JP2006120005A - 唇の形状分類方法及び分類マップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 唇をその形態的特徴に基づいて分類する方法及びその分類法に基づいて作成される座標からなる唇分類マップを提案せんとするものであり、唇のメーキャップによる化粧法や顧客への美容カウンセリング、或いは美容コンサルタントや美容師の教育に利用することが出来る。
【解決手段】 顔の正面から見た唇の大きさ、形状を第1の分類指標とし、唇の立体的な形態を第2の分類指標とした分類方法、及び第1の分類指標の度合を示す第1の座標軸と、第2の分類指標の度合を示す第2の座標軸とからなり、第1,第2の座標軸が直交する座標に構成した分類マップ。
【選択図】 図5
【解決手段】 顔の正面から見た唇の大きさ、形状を第1の分類指標とし、唇の立体的な形態を第2の分類指標とした分類方法、及び第1の分類指標の度合を示す第1の座標軸と、第2の分類指標の度合を示す第2の座標軸とからなり、第1,第2の座標軸が直交する座標に構成した分類マップ。
【選択図】 図5
Description
この発明は、唇を形態上の特徴に従って分類する分類法及びこの分類法に基づいて作成される座標からなる唇分類マップに関する。この唇分類方法及び分類マップは、唇のメーキャップによる化粧法や顧客への美容カウンセリング、或いは美容コンサルタントや美容師の教育に利用することが出来る。
従来、美容方法に有益に使用することを目的として、顔立ちの分類、目ものとメーキャップ法、或いは天然肌色を再現するファンデーションからの選択方法等が提案されている。例えば、特許第3529954号公報には、顔の長さ、目、眉、口、鼻等の形態要素の配置状態と、該形態要素の輪郭形状とによって、顔立ちの特徴を把握し、特徴別に分類する方法及び該分類法に基づいて作成される座標からなる顔立ち分類マップが開示されている。しかしながら、この顔立ち分類法は、顔全体の形態要素をその配置状態或いは輪郭形状に基づいて分類するものであり、唇のみを取り出して分類するには適用することは出来なかった。
特許第3423311号公報には、メーキャップ対象の目の虹彩の光沢色、輪郭色或いは印象色について個性的な色を判定し、該判定された個性的な色に一致するメーキャップ品、例えばペンシルは輪郭色、印象色に、マスカラは輪郭色に、アイシャドウとリップスティックは光沢色にそれぞれ一致させるように選択して顔の各ゾーンに付けることを特徴とする目もとケーキャップ法が提案されている。このメーキャップ法では、唇に適用されるメーキャップ品であるリップスティックを、目の虹彩の光沢色に一致させることが提案されている。しかしながら、この目もとメーキャップ法は、目の虹彩の色に多様性がある欧米人に適用されることを目的に開発されたものであり、基本的に黒色からなる日本人のメーキャップ法としては、適用することが出来なかった。
又、特許第2986214号公報には、腕の内側、外側若しくは両方の中間領域の肌色と該肌色に関連するファンデーションカラーとの組合せのデータベースを作成し、特定の人の肌色を測定して、該測定した肌色をデータベースに蓄積されている肌色と対比して近似した肌色を選出し、該選出された肌色に基づいて関連するファンデーションカラーを定めるようにしたヒトの天然肌色を再現するためのファンデーションカラーの決定方法及びそのための装置が提案されている。しかしながら、この方法は、目的のヒトの本来の肌色を再現するファンデーションカラーの選択には適しているが、形状、口幅、上下の唇の比率等をメーキャップをする際の要素として考慮しなければならない唇のメーキャップ法には適用することが出来なかった。
本発明は、唇をその形態的特徴に基づいて分類する方法及びその分類法に基づいて作成される座標からなる唇分類マップを提案せんとするものであり、唇のメーキャップによる化粧法や顧客への美容カウンセリング、或いは美容コンサルタントや美容師の教育に利用することが出来る。
課題を解決するために、この発明が採った分類方法は、顔の正面から見た唇の大きさ、形状を第1の分類指標とし、唇の立体的な形態を第2の分類指標として、唇を分類し、唇の形態的イメージを把握し得るようにしたことを特徴とする。
又、分類マップは、前記第1の分類指標の度合を示す第1の座標軸と、前記第2の分類指標の度合を示す第2の座標軸とからなり、第1,第2の座標軸が直交する座標に構成し、唇の形態的イメージを把握するようにしたことを特徴とするものであり、座標の中心には標準的な唇の形態が配される。
第1の分類指標は、唇の横幅、唇の山と谷形態並びに下唇の底辺の形態からなり、第2の分類指標は、唇の輪郭形状が直線的か曲線的か、唇の立体的な形態からなることを特徴とする。
本発明の唇の分類方法及び分類マップによれば、唇を形態的特徴に基づいて分類し、マップ上に表示することが出来るため、時間的間隔をおいて作成された分類結果を対比して、唇の形態的特徴の変化を時代を隔てて把握することが出来る。又、分類結果を利用して特定の人の唇の特徴を分析し、分類された群が備える唇のイメージを把握し、メーキャップを施す際に利用したり、或いは美容コンサルタントや美容部員の教育に役立てることが可能である。
この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。図1は、従来知られている顔立ちの標準的なプロポーションを示す図であり、化粧品メーカーの美容研究者や店頭で顧客に美容に関する情報を提供するビューティコンサルタント等により顧客へのメーキャップのアドバイスや教育の為に広く利用されている。この標準的なプロポーションは、複数の判定者へのアンケート調査の集約によって美人と評価された複数の顔を、コンピュータグラフィックス技術によってモーフィングしたものである。この標準的なプロポーションにおいて、唇のプロポーションは、口の位置、口幅、標準的な唇の特徴を指標として、数値的に特徴付けられている。図1を参照しつつ、唇の位置は、小鼻(a)からあご先(b)までの長さを2等分したところ(c)に下唇の下線が位置し、口幅は、両目の虹彩(黒目)の内側を垂直に下ろしたところに唇の両端が位置し、又、標準の唇は、唇の山が口角から唇の中央までの3/4のところに位置し、上唇と下唇の厚みの比率は1:1.5と定義されている。
美容コンサルタントが店頭等で顧客に唇のメーキャップについてアドバイスを行う場合、このように定義された指標に従って、標準の唇に近づけるように調整するメーキャップ法が提案されてきている。尚、調整を必要とする唇の場合、調整の結果が不自然となるのを回避するために、約2mm程度の範囲内で変化させることとしている。しかしながら、このような標準的なプロポーションが作成されたのは、少なくとも20年以上も前のことであり、時代の推移により顔のプロポーションは勿論のこと、唇やあごの形態、大きさも食生活の変化にともなって変化してきている。特に現代の20歳の女性の唇は、20年前の唇と比較すると、口幅が小さくなり、上下の唇の比率が接近し、厚みの増したぽっちゃりしたイメージを有する形態となっており、前記標準的なプロポーションも変更が必要とされるている。又、従来の標準的な唇のプロポーションは、口の位置、口幅、唇の山の位置及び上・下唇の比率の4つの要素が指標とされているに過ぎず、唇のプロポーションの把握には、要素数が少なく大まかであると考えられる。
そこで、本発明者等は、先ず唇をその形態的特徴に基づいて分類する方法を検討し、唇の分類法を確立すると共に、該分類法に基づいて形態的特徴を座標に表し、分類された唇の形態を位置づけ得る分類マップを完成した。この唇の分類法及び分類マップにより、女性の唇の形態的特徴並びにイメージの把握が容易となった。又、前記したように現代の女性、特に20歳の女性の唇は、厚みが増してぽっちゃりしたイメージを有しているため、上・下唇の比率も前記した標準の比率1:1.5から変化しているのではないと推定され、その変化を検討した。更に、唇を美しくメーキャップするための方法を検討し、美しく描くための技術的ルールを作成した。この技術的なルールを利用することにより、特定のヒトの唇について最も適したメーキャップ方法を提案することが出来、他人から見ても似合っていると認めうるメーキャップを唇に施すことが可能となった。更に、かかる技術的ルールの適用に際して、ルールの適用を補助し容易にルールの適用を可能とする器具を提案する。
分類法及び分類マップ
先ず、この発明にかかる唇の分類法及び分類マップについて説明する。唇の形態を分類するに際して、本発明者等は1.唇の横幅、2.上唇の山と谷の形態、3.下唇の底辺(船底)の形態、4.唇の輪郭形状が直線的形態か曲線的形態か、5.唇の立体的な形態の5つのポイントに着目し、この5つのポイントを指標として、唇の形態を分類することを考案した。そして、このようなポイントによる分類の是非を、アンケート調査により確認した。1.唇の横幅、2.上唇の山と谷の形態並びに3.下唇の底辺(船底)の形態は、唇を正面から見た大きさ、形状を表している。そこで1.から3.の形態を一つのグループとしてまとめ、分類の第1の指標とした。又、4.唇の輪郭形状が直線的形態か曲線的形態か、及び5.唇の立体的な形態は、唇の立体的な特徴を表しているので、4.及び5.の形態を他の一つのグループとしてまとめ、分類の第2の指標とした。分類マップは、第1の指標を第1の分類軸とし、第2の指標を第2の分類軸として、第1,第2の軸が直交する座標に構成したものであり、座標の中心には標準的な形態を有する唇が配される。
先ず、この発明にかかる唇の分類法及び分類マップについて説明する。唇の形態を分類するに際して、本発明者等は1.唇の横幅、2.上唇の山と谷の形態、3.下唇の底辺(船底)の形態、4.唇の輪郭形状が直線的形態か曲線的形態か、5.唇の立体的な形態の5つのポイントに着目し、この5つのポイントを指標として、唇の形態を分類することを考案した。そして、このようなポイントによる分類の是非を、アンケート調査により確認した。1.唇の横幅、2.上唇の山と谷の形態並びに3.下唇の底辺(船底)の形態は、唇を正面から見た大きさ、形状を表している。そこで1.から3.の形態を一つのグループとしてまとめ、分類の第1の指標とした。又、4.唇の輪郭形状が直線的形態か曲線的形態か、及び5.唇の立体的な形態は、唇の立体的な特徴を表しているので、4.及び5.の形態を他の一つのグループとしてまとめ、分類の第2の指標とした。分類マップは、第1の指標を第1の分類軸とし、第2の指標を第2の分類軸として、第1,第2の軸が直交する座標に構成したものであり、座標の中心には標準的な形態を有する唇が配される。
図3,4に、前記2.から5.の指標であるポイントの部分を図示した。図3,4において、符号1は上唇の山と谷の部分を、符号2は下唇の船底の部分を、符号3は唇の立体的な形態をそれぞれ指称しており、唇の輪郭形状が直線的か曲線的かは、船底や下唇の両側縁(符号4で示される部分)の形態が直線を主とする形状か、曲線を主とする形状かによって判定する。アンケートは、現代の20歳の女子学生50名の唇を写した写真と顔の下半分を写した写真を作成し、美容研究者23名に唇及びあごの形態について、特徴と思われる項目及び特徴点について判定させた。又、20年前に撮影した20名の女子社員の写真についても、同様の項目及び特徴点をアンケートにより判定した。これらのアンケートの回答を分析した結果、前記選定された1.から5.の形態は唇の特徴を表す指標として、有効であることが確認出来た。
分類マップの座標を構成する第1の分類軸は、1.唇の横幅、2.上唇の山と谷の形態及び3.下唇の底辺(船底)の形態の度合を示す軸であり、バランス軸と名付けられる。又、第2の分類軸は、4.唇の輪郭形状が直線的形態か曲線的形態か及び5.唇の立体的な形態について、その度合を示す軸であり、フォルム軸と名付けられる。図5は、これら二つの軸によって構成される分類マップを示しており、第1の分類軸(バランス軸)を縦軸とし、第2の分類軸(フォルム軸)を横軸とする座標からなり、座標の中心には標準的な形態を有する唇が配される。標準的な唇は、前記図1,2に示す標準プロポーションの唇の形態としても良く、或いはアンケートにより多数の判定者が美しいと認めた唇の形態であっても良い。
図5を参照して、分類マップのバランス軸(縦軸)の上端には、口の横幅が狭い、下唇の底辺が短い形態、唇の山と谷の角度が小さい形態を配し、下端には口の横幅が広い、下唇の底辺が長い形態、唇の山と谷の角度が大きい形態が配される。又、フォルム軸(横軸)の右端には、唇の形状が全体的に曲線を感じる、上唇の山に丸みがあり、唇がふっくらと立体的に見える形態が配され、左端には、唇の形状が全体的に直線が感じられ、上唇の山が角張っており、唇がスッキリとし平面的に見える形態が配され、顔立ちの印象やイメージを表している。バランス軸は、上端に行くに従って、かわいらしく、子供っぽいイメージとなり、逆に下端に行くに従って、大人っぽく、落ち着いたイメージとなる。又、フォルム軸は、右端に向って、曲線が感じられ、優しく女らしいイメージとなり、左端に向っては、直線が感じられ、スッキリとした、フレッシュで活発的なイメージとなる。
図6は、前記現在の20歳の女性50名の唇の形態を、図5の分類マップ上に表示した分類表であり、図7は20年前の20歳の女性50名を同様に表示した分類表である。各分類表において、各唇の位置は、その形態的特徴基づいて配列されており、その位置によって、それぞれの唇が有する形態的特徴や、イメージを把握することが出来る。図6の分類表においては、縦軸(バランス軸)の右側の座標面に位置する唇が左側よりも多いことが理解され、図7では逆に左側の座標面に位置する唇の方が多いことが理解される。このことから、前記した時代の推移により顔のプロポーションは勿論のこと、唇やあごの形態、大きさも食生活の変化にともなって変化してきているとの、推測を確認することが出来た。この発明のマップを利用することにより、特定の唇のイメージを把握し、メーキャップに際してのアドバイスの作成、或いは美容部員等への教育ツールとして利用することが出来ることは勿論であるが、時代の推移に伴う唇の形態の変化を把握し、確認するためにも利用することが出来る。
前述したように、20年前と比較して柔らかい食物の摂取が多くなったという食生活の変化により、顔の形態、特にあごの発達が少なくあごの形状が20年前と比べると、細くなり、角張ることなく丸くなっており、子供顔となっていると推測されるので、これを確認するために前記子供顔・大人顔の度合を示すバランス軸と、曲線的・直線的の立体的な形状の度合を示すフォルム軸とからなる分類マップを利用して、前記現代の女性50名と20年前の女性50名の顔の下半分の形態を分類したところ、図8,9に示す分類表を得ることが出来た。図8の現代の女性は、マップの上半分に多く位置しているのに対し、図9の20年前の女性は、マップの下半分に多く位置しており、現在の女性は、過去の下半分が短めで子供顔であり、あごラインは小さいのに対し、20年前の女性は顔の下半分は長めで大人顔であり、あごラインはしっかりしていると評価することが出来、前記推測を確認することが出来た。
唇の上下比率
図1,2に関連して前述したように、従来の標準的プロポーションにおける唇の上下比率は、1:1.5であったが、現代の女性の唇は、図6の分類表により理解されるように、バランス軸の右側の座標面に位置する女性が多く、曲線が感じられ、上唇の山に丸みがあり、ふっくらと立体的なイメージを有しており、唇の上下比率も変化している可能性がある。そこで、50名全ての唇の上下の寸法を計測し、その平均値を算出したところ、1:1.43であった。又、現在の女性の特徴を備えていると見ることの出来る、右側の座標面に位置するヒトについてその平均値の上下比率を見ると、1:1.3であった。更に、アンケート判定者に対して、前記50名の中で最も美しいと思われる唇並びに右側の座標面に位置する唇の中で最も美しいと思われる唇をアンケートした。
図1,2に関連して前述したように、従来の標準的プロポーションにおける唇の上下比率は、1:1.5であったが、現代の女性の唇は、図6の分類表により理解されるように、バランス軸の右側の座標面に位置する女性が多く、曲線が感じられ、上唇の山に丸みがあり、ふっくらと立体的なイメージを有しており、唇の上下比率も変化している可能性がある。そこで、50名全ての唇の上下の寸法を計測し、その平均値を算出したところ、1:1.43であった。又、現在の女性の特徴を備えていると見ることの出来る、右側の座標面に位置するヒトについてその平均値の上下比率を見ると、1:1.3であった。更に、アンケート判定者に対して、前記50名の中で最も美しいと思われる唇並びに右側の座標面に位置する唇の中で最も美しいと思われる唇をアンケートした。
更に、50名全体並びに右側の座標面に位置する唇それぞれについて、コンピュータグラフィックスによるモーフィング手法を利用して二つのグループの唇を集約化して一つの唇の形態を取り出した。アンケート結果による唇と、モーフィングによる唇を対比したところ、両者は実質的に同じであった。そこで、50名全体を集約した唇と、座標面の右側に位置するヒトを集約した唇並びに標準的なプロポーションの唇の3つの唇の平均値を計測し、上下比率を見たところ、1:1.4であった。この結果から、現代の女性の唇の上下比率は、1:1.3〜1:1.43となっていることが理解出来た。すなわち、従来の上下比率1:1.5から変化しているのである。しかしながら、従来の比率も充分に根拠を有し、現代の女性にも充分に適用される比率であると理解されることからすると、唇の上下の比率は1:1.3〜1:1.5の幅を有した範囲と言うことが出来る。従って、唇にメーキャップを施す場合、この範囲になるように唇をメーキャップすれば、上下のバランスが取れた唇との評価を得ることが出来ると考えられる。
唇のメーキャップ方法
以上説明した分類並びに唇の上下比率を利用しつつ、本発明者等は美しいとの評価を得る唇を描くための技術的な手法を案出した。次に、そのメーキャップの手法を、図10〜12を参照して、詳細に説明する。手法は次の1〜5の5つのステップからなる。ステップ1は、唇の山を鼻孔の中心から下ろした垂線上に位置させる、ステップ2は、下唇の底辺をあご先の形とほぼ同じ形にする、ステップ3は、下唇の形を、あごラインとほぼ並行であごと唇の間のスペースのバランスが整った形状とする、ステップ4は、口角ラインを引締める、ステップ5.上唇の谷から山にかけての角度を10度から15度の範囲とするである。尚、このステップは、当該ステップを適用する順序を示すものではなく、ステップの適用順序は前後入れ替わっても構わない。
以上説明した分類並びに唇の上下比率を利用しつつ、本発明者等は美しいとの評価を得る唇を描くための技術的な手法を案出した。次に、そのメーキャップの手法を、図10〜12を参照して、詳細に説明する。手法は次の1〜5の5つのステップからなる。ステップ1は、唇の山を鼻孔の中心から下ろした垂線上に位置させる、ステップ2は、下唇の底辺をあご先の形とほぼ同じ形にする、ステップ3は、下唇の形を、あごラインとほぼ並行であごと唇の間のスペースのバランスが整った形状とする、ステップ4は、口角ラインを引締める、ステップ5.上唇の谷から山にかけての角度を10度から15度の範囲とするである。尚、このステップは、当該ステップを適用する順序を示すものではなく、ステップの適用順序は前後入れ替わっても構わない。
これらのメーキャップ手法は、10名のモニターに種々の形と質感の唇を描き写真に撮影して美容技術者34名を判定者として、唇毎の評価をアンケートし、アンケート結果より、美しい、似合っている等の積極的な評価を得られた唇の形態の特徴を分析し、集約して、前記メーキャップ手法のステップ1〜5を作成した。ステップ5の、上唇の谷から山にかけての角度は、標準の唇の角度が10度であり、角度が10度より小さいと図13の左側の唇のように平らになり過ぎしまう。又、前記現代の20歳の女性50名をモーフィングした唇について計測すると、15度であり、15度より大きすぎると、図13の右側の唇のように山が高く見え目立ってしまうので好ましくなかった。
次に、前記メーキャップ手法を利用して、実際にモデルの唇にメーキャップを施す場合について、図14〜18を参照して説明する。図14は、モデルAの唇を示し、唇の輪郭線(10)を描出して形態を明確にした。モデルAの唇は、全体的に厚みがある、唇の山と山が近い、口幅が狭い、口角が下がっている等の特徴を有し、調整が必要とされる。尚、調整を必要とする唇の場合、前述したように調整の結果が不自然となるのを回避するために、約2mm程度の範囲内で変化させることが必要である。先ず、図15を参照して、鼻孔の中心から垂下した位置に山を描く。この際、唇の厚みを調整するために上唇との接点よりやや低めに位置させ、唇を実際より若干薄く描くよう上唇の谷と山のメーキャップ線(11)を描出する。谷と山の角度は、前記ステップ5.に従って、10〜15度の範囲において任意の角度に設定する。10〜15度の範囲内であれば、実際の調整量は、1mm程度の大きさの調整に止まるため、大きな差異は生じない。
次に、図16を参照して、ステップ2.に従って、下唇の底辺の線(12)をあご先の形状線(13)に合わせて描く。この時、唇が厚いので、底辺の線(12)を若干内側に描く。尚、前記上唇と同様に2mmの範囲内で調整する。更に、図17に示すようにステップ3.に従って、下唇の形状(14)を、あごライン(15)とほぼ並行に描き、あごと唇の間のスペースのバランスを整えると共に、ステップ4.に従って、口角ライン(16)を引締める。そして、ステップ1.〜5に従って得られた描写線(11)(12)(14)(16)をなめらかに連結してメーキャップを施す。図18にこのメーキャップ法に従って描かれた唇(右側)と、調整をすることなく本来の形態に沿ってそのまま描いた唇(左側)とを対比して示す。両者を比較すると、この発明のメーキャップ法を適用した右側の唇の形態の方が、バランスが整い、綺麗であり、美しいと評価出来る。
次に、以上説明した唇のメーキャップを適用するに際して、唇の悩みタイプ別に、メーキャップの調整ポイントを簡単に説明すると表1の通りである。
メーキャップ補助具
図19、20は、前記唇のメーキャップを適用するに際して好適なメーキャップ補助具を示す。前述したように、上唇の谷と山の角度は、10〜15度の範囲とすることが好ましくは、その角度は、前記表1に示すように唇の形態に応じて選択される。又、下唇の両側の形状はあごラインとほぼ並行に描くことが求められている。図示のメーキャップ補助具は、谷と山の角度を描くために好適な器具及び下唇の両側の形状をあごラインと平行に描くために好適な器具からなる。図19は、上唇の谷と山の角度を描くための上唇用器具であって、スケール部(20)とハンドル部(21)からなり、スケール部(20)は、10度から15度の範囲において角度を調整可能なV字形状の板状部材からなり、ハンドル部(21)はスケール部(20)の一端に一体的に連結された板状部材である。材質、厚み等は特に限定されないが、例えば0.2〜4mmのアクリル樹脂或いは形状記憶素材で形成する。スケール部(20)とハンドル部(21)は、好ましくは色を異ならせておく。使用に際しては、鼻孔の中心から下ろした位置に唇の山の頂点をセットし、リップペンシル等で印を付ける。V字スケールの中心を谷の底に合わせて前記付記した山の印からリップペンシル若しくは紅筆で線を引いて、谷から山の頂点まで線を描く。その後、口角と山の印を結んで上唇の輪郭線を描く。
図19、20は、前記唇のメーキャップを適用するに際して好適なメーキャップ補助具を示す。前述したように、上唇の谷と山の角度は、10〜15度の範囲とすることが好ましくは、その角度は、前記表1に示すように唇の形態に応じて選択される。又、下唇の両側の形状はあごラインとほぼ並行に描くことが求められている。図示のメーキャップ補助具は、谷と山の角度を描くために好適な器具及び下唇の両側の形状をあごラインと平行に描くために好適な器具からなる。図19は、上唇の谷と山の角度を描くための上唇用器具であって、スケール部(20)とハンドル部(21)からなり、スケール部(20)は、10度から15度の範囲において角度を調整可能なV字形状の板状部材からなり、ハンドル部(21)はスケール部(20)の一端に一体的に連結された板状部材である。材質、厚み等は特に限定されないが、例えば0.2〜4mmのアクリル樹脂或いは形状記憶素材で形成する。スケール部(20)とハンドル部(21)は、好ましくは色を異ならせておく。使用に際しては、鼻孔の中心から下ろした位置に唇の山の頂点をセットし、リップペンシル等で印を付ける。V字スケールの中心を谷の底に合わせて前記付記した山の印からリップペンシル若しくは紅筆で線を引いて、谷から山の頂点まで線を描く。その後、口角と山の印を結んで上唇の輪郭線を描く。
図19(a)に示す器具は、スケール部が屈曲自在な板状部材で構成され、角度を任意に調整しうるようにしたものであり、(b)の器具はスケール部をヒンジ結合し、角度を調整自在としたものである。(c)の器具は、スケール部を断面三角形状としたものである。(d)の器具は、中央の張出部を唇の上部に当接して、角度の確認を容易としたものである。(e)の器具は、ハンドル部(21)をスケール部(20)の一端に垂直に取付けたものである。
図20は、下唇の両側の形状をあごラインと平行に描くための下唇用器具であって、スケール部(30)とハンドル部(31)からなり、ハンドル部(31)をスケール部(30)の中心に取付けたY字形状を有している。スケール部(30)は、好ましくは角度を任意に変更自在なようにヒンジ連結されるが、角度変更は必須とするものではない。図20(e)に示すように固定された形状であっても良い。材質、厚みは、前記上唇用器具と同様に、例えば0.2〜0.4mmのアクリル樹脂或いは形状記憶素材からなるが、限定されるものではない。使用に際しては、あごラインの形にスケール部(30)の角度を合わせつつ、スケールを下唇の口角に沿わせる。リップペンシル又は紅筆でスケールに沿って線を引き、下唇の底辺と自然な丸みを付けて結ぶ。下唇の底辺は、下唇の底辺をあご先の形とほぼ同じ形にしつつ、好ましくは唇の山と山の幅より若干長めに描く。
図19,20の器具を用いることにより、鏡を見ながら上唇及び下唇の最も重要なポイント部分である、山と谷形状、下唇の両側から口角にかけての形状を簡単且確実に描くことが可能となる。
a 小鼻の位置
b あご先の位置
c 下唇の下線の位置
(1)上唇の山と谷の部分
(2)下唇の船底の部分
(3)唇の立体的な形態
(4)下唇の両側縁の形態
(10)モデルAの唇の輪郭線
(11)谷と山の調整輪郭線
(12)下唇の底辺の調整輪郭線
(13)あごの底辺の形状線
(14)下唇の両側の調整輪郭線
(15)あごライン
(16)上唇の口角に至る調整輪郭線
(20)上唇用スケール部
(21)同ハンドル部
(30)下唇用スケール部
(31)同ハンドル部
b あご先の位置
c 下唇の下線の位置
(1)上唇の山と谷の部分
(2)下唇の船底の部分
(3)唇の立体的な形態
(4)下唇の両側縁の形態
(10)モデルAの唇の輪郭線
(11)谷と山の調整輪郭線
(12)下唇の底辺の調整輪郭線
(13)あごの底辺の形状線
(14)下唇の両側の調整輪郭線
(15)あごライン
(16)上唇の口角に至る調整輪郭線
(20)上唇用スケール部
(21)同ハンドル部
(30)下唇用スケール部
(31)同ハンドル部
Claims (4)
- 顔の正面から見た唇の大きさ、形状を第1の分類指標とし、唇の立体的な形態を第2の分類指標として、唇を分類し、唇の形態的イメージを把握し得るようにしたことを特徴とする唇の分類方法。
- 顔の正面から見た唇の大きさ、形状を指標とする第1の分類指標の度合を示す第1の座標軸と、唇の立体的な形態を指標とする第2の分類指標の度合を示す第2の座標軸とからなり、第1,第2の座標軸が直交する座標に構成し、唇の形態的イメージを把握するようにしたことを特徴とする分類マップ。
- 座標の中心には標準的な唇の形態が配されていることを特徴とする請求項1記載の分類マップ。
- 第1の分類指標は、少なくとも唇の横幅、唇の山と谷形態並びに下唇の底辺の形態を指標として含み、第2の分類指標は、少なくとも唇の輪郭形状が直線的か曲線的か及び唇の立体的な形態を指標として含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の分類方法又は分類マップ。
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