JP2006126935A - Etc車載器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子決済機能付き携帯電話の電子決済機能を利用して有料道路の通行料金等の支払いを行う。
【解決手段】 電子決済機能付き携帯電話50を保持するホルダー部30を備え、このホルダー部30に携帯電話50を保持させる。また、携帯電話50の電子決済モジュール57と無線通信を行う携帯電話I/F無線部13を設ける。制御部16は、ETCアンテナ20を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、予め携帯電話I/F無線部13を介して携帯電話の電子決済モジュール57から電子決済のために読み出したデータを、ETCアンテナ20を介して路側アンテナへ送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】 電子決済機能付き携帯電話50を保持するホルダー部30を備え、このホルダー部30に携帯電話50を保持させる。また、携帯電話50の電子決済モジュール57と無線通信を行う携帯電話I/F無線部13を設ける。制御部16は、ETCアンテナ20を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、予め携帯電話I/F無線部13を介して携帯電話の電子決済モジュール57から電子決済のために読み出したデータを、ETCアンテナ20を介して路側アンテナへ送信する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両に搭載され、路側に設置された路側アンテナと無線通信を行って料金収受のための処理を行うETC車載器に関する。
従来、有料道路の料金所での渋滞緩和等を目的として、料金収受を無線通信により実現する料金収受装置としてのETC(Electoric Toll Collection)システムが実用化されている。
このETCシステムは、料金所に設置された路側アンテナと車両に搭載されたETC車載器との間で無線通信を行い、無線通信の情報に基づいて車両を特定して通行料金を徴収するようになっている。このため、通行車両は料金所での一時停止が不要になり、キャッシュレスで料金所を通行可能となる。
このようなETC車載器は、通常、ETCカード挿入口を備え、このETCカード挿入口にICチップを搭載したETCカードが挿入されるように構成されている。また、ETCカードのICチップにはクレジットカード情報が記憶されているため、ユーザは車両から離れる際には、盗難防止のためETC車載器からETCカードを抜いて持ち歩くのが望ましい。
しかし、ユーザによっては、わざわざETCカードを持ち歩くのは煩わしいと感じる場合もある。そこで、ETC車載器とケーブル接続された携帯電話を利用して、ETCカードを用いることなく料金収受のための処理を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−30702号公報
ところで、近年、クレジット情報が記憶された非接触ICチップを内蔵し、この非接触ICチップによる電子決済機能を備えた、いわゆる電子決済機能付き携帯電話が携帯電話製造業者より提供されている。例えば、コンビニエンスストアで買い物をした場合、この電子決済機能付き携帯電話をレジの横に設置された専用の読み取り・書き込み装置にかざすことで料金支払いができるようになっている。
この電子決済機能付き携帯電話は、クレジットカードのような料金決済だけでなく、身分証明書、乗車券、コンサートチケットとして使用することもでき、様々な用途で利用される可能性がある。このため、クレジットカードの大半が電子決済機能付き携帯電話に取って代わる可能性もある。
しかしながら、特許文献1に記載した発明は、このような携帯電話の電子決済機能を利用するものではないため、このような携帯電話の電子決済機能を利用して有料道路の通行料金等の支払いを行うことはできない。
本発明は上記問題に鑑みたもので、電子決済機能付き携帯電話の電子決済機能を利用して料金収受のための処理を行うETC車載器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両に搭載され、路側に設置された路側アンテナと無線通信を行って料金収受のための処理を行うETC車載器であって、路側アンテナと無線通信を行う第1の通信手段と、電子決済のためのデータが記憶された電子決済モジュールを備えた電子決済機能付き携帯電話の電子決済モジュールと無線通信を行う第2の通信手段と、第1の通信手段を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、第2の通信手段を介して電子決済モジュールから電子決済のためのデータを読み出し、第1の通信手段を介して路側アンテナへ送信する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
このように、電子決済のためのデータが記憶された電子決済モジュールを備えた電子決済機能付き携帯電話の電子決済モジュールと無線通信を行う第2の通信手段を備え、制御手段は、第1の通信手段を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、第2の通信手段を介して電子決済モジュールから電子決済のためのデータを読み出し、第1の通信手段を介して路側アンテナへ送信するので、電子決済機能付き携帯電話の電子決済機能を利用して料金収受のための処理を行うことができる。
また、請求項2に記載の発明のように、制御手段は、第2の通信手段を介して電子決済モジュールから電子決済のためのデータを読み出し、第1の通信手段を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、予め読み出しておいた電子決済のためのデータを第1の通信手段を介して路側アンテナへ送信することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、電子決済機能付き携帯電話の電子決済モジュールと第2の通信手段との間の無線通信が可能となる位置に電子決済機能付き携帯電話を保持するホルダー部を備えたので、運転中であっても携帯電話を第2の通信手段の近くに保持させて電子決済機能付き携帯電話の電子決済モジュールと第2の通信手段との無線通信を継続して行うことができる。
また、請求項4に記載の発明のように、ホルダー部は、電子決済機能付き携帯電話を保持した状態でも、電子決済機能付き携帯電話の給電コネクタに給電ケーブルを接続することが可能な形状となっているので、電子決済機能付き携帯電話をホルダー部に保持した状態で電子決済機能付き携帯電話の電池が切れてしまうといった状況を回避することができる。
また、請求項5に記載の発明では、ホルダー部に電子決済機能付き携帯電話が保持されたか否かを検出する検出手段を備え、制御手段は、検出手段によってホルダー部に電子決済機能付き携帯電話が保持されたことが検出された場合、第2の通信手段に電子決済モジュールとの無線通信を開始させることを特徴としている。
このように、制御手段は、検出手段によってホルダー部に電子決済機能付き携帯電話が保持されたことが検出された場合、第2の通信手段に電子決済モジュールとの無線通信を開始させるので、電子決済機能付き携帯電話がホルダー部に確実に保持されてから第2の通信手段と電子決済モジュールとの無線通信が開始され、所望の携帯電話以外の携帯電話とETC車載器とが通信してしまうことを防止することが可能である。
また、請求項6に記載の発明のように、制御手段からの信号に応じて動作状態を表示する表示手段を備え、表示手段は、ホルダー部に電子決済機能付き携帯電話を保持させた状態でも、外部から視認可能な位置に設けられているので、ユーザはホルダー部に電子決済機能付き携帯電話を保持させた状態でも、表示手段によって動作状態を確認することが可能である。
また、請求項7に記載の発明では、第2の通信手段が、電子決済機能付き携帯電話に対して、電子決済機能付き携帯電話から動作状態を報知させるための信号を送信することを特徴としている。
これにより、電子決済機能付き携帯電話から動作状態を音声案内させることが可能である。なお、この動作状態を報知させるための信号には、料金案内のための情報を含ませることもできる。
また、請求項8に記載の発明のように、第1の通信手段は、コネクタ付きケーブルに接続され、路側アンテナと無線通信を行う分離型のETCアンテナを備え、ETCアンテナは、本体と分離可能となっているので、ユーザがETC車載器本体の設置場所を自由に選択できる。また、コネクタの着脱によってETCアンテナとの接続を行うことができるため配線作業が容易である。
また、請求項9に記載の発明のように、ETCアンテナには、制御手段からの信号に応じて動作状態を表示する表示手段が設けられているので、ユーザは、ETC車載器本体の設置場所と関係なく、動作状態を確認することができる。
また、請求項10に記載の発明のように、ETCアンテナには、制御手段からの信号に応じて動作状態を音声案内する音声発生手段が設けられているので、ユーザは、ETC車載器本体の設置場所と関係なく、ETCアンテナに設けられた音声発生手段による音声案内によって動作状態を確認することができる。
本発明の一実施形態に係るETC車載器に電子決済機能付き携帯電話が保持される様子を図1に示す。本実施形態に係るETC車載器1は、ETCカードの代わりに電子決済機能付き携帯電話の電子決済機能を利用して有料道路の通行料金の支払いを行う。このため、ETC車載器1は、ETC車載器本体10と電子決済機能付き携帯電話50を保持するためのホールド部30を備えている。また、ETC車載器1のホールド部30に電子決済機能付き携帯電話50を保持させるため、ETC車載器本体10とETCアンテナ20は別体で構成され、ユーザがETC車載器本体10の設置場所を自由に選択できるようになっている。なお、ETCアンテナ20はコネクタ付きケーブルによってETC車載器本体10とケーブル接続されている。
ETC車載器本体10には、インジケータ11a、11b、ブザー11cおよび携帯電話検出スイッチ12が設けられている。
インジケータ11aは緑色LEDによって構成され、ETC車載器の動作が正常な場合に点灯する。また、インジケータ11bは橙色LEDによって構成され、ETC車載器の動作が異常な場合に点灯する。これらのインジケータ11a、11bは、それぞれホールド部30に電子決済機能付き携帯電話50が保持されても乗員から視認可能な位置に設けられている。
ブザー11cは、予め定められた「ピッ」、「ピー」といったブザー音でETC車載器1の動作状態を案内するためのものである。
携帯電話検出スイッチ12は、ホールド部30に電子決済機能付き携帯電話50が保持されているか否かを検出するためのものである。
ホールド部30は、電子決済機能付き携帯電話50を保持するためのもので、ユーザの操作に応じて可動する蓋部30aを備え、この蓋部30aによって、蓋部30aとETC車載器本体10との間に電子決済機能付き携帯電話50を挟み込むように保持する。
また、携帯電話50の多くは底面に給電用コネクタが設けられているため、電子決済機能付き携帯電話50をホールド部30に保持したままでも給電用コネクタに給電ケーブルを接続できるように、ホールド部30の電子決済機能付き携帯電話50の底部が位置する部位に開口部30bが設けられている。
また、ETC車載器本体10には、コネクタ付きケーブルを介して路側アンテナと無線通信を行う分離型のETCアンテナ20が接続されている。このようなETCアンテナ20は、通常、ルームミラーの裏側のフロントガラス等に貼り付けられる。
また、このETCアンテナ20には、インジケータ20aが設けられている。このインジケータ20aは、緑色LEDによって構成され、ETC車載器の動作が正常な場合に点灯する。
次に、ETC車載器1と電子決済機能付き携帯電話50の各機能について説明する。図2に、ETC車載器1と電子決済機能付き携帯電話50の各機能ブロックの構成を示す。
まず、ETC車載器1のブロック構成について説明する。
ETC車載器1は、ヒューマン・マシン・インタフェース11、携帯電話検出スイッチ(図中では携帯電話検出SWと記す)12、携帯電話インタフェース無線部(図中では、携帯電話I/F無線部と記す)13、ETC無線部14、ETC通信制御部15、制御部16、セキュリティモジュール17、メモリ18および電源部19を備えている。
ヒューマン・マシン・インタフェース11は、表示装置、音声出力装置および入力装置を備えている。表示装置はインジケータ11a、11b、20aに相当し、これらのインジケータ11a、11b、20aは制御部16からの信号に応じて点灯、点滅または消灯する。音声出力装置は、ブザー11cに相当し、このブザー11cは、制御部16からの信号に応じたブザー音を発生する。入力装置(図示せず)は、ボタン、スイッチ等を備え、これらへのユーザの操作に基づいた信号を制御部16へ出力する。
携帯電話検出スイッチ12は、メカニカルスイッチによって構成され、ホールド部30に電子決済機能付き携帯電話50が保持されると、このメカニカルスイッチがオンするようになっている。携帯電話検出スイッチ12は、このメカニカルスイッチのオン、オフ状態に基づいて電子決済機能付き携帯電話50の検出、非検出を示す信号を制御部16へ出力する。
携帯電話インタフェース無線部13は、電子決済機能付き携帯電話50の電子決済用モジュール57と電子決済等のためのデータのやりとりを無線にて行う。この携帯電話インタフェース無線部13と電子決済機能付き携帯電話50の電子決済モジュール57との間の通信可能距離は、他の携帯電話との誤通信を防止するため非常に短く設定されている。また、ETC車載器1の携帯電話インタフェース無線部13と電子決済機能付き携帯電話50の電子決済用モジュール57との間の通信データは暗号化されるようになっている。
ETC無線部14は、ケーブル接続されたETCアンテナ20が受信した信号に対して増幅、周波数変換、復調、A/D変換等を施し、その結果のデータをETC通信制御部15に出力する。またETC無線部14は、ETC通信制御部15から入力されたデータに対してD/A変換、変調、周波数変換、増幅等を施し、その結果の信号をETCアンテナ20に出力する。
ETC通信制御部15は、ETC無線部14から入力されたデータを制御部16に出力し、また、制御部16から入力されたデータを、DSRCの規格に則ったタイミングでETC無線部14に出力する。
制御部16は、図示しないCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリを備えている。このCPUは、ROMまたはフラッシュメモリから読み出したプログラムを実行し、その実行の際にはROM、RAM、フラッシュメモリから情報を読み出し、RAM、フラッシュメモリに対して情報の書き込みを行い、必要に応じて、ヒューマン・マシン・インタフェース11、携帯電話検出スイッチ12、携帯電話インタフェース無線部13、ETC通信制御部15およびセキュリティモジュール17と信号の授受を行う。
セキュリティモジュール17は、制御部16が、ETC通信制御部15、ETC無線部14およびETCアンテナ13を介して路側アンテナと通信するデータの暗号、復号を行う。
メモリ18には、予めカードレスETC車載器の作動のためのプログラムが記憶されている。また、メモリ18には、制御部16からの制御に応じてETC通信の通信結果等の各種データが記憶される。
電源部19は、車両のバッテリからアクセサリスイッチを介して供給される電圧を所定の電圧に変換して各ブロック11〜18に供給する。
次に、電子決済機能付き携帯電話50のブロック構成について説明する。
電子決済機能付き携帯電話50は、周知のもので、無線基地局と無線通信を行うための電話無線部51、制御部58から入力される音声信号に応じた音声を発生するスピーカ52、制御部58からの信号に応じて液晶表示部などの表示部に文字や画像を表示するディスプレイ53、ボタンやスイッチ等の操作キーの操作に応じた信号を制御部58へ出力するキーユニット54、制御部58からの制御によって各種データを記憶するメモリ55、入力される音声を音声信号に変換して制御部58へ出力するマイク56、電子決済機能を実現するための電子決済用モジュール57、各ブロック51〜57と各種データのやり取りを行う制御部58およびバッテリとしての電源59を備えている。
電子決済用モジュール57は、電子決済のためのデータが記憶されたメモリ57aを備え、ICチップとして構成されている。このメモリ57aには、電子決済のためのデータとして、相互認証を行うための認証情報、クレジットカード情報(個人情報)等が記憶されている。また、このメモリ57aには、ETC車載器1から送信した情報(例えば、ETC利用履歴情報)を記憶することも可能となっている。
ユーザは、電子決済機能付き携帯電話50の電子決済機能を利用して有料道路の通行料金の支払いを行う場合、必要に応じてインターネット回線を利用して所定のサイトにアクセスしてメモリ55に必要なデータを予めダウンロードしておく。
例えば、ユーザは、所定のサイトにアクセスして、電子決済機能付き携帯電話50のメモリ55に、予め定められたコードに対応した「ETCをご利用可能です。」とか「料金は1500円です。」といった音声案内のための音声データをダウンロードさせる。
これにより、メモリ55には予め定められたコードに対応した音声データがダウンロードされ、電子決済機能付き携帯電話50の制御部58は、ETC車載器1から受信したコードに対応する音声データをメモリ55から読み出して、スピーカ52から「ETCをご利用可能です。」とか「料金は1500円です。」といった音声案内を行わせることができる。また、電子決済機能付き携帯電話50の制御部58は、ETC車載器1から受信したコードに対応する動作状態や料金案内を電子決済機能付き携帯電話50のディスプレイ53に表示させることもできる。
次に、ETC車載器1と電子決済機能付き携帯電話50の作動について説明する。
まず、イグニッションスイッチ(図示せず)がオンすると、ETC車載器1の各ブロック11〜18には、電源部19から電源が供給される。
次に、ユーザが電子決済機能付き携帯電話50をETC車載器1のホールド部30に保持させると、携帯電話検出スイッチ12から電子決済機能付き携帯電話50の検出を示す信号が出力される。
次に、制御部16は、この携帯電話検出スイッチ12から入力される電子決済機能付き携帯電話50の検出を示す信号に基づいて、携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済機能付き携帯電話50の電子決済用モジュール57と相互認証および電子決済を行うためのデータの読み出しを行う。なお、相互認証に失敗した場合、電子決済を行うためのデータ読み出しは行わない。
ここで、相互認証または電子決済を行うためのデータ読み出しの結果が異常の場合には、ETC車載器の異常動作を示すインジケータ11bを点灯させるとともに、ETC車載器の異常動作を示すブザー音をブザー11cから発生させる。また、相互認証および電子決済を行うためのデータ読み出しの結果が正常の場合には、ETC車載器の正常動作を示すインジケータ11aを点灯させるとともに、電子決済用モジュール57を認識したことを示すブザー音をブザー11cから発生させる。
ここでは、ETC車載器の動作が正常であるものとして説明する。ETC車載器の動作が正常の場合、車両が有料道路の料金所のETCゲートへ進入すると、ETCアンテナ20が料金所に設置された路側アンテナから料金収受のための信号が含まれる電波を受信する。
制御部16は、ETCアンテナ20を介して料金収受のための信号が入力された場合、予め携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済用モジュール57から電子決済のために読み出したデータを、携帯電話インタフェース無線部13を介して路側アンテナへ送信する。また、制御部16は、携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済用モジュール57のメモリ57aに課金履歴情報等を記憶させる。
次に、ユーザが電子決済機能付き携帯電話50をETC車載器1のホールド部30に保持させたままイグニッションスイッチがオフすると、制御部16は、電子決済機能付き携帯電話50の置き忘れを警告するブザー音をブザー11cから発生させる。具体的には、制御部16はイグニッションスイッチがオフすると、携帯電話検出スイッチ12から電子決済機能付き携帯電話50の検出を示す信号が入力されているか否かを判定し、電子決済機能付き携帯電話50の検出を示す信号が入力されていると判定した場合、電子決済機能付き携帯電話50の置き忘れを警告するための音声信号をブザー11cへ出力する。
上記したように、電子決済のためのデータが記憶された電子決済モジュール57を備えた電子決済機能付き携帯電話50の電子決済モジュール57と無線通信を行う携帯電話インタフェース無線部13を備え、制御部16は、ETCアンテナ20、ETC無線部14およびETC通信部15を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済機能付き携帯電話の電子決済モジュールから電子決済のためのデータを読み出し、ETC通信部15、ETC無線部14およびETCアンテナ20を介して路側アンテナへ送信するので、電子決済機能付き携帯電話50の電子決済機能を利用して料金収受のための処理を行うことができる。
また、制御部16は、携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済機能付き携帯電話の電子決済モジュールから電子決済のためのデータを読み出しておき、ETCアンテナ20、ETC無線部14およびETC通信部15を介して路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、予め読み出しておいた電子決済のためのデータをETC通信部15、ETC無線部14およびETCアンテナ20を介して路側アンテナへ送信することができる。
また、電子決済機能付き携帯電話50の電子決済モジュール57と携帯電話インタフェース無線部13との間の無線通信が可能となる位置に電子決済機能付き携帯電話を保持するホルダー部30を備えたので、電子決済機能付き携帯電話50を携帯電話インタフェース無線部13の近くに保持させて電子決済機能付き携帯電話50の電子決済モジュール57と携帯電話インタフェース無線部13との無線通信を継続して行うことができる。
また、ホルダー部30は、電子決済機能付き携帯電話50を保持した状態でも、電子決済機能付き携帯電話50の電源が充電可能な形状となっているので、電子決済機能付き携帯電話50をホルダー部に保持した状態で電子決済機能付き携帯電話50の電池が切れてしまうといった状況を回避することができる。
また、ホルダー部30に電子決済機能付き携帯電話50が保持されたか否かを検出する携帯電話検出スイッチ12を備え、制御部16は、携帯電話検出スイッチ12によってホルダー部30に電子決済機能付き携帯電話50が保持されたことが検出された場合、携帯電話インタフェース無線部13に電子決済モジュール57との無線通信を開始させるので、電子決済機能付き携帯電話50がホルダー部30に確実に保持されてから携帯電話インタフェース無線部13と電子決済モジュール57との無線通信が開始され、所望の携帯電話以外の携帯電話とETC車載器とが通信してしまうことを防止することが可能である。
また、制御部16からの信号に応じて動作状態を表示するインジケータ11a、11bを備え、これらのインジケータ11a、11bは、ホルダー部30に電子決済機能付き携帯電話50を保持させた状態でも、外部から視認可能な位置に設けられているので、ユーザはホルダー部に電子決済機能付き携帯電話50を保持させた状態でも、インジケータ11a、11bによって動作状態を確認することが可能である。
また、携帯電話インタフェース無線部13は、電子決済機能付き携帯電話50に対して、電子決済機能付き携帯電話50に設けられたスピーカ52から料金案内や動作状態を音声案内させるための信号を送信するように構成されている。したがって、電子決済機能付き携帯電話50のスピーカ52から料金案内や動作状態を音声案内させることが可能である。
また、コネクタ付きケーブルに接続され、路側アンテナと無線通信を行う分離型のETCアンテナ20を備え、ETCアンテナ20は、本体と分離可能となっているので、ユーザがETC車載器本体10、すなわち電子決済機能付き携帯電話50の設置場所を自由に選択することができる。また、コネクタの着脱によってETCアンテナとの接続を行うことができるため配線作業が容易である。
また、ETCアンテナ20に、制御部16からの信号に応じて動作状態を表示するインジケータ20aが設けられているので、ユーザは、ETC車載器本体10の設置場所と関係なく、動作状態を確認することができる。
なお、上記実施形態において、ETCアンテナ20、ETC無線部14およびETC通信部15が第1の通信手段に相当し、携帯電話インタフェース無線部13が第2の通信手段に相当し、制御部16が制御手段に相当し、携帯電話検出スイッチ12が検出手段に相当し、インジケータ11a、11b、20aが表示手段に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、電子決済機能付き携帯電話の電子決済機能を利用して有料道路の通行料金の支払いを行う例を示したが、有料道路の通行料金の支払いに限定されるものではなく、例えば、路側アンテナが設置された時間貸し駐車場における駐車料金の支払い等に適用してもよい。
また、上記実施形態では、ETC車載器1から電子決済機能付き携帯電話50に予め定められたコードを送信して、電子決済機能付き携帯電話50のスピーカ52から音声案内を行わせる例を示したが、例えば、ETC車載器1から電子決済機能付き携帯電話50に音声案内のための音声信号を直接送信してもよい。
また、ETC車載器本体10と別体で設けられたETCアンテナ20に、制御部16からの音声信号に応じた音声を発生させるスピーカを備え、このスピーカから料金案内や動作状態を音声で案内するように構成してもよい。これにより、例えば、オーディオ用スピーカ付近やコンソールボックス内にETC車載器本体10を設置しても、ユーザは、ETCアンテナ20に設けられたスピーカから音声案内を聞くことができ、ETC車載器本体10の設置場所の選択範囲を広げることが可能となる。すなわち、電子決済機能付き携帯電話50を保持させる場所の選択範囲を広げることが可能となる。
また、上記実施形態では、ETC車載器本体10に制御部16からの信号に応じたブザー音を発生させるブザー11cを備えた構成を示したが、例えば、制御部16からの音声信号に応じた音声を発生させるスピーカを備え、料金案内や動作状態を音声で案内するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ETC車載器本体10とETCアンテナ20が別体で構成された例を示したが、ETC車載器本体10とETCアンテナ20を一体で構成してもよい。
また、上記実施形態では、表示手段としてのインジケータを緑色LED、橙色LEDによって構成する例を示したが、LEDに限定されることなく、例えば、ランプや液晶パネルとして構成してもよい。
また、電子決済機能付き携帯電話50をホールド部30に保持させた状態で電子決済機能付き携帯電話50の電源59の充電ができるように、ホールド部30に電子決済機能付き携帯電話50の給電コネクタを設け、この給電コネクタから電子決済機能付き携帯電話50の電源59を充電するように構成してもよい。
また、従来と同様にETCカードを挿入するためのETCカード挿入口を備え、ユーザが電子決済機能付き携帯電話50の電子決済機能を利用しない場合には、ETCカード挿入口に挿入されたETCカードのクレジット情報を利用して有料道路等の料金の支払いを行うことができるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、制御部16が、携帯電話検出スイッチ12から入力される電子決済機能付き携帯電話50の検出を示す信号に基づいて、携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済機能付き携帯電話50の電子決済用モジュール57から電子決済を行うためのデータを予め読み出しておく例を示したが、路側アンテナからETCアンテナ20、ETC無線部14およびETC通信部15を介して料金収受のための信号が入力されてから、携帯電話インタフェース無線部13を介して電子決済機能付き携帯電話50の電子決済用モジュール57から電子決済を行うためのデータを読み出してもよい。
1…ETC車載器、10…ETC車載器本体、
11…ヒューマン・マシン・インタフェース、11a、11b…インジケータ、
11c…ブザー、12…携帯電話検出スイッチ、
13…携帯電話インタフェース無線部、14…ETC無線部、
15…ETC通信制御部、16…制御部、17…セキュリティモジュール、
18…メモリ、19…電源部、20…ETCアンテナ、30…ホールド部、
30a…蓋部、50…電子決済機能付き携帯電話、51…電話無線部、
52…スピーカ、53…ディスプレイ、54…キーユニット、55…メモリ、
56…マイク、57…電子決済用モジュール、58…制御部、59…電源。
11…ヒューマン・マシン・インタフェース、11a、11b…インジケータ、
11c…ブザー、12…携帯電話検出スイッチ、
13…携帯電話インタフェース無線部、14…ETC無線部、
15…ETC通信制御部、16…制御部、17…セキュリティモジュール、
18…メモリ、19…電源部、20…ETCアンテナ、30…ホールド部、
30a…蓋部、50…電子決済機能付き携帯電話、51…電話無線部、
52…スピーカ、53…ディスプレイ、54…キーユニット、55…メモリ、
56…マイク、57…電子決済用モジュール、58…制御部、59…電源。
Claims (10)
- 車両に搭載され、路側に設置された路側アンテナと無線通信を行って料金収受のための処理を行うETC車載器であって、
前記路側アンテナと無線通信を行う第1の通信手段と、
電子決済のためのデータが記憶された電子決済モジュールを備えた電子決済機能付き携帯電話の前記電子決済モジュールと無線通信を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段を介して前記路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、前記第2の通信手段を介して前記電子決済モジュールから前記電子決済のためのデータを読み出し、前記第1の通信手段を介して前記路側アンテナへ送信する制御手段と、を備えたことを特徴とするETC車載器。 - 前記制御手段は、前記第2の通信手段を介して前記電子決済モジュールから前記電子決済のためのデータを読み出し、前記第1の通信手段を介して前記路側アンテナから料金収受のための信号が入力された場合、予め読み出しておいた前記電子決済のためのデータを前記第1の通信手段を介して前記路側アンテナへ送信することを特徴とする請求項1に記載のETC車載器。
- 前記電子決済機能付き携帯電話の前記電子決済モジュールと前記第2の通信手段との間の無線通信が可能となる位置に前記電子決済機能付き携帯電話を保持するホルダー部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のETC車載器。
- 前記ホルダー部は、前記電子決済機能付き携帯電話を保持した状態でも、前記電子決済機能付き携帯電話の電源が充電可能な形状となっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のETC車載器。
- 前記ホルダー部に前記電子決済機能付き携帯電話が保持されたか否かを検出する検出手段を備え、
前記制御手段は、前記検出手段によって前記ホルダー部に前記電子決済機能付き携帯電話が保持されたことが検出された場合、前記第2の通信手段に前記電子決済モジュールとの無線通信を開始させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のETC車載器。 - 前記制御手段からの信号に応じて動作状態を表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記ホルダー部に前記電子決済機能付き携帯電話を保持させた状態でも、外部から視認可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のETC車載器。 - 前記第2の通信手段は、前記電子決済機能付き携帯電話から動作状態を報知させるための信号を送信することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のETC車載器。
- 前記第1の通信手段は、コネクタ付きケーブルに接続され、前記路側アンテナと無線通信を行う分離型のETCアンテナを備え、
前記ETCアンテナは、前記コネクタの着脱によって分離可能となっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のETC車載器。 - 前記ETCアンテナには、前記制御手段からの信号に応じて動作状態を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のETC車載器。
- 前記ETCアンテナには、前記制御手段からの信号に応じて動作状態を音声案内する音声発生手段が設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載のETC車載器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008152444A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Denso Corp | 車載装置及びプログラム |
JP2008204165A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Xanavi Informatics Corp | ナビゲーション装置 |
-
2004
- 2004-10-26 JP JP2004311032A patent/JP2006126935A/ja not_active Withdrawn
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