JP2006119804A - 設計支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】設計支援システムについて、蓄積された設計変更事例に基づいて設計変更に係る設計業務を有効に支援できるようにする。
【解決手段】設計支援システムは、設計変更の事例を登録できるようにされたデータベース3、データベースから設計変更事例を検索するための検索指標を入力する検索指標入力手段5、入力された検索指標に基づいてデータベースから設計変更事例を検索して設計者に提示する設計変更事例提示手段を備える。そして、検索指標として、実行しようとする設計変更で求められる改善項目について共通性のある設計変更事例を抽出可能する記述を用いるようにされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種ソフトウェアツールやデータベースを実装したコンピュータにより設計業務の合理化および高効率化を支援する技術に関し、特に、既存の設計を変更する場合の設計業務の支援も可能とする設計支援システムに関する。
近年では、コンピュータの普及やそのネットワーク環境の発展により、製造業などの設計業務においても、各種ソフトウェアツールやデータベースをコンピュータに実装して構成される設計支援システムが広く利用されるようになってきている。例えば、製品形状を作成する三次元CAD、製品の性能を予測する数値シミュレーション、設計ドキュメントを作成するワードプロセッサや表計算ツール、設計ドキュメントや製品形状などを格納するデータベースとその検索ツールなどを含んだ設計支援システムが設計業務で広く利用されている。
しかしその一方で、設計を進めるに当たって、ソフトウェアの使用方法や設計の場面に応じたソフトウェアの選択など、設計プロセスの複雑化が進んでおり、設計者に新たな負担となっている。このような状況の下、設計者の負担を軽減するために、設計業務を誘導するナビゲーション機能を備えた設計支援ステムが普及し始めている。ナビゲーション機能は、あらかじめ規定された標準的な設計業務のプロセスにしたがって設計業務を誘導し、また各業務プロセスにおいて参照すべき情報や使用するツール、作成すべき成果物のリストなどを提示し、設計業務が円滑かつ効率的に進むように支援する。また既になされている設計を設計事例として蓄積し、その蓄積事例を、新たになそうとする設計で利用できるようにする支援も行う(例えば特許文献1、特許文献2)。
特開2003−150650 特開平8−95764
設計業務には、新たな製品を設計する場合などのような新規の設計の他に、既存の設計を変更する設計変更があり、後者の割合は少なくない。設計変更の必要性はさまざまな理由でもたらされる。中でも多いのは、設計に基づいて製作された製品に、設計時では想定していない事象が生じるなどした場合に、その事象の発生を解消できるようにする設計変更である。
このような設計変更では、想定外事象発生の原因である設計業務プロセスを推測し、その業務プロセスにおいて変更を加え、それからその変更について性能評価などを行う、といった設計業務を実行することになる。すなわち設計変更に係る設計業務では、設計変更を必要とした原因の分析などの作業が大きな比重を占めることが多い。したがって設計変更に係る設計業務では、こうした作業に対する支援が重要となる。しかるに従来の設計支援システムは、そのような要求に応えることができていなかった。
本発明は、以上のような事情を背景になされたものであり、その目的は、設計変更の必要性が生じた際に、過去の設計変更事例の蓄積に基づき、必要とする設計変更に対してどの設計プロセスにおいてどのような対策を実施するべきかなどについて支援することのできるデータを設計者に提示することで、設計変更に係る業務の効率向上を図ることを可能とする設計支援システムを提供することにある。
本発明では上記目的のために、設計者により進められる設計業務を支援する設計支援システムにおいて、新規の設計に係る設計の事例を登録できるとともに、既存の設計の変更に係る設計変更の事例を登録できるようにされたデータベース、前記データベースから設計変更事例を検索するための検索指標を入力する検索指標入力手段、前記検索指標入力手段で入力された前記検索指標に基づいて前記データベースから設計変更事例を検索して前記設計者に提示する設計変更事例提示手段を備え、前記検索指標として、実行しようとする設計変更で求められる改善項目について共通性のある設計変更事例を抽出可能する記述を用いるようにされていることを特徴としている。
また本発明では上記のような設計支援システムについて、前記検索指標は、実行しようとする設計変更で求められる改善項目についての項目名またはその一部を記述として含むようにしている。
また本発明では上記のような設計支援システムについて、前記データベースに登録される設計事例は、設計業務の成果物を含むようにし、前記設計変更事例の登録は、当該設計変更事例の基になった設計である変更前設計についての設計事例が登録されているファイルを共通に用い、前記変更前設計の成果物に対して前記設計変更の成果物をそれが得られた時間的順序で関係付けて前記共通のファイルに登録することでなすようにしている。
また本発明では上記のような設計支援システムについて、前記設計変更事例提示手段が検索・抽出した設計変更事例の提示に際して、前記提示に関して前記設計者による指示を受けるために、実行しようとする設計変更業務に含まれ得る業務項目が列挙された業務項目指定画面を表示するとともに、前記列挙の業務項目の中から前記設計変更事例提示手段が抽出した設計変更事例で設計変更がなされている業務項目に対応する業務項目を強調表示するようにしている。
本発明では、データベースに設計変更の事例を登録できるようにするとともに、その設計変更事例の検索に用いる検索指標として、実行しようとする設計変更で求められる改善項目について共通性のある設計変更事例を抽出可能する記述を用いるようにしている。このため、本発明によれば、要改善項目で共通することで改善のための対策でも共通する可能性の高い設計変更事例を効率的に検索・抽出することが可能となり、設計変更業務に対して、より実効性の高い支援を行えるようになる。
以下、本発明を実施する上で好ましい形態について説明する。図1に一実施形態による設計支援システムの構成を示す。まず本設計支援システムの概略を説明する。本設計支援システムは、入出力装置1、ナビゲーションツール2、データベース3、データ登録手段4、検索指標入力手段5、および設計変更事例提示手段6を備えている。入出力装置1は、データの入力などに用いられるキーボードやマウス、それに後述するような設計支援で必要となるデータの表示に用いられるディスプレイなどで構成される。ナビゲーションツール2は、設計者(システム使用者)に対して設計業務を誘導する。データベース3は、設計業務の各プロセスについて設計業務を誘導・支援するのに用いられるデータやツールを格納し、また本設計支援システムによる支援のもとでなされた設計の事例データを蓄積する。データベース3に格納される設計事例データは、設計業務の実行で得られた設計結果つまり成果物に関するデータを含んでいる。そして、後述のようにして成果物に関するデータにより、設計変更に係る事例を特定できるようにされている。データ登録手段4は、所定のデータ構造でデータをデータベース3に登録するのに用いられる。検索指標入力手段5は、既存の設計について設計変更の必要性を生じて変更設計を行う際に、その設計変更で参考とすることのできる設計変更事例をデータベース3から検索するための検索指標を入力するのに用いられる。設計変更事例提示手段6は、検索指標入力手段5で入力された検索指標に基づいて設計変更事例を検索し、その検索結果を設計者に提示する機能を負う。
本設計支援システムが設計者に対して行う設計業務の誘導には、新規の設計の場合の業務誘導と設計変更の場合の業務誘導がある。そして本設計支援システムは、設計変更の場合の業務誘導にあって、その設計変更におけるどの設計プロセスに対してどのような対策を実施するべきかなどについて支援することのできるデータを過去の設計変更事例に関する蓄積から提示できるようにしている。以下では、このような本設計支援システムの構成とそこにおける処理を具体的に説明する。
まずナビゲーションツール2について説明する。ナビゲーションツール2は、あらかじめ定められた標準的な設計業務プロセス(設計業務手順)にしたがって設計者に設計業務を誘導する。図2に示すのは、ナビゲーションツール2による業務誘導の際にディスプレイに表示される画面の一例であり、業務項目表示画面201と業務内容表示画面202を含んでいる。
業務項目表示画面201には、設計対象の製品を単位として、設計業務で実行すべき業務の各項目があらかじめ定められた順番で上から順に定義されている。また各業務項目には、それぞれの内容(決定すべき事項)、それぞれの業務で参照すべき書類などの情報、業務を実施するのに必要なツールなどが対応付けて登録されている。設計者は、上から順に定義された手順にしたがって設計業務を実行する。
業務内容表示画面202は、業務項目表示画面201に表示した業務項目ごとの支援のための画面である。図の例では、業務名称(業務項目名)と業務内容を表示し、また設計情報参照ボタン203、ツール起動ボタン204、および成果物登録ボタン205を表示するようにされている。設計情報参照ボタン203は、業務内容表示画面202に表示されている業務内容で参照すべき情報をデータベース3から呼び出すのに用いられる。ツール起動ボタン204は、業務内容表示画面202に表示されている業務内容の実行に使用するツールを起動するのに用いられる。成果物登録ボタン205は、設計業務の成果物をデータベース3に登録するのに用いられる。成果物は、ドキュメント(文書)データやCADデータなどとして得られ、業務単位で登録される。
ここで、設計業務における各業務項目とその実行手順を設計対象の製品ごとに定義したデータ、各業務で参照する情報、および各業務で使用するツールの集合を記録するファイルを業務テンプレートと呼ぶ。すなわち設計者が実施する設計業務は、本設計支援システムが表示する業務テンプレートにしたがって各業務項目の業務を実施し、業務テンプレートに規定された成果物を作成することである。業務テンプレートは、設計対象の製品(例えば自動車のピストンや磁気ディスクなど)を単位として作成され、設計対象の製品ごとに異なる。共通の業務テンプレートを利用できるのは、型式が同一の製品であり、例えば120GB用の磁気ディスク装置と80GB用の磁気ディスク装置などのように品目が異なっても型式が同一であれば共通に利用することができる。
つぎにデータベース3について説明する。図3に、データベース3に登録される設計事例についてのデータ構造の例を示す。この例の設計事例登録データは、上記の業務テンプレートにおけるデータ構造と対応する構造を有するようにされ、「設計事例登録テンプレート」としたファイル形態で登録されている。設計事例登録テンプレートは、業務テンプレートに対応させて、設計対象の製品ごとに業務項目とその業務内容、各業務で参照する情報、および各業務で使用するツールを含み、さらに成果物に関するデータを含む。つまり設計事例登録テンプレートは、業務テンプレートに成果物の欄を付加した構成とされている。
成果物は、業務項目ごとに得られ、業務項目ごとに登録される。設計業務には、新規の設計に係るものと設計変更に係るものとがあり、これらが本設計支援システムによる支援の下でなされた場合にはいずれも事例としてデータベース3に登録される。新規設計の場合には、その設計業務ごとに上述のような設計事例登録テンプレートの形態で事例が登録される。
一方、設計変更の場合には、設計変更の基になった設計(変更前設計)の設計事例登録テンプレートを共通に用いて事例の登録がなされる。設計変更は、変更前設計における複数の業務項目の一部について変更を加えるのが通常である。また後述のようにして設計変更事例により設計変更業務を支援する際には、変更前設計と変更後設計の関係を把握し易いことが望ましい。これらの理由から、設計変更の事例登録には変更前設計の設計事例登録テンプレートを共用するのが有効であることになる。また設計変更の事例登録に変更前設計の設計事例登録テンプレートを共用することには、設計変更事例登録における処理の負担を軽減できるなどの利点もある。変更前設計の設計事例登録テンプレートを利用した設計変更事例の登録は、その成果物を変更前設計の設計事例登録テンプレートに変更前設計の成果物と並べて登録することで行う。
具体的には、図3の例であると、成果物として筐体タイプ決定書があり、変更前設計の筐体タイプ決定書と第1回目の設計変更業務の筐体タイプ決定書それぞれが一つの設計事例登録テンプレートにおける業務項目「筐体構造の選定」の「成果物」の欄に登録されている。そして両筐体タイプ決定書には、設計変更であることや設計変更の順番などの設計変更関係が分かるようにした識別子が付されている。図の例では各筐体タイプ決定書に識別子としてリビジョン番号を付すことで設計変更の関係付けをなしている。すなわち変更前設計の筐体タイプ決定書はリビジョンを1とし、第1回目の設計変更の筐体タイプ決定書はリビジョンを2とすることにより、変更前設計の筐体タイプ決定書に対して第1回目の設計変更の筐体タイプ決定書をそれが得られた時間的順序で関係付けて共通のファイルに登録するようにしている。これにより、製品型式:HTC−09Aについて業務項目「筐体構造の選定」で第1回目の設計変更がなされていることを把握できる。また各業務項目の成果物を参照することにより、第1回の設計変更においてどの設計プロセスにおいてどのような対策が実施され、その結果としてどのような改善がなされたのかを把握することが可能となる。以上のようなデータの登録処理は、データ登録手段4を用いて行われる。なおデータ登録手段4の機能はナビゲーションツール2に含ませることも可能である。
以上のような設計事例登録テンプレートには、そこに登録されている設計変更事例を有効に検索できるようにするための検索指標に対応する記述を含ませる。ここで、有効な検索とは、設計変更を実行しようとする場合に、その設計変更業務で参考となり得る設計変更の登録事例をできるだけ多く検索できることである。そのような検索を可能とする検索指標には、実行しようとする設計変更で改善すべき項目つまり要改善項目(これは実行しようとする設計変更の必要性をもたらした原因事象と言い換えることができる)についての記述を用いるのが有効である。すなわち要改善項目で共通していれば改善のための対策(設計変更内容)でも共通する可能性が高く、要改善項目共通の設計変更事例をできるだけ多く検索・抽出できるようにすることで、設計変更業務に対して、より有効な支援を行えるようになる。要改善項目は、図2の例における「業務項目」の名称に関連させた記述で表現することができる。そこで、本実施形態では業務項目名の一部、例えば筐体構造、強度信頼性、送風能力、騒音などを検索指標に用いるようにしている。
つぎに検索指標入力手段5について説明する。検索指標入力手段5は、上述のように、既存の設計について設計変更の必要性を生じて変更設計を行う際に、その設計変更で参考とすることのできる設計変更事例をデータベース3から検索するための検索指標を入力するのに用いられる。すなわち、データベース3に格納されている設計変更事例は、上述のように、検索指標となる要改善項目についての記述を含むデータ構造でデータベース3に蓄積されており、要改善項目を検索指標として検索指標入力手段5で入力することにより、その設計変更業務で参考となる可能性のある設計変更事例の検索を行えるようにする。
図4に、検索指標入力手段5がディスプレイ上に表示する入力用画面の例を示す。こうした入力用画面は、設計対象製品の型式ごと、つまり業務テンプレートごとに用意されている。図4の例では、強度信頼性、送風能力および騒音の各要改善項目が列挙され、これらから選択して入力できるようにされている。また図4の入力用画面例では、設計変更事例提示ボタン401とキャンセルボタン402が設けられており、設計変更事例提示ボタン401を押すと設計変更事例提示手段6による設計変更事例の提示が起動するようにされ、キャンセルボタン402を押すことでその起動をキャンセルできるようにされている。なお、検索指標入力手段5における要改善項目の入力は、上の例のように列挙されている要改善項目を選択する方式の他に、テキスト形式などで入力する方式なども用いることができる。
設計変更には、その必要性が設計終了後、例えば製品がユーザに渡った後に生じた場合などになされる設計変更と、一旦なした設計を設計業務の途中で変更する場合の設計変更がある。検索指標入力手段5による検索指標の入力は、主に前者の設計変更の場合に用いられる。一方、後者の設計変更についてはナビゲーションツール2を用いて検索指標の入力を行えるようにすると、使い勝手がよくなる。図5に示すのは、ナビゲーションツール2が表示する成果物評価画面の例である。成果物評価画面には、業務テンプレートにおける業務項目と対応する評価項目を表示する評価項目表示画面501と評価項目ごとの成果物評価業務の内用を表示する業務内容表示画面502からなり、その業務内容表示画面502に設計変更確認部503が設けられている。設計変更確認部503は、設計変更事例提示ボタン504とキャンセルボタン505が設けられるとともに、成果物の評価結果を表示できるようにされている。そして成果物が評価指標を満足させていないと表示されて設計変更の必要を生じた場合に、設計変更事例提示ボタン504を押すことで、評価項目(これは、業務テンプレートにおける「業務項目」つまり設計事例登録テンプレートにおける「業務項目」に対応している)の名称を検索指標として自動的に入力できるようにされている。すなわちナビゲーションツール2における成果物評価画面をこのように構成することにより、ナビゲーションツール2に検索指標入力の機能の一部を負わせることができる。
つぎに設計変更事例提示手段6について説明する。設計変更事例提示手段6は、上述のように、検索指標入力手段5で入力された検索指標を受けてデータベース3を検索し、その検索結果を設計者に提示する。仮に、実行しようとする設計変更における改善項目が筐体強度であり、検索指標入力手段5で検索指標として「強度信頼性」が入力されたとする。この場合設計者は、強度信頼性を高める設計変更の事例を求めている。強度信頼性の評価指標は「応力値」であり、設計品に発生する応力値が低いほど信頼性が高い。そこで設計変更事例提示手段6は、「強度信頼性」の評価指標である「応力値」を低下させるような設計変更が行われた事例をデータベース3から検索し、それを設計者に提示する。
応力値を低下させる設計変更事例の検索は以下のようにしてなされる。「強度信頼性」を検索指標とした場合には、例えば図6に示すような設計事例登録テンプレートが検索指標による検索の結果に含まれる。図6の例では、「強度信頼性の確認」の業務項目についての成果物である応力解析レポートとしてリビジョン1とリビジョン2の二つ登録されている。応力解析レポートは、筐体の応力解析結果を記述したレポートであり、リビジョン1とリビジョン2の内容を比較すると、リビジョン2で応力が低下していることが分かる。両レポートの内容比較は、後述の例のように記述のフォーマットをあらかじめ規定しておくことにより容易に行える。
こうして応力低下の設計変更事例を特定したら、つぎにリビジョン2の応力解析レポートにつながる業務項目を特定する。それには、応力解析レポートにおけるリビジョン1とリビジョン2に対応するリビジョンの成果物が登録されている業務項目を探す。図6の例ではその業務項目は「筐体の決定」であり、成果物である「筐体設計取り纏め書」についてリビジョン1とリビジョン2の二つが登録されている。こうして、応力値を低下させるために業務項目「筐体の決定」に変更を加えた設計変更事例を特定し、これを設計者に提示する。両筐体設計取り纏め書の内容比較についても、記述のフォーマットをあらかじめ規定しておくことにより容易に行うことが可能となる。
図7は、「強度信頼性」を検索指標とした場合に検索・抽出された事例の提示について設計者による指示を受けるための画面の例である。この画面は、業務項目指定画面701と提示要求画面702を含む。業務項目指定画面701には、実行しようとする設計変更業務に含まれ得る業務項目が業務テンプレートの場合と同様にして表示されている。上の例では応力値を低下させるために業務項目「筐体の決定」に変更を加えた設計変更事例が抽出されているので、その業務項目が太字や着色などで強調表示される。これにより、強調表示された業務項目について優先的に設計変更を実行すればよいことが設計者に示される。また図7中の括弧付数字の例のようにして、設計変更が行われた各業務項目について設計変更の回数を業務項目の横に表示する。このようにすれば、それを目安にして設計変更回数の多い業務項目を優先的に検討するなどのことで、設計変更について、より有効な支援を設計者に提供できるようになる。
一方、提示要求画面702には、事例表示ボタン71とキャンセルボタン72が設けられている。設計者は、これから実行しようとする設計変更(上の例では筐体の強度信頼性改善を目的とした設計変更)で参考とする設計変更事例の提示を求めるために、業務項目指定画面701で必要な業務項目(上の例では「筐体の決定」)をマウスポインタ73で指定し、それから事例表示ボタン71を押す。
図8に、上記のような設計変更事例提示要求手順を経てディスプレイに表示される事例表示画面の例を示す。事例表示画面には、指定された業務項目についてなされている設計変更の事例が一覧の形態で表示される。また事例表示画面には、内容表示ボタン81が設けられている。設計者は、一覧表示の事例から一つをマウスポインタ82で指定し、それからから内容表示ボタン81を押すことで、指定した事例について設計変更の内容を表示させることができる。上の例では「筐体の決定」が選択され、その「筐体の決定」には二つの設計変更事例があるので、それらが一覧表示されている。設計者は、この一覧表示の事例から一つを指定し、それからから内容表示ボタン81を押す。
図9に、上記のような設計変更事例の内容表示要求手順を経てディスプレイに表示される設計変更事例内容表示画面の例を示す。この例は、図6の例における製品型式:HTC−07Aについての設計変更事例で成果物が所定のフォーマットで記述されている場合である。リビジョン1とリビジョン2の各「筐体設計取り纏め書」の内容を比較する形態で表示されており、パラメータ名(図の例では「側板の材料」、「最大応力」)と各パラメータについての変更前後の値が比較表示されている。このことから、設計者は、「側板の材料」を「アルミ」から「鉄」に変更することで最大応力値を8MPaから7.2MPaまで低下させることが可能であることを把握することができ、これに基づいて設計変更業務をより効率的に進めることが可能となる。
また図9の設計変更事例内容表示画面には、変更反映ボタン91が設けられている。変更反映ボタン91は、これを押すと、設計変更事例内容表示画面に表示されている設計変更事例でなされた設計変更と同様の設計変更を、これから実行しようとする設計変更業務に、自動的に反映させることができる。すなわち設計変更事例を基に自動実行可能な業務項目は自動で実行させるようにすることができる。自動実行可能なプロセスとは、業務がIF THENなどエキスパートシステムなどのように入力であるパラメータが決まれば、一意に結果が決定可能なプロセスである。
図10に示すのは、設計変更事例の成果物が所定のフォーマットで記述されていない場合における設計変更事例内容表示画面の例である。この例では、事例における設計変更に係る業務項目の成果物であるリビジョン1、2の両「筐体設計取り纏め書」とリビジョン1、2の両「解析レポート」のそれぞれについて指定用ボタン101〜104を表示するようにしている。設計者はこれらのボタンにより、設計変更事例における成果物を順次提示させて参照することができる。設計変更事例の成果物が所定のフォーマットで記述されていない場合については、以上のような形態の他に、例えば設計変更前後の成果物の内容を直接表示する形態とすることも可能である。
以上のように本発明では、実行しようとする設計変更で必要とされる改善項目についての記述を含むデータ構造で設計変更事例を蓄積するようにし、こうして蓄積した設計変更事例を、要改善項目を記述する検索指標の入力で検索して設計者に提示できるようにしている。このため本発明によれば、設計変更業務を支援するのに際して、その設計変更業務で参考となり得る設計変更事例を効果的に設計者に提示することができる。そしてそのことにより、これから実行する設計変更について、どの設計プロセスにおいてどのような対策を実施するべきかなどについて実効性の高い支援をすることができ、設計変更に係る業務の効率向上を図ることを可能となる。
本発明は、設計変更業務に対する有効な支援を可能とするものであり、コンピュータシステムを用いた設計支援の分野に広く利用することができる。
一実施形態による設計支援システムの構成を示す図である。 ナビゲーションツールによる業務誘導の際に表示される画面の例を示す図である。 データベースにおける設計事例のデータ構造の例を示す図である。 検索指標入力手段が表示する入力用画面の例を示す図である。 ナビゲーションツールが表示する成果物評価画面の例を示す図である。 設計事例登録テンプレートの例を示す図である。 検索・抽出された設計変更事例の提示に際して表示される画面の例を示す図である。 設計変更事例表示画面の例を示す図である。 設計変更事例内容表示画面の例を示す図である。 成果物が所定のフォーマットで記述されていない場合における設計変更事例内容表示画面の例を示す図である。
符号の説明
3 データベース
5 検索指標入力手段
6 設計変更事例提示手段
701 業務項目指定画面

Claims (4)

  1. 設計者により進められる設計業務を支援する設計支援システムにおいて、
    新規の設計に係る設計の事例を登録できるとともに、既存の設計の変更に係る設計変更の事例を登録できるようにされたデータベース、前記データベースから設計変更事例を検索するための検索指標を入力する検索指標入力手段、前記検索指標入力手段で入力された前記検索指標に基づいて前記データベースから設計変更事例を検索して前記設計者に提示する設計変更事例提示手段を備え、前記検索指標として、実行しようとする設計変更で求められる改善項目について共通性のある設計変更事例を抽出可能する記述を用いるようにされていることを特徴とする設計支援システム。
  2. 前記検索指標は、実行しようとする設計変更で求められる改善項目についての項目名またはその一部を記述として含むようにされている請求項1に記載の設計支援システム。
  3. 前記データベースに登録される設計事例は、設計業務の成果物を含むようにされており、前記設計変更事例の登録は、当該設計変更事例の基になった設計である変更前設計についての設計事例が登録されているファイルを共通に用い、前記変更前設計の成果物に対して前記設計変更の成果物をそれが得られた時間的順序で関係付けて前記共通のファイルに登録することでなすようにされている請求項1または請求項2に記載の設計支援システム。
  4. 前記設計変更事例提示手段が検索・抽出した設計変更事例の提示に際して、前記提示に関して前記設計者による指示を受けるために、実行しようとする設計変更業務に含まれ得る業務項目が列挙された業務項目指定画面を表示するとともに、前記列挙の業務項目の中から前記設計変更事例提示手段が抽出した設計変更事例で設計変更がなされている業務項目に対応する業務項目を強調表示するようにされている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の設計支援システム。
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