JP2006120838A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属体上に半導体素子をはんだ接合したものを、モールド樹脂により封止してなる半導体装置において、温度サイクルによるはんだ層のクラック発生を極力防止する。
【解決手段】 金属体10と、金属体10の一面に搭載された半導体素子20と、金属体10と半導体素子20との間に介在し金属体10と半導体素子20とを接合するはんだ層30と、金属体10および半導体素子20を包み込むように封止する第1の樹脂40とを備える半導体装置100において、はんだ層30の外周には、熱膨張係数が第1の樹脂40よりもはんだ層30に近いエポキシ樹脂などからなる第2の樹脂70を、はんだ層30の端部と接した状態で全周に設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】 金属体10と、金属体10の一面に搭載された半導体素子20と、金属体10と半導体素子20との間に介在し金属体10と半導体素子20とを接合するはんだ層30と、金属体10および半導体素子20を包み込むように封止する第1の樹脂40とを備える半導体装置100において、はんだ層30の外周には、熱膨張係数が第1の樹脂40よりもはんだ層30に近いエポキシ樹脂などからなる第2の樹脂70を、はんだ層30の端部と接した状態で全周に設けている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、金属体上に半導体素子をはんだ接合したものを、モールド樹脂により封止してなる樹脂封止タイプの半導体装置に関する。
樹脂封止タイプの半導体装置すなわち半導体モールドパッケージにおいては、半導体素子の高出力化と高密度化に伴い、極めて高い放熱性が要求される。そのため、従来の半導体装置においては、半導体素子は、放熱の機能を果たす金属体とはんだ接合されモールド樹脂により封止される。
図2は、一般的なこの種の樹脂封止タイプの半導体装置の具体的な構成を示す概略断面図である。
この半導体装置は、放熱用の金属体10と、この金属体10の一面に搭載された半導体素子20と、金属体10と半導体素子20との間に介在し金属体10と半導体素子20とを接合するはんだ層30とを備えている。
そして、この半導体装置は、これら金属体10および半導体素子20がモールド樹脂40によって包み込まれるように封止されて構成されている。通常は、金属体10の一面がモールド樹脂40から露出しており、それによって、半導体素子10からの熱は、はんだ層30、金属体10を介して放熱されるようになっている。
また、この図2に示される半導体装置においては、半導体素子20の電気的な取り出し構成として、半導体素子20の周囲にリードフレーム50を配設するとともに、これら半導体素子20とリードフレーム50とをボンディングワイヤ60により結線した構成を採用している。
ここで、リードフレーム50におけるボンディングワイヤ60との接続部は、インナーリードとしてモールド樹脂40の内部に封止され、リードフレーム50は、モールド樹脂40の外部に突出した部位すなわちアウターリードにて、外部と電気的な接続が可能となっている。
こうして、半導体素子20は、ボンディングワイヤ60、リードフレーム50を介して外部と電気的な接続がなされるようになっている。
しかしながら、はんだは、小さな応力で塑性変形域に至るため、このようなはんだ接合部を持つ半導体装置を、熱衝撃などのおおきな温度サイクルの加わる環境で使用した場合、たとえば車両に搭載した状態(実車環境下)で使用した場合には、次のような問題が生じる。
たとえば、上記図2に示される半導体装置において、はんだ層30は、互いに熱膨張係数の違う半導体素子20、金属体10およびモールド樹脂40と接するため、実車温度サイクル下で応力(熱応力)を受ける。
ここで、従来では、モールド樹脂40は、はんだ層30だけでなく半導体素子20や金属体10を保護する目的も兼ねているため、その物性は、はんだ層30のみを考慮した設計値とななっていない。そのため、はんだ層30に加わる応力が大きくなってしまうことは避けられない。
この応力を受けたはんだ層30は塑性変形域に至り、やがてクラックが発生する。そして、このクラックが発生したはんだ層30は、導電性に劣るだけでなく伝熱性にも劣るため、半導体素子20からの熱が金属体10へ伝わりにくくなる。
そのため、半導体装置において、パッケージの放熱性が極端に低下することになる。そして、この放熱性が低下すると、半導体素子20が、その耐熱温度を超える温度域に達しやすくなり、半導体素子20が機能不良に陥いるという恐れがある。
本発明は、上記したような問題に鑑みてなされたものであり、金属体上に半導体素子をはんだ接合し、これら半導体素子および金属体をモールド樹脂により封止してなる半導体装置において、温度サイクルによるはんだ層のクラックの発生を極力防止することを目的とする。
上記した目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、金属体(10)と、金属体(10)の一面に搭載された半導体素子(20)と、金属体(10)と半導体素子(20)との間に介在し、金属体(10)と半導体素子(20)とを接合するはんだ層(30)と、金属体(10)および半導体素子(20)を包み込むように封止するモールド樹脂としての第1の樹脂(40)とを備える半導体装置において、はんだ層(30)の外周には、熱膨張係数が第1の樹脂(40)よりもはんだ層(30)に近い第2の樹脂(70)が、はんだ層(30)の端部と接した状態で全周に設けられていることを特徴としている。
本発明の構成によれば、第2の樹脂(70)は、熱膨張係数が第1の樹脂(40)よりもはんだ層(30)に近いものとしているため、熱が加わったとき、はんだ層(30)とともに変形しやすく、その結果、はんだ層(30)に加わる熱応力が緩和されると考えられる。
また、このような第2の樹脂(70)が、はんだ層(30)の全周に接して設けられていることにより、熱によるはんだ層(30)の変形が、第2の樹脂(70)によって押さえ込まれることで拘束されると考えられる。
そして、実際に本発明者が行った実験によれば、本発明の半導体装置においては、従来のものに比べて、半導体装置の寿命を大幅に長くできることが確認できた。
したがって、本発明によれば、金属体(10)上に半導体素子(20)をはんだ接合し、これら金属体(10)および半導体素子(20)をモールド樹脂(40)により封止してなる半導体装置において、温度サイクルによるはんだ層(30)のクラックの発生を極力防止することができる。
ここで、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体装置において、第2の樹脂(70)は、熱硬化性樹脂であることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の半導体装置において、前記熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂であることを特徴としている。第2の樹脂(70)としては、このようなものにできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体モールドパッケージ100すなわち樹脂封止タイプの半導体装置100の概略的な断面構成を示す図である。
図1に示されるように、本実施形態における半導体装置100は、主として、放熱用の金属体10と、この金属体10の一面に搭載された半導体素子20と、金属体20と半導体素子10との間に介在し金属体10と半導体素子20とを接合するはんだ層30とを備えるとともに、これら金属体10および半導体素子20を包み込むように封止するモールド樹脂40とを備えて構成されたものである。
金属体10は、たとえばヒートシンクとして構成されたり、リードフレームのアイランド部などとして構成されるものである。このような金属体10は、たとえば、銅や銅合金もしくはアルミニウムやアルミニウム合金などの熱伝導性および電気伝導性の良い金属により構成されている。
また、この金属体10は、特に形状を限定するものではないが、たとえば、全体としてほぼ長方形状の板材とすることができる。このような金属体10は、たとえば、プレス加工などにより形成することができる。
そして、図1に示されるように、金属体10における半導体素子20が搭載された一面(図1中の上面)とは反対側の他面(図1中の下面)は、モールド樹脂40から露出しており、金属体10における放熱面として構成されている。
金属体10の一面上に搭載された半導体素子20は、図1では、1個しか示されていないが、この半導体素子20は2個以上、すなわち複数個設けられていてもよい。つまり、複数個の半導体素子20が、金属体10の一面上にはんだ層30を介して接合されていてもよい。
ここで、半導体素子20としては、特に限定されるものではないが、たとえばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)やサイリスタなどのパワー半導体素子やFWD(フリーホイールダイオード)などから構成することができる。言うまでもないが、このような半導体素子20は、シリコン半導体基板(半導体チップ)に半導体製造技術を用いて形成することができるものである。
また、このような金属体10の一面上に搭載される半導体素子20の一般的な構成として、半導体素子20の表面(図1中の上面)はトランジスタなどの素子が形成された素子形成面となっており、裏面(図1中の下面)はそのような素子が形成されていない非形成面となっている。
そして、半導体素子20の裏面すなわち非形成面に金属体10が設けられ、金属体10と半導体素子20とがはんだ層30を介して、機械的および熱的、さらに場合によっては電気的にも接続されている。
また、本実施形態において、はんだ層30としては、一般的に用いられている各種のはんだ、たとえば、Sn−Pb系はんだや、Sn−Ag系はんだなどの鉛フリーはんだを採用することができる。
これにより、上記した構成においては、駆動時などに半導体素子20から発生する熱は、はんだ層30を介して金属体10へ伝わり、金属体10の放熱面から外部へ放熱されるようになっている。
また、図1に示される半導体装置100においては、半導体素子20の電気的な取り出し構成として、半導体素子20の周囲にリードフレーム50を配設するとともに、半導体素子20とリードフレーム50とをボンディングワイヤ60により結線した構成を採用している。
ここにおいて、リードフレーム50としては、通常の電子装置に用いられる銅や42アロイなどのリードフレーム材料を採用することができる。また、ボンディングワイヤ60は、アルミニウムワイヤや金ワイヤなどを用い通常のワイヤボンディング法により形成されるものである。
ここで、リードフレーム50におけるボンディングワイヤ60との接続部は、インナーリードとしてモールド樹脂40の内部に封止され、リードフレーム50は、モールド樹脂40の外部に突出した部位すなわちアウターリードにて、外部と電気的な接続が可能となっている。
こうして、本実施形態の半導体装置100においては、半導体素子20は、ボンディングワイヤ60、リードフレーム50を介して外部と電気的な接続がなされ、信号のやりとりなどが可能になっている。
さらに、本実施形態の半導体装置100においては、金属体10の放熱面が露出するように、半導体装置100のほぼ全体が、上記モールド樹脂40によりモールドされ封止されている。
このモールド樹脂40は、たとえばエポキシ樹脂などの通常のモールド材料を採用することができる。また、半導体素子20、金属体10、リードフレーム50、ボンディングワイヤ60をモールド樹脂40でモールドするにあたっては、成形型を使用したトランスファーモールド法やポッティングなどによって容易に行うことができる。
このような構成を有する本半導体装置100においては、さらに独自の構成として、図1に示されるように、はんだ層30の外周において、はんだ拘束用樹脂70が、はんだ層30の端部と接した状態で全周に設けられている。つまり、はんだ拘束用樹脂70は、はんだ層30の外周端部に接して取り囲むように環状に設けられ、モールド樹脂40により封止されている。
このはんだ拘束用樹脂70は、熱膨張係数がモールド樹脂40よりもはんだ層30に近い樹脂により構成されている。ここで、モールド樹脂40が第1の樹脂として構成され、はんだ拘束用樹脂70が第2の樹脂として構成されている。
はんだ拘束用樹脂70としては、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂、または、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂などの樹脂を採用することができる。特に、はんだ拘束用樹脂70として典型的に採用できるものとしては、熱硬化性樹脂、その中でもエポキシ系樹脂が挙げられる。
ここで、はんだ拘束用樹脂70の熱膨張係数を、モールド樹脂40よりもはんだ層30に近づけることは、樹脂中のフィラーの含有量を変えたり、成分や組成比、重合度などを変えたりすることにより実現可能である。
ここで、本半導体装置100における各部の熱膨張係数(α)の一具体例を挙げておく。たとえば、銅などからなる金属体10の熱膨張係数は16〜17ppm/℃、シリコンなどからなる半導体素子20の熱膨張係数は3〜10ppm/℃、はんだ層30の熱膨張係数は20〜25ppm/℃、また、モールド樹脂40の熱膨張係数は8〜17ppm/℃である。
そして、たとえば、熱膨張係数が上記した具体的数値のようになっている場合には、はんだ拘束用樹脂70の熱膨張係数は、はんだ層30の熱膨張係数である20〜25ppm/℃に近い値とすることになる。
このような構成を有する本実施形態の半導体装置100は、たとえば、次のようにして製造することができる。
まず、金属体10の一面に、たとえばSn系はんだからなるはんだ箔を介して半導体素子20を積層する。この後、たとえば、加熱装置(リフロー装置)によって、はんだの融点以上に昇温することにより、上記はんだ箔を溶融させてから、冷却し、はんだを硬化させる。
こうして、溶融したはんだ箔が硬化すれば、この硬化したはんだが、はんだ層30として構成されることになる。そして、このはんだ層30を介して金属体10と半導体素子20との間の接合が実現する。
続いて、半導体素子20と、その周囲に配置されたリードフレーム50との間でワイヤボンディングを行い、半導体素子20とリードフレーム50とをボンディングワイヤ60により結線する。
しかる後、ポッティングなどにより、はんだ層30の外周の全周に、はんだ拘束用樹脂70を配設し、これを硬化させる。その後、トランスファーモールド法やポッティングなどにより、装置のほぼ全体をモールド樹脂40により封止する。
これによって、図1に示されるように、モールド樹脂40によって、金属体10、半導体素子20、はんだ層30、はんだ拘束用樹脂70、リードフレーム50、ボンディングワイヤ60が封止される。こうして、上記半導体装置100が完成する。
ところで、本実施形態によれば、金属体10と、金属体10の一面に搭載された半導体素子20と、金属体10と半導体素子20との間に介在し金属体10と半導体素子20とを接合するはんだ層30と、金属体10および半導体素子20を包み込むように封止する第1の樹脂としてのモールド樹脂40とを備える半導体装置において、はんだ層30の外周には、熱膨張係数が第1の樹脂40よりもはんだ層30に近い第2の樹脂としてのはんだ拘束用樹脂70が、はんだ層30の端部と接した状態で全周に設けられていることを特徴とする半導体装置100が提供される。
このような特徴を有する本半導体装置100によれば、はんだ拘束用樹脂70は、熱膨張係数がモールド樹脂40よりもはんだ層30に近いものとしているため、熱が加わったとき、はんだ層30とともに変形しやすく、その結果、はんだ層30に加わる熱応力が緩和されると考えられる。
つまり、はんだ拘束用樹脂70は、はんだ層30とほぼ同等の熱膨張係数としているため、温度サイクル環境下にてはんだ層30と同等の挙動を示す。そのため、モールド樹脂だけではんだ層を封止する従来の場合と比較して、はんだ層30の界面部での応力が減少しクラックに至るまでの余裕度が大きくなる。
また、このようなはんだ拘束用樹脂70が、はんだ層30の全周に接して設けられていることにより、熱によるはんだ層30の変形が、はんだ拘束用樹脂70によって押さえ込まれることで拘束されると考えられる。
そして、実際に本発明者が行った実験によれば、本実施形態の半導体装置100においては、従来のものに比べて、半導体装置100の寿命を大幅に長くできることが確認できた。
表1は、本発明者が温度サイクル試験によって半導体装置の寿命を調べた結果を示すものである。
表1において、「はんだ拘束無し」は、はんだ拘束用樹脂70を持たない上記図2に示されるような従来の半導体装置についての結果を示すものであり、「はんだ拘束有り」は、エポキシ樹脂からなるはんだ拘束用樹脂70を用いた本実施形態の半導体装置100についての結果を示すものである。
上述したが、従来の半導体装置では、はんだ拘束用樹脂70を持たないため、温度サイクル下で応力を受けたはんだ層30は塑性変形域に至り、やがてクラックが発生する。そして、パッケージの放熱性の低下を引き起こし、半導体素子20の機能不良が誘引される。その結果、従来の半導体装置では、1000サイクルを超えたあたりで電気的不良に陥っている。
それに対して、本実施形態の半導体装置100では、はんだ拘束用樹脂70による上記の効果が適切に発揮されるため、従来のものに比べて約3倍以上、すなわち3000サイクルを超えても電気的不良が発生しなかった。このように、本実施形態の半導体装置100は、従来のものに大幅に長い信頼性寿命を持つに至っている。
以上述べてきたように、本実施形態によれば、金属体10上に半導体素子20をはんだ接合し、これら金属体10および半導体素子20をモールド樹脂40により封止してなる半導体装置100において、温度サイクルによるはんだ層30のクラックの発生を極力防止することができる。
その結果、本実施形態によれば、はんだ接合部の接続信頼性を向上させることができ、半導体素子20の機能不良を低減することができ、信頼性の高い半導体装置100を提供することができる。
また、本実施形態においては、半導体装置100におけるはんだ拘束用樹脂70としては、熱硬化性樹脂、とくにエポキシ系樹脂を用いることができることも特徴点のひとつである。
しかし、もちろん、はんだ拘束用樹脂70は、これらエポキシ系樹脂に限定されるものではなく、上述したように、はんだ拘束用樹脂70としては、熱膨張係数がモールド樹脂40よりもはんだ層30に近い樹脂であるならば、ポリイミド樹脂などの他の熱硬化性樹脂、または、PPSやPBTなどの熱可塑性樹脂などからなるものであってもよい。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態においては、半導体素子20の一面にのみ金属体10を設け、これらをモールド樹脂40にて封止したタイプの半導体装置であったが、半導体素子の両面にそれぞれ金属体を設け、両金属体の放熱面が露出するように半導体素子および両金属体をモールド樹脂にて封止するようにした半導体装置であっても、本発明は適用することができる。
なお、上記実施形態においては、半導体素子20の一面にのみ金属体10を設け、これらをモールド樹脂40にて封止したタイプの半導体装置であったが、半導体素子の両面にそれぞれ金属体を設け、両金属体の放熱面が露出するように半導体素子および両金属体をモールド樹脂にて封止するようにした半導体装置であっても、本発明は適用することができる。
具体的には、上記図1に示される半導体装置100において、半導体素子20の上面側にも金属体を設け、この金属体と当該上面とをはんだ層を介して接続するものであってもよい。そして、この場合、半導体素子20の上面側のはんだ層に対しても、上記したはんだ拘束用樹脂を適用すればよい。
なお、上記図1において、このような半導体素子20の上面側に金属体を設ける場合には、半導体素子20の上面からボンディングワイヤ60を引き出す際の当該ワイヤ60の高さを確保することが必要となる。そのためには、たとえば、金属体と半導体素子20の上面との間に、半導体素子20よりも一回り小さい金属体を、さらに介在させるようにすればよい。
また、上記図1に示される半導体装置100においては、半導体素子20の電気的な取り出し構成として、半導体素子20とリードフレーム50とをボンディングワイヤ60により結線した構成を採用しているが、それ以外に、半導体装置の分野で用いられている他の構成を採用してもよいことはもちろんである。
要するに、金属体10と、金属体10の一面に搭載された半導体素子20と、金属体10と半導体素子20との間に介在し金属体10と半導体素子20とを接合するはんだ層30と、金属体10および半導体素子20を包み込むように封止する第1の樹脂40とを備える半導体装置において、はんだ層30の外周に、熱膨張係数が第1の樹脂40よりもはんだ層30に近い第2の樹脂70を、はんだ層30の端部と接した状態で全周に設けたことを要部とするものであり、その他の部分については、適宜設計変更が可能である。
10…金属体、20…半導体素子、30…はんだ層、
40…第1の樹脂としてのモールド樹脂、
70…第2の樹脂としてのはんだ拘束用樹脂。
40…第1の樹脂としてのモールド樹脂、
70…第2の樹脂としてのはんだ拘束用樹脂。
Claims (3)
- 金属体(10)と、
前記金属体(10)の一面に搭載された半導体素子(20)と、
前記金属体(10)と前記半導体素子(20)との間に介在し、前記金属体(10)と前記半導体素子(20)とを接合するはんだ層(30)と、
前記金属体(10)および前記半導体素子(20)を包み込むように封止するモールド樹脂としての第1の樹脂(40)とを備える半導体装置において、
前記はんだ層(30)の外周には、熱膨張係数が前記第1の樹脂(40)よりも前記はんだ層(30)に近い第2の樹脂(70)が、前記はんだ層(30)の端部と接した状態で全周に設けられていることを特徴とする半導体装置。 - 前記第2の樹脂(70)は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
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