JP2006128922A - プリディストータ及びプリディストーション方法 - Google Patents

プリディストータ及びプリディストーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006128922A
JP2006128922A JP2004312620A JP2004312620A JP2006128922A JP 2006128922 A JP2006128922 A JP 2006128922A JP 2004312620 A JP2004312620 A JP 2004312620A JP 2004312620 A JP2004312620 A JP 2004312620A JP 2006128922 A JP2006128922 A JP 2006128922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
order
signal
distortion
multiplier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004312620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4976648B2 (ja
Inventor
Shinji Mizuta
信治 水田
Yasunori Suzuki
恭宜 鈴木
Shoichi Narahashi
祥一 楢橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2004312620A priority Critical patent/JP4976648B2/ja
Priority to US11/247,267 priority patent/US7672395B2/en
Priority to EP05022447.6A priority patent/EP1653630B1/en
Priority to KR1020050099647A priority patent/KR100721506B1/ko
Priority to CNB2005101184978A priority patent/CN100471049C/zh
Publication of JP2006128922A publication Critical patent/JP2006128922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4976648B2 publication Critical patent/JP4976648B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0475Circuits with means for limiting noise, interference or distortion
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/26Modifications of amplifiers to reduce influence of noise generated by amplifying elements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3247Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits using feedback acting on predistortion circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3282Acting on the phase and the amplitude of the input signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0408Circuits with power amplifiers
    • H04B2001/0425Circuits with power amplifiers with linearisation using predistortion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

【課題】ベクトル調整器による調整を容易にする。
【解決手段】入力信号を線形伝達経路と歪発生経路に分配する分配器と、歪発生経路において分配された信号を(2k-1)上演算して歪成分を生成する(2k-1)次歪発生器と、その(2k-1)次歪発生器の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器と、そのベクトル調整器の出力と線形伝達経路の出力を加算し、前置歪付信号r(t)を出力する加算器とを有するプリディストータにおいて、上記(2k-1)次歪発生器は、分配された信号を(2k-1)乗演算する(2k-1)乗算器(27B4, 27B3, 27B2, 27B1)と、上記分配された信号を(2k-3)乗演算する(2k-3)乗算器(27B3, 27B2, 27B1)と、その(2k-3)乗算器の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器(27C3, 27C2, 27C1)と、そのベクトル調整器の出力と(2k-1)乗算器の出力を加算する加算器(27D)とから構成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は,無線通信送信機用電力増幅器の線形化のためのプリディストータ及びプリディストーション方法に関する。
携帯電話の基地局や端末に使用されるマイクロ波帯電力増幅器は、低消費電力化や小型化のために高い効率を達成することが求められている。一般的に電力増幅器の動作点を飽和電力に近づけるほど、高い効率が得られるため、この領域で電力増幅器を動作させることが望まれる。しかしながら、飽和電力付近で電力増幅器を動作させると、電力増幅器で発生する歪成分が増加する。基地局や端末の電力増幅器では、所定の信号帯域外の減衰量(隣接チャネル漏洩電力比等)を達成しなければならないため、この飽和電力に近い領域で使用するには歪成分を低減する必要がある。歪成分を抑えるために、電力増幅器の歪を補償する非線形歪補償法が研究されている。
電力増幅器の歪補償方式の一つに、プリディストーション法がある。プリディストーション法は、電力増幅器で発生する歪成分を打ち消す信号を入力信号にあらかじめ付加する。付加される信号は、電力増幅器で発生する歪成分と等レベルかつ逆位相に設定される。プリディストーション法での歪補償量は生成する信号の振幅および位相の精度による。たとえば、電力増幅器の入出力特性をべき級数モデルであらわしたとき、歪補償量30dBを達成するには、プリディストータで付加する信号と電力増幅器で発生する歪成分の振幅偏差を±0.28dB以内、位相偏差を±1.8度以内にする必要がある。
図1に従来のべき級数型プリディストータの一般的な構成を示す。この例ではベースバンドの入力信号x(t)に対してプリディストータ10により前置歪を与え、得られた信号r(t)を搬送波発生器32からの周波数fcの搬送波と混合して高周波信号rRF(t)に変換し、その高周波信号rRF(t)を電力増幅器33で増幅して送信する例を示している。
プリディストータ10に入力された信号x(t)を分配器11により線形伝達経路PTH1と歪発生経路PTH2に分配する。歪発生経路PTH2では、分配された入力信号x(t)を例えば3次歪発生器13及び5次歪発生器15により処理してそれぞれ3次歪信号及び5次歪信号を生成する。これらの信号はそれぞれベクトル調整器14及び16によりベクトル(振幅及び位相)が調整され、加算器18で互いに加算される。
一方、線形伝達経路PTH1に分配された入力信号は遅延器12により遅延時間が調整される。線形伝達経路PTH1の出力と歪発生経路PTH2の出力(即ち加算器18の出力)とが加算器19で加算され、前置歪が与えられた信号がプリディストータ10の出力r(t)として出力される。電力増幅器33からの出力高周波信号を歪検出部34で復調してベースバンド信号あるいは中間周波数帯の信号を得て、その信号中の3次及び5次歪成分を検出し、その検出出力のレベルが最小になるように制御部35により3次歪発生器13及び5次歪発生器15で発生した3次歪信号及び5次歪信号の振幅と位相をベクトル調整器14及び16で調整することによって、電力増幅器33で発生する3次及び5次歪成分を相殺することができる。
T.Nojima and T.Konno,"Cuber Predistortion Linearizer for Relay Equipment in 800 MHz Band Land Mobile Telephone System," IEEE Trans. on VehicuIar Tech.,Vol., VT-34, No.4, pp.169-177, Nov., 1985.
図1において、歪発生経路PTH2は、例えば3次歪発生器13からベクトル調整器14を通って加算器19に至る3次歪発生経路と、5次歪発生器15からベクトル調整器16を通って加算器19に至る5次歪発生経路と、一般に(2k-1)次歪発生器から対応するベクトル調整器を通って加算器19に至る (2k-1)次歪発生経路とを含む。ただし、kは2以上の整数とする。
(2k-1)次の歪発生経路の(2k-1)次歪発生器は、プリディストータ10ヘの入力信号x(t)を(2k-1)乗して得た信号x(t)(2k-1)(以下、(2k-1)次信号と呼ぶ)を出力する。(2k-1)次歪発生器の出力信号は、入力信号x(t)の帯域幅Bの(2k-1)倍の帯域幅となる。図2に示すように、(2k-1)次歪発生経路から出力される信号2bは、線形伝達経路PTH1の出力信号2aの帯域と一部が重なっている(図2の斜線の領域)。そのため、歪発生経路の出力信号は線形伝達経路の出力信号に干渉を与える。ただし、歪発生経路の出力信号が線形伝達経路の出力信号と比較して小さい場合は、この干渉を無視することができる。しかしながら、高い効率を得るために飽和電力付近で電力増幅器を動作させると歪成分が増加するため、歪発生経路の出力信号の電力も大きくなる必要がある。そのため、歪発生経路の出力信号による線形伝達経路の出力信号に与える千渉が無視できなくなる。
例として、プリディストータ10ヘの入力信号x(t)を等振幅2搬送波とした場合について以下に説明する。べき級数型のプリディストータ出力r(t)は以下の式で表現できる[非特許文献1]。
Figure 2006128922
ここで、
k=1の項a1x(t)は線形伝達経路PTH1の出力信号を意味し、係数a11は線形利得を表す。k2の項は(2k-1)次歪発生経路の出力信号を表し、
Figure 2006128922
は(2k-1)次歪発生経路におけるベクトル調整器の利得(α2k-1)および位相(ψ2k-1)を表す。
x(t):プリディストータヘ入力される複素包絡線信号
r(t):プリディストータより出力される複素包絡線信号
とする。なお、ここでは数式は複素包絡線信号を用いて表現している。実際に送信されるRF帯の信号rRF(t)は、以下の関係式で表すことができる。
rRF(t)=Re{r(t)exp(j2πfct)} (2)
ここで、Re{}は複素変数の実部、fcは搬送波の中心周波数を表す。
等振幅2搬送波の周波数間隔を2f0、振幅をAとすると、複素包絡線信号x(t)は次式で表される。
x(t)=Acos(2πf0t) (3)
式(1)より、それぞれプリディストータの線形伝達経路の出力信号は、
α1Acos(2πf0t)
3次歪発生経路の出力信号は、
Figure 2006128922
となる。入力信号、線形伝達経路の出力信号、3次歪発生経路の出力信号をそれぞれ搬送波周波数fcでアップコンバートして得られるRF帯の信号成分としてそれぞれ図3A、3B、3Cに示す。ただし、図3では、信号を周波数軸上でベクトルにて表現している。ベクトルの長さ及び角度が、それぞれ信号の振幅と位相を表す。図3Aでは、入力信号は等振幅の2搬送波信号x1L, x1Uで表されており、図3Bでは線形伝達経路PTH1の出力信号x’(t)は同様に等振幅の2搬送波信号x1L’, x1U’として示されており、図3Cでは、3次歪発生経路の出力信号は1次信号成分D1L, D1U、3次信号成分D3L, D3Uとして示されている。図3Dでは、図3Bの信号成分と図3Cの信号成分の合成により信号成分x1L’とD1Lがベクトル合成されて信号成分x1L”となり、信号成分x1U’とD1Uがベクトル合成されて信号成分x1U”となっていることを示している。ベースバンドにおいてこの2つの経路の信号を合成器で合成したプリディストータ出力r(t)は、以下の式となる。
Figure 2006128922
この信号を搬送波周波数fcでアップコンバートしてRF帯で示すと図3Dとなる。図3Cに示すように3次歪発生経路の出力信号には、周波数fc-f0, fc+f0の信号成分D1L, D1Uが含まれる。この信号成分により、図3Bに示す線形伝達経路の出力信号の振幅及び位相は図3Dに示すように変化を受けている。電力増幅器を飽和領域付近で動作させると、この変化が顕著になる。また、振幅が変化していることより、電力増幅器に入力される信号の平均電力が変化している。この信号を電力増幅器に入力すると、送信信号の振幅と位相の変化により電力増幅器で発生する歪成分の振幅及び位相も変化してしまう。その結果、電力増幅器が発生する歪成分を打ち消すためには、3次歪発生経路のベクトル調整器の利得(α3)および位相(j3)を再調整しなければならない。しかし、再調整すると、送信信号r(t)の振幅と位相が変化し、発生する歪成分の振幅および位相が変化してしまう。このように、ベクトル調整器の調整が煩雑となる。
上記では、3次歪発生経路の出力信号が線形伝達経路の出力信号へ与える干渉のみの説明であった。図4のように5次歪発生経路の出力信号の場合、fc-f0, fc+f0, fc-3f0, fc+3f0, fc-5f0, fc+5f0に信号成分D1L, D1U, D3L, D3U, D5L, D5Uが発生するため、線形伝達経路の出力信号だけでなく3次歪発生経路の出力信号にも干渉を与える。
以上より、従来のプリディストータでは、(2k-1)次歪発生経路の出力信号に、線形伝達経路の出力信号と(2k-1)次未満の歪発生経路の出力信号に干渉を与える成分を含んでいることが問題であった。上記の説明は、等振幅2搬送波を例としたが、変調波の場合でも同様である。上記の問題を解決するためには、(2k-1)次歪発生経路において、(2k-1)次未満の歪発生経路の出力信号と線形伝達経路の出力信号に干渉を与える成分を低減する必要がある。そこで、本発明の目的は、(2k-1)次歪発生経路において、(2k-1)次信号から(2k-1)次未満の信号と線形信号を低減した信号を発生することができる歪発生器を持ったべき級数型プリディストータ及びプリディストーション方法を提供することにある.
この発明によれば、入力信号を線形伝達経路と歪発生経路に分配し、上記歪発生経路に分配された信号を(2k-1)次歪発生器により(2k-1)乗演算して歪成分を発生し、kは2以上の整数であり、上記(2k-1)次歪発生器の出力信号の振幅と位相を調整して上記線形伝達経路の出力信号と加算することにより入力信号に前置歪を付加するプリディストータであって、
上記(2k-1)次歪発生器は、
上記歪発生経路に分配された入力信号を(2k-1)乗演算する(2k-1)乗算器と、
上記分配された入力信号を(2J-1)乗演算する(2J-1)乗算器と、Jはk>J≧1を満たす整数であり、
上記(2J-1)乗算器の出力の振幅と位相を調整する第1ベクトル調整器と、
上記第1ベクトル調整器の出力と上記(2k-1)乗算器の出力を加算し、加算結果を上記(2k-1)次歪発生器の出力とする第1加算器、
とを含み、上記第1ベクトル調整器は上記第1加算器の出力中の(2k-1)次未満の成分を低減するように振幅と位相を調整するように構成されている。
この発明によれば、入力信号を線形伝達経路と歪発生経路に分配し、上記歪発生経路に分配された信号を(2k-1)乗演算して歪成分を発生し、kは2以上の整数であり、発生した上記歪成分の振幅と位相を調整して上記線形伝達経路の出力信号と加算することにより入力信号に前置歪を付加するプリディストーション方法において、
上記歪成分を発生する過程は、
上記歪発生経路に分配された入力信号を(2k-1)乗演算する過程と、
上記分配された入力信号を(2J-1)乗演算する過程と、Jはk>J≧1を満たす整数であり、
上記(2J-1)乗演算の結果を使用して上記(2k-1)乗演算の出力中の(2k-1)次未満の成分を低減して上記歪成分とする過程、
とを含む。
この発明によれば、(2k-1)次歪発生器において(2k-1)乗算器の出力に含まれる(2k-1)次未満の成分を低減することで、プリディストータのベクトル調整器の調整が容易になる。
原理
i=(2k-1)とおくと、従来のi次歪発生経路のi次歪発生器では、以下の演算を行なっていた。
di(t)=|x(t)|2(k-1)x(t) (5)
ここで、x(t)はi次歪発生器に入力される複素包絡線信号であり、di(t)はi次歪発生器より出力される複素包絡線信号である。本発明では、i次歪発生器にて以下の演算を行なう。
Figure 2006128922
ここで、bi2m-1は実数である。上記式の右辺第2項が、i次未満の信号成分を表している。この発明では、式(6)の右辺第1項のi=(2k-1)乗演算により生じるi次未満の信号成分を、第2項のi次未満の信号成分により減算することによりi次未満の信号成分を低減する。
例として、入力信号が等振幅2搬送波、3次歪発生経路(i=3)の場合について説明する。式(6)にi=2k-1=3を代入すると次式が得られる。
Figure 2006128922
式(7)の右辺の第2項は3次歪成分を表しており、第1項と第3項は1次信号成分を表している。そこで、b31=3A2/4となるようにb31の値を決めれば、次式
Figure 2006128922
となり、線形伝達経路に干渉を与えるi次未満の信号成分を低減することができる。従来法の3次歪発生経路の出力信号と、本発明の歪発生経路の出力信号の比較を図5のA,Bにそれぞれ示す。図から明らかなように、従来法では3次歪成分D3L, D3U以外に1次信号成分D1L, D1Uが生じてしまうが、この発明ではこれらの1次成分D1L, D1Uが消去されている。
同様に、入力信号が等振幅2搬送波の場合の5次歪発生経路の場合は、式(6)にi=2k-1=5を代入すると次式が得られる。
Figure 2006128922
式(9)に含まれる3次信号成分と1次信号成分がそれぞれ0となるようにするには、以下の連立方程式を満たすb51, b53を決定すればよい。
Figure 2006128922
上記連立方程式の解は以下に示すようになる。
Figure 2006128922
式(11)を式(9)に代入すると、
Figure 2006128922
となり、線形伝達経路と3次歪発生経路に干渉を与える1次信号成分と3次信号成分を除去した5次歪成分d5(t)を得ることができる。
上記は、3次及び5次歪発生器の場合の説明であるが、一般にi次歪発生器についてbi1, bi3, …, bii-2を最適に選ぶことによって、i次未満の歪発生経路の出力に干渉を与える成分を低減できる。
第1実施例
図6にこの発明によるプリディストータの第1実施例を示す。この発明によるべき乗型プリディストータ20の基本構成自体は線形伝達経路及びi次歪発生経路を有している点で図1に示した従来技術の構成と類似しているが、各i次歪発生経路のi次歪発生器の構成が上記発明の原理に基づいて後述のように異なっている。
図6に示すように第1実施例によるプリディストータ20は入力信号を線形伝達経路PTH1と歪発生経路PTH2に分配する分配器11と、線形伝達経路PTH1に設けられた遅延器12と、歪発生経路PTH2からそれぞれ入力信号が分配される3次歪発生器23、5次歪発生器25、7次歪発生器27と、それら3次、5次、7次歪発生器23,25,27とそれぞれ直列に接続されたベクトル調整器14,16,17と、ベクトル調整器14,16,17の出力を加算して加算結果を歪発生経路PTH2の出力として出力する加算器18と、線形伝達経路PTH1の出力と歪発生経路PTH2の出力を加算して加算結果をプリディストータ20の前置歪付出力r(t)として出力する加算器19とから構成されている。
3次歪発生器23とベクトル調整器14の直列信号経路は3次歪発生経路を構成し、5次歪発生器25とベクトル調整器16の直列接続は5次歪発生経路を構成し、7次歪発生器27とベクトル調整器17の直列接続は7次歪発生経路を構成している。図6の第1実施例では、7次歪までの歪発生経路が示されているが、それより高い次数の歪発生経路を設けてもよい。線形伝達経路は遅延用メモリにより構成される。
この発明では3次歪発生器23で3乗演算により生じた3次および1次成分から1次成分を除去して3次歪成分のみを出力し、5次歪発生器25で5乗演算により生じた5次、3次および1次成分から3次および1次成分を除去して5次歪成分のみを出力し、同様に7次歪発生器27から7次歪成分のみを出力する。これら3次、5次、7次歪成分はそれぞれベクトル調整器14,16,17によりベクトル(位相と振幅)が調整されて加算器18で加算され、歪発生経路PTH2の出力として加算器19に与えられる。加算器19は線形伝達経路PTH1の出力と歪発生経路PTH2の出力を加算し、その加算結果をこの発明のプリディストータ20により前置歪が付加された信号r(t)として出力する。図1の従来例と同様に、図示してない電力増幅器の出力から歪検出部34で歪成分を検出し、制御部35はその検出歪成分のレベルが最小となるよう、ベクトル調整器14,16,17によりそれぞれの歪成分のベクトルを調整する。
図7は図6に示した第1実施例における3次歪発生器23の、この発明の原理に基づいた構成例を示す。この3次歪発生器23は式(7)の演算を実施するものであり、入力信号を2分配する分配器23Aと、分配された信号を3乗演算する3乗算器23B2と、分配された信号を1乗演算する1乗算器23B1と、1乗算器23B1の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器23C1と、ベクトル調整器23C1の出力信号と3乗算器23B2の出力信号を加算し、加算結果を3次歪発生器23による3次歪成分として出力する加算器23Dと、ベクトル調整器23C1の調整を設定する設定部23Eとから構成される。
ここで、1乗算器23B1は式(7)における-b31x(t)=-b31Acos(2πf0t)に対応して入力信号x(t)の1次成分を概念的に生成する構成として示してあるだけで、実際には分配された入力信号をそのままベクトル調整器23C1に与えるだけであり、1乗演算を行う1乗算器23B1が実体として設けられているわけでない。この1次成分はベクトル調整器23C1により位相と振幅が調整されて加算器23Dに与えられる。この設定は設定部23Eにより行われ、式(7)において前述のようにb31=(3/4)A2とする設定であり、入力信号の振幅Aが与えられればb31を直ちに決定することができる。
3乗算器23B2は分配された入力信号x(t)の3乗演算を行い、その出力信号には、式(7)の右辺第1項(3/4)A3cos(2πf0t)及び第2項(1/4)A3cos(3×2πf0t)に対応する1次及び3次の成分が含まれている。3乗算器23B2の出力とベクトル調整器23C1の出力は加算器23Dで加算され、それによって3乗算器23B2で生成された3次成分と1次成分のうち1次成分が除去されて理想的には3次歪成分のみが出力される。
このように、第1実施例の3次歪発生器23では、入力信号の3乗演算を行い、その演算結果から1次成分を除去するようにベクトル調整器23C1において1次成分の振幅と位相が設定される。従って、図7の実施例にて、3次歪発生器23の出力信号には、1乗の成分である基本波成分を含まない。よって、図6における3次歪発生経路のベクトル調整器14で3次歪発生器出力信号の振幅及び位相を調整しても加算器19の出力信号r(t)における基本波成分の振幅と位相に影響を与えない。
図8は、図6における5次歪発生器25の構成例を示す。この5次歪発生器25は、式(9)の演算を実施するものであり、基本的な構成原理は図7の3次歪発生器23の場合と同様である。図8において、5次歪発生器25は、入力信号を3分配する分配器25Aと、分配された信号を5乗演算する5乗算器25B3と、分配された信号を3乗演算する3乗算器25B2と、3乗算器25B2の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器25C2と、分配された信号を1乗演算する1乗算器25B1と、1乗算器25B1の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器25C1と、5乗算器25B3の出力とベクトル調整器25C2, 25C1の出力とを加算する加算器25Dと、ベクトル調整器25C2, 25C1の調整を行う設定部25Eとから構成される。
前述と同様に1乗算器25B1は分配された信号をそのままベクトル調整器25C1にあたえるだけであり、省略できる。ベクトル調整器25C1の出力は式(9)における
-b51x(t)=-b51Acos(2πf0t) (13)
に対応している。
3乗算器25B2は入力信号の3乗演算をして式(9)における1次及び3次成分を含む信号
Figure 2006128922
を生成し、べクトル調整器25C2に与える。乗算器25B3は入力信号の5乗演算をして式(9)の2行目に示す1次、3次、5次の成分を含む信号を生成し加算器25Dに与える。
設定部25Eは、式(11)によりb51, b53を求め、b51に基づいて式(13)で表される信号が得られるよう振幅と位相をベクトル調整器25C1で調整し、b53に基づいて式(14)で表される信号が得られるよう振幅と位相をベクトル調整器25C2で調整する。このようにして得られたベクトル調整器25C1, 25C2の出力と5乗算器25B3の出力を加算器25Dで加算することにより、式(10)が満足されるので、式(9)における1次成分と3次成分は0となり、理想的には5次成分、即ち5次歪成分のみが加算器25Dから出力される。
このように、5次歪発生器25においても、入力信号の5乗演算を行い、その演算結果から3次と1次の成分を除去した5次歪成分のみを生成することができる。このため、図6のプリディストータ20におけるベクトル調整器16で5次歪発生器25の出力信号の振幅及び位相を調整しても加算器19の出力信号r(t)における基本波成分及び3次歪成分の振幅と位相に影響を与えない。5次歪発生器25は、ディジタル信号処理にて実現できる。
図9は、図6のプリディストータ20における7次歪発生器27の構成を示す。7次歪発生器27も図7の3次歪発生器23及び図8の5次歪発生器25と同様な原理に基づいて構成されている。即ち、7次歪発生器27は、入力信号を4分配する分配器27Aと、分配された信号を7乗演算する7乗算器27B4と、分配された信号を5乗演算する5乗算器27B3と、5乗算器27B3の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器27C3と、分配された信号を3乗演算する3乗算器27B2と、3乗算器27B2の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器27C2と、分配された信号を1乗演算する1乗算器27B1と、1乗算器27B1の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器27C1と、これら7乗算器27B4、ベクトル調整器27C3, 27C2, 27C1の出力を加算する加算器27Dと、ベクトル調整器27C3, 27C2, 27C1を制御する設定部27Eとから構成される。前述と同様に、1乗算器27B1は分配された信号をそのままベクトル調整器27C1に与えるだけである。
7乗算器27B4の出力信号には、1次、3次、5次、7次の信号成分が含まれている。図9の7次歪発生器27の出力信号は、入力信号の7乗演算を行い、その演算結果から5次と3次と1次の信号成分を除去したものとなるようにされる。このため、加算器27Dの出力において1次成分、3次成分及び5次成分を除去するように各ベクトル調整器27C1, 27C2, 27C3における振幅と位相を設定部27Eにより設定する。このように、図9の7次歪発生器27の出力信号は、理想的には1次の成分である基本波成分と、3次歪成分と、5次歪成分を含まない。よって、図6のプリディストータにおいて、加算器19の出力における基本波成分、3次歪成分、及び5次歪成分の振幅と位相に影響を与えずにベクトル調整器17で7次歪成分の位相と振幅を調整することができる。7次歪発生器27は、ディジタル信号処理にて実現できる。
結局、図7、図8、図9の構成による3次、5次、7次歪発生器23,25,27を有する図6のプリディストータによれば、ベクトル調整器14,16,17によりそれぞれ3次歪成分、5次歪成分、7次歪成分の各位相と振幅をそれぞれ他の成分に影響を与えずに独立に制御可能となる。また,第1実施例の3次歪発生器23は、ディジタル信号処理にて実現できる。
図6に示したプリディストータの実施例においては、3次、5次及び7次歪発生器23,25,27を設ける場合を示したが、歪除去の対象である電力増幅器(図1参照)の特性によってはこれより次数の高い歪発生器を設けることが必要な場合もあるし、あるいは、いずれか1つまたは2つでよい場合もある。また、例えば図9に7次歪発生器27の構成例で示すように、7乗算器27B4に対し、理想的には1乗算器27B1、 3乗算器27B2、5乗算器27B3の3つを設けることが好ましいが、一般には電力増幅器に対し要求された歪特性を満足させるプリディストータの特性が得られればよいので、必ずしも5乗、3乗、1乗の乗算器をすべて設ける必要があるとは限らない。
即ち、(2k-1)次歪発生器は、少なくとも分配された信号を(2k-1)乗する(2k-1)乗算器と、分配された信号を(2J-1)乗する(2J-1)乗算器(Jはk>J≧1を満たす整数)と、(2J-1)乗算器の出力の振幅と位相を調整するベクトル調整器と、上記(2k-1)乗算器の出力と上記ベクトル調整器の出力を加算する加算器とを含むように構成すればよい。しかしながら、図3Dの説明から理解されるように、一般に(2k-1)次歪発生器の出力中の1次成分の影響が大きいので、(2J-1)乗算器としては、好ましくは1乗算器(スルーパス)を設けるのがよい。
なお、上述の第1実施例においては入力信号が等振幅、2搬送波の場合について説明したが、変調信号の場合は図7の設定部23Eにより加算器23Dの出力中の1次成分を検出し、そのレベルが最小となるようにベクトル調整器23C1を調整し、図8の設定部25Eにより加算器25Dの出力中の1次および3次成分を検出し、それらのレベルが最小となるようにベクトル調整器25C1, 25C2を調整し、図9の設定部27Eにより加算器27Dの出力中の1次、3次および5次成分を検出し、それらのレベルが最小となるようにベクトル調整器27C1, 27C2, 27C3を調整すればよい。
また、第1実施例のべき乗型プリディストータは、ディジタル信号処理にて実現できる。
第2実施例
図10はこの発明によるプリディストータの第2実施例を示す。前述の図6に示した第1実施例においては、3次歪発生器23,5次歪発生器25,7次歪発生器27のそれぞれに3乗算器が設けられ同じ3乗演算が行われ、5次歪発生器25,7次歪発生器27のそれぞれに5乗算器が設けられ、同じ5乗演算が行われる冗長な構成となっている。そこで、第2実施例は、各i(=2k-1)乗算器の出力に対し、それより低次の各(2j-1)乗算器(k>j;j=1, 2, …)の出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器と加算器が設けられ、各i(=2k-1)乗算器(k=1, 2,…, K)が1個ずつ、全体でK個の設けられた構成としている。即ち、第2実施例は、第1実施例の3次、5次、7次歪発生器23,25,27を一体として構成した歪発生器である。第2実施例では、7次まで図示されているが、それ以上の次数を含んでいてもよい。
具体的には、7乗算器27Bの出力に対し、5乗算器25Bの出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器27C3と加算器27D3と、3乗算器23Bの出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器27C2と加算器27D2と、1乗算器21Bの出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器27C1と加算器27D1とが設けられている。また、5乗算器25Bの出力に対し、3乗算器23Bの出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器25C2と加算器25D2と、1乗算器21Bの出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器25C1と加算器25D1とが設けられている。更に、3乗算器23Bの出力に対し、1乗算器21Bの出力をベクトル調整して加算するベクトル調整器23C1と加算器23D1が設けられている。また、ベクトル調整器27C1, 27C2, 27C3の制御を行う設定部27Eと、ベクトル調整器25C1, 25C2の制御を行う設定部25Eと、ベクトル調整部23Cの制御を行う設定部23Eが設けられている。
1乗算器21Bの出力は遅延器12を介して加算器19に与えられる。3乗算器23Bの出力は加算器23D1、ベクトル調整器14を介して加算器18に与えられる。5乗算器25Bの出力は加算器25D2, 25D1、ベクトル調整器16を介して加算器18に与えられる。7乗算器27Bの出力は加算器27D3, 27D2, 27D1、ベクトル調整器17を介して加算器18に与えられる。加算器18の加算結果は歪発生経路PTH2の出力として加算器19に与えられ、線形伝達経路PTH1の出力と加算され、加算結果はプリディストータ20による前置歪が付加された信号r(t)として出力される。
分配器11,1乗算器21B、3乗算器23B、5乗算器25B、7乗算器27B、ベクトル調整器27C1, 27C2, 27C3、加算器27D1, 27D2, 27D3、設定部27Eの組が図9の7次歪発生器27に対応する。分配器11,1乗算器21B、3乗算器23B、5乗算器25B、ベクトル調整器25C1, 25C2、加算器25D1, 25D2、設定部25Eの組が図8の5次歪発生器25に対応する。分配器11,1乗算器21B、3乗算器23B、ベクトル調整器23C1、加算器23D1、設定部23Eの組が図7の3次歪発生器23に対応する。これらの組による7次歪、5次歪、3次歪の発生原理は、それぞれ図9,8,7によるものと同じであり、動作の説明を省略する。
第2実施例によるべき乗型プリディストータは、ディシダル信号処理により実現できる。
図11に変調信号を第1実施例及び第2実施例のプリディストータに入力した場合の3次歪発生器出力信号のスペクトルの一例を示す。横軸は規格化周波数、縦軸はパワーを示す。図11には、従来技術による3次歪発生器出力信号と本発明による3次歪発生器出力信号を示す。従来の3次歪発生器では、規格化周波数0を中心とする1次成分が現れているが、第1実施例及び第2実施例による3次歪発生器出力信号のスペクトルは、無歪の送信信号に相当する1次成分が除去されている。この発明による5次、7次の歪発生器でも同様にそれぞれの次数未満の成分を低減することができる。
この発明は、無線通信送信機用の電力増幅器に利用することができる。
従来のべき級数型プリディストータの構成を示す図。 従来のべき級数型プリディストータの出力スペクトルを模式的に示す図。。 Aはプリディストータの入力信号を示す図、Bは線形伝達経路から出力される信号を示す図、Cは3次歪発生経路から出力される信号を示す図、Dはプリディストータの出力信号を示す図。 等振幅2搬送波をプリディストータに入力した場合の5次歪発生経路の出力信号を示す図。 Aは従来法による3次歪発生経路の出力信号を示し、Bはこの発明による3次歪発生経路の出力信号を示す。 この発明によるプリディストータの第1実施例の構成を示す図。 第1実施例における3次歪発生器の構成例を示す図。 第1実施例における5次歪発生器の構成例を示す図。 第1実施例における7次歪発生器の構成例を示す図。 この発明によるプリディストータの第2実施例の構成例を示す図。 従来法による3次歪発生器とこの発明による3次歪発生器の出力信号スペクトルを示す図。

Claims (6)

  1. 入力信号を線形伝達経路と歪発生経路に分配し、上記歪発生経路に分配された信号を(2k-1)次歪発生器により(2k-1)乗演算して歪成分を発生し、kは2以上の整数であり、上記(2k-1)次歪発生器の出力信号の振幅と位相を調整して上記線形伝達経路の出力信号と加算することにより入力信号に前置歪を付加するプリディストータにおいて、
    上記(2k-1)次歪発生器は、
    上記歪発生経路に分配された入力信号を(2k-1)乗演算する(2k-1)乗算器と、
    上記分配された入力信号を(2J-1)乗演算する(2J-1)乗算器と、Jはk>J≧1を満たす整数であり、
    上記(2J-1)乗算器の出力の振幅と位相を調整する第1ベクトル調整器と、
    上記第1ベクトル調整器の出力と上記(2k-1)乗算器の出力を加算し、加算結果を上記(2k-1)次歪発生器の出力とする第1加算器、
    とを含み、上記第1ベクトル調整器は上記第1加算器の出力中の(2k-1)次未満の成分を低減するように振幅と位相を調整することを特徴とするプリディストータ。
  2. 請求項1記載のプリディストータにおいて、上記(2k-1)次歪発生器はさらに、
    上記分配された入力信号を(2h-1)乗演算する(2h-1)乗算器と、hはJ>h≧1を満たす整数であり、
    上記(2h-1)乗算器の出力の振幅と位相を調整し上記加算器に与える第2ベクトル調整器、
    とを含み、上記第2ベクトル調整器は上記第1ベクトル調整器と共に上記加算器の出力中の上記(2k-1)次未満の成分を低減するように振幅と位相を調整することを特徴とするプリディストータ。
  3. 請求項1記載のプリディストータにおいて、上記(2k-1)次歪発生器の上記第1ベクトル調整器を制御する設定部が設けられていることを特徴とするプリディストータ。
  4. 請求項2記載のプリディストータにおいて、上記(2k-1)次歪発生器の上記第1及び第2ベクトル調整器を制御する設定部が設けられている。
  5. 請求項1,2、3または4のいずれか記載のプリディストータにおいて、さらに上記分配された入力信号を(2k’-1)乗演算して歪成分を発生する(2k’-1)次歪発生器が設けられ、その出力の振幅と位相が調整されて上記線形伝達経路に更に加算されており、k’はkより大の整数であり、
    上記(2k’-1)次歪発生器は、
    上記歪発生経路に分配された入力信号を(2k’-1)乗演算する(2k’-1)乗算器と、
    上記分配された入力信号を(2J’-1)乗演算する(2J’-1)乗算器と、J’はk’>J’≧1を満たす整数であり、
    上記(2J’-1)乗算器の出力の振幅と位相を調整する第3ベクトル調整器と、
    上記第3ベクトル調整器の出力と上記(2J’-1)乗算器の出力を加算し、加算結果を上記(2k’-1)次歪発生器の出力とする第2加算器、
    とを含み、上記第3ベクトル調整器は上記第2加算器の出力中の(2k’-1)次未満の成分を低減するように振幅と位相を調整することを特徴とするプリディストータ。
  6. 入力信号を線形伝達経路と歪発生経路に分配し、上記歪発生経路に分配された信号を(2k-1)乗演算して歪成分を発生し、kは2以上の整数であり、発生した上記歪成分の振幅と位相を調整して上記線形伝達経路の出力信号と加算することにより入力信号に前置歪を付加するプリディストーション方法において、
    上記歪成分を発生する過程は、
    上記歪発生経路に分配された入力信号を(2k-1)乗演算する過程と、
    上記分配された入力信号を(2J-1)乗演算する過程と、Jはk>J≧1を満たす整数であり、
    上記(2J-1)乗演算の結果を使用して上記(2k-1)乗演算の出力中の(2k-1)次未満の成分を低減して上記歪成分とする過程、
    とを含むことを特徴とするプリディストーション方法。
JP2004312620A 2004-10-27 2004-10-27 プリディストータ Expired - Fee Related JP4976648B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312620A JP4976648B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 プリディストータ
US11/247,267 US7672395B2 (en) 2004-10-27 2005-10-12 Digital predistorter and predistortion method therefor
EP05022447.6A EP1653630B1 (en) 2004-10-27 2005-10-14 Digital predistorter and predistortion method therefor
KR1020050099647A KR100721506B1 (ko) 2004-10-27 2005-10-21 디지털 프리디스토터 및 프리디스토션 방법
CNB2005101184978A CN100471049C (zh) 2004-10-27 2005-10-27 数字预矫正器及其预矫正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312620A JP4976648B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 プリディストータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006128922A true JP2006128922A (ja) 2006-05-18
JP4976648B2 JP4976648B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=35519927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004312620A Expired - Fee Related JP4976648B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 プリディストータ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7672395B2 (ja)
EP (1) EP1653630B1 (ja)
JP (1) JP4976648B2 (ja)
KR (1) KR100721506B1 (ja)
CN (1) CN100471049C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048032A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Hitachi Kokusai Electric Inc 歪補償装置
JP2015005900A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社Nttドコモ プリディストータ、プリディストータの制御方法
WO2015053435A1 (ko) * 2013-10-11 2015-04-16 주식회사 쏠리드 광대역 고선형 증폭기
JP2017123543A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 株式会社東芝 プリディストーション回路及び通信装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8218873B2 (en) * 2000-11-06 2012-07-10 Nant Holdings Ip, Llc Object information derived from object images
EP1732207B1 (en) * 2005-06-03 2008-02-13 NTT DoCoMo INC. Multi-Band lookup table type predistorter
DE602006000622T2 (de) * 2005-06-06 2009-03-26 Ntt Docomo Inc. Potenzreihenvorverzerrer mehrerer Frequenzbänder
US9548775B2 (en) * 2007-09-06 2017-01-17 Francis J. Smith Mitigation of transmitter passive and active intermodulation products in real and continuous time in the transmitter and co-located receiver
JP5113871B2 (ja) * 2009-05-21 2013-01-09 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ べき級数型ディジタルプリディストータ及びその制御方法
US20100323641A1 (en) * 2009-06-22 2010-12-23 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for using pre-distortion and feedback to mitigate nonlinearity of circuits
KR101941079B1 (ko) 2012-09-28 2019-01-23 삼성전자주식회사 전력 결합 장치에서의 출력 특성 보정장치 및 방법
US10230408B2 (en) * 2016-02-05 2019-03-12 Futurewei Technologies, Inc. Measurement receiver harmonic distortion cancellation

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427341A (en) * 1977-08-02 1979-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Nonlinear distortion compensation device
JPS5744047B2 (ja) * 1976-01-06 1982-09-18
JPH0244905A (ja) * 1988-08-05 1990-02-14 Nec Corp 歪発生回路
JPH05235790A (ja) * 1992-02-18 1993-09-10 Fujitsu Ltd フィードフォワード増幅器
JPH0586082B2 (ja) * 1981-07-20 1993-12-09 Nippon Electric Co
JPH06140842A (ja) * 1992-10-23 1994-05-20 Fujitsu Ltd フィードフォワード増幅器
JPH11289227A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 歪補償回路
JP2002506307A (ja) * 1998-03-06 2002-02-26 ワイヤレス システムズ インターナショナル リミテッド 前置補償器
JP2002151972A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Hitachi Ltd 歪み補償電力増幅器
JP2003229727A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Nagano Japan Radio Co 非線形歪補償回路
JP2004112151A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Hitachi Kokusai Electric Inc 歪み補償方法及び送信機
WO2004045067A1 (ja) * 2002-11-14 2004-05-27 Hitachi Kokusai Electric Inc. 歪み補償回路、歪み補償信号生成方法、及び電力増幅器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6108385A (en) * 1996-07-08 2000-08-22 Silicon Wireless Limited Method and apparatus for reducing intermodulation distortion in digital wideband transmission systems
GB2335813B (en) 1998-03-06 2000-03-08 Wireless Systems Int Ltd Predistorter
US6590449B2 (en) * 2000-05-30 2003-07-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Predistortion circuit, low-distortion power amplifier, and control methods therefor
WO2003061116A1 (en) * 2002-01-18 2003-07-24 Roke Manor Research Limited Improvements in or relating to power amplifiers
US7170342B2 (en) * 2002-12-10 2007-01-30 Ntt Docomo, Inc. Linear power amplification method and linear power amplifier
JP4033794B2 (ja) 2003-03-24 2008-01-16 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 高効率線形電力増幅器
US7366252B2 (en) * 2004-01-21 2008-04-29 Powerwave Technologies, Inc. Wideband enhanced digital injection predistortion system and method
US7551686B1 (en) * 2004-06-23 2009-06-23 Rf Micro Devices, Inc. Multiple polynomial digital predistortion

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5744047B2 (ja) * 1976-01-06 1982-09-18
JPS5427341A (en) * 1977-08-02 1979-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Nonlinear distortion compensation device
JPH0586082B2 (ja) * 1981-07-20 1993-12-09 Nippon Electric Co
JPH0244905A (ja) * 1988-08-05 1990-02-14 Nec Corp 歪発生回路
JPH05235790A (ja) * 1992-02-18 1993-09-10 Fujitsu Ltd フィードフォワード増幅器
JPH06140842A (ja) * 1992-10-23 1994-05-20 Fujitsu Ltd フィードフォワード増幅器
JP2002506307A (ja) * 1998-03-06 2002-02-26 ワイヤレス システムズ インターナショナル リミテッド 前置補償器
JPH11289227A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 歪補償回路
JP2002151972A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Hitachi Ltd 歪み補償電力増幅器
JP2003229727A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Nagano Japan Radio Co 非線形歪補償回路
JP2004112151A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Hitachi Kokusai Electric Inc 歪み補償方法及び送信機
WO2004045067A1 (ja) * 2002-11-14 2004-05-27 Hitachi Kokusai Electric Inc. 歪み補償回路、歪み補償信号生成方法、及び電力増幅器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048032A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Hitachi Kokusai Electric Inc 歪補償装置
JP2015005900A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社Nttドコモ プリディストータ、プリディストータの制御方法
WO2015053435A1 (ko) * 2013-10-11 2015-04-16 주식회사 쏠리드 광대역 고선형 증폭기
KR20150042504A (ko) * 2013-10-11 2015-04-21 주식회사 쏠리드 광대역 고선형 증폭기
US9825595B2 (en) 2013-10-11 2017-11-21 Solid, Inc. Wideband highly linear amplifier
US10187018B2 (en) 2013-10-11 2019-01-22 Solid, Inc. Wideband highly linear amplifier
KR102075402B1 (ko) 2013-10-11 2020-02-11 주식회사 쏠리드 광대역 고선형 증폭기
JP2017123543A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 株式会社東芝 プリディストーション回路及び通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7672395B2 (en) 2010-03-02
EP1653630A3 (en) 2006-11-22
US20060088124A1 (en) 2006-04-27
JP4976648B2 (ja) 2012-07-18
KR100721506B1 (ko) 2007-05-23
CN1767377A (zh) 2006-05-03
EP1653630B1 (en) 2013-07-17
CN100471049C (zh) 2009-03-18
EP1653630A2 (en) 2006-05-03
KR20060049126A (ko) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100721506B1 (ko) 디지털 프리디스토터 및 프리디스토션 방법
JP5698419B2 (ja) マルチバンド送信機における単一の電力増幅器のための線形化
CN110138348B (zh) 用于动态预失真中自适应波峰因子减小的设备和方法
US7330517B2 (en) Amplifier linearization using non-linear predistortion
US8686791B2 (en) Amplifying apparatus and distortion compensation method
US9385762B2 (en) Linearization of intermodulation bands for concurrent dual-band power amplifiers
US8446979B1 (en) Predistortion with integral crest-factor reduction and reduced observation bandwidth
US9124324B2 (en) Dual loop digital predistortion for power amplifiers
JP4855267B2 (ja) 信号取出回路およびそれを有する歪み補償増幅器
JP5060532B2 (ja) べき級数型プリディストータ、べき級数型プリディストータの制御方法
JP4619827B2 (ja) 歪補償装置
US20110235748A1 (en) Active antenna array having analogue transmitter linearisation and a method for predistortion of radio signals
JP5861521B2 (ja) 送信装置及びルックアップテーブルの更新方法
JP2008271289A (ja) 歪補償装置
US20220182105A1 (en) Signal processing device and inter-beam interference suppression method
US11265201B2 (en) Correction of specific intermodulation products in a concurrent multi-band system
JP2012191451A (ja) 電力増幅装置、送信機及び電力増幅装置制御方法
US6904267B2 (en) Amplifying device
US8311493B2 (en) Radio apparatus, distortion correction device, and distortion correction method
US9584168B2 (en) Distortion compensator and distortion compensation method
JP6190635B2 (ja) プリディストータ、プリディストータの制御方法
KR101712752B1 (ko) 전치왜곡 아날로그 빔 포밍 시스템 및 전치왜곡 방법
JP6190634B2 (ja) プリディストータ、プリディストータの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4976648

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees