JP2006120999A - 多層配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多層配線基板の配線導体の実装信頼性および接続信頼性が高く、配線導体層の狭ピッチ化に対応することができる多層配線基板を提供すること。
【解決手段】 樹脂から成る絶縁層2と配線導体層3とが交互に複数層積層されて成る多層配線基板において、最上層の絶縁層2に、配線導体層3に電気的に接続された貫通導体6が形成されており、最上層の絶縁層2の貫通導体6の直下の部位に支持部材8が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は多層配線基板に関し、より詳細には半導体集積回路素子を収容するための半導体素子収納用パッケージ等の電子部品収納用パッケージや、半導体集積回路等の電気的な検査をするためのプローブカード等に使用される多層配線基板に関するものである。
近年、半導体集積回路は半導体素子の高集積化および処理信号数の増加によって、半導体基板上に形成される端子数が増加するとともに端子の狭ピッチ化が進んでいる。これにより、半導体集積回路素子を収容する半導体素子収納用パッケージの接続端子や、半導体集積回路の電気的な検査を行なうプローブカードのプローブも狭ピッチ化が要求されている。
この狭ピッチ化の要求に対して、半導体素子収納用パッケージにおいては半導体素子の実装形態がワイヤボンディング接続からフリップチップ接続へ、またプローブカードは、カンチレバー方式のものからニードル状のプローブを細密に格子状に配置したものへと移り変わってきている。
また、それら半導体素子収納用パッケージやプローブカードに使われる多層配線基板の構成は、ガラス繊維から成る基材に有機樹脂を含浸硬化させた絶縁層に銅箔をパターン加工した配線導体層を形成して成るプリント配線板から、配線導体層の狭ピッチ化に優れるとともに、配線導体層を細密な格子状に配置することが可能な、基板の上面に薄膜の絶縁層と配線導体層とから成る多層配線部を形成したビルドアップ方式の多層配線基板へと移り変わってきている。
かかるビルドアップ方式の多層配線基板は、基板の上面に、ポリイミド樹脂等から成り、カーテンコート法やスピンコート法等によって樹脂の前駆体を塗布し加熱硬化させることによって形成される絶縁層と、銅やアルミニウム等の金属から成り、めっき法や気相成膜法等の薄膜形成技術およびフォトリソグラフィ技術を採用することによって形成される配線導体層とを交互に多層に積層させた構造となっている。
特開平11−163520号公報 特開平11−38044号公報
しかしながら、基板の上面にポリイミド樹脂等から成る絶縁層が多層に積層された多層配線基板では、最表層の接続用の配線導体層に導体バンプやプローブを熱圧着による拡散接合(加熱と加圧とによる接合)を行い接続すると、接続用の配線導体層の下側が樹脂から成る絶縁層が熱負荷の影響により柔らかくなるため、導体バンプやプローブを熱圧着する際の圧力により接続用の配線導体層が沈み込み、配線導体層が断線するという問題点があった。また、接続用の配線導体層の沈み込みにより、導体バンプやプローブと接続用の配線導体層との熱圧着に十分な圧力が加わらず、これらの接続不良が生じるという問題点もあった。
本発明は上記のような背景技術における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、多層配線基板の配線導体層の実装信頼性および接続信頼性が高く、配線導体層の狭ピッチ化に対応することができる多層配線基板を提供することにある。
本発明の多層配線基板は、樹脂から成る絶縁層と配線導体層とが交互に複数層積層されて成る多層配線基板において、最上層の前記絶縁層に、前記配線導体層に電気的に接続された貫通導体が形成されており、前記絶縁層の前記貫通導体の直下の部位に支持部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の多層配線基板において、好ましくは、前記支持部材の剛性率が10GPa以上であることを特徴とする。
本発明の多層配線基板において、好ましくは、前記支持部材は絶縁体であることを特徴とする。
本発明の多層配線基板によれば、最上層の絶縁層に、配線導体層に電気的に接続された貫通導体が形成されており、この最上層の絶縁層の貫通導体の直下の部位に支持部材が設けられていることにより、最表層の絶縁層に形成された貫通導体の直上の配線導体層に導体バンプやプローブを熱圧着により接続する際に、加圧、加熱による配線導体層の沈み込みを有効に防止して接続することができる。
すなわち、導体バンプやプローブを接続する際にかかる応力に対して、支持部材により配線導体層を有効に支持することができ、その結果、配線導体層の断線を有効に防止できるとともに、導体バンプやプローブを配線導体層に熱圧着する際に十分な圧力を加えることができ、接続信頼性を高めることができる。
本発明の多層配線基板によれば、好ましくは、支持部材の剛性率が10GPa以上であることから、硬い支持部材によって、配線導体層の沈み込みをより有効に防止でき、導体バンプやプローブを配線導体層に熱圧着する際に十分な圧力を安定して加えることが可能となる。
本発明の多層配線基板によれば、好ましくは、支持部材は絶縁体であることにより、配線導体層や貫通導体を通過する電気信号に与える影響を少なくすることができ、電気特性に優れるものとすることができる。
よって、樹脂の絶縁層と配線導体層とを積み重ねている多層配線基板の構造にしても、最表層の配線導体層にプローブを接続するために加圧、加熱の応力を加えても配線導体層の断線が無く、接続信頼性が高いとともにプローブの配列の侠ピッチ化に対応できる多層配線基板となる。
以下、図面に基づいて本発明の多層配線基板を詳細に説明する。
図1は本発明の多層配線基板の実施の形態の一例を示す断面図であり、図2は図1に示す多層配線基板における支持部材の周辺の状態を示す要部拡大断面図である。これらの図において、1は基板、2は絶縁層、3は配線導体層、4は絶縁層2の一部としての絶縁フィルム層、5は絶縁層2の一部としての絶縁性接着剤層、6は貫通導体、7は貫通孔、8は最表層の貫通導体6を支える支持部材である。
基板1は、その上面に複数の絶縁フィルム層4を間に絶縁性接着剤層5を介して積層した絶縁層2と配線導体層3とを多層に積層した多層配線部が配設されており、この多層配線部を支持する支持体として機能する。
基板1は、酸化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体等の酸化物系セラミックス、表面に酸化物膜を有する窒化アルミニウム質焼結体,炭化珪素質焼結体等の非酸化物系セラミックス、ガラス繊維から成る基材にエポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ樹脂、あるいはガラス繊維から成る基材にビスマレイミドトリアジン樹脂を含浸させたもの等の電気絶縁材料で形成されている。
基板1が、例えば、酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合には、アルミナ,シリカ,カルシア,マグネシア等の原料粉末に適当な有機溶剤,溶媒を添加混合して泥漿状となすとともにこれをドクターブレード法やカレンダーロール法を採用することによってセラミックグリーンシート(セラミック生シート)を形成し、しかる後、このセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすとともに高温(約1600℃)で焼成することによって製作される。あるいは、アルミナ等の原料粉末に適当な有機溶剤,溶媒を添加混合して原料粉末を調製するとともにこの原料粉末をプレス成形機によって所定形状に成形し、最後にこの成形体を高温(約1600℃)で焼成することによって製作される。また、ガラスエポキシ樹脂から成る場合は、例えばガラス繊維から成る基材にエポキシ樹脂の前駆体を含浸させ、このエポキシ樹脂前駆体を所定の温度で熱硬化させることによって製作される。
また、基板1には、その上面に複数の絶縁層2と配線導体層3とを多層に積層した多層配線部が配設されている。絶縁層2は上下に位置する配線導体層3を電気的に絶縁し、配線導体層3は電気信号を伝達するための伝達路として機能する。
多層配線部の絶縁層2は、例えば、絶縁フィルム層4と絶縁性接着剤層5とから構成されており、絶縁フィルム層4はポリイミド樹脂,ポリフェニレンサルファイド樹脂,全芳香族ポリエステル樹脂,フッ素樹脂等から成る。また、絶縁性接着剤層5はシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂,シロキサン変性ポリイミド樹脂,ポリイミド樹脂,ビスマレイミドトリアジン樹脂等から成る。
絶縁層2は、例えば、まず12.5〜50μm程度の絶縁フィルムに絶縁性接着剤をドクターブレード法等を用いて乾燥厚みで5〜20μm程度に塗布し乾燥させたものを準備し、この絶縁フィルム層4を基板1や下層の絶縁層2の上面の間に絶縁性接着剤層5が配されるように積み重ね、これを加熱プレス装置を用いて加熱加圧し接着することによって形成される。
これらに使われる絶縁フィルム層4と絶縁性接着剤層5との組み合わせとしては、例えば、絶縁フィルム層4をポリイミド樹脂とし、絶縁性接着剤層5をシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂とする組み合わせがある。この組み合わせによれば、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂とポリイミド樹脂との接着性も良好であり、かつ耐熱性が高いものであるため、これらにより形成した多層配線基板をプリント基板等に実装する際の耐半田耐熱性等が良好なものとなる。
また、より耐熱性が高い組み合わせとしては、絶縁フィルム層4をポリイミド樹脂とし、絶縁性接着剤層5を絶縁フィルム層4よりも融点が低い熱可塑性のポリイミド樹脂としておくのがよい。この組み合わせの場合には、耐熱性が高いものになるとともに、絶縁フィルム層4と絶縁性接着剤層5の線膨張係数差を小さくできるための線膨張係数の差による応力を低くすることができ、これにより、配線導体層3と貫通導体6との界面における剥離を生じる応力を小さくすることができる。また、多層配線基板の全体の反りを低減することができるようになることにより、その表面に実装される半導体集積回路素子の端子の狭ピッチ化にもよりよく対応することができるような多層配線基板にすることができる。
さらに、各絶縁層2には表面に配線導体層3が配設されるとともに、絶縁層2を挟んで上下に位置する配線導体層3同士を電気的に接続するため、その絶縁層2に設けた貫通孔7に貫通導体6が埋設されている。これら配線導体層3および貫通導体6は、銅,金,アルミニウム,ニッケル,クロム,モリブデン,チタンおよびそれらの合金等の金属材料をスパッタリング法,蒸着法,めっき法等の薄膜形成技術を採用することによって形成することができる。
貫通導体6は配線導体層3と別々に形成してもよいが、これらは同時に形成した方が、工程数を少なくできる点で好ましいものとなるとともに、両者の電気的な接続信頼性の点でも良好なものとなる。また、配線導体層3と貫通導体6とを一体的に形成する場合には、それぞれを所望の厚みに調整してめっき膜で形成することができるように、主として電解めっき法を用いて形成しておくのがよい。
配線導体層3および貫通導体6の形成方法は、例えば、まず絶縁層2の表面に貫通導体6用の貫通孔7を形成する。貫通孔7は、例えばレーザを使い、所定位置の絶縁層2を除去することにより形成される。特に、貫通孔7の開口の径が小さな場合は、貫通孔7の内壁面の角度をコントロールすることが容易で貫通孔7の内壁面が滑らかに加工される紫外線レーザ等で形成することが望ましい。
次に、絶縁層2の上面の全面に、クロム,モリブデン,チタン等から成る拡散防止層(バリア層)とその上に被着された主に銅から成る銅層とで構成された下地導体層を無電解めっき法やスパッタリング法等によって形成する。そして、下地導体層が形成された基板1をフォトリソグラフィ法を用いて配線導体層3となる部分以外を覆うようにレジストパターンを形成した後、配線導体層3および貫通導体6の主導体層の部分を、電解めっき法にて形成する。その後、レジストパターンを除去し、レジストパターンにより覆われていた余分な下地導体層をケミカルエッチング法やドライエッチング法等にて除去することにより配線導体層3が形成される。
最表層の絶縁層2に形成された貫通導体6の直上には、導体バンプやプローブを接続するための配線導体層3が形成されており、この最表層の絶縁層2の貫通導体6の直下には支持部材8が設けられている。支持部材8は、その上面と最表層の絶縁層2に形成された貫通導体6の下面との間に絶縁層2が設けられていてもよく、また、支持部材8の下面と基板1の上面との間に絶縁層2が設けられていてもよい。好ましくは、支持部材8の上下面が貫通導体6の下面および基板1の上面にそれぞれ接続されているのがよい。これにより、基体1と貫通導体6とが樹脂から成る絶縁層2を介すことなく、硬い支持部材8のみで接続されるので、貫通導体6の直上に形成された配線導体層3に導体バンプやプローブを接続する際に配線導体層3が沈み込むのをきわめて有効に防止できる。
最表層の貫通導体6の直下に形成される支持部材8は、絶縁層2を形成する樹脂よりも剛性率が高いものであればよく、例えば、Ti、Cr、Pt、Pd等の金属材料や、ガラス、セラミックス等の絶縁性材料、金属粉末または無機粉末を含有した樹脂、またはこれらの複合材料等が用いられる。好ましくは、剛性率が10GPaの材料から成るのがよい。ここで、剛性率とは、せん断力による変形のしやすさを決める指数であり、せん断弾性係数ともよばれるものである。
支持部材8の剛性率が10GPa未満であると、支持部材8による導体バンプやプローブを接続するための配線導体層3の沈み込みを防止する効果が小さくなりやすい。
また、支持部材8は、電気信号が支持部材8中に流れて電気特性を劣化させないように電気伝導率の低い、例えば0〜10×10ジーメンス/mのものが用いられるのがよい。より好ましくは、支持部材8は絶縁体であることがよく、これにより、配線導体層3や貫通導体6を通過する電気信号に与える影響を非常に少なくすることができ、電気特性に優れた多層配線基板とすることができる。
本発明の最表層の配線導体層3に接続する貫通導体6の直下に形成された支持部材8の形成方法については、例えば、レーザを使い、所定位置の絶縁層2を除去して貫通孔7を形成した後に、その貫通孔7にガラスペーストまたは金属ペーストを印刷し、加熱してガラスまたは金属を溶融させて互いに結合させて支持部材8を形成し、さらに上述した方法により配線導体層3および貫通導体6を形成する。さらに別の絶縁層2,貫通孔7,支持部材8,配線導体層3,貫通導体6の形成を繰り返して多層化する。そして、最表層の絶縁層2については、下層に形成された支持部材8の直上に貫通導体6を形成することにより、最表層の配線導体層3に接続する貫通導体6の直下に形成された支持部材8の形成することができる。
このように最表層の貫通導体6の直下に支持部材8を形成することにより、最表層の絶縁層2に形成された貫通導体6の直上の配線導体層3に導体バンプやプローブを熱圧着により接続する際に、加圧、加熱による配線導体層3の沈み込みを有効に防止して接続することができる。すなわち、導体バンプやプローブを接続する際にかかる応力に対して、支持部材8により配線導体層3を有効に支持することができ、その結果、配線導体層3の断線を有効に防止できるとともに、導体バンプやプローブを配線導体層3に熱圧着する際に十分な圧力を加えることができ、接続信頼性を高めることができる。
なお、最表層の絶縁層2に形成された貫通導体6の直上には、導体バンプやプローブを接続するための配線導体3を形成しなくともよく、その場合、最表層の絶縁層2に形成された貫通導体6の上面に直接導体バンプやプローブを接続すればよい。
また、多層配線基板の最上層となる絶縁層2の表面に形成される配線導体層3の主導体層には、電気的な特性や接続信頼性の観点から、主導体層が銅層から成るものとすることがよく、また、その場合には接続信頼性および耐環境信頼性の観点から主導体層の上にニッケル層や金層を形成するとよい。
かくして、本発明の多層配線基板によれば、最上層の絶縁層2の表面に露出した貫通導体6の上面に、または、貫通導体6の上面に形成された配線導体層3に半導体集積回路の導体バンプを実装するとともに、多層配線基板を外部電気回路に電気的に接続することによって半導体装置となる。
あるいは、本発明の多層配線基板によれば、最上層の絶縁層2の表面に露出した貫通導体6の上面に、または、貫通導体6の上面に形成された配線導体層3にプローブを接続し、固定するともに多層配線基板を外部電気回路に電気的および機械的に接続することによって、半導体集積回路等の電気的な検査をするためのプローブカードとなる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、上述の例においては、絶縁層2は絶縁フィルム層4と絶縁性接着剤層5との2層構造のものを多層に積層したが、例えば絶縁フィルム層4を挟んで上下に絶縁性接着剤層5を形成したものを多層に積層したものを用いてもよい。
本発明の多層配線基板について以下に実施例を示す。
絶縁フィルム4としてポリイミドフィルム(宇部興産株式会社製ポリイミドフィルム「ユーピレックスS」)の12.5μm厚みのものに絶縁性接着剤5としてシロキサン変性ポリアミドイミドを10μm厚みに塗布し、絶縁層2となる絶縁性接着剤層5付きの絶縁フィルム層4を準備した。
次に、表面にタングステンの配線導体層を形成したアルミナ質焼結体からなる基板1(100mm角)に圧力3MPa,260℃,60分間の加熱加圧条件で先の絶縁フィルム層4を絶縁性接着剤層5を間にして積層し絶縁層2を形成した。その後、エキシマレーザ法にて100μmの開口径の貫通孔の加工を行ない、次いでスパッタリング法にて銅から成る配線導体層3や貫通導体6を絶縁フィルム層の上面および貫通孔の内部に形成した。さらに同様の方法で絶縁層2および配線導体層3を積層した。
そして、この積層した絶縁層2にエキシマレーザ法にて100μmの開口径の貫通孔を基体1の表面が露出するように加工を行ない、この貫通孔内に種々のガラス粉末、金属粉末(Fe,Ti)、アルミナ粉末をエポキシ樹脂に混合することで得られるペーストを充填し、200℃に加熱して硬化させることにより種々の剛性率の支持部材8を形成した。
さらに、この支持部材8を形成した絶縁層2の上面に別の絶縁層2および配線導体層3を形成して、サンプルとしての多層配線基板を作製した。
この各剛性率の材料の支持部材8が形成されたサンプルの表面の配線導体層3にAuリボンを同条件で接続し、Auリボンと配線導体層3との接続強度を比較することによって、サンプルの評価を行なった。
Auリボンと配線導体層3との接続強度は、引っ張り試験により行なった。その結果を図3に示す。
図3の結果から明らかなように、剛性率が10GPa以下では、Auリボンを配線導体層3に接続する際に配線導体層3が沈み込み、Auリボン引っ張り時の破断荷重が40g程度であった(図中に△で示す)。
これに対して、10GPa以上では、Auリボン引っ張り時の破断荷重がより高い結果を得た(図中に○で示す)。また、Auリボンの破断加重が大きく100g以上にならないのは、Auリボンの接着強度よりも、Auリボン自体が先に切断されたためである。
このように、支持部材8の剛性率を10GPa以上とすることでより接続信頼性の高い結果が得られ、より好ましいことがわかった。
本発明の多層配線基板の実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の多層配線基板における支持部材の周辺の状態を示す要部拡大断面図である。 異なる剛性率の支持部材を用いた多層配線基板の評価結果を示すグラフである。
符号の説明
1・・・・基板
2・・・・絶縁層
3・・・・配線導体層
6・・・・貫通導体
8・・・・支持部材

Claims (3)

  1. 樹脂から成る絶縁層と配線導体層とが交互に複数層積層されて成る多層配線基板において、最上層の前記絶縁層に、前記配線導体層に電気的に接続された貫通導体が形成されており、前記絶縁層の前記貫通導体の直下の部位に支持部材が設けられていることを特徴とする多層配線基板。
  2. 前記支持部材の剛性率が10GPa以上であることを特徴とする請求項1記載の多層配線基板。
  3. 前記支持部材は絶縁体であることを特徴とする請求項1記載の多層配線基板。
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