JP2006124467A - ハイドレート脱水システムおよびハイドレート製造システム - Google Patents

ハイドレート脱水システムおよびハイドレート製造システム Download PDF

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正浩 高橋
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新井  敬
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Abstract

【課題】 運転を停止することなく、脱水スクリーンの目詰まりを解除できるハイドレート脱水システムおよびハイドレート製造システムを提供する。
【解決手段】ハイドレートスラリーの脱水機能を有する脱水スクリーン6と、前記脱水スクリーンが閉塞したことを検知する閉塞検知手段と、前記閉塞を解除する閉塞解除手段とを有するハイドレート脱水システム、および前記ハイドレート脱水システムを有するハイドレート製造システム100。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハイドレート脱水システムおよびハイドレート製造システムに関し、特に、ハイドレートスラリーを脱水して高濃度にするための脱水スクリーンを有するハイドレート脱水システムであって、運転を継続しつつ、脱水スクリーンの閉塞を解除できるもの、および前記ハイドレート脱水システムを有するハイドレート製造システムに関する。
ハイドレート製造装置には、直立した筒状容器の内部を所定の温度、圧力に保持しつつ、頂部から底部に向かって水を噴霧してハイドレート形成ガスと接触させ、ハイドレートを形成させるものがある(特許文献1)。
前記形態のハイドレート製造装置においては、ハイドレートは、通常水と混合したスラリーの形態で得られるから、得られたスラリーから水を除去して濃縮する脱水スクリーンが筒状容器の底部近傍に設けられている。
前記スラリー中の水は、前記脱水スクリーンを通過して回収され、新たに供給された水とともに頂部から再び噴霧される。一方、スラリー中のハイドレートは脱水スクリーンの直ぐ上方に残るから、スクリューコンベアなどで生成装置外に取り出した後、スクリュープレスなどで脱水処理される。
ハイドレート生成装置としては、他に、内部が所定の温度、圧力に保持された攪拌槽に水とハイドレート形成ガスとを導入して攪拌し、ハイドレートを生成させる攪拌槽型ハイドレート生成装置がある。前記攪拌槽型ハイドレート生成装置においては、生成装置の外部に取り出したハイドレートは、脱水スクリーンを有する脱水装置で脱水されたあと、第2生成器に導入されてハイドレート生成性ガスと再び接触させ、純度を更に高くする。
特開2000−309785号公報
しかしながら、 脱水スクリーンとしては、通常は、所定の平均孔径を有するメッシュやパンチングメタルなどが使用されるから、ハイドレートを生産中に脱水スクリーンが目詰まりすることがあった。また、脱水装置においても脱水スクリーンが目詰まりすることがあった。
脱水スクリーンで目詰まりを放置すると、筒状容器の内部で生成したハイドレートが濃縮されずに外部に取り出されるので、生産効率が低下してしまい、また、脱水スクリーンでの目詰まりを放置すると、円滑な脱水が行なわれなくなるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであって、運転を停止することなく、脱水スクリーンの目詰まりを解除できるハイドレート脱水システムを提供することを目的とする。また、前記ハイドレート脱水システムを有するハイドレート製造システムの提供も目的とする。
請求項1に記載の発明は、ハイドレートスラリーの脱水機能を有する脱水スクリーンと、前記脱水スクリーンが閉塞したことを検知する閉塞検知手段と、前記閉塞を解除する閉塞解除手段とを有することを特徴とするハイドレート脱水システムに関する。
前記ハイドレート脱水システムにおいては、前記閉塞検知手段で脱水スクリーンの閉塞を常時検知するともに、閉塞を検知した場合には、前記閉塞解除手段において前記閉塞を解除する。
したがって、前記ハイドレート脱水システムは、脱水スクリーンで閉塞が生じた場合においても、運転を停止することなく閉塞を解除でき、生産性の低下が極めて少ないという特長を有している。
ここで、ハイドレート形成ガスとしては、ある所定の圧力および温度下でハイドレートを生成する性質があるものを言い、たとえば、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、二酸化炭素、フロンガス、酸素、窒素、水素などがある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハイドレート脱水システムにおいて、前記閉塞検知手段が脱水スクリーンの両側の圧力差を検知する圧力差検知手段を備え、前記圧力差検知手段が予め定められた所定値以上の圧力差を検知したら、前記脱水スクリーンに閉塞が生じたものと判断するハイドレート脱水システムに関する。
脱水スクリーンで目詰まりが生じると、脱水スクリーンの上側では圧力が高くなり、下側では圧力が低くなる。前記ハイドレート脱水システムにおいては、このようにして脱水スクリーンの両側に生じる圧力差を前記閉塞検知手段における圧力差検知手段で検知し、所定値以上の圧力差を検知したら、前記脱水スクリーンに閉塞が生じたものと判断する。
したがって、前記ハイドレート脱水システムにおいては、脱水スクリーンの目詰まりを非接触で検出できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のハイドレート脱水システムにおいて、前記閉塞解除手段は、前記脱水スクリーンを加熱する脱水スクリーン加熱手段を備えてなり、前記閉塞検知手段が閉塞を検知すると、前記脱水スクリーン加熱手段で前記脱水スクリーンを加熱するハイドレート脱水システムに関する。
ハイドレート脱水システムにおいては、多くの場合、反応器内で生じた粒径の小さなハイドレートが脱水スクリーンの目に詰まることによって脱水スクリーンが目詰まりする。
前記ハイドレート脱水システムにおいては、前記閉塞解除手段において脱水スクリーンを加熱して脱水スクリーンに詰まったハイドレートをハイドレート形成ガスと水とに分解して除去している。
脱水スクリーン加熱手段は、脱水スクリーンを加熱するヒータであってもよく、前記脱水スクリーンに直接通電して加熱する脱水スクリーン通電加熱装置であってもよい。また、熱媒体の流通する熱媒体流通管路を脱水スクリーンに埋設し、この熱媒体流通管路に高温の熱媒体を流通して脱水スクリーンを加熱してもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のハイドレート脱水システムにおいて、前記脱水スクリーンの平均開口部径が0.1mm〜1mmであるハイドレート脱水システムに関する。
粒径の小さなハイドレート粒子は、生成過程における脱水効率が低く、保存安定性が低い。したがって、ハイドレート生成装置においては、ある程度以上粒径の大きなハイドレート粒子を生成させることが好ましい。
前記ハイドレート脱水システムにおいては、脱水スクリーンの平均開口部径が0.1mm〜1mmである。平均開口部径が0.1mmよりも小さい場合、脱水スクリーンが直ぐに閉塞してしまう。一方、平均開口部径が1mmより大きな場合は、たとえば水を噴霧する水スプレーノズルが反応器の頂部に設けられたハイドレート生成装置において、脱水スクリーンで除去された水を再利用しようとするとスプレーノズルが閉塞し易くなるため好ましくない。
したがって、前記ハイドレート脱水システムにおいて得られるハイドレート粒子は、脱水効率や保存安定性も高い。
請求項5に記載の発明は、水とハイドレート形成ガスとを所定の温度および圧力下で接触させてハイドレートを製造するハイドレート製造システムであって、得られたハイドレートを脱水する請求項1〜4の何れか1項に記載のハイドレート脱水システムを備えてなることを特徴とするハイドレート製造システムに関する。
前記ハイドレート脱水システムにおいては、前述のように、閉塞検知手段で脱水スクリーンの閉塞を常時検知するともに、閉塞を検知した場合には、前記閉塞解除手段において脱水スクリーンの閉塞を解除する。
したがって、前記ハイドレート製造システムは、脱水スクリーンで閉塞が生じた場合においても、運転を停止することなく閉塞を解除でき、生産性の低下が極めて少ないという特長を有している。
以上説明したように、本発明によれば、脱水スクリーンや脱水スクリーンに目詰まりが生じても運転を停止することなく、自動的に目詰まりを解除できるハイドレート脱水システムおよび前記ハイドレート脱水システムを有するハイドレート製造システムが提供される。
1.実施形態1
本発明のハイドレート脱水システムにつき、天然ガスハイドレート製造システムを例にとって図1を用いて説明する。
図1に示すように、実施形態1に係るハイドレート製造システム100は、直立した筒状容器2と、筒状容器2の内部における頂部に設けられ、下方に向かって水をスプレーする水スプレーノズル4と、筒状容器2の底部近傍に設けられた脱水スクリーン6と、脱水スクリーン6の上方に近接して設けられ、脱水スクリーン6の上面に溜まったハイドレートを外部に導出するスクリューコンベア8とを備える。なお、脱水スクリーン6の上面に溜まったハイドレートを外部に導出する手段は、スクリューコンベア8には限定されず、たとえば、ポンプなどを介した排出ラインなども使用できる。ハイドレート製造システム100は、本発明のハイドレート製造システムに相当する。
筒状容器2の底板2Bには、水循環ライン10の一端が開口している。水循環ライン10の他端は、筒状容器2の天板2Aを貫通して水スプレーノズル4に接続されている。水循環ライン10には、ポンプ12および熱交換器14が介装され、ポンプ12と熱交換器14との間には新鮮水を供給する給水ライン16が接続されている。
脱水スクリーン6としては、0.1〜1mm程度の平均孔径の孔が全面に設けられた金属プレートや、金属繊維や金属粒子を燒結した焼結フィルタなどが使用される。脱水スクリーン6を加熱するヒータ6Aは、図1に示すように、脱水スクリーン6内部に埋設されてもよく、また、脱水スクリーン6の下方に重ね合わせるように設けてもよい。
筒状容器2には、更に、天板2Aの直下方および脱水スクリーン6の直上方に、夫々天然ガスを導入するガス導入ライン18および天然ガスを外部に導出するガス導出ライン20が設けられている。また、脱水スクリーン6を挟んで上下には、脱水スクリーン6の上側と下側との圧力差を検知する差圧検知ライン22が設けられている。差圧検知ライン22には圧力計24が設けられている。差圧検知ライン22および圧力計24は、本発明における閉塞検知手段に相当し、また圧力差検知手段にも相当する。圧力計24における圧力差の検知結果は、閉塞解除制御部30に入力され、閉塞解除制御部30は、圧力計24から入力された検知結果に基づいて脱水スクリーン6に埋設されたヒータ6Aのon−offおよび流すべき電流の強さを制御する。ヒータ6Aおよび閉塞解除制御部30は、本発明における閉塞解除手段に相当し、中でもヒータ6Aは、脱水スクリーン加熱手段に相当する。また、脱水スクリーン6、ヒータ6A、差圧検知ライン22、圧力計24、閉塞解除制御部30は、本発明のハイドレート脱水システムを構成する。
なお、筒状容器2の胴部にはジャケット2Cが設けられ、ジャケット2Cに冷媒を流通させることにより、筒状容器2の内部を所定の温度に設定する。
以下、ハイドレート製造システム100の作用について説明する。
筒状容器2において、水スプレーノズル4から水がスプレーされ、ガス導入ライン18から天然ガスが導入されると、筒状容器2の内部でハイドレート粒子が生成し、脱水スクリーン6上に堆積する。ここで、前記ハイドレート粒子は、水スプレーノズル4からスプレーされた水が天然ガスと接触して生成したものであるから、内部には水が残っている。したがって、前記ハイドレート粒子中のハイドレートは脱水スクリーン6上に残存し、水は、脱水スクリーン6の開口を通って筒状容器2における脱水スクリーン6と底板2Bとの間の部分に溜まる。
底板2Bと脱水スクリーン6との間に溜まった水は、水循環ライン10によって水スプレーノズル4に向かって循環する。水循環ライン10を循環する水は、ポンプ12によって矢印aの方向に沿って流通すると同時に、給水ライン16からの新鮮水と合わされ、熱交換器14で所定の温度に制御されて水スプレーノズル4に戻される。
一方、脱水スクリーン6上に残存したハイドレートは、スクリューコンベア8によって筒状容器2の外部に取り出される。
ここで、脱水スクリーン6にはある程度の流通抵抗があるから、脱水スクリーン6の上側の圧力が下側の圧力よりも高くなる。したがって、差圧検知ライン22はある程度の圧力差が現れる。この圧力差は、圧力計24で検知されて閉塞解除制御部30に入力される。圧力計24で検知される圧力差が予め定められた所定値以上になると、閉塞解除制御部30は、脱水スクリーン6において閉塞が生じたものと判断し、ヒータ6Aに通電して、脱水スクリーン6を加熱する。これにより、脱水スクリーン6の孔に詰まったハイドレートは天然ガスと水とに分解される。分解された水は、脱水スクリーン6の上側と下側との間の圧力差によって下方に押し出され、脱水スクリーン6の閉塞は解除される。
なお、脱水スクリーン6の閉塞は、水循環ライン10の流量の低下やポンプ12の入口圧力の低下も引き起こすから、水循環ライン10のポンプ12よりも上流側にポンプ入口側圧力計25や循環水流量計26を設け、これらの変化を検出することによっても脱水スクリーン6の閉塞を検出できる。なお、ポンプ入口側圧力計25や循環水流量計26もまた、本発明における閉塞検知手段に相当する。
実施形態1のハイドレート製造システム100においては、脱水スクリーン6の上側と下側との間の圧力差を検知して閉塞の有無を判定しているから、高い信頼性で脱水スクリーン6の閉塞を検知できる。
また、脱水スクリーン6の閉塞を検知したら、脱水スクリーン6を加熱し、脱水スクリーン6を閉塞させているハイドレートを分解して閉塞を解除しているから、脱水スクリーン6のどの箇所で閉塞が生じても、容易に閉塞を解除できる。また、脱水スクリーン6に水を注入して閉塞を解除する方法とは異なり、余計な配管が不要であり、ハイドレート脱水システム全体の構成を簡略化できる。
2.実施形態2
以下、本発明に係るハイドレート製造システムについて天然ガスハイドレートの製造を例に説明する。
実施形態2に係るハイドレート製造ライン200は、図2に示すように、水と天然ガスとからハイドレートを生成させる第1ハイドレート生成器202と、第1ハイドレート生成器202で生成したハイドレートを脱水するハイドレート脱水装置204と、ハイドレート脱水装置204で脱水されたハイドレートを更に高濃度化する第2ハイドレート生成器206とを備えている。
第1ハイドレート生成器202は、水と天然ガスとを接触させてハイドレートを生成させる反応タンク102と、反応タンク102に水を供給する給水ライン104と、反応タンク102に天然ガスを供給する天然ガス供給ライン106と、攪拌羽根108と、天然ガス供給ライン106から供給された天然ガスのうち、水と反応しなかったものを反応タンク102に戻すガス循環ライン110と、反応タンク102内で生成したハイドレートのスラリーを抜き出して循環させるスラリー循環ライン112とを備える。
ガス循環ライン110は、一端が、反応タンク102の頂部近傍に開口し、他端は、反応タンク102底部近傍に配設されたガス吹出し管114に連通している。ガス循環ライン110には、コンプレッサ110Aおよび熱交換器110Bが介装されている。
スラリー循環ライン112は、ポンプ112Aおよび熱交換器112Bが介装されているとともに、ポンプ112Aと熱交換器112Bとの間から、ハイドレートのスラリーを外部に抜き出すハイドレート抜出ライン116が分岐している。
ハイドレート脱水装置204は、略直立円筒状であり、ハイドレート抜出ライン116を介して底部からハイドレートのスラリーが導入される脱水塔120と、脱水塔120の上半部に設けられた脱水スクリーン部122と、脱水塔120の頂部に設けられ、脱水塔120で脱水されたハイドレートを第2ハイドレート生成器206に搬送するスクリューコンベアである脱水ハイドレート搬送コンベア126とを備える。脱水スクリーン部122は、脱水スクリーン部122でハイドレートと分離された水を回収する水回収ジャケット124によって外側から覆われている。水回収ジャケット124には、回収した水を反応タンク102に戻す水戻りライン125が設けられている。
脱水スクリーン部122の近傍には、また、脱水スクリーン122Aの内側と外側との圧力差を検知する差圧検知ライン128が設けられている。差圧検知ライン128には圧力計129が設けられている。差圧検知ライン128および圧力計129は、本発明における閉塞検知手段に相当し、また圧力差検知手段にも相当する。圧力計129における圧力差の検知結果は、閉塞解除制御部130に入力され、閉塞解除制御部130は、圧力計129から入力された検知結果に基づいて脱水スクリーン122Aに埋設されたヒータのon−offおよび流すべき電流の強さを制御する。ヒータおよび閉塞解除制御部130は、本発明における閉塞解除手段に相当する。差圧検知ライン128、圧力計129、閉塞解除制御部130、脱水スクリーン122A、ヒータは、本発明のハイドレート脱水システムを構成する。
なお、脱水スクリーン122Aが閉塞すると、水戻りライン125の水量が減少したり、脱水スクリーン122Aより下流側のハイドレートスラリー密度が低下したりするから、水戻りライン125に循環水流量計132や密度計134を設け、循環水流量計132で循環水流量の低下を検出したり、密度計134で循環水の密度(比重)の上昇を検出してハイドレートスラリー密度の低下を検知したりすることによっても脱水スクリーン122Aの閉塞を検出できる。循環水流量計132や密度計134もまた、本発明における閉塞検知手段に相当する。
第2ハイドレート生成器206は、脱水ハイドレート搬送コンベア126によって、頂部からハイドレートが装入されるとともに、反応タンク102から抜き出された天然ガスが、ガス導入ライン140を通して底部から導入される。ガス導入ライン140には、天然ガスを冷却する熱交換器142が介装されている。
第2ハイドレート生成器206の底部には、更に、冷却されたハイドレートを抜き出すハイドレート抜出コンベア144が設けられている。
以下、ハイドレート製造ライン200の作用について説明する。
第1ハイドレート生成器202では、給水ライン104から供給された水および天然ガス供給ライン106から供給された天然ガスが、反応タンク102内で接触してハイドレートのスラリーが生成する。
余剰の天然ガスは、ガス循環ライン110を通ってガス吹出し管114から反応タンク102中のハイドレートスラリー中に噴出される。
生成したスラリーの一部は、スラリー循環ライン112を通って反応タンク102に戻される一方、前記スラリーの大半はハイドレート抜出ライン116から抜き出されてハイドレート脱水装置204の脱水塔120に導入される。
脱水塔120にスラリーが導入されると、スラリー中のハイドレートが脱水塔120中を浮上し、脱水塔120の頂部に集まる。そして、脱水スクリーン部122においては、脱水塔120中を浮上するハイドレート粒子の浮上力によってハイドレート粒子同士が押圧され、ハイドレート粒子中の水分は、脱水スクリーン122Aを通って水回収ジャケット124に押し出される。水回収ジャケット124に押し出された水は、水戻りライン125を通って反応タンク102に戻される。
一方、脱水後のハイドレートは、脱水ハイドレート搬送コンベア126によって脱水塔120の頂部から抜き出され、第2ハイドレート生成器206に導入されて更に高濃度化される。第2ハイドレート生成器206で高濃度化されたハイドレートは、ハイドレート抜出コンベア144で抜き出され、所定の形状に成形されて冷却され、製品とされる。
ここで、脱水スクリーン122Aにはある程度の流通抵抗があるから、脱水スクリーン122Aの内側の圧力が外側の圧力よりも高くなる。したがって、差圧検知ライン128はある程度の圧力差が現れる。この圧力差は、圧力計129で検知されて閉塞解除制御部130に入力される。圧力計129で検知される圧力差が予め定められた所定値以上になると、閉塞解除制御部130は、脱水スクリーン122Aにおいて閉塞が生じたものと判断し、脱水スクリーン122Aに通電して、脱水スクリーン122Aを加熱する。これにより、脱水スクリーン122Aの孔に詰まったハイドレートは天然ガスと水とに分解される。分解された水は、脱水スクリーン122Aの上側と下側との間の圧力差によって下方に押し出され、脱水スクリーン122Aの閉塞は解除される。
実施形態2のハイドレート製造ライン200においては、脱水スクリーン122Aの内側と外側との間の圧力差を検知して閉塞の有無を判定しているから、高い信頼性で脱水スクリーン122Aの閉塞を検知できる。
また、脱水スクリーン122Aの閉塞を検知したら、脱水スクリーン122Aを加熱し、脱水スクリーン122Aを閉塞させているハイドレートを分解して閉塞を解除しているから、脱水スクリーン122Aのどの箇所で閉塞が生じても、容易に閉塞を解除できる。また、脱水スクリーン122Aに水を注入して閉塞を解除する方法とは異なり、余計な配管が不要であり、ハイドレート脱水装置204の構成を簡略化できる。
図1は、実施形態1に係るハイドレート製造システムの構成を示す概略図である。 図2は、実施形態2に係るハイドレート製造ラインの構成を示す概略図である。
符号の説明
2 筒状容器
2A 天板
2B 底板
2C ジャケット
4 水スプレーノズル
6 脱水スクリーン
6A ヒータ
8 スクリューコンベア
10 水循環ライン
12 ポンプ
14 熱交換器
16 給水ライン
16 平成
18 ガス導入ライン
20 ガス導出ライン
22 差圧検知ライン
24 圧力計
25 ポンプ入口側圧力計
26 循環水流量計
30 閉塞解除制御部
100 ハイドレート製造システム
102 反応タンク
104 給水ライン
106 天然ガス供給ライン
108 攪拌羽根
110 ガス循環ライン
110A コンプレッサ
110B 熱交換器
112 スラリー循環ライン
112A ポンプ
112B 熱交換器
114 ガス吹出し管
116 ハイドレート抜出ライン
120 脱水塔
122 脱水スクリーン部
122A 脱水スクリーン
124 水回収ジャケット
126 脱水ハイドレート搬送コンベア
128 差圧検知ライン
129 圧力計
130 閉塞解除制御部
132 循環水流量計
134 密度計
140 ガス導入ライン
142 熱交換器
144 ハイドレート抜出コンベア
200 ハイドレート製造ライン
202 第1ハイドレート生成器
204 ハイドレート脱水装置
206 第2ハイドレート生成器

Claims (5)

  1. ハイドレートスラリーの脱水機能を有する脱水スクリーンと、前記脱水スクリーンが閉塞したことを検知する閉塞検知手段と、前記閉塞を解除する閉塞解除手段とを有することを特徴とするハイドレート脱水システム。
  2. 前記閉塞検知手段は、脱水スクリーンの両側の圧力差を検知する圧力差検知手段を備え、前記圧力差検知手段が予め定められた所定値以上の圧力差を検知したら、前記脱水スクリーンに閉塞が生じたものと判断する請求項1に記載のハイドレート脱水システム。
  3. 前記閉塞解除手段は、前記脱水スクリーンを加熱する脱水スクリーン加熱手段を備えてなり、前記閉塞検知手段が閉塞を検知すると、前記脱水スクリーン加熱手段で前記脱水スクリーンを加熱する請求項1または2に記載のハイドレート脱水システム。
  4. 前記脱水スクリーンの平均開口部径は0.1mm〜1mmである請求項1〜3の何れか1項に記載のハイドレート脱水システム。
  5. 水とハイドレート形成ガスとを所定の温度および圧力下で接触させてハイドレートを製造するハイドレート製造システムであって、得られたハイドレートを脱水する請求項1〜4の何れか1項に記載のハイドレート脱水システムを備えてなることを特徴とするハイドレート製造システム。
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JP2009235333A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスハイドレート生成プラントにおける脱水器の運転制御装置
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