JP2006129128A - 無線機 - Google Patents

Abstract

【課題】
ＧＰＳ受信機で得た測位データの中から、転送先で利用する情報のみを選択して転送することにより、転送する情報量を低減し、転送効率を改善すること。
【解決手段】
本発明の無線機は、ＧＰＳ受信機から測位データを受信する受信手段と、受信した測位データを処理する処理手段と、処理した測位データを無線送信する送信手段とを備えた無線機において、前記処理手段は、受信した測位データから、所定の条件を満足するデータのみを選択して転送データを作成・処理するように構成され、前記送信手段からは前記転送データを無線送信するように構成されている。さらに、前記処理手段において選択する条件を指示する指示手段を備えている。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ＧＰＳ衛星から得られる測位データを送受信する機能を備えた無線機に関するものである。

ＧＰＳ受信機によってＧＰＳ衛星から得られる測位データは、種々の利用形態があるが、例えば、前記得られた測位データを、受信した位置で画面表示するなどして利用する場合に加えて、他の場所にある無線機に転送して、他の場所にある画面に表示して利用する場合がある。

このような場合には、受信した位置の無線機から他の位置の無線機へ測位データを転送し、他の位置におけるパーソナルコンピュータ等の装置は、転送された測位データから、画面表示に必要な情報（例えば、緯度・経度・時刻）のみを選択して表示データの作成に利用していた。

以上のような利用形態の場合には、受信した位置の無線機から、他の場所の無線機へ転送する測位データには、転送先で利用する情報（例えば、緯度・経度・時刻）だけでなく、利用されない多くの情報（例えば、年月日、速度、方位、高度、測位状態、・・・等）まで含まれているので、情報量が多く転送時間もかかり転送効率が悪いという問題があった。

そこで、本発明は、転送先で利用する情報のみを選択して転送することにより、転送する情報量を低減し、転送効率を改善することを目的としてなされたものである。

本発明は上記目的を達成するために、
ＧＰＳ受信機から測位データを受信する受信手段と、受信した測位データを処理する処理手段と、処理した測位データを無線送信する送信手段とを備えた無線機において、
前記処理手段は、受信した測位データから、所定の条件を満足するデータのみを選択して転送データを作成・処理するように構成され、
前記送信手段からは前記転送データを無線送信するように構成されている。

請求項２の発明では、前記処理手段において選択する条件を指示する指示手段を備えている。

本発明によれば、処理手段は、受信した測位データから、所定の条件を満足するデータのみを選択して転送データを作成・処理するように構成されているので、送信手段からは測位データの全てを転送するという無駄がなくなり、伝送効率が改善される。

請求項２の発明では、前記処理手段において選択する条件を指示する指示手段を備えているので、状況に応じて、転送データを随時指定することができ、高い適応性が得られる。

以下に、本発明の無線機の最良の形態を、図１を参照して説明する。

図１において、
１は本発明にかかる無線機であり、ＧＰＳ受信機２を介してＧＰＳ衛星（図示せず。）から得られる測位データ（ＧＰＳデータ）を取り込んで処理するとともに、他の場所にある無線機（図示せず。以後、転送先無線機という。）へ転送する機能を有している。
11はデータ入力部であり、前記ＧＰＳ受信機２から測位データを取り込み、後述するデータ処理部13へ出力する機能を有している。12はデータ出力部であり、後述するデータ処理部13から出力される出力データを外部へ出力する機能を有している。

データ処理部13は、前記データ入力部11を介して入力された測位データを種々処理する機能を有しており、例えば、出力データを作成したり、表示データを作成したり、転送データを作成したり、後述する送受信部17から入力されるデータを処理する機能等、種々の機能を有している。

14はセンテンス選択指示部であり、カーソルキー等を用いて、測位データの内容の内、選択して転送先無線機へ転送すべき内容を指示する。このとき、選択可能な項目を画面表示して、その中から選択指示するように構成するとよい。

15は制御部であり、前記センテンス選択指示部14、データ処理部13、そして後述する送受信部17等の各部を制御する機能を有している。

16は表示部であり、前記データ処理部13から出力される表示データを表示するように構成されている。

17は送受信部であり、前記データ処理部13から出力される転送データを、転送先無線機へ無線送信する機能を有しているとともに、他の位置にある無線機（転送先無線機等）から無線送信されてくるデータを受信して前記データ処理部13へ出力する機能も有している。

なお、前記データ入力部11は特許請求の範囲に記載された受信手段に対応し、前記データ処理部13は特許請求の範囲に記載された処理手段に対応し、前記送受信部17は特許請求の範囲に記載された送信手段に対応し、前記センテンス選択指示部14は特許請求の範囲に記載された指示手段に対応している。

以上の構成の無線機の動作を以下において説明する。

前記データ処理部13には、受信した位置の測位データが、ＧＰＳ受信機２から、データ入力部11を介して順次入力される。そして、入力された測位データから表示データ（グラフィックデータもしくはキャラクタデータ）を作成して表示部16へ出力する。

前記表示部16では、前記データ処理部13から出力される表示データが順次表示されている。

ここで、前記センテンス選択指示部14を操作して、転送すべきデータを指示する。

指示データは、制御部15を介してデータ処理部13へ入力される。

データ処理部13においては、ＧＰＳ受信機２から得られた測位データの中から、前記指示データによって指示された条件に合った情報のみを選択して転送データを作成する。作成した転送データを送受信部17へ出力する。

送受信部17においては、前記転送データを所定の形式で変調して無線送信する。

転送先無線機においては、前記転送データを受信して画面表示等必要な処理を行う。

このようにして、転送先無線機においても、前記ＧＰＳ受信機２で受信した測位データを得て、画面表示等することができるので、前記ＧＰＳ受信機２の位置をリアルタイムで監視することができる。

なお、前記転送先無線機等の他の位置の無線機にも、上記構成の無線機１とＧＰＳ受信機２を備えることにより、その位置情報を前記無線機１へ転送することもできる。

この実施例では、前記表示部16においては、表示データをグラフィックデータに変換して、位置情報をグラフィック表示する。そして、位置の変化を軌跡として表示するように構成した。

また、前記センテンス選択指示部は少なくともカーソルキーとエンターキーを備え、前記表示部16に表示されるＧＰＳセンテンスの項目一覧から、転送すべき項目をカーソルキーで選択して、エンターキーで指示内容を確定するように構成した。なお、複数の項目を選択できることや、一旦選択した項目を訂正することができることはいうまでもない。

さらに、データ出力部12からは、例えばＧＰＳセンテンスから選択されたセンテンス（緯度・経度情報の位置情報や時刻情報等）が、ＬＡＮコネクタやＵＳＢコネクタ等を介して外部へ出力されるように構成した。このようにして出力されるセンテンスは、ＧＰＳ受信機から出力される一般に公知の形式であるため、汎用性があり使用しやすい。

従って、データ出力部12から出力されたセンテンスを表示するために、データ出力部12に接続される外部のパーソナルコンピュータ等の装置には特別なアプリケーションソフトをインストールする必要がなく、汎用のアプリケーションソフトをインストールするだけでよい。

また、前述した方法で生成された転送データを、無線機１と同様の構成の他の無線機で受信する場合、当該転送データは、データ処理部13では実質的に処理されることなく、データ出力部12から出力されるので、データ処理部13の負担を少なくできるという効果もある。

また、前記データ出力部12と、ＬＡＮケーブルやＵＳＢケーブル等を介して接続された外部のパーソナルコンピュータ等の装置においては、受信した緯度・経度情報の位置情報と、時刻情報を、地図データとともに画面にグラフィック表示するように構成してもよい。

本発明にかかる無線機の構成図である。

符号の説明

１ 無線機
２ ＧＰＳ受信機
11 データ入力部
13 データ処理部
14 センテンス選択指示部
15 制御部
16 表示部
17 送受信部

Claims (2)

1. ＧＰＳ受信機から測位データを受信する受信手段と、受信した測位データを処理する処理手段と、処理した測位データを無線送信する送信手段とを備えた無線機において、
   前記処理手段は、受信した測位データから、所定の条件を満足するデータのみを選択して転送データを作成・処理するように構成され、
   前記送信手段からは前記転送データを無線送信するように構成されていることを特徴とする無線機。
2. 前記処理手段において選択する条件を指示する指示手段を備えていることを特徴とする請求項１に記載の無線機。

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