JP2006125447A - 木割れ防止ネジ - Google Patents
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Abstract
【課題】木割れを有効に防止することができる木割れ防止ネジを提供することをその課題とする。
【解決手段】外周に螺旋状のネジ山2を形成したネジ軸部1の先端側を切除し、切除面3の先端部をネジ軸部1の軸心Pの外側にオフセットしたことを特徴とする。上記切除面3を90度以上180度以下の角度10をなす2つの面によって構成するとともに、これら2つの面3a、3bの先端部を上記ネジ軸部1の軸心Pの外側にずらすように構成してもよい。
【選択図】図1
【解決手段】外周に螺旋状のネジ山2を形成したネジ軸部1の先端側を切除し、切除面3の先端部をネジ軸部1の軸心Pの外側にオフセットしたことを特徴とする。上記切除面3を90度以上180度以下の角度10をなす2つの面によって構成するとともに、これら2つの面3a、3bの先端部を上記ネジ軸部1の軸心Pの外側にずらすように構成してもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、木材に打ち込み又はねじ込んだときに割れが生じないようにした木割れ防止ネジに関する。
一般に、ネジを木材中にネジ込むと、ねじ込みによって木材の繊維は外に押し広げられるので、ねじ込み位置が木材の端部付近である場合、木材が割れてしまうことがある。
このような木割れを防止するために、ネジ軸部の先端又は先端近傍を切り落とし又は削ぎ落としにより凹面を形成したものが知られている。
実開平1−166810号公報
実公平7−50575号公報
上記構成によれば、切り落とし又は削ぎ落としによって凹面を形成することにより、ネジ軸を回転させるときに、凹面とネジ軸部の外周面とが一定の角度をなして切削刃として機能する。このため、ネジ込みによる穴明けと切削による穴明けとの相乗効果によってねじ込み効率が向上するとともに、凹面がねじ込み時における木屑を受けて外に排出する効果があることによるものと思われる。
しかしながら、このような切り落とし又は削ぎ落とし構成によっても、ねじ込みによる木割れ防止を十分に達成することはできなかった。
本発明は、上記問題点を解消し、木割れを有効に防止することができる木割れ防止ネジを提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る木割れ防止ネジは、外周に螺旋状のネジ山を形成したネジ軸部の先端側を切除し、切除面の先端部をネジ軸部の軸心の外側にずらしたことを特徴とする。
また、本発明に係る木割れ防止ネジは、ネジ軸部の外周に螺旋状のネジ山を形成したネジ軸部の先端側を切除し、切除面を90度以上180度以下の角度をなす2つの面によって構成するとともに、これら2つの切除面の先端部をネジ軸部の軸心の外側にずらすように構成してもよい。
請求項1に係る発明によれば、木材にねじ込まれる最初の切除面が形成された部分で大きな下穴が形成されるので、その後のねじ込みが円滑で、ねじ込み力も小さくて済む。しかも下穴はネジ山よりも切除面によって形成された刃による切削によって形成される度合いの方が高いので、木材に割れを生じさせる力が小さい。ネジがさらに切除面がない部分に進入していくと、ネジ軸部はこんどはネジ山による軸心を中心にした螺進に移行するようになる。このとき、ネジ先は軸心のまわりを旋回運動しながら木繊維を切削していくので、木材に割れを生じさせる力が小さい。したがって、木割れを有効に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、ネジ軸部の一方の面のネジ先で進入する態様は請求項1の場合と同じであるが、他方の面と出会う部分まで進入すると、第2の面の外周面に形成されたネジ山部分が増大するので、切削よりもねじ込みによって螺進する度合いが増大し、回転の中心はだんだんとネジ軸部の軸心に近づいていく。そして、ネジがさらに第1の面と第2の面とがなくなる部分まで螺入すると、こんどはネジ山による螺進の方が優勢となり、ネジが軸心を中心にして螺進するようになる。このように、ネジの回転中心は徐々に軸心に移っていくので、木材には無理な力が作用しにくい。このため、割れはさらに発生しにくい。
図1はネジの一部の正面図、図2はその側面図であり、図3はその底面図である。同図において符号1はネジのネジ軸部、2はネジ山を示す。ネジ山2はネジ軸部1の外周に螺旋状に形成されている。
なお、aはネジの谷径、bは山径を示す。
上記ネジ軸部1の先端側は切除されている。切除面3はネジ軸部1の軸心Pの外側に沿って形成してなる平面であり、切除面3の先端部7はネジ軸部1の軸心Pの外側にαだけずれている。したがって、切除面3とその両側端の接線qとがなす角度θは鋭角となり、切除面3の両側にはそれぞれ第1の刃5と第2の刃6とが形成される。
上記構成のネジを木材にねじ込むと、まずネジの先端部(ネジ先7)を中心にその周囲が大きくなっていく。ネジ先7は細く尖っているから、図4に示されるように、ネジ軸部1の回転に伴い、第1の刃5が木材の繊維を切り裂きながら錐のように進む。外周面4にはネジ山2が形成されているので、ねじ込みの作用も付加されるが、切除面3が形成されている部分では第1の刃5による切削の方が優勢である。このようにして切削による下穴8が十分に形成されたところで、切除面3がない部分では、今度は続いてネジ山によるねじ込みの方が優勢となる。ネジ軸部はこんどは軸心Pを中心にして進入するようになる。このとき、ネジ先7は軸心Pのまわりを旋回運動しながら木繊維を切削していく。つまり、ネジが直接にねじ込まれるわけではなく、図5に示されるように、切除面3の第1の刃5の錐作用によって下穴8が形成された後、この下穴8に対してネジ山2によるねじ込みが行なわれることになる。したがって、ねじ込みによって木繊維を周囲に押し出す力は、直接にねじ込む場合に比べてはるかに小さい。
なお、第2の刃6は第1の刃5によって形成された下穴8を馴らしていく作用をする。最終的には通常のねじ込みと同じ状態となる。
以上のように、ネジが木材にねじ込まれるとき、切除面3のある先端部分では錐作用により木繊維が切り削られて下穴8が形成され、その後切削によって形成された下穴8をネジ山2によるねじ込みが行なわれながら進入していくので、木材に割れを生じさせる力が小さい。したがって、木割れを有効に防止することができる。
次に、図6および図7は別の実施形態を示すもので、このネジ軸部1の先端側も切除されている。切除面3は90度の角度をなす第1の面3aと第2の面3bの2つの面によって構成されている。第1の面3aはネジ軸部1の軸心Pの外側にずらされ、軸心Pに沿って形成された平面であり、第2の面3bもネジ軸部1の軸心Pの外側にずらされているとともに、第1の面3aに対して90度の角度をなすように形成され、第1の面3aの先端から基部側の端部にかけて緩やかに傾斜した傾斜面である。10は角部を示す。
ネジは第1の面3aと第2の面3bにより半分以上切り欠かれ、ネジ先7は細く尖るとともに、第1の面3aと第2の面3bとネジの外周面4とにより、それぞれ第1の刃5と第2の刃6とが形成される。また、細く尖ったネジ先7はネジ軸部1の軸心Pから距離α分だけずれる。
上記構成のネジを木材にねじ込むと、前述の例と同様に、初めのうちはネジは回転しながら第1の刃5が木材の繊維を切り裂きながら錐のように進む。切除面3が形成されている部分では第1の刃5によるネジ山2によるねじ込みよりも切削の方が優勢である。このようにして切削による下穴が十分に形成されたところで、切除面3がない部分では、今度は続いてネジ山によるねじ込みの方が優勢となる。ネジ軸部はこんどは軸心Pを中心にして進入するようになる。
次に、ネジの第1の面3aが第2の面3bと出会う部分まで進入すると、第2の面3bの外周面に形成されたネジ山部分によるねじ込みが加わるので、切削よりもねじ込みによって螺進する度合いがだんだんと増大していく。ネジ山による螺進度合いが大きくなると、回転の中心はだんだんとネジ軸部の軸心に近づいていく。そして、ネジがさらに第1の面3aと第2の面3bとがなくなる部分まで螺入すると、こんどはネジ山による螺進の方が優勢となり、ネジが軸心Pを中心にして螺進するようになり、最終的には通常のねじ込みと同じ状態となる。
この場合は、ネジの回転中心は徐々に軸心に移っていくので、木材には無理な力が作用しにくい。このため、割れはさらに発生しにくい。
以上のように、木材にねじ込まれる最初の段階では、主に切除面3によって形成された刃による錐作用によって下穴8が形成され、その後にネジ山によるねじ込み作用が優勢となって穴が大きくなるとともに、ねじ込み時にも先端部分では上記刃は旋回運動しながら木繊維を切り削っていくので、全体として急激に大きな力が木材に加わるわけではない。したがって、木割れを有効に防止することができる。
なお、切除面をどのように構成するかによって下穴8の大きさも異なってくるが、
ネジの谷径a≦下穴8の径<ネジの山径b
となるようにするのがよい。
ネジの谷径a≦下穴8の径<ネジの山径b
となるようにするのがよい。
また、第1の面3aと第2の面3bとがなす角度は90度に限定されない。90度以上180度以下の角度をなしていればよい。第1の面3aと第2の面3bは平面ではなく、弯曲面でもよい。
さらにまた、上記ネジは鋼板用のネジに適用することもできる。
1 ネジ軸部
2 ネジ山
3 切除面
8 下穴
2 ネジ山
3 切除面
8 下穴
Claims (2)
- 外周に螺旋状のネジ山を形成したネジ軸部の先端側を切除し、切除面の先端部をネジ軸部の軸心の外側にずらしたことを特徴とする木割れ防止ネジ。
- ネジ軸部の外周に螺旋状のネジ山を形成したネジ軸部の先端側を切除し、切除面を90度以上180度以下の角度をなす2つの面によって構成するとともに、これら2つの切除面の先端部をネジ軸部の軸心の外側にずらしたことを特徴とする木割れ防止ネジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004311475A JP2006125447A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 木割れ防止ネジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004311475A JP2006125447A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 木割れ防止ネジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006125447A true JP2006125447A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36720384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004311475A Pending JP2006125447A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 木割れ防止ネジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006125447A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223432A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Hilti Ag | 固定素子を鉱物性構造物にアンカリングする方法および鉱物性構造物用固定素子構造物 |
-
2004
- 2004-10-26 JP JP2004311475A patent/JP2006125447A/ja active Pending
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JP2010223432A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Hilti Ag | 固定素子を鉱物性構造物にアンカリングする方法および鉱物性構造物用固定素子構造物 |
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