JP2006126690A - カラーフィルタ製造装置およびカラーフィルタ - Google Patents

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崇明 小沼
Yoshiki Oku
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Abstract

【課題】ガラス基板を容易かつ確実に支持しつつガラス基板上にトナーを付与してカラーフィルタを製造する電子写真方式のカラーフィルタ製造装置を提供する。
【解決手段】カラーフィルタ製造装置1のプロセスユニット4は、外周に感光体を有する感光ドラム41、および、感光ドラム41の下部に対向して感光体上の静電潜像に湿式のカラーのトナーを付与する現像部を有する。感光ドラム41の下方には、下面から支持されるガラス基板9を感光ドラム41の回転軸J1に垂直な水平方向に移動する基板移動機構2が設けられる。感光ドラム41上のトナーは現像部よりも上方にて中間転写体32に転写され、中間転写体32により、下面から支持されつつ移動するガラス基板9の上面に転写される。これにより、カラーフィルタ製造装置1ではガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつガラス基板9上にトナーを付与してカラーフィルタを製造することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真法にてカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、および、カラーフィルタに関する。
TV装置やコンピュータの表示部に用いられる液晶表示装置等には、従来よりカラーフィルタが利用されている。カラーフィルタを製造する手法として、例えば、透明な基板上にフォトリソグラフィ技術を用いて感光性樹脂から形成されたパターンを染色する染色法や、顔料等の色素を分散した感光性樹脂を利用する顔料分散法、基板上に透明導電層(例えば、ITO(Indium-Tin-Oxide:酸化インジウムスズ))のパターンを形成して電着により着色パターンを形成する電着法、あるいは、凹版法、凸版法、シルクスクリーン法等によりインクを基板上に直接印刷する印刷法が知られている。
しかしながら、これらの手法は、煩雑なフォトリソグラフィプロセスを伴うことによりカラーフィルタの製造に長時間を要したり、カラーフィルタのセルの形状や配列に大きな制約が生じたり、あるいは、カラーフィルタの要求精度を満たすために高精度かつ高価なパターン原板や極めて特殊な技術が必要となる等のいずれかの問題を少なくとも有している。特に、近年、カラーフィルタの製造に用いられるガラス基板の大型化(いわゆる、第7世代や第8世代)に伴い、フォトリソグラフィ工程における液状の感光性樹脂の塗布に利用される一般的なスピンコート法では、感光性樹脂を均一に塗布することが困難となりつつある。
一方、ガラス基板に設けられた透明光導電層上に静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを付与してカラーフィルタを製造する電子写真法も知られている。電子写真法では、感光性材料の塗布等の煩雑な工程を経ることがないため短時間で、また、廃材がほとんど生じないため低コストで所望のセル形状や配列のカラーフィルタを製造することが可能となる。また、特許文献1では、感光ドラムの周囲に配置された帯電器、画像形成部および現像部により感光ドラムの外周面にトナー像を形成し、感光ドラム上のトナーを感光ドラムの下方を移動するガラス基板に直接転写する印刷装置が開示されている。このような印刷装置では、高価なパターン原板を必要とせず、カラーフィルタのパターンを示すデジタルの画像データからカラーフィルタを直接製造することができる。
なお、特許文献2では、直線状に配列された複数の感光ドラムのそれぞれに対して、湿式トナーを付与する現像部を設けるとともに感光ドラムの下部にて感光ドラム上のトナーが転写される中間転写体を設け、感光ドラムの下方にて中間転写体上のトナーを印刷用紙に転写して印刷を行う印刷装置が提案されている。また、特許文献3では、直線状に配列された複数の感光ドラムのそれぞれにおいて、湿式トナーを付与する現像部を感光ドラムの下部に対向して配置するとともに、感光ドラムの上部にて感光ドラム上のトナーが転写される中間転写体を設け、感光ドラムの上方にて中間転写体上のトナーを印刷用紙に転写して印刷を行う印刷装置が開示されている。
特表2002−527783号公報 特許第3417111号公報 特開平5−341661号公報
ところで、電子写真法にてカラーフィルタを製造する際に、カラーフィルタにおける色材の厚さの要求精度を満たすには小粒径トナーを用いる必要があり、小粒径トナーは、通常、湿式トナーとして利用される。この場合に、現像部から湿式トナーが漏出して画像形成部等の他の構成に不具合が生じること等を防止するために、特許文献1の装置構造よりも現像部を感光ドラムの下部に対向して設けることが好ましい。一方、大型のガラス基板を確実に支持するためには、ガラス基板の下面のおよそ全体を支持しなければならないが、感光ドラムの下方にてトナーをガラス基板に直接転写しようとするとガラス基板と現像部とが干渉してしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ガラス基板を容易かつ確実に支持しつつガラス基板上にトナーを付与してカラーフィルタを製造する電子写真方式のカラーフィルタ製造装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電子写真法にてカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置であって、外周に感光体を有するとともに所定の回転軸を中心として回転する感光ドラムと、下面から支持されるガラス基板を前記所定の回転軸に垂直な移動方向に前記感光ドラムに対して相対的に移動する移動機構と、帯電後の前記感光体に光を照射して静電潜像を形成する画像形成部と、前記感光ドラムの下部に対向して設けられるとともに、前記感光体上の静電潜像に湿式のカラーのトナーを付与する現像部と、前記現像部よりも上方にて前記感光体上の前記トナーが転写されるとともに、前記トナーを下面から支持される前記ガラス基板へと送り、前記ガラス基板の上面に転写する中間転写体とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記感光ドラム上に少なくとも2種類の色のトナーにより画像が形成され、前記感光ドラム上の前記少なくとも2種類の色のトナーが前記中間転写体に一括して転写される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記感光ドラムから前記中間転写体上に少なくとも2種類の色のトナーが順次転写され、前記中間転写体上の前記少なくとも2種類の色のトナーが前記ガラス基板の上面に一括して転写される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記移動機構によりガラス基板が前記感光ドラムに対して繰り返し相対的に移動し、移動が繰り返される毎に前記ガラス基板の相対的な移動経路が前記所定の回転軸に平行な方向に移動される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記感光ドラム、前記画像形成部および前記現像部の一の組合せと同様の他の組合せをさらに備え、前記中間転写体上に前記他の組合せに係る感光ドラム上のトナーも転写される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記一の組合せにより前記中間転写体上に一の色のトナーが転写され、前記他の組合せにより前記一の色のトナーが転写された状態で前記中間転写体上に他の色のトナーが転写され、前記中間転写体上の前記一の色のトナーおよび前記他の色のトナーが前記ガラス基板の上面に一括して転写される。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記他の組合せが、前記一の組合せに対して前記所定の回転軸に沿う方向に関してずれて配置される。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記感光ドラム、前記画像形成部、前記現像部および前記中間転写体のもう1つの組合せをさらに備える。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、ガラス基板の下面を支持する定盤をさらに備え、前記移動機構が、前記感光ドラム、前記画像形成部、前記現像部および前記中間転写体を前記定盤に対して移動する。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、前記ガラス基板にブラックマトリクスが形成されている。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置にて製造されたものである。
本発明によれば、ガラス基板を容易かつ確実に支持しつつ電子写真方式にてガラス基板上にトナーを付与してカラーフィルタを製造することができる。
また、請求項2の発明では、カラーフィルタを精度よく製造することができ、請求項3の発明では、簡単な構成にてカラーフィルタを製造することができる。
また、請求項4の発明では、簡単な構成で大型のガラス基板の全面にトナーを転写することができ、請求項5ないし8の発明では、カラーフィルタを短時間で製造することができる。
また、請求項10の発明では、高精度なカラーフィルタを容易に製造することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置1の構成を示す図であり、カラーフィルタ製造装置1は電子写真法を用いてカラーフィルタを製造する装置である。カラーフィルタ製造装置1は、ガラス基板9を図1中のY方向へと水平に移動する基板移動機構2、および、基板移動機構2により移動するガラス基板9に所定のカラーのパターンを印刷する印刷ユニット3を備える。基板移動機構2は、それぞれが図1中のX方向に水平に伸びる複数の搬送用ローラ21をY方向に配列して有する。複数の搬送用ローラ21の一部にはモータが接続され、複数の搬送用ローラ21によりガラス基板9の下面((−Z)側の面)が支持されつつガラス基板9がY方向へと移動する。
印刷ユニット3は、基板移動機構2の上方において複数のローラ31(図1では、3個のローラであり、そのうちの1つに符号31aを付している。)に外接して設けられる環状ベルトである中間転写体32を有し、複数のローラ31の一部に図示省略のモータが接続されて中間転写体32が循環移動する。中間転写体32には図示省略の蛇行補正機構が取り付けられる。印刷ユニット3には、電子写真方式にて感光ドラム上にR(赤)、G(緑)、B(青)、K(黒)の色のトナー像をそれぞれ形成する4個のプロセスユニット4が中間転写体32に対向して取り付けられる。中間転写体32の内部において各プロセスユニット4に対向する位置には、転写ローラ331が設けられ、中間転写体32上に各プロセスユニット4の感光ドラム上のトナーが転写される。また、印刷ユニット3は、中間転写体32上のトナーをガラス基板9に転写する転写ローラ332をさらに有する。転写ローラ332は、複数のローラ31のうち(−Z)側に配置されたローラ31aに対向して設けられ、ローラ31aと転写ローラ332との間を中間転写体32と共にガラス基板9が通過する。
図2は、1つのプロセスユニット4を拡大して示す図である。図1中の4個のプロセスユニット4はそれぞれが異なる色のトナー像を形成する点を除き、同じ構成とされる。各プロセスユニット4は、図示省略のモータに減速機を介して接続された感光ドラム41を備え、感光ドラム41は図2中の回転軸J1を中心に回転可能に支持される。感光ドラム41は、アルミニウム等の金属により形成されるとともに回転軸J1を中心とする円筒部材411を有し、円筒部材411は電気的に接地される。円筒部材411の外周面には、例えば、フタロシアニン顔料を有する単層型有機感光体(以下、単に「感光体412」という。)が一様に塗布される(または、蒸着される)。なお、感光体412はフタロシアニン顔料を有する単層型有機感光体以外であってもよい。
プロセスユニット4は、感光ドラム41に対向して設けられる帯電器42をさらに有し、帯電器42はイオンを発生して感光体412を帯電させる。また、感光ドラム41の周囲には帯電器42から時計回りに、画像形成用の光を出射して感光体412に静電潜像を形成する画像形成部43、感光体412上に形成された静電潜像に湿式トナー(例えば、イソパラフィン系の溶媒に分散しているトナー)を付与して現像する現像部44、感光体412の表面をクリーニングするクリーナ45、並びに、光を出射して感光体412を除電する除電器46が配置される。現像部44は感光ドラム41の下部に対向して設けられ、これにより、現像部44から湿式トナーが漏出することが簡単な構造で防止され、画像形成部43や帯電器42等の他の構成において湿式トナーの漏出に起因する不具合が生じることが容易に防がれる。また、現像部44には現像液である湿式トナーを供給するトナー供給部5が接続される。
図3は、各現像部44に接続されたトナー供給部5の構成を示す図である。図3に示すように、トナー供給部5は、湿式トナーを貯溜する貯溜タンク51、貯溜タンク51内の湿式トナーを攪拌する攪拌部52、貯溜タンク51内に濃縮された湿式トナーを供給する濃縮トナータンク53、現像部44に貯溜タンク51内の湿式トナーを送り出す供給ポンプ54、および、現像部44から湿式トナーを回収する回収ポンプ55を有する。貯溜タンク51内には濃度センサ511が設けられ、濃度センサ511の出力に基づいて貯溜タンク51内の湿式トナーが一定の濃度に維持され、供給ポンプ54および回収ポンプ55により現像部44と貯溜タンク51との間で循環される。なお、貯溜タンク51の排出口には湿式トナーから不要物を除去するフィルタ512が設けられる。
図4は、カラーフィルタ製造装置1がカラーフィルタを製造する処理の流れを示す図である。以下、図4中のステップS12〜S15の説明では、主に図2を参照して1つのプロセスユニット4に着目して説明を行うが、実際には、他のプロセスユニット4においてもステップS12〜S15がほぼ並行して行われる。
カラーフィルタ製造装置1では、まず、各プロセスユニット4において感光ドラム41が回転軸J1を中心に時計回り(すなわち、図2中の矢印71が示す回転方向)に回転を開始するとともに、中間転写体32も図1および図2中の矢印72が示す方向に(循環)移動を開始する(ステップS11)。図2の各プロセスユニット4では感光ドラム41の回転により、感光体412が周囲に配置された各周辺構成(すなわち、帯電器42、画像形成部43、現像部44、クリーナ45および除電器46)に対して連続的に移動し、これらの周辺構成による感光体412に対する処理が開始される。
帯電器42では、対向する位置へと到達する感光体412の一部(以下、「対象部位」と呼ぶ。)に電荷が順次付与され、対象部位の表面を一様に帯電させる(ステップS12)。帯電後の対象部位は画像形成部43の光の照射位置へと連続的に移動する。画像形成部43は、所定の波長の光を出射する複数の発光ダイオード(LED)が配列されたもの(LEDアレイ)を光源として有する。画像形成部43には、カラーフィルタのパターンを示す画像から生成された各色成分の画像データのうち、このプロセスユニット4のトナーの色に対応する画像データが入力され、この画像データに応じて画像形成用の光が感光体412に向けて出射される。感光体412の対象部位において光が照射された部位は、表面に帯電した電荷が感光体412内に移動して除去される。また、光が照射されない部位は帯電状態がそのまま維持されるため、感光体412の表面には電荷の分布による画像(すなわち、静電潜像)が形成される(ステップS13)。画像形成部43の光源は、必ずしもLEDである必要はなく、例えば、半導体レーザや、ランプと液晶シャッタとを組み合わせたもの等であってもよい。
静電潜像が形成された部分(対象部位)は現像部44に対向する位置へと移動し、現像部44の上流側の現像ローラ441により湿式トナー(溶媒中に分散されるとともに帯電しているトナー)が静電潜像に付与される(ステップS14)。このとき、現像ローラ441には所定の電圧が付与され、トナーは感光体412上の対象部位において電荷が除去された部位にのみ付着して静電潜像が現像される。すなわち、感光体412の対象部位にトナー像が形成される。なお、感光体412上の帯電した部位にトナーが付着するようにされてもよい。
また、対象部位上の不要な湿式トナーは現像部44の下流側のスキージローラ442により掻き取られて現像部44へと戻される。トナー像が形成された対象部位は、現像部44の下流側に設けられた半導電性スポンジローラ443へと移動する。半導電性スポンジローラ443の中心にはトナーと同じ極性の電圧が付与され、対象部位上の不要な溶媒を除去しつつ、対象部位のトナーが電気的な反発力により感光体412に押し付けられる。なお、対象部位上の不要な溶媒はコロナ放電器等を用いて、いわゆる、コロナスクイーズ法により除去されてもよい。
対象部位は現像部44よりも上方の転写ローラ331に対向する位置へと移動し、転写ローラ331に所定の電圧が付与されて感光体412の対象部位上のトナーが中間転写体32の表面へと転写される(ステップS15)。対象部位は、クリーナ45の位置へと続けて移動し、クリーナ45により感光体412の対象部位に残留したトナー(すなわち、中間転写体32に転写されなかったトナー)等の不要物が除去されて感光体412の表面がクリーニングされ、感光体412が機械的に初期状態に戻される。そして、ランプとフィルタとの組合せ、あるいは、LED等を有する除電器46により光が照射されて感光体412が除電され、電気的に初期状態に戻される。
各プロセスユニット4では、ステップS12〜S15の処理が感光体412上の各部位に対してほぼ並行して行われ、中間転写体32の表面にトナーが連続して転写される。また、図1の4個のプロセスユニット4のうち最も上流の(すなわち、(−Y)側の)プロセスユニット4によりトナーが転写された中間転写体32の部位に注目すると、カラーフィルタのパターンを示す画像において、この部位に形成されたある色のトナー像と同じ位置の他の色のトナー像が、下流側のプロセスユニット4により転写される。すなわち、一のプロセスユニット4により中間転写体32上に一の色のトナーが転写され、他のプロセスユニット4により一の色のトナーが転写された状態で中間転写体32上に他の色のトナーが転写される。これにより、4個のプロセスユニット4によりR、G、B、Kの色のトナー像が中間転写体32上に重ねて形成される。ここで、Kの色のトナー像はブラックマトリクスのパターンとされる。
4個の感光ドラム41上からトナー像が順次転写された中間転写体32の部位は転写ローラ332に対向する位置へと移動し、これに合わせて、ガラス基板9が基板移動機構2により下面から支持されつつ感光ドラム41の回転軸J1に垂直であってほぼ水平な方向に移動してローラ31aの位置における中間転写体32と転写ローラ332との間を通過する。このとき、転写ローラ332に所定の電圧を付与することにより生じる転写ローラ332と中間転写体32との間の電界により、中間転写体32上の4色のトナーがガラス基板9に電気的に引き寄せられてガラス基板9の上面((+Z)側の面)に一括して転写される(ステップS16)。ガラス基板9は(+Y)側へと連続的に移動し、ガラス基板9の上面のトナーが加熱器34により加熱されて溶融され、トナーがガラス基板9上に定着する。また、トナーがガラス基板9へと転写された後の中間転写体32の部位は、下流側に設けられたクリーナ35によりクリーニングされ、最上流のプロセスユニット4へと移動して、トナーの転写が繰り返される。
カラーフィルタ製造装置1では、カラーフィルタのパターンを示す画像の全体がガラス基板9上に形成されるまで上記ステップS12〜S16の処理が継続される。そして、必要な枚数のガラス基板9への印刷が終了すると感光ドラム41の回転が停止されるとともに、中間転写体32の移動が停止され、カラーフィルタ製造装置1による印刷処理が終了する(ステップS17)。なお、上面に転写されたトナーのガラス基板9への定着処理は、別途設けられる乾燥炉等にて行われてもよい。
以上のように、カラーフィルタ製造装置1では、感光ドラム41の下部に対向して現像部44が設けられ、感光ドラム41の下方にてガラス基板9が下面を支持されつつ回転軸J1に垂直な方向に移動する。そして、現像部44によりカラーのトナーが付与されて形成された感光ドラム41上のトナー像が、中間転写体32に転写され、さらに、中間転写体32により移動するガラス基板9へと送られ、ガラス基板9の上面に転写される。これにより、カラーフィルタ製造装置1では、感光ドラム41や現像部44よりも十分に下方にてこれらの構成要素との干渉を考慮することなくガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつガラス基板9の上面にトナーを付与してカラーフィルタを製造することができる。
また、カラーフィルタ製造装置1では、それぞれが感光ドラム41、帯電器42、画像形成部43および現像部44の組合せである複数のプロセスユニット4が設けられ、1つの中間転写体32上に複数のプロセスユニット4のそれぞれの感光ドラム41上のトナーが重ねて転写され、中間転写体32上のトナーがガラス基板9の上面に一括して転写される。これにより、ガラス基板9を用いたカラーフィルタを短時間で製造することができる。
次に、カラーフィルタ製造装置1の他の例について説明する。図5は、他の例に係るカラーフィルタ製造装置1を(+Z)側から(−Z)方向を向いて見た場合の様子を示す図である。図5のカラーフィルタ製造装置1は、印刷ユニット3をX方向に移動する印刷ユニット移動機構6をさらに備える。印刷ユニット移動機構6は、モータ61およびボールねじ機構62を有し、モータ61が回転することによりボールねじ機構62の移動体に接続された印刷ユニット3がガラス基板9の移動方向に垂直な水平方向(すなわち、X方向)へと移動する。また、図5のカラーフィルタ製造装置1では、印刷ユニット3のX方向の幅がガラス基板9より小さくされ、1枚のガラス基板9上に複数のカラーフィルタのパターンが印刷される。
図5のカラーフィルタ製造装置1では、図4の処理と同様に、印刷ユニット3の下方をガラス基板9がY方向へと移動してガラス基板9上にカラーのトナーが付与される。このとき、ガラス基板9の一度の移動により、ガラス基板9上には、印刷ユニット3のX方向の幅より僅かに小さい幅の帯状の領域に複数のカラーフィルタのパターンが一直線状に並ぶようにして印刷される。続いて、ガラス基板9が印刷ユニット3の(−Y)側へと戻されるとともに、印刷ユニット3のX方向の幅とほぼ同じ距離だけ印刷ユニット3がX方向に移動する。そして、X方向に関して直前の印刷処理とは異なるガラス基板9上の位置に、同様に複数のカラーフィルタのパターンが一直線状に並ぶようにして印刷される。カラーフィルタ製造装置1では、上記処理が繰り返されて1枚のガラス基板9上に多数のカラーフィルタのパターンが形成され、他の装置にてガラス基板9がカラーフィルタのパターン毎に切断されて複数のカラーフィルタが完成する。
以上のように、図5のカラーフィルタ製造装置1では、基板移動機構2によりガラス基板9が繰り返し感光ドラム41に対してY方向に移動し(図1参照)、この移動が繰り返される毎にガラス基板9の感光ドラム41に対する相対的な移動経路が感光ドラム41の回転軸J1に平行な方向に移動される。これにより、カラーフィルタ製造装置1では、大型のガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつ、簡単な構成で大型のガラス基板9の全面にトナーを転写することができる。
また、印刷ユニット3を小型化・軽量化する等して印刷ユニット移動機構6による高精度な移動が実現される場合には、例えば、X方向に関してガラス基板9の幅の1/nの幅の印刷が可能な印刷ユニット3を、基板移動機構2によるガラス基板9の移動が繰り返される毎にガラス基板9の幅の1/nだけずらすことにより、X方向の幅が印刷ユニット3の幅以上の(すなわち、X方向の幅がガラス基板9の幅の1/n以上の)カラーフィルタが製造されてもよい。
図6は本発明の第2の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置1aの構成を示す図である。図6のカラーフィルタ製造装置1aは、図1のカラーフィルタ製造装置1と比較して印刷ユニット3aの構成が異なる。印刷ユニット3aは、1つのプロセスユニット4aを有し、プロセスユニット4aには、それぞれが異なる色の湿式トナーを感光体412に付与する4個の現像部44a,44b,44c,44dが感光ドラム41の下部に対向して設けられる。
図6のカラーフィルタ製造装置1aにてカラーフィルタを製造する工程を図4に準じて説明すると、まず、第1の実施の形態と同様に感光ドラム41の回転および中間転写体32の移動が開始される(図4:ステップS11)。続いて、プロセスユニット4aの帯電器42により感光体412を帯電させた後(ステップS12)、Rの色成分の画像データに応じて画像形成部43から光が出射され、感光体412上に静電潜像が形成される(ステップS13)。静電潜像が形成されると、上流側の現像部44aからRの色のトナーが感光体412上に付与され、Rの色成分の画像データに応じたトナー像が形成される(ステップS14)。そして、感光体412上のRの色のトナーが現像部44aよりも上方にて中間転写体32上に連続して転写され(ステップS15)、中間転写体32の表面上にRの色成分の画像データの全体に対応するトナー像が形成される。なお、この段階ではガラス基板9は印刷ユニット3の下方には搬入されず、クリーナ35は中間転写体32から離れた状態とされる。
続いて、画像形成部43によりGの色成分の画像データに応じて帯電後の感光体412に静電潜像が形成され(ステップS12,S13)、現像部44aの下流側の現像部44bからGの色のトナーが付与され静電潜像が現像される(ステップS14)。そして、中間転写体32上のRの色のトナー像に重ねてGの色のトナー像が形成される(ステップS15)。同様にして、Bの色成分の静電潜像が形成された後、現像部44bの下流側の現像部44cによりBの色のトナー像が感光ドラム41上に形成され、R、Gの色のトナー像に重ねて中間転写体32上に転写され(ステップS11〜S15)、その後、現像部44cの下流側の現像部44dによりKの色のトナー像が感光ドラム41上に形成され、中間転写体32上のR、G、Bの色のトナー像に重ねて転写される(ステップS11〜S15)。
感光ドラム41から中間転写体32上にR、G、B、Kの色のトナーが順次転写されると、中間転写体32上のトナー画像が形成された部位の移動に合わせてガラス基板9が下面から支持されつつ搬入され、転写ローラ332により中間転写体32上のR、G、B、Kの色のトナーがガラス基板9の上面に一括して転写される(ステップS16)。ガラス基板9の上面のトナーは加熱器34により定着されるとともに、ガラス基板9と当接後の中間転写体32の部位がクリーナ35によりクリーニングされる。そして、中間転写体32上のトナー像の全体がガラス基板9に転写されると、感光ドラム41の回転および中間転写体32の移動が停止され、カラーフィルタ製造装置1aによるカラーフィルタの製造が終了する(ステップS17)。各色トナーの現像される順序は上述に限定されるものではない。
以上のように、図6のカラーフィルタ製造装置1aでは、1つのプロセスユニット4aのみが設けられ、1つの感光ドラム41の下部に対向して4個の現像部44a〜44dが配置される。そして、現像部44a〜44dよりも上方にて感光ドラム41から中間転写体32上にR、G、B、Kの色のトナーが順次転写され、中間転写体32上の4色のトナーが、下面から支持されつつ感光ドラム41の回転軸J1に垂直かつほぼ水平な方向に移動するガラス基板9の上面に一括して転写される。これにより、カラーフィルタ製造装置1aでは、ガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつ、図1のカラーフィルタ製造装置1に比べて簡単な構成にてガラス基板9上に4色のトナーを付与し、ブラックマトリクスを有するR、G、Bの3種類の色のカラーフィルタを容易に製造することができる。
図7は本発明の第3の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置1bの構成を示す図である。図7のカラーフィルタ製造装置1bの印刷ユニット3bでは、図2の1つのプロセスユニット4と、プロセスユニット4とは構成が異なるもう1つのプロセスユニット4bが設けられる。印刷ユニット3bの下方には、導電性ゴムシート221を表面に有する定盤22が設けられ、例えば、厚さ0.7mmのガラス基板9が定盤22上に載置されてガラス基板9の下面がおよそ全体的に支持される。また、図7のカラーフィルタ製造装置1bでは、図5の印刷ユニット移動機構6と同様の機構により(ただし、ボールねじの向きはY方向を向く。)、印刷ユニット3bがガラス基板9に対して平行であって感光ドラム41の回転軸J1に垂直な方向((−Y)方向)に連続的に移動する。
図7に示すプロセスユニット4bでは、感光ドラム41の下部に対向して3個の画像形成ユニット40a,40b,40cが時計方向に順に設けられ、各画像形成ユニット40a〜40cは、帯電器42a,42b,42c、画像形成部43a,43b,43c(例えば、感光ドラム41上において1200dpiに相当するドットを形成するLEDアレイにより構成される。)、および、現像部44a,44b,44cをそれぞれ時計方向に順に有する。3個の画像形成ユニット40a〜40cはそれぞれR、G、B用とされ、現像部44a〜44cにはそれぞれR、G、Bの色の湿式トナーが保持されている。この場合においても、現像部44a〜44cが感光ドラム41の下部に対向して設けられるため、湿式トナーの漏出が容易に防止される。また、中間転写体32の移動方向においてプロセスユニット4bの下流側のプロセスユニット4はK用とされる(すなわち、プロセスユニット4はブラックマトリクス形成用であり、現像部44はKの色のトナーを保持する。)。なお、本実施の形態において利用される湿式トナーは、粒径0.7μmの球形トナーをイソパラフィン系溶剤(アイソパーH(商品名):エクソンモービル社製)に重量比3%の濃度にて分散したものである。
図7のカラーフィルタ製造装置1bでは、(−Z)側のローラ31aがガラス基板9の(+Y)側に離間した状態で感光ドラム41の回転および中間転写体32の移動が開始される(図4:ステップS11)。プロセスユニット4bでは画像形成ユニット40aの帯電器42aにより感光体412が帯電され、画像形成部43aによりRの色成分の画像データに応じて静電潜像が形成される(ステップS12,S13)。このとき、帯電後の表面電位が、例えば600Vとされ、光が照射された感光体412上の部位の表面電位は150Vとされる。そして、現像部44aにおいて、現像ローラ441(図2参照)に400Vの電圧を付与しつつRの色のトナーが感光体412上に付与されて感光体412上にRの色のトナー像が形成される(ステップS14)。
感光体412上のRの色のトナーが付与された部位は画像形成ユニット40bへと移動し、帯電器42bにより帯電された後、画像形成部43bによりGの色成分の画像データに応じて静電潜像が形成され、現像部44bによりRの色のトナーに重ねてGの色のトナーが付与される(ステップS12〜S14)。続いて、R、Gの色のトナーが付与された感光体412の部位が、画像形成ユニット40cの帯電器42cにより帯電され、Bの色成分の画像データに応じて静電潜像が形成される(ステップS12,S13)。そして、現像部44cによりR、Gの色のトナーに重ねてBの色のトナーが付与され、R、G、Bの色のトナー像が感光体412上に形成される(ステップS14)。感光体412上のR、G、Bの色のトナーは現像部44a〜44cよりも上方にて中間転写体32に一括して転写される(ステップS15)。ここで、本実施の形態における中間転写体32はポリイミド系材料により形成され、約10オーム(Ω)の抵抗(絶縁性)を有し、感光体412上から中間転写体32へのトナーの転写の際には転写ローラ331に900Vの電圧が付与される。
下流側のK用のプロセスユニット4では、同様に、感光体412上にKの色のトナー像が形成され、中間転写体32上のR、G、Bの色のトナー像に重ねてKの色のトナー像が転写される(ステップS12〜S15)。中間転写体32上のR、G、B、Kの色のトナー像が形成された先頭の部位がローラ31aへと近づくと、印刷ユニット3bが(−Y)方向へと移動を開始する。
図7のカラーフィルタ製造装置1bでは、ガラス基板9側のローラ31aが転写ローラとされ、ローラ31aに付与される1.5kVの電圧により生じるローラ31aと導電性ゴムシート221との間の電界により中間転写体32上のR、G、B、Kの色のトナーがガラス基板9の上面に転写される(ステップS16)。ガラス基板9上のトナーは、ローラ31aの(+Y)側に設けられる加熱器34により100℃程度に加熱され、ガラス基板9上に定着される。
上記処理は、ガラス基板9上の全面に対して連続して行われ、厚さ0.7mmのガラス基板9上に厚さ約1.2μmの色材が形成されたカラーフィルタが完成する。定盤22にはガラス基板9を突き上げるリフトピンが設けられており、定盤22上からリフトアップされたガラス基板9が他の機構により下方から支持されて次の処理装置へと搬送される。
以上のように、図7のカラーフィルタ製造装置1bでは、プロセスユニット4bの感光ドラム41の下部に対向して設けられた現像部44a〜44cにより、感光ドラム41上にR、G、Bの色のトナーにより画像が形成され、感光体412上の3色のトナーが現像部44a〜44cよりも上方にて中間転写体32に一括して転写される。そして、中間転写体32にKの色のトナーが転写された後、中間転写体32によりトナーが、定盤22により撓みが生じることなく下面から支持されるガラス基板9へと送られ、ガラス基板9の上面に転写される。これにより、R、G、Bの色成分のトナー像については感光体412上にて精度よく位置合わせすることができ、大型のガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつ、ガラス基板9上にトナーを付与してカラーフィルタを精度よく製造することができる。また、カラーフィルタ製造装置1bにおいてK用のプロセスユニット4を省略し、予めブラックマトリクスが形成されたガラス基板9を用いた場合には、ブラックマトリクスの各セルにトナーを付与して高精度なカラーフィルタが容易に製造可能である。
図7のプロセスユニット4bのように、1つの感光体412上に複数色のトナー像を重ねて形成する場合(いわゆる、Image On Imageの手法を用いる場合)、一の色のトナーが付着した感光ドラム41に対して他の色成分の画像形成用の光が照射されることとなるが、カラーフィルタのパターンでは基本的にR、G、Bが重なることはないため、感光体412上に3色の適切なパターン(トナー像)が形成される。また、プロセスユニット4bにK用の画像形成ユニットが感光ドラム41の下部に対向してさらに設けられ、K用のプロセスユニット4が省略されてもよく、この場合、プロセスユニット4bにおいてK用の画像形成ユニットを他の画像形成ユニット40a〜40cの上流側に設けることにより、Kの色のトナーが光を遮蔽してKの色のトナー上に他の色のトナーが付着することが防止され、カラーフィルタの色材の厚さを高い信頼性にて均一にすることができる。
図8は本発明の第4の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置1cの構成を示す正面図であり、図9はカラーフィルタ製造装置1cを(+Z)側から(−Z)方向を向いて見た様子を示す図である。図9中に破線の矩形に平行斜線を付して示すようにカラーフィルタ製造装置1cは、図7中のプロセスユニット4bと同様の4個のプロセスユニット4bを備える。図8および図9に示すように、4個のプロセスユニット4bはY方向およびZ方向の双方に交互にずれつつ、X方向に並べられる。また、中間転写体32のX方向の幅は、4個のプロセスユニット4bを並べた場合のX方向の幅とほぼ同じとされる。
カラーフィルタ製造装置1cでは、中間転写体32上において4個のプロセスユニット4bによりそれぞれX方向にずれた位置にR,G,Bの色のトナー像が形成される。このとき、(−Y)側のプロセスユニット4bにより形成されるトナー像と(+Y)側のプロセスユニット4bにより形成されるトナー像との間にずれが生じないように各プロセスユニット4bにおいて感光ドラム41上にトナー像を形成するタイミングが調整される。また、カラーフィルタ製造装置1cに搬入されるガラス基板9の上面には、予めブラックマトリクスが形成されており(例えば、スパッタリングにより形成される。)、ブラックマトリクスの各セルにR,G,Bのいずれかの色のトナー像が転写されるように、ガラス基板9の搬入のタイミングが調整され、カラーフィルタが製造される。
以上のように、図8のカラーフィルタ製造装置1cでは、複数のプロセスユニット4bが感光ドラム41の回転軸J1に沿うX方向に関して互いにずれて配置され、各プロセスユニット4bの感光ドラム41上のトナーが、1つの中間転写体32上にX方向にずれて転写される。これにより、大型のガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつ1つの中間転写体32を用いて大型のガラス基板9の広範囲に亘ってトナーを付与し、カラーフィルタを短時間で製造することができる。なお、本実施の形態におけるプロセスユニットが、図6のプロセスユニット4aとされてもよい。
図10は本発明の第5の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置1dの構成を示す図である。図10のカラーフィルタ製造装置1dでは、それぞれが感光ドラム41、帯電器42、画像形成部43、現像部44および中間転写体32の組合せであり、図2のプロセスユニット4と同様の構成(ただし、中間転写体32も個別に設けられる。)の複数の印刷ユニット3が、Y方向に交互にずれつつX方向に向かって並んでいる。例えば、X方向に関して1つの印刷ユニット3により印刷される幅がガラス基板9の幅の1/nである場合には、カラーフィルタ製造装置1dではガラス基板9の幅の1/nのピッチにてn個の印刷ユニット3が配列される。そして、各印刷ユニット3において、感光ドラム41の下部に対向して配置された現像部44により感光体412上に形成されたトナー像が、現像部44より上方にて中間転写体32に転写され(図2参照)、中間転写体32から感光ドラム41の下方を通過するガラス基板9の上面にトナーが転写され、ガラス基板9の全体に印刷が行われる。これにより、図10のカラーフィルタ製造装置1dでは、大型のガラス基板9を容易かつ確実に支持しつつガラス基板9上にトナーを付与してカラーフィルタを短時間で製造することができる。なお、本実施の形態における印刷ユニットが、図6の印刷ユニット3aや図7の印刷ユニット3bとされてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
現像部44は、必ずしも2つのローラ(現像ローラ441およびスキージローラ442)を有するものである必要はなく、他の方式により湿式トナーの付与および不要な湿式トナーの回収を行うものでもよい。
上記第3の実施の形態では固定されたガラス基板9に対して印刷ユニット3bが感光ドラム41の回転軸J1に垂直な方向((−Y)方向)に移動し、他の実施の形態ではY方向に関して固定された印刷ユニットに対してガラス基板9がY方向に移動するが、ガラス基板9の印刷ユニットに対するY方向への移動は相対的なものであればよい。例えば、第3の実施の形態において基板移動機構2が設けられ、固定された印刷ユニット3bに対してガラス基板9がY方向に移動してもよく、他の実施の形態において定盤によりガラス基板9が下面から支持され、感光ドラム、画像形成部、現像部および中間転写体が定盤に対して(−Y)方向に移動してもよい。
上記第2ないし第5の実施の形態において、図5の印刷ユニット移動機構6が設けられ、印刷ユニットがX方向の幅が大きいガラス基板9に対してX方向に間欠移動してもよい。また、カラーフィルタ製造装置1の構成によっては、印刷ユニットに対してガラス基板9をX方向に間欠移動する機構が設けられてもよく、印刷ユニットとガラス基板9との間のX方向の移動は相対的なものであってよい。
また、上記第1、第2および第5の実施の形態において、予めブラックマトリクスが形成されたガラス基板9上にR、G、Bの色のトナーが付与されて高精度なカラーフィルタが容易に製造されてもよい。この場合、K用のプロセスユニット4またはK用の現像部44dは省略される。
上記第1の実施の形態において4個のプロセスユニット4に代えて、X方向に関して同じ位置に図6のプロセスユニット4aと同様の2つのプロセスユニット(ただし、1つのプロセスユニットには2つの現像部のみが設けられる。)を設けたり、図7のプロセスユニット4bと同様の2つのプロセスユニット(ただし、1つのプロセスユニットには2つの画像形成ユニットのみが設けられる。)を設けることにより、一のプロセスユニットにより中間転写体32上に2色のトナーが転写され、他のプロセスユニットにより当該2色のトナーとは異なる2色のトナーが中間転写体32上に重ねて転写され、中間転写体32上の4色のトナーがガラス基板9上に一括して転写されてもよい。
上記第1ないし第5の実施の形態では、ガラス基板9上に3色または4色のトナーが転写されてR、G、Bのカラーフィルタが製造されるが、ガラス基板9上に転写されるトナーの色が2種類とされて、このような装置を2台並べて4色のカラーフィルタが製造されてもよい。すなわち、カラーフィルタ製造装置では、ガラス基板9に少なくとも2種類の色のトナーが転写される。
第1の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置の構成を示す図である。 プロセスユニットを拡大して示す図である。 トナー供給部の構成を示す図である。 カラーフィルタを製造する処理の流れを示す図である。 カラーフィルタ製造装置の他の例を示す図である。 第2の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置の構成を示す図である。 第3の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置の構成を示す図である。 第4の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置の構成を示す図である。 カラーフィルタ製造装置を示す平面図である。 第5の実施の形態に係るカラーフィルタ製造装置の構成を示す図である。
符号の説明
1,1a〜1d カラーフィルタ製造装置
2 基板移動機構
9 ガラス基板
22 定盤
32 中間転写体
41 感光ドラム
43,43a〜43c 画像形成部
44,44a〜44d 現像部
412 感光体
J1 回転軸

Claims (11)

  1. 電子写真法にてカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置であって、
    外周に感光体を有するとともに所定の回転軸を中心として回転する感光ドラムと、
    下面から支持されるガラス基板を前記所定の回転軸に垂直な移動方向に前記感光ドラムに対して相対的に移動する移動機構と、
    帯電後の前記感光体に光を照射して静電潜像を形成する画像形成部と、
    前記感光ドラムの下部に対向して設けられるとともに、前記感光体上の静電潜像に湿式のカラーのトナーを付与する現像部と、
    前記現像部よりも上方にて前記感光体上の前記トナーが転写されるとともに、前記トナーを下面から支持される前記ガラス基板へと送り、前記ガラス基板の上面に転写する中間転写体と、
    を備えることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  2. 請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記感光ドラム上に少なくとも2種類の色のトナーにより画像が形成され、
    前記感光ドラム上の前記少なくとも2種類の色のトナーが前記中間転写体に一括して転写されることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  3. 請求項1に記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記感光ドラムから前記中間転写体上に少なくとも2種類の色のトナーが順次転写され、
    前記中間転写体上の前記少なくとも2種類の色のトナーが前記ガラス基板の上面に一括して転写されることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記移動機構によりガラス基板が前記感光ドラムに対して繰り返し相対的に移動し、移動が繰り返される毎に前記ガラス基板の相対的な移動経路が前記所定の回転軸に平行な方向に移動されることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記感光ドラム、前記画像形成部および前記現像部の一の組合せと同様の他の組合せをさらに備え、
    前記中間転写体上に前記他の組合せに係る感光ドラム上のトナーも転写されることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  6. 請求項5に記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記一の組合せにより前記中間転写体上に一の色のトナーが転写され、前記他の組合せにより前記一の色のトナーが転写された状態で前記中間転写体上に他の色のトナーが転写され、
    前記中間転写体上の前記一の色のトナーおよび前記他の色のトナーが前記ガラス基板の上面に一括して転写されることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  7. 請求項5に記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記他の組合せが、前記一の組合せに対して前記所定の回転軸に沿う方向に関してずれて配置されることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  8. 請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記感光ドラム、前記画像形成部、前記現像部および前記中間転写体のもう1つの組合せをさらに備えることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  9. 請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    ガラス基板の下面を支持する定盤をさらに備え、
    前記移動機構が、前記感光ドラム、前記画像形成部、前記現像部および前記中間転写体を前記定盤に対して移動することを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置であって、
    前記ガラス基板にブラックマトリクスが形成されていることを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置にて製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
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