JP2006128983A - 端末網制御装置およびこれに接続されるアダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 端末網制御装置に対して接点機器が増設されても容易に対応できるように、多数の接点機器を接続可能とする。
【解決手段】 端末網制御装置1の第1および第2のインタフェース10、11の伝送線9a、9bにアダプタ12が接続される。アダプタ12の複数の検出部20に、複数の接点機器6がそれぞれ接続される。第1のインタフェース10からクロックパルス信号がアダプタ12に出力され、この出力に応じて検出部20から各接点機器6に直流電圧が順に印加される。接点機器6の断続状態に応じた検出信号が検出部20から第2のインタフェース11に出力される。端末網制御装置1は、検出信号に基づいて各接点機器6の断続状態を判断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動検針やセキュリティ通報を行うデータ通信システムに用いられる端末網制御装置に関し、特にスイッチ、センサといった接点機器を複数接続する端末網制御装置に関する。
ガスメータや水道メータ等の端末機器を接続すると共に、通信回線を介してセンタ装置と接続され、端末機器とセンタ装置間のデータ通信を行うための自動検針用の端末網制御装置がある。
端末網制御装置1は、図4に示すように、センタ装置2と通信回線3を通じて通信するための通信部4と、メータ5や接点機器6等の端末機器と通信するためのインタフェース7と、これらの通信を制御する制御部8とを備えている。メータ用インタフェース7には、一対の伝送線9を介してガスメータや水道メータが接続される。そして、接点をメーク、ブレークすることにより状態変化を通知する接点機器6は、一対の伝送線9を介して接点機器用インタフェース7に接続される。インタフェース7は、一対の伝送線9に直流電圧を印加し、端末機器による直流ループ回路の閉結、開放を検出することによりデータを受信する。また、印加する直流電圧の出力を制御することにより、端末機器6にデータを送信する。
特許文献1の端末網制御装置では、ガスメータや水道メータと接点機器を共通に接続可能なインタフェース部を備えたことが開示されている。これによって、端末機器の種類や台数に関係なく1つの端末網制御装置で対応できるようになる。
特開平5−167727号公報
データ通信システムを特にセキュリティのために利用する場合には、家屋の大きさや警戒箇所に応じて多数の接点機器が設置される。これらの接点機器に対応できるようにするには、端末網制御装置に多数のインタフェースを設ける必要がある。すると、端末網制御装置全体が大きくなると共に回路規模も単純に増加してしまう。また、接点機器を増設した場合には、既設の端末網制御装置では対応することができない。
本発明は、上記に鑑み、接点機器が増設されても容易に対応できるように、多数の接点機器を接続可能とした端末網制御装置の提供を目的とする。
本発明は、一対の伝送線を介して接続された接点機器の断続状態を検出するインタフェースを備えた端末網制御装置であって、第1のインタフェースは、パルス信号を出力し、第2のインタフェースは、前記パルス信号に同期して複数の接点機器の断続状態を順次検出するものである。
第1および第2のインタフェースは、一対の伝送線に直流電圧を印加して、接点機器による直流ループ回路が閉結されているか否かによって断続状態を検出する断続検出手段と、前記直流電圧の出力を制御する出力制御手段とを備えている。
第1のインタフェースの断続検出手段は、伝送線に直流電圧を印加し、第1のインタフェースの出力制御手段が作動することにより、直流電圧がオンオフされてパルス信号が出力される。第2のインタフェースの出力制御手段は、作動が禁止され、第2のインタフェースの断続検出手段は、直流電圧を伝送線に印加して、直流ループ回路の閉結か開放かの検出可能な状態となる。断続検出手段には、出力されたパルス信号に同期して、接点機器の断続状態に応じた検出信号が入力される。このように、一対のインタフェースを利用することによって、複数の接点機器に対する断続状態を検出できる。
複数の接点機器を接続するために、アダプタが用いられる。アダプタは、第1および第2のインタフェースの伝送線に接続され、このアダプタに、複数の接点機器が接続される。アダプタは、接点機器に直流電圧を印加して、前記接点機器による直流ループ回路が閉結されているか否かによって前記接点機器の断続状態を検出する複数の検出手段を備えている。各検出手段に一対の伝送線を介して接点機器がそれぞれ接続される。
アダプタは、端末網制御装置の第1のインタフェースからのパルス信号の出力に応じて、各接点機器に直流電圧を順に印加する。そして、検出手段は、入力されたパルス信号に同期して検出信号を端末網制御装置の第2のインタフェースに出力する。
そして、パルス信号の出力数が接続された接点機器と同数とされる。また、パルス信号の出力時間幅が任意に設定可能とされる。接点機器が増減されても、パルス信号を増減すればよく、各接点機器の断続状態を間違いなく検出できる。また、パルス信号が出力されている間だけ、接点機器に直流電圧が印加される。この時間中に、直流ループ回路の閉結あるいは開放に応じた検出信号が出力される。
本発明によると、端末網制御装置に設けられたインタフェースを利用して、複数の接点機器の断続状態を検出することができる。したがって、接点機器を増設する場合でも、ハード的な変更をすることなく、ソフト的な変更のみによって対応できる。これにより、既設の端末網制御装置による本来のメータ等の検針値のデータ通信だけでなく、接点機器からのセキュリティ情報の通報にも、端末網制御装置を使用することができ、データ通信システムを活用できる。
本実施形態の端末網制御装置を図1に示す。端末網制御装置1は、センタ装置2とデータ通信を行うデータ通信システムに使用され、基本的な構成は従来の図4に示すものと同じである。本端末網制御装置1では、端末機器6と通信するためのインタフェースとして第1のインタフェース10および第2のインタフェース11を備え、両インタフェース10、11に、接点機器接続用のアダプタ12が接続されている。アダプタ12に、スイッチ、センサといった接点をメーク、ブレークする複数の接点機器6が接続される。図中、13は設定器、14は設定器用インタフェース、15は設定情報記憶部である。
各インタフェース10、11は、一対の伝送線9a、9bに直流電圧を印加して、接点機器6による直流ループ回路が閉結されているか否かによって断続状態を検出する断続検出部16と、直流電圧の出力を制御する出力制御部17とから構成される。従来のインタフェース7と同じ構成とされ、接点機器6等の端末機器との通信機能を有する。なお、図示しないが、メータ用のインタフェース7も備えている。このインタフェース7は、上記のインタフェース10、11と同じ構成であり、一対の伝送線9を介してメータ5が接続される。メータ5とはシリアルデータを送受信する。
断続検出部16は、制御部8と伝送線9a、9bの一方との間に介装されたトランジスタ等のスイッチング素子を有する。このトランジスタは制御部8によって駆動され、トランジスタのオンにより、直流電源から伝送線9a、9bに直流電圧が印加される。また、断続検出部16は制御部8の入力端子MBinに接続されている。接点機器6の断続状態に応じた直流電圧の変化による信号が入力端子MBinに入力される。
出力制御部17は、断続検出部16とアースとの間に介装されたトランジスタ等のスイッチング素子を有する。このトランジスタは制御部8によって駆動され、トランジスタのオンオフにより、断続検出部16からの直流電圧の出力がオンオフ制御される。したがって、直流電圧の出力を制御することにより、一定の間隔のパルス信号、すなわちクロックパルス信号を出力することができる。
アダプタ12は、第1、第2のインタフェース10、11の伝送線9a、9bに接続され、接点機器6の断続を検出する検出部20と、クロックパルスに応じて検出信号を検出部20に出力するカウンタ部21とを備えている。
検出部20は、端末網制御装置1の断続検出部16と同じものであり、複数設けられ、各検出部20に、それぞれ一対の伝送線9を介して接点機器6が接続される。カウンタ部21は、例えばスタンダードCMOSIC4017等により構成されるカウンタ付きデコーダとされ、入力されたクロックパルス信号をカウントするカウンタ機能と、そのカウンタの出力を取り出してパルス信号を出力するデコーダ機能とを有する。カウンタ部21は、第1のインタフェース10の伝送線9aに接続される。カウンタ部21の複数の出力端子M1〜Mnに各検出部20が接続される。各検出部20は、第2のインタフェース11の伝送線9bを介して断続検出部16に接続される。
ところで、本端末網制御装置1では、アダプタ12を介して複数の接点機器6の断続を検出する。そのため、第1のインタフェース10では、断続検出部16と出力制御部17が作動して、クロックパルス信号をカウンタ部21に出力する。第2のインタフェース11では、断続検出部16が作動して、出力制御部17は作動しないので、アダプタ12の検出部20に直流電圧が印加される。また、各接点機器6の断続状態に応じたアダプタ12の検出部20からの出力を順次検出する。アダプタ12のカウンタ部21では、クロックパルス信号に同期して、各検出部20から接点機器6への直流電圧の出力を制御する。検出部20では、接点機器6の断続の検出信号を断続検出部16に出力する。
ここで、端末網制御装置1に接続された複数の接点機器6の断続状態を検出するときの動作を説明する。検出する前に、まず接点機器6に関する情報を設定する。設定器13を端末網制御装置1の設定器用インタフェース14に接続する。図3に示すように、設定器13の表示画面には、接点機器6の設定メニューが表示される。接続されている接点機器6の個数および検出時間間隔を入力する。接点機器6の個数によって、クロックパルス信号の出力数が決められ、同数のクロックパルス信号が出力される。検出時間間隔は、接点機器6の断続状態を検出するタイミングであり、設定された時間毎に検出動作が行なわれる。
なお、接点機器6の個数が2以上に設定されると、制御部8は、アダプタ12が接続されていると判断する。個数が1に設定されると、いずれかのインタフェース10、11に接点機器6が直接接続されていると判断して、通常通り断続状態を検出する。すなわち、断続検出部16から直流電圧を出力し、出力制御部17の作動により、その出力をオンオフし、伝送線9を通じて直流電圧を接点機器6に間欠的に印加する。直流電圧の印加中に、制御部8が直流ループ回路の閉結、開放を検出する。このようにして、接点機器6の断続状態が検出される。
次に、接点機器6毎の設定画面に切り替わり、接点機器6に関連する情報を個別に設定する。通報先電話番号は、異常事態の発生等のセキュリティ情報を通報するときの相手先電話番号である。接点動作情報は、接点動作の区分であり、ノーマルオープン(NC)またはノーマルクローズ(NC)を設定する。接点印加時間は、1つのクロックパルス信号の出力時間幅であり、任意に設定可能とする。接点印加時間は、接点機器6の作動特性に合わせて設定すればよく、接点機器6のチャタリングによる誤動作を回避することができ、正確な断続状態の検出が可能となる。これらの設定を接点機器6毎に順に行う。そして、設定された情報は、不揮発性メモリからなる設定情報記憶部15に記憶される。なお、これらの情報をセンタ装置2からのデータ通信によって設定してもよい。
図2に示すように、制御部8は、第1のインタフェース10において、MBoutから駆動信号を出力してトランジスタTR3をオンする。伝送線9aに直流電圧が印加される。そして、設定された情報に基づいてMBconから一定のタイミングで駆動信号を出力し、トランジスタTR4をオンオフする。これによって、接点機器6の個数に応じて設定された数のクロックパルス信号が発生し、伝送線9aからアダプタ12のカウンタ部21に出力される。一方、第2のインタフェース11においては、MAoutから駆動信号を出力してトランジスタTR1をオンする。伝送線9bに直流電圧が印加される。MAconからは駆動信号を出力しない。
アダプタ12のカウンタ部21では、入力されたクロックパルス信号をカウントし、デコードすることにより、クロックパルス信号の1パルス毎に出力端子M1〜Mnから設定された時間幅の1つのパルス信号を順に各検出部20に出力する。検出部20では、トランジスタがオンし、第2のインタフェース11からの直流電圧が接点機器6に印加される。パルス信号が出力されている間のみ、接点機器6が閉結されているか否かが検出される。カウンタ部21から出力されたパルス信号の立ち上がりタイミングに合わせて、検出部20は接点機器6の断続状態に応じた検出信号を第2のインタフェース11の断続検出部16に出力する。
例えば、接点機器6が閉状態のとき、直流ループ回路が閉結されるので、検出信号はローとなる。接点機器6が開状態のとき、直流ループ回路は開放されるので、検出信号はハイとなる。この検出信号がアダプタ12のMoutから伝送線9bを通じて出力される。
検出信号は、第2のインタフェース11のトランジスタTR1を通って、制御部8のMAinに入力される。伝送線9bは直流電圧が印加された状態にあるので、Moutからの検出信号は、電圧の変化として制御部8に入力されることになる。制御部8では、検出信号により接点機器6の断続状態を判断する。検出信号は、クロックパルス信号に同期して制御部8に入力する。そのため、順に検出信号を検出することにより、どの接点機器6からの検出信号であるかわかる。
上記の検出動作は設定された時間毎、ここでは0.5秒毎に行われる。そのため、異常事態が発生して、接点機器6の状態が変化したときでも、すぐに異常事態の発生を検出できる。したがって、セキュリティ通報を遅滞なくセンタ装置2に行える。
このようにアダプタ12を用いることにより、端末網制御装置1に多数の接点機器6を通信可能に接続できる。この場合、端末網制御装置1の一対のインタフェース10、11にアダプタ12を接続するだけでよいので、端末網制御装置1を改造する必要がなく、接点機器6の増設に容易に対応することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。アダプタに、接点機器の接続を自動的に検出する検出器を設けてもよい。例えば、接点機器からの伝送線が接続されたことを機械的に検出するスイッチを設ける。そして、各検出部に対する接点機器の有無を検出し、接続されている接点機器の個数を判別して、端末網制御装置にこの情報を送信する。これによって、接点機器の個数を設定する手間が省ける。また、接点機器の増減を逐一把握できるので、データ通信システムをセキュリティシステムとして利用する場合に正確なセキュリティ情報を取得できることになる。
本発明の端末網制御装置およびアダプタの回路ブロック図 接点機器の断続状態の検出動作時のタイムチャート 検出動作のための設定手順を示す表示画面例を示す図 従来のデータ通信システムの端末網制御装置の概略図
符号の説明
1 端末網制御装置
6 接点機器
8 制御部
10 第1のインタフェース
11 第2のインタフェース
12 アダプタ
16 断続検出部
17 出力制御部
20 検出部
21 カウンタ部

Claims (7)

  1. 一対の伝送線を介して接続された接点機器の断続状態を検出するインタフェースを備えた端末網制御装置であって、第1のインタフェースは、パルス信号を出力し、第2のインタフェースは、前記パルス信号に同期して複数の接点機器の断続状態を順次検出することを特徴とする端末網制御装置。
  2. 第1および第2のインタフェースは、一対の伝送線に直流電圧を印加して、接点機器による直流ループ回路が閉結されているか否かによって断続状態を検出する断続検出手段と、前記直流電圧の出力を制御する出力制御手段とを備え、前記第1のインタフェースの前記出力制御手段が作動することによりパルス信号を出力し、前記第2のインタフェースの前記出力制御手段の作動が禁止され、第2のインタフェースの前記断続検出手段は、前記パルス信号の出力に応じて直流ループ回路の閉結か開放かを検出することを特徴とする請求項1記載の端末網制御装置。
  3. 複数の接点機器を接続可能なアダプタが第1および第2のインタフェースの伝送線に接続され、パルス信号の出力に応じて前記アダプタを通じて各接点機器に直流電圧が印加されることを特徴とする請求項1または2記載の端末網制御装置。
  4. パルス信号の出力数が接続された接点機器と同数とされたことを特徴とする請求項2または3記載の端末網制御装置。
  5. パルス信号の出力時間幅が任意に設定可能とされたことを特徴とする請求項2または3記載の端末網制御装置。
  6. 請求項1または2記載の端末網制御装置の第1および第2のインタフェースに伝送線を介して接続され、複数の接点機器が接続されたアダプタであって、前記接点機器に直流電圧を印加して、前記接点機器による直流ループ回路が閉結されているか否かによって前記接点機器の断続状態を検出する複数の検出手段を備え、該検出手段は、前記第1のインタフェースから入力されたパルス信号に同期して検出信号を前記第2のインタフェースに出力することを特徴とするアダプタ。
  7. 各検出手段に一対の伝送線を介して接点機器がそれぞれ接続され、各検出手段は、パルス信号に同期して前記接点機器に直流電圧を順に印加することを特徴とする請求項6記載のアダプタ。
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