JP2006125939A - X線異物検査装置 - Google Patents
X線異物検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006125939A JP2006125939A JP2004312785A JP2004312785A JP2006125939A JP 2006125939 A JP2006125939 A JP 2006125939A JP 2004312785 A JP2004312785 A JP 2004312785A JP 2004312785 A JP2004312785 A JP 2004312785A JP 2006125939 A JP2006125939 A JP 2006125939A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- foreign matter
- container
- liquid
- inspected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 液体を収容した容器内に沈殿している異物の有無を正確に判定することのできるX線異物検査装置を提供する。
【解決手段】 X線源1とX線検出器2とを水平に対向させ、容器内に液体を収容した被検査物を搬送手段3,4によりこれらの間を通過させることによって被検査物WのX線透過情報を得るX線異物検査装置において、搬送手段3により搬送される被検査物Wに対して振動を与えて、容器中に沈殿している異物を液中に浮遊させた状態でX線透過情報を得ることによって、容器底部のX線透視像Sbと異物SのX線透視像Ssとを離隔させた状態とし、異物Sの有無の判定を容易化する。
【選択図】 図2
【解決手段】 X線源1とX線検出器2とを水平に対向させ、容器内に液体を収容した被検査物を搬送手段3,4によりこれらの間を通過させることによって被検査物WのX線透過情報を得るX線異物検査装置において、搬送手段3により搬送される被検査物Wに対して振動を与えて、容器中に沈殿している異物を液中に浮遊させた状態でX線透過情報を得ることによって、容器底部のX線透視像Sbと異物SのX線透視像Ssとを離隔させた状態とし、異物Sの有無の判定を容易化する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、被検査物にX線を照射して得られるX線透過データから、被検査物内への異物の混入の有無を検査するX線異物検査装置に関し、更に詳しくは、容器内に液体を収容した物品を検査対象とするX線異物検査装置に関する。
容器に収容された食品等の内部に異物が混入しているか否かを検査する装置として、従来、互いに対向配置されたX線源とX線検出器の間をベルトコンベア等の搬送装置により被検査物を通過させ、その間に得られる被検査物のX線透過情報を画像処理し、異物混入の有無を判定する装置が装置が知られている。
このような装置を用いて、例えば紙パックやボトルなど、内部に液体を収容する容器内への異物の混入の有無を検査する場合、容器を立てた状態で搬送するとともに、X線を被検査物の上方から照射すべくX線源とX線検出器を鉛直方向に対向させてその間を通過させる構造では、得られるX線透過情報に、容器上部に設けられる蓋体とその固定構造等のX線透過情報が混在してしまうため、容器内部の異物検査が困難となってしまう。ここで、容器を寝かせて搬送することにより蓋とその固定構造物等のX線透過情報を除外して異物の有無の判定が可能となるが、特に円筒状の容器では搬送時における位置の安定を確保することが困難であり、なによりも、容器を寝かせる機構等が必要となって得策ではない。
そこで、従来、このような紙パックやボトルなどの容器内に液体を収容した被検査物への異物の混入の有無を検査する装置において、容器を立てた状態で搬送するとともに、X線源とX線検出器を水平方向に対向配置した装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、以上の特許文献1の技術における後述する不具合を解消すべく、同じく容器を立てた状態で水平方向に搬送するとともに、立った状態の容器の底部に対してX線を斜め方向から照射するようにした装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−272357号公報
特開2004−20297号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、図6に模式的に示すように、被検査物Wである容器Wを立てた状態で水平に搬送し、かつ、その搬送状態の被検査物Wに対してX線源61からのX線を水平方向に照射して、X線源61に水平方向に対向配置されたX線検出器62により容器WのX線透過情報を検出するのであるが、この構成によると、同図にX線検出器62からの画素出力を例示するグラフを併記するように、被検査物Wの容器内の液体中で沈殿している異物SのX線透過像Ssと、容器底部Wbを水平に透過したX線透過像Sbとが連接することになるため、画像処理において異物Sと容器底部WbのX線透過像を識別することが困難となる。そのため、X線透過情報のうち、容器底部Wbの近傍を検査除外範囲とする必要が生じる。しかしながら、上記のように沈殿している異物Sと容器Wの容器底部Wbは連接している関係上、検査除外範囲の設定が難しく、異物Sが検査除外範囲に存在してしまう場合があり、検査漏れの原因となる。
一方、特許文献2の技術はこのような点を解決するための技術であり、容器の底部に対して斜め方向からX線を透過させるために、容器底部上に沈殿している異物の像は容器底部の像に重畳して現れることになり、容器底部が一様である限りにおいて、異物の有無の判定は容易となる。
しかしながら、この特許文献2に開示されている技術によると、図7に模式的に示すように、例えば紙パックやある種の樹脂製ボトルなどに見られるように、容器底部Wbの構造が一様でない場合、そこに斜め方向からX線源61からのX線を照射してX線検出器62でその透過X線を検出したとき、同図にX線検出器62の画素出力を例示するグラフを併記するように、複雑で一様でない容器底部WbのX線透過像Sbと異物のSのX線透過像Ssとが重畳する結果、異物Sの有無の判定が極めて困難となるという問題が生じる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、液体を収容した容器内に沈殿している異物の有無を正確に判定することのできるX線異物検査装置の提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明のX線異物検査装置は、容器内に液体が収容された被検査物の内部の異物混入の有無をX線を用いて検査するX線異物検査装置であって、被検査物を略水平方向に沿って搬送する搬送手段と、その搬送手段による搬送路上に被検査物を挟むように互いに略水平方向に対向するように配置されたX線源とX線検出器を備えるとともに、上記搬送手段によりX線源とX線検出器の間を通過するように搬送される被検査物に対して振動を与えて容器内の沈殿物を浮遊させる振動付与手段を備えていることによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、本発明においては、上記振動付与手段が、上記搬送手段に組み込まれて被検査物を搬送過程で上下動もしくは揺動させる手段とする構成(請求項2)を好適に採用することができる。
本発明は、沈殿している異物の有無をX線透過情報から判定しにくい理由が、異物が容器底部に密着しているためであることに着目し、X線透過情報を得るに当たって異物を強制的に容器底部から引き離すことによって、課題を解決しようとするものである。
すなわち、X線源とX線検出器の間を通過する被検査物に振動を与えると、容器内の液中で沈殿している異物があった場合、その異物は液中で浮遊する。その異物の浮遊状態でのX線透過情報を取り込んで異物の有無判定に供することにより、立った状態で搬送手段により搬送されている容器に対して水平方向からX線を照射しても、異物の像と容器底部の像とが連接したりあるいは重畳することがない。よって、容器底部の構造等に係わらず、正確な異物有無の判定を行うことができる。
ここで、本発明において、被検査物の搬送方向およびX線の照射方向は、必ずしも厳密に水平であることに限定されることはなく、これらはいずれもほぼ水平であればよいことは、本発明の思想に照らして明らかである。
また、請求項2に係る発明のように、沈殿物を浮遊させるべく容器に振動を与える振動付与手段として、搬送手段に組み込まれて被検査物を搬送過程で上下動ないしは揺動させる手段を採用すれば、装置コストの増大や大型化を抑制することができる。
本発明によれば、内部に液体を収容した紙パックやボトルなどの被検査物に振動を与えて、その内部に沈殿している異物があった場合にはこれを被検査物内の液中に浮遊させた状態でX線透過情報を採取して異物の有無の判定に供するので、容器底部のX線透過像と異物のX線透過像とが連接したり重畳することによる誤判定の発生を防止することができる。
また、被検査物に振動を与える手段を搬送手段に組み込み、搬送過程の被検査物を上下動ないしは揺動させる請求項2に係る発明の採用により、搬送手段内に簡単な構造を追加するだけで上記した効果を奏することができ、コストおよび所要スペースの増大を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態の概略構成図であり、(A)は平面図で(B)はそのB−B矢視図である。また、図2は図1における入口側のベルトコンベア3のベルト3aを透視して示す構造の説明図で、(A)は平面図、(B)は正面図を示している。
図1は本発明の実施の形態の概略構成図であり、(A)は平面図で(B)はそのB−B矢視図である。また、図2は図1における入口側のベルトコンベア3のベルト3aを透視して示す構造の説明図で、(A)は平面図、(B)は正面図を示している。
X線源1と1次元X線検出器2は互いに水平方向に対向しており、これらの間に、それぞれ水平の入口側ベルトコンベア3および出口側ベルトコンベア4が配置されている。なお、図示のように入口側ベルトコンベア3と出口側ベルトコンベア4の境界位置は、X線源1と1次元X線検出器2の配設位置に対応した位置とされている。
X線源1のX線照射口には図示しないスリットが設けられており、このスリットによりX線源1から出力されるX線は上下方向に広がりを持つファンビーム状に制限される。また、1次元X線検出器2は、ファンビーム状のX線の広がり方向に沿って、従って鉛直方向に沿って複数の画素を配列した構造を有している。なお、図1において一点鎖線で表された領域Gが、防護箱(図示せず)によって覆われ、入口側ベルトコンベア3および出口側ベルトコンベア4は、それぞれ防護箱に形成された入口および出口を貫通して、その一部が防護箱の外部に臨んでいる。
入口側コンベア3および出口側コンベア4は、それぞれ搬送方向両端部に設けられたコンベアプーリ3a,3bおよび4a,4bに平坦なベルト3cおよび4cをそれぞれ掛け回したものであり、各コンベアプーリ3a,3b間、および4a,4b間にはそれぞれ天板3dおよび4dが配置されており、各ベルト3cおよび4cは、その物品搬送面Pの下面がそれぞれ天板3dおよび4dの上面を滑りながら走行する。
さて、この実施の形態の最大の特徴は、入口側ベルトコンベア3の天板3dの上面に、多数の凸部Dが形成されている点である。
以上の実施の形態は、内部に液体を収容した容器を被検査物Wとし、この被検査物Wは入口側ベルトコンベア3によって防護箱内に搬入され、X線源1と1次元X線検出器2の間を通過して、出口側ベルトコンベア4によって防護箱外に搬出される。被検査物Wがファンビーム状のX線の照射位置に差しかかってからそこを通過し終えるまでの1次元X線検出器2の出力から、その被検査物Wの2次元X線透過情報が得られる。
ここで、被検査物Wは、入口側ベルトコンベア3によりX線源1と1次元X線検出器2の間にまで到達するまでの間、ベルト3cを介して多数の凸部Dが形成された天板3dの上を通るため、移動に伴って振動する。この振動により、被検査物W内の液中に異物が沈殿している場合、図3に模式的に示すように、その異物Sは液中で浮遊し、その浮遊状態でX線源1と1次元X線検出器2の間を通過する。従って、1次元X線検出器2からの画素出力は、この図3にその例をグラフで示すように、容器底部Wbを水平に透過して得られるX線透視像Sbと、浮遊している異物SのX線透視像Ssとが離隔したものとなり、例えば容器底部Wbの近傍を検査除外範囲に設定することによって、簡単な画像処理のもとに正確に異物Sの有無を判定することができる。
ここで、入口側ベルトコンベア3の天板3dに形成する凸部Dは、図2のようにその全体に分布させる必要はなく、予想される沈殿物の状態等に応じて、例えば図4に平面図を示すように、X線源1と1次元X線検出器2の対向位置の直前部分のみに凸部Dを形成してもよい。
また、被検査物Wに振動を与える機構として、上記のようにベルトコンベアの天板に凸部を設けるほか、入口側のコンベアとして図5(A)に平面図、(B)に正面図を例示するようなローラ・ドライブ・コンベア30を用いることができる。この例におけるローラ・ドライブ・コンベア30では、複数のローラのうち、互いに隣接する一対のローラ30aと30bの高さを相違させている。このようなローラ・ドライブ・コンベア30を用いることにより、被検査物Wは、先の例と同様に搬送過程で振動ないしは揺動し、内部の液中に異物が沈殿している場合にはその異物が液中に浮遊し、先の例と同等の作用効果を奏することができる。
更に、本発明は以上の各例のように、搬送機構内に被検査物を振動ないしは揺動させる機構を組み込むほか、搬送機構に対して外部から力を加えることによって被検査物を振動させる構成をも採用することができる。
1 X線源
2 X線検出器
3 入口側ベルトコンベア
3a,3b コンベアプーリ
3c ベルト
3d 天板
4 出口側ベルトコンベア
S 異物
W 被検査物
Wb 容器底部
2 X線検出器
3 入口側ベルトコンベア
3a,3b コンベアプーリ
3c ベルト
3d 天板
4 出口側ベルトコンベア
S 異物
W 被検査物
Wb 容器底部
Claims (2)
- 容器内に液体が収容された被検査物の内部の異物混入の有無をX線を用いて検査するX線異物検査装置であって、
被検査物を略水平方向に沿って搬送する搬送手段と、その搬送手段による搬送路上に被検査物を挟むように互いに略水平方向に対向するように配置されたX線源とX線検出器を備えるとともに、
上記搬送手段によりX線源とX線検出器の間を通過するように搬送される被検査物に対して振動を与えて容器内の沈殿物を浮遊させる振動付与手段を備えていることを特徴とするX線異物検査装置。 - 上記振動付与手段が、上記搬送手段に組み込まれて被検査物を搬送過程で上下動もしくは揺動させる手段であることを特徴とする請求項1に記載のX線異物検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004312785A JP2006125939A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | X線異物検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004312785A JP2006125939A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | X線異物検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006125939A true JP2006125939A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36720831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004312785A Pending JP2006125939A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | X線異物検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006125939A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109229A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Anritsu Sanki System Co Ltd | X線異物検出装置 |
KR101031186B1 (ko) | 2007-12-12 | 2011-04-26 | 주식회사 엘지화학 | 전지팩용 시험장치 |
-
2004
- 2004-10-27 JP JP2004312785A patent/JP2006125939A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109229A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Anritsu Sanki System Co Ltd | X線異物検出装置 |
KR101031186B1 (ko) | 2007-12-12 | 2011-04-26 | 주식회사 엘지화학 | 전지팩용 시험장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011033625A (ja) | 充填済み容器中の異物を検出するための検査装置および検査方法 | |
JP5896840B2 (ja) | 卵を詰めたパック商品の検査装置 | |
JP2007003485A (ja) | 封入物検査方法及びその装置 | |
JP2006505787A (ja) | X線及びこれを用いた装置により、充填された容器を検査するための装置 | |
JP5363559B2 (ja) | X線検査装置及びx線検査方法 | |
KR20120094465A (ko) | 낮은 강성을 갖는 분리된 투명 또는 반투명 물체용 결함 검사 장치 및 그의 검사 방법 | |
JP4694274B2 (ja) | X線異物検査装置のx線遮蔽用v字型のれん装置 | |
JP4990095B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP3715524B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP2000074856A (ja) | X線異物検査装置 | |
JP3932479B2 (ja) | X線異物検査装置 | |
JP2016024132A (ja) | 包装袋の検査方法および包装袋の検査装置 | |
JP2006125939A (ja) | X線異物検査装置 | |
JP6088828B2 (ja) | 異常検知装置 | |
JP2012068126A (ja) | X線検査装置 | |
JP2011052967A (ja) | シリコンウエハー検査装置 | |
JP5650002B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP2014190797A (ja) | シリコンウェハの欠陥検査装置 | |
JP2004020297A (ja) | X線異物検査装置 | |
JP2005121592A (ja) | ボトル液内異物検査システム | |
JP4690095B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP2004239753A (ja) | X線異物検査装置 | |
JP2010038629A (ja) | X線検査装置 | |
JP5388807B2 (ja) | X線遮蔽装置及びそれを用いたx線異物検出システム | |
JP6996736B2 (ja) | 異物検査装置 |