JP2006126512A - 光配線盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ファイバを整列させる整列盤と、整列盤から引き込まれた光ファイバが光ファイバケーブルと接続される接続盤との間に、光ファイバの余長を収容する余長収容空間を具備する光配線盤では、余長収容空間の全余長について、整列盤と接続盤との間にU字形に垂れ下げる湾曲処理を実現できる技術の開発が求められていた。
【解決手段】 前面側接続盤23と背面側接続盤24とによって構成された接続盤ユニット22を具備し、しかも、接続盤ユニット22と整列盤33A、33Bとの間の余長収容空間34の下部に、接続盤ユニット22よりも下方に延びる下方延長空間34aが確保されている光配線盤1を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光配線盤に係り、特に、光ファイバの接続切替等の作業性(保守性)に優れた光配線盤に関する。
光通信網の設備センターに設けられる光配線盤としては、例えば、図13(a)、(b)に示すように、いわゆるフロアコードケーブルといった所内配線ケーブル110が引き込まれるケーブル収容架101(配線架)と、所外ケーブル(外線光ファイバケーブル)等の光ファイバケーブル120が引き込まれ、この光ファイバケーブル120の光ファイバ121をコネクタ接続可能に成端する光コネクタが多数配列されて群構成とされた端子盤収容架102とを具備し、光ファイバケーブル120と伝送装置等との接続を行うものが提供されている。従来、端子盤収容架102としては、例えば、光コネクタアダプタ131が側面に実装された薄形ケース状の光モジュール130を複数収容したユニット140を架体150に上下多段に搭載した構造の前面保守型接続盤が広く採用されている。前記光コネクタアダプタ131には、光ファイバケーブル120側の光ファイバ121をコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(光コネクタプラグ。図示略)が、光モジュール130の内側から接続されている。
この前面保守型接続盤では、該接続盤の片面側(図13(b)左側の側面。前面。以下、作業面側とも言う)へのみユニット140からの光モジュール130の引き出しが可能であり、また、各ユニット140には光モジュール130が光コネクタアダプタ131が作業面側となる向きで収容される。ユニット140への光モジュール130の挿入は作業面側からのみ行える。
所内配線ケーブル110端末に露出された光ファイバ111を端子盤収容架102に引き込み、この光ファイバ111の先端に取り付けられた光コネクタ112(光コネクタプラグ)を作業面側から光コネクタアダプタ131に接続すると、この光コネクタ112が光モジュール130の内側から光コネクタアダプタ131に接続されている光コネクタと光コネクタアダプタ131内で接続されることで、伝送装置等と接続されている所内配線ケーブル110の光ファイバ111と光ファイバケーブル120側の光ファイバ121との光接続が実現される。また、光ファイバ111先端の光コネクタ112を光モジュール130の光コネクタアダプタ131に対して切替接続することで、所内配線ケーブル110側の光回線と光ファイバケーブル120側の光回線との接続を切り替えることができる。
ケーブル収容架101は、架内に引き込まれた複数本の所内配線ケーブル110の端末に露出されている光ファイバ111を整列させる整列部160(整列盤)を搭載しており、光ファイバ111は、整列部160から引き出された部分を端子盤収容架102に引き込んで、その先端の光コネクタ112を端子盤収容架102の作業面側から光モジュール130の光コネクタアダプタ131に接続する。また、整列部160と端子盤収容架102との間に確保された余長収容空間170には、整列部160と端子盤収容架102との間にて確保された光ファイバ111の余長111aが、整列部160と端子盤収容架102とから下方に垂れ下がるようにしてU字状に湾曲処理して収容される。
なお、前面保守型接続盤を有する光配線盤を開示する文献としては、例えば特許文献1、2等がある。
特開2003−215353号公報 特開2001−004848号公報
しかしながら、前述の光配線盤の場合、余長収容空間170での光ファイバ111の余長111aの湾曲処理は、前述の通り、整列部160と端子盤収容架102とから下方に垂れ下げるようにしてU字状に湾曲させて余長収容空間170に収容するものであるため、端子盤収容架102の下部に位置するユニット140に収容されている光モジュール130の光コネクタアダプタ131に接続される光ファイバ111については、余長収容空間170に余長111aを垂れ下げる形態の湾曲処理を行えないケースが発生する。これに鑑みて、余長収容空間170の底部にガイド部材やクランプ部材等を設置して、余長収容空間170の底部に配線される光ファイバの湾曲処理や整列等を図ることも試みられているが、余長収容空間170の底部に多数本の光ファイバ111が溜まって輻輳しやすくなり、また、余長収容空間170での光ファイバの余長処理形態の違いによって光配線盤内での光ファイバの取り扱いを変える必要が生じるため、切替接続に伴う移設等の作業の効率低下の原因になる。また、ガイド部材やクランプ部材等の設置により、コスト上昇の原因にもなるといった問題もある。
ケーブル収容架101における整列部160の搭載位置、及び、端子盤収容架102における全ユニット140の搭載位置を、出来るだけ架の上部にすれば、全ての光ファイバ111について、余長収容空間170に垂れ下げてU字状に湾曲させる余長処理が可能となるが、ユニット140については、設計自由度の高い整列部160に比べて上下方向寸法の縮小が困難であることから、搭載数の減少を余儀なくされ、今度は、光配線盤の収容心数の確保が難しくなるといった不満がある。
本発明は、前記課題に鑑みて、接続盤ユニットと整列盤との間に確保された余長収容空間に収容される光ファイバの余長の湾曲処理を、接続盤ユニットと整列盤との間に垂れ下げてU字状に湾曲させる処理に統一することができ、光ファイバの切替接続等に伴う移設等の作業性を向上できるとともに、収容心数を大幅に増やすことも可能な光配線盤の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
請求項1記載の発明は、光ファイバケーブルの光ファイバと、先端に光コネクタが取り付けられている成端光ファイバとを接続する光配線盤であって、前記光ファイバケーブルの光ファイバを前記成端光ファイバに対してコネクタ接続可能とする光コネクタが複数設置されたコネクタ配列面が前面側及び背面側に設けられている接続盤ユニットを有する成端架と、この成端架の隣に設置され、前記成端光ファイバを整列させて支持する整列盤が設けられている配線架と、前記接続盤ユニットと前記整列盤との間に確保され、前記整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれて前記接続盤ユニットの光コネクタに接続される前記成端光ファイバの余長を前記接続盤ユニットと前記整列盤との間に垂れ下げるようにしてU字状に湾曲させた状態で収容する余長収容空間とを具備し、前記接続盤ユニット及び前記整列盤は、前記成端架及び前記配線架が設置される設置床から上方に離隔した位置に設置されて、前記余長収容空間に、前記接続盤ユニット及び前記整列盤よりも下方に延在する下方延長空間が確保されていることを特徴とする光配線盤である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光配線盤において、前記成端架には、前記接続盤ユニットの下側に、前記光ファイバケーブルの端末が引き込まれるケーブル収容空間が確保されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光配線盤において、前記接続盤ユニットは前面側の前面側接続盤と背面側の背面側接続盤とを有し、前記前面側接続盤及び前記背面側接続盤は、外観薄板状の光モジュールを複数、縦置き横並びとし、かつ、各光モジュールの側部に取り付けられている光コネクタが横並びに配列されるようにして収容するモジュール収容ユニットを上下多段に設置した構成であり、前記モジュール収容ユニットは、前記光モジュールを収容するモジュール収容部と、このモジュール収容部から前記光モジュールの光コネクタに対する成端光ファイバの切替接続作業が行われる作業面側に突設され前記成端光ファイバが配線される成端光ファイバ用ダクトと、前記モジュール収容部の下に設けられ前記成端架に引き込まれた光ファイバケーブル端末に露出された光ファイバが配線されるケーブル側光ファイバ用ダクトとを有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光配線盤において、前記光モジュールは、光コネクタに対する成端光ファイバの切替接続作業が行われる作業面側に、前記光ファイバケーブル端末に露出された光ファイバがコネクタ接続されるケーブル接続用光コネクタを有し、前記光ファイバケーブル端末に露出された光ファイバは、前記ケーブル接続用光コネクタに接続することで、前記該光モジュール内に収容された光ファイバを介して、前記光モジュールの作業面側の光コネクタによって、前記成端光ファイバに対してコネクタ接続可能に成端されるようになっていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の光配線盤において、前記配線架の前面側及び背面側に、前記成端光ファイバの内、光モジュールの光コネクタに接続していない成端光ファイバの端末を保留するための保留エレメントが設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光配線盤において、前記整列盤は外観薄板状の整列エレメントを複数重ね合わせて構成され、前記配線架の前面側及び背面側にそれぞれ設けられており、前記整列エレメントは、前記整列盤から前記接続盤ユニットに配線される前記成端光ファイバが通される第1ゲート部と、整列盤から前記保留エレメントに配線される前記成端光ファイバが通される第2ゲート部とを有し、前記第1ゲート部と前記第2ゲート部とは、整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれる成端光ファイバの配線ルート、及び、整列盤から前記保留エレメントに引き込まれる成端光ファイバの配線ルートにそれぞれ対応して、整列エレメントにおける設置位置及び/又は向きが互いに異なるようにして設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の光配線盤において、前記整列盤は前記配線架の前面側及び背面側にそれぞれ設けられており、前面側の整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれる成端光ファイバと、背面側の整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれる成端光ファイバとを、前記接続盤ユニットと前記整列盤との間に確保された前記余長収容空間を介して、前記前面側接続盤と前記背面側接続盤とに対して選択的に引き込めるようになっていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の光配線盤において、前記配線架には、前面側の整列盤及び背面側の整列盤の上側又は下側に、前記配線架の前面側の整列盤から背面側接続盤に引き込まれる成端光ファイバ、及び/又は、前記配線架の背面側の整列盤から前面側接続盤に引き込まれる成端光ファイバが、成端架の前後方向に配線される渡り配線棚が設けられていることを特徴とする。
本発明の光配線盤によれば、以下のような優れた効果が得られる。
(1)成端架に、光ファイバケーブルの光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタが前面側及び背面側に複数設置されている接続盤ユニットを搭載した構成により、収容心数(対応心数)を充分に確保できるとともに、接続盤ユニット及び前記整列盤よりも下方に延在する余長収容空間の下方延長空間に充分な大きさ(特に上下方向寸法)を確保できる。これにより、配線架から成端架に引き込まれる全ての成端光ファイバの余長を、余長収容空間での垂れ下がり方式で湾曲処理することを容易に実現できる。余長収容空間での成端光ファイバの余長処理を、全ての成端光ファイバについて垂れ下がり方式に統一すれば、成端架の光モジュールの光コネクタに対する成端光ファイバの切替接続等に伴う移設、成端光ファイバの増設、撤去等の作業性も良好に確保できる。
(2)整列盤から成端架に引き込まれる成端光ファイバは余長収容空間を介することで、接続盤ユニットの前面側への引き込みと背面側への引き込みとを自由に選択できる。これにより、全ての成端光ファイバについて、光ファイバケーブルの各光ファイバに対する切替接続が可能であり、成端光ファイバが、接続盤ユニットの前面側へ引き込まれる配線ルートと、背面側へ引き込まれる配線ルートとに振り分けられる構造により、収容心数が多い場合でも、接続盤ユニットの光コネクタに対する成端光ファイバの切替接続の作業性を良好に確保できるといった利点がある。
以下、本発明を実施した光配線盤について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光配線盤1を示す全体斜視図、図2は前記光配線盤1を示す図であり(a)は正面図、(b)は側面図、図3は図2(b)のA−A線矢視図、図4は図2(a)のB−B線断面矢視図、図5は光配線盤1の成端架2に搭載されるモジュール収容ユニット5を示す斜視図、図6はモジュール収容ユニット5を示す図であって(a)は平面図、(b)は正面図、図7はモジュール収容ユニット5を示す側面図(但し、光モジュールの光コネクタ43の構造を実線で示した)、図8は整列エレメント33aを示す斜視図、図9は図8のC−C線矢視図、図10は保留エレメント35を示す斜視図である。
図1、図2(a)に示すように、光配線盤1は、成端架2と、この成端架2の隣に横並びに設置された配線架3とを有している。なお、ここで説明する光配線盤1は、光通信網に設置される設備センター内に設けられるものである。図中、符号8は、設備センター内に設けられた設置床であり、前記光配線盤1は前記設置床8上に設置される。
成端架2は、枠状のフレーム21(以下、架本体)と、この架本体21内に設置された接続盤ユニット22とを有している。前記成端架2は、光ファイバケーブル6の端末が引き込まれるとともに、この光ファイバケーブル6の端末に露出されている光ファイバ61(以下、ケーブル側光ファイバとも言う)を、前記接続盤ユニット22に設けられている光コネクタ42によって、配線架3から引き込まれた光ファイバ(後述の成端光ファイバ71)に対してコネクタ接続可能に成端する機能を果たすものである。
前記接続盤ユニット22の前面側(光配線盤1の前面側(図2(a)紙面手前側、図4左側))と、背面側(光配線盤1の背面側(図2(a)紙面奥側、図4右側))とには、ケーブル側光ファイバ61をコネクタ接続可能に成端するための光コネクタ42(光コネクタアダプタという場合もある)が複数設置されている。図示例の光配線盤1において、接続盤ユニット22の前記光コネクタ42は、接続盤ユニット22に複数収容された光モジュール4の側部に取り付けられたものである。接続盤ユニット22及び光モジュール4の構成については、後に詳述する。
ここで、「コネクタ接続可能に成端」という言葉の意味は、光ファイバの先端に光コネクタを取付ける行為、また、光コネクタを取り付けた後に光コネクタアダプタや光コネクタレセプタクルといった受け側光コネクタ(両側の光コネクタプラグ同士を向かい合わせる中継用の光コネクタハウジングを言う)、に接続する行為、あるいは、すでに光コネクタが取り付けられている光ファイバを、前記受け側光コネクタに挿入する行為を言うものとする。コネクタ接続可能に成端された光ファイバは、当該光ファイバ先端の光コネクタを別の光コネクタと接続(前記受け側光コネクタへの光コネクタプラグの挿入)することで、別の光ファイバ等によって構成されている光回線との光接続が実現される。また、ここでは、受け側光コネクタに対する光コネクタプラグの接続は、着脱可能であるものとする。
前述のケーブル側光ファイバ61について説明すれば、前記接続盤ユニット22の光コネクタ42は、成端光ファイバ71の先端に取り付けられた光コネクタ72(光コネクタプラグ)を挿入することで接続できる光コネクタアダプタあるいは光コネクタレセプタクルといった受け側光コネクタ(光コネクタ)である。この受け側光コネクタをケーブル側光ファイバ61の先端に直接取り付けるか、あるいは、この受け光コネクタが一端に取り付けられている光ファイバの他端側にケーブル側光ファイバ61を光接続することで、成端光ファイバ71先端に取り付けられた光コネクタ72(光コネクタプラグ)の光コネクタ42への挿入、接続によって、ケーブル側光ファイバ61と成端光ファイバ71との光コネクタによる光接続が実現される。
図4等に示すように、この接続盤ユニット22は、前面側の前面側接続盤23と背面側の背面側接続盤24とで構成されている。
前面側接続盤23及び背面側接続盤24は、それぞれ、架本体21に上下多段に取り付けた複数のモジュール収容ユニット5によって構成されている。モジュール収容ユニット5は、外観薄板状に形成された光モジュール4を縦置き横並びの配列状態に複数収容している。このモジュール収容ユニット5の構成については、後に詳述する。図示例の光配線盤1では、前面側接続盤23、背面側接続盤24のいずれも、架本体21に6段搭載されたモジュール収容ユニット5によって構成されているが、前面側接続盤23及び背面側接続盤24を構成するモジュール収容ユニット5の数はこれに限定されず、それぞれ変更可能である。
但し、前面側接続盤23及び背面側接続盤24は、成端架2の下部に確保したケーブル収容空間25よりも上に設けられる。
図5、図6(a)、(b)、図7に示すように、モジュール収容ユニット5は枠状のモジュール収容部51を有しており、このモジュール収容部51内に前記光モジュール4を縦置き横並びの配列状態に複数収容している。
図5、図7に示すように、光モジュール4は、外観薄板状に形成されたプラスチック製偏平ケース状のモジュール本体41の一端部(前端部。側部の一部)に光コネクタ42、43(ここではその形状により光コネクタアダプタあるいは光コネクタレセプタクルであるが、光コネクタレセプタクルの場合も、光コネクタアダプタとも言うことがある)が実装された構造である。
前面側接続盤23においては、光モジュール4は、光コネクタアダプタ42、43が、光配線盤1の前面側(図2(a)紙面手前側、図4左側)となる向きでモジュール収容ユニット5のモジュール収容部51内に収容される。一方、背面側接続盤24においては、光モジュール4は、光コネクタアダプタ42、43が、光配線盤1の背面側(図2(a)紙面奥側、図4右側)となる向きでモジュール収容ユニット5のモジュール収容部51内に収容される。
なお、図5中、符号42aはキャップであり、光コネクタアダプタ42に離脱可能に装着してある。光コネクタアダプタ42からキャップ42aを取り外せば、光コネクタアダプタ42への成端光ファイバ71先端の光コネクタ72の挿入及び接続が可能となる。
前面側接続盤23は、光配線盤1の前面側からのモジュール収容ユニット5(詳細にはモジュール収容部51)への光モジュール4の挿入、モジュール収容ユニット5から光配線盤1の前面側への光モジュール4の引き出しが可能である。背面側接続盤24は、光配線盤1の背面側からのモジュール収容ユニット5(詳細にはモジュール収容部51)への光モジュール4の挿入、モジュール収容ユニット5から光配線盤1の背面側への光モジュール4の引き出しが可能である。以下、前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5に対する光モジュール4の出し入れが行われる前面側(光配線盤1の前面側)を、(前面側接続盤23についての)作業面側とも言う。また、以下、背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5に対する光モジュール4の挿入、引き出しが行われる背面側(光配線盤1の背面側)を、(背面側接続盤24についての)作業面側とも言う。また、以下、モジュール収容ユニット5が搭載されている接続盤が前面側接続盤23、背面側接続盤24のいずれであっても、モジュール収容ユニット5から光モジュール4が引き出される側を、モジュール収容ユニット5の作業面側として説明する。
前面側接続盤23、背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5への作業面側からの光モジュール4の挿入は、図7に示すように、モジュール収容ユニット5(詳細にはモジュール収容部51)の作業面側から見て奥行き方向最深部に設けられているストッパ部材52に、光モジュール4の前記前端部とは反対側の後端部が突き当たったところで、それ以上の押し込みが規制され、挿入限界となる。モジュール収容ユニット5に対する光モジュール4の挿入、引き出しの作業は、作業面側からのみ可能である。
なお、ストッパ部材52は、光モジュール4が当接されることでモジュール収容ユニット5に対する光モジュール4の挿入限界を決める機能を果たすものであれば良く、必ずしも、光モジュール4の後端部に当接するものである必要は無い。
図4、図7に示すように、前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5と背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5とは、成端架2の奥行き方向(前後方向。図4左右方向)の中央部にて突き合わせるようにして近接配置されている。
本発明に係る接続盤ユニット22としては、例えば、前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5と背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5との間に、光ファイバケーブルの挿通等に利用される空間を確保した構成等も採用することができる。但し、前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5と背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5とを突き合わせるように近接配置する構成であれば、接続盤ユニット22の成端架2の奥行き方向寸法を出来るだけ小さくできる利点がある。
成端架2には光ファイバケーブル6が引き込まれる。光ファイバケーブル6は、成端架2のケーブル収容空間25に引き込まれ、このケーブル収容空間25内に設けられているケーブル固定具25aによって固定される。但し、光ファイバケーブル6の成端架2への引き込み位置は、必ずしもケーブル収容空間25である必要は無く、例えば、成端架2の上にケーブル固定具25aを取り付けた固定棚を設けて、この固定棚に引き込む構成等であっても良い。
光ファイバケーブル6の端末に露出された光ファイバ61(以下、ケーブル側光ファイバとも言う)は、前面側接続盤23あるいは背面側接続盤24に引き込まれ、光モジュール4の光コネクタアダプタ42によって、配線架3から成端架2に引き込まれる光ファイバ71(後述)先端の光コネクタ72に対してコネクタ接続可能に成端される(図7参照)。
図2(a)、図3等に示すように、ケーブル側光ファイバ61は、ケーブル収容空間25から、光配線盤1の中央部にて接続盤ユニット22と整列盤33A、33Bとの間に確保された余長収容空間34(後述)を経由して、接続盤ユニット22の側部(配線架3側の側部)から目的のモジュール収容ユニット5に引き込まれる。図示例では、ケーブル側光ファイバ61として、先端が、光コネクタ62(光コネクタプラグ)によってコネクタ接続可能に成端されたコネクタ付き光ファイバを例示しており、光モジュール4の光コネクタアダプタ43に押し込むだけで、ケーブル側光ファイバ61と光モジュール4内の光ファイバ44との光接続が実現されるようになっている。光モジュール4内の光ファイバ44は、一端が光コネクタアダプタ42に接続され、他端が光コネクタアダプタ43に接続されており、光コネクタアダプタ43にて、この光ファイバ44にケーブル側光ファイバ61を接続すると、ケーブル側光ファイバ61が光ファイバ44を介して光コネクタアダプタ42によって、成端光ファイバ71に対してコネクタ接続可能に成端されることとなる。
図7に示す例を具体的に説明すると、ケーブル側光ファイバ61として多心光ファイバテープ心線を採用しており、ケーブル側光ファイバ61先端を成端する光コネクタ62として、MT形光コネクタ(MT:Mechanically Transferable。JIS C 5981に制定されるF12形光コネクタ)にて用いられる光コネクタフェルール(以下、MT形光コネクタという)を採用している。光モジュール4内に収容されている光ファイバ44は、光コネクタ62と同じ心数の多心用のMT形光コネクタである光コネクタ44aによって先端がコネクタ接続可能に成端された多心光ファイバ部44bと、この多心光ファイバ部44bの前記光コネクタ44aとは反対側の端部である分岐部44cから単心分岐された複数本の単心光ファイバ部44dと、各単心光ファイバ部44dの先端に取り付けられた光コネクタ44e(単心光コネクタプラグ)とを有する分岐接続用の光ファイバである。
光コネクタ44eは、光モジュール4の内側から光コネクタアダプタ42に接続されている。モジュール収容ユニット5内の光モジュール4の光コネクタアダプタ42に作業面側から成端光ファイバ71(ここでは、単心光ファイバ)先端の光コネクタ72を挿入して接続すると、光コネクタアダプタ42内での光コネクタ44e、72同士の接続によって、光ファイバ44の単心光ファイバ部44dと成端光ファイバ71とが光接続される。光コネクタアダプタ42は、ここではMU形光コネクタ(MU:Miniature-unit Coupling optical fiber connector。JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ)であり、複数対の光コネクタ44e、72同士の接続を実現できる。光ファイバ44の単心光ファイバ部44d先端の光コネクタ44e、及び、成端光ファイバ71先端の光コネクタ72は、光コネクタアダプタ42に接続可能な光コネクタプラグである。
一方、光ファイバ44の多心光ファイバ部44b先端の光コネクタ44aは、光コネクタアダプタ43に組み込まれており、作業面側からケーブル側光ファイバ61先端の光コネクタ62が光コネクタアダプタ43に押し込まれることで、光コネクタアダプタ43内で光コネクタ62と接続される。光コネクタ44a、43同士が接続されると、ケーブル側光ファイバ61が光ファイバ44の多心光ファイバ部44bと光接続され、これにより、ケーブル側光ファイバ61が光ファイバ44を介して単心分岐されて、光コネクタアダプタ42によって成端光ファイバ71に対してコネクタ接続可能に成端される。
ケーブル側光ファイバ61先端の光コネクタ62は、作業面側から光コネクタアダプタ43に押し込むだけで、光ファイバ44の光コネクタ44aと接続できる。また、光コネクタアダプタ43にケーブル側光ファイバ61先端の光コネクタ62を押し込んだ後、光コネクタアダプタ43に設けられている板バネ状のクリップ43aを回転操作して光コネクタ62と係合させることで、光コネクタアダプタ43内への光コネクタ62の押し込み状態の維持と、光コネクタ44a、62間の突き当て力付与とを実現できる。また、クリップ43aと光コネクタ62との係合は、クリップ43aの回転操作(光コネクタ62に対する係合時とは反対の方向への回転操作)によって簡単に解除することができ、これにより、光コネクタアダプタ43からの光コネクタ62の抜き出し、光コネクタ44aとの接続解除を簡単に実現できる。光コネクタアダプタ43は、光ファイバケーブル6端末に露出された光ファイバ61がコネクタ接続されるケーブル接続用光コネクタとして機能する。
なお、光ファイバ44、61、71の心数、光コネクタアダプタ42、43の種類等は、上述した構成のものに限定されず、適宜、変更可能である。また、光モジュール4に設けられる光コネクタ42、43としては、成端光ファイバ71あるいはケーブル側光ファイバ61を光モジュール4内の光ファイバと接続する機能を果たすものであれば良く、光コネクタアダプタに限定されず、例えば、光コネクタレセプタクル等も採用可能である。光コネクタプラグである光コネクタ44a、44e、62、72としては、光コネクタ42あるいは光コネクタ43の種類に対応して接続可能なものを採用することは言うまでも無い。
光ファイバケーブル6としては、例えば光配線盤同士間を接続するもの(所謂、縦系ケーブルなど)等が用いられる。
図2(a)、(b)等に示すように、配線架3には、例えば、所内に設置された伝送装置(図示略)等と接続されたフロアコードケーブルといった光ファイバケーブル7が、該配線架3の下部に確保されたケーブル収容空間31に引き込まれ、ケーブル収容空間31内に設けられているケーブル固定具32によって固定される。光ファイバケーブル7の端末に露出されている光ファイバ71は、先端が、光コネクタ72(光コネクタプラグ)によってコネクタ接続可能に成端されている成端光ファイバである。
配線架3から成端架2に引き込まれる多数本の成端光ファイバ71は、配線架3内に設置されている整列盤33A、33Bに引き通されて整列されるようになっている。配線架3には、二つの整列盤33A、33Bが、配線架3の奥行き方向(図3上下方向、図4左右方向。換言すれば前後方向)に位置をずらして設けられている。整列盤33A、33Bは、成端光ファイバ71が引き通される外観薄板状の整列エレメント33a(図8参照)を上下多段に積層した構造であり、多数本の成端光ファイバ71を上下多段に整列させて支持する機能を果たす。この整列盤33A、33Bは、成端架3の上端から中央部までの範囲に設けられている。成端光ファイバ71は、成端架2の接続盤ユニット22と整列盤33A、33Bとの間に確保された余長収容空間34を経由して接続盤ユニット22の目的のモジュール収容ユニット5に引き込まれるようになっている。
なお、整列エレメント33aは、これ単独でも本発明に係る整列盤として機能し得る。
配線架3に複数の整列盤33A、33Bを設置した構成であれば、整列盤が一つのみである場合に比べて、整列盤の上下方向寸法を縮小でき(整列盤一つ当たりの整列エレメント33aの積層数を少なくできる)、整列盤の設置位置を配線架3の出来るだけ上側とする(最下段の整列エレメント33aの位置を出来るだけ上側にする)点で有利である。また、複数の整列盤33A、33Bによって成端光ファイバ71を整列させる構成であれば、成端光ファイバ71の導入本数が多い場合でも整列配線が容易であり、しかも、成端光ファイバ71の移設、撤去等の際に、作業対象の成端光ファイバ71を発見しやすく、作業性を向上できるといった利点がある。
なお、整列盤33A、33Bは、ケーブル収容空間31の上側に設けられており、整列盤33A、33Bの最下段に引き通される成端光ファイバ71の導入部分の位置(高さ)は、成端架2の架本体21の上部から中央部までの範囲にわたって設けられている接続盤ユニット22の下端と同じか、あるいは、それよりも上側に位置する。
図示例の光配線盤1では、成端架2の接続盤ユニット22の側部が配線架3に近接配置されているため、前記余長収容空間34は全体が配線架3内に位置するが、例えば、接続盤ユニット22が成端架2における配線架3側の側部よりも成端架2内側に引き込んだ位置である場合は、余長収容空間34が成端架2と配線架3とに跨って存在する構成や、成端架3側のみに存在する構成も採用できる。
また、図2(b)、図3に示すように、配線架3には、成端光ファイバ71の内、光モジュール4の光コネクタアダプタ42に接続していない成端光ファイバ71(以下、保留光ファイバ711と称する場合がある)の端末を保留するための保留エレメント35が設けられている。図10に示すように、前記保留エレメント35は、成端光ファイバ71先端の光コネクタ72を取り出し可能に収容するケース状の部材であり、図2(b)、図3に示すように、前記配線架3の前面側の開閉扉36の内面側(整列盤33Aに対面される側)と、背面側の開閉扉37の内面側(整列盤33Bに対面される側)とにそれぞれ複数設けられている。これら保留エレメント35は、開閉扉を配線架3の外側に開く(図3仮想線参照)ことで露出させることができ、成端光ファイバ71先端の光コネクタ72の収容及び取り出しを行える。
図8は、配線架3の前面側の整列盤33Aに搭載される整列エレメント33aを示す。
図8、図9に示すように、整列エレメント33aは、外観薄板状に形成された偏平な筒状体である。整列盤33A、33Bは、前記整列エレメント33aを上下に複数重ね合わせた構造になっている。
この整列エレメント33aは、プレート状のベース部33bと、このベース部33b上に着脱可能に装着された蓋板33cと、着脱壁335(後述)とを具備しており、ベース部33bと蓋板33cとの間には、成端光ファイバ71を収容する光ファイバ収容空間33dが確保されている。この光ファイバ収容空間33dは、整列エレメント33aを貫通しており、整列エレメント33aの両側に開口部を有している。また、この光ファイバ収容空間33dは、整列エレメント33aの内部空間全体を指すものである。
整列エレメント33aの内部には、光ファイバ収容空間33dを貫通させるようにして引き通し配線した成端光ファイバ71(図8中、符号712の成端光ファイバ)を収容できる。この場合、成端光ファイバ71の長手方向の一部が光ファイバ収容空間33dに収容されるとともに、光ファイバ収容空間33dの両側の開口部から成端光ファイバ71が延出された状態となる。但し、光ファイバ収容空間33dの一方の開口部は、ベース部33b及び蓋体33cの一方又は両方に固定(図示例では、ベース部33bと蓋体33cの両方に固定)された仕切壁334によって、引き込みゲート部333と第2ゲート部332とに分割されており、前述のように光ファイバ収容空間33dを貫通させるようにして引き通し配線される成端光ファイバ71は、前記引き込みゲート部333と、光ファイバ収容空間33dの他方の開口部である第1ゲート部331とに通される。
一方、保留光ファイバ711は、引き込みゲート部333と第2ゲート部332とに通して、光ファイバ収容空間33d内にU字状に湾曲配線される。
図3に示すように、前記整列エレメント33aは、配線架3において、第1ゲート部331が余長収容空間34側、第2ゲート部332及び引き込みゲート部333が反対側となる向きで配置される。
また、図9に示すように、ベース部33bの側部に立設されている突壁33eが、偏平な整列エレメント33aの光ファイバ収容空間33dの両側の側壁部の内の一方として機能し、着脱壁335が光ファイバ収容空間33dの両側の側壁部の内の他方として機能している。
前面側の整列盤33Aの整列エレメント33aは着脱壁335が配線架2の前面側、前面側の整列盤33Bの整列エレメント33aは着脱壁335が配線架2の背面側となる向きで配線架2に設けられる。
また、前面側の整列盤33Aの整列エレメント33aでは、引き込みゲート部333が第2ゲート部332よりも配線架3奥行き方向で背面側にずれた所に位置し、背面側の整列盤33Bの整列エレメント33aでは、引き込みゲート部333が第2ゲート部332よりも配線架3奥行き方向で前面側にずれた所に位置している。
整列盤33A、33Bから前記接続盤ユニット22に引き込まれて光モジュール4の光コネクタアダプタ42に接続された成端光ファイバ71(現用回線の成端光ファイバ。以下、現用光ファイバ712とも称する)は、第1ゲート部331と引き込みゲート部333とを通るようにして整列エレメント33aに引き通される。現用光ファイバ712の内、整列エレメント33a内に収容される部分から先端側(光コネクタ72側)は、整列エレメント33aの第1ゲート部331から延出され、基端側(光ファイバケーブル7側)は引き込みゲート部333から延出される。保留光ファイバ711は、整列エレメント33a内での湾曲配線によって、第2ゲート部332と引き込みゲート部333とを通るようにして整列エレメント33aに引き通される。一方、接続されない保留光ファイバ711の内、整列エレメント33a内に収容される部分から基端側(光ファイバケーブル7側)が引き込みゲート部333から延出されることは現用光ファイバ712と同じであるが、先端側(光コネクタ72側)は整列エレメント33aの第2ゲート部332から延出され、配線架3内での引き回しによって保留エレメント35まで配線される。
前面側の整列盤33Aから延出された保留光ファイバ711は、配線架3の奥行き方向において整列盤33Aよりも前面側に設けられた保留エレメント35まで配線され、背面側の整列盤33Bから延出された保留光ファイバ711は、配線架3の奥行き方向において整列盤33Bよりも背面側に設けられた保留エレメント35まで配線されるようになっており、配線ルートを区別したことにより、前面側の整列盤33Aから延出された保留光ファイバ711と、背面側の整列盤33Bから延出された保留光ファイバ711との輻輳が回避できるようになっている。このため、保留光ファイバ711の本数が多い場合でも、現用光ファイバ712へ変更する保留光ファイバ711の発見、取り出し、配線ルートの変更等が容易になるといった利点がある。
すなわち、成端光ファイバ71は、整列盤33A、33Bから接続盤ユニット22に引き込まれる配線ルートと、整列盤33A、33Bから前記保留エレメント35に引き込まれる配線ルートとにそれぞれ対応して、整列エレメント33aの第1、第2ゲート部331、332の内の一方を選択して、選択したゲート部から先端側(光コネクタ72側)が延出されるようにして、整列エレメント33aに引き通し配線する。これにより、現用光ファイバ712と保留光ファイバ711とが、別々の配線ルートに明瞭に区分けして配線されることとなり、現用光ファイバ712と保留光ファイバ711との輻輳を確実に防止できる。
整列エレメント33aの着脱壁335は、ベース部33bと蓋体33cとによって構成されている断面コ字型のエレメント本体336に着脱可能に設けられており、着脱によって、エレメント本体336の側部(ベース部33bの突壁33eとは反対側の側部。以下、作業側部とも言う)における光ファイバ収容空間33dの開口部33fを開閉する。光ファイバ収容空間33dの開口部33fは、エレメント本体336の作業側部の全長にわたって延在しており、第1ゲート部331と第2ゲート部332とに連通している。
エレメント本体336の作業側部に着脱壁335を装着した状態では、第1ゲート部331と第2ゲート部332との間での成端光ファイバ71の移動が着脱壁335によって規制されるが、図8中、仮想線に示すように、エレメント本体336から着脱壁335を離脱させると、開口部33f全体が開放されるため、第1ゲート部331と第2ゲート部332との間での成端光ファイバ71の移動を自由に行えるようになる。
エレメント本体336から着脱壁335を離脱させた状態では、例えば、現用光ファイバ712を第1ゲート部331から第2ゲート部332に移動して保留光ファイバ711としたり、逆に、保留光ファイバ711を第2ゲート部332から第1ゲート部331に移動して現用光ファイバ711として用いるといった切り替え作業を簡単に行うことができる。
また、エレメント本体336の第1ゲート部331付近には、ベース部33b及び蓋板33cに作業側部側から切り込んだ形状に形成された光ファイバ確認窓33gが設けられている。この光ファイバ確認窓33gによって、第1ゲート部331に通される成端光ファイバ712を容易に目視確認できる。
なお、図示例の整列エレメント33aでは、着脱壁335は、エレメント本体336の作業側部に設けられたガイド溝336a(図9参照)にガイドされつつ作業側部に沿ってスライド移動自在であり、第2ゲート部332から抜き出すことでエレメント本体336から離脱でき、逆に、第2ゲート部332から作業側部に沿ってスライド移動させるようにしてガイド溝336aに係合させていくことで作業側部に装着できるようになっている。但し、整列エレメント33aのエレメント本体336に対して着脱壁335を着脱可能に装着するための構成としては、図示例の構成に限定されず、例えば、ヒンジを介して、エレメント本体336に回転自在に取り付けられたものや、エレメント本体336の側部への押し込みによって離脱可能に嵌合又は係合して装着される構造のもの(強く引っ張るか、係合解除用のレバーの操作等によって離脱できる構造)等、各種構成が採用可能である。
図5、図7に示すように、モジュール収容ユニット5は、前記モジュール収容部51と、このモジュール収容部51から前記光モジュール4の光コネクタアダプタ42に対する成端光ファイバ71の切替接続作業が行われる作業面側に突設された成端光ファイバ用ダクト53と、前記モジュール収容部51の下に設けられたケーブル側光ファイバ用ダクト54とを有している。成端光ファイバ用ダクト53は、ケーブル側光ファイバ用ダクト54よりも作業面側に位置している。
ケーブル側光ファイバ用ダクト54をモジュール収容部51の下に設けたことは、ケーブル側光ファイバ用ダクト54の全体をモジュール収容部51の作業面側に設置した場合に比べて、モジュール収容ユニット5の奥行き方向の寸法を縮小できる利点がある。
成端光ファイバ用ダクト53は、成端架2の左右方向(図2(a)左右)に沿って延在するモジュール収容ユニット5の延在方向に沿って左右に延在されている。この成端光ファイバ用ダクト53には、配線架3から成端架2に引き込まれて光モジュール4の光コネクタアダプタ42に接続された成端光ファイバ71が配線される。なお、図6(a)、図7に示すように、光モジュール4の光コネクタアダプタ42に接続された成端光ファイバ71において、光モジュール4からモジュール収容ユニット5の作業面側に成端光ファイバ用ダクト53まで延びる部分は、成端光ファイバ用ダクト53上に突設されたRガイド56及びクリップ57によって緩やかに湾曲した状態が維持される。クリップ57は、一対の樹脂製線材57aの間に成端光ファイバ71を離脱可能に保持するものであり、光モジュール4単位で複数本の成端光ファイバ71を一括保持することができる。
ケーブル側光ファイバ用ダクト54は、モジュール収容ユニット5に沿って成端光ファイバ用ダクト53と並列に左右に延在されている。このケーブル側光ファイバ用ダクト54には、成端架2に導入された光ファイバケーブル6の端末からモジュール収容ユニット5に引き込まれて光モジュール4の光コネクタアダプタ43に接続されたケーブル側光ファイバ61が配線される。ケーブル側光ファイバ61は、余長収容空間34から目的のモジュール収容ユニット5のケーブル側光ファイバ用ダクト54に引き込まれて、目的の光モジュール4まで配線される。
図7に示すように、ケーブル側光ファイバ用ダクト54は、モジュール収容部51から作業面側に張り出した部分(張出部54a)を有し、ケーブル側光ファイバ61は、上方開放されている張出部54aからモジュール収容ユニット5の作業面側に引き上げるようにして目的の光モジュール4の光コネクタアダプタ43に接続される。
なお、成端光ファイバ用ダクト53及びケーブル側光ファイバ用ダクト54は、いずれも、樋状に形成されているため、配線された光ファイバ61、71が脱落しにくく、また、ケーブル側光ファイバ61と成端光ファイバ71とが輻輳するといった不都合も確実に防止できる。
また、ケーブル側光ファイバ用ダクト54は、余長収容空間34側からケーブル側光ファイバ61を引き込める構成に限定されず、余長収容空間34とは反対の側からのケーブル側光ファイバ61の引き込みが可能な構成であっても良い。この場合、余長収容空間34側から引き込まれる成端光ファイバ71とケーブル側光ファイバ61との干渉回避が容易になり、引き込み作業性の向上、光モジュールに対する切替接続の作業性の向上等を図ることができる。
図2(a)に示すように、余長収容空間34には、配線架3から成端架2に引き込まれる成端光ファイバ71の余長71aが収容される。余長収容空間34に収容される成端光ファイバ71の余長71aは、成端光ファイバ71が引き込まれたモジュール収容ユニット5の成端光ファイバ用ダクト53の余長収容空間34側の端部(以下、導入端部53aとも言う)と、整列盤33A、33Bとから下方に垂れ下がるようにしてU字状に湾曲処理される。また、余長収容空間34は、接続盤ユニット22及び整列盤33A、33Bよりも下方に延在する下方延長空間34aの上下方向寸法により、モジュール収容ユニット5と整列盤33A、33Bとの間に確保した成端光ファイバ71の余長71aが長い場合や、前面側あるいは背面側の接続盤23、24において下部に位置するモジュール収容ユニット5と、整列盤33A、33Bの下部に位置する整列エレメント33aとの間に確保された余長71aについても、U字状の湾曲処理を確実に行うことができ、配線架3から成端架2に引き込まれる全ての成端光ファイバ71の余長71aについて、モジュール収容ユニット5と整列盤33A、33Bとの間に垂れ下げるようなU字状の湾曲処理を行える。
この光配線盤1では、前面側接続盤23と背面側接続盤24とを有する接続盤ユニット22を採用したことで、充分な収容心数を確保しつつ、前記接続盤ユニット22を、前記成端架2及び前記配線架3が設置される設置床8から上方に離隔した位置、すなわち、出来るだけ光配線盤1の上側への設置を実現している。また、前記整列盤33A、33Bについても、偏平形状の整列エレメント33aの採用によって、設置床8から上方に離隔した位置への設置を実現している。これにより、この光配線盤1では、余長収容空間34の下方延長空間34aに充分な大きさ(ここでは上下方向寸法の大きさを指す)を確保しており、全ての成端光ファイバ71の余長71aについて、モジュール収容ユニット5と整列盤33A、33Bとの間に垂れ下げるようなU字状の湾曲処理を実現し、かつ、モジュール収容ユニット5の設置数の確保によって、収容心数を充分に確保している。
ケーブル側光ファイバ61は、図2(a)、図3に示すように、接続盤ユニット22の余長収容空間34側の側部に設けられているファイバ固定部55によって離脱可能に引き留めることができる。ファイバ固定部55は、モジュール収容ユニット5毎に設置されており、ケーブル側光ファイバ61を、引き込み対象の目的のモジュール収容ユニット5の成端光ファイバ用ダクト53の導入端部53a付近で引き留めることができる。ファイバ固定部55は、着脱式の固定部材55a(図2(a)参照)を取り付けることで成端光ファイバ71を固定する構造であるため、切替接続等に伴うモジュール収容ユニット5間での成端光ファイバ71の移設等の作業を行う場合は、ファイバ固定部55から固定部材55aを離脱することで、成端光ファイバ71の固定を簡単に解除でき、作業性確保の点で有利である。また、図1、図3に示すように、ケーブル側光ファイバ61は、前面側接続盤23の各モジュール収容ユニット5に対応して設けられて上下に多段に配列されたファイバ固定部55の列と、背面側接続盤24の各モジュール収容ユニット5に対応して設けられて上下に多段に配列されたファイバ固定部55の列との間に確保された引き込み空間55bを介して、ケーブル側光ファイバ用ダクト54に引き込まれる。
図示例のように、ケーブル収容空間25から前面側接続盤23までのケーブル側光ファイバ61の配線ルートと、ケーブル収容空間25から背面側接続盤24までのケーブル側光ファイバ61の配線ルートとが区分けされている構成であれば、ケーブル側光ファイバ61の本数が多い場合でも、ケーブル側光ファイバ61の輻輳を回避することができ、成端架2に引き込んだ光ファイバケーブル6端末から光モジュール4までケーブル側光ファイバ61を配線する作業や、移設、撤去といった作業の作業性を向上できるといった利点がある。
なお、図示例の光配線盤1では、接続盤ユニット22を構成する前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5の上下位置と、背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5の上下位置とが揃えられており、前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5毎に設けられたファイバ固定部55と、背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5毎に設けられたファイバ固定部55とは上下位置が揃えられている。引き込み空間55bを介して横並びに配置されたファイバ固定部55間は後付け可能な連結板55c(図3のみに図示)で連結されることで、一つのユニット(固定部ユニット55d)を構成する。ケーブル側光ファイバ61は、ケーブル収容空間25から、引き込み空間55bを介して横並びに配置された一対のファイバ固定部55と連結板55cとで囲まれる引き込み空間55b、つまり、固定部ユニット55dの内側を経由して、ケーブル側光ファイバ用ダクト54に到達するように配線される。
一方、成端光ファイバ71は、固定部ユニット55dの内側には配線されず、固定部ユニット55dの外側を通るようにして、整列盤33A、33Bからモジュール収容ユニット5の成端光ファイバ用ダクト53に引き込み配線される。このため、余長収容空間34では、ケーブル側光ファイバ61と成端光ファイバ71とが固定部ユニット55dの内外に区分けして配線されるため、輻輳を防止できる。
この光配線盤1では、配線架3から成端架2に引き込んだ成端光ファイバ71を、前面側あるいは背面側の接続盤23、24のモジュール収容ユニット5の光モジュール4に実装されている光コネクタアダプタ42にコネクタ接続することで、前記光コネクタアダプタ42によってコネクタ接続可能に成端されているケーブル側光ファイバ61と成端光ファイバ71とが光接続され、光ファイバケーブル6側の光線路を、成端光ファイバ71に接続されている伝送装置等と接続できる。成端光ファイバ71は、先端の光コネクタ72によって、光モジュール4の光コネクタアダプタ42に対して切替接続可能であり、これにより、光ファイバケーブル6側の光線路に対する成端光ファイバ71の接続を切り替えることができる。
図3に示すように、配線架3から成端架2に引き込まれる成端光ファイバ71は、余長収容空間34での振り分け配線によって、前面側接続盤23への引き込みと背面側接続盤24への引き込みとを選択できる。したがい、光モジュール4の光コネクタアダプタ42に対する成端光ファイバ71の切替接続を、前面側接続盤23のモジュール収容ユニット5に収容されている光モジュール4の光コネクタアダプタ42と、背面側接続盤24のモジュール収容ユニット5に収容されている光モジュール4の光コネクタアダプタ42との間で行う場合、余長収容空間34での配線ルートの変更によって、前面側接続盤23及び背面側接続盤24の一方から他方へ成端光ファイバ71の引き込み先を変更することで、引き込み先のモジュール収容ユニット5の選択を簡単に行うことができ、切替接続の作業性を確保できる。
また、この光配線盤1では、成端架2に設置されるモジュール収容ユニット5を、前面側接続盤23と背面側接続盤24とに分けて設置することで、モジュール収容ユニット5の設置位置を出来るだけ光配線盤1の上側として、全ての成端光ファイバ71の余長71aについて、モジュール収容ユニット5と整列盤33A、33Bとの間に垂れ下げるようなU字状の湾曲処理を実現したことにより、成端光ファイバ71の余長処理手法が統一されるため、光モジュール4の光コネクタアダプタ42に対する成端光ファイバ71の切替接続、光モジュール4の光コネクタアダプタ42に接続される成端光ファイバ71(現用光ファイバ712)の増設(保留光ファイバ711を現用光ファイバ712に変更すること等)、撤去(現用光ファイバ712を保留光ファイバ711に変更すること等)等の作業性を確保できる。
図11(a)、(b)は、配線架3に、前面側の整列盤33Aから背面側接続盤24に引き込まれる成端光ファイバ71(現用光ファイバ712)と、背面側の整列盤33Bから前面側接続盤23に引き込まれる成端光ファイバ71(現用光ファイバ712)とが配線される渡り配線棚9を設けた例を示す。図11(a)、(b)において、渡り配線棚9は、互いの下端位置をほぼ揃えて設けられている前後の整列盤33A、33Bの下側に配置されている。
図11(b)、図12に示すように、渡り配線棚9はプレート状であり、この渡り配線棚9の成端架3の前後方向(奥行き方向)に沿った延在方向中央部には、該渡り配線棚9上に配線される成端光ファイバ71の湾曲状態を維持するための湾曲面91aが形成された湾曲維持部材91が設けられている。
前面側の整列盤33Aから延出されて背面側接続盤24に引き込まれる成端光ファイバ71は、余長収容空間34側から、渡り配線棚9の内、湾曲維持部材91よりも配線架3の前面側に位置する前面側棚部92上に引き込まれて、渡り配線棚9上を配線架3の背面側に向けて配線され、渡り配線棚9の内の湾曲維持部材91よりも配線架3の背面側に位置する背面側棚部93から余長収容空間34側に引き出すように配線される。また、背面側の整列盤33Bから延出されて前面側接続盤23に引き込まれる成端光ファイバ71は、余長収容空間34側から、渡り配線棚9の背面側棚部93上に引き込まれて、渡り配線棚9上を配線架3の前面側に向けて配線され、前面側棚部92から余長収容空間34側に引き出すように配線される。
なお、前面側棚部92は前面側の整列盤33Aの下方に位置し、背面側棚部93は背面側の整列盤33Bの下方に位置しており、整列盤33A、33Bから渡り配線棚9までの成端光ファイバ71の配線は、整列盤33A、33Bの整列エレメント33a(具体的には第1引き出しゲート部331)から下方への配線によって行える。また、渡り配線棚9から接続盤ユニット22まで配線される成端光ファイバ71は、接続盤ユニット22のモジュール収容ユニット5と渡り配線棚9とから下方に垂れ下げるようにして余長収容空間34内にU字状に湾曲配線することで余長処理を行う。この点、渡り配線棚9の設置位置は、配線架3において出来るだけ上側であることが好ましい。図示例の光配線盤では、前後の整列盤33A、33Bの下端位置は接続盤ユニット22の下端位置よりも上側であり、渡り配線棚9の設置位置も接続盤ユニット22の下端位置よりも上側である。渡り配線棚9の設置位置は、前後の整列盤33A、33Bよりも上側であっても良い。
また、渡り配線棚9は、前面側の整列盤33Aから背面側接続盤24に引き込まれる成端光ファイバ71が配線されるものと、背面側の整列盤33Bから前面側接続盤23に引き込まれる成端光ファイバ71が配線されるものとを個別に設けることも可能である。
また、図12において、符号30aは、配線架3を構成するフレーム(架本体30)の柱であり、渡り配線棚9は、この柱30aに取り付けられている。渡り配線棚9の前面側棚部92及び背面側棚部93は、柱30aを介して配線架3の前後両側に配置されている。
湾曲維持部材91は、必須ではなく、省略が可能である。
上述のように、渡り配線棚9が設けられた構成であれば、前面側の整列盤33Aから背面側接続盤24に引き込まれる成端光ファイバ71、及び、背面側の整列盤33Bから前面側接続盤23に引き込まれる成端光ファイバ71について、渡り配線棚9上での配線によって、前面側接続盤23及び背面側接続盤24の位置に対応させて、配線架3から余長収容空間34への引き出し位置を選択できるため、余長収容空間34に配線する成端光ファイバ71を前面側接続盤23及び背面側接続盤24に対応して纏めることができ、接続盤ユニット22の光コネクタアダプタ42に対する切替接続の作業性の向上等を実現できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。
例えば、光モジュールに実装された光コネクタによるケーブル側光ファイバのコネクタ成端は、上述の実施形態のように、光モジュール4の光コネクタアダプタ43にて、ケーブル側光ファイバ61先端の光コネクタ62を利用して、光モジュール4内の光ファイバ44とコネクタ接続することに限定されず、予め、一端が光モジュールの光コネクタによってコネクタ接続可能に成端されている光モジュール内の光ファイバの他端に対する融着接続等によって実現することも可能である。但し、ケーブル側光ファイバ61先端の光コネクタ62を利用した光モジュール4内の光ファイバ44とのコネクタ接続であれば、成端の作業性の点で有利である。
また、モジュール収容ユニットとして、光モジュールを縦置き横並びに複数配列させた状態に収容する構成のものを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、外観薄板状に形成されたケース状の光モジュールを横置きで上下に複数積層した状態に収容する構成のもの等も採用可能である。
本発明に係る光配線盤1を示す全体斜視図である。 図1の光配線盤を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図2(b)のA−A線矢視図である。 図2(a)のB−B線矢視図(部分断面図)である。 図1の光配線盤の成端架に搭載されるモジュール収容ユニットを示す斜視図である。 図5のモジュール収容ユニットを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図5のモジュール収容ユニットの構造を示す側面図である。 図1の光配線盤の配線架に設けられる整列エレメントを示す斜視図である。 図8のC−C線矢視図であり、整列エレメントの断面構造を示す図である。 図1の光配線盤の配線架に設けられる保留エレメントを示す斜視図である。 図1の光配線盤に渡り配線棚を設けた例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図11の渡り配線棚を示す平面図である。 従来例の光配線盤の構造を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
符号の説明
1…光配線盤、2…成端架、22…接続盤ユニット、23…前面側接続盤、24…背面側接続盤、25…ケーブル収容空間、3…配線架、8…設置床、33A、33B…整列盤、33a…整列エレメント、331…第1ゲート部、332…第2ゲート部、34…余長収容空間、34a…下方延長空間、35…保留エレメント、4…光モジュール、42…光コネクタ(光コネクタアダプタ)、43…光コネクタ(ケーブル接続用光コネクタ、光コネクタアダプタ)、5…モジュール収容ユニット、51…モジュール収容部、53…成端光ファイバ用ダクト、54…ケーブル側光ファイバ用ダクト、6…光ファイバケーブル、61…光ファイバ(ケーブル側光ファイバ)、62…光コネクタ(光コネクタプラグ)、71…光ファイバ(成端光ファイバ)、71a…余長、711…成端光ファイバ(保留光ファイバ)、712…成端光ファイバ(現用光ファイバ)、72…光コネクタ(光コネクタプラグ)、9…渡り配線棚。

Claims (8)

  1. 光ファイバケーブル(6)の光ファイバ(61)と、先端に光コネクタ(72)が取り付けられている成端光ファイバ(71)とを接続する光配線盤であって、
    前記光ファイバケーブルの光ファイバを前記成端光ファイバに対してコネクタ接続可能とする光コネクタ(42)が複数設置されたコネクタ配列面が前面側及び背面側に設けられている接続盤ユニット(22)を有する成端架(2)と、
    この成端架の隣に設置され、前記成端光ファイバ(71)を整列させて支持する整列盤(33A、33B)が設けられている配線架(3)と、
    前記接続盤ユニットと前記整列盤との間に確保され、前記整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれて前記接続盤ユニットの光コネクタに接続される前記成端光ファイバの余長(71a)を前記接続盤ユニットと前記整列盤との間に垂れ下げるようにしてU字状に湾曲させた状態で収容する余長収容空間(34)とを具備し、
    前記接続盤ユニット及び前記整列盤は、前記成端架及び前記配線架が設置される設置床(8)から上方に離隔した位置に設置されて、前記余長収容空間に、前記接続盤ユニット及び前記整列盤よりも下方に延在する下方延長空間(34a)が確保されていることを特徴とする光配線盤(1)。
  2. 前記成端架には、前記接続盤ユニットの下側に、前記光ファイバケーブルの端末が引き込まれるケーブル収容空間(25)が確保されていることを特徴とする請求項1記載の光配線盤。
  3. 前記接続盤ユニットは前面側の前面側接続盤と背面側の背面側接続盤とを有し、前記前面側接続盤及び前記背面側接続盤は、外観薄板状の光モジュールを複数、縦置き横並びとし、かつ、各光モジュールの側部に取り付けられている光コネクタが横並びに配列されるようにして収容するモジュール収容ユニット(5)を上下多段に設置した構成であり、
    前記モジュール収容ユニットは、前記光モジュールを収容するモジュール収容部(51)と、このモジュール収容部から前記光モジュールの光コネクタに対する成端光ファイバの切替接続作業が行われる作業面側に突設され前記成端光ファイバが配線される成端光ファイバ用ダクト(53)と、前記モジュール収容部の下に設けられ前記成端架に引き込まれた光ファイバケーブル端末に露出された光ファイバが配線されるケーブル側光ファイバ用ダクト(54)とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の光配線盤。
  4. 前記光モジュールは、光コネクタに対する成端光ファイバの切替接続作業が行われる作業面側に、前記光ファイバケーブル端末に露出された光ファイバがコネクタ接続されるケーブル接続用光コネクタ(43)を有し、
    前記光ファイバケーブル端末に露出された光ファイバは、前記ケーブル接続用光コネクタに接続することで、前記該光モジュール内に収容された光ファイバを介して、前記光モジュールの作業面側の光コネクタによって、前記成端光ファイバに対してコネクタ接続可能に成端されるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線盤。
  5. 前記配線架の前面側及び背面側に、前記成端光ファイバの内、光モジュールの光コネクタに接続していない成端光ファイバ(711)の端末を保留するための保留エレメント(35)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光配線盤。
  6. 前記整列盤は外観薄板状の整列エレメント(33a)を複数重ね合わせて構成され、前記配線架の前面側及び背面側にそれぞれ設けられており、
    前記整列エレメントは、前記整列盤から前記接続盤ユニットに配線される前記成端光ファイバが通される第1ゲート部(331)と、整列盤から前記保留エレメントに配線される前記成端光ファイバが通される第2ゲート部(332)とを有し、
    前記第1ゲート部と前記第2ゲート部とは、整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれる成端光ファイバの配線ルート、及び、整列盤から前記保留エレメントに引き込まれる成端光ファイバの配線ルートにそれぞれ対応して、整列エレメントにおける設置位置及び/又は向きが互いに異なるようにして設けられていることを特徴とする請求項5記載の光配線盤。
  7. 前記整列盤は前記配線架の前面側及び背面側にそれぞれ設けられており、
    前面側の整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれる成端光ファイバと、背面側の整列盤から前記接続盤ユニットに引き込まれる成端光ファイバとを、前記接続盤ユニットと前記整列盤との間に確保された前記余長収容空間を介して、前記前面側接続盤と前記背面側接続盤とに対して選択的に引き込めるようになっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光配線盤。
  8. 前記配線架には、前面側の整列盤及び背面側の整列盤の上側又は下側に、前記配線架の前面側の整列盤から背面側接続盤に引き込まれる成端光ファイバ、及び/又は、前記配線架の背面側の整列盤から前面側接続盤に引き込まれる成端光ファイバが、成端架の前後方向に配線される渡り配線棚(9)が設けられていることを特徴とする請求項7記載の光配線盤。
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