抵抗144Rを付加することにより、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bに流れる電流値は、ドライバIC160が定電圧制御を行う場合においても容易に等しくすることができる。したがって、B相コイルシート144Bにより発生する起磁力を大きくすることができ、安定したステップ駆動を行うことができる。
また、フォーカスモータ150についても同様に、安定したステップ駆動を行うことができる。この際、フォーカスモータ150を駆動制御するために、ズームモータ140のドライバIC160を共通に用いてもよく、また、フォーカスモータ用ドライバICを別途備えてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る鏡筒130によれば、光軸から外周側に位置する層のコイルシートによる起磁力は、各小コイルの巻き数を多くすることにより、大きくすることができる。これにより、複数のコイルシートによるロータの回転トルクは、ばらつきが発生せず、均一にすることができる。したがって、位置決め精度の高い電磁ステップモータを備えたコンパクトな鏡筒を提供することができる。
また、実施の形態1に係る撮像装置100によれば、上記の鏡筒を備えたコンパクトな撮像装置を提供することができる。
(実施の形態2)
図13は、ドライバIC160により出力される駆動電流パターンを示す。本実施の形態に係る撮像装置は、実施の形態1に係る撮像装置100とほぼ等しい構成を持つ。したがって、実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成を持つ部分のみ説明する。
1周期は、8つの電流パターンで構成され、1−2相励磁駆動電流パターンとしている。トランジスタ回路162からA相およびB相コイルシートのそれぞれ各小コイルに出力される駆動電流の大きさは、制御回路161により設定される。この際、制御回路161は、A相コイルシート144Aに出力される駆動電流164aおよび164bが、B相コイルシート144Bに出力される駆動電流165aおよび165bよりも小さくなるように、設定されている。すなわち、A相コイルシート144Aより外周側にあるB相コイルシート144Bの小コイルに流れる電流の大きさは、A相コイルシート144Aの小コイルに流れる電流よりも大きく、したがって、起磁力は大きくなる。これにより、A相コイルシート144AおよびB相コイルシート144Bによるロータ142の回転トルクは、均一にすることができる。
以上のように、実施の形態2に係る鏡筒の電磁ステップモータを用いることにより、ロータ142の回転トルクを均一にステップ駆動することができ、位置決め精度がよい電磁ステップモータを備えたコンパクトな撮像装置を提供することができる。
(実施の形態3)
図14は、実施の形態3に係る鏡筒に含まれるステータコイルの斜視図である。本実施の形態に係る撮像装置は、実施の形態1に係る撮像装置100と等しい構成を持つ。したがって、実施の形態3では、実施の形態1と異なるステータコイルについてのみ説明する。
図14において、ズームモータ140用のステータコイル170は、A相コイルシート170Aと、B相コイルシート170Bとを備える。A相コイルシート170Aは、20極の渦巻き状小コイル171Aと、可撓性絶縁シート172Aとを含む。渦巻き状小コイル171Aは、線径約60μmの絶縁膜に覆われた一本の銅線からなり、可撓性絶縁シート172A上に接着固定される。同様に、B相コイルシート170Bは、20極の渦巻き状小コイル171Bと、可撓性絶縁シート172Bとを含む。渦巻き状小コイル171Bは、線径約60μmの絶縁膜に覆われた一本の銅線からなり、可撓性絶縁シート172B上に接着固定される。この際、B相コイルシート170Bは、A相コイルシート170Aに対して、90度の電気角位相分ずらされて接着固定される。その後、ステータコイル170は、円筒形状に変形され、鏡胴体143の内周面に接着固定される。
このように、ステータコイルを1本の銅線で形成することにより、エッチングなどの処理工程が不要となり、低コスト化が図られたステータコイルを備えたコンパクトな撮像装置を提供することができる。
なお、実施の形態1ないし3において、コイルシート積層体は2層としたが、3層以上の積層体としてもよい。
なお、実施の形態1ないし3において、ロータは光軸に近い内周面に設置される構成であったが、これに限られない。ステータを光軸に近い内周面に設置し、ステータに対向する外周面にロータを設置する構成としてもよい。
なお、実施の形態1ないし3において、鏡筒の中心軸と光軸とは、異なる構成としたが、鏡筒の中心軸と光軸とは同一としてもよい。
なお、実施の形態1ないし3の鏡筒の電磁ステップモータは、ステータがステータコイルを含み、ロータがロータマグネットを含む構成であったが、これに限られない。電磁ステップモータとして、ステータがステータマグネットを含み、ロータがロータコイルを含み、ロータ側に電流を供給する構成としてもよい。
このように電磁ステップモータを構成することにより、ロータの慣性モーメントを小さくして、位置決め等の回転制御特性を制御することができる。ただし、実施の形態1ないし3の構成と比較すると、ロータコイルに駆動電流を接続する構成が複雑になる。したがって、所望の特性に応じていずれかを選択するかを決定すればよい。
なお、実施の形態1ないし3において、円筒状の回転型モータである電磁ステップモータに用いた例を示したが、これに限られない。例えば、図15に示すように、リニアモータなどに用いてもよい。図15において、リニアモータ180は、A相コイルシート181およびB相コイルシート182の各小コイルに発生する電磁力と、マグネット183との反発力もしくは吸引力により、スライダ184に対し、直線的な運動を与えることができる。ここで、特許請求の範囲に示す固定体はマグネット183に相当し、移動体はスライダ184に相当する。
本発明の鏡筒ならびに撮像装置は、小型化と高機能化が要望されている、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ機能付きの携帯電話端末およびPDAなどに好適である。
実施の形態1における撮像装置の縦断面図 実施の形態1に係る撮像装置の基盤の斜視図 実施の形態1係る撮像装置の第1レンズ枠の断面図 実施の形態1に係る撮像装置のズームカム筒およびフォーカスカム筒の斜視図 実施の形態1に係る撮像装置の各レンズ枠と基盤と各カム筒との結合状態の斜視図 実施の形態1に係る撮像装置の鏡筒に含まれるロータの断面図 実施の形態1に係る撮像装置のズームモータ140の斜視図 実施の形態1に係る撮像装置のステータコイルの平面図 実施の形態1に係る撮像装置の鏡胴体の断面図 実施の形態1に係る電磁ステップモータのドライバとステータコイルとの関係図 実施の形態1に係る撮像装置の鏡筒に含まれる電磁ステップモータの1−2相励磁駆動電流パターン 実施の形態1に係るコイルとマグネットの位置関係 実施の形態2に係るドライバにより出力される駆動電流パターン 実施の形態3に係る鏡筒に含まれるステータコイルの斜視図 リニアモータの斜視図
符号の説明
100 撮像装置
101 光軸
102 中心軸
110 光学系
120 撮像センサ
130 鏡筒
131 基盤
132 第1レンズ枠
132B、132C、133B、133C、134B、134C 貫通孔
133 第2レンズ枠
134 第3レンズ枠
135A、135B ガイドシャフト
135C、135D、135E シャフト
136 ズームカム筒
137 フォーカスカム筒
140 ズームモータ
141 ステータ
142A ロータマグネット
142B ロータヨーク
142C 反発用マグネット
143 鏡胴体
144 ステータコイル
144A A相コイルシート
144B B相コイルシート
144C、144D スルーホール
144E、144F、144G、144H 位置決め孔
144K、144L、144M 絶縁性接着剤
144S、144T 端子
144R チップ抵抗
145、146 可撓性絶縁シート
147 フロントカバー
150 フォーカスモータ
152 ロータ
152A ロータマグネット
152B ロータヨーク
152C 反発用マグネット
155 ステータコイル
155A A相コイルシート
155B B相コイルシート
160 ドライバIC
161 制御回路
162、163 トランジスタ回路
164、165 駆動電流
170 ステータコイル
170A A相コイルシート
170B B相コイルシート
171A、171B 渦巻き状小コイル
172A、172B 可撓性絶縁シート
180 リニアモータ
181 A相コイルシート
182 B相コイルシート
183 マグネット
184 スライダ

Claims (8)

  1. 外部から供給される駆動電流により駆動される電磁モータであって、固定体と、前記固定体に対して移動可能に保持される移動体と、それぞれ複数のコイルを含むコイルシートが複数積層してなるコイルシート積層体と、前記複数のコイルのそれぞれに対応する複数の磁極を含むマグネットとを備え、前記マグネットが前記コイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、前記コイルシート積層体および前記マグネットのいずれか一方が前記固定体に固定され、他方が前記移動体に固定されており、前記コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、前記第1のコイルが設けられた前記コイルシートより前記マグネットから離れた位置に積層されている前記コイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、前記駆動電流の供給により生じる前記第1のコイルの起磁力が前記駆動電流の供給により生じる前記第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えたことを特徴とする、電磁モータ。
  2. 前記起磁力調整手段は、前記第2のコイルの巻き数が前記第1のコイルの巻き数に対して多いことを特徴とする、請求項1記載の電磁モータ。
  3. 前記起磁力調整手段は、前記第2のコイルに供給される駆動電流値が前記第1のコイルに供給される駆動電流値に対して大きいことを特徴とする、請求項1記載の電磁モータ。
  4. 前記第1および第2のコイルにそれぞれに供給される前記駆動電流値を制御するための制御回路を備えたことを特徴とする、請求項3記載の電磁モータ。
  5. 前記第1のコイルが設けられた前記コイルシートおよび前記第2のコイルが設けられた前記コイルシートのそれぞれに印加される電圧を定電圧制御するための制御回路を備え、前記第1のコイルが設けられた前記コイルシートは、前記第1のコイルに接続された抵抗を含み、前記駆動電流値は前記抵抗により調整されることを特徴とする、請求項3記載の電磁モータ。
  6. 前記第1および第2コイルのそれぞれに供給される電流値を定電流制御するための制御回路を備え、前記第1のコイルが設けられた前記コイルシートは、前記第1のコイルに接続された抵抗を含み、前記駆動電流値は前記抵抗により調整されることを特徴とする、請求項3記載の電磁モータ。
  7. レンズ群を保持するレンズ鏡筒であって、前記レンズ群を光軸に平行な方向に移動可能に保持する保持機構と、外部から供給される駆動電流によって駆動される電磁モータであって、円筒状のステータと、前記ステータと同軸の円筒状であって前記ステータに対して中心軸まわりにステップ駆動するロータと、複数のコイルを含むコイルシートを複数積層してなるコイルシート積層体と、前記複数のコイルのそれぞれに対応する複数の磁極を含むマグネットとを備えた電磁モータと、前記ロータの回転運動を、前記保持機構により前記レンズ群が光軸に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構とを備え、前記電磁モータは、前記マグネットが前記コイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、前記コイルシート積層体および前記マグネットのいずれか一方が前記ステータに固定され、他方が前記ロータに固定されており、前記コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、前記第1のコイルが設けられた前記コイルシートより前記マグネットから離れた位置に積層されている前記コイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、前記駆動電流の供給により生じる前記第1のコイルの起磁力が前記駆動電流の供給により生じる前記第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えたことを特徴とする、レンズ鏡筒。
  8. 被写体の光学的な像を電気的な画像信号として出力する撮像装置であって、レンズ群を含み、被写体の光学像を形成する撮像光学系と、撮像光学系によって形成された光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記レンズ群を保持する鏡筒とを備え、前記鏡筒は、外部から供給される駆動電流によって駆動される電磁モータであって、円筒状のステータと、前記ステータと同軸の円筒状であって前記ステータに対して中心軸まわりにステップ駆動するロータと、複数のコイルを含むコイルシートを複数積層してなるコイルシート積層体と、前記複数のコイルにそれぞれ対応する複数の磁極を含むマグネットとを備えた電磁モータと、前記ロータの回転運動を、前記保持機構により前記レンズ群が光軸に平行な方向へ移動するための直進運動に変換する変換機構とを備え、前記電磁モータは、前記マグネットが前記コイルシート積層体の積層方向に沿って配置されるように、前記コイルシート積層体および前記マグネットのいずれか一方が前記ステータに固定され、他方が前記ロータに固定されており、前記コイルシートのうち一つに設けられたコイルを第1のコイルとし、前記第1のコイルが設けられた前記コイルシートより前記マグネットから離れた位置に積層されている前記コイルシートに設けられたコイルを第2のコイルとしたとき、前記駆動電流の供給により生じる前記第1のコイルの起磁力が前記駆動電流の供給により生じる前記第2のコイルの起磁力に対して小さくする起磁力調整手段を備えたことを特徴とする、撮像装置。

JP2004317188A 2004-10-29 2004-10-29 電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置 Pending JP2006129653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004317188A JP2006129653A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004317188A JP2006129653A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006129653A true JP2006129653A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36723728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004317188A Pending JP2006129653A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006129653A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008015156A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Fujifilm Corp 撮影装置
CN103576418A (zh) * 2013-03-13 2014-02-12 香港应用科技研究院有限公司 具有自动对焦调整的可互换变焦透镜致动器
CN104267559A (zh) * 2013-09-12 2015-01-07 香港应用科技研究院有限公司 具有自动对焦调整的多镜头成像装置及方法
CN114885085A (zh) * 2022-06-15 2022-08-09 西安应用光学研究所 一种基于磁栅尺的寻零精确定位方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008015156A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Fujifilm Corp 撮影装置
CN103576418A (zh) * 2013-03-13 2014-02-12 香港应用科技研究院有限公司 具有自动对焦调整的可互换变焦透镜致动器
CN103576418B (zh) * 2013-03-13 2017-04-12 香港应用科技研究院有限公司 小型成像模块及其致动方法、以及小型照相机装置
CN104267559A (zh) * 2013-09-12 2015-01-07 香港应用科技研究院有限公司 具有自动对焦调整的多镜头成像装置及方法
US9494769B2 (en) 2013-09-12 2016-11-15 Hong Kong Applied Science And Technology Research Institute Co. Ltd. Multi-lens imaging module and actuator with auto-focus adjustment
CN104267559B (zh) * 2013-09-12 2017-04-12 香港应用科技研究院有限公司 具有自动对焦调整的多镜头成像装置及方法
CN114885085A (zh) * 2022-06-15 2022-08-09 西安应用光学研究所 一种基于磁栅尺的寻零精确定位方法
CN114885085B (zh) * 2022-06-15 2024-03-29 西安应用光学研究所 一种基于磁栅尺的寻零精确定位方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3246241B2 (ja) 光学装置
JP4739681B2 (ja) 鏡筒
US8149520B2 (en) Rotary actuator for auto-focusing a camera lens
US7777969B2 (en) Camera module and portable terminal employing the same
TWI399014B (zh) 步進馬達及電子機器(二)
JP4012170B2 (ja) アクチュエータ及び光量調節装置
US20060285839A1 (en) Optical apparatus having image-blur correction/reduction system
TW200818666A (en) Stepping motor and electronic apparatus
JP2011081426A (ja) 鏡筒ならびに鏡筒を備えた撮像装置
KR102399590B1 (ko) 렌즈 구동 모듈
JP2007310242A (ja) レンズ駆動装置
US7414801B2 (en) Lens barrel and image pickup device including lens barrel
JPH0894904A (ja) レンズ駆動装置、光学装置およびカメラ
JP2006129653A (ja) 電磁モータならびに電磁モータを備えたレンズ鏡筒および撮像装置
TWI303512B (en) Auto focusing and zooming device, actuator and voice coil motor thereof
JP5114970B2 (ja) 相対移動部材、ブレ補正装置および光学装置
JP2005122026A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP4649293B2 (ja) レンズ駆動装置
JPH11289743A (ja) リニアアクチュエータとこれを用いたレンズ駆動装置及びレンズ鏡筒
JP5828678B2 (ja) モータ制御装置およびモータ駆動装置
JPH11149030A (ja) レンズ駆動装置、およびレンズ鏡筒
JPS5810706A (ja) レンズ鏡筒
JP2006163354A (ja) 鏡筒駆動装置及びレンズ駆動モジュール及びカメラモジュール
JP5201935B2 (ja) モータ及びこれを備えた装置
JP2010008982A (ja) レンズ鏡筒及びレンズ鏡筒の組立方法