JP2006122910A - 金属低圧鋳造炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】高額の不活性ガスを大量に使用するとともに金型への注湯の終了ごとに金属低圧鋳造炉から排出ため金属低圧鋳造炉のランニングコストが非常に掛かる。
【解決手段】溶湯保持室1にこれと連通可能な加圧室2を隣接配置し、溶湯保持室1と加圧室2とが連通する部分に溶湯遮断弁4を設け、加圧室2の下流側に先端部が出湯口5と連通する連通管6を配置した金属低圧鋳造炉において、サーボモータ7の回転運動をねじ機構8を介して直線運動に変換する電動式シリンダ9によって昇降するフロート10を加圧室2の内部に昇降可能に配設し、さらに加圧室2の上部にこの加圧室2内の空気を排出させる不活性ガスを供給する導管11を臨ませたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、金属低圧鋳造炉に係り、より詳しくは溶湯保持室にこれと連通可能な加圧室を隣接配置し、前記溶湯保持室と前記加圧室とが連通する部分に溶湯遮断弁を設け、前記加圧室の下流側に先端部が出湯口と連通する連通管を配置した金属低圧鋳造炉に関する。
従来、製品の複雑化や嵩高化に伴う溶湯凝固時の収縮量補充の不足を解消するための金属低圧鋳造炉の一つとして、加圧用気体供給口および溶湯レベル計測器を備えた加圧室を連通可能な状態で溶湯保持室に隣接配置し、前記両室が連通する部分に溶湯遮断弁を設け、前記加圧室の下流側に先端部が出湯口と連通する連通管を配置して、加圧室内の溶湯を加圧用気体によって加圧して金型のキャビティに充填させるようにした金属低圧鋳造炉がある。
しかし、このように構成された従来の金属低圧鋳造炉では、加圧室内の溶湯を圧縮・膨張性の気体によって加圧するため、当該溶湯を精度高く加圧することが難しく、加えて、溶湯の酸化を防ぐべく加圧用気体として不活性ガスを用いるが、この不活性ガスは、値段が高く、かつ大量に使用されるとともに金型への注湯の終了ごとに、金属低圧鋳造炉から排出されるため、金属低圧鋳造炉のランニングコストが非常に掛かるなどの問題がある。
特開平11-138250号公報
解決しようとする問題点は、圧縮・膨張性の気体では加圧室内の溶湯を精度高く加圧することが難しく、しかも、高額の不活性ガスを大量に使用するとともに金型への注湯の終了ごとに金属低圧鋳造炉から排出するので金属低圧鋳造炉のランニングコストが非常に掛かる点である。
上記の課題を解消するために本発明における金属低圧鋳造炉は、溶湯保持室にこれと連通可能な加圧室を隣接配置し、前記溶湯保持室と前記加圧室とが連通する部分に溶湯遮断弁を設け、前記加圧室の下流側に先端部が出湯口と連通する連通管を配置した金属低圧鋳造炉において、サーボモータの回転運動をねじ機構を介して直線運動に変換する電動式シリンダによって昇降するフロートを前記加圧室の内部に昇降可能に配設し、さらに加圧室の上部にこの加圧室内の空気を排出させる不活性ガスを供給する導管を臨ませたことを特徴とする。
このように構成されたものは、加圧室に不活性ガスを供給して加圧室内の空気を不活性ガスと置換するとともに加圧室内を不活性ガスで充満させたのち、電動式シリンダの伸張作動によって速度を調整しながらフロートを下降させて加圧室内の溶湯を加圧して所定の低圧鋳造を行う。
上記の説明から明らかなように本発明は、溶湯保持室にこれと連通可能な加圧室を隣接配置し、前記溶湯保持室と前記加圧室とが連通する部分に溶湯遮断弁を設け、前記加圧室の下流側に先端部が出湯口と連通する連通管を配置した金属低圧鋳造炉において、サーボモータの回転運動をねじ機構を介して直線運動に変換する電動式シリンダによって昇降するフロートを前記加圧室の内部に昇降可能に配設し、さらに加圧室の上部にこの加圧室内の空気を排出させる不活性ガスを供給する導管を臨ませたから、加圧室内の溶湯を緻密にして精度高く加圧することができ、しかも、従来のこの種の金属低圧鋳造炉と比較して不活性ガスの使用量を大幅に少なくすることもできるなどの優れた実用的効果を奏する。
本発明を適用した金属低圧鋳造炉の最良の形態について図面に基づき詳細に説明する。
本金属低圧鋳造炉においては、溶湯保持室1にこれと連通可能な加圧室2が隣接配置してあり、前記溶湯保持室1と前記加圧室2とが連通する箇所には開口3が設けてあり、開口3は溶湯遮断弁4によって開閉されるようになっている。前記加圧室2の下流側には先端部が出湯口5と連通する連通管6が配置してある。そして、前記加圧室2の天井壁の上面には、サーボモータ7の回転運動をねじ機構8を介して直線運動に変換する電動式シリンダ9が設置してあり、電動式シリンダ9の伸縮ロッドの下端には前記加圧室2内部で昇降可能なフロート10が固着してある。そして、前記加圧室2の上部には、三方口切替弁(図示せず)を介して不活性ガス貯蔵タンク(図示せず)に接続された導管11の先端が臨んでいる。
本金属低圧鋳造炉においては、溶湯保持室1にこれと連通可能な加圧室2が隣接配置してあり、前記溶湯保持室1と前記加圧室2とが連通する箇所には開口3が設けてあり、開口3は溶湯遮断弁4によって開閉されるようになっている。前記加圧室2の下流側には先端部が出湯口5と連通する連通管6が配置してある。そして、前記加圧室2の天井壁の上面には、サーボモータ7の回転運動をねじ機構8を介して直線運動に変換する電動式シリンダ9が設置してあり、電動式シリンダ9の伸縮ロッドの下端には前記加圧室2内部で昇降可能なフロート10が固着してある。そして、前記加圧室2の上部には、三方口切替弁(図示せず)を介して不活性ガス貯蔵タンク(図示せず)に接続された導管11の先端が臨んでいる。
なお、図中符号12および13は溶湯レベルセンサ、14は水平割り金型である。
次に、図示する状態から水平割り金型14に溶湯を充填する手順について述べる。まず、溶湯遮断弁4を作動して補給管3の上端開口部を遮断したのち溶湯レベルセンサ12が検知する高さまで溶湯保持室1内に溶湯を供給し、続いて、溶湯遮断弁4の逆作動により補給管3の上端開口部を開放して溶湯保持室1内の溶湯を溶湯レベルセンサ13が検知する高さまで加圧室内2および連通管6内に供給する。次いで、加圧室2に不活性ガスを供給して加圧室2内の空気を排出するとともに加圧室2内を不活性ガスで充満させたのち、電動式シリンダ9の伸張作動によってフロート10を下降させて加圧室2内の溶湯を加圧する。この場合、電動式シリンダ9は、加圧室2内の溶湯が金型14のキャビティに至るまでは早く流れその後は金型14のキャビティに至るまでよりも遅く流れるように、フロート10の下降速度を制御する。これにより、溶湯を緻密にして精度高く加圧して金型14のキャビティに充填させることができる。
なお、電動式シリンダ9によってフロート10を下降させることにより、溶湯の加圧を、金型14のキャビティの形状に対応させてきめ細かく制御することができる。
1
溶湯保持室
2
加圧室
4 溶湯遮断弁
5
出湯口
6
連通管
7
サーボモータ7
8
ねじ機構
9
電動式シリンダ
10 フロート
11 導管
溶湯保持室
2
加圧室
4 溶湯遮断弁
5
出湯口
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連通管
7
サーボモータ7
8
ねじ機構
9
電動式シリンダ
10 フロート
11 導管
Claims (2)
- 溶湯保持室にこれと連通可能な加圧室を隣接配置し、前記溶湯保持室と前記加圧室とが連通する部分に溶湯遮断弁を設け、前記加圧室の下流側に先端部が出湯口と連通する連通管を配置した金属低圧鋳造炉において、
サーボモータの回転運動をねじ機構を介して直線運動に変換する電動式シリンダによって昇降するフロートを前記加圧室の内部に昇降可能に配設し、さらに加圧室の上部にこの加圧室内の空気を排出させる不活性ガスを供給する導管を臨ませたことを特徴とする金属低圧鋳造炉。 - 請求項1に記載の金属低圧鋳造炉において、
前記電動式シリンダは、前記加圧室内の溶湯が前記出湯口に配置された金型のキャビティに至るまでは早く流れその後は金型のキャビティに至るまでよりも遅く流れるように、前記フロートの下降速度を制御することを特徴とする金属低圧鋳造炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310258A JP2006122910A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 金属低圧鋳造炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310258A JP2006122910A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 金属低圧鋳造炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006122910A true JP2006122910A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36718136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004310258A Pending JP2006122910A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 金属低圧鋳造炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006122910A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008126726A1 (ja) * | 2007-04-09 | 2008-10-23 | Sintokogio, Ltd. | 低圧鋳造装置および不活性ガスの充満方法 |
JP2010260068A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Denso Corp | 溶解機能及び加圧機能付き小型鋳造装置 |
-
2004
- 2004-10-26 JP JP2004310258A patent/JP2006122910A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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