JP2006125569A - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2006125569A
JP2006125569A JP2004316780A JP2004316780A JP2006125569A JP 2006125569 A JP2006125569 A JP 2006125569A JP 2004316780 A JP2004316780 A JP 2004316780A JP 2004316780 A JP2004316780 A JP 2004316780A JP 2006125569 A JP2006125569 A JP 2006125569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
seal portion
seal
valve seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004316780A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Fujino
忠 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKU
NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKU
NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKU, NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKUSHO KK filed Critical NIPPON JIDO CHOSETSUKI SEISAKU
Priority to JP2004316780A priority Critical patent/JP2006125569A/ja
Publication of JP2006125569A publication Critical patent/JP2006125569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)

Abstract

【課題】 シール性と開閉操作の確実性とを向上したバタフライ弁を提供する。
【解決手段】弁箱11と弁体12と弁軸13とを備えたバタフライ弁において、弁体12と弁座部15とが密着・離反する第1シール部17と第2シール18とのうちいずれか一方又は両方を、そのシール面が弁箱の横断面と略同一面を成す面接触部に形成している。シール部17,18の少なくとも片方が面接触部であるため、異物の詰まりによる焼き付けを防止又は著しく抑制できる。弁軸13は弁体12の厚さ方向と半径方向との両方向に偏心している。第1シール部18を面接触部と成し第2シール部18を線接触部となしている場合は、流体の正圧が両シール部17,18のシール性を高めるように作用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バタフライ弁に関するものである。
バタフライ弁は、弁箱と弁体と弁軸とを備えており、弁体を弁軸によって流路と直交する軸心回りに回転させて、弁箱の内部に設けた弁座部に弁体の外周部を密着・離反させることによって流路の開閉が行われる。
そして、従来のバタフライ弁110は、例えば特許文献1に開示されかつ図8に示すように、円板状の弁体112の外周面を弁座部115の内周に当てるメタルタッチタイプが主流をなしている。このメタルタッチタイプでは、弁軸113は弁体112の板厚方向の一方側にずれて(偏心して)配置されており、開閉に際して弁体112の外周面が弁座部115に摺接するようになっている。
図8に一点鎖線で示すように、弁軸113を流体の流れ方向から見て弁体112の中心から半径外側にずらしたタイプも多用されており、このタイプでは、閉じた状態では矢印Fの方向から流体の正圧が掛かると弁体112を閉じ状態に保持するように働く利点がある。
他方、特許文献2には、弁軸を弁体の板厚の中間部に配置したタイプにおいて、弁体と弁座部との接触面が流路の横断面と同一面を成すように構成することが開示されている。この特許文献2では、弁体の開閉を許容するために、弁座部は弁軸を挟んだ一方の側と他方の側とに分離し、かつ、2つの弁座部は流路方向にずれて配置されている。
なお、いずれのタイプでも、弁軸を取付けるために弁体に空けている穴の内径と弁軸との間には若干の隙間が空いている。これは、各部材の熱膨張の吸収や加工誤差を吸収するためである。
特開平9−280385号公報(図1及び図3参照) 特開2001−4038号公報(図1及び図2参照)
図8に示すメタルタッチタイプでは、閉じ状態において弁体112の全周を弁座部115に接触させ得るが、開閉動に際して弁座部115と弁体112とに摺動痕が付いたり、弁体112と弁座部115との間に異物が挟まって食い付き(焼き付き)現象を生じたりして、弁体112を開閉動しにくくなったり開閉不能になったりする問題がある。部材の熱膨張の吸収や加工誤差の吸収のため、弁体112と弁座部115との間には若干の隙間を設けざるを得ないが、隙間を小さくすればするほど、前記した摺動痕や異物の食い込みは顕著に表れる。
一方、特許文献2の構造では、弁体と弁座部とは摺動するものではなく、また、弁体と弁座部との間に異物が挟まっても両者の摩擦抵抗として作用することはないため、摺動痕や焼き付きの問題はない。しかし、その反面、弁軸が弁体の板厚の中心を通っているため、弁体の回転を許容するためには、弁座部は弁軸の部分で離反せざるを得ず、このため、弁軸の箇所で流体漏れが発生しやすくなるという問題がある。
また、この特許文献2の構造では、弁軸は流体の流れ方向から見て弁体の中心を横切るように延びているため、閉じ位置にある弁体に対して作用する流体の押圧力が弁軸を挟んだ両側で略均等になる。すなわち、閉じ位置の弁体には、閉じ方向へ回転させる押圧力と開き方向へ回転させる押圧力とが略均等に働いており、このため、弁体を閉じ位置に維持するためにアクチュエータの力を強くする必要があるという問題もある。
このように、従来のバタフライ弁はいずれも問題があった。本発明はこのような問題に鑑みなされたもので、特に、流体の漏れを防止又は抑制しつつ確実な開閉操作を確保できるバタフライ弁の提供を課題とするものである。
本願発明のバタフライ弁は、従来と同様に、内部を流路と成すと共に内周には周方向に沿って延びる弁座部を備えている弁箱と、弁箱内に配置された弁体と、弁体を流路と直交した方向に沿って延びる軸線回りに回転させて当該弁体の外周部を弁座部に密着・離反させることによって流路を開閉する弁軸とが備えられている。
そして、請求項1の発明では、前記課題を達成するため、前記弁体と弁座部とには互いに密着するシール部が形成されている一方、前記弁軸は、少なくとも、前記シール部を挟んで流体の流れ方向に向かった前後いずれかの方向にずれており、更に、前記シール部は、流体の流れ方向から見て前記弁軸の軸心と平行に延びる線を挟んで分かれた第1シール部と第2シール部とから成っており、これら両シール部のうちいずれか一方又は両方を、弁体と弁座部との接触面が流路の横断面と略同一面を成す面接触部に形成している構成になっている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバタフライ弁において、前記弁軸は、流体の流れ方向から見て弁体の中心よりも半径外側にずれて配置されている一方、前記両シール部は、前記弁軸のずれ方向と反対側に広がる半円状の第1シール部と、弁軸のずれ方向に広がる半円状の第2シール部とに分れており、第1シール部を前記面接触部に形成する一方、第2シール部は弁体の外周面が弁座部の内周面に当接する線接触部と成している。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載したバタフライ弁において、前記弁軸は、流体の流れ方向から見て弁体の中心よりも半径外側にずれて配置されている一方、前記両シール部は、前記弁軸のずれ方向と反対側に広がる半円状の第1シール部と、弁軸のずれ方向に広がる半円状の第2シール部とに分れており、前記第1シール部を箇所を第2シール部の箇所よりも大径に形成している。
請求項1に記載の発明によれば、第1シール部及び第2シールのいずれか一方または両方が面接触部となっていることにより、弁体と弁座部との間に異物が挟まることによる食い付きやシール部の摺動痕の発生を防止又は大幅に低減できるため、開閉動の確実性を向上できると共に、弁体の開閉に要するトルクも抑制して開閉操作用アクチェータの大型化を防止できる。
また、弁軸は、シール部を挟んで流体の流れ方向に向かった前後いずれかの方向にずれているから、流体の流れ方向から見てシール部が弁軸の箇所で途切れることを回避することが可能となり、すなわち、流体の流れ方向からみて第1シール部と第2シール部とを連続した状態にすることが可能となり、その結果、弁軸の箇所での流体漏れを防止又は著しく抑制することが可能となる。
従って、本願発明によると、流体の漏れを防止又はできるだけ抑制しつつ、弁体の開閉の確実性を向上できる。
請求項2に記載の発明によれば、面接触部である第1シール部の箇所では弁体がずれ移動してもシール状態は確保できるから、熱膨張や加工誤差の吸収のために弁軸と弁体との間に多少の隙間を設けていても、前記第1シール部のシール状態を保持しつつ第2シール部の箇所で弁体を弁座部に密着した状態に保持することができる。また、第2シール部の箇所に異物が挟まっても、弁体と弁軸との隙間を利用して弁体がずれ移動することにより、弁体の確実な開き動を確保することができる。
ところで、弁体のうち第1シール部の箇所の外周面と弁箱の内面との間には弁体の開閉動を許容するため隙間が空いており、この隙間に流体の正圧が作用することにより、弁体は第1シール部の箇所が弁座部に密着し勝手となるような押圧作用を受けているため、弁軸と弁体との間に若干の隙間を設けておくことにより、第1シール部のシール状態を保持しつつ第2シール部の箇所でのシール性も確保でき、その結果、弁全体としてのシール性を向上することができる。
請求項3の発明は、第1シール部と第2シールとが共に面接触部である態様と、第1シールが面接触部で第2シール部が線接触部である態様とを含んでいる。そして、第1シール部と第2シール部との半径を異ならせることにより、前者の態様のように両シール部を面接触部とすることを確実かつ容易に行える。
また、両態様とも、弁体のうち面接触部である第1シール部を有する部分が広い面積であるため、第1シール部の密着状態が保持されるように弁体に流体の正圧を作用させることができ、その結果、アクチェータを大型化することなく閉じ状態を確実に保持することができる。更に、後者の態様では、面接触部である第1シール部よりも線接触部である第2シール部の範囲が小さいため、異物の挟み込みが有り得る範囲を抑制して開閉動の確実性を向上できる。
以下、本発明の具体的な形態を図面に基づいて説明する。
(1).第1実施形態(図1〜図2)
図1及び図2は第1実施形態を示している。図1(a)はバタフライ弁の断面図、図1(b)はリング状弁シートと弁箱の断面図、図1(c)は弁体の側面図、図2(a)は図1(a)のIIa−IIa線矢視図、図2(b)は弁座部の一例であるリング状弁シートの底面図、図2(c)は弁体の底面図である。
第1実施形態のバタフライ弁10は、内部を流路14と成すと共に内周には周方向に沿って延びる弁座部を備えている弁箱11と、前記弁座部に密着・離反して流路14を開閉する弁体12と、弁体12を回転操作するための弁軸13とが備えられている。
弁軸13は、流体の流れ方向と直交した方向に延びており、弁体12の片面に突設した軸受け部16と弁箱11とに貫通している。弁体12を弁軸13の軸線C0の回りに回転させることによって流路の開閉が行われる。弁体12の軸受け部16の穴の内径は弁軸13の外径よりも若干の寸法(例えば0.1〜0.3mm程度)大径になっている。
なお、以降の説明では、弁体12が閉じ位置にあるときに、流体の流れ方向Fから見て前方側に位置した面を表面又は平面と表示し、流体の流れ方向Fに向かって手前側の面を裏面又は底面と表示する。
弁軸13は、図1(a)に示すように、弁体12の上流側に偏って(ずれて)配置されていると共に、弁体12の中心Oを通る軸線(弁体12の閉じ位置では中心軸線C1に一致する)から寸法L1だけ半径外側にずれて配置されている。敢えて説明するまでもないが、弁軸13の端部は、弁箱11の外部に延びてアクチュェータ(図示せず、ハンドル等の場合もある)に連結されており、外部から弁軸13を回転させることによって弁体12が回転するようになっている。
弁箱11は略円筒状を呈しており、その内部が断面円形の流路14となる。通常は、流体は図1の矢印F方向に流れる。この弁箱11の内部の段違い状大径部に、弁箱11の内径よりも小さい内径のリング状弁シート15が複数本のボルト(図示せず)で締結されている。
弁体12は、図2(c)に示すように、大きい半径R1で弁軸13のずれ方向と反対側に広がる第1半円部12aと、小さい半径R2で弁軸13のずれ方向に広がる第2半円部12bとから成っており、両半円部12a,12bは、弁軸13と平行に延びる線を挟んだ両側に広がっている。かつ、両半円部12a,12bの中心Oは共通している。弁体12が閉じ位置にあるとき、両半円部12a,12bの中心Oが流路14の中心軸線C1上に位置するように設定している。
例えば図1(c)及び図2(c)に示すように、第1半円部12aは、第2半円部12bと同じ外径(異径でも良い)R2でかつ第2半円部12bと外周面が連続している小径部12a′と、小径部12a′から半径外向きに張り出した弁体側第1シール部17aとを備えている。弁体側第1シール部17aは弁体12のうち裏面側に位置しており、その表面が弁体側の第1シール面になっている。第1シール部17aの表面はステライトのような硬質材21で構成されている(硬質材21は弁体12の本体に溶着されている)。第2半円部12bの外周部は弁体側第2シール部18aとなっている。この第2シール部18aもステライトのように硬質材からなっている。この場合、弁体12に設けた硬質材21の硬度よりも弁座側の硬質材21の硬度が低くなるように設定している。なお、この硬質材21の素材は、ステライトに限定するものではなく、他の素材でもよい。また、硬質材21を設けない形態であってもよい。
リング状弁シート15は、図2(b)に示すように、その外周は流路14の中心軸線C1上に中心を有する真円形であり、弁体12の弁体側第1シール部17aが裏側から重なる半円状の弁座側第1シール部17bと、弁体12の弁体側第2シール部18aが摺接し得る弁座側第2シール部18bとを備えている。
この場合、弁座側第2シール部18bの中心C1は、リング状弁シート15の外周の中心及び弁体12の中心Oと一致しており、また、弁座側第2シール部18bの内周の半径R3は、弁体側第1シール部17aの半径R1と同じか又は僅かに大きい寸法になっている。
他方、弁座側第1シール部17bの箇所の内周の半径は弁座側第2シール部18bの半径R3と同一に設定され、かつ、弁座側第1シール部17bの中心C2は、中心軸線C1から僅かの寸法eだけ弁座側第2シール部18bと反対側にずれている。従って、リング状弁シート15の内周は極端に言うと小判形(長円状)の形態を成している。これは、弁体12における第1円板部12aの小径部12a′が弁座側第1シール部17bの内面に当たることを回避するため、及び、フライス等による弁座側第2シール部18bの切削加工を容易ならしめるためである。
弁座側第2シール部18bの内周面は、弁体12の弁体側第2シール部18aが摺接し得るように傾斜面に形成されている(凹曲面に形成してもよい)。なお、弁座側第1シール部17b側の内面の半径は、弁体側第1シール部17aの外径R1よりも小さければ足りる。各部材のエッジ部には、必要に応じて面取り加工等を行ってもよい。
図2(b)(c)に示すように、弁座側第2シール部18bは、平面視で弁体12及びリング状弁シート15の中心O,C1を通る線を挟んだ片側に約180°の範囲で広がっており、従って、弁体12とリング状弁シート15との第2シール部18の広がる範囲θ2は約180°である一方、弁体側第1シール部17aは、平面視で弁体12及びリング状弁シート15の中心O,C1を通る線を超えて約180°以上に広がっており、このため、弁体12とリング状弁シート15との第1シール部17が広がる範囲θ1は約180°以上の角度になっている。
従って、流体の流れ方向から見て、第1シール部17が広がる領域θ1と第2シール部18が広がる領域θ1とは、若干の角度θ3の範囲で重複している。このため、第1及び第2シール部17、18の境界部分での漏洩を防止できる。第1シール部17と第2シール部18とは厚さ方向(流体の流れ方向)にずれており、これにより、両シール部17,18を周方向に重複させ得るのである。
また、面接触部である第1シール部17の領域が広いため、弁体12が閉じ位置にあるときに、流体の正圧が第1シール部17を密着させるように作用し、このため、第1シール部17におけるシール性が向上する。
また、閉じた状態で、弁体側第1シール部17aの外周面と弁箱11の内面との間には隙間が空いているため、図1(a)に矢印Aで示すように、F方向に流れる流体の正圧が弁体12を第2シール部18の側に押すように作用するが、弁軸13と弁体12との間に若干のクリアランス(ガタ)があることにより、弁体側第2シール部18aが弁座側第2シール部18bに密着し勝手となっており、このため、線接触部である第2シール部18でのシール性も向上できるのである。
弁体12を切削加工するに当たっては、第2半円部12bと第1半円部12aの小径部12a′とは旋盤等によって同時に加工でき、また、第1半円部12aのシール部17aは半径R2に切削加工すれば良いため、変形した円板形状ではあるが比較的容易に加工することができる。
なお、第1半円部12aにおける小径部12a′の外周面と弁体側第2シール部18aと全く同じ円弧状に切削加工しても良い。或いは、第1半円部12aの小径部12a′を第2シール部18aより小径に設定しても良い。更に、弁体12は上述の一体で加工する方法に限定するものではなく、例えば、半径R1の半円板部を別体で形成し、半径R2の円板部に溶接等で固着してもよい。
(2).第2実施形態(図3〜図4)
次に、本発明の第2実施形態を図3及び図4に基づいて説明する。図3(a)はバタフライ弁の断面図、図3(b)はリング状弁シートトと弁箱の断面図、図3(c)は弁体の側面図、図4(a)は図3(a)のIVa―IVa線矢視図、図4(b)はリング状弁シートの底面図、図4(c)は弁体の底面図である。第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、共通した部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態のバタフライ弁10は、第1実施形態と同様に、弁座部はリング状弁シート15で構成されており、弁軸13の配置態様も第1実施形態と同じである。また、第1実施形態と同様に、面接触部である第1シール部17と線接触部である第2シール部18とを有している。
弁体12は、図3(c)及び図4(c)に示すように、半径R11の真円の円板状に形成されている。そして、弁体12は、閉じ位置にあるときに、円板の中心Oが流路14の中心軸線C1上に位置するように配置される。弁体12の外周面は全体に凸湾曲形状の同一断面形状に形成されている。そして、第1シール部17では弁体12の表面側がシール面となり、第2シール部18では弁体12の外周面がシール面となる。
リング状弁シート15は、図4(b)に示すように、外周は流路14の中心軸線C1上に中心を有する正円形である。弁座側第1シール部17bの下面は、弁座側第2シール部18bの上端と同じ面になっている。
弁座側第1シール部17bは、図3(b)及び図4(b)に示すように、中心軸線C1を通る正半円の円弧よりも、第2シール部18側に拡張されて形成されている。これにより、図4(b)にて、θ1で示す第1シール部17の領域と、θ2で示す第2シール部18の領域とが、第2シール部18の拡張に基づくθ3の領域で重なるので、第1及び第2シール部17、18の境界部分でのシール性を確保できる。
この第2実施形態は、第1実施形態と同じ効果を奏する。また、弁体12が真円形であるため加工が容易であるという特別の利点も有する。
(3).第3実施形態(図5〜図7)
次に、本発明の第3実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。この実施形態はシール部の全体が面接触部となっているもので、図5(a)はバタフライ弁の断面図、図5(b)はリング状弁シートと弁箱の断面図、図5(c)は弁体の側面図、図6(a)は第1リング状弁シートの底面図、図6(b)は弁体の底面図、図6(c)は第2リング状弁シートの底面図、図7は図5(a)のVIIa−VIIa線矢視図である。第3実施形態も第1実施形態の変形例であり、同様の構成には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態のバタフライ弁10は、第1実施形態と同様に、弁座部は弁箱11に取り付けられたリング状弁シート15に設けられており、弁体12とリング状面シート15とによるシール部よりも上流側に弁軸13が偏って配置されている。さらに、弁軸13の配置態様も第1実施形態と同じである。
弁体12は大径の第1半円部12aと小径の第2半円部12bとを備えており、シール部は、第1実施形態と同様に、弁体12の中心O側に位置して広い領域に広がる第1シール部17と、弁体12の中心Oと反対側に位置した第2シール部18とを有しているが、第1実施形態と異なり、第1シール部17及び第2シール部18の両方が、弁箱11の横断面と略同一面を成す面接触部に形成されている。
また、リング状弁シート15は、第1実施形態とは異なって重なり合う2枚の部材15a,15bで構成されている。これは加工上の容易性から分離しているもので、一体構造とすることも可能である。これら2つのリング状弁シート15a、15bは、上流側のリング状弁シート15aが下流側のリング状弁シート15bと弁箱11との間に挟まれて、弁箱11に固定されている。
弁体12における第1半円部12aの半径はR21、第2半円部12bの半径はR22で表示している。第2半円部12bの両端は弁体12の中心Oよりもずれており、このずれ量(偏心寸法)は、弁軸23の半径外側へのずれ量と同じ寸法L1である。
また、例えば図5(c)からよく理解できるように、弁体12の第1半円部12aと第2半円部12bとは、第1半円部12aの表面が第2半円部12bの表面よりも高くなるように段違い状に形成されており、第1半円部12aのうち第2半円部12bに連なる部分は傾斜部12cになっている。そして、第1半円部12aの外周部の表面が弁体側第1シール部17aとなり、第2半円部12bの外周寄り部位の裏面が弁体側第2シール部18aになっている。
例えば図5(b)に示すように、上流側に配置されたリング状弁シート15aに弁座側第2シール部18bを有し、下流側に配置されたリング状弁シート15bは弁座側第1シール部17bを有している。リング状弁シート15a、15bの各外周は同径で、いずれも流路14の中心軸線C1上に中心を有する真円形である。
上流側に配置されたリング状弁シート15aの内周は、図6(c)に示すように、外周と同心で半径の異なる2つの半円状部を接続した形状に形成されており、第2シール部18側が半径R23の小径の半円、第1シール部17側が半径R24(R24>R23)の大径の半円で、これらの境界線は、中心軸線C1より寸法L1だけ第2シール部18側にずれている。そして、小径の半円(半径R23)の下流側の端面が前記弁座側第2シール部18bとなっている。
一方、下流側に配置されたリング状弁シート15bの内周は、図6(a)に示すように、第2シール部18側が半径R25の半円状部に形成されているが、第1シール部17側は、裏側の半径R26よりも表側の半径R24が大径となった段付きの半円状部に形成されており、これらは、R24>R25>R26の関係に設定されている。
そして、第1シール部17側の段付き半円状部と第2シール部18側の半円状部との境界線は、中心軸線C1より寸法L2(L2>L1)だけ第2シール部18側にずれている。また、これら2つの半円状部の境界近傍には、閉じ状態にて弁体12の傾斜部12cと面接触するように弁座側傾斜部17cが形成されている。
そして、図6(b)に示すように、第1シール部17の領域θ1は、前記傾斜部12c,17cとの面接触部を含んでおり、従って、流体の流れ方向から見て第1シール部17と第2シール部18とは周方向に連続している。従って、弁体12とリング状弁シート15とが全周にわたって面接触するシール構造でありながら、シール性を確保することができる。
なお、弁体12が矢印A方向に回転する時に、リング状弁シート15a、15bとの接触を回避するために、各部の寸法は、R23<R22<R25、R26<R21<R24の条件を満たすように設定されている。弁軸13が2方向に偏心していることと、第2半円部12bが小径であることとにより、弁体12はリング状弁シート15と干渉することなく開閉できる。
この第3実施形態は、第1実施形態の効果のうち弁軸12を偏心させたことに起因した効果を奏する。また、第3実施形態では、第1実施形態と異なってシール部の全体が面接触部であるため、異物が挟まっても食い付きは皆無であり、このため弁体の開閉動作の確実性をより向上することができるという点で、特別の効果を発揮する。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明の具体例はこれらに限るものではなく、様々に具体化できる。例えば、弁座部を弁箱の内面をに設ける弁座部に一体的に形成することも可能である。
(a)は第1実施形態のバタフライ弁の断面図、(b)はリング状弁シートと弁箱の断面図、(c)は弁体の側面図である。 (a)は図1(a)のIIa−IIa線矢視図、(b)は第1実施形態のリング状弁シートの底面図、(c)は弁体の底面図である。 (a)は第2実施形態のバタフライ弁の断面図、(b)はリング状弁シートと弁箱の断面図、(c)は弁体の側面図である。 (a)は図3(a)のIVa―IVa線矢視図、(b)は第2実施形態のリング状弁シートの底面図、(c)は弁体の底面図である。 (a)は第3実施形態のバタフライ弁の断面図、(b)はリング状弁シートと弁箱の断面図、(c)は弁体の側面図である。 (a)は第3実施形態の下流側リング状弁シートの底面図、(b)は弁体の底面図、(c)は上流側リング状弁シートの底面図である。 図5(a)のVII−VII線矢視図である。 従来のバタフライ弁の断面図である。
符号の説明
10 バタフライ弁
11 弁箱
12 弁体
13 弁軸
14 流路
15 弁座を構成するリング状弁シート
16 軸受け部
17 第1シール部
17a 弁体側第1シール部
17b 弁座側第1シール部
18 第2シール部
18a 弁体側第2シール部
18b 弁座側第2シール部
21 耐磨耗性金属
12c 傾斜部

Claims (3)

  1. 内部を流路と成すと共に内周には周方向に沿って延びる弁座部を備えている弁箱と、弁箱内に配置された弁体と、弁体を流路と直交した方向に沿って延びる軸線回りに回転させて当該弁体の外周部を弁座部に密着・離反させることによって流路を開閉する弁軸とが備えられており、
    前記弁体と弁座部とには互いに密着するシール部が形成されている一方、前記弁軸は、少なくとも、前記シール部を挟んで流体の流れ方向に向かった前後いずれかの方向にずれているバタフライ弁であって、
    前記シール部は、流体の流れ方向から見て前記弁軸の軸心と平行に延びる線を挟んで分かれた第1シール部と第2シール部とから成っており、これら両シール部のうちいずれか一方又は両方を、弁体と弁座部との接触面が流路の横断面と略同一面を成す面接触部に形成している、
    バタフライ弁。
  2. 前記弁軸は、流体の流れ方向から見て弁体の中心よりも半径外側にずれて配置されている一方、
    前記両シール部は、前記弁軸のずれ方向と反対側に広がる半円状の第1シール部と、弁軸のずれ方向に広がる半円状の第2シール部とに分れており、第1シール部を前記面接触部に形成する一方、第2シール部は弁体の外周面が弁座部の内周面に当接する線接触部と成している、
    請求項1に記載したバタフライ弁。
  3. 前記弁軸は、流体の流れ方向から見て弁体の中心よりも半径外側にずれて配置されている一方、
    前記両シール部は、前記弁軸のずれ方向と反対側に広がる半円状の第1シール部と、弁軸のずれ方向に広がる半円状の第2シール部とに分れており、前記第1シール部を箇所を第2シール部の箇所よりも大径に形成している、
    請求項1又は請求項2に記載したバタフライ弁。
JP2004316780A 2004-10-29 2004-10-29 バタフライ弁 Pending JP2006125569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004316780A JP2006125569A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 バタフライ弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004316780A JP2006125569A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 バタフライ弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006125569A true JP2006125569A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36720496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004316780A Pending JP2006125569A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 バタフライ弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006125569A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532377A (ja) * 2012-09-28 2015-11-09 ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール 向上した密封性を有するエンジン制御バルブ
JP2017207110A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社ミクニ バルブ装置
JPWO2017126123A1 (ja) * 2016-01-22 2018-04-12 フタバ産業株式会社 バルブ装置
JP2018066386A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 愛三工業株式会社 二重偏心弁
KR20200079912A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 유진기술 주식회사 버터플라이 밸브
JP2021102982A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 愛三工業株式会社 バルブ装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532377A (ja) * 2012-09-28 2015-11-09 ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール 向上した密封性を有するエンジン制御バルブ
JPWO2017126123A1 (ja) * 2016-01-22 2018-04-12 フタバ産業株式会社 バルブ装置
JP2017207110A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社ミクニ バルブ装置
US10738715B2 (en) 2016-05-17 2020-08-11 Mikuni Corporation Valve device
JP2018066386A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 愛三工業株式会社 二重偏心弁
KR20200079912A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 유진기술 주식회사 버터플라이 밸브
KR102140502B1 (ko) 2018-12-26 2020-08-03 유진기술 주식회사 버터플라이 밸브
JP2021102982A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 愛三工業株式会社 バルブ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4708411B2 (ja) 内燃機関の蝶弁式絞り弁
US20160290514A1 (en) Double eccentric valve
JP2787726B2 (ja) バタフライバルブ
US9816625B2 (en) Seal carriers for ball valves, ball valve assemblies including such seal carriers, and related methods
JP2011047290A (ja) Egrバルブ
JP6158110B2 (ja) 三重偏心型バタフライバルブ
JP5696341B2 (ja) 三重偏心バタフライ弁
JP2006125569A (ja) バタフライ弁
KR101476518B1 (ko) 버터플라이 밸브의 밸브체
JP2017133665A (ja) バルブ装置及び排熱回収システム
US11326698B2 (en) Low-torque disc for a multiple orifice valve
JP2006105094A (ja) 管の開閉構造
JP6523734B2 (ja) バタフライ弁
JP3415771B2 (ja) 三重偏心型バタフライ弁
KR20170037432A (ko) 탄력적 기밀구조를 가지는 삼중편심밸브
JP6600535B2 (ja) ライニング型バタフライバルブ
JP4933333B2 (ja) 偏心形バタフライバルブ
JP3550513B2 (ja) 二重偏心構造のバタフライ弁の弁体
JP4121792B2 (ja) メタルシートバタフライ弁のシート構造
JP4778741B2 (ja) バタフライバルブ
JP2017190814A (ja) シートリング、及びバタフライバルブ
JP7139748B2 (ja) 流量制御弁
JP6555756B2 (ja) バルブアセンブリ
JP2002106725A (ja) バタフライ弁の軸封構造
JP2022021630A (ja) 内周シール構造、シート構造、及びバルブ