JP2006129583A - モータ - Google Patents
モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006129583A JP2006129583A JP2004312783A JP2004312783A JP2006129583A JP 2006129583 A JP2006129583 A JP 2006129583A JP 2004312783 A JP2004312783 A JP 2004312783A JP 2004312783 A JP2004312783 A JP 2004312783A JP 2006129583 A JP2006129583 A JP 2006129583A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- core
- shaft
- range
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
【課題】被収容部材が収容される収容範囲においてシャフトの内周の圧入による変形を抑制することができるモータを提供する。
【解決手段】モータは、中央孔11aを有するロータコア11と、中央孔11aに圧入される略円筒状のシャフト7と、シャフト7の内部にロータコア11の軸方向一端側と軸方向に重なる収容範囲X2で配置されるロッド部材(被収容部材)とを備える。シャフト7の内部の収容範囲X2には雌ねじ7aが形成される。ロッド部材は、ステータに対して回転不能且つ軸方向に移動可能に設けられ、雌ねじ7aに螺合される雄ねじを有する。シャフト7は、ロータコア11の中央孔11aに対して、収容範囲X2を除く軸方向他端側の圧入範囲X1で圧入される。
【選択図】 図2
【解決手段】モータは、中央孔11aを有するロータコア11と、中央孔11aに圧入される略円筒状のシャフト7と、シャフト7の内部にロータコア11の軸方向一端側と軸方向に重なる収容範囲X2で配置されるロッド部材(被収容部材)とを備える。シャフト7の内部の収容範囲X2には雌ねじ7aが形成される。ロッド部材は、ステータに対して回転不能且つ軸方向に移動可能に設けられ、雌ねじ7aに螺合される雄ねじを有する。シャフト7は、ロータコア11の中央孔11aに対して、収容範囲X2を除く軸方向他端側の圧入範囲X1で圧入される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、コアにシャフトが圧入されるモータに関するものである。
従来、モータとしては、例えば、ロータコアの中央孔にシャフトが圧入されて固定されたものがある。そして、このような圧入構造としては、例えば、シャフトの外周に溝(周方向に4つの四ツ溝)を形成することでシャフトの径方向外側に突出する部分を形成して、ロータコアの中央孔に圧入するものがある(例えば、非特許文献1参照)。又、例えば、シャフトの外周にローレット加工を施して、ロータコアの中央孔に圧入するものがある(例えば、非特許文献1参照)。
「小型モータの回転子」,日本電装公開技報(デンソー公開技報),日本電装株式会社(株式会社デンソー),1991年9月15日,整理番号80−079
「小型モータの回転子」,日本電装公開技報(デンソー公開技報),日本電装株式会社(株式会社デンソー),1991年9月15日,整理番号80−079
ところで、上記のようなモータのシャフトは、その内部に被収容部材を収容すべく略円筒状とされることがある。例えば、ロータコアに圧入されるシャフトの内部(内周)に雌ねじを形成し、その雌ねじに螺合される雄ねじが形成された被収容部材としてのロッド部材をステータに対して回転不能且つ軸方向に移動可能に設け、ロータコア及びシャフトを回転させることでロッド部材を軸方向に駆動するモータの場合等である。このような構成では、ロータコアの軸方向一端側と軸方向に重なる範囲(収容範囲)にロッド部材の一部を配置することで、モータの軸方向長さを短くすることができる。
しかしながら、上記のように圧入されるシャフトには、径方向内側に圧力がかかるため、その内周が変形してしまうという虞がある。このことは、例えば、上記のようなシャフトの内周の雌ねじが変形してしまいロッド部材(被収容部材)を正常に設けることができなくなるといった原因となる。尚、コアにシャフトを(圧入せず)接着固定する構造もあるが、この構造では耐衝撃性や耐熱性が低い。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、被収容部材が収容される収容範囲においてシャフトの内周の圧入による変形を抑制することができるモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、中央孔を有するコアと、前記中央孔に圧入される略円筒状のシャフトと、前記シャフトの内部に、前記コアの軸方向一端側と軸方向に重なる収容範囲で配置される被収容部材とを備えたモータであって、前記シャフトは、前記コアの前記中央孔に対して、前記収容範囲を除く軸方向他端側の圧入範囲で圧入された。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のモータにおいて、前記コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層コアであって、前記圧入範囲に対応した前記コアシートにおける前記中央孔と対応した積層前中央孔には、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片が形成され、前記圧入片は、軸方向に隣り合う前記コアシート毎に、周方向にずれた位置に配置された。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のモータにおいて、前記コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層コアであって、前記圧入範囲に対応した前記コアシートにおける前記中央孔と対応した積層前中央孔には、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片が形成され、前記コアシートは、前記圧入片が周方向に一致するように積層され、前記シャフトの前記収容範囲における前記圧入片と周方向にずれた位置には径方向内側に凹設される凹部が形成された。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層コアであって、前記圧入範囲に対応した前記コアシートにおける前記中央孔と対応した積層前中央孔を形成する内周縁部は、軸方向に傾斜された。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載のモータにおいて、前記シャフトの前記圧入範囲にはセレーション形状のセレーション部が形成され、前記中央孔の前記圧入範囲には前記セレーション部に対応した被セレーション部が形成され、前記セレーション部は前記被セレーション部にピッチ円径で圧入された。
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記シャフトは、前記圧入範囲内における前記軸方向一端側の小圧入範囲で前記軸方向他端側より小さい圧入力で圧入された。
請求項1に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記コアは、ステータに対して回転されるロータコアであって、前記シャフトの内部の前記収容範囲には雌ねじが形成され、前記被収容部材は、前記ステータに対して回転不能且つ軸方向に移動可能に設けられ、前記雌ねじに螺合される雄ねじが形成されたロッド部材である。
前記コアは、ステータに対して回転されるロータコアであって、前記シャフトの内部の前記収容範囲には雌ねじが形成され、前記被収容部材は、前記ステータに対して回転不能且つ軸方向に移動可能に設けられ、前記雌ねじに螺合される雄ねじが形成されたロッド部材である。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、シャフトは、コアの中央孔に対して、被収容部材が配置される収容範囲を除く軸方向他端側の圧入範囲で圧入されるため、前記収容範囲においては、圧入によるシャフトの内周の変形が抑制される。よって、被収容部材をシャフトの内部の前記収容範囲に正常(良好)に配置することができる。
請求項1に記載の発明によれば、シャフトは、コアの中央孔に対して、被収容部材が配置される収容範囲を除く軸方向他端側の圧入範囲で圧入されるため、前記収容範囲においては、圧入によるシャフトの内周の変形が抑制される。よって、被収容部材をシャフトの内部の前記収容範囲に正常(良好)に配置することができる。
請求項2に記載の発明によれば、圧入範囲に対応したコアシートにおける中央孔と対応した積層前中央孔には径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片が形成され、その圧入片は、軸方向に隣り合う(重なり合う)コアシート毎に、周方向にずれた位置に配置されるため、シャフトに加わる圧力が周方向に略均等に分散される(局部的に集中しない)。よって、圧入によるシャフトの内周の変形が抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、圧入範囲に対応したコアシートにおける中央孔と対応した積層前中央孔には、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片が形成され、コアシートは、圧入片が周方向に一致するように積層されるため、圧入範囲においてシャフトに加わる圧力が圧入片と周方向に対応した(一致した)位置で局部的に集中する。しかし、シャフトの収容範囲における圧入片と周方向にずれた位置には径方向内側に凹設される凹部が形成されるため、収容範囲においては局部的な圧力が緩和され、圧入によるシャフトの内周の変形が抑制される。
請求項4に記載の発明によれば、圧入範囲に対応したコアシートにおける中央孔と対応した積層前中央孔を形成する内周縁部は、軸方向に傾斜されるため、シャフトにかかる圧力が径方向内側以外の軸方向に分散される。よって、圧入によるシャフトの内周の変形が抑制される。
請求項5に記載の発明によれば、シャフトの圧入範囲にはセレーション形状のセレーション部が形成され、中央孔の圧入範囲にはセレーション部に対応した被セレーション部が形成され、セレーション部は被セレーション部にピッチ円径で圧入されるため、シャフトにかかる圧力が径方向内側以外の周方向に分散される。よって、圧入によるシャフトの内周の変形が抑制される。
請求項6に記載の発明によれば、シャフトは、圧入範囲内における軸方向一端側、即ち収容範囲に近い側の小圧入範囲で軸方向他端側より小さい圧入力で圧入されるため、収容範囲においては、圧入によるシャフトの内周の変形が更に抑制される。
請求項7に記載の発明によれば、圧入によるシャフトの雌ねじの変形が抑制されロッド部材をシャフトの内部の収容範囲に正常に(良好に雄ねじが雌ねじに螺合するように)配置することができる。よって、ロータコア及びシャフトを回転させることでロッド部材を軸方向に良好に駆動させることができる。
本発明によれば、被収容部材が収容される収容範囲においてシャフトの内周の圧入による変形を抑制することができるモータを提供することができる。
以下、本発明を埋込磁石型のモータに具体化した一実施の形態を図1及び図2に従って説明する。図1に示すように、モータは、ハウジング1とステータ2とロータ3と、被収容部材としてのロッド部材4とを備える。
ハウジング1は、略有底筒状のケース5と、ケース5の開口部(図1中、上端部)を閉塞するための蓋部6とを備える。そして、ステータ2はケース5の内周面に固定される。又、ロータ3はそのシャフト7の両端がケース5及び蓋部6に設けられた軸受5a,6aに支持されることでステータ2の内側に回転可能に収容される。
ステータ2は、略円筒状に形成され、周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティースを有したステータコア8と、ティースにインシュレータ9を介して巻回された巻線10とを備える。尚、ステータコア8は、複数のステータ用コアシートが積層されてなる。
ロータ3は、図1及び図2に示すように、前記シャフト7と、コアとしてのロータコア11と、複数の永久磁石12とを備える。
ロータコア11は、図2に示すように、それぞれ円盤状の第1及び第2のコアシート21,22がそれぞれ複数積層されてなる積層コアである。
ロータコア11は、図2に示すように、それぞれ円盤状の第1及び第2のコアシート21,22がそれぞれ複数積層されてなる積層コアである。
第1及び第2のコアシート21,22において、それぞれ中央には軸方向に貫通した積層前中央孔21a,22aが形成され、外周側には軸方向に貫通した磁石保持孔21b,22bが周方向に複数(図中、2つのみ図示)形成されている。
そして、第1のコアシート21の積層前中央孔21aの内径はシャフト7の外径より大きく設定されている。又、第2のコアシート22の積層前中央孔22aの内径はシャフト7の外径と略同じであってシャフト7が圧入可能な径に設定されている。
そして、複数の第1のコアシート21と複数の第2のコアシート22とは、軸方向でそれぞれ(群同士で)まとまって積層される。尚、本実施の形態の第1及び第2のコアシート21,22は外周縁近傍に形成された嵌合凹部と嵌合凸部にてかしめ固定されている。
このように構成されるロータコア11には、前記積層前中央孔21a,22aが軸方向に連続して配置されることで中央孔11aが形成される。又、磁石保持孔21b,22bも軸方向に連続して配置され、その孔にはそれぞれ永久磁石12が収容保持(本実施の形態では収容されて固着)される。
そして、ロータコア11の中央孔11aにはシャフト7が圧入される。詳しくは、シャフト7は、略円筒状に形成され、その内部における軸方向一端側には雌ねじ7aが形成されている。そして、シャフト7は、雌ねじ7aが形成されていない部分である軸方向他端側が第2のコアシート22と対応した範囲(図2中、圧入範囲X1)で中央孔11aに対して圧入される。そして、シャフト7の雌ねじ7aが形成された部分はロータコア11の軸方向一端側の第1のコアシート21と対応した軸方向の範囲(図2中、収容範囲X2)に重なるように配置される。尚、この圧入は、シャフト7の軸方向他端側を中央孔11aの軸方向一端側から挿入し、シャフト7を軸方向の他方向(図2中、下方向)に移動させていくことで行われる。又、本実施の形態の略円筒状のシャフト7の肉厚(径方向の肉厚)は、該シャフト7の外径の10パーセント以下に設定されている。
そして、ロータ3(シャフト7、ロータコア11及び永久磁石12)は、図1に示すように、そのシャフト7の雌ねじ7aが形成された側が蓋部6側に配置されるように、シャフト7が前記軸受5a,6aに回転可能に支持される。
ロッド部材4には、図1に示すように、軸方向他端側に前記雌ねじ7aに螺合可能な雄ねじ4aが形成され、軸方向中間部に周方向係合部4bが形成されている。周方向係合部4bは、周方向に係合可能な形状であって、本実施の形態では軸方向から見て四角形に形成されている。一方、前記蓋部6の中央には、その内壁が軸方向から見て四角形の軸方向に貫通する(ハウジング1の内外を連通する)筒部6bが立設されている。そして、ロッド部材4は、周方向係合部4bが筒部6b内に配置されて軸方向一端側が外部に突出するように、雄ねじ4aが雌ねじ7aに螺合されて設けられる。これにより、ロッド部材4は周方向係合部4bが筒部6bの内壁に周方向に係合することでステータ2に対して回転不能とされる。又、筒部6bの軸方向他端側には軸方向内側に突出するストッパ6cが形成され、筒部6bの軸方向一端側には軸方向内側に突出するストッパ31が固定される。これにより、ロッド部材4は、周方向係合部4bがストッパ6c,31に当接するまでの範囲でステータ2及びロータ3に対して軸方向に移動可能とされる。尚、ロッド部材4の軸方向一端側は、図示しない被駆動部に連結されることになる。
このように構成されたモータでは、ロータ3を回転駆動させると、雌ねじ7a及び雄ねじ4aの作用によりロッド部材4が軸方向に駆動される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)シャフト7は、ロータコア11の中央孔11aに対して、ロッド部材4が配置される(可能性がある)収容範囲X2を除く軸方向他端側の圧入範囲X1で圧入されるため、収容範囲X2においては、圧入によるシャフト7の内周(雌ねじ7a)の変形が抑制される。よって、ロッド部材4をシャフト7の内部の収容範囲X2に正常に(良好に雄ねじ4aが雌ねじ7aに螺合するように)配置することができる。よって、ロータ3(シャフト7、ロータコア11及び永久磁石12)を回転させることでロッド部材4を軸方向に良好に駆動させることができる。尚、勿論、圧入にて固定する構造であるため、コアにシャフトを(圧入せず)接着固定する構造に比べて耐衝撃性や耐熱性を高くすることができる。又、このモータは、ロータコア11の軸方向一端側と軸方向に重なる範囲(収容範囲X2)にロッド部材4を配置する(配置可能とする)構成としたことで、モータ全体の軸方向長さの短縮化を図っている。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、シャフト7は、圧入範囲X1内では同じ圧入力で圧入されるように構成した(複数の第2のコアシート22の積層前中央孔22aの内径が全て同じに設定されるとした)が、圧入範囲X1内における軸方向一端側の小圧入範囲X3(図3参照)で軸方向他端側より小さい圧入力で圧入されるように構成を変更してもよい。即ち、図3に示すように、上記実施の形態の第2のコアシート22を2種類の第3及び第4のコアシート41,42に変更する。そして、軸方向一端側(第1のコアシート21側であって、図3中、上側)に配置される各第3のコアシート41の積層前中央孔41aの内径を、軸方向他端側に配置される各第4のコアシート42の積層前中央孔42aの内径より若干大きく設定する。尚、勿論、第3及び第4のコアシート41,42の積層前中央孔41a,42aの内径はシャフト7が圧入可能な径から逸脱しない範囲で設定されている。又、図3では、積層前中央孔41a,42aの内径を同じに図示している。
・上記実施の形態では、シャフト7は、圧入範囲X1内では同じ圧入力で圧入されるように構成した(複数の第2のコアシート22の積層前中央孔22aの内径が全て同じに設定されるとした)が、圧入範囲X1内における軸方向一端側の小圧入範囲X3(図3参照)で軸方向他端側より小さい圧入力で圧入されるように構成を変更してもよい。即ち、図3に示すように、上記実施の形態の第2のコアシート22を2種類の第3及び第4のコアシート41,42に変更する。そして、軸方向一端側(第1のコアシート21側であって、図3中、上側)に配置される各第3のコアシート41の積層前中央孔41aの内径を、軸方向他端側に配置される各第4のコアシート42の積層前中央孔42aの内径より若干大きく設定する。尚、勿論、第3及び第4のコアシート41,42の積層前中央孔41a,42aの内径はシャフト7が圧入可能な径から逸脱しない範囲で設定されている。又、図3では、積層前中央孔41a,42aの内径を同じに図示している。
このようにすると、シャフト7は、圧入範囲X1内における軸方向一端側、即ち収容範囲X2(雌ねじ7a)に近い側の小圧入範囲X3で軸方向他端側より小さい圧入力で圧入されるため、収容範囲X2においては、圧入によるシャフト7の内周(雌ねじ7a)の変形が更に抑制される。尚、勿論、軸方向一端側(雌ねじ7a側)が小さい圧入力となれば、圧入力が3つ以上変化するように構成(コアシート)を変更してもよい。
・上記実施の形態の第2のコアシート22を、図4に示す第5のコアシート43に変更してもよい。第5のコアシート43の積層前中央孔43aを形成する内周縁部43bは、軸方向(圧入時にシャフト7を移動させていく方向であって、図4中、下方向)に傾斜されている。このようにすると、シャフト7にかかる圧力が径方向内側以外の軸方向に分散されるため、圧入によるシャフト7の内周の変形が抑制される。
・上記実施の形態では、第2のコアシート22の積層前中央孔22aの形状を軸方向から見て単なる円形としたが、他の形状に変更してもよい。
例えば、上記実施の形態の第2のコアシート22を、図5及び図6に示す第6のコアシート44に変更してもよい。第6のコアシート44の積層前中央孔44aには、図6に示すように、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片44bが形成されている。言い換えると、積層前中央孔44aには、径方向外側に延びる周方向に多数の凹部44cが形成されている。そして、圧入片44bは、軸方向に隣り合う(重なり合う)第6のコアシート44毎に、周方向にずれた位置に配置される。言い換えると、軸方向に隣り合う(重なり合う)第6のコアシート44における圧入片44bは、互いに軸方向に隣り合う第6のコアシート44の凹部44cと周方向に一致する位置に配置される。
例えば、上記実施の形態の第2のコアシート22を、図5及び図6に示す第6のコアシート44に変更してもよい。第6のコアシート44の積層前中央孔44aには、図6に示すように、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片44bが形成されている。言い換えると、積層前中央孔44aには、径方向外側に延びる周方向に多数の凹部44cが形成されている。そして、圧入片44bは、軸方向に隣り合う(重なり合う)第6のコアシート44毎に、周方向にずれた位置に配置される。言い換えると、軸方向に隣り合う(重なり合う)第6のコアシート44における圧入片44bは、互いに軸方向に隣り合う第6のコアシート44の凹部44cと周方向に一致する位置に配置される。
このようにすると、シャフト7に加わる圧力が周方向に略均等に分散される(局部的に集中しない)ため、圧入によるシャフト7の内周の変形が抑制される。
又、例えば、図7及び図8(a)に示すように、上記実施の形態の第2のコアシート22を、上記第6のコアシート44に変更し、該第6のコアシート44を前記圧入片44bが周方向に一致するように積層してもよい。そして、上記実施の形態のシャフト7を、図7及び図8(b)に示すシャフト45に変更する。このシャフト45には、前記収容範囲X2(雌ねじ45aが形成されロッド部材4が配置される範囲)における圧入片44bと周方向にずれた位置に、径方向内側に凹設される凹部45b(図8(b)参照)が形成さる。尚、凹部45bは、第6のコアシート44の軸方向一端から連続するように形成されれば、形成される範囲(収容範囲X2)を変更してもよく、例えばシャフト45の軸方向一端部(図7中、上端部)までの範囲としてもよい。
又、例えば、図7及び図8(a)に示すように、上記実施の形態の第2のコアシート22を、上記第6のコアシート44に変更し、該第6のコアシート44を前記圧入片44bが周方向に一致するように積層してもよい。そして、上記実施の形態のシャフト7を、図7及び図8(b)に示すシャフト45に変更する。このシャフト45には、前記収容範囲X2(雌ねじ45aが形成されロッド部材4が配置される範囲)における圧入片44bと周方向にずれた位置に、径方向内側に凹設される凹部45b(図8(b)参照)が形成さる。尚、凹部45bは、第6のコアシート44の軸方向一端から連続するように形成されれば、形成される範囲(収容範囲X2)を変更してもよく、例えばシャフト45の軸方向一端部(図7中、上端部)までの範囲としてもよい。
このようにすると、圧入片44bが周方向に一致するように積層されるため、圧入範囲X1においてシャフト45に加わる圧力が圧入片44bと周方向に対応した(一致した)位置で局部的に集中する。しかし、シャフト45の収容範囲X2における圧入片44bと周方向にずれた位置には径方向内側に凹設される凹部45bが形成されるため、収容範囲X2においては局部的な圧力が緩和され、圧入によるシャフト45の内周の変形が抑制される。
又、例えば、上記実施の形態の第2のコアシート22を、図9に示す第7のコアシート46に変更し、上記実施の形態のシャフト7を、図9に示すシャフト47に変更してもよい。シャフト47の前記圧入範囲にはセレーション形状のセレーション部47aが形成され、第7のコアシート46の積層前中央孔(中央孔の前記圧入範囲)にはセレーション部47aに対応した被セレーション部46aが形成され、セレーション部47aは被セレーション部46aにピッチ円径(図9中、一点鎖線参照)で圧入されている。このようにすると、シャフト47にかかる圧力が径方向内側以外の周方向に分散されるため、圧入によるシャフト47の内周の変形が抑制される。
・上記実施の形態のシャフト7の外周における少なくとも圧入範囲X1に、溝(例えば周方向に4つの四ツ溝)を形成することでシャフトの径方向外側に突出する部分を形成してもよいし、ローレット加工を施してもよい。
・上記実施の形態では、シャフト7の内部(収容範囲X2)に配置される被収容部材をロッド部材4としたが、これに限定されず、略円筒状のシャフトの内部(収容範囲)に配置される他の被収容部材に変更してもよい。他の被収容部材に変更しても、収容範囲においては圧入によるシャフトの内周の変形が抑制されるため、被収容部材をシャフト7の内部の収容範囲に正常に(良好に)配置することができる。
・上記実施の形態では、ロータコア11は第1及び第2のコアシート21,22が積層されてなる積層コアであるとしたが、これに限定されず、同様の形状であればよく、例えば、磁性粉体を焼結して形成してもよい。
・上記実施の形態では、埋込磁石型のモータに具体化したが、その他のモータ(例えばブラシ付き直流モータ)に具体化してもよい。又、上記実施の形態では、ロータコア11にシャフト7が圧入される構成のモータに具体化したが、これに限定されず、ステータコア(その中央孔)に略円筒状のシャフトが圧入される構成のモータ(例えば、アウターロータ型ブラシレスモータ等)において同様の構成で具体化してもよい。
2…ステータ、4…ロッド部材(被収容部材)、4a…雄ねじ、7,45,47…シャフト、7a,45a…雌ねじ、11…ロータコア(コア)、11a…中央孔、21,43,44…第1、第5及び第6のコアシート(コアシート)、43a,44a…積層前中央孔、43b…内周縁部、44b…圧入片、45b…凹部、46a…被セレーション部、47a…セレーション部、X1…圧入範囲、X2…収容範囲、X3…小圧入範囲。
Claims (7)
- 中央孔を有するコアと、
前記中央孔に圧入される略円筒状のシャフトと、
前記シャフトの内部に、前記コアの軸方向一端側と軸方向に重なる収容範囲で配置される被収容部材と
を備えたモータであって、
前記シャフトは、前記コアの前記中央孔に対して、前記収容範囲を除く軸方向他端側の圧入範囲で圧入されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層コアであって、
前記圧入範囲に対応した前記コアシートにおける前記中央孔と対応した積層前中央孔には、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片が形成され、
前記圧入片は、軸方向に隣り合う前記コアシート毎に、周方向にずれた位置に配置されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層コアであって、
前記圧入範囲に対応した前記コアシートにおける前記中央孔と対応した積層前中央孔には、径方向内側に延びる周方向に多数の圧入片が形成され、
前記コアシートは、前記圧入片が周方向に一致するように積層され、
前記シャフトの前記収容範囲における前記圧入片と周方向にずれた位置には径方向内側に凹設される凹部が形成されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層コアであって、
前記圧入範囲に対応した前記コアシートにおける前記中央孔と対応した積層前中央孔を形成する内周縁部は、軸方向に傾斜されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記シャフトの前記圧入範囲にはセレーション形状のセレーション部が形成され、
前記中央孔の前記圧入範囲には前記セレーション部に対応した被セレーション部が形成され、
前記セレーション部は前記被セレーション部にピッチ円径で圧入されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記シャフトは、前記圧入範囲内における前記軸方向一端側の小圧入範囲で前記軸方向他端側より小さい圧入力で圧入されたことを特徴とするモータ。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記コアは、ステータに対して回転されるロータコアであって、
前記シャフトの内部の前記収容範囲には雌ねじが形成され、
前記被収容部材は、前記ステータに対して回転不能且つ軸方向に移動可能に設けられ、前記雌ねじに螺合される雄ねじが形成されたロッド部材であることを特徴とするモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004312783A JP2006129583A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004312783A JP2006129583A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006129583A true JP2006129583A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36723666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004312783A Pending JP2006129583A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006129583A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025700A (ja) * | 2008-07-17 | 2010-02-04 | Asmo Co Ltd | レゾルバロータの固定構造及びブラシレスモータ |
WO2013054438A1 (ja) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の回転子 |
WO2018198195A1 (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-01 | 三菱電機株式会社 | モータ及び車載用アクチュエータ |
JP2020028135A (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-20 | 多摩川精機株式会社 | ロータコア板、ロータコア、ロータ、ロータ製造方法、および回転機 |
JPWO2021117087A1 (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | ||
JP7492231B2 (ja) | 2020-07-08 | 2024-05-29 | カヤバ株式会社 | 回転電機、及び回転電機の製造方法 |
-
2004
- 2004-10-27 JP JP2004312783A patent/JP2006129583A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025700A (ja) * | 2008-07-17 | 2010-02-04 | Asmo Co Ltd | レゾルバロータの固定構造及びブラシレスモータ |
WO2013054438A1 (ja) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の回転子 |
WO2018198195A1 (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-01 | 三菱電機株式会社 | モータ及び車載用アクチュエータ |
JP2020028135A (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-20 | 多摩川精機株式会社 | ロータコア板、ロータコア、ロータ、ロータ製造方法、および回転機 |
JPWO2021117087A1 (ja) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | ||
CN114788137A (zh) * | 2019-12-09 | 2022-07-22 | 三菱电机株式会社 | 旋转电机的转子和旋转电机的转子的制造方法 |
US20220416596A1 (en) * | 2019-12-09 | 2022-12-29 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric-rotating-machine rotor and manufacturing method therefor |
JP7378496B2 (ja) | 2019-12-09 | 2023-11-13 | 三菱電機株式会社 | 回転電機のロータおよび回転電機のロータの製造方法 |
JP7492231B2 (ja) | 2020-07-08 | 2024-05-29 | カヤバ株式会社 | 回転電機、及び回転電機の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6688068B2 (ja) | 電気モータ | |
US20130285500A1 (en) | Rotor for a motor and a motor | |
JP5876222B2 (ja) | 電気モータの固定子 | |
US9059611B2 (en) | Stator core | |
JP2007135371A (ja) | 回転電機のロータ | |
CN104518601A (zh) | 内转子型马达 | |
JP2008067527A (ja) | モータ及びモータの製造方法 | |
JP2007014178A (ja) | ロータ | |
JP6353688B2 (ja) | 回転電機の回転子、及びこれを備えた回転電機 | |
JP2006129583A (ja) | モータ | |
JP2006050821A (ja) | 埋込磁石型モータ | |
JP2005168151A (ja) | 回転電機 | |
US20040016105A1 (en) | Method of making a stator for a motor | |
JP2008061443A (ja) | インシュレータ及び電動機 | |
JP5495045B2 (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP7548056B2 (ja) | ロータ及びipmモータ | |
JP5541080B2 (ja) | レゾルバロータ固定構造 | |
JP7188588B2 (ja) | ロータ、及び、ロータの製造方法 | |
JP2009183058A (ja) | ステータコアの固定方法、及びブラシレスモータ | |
WO2018123841A1 (ja) | ロータ及びモータ | |
JP2016021822A (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2014204472A (ja) | 回転電機 | |
JP6086827B2 (ja) | 電機子及びモータ | |
JP2010142095A (ja) | 電動モータ | |
US20170141646A1 (en) | Brushless motor |