JP2006122273A - 歯科用診療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多用な診療態様に応じた適正な位置に的確且つ安定的に位置設定することができるテーブルを備えた新規な歯科用診療装置を提供する。
【解決手段】診療台2と、移動アーム11に水平状態を維持して支持され且つ上記診療台2の近傍位置を移動自在とされたテーブル13とを備えた歯科用診療装置において、上記テーブル13は、上記移動アーム11の先端に取付けられた水平なテーブル基台12上に、スライド機構15を介して水平スライド可能に支持され、且つロック手段17によってスライド範囲規制手段16によるスライド範囲内の任意の位置でスライドロックされるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、薬品や器具を置き或いは薬品の調合等の作業を行う為のテーブルを診療台の周辺部に移動可能に備えた歯科用診療装置に関する。
診療台上に患者を着座させ或いは仰臥させて口腔内の診断・治療を行う際、トレーテーブルやユニットテーブル等の作業用テーブルを診療態様(診療位置)に応じて術者の作業し易い位置に配置させることが望ましい。その為、歯科の診療装置では、診療台の基台や座板或いは背板に水平旋回可能な移動アームを取付け、この移動アームの先端に上記作業用テーブルを水平回動可能に支持させて診療台の周辺の適宜位置にテーブルを配置させ得るようにしたシステムが採用されている。特許文献1には、診療台背後の基台中央部に上記移動アームを取付け、テーブルを診療台の両側部に亘る広い範囲に移動可能とした例が開示されている。また、特許文献2には、座板の一端に傾動可能に連結された背板の側部に移動アームを取付け診療台上の患者の頭部に近い位置でテーブルの移動が可能とされた例が開示されている。
ところで、歯科の診療は口腔内の狭い範囲に限られるが、術者は診療箇所や診療態様に応じて様々な位置を取りながら診療を行う。上記特許文献に開示されたテーブルの移動機構は、このような術者の多用な動きに円滑に追随できるようにするものであるが、診療作業中の術者の細かな動きに的確に対応するにはまだ若干の不十分さがあった。特に、後者の場合、その機構上テーブルの移動範囲が狭いことから、この不十分さが指摘されることが間々あった。また、診療がより精密且つ多用になるに伴い、益々テーブルの緻密且つ多用な動きが求められるようになってきた。特許文献3には、ユニットテーブルを、アームへの取付部を有するテーブル本体と、テーブル本体に対してスライド変位可能な移動テーブル台とで構成した歯科用診療台装置が開示されている。
特開2003−325594号公報 特開平7−250871号公報 特公昭62−22628号公報
前記特許文献3に開示された歯科用診療台装置におけるユニットテーブルは、ハンガーに係止されているシリンジにはチューブがたれ下がっている為にユニットテーブルを患者の胸上に位置させることができない一方、治療に必要な薬品等は患者の胸上に位置している方が治療に望ましいこともあることから、薬品等を載置する移動テーブル台を、シリンジのハンガーを備えるテーブル本体に対してスライド変位可能としたものである。しかし、この移動テーブル台は、ベース位置以外の任意の位置ではスライドロックすることができない為、多用な診療態様に応じた適正な位置に安定的に位置設定することができず、また、診療作業中の術者の手や患者の手等が不意に当ると移動テーブル台がスライド移動してしまう。
本発明は、多用な診療態様に応じた適正な位置に的確且つ安定的に位置設定することができるテーブルを備えた新規な歯科用診療装置を提供する点にある。
請求項1の発明に係る歯科用診療装置は、診療台と、移動アームに水平状態を維持して支持され且つ上記診療台の近傍位置を移動自在とされたテーブルとを備えた歯科用診療装置において、上記テーブルは、上記移動アームの先端に取付けられた水平なテーブル基台上に、スライド機構を介して水平スライド可能に支持され、且つロック手段によってスライド範囲規制手段によるスライド範囲内の任意の位置でスライドロックされるようにしたことを特徴とする。
上記において、スライド範囲規制手段は、請求項2の発明のように、テーブル及びテーブル基台のいずれか一方に設けられスライド規制範囲の両端部に位置するストッパー部と、上記他方に設けられ該両ストッパー部間で相対移動が規制される規制部材とよりなるものとすることができる。このストッパー部は、請求項3の発明のように、前記テーブル基台にスライド方向に平行に開設された長孔の両端孔壁からなり、一方、前記規制部材が、前記テーブル下面に固設され該長孔内にその長手方向に沿って相対移動可能に挿通された突起部材からなるものとすることができる。
そして、請求項4の発明では、前記ロック手段が、上記突起部材と、該突起部材の下端に係合された作動部材と、該作動部材を作動させる為の操作レバーとよりなり、上記突起部材及び作動部材の間に前記テーブル基台の長孔辺部を緊合させて前記スライドロックがなされるようにしている。この場合、請求項5の発明のように、上記突起部材と作動部材との係合が雌雄ねじ部の螺合によってなされ、この螺合部回りの前記レバーの水平回動操作によって前記緊合によるスライドロック及びその解除がなされるようにすることが可能である。或いは、請求項6の発明のように、上記突起部材と作動部材との係合が突起部材に対する作動部材の水平支軸を介した軸着によってなされると共に、前記緊合によるスライドロックがなされるよう常時作用する弾発部材がテーブルと操作レバーとの間に弾装され、上記水平支軸を支点とする上記弾発部材の弾力に抗した前記レバーの上下方向の操作によって上記スライドロックの解除がなされるようにすることも可能である。
また、請求項7の発明は、前記ロック手段が、テーブル基台に開設された透孔より下から挿通され該テーブル基台の下部より操作可能とされるロックピンと、該ロックピンを上向き付勢するよう弾装された弾発部材と、該ロックピンの上端を受容して前記スライドロックをすべく前記スライド方向に沿ってテーブル側に隔設された複数のロック穴とよりなり、上記弾発部材の弾力に抗したロックピンの下向き操作により上記スライドロックが解除されるようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、テーブルは、移動アームの先端に取付けられた水平なテーブル基台上に支持されているから、移動アームの操作により、診療作業に適した位置に簡易に位置設定される。そして、テーブル基台に対してスライド機構を介して水平スライド可能とされているから、更に精度の高い位置設定が可能となる。しかも、ロック手段によってスライド範囲規制手段によるスライド範囲内の任意の位置でスライドロックが可能とされているから、テーブルを適性位置に的確且つ安定的に位置設定することができ、術者の精神的負担が軽減される上に、不意の衝撃が加わってもテーブルの移動が阻止される。
また、スライド範囲規制手段を、請求項2或いは3の発明のように構成すれば、構造が簡単であり、これに要する設計或いは部品コストも小さく、全体としての製品コストの増大を抑えることができる。更に、請求項4乃至6の発明のように、上記スライド範囲規制手段を構成する部位がロック手段の一部を構成するようにすれば、テーブルとテーブル基台との係合関係を簡素化することができ、一層製品コストの増大抑制に寄与すると共にメンテナンス性も向上する。また、請求項5或いは6の発明のように、スライドロック及びその解除がレバー操作によりなされる場合は、操作が簡易であり、緻密な診療作業中でのこのようなレバー操作は、術者の精神的負担の軽減にも繋がる。
更に、ロック手段を請求項7の発明のように構成すれば、ロックピンの押下げ操作によってスライドロックの解除がなされ、この状態でテーブルをスライドさせ、適宜位置でロックピンの上端をロック穴に嵌入させることにより、スライドロックをしてテーブルの位置設定がなされる。このようなスライドロック及びその解除操作も上記同様極めて簡単である。また、ロック穴の適正な位置と数とを、予めシミュレーション等により算出して設定するようにすれば、テーブルの適性位置への移動と位置設定が、無駄なく円滑に行われることになる。
以下、本発明の最良の形態について図面に基づき説明する。図1は本発明の歯科用診療装置の一例を示す正面図、図2は同歯科用診療装置の要部であってテーブルの動作の状態を示す平面図、図3(a)(b)はテーブルの動作の状態を示す下面図、図4は図3(b)におけるX−X線の部分切欠断面図であり、(a)はロック状態を、(b)はアンロック状態を示す。図5(a)(b)は他の実施例の図4と同様図、図6(a)(b)は更に他の実施例の図4と同様図であり、(c)は(a)におけるY−Y線断面図である。
図1及び図2において、1は歯科診療台2を支持する基台であり、該基台1内には診療台2を上下昇降させる為の油圧等による昇降機構1aが内蔵されており、診療台2は実質的にこの昇降機構1aにより支持されている。診療台2は、昇降機構1aに支持された座席シート(座板)3と、該座席シート3の一端に起伏自在に連結された背板シート(背板)4と、該背板シート4の他端に傾動自在に取付けられたヘッドレスト5とよりなる。上記昇降機構1a及び背板シート4を起伏させるための機構(不図示)等は、床面に配置されるフートコントローラ6の足踏み操作によりその駆動制御がなされる。背板シート4の肩部には、歯科治療用の各種ハンドピース、バキュームシリンジなどの各種インスツルメント7が、繰出し自在に保持されている。
また、上記診療台2の側部にはうがい用スピットン8が設置され、このスピットン8の基台8aにはデンタルライト用支柱9aが立設され、この支柱9aには水平旋回且つ屈折可能なハンガーアーム9bを介してデンタルライト9が取付けられている。スピットン8は、歯科治療中患者が口腔内を清浄化するためのもので、給水栓8b、うがい液を排出するためのベースン8c等から構成される。デンタルライト9は、診療台2上に着座し、或いは仰臥した患者の口腔内を照射するものであり、水平旋回且つ上下・左右屈折可能な多関節のハンガーアーム9bの先端に首振り可能に取付けられており、術者の手動操作或いは電動操作によって、適正位置に位置決めされ口腔内に照射される。
背板シート4の側部には、診療台2に内蔵された平行リンク機構10の揺動側に固設された取付けブラケット10aが水平に突出している。この取付けブラケット10aの先端には垂直支軸11aを介し、該垂直支軸11aの周りに水平旋回可能に旋回アーム(移動アーム)11が取付けられ、更に、この旋回アーム11の先端には垂直支軸11bを介し、該垂直支軸11bの周りに水平回動可能に水平板状テーブル基台12が取付けられている。そして、このテーブル基台12の上には後記するスライド機構を介しトレーテーブル13が水平スライド可能に支持されている。この時、テーブルのスライド方向は歯科用診療装置の背板シートの長手方向に沿って移動することが好ましい。
トレーテーブル13には、その表面に薬品や治療器具等を置く為の凹み部等が形成され、また、必要によって各種インスツルメント7を背板シート4の肩部から繰出し一時的に係止するための係止部が設けられる。このトレーテーブル13の一側部には、コンピュータモニタ装置の一部を構成するモニタディスプレイ装置14が設置され(図2ではその図示を省略)、前記口腔内の映像やX線撮影写真等の映像等が適宜映し出されるようになされている。コンピュータモニタ装置を構成するコンピュータ本体は、図示は省略するが、診療台2周辺の適宜位置に設置され、マウス操作による制御信号を受信し、この受信信号に基づく映像信号をモニタディスプレイ装置14に送信してディスプレイ上に再生する。尚、モニタディスプレイ装置14の設置場所は、トレーテーブル13の一側部に限らず、例えば、スピットン8の基台8aやデンタルライト用支柱9a等、術者及び患者が同時に見ることができる位置であればよい。
前記取付けブラケット10aは、診療台2に内蔵された平行リンク機構10の揺動側に水平に固設され、旋回アーム11を介し水平に支持されたトレーテーブル13は、背板シート4の起伏動作によって上下動するが、常に水平状態に維持される。即ち、背板シート4は座席シート3に内蔵された油圧シリンダ等の駆動手段(不図示)によって連結軸(不図示)を支点として傾動自在とされている。そして、この連結軸をピンとして含む固定側のリンク(片)と、これに平行な揺動側のリンク(片)10bと、両リンクを繋ぐ平行な2本のリンク10cとによりに上記平行リンク機構10が構成され、背板シート4の傾動動作時においても、平行リンク機構10の機能により、揺動側のリンク10bと固定側のリンクとの平行関係が常に維持される。従って、この揺動側のリンク10bに、取付けブラケット10a及び旋回アーム11を介し支持されたトレーテーブル13は、常に水平状態が維持される(図1の実線及び2点鎖線で示す状態を参照)。尚、本発明の歯科用診療台における上記平行リンク機構10としては、例えば、実公昭62−35469号公報に開示されたものが望ましく採用される。
図2は、トレーテーブル13が診療態様に応じて適宜位置設定された状態を示し、実線位置は術者がヘッドレスト5の上方の所謂12時の位置で診療を行う場合、2点鎖線位置は同9時乃至10時の位置で診療を行う場合であって、夫々の1点鎖線で示す位置は、上記各位置でトレーテーブル13をテーブル基台12に対してスライドさせた状態を示している。上記のような各位置へのトレーテーブル13の位置設定は、旋回アーム11を垂直支軸11aの軸心周りに旋回させ或いは後記するスライド機構を介してトレーテーブル13をテーブル基台12に対してスライドさせ、更に、その向きの調整はトレーテーブル13をテーブル基台12と共に垂直支軸11bの周りに旋回させることによってなされる。
次に、上記トレーテーブル13をテーブル基台12に対してスライド可能とする機構、スライド範囲を規制する手段及びスライドロック及びこれを解除する機構の一例を説明する。図3及び図4において、テーブル基台12の上面には、2本の平行なレール部材15a、15aが、一方トレーテーブル13の下面にはこのレール部材15a、15aに夫々対合する2本のスライド部材15b、15bが、夫々固設され、また、両部材15a、15b間の対合部にはその長手方向に沿って配列する複数の転動ボール15c…が把持され、これらによりトレーテーブル13のテーブル基台12に対するスライド機構15が構成される。この両部材15a、15b間での複数の転動ボール15c…の把持により、両部材15a、15bの相対摺動が可能とされる共に、両者の上下のガタ付きが防止される。従って、トレーテーブル13は、テーブル基台12上でこのスライド機構15をしてその長手方向に沿った円滑な往復スライドが可能とされる。
テーブル基台12には、スライド機構15によるスライド方向に平行な長孔16aが開設され、トレーテーブル13の下面にはこの長孔16aに相対移動可能に挿通される突起部材(規制部材)16bが固設され、この突起部材16bと長孔16aの長手方向両端の孔壁部16cとにより、スライド範囲規制手段16が構成される。即ち、突起部材16bは、長孔16a内を相対移動可能とされているが、長孔16aの両端の孔壁部16cに当接するとそれ以上の相対移動が不可とされ、従って、トレーテーブル13はこの長孔16aの長さ範囲を規制範囲としてスライド可能とされる。
上記突起部材16bの長孔16aより下側に突出する部分は雄ねじ部17aとされ、この雄ねじ部17a(突起部材16b)と、これに螺合する雌ねじ部材(作動部材)17bと、該雌ねじ部材17bに一体連設された操作レバー17cとによりロック手段17が構成される。図4(a)は、雄ねじ部17aと雌ねじ部材17bとが螺合締結され、テーブル基台12における長孔16aの辺部が突起部材16bと雌ねじ部材17bとの間に挟まれるよう緊合され、トレーテーブル13のスライドが阻止された状態(スライドロック状態)であることを示す。そして、操作レバー17cを上記螺合部の軸心周りに回動操作して雌ねじ部材17bを緩めると、図4(b)に示すように突起部材16bと雌ねじ部材17bとによる長孔16aの辺部の緊合が解除され、トレーテーブル13のスライドが可能な状態となる。
図3(a)(b)は、トレーテーブル13をスライド移動させる動作の状態を示し、図3(a)における実線位置の操作レバー17cは図4(a)に相当するロック状態にあることを示し、この状態から操作レバー17cを2点鎖線の位置に回動操作させると図4(b)に相当する上記緊合が解除された状態となり、トレーテーブル13のスライドが可能となる。この状態から、トレーテーブル13を手操作して左にスライド操作すれば、スライド部材15bのレール部材15aに沿った摺動により、トレーテーブル13を図3(b)に示す所望の位置にスライド移動させることができる。この位置で操作レバー17cを2点鎖線位置から実線位置に回動操作させると、上記緊合がなされ、トレーテーブル13が再びスライドロックされる。このようなスライド操作は、操作レバー17cの回動操作と、トレーテーブル13の押引操作とによってなされるから極めて簡易であり、しかもトレーテーブル13は所望の位置に的確に位置設定されるから、診療作業の効率化が図られ、術者の精神的負担も軽減される。尚、17dは、操作レバー17cの緩める方向への過回動を防止する為のストッパーである。
図5は、ロック手段17の別の例を示すものである。スライド機構15及びスライド範囲規制手段16は上記と同様であるので、ここでは共通部分に同一の符号を付しその説明を割愛する。突起部材16bの長孔16aより突出する部分には水平支軸17eを介し作動ブロック体(作動部材)17fが軸着され、この作動ブロック体17fには操作レバー17gが一体連設されている。トレーテーブル13の下面と操作レバー17gとの間には、長孔16aに挿通された板ばね(弾発部材)17hが屈曲状態で弾装され、この板ばね17hの復元弾力によって操作レバー17gが常時下向きに付勢された状態とされる。上記水平支軸17e(突起部材16b)、作動ブロック体17f、操作レバー17g及び板ばね17hによりロック手段17が構成される。
図5(a)はロック状態を示し、板ばね17hの復元弾力による操作レバー17gの下向き付勢に伴い、作動ブロック体17fが常時水平支軸17eを支点として上向きに付勢され、これによりテーブル基台12における長孔16aの辺部が突起部材16bと作動ブロック体17fとの間に挟まれるよう緊合され、トレーテーブル13のスライドが阻止された状態(スライドロック状態)とされる。そして、操作レバー17gを板ばね17hの弾力に抗し水平支軸17eを支点として上向きに操作すると、図5(b)に示すように突起部材16bと作動ブロック体17fとによる長孔16aの辺部の緊合が解除され、トレーテーブル13のスライドが可能となる。この状態でトレーテーブル13を所望位置にスライド移動させた後、操作レバー17gの上向き操作を止めると、板ばね17hの復元弾力により作動ブロック体17fが再び上向き付勢され、上記緊合によるスライドロック状態に復帰する。このような操作は上記と同様極めて簡易であり、しかも、トレーテーブル13は所望の位置に的確に位置設定されるから、診療作業の効率化が図られ、術者の精神的負担も軽減される。また、板ばね以外にも弾発部材として、圧縮コイルばねや皿ばね座金を用いても良い。
図6は、スライド範囲規制手段16及びロック手段17の別の例を示すものである。スライド機構15は上記と同様であるので、ここでは共通部分に同一の符号を付しその説明を割愛する。テーブル基台12及び一方のレール部材15aには、両者を共役して1個の透孔17iが開設されている。この透孔17iには下からロックピン17jが挿通され、該ロックピン17jはテーブル基台12の下部より操作可能とされている。このロックピン17jには、圧縮ばね(弾発部材)17kが、その先側部分とレール部材15aとの間に弾装されるよう套嵌され、ロックピン17jはこの圧縮ばね17kの復元弾力により常時上向き付勢されている。そして、対応するスライド部材15bにはその長手方向に沿って複数のロック穴17m…が隔設され、該ロック穴17m…はロックピン17jの上端を受容し得る形状に形成されている。透孔17i、ロックピン17j、圧縮ばね17k及びロック穴17m…によりロック手段17が構成される。
図6(a)(c)はロック状態を示し、ロックピン17jの上端がロック穴17mのいずれかに嵌り込み、圧縮ばね17kの復元弾力に伴う上向き付勢作用により、この嵌り込み状態が維持されている。即ち、ロックピン17jとロック穴17mとの規制作用により、スライド部材15bとレール部材15aとの相互摺動が阻止され、トレーテーブル13がスライドロックされている。この状態から、図6(b)に示すように、ロックピン17jを圧縮ばね17kの復元弾力に抗して下向きに操作すると、ロックピン17jの上端がロック穴17mから抜け出し、両者の規制作用が解除され、トレーテーブル13がスライド可能な状態となる。ロックピン17jを下向きに操作した状態で、トレーテーブル13を手操作により所望位置までスライドさせ、ロックピン17jの下向き操作を止めるとその上端が対応位置のロック穴17mに嵌り込み、上記同様スライドロック状態に維持される。
スライド部材15bの長手方向両端部には、ストッパー(ストッパー部)16d、16dが形成され、ロックピン17jの上半部(レール17aの上側に臨む部分)が規制部材16eを兼ね、このストッパー16d、16dと規制部材16eとにより、スライド範囲規制手段16が構成される。即ち、図6(b)の状態では、スライド部材15bとレール部材15aとの相互摺動が可能とされるが、規制部材16eがいずれかのストッパー16dに当接するとそれ以上の摺動が阻止され、トレーテーブル13は、実質的に両ストッパー16d、16d間でそのスライドが可能とされる。このようなトレーテーブル13のスライド操作は、ロックピン17jの下向き操作とトレーテーブル13の押引操作によりなされるから極めて簡易であり、しかも、トレーテーブル13は所望の位置に的確に位置設定されるから、診療作業の効率化が図られ、術者の精神的負担も軽減される。
本実施例では、スライド範囲規制手段16及びロック手段17を、スライド機構15における一方のレール部材15a及びスライド部材15bが対合する部位に形成したが、これに限らず、トレーテーブル13とテーブル基台12との間のスライド機構15に直接拘わらない相互スライド部位に設けることも可能であることは言うまでもない。しかし、本実施例のように構成すれば、レール部材15a及びスライド部材15bの加工時に、スライド範囲規制手段16及びロック手段17を形成することができ、その加工工数や加工コストの増大を抑えることができる。
尚、上記実施例では、テーブルがトレーテーブル13である例について述べたが、ユニットテーブルであってもよいことは言うまでもない。また、トレーテーブル13が背板シート4の側部に旋回アーム11を介して移動可能に支持された例を示したが、診療台2の基台1、座席シート3の機枠更には診療台2の周辺近傍位置の床面等に適宜移動アームを介して支持されるものも除外されるものではない。更に、スライド機構を直線形状のものではなく、曲線(円弧)形状のものを用いることにより、テーブルの移動を曲線(円弧)的にスライドさせても構わない。
本発明の歯科用診療装置の一例を示す正面図である。 同歯科用診療装置の要部であってテーブルの動作の状態を示す平面図である。 (a)(b)はテーブルの動作の状態を示す下面図である。 図3(b)におけるX−X線の部分切欠断面図であり、(a)はロック状態を、(b)はアンロック状態を示す。 (a)(b)は他の実施例の図4と同様図である。 (a)(b)は更に他の実施例の図4と同様図であり、(c)は(a)におけるY−Y線断面図である。
符号の説明
2 診療台
11 旋回アーム(移動アーム)
12 テーブル基台
13 トレーテーブル(テーブル)
15 スライド機構
16 スライド範囲規制手段
16a 長孔
16b 突起部材(規制部材)
16c 孔壁(ストッパー部)
16d ストッパー(ストッパー部)
16e ロックピン上半部(規制部材)
17 ロック手段
17a 雄ねじ部
17b 雌ねじ部材(作動部材)
17c 操作レバー
17e 水平支軸
17f 作動ブロック体(作動部材)
17g 操作レバー
17h 板ばね(弾発部材)
17i 透孔
17j ロックピン
17k 圧縮ばね(弾発部材)
17m ロック穴

Claims (7)

  1. 診療台と、移動アームに水平状態を維持して支持され且つ上記診療台の近傍位置を移動自在とされたテーブルとを備えた歯科用診療装置において、
    上記テーブルは、上記移動アームの先端に取付けられた水平なテーブル基台上に、スライド機構を介して水平スライド可能に支持され、且つロック手段によってスライド範囲規制手段によるスライド範囲内の任意の位置でスライドロックされるようにしたことを特徴とする歯科用診療装置。
  2. 請求項1に記載の歯科用診療装置において、
    前記スライド範囲規制手段が、前記テーブル及びテーブル基台のいずれか一方に設けられスライド規制範囲の両端部に位置するストッパー部と、上記他方に設けられ該両ストッパー部間で相対移動が規制される規制部材とよりなることを特徴とする歯科用診療装置。
  3. 請求項2に記載の歯科用診療装置において、
    前記ストッパー部が、前記テーブル基台にスライド方向に平行に開設された長孔の両端孔壁からなり、一方、前記規制部材が、前記テーブル下面に固設され該長孔内にその長手方向に沿って相対移動可能に挿通された突起部材からなることを特徴とする歯科用診療装置。
  4. 請求項3に記載の歯科用診療装置において、
    前記ロック手段が、前記突起部材と、該突起部材の下端に係合された作動部材と、該作動部材を作動させる為の操作レバーとよりなり、上記突起部材及び作動部材の間に前記テーブル基台の長孔辺部を緊合させて前記スライドロックがなされるようにしたことを特徴とする歯科用診療装置。
  5. 請求項4に記載の歯科用診療装置において、
    前記突起部材と作動部材との係合が雌雄ねじ部の螺合によってなされ、この螺合部回りの前記レバーの水平回動操作によって前記緊合によるスライドロック及びその解除がなされるようにしたことを特徴とする歯科用診療装置。
  6. 請求項4に記載の歯科用診療装置において、
    前記突起部材と作動部材との係合が突起部材に対する作動部材の水平支軸を介した軸着によってなされると共に、前記緊合によるスライドロックがなされるよう常時作用する弾発部材がテーブルと操作レバーとの間に弾装され、上記水平支軸を支点とする上記弾発部材の弾力に抗した前記レバーの上下方向の操作によって上記スライドロックの解除がなされるようにしたことを特徴とする歯科用診療装置。
  7. 請求項1又は2に記載の歯科用診療装置において、
    前記ロック手段が、テーブル基台に開設された透孔より下から挿通され該テーブル基台の下部より操作可能とされるロックピンと、該ロックピンを上向き付勢するよう弾装された弾発部材と、該ロックピンの上端を受容して前記スライドロックをすべく前記スライド方向に沿ってテーブル側に隔設された複数のロック穴とよりなり、上記弾発部材の弾力に抗したロックピンの下向き操作により上記スライドロックが解除されるようにしたことを特徴とする歯科用診療装置。
JP2004313276A 2004-10-28 2004-10-28 歯科用診療装置 Active JP4733961B2 (ja)

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